JP2017161887A - 表示装置 - Google Patents

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Takumi Sano
匠 佐野
川田 靖
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Abstract

【課題】小型化及び狭額縁化が可能な表示装置を提供する。【解決手段】第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、前記第2領域に形成された貫通部と、を有する絶縁基板と、前記貫通部の上方に配置されたパッド電極と、を有する第1フレキシブル基板と、前記貫通部と対向する位置に配置された接続配線を有し、前記第1フレキシブル基板の下方に配置された第2フレキシブル基板と、前記パッド電極と前記接続配線とを電気的に接続する異方性導電膜と、を備え、前記異方性導電膜は、前記第2領域と前記第2フレキシブル基板との間に配置され、前記第1領域に隣接する第1位置における第1膜厚と、前記第1位置よりも前記貫通部側の第2位置における第2膜厚と、を有し、前記第1膜厚は前記第2膜厚より大きい表示装置。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
近年、携帯電話やPDA(personal digital assistant)等の携帯情報端末機器では、性能面やデザイン性等の観点から、表示面に占める表示領域の割合がより大きい表示装置の要求が高まっている。例えば、より一層の狭額縁化を実現する表示装置が提案されている。
従来、電極を有する基板の表示領域周辺に駆動部が実装される構造が知られている。このような駆動部が実装された表示装置においては、入力信号や電圧を駆動部に入力するための配線基板としてフレキシブル・プリント基板(FPC)が用いられることがある。一方で、FPCを用いずに、アレイ基板の下面側に形成された配線部を、アレイ基板を貫通するコンタクトホールを通して、アレイ基板の上面側に形成された駆動部と電気的に接続する方法が検討されている。
特開平10−104651号公報 特開2009−237410号公報 特開平10−189863号公報 特開2014−236209号公報
本実施形態の目的は、小型化及び狭額縁化が可能な表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、前記第2領域に形成された貫通部と、を有する絶縁基板と、前記貫通部の上方に配置されたパッド電極と、を有する第1フレキシブル基板と、前記貫通部と対向する位置に配置された接続配線を有し、前記第1フレキシブル基板の下方に配置された第2フレキシブル基板と、前記パッド電極と前記接続配線とを電気的に接続する異方性導電膜と、を備え、前記異方性導電膜は、前記第2領域と前記第2フレキシブル基板との間に配置され、前記第1領域に隣接する第1位置における第1膜厚と、前記第1位置よりも前記貫通部側の第2位置における第2膜厚と、を有し、前記第1膜厚は前記第2膜厚より大きい表示装置が提供される。
図1は、第1実施形態及び第2実施形態に係る表示装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1に示した表示装置の表示領域を示す断面図である。 図3は、図1に示した表示装置の非表示領域を含んだ断面図である。 図4は、図3に示した表示装置の一部を拡大して示す断面図である。 図5は、第1絶縁基板から支持基板を剥離する工程を説明するための断面図である。 図6は、第1絶縁基板に保護部材を貼付する工程を説明するための断面図である。 図7は、第1絶縁基板に第1コンタクトホールを形成する工程を説明するための断面図である。 図8は、第2領域において第1絶縁基板を薄膜化しつつ、絶縁膜に第2コンタクトホールを形成する工程を説明するための断面図である。 図9は、配線基板を表示パネルに圧着するために、表示パネル、異方性導電膜、配線基板を圧着装置に載置する工程を説明するための断面図である。 図10は、配線基板を表示パネルに圧着する工程を説明するための断面図である。 図11は、第1実施形態に係る圧着ヘッドの変形例を示す断面図である。 図12は、第1実施形態に係る第1基板を示す平面図であり、コンタクトホールと圧着ヘッドとの位置関係等を示す図である。 図13は、第2実施形態に係る表示装置の非表示領域を含んだ断面図である。 図14は、第1絶縁基板に保護部材を貼付する工程を説明するための断面図である。 図15は、図14に示される保護部材の密度の分布を示す平面図である。 図16は、第2領域と重なる位置に配置された保護部材を剥離する工程を説明するための断面図である。 図17は、第2領域と重なる位置に配置された保護部材が剥離された後の表示パネルの状態を示す断面図である。 図18は、第1絶縁基板に第1コンタクトホールを形成する工程を説明するための断面図である。 図19は、配線基板を表示パネルに圧着する工程を説明するための断面図である。 図20は、図14に示した保護部材の変形例を示す断面図である。 図21は、図2に示した表示装置の変形例を示す断面図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
まず、第1実施形態及び第2実施形態に係る表示装置について詳細に説明する。
図1は、第1実施形態及び第2実施形態に係る表示装置DSPの構成を概略的に示す斜視図である。第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していても良い。第1方向X及び第2方向Yは、表示装置DSPを構成する基板の主面と平行な方向に相当し、第3方向Zは、表示装置DSPの厚さ方向に相当する。以下、本実施形態において、表示装置が有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置である場合について説明する。
図1に示すように、表示装置DSPは、表示パネルPNLと、配線基板1とを備えている。表示パネルPNLは、平板状の第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向配置された平板状の第2基板SUB2と、を備えている。
本実施形態においては、第3方向Zの正の向き、あるいは、第1基板SUB1から第2基板SUB2に向かう方向を上又は上方と定義し、第3方向Zの負の向き、あるいは、第2基板SUB2から第1基板SUB1に向かう方向を下又は下方と定義する。また、「第1部材の上方の第2部材」及び「第1部材の下方の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよく、又は第1部材から離れていてもよい。第2部材が第1部材から離れている場合、第1部材と第2部材との間に、第3の部材が介在していてもよい。一方、「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は第1部材に接している。
第2基板SUB2は、第1基板SUB1の上方に配置されている。表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAを囲む非表示領域NDAと、を備えている。表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数の画素PXを備えている。複数の画素PXは、第1方向X及び第2方向Yに並べられ、マトリクス状に設けられている。
図示した例では、第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、X−Y平面において略長方形状に形成されている。一例では、第1基板SUB1の第1方向Xに平行な2つの側縁の長さは、それぞれ第2基板SUB2の第1方向Xに平行な2つの側縁の長さと略等しい。すなわち、第1基板SUB1の第1方向Xに沿った幅と、第2基板SUB2の第1方向Xに沿った幅とは等しい。また、第1基板SUB1の第2方向Yに平行な2つの側縁の長さは、それぞれ第2基板SUB2の第2方向Yに平行な2つの側縁の長さと略等しい。すなわち、第1基板SUB1の第2方向Yに沿った幅と、第2基板SUB2の第2方向Yに沿った幅とは等しい。つまり、第1基板SUB1のX−Y平面に平行な面積は、第2基板SUB2のX−Y平面に平行な面積と略等しい。本実施形態において、第1基板SUB1の各側縁は、それぞれ第3方向Zにおいて、第2基板SUB2の各側縁と揃っている。
