JP2017176427A - 毛髪化粧料塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用時の安全性が高く、フェイスライン部の毛髪に対する毛髪化粧料の塗布や掻き寄せも容易である毛髪化粧料塗布具を提供する。【解決手段】 把持部とその端部に設けた1又は2以上の塗布部を備え、前記塗布部は断面が円弧状ないし角形状に隆起した凸条である毛髪化粧料塗布具。好ましくは、前記塗布部(凸条)を把持部の軸方向、把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向、あるいは把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向に沿って設ける。【選択図】 図1
Description
本発明は毛髪化粧料塗布具に関し、より詳しくは染毛剤その他の各種の毛髪化粧料を毛髪に塗布するための毛髪化粧料塗布具に関する。本発明は、頭髪の生え際やもみあげ等の「フェイスライン」と呼ばれる部分の毛髪への毛髪化粧料の塗布において、特に好ましく用いられる。
フェイスライン部の毛髪は、例えばヘアカラーの施術時に染まり難く、一般的に各種毛髪化粧料の塗布効果が相対的に発現し難い部分である。そのため、毛髪化粧料を頭髪に塗布する際、フェイスライン部の毛髪に対しては他の頭髪部分よりも多量の毛髪化粧料を塗布したいという要求がある。又、毛髪化粧料の塗布後、フェイスライン部近傍の毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せて、当該部分の塗布量を多くしたい場合もある。
従来、クリーム状、ジェル状等のある程度の粘性を有する毛髪化粧料を頭髪等に塗布する際には、塗布具として櫛(コーム)やブラシが用いられている。しかし、櫛やブラシは隙間を伴って間欠的に設けた櫛歯やブラシ毛によって毛髪化粧料を毛髪間に梳き込むための塗布具である。そのため、多量の毛髪化粧料をフェイスライン部の毛髪に塗布しようとしても、又は塗布した毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せようとしても、却って櫛歯やブラシ毛が毛髪化粧料を筋状に掻き取ってしまうという不具合があった。
そこで、上記の特許文献1に示すように、塗布具の把持部と一体的にヘラ状部材を成形したプラスチック製の毛髪化粧料塗布具が提案されている。更に、上記の特許文献2に示すように、ゴムやエラストマー樹脂等の柔軟材料を用いてヘラ状部材を形成し、これをプラスチック製の把持部に取付けた毛髪化粧料塗布具も提案されている。
特許文献1に記載の毛髪化粧料塗布具では、ヘラ状部材に毛髪化粧料を乗せてフェイスライン部の毛髪に塗布し、又はヘラ状部材を用いてフェイスライン部近傍の毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せることができる。しかし、ヘラ状部材は薄く尖った形状であり、しかも把持部と同じプラスチック材料からなるため必然的に硬い。従って、顔面に近接したフェイスライン部での使用に一定の懸念を生じる。
これに対して、特許文献2に記載のヘラ状部材には柔軟な材料を用いるため、上記の懸念は軽減される。しかし柔軟な材料からなる薄いヘラ状部材は著しく剛性に欠けるので、僅かな負荷によって根元部から大きく撓む。即ち、ヘラ状部材の機能から言えば、容易に「ヘタる」状態となる。従って、このヘラ状部材に毛髪化粧料を乗せてフェイスライン部の毛髪の表面に塗ることはできても、粘性を有する毛髪化粧料を毛髪の根元部分まで押し込んで浸透させることは難しい。同じ理由から、フェイスライン部の近傍に塗布された毛髪化粧料をヘラ状部材を用いてフェイスライン部に掻き寄せることも難しい。
そこで本発明は、顔面に近接するフェイスライン部で使用する塗布具として安全性が高く、粘性を有する毛髪化粧料であってもフェイスライン部の毛髪の根元部分まで浸透するように塗布することができ、フェイスライン部の近傍の毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せることも容易である毛髪化粧料塗布具を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明は、把持部と、その端部に設けた1又は2以上の塗布部を備え、前記塗布部は断面が円弧状ないし角形状に隆起した凸条である、毛髪化粧料塗布具である。
