JP2017176436A - 荷電粒子線治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図りながら、患者に対する照射方向の自由度を確保することができる荷電粒子線治療装置を提供する。【解決手段】荷電粒子線治療装置1は、加速器3と、患者Pを載置し移動可能な載置台5と、水平面に対して交差する方向に延在すると共に、加速器3に対して相対的に移動しないように固定された固定輸送ライン13と、固定輸送ライン13の下流側に接続され、固定輸送ライン13からの荷電粒子線Bを90°未満の角度で偏向し、少なくとも鉛直方向への荷電粒子線Bの照射及び水平方向への荷電粒子線Bの照射が可能な照射ライン15と、を備え、載置台5は鉛直方向の荷電粒子線Bを患者Pに照射させる鉛直照射位置5Vと、水平方向の荷電粒子線Bを患者Pに照射させる水平照射位置5Hと、の間で患者Pを移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子線治療装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の放射線治療装置が知られている。この装置は、回転ガントリと、その回転ガントリに搭載され、回転軸に交差する照射軸に沿って粒子線を照射野に導く照射野形成装置と、回転軸に沿って供給される粒子線を照射軸の方向に偏向させて照射野形成装置に案内する複数の偏向マグネットとを備えており、照射軸が回転ガントリの回転軸に対して傾斜している。
特開2001-245994号公報
しかしながら、この装置では、複数の偏向マグネットを回転軸周りに回転させる必要があるので、この機構を荷電粒子線治療装置に適用すると、回転機構が大型化してしまう。また、回転させるマグネットを安易に削減すると、患者に対する荷電粒子線の照射方向の制限が大きくなってしまう。このような課題に鑑み、本発明は、装置の小型化を図りながら、患者に対する照射方向の自由度を確保することができる荷電粒子線治療装置を提供することを目的とする。
本発明の荷電粒子線治療装置は、荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線の照射対象である患者を載置し移動可能な載置台と、加速器から出射された荷電粒子線を輸送可能であり、水平面に対して交差する方向に延在すると共に、加速器に対して相対的に移動しないように固定された固定輸送ラインと、固定輸送ラインの下流側に接続され、固定輸送ラインからの荷電粒子線を偏向し、少なくとも鉛直方向への荷電粒子線の照射及び水平方向への荷電粒子線の照射が可能な照射ラインと、を備え、載置台は、照射ラインから鉛直方向へ照射される荷電粒子線を患者に照射させる鉛直照射位置と、照射ラインから水平方向へ照射される荷電粒子線を患者に照射させる水平照射位置と、の間で患者を移動可能であり、照射ラインによる荷電粒子線の偏向角度は90°よりも小さい。
この荷電粒子線治療装置では、照射ラインによる荷電粒子線の偏向角度が90°よりも小さい。このような比較的小さい角度の偏向を行う照射ラインでは、偏向マグネットを小さくできるので、装置全体の小型化を図ることができる。また、照射ラインからは、荷電粒子線の水平方向への照射及び鉛直方向への照射が可能であり、更に、載置台が鉛直照射位置と水平照射位置との間を移動する。これにより、照射ラインによる荷電粒子線の偏向角度が小さいにも拘らず、患者に対する荷電粒子線の照射方向として、少なくとも鉛直方向と水平方向とを選択する自由度を確保することができる。
具体的には、照射ラインは、荷電粒子線の偏向軌道に沿って屈曲して延在しており、固定輸送ラインの延在軸を中心にして固定輸送ラインに対して回転することにより、鉛直方向への荷電粒子線の照射と、水平方向への荷電粒子線の照射と、を切替可能であるようにしてもよい。
また、固定輸送ラインは建屋の壁部に埋め込まれており、加速器と照射ラインとが、壁部を間に挟んで建屋の別の部屋に設けられていることとしてもよい。
本発明の荷電粒子線治療装置によれば、装置の小型化を図りながら、患者に対する照射方向の自由度を確保することができる荷電粒子線治療装置を提供することを目的とする。
