JP2017171276A - 構造的アンテナアレイ、及び構造的アンテナアレイを作製する方法 - Google Patents

構造的アンテナアレイ、及び構造的アンテナアレイを作製する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動プラットフォームの構造的載荷部として使用され得る広帯域アンテナアレイを提供する。【解決手段】構造的アンテナアレイ100は、互いに交差する壁セクション102を含むコア104を含み得、当該コアは、壁セクションの第1の表面上に形成されたアンテナ素子、及び壁セクションの第2の表面上に形成された給電素子と、コアに連結され、且つアンテナ素子及び給電素子と電気的に通じた分配基板層と、分配基板層の反対側でコアに連結された第1の外板と、第1の外板の反対側で分配基板層に連結された第2の外板とをさらに含む。【選択図】図1

Description

本開示は、概してアンテナシステムに関し、より具体的には、移動プラットフォームの構造的載荷部として使用され得る広帯域アンテナアレイに関する。
航空機、宇宙船、地上ビークル、又は海上ビークルなどの多くの移動プラットフォームは、電磁波信号の送受信のためにアンテナアレイの使用を必要とすることが多い。アンテナシステムは、格子状パターンで配置されたアンテナ素子のアレイの形態で提供されることが多い。アンテナ素子が備え付けられた様々な構成要素は、移動プラットフォームに望ましくない重量を付加する。アンテナアレイを移動プラットフォームの外部に配置することは、空力効率を低下させる恐れがある。アンテナアレイの製造に必要とされる費用は、必要される材料コスト、製造時間、手順、及び追加の工作機械のため、かなりの額となり得る。このような製造及び設計上の欠点は、アンテナアレイの動作範囲を制限する恐れがあり、それにより、アンテナの実効領域が制限され、アンテナシステムの性能が影響を受ける。
したがって、当業者は、アンテナアレイ分野の研究開発の努力を継続している。
一実施例では、開示された構造的アンテナアレイは、互いに交差する壁セクションを含むコアを含み得、当該コアは、壁セクションの第1の表面上に形成されたアンテナ素子、及び壁セクションの第2の表面上に形成された給電素子と、コアに連結され、且つアンテナ素子及び給電素子と電気的に通じた分配基板層と、分配基板層の反対側でコアに連結された第1の外板と、第1の外板の反対側で分配基板層に連結された第2の外板とをさらに含む。
別の実施例では、開示された移動プラットフォームは、構造部材と、構造部材に連結され、且つ構造部材の一部を形成する構造的アンテナアレイとを含んでもよく、構造的アンテナアレイは、互いに交差する壁セクションを含むコアを含み、当該コアは、壁セクションの第1の表面上に形成されたアンテナ素子、及び壁セクションの第2の表面上に形成された給電素子と、コアに連結され、且つアンテナ素子及び給電素子と電気的に通じた分配基板層と、分配基板層の反対側でコアに連結された第1の外板と、第1の外板の反対側で分配基板層に連結された第2の外板とをさらに含む。
さらに別の実施例では、構造的アンテナアレイを作製するための開示された方法は、(1)互いに交差する壁セクションを含むコアを形成するステップであって、壁セクションが、第1の表面上に形成されたアンテナ素子と、反対側の第2の表面上に形成された給電素子と、給電素子及びアンテナ素子に連結されたコネクタピンとを含む、形成するステップ、(2)フレームをコアの周りで接続するステップ、(3)複数のビアを備えた分配基板層をコア上に位置決めするステップ、(4)壁セクションを分配基板層に機械的に連結するためにコネクタピンをビアに接続するステップ、(5)給電素子及びアンテナ素子を分配基板層に電気的に連結するためにコネクタピンをビアにはんだ付けするステップ、(6)給電素子及びアンテナ素子をRFコネクタに電気的に連結するためにRFコネクタを分配基板層に接続するステップ、(7)第1の外板を分配基板層の反対側でコア上に位置決めするステップ、(8)第2の外板を第1の外板の反対側で分配基板層上に位置決めするステップ、並びに(9)コア、分配基板層、第1の外板、及び第2の外板を硬化するステップを含んでもよい。
開示されている装置や方法の他の実施例は、以下の詳細な説明、添付の図面、及び添付の特許請求の範囲により、明確になるであろう。
さらに、本開示は、下記の条項による実施形態を含む。
条項1
構造部材と、
構造部材に連結され、且つ構造部材の一部を形成する構造的アンテナアレイとを備えている移動プラットフォームであって、前記構造的アンテナアレイが、
互いに交差する壁セクションを備えたコアを備えており、前記コアが、
前記壁セクションの第1の表面上に形成されたアンテナ素子、及び前記壁セクションの第2の表面上に形成された給電素子と、
前記コアに連結され、且つ前記アンテナ素子及び前記給電素子と電気的に通じた分配基板層と、
前記分配基板層の反対側で前記コアに連結された第1の外板と、
前記第1の外板の反対側で前記分配基板層に連結された第2の外板と
をさらに備えている、移動プラットフォーム。
条項2
前記壁セクションの一つ一つが電子基板材を備え、
前記分配基板層が前記電子基板材を備え、且つ
前記第1の外板及び前記第2の外板がそれぞれ、
前記電子基板材を備えた第1の非導電性基板層と、
前記第1の非導電性基板層に連結された誘電体基板層と、
前記第1の非導電性基板層の反対側で前記誘電体基板層に連結された第2の非導電性基板層であって、前記電子基板材を備えている、第2の非導電性基板層とを備えている、条項1に記載の移動プラットフォーム。
条項3
前記コアが、アンテナセルの行及び列を形成するように垂直に交差する前記壁セクションの四角形セル構造を備え、且つ
前記アンテナセルの一つ一つが、二重偏波をもたらすように直交配向された少なくとも1つの一対の前記アンテナ素子を備えている、条項1に記載の移動プラットフォーム。
条項4
前記アンテナ素子がダイポールアンテナ素子を備えている、条項1に記載の移動プラットフォーム。
条項5
前記分配基板層に連結され、且つ前記分配基板層に電気的に通じたRFコネクタをさらに備えている、条項1に記載の移動プラットフォーム。
条項6
前記壁セクションのうちの少なくも1つが、第1の壁部と、第2の壁部と、前記第1の壁部の前記アンテナ素子のうちの1つを隣接する前記第2の壁部の前記アンテナ素子のうちの1つに電気的に接続する導電性スプライスと、前記導電性スプライスの上で前記第1の壁部及び前記第2の壁部に接続された非導電性スプライスクリップとを備えている、条項1に記載の移動プラットフォーム。
条項7
前記構造部材が、航空機の胴体又は翼のうちの少なくとも1つを含む、条項1に記載の移動プラットフォーム。
開示された構造的アンテナアレイの一実施例の概略上面斜視図である。 図1の構造的アンテナアレイの概略底面斜視図である。 構造的アンテナアレイのコアの一実施例の概略斜視図である。 複数のアンテナ素子で形成された基板層の第1の側面の概略斜視図である。 複数の給電素子で形成された図4の基板層の第2の側面の概略斜視図である。 図3のコアを形成するため、壁セクションを続けて嵌め込んで組み立てることを可能にするように形成された壁スロットを示す図4の基板層の概略斜視図である。 コアの形成に使用される複数の壁セクションに切断された図6の基板層の概略斜視図である。 各給電素子の終端部の一端に形成されたコネクタピンを有する壁セクションの一実施例の概略斜視図である。 アンテナ素子を有する第1の表面を示す壁セクションの一実施例の概略側面図である。 給電素子を有する第2の表面を示す壁セクションの一実施例の概略側面図である。 構造的アンテナアレイの一実施例の概略断面図である。 図9の構造的アンテナアレイの一部の拡大概略断面図である。 構造的アンテナアレイの第2の外板の一実施例の概略斜視図である。 コアを形成する、隣接する壁セクション同士の間のスプライス位置の一実施例の概略斜視図である。 構造的アンテナアレイを作製するための開示方法の一実施例のフロー図である。 治工具である第1の支持部材及び支持プレートの上で部分的に構築されているコアの一実施例の概略斜視図である。 治工具上で全体が構築されているコアの概略斜視図である。 コアの周りに接続されたフレームの一実施例の概略斜視図である。 コア上に位置決めされた分配基板層の一実施例の概略斜視図である。 構造的アンテナアレイを挟持して回転させるために使用される治工具である第2の支持部材の一実施例の概略斜視図である。 第1の支持部材が取り外された状態の、回転されたコア、フレーム、及び分配基板層の概略斜視図である。 コア上に位置決めされた第1の外板の一実施例の概略斜視図である。 移動プラットフォームの構造部材に一体的に形成された構造的アンテナアレイの一実施例の概略斜視図である。 航空機の製造及び保守方法を示すブロック図である。 航空機の概略図である。 分配基板層上に位置決めされた第2の外板の一実施例の概略斜視図である。