上記課題を解決するための本願第1発明は、把持部と、その端部に設けた1又は2以上の塗布部を備え、前記塗布部は断面が円弧状ないし角形状に隆起した凸条である、毛髪化粧料塗布具である。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明では、前記第1発明に係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部を下記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けた。下記において、例えば「塗布部を把持部の軸方向に沿って設けた」とは、塗布部の凸条が把持部の軸方向に沿って形成されていることをいう。
(1)把持部の軸方向
(2)把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向
(3)把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向
上記課題を解決するための本願第2発明では、前記第1発明に係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部を下記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けた。下記において、例えば「塗布部を把持部の軸方向に沿って設けた」とは、塗布部の凸条が把持部の軸方向に沿って形成されていることをいう。
(1)把持部の軸方向
(2)把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向
(3)把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明では、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部の少なくとも表面を構成する材料がスポンジ、ゴム及びエラストマー樹脂を包含する軟質及び/又は圧縮性の材料から選ばれたものである。
上記課題を解決するための本願第3発明では、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部の少なくとも表面を構成する材料がスポンジ、ゴム及びエラストマー樹脂を包含する軟質及び/又は圧縮性の材料から選ばれたものである。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明では、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面である。
上記課題を解決するための本願第4発明では、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具において、塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面である。
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明では、前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具が更に櫛部、ブラシ、スライス棒、ヘラから選ばれる1種以上の部材を備える。
上記課題を解決するための本願第5発明では、前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具が更に櫛部、ブラシ、スライス棒、ヘラから選ばれる1種以上の部材を備える。
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための本願第6発明では、前記第1発明〜第5発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具がフェイスライン用の塗布具である。
上記課題を解決するための本願第6発明では、前記第1発明〜第5発明のいずれかに係る毛髪化粧料塗布具がフェイスライン用の塗布具である。
(第1発明の効果)
第1発明の毛髪化粧料塗布具は、ハンドル部である把持部の端部に塗布部を備え、その塗布部は隆起した凸条である。この形状の塗布部に毛髪化粧料を乗せ、その塗布部をフェイスライン部の毛髪の生え際と並行するように位置させてから毛髪化粧料を塗布することは容易であり、前記した櫛やブラシを用いた場合のように塗布操作自体が毛髪化粧料を掻き取ってしまうという不具合は起こらない。
第1発明の毛髪化粧料塗布具は、ハンドル部である把持部の端部に塗布部を備え、その塗布部は隆起した凸条である。この形状の塗布部に毛髪化粧料を乗せ、その塗布部をフェイスライン部の毛髪の生え際と並行するように位置させてから毛髪化粧料を塗布することは容易であり、前記した櫛やブラシを用いた場合のように塗布操作自体が毛髪化粧料を掻き取ってしまうという不具合は起こらない。
