JP2017158610A - 血圧測定装置および血圧測定方法 - Google Patents

血圧測定装置および血圧測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】途中で校正を必要とすることなく、継続的な血圧測定を高精度に実現すること。
【解決手段】所定血管に超音波を照射し、その反射波を受信する第1超音波センサーおよび第2超音波センサーの受信信号に基づいて血圧を測定する血圧測定装置であって、前記第1超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第1位置の血管径である第1血管径を算出し、前記第2超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第2位置の血管径である第2血管径を算出する血管径算出部と、前記第1血管径と前記第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度算出部と、前記第1血管径又は前記第2血管径と、前記脈波伝播速度と、所与の基準血管径と、所与の基準血圧とを用いて血圧を算出する血圧算出部と、前記第1血管径又は前記第2血管径で前記基準血管径を更新し、前記血圧で前記基準血圧を更新する基準値更新部と、を備える血圧測定装置である。
【選択図】図4

Description

本発明は、血圧を測定する血圧測定装置および血圧測定方法に関する。
従来、超音波を用いて測定した血管径から血圧を推定的に求める技術が知られている。その1つとして、例えば特許文献1には、血圧変化と血管径変化との関係を非線形関数として捉え、血管の硬さを表すスティフネスパラメーターβと血管径とから血圧を算出する方法が開示されている。
特開2004−41382号公報
ところで、血管径から血圧を算出するにあたり、加圧式の血圧計を用いた血圧の実測を伴う校正を必要とする場合がある。校正は、測定精度を維持するためのものであることから、血圧をモニターする場合のように比較的長期にわたって継続的に血圧を測定するときには、当該測定の途中でも定期的に行うことが望まれる。そのため、測定期間が長くなればその分校正の回数が増し手間であるとともに、その都度カフ等を用いて被検者の測定部位が加圧されることとなり、被検者の負担が増大する問題があった。
本発明は、こうした事情を鑑みてなされたものであり、途中で校正を必要とすることなく、継続的な血圧測定を高精度に実現することを目的とする。
上記課題を解決するための第1の発明は、所定血管に超音波を照射し、その反射波を受信する第1超音波センサーおよび第2超音波センサーの受信信号に基づいて血圧を測定する血圧測定装置であって、前記第1超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第1位置の血管径である第1血管径を算出し、前記第2超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第2位置の血管径である第2血管径を算出する血管径算出部と、前記第1血管径と前記第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度算出部と、前記第1血管径又は前記第2血管径と、前記脈波伝播速度と、所与の基準血管径と、所与の基準血圧とを用いて血圧を算出する血圧算出部と、前記第1血管径又は前記第2血管径で前記基準血管径を更新し、前記血圧で前記基準血圧を更新する基準値更新部と、を備える血圧測定装置である。
また、他の発明として、所定血管に超音波を照射し、その反射波を受信する第1超音波センサーおよび第2超音波センサーの受信信号に基づいて血圧を測定する血圧測定方法であって、前記第1超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第1位置の血管径である第1血管径を算出し、前記第2超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第2位置の血管径である第2血管径を算出することと、前記第1血管径と、前記第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度算出することと、前記第1血管径又は前記第2血管径と、前記脈波伝播速度と、所与の基準血管径と、所与の基準血圧とを用いて血圧を算出することと、前記第1血管径又は前記第2血管径で前記基準血管径を更新し、前記血圧で前記基準血圧を更新することと、を実行する血圧測定方法を構成してもよい。
第1の発明等によれば、第1超音波センサーの受信信号から得た第1血管径と、第2超音波センサーの受信信号から得た第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出し、第1血管径又は第2血管径と、脈波伝播速度と、基準血管径と、基準血圧とを用いて血圧を算出することができる。そして、血圧を算出するたびに、当該算出に用いた第1血管径又は第2血管径で基準血管径を更新するとともに、算出した血圧で基準血圧を更新することができる。したがって、途中で校正を必要とすることなく、継続的して精度よく血圧測定が行える。