以下の詳細な説明は、添付の図面に言及している。添付の図面は、本開示によって説明された具体的な実施例を示している。異なる構造及び工程を有する他の実施例は、本開示の範囲から逸脱するものではない。同様の参照番号は、異なる図面における同一の特徴、要素、又は構成要素を表し得る。
上記の図13及び図22では、ブロックは、工程及び/又はその一部を表すことができ、様々なブロックを接続する線は、工程又はその一部の任意の特定の順序又は従属関係を示唆するものではない。破線で示されるブロックは、代替的な工程及び/又はその一部を示す。様々なブロックを接続する破線がある場合、その破線は工程又はその一部の代替的な従属関係を表す。開示されている様々な工程間のすべての従属関係が必ずしも表されているわけではないことが理解されよう。本明細書に明記された1つ又は複数の方法の工程を記載している図13及び図22、並びに付随する開示は、必ずしも工程が実行されるべき順序を決定付けていると解釈すべきではない。むしろ、ある例示的な順番が示されているが、工程の順序は、適切な場合において改変され得ることを理解されたい。したがって、ある特定の工程は、異なる順番で又は同時に実行され得る。さらに、当業者であれば、記載されたすべての工程を実施する必要はないことを認識するであろう。
別途提示されない限り、「第1」、「第2」などの用語は、本明細書では単に符号として使用されており、これらの用語が表すアイテムに対して、順序的、位置的、又は序列的な要件を課すことを意図していない。さらに、「第2」のアイテムに言及することは、より小さい数のアイテム(例えば、「第1」のアイテム)及び/又はより大きい数のアイテム(例えば、「第3」のアイテム)の存在を必要とするわけでもなく、除外するわけでもない。
本明細書で使用されている「〜のうちの少なくとも1つ」という表現は、列挙されたアイテムに対して使用されるとき、列挙されたアイテムのうちの1つ又は複数の種々の組み合わせが使用可能であり、且つ、列挙されたアイテムのうち1つだけが必要であり得ることを意味する。アイテムとは、特定の対象物、物品、又はカテゴリのことであり得る。すなわち、「〜のうちの少なくとも1つ」とは、列挙された中から、任意の組み合わせのアイテム又は幾つかのアイテムを使用してもよいが、列挙されたアイテムの全てが必要ではない場合があることを意味する。例えば、「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも1つ」とは、「アイテムA」、「アイテムA及びアイテムB」、「アイテムB」、「アイテムA、アイテムB、及びアイテムC」、又は「アイテムB及びアイテムC」を意味し得る。幾つかの場合には、「アイテムA、アイテムB、及びアイテムCのうちの少なくとも1つ」とは、例えば、限定するものではないが、「2個のアイテムA、1個のアイテムB、及び10個のアイテムC」、「4個のアイテムB及び7個のアイテムC」、又はその他の好適な組み合わせを意味し得る。
添付の図面に実施例が示されているので、本開示にわたって、様々な構成要素間の空間的関係、及び構成要素の様々な態様の空間的配向に対して、言及がなされる場合がある。しかしながら、本開示を最後まで読めば当業者が認識するように、本明細書に記載された実施例は、任意の配向で位置決めされてもよい。したがって、本明細書に記載された実施例は任意の方向で配向され得るため、様々な構成要素間の空間的関係と、本明細書に記載された実施例の態様の空間的配向とを説明する「上部」、「底部」、「前方」、「後方」、「上」、「下」、「上方」、「下方」、及びその他の類似表現は、それぞれ、構成要素間の相対的関係、又はこのような実施例の態様の空間的配向を説明していると理解するべきである。
本明細書で「実施例」、「一実施例」、「別の実施例」、又類似表現に対して言及がなされるということは、実施例に関連して説明される1つ又は複数のフィーチャ、構造、要素、構成要素、又は特徴が、少なくとも1つの実施形態又は実装形態に含まれることを意味する。したがって、本開示にわたる「一実施形態では」、「一実施形態として」という表現、及び類似表現は、同一の実施形態を指している場合があるが、必ずしもそうではない場合もある。さらに、任意の一実施例を特徴付ける主題は、任意の他の実施例を特徴付ける主題を含み得るが、必ずしもそうではない場合もある。
特許請求され得るが、特許請求されないこともあり得る本開示に係る主題の例示的且つ非網羅的な実施例が、以下に提供される。
図1及び図2を参照すると、構造的アンテナアレイ100の一実施形態が開示されている。構造的アンテナアレイ100は、構造部位の全体的な強度に対して望ましくない変化をもたらすことなく、移動プラットフォーム(例えば、航空ビークル、海上ビークル、及び地上ビークルなどのビークル)の構造部位に容易に組み込むことができる耐荷重構造部材を形成する。さらに、構造的アンテナアレイ100は、アンテナ機能が組み込まれていない従来の構造部材の重量を越えて重量を著しく付加することはない。
一般的に、構造的アンテナアレイ100は、電波到来方向に対して垂直に配向され、且つ電波を受信するように構成されたアンテナの開口又は実効面積を画定する。構造的アンテナアレイ100は、第1の(例えば、長手方向の)寸法(ここでは、長さL1として特定)と、第2の(例えば、横方向の)寸法(ここでは、幅W1として特定)とを含む(図1)。一般的に、構造的アンテナアレイ100は、特定の用途に基づいて、任意の適切な寸法を有するように構成され得る。具体的で非限定的な一実施例として、構造的アンテナアレイ100は、約74インチの長さL1と、約14インチの幅W1を有し得る。
構造的アンテナアレイ100は、コア104を形成するように相互接続されている壁セクション102(例えば、複数の壁セクション102)を含む。一実施例として、コア104は、ハニカムコア又は格子状のコアであってもよく、壁セクション102のほぼ平行な(例えば、横方向の)行108とほぼ垂直に相互接続された壁セクション102のほぼ平行な(例えば、長手方向の)列106によって形成されている。74インチ×14インチという寸法の構造的アンテナアレイ100の具体的で非限定的な実施例では、構造的アンテナアレイ100のコア104は、長手方向に延在する壁セクション102の列106を10列、並びに横方向に延在する壁セクション102の行108を61行含み得る。他の数の壁セクション102(例えば、列106及び/又は行108)も検討されている。
図1及び図3の実施例は、ほぼ正方形の開口(例えば、正方形のアンテナセル128)を有するコア104を形成する、壁セクション102のXY軸格子状構成を示しているが、他の格子状構成も検討されている。例えば、六角形状の開口を有するハニカム又は格子状のコア104(例えば、六角形のアンテナセル128)も壁セクション102を相互接続することによって形成され得る。このようにして、構造的アンテナアレイ100のコア104を形成する壁セクション102のほぼ垂直に交差するレイアウトは、壁セクション102並びに/或いはアンテナ素子110及び給電素子126(図3〜図5)の格子状のレイアウトの一実装態様を示すことを意図している。選択される格子状レイアウトの種類、並びに構造的アンテナアレイ100の全体的な大きさは、構造的アンテナアレイ100が使用される特定用途に左右され得る。