次に、塗布部は断面が円弧状ないし角形状に隆起した凸条の形状であって、特許文献1の毛髪化粧料塗布具におけるヘラ状部材のような薄く尖った形状ではないため、顔面に近接するフェイスライン部で使用する塗布具として安全性が高い。また、毛髪化粧料をフェイスライン部の毛髪に塗布すると同時に、塗布部の凸条の形状を利用して毛髪化粧料を毛髪の根元部分まで押し込んで浸透させることは、毛髪化粧料が粘性を有する場合でも容易である。更に、塗布部の凸条を地肌に軽く押付けた状態で摺動させることにより、フェイスライン部近傍に塗布された毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せることも容易である。
(第2発明の効果)
第2発明によれば、塗布部を前記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けたので、塗布部の凸条がほぼ把持部の軸方向沿いに形成されていることになり、把持部を握って行う毛髪化粧料塗布具の操作が容易である。特に塗布部を前記(2)、(3)の方向に沿って設けた場合は、把持部を握った使用者の手が毛髪化粧料塗布具の軸方向から少なくとも数cm程度離れて位置するオフセット状態となるので、毛髪化粧料が使用者の手に付着し難い。
第2発明によれば、塗布部を前記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けたので、塗布部の凸条がほぼ把持部の軸方向沿いに形成されていることになり、把持部を握って行う毛髪化粧料塗布具の操作が容易である。特に塗布部を前記(2)、(3)の方向に沿って設けた場合は、把持部を握った使用者の手が毛髪化粧料塗布具の軸方向から少なくとも数cm程度離れて位置するオフセット状態となるので、毛髪化粧料が使用者の手に付着し難い。
(第3発明の効果)
第3発明によれば、フェイスライン部に接する塗布部の全体、あるいはその表面を構成する材料が軟質及び/又は圧縮性の材料であるため、フェイスライン部で使用する塗布具として特に安全性が高く、ソフトな使用感が得られる。更にフェイスライン部に対する操作時の密着性が高まるため、例えば、前記のように塗布部を用いて毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せる操作が一層確実に行われ、「掻き寄せ漏れ」がきわめて少ない。
第3発明によれば、フェイスライン部に接する塗布部の全体、あるいはその表面を構成する材料が軟質及び/又は圧縮性の材料であるため、フェイスライン部で使用する塗布具として特に安全性が高く、ソフトな使用感が得られる。更にフェイスライン部に対する操作時の密着性が高まるため、例えば、前記のように塗布部を用いて毛髪化粧料をフェイスライン部に掻き寄せる操作が一層確実に行われ、「掻き寄せ漏れ」がきわめて少ない。
(第4発明の効果)
第4発明によれば、塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面であるため、塗布部からの毛髪化粧料の液ダレの防止、塗布部における毛髪化粧料の保持という利点が得られる。
第4発明によれば、塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面であるため、塗布部からの毛髪化粧料の液ダレの防止、塗布部における毛髪化粧料の保持という利点が得られる。
(第5発明の効果)
本願の毛髪化粧料塗布具においては、上記の把持部、塗布部の他に、例えば櫛部、ブラシ、スライス棒、ヘラ、から選ばれる1種以上の部材を備えて、利便性を高めることも好ましい。
本願の毛髪化粧料塗布具においては、上記の把持部、塗布部の他に、例えば櫛部、ブラシ、スライス棒、ヘラ、から選ばれる1種以上の部材を備えて、利便性を高めることも好ましい。
(第6発明の効果)
本願の毛髪化粧料塗布具は、フェイスライン用の塗布具として特に好ましく使用することができる。
本願の毛髪化粧料塗布具は、フェイスライン用の塗布具として特に好ましく使用することができる。
1、8、13、16、20 塗布具
2、9、14、17、21 把持部
3、10、15、18、25 塗布部
4 湾曲端部
5、23 ベース部
6、24 凸条
7 櫛部
10a、10b 塗布部
11 スライス棒
12 櫛部
19 尖端部
22 屈曲端部
2、9、14、17、21 把持部
3、10、15、18、25 塗布部
4 湾曲端部
5、23 ベース部
6、24 凸条
7 櫛部
10a、10b 塗布部
11 スライス棒
12 櫛部
19 尖端部
22 屈曲端部
以下に本発明の実施形態をその最良の形態を含めて説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施形態によって限定されない。
〔毛髪化粧料塗布具の使用対象〕
本発明の毛髪化粧料塗布具は各種の毛髪化粧料を毛髪に塗布するための塗布具である。以下、本発明の毛髪化粧料塗布具を単に「塗布具」ともいう。
