JP2017169806A - 子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】子宮頸管無力症による流早産を低侵襲に防ぐことが可能な子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具を提供することである。
【解決手段】子宮内に胎児がいる状態で子宮頸管を治療する方法であって、長尺体の先端部側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体を、長尺体を使用して、収縮した状態で子宮頸管を介して内子宮口に送達させる送達ステップ(S101)と、内子宮口に送達させた変形体を拡大させることによって内子宮口を塞ぐ閉塞ステップ(S102)と、変形体が内子宮口を塞いだ状態で、長尺体から変形体を分離させ、内子宮口に変形体を留置する留置ステップ(S103)と、を有する。
【選択図】図5
【解決手段】子宮内に胎児がいる状態で子宮頸管を治療する方法であって、長尺体の先端部側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体を、長尺体を使用して、収縮した状態で子宮頸管を介して内子宮口に送達させる送達ステップ(S101)と、内子宮口に送達させた変形体を拡大させることによって内子宮口を塞ぐ閉塞ステップ(S102)と、変形体が内子宮口を塞いだ状態で、長尺体から変形体を分離させ、内子宮口に変形体を留置する留置ステップ(S103)と、を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具に関する。
流早産の原因の一つとして子宮頸管無力症がある。子宮頸管は、子宮頸部の内腔であって、子宮と膣との間において産道の一部をなし、子宮側に開口する内子宮口と、膣側に開口する外子宮口と、を備える。妊娠中の子宮頸管は、羊水や胎児を維持するために閉塞した状態にあるが、子宮頸管無力症を発症した妊娠中の子宮頸管は、閉塞した状態を維持できなくなり、羊水や胎児が子宮から出てしまう可能性が増す。すなわち、子宮頸管無力症を発症すると流早産に進展する可能性が高くなる。
子宮頸管無力症による流早産を防止する方法として、子宮頸管を縫合することによって閉塞させるシロッカー法やマクドナルド法が知られている(特許文献1)。
しかしながら、子宮頸管を縫合により閉塞させる場合、子宮頸管自体を縫い合わせるため侵襲性が高い。また、子宮頸管を縫合する際、子宮頸管が細菌に感染し、破水を誘発する場合がある。そのため、子宮頸管無力症の治療法として、より低侵襲な方法が求められている。
本発明の目的は、子宮頸管無力症による流早産を低侵襲に防ぐことが可能な子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る子宮頸管の治療方法は、子宮内に胎児がいる状態で子宮頸管を治療する方法であって、長尺体の先端部側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体を、前記長尺体を使用して、収縮した状態で前記子宮頸管を介して内子宮口に送達させる送達ステップと、前記内子宮口に送達させた前記変形体を拡大させることによって前記内子宮口を塞ぐ閉塞ステップと、を有する。本発明に係る子宮頸管の治療方法は、前記変形体が前記内子宮口を塞いだ状態で、前記長尺体から前記変形体を分離し、前記内子宮口に前記変形体を留置する留置ステップと、をさらに有する。
上記目的を達成するための本発明に係る子宮頸管を治療する医療器具は、拡大収縮する変形体と、前記変形体が先端部側に分離可能に接続された長尺体と、を有する。変形体は、拡大することによって前記子宮頸管の内子宮口を塞いだ状態、かつ、前記長尺体から分離された状態で、前記内子宮口に留置される。
本発明に係る子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具は、拡大収縮する変形体を、収縮させた状態で子宮頸管を介して内子宮口に送達させる。これにより、内子宮口に変形体を低侵襲に送達させることができる。そして、本発明に係る子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具は、内子宮口に送達させた変形体を拡大させることによって、子宮内に胎児がいる状態で内子宮口を塞ぐ。これにより、羊水や胎児の一部が内子宮口を通過して子宮から子宮頸管内に移動することを防止できる。従って、子宮頸管無力症による流早産を低侵襲に防ぐことが可能な子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具を提供できる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図4は、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100の構造の説明に供する図である。図5〜図7は、本実施形態に係る子宮頸管の治療方法の説明に供する図である。
図1、図7を参照して、本実施形態に係る医療器具100は、拡大収縮する変形体110と、変形体110が先端部120a側に分離可能に接続された長尺体120と、医療器具100の操作を行う操作具130と、を有する。以下、本実施形態に係る医療器具100について詳説する。なお、図7(B)に示すように、本実施形態において、子宮頸管とは子宮頸部Wの内腔を意味する。
まず、変形体110について説明する。
