JP2017172467A - Scroll-type compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、スクロール型圧縮機に関する。 The present invention relates to a scroll compressor.
固定スクロールと可動スクロールとを組み合わせたスクロール型圧縮機が知られている。固定スクロールには、固定中心から外方に向けて渦巻状の固定側ラップが形成されている。可動スクロールは、可動中心から外方に向けて渦巻状の可動側ラップが形成され、可動中心が固定中心に対して公転運動することで圧縮機構を構成している。このようなスクロール型圧縮機では、下記特許文献1に記載されているように、可動スクロールの自転を阻止するため、オルダムリングが用いられている。 2. Description of the Related Art A scroll compressor that combines a fixed scroll and a movable scroll is known. In the fixed scroll, a spiral fixed side wrap is formed outward from the fixed center. In the movable scroll, a spiral movable side wrap is formed outward from the movable center, and the movable center revolves around the fixed center to form a compression mechanism. In such a scroll compressor, as described in Patent Document 1 below, an Oldham ring is used to prevent the rotation of the movable scroll.
上記特許文献1に記載のオルダムリングは、オルダムリング本体と、オルダムリング本体の側面から外方に向けて延びる第1キー部と、オルダムリング本体の可動スクロール側に対向する主面に立設されてなる第2キー部と、を有している。オルダムリング本体と第1キー部とは同一面を形成しており、異なる方向に突出しているのは第2キー部のみであるから、成形工程及び加工工程を簡素化することができる。 The Oldham ring described in Patent Document 1 is erected on an Oldham ring main body, a first key portion extending outward from a side surface of the Oldham ring main body, and a main surface facing the movable scroll side of the Oldham ring main body. And a second key portion. Since the Oldham ring main body and the first key part form the same surface and only the second key part protrudes in a different direction, the molding process and the processing process can be simplified.
ところで、上記特許文献1記載のオルダムリングでは、可動スクロールの自転を阻止するため第1キー部はキー溝に挿入されており、第1キー部は、可動スクロールの自転力を受けながらキー溝内を摺動する。信頼性確保のため、第1キー部とキー溝との間の摺動部分に適切な潤滑性を確保し、摩耗を抑制する必要がある。 By the way, in the Oldham ring described in Patent Document 1, the first key portion is inserted into the key groove in order to prevent the rotation of the movable scroll, and the first key portion receives the rotation force of the movable scroll and receives the rotation force of the movable scroll. Slide. In order to ensure reliability, it is necessary to ensure appropriate lubricity in the sliding portion between the first key portion and the key groove to suppress wear.
しかしながら、上記特許文献1記載の形態では、第1キー部はキー溝の両側面にも底面にも当接しながら摺動するので、潤滑油が摺動部分に入り込みにくい構造となっている。そのため、第1キー部とキー溝との間の摺動部分における潤滑性は低下し、第1キー部及びキー溝の摩耗が懸念される。第1キー部及びキー溝の摩耗が進行すると、摩耗粉が摺動部分から排出されにくい構造でもあるため、摩耗粉の噛み込みが懸念される。更に、可動側ラップが公転運動をする際に、オルダムリングは往復運動を行う。特に、高回転運転時においては慣性力が大きくなるため傾斜が発生し、第1キー部の先端のみがキー溝の底面に当接する場合があり、潤滑油が掻き出されてしまう恐れもある。 However, in the form described in Patent Document 1, the first key portion slides while being in contact with both side surfaces and the bottom surface of the key groove, so that the lubricating oil hardly enters the sliding portion. Therefore, the lubricity at the sliding portion between the first key portion and the key groove is lowered, and there is a concern about wear of the first key portion and the key groove. When wear of the first key portion and the key groove progresses, the wear powder is difficult to be discharged from the sliding portion, and therefore, there is a concern that the wear powder may be caught. Further, the Oldham ring reciprocates when the movable wrap makes a revolving motion. In particular, during high speed operation, the inertial force increases, so that an inclination occurs, and only the tip of the first key portion may come into contact with the bottom surface of the key groove, and the lubricating oil may be scraped off.