塗布する毛髪化粧料の種類は限定されないが、例えば各種のヘアカラー、即ち、永久染毛剤である酸化染毛剤、毛髪脱色剤、毛髪脱染剤や、半永久染毛剤である塩基性染毛料、酸性染毛料等が特に好ましく例示される。その他にも、ヘアコンディショナー、カラートリートメント、パーマネントウエーブ剤等の各種毛髪化粧料が限定なく含まれる。毛髪化粧料の剤型は限定されないが、クリーム状、ジェル状等の粘性を有する剤型のものが好ましい。塗布対象である毛髪の種類及び部位も特段に限定されないが、頭髪が好ましく、頭髪の生え際やもみあげ等のフェイスラインの毛髪が特に好ましい。
本発明の毛髪化粧料塗布具は各種の毛髪化粧料を毛髪に塗布するための塗布具である。以下、本発明の毛髪化粧料塗布具を単に「塗布具」ともいう。
塗布する毛髪化粧料の種類は限定されないが、例えば各種のヘアカラー、即ち、永久染毛剤である酸化染毛剤、毛髪脱色剤、毛髪脱染剤や、半永久染毛剤である塩基性染毛料、酸性染毛料等が特に好ましく例示される。その他にも、ヘアコンディショナー、カラートリートメント、パーマネントウエーブ剤等の各種毛髪化粧料が限定なく含まれる。毛髪化粧料の剤型は限定されないが、クリーム状、ジェル状等の粘性を有する剤型のものが好ましい。塗布対象である毛髪の種類及び部位も特段に限定されないが、頭髪が好ましく、頭髪の生え際やもみあげ等のフェイスラインの毛髪が特に好ましい。
〔毛髪化粧料塗布具〕
本発明の毛髪化粧料塗布具は、少なくとも把持部とその端部に設けた塗布部を備えるが、更に、公知の各種形態に係る櫛部、ブラシ部、ヘラ、スライス棒等を備えても良いし、その他にも、この種の塗布具が備えることがある各種の公知の部材を備えても良い。把持部及び塗布部を含めて、塗布具を構成する各部材は一体に形成しても良く、別体の部品を組付けても良い。別体の部品を組付ける場合において、ネジ込み式、ハメ込み式等の周知又は公知の着脱可能な組付け機構を利用して、一定の部材を交換可能に構成しても良い。
本発明の毛髪化粧料塗布具は、少なくとも把持部とその端部に設けた塗布部を備えるが、更に、公知の各種形態に係る櫛部、ブラシ部、ヘラ、スライス棒等を備えても良いし、その他にも、この種の塗布具が備えることがある各種の公知の部材を備えても良い。把持部及び塗布部を含めて、塗布具を構成する各部材は一体に形成しても良く、別体の部品を組付けても良い。別体の部品を組付ける場合において、ネジ込み式、ハメ込み式等の周知又は公知の着脱可能な組付け機構を利用して、一定の部材を交換可能に構成しても良い。
塗布具のサイズは、使用上の支障や不便を来たさない限りにおいて任意に設計できるが、例えば全長が5〜30cmの範囲内のものが好ましく、折り畳み可能な構成であっても良い。塗布具が毛髪化粧料の商品包装に同封して取引される場合には、商品包装への収納性を考慮したサイズとされる。
〔毛髪化粧料塗布具の把持部〕
塗布具の把持部は丸棒状、角棒状又は扁平棒状などの形態を持つ適宜な長さの部材であるが、形状やサイズは限定されない。把持部の長手方向(軸方向)の端部には塗布部を設けるが、軸方向の一端部のみに塗布部を設けることも、両端部に1対の塗布部を設けることも、可能である。また、把持部の軸方向の一端部には塗布部を設け、軸方向の他端部は次第に先細る形状に形成して毛髪を分けるためのスライス棒として利用しても良い。
塗布具の把持部は丸棒状、角棒状又は扁平棒状などの形態を持つ適宜な長さの部材であるが、形状やサイズは限定されない。把持部の長手方向(軸方向)の端部には塗布部を設けるが、軸方向の一端部のみに塗布部を設けることも、両端部に1対の塗布部を設けることも、可能である。また、把持部の軸方向の一端部には塗布部を設け、軸方向の他端部は次第に先細る形状に形成して毛髪を分けるためのスライス棒として利用しても良い。
塗布具の把持部は使用者が手で握る部分であり、塗布部の凸条は毛髪に対して作用を加える部分であるから、把持部の軸方向と凸条の向きとの関係は塗布具の操作性に影響する。この観点から、塗布部を設ける方向(凸条の向き)については、第2発明で前記したように、下記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けることが好ましい。
(1)把持部の軸方向
(2)把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向
(3)把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向
(1)把持部の軸方向
(2)把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向
(3)把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向