図2、図3、図7(B)を参照して、変形体110は、拡大することによって子宮頸管Pの内子宮口Rを塞いだ状態、かつ、長尺体120から分離された状態で、内子宮口Rに留置される。本実施形態における変形体110には、長尺体120に接続分離可能に構成された接続部材111が取り付けられている。
変形体110が拡大収縮可能に構成されることによって、外子宮口Sから内子宮口Rに向かって子宮頸管P内を収縮した状態で変形体110を移動させられる。これにより、変形体110を低侵襲に内子宮口Rに送達させられる。そして、変形体110は、収縮した状態から拡大した状態へと変形することによって、子宮Q内に胎児Vがいる状態で内子宮口Rを塞ぐ。これにより、羊水や胎児Vの一部が内子宮口Rを通過して子宮Qから子宮頸管P内に移動することを防止できる。そのため、子宮頸管無力症による流早産を低侵襲に防ぐことができる。
本実施形態における変形体110は、内部空間11に流体が流出入することによって拡張収縮するバルーン10である。変形体110としてバルーン10を用いることによって、内部空間11に流体を流出入させるという簡便な操作によって、変形体110を拡張収縮させられる。そのため、変形体110を拡張させることによる内子宮口Rの閉塞作業と、変形体110を収縮させることによる変形体110の体外への取り出し作業を容易に行える。
バルーン10を拡張収縮させる流体は、気体であっても液体であってもよい。バルーン10を拡張収縮させる気体として、空気や窒素などを使用できる。また、バルーン10を拡張収縮させる液体として、生理食塩水などを使用できる。
本実施形態において、バルーン10は、第1膨大部12と、第1膨大部12から離間して配置された第2膨大部13と、第1膨大部12と第2膨大部13とを接続する軸部14と、を有するドッグボーン状の形状を備える。
これにより、第1膨大部12を拡張させて内子宮口Rの縁部Raに子宮Q側から当該第1膨大部12を当接させるとともに、第2膨大部13を拡張させて外子宮口Sの縁部Saに膣U側から当該第2膨大部13を当接させることができる(図7(B)参照)。そのため、子宮Q側および膣U側に変形体110がずれることを防止できるから、より安全かつ確実に内子宮口Rを閉塞できる。
本実施形態において、拡張した状態の第1膨大部12および第2膨大部13は、それぞれ、第1膨大部12と第2膨大部13とを結ぶ方向Xを回転軸とする回転体であって、回転軸を含む断面において略楕円形状の輪郭を備える。また、拡張した状態の軸部14は、第1膨大部12と第2膨大部13とを結ぶ方向Xを軸とする略円筒形状を備える。
バルーン10の寸法は、拡大することによって子宮頸管Pの内子宮口Rを塞いだ状態、かつ、長尺体120から分離された状態で、内子宮口Rに留置されることが可能である限りにおいて特に限定されない。
拡張した状態における第1膨大部12の外径D1は内子宮口Rの内径Dr(図7(B)参照)よりも大きく、拡張した状態における第2膨大部13の外径D2は外子宮口Sの内径Ds(図7(B)参照)よりも大きい。外径D1および外径D2は、例えば、10mm以上30mm以下とすることができる。
軸部14の長さLは、臨月に入る前の子宮頸管Pの標準的な長さLp(図7(B)参照)に設定される。長さLは、例えば、2.5cm〜4.0cmとすることができる。
図2、図3を参照して、バルーン10は、内部空間11を含んでなる袋状の外装材15と、外装材15の一部に設けられ、内部空間11に連通する開口部16と、を有する。
外装材15を構成する素材は、羊水や胎児Vから受ける圧力に抗してバルーン10が拡張した状態を維持できる強度を備えている限りにおいて特に限定されない。
開口部16は、略円形形状の断面を備え、バルーン10を拡張収縮させる流体の流出入口として機能する。
本実施形態における開口部16には、逆止弁17が設けられている。開口部16に逆止弁17が設けられることによって、内部空間11に流入した流体が意図しないタイミングで流出することを防止できる。
逆止弁17の構造は特に限定されないが、本実施形態における逆止弁17は、図3(B)に示すように、内部空間11側と開口部16側との圧力差によって湾曲することによって開口部16を開閉する蓋部18と、蓋部18が閉じたときに蓋部18に当接するシール面19と、を有する。
本実施形態において、接続部材111は、後述する長尺体120の内側カテーテル121の内腔121cとバルーン10の開口部16とが連通した状態で、内側カテーテル121の先端部121aに接続分離可能に構成される。本実施形態における接続部材111は、略円筒形状を備え、内側カテーテル121の外径と略同一の内径を備えた内腔111aを有する。接続部材111の内腔111aに内側カテーテル121が挿入されることによって、内側カテーテル121とバルーン10とが分離可能に接続される。
次に、長尺体120について説明する。
長尺体120は、変形体110に先端部121aが分離可能に接続され、変形体110に対して軸方向に力を伝達する内側カテーテル121と、収縮した状態の変形体110を先端部122a側に収納する外側カテーテル122と、を有する。
内側カテーテル121と外側カテーテル122とは、長尺体120の延伸方向Yに沿って相対的に移動可能に構成されている。内側カテーテル121と外側カテーテル122とが相対的に移動することによって、外側カテーテル122から変形体110を露出させることができる(図4(B)参照)。
図3を参照して、本実施形態における内側カテーテル121の先端部121aは、接続部材111の内腔111aに挿入されることによって、変形体110に分離可能に接続される。本実施形態において、内側カテーテル121の先端部121aは、内側カテーテル121の内腔121cとバルーン10の開口部16とが連通した状態で、変形体110に接続される。これにより、本実施形態における内側カテーテル121は、バルーン10を拡張させる流体を内部空間11に流入させるための流路としても機能する。