配線基板1は、表示パネルPNLの下方に配置されている。表示パネルPNL及び配線基板1は、互いに電気的に接続されている。図示した例では、配線基板1は、X−Y平面において略長方形状に形成されている。一例では、配線基板1の第1方向Xに平行な側縁の長さは、それぞれ第1基板SUB1及び第2基板SUB2の第1方向Xに平行な側縁の長さより短い、もしくは同等である。すなわち、配線基板1の第1方向Xに沿った幅は、第1基板SUB1及び第2基板SUB2の第1方向Xに沿った幅より小さい、もしくは同等である。また、配線基板1の第2方向Yに平行な側縁の長さは、それぞれ第1基板SUB1及び第2基板SUB2の第2方向Yに平行な側縁の長さより短い、もしくは同等である。すなわち、配線基板1の第2方向Yに沿った幅は、第1基板SUB1及び第2基板SUB2の第2方向Yに沿った幅より小さい、もしくは同等である。配線基板1は、第3方向Zにおいて、非表示領域NDA及び表示領域DAと重なっている。なお、配線基板1は、表示パネルPNLと対向する領域よりも外側にはみ出すことはない。
図2は、図1に示した表示装置DSPの表示領域DAを示す断面図である。
図2に示すように、第1基板SUB1は、第1絶縁基板10、スイッチング素子SW1、SW2、SW3、反射層4、有機EL素子OLED1、OLED2、OLED3、保護部材PP1等を備えている。第1絶縁基板10は、有機絶縁材料を用いて形成され、例えば、ポリイミドを用いて形成される。第1絶縁基板10は、第1絶縁膜11によって覆われている。
スイッチング素子SW1、SW2、SW3は、第1絶縁膜11の上方に形成されている。図示した例では、スイッチング素子SW1、SW2、SW3はトップゲート型に構成されているが、ボトムゲート型であっても良い。スイッチング素子SW1、SW2、SW3は、同一構成であるため、以下、スイッチング素子SW1に着目してその構造をより詳細に説明する。スイッチング素子SW1は、第1絶縁膜11の上に形成された半導体層SCを備えている。半導体層SCは、第2絶縁膜12によって覆われている。また、第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11の上にも配置されている。
スイッチング素子SW1のゲート電極WGは、第2絶縁膜12の上に形成され、半導体層SCの直上に位置している。ゲート電極WGは、第3絶縁膜13によって覆われている。また、第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12の上にも配置されている。
このような第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、及び、第3絶縁膜13は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物等の無機系材料によって形成されている。
スイッチング素子SW1のソース電極WS及びドレイン電極WDは、第3絶縁膜13の上に形成されている。ソース電極WS及びドレイン電極WDは、それぞれ第2絶縁膜12及び第3絶縁膜13を貫通するコンタクトホールを通して半導体層SCと電気的に接続されている。スイッチング素子SW1は、第4絶縁膜14によって覆われている。第4絶縁膜14は、第3絶縁膜13の上にも配置されている。このような第4絶縁膜14は、例えば、透明な樹脂等の有機系材料によって形成されている。
反射層4は、第4絶縁膜14の上に形成されている。反射層4は、アルミニウムや銀等の反射率が高い金属材料で形成される。なお、反射層4の表面(つまり、第2基板SUB2側の面)は、平坦面であっても良いし、光散乱性を付与するための凹凸面であっても良い。
有機EL素子OLED1乃至OLED3は、第4絶縁膜14の上方に形成されている。図示した例では、有機EL素子OLED1はスイッチング素子SW1と電気的に接続され、有機EL素子OLED2はスイッチング素子SW2と電気的に接続され、有機EL素子OLED3はスイッチング素子SW3と電気的に接続されている。有機EL素子OLED1乃至OLED3は、何れも第2基板SUB2の側に向かって白色光を放射するトップエミッションタイプとして構成されている。このような有機EL素子OLED1乃至OLED3は、いずれも同一構造である。
有機EL素子OLED1は、反射層4の上に形成された陽極PE1を備えている。陽極PE1は、スイッチング素子SW1のドレイン電極WDとコンタクトし、スイッチング素子SW1と電気的に接続されている。同様に、有機EL素子OLED2はスイッチング素子SW2と電気的に接続された陽極PE2を備え、有機EL素子OLED3はスイッチング素子SW3と電気的に接続された陽極PE3を備えている。陽極PE1、PE2、PE3は、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)等の透明な導電材料によって形成されている。
有機EL素子OLED1乃至OLED3は、さらに、有機発光層ORG及び共通電極(陰極)CEを備えている。有機発光層ORGは、陽極PE1乃至PE3の上にそれぞれ位置している。共通電極CEは、有機発光層ORGの上に位置している。共通電極CEは、例えば、ITOやIZO等の透明な導電材料によって形成されている。図示した例では、有機EL素子OLED1乃至OLED3は、それぞれリブ15によって区画されている。なお、図示しないが、有機EL素子OLED1乃至OLED3は、透明な封止膜によって封止されていることが望ましい。
第2基板SUB2は、第2絶縁基板30、カラーフィルタ層220等を備えている。第2絶縁基板30は、例えば、ガラス基板や樹脂基板であっても良いし、光学フィルムや偏光板等を含んだ光学素子であっても良い。
カラーフィルタ層220は、第2絶縁基板30の内面30A側に配置されている。カラーフィルタ層220は、カラーフィルタCF1、カラーフィルタCF2、及び、カラーフィルタCF3を備えている。カラーフィルタCF1、CF2、CF3は、互いに異なる色にそれぞれ着色された樹脂材料によって形成されている。一例では、カラーフィルタCF1は青色カラーフィルタであり、カラーフィルタCF2は緑色カラーフィルタであり、カラーフィルタCF3は赤色カラーフィルタである。なお、カラーフィルタ層220は、さらに、白色あるいは透明のカラーフィルタを含んでいても良い。カラーフィルタCF1、CF2、CF3は、それぞれ有機EL素子OLED1、OLED2、OLED3と対向している。
上記のような第1基板SUB1と第2基板SUB2とは、表示領域DAにおいて、透明な接着層41によって貼り合わせられている。また、後述するが、第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、接着層41に加えて、非表示領域NDAにおいて、接着層41を囲むシール材によって接着されていても良い。
保護部材PP1は、第1基板SUB1の下方に配置されている。図示した例では、保護部材PP1は、第1絶縁基板10の下に接着されているが、保護部材PP1と第1絶縁基板10との間に他の薄膜が介在していても良い。保護部材PP1の材料としては、耐熱性、ガス遮断性、防湿性、強度に優れ、尚且つ安価な材料が好ましい。保護部材PP1は、表示装置DSPを製造する過程でのプロセス温度にて変質、変形しない程度の耐熱性を有する。また、保護部材PP1は、第1絶縁基板10より大きな強度を有し、表示パネルPNLが湾曲するのを抑制する支持層として機能する。また、保護部材PP1は、第1絶縁基板10への水分等の侵入を抑制する防湿性、及び、ガスの侵入を抑制するガス遮断性を有し、バリア層として機能する。本実施形態においては、保護部材PP1は、例えば、ポリエチレンテレフタラートを用いて形成されたフィルムである。
