JP2017176166A - 核酸プローブを用いた測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シグナル増幅が可能で、一定温度条件下で機能しうる測定方法の提供。
【解決手段】プローブA、プローブB、プロモーター配列と、プローブAの一部と相同的な配列のプロモータープライマー、を用いて、二重鎖形成配列がプローブA及びプローブBの一本鎖DNAに含まれ、プロモーター配列はプロモータープライマーに含まれ、増幅配列は、プローブA又はプローブBの一本鎖DNAに含まれており、プローブAとプローブBの抗体を測定対象と反応させ、プローブAとプローブBの二重鎖形成配列をハイブリダイズさせて、DNA−RNAの二重鎖を形成させ、それを起点としてDNAを伸長させた後、DNA−RNAハイブリット二重鎖中のRNA鎖を分解し、生成した一本鎖DNAとプロモータープライマーによる二重鎖を形成させ、それを起点としてDNAを伸長させることにより、プロモーター配列の二重鎖を形成させ、RNAを増幅させ、検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、核酸増幅反応を利用した測定方法に関するものである。
酵素免疫分析法(ELISA)の原理を用いた測定法は、臨床診断や基礎研究の分野で広く用いられている。しかし、ELISAによる測定では、標識化合物の非特異吸着を除去するための洗浄工程(B/F分離)が必要であり、操作に時間がかかること、また洗浄操作に耐えることのできない弱い相互作用のホスト分子は使用できないなどの問題があった。そのため、B/F分離を必要としないホモジニアスアッセイ方法が、生物医学研究の現場でのハイスループットスクリーニングに用いられる(非特許文献1)。従来のホモジニアスアッセイにおける検出方法は、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)、蛍光偏光(FP)などの手法を用いて検出される。これらの検出系は、ELISAなどの酵素を用いた検出系と異なり、反応系中でシグナルの増幅が行われないため、検出感度が問題となることがあった。
例えば非特許文献2では、一本鎖抗体(ScFv)の抗原結合領域近傍に修飾した蛍光分子がタンパク中のトリプトファンによる消光を受けることを利用して、抗原結合により蛍光回復するプローブを開発している。また非特許文献3では、ホスト分子と蛍光色素のピレンで修飾された2つのDNA鎖が、ゲスト分子との会合により二重鎖形成をして、結果としてピレンが近接位にくることで、ピレン由来の発光のスイッチングが起こるプローブを開発している。これらの測定方法は、どちらもB/F分離を必要としないホモジニアスな系で機能するが、シグナル増幅系を有する測定系ではなかった。
シグナル増幅の機能を有し、ホモジニアスな系で働く測定方法の例として、非特許文献4に記載のホスト分子で修飾された二本のDNA鎖を利用したものがあげられる。この測定系では、ゲスト分子との会合により形成されたDNA二重鎖の末端をDNAリガーゼにより結合し、形成された長鎖DNAをPCRにより増幅し、増幅配列を検出することで、測定を行っている。しかし、この測定方法ではPCRの過程で温度変化が必要であり、またPCRサイクルが終了するまでに1時間以上の時間が必要であった。
化学と生物 Vol.38 No.8, 2000.555 J.Am.Chem.Soc.,2011,133(43),17386 Bioconjugate Chem.,2008,19,1132 Anal Chem.,2012,84,877
本発明の目的は、シグナルの増幅が可能で、一定温度条件下で機能しうる測定方法を提供することである。
上記課題に鑑みてなされた本発明は、以下の態様を包含する。
(1)・会合部位と一本鎖RNAを有するプローブA、
・会合部位と一本鎖DNAを有するB、及び
・プロモーター配列と、プローブAの一本鎖RNAの一部と相同的な配列とを有するプロモータープライマー、
を用いた測定対象の測定方法であって、
(i)二重鎖形成配列がプローブAの一本鎖RNA及びプローブBの一本鎖DNAに含まれており、
プロモーター配列はプロモータープライマーに含まれており、
増幅配列は、プローブAの一本鎖RNA又はプローブBの一本鎖DNAに含まれており、
(ii)プローブAの会合部位とプローブBの会合部位を測定対象と会合させ、
(iii)プローブAの二重鎖形成配列とプローブBの二重鎖形成配列をハイブリダイズさせて、DNA−RNAの二重鎖を形成させ、
(iv)それを起点として逆転写酵素によってDNAを伸長させ、