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オルダムリング本体の側面から延びるキー部を設けた場合にも、キー部とキー溝との間の潤滑性を確保することができるスクロール型圧縮機を提供することにある。 The present invention has been made in view of such problems, and its purpose is to ensure lubricity between the key portion and the key groove even when a key portion extending from the side surface of the Oldham ring main body is provided. An object of the present invention is to provide a scroll type compressor that can perform the above-described process.
上記課題を解決するために、本発明に係るスクロール型圧縮機10は、固定中心(C1)から外方に向けて渦巻状の固定側ラップ(19a)が形成されてなる固定スクロール(19)と、可動中心(C2)から外方に向けて渦巻状の可動側ラップ(18a)が形成され、前記可動中心が前記固定中心に対して公転運動することで圧縮機構を構成する可動スクロール(18)と、前記可動中心の公転運動は許容する一方で、前記可動中心回りに前記可動側ラップが自転することは阻止するオルダムリング(22,22A)と、を備えている。前記オルダムリングは、オルダムリング本体(221,221A)と、前記オルダムリング本体の側面から外方に向けて延びる側方キー部(223,223A)と、前記オルダムリング本体の前記可動スクロール側に対向する形成面(221n)に立設されてなる立設キー部(222)と、を有する。前記側方キー部は、前記固定スクロールに対して相対的に移動しないキー溝(192)に挿入され、前記キー溝における一対のキー溝側面(194)に沿って往復運動するものであって、前記側方キー部と、前記一対のキー溝側面を繋ぐ対向面(193,193A)との間に、潤滑隙間を設けてなる。
In order to solve the above problems, a
本発明では、側方キー部と、一対のキー溝側面を繋ぐ対向面との間に、潤滑油を保持できる潤滑隙間が設けられているので、オルダムリング本体の側面から延びる側方キー部を設けた場合にも、側方キー部とキー溝との間の潤滑性を確保することができる。 In the present invention, since a lubrication gap is provided between the side key portion and the opposing surface connecting the pair of key groove side surfaces, the side key portion extending from the side surface of the Oldham ring main body is provided. Also when provided, the lubricity between the side key portion and the key groove can be ensured.
尚、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載した括弧内の符号は、後述する「発明を実施するための形態」との対応関係を示すものであって、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載の発明が、後述する「発明を実施するための形態」に限定されることを示すものではない。 Reference numerals in parentheses described in “Means for Solving the Problems” and “Claims” indicate a correspondence relationship with “Mode for Carrying Out the Invention” described later, It does not indicate that the invention described in “Means for Solving the Problems” and “Claims” is limited to “Mode for Carrying Out the Invention” described later.
本発明によれば、オルダムリング本体の側面から延びるキー部を設けた場合にも、キー部とキー溝との間の潤滑性を確保することができるスクロール型圧縮機を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, even when the key part extended from the side surface of an Oldham ring main body is provided, the scroll type compressor which can ensure the lubricity between a key part and a key groove can be provided.
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In order to facilitate the understanding of the description, the same constituent elements in the drawings will be denoted by the same reference numerals as much as possible, and redundant description will be omitted.
