JP2017157103A - 情報処理装置およびライブラリ管理方法 - Google Patents

情報処理装置およびライブラリ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソフトウェアのアップデートや機能拡張により使用するライブラリが増加しても、ファイルディスクリプタの消費を抑制する。【解決手段】装置の起動処理の一部として、またはアプリケーション110〜112がインストールされた場合に、Lib管理モジュール304は、クラスパスの設定にライブラリ305が複数あるか否かを判定し、ライブラリ305が複数設定されていると判定された場合に、設定されているライブラリ305を展開して、新たなライブラリ305として統合した後に、新しく作成したライブラリ305を、クラスパスとして設定する。また、Lib管理モジュール304は、統合後のライブラリ305に含めたライブラリ305を、直接アクセスされるものを除いて削除する。【選択図】図3

Description

本発明は、クラスパスに設定されているライブラリを管理する情報処理装置およびライブラリ管理方法に関わる。
Java(登録商標)の実行環境において、クラス(実行に必要なコード)のロードはクラスローダによって行われる。クラスは、JAR(Java Archive)形式のライブラリの中にあるクラスファイルで定義されている。ライブラリは複数のクラスのクラスファイルから構成されており、特定の機能毎に分けられていることが多い。なお、ライブラリが存在する場所を示すパスはクラスパスとして、あらかじめJava(登録商標)の実行環境に設定しておく必要がある。これはクラスのロード時に、クラスローダが、クラスパスに設定されているライブラリから、ロードするクラスを探索するためである。ここで、クラスローダは、ライブラリを参照してクラスを探索するため、ファイルディスクリプタを消費することになる。Java(登録商標)の実行環境では、パフォーマンスを向上させるため、あるいはライブラリへの参照が切れて動作が不安定になることを防ぐために、一度参照したライブラリは、実行環境上で動作するプログラムが終了するまで参照される。そのため、クラスローダがライブラリを参照するために消費したファイルディスクリプタはプログラムが終了するまで消費され続けることになる。
組込機器において、アプリケーションの実行環境である情報処理装置には、使用可能なリソースに制限がある。ファイルディスクリプタもリソースの一種であり、使用可能なファイルディスクリプタ数に制限がある。そのため、以下のようなことが行われている。まず、開発者はアプリケーションが使用するリソース量について上限値を定める。そして、ユーザ管理者がアプリケーションを開始する際に、その上限値に基づいて、アプリケーション管理フレームワークは情報処理装置の使用可能なリソース量を超えないことを確認する。
従来技術として、全く使用されることのないクラスを検知して、クラスパスから使用されることのないクラスがあるライブラリを削除する技術がある(例えば特許文献1)。
特開2005−293084号公報
特許文献1は、クラスパスから使用されるクラスがあるライブラリに対しては、そのまま残している。つまり、クラスパスから使用されるクラスがあるライブラリの数が多いと、ファイルディスクリプタを多く消費する。そのため、ファイルディスクリプタの使用可能な数を超えてしまうと、結果として、起動処理に影響を及ぼす。特に、ソフトウェアのアップデートや機能拡張により、ライブラリの増加が重なっていくと、ファイルディスクリプタの消費数が増えることになる。
そこで本願発明の目的は、使用するライブラリが増加したとしても、ファイルディスクリプタの消費を抑制することにある。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
インストールされたプログラムを実行する際に、前記プログラムで用いられるクラスを含むライブラリを開いて当該クラスをロードするロード手段であって、開いたライブラリの数に応じた量のリソースを消費する前記ロード手段と、
インストールされたプログラムについて設定されたクラスを含むライブラリの数が複数であるか判定する判定手段と、
前記ライブラリの数が複数であると判定された場合には、前記ライブラリに含まれたクラスを、前記ライブラリの数より少ない数の統合ライブラリに統合する統合手段と、
前記統合ライブラリに含まれたクラスを含む統合前の前記ライブラリを、前記ロード手段を介さずにアクセスされるライブラリを除いて削除する削除手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
本発明によれば、クラスロード時に使用するファイルディスクリプタの消費数を削減でき、ライブラリファイル増加に伴うファイルディスクリプタの問題を緩和することができる。加えて、、直接ライブラリファイルにアクセスするモジュールが存在した場合にも問題なく動作させることができ、かつストレージの使用量の削減も達成できる。