(v)RNaseH活性を有する酵素により、DNA−RNAハイブリット二重鎖中のRNA鎖を分解し、
(vi)それによって生成した一本鎖DNAとプロモータープライマーによる二重鎖を形成させ、
(vii)それを起点としてDNAポリメラーゼによってDNAを伸長させることにより、プロモーター配列の二重鎖を形成させ、
(viii)RNAポリメラーゼにより、プロモーター配列下流の増幅配列のアンチセンス鎖を鋳型としてRNAを増幅させ、
(ix)増幅したRNAを検出する、
ことを特徴とする、測定方法。
(2)ホモジニアス系で行われる、(1)に記載の方法。
(3)RNAの増幅が一定温度条件下で行われる、(1)又は(2)に記載の方法。
(4)測定シグナルが指数関数的に増幅する、(1)〜(3)いずれかに記載の方法。
(5)会合部位が抗体である、(1)〜(4)いずれかに記載の方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)測定方法
本発明の測定方法は、測定対象の有無を測定する定性測定であってもよく、また測定対象の量を測定する定量測定であってもよい。本発明の測定方法は、B/F分離を必要としない、いわゆるホモジニアス系で行われることが好ましい。
(2)プローブ
本発明に用いられるプローブAは会合部位と一本鎖RNA有するものであり、プローブBは会合部位と一本鎖DNAを有するものである。会合部位とRNA、DNA鎖の結合は3’末端側、5’末端側のどちらで行っても良く、反応原理に応じて適宜選択すればよい。例えばプローブAとプローブBにおいて、プローブAは会合部位と一本鎖RNAの3’末端側とが結合しており、プローブBは会合部位と一本鎖DNAの5’末端側とが結合しているものをあげることができ、これは例えば後述の測定原理1に用いることができる。
会合部位と一本鎖RNA、又は一本鎖DNAとは直接結合されていてもよく、またスペーサー等を介して間接的に結合されていてもよい。その結合方法は特に限定されないが、例えば、非特許文献3に記載のように、会合部位をホスホロアミダイト化して、DNA固相合成に組み込むことで一本鎖核酸と結合させてもよいし、固相合成により一本鎖核酸中にアミノ基、チオール基などの反応性の官能基を導入し、会合部位と反応させてもよい。スペーサーの種類も特に限定されないが、例えばポリオキシエチレン(PEG)鎖をスペーサーとして用いてもよいし、核酸自体をスペーサーとして用いてもよい。このスペーサーとして用いられる核酸は、一本鎖であっても二本鎖であってもよい。二本鎖の場合は、会合部位と結合している側の核酸に、プローブA又はB中の二重鎖形成配列を有する一本鎖核酸が結合していてもよく、また反対に会合部位と結合している核酸の相補鎖側に、プローブA又はB中の二重鎖形成配列を有する一本鎖核酸が結合していてもよい。
(3)会合部位
会合部位は、プローブAとプローブBに含まれるものであり、測定対象と会合しうるものであればよく特に限定されない。例えば、会合部位としては、ホスト分子として用いられる小分子(シクロデキストリン、クラウンエーテル、ボロン酸など)や、測定対象と親和性を有するタンパク(レクチン、抗体など)または親和性を有する核酸(アプタマーなど)、アビジン又はビオチン等を用いればよい。プローブAとプローブBが共に測定対象に会合した状態をとることができる限り、プローブAとプローブBの会合部位は同一のものであっても異なっていてもよい。またプローブAとプローブBの会合部位は、測定対象に対してどちらを先に会合させてもよく、また同時に会合させてもよい。
(4)二重鎖形成配列
本発明における二重鎖形成配列は、プローブAの一本鎖RNAとプローブBの一本鎖DNA中にそれぞれ存在するものであるが、それぞれの一本鎖核酸中の位置は特に限定されるものではない。それらは互いに相補的な配列を有するものであり、その核酸鎖長は特に限定されないが、好ましくは3〜10塩基、さらに好ましくは4〜6塩基である。
(5)プロモータープライマー
本発明においてプロモータープライマーは、プロモーター配列と、プローブAの一本鎖RNAの一部と相同的な配列とを有する、一本鎖DNAプライマーである。一本鎖DNA中のプロモーター配列の位置は特に限定されるものではない。その配列は特に限定されず、RNAポリメラーゼ存在下でRNAへの転写を行うことが可能なプロモーターであればよい。具体的には、T7プロモーター、SP6プロモーター、T3プロモーターなどがあげられる。特に、本発明ではT7プロモーターを用いることが好ましい。またプローブAの一本鎖RNAの一部と相同的な配列としては特に限定されるものではなく、一本鎖DNA中での位置も特に限定されるものではないが、その長さは好ましくは5〜25塩基、更に好ましくは12〜18塩基である。