次に、操作具130について説明する。
図4(A)を参照して、操作具130は、内側カテーテル121の基端部121bに接続される接続部141を一の端部に備えた略円筒形状の第1の筒体140と、外側カテーテル122の基端部122bに接続される接続部151を一の端部に備え、第1の筒体140の外周面140aに沿って摺動する略円筒形状の第2の筒体150と、を有する。第2の筒体150の接続部151は、第1の筒体140に接続された内側カテーテル121が挿通する内腔151aを備える。
第1の筒体140の接続部141に内側カテーテル121の基端部121bが接続されるとともに、第2の筒体150の接続部151に外側カテーテル122の基端部122bが接続された状態で、第1の筒体140の外周面140aに沿って第2の筒体150が摺動することによって、内側カテーテル121と外側カテーテル122とが相対的に移動する。これにより、図4(B)に示すように、外側カテーテル122から変形体110を露出させることができる。
本実施形態において、第1の筒体140は、バルーン10を拡張させる流体をバルーン10の内部空間11に流入させるシリンジのシリンダーとしても機能する。
具体的には、第1の筒体140には、第1の筒体140の内周面140bに沿って摺動するピストン160が取り付けられる。第1の筒体140とピストン160とによって、バルーン10の内部空間11に流入させる流体が収納される流体収納空間140cが区画される。第1の筒体140の接続部141は、流体収納空間140cに連通する内腔141aを有する。第1の筒体140の接続部141は、内側カテーテル121の内腔121cと接続部141の内腔141aとが連通した状態で、内側カテーテル121の基端部121bと第1の筒体140とを接続する。
第1の筒体140の内周面140bに沿ってピストン160が摺動することによって、流体収納空間140cに収納されている流体は、第1の筒体140の接続部141の内腔141a、内側カテーテル121の内腔121cおよびバルーン10の開口部16を介して、バルーン10の内部空間11に流入する。
図1を再び参照して、本実施形態における第2の筒体150の外周面150aには、把持可能に構成された把持部152が設けられている。把持部152を使用することによって、第2の筒体150を第1の筒体140に対して摺動させる操作が容易になる。本実施形態における把持部152はリング形状を備える。
次に、図5〜図7を参照しつつ、本実施形態に係る医療器具100を使用した子宮頸管の治療方法について説明する。
図5を参照して、本実施形態に係る子宮頸管の治療方法は、長尺体120の先端部120a側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体110を、長尺体120を使用して、収縮した状態で子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させる送達ステップ(S101)と、内子宮口Rに送達させた変形体110を拡大させることによって内子宮口Rを塞ぐ閉塞ステップ(S102)と、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、長尺体120から変形体110を分離させ、内子宮口Rに変形体110を留置する留置ステップ(S103)と、内子宮口Rに留置された変形体110に長尺体120を接続する接続ステップ(S104)と、拡張している変形体110を収縮させ、変形体110に接続された長尺体120を使用して、子宮頸管Pから膣U側に変形体110を取り出す取り出しステップ(S105)と、を有する。
本実施形態に係る子宮頸管の治療方法において、変形体110は、流体が流入することよって拡張可能なバルーン10である。本実施形態では、バルーン10は、第1膨大部12と、第1膨大部12から離間して配置された第2膨大部13と、第1膨大部12と第2膨大部13とを接続する軸部14と、を有するドッグボーン状の形状である(図2参照)。
図6を参照して、送達ステップ(S101)では、長尺体120の先端部120a側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体110を、長尺体120を使用して、収縮した状態で子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させる。子宮頸管Pを介して送達させることにより、変形体110を内子宮口Rに低侵襲に送達させることができる。
本実施形態では、長尺体120の内側カテーテル121の先端部121aに分離可能に接続されたバルーン10を、外側カテーテル122の先端部122a側に収縮させた状態で収納する(図1(B)参照)。そして、長尺体120を子宮頸管Pに挿入して長尺体120の先端部120aを内子宮口Rに送達させる(図6(A)参照)。さらに、長尺体120の延伸方向Y(図4(A)参照)に沿って内側カテーテル121と外側カテーテル122とを相対的に移動させて、外側カテーテル122からバルーン10を露出させる(図6(B)参照)。
図7を参照して、閉塞ステップ(S102)では、内子宮口Rに送達させた変形体110を拡大させることによって内子宮口Rを塞ぐ。これにより、羊水や胎児Vの一部が内子宮口Rを通過して子宮Qから子宮頸管P内に移動することを防止できる。
本実施形態における閉塞ステップ(S102)では、第1膨大部12を拡張させて内子宮口Rの縁部Raに子宮Q側から第1膨大部12を当接させるとともに、第2膨大部13を拡張させて外子宮口Sの縁部Saに膣U側から第2膨大部13を当接させる。