第2の発明は、体動を検出する体動検出部を備え、前記基準値更新部は、前記体動検出部による検出がなされた場合には前記基準血圧の更新を行わない、第1の発明の血圧測定装置である。
第2の発明によれば、体動を検出した場合は基準血管径のみを更新し、基準血圧は更新せずに当該時点での値を保持することができる。
第3の発明は、前記体動検出部は、前記第1血管径、前記第2血管径、前記脈波伝播速度、前記血圧、および、前記第1血管径又は前記第2血管径を用いて算出される血管弾性指標値のうちの少なくとも1つを用いて前記体動を検出する、第2の発明の血圧測定装置である。
第3の発明によれば、第1血管径や第2血管径、脈波伝播速度、血圧、血管弾性指標値を用いて体動を検出できる。
第4の発明は、一拍毎に前記血圧の測定を行う、第1〜第3の発明の血圧測定装置である。第4の発明によれば、一拍毎(すなわち毎拍)の血圧測定を実現できる。
第5の発明は、前記血管径算出部は、同一拍内の拡張期、収縮期、および重複切痕期のうちの少なくとも1つの測定時期において前記第1血管径および前記第2血管径を算出し、前記脈波伝播速度算出部は、前記測定時期毎に前記脈波伝播速度を算出し、前記血圧算出部は、前記測定時期毎に前記血圧を算出し、前記基準値更新部は、前記測定時期毎に前記基準血管径および前記基準血圧を更新する、第1〜第4の発明の血圧測定装置である。
第5の発明によれば、拡張期、収縮期、および重複切痕期のうちの少なくとも1つとされる測定時期の第1血管径と第2血管径とを算出して用い、測定時期毎に血圧を算出することができる。そして、算出結果に基づいて、当該測定時期毎の血圧の算出に用いる各測定時期用の基準血管径と基準血圧とを更新することができる。したがって、例えば拡張期を測定時期とする場合であれば、拡張期における第1血管径と第2血管径とを算出して用い、拡張期用の基準血管径および拡張期用の基準血圧を適用して血圧を算出できる。これによれば、血圧の測定精度の向上が図れる。
血圧測定装置の全体構成例を示す図。 第1超音波プローブおよび第2超音波プローブの貼り付け位置における断面図。 第1血管径および第2血管径の時系列変化波形例を示す図。 血圧測定装置の機能構成例を示すブロック図。 基準値データのデータ構成例を示す図。 血管径ログデータのデータ構成例を示す図。 中間データのデータ構成例を示す図。 血圧ログデータのデータ構成例を示す図。 血圧測定処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
図1は、本実施形態における血圧測定装置1の全体構成例を示す図であり、センサー部30の取り付け状態を示している。血圧測定装置1は、センサー部30が本体装置10とケーブルによって電気的に接続された構成を有する。
センサー部30は、同一仕様の超音波センサーとして、第1超音波センサー31と第2超音波センサー32とを有する。第1超音波センサー31および第2超音波センサー32は、被検者3の皮膚に接触して被検者3へ超音波パルスを発信・照射し、その反射波を受信する。
本体装置10は、一種のコンピューター制御装置であり、センサー部30を制御して超音波測定を行い、測定対象の血管5の血管径をリアルタイムに算出する。そして、得られた血管径から脈波伝播速度を求め、血圧を算出する。血圧の算出は一拍毎に(すなわち毎拍)行い、毎拍の血圧を継続的に測定する常時測定を実現する。
ここで、連続した血圧Pの変化ΔPは、ブラムウェル・ヒル(Bramwell-Hill)の式に基づき、血管径Dの変化ΔDを用いた次式(1)によって表すことができる。式(1)において、ρは血液密度である。また、ΔDは、血管径Dと基準血管径D0との差を表し、ΔPは、血圧Pと基準血圧P0との差を表す。
Figure 2017158610
基準血管径D0と基準血圧P0は、校正により定めることが可能である。ここでいう校正は、加圧血圧計を用いて血圧を測定し、同時に血圧測定装置1を用いて血管径を取得する等して血管径と血圧との数値関係を設定する処理(校正処理)である。比較的長期(例えば数時間程度でもよいし、数日間等であってもよい)の間血圧をモニターする等の使用態様では、上記の校正処理を、血圧常時測定の途中途中で実行することが望ましい。しかし、加圧血圧計を用いた校正処理は、校正の手間の問題や、被検者3の負担増大の問題が生じる。
また、それ以外にも、基準血管径D0および基準血圧P0を任意に定めることによる精度低下の問題もある。例えば、仮に、血圧常時測定では拡張期の血管径を測定して拡張期の血圧を算出しているとする。この場合に、収縮期の血圧である最高血圧を校正処理で実測して基準血管径D0と基準血圧P0とを定めてしまうと、時相が異なることから誤差が大きくなり測定精度を低下させる場合が起こり得る。測定精度の低下を極力抑制するためには、校正処理で実測する際の時相を、血圧常時測定で求める時相に一致させるとよい。