第1実施形態の荷電粒子線治療装置を示す図である。 第2実施形態の荷電粒子線治療装置を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る荷電粒子線治療装置の実施形態について詳細に説明する。図1は、荷電粒子線治療装置1が設置される建屋101の鉛直断面を示す図である。図1の上下方向が、建屋101における鉛直方向に対応する。図1に示される荷電粒子線治療装置1は、例えば、患者Pの腫瘍に陽子線等の荷電粒子線Bを照射してがんの治療を行う装置である。このような荷電粒子線治療装置には、例えば、重粒子線を照射してがんの治療を行う重粒子線治療装置等が含まれる。
荷電粒子線治療装置1は、建物の建屋101内に構築されている。荷電粒子線治療装置1は、荷電粒子を加速して荷電粒子線Bを出射する加速器3と、治療対象である患者Pを載置し移動可能な載置台5と、を備えている。また荷電粒子線治療装置1は、加速器3から出射された荷電粒子線Bを輸送し、載置台5上の患者Pまで導くための輸送ライン7を備えている。輸送ライン7の先端は、照射ノズル(照射部)に接続されている。照射ノズル内には、荷電粒子線Bを走査する走査電磁石、荷電粒子線Bの位置を検出する位置モニタ、等の機器が必要に応じて設けられている。以下、「上流」「下流」の語は、荷電粒子線Bの上流(加速器3側)、下流(患者P側)をそれぞれ意味している。
加速器3は、例えば、サイクロトロン又はシンクロトロンで構成される。加速器3は、建屋101の2階に設けられた加速器室103内に収納されており、加速器室103内で建屋101に固定されている。載置台5は、建屋101の1階で加速器室103の斜め下方に設けられた照射室105内に設置されている。加速器室103と照射室105とは、放射線等を遮蔽するための壁部101aや床部101bを挟んで互いに別の部屋として設けられている。
載置台5は、所定の駆動機構によって照射室105内で並進移動及び回転移動が可能である。載置台5は、例えば照射室105内に設置されたレール(図示せず)に沿って照射室105内を並進移動する。また、載置台5は、例えばロボットアーム等(図示せず)によって、3軸方向に並進移動可能であってもよい。なお、載置台5の移動軌道については後述する。更に、載置台5は鉛直軸周りに回転(水平回転)することができる。また、載置台5は、水平回転のみならず更に他の軸周りにも回転するように構成されてもよい。
輸送ライン7は、建屋101の壁部101aや床部101bを貫通して設けられており、加速器3から載置台5の位置まで延びている。輸送ライン7は、荷電粒子線Bが通るビームダクト9を有している。ビームダクト9の内部は真空状態に維持されており、輸送中の荷電粒子線Bを構成する荷電粒子が空気等により散乱することを抑制している。また、輸送ライン7上には、荷電粒子線Bを収束させる収束電磁石と、荷電粒子線Bを偏向する偏向電磁石と、がビームダクト9に沿って適宜配列されており、荷電粒子線Bがビームダクト9内を通過するように荷電粒子線Bの軌道が調整されている。
輸送ライン7は、上流側に位置する輸送ライン上流部11と、下流側に位置する可動の照射ライン15と、輸送ライン上流部11と照射ライン15とを接続する固定輸送ライン13と、を備えている。輸送ライン上流部11は、加速器3と固定輸送ライン13の上流端とを接続している。固定輸送ライン13は壁部101a及び床部101bに埋め込まれており、固定輸送ライン13の上流端は加速器室103に位置し、固定輸送ライン13の下流端は照射室105に位置している。固定輸送ライン13は、加速器室103と、その斜め下方に位置する照射室105とを接続するために、水平面に対して交差する方向に直状に延在している。本実施形態では、固定輸送ライン13の延在方向と、水平面との為す角度は45°である。すなわち、固定輸送ライン13は、図に示されるように、水平面に対して45°の角度を為して交差する軸A上に延在している。このように、固定輸送ライン13が延在する軸Aを「延在軸A」とする。延在軸Aに沿って固定輸送ライン13から出射される荷電粒子線Bの進行方向は、水平面に対して45°をなす下向きの方向である。前述の通り、固定輸送ライン13は、壁部101a及び床部101bに埋め込まれ建屋101に対して固定されているので、固定輸送ライン13は、建屋101に固定された加速器3に対しても、相対的に移動しないように固定されている。