図1に示されるスクロール型圧縮機10は、冷媒として二酸化炭素を用いたもので、円筒状のハウジング11に、圧縮機構を構成する固定スクロール19と可動スクロール18とを支持している。ハウジング11には、電動機部13の主軸15を支持するミドルハウジング12を隙間ばめしている。ミドルハウジング12における外周部とハウジング11とは、点溶接部28によって点溶接されている。
A
ハウジング11は、両端面がそれぞれ端部壁11a、端部壁11bによって閉止されている。ハウジング11の内部には、電動機部13が配設されている。端部壁11aには、冷媒回路から還流される冷媒をハウジング11内に吸引する吸引管14が設けられている。すなわち、このスクロール型圧縮機10は、後述する圧縮機構を作動することで、ハウジング11内を吸入圧力雰囲気となるようにして、吸引管14を介してハウジング11内に冷媒を取り込む構成である。
Both ends of the
電動機部13は、固定子13a及び回転子13bを有している。固定子13aは、ハウジング11の内壁に配設されている。回転子13bは、固定子13aにより取り囲まれたハウジング11内空間を貫く中心軸に沿う回転主軸15に取り付けられている。
The
回転主軸15は、一端側を主軸受17によって支持され、他端側はミドルハウジング12を貫通することで支持されている。主軸受17は、端部壁11a近傍の隔壁16に設けられている。回転主軸15の他端側には、主軸に対して偏心させた偏心部15aを設けている。偏心部15aには、可動スクロール18が固定されている。この可動スクロール18に対向するように固定スクロール19が配置されている。
One end of the rotation
可動スクロール18は、略円盤状のものである。可動スクロール18は、可動側ラップ18aと、ボス部18bとを有している。可動側ラップ18aは、一方の面から固定スクロール19側に向かってインボリュート曲線状に立設されている。ボス部18bは、他方の面からミドルハウジング12側に向かって円筒状に立設されている。ボス部18bには、回転主軸15他端側の偏心部15aを密接嵌合させている。
The
一方、固定スクロール19は、可動スクロール18側に臨む一方の面に設けられた渦巻状の溝によって形成された固定側ラップ19aを有している。可動スクロール18と固定スクロール19とを対向配置することで、作動室20を形成している。
On the other hand, the
ミドルハウジング12は、電動機部13側から固定スクロール19側に向かって、順次径が大きくなる3段円筒状をなしている。電動機部13に近い最も小径の円筒12aは、主軸15を支持する軸受として構成されている。真ん中の円筒12bは、回転主軸15他端側の偏心部15aとボス部18bとの嵌合部を収容する空間を構成している。固定スクロール19に近い最も大径の円筒12cは、端面に可動スクロール18と接触するスラスト座21を備えている。固定スクロール19の最外周には、円筒12cに向かって突設した外周縁部18cが設けられている。外周縁部18cと円筒12cとを密接させることで、可動スクロール18を囲繞する構成としている。
The
外周縁部18cによって形成された可動スクロール18を収容する空間内において、可動スクロール18と固定スクロール19との間には、可動スクロール18の自転を防止する自転防止手段として、オルダムリング22が配置されている。オルダムリング22によって、可動スクロール18は公転のみが許容されている。円筒12cは、その端面に可動スクロール18と接触するスラスト座21及びすべり軸受であるスラスト軸受23が配置されている。
An
以上のような構成により圧縮機構は、可動側ラップ18aと固定側ラップ19aの噛み合いによって複数の作動室20を形成している。可動スクロール18が固定スクロール19に対して旋回することで、作動室20の体積を縮小することにより固定側ラップ19aの最外周側に連通する吸入室(図示省略)に供給された冷媒を圧縮する。
With the above configuration, the compression mechanism forms a plurality of working
固定側ラップ19aの中心部には、固定スクロール19を軸方向に貫通する吐出口24が設けられている。可動スクロール18と固定スクロール19とによって圧縮された冷媒はこの吐出口24から吐出室25に吐出される。
A
吐出室25は、固定側ラップ19aを形成した固定スクロール19の反対側面の中央箇所に、密閉空間を有している。吐出室25内には、吐出弁26が配置されている。吐出弁26が吐出口24を閉止することで、吐出された冷媒が逆流することを防止している。吐出室25には、ハウジング11外側に向けて吐出管27が貫通形成されている。
The
続いて、スクロール型圧縮機10の動作について説明する。電動機部13を起動し、圧縮機構を作動させるとハウジング11内部は吸入圧力雰囲気となる。冷媒回路から還流される冷媒が、端部壁11aの吸引管14を介してハウジング11内に吸入される。吸入された冷媒は、ハウジング11内から固定側ラップ19aの最外周側に連通する吸入室(図示省略)に供給される。
Next, the operation of the
電動機部13の回転主軸15が回転することによって、可動スクロール18が固定スクロール19に対して旋回する。この旋回により作動室20の体積が縮小され、固定側ラップ19aの最外周側に連通する吸入室(図示省略)に供給された冷媒を圧縮することができる。