そこで本実施形態では、血圧常時測定においては、拡張期、収縮期、および重複切痕期の3つの脈波の特徴期を測定時期とする。そして、これら測定時期毎に血圧Pを算出するとともに、そのたびに基準血管径D0と基準血圧P0とを測定時期毎に更新する。なお、拡張期、収縮期、および重複切痕期の3つ全てを測定時期として各測定時期に係る血圧Pを算出する必要はなく、少なくとも何れか1つの測定時期を対象として血圧Pを求める構成としてもよい。
[原理]
先ず、第1超音波センサー31の受信信号を用いて第1位置の血管径である第1血管径を算出するとともに、第2超音波センサー32の受信信号を用いて第2位置の血管径である第2血管径を算出する。
図1に示すように、粘着台座34は、皮膚面に着脱可能な粘着層を有しており、被検者3が身体を動かしても第1超音波センサー31および第2超音波センサー32は、走査面を平行にして所定のプローブ間距離Lp(好適には10mm〜30mm程度)だけ離して粘着台座34に固定されており、同じ血管5の血管短軸方向断面を測定するように構成されている。
粘着台座34は、皮膚面に着脱可能な粘着層を有しており、被検者3が身体を動かしても容易に外れたり剥がれたりしない。粘着台座34は、第1超音波センサー31と第2超音波センサー32とが血管5(本実施形態では上腕動脈)の短軸を描出できるように、且つ第1超音波センサー31が心臓側(上流側)で第2超音波センサー32が指先側(下流側)になるように貼付される。
なお、第1超音波センサー31と第2超音波センサー32を一体の粘着台座34に搭載せずにそれぞれ別個の粘着台座34に搭載する構成としてもよい。また、測定対象とされる血管5は上腕動脈に限らず、他の動脈としてもよい。自律神経の働き等により血管の硬さ(弾性)が比較的変化し易い動脈、例えば橈骨動脈や大腿動脈等を測定対象とする場合には、本実施形態の作用効果が大きく働く。勿論、その他の動脈、例えば頸動脈や鎖骨下動脈、大動脈等を測定対象としてもよい。
図2は、第1超音波センサー31および第2超音波センサー32の貼り付け位置における断面図である。第1超音波センサー31および第2超音波センサー32は、それぞれ内蔵する発信部から数MHz〜数十MHzの超音波パルス信号やバースト信号を血管5に向けて送出し、内蔵する受信部で血管5の前壁5aおよび後壁5pそれぞれから反射波を受信する。そして、本体装置10は、前壁5aからの受信波と、後壁5pからの受信波との到達時間差から、血管5の直径(血管径)を算出する。具体的には、第1超音波センサー31の受信信号から第1血管径D1を算出し、第2超音波センサー32の受信信号から第2血管径D2を算出する。超音波の送出および反射波の受信は極く短い時間間隔で連続的に行われる。このため、第1血管径D1と第2血管径D2との算出も連続的に行うことができる。この結果、血管径が時系列に変化する波形が得られる。
なお、ここでの処理では、第1超音波センサー31および第2超音波センサー32を用いた超音波測定の結果から第1血管径D1と第2血管径D2とが得られればよく、公知の位相差トラッキング法を用いて前壁5aおよび後壁5pを追跡してその変位を算出し、第1血管径D1と第2血管径D2とを求めてもよい。
次に、得られた一拍分の第1血管径D1および第2血管径D2の各時系列変化から、測定時期とする拡張期、収縮期、および重複切痕期の各特徴期を判定する。図3は、第1血管径D1および第2血管径D2の時系列変化波形の一例を示す図である。なお、波形は、理解を容易にするために簡略化している。
図3に示すように、第1血管径D1および第2血管径D2の各時系列変化波形には、拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの各時期にピークが現れる。したがって、第1血管径D1の時系列変化波形からピークを検出することによって、それらのピーク時刻を拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnとして判定できる。同様に、第2血管径D2の時系列変化波形からピークを検出すれば、それらのピーク時刻を拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnとして判定できる。
ここで、第1超音波センサー31は第2超音波センサー32よりも心臓側に配置されているため、心臓収縮に伴う圧力波は第1超音波センサー31の方が早く到達する。そのため、第1血管径D1は第2血管径D2より拡張/収縮のタイミングが早い。
さて、第1血管径D1の拡張期Tdのピーク時刻と、第2血管径D2の拡張期Tdのピーク時刻との差から、拡張期に係る脈波伝播時間差Δtが得られる。脈波伝播時間差Δtが得られたならば、この脈波伝播時間差Δtとプローブ間距離Lpとから拡張期の脈波伝播速度(拡張期脈波伝播速度)PWVdを求める。また、同様の処理を第1血管径D1および第2血管径D2の収縮期Tsの各ピーク時刻の差について行い、収縮期脈波伝播速度PWVsを求める。さらに、同様の処理を第1血管径D1および第2血管径D2の重複切痕期Tnの各ピーク時刻の差について行い、重複切痕期脈波伝播速度PWVnを求める。
測定時期毎(各特徴期)の脈波伝播速度PWVd,PWVs,PWVnを求めたら、式(1)を用いた血圧Pの算出を行う。詳細には、拡張期Tdにおける第1血管径D1又は第2血管径D2を拡張期血管径Ddとして用いる。そして、この拡張期血管径Ddと、拡張期脈波伝播速度PWVdと、拡張期用の基準血管径D0dおよび基準血圧P0dとから、式(1)を用いて拡張期血圧Pdを算出する。