なお、後述するが、保護部材PP1の下方に、金属層が形成されていても良い。金属層は、例えば、保護部材PP1に蒸着された薄膜である。金属層の材料としては、後述する製造過程において、保護部材PP1よりも耐ガス性に優れた材料が好ましく、例えば、アルミニウム、又はアルミニウム合金を用いて形成される。なお、保護部材PP1と金属層との間に他の薄膜が介在していても良い。
このような表示装置DSPにおいては、有機EL素子OLED1乃至OLED3のそれぞれが発光した際、それぞれの放射光(白色光)は、カラーフィルタCF1、カラーフィルタCF2、カラーフィルタCF3を介してそれぞれ外部に出射される。このとき、有機EL素子OLED1から放射された白色光のうち、青色波長の光がカラーフィルタCF1を透過する。また、有機EL素子OLED2から放射された白色光のうち、緑色波長の光がカラーフィルタCF2を透過する。また、有機EL素子OLED3から放射された白色光のうち、赤色波長の光がカラーフィルタCF3を透過する。これにより、カラー表示が実現される。
図1に示した画素PXは、例えば、カラー画像を構成する最小単位であり、上記の有機EL素子OLED1乃至OLED3を備えている。
なお、上記の構成例では、有機EL素子OLED1乃至OLED3が共通の有機発光層ORGを備えていたが、これに限定されるものではない。例えば、有機EL素子OLED1が青色に発光する有機発光層を備え、有機EL素子OLED2が緑色に発光する有機発光層を備え、有機EL素子OLED3が赤色に発光する有機発光層を備えていても良く、このような構成例においては、カラーフィルタ層220を省略しても良い。
次に、第1実施形態に係る表示装置DSPの非表示領域NDAの構成について詳細に説明する。
図3は、図1に示した表示装置DSPの非表示領域NDAを含んだ断面図である。なお、ここでは、第2基板SUB2は、図2に示した第2基板SUB2と略同一の構造を有するため、その詳細な説明を省略する。また、本明細書においては、第2基板SUB2から第1基板SUB1を見ることを平面視と定義する。
図3に示すように、第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、接着層41に加えてシール材SLによって貼り合わせられている。シール材SLは、非表示領域NDAに形成されている。接着層41は、第1基板SUB1及び第2基板SUB2と、シール材SLによって囲まれた領域内に備えられている。なお、接着層41とシール材SLは、同一材料を用いて形成されていても良いし、異なる材料を用いて形成されていても良い。
保護部材PP1は、非表示領域NDAにおいて、第1基板SUB1の端部SUB1Eまで延在しておらず途切れている。第1絶縁基板10は、互いに隣接する第1領域AR1及び第2領域AR2を有している。第2領域AR2は、第1領域AR1よりも端部SUB1E側に位置している。第1領域AR1は、第1絶縁基板10のうち第3方向Zにおいて保護部材PP1と重なっている領域に相当し、第2領域AR2は、第1絶縁基板10のうち第3方向Zにおいて保護部材PP1と重なっていない領域に相当する。つまり、保護部材PP1は、第1領域AR1の下方に重なって配置されており、第2領域AR2の下方には配置されていない。
第1絶縁基板10は、第1領域AR1において第3方向Zに厚さW1を有しており、第2領域AR2において第3方向Zに厚さW2を有している。厚さW2は、厚さW1よりも小さい。すなわち、第2領域AR2は、第1領域AR1より薄く形成されている。本実施形態においては、例えば、厚さW1は約10〜20μmであり、厚さW2は0μmより大きく1μm以下である。
また、第1絶縁基板10は、第1領域AR1において第1下面BS1を有し、第2領域AR2において第2下面BS2を有している。第2下面BS2は、第1下面BS1より上方に位置している。ここで、第1下面BS1及び第2下面BS2は、X−Y平面に平行である。第1下面BS1は、保護部材PP1に接している。
パッド電極PDは、第1絶縁基板10の上方に形成されている。図2に示したように、パッド電極PDと第1絶縁基板10との間には、第1絶縁膜11と、第2絶縁膜12と、第3絶縁膜13と、が配置されている。ここで、第1絶縁膜11と、第2絶縁膜12と、第3絶縁膜13とが積層されて構成された絶縁膜を絶縁膜ILと称する。換言すると、絶縁膜ILは、パッド電極PDと第1絶縁基板10との間に配置された絶縁膜の積層体から構成されている。図示した例では、パッド電極PDは、電極P1及び電極P2が積層されることによって構成されている。電極P1は、例えば、ITO等の導電材料を用いて形成される。電極P2は、例えば、金属材料等の導電材料を用いて形成される。電極P1は、例えば、島状に形成されている。
第1絶縁基板10及び絶縁膜ILには、パッド電極PDまで貫通するコンタクトホールCHaが形成されている。コンタクトホールCHaは、第1絶縁基板10の第2領域AR2に形成された第1コンタクトホールCHa1と、絶縁膜ILに形成された第2コンタクトホールCHa2とがつながって形成されている。ここで、第1コンタクトホールCHa1は、第1絶縁基板10の第2領域AR2に形成された貫通部に相当する。パッド電極PDは、第1コンタクトホールCHa1及び第2コンタクトホールCHa2の上方に配置されている。また、パッド電極PD及びコンタクトホールCHaは、第3方向Zにシール材SLと重なって位置し、且つ、第1絶縁基板10の第2領域AR2と重なって位置している。
信号配線6は、図示した例では、絶縁膜ILの上に形成され、パッド電極PDと同層に形成されている。信号配線6は、パッド電極PDと電気的に接続されている。信号配線6及びパッド電極PDは、それぞれ別々に形成されていても良いし、一体的に形成されていても良い。図示した例では、信号配線6は、パッド電極PDの電極P2と一体的に形成されている。信号配線6は、電源線や各種制御用配線等に相当する。第4絶縁膜14は、信号配線6、パッド電極PD、絶縁膜ILを覆っている。
なお、信号配線6及びパッド電極PDは、他の層において同層に配置されていても良い。また、信号配線6及びパッド電極PDが互いに異なる層に配置されていても良く、このとき信号配線6及びパッド電極PDの間の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して両者が電気的に接続されていても良い。
ここで、第1基板SUB1は、外力に対して形状が変化するような柔軟性を有する第1フレキシブル基板に相当する。また、第2基板SUB2は、第1フレキシブル基板に対向し、第1フレキシブル基板の上方に配置された対向基板に相当する。
配線基板1は、第1基板SUB1の下方に配置されている。配線基板1は、コア基板200と、コア基板200の上方に配置された接続配線100と、コア基板200の下方に配置された駆動部2と、を備えている。コア基板200は、第1領域AR1及び第2領域AR2の両方の下方に位置している。接続配線100は、第3方向Zにおいて、少なくとも一部がコンタクトホールCHaと対向する位置に配置されている。
接続配線100は、凸部Tを有している。凸部Tは、第1基板SUB1側に突出している。凸部Tは、少なくとも一部がコンタクトホールCHa内に設けられている。凸部Tは、例えば、接続配線100の上にメッキ等の手法を用いて形成される。
駆動部2は、コア基板200に形成されたスルーホール110を介して接続配線100と電気的に接続されている。駆動部2は、表示パネルPNLを駆動するのに必要な信号を供給する信号供給源等として機能する。なお、図示した例では、駆動部2は、コア基板200の下方に配置されているが、駆動部2の位置は、特に制限されるものではなく、駆動部2は、コア基板200の上方に配置されていても良い。