The
可動スクロール18と固定スクロール19とによって圧縮された冷媒は、吐出口24から吐出弁26を介して吐出室25に吐出される。冷媒は、吐出室25からハウジング11外側に向けて貫通形成されている吐出管27を通過して冷媒回路へと供給される。
The refrigerant compressed by the
続いて、オルダムリング22の動きについて説明する。図2は、固定スクロール19の固定中心C1と、可動スクロール18の可動中心C2との関係を示したものである。可動中心C2は、固定中心C1を中心として公転軌道上を旋回する。図2の(A)は、オルダムリング22の変位ゼロ位置を示し、図2の(B)は、オルダムリング22の変位最大位置を示している。
Next, the movement of the
図3は、オルダムリング22が変位ゼロ位置にある状態を示している。図3の(A)は、オルダムリング22を側方から見た状態を模式的に示し、図3の(B)は、オルダムリング22を平面視で見た状態を模式的に示している。
FIG. 3 shows a state in which the
オルダムリング22は、オルダムリング本体221と、一対の立設キー部222と、一対の側方キー部223と、を有している。オルダムリング本体221は、円環状をなしている。オルダムリング本体221は、当接面221mと、形成面221nとを有している。当接面221mは、固定スクロール19の支持面191に当接するように形成されている。形成面221nは、オルダムリング本体221の可動スクロール18に対向するように形成されている。
The
一対の立設キー部222は、オルダムリング本体221の直径上であって、互いに180度ずれるように配置されている。一対の側方キー部223も、オルダムリング本体221の直径上であって、互いに180度ずれるように配置されている。一対の立設キー部222と、一対の側方キー部223とは、互いに90度ずつずれるように配置されている。
The pair of standing
立設キー部222は、形成面221nに立設されている。側方キー部223は、オルダムリング本体221の側面から外方に向けて延びるように設けられている。側方キー部223は、固定スクロール19に形成されたキー溝192に挿入されている。側方キー部223は、一対のキー溝側面194,194に沿って往復運動する。側方キー部223は、固定スクロール支持面側面223mと、可動スクロール側面223nと、を有している。
The standing
一対のキー溝側面194,194を繋ぐように、対向面193が設けられている。対向面193は、オルダムリング22に対して支持面191から後退するように、一段深い面が形成されている。従って、支持面191と対向面193との間には段差が形成されている。
An opposing
d1は、オルダムリング22が設けられている領域の深さを示している。d2は、オルダムリング本体221の厚みを示している。d3は、側方キー部223の厚みを示している。d4は、キー溝192の深さを示している。図3の(A)及び図4に示されるように、側方キー部223とミドルハウジング12との間には隙間d6が形成されている。側方キー部223と対向面193との間には隙間d5が形成されている。
d1 indicates the depth of the region where the
図2の(A)から(B)に向かうように、固定中心C1に対して可動中心C2が公転すると、オルダムリング22は、側方キー部223がキー溝192内を往復運動する動きと、立設キー部222が可動スクロール18のキー溝181内を往復運動する動きとを組み合わせて動く。従って、オルダムリング22は自転せずに公転運動のみを行うことになる。本実施形態の場合、オルダムリング22の公転半径をεとする。
When the movable center C2 revolves with respect to the fixed center C1 so as to go from (A) to (B) in FIG. 2, the
図5は、オルダムリング22が変位最大位置にある状態を示している。図5の(A)は、オルダムリング22を側方から見た状態を模式的に示し、図5の(B)は、オルダムリング22を平面視で見た状態を模式的に示している。変位最大位置とは、一方の側方キー部223がキー溝192に最も入り込み、他方の側方キー部223がキー溝192から最も外れた位置に移動する位置である。
FIG. 5 shows a state where the
この変位最大位置では、オルダムリング22に加わる慣性力により、図5の(A)に示されるように、オルダムリング22が傾斜する。オルダムリング22の傾斜は、特に高回転運転時には顕著であるため、従来であれば、このようにオルダムリング22が傾斜すると側方キー部223の先端によって潤滑油が掻き取られてしまったり、摩耗粉を噛み込んだりする恐れがあった。そこで本実施形態では、オルダムリング22が傾斜した際に生じるオルダムリング傾斜量cbを加味した隙間d5を形成している。隙間d5は、次の2つの式を満たすように設けられている。尚、図3に示されるように、Gはオルダムリング22の最外径であり、Hはオルダムリング22を支持する最外部の支持間距離である。θは、オルダムリング22の最大傾斜角度である。
隙間d5>オルダムリング傾斜量cb