図9を参照し、さらに図1及び図2を参照すると、構造的アンテナアレイ100は、フレーム112を含む。フレーム112は、コア104の周りにはめられ、コア104を支持する。一実施例として、コア104は、フレーム112の対向するフランジ118同士(例えば、上方と下方、前方と後方、等)の間にはめられる。フレーム112は、コア104を補強し、壁セクション102の適切な整列(例えば、垂直整列)、並びにコア104及び/又はアンテナセル128の適切な形状(例えば、四角形)を維持する。フレーム112には、構造的アンテナアレイ100を移動プラットフォームの構造部位に取り付けるための取り付け点がさらに設けられている。
構造的アンテナアレイ100は、第1(例えば、前方)の外板114(図1)、及び第2(例えば、後方)の外板116(図2)を含む。第1の外板114(コア104を形成する壁セクション102のグリッド状構成をより良く示すために図1で切り離された部分)及び第2の外板116は、コア104(及び分配基板層190)(図1及び図2で図示せず)に連結され、サンドイッチ構造を形成する。したがって、構造的アンテナアレイ100は、第2の外板116、コア104、分配基板層190(図9及び図10)、及び第1の外板114によって形成された積層構造を含む。
構造的アンテナアレイ100は、耐荷重構造又は構造部材に取って代わるのに十分な構造的強度をもたらし得る。一実施例として、移動プラットフォームの適用例では、構造的アンテナアレイ100を、航空機、宇宙船、回転翼航空機などの主要構成部品として使用してもよい。その他の可能な適用例は、海上又は地上ビークルの主要構成部品としての使用を含み得る。構造的アンテナアレイ100を移動プラットフォームの構造に一体化させることができるので、アンテナ又はアンテナアレイを高度に空気力学的な高速移動プラットフォームの外面に備え付けなければならない場合のように、移動プラットフォームの空気力学に悪影響を及ぼさない。
図3を参照して、さらに図1、図4、及び図5を参照すると、壁セクション102の一つ一つ(本明細書では壁セクション102としても認識される)は、アンテナ素子110(例えば、複数のアンテナ素子110)(図4)及び給電素子126(例えば、複数の給電素子126)(図5)を含む。アンテナ素子110及び給電素子126は、壁セクション102の対向するそれぞれの面に組み込まれるか、一体化されるか、取り付けられるか、又はさもなければ形成される。したがって、構造的アンテナアレイ100は、アンテナセル128(例えば、複数のアンテナセル128)(図1)を含む。アンテナセル128は、相互接続された壁セクション102によって形成され、例えば、グリッド状(例えば、四角形セル)のコア104を形成するように配置される。構造的アンテナアレイ100のコア104は、アンテナセル128の列106及び行108を含む。
アンテナ素子110は、平面の(例えば平坦な)導電性素子又はマイクロストリップアンテナであってもよい。一実施例として、アンテナ素子110は、ダイポールアンテナ素子である。非限定的な一実施例として、アンテナ素子110の一つ一つ(本明細書ではアンテナ素子110としても言及される)は、約2GHzと約4GHzの間の周波数内で動作するように構成され得る。
壁セクション102(例えば、四角形のアンテナセル128を形成する)の垂直構成により、直交するダイポールアンテナ素子110の組が形成され、二重偏波がもたらされる。例えば、アンテナ素子110のうちの特定のアンテナ素子は水平に偏波され、(例えば、直交配向された)アンテナ素子110のうちの他の特定のアンテナ素子は垂直に偏波される。他の実施例では、構造的アンテナアレイ100は、単一偏波をもたらすために一組のダイポールアンテナ素子110のみを含む場合がある。
有益には、構造的アンテナアレイ100は、アンテナ素子110及び/又は給電素子126を支持するために金属基板の使用を必要としない。したがって、構造的アンテナアレイ100は、望ましくない寄生的な重量ペナルティーを有しない場合がある。本明細書で使用される「寄生」という用語は、概して、送受信動作に直接必要のないアンテナ又はアンテナアレイの構成要素に関連する重量を意味する。このように、構造的アンテナアレイ100は、軽量構造であり、それゆえに航空宇宙用途に特に適しており、有益である。
図4及び図5を参照すると、一実施例の構成では、基板層120は、第1の表面122(図4)上にアンテナ素子110、第2の表面124(図5)上に給電素子126を有して形成されている。一実施例として、アンテナ素子110は、基板層120の第1の表面122上でほぼ平行な列で形成され、給電素子126は、基板層120の第2の表面124上でほぼ平行な列で形成されている。アンテナ素子110及び/又は給電素子126の他の構成も検討されている。第1の表面122上のアンテナ素子110のそれぞれの対(本明細書ではアンテナ素子の対110aとしても認識される)(図4)は、裏面の第2の表面124上の給電素子126(本明細書では給電素子126としても認識される)のうちの1つに関連付けられる。
一実施例として、基板層120は、非導電性基板材料を含む。一実施例として、基板層120は、プリント回路基板(「PCB」)材料又は似たような電子回路基板材料(本明細書では概して電子基板材192として言及される)であってもよい。一般的で非限定的な一実施例として、基板層120は、ガラス強化エポキシ積層板(glass−reinforced epoxy laminate)(一般的にFR−4としても知られている)であってもよい。具体的で非限定的な一実施例として、基板層120は、アリゾナ州チャンドラー市のIsola Groupから市販されているI−Tera(登録商標)RF MT積層板であってもよい。
基板層120の第1の表面122及び第2の表面124は、それぞれ、銅箔(明示的に例示せず)でコーティングされる。この銅箔は、望ましい寸法及び相対的間隔を有する第1の表面122上のアンテナ素子110及び第2の表面124上の給電素子126を形成するためにエッチングにより除かれる。アンテナ素子110及び給電素子126を形成する銅箔を保護するため、保護コーティング(明示的に例示せず)が、アンテナ素子110iを覆うように第1の表面122に施されて、給電素子126を覆うように第2の表面124に施されてもよい。一実施例として、保護コーティングは、はんだマスクなどの非導電性コーティングであってもよい。保護コーティングで覆われたアンテナ素子110及び給電素子126を示すために、図3、図6、図7、図8A、図8B、図8C、及び図10では、アンテナ素子110及び給電素子126が破線で示されている。同様に、保護コーティングによって覆われた(例えば隠された)給電素子126を示すために、図8A及び図10では、基板層120の第2の表面124上の給電素子126が破線で示され、見えていない(例えば、第2の表面124の背後に隠れている)第1の表面122上のアンテナ素子110を示すために、図8A及び図10では、基板層120の第1の表面122上のアンテナ素子110が破線で示されている。
図8B及び図8Cを参照すると、一実施例では、1つ又は複数の(例えば、それぞれの)アンテナ素子110、並びに1つ又は複数の(例えば、それぞれの)給電素子126の一部は、試験接触部160を形成するために露出されてもよい(例えば、銅箔の一部が保護コーティングによって覆われなくてもよい)。
図6を参照すると、一実施例の構成では、アセンブリ壁スロット130が、離間された位置で基板層120内に形成されている。壁スロット130の一つ一つ(本明細書で壁スロット130としても認識される)は、第1の(例えば、上方の)部分130aと、第2の(例えば、下方)の部分130bとを含む。壁スロット130は、コア104(図3)を形成するために壁セクション120が互いに交差して組み立てられることを容易にする。一実施例では、壁スロット130は、基板層120の厚み全体を貫通するように、ウォータージェット切断又は機械加工で基板層120内に形成され得る。