上記(1)の場合には、把持部の端部に、凸条が把持部の軸方向に向くようにして塗布部をそのまま設ければ良い。上記(2)の場合には、例えば把持部本体の端部を特定の方向に所定の幅だけ湾曲させ、その湾曲部分の先端部に、凸条が把持部本体の軸方向に向くようにして塗布部を設ければ良い。上記(3)の場合には、例えば把持部の端部を一定の角度で屈曲させ、その屈曲部分の先端部に、凸条がその屈曲方向に向くようにして塗布部を設ければ良い。
上記(2)の場合における「略平行に移動」の幅は限定されないが、例えば2〜10cmとすることができ、より好ましくは3〜7cmとすることができ、特に好ましくは5cm程度とすることができる。また、上記(3)の場合における「屈曲の角度」は限定されないが、例えば60°以下とすることができ、より好ましくは10〜50°とすることができ、特に好ましくは20〜40°とすることができる。
把持部の軸方向と塗布部を設ける方向(凸条の向き)との関係は、上記のように、基本的に両者の方向性が平行又は平行に近いことが好ましい。しかし、塗布部の凸条の向きが把持部の軸方向に対して略直角であるような実施形態も、塗布具の頭髪への使用部位や使用方法によっては有用性を持ち得る。
把持部の構成材料は限定されず、例えば合成樹脂製、金属製、木製又はセラミック製などとすることができるが、成形が容易で軽量であり、コスト面からも有利である合成樹脂製が特に好ましい。
〔毛髪化粧料塗布具の塗布部〕
塗布具の塗布部は把持部の端部に設けられるが、把持部が扁平な棒状の部材である場合には、扁平な把持部の端部の表裏面に1対の塗布部を設けることもできる。この場合には、例えば把持部の表面には断面が円弧状に隆起した凸条を備える塗布部を設け、把持部の裏面には断面が角形状に隆起した凸条を備える塗布部を設けても良い。
塗布具の塗布部は把持部の端部に設けられるが、把持部が扁平な棒状の部材である場合には、扁平な把持部の端部の表裏面に1対の塗布部を設けることもできる。この場合には、例えば把持部の表面には断面が円弧状に隆起した凸条を備える塗布部を設け、把持部の裏面には断面が角形状に隆起した凸条を備える塗布部を設けても良い。
凸条の形態に関して、「断面が円弧状に隆起した凸条」とは、断面が円弧状の外周面を有する、例えば円柱状又は楕円柱状の柱状体における一定の角度範囲と軸方向の長さにわたる外周面形状を備えた凸条である。「断面が角形状に隆起した凸条」とは、断面が三角形以上の多角形である柱状体における一以上の角部を含む角度範囲と軸方向の一定の長さにわたる外周面形状を備えた凸条である。このような凸条は、例えば断面が三角形や台形等として現れる。
次に、断面が円弧状又は楕円弧状に隆起した凸条の実施形態として、塗布部の全体が円柱状や楕円柱状であるものが例示される。この場合、円柱状や楕円柱状の塗布部は、断面が円弧状又は楕円弧状に隆起した複数の凸条の連続した集合体であると考えることができる。更に、断面が角形状に隆起した凸条の実施形態として、塗布部の全体が三角柱状や四角柱状などの多角柱状であるものが例示される。この場合、多角柱状の塗布部は、断面が角形状に隆起した複数の凸条の連続した集合体であると考えることができる。
凸条の大きさは限定されないが、凸条に乗せる毛髪化粧料の量、フェイスラインに対する塗布具の操作性等を考慮すれば、例えば凸条の長さが5〜7cm程度、凸条の横幅が3〜5cm程度、凸条の合計表面積を25cm2以下程度とすることが好ましい。
塗布部は、凸条のみで構成しても良く、ベース部とこのベース部上に形成された凸条により構成しても良い。凸条のみで構成される塗布部は、把持部の端部平面上に形成され、あるいは、把持部の先端に接合された形態で形成される。ベース部と凸条により構成される塗布部では、ベース部が把持部との連結部材になると共に、このベース部に櫛部、ブラシ部、ヘラなどのオプション部材を追加的に設けることができる。
塗布部の構成材料は限定されず、例えば合成樹脂製、金属製、木製又はセラミック製などとすることができるが、成形が容易で軽量であり、コスト面からも有利である合成樹脂製が好ましい。塗布部の構成材料について拘らない場合には把持部と同一の構成材料であること、例えば把持部と一体的に成形された合成樹脂製などであることが好ましい。
前記第3発明の効果として述べた理由から、塗布部の特に好ましい実施形態として、塗布部の凸条の全体を構成し、又は凸条の表面を構成する材料がスポンジ、ゴム及びエラストマー樹脂などの軟質及び/又は圧縮性の材料であることが挙げられる。スポンジとしては発泡ポリスチレンのような硬質発泡樹脂も使用可能であるが、発泡ポリエチレンのような軟質発泡樹脂がより好ましい。エラストマー樹脂とはゴム弾性を示す樹脂である。
前記第4発明の効果として述べた理由から、塗布部の特に好ましい他の実施形態として、塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面であることが挙げられる。このような小さな凹凸は、例えば、凹凸の高低差が3mm以下程度のものである。