これにより、例えば、胎児Vの成長等によって子宮頸管Pの長さLpが短くなった場合であっても、子宮Q側または膣U側に子宮頸管Pから変形体110がずれることを防止できる。そのため、子宮頸管Pの閉塞をより安全かつ確実に行うことができる。
本実施形態における閉塞ステップ(S102)では、操作具130の第1の筒体140に対してピストン160を摺動させることによって、第1の筒体140の接続部141の内腔141a、内側カテーテル121の内腔121cおよびバルーン10の開口部16を介して、流体収納空間140c内の流体をバルーン10の内部空間11に流入させる。これにより、内子宮口Rに送達させた変形体110が拡大する。
留置ステップ(S103)では、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、長尺体120から変形体110を分離し、内子宮口Rに変形体110を留置する。これにより、内子宮口Rに変形体110が留置された状態を維持しつつ、変形体110を内子宮口Rに送達させるために使用した長尺体120は体外に取り出せる。そのため、長尺体120が体内に留まることによって生じる不快感を軽減できる。
本実施形態において、長尺体120からの変形体110の分離は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、基端側に向かって長尺体120を引っ張ることによって、変形体110に取り付けられた接続部材111の内腔111aから内側カテーテル121の先端部121aが抜去されることによってなされる。
接続ステップ(S104)では、内子宮口Rに留置された変形体110に長尺体120を接続する。本実施形態では、変形体110に取り付けられた接続部材111の内腔111aに内側カテーテル121の先端部121aを挿入することによって、内子宮口Rに留置された変形体110に長尺体120が接続される(図3(B)参照)。変形体110の接続部材111の内腔111aに挿入された内側カテーテル121の先端部121aは、接続部材111の内腔111aと内側カテーテル121の先端部121aとの間に作用する摩擦力によって、変形体110の接続部材111の内腔111a内に保持される。
取り出しステップ(S105)では、拡大した変形体110を収縮させ、変形体110に接続された長尺体120を使用して、子宮頸管Pから膣U側に変形体110を取り出す。これにより、変形体110を低侵襲に体外に取り出すことができる。
本実施形態では、変形体110の収縮は、変形体110の接続部材111の内腔111aに長尺体120の内側カテーテル121の先端部121aを挿入した状態で、操作具130のピストン160を操作することによって、バルーン10内の流体を流体収納空間140c(図3(B)、図4参照)に流入させることによってなされる。収縮させた変形体110は、変形体110に長尺体120が接続した状態で、長尺体120を基端側に引っ張ることによって子宮頸管Pから膣U側に取り出す。
以上、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法は、拡大収縮する変形体110を、収縮させた状態で子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させる。これにより、内子宮口Rに変形体110を低侵襲に送達させることができる。そして、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法は、内子宮口Rに送達させた変形体110を拡大させることによって、子宮Q内に胎児Vがいる状態で内子宮口Rを塞ぐ。これにより、羊水や胎児Vの一部が内子宮口Rを通過して子宮Qから子宮頸管P内に移動することを防止できる。従って、子宮頸管無力症による流早産を低侵襲に防ぐことが可能な子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具を提供できる。
また、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、長尺体120から変形体110を分離させ、内子宮口Rに変形体110を留置する。これにより、内子宮口Rに変形体110が留置された状態を維持しつつ、変形体110を内子宮口Rに送達させるために使用した長尺体120は体外に取り出せる。そのため、長尺体120が体内に留まることによって生じる不快感を軽減できるため、長期間にわたることが多い子宮頸管の治療中における生活の質を向上できる。
また、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法において、変形体110は、流体が流入することによって拡張可能なバルーン10である。これにより、流体を流入させるという簡便な操作によって、変形体110を拡張させることができるから、内子宮口Rの閉塞作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法において、バルーン10は、第1膨大部12と、第1膨大部12から離間して配置された第2膨大部13と、第1膨大部12と第2膨大部13とを接続する軸部14と、を有するドッグボーン状の形状である。そして、閉塞ステップ(S102)では、第1膨大部12を拡張させることによって内子宮口Rの縁部Raに子宮Q側から当該第1膨大部12を当接させるとともに、第2膨大部13を拡張させることによって外子宮口Sの縁部Saに膣U側から当該第2膨大部13を当接させる。これにより、子宮Q側および膣U側に変形体110がずれることを防止できる。そのため、より安全かつ確実に内子宮口Rを閉塞できる。