また、収縮期Tsにおける第1血管径D1又は第2血管径D2を収縮期血管径Dsとして用い、この収縮期血管径Dsと、収縮期脈波伝播速度PWVsと、収縮期用の基準血管径D0sおよび基準血圧P0sとから、式(1)を用いて収縮期血圧Psを算出する。
また、重複切痕期Tnにおける第1血管径D1又は第2血管径D2を重複切痕期血管径Dnとして用い、この重複切痕期血管径Dnと、重複切痕期脈波伝播速度PWVnと、重複切痕期用の基準血管径D0nおよび基準血圧P0nとから、式(1)を用いて重複切痕期血圧Pnを算出する。
拡張期血圧Pd、収縮期血圧Ps、および重複切痕期血圧Pnを算出したならば、各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nおよび基準血圧P0d,P0s,P0nを更新する。具体的には、今回算出した拡張期血圧Pdで拡張期用の基準血圧P0dを書き換えるとともに、その算出に用いた拡張期血管径Ddで拡張期用の基準血管径D0dを書き換える。また、今回算出した収縮期血圧Psで収縮期用の基準血圧P0sを書き換えるとともに、その算出に用いた収縮期血管径Dsで収縮期用の基準血管径D0sを書き換える。また、今回算出した重複切痕期血圧Pnで重複切痕期用の基準血圧P0nを書き換えるとともに、その算出に用いた重複切痕期血管径Dnで重複切痕期用の基準血管径D0nを書き換える。
より詳細には、本実施形態では、前述の各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nおよび基準血圧P0d,P0s,P0nの更新に先立ち、体動を検出する。体動は、何れかの測定時期について算出した第1血管径D1や第2血管径D2、脈波伝播速度PWV(PWVd,PWVs,PWVn)、血圧P(Pd,Ps,Pn)の値から判断できる。また、その他にも、血管弾性指標値の1つであるスティフネスパラメーターβを算出し、体動の検出に用いてもよい。
スティフネスパラメーターβは、例えばスティフネスパラメーターβを表す次式(2)を用い、今回算出した拡張期血圧Ddおよび収縮期血圧Psと、これらの算出に用いた拡張期血管径Ddおよび収縮期血管径Dsとから求めることができる。
β=ln(Ps/Pd)/(Ds/Dd−1) ・・・(2)
実際の処理では、例えば、拡張期血管径Dd、収縮期血管径Ds、重複切痕期血管径Dn、拡張期脈波伝播速度PWVd、収縮期脈波伝播速度PWVs、重複切痕期脈波伝播速度PWVn、拡張期血圧Pd、収縮期血圧Ps、重複切痕期血圧Pn、およびスティフネスパラメーターβのうちの少なくとも1つを体動パラメーターとして用い、その値の変化の大きさが予め定められている所定の閾値を超えている場合に体動ありと判断し、体動を検出する。閾値以下であれば体動なしと判断する。複数の体動パラメーターを用いる場合であれば、例えば、それらの全て、或いはそれらのうちのいくつかが、各々に定められている閾値以上変化した場合に体動ありと判断する。そして、体動を検出した場合は、基準血管径D0(D0d,D0s,D0n)の更新のみを行い、基準血圧P0(P0d,P0s,P0n)は更新せず前回値をそのまま保持する。
[機能構成]
図4は、血圧測定装置1の機能構成例を示すブロック図である。血圧測定装置1は、本体装置10と、センサー部30とを備え、本体装置10は、処理部100と、操作入力部200と、表示部400と、音出力部430と、通信部450と、記憶部500とを備える。
センサー部30は、第1超音波センサー31および第2超音波センサー32を有する。第1超音波センサー31および第2超音波センサー32は、処理部100からの発信制御信号に基づいて、超音波測定のための超音波の発信・照射と、その反射波の受信とを行う。例えば、超音波振動素子や当該素子のドライバー回路により実現される。
処理部100は、血圧測定装置1を統括制御して、被検者3の血圧測定に係る各種演算処理を行う。処理部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のマイクロプロセッサー、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、IC(Integrated Circuit)メモリー等の電子部品によって実現される。そして、処理部100は、各機能部との間でデータの入出力制御を行い、所定のプログラムやデータ、操作入力部200からの操作入力信号等をもとに各種の演算処理を実行して被検者3の血圧Pを算出する。
処理部100は、超音波測定制御部102と、血管径算出部104と、特徴期判定部106と、心拍判定部108と、脈波伝播速度算出部110と、血圧算出部112と、基準値更新部114と、体動検出部116と、表示情報生成部118と、計時部120とを有する。
超音波測定制御部102は、超音波測定を統合的に制御する。具体的には、第1超音波センサー31および第2超音波センサー32による超音波の発信と受信の制御、並びに反射波の受信信号を増幅してデジタル信号に変換する処理等を行う。
