JP2017163188A - 基地局およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のアンテナから送信用のアンテナを選ぶ際、制御信号の無線通信品質が向上する基地局およびその制御方法を提供すること。【解決手段】本発明にかかる基地局の構成は、複数のアンテナ140と、複数のアンテナそれぞれに接続された複数の受信回路120と、複数のアンテナで受信した受信信号に対してアダプティブアレイ処理を行い送信ウエイトベクトルを計算するアダプティブアレイ処理回路150と、複数のアンテナすべてに接続された1つの送信回路160と、送信アンテナを共通制御チャネルに合わせて切り替えるアンテナ決定部112とを備えたことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、無線端末と無線通信を行う基地局およびその制御方法に関する。
従来の基地局においてはアダプティブアレイ方式が利用されているものがある(例えば特許文献1)。アダプティブアレイ方式を用いる基地局では、複数のアンテナに対応した受信回路、およびそれに対応した複数の送信回路が搭載されている。その基地局のそれぞれのアンテナは送受信共用である。そして、その基地局は、無線端末から信号を受信した際に受信回路ごとの受信ウエイトを算出し、この受信ウエイトを送信ウエイトとして送信回路から信号の送信が行われる。
今後、次世代通信において基地局が密接して配置されるような通信環境になるため、干渉回避や基地局製造のコスト削減を図るために、無線信号を送信するアンテナを削減していくことが検討されている。例えば、受信回路は従来通り複数搭載し、送信回路(送信アンテナ)を1つのみとする基地局が検討されている。送信時のアンテナ選択方法としては、例えば特許文献2に開示されているように受信信号の電波強度が最も高いアンテナを選択する方法が一般的である。
本発明は、制御信号の無線通信品質が向上する基地局およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、送信受信共に行うアンテナを複数備えた基地局において、前記アンテナそれぞれに対応した無線信号を受信する受信部と、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナに対応した無線信号を送信する送信部と、制御信号を送信する際には、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナから他のアンテナに切り替える制御部とを備え、前記切り替えたアンテナで信号を送信することを特徴とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、前記制御信号を構成する所定のフレーム毎に前記他のアンテナに切り替えることを特徴とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、制御チャネルの着信群毎に前記他のアンテナに切り替えることを特徴とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、前記制御信号を構成する所定のフレーム内の制御チャネルの着信群毎に前記他のアンテナに切り替えることを特徴とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、前記制御部は、前記アンテナで受信した要求の制御信号に基づいて最適なアンテナに切り替え、前記切り替えたアンテナで応答の制御信号を送信することを特徴とする。
本発明にかかる基地局の代表的な構成としては、前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、無線端末の待ち受け毎に前記他のアンテナに切り替えることを特徴とする。
本発明にかかる基地局の制御方法の代表的な構成は、送信受信共に行うアンテナを複数有し、前記アンテナそれぞれに対応した無線信号を受信する受信部と、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナに対応した無線信号を送信する送信部とを備えた基地局の制御方法において、制御信号を送信する際には、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナから他のアンテナに切り替えるステップと、前記切り替えたアンテナで信号を送信するステップを有することを特徴とする。
本発明は、制御信号の無線通信品質が向上する基地局およびその制御方法を提供することができる。
以下に図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる基地局100の構成を例示する機能ブロック図である。図1に示すように、本実施形態の基地局100は、複数(本実施形態では4つを例示)のアンテナ140a・140b・140c・140dを備え、その複数のアンテナ140a〜140dを用いて、無線端末102との信号の送受信(無線通信)を、時分割複信(TDD: Time Division Duplex)で行う。
基地局100は、制御部110を備える。制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により構成され、基地局100全体を管理および制御する。また本実施形態では、制御部110は、後述するアンテナ決定部112としても機能する。
また基地局100は、複数(本実施形態では4つを例示)の受信回路120a・120b・120c・120dを備える。複数の受信回路120a〜120dには切替スイッチ130a・130b・130c・130dがそれぞれ接続されている。
複数の受信回路120a〜120dは、切替スイッチ130a〜130dを介して複数のアンテナ140a〜140dにそれぞれ接続される。受信時にはすべての切替スイッチ130a〜130dの受信側(RX)がONとなる。受信回路120は、ONになっている切替スイッチ130に対応するアンテナ140から無線信号を受信することができる。