オルダムリング傾斜量cb=((G―H)/2+ε)・tanθ
このように隙間d5を形成することで、潤滑油を掻き取ることなく保持できる。また、側方キー部223が対向面193に当接しないようにし、潤滑油の掻き取りや摩耗粉の噛み込みを防止している。摩耗粉は、かみこまれることなく排出される。従って、隙間d5は、本発明の潤滑隙間に相当する。
At this maximum displacement position, the
Clearance d5> Oldham ring inclination cb
Oldham ring inclination cb = ((GH) / 2 + ε) · tan θ
By forming the gap d5 in this way, the lubricating oil can be retained without being scraped off. Further, the side
スクロール型圧縮機10には、オイルセパレータで分離された潤滑油が、各軸受けを経由して固定スクロール19の溝内周側に流入する。図6に示されるように、潤滑油は溝内周内側領域195に流れ込み、キー溝192の対向面193に流れ出す。本実施形態では、対向面193を溝内周内側領域195に掛かるまで延伸させている。
In the
図7に、側方キー部223及び対向面193周辺の拡大図を示す。図7に示されるように、オルダムリング本体221に対する側方キー部223の接続部分に、凹部223aが設けられている。このため、図5を参照しながら説明したような変位最大位置においても、潤滑油経路F1を確保することができる。
FIG. 7 shows an enlarged view around the side
潤滑油経路F1は、必ずしも全ての時点において確保されている必要はなく、潤滑隙間に必要となる潤滑油が供給されればよい。また、凹部223aが必ずしも形成されていなくてもよい。図8に示されるように、対向面193が溝内周内側領域195に掛かる領域において、拡張対向面193aを設けてもよい。拡張対向面193aは、対向面193を溝内周内側領域195において拡張するように設けられている。拡張対向面193aは、側方キー部223が変位最大位置にある場合でも、潤滑油経路F1を確保することができる。図8に示した例では、拡張対向面193aをキー溝192の近傍のみに形成したけれども、全周に渡って段差を設けてもよい。
The lubricating oil path F1 does not necessarily have to be secured at all points in time, and it is only necessary to supply the lubricating oil necessary for the lubricating gap. Moreover, the recessed
図9に示されるように、斜線部で示される潤滑隙間は、側方キー部223の固定スクロール支持面側面223mと対向面193との距離d7から、当接面221mとそれに対向する支持面191の最小隙間d8を引いた値である。斜線部で示される潤滑隙間は上記説明した隙間d5に相当し、運転中にオルダムリング22が傾斜した場合においても、側方キー部223の先端が対向面193に干渉しない値として定義される。本実施形態のような縦型配置のスクロール型圧縮機10では、潤滑油が下方に流れて溜まるため、下方に形成される隙間が重要なものとなる。
As shown in FIG. 9, the lubrication gap indicated by the hatched portion is based on the distance d7 between the fixed scroll support
上記した本実施形態では支持面191に対して対向面193を後退させて潤滑隙間を形成したけれども、潤滑隙間の形成態様はこれに限られるものではない。図10に示されるようなオルダムリング22Aも好適な実施形態である。オルダムリング22Aは、オルダムリング本体221Aと、側方キー部223Aと、を有している。立設キー部については図示を省略している。オルダムリング本体221Aの当接面221Aaに対して、側方キー部223Aの固定スクロール支持面側面223Aaは後退するように形成されている。従って、当接面221Aaを支持する支持面191Aに対して、固定スクロール支持面側面223Aaは離隔している。本例の場合、支持面191Aと対向面193Aとは同一平面として形成されているが、固定スクロール支持面側面223Aaが後退形成されていることで、潤滑隙間が形成される。
In the above-described embodiment, the lubrication gap is formed by retreating the facing
上記したように、オルダムリング22,22Aが潤滑油滴下方向に対して交わるように配置されている場合、潤滑油は図示上方から下方に流れるので、潤滑隙間はオルダムリング22,22Aよりも下方に設けられることが好ましい。 As described above, when the Oldham rings 22 and 22A are arranged so as to intersect with the lubricating oil dropping direction, the lubricating oil flows from the upper side to the lower side in the figure, so that the lubricating gap is lower than the Oldham rings 22 and 22A. It is preferable to be provided.