(6)増幅配列
本発明における増幅配列は、プローブAの一本鎖RNA又はプローブBの一本鎖DNAに含まれるものであるが、その位置は特に限定されるものではない。その配列はRNA合成の鋳型となるアンチセンス鎖又はセンス鎖であればよく、特に限定されない。
(7)検出
本発明におけるシグナルの検出は、RNAポリメラーゼによって転写・増幅されたRNA鎖を検出することで行えばよく、特に限定されない。例えばRNAの検出にはモレキュラービーコンやINAFプローブなどの配列特異的に結合し、蛍光変化する検出系を用いてもよいし、SYBRgreenなどインターカレーター性の蛍光色素を用いてもよい。また、合成されるRNA配列がRNAzyme活性を有するように配列を設計し、その酵素活性を測定することでシグナルの検出を行なってもよい。また核酸クロマトの方法を用いて、目視による検出を行ってもよい。
検出装置を必要とする場合は、リアルタイムPCR装置を用いればよい。また本実施例で用いた、TRCRリアルタイムモニター(TRCRapid−160 東ソー製)を用いてもよい。
(8)酵素
本発明の測定方法には、DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、RNAポリメラーゼ活性を有する酵素、逆転写酵素活性を有する酵素及びRNaseH活性を有する酵素を用いる。その際、各酵素活性を兼ね備えた酵素を用いてもよいし、それぞれのポリメラーゼ活性を有する異なる酵素をそれぞれ用いてもよい。例えばDNAポリメラーゼとしては、phi29、Bst、Csa、96−7などを用いればよく、RNAポリメラーゼとしては、T7、SP6、T3などを用いればよく、逆転写酵素としては、AMV、MLVなどを用いればよく、RNAaseH活性を有する酵素としてはRNaseHを用いればよい。特に本発明では、DNAポリメラーゼとしては96−7を、RNAポリメラーゼとしてはT7を、逆転写酵素及びRNaseH活性を有する酵素としてはAMVを用いることが好ましい。
(9)反応温度
本発明における反応温度は各酵素反応が進行する温度であればよく特に限定されない。本発明における反応温度は、好ましくは25〜50℃、さらに好ましくは37〜46℃の範囲であればよい。特にRNAの増幅が一定温度条件下で行われることが好ましい。また全工程が一定温度条件下で行われることも好ましい。
(10)測定原理
本発明の測定原理の一例を模式図(図1)に示す。プローブAは一本鎖RNAの3’側末端に会合部位が結合し、一本鎖RNAの3’側に二重鎖形成配列を含み、プローブBは一本鎖DNAの5’側末端に会合部位が結合し、一本鎖DNAの3’側に向かって増幅配列、二重鎖形成配列を含み、プロモータープライマーの5’側にプロモーター配列を含む場合を例として説明するが、各プローブの構成、配列の順序はこれに限定されるものではない。
(10−1)プローブAとプローブBの会合部位を、測定対象物質と会合させる。
(10−2)その結果、プローブAとプローブB中の二重鎖形成配列が、近接位置に配置されることとなり、DNA−RNAハイブリッド二重鎖が形成される。
(10−3)それを起点として、逆転写酵素によって、DNAの伸長が行われる。
(10−4)RNaseH活性を有する酵素の作用によってDNA−RNAハイブリッド二重鎖中のRNA鎖が分解される。
(10−5)それによって生成した一本鎖DNAとプロモータープライマーの間でDNA二重鎖が形成される。
(10−6)DNAポリメラーゼによる伸長反応により、プロモータープライマー中のプロモーター配列の二重鎖が形成される。
(10−7)プロモーター配列の二重鎖が形成されたことで、RNAポリメラーゼにより、プロモーター配列下流の増幅配列のアンチセンス鎖を鋳型としてRNAを繰り返し転写・増幅させる。
(10−8)増幅されたRNAをINAFプローブなどで検出する。
(11)測定原理2
本発明の測定原理の他の一例を模式図(図3)に示す。プローブAは一本鎖RNAの3’側末端に会合部位が結合し、一本鎖RNAの3’側に二重鎖形成配列を含み、プローブBは一本鎖DNAの5’側末端に会合部位が結合し、一本鎖DNAの3’側に向かって増幅配列、二重鎖形成配列を含む。また反応系中に5’側にプロモーター配列を含むプロモータープライマー、逆転写プライマーを含む場合を例として説明するが、各プローブの構成、配列の順序はこれに限定されるものではない。
(11−1)プローブAとプローブBの会合部位を、測定対象物質と会合させる。