血管径算出部104は、超音波の受信信号に基づいて血管5(本実施形態では上腕動脈)の血管径を連続的に算出する。この連続的な血管径算出によってその時系列変化波形が得られることになる。本実施形態では、第1超音波センサー31の受信信号から第1血管径D1を算出するとともに、第2超音波センサー32の受信信号から第2血管径D2を算出する。なお、血管径の算出にあたり、受信信号から血管5の前壁5aおよび後壁5pを検出し(図2参照)、前壁5aから後壁5pまでの距離差を求めるが、これ以外の方法で血管径を算出してもよい。
特徴期判定部106は、血管径算出部104が算出した血管径の時系列変化波形に基づいて、測定時期とする拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnを判定する。具体的には、第1血管径D1に対応する拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnと、第2血管径D2に対応する拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnとを判定する。例えば、特徴期判定部106は、第1血管径D1および第2血管径D2の各時系列変化波形のそれぞれに所定の微分演算を施し、微分値が基準以上のピークであることを示すピーク条件を満たした時点(時期のこと。時相とも言う。)を検出することで、各特徴期を判定する。
そして、特徴期判定部106は、例えば、第1血管径D1の時系列変化波形から、その拡張期Tdにおける第1血管径D1を拡張期血管径Dd、その収縮期Tsにおける第1血管径D1を収縮期血管径Ds、その重複切痕期Tnにおける第1血管径D1を重複切痕期血管径Dnとして得る。なお、第2血管径D2の時系列変化波形から、その拡張期Tdにおける第2血管径D2を拡張期血管径Dd、その収縮期Tsにおける第2血管径D2を収縮期血管径Ds、その重複切痕期Tnにおける第2血管径D2を重複切痕期血管径Dnとしてもよい。
心拍判定部108は、特徴期判定部106の判定結果に基づいて、例えば第1血管径D1の時系列変化波形から心拍の区切りを判定する。第2血管径D2の時系列変化波形からDd,Ds,Dnを得る場合は、第2血管径D2の時系列変化波形から心拍を判定すればよい。この心拍判定部108は、心拍数を算出する機能を含むとしてもよい。
脈波伝播速度算出部110は、血管5における脈波伝播速度PWVを算出する。本実施形態では、拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの測定時期毎に脈波伝播時間差Δtを算出し、当該時間差Δtとプローブ間距離Lpとから脈波伝播速度PWVを求める。すなわち、拡張期脈波伝播速度PWVdと、収縮期脈波伝播速度PWVsと、重複切痕期脈波伝播速度PWVnとを求める。
血圧算出部112は、拡張期血圧Pdを求める際には、式(1)を用い、拡張期血管径Ddと、拡張期脈波伝播速度PWVdと、拡張期用の基準血管径D0dおよび基準血圧P0dとから拡張期血圧Pdを求める。
また、収縮期血圧Pnを求める際には、式(1)を用い、収縮期血管径Dsと、収縮期脈波伝播速度PWVsと、収縮期用の基準血管径D0sおよび基準血圧P0sとから収縮期血圧Psを求める。なお、別の方法を用いて収縮期血圧Psを求めてもよい。例えば、拡張期血圧Pdと重複切痕期血圧Pnとを用いた所定の収縮期血圧推定演算を行い、収縮期血圧Psを算出してもよい。具体的には重複切痕期血圧Pnを平均動脈圧とみなして、拡張期血圧Pdと重複切痕期血圧Pnとから収縮期血圧Psを求める。
また、重複切痕期血圧Pnを求める際には、式(1)を用い、重複切痕期血管径Dnと、重複切痕期脈波伝播速度PWVnと、重複切痕期用の基準血管径D0nおよび基準血圧P0nとから重複切痕期血圧Pnを求める。
基準値更新部114は、各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nおよび基準血圧P0d,P0s,P0nを一拍毎に更新する処理を行う。具体的には、血圧算出部112が今回算出した拡張期血圧Pdを拡張期用の基準血圧P0dとし、その算出に用いた拡張期血管径Ddを拡張期用の基準血管径D0dとして各値を一拍毎に書き換える。また、血圧算出部112が今回算出した収縮期血圧Psを収縮期用の基準血圧P0sとし、その算出に用いた収縮期血管径Dsを収縮期用の基準血管径D0sとして各値を一拍毎に書き換える。また、血圧算出部112が今回算出した重複切痕期血圧Pnを重複切痕期用の基準血圧P0nとし、その算出に用いた重複切痕期血管径Dnを重複切痕期用の基準血管径D0nとして各値を一拍毎に書き換える。
なお、本実施形態では、これら各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nおよび基準血圧P0d,P0s,P0nの更新は一拍毎に行うこととしているが、更新間隔は一拍毎に限らず、所定拍数(例えば100拍)や所定時間(例えば10分)毎として、その更新間隔の間は定数の扱いとしてもよい。