照射ライン15は、照射室105内に配置され固定輸送ライン13の下流側に接続されている。照射ライン15は荷電粒子線Bを偏向する偏向マグネット15aを有している。固定輸送ライン13から送られる荷電粒子線Bは、照射ライン15を通過するときに偏向マグネット15aによって偏向される。照射ライン15における荷電粒子線Bの偏向角度は90°よりも小さい角度に設定される。また、照射ライン15における荷電粒子線Bの偏向は1方向に1回のみである。
本実施形態では、照射ライン15における荷電粒子線Bの偏向角度は45°である。すなわち、照射ライン15の下流端から出射される荷電粒子線Bの進行方向は、延在軸Aに沿って固定輸送ライン13から出射される荷電粒子線Bの進行方向に対して45°の角度をなす。照射ライン15におけるビームダクト9は、荷電粒子線Bの偏向軌道に沿って曲がって延在している。照射ライン15で偏向された荷電粒子線Bは、照射ライン15の下流端から出射され、載置台5上の患者Pに照射される。なお、照射ライン15には、患者Pに対して荷電粒子線Bを照射する照射ノズルが含まれてもよい。
また、照射ライン15は、延在軸Aを中心にして、固定輸送ライン13に対して回転可能である。このとき、偏向マグネット15aも上記の延在軸A周りに回転するので、固定輸送ライン13による荷電粒子線Bの偏向方向も上記延在軸A周りに回転する。照射ライン15を固定輸送ライン13に対して回転させる(建屋101に対して回転させる)ための構造の例としては、例えば、照射ライン15の回転周方向に沿って弧状に建屋101に敷設されたレールと、照射ライン15に固定され上記レール上を転動するローラとを備える構造であってもよい。また、例えば、照射ライン15の回転周方向に沿って弧状に建屋101に敷設されたラックと、照射ライン15に固定され上記ラックに噛み合って転動する歯車とを備える構造であってもよい。
本実施形態では、水平面に対して45°をなす上記の延在軸A周りに、偏向角度45°で荷電粒子線Bを偏向する照射ライン15が回転することになる。この構成により、照射ライン15が最も下方に向けて荷電粒子線Bを偏向する場合には、水平面に対して90°をなす鉛直下向きに、照射ライン15からの荷電粒子線Bが照射される。このような照射ライン15の回転方向の位置を、符号「15V」を付して図中に示す。また、照射ライン15が最も上方に向けて荷電粒子線Bを偏向する場合には、水平面に対して0°をなす水平方向に、照射ライン15からの荷電粒子線Bが照射される。このような照射ライン15の回転方向の位置を、符号「15H」を付して二点鎖線で図中に示す。
以上のように、照射ライン15は、少なくとも鉛直方向の下向きへの荷電粒子線Bの照射及び水平方向への荷電粒子線Bの照射が可能である。本実施形態では、照射ライン15の回転方向の位置を任意に選択することができ、照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射方向を水平方向から鉛直下向きまでの間の任意の方向に設定することができる。
これに対応し、載置台5は、照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射先の位置に患者Pを配置させるべく、照射室105内を移動可能である。載置台5は、少なくとも図中に示される鉛直照射位置5V及び水平照射位置5Hに選択的に配置することができる。載置台5が鉛直照射位置5Vに配置されるときには、位置15Vにある照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射先に患者Pが位置し、照射ライン15からの荷電粒子線Bが患者Pに対して鉛直下向きに照射される。また、載置台5が水平照射位置5Hに配置されるときには、位置15Hにある照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射先に患者Pが位置し、照射ライン15からの荷電粒子線Bが患者Pに対して水平方向に照射される。
本実施形態では、載置台5は、照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射先に追従するために、延在軸Aの周りに設定される所定の環状の軌道Cで鉛直照射位置5Vと水平照射位置5Hとの間を移動することができる。また、載置台5は、上記の軌道C上の任意の位置で停止することができる。上記の軌道Cは、延在軸A周りに回転する照射ライン15からの荷電粒子線Bの照射先の軌跡に沿って設定されればよい。例えば、軌道Cは、鉛直照射位置5Vと水平照射位置5Hとを結ぶ仮想線分を直径とする円軌道であってもよい。