表示パネルPNL及び配線基板1は、異方性導電膜3を介して互いに電気的に接続されると共に接着されている。すなわち、異方性導電膜3は、接着剤中に分散された導電粒子(後述する導電粒子CP)を含んでいる。このため、表示パネルPNLと配線基板1との間に異方性導電膜3を介在させた状態で、表示パネルPNL及び配線基板1を第3方向Zに上下から加圧し、加熱することによって、両者が電気的及び物理的に接続される。異方性導電膜3は、表示パネルPNLと配線基板1との間で、第2下面BS2からコンタクトホールCHaの内部に亘って充填され、パッド電極PDと接し、電気的に接続されている。また、異方性導電膜3は、接続配線100と接し、電気的に接続されている。これにより、接続配線100は、異方性導電膜3を介して、パッド電極PD及び信号配線6と電気的に接続されている。
本実施形態においては、配線基板1あるいはコア基板200は、第1絶縁基板10の第2領域AR2と対向する領域において第2下面BS2に対して傾斜している。つまり、配線基板1の表示パネルPNLと対向する側の面を面1Aとすると、面1Aは、第2下面BS2に対して傾斜している。また、接続配線100は、配線基板1の傾斜に伴って、パッド電極PDに対して傾斜している。配線基板1の基板端部1Eは、第3方向Zにおいて、第2領域AR2の下方に位置している。なお、基板端部1Eは、第1絶縁基板10の基板端部10Eと対向する位置よりも、外側にはみ出すことはない。
ここで、配線基板1は、外力に対して形状が変化するような柔軟性を有する第2フレキシブル基板に相当する。
上記した異方性導電膜3は、表示パネルPNLと配線基板1との間に配置されている。図示した例では、異方性導電膜3は、第1下面BS1からは離間して配置されているが、第2下面BS2には接している。異方性導電膜3は、第1領域AR1と配線基板1との間に配置されている。図示した例では、異方性導電膜3は、第1領域AR1と重なる位置において、保護部材PP1の下方に配置されている。つまり、保護部材PP1は、異方性導電膜3及び第1領域AR1の間に配置されている。異方性導電膜3は、第1領域AR1と第2領域AR2との間の境界面BDに位置する第1絶縁基板10の面10bを覆っている。また、異方性導電膜3は、保護部材PP1の端面PP1eも覆っている。
異方性導電膜3は、第2領域AR2と配線基板1との間に配置されている。配線基板1が第2領域AR2と対向する領域において傾斜しているため、異方性導電膜3は、第2領域AR2と対向する領域の各位置において、異なる膜厚を有している。異方性導電膜3は、第1領域AR1に隣接した第1位置SP1において第1膜厚TH1を有し、第1位置SP1よりもコンタクトホールCHa側の第2位置SP2において第2膜厚TH2を有し、コンタクトホールCHaより基板端部10E側の第3位置SP3において第3膜厚TH3を有する。第1膜厚TH1は、第2膜厚TH2よりも大きい。また、図示した例では、第2膜厚TH2は、第3膜厚TH3よりも大きい。上記のような第1膜厚TH1、第2膜厚TH2、第3膜厚TH3の大小関係は、第1方向Xに沿って同一である。
図3に示した例では、配線基板1は、第1位置SP1から第2位置SP2にかけて曲面である。また、図3に示した例では、配線基板1は、第2位置SP2から第3位置SP3にかけて平坦面である。なお、配線基板1は、第1位置SP1から第2位置SP2にかけて、平坦面でも良いし、第2位置SP2から第3位置SP3にかけて曲面であっても良い。また、第1位置SP1から第3位置SP3にかけて平坦面であっても良いし、曲面であっても良い。
なお、面10bと重なる位置において、表示パネルPNLと配線基板1との間の膜厚THaは、例えば、10μm以上である。
図4は、図3に示した表示装置DSPの一部を拡大して示す断面図である。図4は、異方性導電膜3の周辺の構成を示している。
図4に示すように、異方性導電膜3は、複数の導電粒子CPを含んでいる。導電粒子CP1は、コンタクトホールCHaにおいて、パッド電極PDと接続配線100の凸部Tとの間に介在している。配線基板1が表示パネルPNLに圧着される際に、導電粒子CP1が凸部Tとパッド電極PDとの間で押しつぶされ、表示パネルPNLと配線基板1とを電気的に接続することができる。
また、図示した例では、異方性導電膜3に含まれる導電粒子CP2は、コンタクトホールCHaの外側において、第2領域AR2と接続配線100との間に介在している。導電粒子CP2は、配置される位置により第3方向Zに沿った径が異なっている場合があり得る。図示した例では、導電粒子CP2は、第3位置SP3から第1位置SP1に行くにつれて、第3方向Zに沿った径が大きくなる。導電粒子CP1及びCP2は、例えば、全体が金属製であってもよく、樹脂材料をニッケルや金等の金属材料でコーティングしたものであっても良い。
なお、導電粒子CPは、配線基板1と表示パネルPNLとの間において、第3方向Zに2個以上が重なって導通することはない。また、例えば、第1方向X及び第2方向Yについては、隣り合う導電粒子CPの間に異方性導電膜3を形成する接着剤(絶縁体)が入り込むため、導電粒子CP同士が第1方向X及び第2方向Yで互いに導通することはほとんどない。
なお、接続配線100の異方性導電膜3に接する側の面は、図示したように凸部Tが形成されていても良いし、凸部Tが形成されずに平坦であっても良い。上記のように、接続配線100が凸部Tを有することにより、コンタクトホールCHaにおいて、接続配線100の凸部Tがパッド電極PDとの間に設けられているより多くの数の導電粒子CP1を押しつぶすことが可能となる。このため、接続配線100とパッド電極PDとをより確実に電気的に接続することができる。凸部Tが形成されていない場合と比べて製品歩留まり、製造歩留まり及び信頼性を向上することが可能となる。
次に、第1実施形態の表示装置の製造工程について、図5から図10を用いて説明する。図5乃至図10においてパッド電極PDより上層の構造は、図3に示した表示パネルPNLにおける、パッド電極PDより上層の構造と等しいため、その図示を省略する。
図5は、第1絶縁基板10から支持基板5を剥離する工程を説明するための断面図である。すなわち、支持基板5の上に、第1基板SUB1を構成する第1絶縁基板10、絶縁膜IL、パッド電極PD、信号配線6等の各部材を順次形成した後、第2基板SUB2を貼り合せる。
その後、第1絶縁基板10から支持基板5を剥離するために、支持基板5の背面側からレーザー光LL1を照射する。ここで、本実施形態においては、例えば、支持基板5はガラスによって形成され、第1絶縁基板10はポリイミドによって形成されている。支持基板5の背面側からレーザー光LL1が照射されると、レーザー光LL1は、第1絶縁基板10の面10Aに到達する。第1絶縁基板10は、支持基板5と第1絶縁基板10との間の界面で、レーザー光LL1を吸収して分解する。これにより、支持基板5及び第1絶縁基板10の界面に空間が生じ、第1絶縁基板10から支持基板5が剥離される。
図6は、第1絶縁基板10に保護部材PP1を貼付する工程を説明するための断面図である。
保護部材PP1が、図示しない接着シートによって第1絶縁基板10に貼付される。具体的には、第1絶縁基板10及び保護部材PP1の間に接着シートを配置した状態で、保護部材PP1をアライメントした後、加温処理することで接着シートに接着性が発現し、保護部材PP1は、第1絶縁基板10の下に接着される。これにより、保護部材PP1の位置ズレを抑制することができる。
なお、第1絶縁基板10に保護部材PP1を貼付する前に、保護部材PP1の面Bに金属層が形成されても良い。金属層は、例えば保護部材PP1の面Bに金属材料を蒸着することによって形成される。
図7は、第1絶縁基板10に第1コンタクトホールCHa1を形成する工程を説明するための断面図である。
保護部材PP1が貼付された後、第1絶縁基板10に第1コンタクトホールCHa1を形成する工程が行われる。すなわち、第1基板SUB1の下方側から、パッド電極PDと重なる領域に向けてレーザー光が照射されることによって、第1絶縁基板10の第2領域AR2に絶縁膜ILまで貫通した第1コンタクトホールCHa1が形成される。本実施形態においては、例えば、258nm以下の波長域を有するレーザー光を用いるのが好ましい。なお、図7に示した第1コンタクトホールCHa1を形成する工程は、図6に示した保護部材PP1を貼付する工程より先に行っても良い。