〔毛髪化粧料塗布具の使用方法〕
本発明の毛髪化粧料塗布具は、その塗布部にヘアカラーその他の毛髪化粧料を乗せて、頭髪等の毛髪に塗布するために、特に好ましくはフェイスライン部の毛髪に塗布するために使用する。
本発明の毛髪化粧料塗布具は、その塗布部にヘアカラーその他の毛髪化粧料を乗せて、頭髪等の毛髪に塗布するために、特に好ましくはフェイスライン部の毛髪に塗布するために使用する。
塗布具の使用に当たっては、把持部を手で把持しつつ、塗布部の凸条部分に毛髪化粧料を乗せた後、凸条がフェイスライン部の毛髪の生え際に沿うように塗布具を保持して、フェイスライン部の毛髪に毛髪化粧料を塗布する。その際、凸条を毛髪に押し付けるようにして、毛髪化粧料をフェイスライン部の毛髪の根元部分まで押し込んで浸透させる。
フェイスライン部の近傍に塗布された毛髪化粧料をフェイスライン部の毛髪の方へ掻き寄せたい場合には、塗布部の凸条を地肌に軽く押付けた状態で摺動させるようにフェイスライン部の方向へ移動させると、毛髪化粧料を漏れなく掻き寄せることができる。
以下に本発明に係る毛髪化粧料塗布具(塗布具)の実施例を図面に基づいて説明する。本発明の技術的範囲は、以下の実施例によって限定されない。
〔実施例1〕
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例の塗布具1は全体が硬質合成樹脂製の一体的成形品であり、把持部2と、その端部に設けた塗布部3を備える。把持部2と塗布部3は別体に成形して公知の適宜な組付け構造により組付けたものであっても良く、その組付けが着脱可能な構造であっても良い。塗布具1は、把持部2から塗布部3に至る全長が約17cmである。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例の塗布具1は全体が硬質合成樹脂製の一体的成形品であり、把持部2と、その端部に設けた塗布部3を備える。把持部2と塗布部3は別体に成形して公知の適宜な組付け構造により組付けたものであっても良く、その組付けが着脱可能な構造であっても良い。塗布具1は、把持部2から塗布部3に至る全長が約17cmである。
把持部2は断面が四角形ないし長方形の角棒状であるが、その一方の端部を把持部2の軸方向に対する側方へ約5cmの幅だけ湾曲した湾曲端部4とし、この湾曲端部4の先端に塗布部3を形成している。
塗布部3は、上記の湾曲端部4に接する薄板状のベース部5と、このベース部5における湾曲端部4とは反対側の面に形成した、断面が緩やかな円弧状の凸条6を備える。ベース部5の先端面からは多数の櫛歯からなる櫛部7を突出させている。以上の構成において、ベース部5は把持部2の軸方向から約5cmの幅で略平行に移動した方向に沿って設けている。そして、凸条6の頂上線もこれと同じ方向、即ち、把持部2の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向を指向するように形成している。
なお、実施例1の第1変更例として、凸条6の表層部を厚さ数mm程度のスポンジ、ゴム又はエラストマー樹脂で被覆しても良く、あるいは凸条6の全体をこのような材料で構成しても良い。また実施例1の第2変更例として、凸条6の表面全面を、ミリメートルサイズの多数の小さな凹凸を規則的に又はランダムに隙間なく形成した粗面としても良い。
〔実施例2〕
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施例の塗布具8は、硬質合成樹脂製で扁平な棒状の把持部9の長手方向の一端部に塗布部10を設け、長手方向の他端部は次第に先細る形状に形成したスライス棒11としている。塗布部10は、把持部9の端部の表裏面に1対に設けており、図2の表面側が断面円弧状に隆起した凸条を備える塗布部10aであり、図2の裏面側が断面角形状に隆起した凸条を備える塗布部10aである。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施例の塗布具8は、硬質合成樹脂製で扁平な棒状の把持部9の長手方向の一端部に塗布部10を設け、長手方向の他端部は次第に先細る形状に形成したスライス棒11としている。塗布部10は、把持部9の端部の表裏面に1対に設けており、図2の表面側が断面円弧状に隆起した凸条を備える塗布部10aであり、図2の裏面側が断面角形状に隆起した凸条を備える塗布部10aである。
把持部9の先端面からは、想像線(一点鎖線)で図示するように、把持部9の軸方向へ向かって櫛部12を突出させている。また、実施例1で述べた第1変更例及び第2変更例は、実施例2においても適用可能である。
〔実施例3〕