図7を参照すると、一実施例として、基板層120は、壁セクション102を形成する複数のセクション又はストリップに切断され得る。壁セクション102の全体的な長さL2及び/又は構造的アンテナアレイ100(図1)の所望の全体的寸法(例えば、長さL1及び/又は幅W1)に応じて、1つ又は複数の壁セクション102は、(例えば、壁セクション102の長さを短くするために)適切な長さに切断され得る。壁セクション102の高さH2は、構造的アンテナアレイ100のコア104の高さH1全体を表す。
図8A、図8B、及び図8Cを参照し、さらに図10を参照すると、一実施例として、隣接する給電素子126とアンテナ素子110との終端部間でノッチ132を形成するように各壁セクション102の端部(明確には特定せず)が切断され得る。ノッチ132があることにより、各給電素子126の終端部が、第1の(例えば、信号)コネクタピン134(例えば、第1の導電性フット)を形成し、各アンテナ素子の終端部が、第2の(例えば、接地)コネクタピン136(例えば、第2の導電性フット)を形成することが可能となる。第1のコネクタピン134及び第2のコネクタピン136は、それぞれ、導電性材料でメッキされてもよい(例えば、銅で覆われてもよい)。
図8B及び図8Cを参照すると、一実施例の構成では、アンテナ素子110の対(例えば、各一対のアンテナ素子110a)は、直接的に(例えば、物理的に)共に連結されてもよい(例えば、連続的なストリップの銅材料のから形成されてもよい)。ある一対のアンテナ素子110aのアンテナ素子110に隣接する別の一対のアンテナ素子110aのアンテナ素子110は、共に容量結合され得る。一実施例として、容量結合パッド188(図8C)は、第2の表面124に連結されてもよい(例えば、電子基板材192に物理的且つ電気的に連結されてもよい)。容量結合パッド188は、アンテナ素子110間の容量接続及び導通を容易且つ可能にすることができる。
一実施例では、アンテナ素子110及び給電素子126は、分配基板層190への接続を通して、直接的に共に連結(例えば、物理的且つ電気的に接続)され得る(図10)。一実施例では、アンテナ素子110及び給電素子126は、容量結合パッド188を介して、(例えば、基板層120の厚みを通じて)共に容量結合され得る。
図10を参照し、さらに図9を参照すると、一実施例として、第1の外板114及び第2の外板116は、サンドウィッチ構造(スーパーストレートとも呼ばれる)を形成する複数の基板材料層を含む。一実施例として、第1の外板114は、第1の(例えば、内側の)非導電性基板層140、第2の(例えば、外側の)基板層142、及び第1の非導電性基板層140と第2の非導電性基板層142との間に配置された誘電体基板層144を含む。同様に、一実施例として、第1の外板114は、第1の(例えば、内側の)非導電性基板層146、第2の(例えば、外側の)基板層148、及び第1の非導電性基板層146と第2の非導電性基板層148との間に配置された誘電体基板層150を含む。
一実施例として、第1の外板114の第1の非導電性基板層140及び第2の基板層142、並びに第2の外板116の第1の非導電性基板層146及び第2の基板層148は、電子基板材192(例えば、PCB材料又は類似の電子回路基板材料)であってもよい。一般的で非限定的な一実施例として、第1の非導電性基板層140、第2の基板層142、第1の非導電性基板層146、及び第2の基板層148は、ガラス強化エポキシ積層板(一般的にFR−4としても知られている)であってもよい。具体的で非限定的な一実施例として、第1の非導電性基板層140、第2の基板層142、第1の非導電性基板層146、及び第2の基板層148は、I−Tera(登録商標)RF MT積層板であってもよい。例えば、第1の外板114の第1の非導電性基板層140及び第2の基板層142、並びに/或いは第2の外板116の第1の非導電性基板層146及び第2の基板層148は、積層構造体を形成するために硬化された複数のプライ(例えば、5つのプライ)のI−Tera(登録商標)RF MT積層板を含んでもよい。
一実施例として、第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150は、電気絶縁体であり、且つ電磁波(例えば、無線周波(RF))が材料を通して伝播することを可能にする任意の適切な誘電材料であってもよい。一般的で非限定的な一実施例として、誘電体基板層144及び誘電体基板層150は、誘電性発泡材料であってもよい。具体的で非限定的な一実施例として、誘電体基板層144及び誘電体基板層150は、マサチューセッツ州ランドルフ市のEmerson & Cuming Microwave Products, Inc.から市販されたEccostock(登録商標) Lokであってもよい。例えば、第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150は、約0.25インチの厚みのEccostock(登録商標) Lokのシートを含んでもよい。誘電体基板層144及び/又は誘電体基板層150の誘電材料のこの具体的な特性(例えば、誘電率)は、限定しないが、動作周波数、帯域などを含む様々なアンテナパラメータに左右され得る(様々なアンテナパラメータに基づいて選択され得る)。
図10で示された第1の外板114及び第2の外板116の実施例は、3つの基板層(内側及び外側の非導電性基板層、並びに誘電体基板層)を含むが、他の構成又は配置の基板層も検討されている。一実施例として、第1の外板114及び/又は第2の外板116は、内側の非導電性基板層と外側の非導電性基板層との間に配置された1つ又は複数の追加の非導電性基板層を含んでもよい。
第1の外板114及び第2の外板116は、構造的アンテナアレイ100に構造的剛性をもたらす。第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150の誘電材料は、構造的アンテナアレイ100(例えば、アンテナ素子110)のRF送受信能力を適切に調節するように選択することができる。例えば、第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150の誘電材料は、アンテナ素子110の減衰と適切に連動するように選択してもよい。一実施例では、第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150の誘電体特性は同一であり得る。一実施例では、第1の外板114の誘電体基板層144及び第2の外板116の誘電体基板層150の誘電体特性は、構造的アンテナアレイ100の調節のために異なる場合がある。一実施例として、誘電体基板層144及び/又は誘電体基板層150の厚みは、特定の性能パラメータに基づいて修正され得る。
図10を参照し、さらに図9を参照すると、一実施例として、構造的アンテナアレイ100は、分配基板層190(例えば、電子分配板)を含む。コア104(例えば、相互接続された壁セクション102の一つ一つ)は、分配基板層190に機械的且つ電気的に連結され得る。図10で最もよく示されているように、分配基板層190は、コア104と第2の外板116との間に配置されている。
一実施例として、分配基板層190は、非導電性基板材料を含む。一実施例として、分配基板層190は、電子基板材192(例えば、PCB材料又は似たような電子回路基板材料)であってもよい。一般的で非限定的な一実施例として、分配基板層190は、ガラス強化エポキシ積層板(一般的にFR−4としても知られている)であってもよい。具体的で非限定的な一実施例として、分配基板層190は、I−Tera(登録商標)RF MT積層板であってもよい。例えば、分配基板層190は、積層構造体を形成するように硬化された複数のプライ(例えば、5つのプライ)のI−Tera(登録商標)RF MTを含んでもよい。