(11−2)その結果、プローブAとプローブB中の二重鎖形成配列が、近接位置に配置されることとなり、DNA−RNAハイブリッド二重鎖が形成される。
(11−3)それを起点として、逆転写酵素によって、DNAの伸長が行われる。
(11−4)RNaseH活性を有する酵素の作用によってDNA−RNAハイブリッド二重鎖中のRNA鎖が分解される。
(11−5)それによって生成した一本鎖DNAとプロモータープライマーの間でDNA二重鎖が形成される。
(11−6)DNAポリメラーゼによる伸長反応により、プロモータープライマー中のプロモーター配列の二重鎖が形成される。
(11−7)プロモーター配列の二重鎖が形成されたことで、RNAポリメラーゼにより、プロモーター配列下流の増幅配列のアンチセンス鎖を鋳型としてRNAを繰り返し転写・増幅させる。
(11−8)転写・増幅されたRNA鎖と逆転写プライマーとの間で二重鎖が形成され、それを起点として、逆転写酵素によって、DNAの伸長が行われ、DNA−RNAハイブリッドが形成される。
(11−9)形成されたDNA−RNAハイブリッドは、次いで(11−4)〜(11−7)に相当するのRNA増幅反応が行われる。(但し、DNA鎖及びRNA鎖は、図3に示すような会合部位は持たない。)
(11−10)このようにして、(11−7)で増幅されたRNAをテンプレートとして(11−8)〜(11−9)が繰り返し行われ、RNA量が指数関数的に増幅する。
(11−11)増幅されたRNAをINAFプローブなどで検出する。
(12)逆転写プライマー
本発明における逆転写プライマーは、プローブBの一本鎖DNAの一部と相同的な配列を有する一本鎖DNAプライマーであり、その長さは好ましくは5〜25塩基、更に好ましくは12〜18塩基である。
ホモジニアス系で行われる測定においても、シグナル増幅ができないために、目標の感度に達しないことがある。本発明の測定法では、RNAポリメラーゼにより合成されたRNAを測定するため、シグナルを増幅して検出することが可能である。このため、高感度な測定が可能である。
本発明の測定方法の概要を示す図である。 実施例1でストレプトアビジンの検出を行った際の時間あたりの蛍光強度変化を示す図である。 本発明の他の測定方法の概要を示す図である。 実施例2でストレプトアビジンの検出を行った際の時間あたりの蛍光強度変化を示す図である。
以下、本発明を、会合部位としてビオチンを用いた場合の実施例によって具体的に示すが、本発明はこれに限定されない。
実施例1 図1に示す模式図の測定系
(1)プローブ作製
一本鎖RNA(配列番号1)の3’末端にビオチン(会合部位)修飾したプローブA、一本鎖DNA(配列番号2)の5’末端にビオチン(会合部位)修飾したプローブBは、それぞれグライナー社による受託合成により作製した。プローブAにおけるRNA配列は二重鎖形成配列(配列番号1の16〜21位)を含むように設計し、プローブBにおけるDNA配列は増幅配列(配列番号2の31〜50位)、二重鎖形成配列(配列番号2の45〜50位)を含むよう設計した。
(2)プロモータープライマーの作製
プロモータープライマー(配列番号3)はグライナー社による受託合成により作製した。プロモータープライマーはプロモーター配列(配列番号3の1〜28位)を含むよう設計した。また、プロモータープライマーの一部(配列番号3の33〜47位)はプローブAのRNA鎖の一部(配列番号1の1〜15位)と相同的な配列になるよう設計した。
(3)INAFプローブ作製
配列番号4のINAFプローブは特開2006−340663号公報に記載のプローブを用いた。
(4)ストレプトアビジンの測定
ビオチンと会合することで知られるストレプトアビジンをプローブA、プローブB、プロモータープライマー、INAFプローブを用いて測定した。測定溶液中の酵素濃度、基質濃度などの詳細を以下に示す。
18mM MgCl、60mM Tris−HCl(pH8.6)、1mM DTT,0.25mM dNTP、3mM NTP、3.06mM ITP、0.12mg/mL BSA、2% sorbitol、80mM KCl、0.2U/μL RNase Inhibitor、4U/30μL 96−7 DNA polymerase、144U/30μL T7 RNA polymerase、7.4U/30μL AMV(逆転写酵素、RNaseH活性有)、プローブA 200nM、プローブB 200nM、DMSO 7%,プロモータープライマー 0.5μM。反応温度43℃。