また、本実施形態に係る子宮頸管を治療する医療器具100および子宮頸管の治療方法は、内子宮口Rに留置された変形体110に長尺体120を接続するとともに、拡張している変形体110を収縮させ、変形体110に接続された長尺体120を使用して、子宮頸管Pから膣U側に変形体110を取り出す。これにより、変形体110を低侵襲に体外に取り出すことができる。そのため、変形体110を取り出す際に母体にかかる負荷を軽減できる。
<改変例1>
上述した実施形態では、流体が流出入することによって拡張収縮するバルーン10を変形体110として用いた。しかしながら、変形体110の形態は、拡大することによって子宮頸管Pの内子宮口Rを塞いだ状態、かつ、長尺体120から分離された状態で、内子宮口Rに留置されることが可能である限りにおいて特に限定されない。例えば、内子宮口Rに配置される扁平な形状のコイル20を変形体110として用いてもよい。
上述した実施形態では、流体が流出入することによって拡張収縮するバルーン10を変形体110として用いた。しかしながら、変形体110の形態は、拡大することによって子宮頸管Pの内子宮口Rを塞いだ状態、かつ、長尺体120から分離された状態で、内子宮口Rに留置されることが可能である限りにおいて特に限定されない。例えば、内子宮口Rに配置される扁平な形状のコイル20を変形体110として用いてもよい。
図8、図9は、本改変例に係る変形体110の構造の説明に供する図である。図10は、本改変例に係る子宮頸管の治療方法の説明に供する図である。
図8を参照して、本改変例に係る変形体110は、扁平な形状のコイル20である。
扁平な形状のコイルは、径方向内方に向かって外力が負荷されると径が小さくなり、外力の負荷を解除すると、外力を負荷する前の状態に至るまで径が拡大する性質を備える。すなわち、扁平な形状のコイルは、収縮した状態から拡大した状態へと変形することによって、子宮Q内に胎児Vがいる状態で内子宮口Rを塞ぐ変形体として機能する。
本改変例において、コイル20は、体液によって膨潤する素材から構成される。これにより、内子宮口Rにコイル20が配置されたとき、コイル20を構成する素材が羊水等の体液によって膨潤してコイル20の隙間が埋まる。体液によって膨潤する素材は、公知の膨潤性の高分子材料を使用できる。
本実施形態において、コイル20には、長尺体120に接続分離可能に構成された接続部材211が取り付けられている。図9を参照して、本改変例における接続部材211は略円筒形状を備える。接続部材211の一の端部211aはコイル20に接続され、他の端部211bは、内側カテーテル121の先端部121aの内腔121cに収納されることによって、内側カテーテル121の先端部121aに分離可能に接続される。
本実施形態における接続部材211は、コイル20が拡大することによって内子宮口Rを塞いだ状態で子宮頸管P内に配置される。これにより、接続部材211は、コイル20を係留して、内子宮口Rからコイル20が位置ずれすることを防止する係留部材としても機能する。
本改変例に係る変形体110は、上述した実施形態に係る医療器具100の長尺体120および操作具130を使用して、子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させて留置することができる。ただし、本改変例に係る変形体110に操作具130を適用する際には、上述した実施形態に係る医療器具100の操作具130の構成のうち、バルーン10に流体を流入させるための構成(第1の筒体140の接続部141の内腔141aやピストン160等)は省略可能である。
コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法は、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管Pの閉塞方法と、以下に説明する差異点を除いて実質的に同じである。ここでは、差異点のみを説明する。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、送達ステップ(S101)において、流体が流入することよって拡張可能なバルーンを収縮させた状態で子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させた。
一方、コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、コイル20の径方向内方に向かって外力を負荷してコイル20の径を小さくした状態で、子宮頸管Pを介して内子宮口Rにコイル20を送達させる。具体的には、コイル20の径方向内方に向かって外力を負荷してコイル20の径を小さくした状態で、外側カテーテル122の先端部122a側に収納する(図9(B)参照)。そして、長尺体120を子宮頸管Pに挿入して長尺体120の先端部120aを内子宮口Rに送達させる。さらに、長尺体120の延伸方向Y(図4(A)参照)に沿って内側カテーテル121と外側カテーテル122とを相対的に移動させて、外側カテーテル122からコイル20を露出させる。
次に、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、閉塞ステップ(S102)において、バルーン10の内部空間11に流体を流入させることによってバルーン10を拡張させた。