図3(a)に示す塗布具13は、適宜な硬質材料からなる棒状の把持部14の端部に、断面がほぼ楕円形である楕円柱状の塗布部15を設けている。図3(b)に示す塗布具16は、適宜な硬質材料からなる棒状の把持部17の端部に、断面が長方形である角柱状の塗布部18を設け、その先端部は断面が三角形に尖った尖端部19としている。尖端部19は塗布した毛髪化粧料のフェイスライン部への掻き寄せに便利に利用することができる。
図3(a)に示す塗布具13は、適宜な硬質材料からなる棒状の把持部14の端部に、断面がほぼ楕円形である楕円柱状の塗布部15を設けている。図3(b)に示す塗布具16は、適宜な硬質材料からなる棒状の把持部17の端部に、断面が長方形である角柱状の塗布部18を設け、その先端部は断面が三角形に尖った尖端部19としている。尖端部19は塗布した毛髪化粧料のフェイスライン部への掻き寄せに便利に利用することができる。
上記の塗布部15、18の構成材料はポリウレタンフォーム製の比較的軟質なスポンジであるが、把持部14、17にそれぞれ固定した硬質プラスチック製の芯材(図示省略)によって内部から補強されており、塗布具13、16の使用時に塗布部15、18が過剰に圧縮変形(型崩れ)を起こさないようにしている。実施例1で述べた第1変更例及び第2変更例は、実施例3においても適用可能である。
〔実施例4〕
図4に示すように、本実施例の塗布具20は、硬質合成樹脂製で扁平な棒状の把持部21の先端部分を約30°屈曲させ、その屈曲端部22における屈曲方向に対する外側の面に、実施例1と同様な構成にてベース部23及び断面が緩やかな円弧状の凸条24を備えた塗布部25を設けている。実施例1で述べた第1変更例及び第2変更例は、実施例4においても適用可能である。
図4に示すように、本実施例の塗布具20は、硬質合成樹脂製で扁平な棒状の把持部21の先端部分を約30°屈曲させ、その屈曲端部22における屈曲方向に対する外側の面に、実施例1と同様な構成にてベース部23及び断面が緩やかな円弧状の凸条24を備えた塗布部25を設けている。実施例1で述べた第1変更例及び第2変更例は、実施例4においても適用可能である。
本発明によれば、使用時の安全性が高く、フェイスライン部の毛髪に対する毛髪化粧料の塗布や掻き寄せも容易である毛髪化粧料塗布具が提供される。
Claims (6)
- 把持部と、その端部に設けた1又は2以上の塗布部を備え、前記塗布部は断面が円弧状ないし角形状に隆起した凸条であることを特徴とする毛髪化粧料塗布具。
- 前記塗布部を下記(1)〜(3)のいずれかの方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料塗布具。
(1)把持部の軸方向
(2)把持部の軸方向から一定の幅で略平行に移動した方向
(3)把持部の軸方向から一定の角度で屈曲した方向 - 前記塗布部の少なくとも表面を構成する材料がスポンジ、ゴム及びエラストマー樹脂を包含する軟質及び/又は圧縮性の材料から選ばれたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料塗布具。
- 前記塗布部の表面が規則的に又はランダムに配列した多数の小さな点状又は線状の凹凸を備える粗面であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の毛髪化粧料塗布具。
- 前記毛髪化粧料塗布具が、更に櫛部、ブラシ、スライス棒、ヘラから選ばれる1種以上の部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の毛髪化粧料塗布具。
- 前記毛髪化粧料塗布具がフェイスライン用の塗布具であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の毛髪化粧料塗布具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016067559A JP2017176427A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 毛髪化粧料塗布具 |
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ID=60003031
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102354407B1 (ko) * | 2021-11-11 | 2022-01-21 | 주식회사서연피앤씨 | 조립식 화장 주걱 |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016067559A patent/JP2017176427A/ja active Pending
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