一実施例として、分配基板層190は、ビア138を含む。ビア138は、分配基板層190の厚みを通って少なくとも部分的に形成された孔である。壁セクション102の第1のコネクタピン134及び第2のコネクタピン136(例えば、アンテナ素子110及び給電素子126の終端部)は、壁セクション102を分配基板層190に機械的に連結する(例えば、コア104を分配基板層190に機械的に連結する)ように、ビア138内に挿入される。ビア138は、導電性材料でメッキされ(例えば、銅で覆われ)、給電素子126を分配基板層190に電気的に連結することができる。ビア138は、分配基板層190にわたって延在している複数の導電性トラック又はトレース(明示的に例示せず)によって、分配基板層190にわたって電気的に相互接続されている。したがって、分配基板層190は、アンテナ素子110及び給電素子126を、電気的に相互接続し、且つ、例えば、移動プラットフォームの無線送受信機の電子部分(明示的に例示せず)に相互接続する。
図9を参照し、さらに図2を参照すると、一実施例として、無線周波(RF)コネクタ152(例えば、複数のRFコネクタ152)は、分配基板層190に機械的且つ電気的に連結される。RFコネクタ152は、同軸RFコネクタなどの任意の適切なRFコネクタであってもよい。
一実施例として、RFコネクタ152は、分配基板層190内に形成されたビア138に機械的且つ電気的に連結される。RFコネクタ152は、分配基板層190にわたって延在する複数の導電性トラック又はトレースによって、給電素子126及び/又はアンテナ素子110に電気的に連結される。したがって、分配基板層190は、壁セクション102の給電素子126とアンテナ素子110とを統合する電子分配媒体(electronics distribution vehicle)として機能する。言い換えると、アンテナ素子110及び給電素子126は、分配基板層190によって、RFコネクタ152に物理的に接続される。構造的アンテナアレイ100は、RFコネクタ152によって、移動プラットフォームの無線送受信機の電子部分(明示的に例示せず)に連結され得る。
一実施例では、一部の給電素子126(例えば、選択された複数の給電素子126)及び/又は一部のアンテナ素子110(例えば、選択された複数のアンテナ素子110)は、RFコネクタ152の対に連結且つ関連付けられる。一実施例として、アンテナセル128の少なくとも1つの行108の給電素子126及び/又はアンテナ素子110(例えば、アンテナセル128を形成する壁セクション102)は、2つのRFコネクタ152に関連付けられる。2つのRFコネクタ152のうちの片方は、水平偏波アンテナ素子110に関連付けられてもよく、2つのRFコネクタ152のうちのもう片方は、垂直偏波アンテナ素子110に関連付けられてもよい。
したがって、構造的アンテナアレイ100は、例えば、約2GHzから約4GHzの間の広帯域(例えば、Sバンド)周波数範囲で動作する。構造的アンテナアレイ100は、さらに二重偏波化(例えば、水平及び垂直偏波化)させる。
図11を参照して、さらに図2、図9、及び図10を参照すると、一実施例の構成では、外板スロット158が第2の外板115内に形成されている。一実施例として、外板スロット158が、少なくとも第2の外板116内に(例えば、第2非導電性基板層148及び誘電体基板層150を少なくとも部分的に通って)ウォータージェット切断又は機械加工で形成され得る。外板スロット158は、分配基板層190に接続されたRFコネクタ152(図2及び図9)へのアクセスを容易にする。図2で最もよく示されているように、RFコネクタ152は、外板スロット158内で整列し、外板スロット158を通って少なくとも部分的に延在する。
図2を参照して、さらに図9を参照すると、一実施例の構成では、コネクタ支持体154が、外板スロット158内にはめられ、且つ第2の外板116に連結され得る。コネクタ支持体154は、RFコネクタ152を支持且つ補強し得る。一実施例として、コネクタ支持体154は、例えば、RFコネクタ152を受け入れるように適切に寸法形成且つ成形された複数の孔(明示的に例示せず)を有する剛性(例えば金属製)のプレートであってもよい。
図9を参照して、さらに図11を参照すると、一実施例の構成では、コネクタ支持体154の接続を容易にするためにネジ式インサート156が第2の外板115に設置され得る。一実施例として、外板スロット158の側面に沿って、孔(明示的に例示せず)が、第2の外板116の第2の非導電性基板層148及び誘電体基板層150を通って少なくとも部分的に形成(例えば、機械加工)され得る。ネジ式インサート156は、形成された孔の中に備え付けられ得る。ネジ式インサート156を第2の外板116内で接合するために埋込用樹脂(明示的に例示せず)が使用され得る。コネクタ支持体154を第2の外板116に接続するためにファスナ(明示的に例示せず)をネジ式インサート156に接続してもよい。
上述のように、特定のアンテナの用途及び/又は構造的アンテナアレイ100が組み込まれる移動プラットフォームの特定の構造部材によって、構造的アンテナアレイ100の全体的な寸法(例えば、長さL1及び/又は幅W1)(図1)は、広範囲で変動し得る。したがって、コア104は、共に接続された複数のコアセクション又はコア部分から製作又は形成され得る。
図12を参照すると、一実施例の構成では、所望の寸法を有する構造的アンテナアレイ100を製作するために、1つ又は複数の壁セクション102は、共に接続された2つ以上の壁部を含み得る。一実施例として、少なくとも1つの壁セクション102は、第1の壁部162a及び第2の壁部162bを含む。第1の壁部162a及び第2の壁部162bの互いに隣接する端部(明示的に特定せず)は、壁セクション102を形成するように共に当接する。導電性のスプライス164は、第1の壁部162aのアンテナ素子110のうちの1つ(例えば、アンテナ素子110aの片方)を、第2の壁部162bのアンテナ素子110のうちの隣接する1つ(例えば、隣接するアンテナ素子110bの片方)に電気的に接続するように使用され得る。導電性のスプライス164は、任意の適切な導電性材料から製作されてもよい。非限定的な実施例として、導電性のスプライス164は、はんだ、箔、導電性接着剤、導電性メッシュなどから作られてもよい。
第1の壁部162a及び第2の壁部162bは、構造的非導電性のスプライスクリップ166によって物理的に接合且つ支持され得る。非導電性のスプライスクリップ166は、構造的非導電性の材料から製作され得る。一実施例として、非導電性のスプライスクリップ166は、電子基板材190(例えば、PCB又は他の適切な電子回路基板材料)から製作されてもよい。一般的で非限定的な一実施例として、非導電性スプライスクリップ166は、ガラス強化エポキシ積層板(一般的にFR−4としても知られている)であってもよい。具体的で非限定的な一実施例として、非導電性スプライスクリップ166は、I−Tera(登録商標)RF MT積層板であってもよい。非導電性のスプライスクリップ166は、導電性のスプライス164の上で壁セクション102(例えば、第1の壁部162aと第2の壁部162bの間)に取付けられ得る。非導電性のスプライスクリップ166は、適切な非導電性の接着剤又はその他の結合剤を使用して、壁セクション102に取り付けられ得る。非導電性のスプライスクリップ166は、壁セクション102の任意の露出された導電性材料(例えば、銅箔又はそのほかの電子パッド)に干渉しないように設計されている。
したがって、本明細書に開示された構造的アンテナアレイ100は、従来の構造的アンテナアレイに存在する数多くの欠点(生産性、費用、大きさ、重量制限、及びRF性能に関するする欠点を含む)を克服する。壁セクション102、分配基板層190、第2の外板116の第1の非導電性基板層146及び第2の非導電性基板層148、並びに第1の外板114の第1の非導電性基板層140及び第2の非導電性基板層142を製作するために電子基板材190を用いることは、材料間の熱膨張率の不釣り合いに起因して発生する生産性の問題をなくし、生産コストを減少させることができる。コア104(及び分配基板層190)に接合された第2の外板116及び第1の外板114は、別の構造体に統合され得る軽量且つ剛健な構造部材を形成する。構造的アンテナアレイ100を移動プラットフォームの構造部材に構造的に統合することにより、従来のアンテナアレイに比べて、アンテナアパチャの大きさを著しく拡大させることが可能となる。