アダプティブアレイ処理回路150は、複数のアンテナ140a〜140dで受信した受信信号に対してアダプティブアレイ処理を行う際にウエイトを計算する。
基地局100は更に、1つの送信回路160を有する。送信回路160は、切替スイッチ130a〜130dに接続されている。
送信回路160は、切替スイッチ130a〜130dを介してアンテナ140a〜140dに接続される。送信時には切替スイッチ130a〜130dのすべての受信側(RX)はOFFとなり、何れか1つの送信側(TX)がONとなる。送信回路160は、ONになっている切替スイッチ130に対応するアンテナ140の何れか1つに無線信号を送信することができる。
アンテナ決定部112は、複数のアンテナ140a〜140dから、送信回路160が信号の送信に用いるアンテナを決定するため、何れかの切替スイッチ130の送信側(TX)をONにする。
図2は、本実施形態にかかる基地局が送受信するタイムスロットおよびスーパーフレームの一例を示したものである。
TDDの通信方式では、時分割されたタイムスロット(以下、単にスロットという)による無線通信が行われる。タイムスロットは、各無線端末との個別通信を行うトラフィックチャネル(情報用信号)、または共通制御チャネル(制御信号)として使われる。
基地局100は、下りの第1スロットとなる共通制御チャネル(CCH)を100ms(5ms×20)毎に送信し、それらを集めたものがスーパーフレームとなる。スーパーフレームは1秒(5ms×20×10)毎に構成されることとなる。共通制御チャネルとしては、BC(報知チャネル:BCCH)、呼接続を行うためのSC(SCCH)、着信群に対応するP1、P2、P3(ページングチャネル:PCH)がある。
例えば、無線端末102の電源を入れると、無線端末102がBCCH(報知チャネル)にて基地局をサーチし、必要に応じ上りスロットにて位置登録を要求したり、発呼時にはリンクチャネル確立を要求する。
また、共通制御チャネルとは別に、相手端末と通信するためのトラフィックチャネル(TCH)がある。基地局100が、TCHで無線端末102と個別に通信する場合には、受信アンテナそれぞれが受信したときの受信状況に応じて最適な送信アンテナを選択すればよい。一方、共通制御チャネルの信号を送信する場合では、基本的に基地局100と複数の無線端末102とが通信することになるため、最適な送信アンテナはない。
基地局100の送信アンテナ数を2とした場合、アンテナ決定部112は、スーパーフレームに合わせて送信アンテナを1秒毎に切り替えるようにしてもよい。送信アンテナの切り替えに応じて無線端末102では受信レベルが変化する。例えば、送信アンテナ数を2とした場合、1つ目のアンテナでは受信レベルが悪くても、1秒後に切り替えられた2つ目のアンテナでは受信レベルが良好であれば、無線端末102は、スーパーフレームを受信できることになる。
また、送信アンテナの切り替えについては、種々の切り替え方がある。図3は、スーパーフレームと送信アンテナの関係を示した図である。
例えば、基地局100の送信アンテナは、2つしか使用できないものとし、その送信アンテナは、アンテナ140a、140bだとする。このとき、送信アンテナ140aをANT1、送信アンテナ140bをANT2とする。
図3に示すように、無線端末102は、相手端末と通信していない待機状態にあるときには、特定のページングチャネル(図3ではP1)のタイミングだけを見つけて、着信を待ち受ける(図3では受信ON)ことで、電力の消費量を節約している。
アンテナ決定部112は、送信アンテナを共通制御チャネルに合わせて切り替えることができる。例えば、図3に示すように、アンテナ決定部112は、スーパーフレーム内の最初のP1、P2、P3のグループと最後のP1、P2、P3のグループとを、ANT1かANT2の何れかに割り当てられるよう切り替える。
なお、アンテナ決定部112は、待ち受け毎または制御チャネルの着信群毎にANT1かANT2の何れかに割り当てられるよう切り替えてもよい。また、送信アンテナが、ANT1、ANT2、・・・ANTn(nは自然数)のn個あった場合、アンテナ決定部112は、スーパーフレーム毎、待ち受け毎、または制御チャネルの着信群毎などにANT1からANTnまで順次切り替えてもよい。
図3では、着呼がある場合、受信3ONにてANT2からの送信だと無線端末102の受信レベルが悪化してCRCエラーになるが、受信4ONにてANT1からの送信だと無線端末102が良好に受信できることを示している。
すなわち、スーパーフレーム内の着信群で違う送信アンテナより制御チャネルが送信されるため、送信アンテナの切り替え周期が短くなる。そうすることで無線端末102の呼び出し時間を早めることができる。
以上説明したように、本実施形態では、基地局100の通信エリアがマルチパス環境下とした場合、または無線端末102でフェージングにより受信レベルが低下し無線通信があまりできない場合など、基地局100は、送信アンテナを共通制御チャネルに合わせて切り替えることによってダイバーシチ効果をもたらして無線通信品質を上げるとともに安定した通信を無線端末102に提供することができる。
1つの送信回路160を有する基地局100において、送信アンテナを1つに固定すれば、制御信号における無線端末の受信レベルが悪化した場合に無線通信が良好に行うことができなくなる恐れがあるが、制御信号を送信する際にアンテナを他のアンテナに切り替えれば、無線通信品質を上げることができる。
また、無線端末が移動局でなくテレメータ等の固定局の場合、無線端末の受信レベルが固定されてしまう状況がある。また、基地局を置き替えた場合は微妙なアンテナ位置の変化によって今まで受信できていたものが悪化する状況もある。また、全ての固定局に合わせてアンテナ位置を調整することは設置コストアップとなる。基地局100は、送信アンテナを共通制御チャネルに合わせて切り替えることによって、そのような状況を解消することができる。
次に、本発明のその他の実施形態について詳細に説明する。図4は、スーパーフレームと送信アンテナの他の関係を示したものである。図5は、その他の実施形態についての処理を示すフローチャートである。