一方、図11に示されるように、オルダムリング22が縦配置されている場合は、潤滑油滴下方向に対してオルダムリング22が沿うように配置されることになる。従って、オルダムリング22を挟む双方の対向面193を後退形成し、潤滑隙間がオルダムリング22を挟むように形成することが好ましい。
On the other hand, as shown in FIG. 11, when the
しかしながら、図12に示されるように、外力Fがオルダムリング22に作用することが明らかに把握できる場合には、一方の対向面193を後退形成することが好ましい。この場合の潤滑隙間は、外力Fが作用するのとは反対側に形成することになる。
However, as shown in FIG. 12, when it can be clearly understood that the external force F acts on the
上記したように、本実施形態に係るスクロール型圧縮機10は、固定中心C1から外方に向けて渦巻状の固定側ラップ19aが形成されてなる固定スクロール19と、可動中心C2から外方に向けて渦巻状の可動側ラップ18aが形成され、可動中心C2が固定中心C1に対して公転運動することで圧縮機構を構成する可動スクロール18と、可動中心C2の公転運動は許容する一方で、可動中心C2回りに可動側ラップ18aが自転することは阻止するオルダムリング22,22Aと、を備えている。オルダムリング22,22Aは、オルダムリング本体221,221Aと、オルダムリング本体221,221Aの側面から外方に向けて延びる側方キー部223,223Aと、オルダムリング本体221,221Aの可動スクロール18側に対向する形成面221nに立設されてなる立設キー部222と、を有している。側方キー部223,223Aは、固定スクロール19に対して相対的に移動しないキー溝192に挿入され、キー溝192における一対のキー溝側面194,194に沿って往復運動するものである。側方キー部223,223Aと、一対のキー溝側面194,194を繋ぐ対向面193,193Aとの間に、潤滑油を掻き取ることなく保持できる潤滑隙間が設けられている。より具体的には、側方キー部223の固定スクロール支持面側面223mと対向面193との間、側方キー部223Aの固定スクロール支持面側面223Aaと対向面193Aとの間、側方キー部223の可動スクロール側面223nとミドルハウジング12に形成された対向面193との間、のそれぞれに潤滑油を掻き取ることなく保持できる潤滑隙間が設けられている。
As described above, the
本実施形態では、上記したように、潤滑油を掻き取ることなく保持できる潤滑隙間が設けられているので、オルダムリング本体221,221Aの側面から延びる側方キー部223,223Aを設けた場合にも、側方キー部223,223Aとキー溝192との間の潤滑性を確保することができる。
In the present embodiment, as described above, the lubrication gap that can be held without scraping the lubricating oil is provided, so when the side
また本実施形態では、潤滑隙間は、固定スクロール支持面側面223m,223Aa又は可動スクロール側面223nと対向面193,193Aとの間の隙間から、オルダムリング本体221,221Aとオルダムリング本体221,221Aを支持するように対向形成されてなる支持面191,191Aとの間の最小隙間を差し引いたものとなっている。
Further, in the present embodiment, the lubrication gap is formed between the Oldham ring
また本実施形態では、対向面193,193Aは、側方キー部223,223Aを挟んで一対設けられており、固定スクロール支持面側面223m,223Aa又は可動スクロール側面223nと一対の対向面193,193Aの少なくとも一方との間の距離から、最小隙間の距離を差し引いた値が正の値となるように設けられている。
In this embodiment, a pair of opposing
また本実施形態では、図7及び図8を参照しながら説明したように、支持面191,191Aに供給された潤滑油が潤滑隙間に流入するように潤滑油経路F1が設けられている。潤滑油を掻き取ることなく保持できる潤滑隙間を設け、さらにそこに潤滑油が流入するように潤滑油経路F1を設けているので、潤滑油を切らすことなく補充し続けることができる。 In the present embodiment, as described with reference to FIGS. 7 and 8, the lubricating oil path F1 is provided so that the lubricating oil supplied to the support surfaces 191 and 191A flows into the lubricating gap. Since the lubricating gap is provided so that the lubricating oil can be held without being scraped off, and the lubricating oil path F1 is provided so that the lubricating oil flows into the lubricating gap, the lubricating oil can be continuously replenished without being cut off.