図13を参照すると、方法200の一実施例が開示される。方法200は、構造的アンテナアレイ100を製作するための開示方法の例示的一実装態様である。本開示の範囲を逸脱しない限り、方法200に変更、追加、又は省略を行うことができる。方法200は、より多くのステップ、より少ないステップ、又はその他のステップを含み得る。加えて、任意の適切な順序でステップを実施してもよい。
図13を参照して、さらに図3から図5を参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック302で示されているように、互いに交差する壁セクション102を含むコア105を形成するステップを含む。壁セクション102は、第1の表面122上にアンテナ素子110、第2の表面124上に給電素子126、及び壁セクション102の端部から延在し、且つ給電素子126及びアンテナ素子110に連結されたコネクタピン134、136を有する電子基板材190を含む。一実施例として、壁セクション102は、例えば、壁スロット130の第1部分130aと第1部分130bを接合することにより垂直に相互接続され、アンテナセル128の列106及び行108を形成する。アンテナセル128の一つ一つ(アンテナセル128とも呼ばれる)は、直交配向されたアンテナ素子110の対(例えば、一対のアンテナ素子110a)、並びに一対のアンテナ素子110に容量結合された、関連付けられた一対の給電素子126を含む。
図14及び図15を参照すると、例示的一実装態様では、構造的アンテナアレイ100を構築するために治工具168が使用され得る。一実施例として、治工具168は、構造的アンテナアレイ100を支持するように適切に寸法形成且つ成形された第1の支持部材170
(例えば、接続された一対のチューブ、チャネルなど)を含み得る。治工具168は、第1の支持部材170上に位置決めされた1つ又は複数の支持プレート172をさらに含み得る。支持プレート172は、壁セクション102、第2の外板116、及び第1の外板114と似たような熱膨張特性を有する(例えば、熱膨張率が適合する)材料から製作されてもよい。一般的で非限定的な一実施例として、支持プレート172は、ガラス強化エポキシ積層板(例えば、FR−4)であってもよい。
コア104は、治工具168上で(例えば、第1の支持部材170及び支持プレート172上で)壁セクション102を相互接続することにより構築され得る。図15で示されているように、構造的アンテナアレイ100の全体的長さL1(図1)及び壁セクション102の長さL2(図7)に応じて、コア104は、複数のコアセクション(第1のコアセクション104a、第2のコアセクション104b、第3のコアセクション104c、及び第4のコアセクション104dとして個別に特定される)を含み得る。このような実施例では、隣接する壁セクション102は、スプライス位置174で接合され、壁セクション102の長手方向の列を形成し得る。隣接する壁セクション102(例えば、第1の壁部162a及び第2の壁部162b)を接合することは、図12を参照しつつ上述のように実行され得る。
図13を参照して、さらに図1、図2、図9、及び図16を参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック304で示されているように、フレーム112をコア104の周りに接続するステップを含む。
図13を参照して、さらに図9、図10、及び図17を参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック306で示されているように、分配基板層190をコア104上に位置決めするステップを含む。一実施例として、分配基板層190(図10)は、分配基板層190内に形成されたビア138(図10)が、壁セクション102の端部から延在する第1のコネクタピン134及び第2のコネクタピン136と位置合わせされるように、コア104上に位置決めされる。方法200は、ブロック308で示されているように、コネクタピン134、136をビア138に接続するステップをさらに含む。コネクタピン134、136をビア138に接続(例えば、挿入)することにより、壁セクション102が分配基板層190に機械的に連結される。方法200は、ブロック310で示されているように、コネクタピン134、136をビア138にはんだ付けするステップをさらに含む。コネクタピン134、136をビア138にはんだ付けすることにより、給電素子126が分配基板層190に電気的に連結される。
構造的アンテナアレイ100の全体的な長さに応じて、分配基板層190は、複数の分配基板層セクション(明示的に例示せず)から構成され得る。一実施例として、各分配基板層セクションは、分配基板層190のセクションを含み得る。各分配基板層セクションは、(例えば、機械的及び電気的に)共にスプライスされ得る。
図13を参照し、さらに図9及び図17を参照すると、例示的一実施形態では、方法200は、ブロック312で示されているように、RFコネクタ152を分配基板層190に接続するステップをさらに含む。RFコネクタ152を分配基板層190に接続することにより、RFコネクタ152が給電素子126及び/又はアンテナ素子110に電気的に連結される。一実施例として、RFコネクタ152は、第1の非導電性基板層146においてビア138に接続(例えば、挿入及びはんだ付け)され得る。
図13を参照して、さらに図8B及び8Cを参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック322で示されているように、構造的アンテナアレイ100の導通性を試験するステップを含む。一実施例として、コア104(例えば、壁セクション102)が分配基板層190に連結された後、構造的アンテナアレイ110の電気的導通性は、壁セクション102上に形成されたアンテナ素子110及び/又は給電素子126の試験接続部160を用いて試験され得る。構築の完成の前(例えば、構造用接着剤を施す前、且つ/或いは、第2の外板116及び/又は第1の外板114を接続する前)に、導通性を試験し、構造的アンテナアレイ100の電気的構成要素(例えば、アンテナ素子110、給電素子126、RFコネクタ152)の適切な機能及び動作を点検する能力によって、構造的アンテナアレイ100の修理が有益な方法で可能になる。
図13を参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック314で示されているように、構造用接着剤(明示的に例示せず)をコア104及び/又は分配基板層190に施すステップを含む。一実施例として、構造用接着剤は、コア104及び分配基板層190へと、アンテナセル128の一つ一つの中に、注がれるか、又は噴射され得る(図3)。構造用接着剤は、壁セクション102の相互接続された端部と、壁セクション102を分配基板層190に相互接続した端部を構造的に安定化(例えば、接合)させるのに適切な樹脂材料であってもよい。
図18及び図19を参照すると、例示的一実装態様では、治工具168は、第2の支持部材176をさらに含み得る。一実施例として、第2の支持部材176(例えば、接続された一対のチューブ、チャネルなど)は、例えば、構築中に回転軸Rの周りで構造的アンテナアレイ100を回転させるように、構造的アンテナアレイ100を支持し、構造的アンテナアレイ100を第1の支持部材170と第2の支持部材176との間で挟持するように適切に寸法形成且つ成形され得る。追加の支持プレート172を構造的アンテナアレイ100と第2の支持部材176との間に位置決めしてもよい。例えば、分配基板層190をコア104に接続した後、部分的に構築された構造的アンテナアレイ100(例えば、分配基板層190及びコア104)を、第1の支持部材170と第2の支持部材176との間で挟持してから180度回転させて、第1の支持部材170を取り除いてもよい。それにより、例えば、図19で示されているように、アンテナセル128を露出させて、構造用接着剤をコア104(例えば、壁セクション102)及び分配基板層190に施す(ブロック314)。