体動検出部116は、算出した拡張期血圧Pdや拡張期血圧Ps、重複切痕期血圧Pn、或いはその算出過程で得た拡張期血管径Dd、収縮期血管径Ds、重複切痕期血管径Dn、拡張期脈波伝播速度PWVd、収縮期脈波伝播速度PWVs、重複切痕期脈波伝播速度PWVnの他、スティフネスパラメーターβを別途算出して体動パラメーターとして用い、一拍毎に体動を検出する。
表示情報生成部118は、血圧測定に必要な各種操作画面や測定結果を表示するための画像を生成し表示部400へ出力する。表示部400は、表示情報生成部118からの画像データを表示する装置である。
計時部120は、測定時刻の計時を行う。計時方法は適宜選択可能であるが、例えばシステムクロックを利用することができる。
操作入力部200は、ユーザーによる各種操作入力を受け付け、操作入力に応じた操作入力信号を処理部100へ出力する。操作入力部200は、ボタンスイッチやレバースイッチ、ダイヤルスイッチ、トラックパッド、マウス、タッチパネル等により構成される。
音出力部430は、処理部100から出力される音声信号に基づく音を放音する装置であり、スピーカーである。血圧が所定の異常値に達した場合等に報知音を発生させることとすると好適である。
通信部450は、血圧測定装置1の外部装置と通信を行うための通信機である。通信は、有線であっても無線であっても構わない。各種の測定データを外部装置へ送信することができる。
記憶部500は、ICメモリーやハードディスク、光学ディスク等の記憶媒体により実現され、各種プログラムや、処理部100の演算過程のデータ等の各種データを記憶する。なお、処理部100と記憶部500とを別体とし、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信回線を介して通信接続する構成で実現してもよい。例えばその場合、記憶部500は、インターネットに接続されたサーバーの記憶装置として実現することも可能である。
この記憶部500は、血圧測定プログラム510と、基準値データ520と、血管径ログデータ530と、中間データ540と、血圧ログデータ550とを記憶する。勿論、これら以外にも、各種判定用のフラグや、計時用のカウンター値等を適宜記憶することができる。
血圧測定プログラム510は、処理部100が実行することにより、超音波測定制御部102、血管径算出部104、特徴期判定部106、心拍判定部108、脈波伝播速度算出部110、血圧算出部112、基準値更新部114、体動検出部116、表示情報生成部118、計時部120等の機能を実現する。なお、これらの機能部の何れかを電子回路等のハードウェアで実現することも可能である。
基準値データ520は、拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの測定時期毎に基準血管径D0および基準血圧P0を格納する。具体的には、図5に示すように、各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nと、各測定時期用の基準血圧P0d,P0s,P0nとを格納する。
血管径ログデータ530は、測定開始から終了まで、極く短い時間間隔で連続的に行われるセンサー部30による超音波の送出および反射波の受信によって得られた血管5の血管径に係る各種データを格納する。具体的には、図6に示すように、超音波測定周期毎の測定時刻531と対応付けて、当該時刻における拍動を識別するための拍動番号532(例えば、測定開始から何回目の拍動であるかを示す値)と、その時に測定された第1血管径533および第2血管径534とを格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。図6においては、測定時刻531が「t001」「t002」「t003」「t004」と徐々に経過しているが、拍動番号532が何れも「1」となっているため、同一の拍動に係るデータであることを示している。この血管径ログデータ530において第1血管径533および第2血管径534を時系列に見ることで、それらの時系列変化波形が得られる。
拍動番号532は、心拍判定部108による心拍の判定に基づいて格納され、第1血管径533および第2血管径534は、血管径算出部104の算出結果が格納される。
中間データ540は、特徴期判定部106が判定した特徴期に係るデータを格納するとともに、適宜体動検出部116が算出したスティフネスパラメーターβを格納する。具体的には、図7に示すように、血管径ログデータ530の拍動番号532に対応する拍動番号541と対応付けて、当該拍動における拡張期Tdの第1血管径541a、収縮期Tsの第1血管径541b、および重複切痕期Tnの第1血管径541cと、拡張期Tdの第2血管径542a、収縮期Tsの第2血管径542b、および重複切痕期Tnの第2血管径542cと、拡張期脈波伝播速度543aと、収縮期脈波伝播速度543bと、重複切痕期脈波伝播速度543cと、スティフネスパラメーターβとを格納する。
血圧ログデータ550は、図8に示すように、血圧算出部112が算出した拡張期血圧552、収縮期血圧553、重複切痕期血圧554を、血管径ログデータ530の拍動番号532に対応する拍動番号551と対応付けて格納する。すなわち、一拍毎の血圧が格納される。