また本実施形態では、潤滑油経路F1は、側方キー部223,223Aがキー溝192に対して往復運動する間の少なくとも一部の期間において、対向面193,193Aに潤滑油が供給されるように形成されている。潤滑性を実質的に確保する観点からは、常に潤滑油経路F1が確保されている必要は必ずしもなく、潤滑性を阻害しない範囲で潤滑油経路F1が確保されていない期間が存在しても構わない。
Further, in the present embodiment, the lubricating oil path F1 is supplied with the lubricating oil to the opposing
また本実施形態では、潤滑油経路F1は、支持面191の外周部の少なくとも一部が対向面193側に後退した後退面によって形成することができる。図7及び図8を参照しながら説明したように、支持面191の溝内周内側領域195に潤滑油が流入すると、その後退面を通ってキー溝192の対向面193側に潤滑油が流れ出る。
In the present embodiment, the lubricating oil path F1 can be formed by a receding surface in which at least a part of the outer peripheral portion of the
また、図7及び図8を参照しながら説明したように、後退面と対向面193とは、同一平面を形成するように設けることができる。同一平面として形成することで、加工工程が容易なものとなる。
Further, as described with reference to FIGS. 7 and 8, the receding surface and the facing
また、図10を参照しながら説明したように、潤滑油経路は、オルダムリング本体221Aが支持面191Aに当接する当接面221Aaに対して、オルダムリング本体221A又は側方キー部223Aの少なくとも一部が後退することで形成することもできる。
In addition, as described with reference to FIG. 10, the lubricating oil path includes at least one of the Oldham ring
また、図7を参照しながら説明したように、潤滑油経路は、オルダムリング本体221に対する側方キー部223の接続部分に凹部223aを設けることで形成することもできる。凹部223aを設けることで、より確実に潤滑油を供給することができる。
Further, as described with reference to FIG. 7, the lubricating oil path can also be formed by providing the
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。 The embodiments of the present invention have been described above with reference to specific examples. However, the present invention is not limited to these specific examples. Those in which those skilled in the art appropriately modify the design of these specific examples are also included in the scope of the present invention as long as they have the features of the present invention. Each element included in each of the specific examples described above and their arrangement, conditions, shape, and the like are not limited to those illustrated, and can be changed as appropriate. Each element included in each of the specific examples described above can be appropriately combined as long as no technical contradiction occurs.