図13を参照して、さらに図9、図10、及び図20を参照すると、方法200は、ブロック316で示されているように、第1の外板114をコア104上に位置決めするステップを含む。第1の外板114は、分配基板層190の反対側に位置決めされる。第1の外板114は、層ごとに形成されてもよい。一実施例として、第1の外板114の第1の非導電性基板層140(図10)がコア104上に位置決めされる。第1の外板114の誘電体基板層144(図10)が第1の非導電性基板層140上に位置決めされる。第1の外板114の第2の非導電性基板層142が誘電体基板層144上に位置決めされる。明示的に例示されていないが、第1の外板114は、第1の非導電性基板層140と誘電体基板層144との間、及び誘電体基板層144と第2の非導電性基板層142との間に配置されたMetalbond(登録商標)1515−3膜接着剤などの少なくとも1つの接着層をさらに含み得る。同様に、少なくとも1つの接着層が、第1の外板114(例えば、第1の非導電性基板層140)とコア104との間に配置され得る。接着層は、例えば、硬化作業中、第1の非導電性基板層140、誘電体基板層144、第2の非導電性基板層142、及びコア104を共に接合する。
構造的アンテナアレイ100の全体的な長さに応じて、第1の外板114は、複数の第2の外板セクション(明示的に例示せず)から構成され得る。一実施例として、各第2の外板セクションは、第1の非導電性基板層140のセクション、誘電体基板層144のセクション、及び第2の非導電性基板層142のセクションを含み得る。各第2の外板セクションは共にスプライスされ得る。
第1の外板114の適用の後、第1の支持部材170及び支持プレート172を第1の外板114上に位置決めしてもよく、それにより、構造的アンテナアレイ100を第2の支持部材176(及び支持プレート172)と第1の支持部材170(及び支持プレート172)との間で挟持して、180度回転させ、第2の外板116を位置決めする。図24で示されているように、回転した後、第2の支持部材176及び支持プレート172を取り外してもよい。
図13を参照して、さらに図9、図10、及び図24を参照すると、方法200は、ブロック324で示されているように、第2の外板116を分配基板層190上に位置決めするステップを含む。図10で最も良く示されているように、第2の外板116を第1の外板114の反対側に位置決めして、第2の外板116、コア104、分配基板層190、及び第1の外板114のサンドウィッチ構造を形成することができる。第2の外板116は、分配基板層190上で層ごとに形成されてもよい。一実施例として、第2の外板116の第1の非導電性基板層146(図10)が分配基板層190上に位置決めされる。第2の外板116の誘電体基板層150(図10)が第1の非導電性基板層146上に位置決めされる。第2の外板116の第2の非導電性基板層148が誘電体基板層150上に位置決めされる。明示的に例示されていないが、第2の外板116は、第1の非導電性基板層146と誘電体基板層150との間、及び誘電体基板層150と第2の非導電性基板層148との間に配置される、ニュージャージー州ウッドランドパークのCytec Industries, Inc.から市販されているMetalbond(登録商標) 1515−3膜接着剤などの少なくとも1つの接着層をさらに含み得る。同様に、少なくとも1つの接着層が、第2の外板116(例えば、第1の非導電性基板層146)と分配基板層190との間に配置され得る。接着層は、例えば、硬化作業中、第1の非導電性基板層146、誘電体基板層150、第2の非導電性基板層148、及び分配基板層190を共に接合する。
構造的アンテナアレイ100の全体的な長さに応じて、第2の外板116は、複数の第1の外板セクション(明示的に例示せず)から構築され得る。一実施例として、各第1の外板セクションは、第1の非導電性基板層146のセクション、誘電体基板層150のセクション、及び第2の非導電性基板層148のセクションを含み得る。各第1の外板セクションは共にスプライスされ得る。
方法200の実施例は、第1の外板114をコア104上に位置決めして、その後に第2の外板116を分配基板層190上に位置決めすることを示しているが、構造的アンテナアレイ100の製作ステップの代替的な順序も検討されている。例えば、第2の外板116を分配基板層190上に位置決めした後、第1の外板114をコア104上に位置決めしてもよい。一実施例として、回転と構造用接着剤の施し(ブロック314)に先立って、第2の外板116を分配基板層190上に位置決めしてもよく、次いで、第1の外板114をコア104上に位置決めしてもよい。一実施例として、構造用接着剤の施し及び回転の後、第2の外板116を分配基板層190上に位置決めしてもよい。
図2、図9、図11、及び図24で示されているように、RFコネクタ152は、第2の外板116内に形成された外板スロット158を通して延在し得る(例えば、誘電体基板層150及び第2の非導電性基板層148を通して形成される)。
図13を参照すると、例示的一実装態様では、方法200は、ブロック318で示されているように、構造的アンテナアレイ100(例えば、第2の外板116、コア104、及び第1の外板114を組み合わせたアセンブリ)を硬化するステップを含む。構造的アンテナアレイ100を硬化することは、例えば、オーブンの中で、適切な時間の間、第2の外板116、コア104、分配基板層190、及び第1の外板114を適切な温度まで加熱することを含み得る。具体的で非限定的な一実施例として、構造的アンテナアレイ100は、120分間、約250°Fの温度で硬化してもよい。
壁セクション102を形成するための電子回路基板材料、並びに近似した熱膨張率を有する第2の外板116及び第1の外板114を使用することにより、材料間の熱膨張率の不適合から生じる生産課題を失くし得る非可圧状態の硬化作業(例えば、オートクレーブ硬化以外の作業)が可能となる。同様に、壁セクション102の形成に使用される電子回路基板材料、並びに第2の外板116及び第1の外板114に近似する熱膨張率を有する支持プレート172を使用することにより、材料間の熱膨張率の不適合から生じる生産課題がさらに減る。
図13を参照し、さらに図2及び図9を参照すると、例示的一実施形態では、方法200は、ブロック320で示されているように、コネクタ支持体154を第2の外板116に取り付けるステップを含む。
図21を参照すると、一実施例では、開示された構造的アンテナアレイ100は、移動プラットフォーム180の構造部材178の中に統合され、その一部を形成する。構造部材178は、移動プラットフォーム180の任意の適切な主要構造体を含み得る。一実施例として、構造的アンテナアレイ100は、航空機182の胴体184又は翼186のうちの少なくとも1つの一部を形成し得る。
構造的アンテナアレイ100の実施例、並びに本明細書で開示された構造的アンテナアレイ100を製作するための方法は、図22に示した航空機の製造及び保守方法1100、並びに図23に示した航空機1200に照らして説明することができる。航空機1200は、移動プラットフォーム180(例えば、航空機182)の一実施例であり得る(図21)。構造的アンテナアレイ100の開示された実施例の航空機に関する用途には、例えば、限定しないが、胴体外板、翼外板、操縦面、ハッチ、フロアパネル、ドアパネル、アクセスパネル、及び尾翼といった複合補強部材が含まれ得る。