図8は、第2領域AR2において第1絶縁基板10を薄膜化しつつ、絶縁膜ILに第2コンタクトホールCHa2を形成する工程を説明するための断面図である。
第1絶縁基板10に第1コンタクトホールCHa1が形成された後に、絶縁膜ILに第2コンタクトホールCHa2を形成する工程が行われる。絶縁膜ILが第1コンタクトホールCHa1の内部でアッシング処理によって削られることにより、第2コンタクトホールCHa2が形成される。第2コンタクトホールCHa2は、第1コンタクトホールCHa1に重なる位置に形成されている。第2コンタクトホールCHa2は、第1コンタクトホールCHa1につながっており、パッド電極PDと第1コンタクトホールCHa1との間に形成されている。アッシング処理に用いられるガスとしては、例えば、六フッ化硫黄(SF)が用いられる。
また、第2コンタクトホールCHa2が形成される工程と同一工程で、第2領域AR2において第1絶縁基板10が薄膜化される。つまり、第2コンタクトホールCHa2を形成するためのアッシング処理により、第2領域AR2において保護部材PP1から露出した第1絶縁基板10も削られる。第1絶縁基板10は、第1領域AR1においては、保護部材PP1によって覆われているため削られない。そのため、第1領域AR1の厚さW1はアッシング処理前と変わらず、第2領域AR2は第1領域AR1よりも薄膜化される。このとき、保護部材PP1は、アッシング処理において第1領域AR1の削れを防止するマスクとして機能している。さらに、保護部材PP1の面Bに金属層が形成されている場合には、金属層はアッシング処理のガスに対して耐性を有するため、アッシング処理に際して保護部材PP1の削れや、保護部材PP1に要求される性能(耐熱性、ガス遮断性、防湿性、強度など)の劣化を抑制することができる。
ここで、絶縁膜ILがアッシング処理のガスに対する反応速度と、第1絶縁基板10がアッシング処理のガスに対する反応速度は異なっている。そのため、絶縁膜IL及び第1絶縁基板10のそれぞれのアッシング処理のガスに対する反応速度を考慮し、両者のアッシング処理前の膜厚を設定することにより、第2領域AR2において、絶縁膜ILがパッド電極PDまで貫通して削られる時間に、第1絶縁基板10を所望の厚さW2まで削ることが可能となる。
上記のように、絶縁膜ILの第2コンタクトホールCHa2を形成する工程と、第1絶縁基板10の薄膜化の工程が同時に行われることで、製造工程を増やさずに第1絶縁基板10を薄膜化することが可能である。また、これにより製造コストを抑制することができる。
上記のように、保護部材PP1をマスクとして、第1絶縁基板10のアッシング処理が行われるため、第1領域AR1と第2領域AR2との間の面10bは、保護部材PP1の端面PP1eの直上に位置する。また、面10b及び端面PP1eは、境界面BD上に位置する。
図9は、配線基板1を表示パネルPNLに圧着するために、表示パネルPNL、異方性導電膜3、配線基板1を圧着装置7に載置する工程を説明するための断面図である。
まず、圧着装置7の構成について簡単に説明する。圧着装置7は、圧着ヘッドHDと、圧着ヘッドHDを移動させる移動機構400と、表示パネルPNLを載置するためのステージSTとを備えている。圧着ヘッドHDは、ステージSTと対向する側の面HDAを有している。図示した例では、面HDAは、平坦面であるが、ステージSTに対して傾斜している。なお、面HDAは、第1方向Xに沿って略同一の形状で延出している。後述するが、面HDAの形状は、図示した例に限らず、曲面であっても良い。移動機構400は、圧着ヘッドHDをステージSTに対して接近する方向及び離間する方向に移動させる昇降機構を含む。なお、移動機構400は、圧着ヘッドHDをステージSTの法線方向(第3方向Z)に移動させても良いし、ステージSTの法線に対して傾斜した斜め方向に移動させても良いし、又は、法線方向の移動と法線に垂直な方向の移動を組み合わせて移動させても良い。なお、以下の説明では、第3方向Zの正の向き、あるいは、ステージSTから圧着ヘッドHDに向かう方向を上又は上方と定義し、第3方向Zの負の向き、あるいは、圧着ヘッドHDからステージSTに向かう方向を下又は下方と定義する。
図示した待機状態では、圧着ヘッドHDは、ステージSTの上にワーク(表示パネルPNL、異方性導電膜3、配線基板1)を載置可能とするように、ステージSTから離間した位置に固定されている。表示パネルPNLは、ステージSTの上に配置されている。配線基板1は、表示パネルPNLの上方に配置されている。異方性導電膜3は、配線基板1と表示パネルPNLとの間でコンタクトホールCHaと対向する位置に配置されている。このとき、例えば、異方性導電膜3の第3方向Zに沿った厚みは、約20μm、第2方向Yに沿った幅は、約0.6mmである。
図10は、配線基板1を表示パネルPNLに圧着する工程を説明するための断面図である。
移動機構400は、圧着ヘッドHDを配線基板1に向かって移動させ、配線基板1の上方から表示パネルPNLに向かって押し当てる。このとき、例えば、移動機構400は、圧着ヘッドHDを第3方向Zに沿って移動させる。つまり、移動機構400は、圧着ヘッドHDを第2領域AR2の第2下面BS2に対して垂直に移動させて配線基板1を第1絶縁基板10に向けて押し当てる。なお、圧着ヘッドHDと配線基板1との間に、緩衝材や、熱拡散シートが配置されていても良い。
次に、圧着ヘッドHDが図10に示した矢印の方向(第3方向Zの負の向き)に配線基板1に圧力を加えた状態で加熱する。これにより、異方性導電膜3が溶融してコンタクトホールCHa内に浸潤するとともに、異方性導電膜3に含まれる導電粒子がパッド電極PDに接触し、表示パネルPNL及び配線基板1が電気的及び物理的に接続される。すなわち、第1フレキシブル基板である第1絶縁基板10に第2フレキシブル基板であるコア基板200が圧着される。
このとき、配線基板1の面1Aが第2領域AR2と対向する領域において、第2領域AR2の第2下面BS2に対して傾斜するように、移動機構400は圧着ヘッドHDを配線基板1に押し当てる。つまり、移動機構400は、圧着ヘッドHDの面HDAが、第2下面BS2に対して傾いた状態で、圧着ヘッドHDを配線基板1に押し当てる。面HDA及び面1Aは、第2領域AR2と重なる領域において略平行である。面HDAと第2下面BS2とは、鋭角θを形成している。これにより、異方性導電膜3が、第2領域AR2と配線基板1との間から、第1領域AR1と配線基板1との間に向かって広がり、面10bや保護部材PP1を覆う。これにより、異方性導電膜3において、図3を参照して説明したような第1膜厚TH1、第2膜厚TH2、第3膜厚TH3、及び、膜厚THaが得られる。
以上の工程により、配線基板1が表示パネルPNLに圧着される。
本実施形態によれば、配線基板1は、第2領域AR2と重なる領域において、傾斜している。また、異方性導電膜3は、第2領域ARと重なる領域において、配線基板1の傾斜に伴って、第1領域AR1に近づくに連れて膜厚が大きくなり、第1領域AR1と重なる位置にも配置されている。このため、異方性導電膜3が配線基板1と表示パネルPNLとの間で緩衝材となり、第1絶縁基板10の面10bにおける段差の影響による配線基板1の曲率の増加を抑制することができる。したがって、配線基板1に配置された接続配線100等の配線の断線を抑制することが可能となり、歩留まりを向上することができる。
また、異方性導電膜3は、面10bと保護部材PP1の端面PP1eを覆っている。このため、面10bからの水分等の侵入を抑制することができる。また、第1絶縁基板10及び保護部材PP1の間の接着力を向上することができる。
また、本実施形態によれば、第1絶縁基板10の第2領域AR2は、第1絶縁基板10の第1領域AR1より薄い。このため、図4に示したように、導電粒子CP2が、接続配線100と第1絶縁基板10との間に介在し押しつぶされていても、コンタクトホールCHaと対向する位置でのパッド電極PDと接続配線100の凸部Tとの間の距離は、導電粒子CP1を十分に押しつぶす程に小さくなる。つまり、接続配線100とパッド電極PDとの間の導電粒子CP1は、導電粒子CP2が接続配線100と第1絶縁基板10との間に噛みこむ以前に押しつぶされる。したがって、接続配線100とパッド電極PDの接続の歩留りを向上することが可能となる。