[処理の流れ]
図9は、血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、処理部200が記憶部500から血圧測定プログラム510を読み出して実行することで実現できる。なお、第1超音波センサー31および第2超音波センサー32は予め被検者3の所定位置に貼り付けられているものとする。
先ず、基準値更新部114が、拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nと、各測定時期用の基準血圧P0d,P0s,P0nとを初期設定する(ステップS2)。初期設定の手法は特に限定されないが、一例として、加圧式血圧計を用いた上記校正処理を行うことで実現できる。例えば、センサー部30が装着された腕が左腕ならば、右腕に加圧式血圧計を装着する。そして、加圧式血圧計による拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの血圧の実測と、センサー部30による拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnの第1血管径D1又は第2血管径D2の計測とを並列実行する。そして、基準血管径D0d,D0s,D0nの各値を取得した第1血管径D1又は第2血管径D2から設定し、基準血圧P0d,P0s,P0nの各値を実測した血圧から設定する。
その後、超音波測定制御部102がセンサー部30を用いた超音波測定を開始し(ステップS4)、血管径算出部104が第1血管径D1および第2血管径D2の算出・記録を開始する(ステップS5)。ここでの処理により、血管径ログデータ530へデータが格納されていく。
また、心拍判定部108が、心拍の判定を開始する(ステップS6)。判定した心拍の識別情報は、測定開始からの心拍の番号として、血管径ログデータ530の拍動番号522に格納されていく。
続いて、特徴期判定部106が、血管径ログデータ530を参照し、第1血管径D1に係る拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnを判定するとともに(ステップS8)、第2血管径D2に係る拡張期Td、収縮期Ts、および重複切痕期Tnを判定する(ステップS10)。ここでの処理の結果、拡張期Tdにおける第1血管径D1又は第2血管径D2が拡張期血管径Ddとされ、収縮期Tsにおける第1血管径D1又は第2血管径D2が収縮期血管径Dsとされ、重複切痕期Tnにおける第1血管径D1又は第2血管径D2が重複切痕期血管径Dnとされる。
続いて、脈波伝播速度算出部110が、拡張期脈波伝播速度PWVdと、収縮期脈波伝播速度PWVsと、重複切痕期脈波伝播速度PWVnとを算出する(ステップS12)。すなわち、ステップS8およびステップS10で判定した2つの拡張期Tdの時間差すなわち拡張期の脈波伝播時間Δtdを求め、この脈波伝播時間Δtdとプローブ間距離Lpとから拡張期脈波伝播速度PWVdを算出する。同様の要領で、判定した収縮期Tsから収縮期脈波伝播速度PWVsを算出し、判定した重複切痕期Tnから重複切痕期脈波伝播速度PWVnを算出する。
続いて、血圧算出部が、拡張期血圧Pdと、収縮期血圧Psと、重複切痕期血圧Pnとを算出する(ステップS14)。すなわち、式(1)を用い、ステップS8(又はステップS10)で得た拡張期血管径Ddと、ステップS12で算出した拡張期脈波伝播速度PWVdと、拡張期用の基準血管径D0dおよび基準血圧P0dとから拡張期血圧Pdを算出する。同様の要領で、収縮期血管径Dsと、収縮期脈波伝播速度PWVsと、収縮期用の基準血管径D0sおよび基準血圧P0sとから拡張期血圧Psを算出し、重複切痕期血管径Dnと、重複切痕期脈波伝播速度PWVnと、重複切痕期用の基準血管径D0nおよび基準血圧P0nとから拡張期血圧Pnを算出する。
続いて、体動検出部116が、式(2)を用い、ステップS8(又はステップS10)で得た拡張期血管径Ddおよび収縮期血管径Dsと、ステップS14で算出した拡張期血圧Ddおよび収縮期血圧Psとからスティフネスパラメーターβを算出する(ステップSS16)。そして、体動検出部116は、ステップS8(又はステップS10)で得た拡張期血管径Dd、収縮期血管径Ds、重複切痕期血管径Dn、ステップS12で算出した拡張期脈波伝播速度PWVd、収縮期脈波伝播速度PWVs、重複切痕期脈波伝播速度PWVn、ステップS14で算出した拡張期血圧Pd、拡張期血圧Ps、重複切痕期血圧Pn、およびステップS16で算出したスティフネスパラメーターβのうちの少なくとも何れか1つを体動パラメーターとして用い、体動を検出する(ステップS18)。スティフネスパラメーターβを体動パラメーターとして用いない場合は、ステップS16の処理は行わなくてよい。
そして、体動を検出した(体動あり)の場合は(ステップS20:YES)、続いて基準値更新部114が、ステップS8(又はステップS10)で得た拡張期血管径Ddを拡張期用の基準血管径D0dとし、収縮期血管径Dsを収縮期用の基準血管径D0sとし、重複切痕期血管径Dnを重複切痕期用の基準血管径D0nとして基準値データ520を更新する(ステップS22)。