照射ライン15の回転方向の位置を任意に設定すると共に、当該照射ライン15の回転方向の位置に対応させて載置台5の軌道C上の位置を設定することで、患者Pに対する荷電粒子線Bの照射方向を、鉛直方向の下向きから水平方向までの間で任意に設定することができる。また、載置台5自体の水平回転方向の位置を更に調整することにより、患者Pに対する荷電粒子線Bの照射方向は、2軸方向で任意に設定することができる。
続いて、上記実施形態に係る荷電粒子線治療装置1による作用効果について説明する。荷電粒子線治療装置1では、照射ライン15による荷電粒子線Bの偏向角度が90°よりも小さく(具体的には偏向角度が45°であり)、荷電粒子線Bを1方向に1回のみ偏向させている。このような比較的小さい角度の偏向を1方向に1回のみ行う照射ライン15は、偏向マグネット15aを最低1個備えればよい。従って、照射ライン15を回転させるための回転機構を小型化することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
また、照射ライン15からは、荷電粒子線Bの水平方向への照射及び鉛直方向への照射が可能であり、その照射先に患者Pを位置させるべく載置台5が鉛直照射位置5Vと水平照射位置5Hとの間を移動する。これにより、照射ライン15による荷電粒子線Bの偏向角度が小さいことを補って、患者Pに対する荷電粒子線Bの照射方向として、少なくとも鉛直方向と水平方向とを選択する自由度を確保することができる。以上の通り、荷電粒子線治療装置1によれば、装置の小型化を図りながら、患者Pに対する照射方向の自由度を確保することができる。
また、患者Pに対する照射方向の自由度を確保するためには、載置台5の回転移動の自由度を大きくすることも考えられる。しかしながら、載置台5の水平回転以外の回転により患者Pの姿勢が大きく変更されると、重力によって患者Pの体内で内蔵の位置が変動する。そうすると、照射対象である腫瘍の位置も変動してしまい、腫瘍の位置に対して正確に荷電粒子線Bを照射することが困難になるといった問題がある。これに対し、荷電粒子線治療装置1においては、載置台5は少なくとも並進移動と水平回転移動とを行えばよい。よって、患者Pを載置台5上に臥位で載置することができ、患者Pに対する重力方向を一定に維持したまま荷電粒子線Bの照射を行うことができる。よって、患者Pの体内での腫瘍の位置も比較的安定し、正確に荷電粒子線Bを照射することが困難になるといったような上記の問題が回避される。
(第2実施形態)
続いて、図2を参照しながら、第2実施形態に係る荷電粒子線治療装置51について説明する。図2は、荷電粒子線治療装置51が設置される建屋201の鉛直断面を示す図である。図2の上下方向が、建屋201における鉛直方向に対応する。荷電粒子線治療装置51において、前述の荷電粒子線治療装置1の構成要素と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図2に示されるように、荷電粒子線治療装置51は、建屋201内に構築されている。建屋201において、加速器3は中二階の加速器室103に設置されている。そして、建屋201内には、前述の照射室105に加え、照射室105の直上で2階に設けられた照射室107が存在している。照射室107は、照射室105に対して上下対称に構築されている。すなわち、照射室107内には、照射ライン15と上下対称に設けられた照射ライン65と、載置台5と上下対称に設けられた載置台55と、が設けられている。
また、壁部101aには、固定輸送ライン13と上下対称に設けられた固定輸送ライン63が埋め込まれている。照射ライン65は、固定輸送ライン63の下流端に接続されている。輸送ライン上流部61の下流側は、固定輸送ライン13側と固定輸送ライン63側とに分岐している。輸送ライン上流部61は、公知の切替手段によって、加速器3からの荷電粒子線Bを固定輸送ライン13又は固定輸送ライン63の何れかに選択的に切替えて送ることができる。