また、本実施形態によれば、表示装置DSPにおいて、配線基板1が、表示パネルPNLの下方(表示面とは反対の背面側)に配置され、配線基板1及び表示パネルPNLは、コンタクトホールCHa内の導電材料(上記の例では異方性導電膜3)を介して電気的に接続されている。また、駆動部2は、表示パネルPNLの下方に配置されている。そのため、駆動部2や配線基板1を配置するために、第1基板SUB1の実装部の面積を拡大する必要がなく、第1基板SUB1と第2基板SUB2とを略同等の面積で形成することが可能となる。また、第1基板SUB1と第2基板SUB2とが対向する領域内で、表示領域DAを拡大することが可能となる。つまり、本実施形態の表示装置DSPの表示面において、表示領域DAに寄与する面積の割合が向上し、狭額縁化することが可能である。
また、第1基板SUB1の第2基板SUB2と対向する側から配線基板1までを電気的に接続するための長尺のフレキシブル・プリント回路基板が不要であり、折り曲げたフレキシブル・プリント回路基板を収容するためのスペースも不要となる。このため、表示装置DSPを小型化することが可能となる。さらには、表示装置DSPを組み込んだ電子機器を小型化することも可能となる。
さらに、フレキシブル・プリント回路基板を折り曲げて収容した際の配線の断線を回避することができるため、表示装置DSPの信頼性を向上することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、小型化及び狭額縁化が可能な表示装置を得ることができる。
図11は、第1実施形態に係る圧着ヘッドHDの変形例を示す断面図である。図11は、図10と比較して、圧着ヘッドHDの形状が異なっている。図11に示した例では、圧着ヘッドHDの面HDAは曲面である。
図10に示したのと同様に、移動機構400は、圧着ヘッドHDを第2領域AR2の第2下面BS2に対して垂直に移動させて配線基板1に押し当てる。このとき、圧着ヘッドHDの面HDAは、第2下面BS2に対して傾いている。つまり、面HDAの接線と第2下面BS2とは、鋭角θを形成している。このため、第1膜厚TH1、第2膜厚TH2、第3膜厚TH3について上記したのと同様の関係が得られる。
このような変形例においても、上記したのと同様の効果が得られる。
図12は、第1実施形態に係る第1基板SUB1を示す平面図であり、コンタクトホールCHaと圧着ヘッドHDとの位置関係等を示す図である。シール材SLが形成される領域は、右上がりの斜線で示されている。
第1絶縁基板10は、第1基板SUB1の全面に亘って配置されている。第1領域AR1は、平面視で、第1絶縁基板10と重なって保護部材PP1が配置されている領域に相当し、第2領域AR2は、平面視で、第1絶縁基板10と重なって保護部材PP1が配置されていない領域に相当する。また、上述したように、第2領域AR2の厚さW2は、第1領域AR1の厚さW1より小さい。
図12において、第1領域AR1は、左上がりの斜線で示されている。保護部材PP1は、第1領域AR1の全面に重なって配置されている。第2領域AR2は、第1領域AR1に隣接し、第1基板SUB1の一端部SUB1e側の非表示領域NDAにおいて、第1方向Xに延出している。複数のパッド電極PD及びコンタクトホールCHaは、平面視で、第2領域AR2に重なって配置されている。すなわち、パッド電極PD及びコンタクトホールCHaは、第1絶縁基板10のうち厚みの小さい領域に重なって位置している。また、コンタクトホールCHaは、平面視で、シール材SLと重なる位置に形成されている。
図示した例では、パッド電極PD及びコンタクトホールCHaは、千鳥状に並んで配置されている。このようにパッド電極PD及びコンタクトホールCHaを配置することにより、接続配線100等を第1方向Xに沿ってより密に配置することができる。
圧着ヘッドHDは、第1方向Xに延出して形成されている。圧着ヘッドHDは、例えば、第2方向Yにおいて第2領域AR2の第2方向Yに沿った幅よりも小さく形成されている。また、圧着ヘッドHDは、千鳥状に配置された全てのコンタクトホールCHaと重なっている。このため、圧着ヘッドHDは一度の工程で配線基板及び表示パネルを圧着することができる。また、例えば、パッド電極PD及びコンタクトホールCHaは、第1方向Xに沿って一直線上に並んでいても良く、この場合も、圧着ヘッドHDは一度の工程で配線基板及び表示パネルを圧着することができる。
次に、第2実施形態に係る表示装置DSPの非表示領域NDAの構成について詳細に説明する。
図13は、第2実施形態に係る表示装置の非表示領域を含んだ断面図である。図13に示される第2実施形態は、図3に示した第1実施形態と比較して、主に第1絶縁基板10の第2領域AR2における形状と、保護部材PP1の端面PP1e付近の形状と、が異なっている。また、図13に示した表示装置DSPは、図3に示した表示装置DSPと比較して、保護部材PP1の下方に配置された保護部材PP2を備えている点で異なっている。
第1下面BS1は保護部材PP1に接し、第2下面BS2は異方性導電膜3に接している。また、第1下面BS1はX−Y平面に平行であり、第2下面BS2はX−Y平面から傾斜している。すなわち、第2下面BS2は、第1下面BS1に対して傾斜面である。そのため、第1絶縁基板10は、第2領域AR2において、異なる膜厚を有している。第1絶縁基板10は、第1領域AR1に隣接した第4位置SP4において第4膜厚TH4を有し、第4位置SP4よりもコンタクトホールCHa側の第5位置SP5において第5膜厚TH5を有し、コンタクトホールCHaより基板端部10E側の第6位置SP6において第6膜厚TH6を有する。第4膜厚TH4は、第5膜厚TH5よりも大きい。また、図示した例では、第5膜厚TH5は、第6膜厚TH6よりも大きい。上記のような第4膜厚TH4、第5膜厚TH5、第6膜厚TH6の大小関係は、第1方向Xに沿って同一である。
図13に示した例では、第2下面BS2は、第4位置SP4から第5位置SP5にかけて平面である。また、第2下面BS2は、第6位置SP6から基板端部10Eにかけて平面である。なお、第2下面BS2は、第4位置SP4から第5位置SP5にかけて曲面であっても良い。また、第2下面BS2は、第6位置SP6から基板端部10Eにかけて曲面であっても良い。
また、本実施形態においては、第6膜厚TH6は、例えば、約1μmである。図示した例では、基板端部10Eは、基板端部SUB1Eと第3方向Zに重なる位置まで形成されているが、基板端部10Eは、基板端部SUB1Eより内側に位置していても良い。すなわち、例えば、第1絶縁基板10は、第6位置SP6から基板端部SUB1Eにかけて形成されていなくても良い。
保護部材PP1は、端面PP1eと、保護部材PP2と接する第3下面BS3と、異方性導電膜3と接する凸部T1と、を有している。図13に示した例においても、端面PP1eは、異方性導電膜3と接している。端面PP1eは、第1方向Xと第3方向Zで規定される平面X−Z平面に対して傾斜している。端面PP1eは、配線基板1側を向くように傾斜している。なお、図示した例では、端面PP1eは、平面であるが、曲面であっても良い。凸部T1は、第3下面BS3よりも配線基板1側に突出している。
保護部材PP2は、保護部材PP1の下方に配置されている。保護部材PP2は、例えば、保護部材PP1に蒸着された金属膜である。このとき、保護部材PP2は、例えば、アルミニウム、又はアルミニウム合金を用いて形成される。
次に、第2実施形態の表示装置の製造工程について、図14から図19を用いて説明する。図14から図19は、図5に示した第1絶縁基板10から支持基板5を剥離する工程の後の工程を示している。
図14は、第1絶縁基板10に保護部材PP1及び保護部材PP2を貼付する工程を説明するための断面図である。また、図15は、図14に示される保護部材PP2の密度の分布を示す平面図である。