例えば、基地局100の送信アンテナは、2つしか使用できないものとし、その送信アンテナは、アンテナ140a、140bだとする。このとき、送信アンテナ140aをANT1、送信アンテナ140bをANT2とする。
図4(A)で示すように、アンテナ決定部112は、図3で説明したときと同様、スーパーフレーム内の最初のP1、P2、P3のグループと最後のP1、P2、P3のグループとを、ANT1かANT2の何れかに割り当てられるよう順次切り替えているものとする。
図5で示すように、基地局100は、無線端末102からSCCHにてリンク確立要求を受信する(S1)。このとき、アンテナ決定部112は、複数のアンテナで受信した信号に基づいて、リンク確立要求に対するリンク割り当てを送信するため、最適な送信アンテナを決定する(S2)。なお、例えば、最適な送信アンテナは、受信レベルの最も強いアンテナである。ここでは、ANT2が決定されたものとする。
アンテナ決定部112は、決定した送信アンテナに切り替えて(S3)、リンク割り当てを送信する(S4)。ここで、図4(B)を参照すれば、ANT1からANT2に切り替わり、SCCHにてリンク割り当てが送信される。このように、基地局100は、複数のアンテナで受信した要求の制御信号に基づいた最適な送信アンテナで応答の制御信号を送信することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、複数のアンテナ、複数の受信回路、および1つの送信回路を用いて信号の送受信を行う基地局、ならびにかかる基地局における送信アンテナ決定方法に利用可能である。
100…基地局、102…無線端末、110…制御部、112…アンテナ決定部、120a…受信回路、120b…受信回路、120c…受信回路、120d…受信回路、130a…切替スイッチ、130b…切替スイッチ、130c…切替スイッチ、130d…切替スイッチ、140a…アンテナ、140b…アンテナ、140c…アンテナ、140d…アンテナ、150…アダプティブアレイ処理回路、160…送信回路
Claims (7)
- 送信受信共に行うアンテナを複数備えた基地局において、
前記アンテナそれぞれに対応した無線信号を受信する受信部と、
前記アンテナのうち何れか1つのアンテナに対応した無線信号を送信する送信部と、
制御信号を送信する際には、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナから他のアンテナに切り替える制御部とを備え、
前記切り替えたアンテナで信号を送信する基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、前記制御信号を構成する所定のフレーム毎に前記他のアンテナに切り替える基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、制御チャネルの着信群毎に前記他のアンテナに切り替える基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、前記制御信号を構成する所定のフレーム内の制御チャネルの着信群毎に前記他のアンテナに切り替える基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記制御部は、前記アンテナで受信した要求の制御信号に基づいて最適なアンテナに切り替え、前記切り替えたアンテナで応答の制御信号を送信する基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記制御部は、前記制御信号を送信する際には、無線端末の待ち受け毎に前記他のアンテナに切り替える基地局。 - 送信受信共に行うアンテナを複数有し、
前記アンテナそれぞれに対応した無線信号を受信する受信部と、
前記アンテナのうち何れか1つのアンテナに対応した無線信号を送信する送信部とを備えた基地局の制御方法において、
制御信号を送信する際には、前記アンテナのうち何れか1つのアンテナから他のアンテナに切り替えるステップと、
前記切り替えたアンテナで信号を送信するステップを有する基地局の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016043164A JP2017163188A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 基地局およびその制御方法 |
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JP2021508982A (ja) * | 2018-03-16 | 2021-03-11 | オッポ広東移動通信有限公司Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | マルチウェイスイッチ、無線周波数システム及び無線通信装置 |
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2016
- 2016-03-07 JP JP2016043164A patent/JP2017163188A/ja active Pending
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JP2021508982A (ja) * | 2018-03-16 | 2021-03-11 | オッポ広東移動通信有限公司Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | マルチウェイスイッチ、無線周波数システム及び無線通信装置 |
JP7148615B2 (ja) | 2018-03-16 | 2022-10-05 | オッポ広東移動通信有限公司 | マルチウェイスイッチ、無線周波数システム及び無線通信装置 |
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