一方、体動を検出しない場合には(ステップS20:NO)、ステップS22と同様に各測定時期用の基準血管径D0d,D0s,D0nを書き換えて基準値データ520を更新するとともに(ステップS24)、ステップS14で算出した拡張期血圧Pdを拡張期用の基準血圧P0dとし、収縮期血圧Psを収縮期用の基準血圧P0sとし、重複切痕期血圧Pnを重複切痕期用の基準血圧P0nとして基準値データ520を更新する(ステップS26)。
その後は、血圧測定を終了しない間(ステップS28:NO)は、ステップS8〜S26の処理を一拍毎に繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、比較的長期の間継続的に血圧の測定を行う場合であっても、測定の途中で校正を必要とせずに、精度よく血圧測定が行える。
1…血圧測定装置、10…本体装置、30…センサー部、100…処理部、102…超音波測定制御部、104…血管径算出部、106…特徴期判定部、108…心拍判定部、110…脈波伝播速度算出部、112…血圧算出部、114…基準値更新部、116…体動検出部、118…表示情報生成部、120…計時部、200…操作入力部、400…表示部、430…音出力部、450…通信部、500…記憶部、510…血圧測定プログラム、520…基準値データ、530…血管径ログデータ、540…中間データ、550…血圧ログデータ

Claims (6)

  1. 所定血管に超音波を照射し、その反射波を受信する第1超音波センサーおよび第2超音波センサーの受信信号に基づいて血圧を測定する血圧測定装置であって、
    前記第1超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第1位置の血管径である第1血管径を算出し、前記第2超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第2位置の血管径である第2血管径を算出する血管径算出部と、
    前記第1血管径と前記第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度算出部と、
    前記第1血管径又は前記第2血管径と、前記脈波伝播速度と、所与の基準血管径と、所与の基準血圧とを用いて血圧を算出する血圧算出部と、
    前記第1血管径又は前記第2血管径で前記基準血管径を更新し、前記血圧で前記基準血圧を更新する基準値更新部と、
    を備える血圧測定装置。
  2. 体動を検出する体動検出部を備え、
    前記基準値更新部は、前記体動検出部による検出がなされた場合には前記基準血圧の更新を行わない、
    請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記体動検出部は、前記第1血管径、前記第2血管径、前記脈波伝播速度、前記血圧、および、前記第1血管径又は前記第2血管径を用いて算出される血管弾性指標値のうちの少なくとも1つを用いて前記体動を検出する、
    請求項2に記載の血圧測定装置。
  4. 一拍毎に前記血圧の測定を行う、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の血圧測定装置。
  5. 前記血管径算出部は、同一拍内の拡張期、収縮期、および重複切痕期のうちの少なくとも1つの測定時期において前記第1血管径および前記第2血管径を算出し、
    前記脈波伝播速度算出部は、前記測定時期毎に前記脈波伝播速度を算出し、
    前記血圧算出部は、前記測定時期毎に前記血圧を算出し、
    前記基準値更新部は、前記測定時期毎に前記基準血管径および前記基準血圧を更新する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の血圧測定装置。
  6. 所定血管に超音波を照射し、その反射波を受信する第1超音波センサーおよび第2超音波センサーの受信信号に基づいて血圧を測定する血圧測定方法であって、
    前記第1超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第1位置の血管径である第1血管径を算出し、前記第2超音波センサーの受信信号を用いて前記所定血管の第2位置の血管径である第2血管径を算出することと、
    前記第1血管径と、前記第2血管径とを用いて脈波伝播速度を算出する脈波伝播速度算出することと、
    前記第1血管径又は前記第2血管径と、前記脈波伝播速度と、所与の基準血管径と、所与の基準血圧とを用いて血圧を算出することと、
    前記第1血管径又は前記第2血管径で前記基準血管径を更新し、前記血圧で前記基準血圧を更新することと、
    を実行する血圧測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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