まず、第1絶縁基板10に保護部材PP1を貼付する前に、保護部材PP1の面Bに保護部材PP2を形成する。保護部材PP2は、例えば金属材料を用いて形成されており、保護部材PP1の面Bに蒸着することによって形成される。本実施形態においては、例えば、保護部材PP1は、ポリエチレンテレフタラートを用いて形成され、保護部材PP2は、アルミニウムを用いて形成される。
次に、保護部材PP2が一体化された保護部材PP1が、接着シートによって第1絶縁基板10に貼付される。具体的には、第1絶縁基板10及び保護部材PP1の間に接着シートを配置した状態で、保護部材PP1をアライメントした後、加温処理することで接着シートに接着性が発現し、保護部材PP1は、第1絶縁基板10の下に接着される。これにより、保護部材PP1の位置ズレを抑制することができる。
ここで、保護部材PP2の第3方向Zに沿った厚さは、例えば、約30〜500nmであり、より好ましくは、50nm以上である。保護部材PP2は、保護部材PP1を保護するために、十分な膜厚として30nmより大きく形成され、膜厚が大きいほど、保護部材PP1を保護する効果は向上する。しかし、保護部材PP2の膜厚が大きいほど、その蒸着時間が長くなるため、製造時間の増大や製造効率の低下を抑制するために、保護部材PP2は500nmより小さく形成されるのが望ましい。
保護部材PP2は、第1領域AR1と第2領域AR2との間の境界面BD上において切欠き部CUを有している。切欠き部CUは、第1方向Xに沿って延出している。例えば、保護部材PP2は、金属材料をドット状に敷き詰めて形成される。このとき、位置によってドットの密度分布を変化させることが可能である。図15に示されるように、保護部材PP2は、第1領域AR1及び第2領域AR2において異なる密度分布を有している。例えば、保護部材PP2の密度分布は、第1領域AR1においては略一律であり、第2領域AR2においては境界面BDから基板端部SUB1E側に近づくにつれて小さくなる。すなわち、レーザー光が保護部材PP2の下方から照射された際に、保護部材PP2は、第1領域AR1においては、レーザー光をほとんど透過せず、第2領域ARにおいては、境界面BDから基板端部SUB1Eに近づくにつれてレーザー光を透過しやすい。
図16は、第2領域AR2と重なる位置に配置された保護部材PP1及び保護部材PP2を剥離する工程を説明するための断面図である。
第1絶縁基板10から第1保護部材PP1及び第2保護部材PP2を剥離するために、第2保護部材PP2の下方側からレーザー光LL2を照射する。レーザー光LL2は、例えば、図5に示したレーザー光LL1と同一の種類のレーザー光である。第1絶縁基板10は、照射されたレーザー光LL2のパワーが強いほど、多く削られる。上記したように、第2保護部材PP2は、第1領域AR1においてレーザー光LL2を透過させず、第2領域AR2において境界面BDから基板端部SUB1E側に近づくにつれてレーザー光LL2をより透過させる。すなわち、第2領域AR2においてレーザー光LL2は第1絶縁基板10に到達し、第1絶縁基板10は、到達したレーザー光LL2のパワーに応じた量が分解される。これにより、保護部材PP1及び第1絶縁基板10の界面に空間が生じ、かつ、第2領域ARの第2下面BS2がX−Y平面に対して傾斜して形成される。その後、切欠きCPと重なる位置においてレーザー光LL3を照射することにより、保護部材PP1を切断し、第2領域AR2と重なる位置において保護部材PP1及び保護部材PP2が第1絶縁基板10から剥離される。なお、レーザー光LL3は、レーザー光LLL1及びレーザー光LL2とは異なる種類のレーザー光である。ここで、レーザー光LL3は、例えば、UVレーザーやCO2レーザーである。
図17は、第2領域AR2と重なる位置に配置された保護部材PP1及び保護部材PP2が剥離された後の表示パネルPNLの状態を示す断面図である。
第2下面BS2は、第1下面BS1に対して傾斜している。すなわち、第1絶縁基板10の第2領域AR2における第3方向Zに沿った膜厚は、境界面BDから基板端部10Eに近づくにつれて小さくなる。また、図16に示した工程において、レーザー光LL3で保護部材PP1を切断した際に、レーザー光LL3の熱によって保護部材PP1の切断面が溶融し、端面PP1eが曲面状に形成される。また、保護部材PP1に第3下面BS3より下側に突出した凸部T1が形成される。
図18は、第1絶縁基板10に第1コンタクトホールCHa1を形成する工程を説明するための断面図である。
第1基板SUB1の下方側から、パッド電極PDと重なる領域に向けてレーザー光が照射されることによって、第1絶縁基板10の第2領域AR2にパッド電極PDまで貫通したコンタクトホールCHaが形成される。なお、図8に示した例では、アッシング処理によって絶縁膜ILにコンタクトホールCHa2が形成されたが、図18に示した例では、例えば、レーザー光の照射回数や強度などを増やして第1コンタクトホールCHa1及び第2コンタクトホールCHa2の両方がレーザー光によって形成されていても良い。このとき、図8に示した工程と比較して第1絶縁基板10の第2領域AR2は薄膜化されていない。なお、アッシング処理によって第1コンタクトホールCH1a内部の絶縁膜ILを削ることによってコンタクトホールCHa2が形成されていても良い。
図19は、配線基板1を表示パネルPNLに圧着する工程を説明するための断面図である。
図9及び図10に示した工程と同様に、ステージSTの上に表示パネルPNL、異方性導電膜3、配線基板1を載置した後に、移動機構400は、圧着ヘッドHDを配線基板1に向かって移動させ、配線基板1の上方から表示パネルPNLに向かって押し当てる。このとき、第2下面BS2が傾斜していることにより、異方性導電膜3が、第2領域AR2と配線基板1との間から、第1領域AR1と配線基板1との間に向かって流れ易くなる。異方性導電膜3は、端面PP1e、凸部T1、保護部材PP1及び保護部材PP2を覆っている。なお、第2実施形態においても、圧着ヘッドHDは、図11に示したように、面HDAが曲面に形成されていても良い。
以上の工程により、配線基板1が表示パネルPNLに圧着される。
上記第2実施形態によれば、第2下面BS2は第1下面BS1に対して傾斜している。また、端面PP1eも、配線基板1を向くように傾斜している。このため、配線基板1が表示パネルPNLに圧着される際に、異方性導電膜3が、第2領域AR2と配線基板1との間から、第1領域AR1と配線基板1との間に向かってさらに広がりやすくなる。上記した第1実施形態と同様に、端面PP1eが異方性導電膜3でカバーされているので、端面PP1e側の接着力とバリア性が向上される。また、端面PP1eにおける段差の影響による配線基板1の曲率の増加を抑制することができる。配線基板1上の接続配線の断線が抑制されるので、実装歩留まりが向上する。したがって、配線基板1に配置された接続配線100等の配線の断線を抑制することが可能となり、歩留まりを向上することができる。
図20は、図14に示した保護部材PP2の変形例を示す断面図である。図20は、図14と比較して、保護部材PP2の第2領域ARにおける形状が異なっている。
図示した例では、保護部材PP2の第3方向Zに沿った膜厚は、第1領域AR1においては略一律であり、第2領域AR2においては境界面BDから基板端部SUB1Eに近づくにつれて小さくなる。すなわち、レーザー光が保護部材PP2の下方から照射された際に、保護部材PP2は、第1領域AR1においては、レーザー光をほとんど透過せず、第2領域ARにおいては、境界面BDから基板端部10Eに近づくにつれてレーザー光を透過しやすい。
このような、保護部材PP2を用いた場合にも、図17に示したような第1絶縁基板10の傾斜した第2下面BS2を形成することができる。
図21は、図2に示した表示装置DSPの変形例を示す断面図である。図21は、図2に示した表示装置DSPと比較して、主にカラーフィルタ層220が形成されていない点で相違している。