上記測定溶液中に図2に示す各濃度のストレプトアビジンを添加し、INAFプローブ由来の蛍光強度を時間経過ごとにTRCRapid−160(東ソー製)を用いて測定した。結果を図2に示す。その結果、ストレプトアビジン濃度の増加に応じて、蛍光強度増幅までの時間が短縮されることが確認された。これは、ストレプトアビジンと各プローブ中のビオチンの会合によって形成されるプロモーター配列の二重鎖の量が増加したためと考えられる。
以上の結果から、本発明の方法により、測定対象を測定できることが確認された。
実施例2 図3に示す模式図の測定系
プローブ、プロモータープライマー、INAFプローブは実施例1に記載のものと同様のものを用いた。
(1)逆転写プライマーの作製
逆転写プライマー(配列番号5)はグライナー社による受託合成により作製した。逆転写プライマーはプローブBのDNA鎖の一部(配列番号2の7〜22位)と相同的な配列になるよう設計した。
(2)ストレプトアビジンの測定
ビオチンと会合することで知られるストレプトアビジンをプローブA、プローブB、プロモータープライマー、INAFプローブ、逆転写プライマーを用いて測定した。測定溶液中の酵素濃度、基質濃度などの詳細を以下に示す。
18mM MgCl、60mM Tris−HCl(pH8.6) 、1mM DTT, 0.25mM dNTP、3mM NTP、 3.06mM ITP、0.12mg/mL BSA、2% sorbitol、 80mM KCl、0.2U/μL RNase Inhibitor、4U/30μL 96−7 DNA polymerase、144U/30μL T7 RNA polymerase、7.4U/30μL AMV(逆転写酵素、RNaseH活性有) 、プローブA 0.2nM、プローブB 0.2nM、DMSO 7%、プロモータープライマー 1.0μM、逆転写プライマー 1.0μM、INAFプローブ 30nM。反応温度43℃。
上記測定溶液中に図4に示す各濃度のストレプトアビジンを添加し、INAFプローブ由来の蛍光強度を時間経過ごとにTRCRapid−160(東ソー製)を用いて測定した。結果を図4に示す。その結果、ストレプトアビジン濃度の増加に応じて、蛍光強度が増幅することが確認された。これは、ストレプトアビジンと各プローブ中のビオチンの会合によって形成されるプロモーター配列の二重鎖の量が増加したためと考えられる。
以上の結果から、本発明の方法により、測定対象を測定できることが確認された。

Claims (5)

  1. ・会合部位と一本鎖RNAを有するプローブA、
    ・会合部位と一本鎖DNAを有するプローブB、及び
    ・プロモーター配列と、プローブAの一本鎖RNAの一部と相同的な配列とを有するプロモータープライマー、
    を用いた測定対象の測定方法であって、
    (i)二重鎖形成配列がプローブAの一本鎖RNA及びプローブBの一本鎖DNAに含まれており、
    プロモーター配列はプロモータープライマーに含まれており、
    増幅配列は、プローブAの一本鎖RNA又はプローブBの一本鎖DNAに含まれており、
    (ii)プローブAの会合部位とプローブBの会合部位を測定対象と会合させ、
    (iii)プローブAの二重鎖形成配列とプローブBの二重鎖形成配列をハイブリダイズさせて、DNA−RNAの二重鎖を形成させ、
    (iv)それを起点として逆転写酵素によってDNAを伸長させ、
    (v)RNaseH活性を有する酵素により、DNA−RNAハイブリット二重鎖中のRNA鎖を分解し、
    (vi)それによって生成した一本鎖DNAとプロモータープライマーによる二重鎖を形成させ、
    (vii)それを起点としてDNAポリメラーゼによってDNAを伸長させることにより、プロモーター配列の二重鎖を形成させ、
    (viii)RNAポリメラーゼにより、プロモーター配列下流の増幅配列のアンチセンス鎖を鋳型としてRNAを増幅させ、
    (ix)増幅したRNAを検出する、
    ことを特徴とする、測定方法。
  2. ホモジニアス系で行われる、請求項1に記載の方法。
  3. RNAの増幅が一定温度条件下で行われる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 測定シグナルが指数関数的な増幅をすることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の方法。
  5. 会合部位として抗体を用いることを特徴とする、請求項1〜4いずれかに記載の方法。
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