例えば、上記実施形態では、固定スクロール19と可動スクロール19との間にオルダムリング22を配置する態様を例にとって説明したけれども、オルダムリング22の配置態様はこれに限られるものではない。例えば、ミドルハウジング12と可動スクロール19との間にオルダムリング22を配置することもできる。
For example, in the above-described embodiment, an example in which the
10:スクロール型圧縮機
18:可動スクロール
19:固定スクロール
22,22A:オルダムリング
191,191A:支持面
192:キー溝
193,193A:対向面
194:キー溝側面
221,221A:オルダムリング本体
221m:当接面
221n:形成面
222 立設キー部
223,223A:側方キー部
223a:凹部
C1:固定中心
C2:可動中心
F1:潤滑油経路
10: Scroll compressor 18: Movable scroll 19: Fixed
Claims (8)
固定中心(C1)から外方に向けて渦巻状の固定側ラップ(19a)が形成されてなる固定スクロール(19)と、
可動中心(C2)から外方に向けて渦巻状の可動側ラップ(18a)が形成され、前記可動中心が前記固定中心に対して公転運動することで圧縮機構を構成する可動スクロール(18)と、
前記可動中心の公転運動は許容する一方で、前記可動中心回りに前記可動側ラップが自転することは阻止するオルダムリング(22,22A)と、を備え、
前記オルダムリングは、オルダムリング本体(221,221A)と、前記オルダムリング本体の側面から外方に向けて延びる側方キー部(223,223A)と、前記オルダムリング本体の前記可動スクロール側に対向する形成面(221n)に立設されてなる立設キー部(222)と、を有し、
前記側方キー部は、前記固定スクロールに対して相対的に移動しないキー溝(192)に挿入され、前記キー溝における一対のキー溝側面(194)に沿って往復運動するものであって、
前記側方キー部と、前記一対のキー溝側面を繋ぐ対向面(193,193A)との間に、潤滑隙間を設けてなる、スクロール型圧縮機。 A scroll compressor (10),
A fixed scroll (19) in which a spiral fixed side wrap (19a) is formed outward from the fixed center (C1);
A movable scroll (18a) having a spiral shape is formed outward from the movable center (C2), and the movable center revolves with respect to the fixed center. ,
An Oldham ring (22, 22A) that allows the revolving motion of the movable center while preventing the movable side wrap from rotating about the movable center,
The Oldham ring is opposed to the Oldham ring main body (221, 221A), the side key portion (223, 223A) extending outward from the side surface of the Oldham ring main body, and the movable scroll side of the Oldham ring main body. A standing key portion (222) that is erected on the forming surface (221n) to be formed,
The side key portion is inserted into a key groove (192) that does not move relative to the fixed scroll, and reciprocates along a pair of key groove side surfaces (194) in the key groove,
A scroll compressor, wherein a lubrication gap is provided between the side key portion and an opposing surface (193, 193A) connecting the side surfaces of the pair of key grooves.
前記側方キー部と一対の前記対向面の少なくとも一方との間の距離から、前記最小隙間の距離を差し引いた値が、前記オルダムリングが傾斜した場合でも正の値となるように設けられている、請求項2記載のスクロール型圧縮機。 A pair of the opposing surfaces is provided across the side key portion,
A value obtained by subtracting the distance of the minimum gap from the distance between the side key portion and at least one of the pair of opposed surfaces is set to be a positive value even when the Oldham ring is inclined. The scroll compressor according to claim 2.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016059569A JP2017172467A (en) | 2016-03-24 | 2016-03-24 | Scroll-type compressor |
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2016
- 2016-03-24 JP JP2016059569A patent/JP2017172467A/en active Pending
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