一方、コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、外側カテーテル122から変形体110を露出させることによって、コイル20の径方向内方に向かう外力の負荷を解除して、コイル20の径を拡大させる(図10(A)参照)。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、留置ステップ(S103)において、長尺体120からの変形体110の分離は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、基端側に向かって長尺体120を引っ張り、変形体110の接続部材111の内腔111aから内側カテーテル121の先端部121aを抜去することによってなされた。
一方、コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、長尺体120からの変形体110の分離は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、基端側に向かって長尺体120を引っ張り、内側カテーテル121の内腔121cに収納された接続部材211の端部211bを当該内腔121cから抜去させることによってなされる。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、接続ステップ(S104)において、内子宮口Rに留置された変形体110への長尺体120の接続は、変形体110の接続部材111の内腔111aに内側カテーテル121の先端部121aを挿入することによってなされた(図3(B)参照)。
一方、コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、内子宮口Rに留置された変形体110への長尺体120の接続は、内側カテーテル121の先端部121aの内腔121cに接続部材211の端部211bを収納することによってなされる(図10(B)参照)。
さらに、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、取り出しステップ(S103)において、内部空間11内の流体を取り出すことによってバルーン10を収縮させた。
一方、コイル20を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、接続部材211に接続された長尺体120を使用してコイル20を子宮頸管Pから取り出す動作に連動させて、径方向内方に向かって外力を負荷することによってコイル20の径を縮小させる(図10(B)参照)。
本改変例では、扁平な形状のコイル20を変形体110として用いる。これにより、コイルという簡便な構造によって変形体110を構成できるから、子宮頸管の閉塞をより容易に行うことができる。また、本改変例では、コイル20は、体液によって膨潤する素材からなる。これにより、内子宮口Rにコイル20が配置されたとき、コイル20を構成する素材が羊水等の体液によって膨潤してコイル20の隙間が埋まる。そのため、羊水および胎児Vの一部が、内子宮口Rを通過して子宮Qから子宮頸管P側に移動することをより確実に防止できる。
なお、本改変例では、コイル20は、体液によって膨潤する素材から構成された。しかしながら、コイル20を別の素材で構成した上で、体液によって膨潤する素材によってコイル20を被覆してもよい。
<改変例2>
さらに、変形体110として、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材30を用いてもよい。
さらに、変形体110として、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材30を用いてもよい。
図11、図12は、本改変例に係る変形体110の構造の説明に供する図である。図13は、本改変例に係る子宮頸管の治療方法の説明に供する図である。なお、図12では、説明の便宜のため、膜部材32は省略している。
図11を参照して、本改変例に係る変形体110は、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材30である。
図11、図12を参照して、傘状の部材30は、骨組31と、膜部材32と、を備える。骨組31は、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに外力の負荷が解除されると開く。本実施形態における骨組31は形状記憶合金からなる。膜部材32を構成する素材は、羊水および胎児Vの一部から受ける圧力に抗して、羊水および胎児Vの一部が内子宮口R側に移動することを防止し得る限りにおいて限定されない。
本実施形態において、傘状の部材30には、長尺体120に接続分離可能に構成された接続部材311が取り付けられている。図12を参照して、本実施形態における接続部材311は略円筒形状を備える。接続部材311の一の端部311aは傘状の部材30に接続され、他の端部311bは、内側カテーテル121の先端部121aの内腔121cに収納されることによって、内側カテーテル121の先端部121aに分離可能に接続される。
本実施形態における接続部材311は、傘状の部材30が拡大することによって内子宮口Rを塞いだ状態で子宮頸管P内に配置される。これにより、接続部材311は、傘状の部材30を係留して、内子宮口Rから傘状の部材30が位置ずれすることを防止する係留部材としても機能する。
本改変例に係る変形体110は、上述した実施形態に係る医療器具100の長尺体120および操作具130を使用して、子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させて留置することができる。ただし、本改変例に係る変形体110に適用する場合には、上述した実施形態に係る医療器具100の操作具130の構成のうち、バルーン10に流体を流入させるための構成(第1の筒体140の接続部141の内腔141aやピストン160等)は省略可能である。