ここで、例えば、有機EL素子OLED1は青色に発光する有機発光層ORGBを備え、有機EL素子OLED2は緑色に発光する有機発光層ORGGを備え、有機EL素子OLED3は赤色に発光する有機発光層ORGRを備えている。有機EL素子OLED1乃至OLED3は、何れも第2基板SUB2の側に向かって赤青緑色光を放射するトップエミッションタイプとして構成されている。
有機発光層ORGBは、陽極PE1の上に位置し、有機発光層ORGGは、陽極PE2の上に位置し、有機発光層ORGRは、陽極PE3の上に位置している。共通電極CEは、有機発光層ORGB,ORGG、ORGRの上に位置している。共通電極CEは、リブ15の上にも位置している。
このような表示装置DSPにおいては、有機EL素子OLED1乃至OLED3のそれぞれが発光した際、有機EL素子OLED1は青色の光を出射し、有機EL素子OLED2は緑色の光を出射し、有機EL素子OLED1は赤色の光を出射する。そのため、表示装置DSPがカラーフィルタ層を備えていない場合にもカラー表示が実現される。
以上説明したように、本実施形態によれば、小型化及び狭額縁化が可能な表示装置を得ることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記絶縁膜ILは、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12及び第3絶縁膜13で形成されているが、これに限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、絶縁膜ILは、単一層の絶縁膜、2層の絶縁膜、又は4層以上の絶縁膜で形成されていてもよい。
上記の実施形態は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置に限らず、液晶表示装置に適用することも可能である。その場合、表示パネルPNLは、例えば、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に挟持された液晶層と、を備えた液晶表示パネルである。表示パネルPNLが液晶表示パネルである場合には、第2基板SUB2側から入射する光を選択的に反射することで画像を表示する反射型であっても良いし、第1基板SUB1側から入射する光を選択的に透過することで画像を表示する透過型であっても良い。なお、平面視で、表示領域DAと配線基板1とが重畳する場合には、反射型が好適であるが、第1基板SUB1と配線基板1との間にバックライトユニットを配置することが可能であれば、透過型であっても良い。なお、本実施形態に関する主要な構成については、表示装置DSPが液晶表示装置であった場合にも略同一である。
DSP…表示装置、AR1…第1領域、AR2…第2領域、
10…第1絶縁基板、CHa1…第1コンタクトホール、
PD…パッド電極、6…信号配線、100…接続配線、1…配線基板、
3…異方性導電膜、SP1…第1位置、SP2…第2位置、
3α…第1膜厚、3β…第2膜厚、10b…境界面、
PP1…第1保護部材、PP2…第2保護部材、7…圧着装置、
HD…圧着ヘッド、HDA…面、400…移動機構、10A…面。

Claims (17)

  1. 第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、前記第2領域に形成された貫通部と、を有する絶縁基板と、前記貫通部の上方に配置されたパッド電極と、を有する第1フレキシブル基板と、
    前記貫通部と対向する位置に配置された接続配線を有し、前記第1フレキシブル基板の下方に配置された第2フレキシブル基板と、
    前記パッド電極と前記接続配線とを電気的に接続する異方性導電膜と、を備え、
    前記異方性導電膜は、前記第2領域と前記第2フレキシブル基板との間に配置され、前記第1領域に隣接する第1位置における第1膜厚と、前記第1位置よりも前記貫通部側の第2位置における第2膜厚と、を有し、前記第1膜厚は前記第2膜厚より大きい表示装置。
  2. 前記第2領域は、前記第1領域より薄い請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記異方性導電膜は、前記第1領域と前記第2フレキシブル基板との間に配置され、前記第1領域と前記第2領域との間の面を覆っている請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記絶縁基板は、前記第1領域における第1下面と、前記第2領域における第2下面と、を有し、
    前記異方性導電膜は、前記第1下面から離間し、前記第2下面に接する請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示装置。
  5. 前記第2フレキシブル基板は、前記第2下面に対して傾斜し、前記第1位置から前記第2位置にかけて平坦面、もしくは、曲面を有する請求項4の何れか1項に記載の表示装置。
  6. 前記接続配線は、前記パッド電極に対して傾斜している請求項1乃至5の何れか1項に記載の表示装置。
  7. 前記第1フレキシブル基板の下方に配置された保護部材を備える請求項1乃至5の何れか1項に記載の表示装置。
  8. 前記絶縁基板は、前記第1領域における第1下面と、前記第2領域における第2下面と、を有し、
    前記保護部材は、前記第1下面に接する請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記第2フレキシブル基板の基板端部は、前記第2領域の下方に位置する、請求項1乃至7の何れか1項に記載の表示装置。
  10. 第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、前記第2領域に形成された貫通部と、を有する絶縁基板と、前記貫通部の上方に配置されたパッド電極と、を有する第1フレキシブル基板と、
    前記貫通部と対向する位置に配置された接続配線を有し、前記第1フレキシブル基板の下方に配置された第2フレキシブル基板と、
    前記パッド電極と前記接続配線とを電気的に接続する異方性導電膜と、を備え、
    前記第2領域は、前記第1領域に隣接する第4位置における第4膜厚と、前記第4位置よりも前記貫通部側の第5位置における第5膜厚と、を有し、前記第4膜厚は前記第5膜厚より大きい表示装置。
  11. 前記絶縁基板は、前記第1領域における第1下面と、前記第2領域における第2下面と、を有し、
    前記第2下面は前記第1下面に対して傾斜面である請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記第1フレキシブル基板の下方に配置され、前記第1下面に接する第1保護部材と、前記第1保護部材の下方に配置された第2保護部材と、を備え、
    前記第2下面は、前記異方性導電膜に接する請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記第1保護部材は、前記異方性導電膜と接する傾斜した第1端面を有する請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記第1端面は、曲面である請求項13に記載の表示装置。
  15. 前記第2保護部材はアルミニウム、又はアルミニウム合金を用いて形成される請求項12に記載の表示装置。
  16. 前記第1保護部材は、前記第2保護部材と接する第3下面と、前記異方性導電膜と接し前記第3下面よりも第2フレキシブル基板側に突出した凸部と、を有する請求項12乃至15の何れか1項に記載の表示装置。
  17. 前記第1フレキシブル基板に対向し、前記第1フレキシブル基板の上方に配置された対向基板と、
    前記第1フレキシブル基板と前記対向基板とを貼り合わせる接着層と、を備え、
    前記貫通部は、前記接着層と重なる位置に形成される請求項1乃至16の何れか1項に記載の表示装置。
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