製造前の段階では、例示的な方法1100は、ブロック1102で示す航空機1200の仕様及び設計含み得る。これは、ブロック1104で示されているように、特定のアンテナ能力のための構造的アンテナアレイ100の設計、並びに材料調達を含み得る。製造段階では、航空機1200の、ブロック1106で示す構成要素及びサブアセンブリの製造、並びにブロック1108で示すシステムインテグレーションが実施され得る。本明細書に記載された構造的アンテナアレイ100の製造は、製造の一部、つまり、構成要素及びサブアセンブリの製造ステップ(ブロック1106)、及び/又はシステムインテグレーション(ブロック1108)の一部として達成され得る。その後、航空機1200は、ブロック1110で示す認可及び納品を経て、ブロック1112で示す運航に供される。運航期間中、航空機1200には、ブロック1114で示す定期的な整備及び保守が予定され得る。定期的な整備及び保守は、航空機1200の1つ又は複数のシステムの修正、再構成、改修などを含み得る。構造的アンテナアレイ100は、定期的な整備及び保守の間に使用され得る(ブロック1114)。
例示的な方法1100の各プロセスは、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば、顧客)によって実行又は実施されてもよい。本明細書の目的のために、システムインテグレータとは、限定しないが、任意の数の航空機製造者及び主要システムの下請業者を含んでもよく、第三者とは、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含んでもよく、オペレーターとは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などであってもよい。
図17に示すように、例示的な方法1100によって製造された航空機1200は、1つ又は複数の構造的に統合された構造的アンテナアレイ100、複数の高レベルのシステム1204、及び内装1206を有する機体1202を含み得る。高レベルシステム1204の実施例としては、推進システム1208、電気システム1210、油圧システム1212、及び環境システム1214のうちの1つ又は複数が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれてもよい。航空宇宙産業の例が示されているが、本明細書で開示された原理は、自動車産業、海洋産業など他の産業にも適用され得る。
本明細書に示され又は記載された装置及び方法は、製造及び保守方法1100の、1つ又は複数の任意の段階の間に利用され得る。例えば、構成要素及びサブアセンブリの製造(ブロック1106)に対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機1200の運航(ブロック1112)中に製造される構成要素又はサブアセンブリと似たような方法で製作又は製造され得る。さらに、この装置及び方法、もしくはそれらの組み合わせの1つ又は複数の実施例は、製造段階(ブロック1108及び1110)中に利用され得る。同様に、システム、装置、及び方法、もしくはこれらの組み合わせの1つ又は複数の実施例は、例えば、限定しないが、航空機1200の運航(ブロック1112)中に、且つ整備及び保守段階(ブロック1114)で利用され得る。
開示される構造的アンテナアレイの様々な実施例、並びにこれを製作する方法が示され説明されたが、本明細書を読んだ当業者には、多数の変更例が想起されるであろう。本出願は、こうした変更例を含み、特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (13)

  1. 互いに交差する壁セクションを備えたコアを備えた構造的アンテナアレイであって、前記コアが、
    前記壁セクションの第1の表面上に形成されたアンテナ素子、及び前記壁セクションの第2の表面上に形成された給電素子と、
    前記コアに連結され、且つ前記アンテナ素子及び前記給電素子と電気的に通じた分配基板層と、
    前記分配基板層の反対側で前記コアに連結された第1の外板と、
    前記第1の外板の反対側で前記分配基板層に連結された第2の外板と
    をさらに備えている、構造的アンテナアレイ。
  2. 前記アンテナ素子がダイポールアンテナ素子を備えている、請求項1に記載の構造的アンテナアレイ。
  3. 前記コアが、アンテナセルの行及び列を形成するように垂直に交差する前記壁セクションの四角形セル構造を備えている、請求項1又は2に記載の構造的アンテナアレイ。
  4. 前記アンテナセルの一つ一つが、二重偏波をもたらすように直交配向された少なくとも1つの一対の前記アンテナ素子を備えている、請求項3に記載の構造的アンテナアレイ。
  5. 前記壁セクションの一つ一つが電子基板材を備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の構造的アンテナアレイ。
  6. 前記分配基板層が電子基板材を備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の構造的アンテナアレイ。
  7. 前記第1の外板及び前記第2の外板がそれぞれ、
    第1の非導電性基板層と、
    前記第1の非導電性基板層に連結された誘電体基板層と、
    前記第1の非導電性基板層の反対側で前記誘電体基板層に連結された第2の非導電性基板層と
    を備えている、請求項1から6のいずれか一項に記載の構造的アンテナアレイ。
  8. 前記分配基板層に連結され且つ電気的に通じたRFコネクタをさらに備えている、請求項1から7のいずれか一項に記載の構造的アンテナアレイ。
  9. 前記RFコネクタの対が、前記給電素子のうちの選択された給電素子、及び前記アンテナ素子のうちの選択されたアンテナ素子と電気的に通じている、請求項8に記載の構造的アンテナアレイ。
  10. 前記壁セクションのうちの少なくも1つが、第1の壁部と、第2の壁部と、前記第1の壁部の前記アンテナ素子のうちの1つを隣接する前記第2の壁部の前記アンテナ素子のうちの1つに電気的に接続する導電性スプライスとを備えている、請求項1から9のいずれか一項に記載の構造的アンテナアレイ。
  11. 前記導電性のスプライスの上で前記第1の壁部及び前記第2の壁部に接続された非導電性のスプライスクリップをさらに備えている、請求項10に記載の構造的アンテナアレイ。
  12. 構造的アンテナアレイを作製する方法であって、
    互いに交差する壁セクションを備えたコアを形成することであって、前記壁セクションが、第1の表面上に形成されたアンテナ素子と、反対側の第2の表面上に形成された給電素子と、前記給電素子及び前記アンテナ素子に連結されたコネクタピンとを備えている、形成することと、
    フレームを前記コアの周りで接続することと、
    複数のビアを備えた分配基板層を前記コア上に位置決めすることと、
    前記壁セクションを前記分配基板層に機械的に連結するために前記コネクタピンを前記ビアに接続することと、
    前記給電素子及び前記アンテナ素子を前記分配基板層に電気的に連結するために前記コネクタピンを前記ビアにはんだ付けすることと、
    前記給電素子及び前記アンテナ素子をRFコネクタに電気的に連結するために前記RFコネクタを前記分配基板層に接続することと、
    第1の外板を前記分配基板層の反対側で前記コア上に位置決めすることと、
    第2の外板を前記第1の外板の反対側で前記分配基板層上に位置決めすることと、
    前記コア、前記分配基板層、前記第1の外板、及び前記第2の外板を硬化することと
    を含む方法。
  13. 前記分配基板層に接続された前記コアの電気的導通性を試験することと、
    構造用接着剤を前記コア及び前記分配基板層に施すことと
    をさらに含む、請求項12に記載の方法。
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