径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法は、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管Pの閉塞方法と、以下に説明する差異点を除いて実質的に同じである。ここでは、差異点のみを説明する。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、送達ステップ(S101)において、流体が流入することよって拡張可能なバルーンを収縮させた状態で子宮頸管Pを介して内子宮口Rに送達させた。
一方、傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、傘状の部材30の径方向内方に向かって外力を負荷して傘状の部材30の径を小さく状態で、子宮頸管Pを介して内子宮口Rに傘状の部材30を送達させる。具体的には、傘状の部材30の径方向内方に向かって外力を負荷して傘状の部材30の径を小さくした状態で、長尺体120の外側カテーテル122の先端部122a側に収納する(図12参照)。そして、長尺体120を子宮頸管Pに挿入して長尺体120の先端部120aを内子宮口Rに送達させる。さらに、長尺体120の延伸方向Y(図4(A)参照)に沿って内側カテーテル121と外側カテーテル122とを相対的に移動させて、外側カテーテル122から傘状の部材30を露出させる。
次に、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、閉塞ステップ(S102)において、バルーン10の内部空間11に流体を流入させることによってバルーン10を拡張させた。
一方、傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、外側カテーテル122から変形体110を露出させることによって、傘状の部材30の径方向内方に向かう外力の負荷を解除して、傘状の部材30を開く(図13(A)参照)。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、留置ステップ(S103)において、長尺体120からの変形体110の分離は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、基端側に向かって長尺体120を引っ張り、変形体110の接続部材111の内腔111aから内側カテーテル121の先端部121aを抜去することによってなされた。
一方、傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、長尺体120からの変形体110の分離は、変形体110が内子宮口Rを塞いだ状態で、基端側に向かって長尺体120を引っ張り、内側カテーテル121の内腔121cに収納された接続部材311の端部311bを当該内腔121cから抜去させることによってなされる。
上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、接続ステップ(S104)において、内子宮口Rに留置された変形体110への長尺体120の接続は、変形体110の接続部材111の内腔111aに内側カテーテル121の先端部121aを挿入することによってなされた(図3(B)参照)。
一方、傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、内子宮口Rに留置された変形体110への長尺体120の接続は、内側カテーテル121の先端部121aの内腔121cに接続部材311の端部311bを収納することによってなされる(図13(B)参照)。
さらに、上述した実施形態に係る医療器具100を用いた子宮頸管の治療方法では、取り出しステップ(S103)において、内部空間11内の流体を取り出すことによってバルーン10を収縮させた。
一方、傘状の部材30を変形体110として用いた子宮頸管の治療方法では、接続部材311に接続された長尺体120を使用して傘状の部材30を子宮頸管Pから取り出す動作に連動させて、径方向内方に向かって外力を負荷させることによって傘状の部材30を閉じる(図13(B)参照)。
本改変例では、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材30を変形体110として用いる。これにより、子宮頸管Pを介して内子宮口Rに傘状の部材30を留置する動作に連動して、傘状の部材30を閉じた状態から開いた状態へと変化させることができる。そのため、内子宮口Rに送達させた変形体110を拡大させる手間が不要になるから、子宮頸管の閉塞作業がさらに容易になる。
以上、本発明に係る医療器具および子宮頸管の治療方法を実施形態および改変例に基づいて説明したが、本発明に係る医療器具および閉塞方法は実施形態および改変例において説明した構成のみに限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、長尺体120は、内側カテーテル121と外側カテーテル122とを有した。しかしながら、長尺体120の構成は、長尺体120の先端部120a側に接続された変形体110に、長尺体120を介して軸方向の力を伝達させることができる限りにおいて限定されない。例えば、外側カテーテル122を省略して、内側カテーテル121のみを長尺体として用いることも可能である。
10 バルーン(変形体)、
12 第1膨大部、
13 第2膨大部、