照射ライン65は、照射ライン15と同様にして、少なくとも鉛直方向の上向きへの荷電粒子線Bの照射及び水平方向への荷電粒子線Bの照射が可能である。また、照射ライン65の回転方向の位置は任意に選択することができ、照射ライン65からの荷電粒子線Bの照射方向を水平方向から鉛直上向きまでの間の任意の方向に設定することができる。更に、載置台55が、照射ライン65からの荷電粒子線Bの照射先に患者Pを移動することにより、患者Pに対する荷電粒子線Bの照射方向を、鉛直方向の上向きから水平方向までの間で任意に設定することができる。例えば、照射ライン65が位置65Vにあり載置台55が鉛直照射位置55Vに配置されるときには、照射ライン65からの荷電粒子線Bが患者Pに対して鉛直方向上向きに照射される。また、照射ライン65が位置65Hにあり載置台55が水平照射位置55Hに配置されるときには、照射ライン65からの荷電粒子線Bが患者Pに対して水平方向に照射される。
この荷電粒子線治療装置51によれば、患者Pに対して荷電粒子線Bを鉛直方向の下向きから水平方向までの照射角度で照射する場合には照射室105を使用し、患者Pに対して荷電粒子線Bを鉛直方向の上向きから水平方向までの照射角度で照射する場合には照射室107を使用するといった運用が可能になる。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、変形例を構成することも可能である。各実施形態の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
例えば、実施形態の照射ライン15,65は、延在軸A周りに回転することで荷電粒子線Bの照射方向を可変としているが、照射ラインが照射方向を可変とするための構成は、実施形態の構成には限られない。例えば、照射ラインが、複数の分岐されたビームダクトを備えると共に、当該複数のビームダクトのうちの何れかに荷電粒子線Bの送り先を切替える切替手段を備えてもよい。また、実施形態では、患者Pに対する荷電粒子線Bの照射方向を任意に設定することができるが、この構成も必須ではなく、荷電粒子線Bを患者に対して鉛直方向に照射する設定と、荷電粒子線Bを患者に対して水平方向に照射する設定と、の少なくとも2種類の設定の切替が可能であればよい。
1,51…荷電粒子線治療装置、3…加速器、5,55…載置台、5V…鉛直照射位置、5H…水平照射位置、13,63…固定輸送ライン、15,65…照射ライン、101,201…建屋、101a…壁部、101b…床部、A…延在軸、P…患者。

Claims (3)

  1. 荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線の照射対象である患者を載置し移動可能な載置台と、
    前記加速器から出射された前記荷電粒子線を輸送可能であり、水平面に対して交差する方向に延在すると共に、前記加速器に対して相対的に移動しないように固定された固定輸送ラインと、
    前記固定輸送ラインの下流側に接続され、前記固定輸送ラインからの荷電粒子線を偏向し、少なくとも鉛直方向への前記荷電粒子線の照射及び水平方向への前記荷電粒子線の照射が可能な照射ラインと、を備え、
    前記載置台は、
    前記照射ラインから鉛直方向へ照射される前記荷電粒子線を前記患者に照射させる鉛直照射位置と、前記照射ラインから水平方向へ照射される前記荷電粒子線を前記患者に照射させる水平照射位置と、の間で前記患者を移動可能であり、
    前記照射ラインによる前記荷電粒子線の偏向角度は90°よりも小さい、荷電粒子線治療装置。
  2. 前記照射ラインは、
    前記荷電粒子線の偏向軌道に沿って曲がって延在しており、
    前記固定輸送ラインの延在軸を中心にして前記固定輸送ラインに対して回転することにより、前記鉛直方向への前記荷電粒子線の照射と、前記水平方向への前記荷電粒子線の照射と、を切替可能である、請求項1に記載の荷電粒子線治療装置。
  3. 前記固定輸送ラインは建屋の壁部又は床部に埋め込まれており、
    前記加速器と前記照射ラインとが、前記壁部又は床部を間に挟んで前記建屋の別の部屋に設けられている、請求項1又は2に記載の荷電粒子線治療装置。
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