14 軸部、
20 コイル(変形体)、
30 傘状の部材(変形体)、
100 医療器具、
110 変形体、
120 長尺体、
130 操作具、
P 子宮頸管、
Q 子宮、
R 内子宮口、
Ra 内子宮口の縁部、
S 外子宮口、
Sa 外子宮口の縁部、
U 膣、
V 胎児、
W 子宮頸部。
12 第1膨大部、
13 第2膨大部、
14 軸部、
20 コイル(変形体)、
30 傘状の部材(変形体)、
100 医療器具、
110 変形体、
120 長尺体、
130 操作具、
P 子宮頸管、
Q 子宮、
R 内子宮口、
Ra 内子宮口の縁部、
S 外子宮口、
Sa 外子宮口の縁部、
U 膣、
V 胎児、
W 子宮頸部。
Claims (9)
- 子宮内に胎児がいる状態で子宮頸管を治療する方法であって、
長尺体の先端部側に分離可能に接続された拡大収縮する変形体を、前記長尺体を使用して、収縮した状態で前記子宮頸管を介して内子宮口に送達させる送達ステップと、
前記内子宮口に送達させた前記変形体を拡大させることによって前記内子宮口を塞ぐ閉塞ステップと、
前記変形体が前記内子宮口を塞いだ状態で、前記長尺体から前記変形体を分離し、前記内子宮口に前記変形体を留置する留置ステップと、を有する、子宮頸管の治療方法。 - 前記変形体は、流体が流入することによって拡張可能なバルーンである、請求項1に記載の子宮頸管の治療方法。
- 前記バルーンは、第1膨大部と、前記第1膨大部から離間して配置された第2膨大部と、前記第1膨大部と前記第2膨大部とを接続する軸部と、を有するドッグボーン状の形状であり、
前記閉塞ステップでは、前記第1膨大部を拡張させて、前記内子宮口の縁部に前記子宮側から前記第1膨大部を当接させるとともに、前記第2膨大部を拡張させて、外子宮口の縁部に膣側から前記第2膨大部を当接させる、請求項2に記載の子宮頸管の治療方法。 - 前記内子宮口に留置された前記変形体に前記長尺体を接続する接続ステップと、
拡張している前記変形体を収縮させ、前記変形体に接続された前記長尺体を使用して、前記子宮頸管から膣側に前記変形体を取り出す取り出しステップと、をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の子宮頸管の治療方法。 - 子宮内に胎児がいる状態で子宮頸管を治療する医療器具であって、
拡大収縮する変形体と、前記変形体が先端部側に分離可能に接続された長尺体と、を有し、
前記変形体は、拡大することによって前記子宮頸管の内子宮口を塞いだ状態、かつ、前記長尺体から分離された状態で、前記内子宮口に留置される、医療器具。 - 前記変形体は、流体が流入することよって拡張可能なバルーンである、請求項5に記載の医療器具。
- 前記バルーンは、第1膨大部と、前記第1膨大部から離間して配置された第2膨大部と、前記第1膨大部と前記第2膨大部とを接続する軸部と、を有するドッグボーン状の形状を備える、請求項6に記載の医療器具。
- 前記変形体は、扁平な形状のコイルであって、体液によって膨潤する素材からなるコイル又は体液によって膨潤する素材に被覆されたコイルからなる、請求項5に記載の医療器具。
- 前記変形体は、径方向内方に向かって外力が負荷されることによって閉じるとともに、前記外力の負荷が解除されることによって開く傘状の部材である、請求項5に記載の医療器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016059136A JP2017169806A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具 |
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JP2016059136A JP2017169806A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具 |
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Family
ID=59969550
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JP2016059136A Pending JP2017169806A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 子宮頸管の治療方法および子宮頸管を治療する医療器具 |
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JP (1) | JP2017169806A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109700558A (zh) * | 2019-01-30 | 2019-05-03 | 云南省畜牧兽医科学院 | 一种母羊子宫复位辅助治疗器 |
-
2016
- 2016-03-23 JP JP2016059136A patent/JP2017169806A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109700558A (zh) * | 2019-01-30 | 2019-05-03 | 云南省畜牧兽医科学院 | 一种母羊子宫复位辅助治疗器 |
CN109700558B (zh) * | 2019-01-30 | 2023-11-03 | 云南省畜牧兽医科学院 | 一种母羊子宫复位辅助治疗器 |
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