第一の実施例における画像形成装置の構成図 第一の実施例における画像形成装置のハードウェア構成図 第一の実施例における画像形成装置におけるアプリケーション実行環境の構成図 第一の実施例における起動オプション設定ファイルの構成図 第一の実施例におけるアプリ設定ファイルの構成図 第一の実施例におけるライブラリ設定ファイルの構成図 第一の実施例におけるアクセスファイルリストの例 第一の実施例における画像形成装置100内にあるライブラリ配置を示す 第一の実施例におけるライブラリ内にあるクラスファイルの配置を示す図 第一の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート 第一の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート 第一の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート 第一の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート 第二の実施例における起動オプション設定ファイルの構成図 第二の実施例におけるアプリ設定ファイルの構成図 第二の実施例におけるライブラリ内にあるクラスファイルの配置を示す図 第二の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート 第三の実施例における画像形成装置の処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[第一の実施例]
図1に掲げるのは本発明の第一の実施例のシステム全体の構成を示す図である。
画像形成装置100は本実施例を実装した情報処理装置の一例であり、例えば多機能周辺装置(MFP)である。情報処理装置101は画像形成装置100を管理する。ネットワーク120は画像形成装置100と情報処理装置101を接続する。情報処理装置101は画像形成装置100をネットワーク120経由で利用するために用いられる。アプリケーションA110は画像形成装置100上で動作するアプリケーションの一つの例である。アプリケーションB111は同様に画像形成装置100上で動作するアプリケーションのもう一つの例である。さらにアプリケーションC112は同様に画像形成装置100上で動作するアプリケーションのさらなる一つの例である。画像形成装置100上では一つ、あるいは複数のアプリケーションを動作させることが可能である。ここではアプリケーションを三つ例示している。以後、「アプリケーション11n」という表現は、アプリケーションA110、アプリケーションB111、アプリケーションC112にて代表されるような一つまたは複数のアプリケーションを指す。一般利用者および管理者は画像形成装置100の基本機能、アプリケーション11n、および、画像形成装置100やアプリケーション11nを管理するためのリソース管理装置を利用することが可能である。利用に当たっては、画像形成装置100を直接操作、もしくはネットワーク120経由で情報処理装置101から操作することが可能である。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図2は画像形成装置100のハードウェア構成を図式化したものである。
コア部200はプロセッサーやメモリなどを含む制御部であり、コア部200に接続された種々のデバイスを、プロセッサーとメモリとが共働してプログラムを実行することで制御する。また、アプリケーションの実行環境を実現し、インストールされたアプリケーションを実行する。コア部200には、ユーザインターフェース部201、記憶装置202、ネットワーク120に接続するためのネットワークインターフェース部203、スキャナー部204、プリンター部205、フィニッシャー部206などが周辺デバイスとして接続されている。コア部200はこれらデバイスを制御し、その機能をユーザインターフェース201あるいはネットワーク120を介してユーザに提供するとともに、アプリケーションに対しても提供している。
<アプリケーション実行環境>
図3は本実施例における画像形成装置100の上でアプリケーション11nを実行するためのアプリケーション実行環境である。
起動モジュール300は、アプリケーション実行環境を立ち上げるためのモジュールである。ユーザが画像形成装置100の電源を入れると、システムが動き出し、起動モジュール300が、本実施例のための処理である統合ライブラリの作成処理をLib管理モジュール304に命令する。Lib管理モジュール304は、本実施例を実施するためのモジュールであり、クラスパスに設定されているライブラリを一つの統合ライブラリとして作成し直すモジュールである。統合ライブラリの作成処理が終わった後に、起動モジュール300はアプリケーション実行基盤301を起動する。アプリケーション実行基盤301はJava(登録商標)の実行環境であり、例えばJava(登録商標)VM(仮想マシン)である。クラスローダ302は、クラスをロードするためのモジュールである。アプリケーションやシステムプログラムが実行され、その中でクラスが使用されると、そのクラスは、クラスパスで特定されるそのクラスを含むライブラリからクラスローダ302によって動的にロードされる。
ロードされていないクラスの実行処理を命令された場合、クラスローダ302は、クラスパスに設定されているライブラリから、実行処理を命令されているクラスを探索する。クラスはアプリケーション実行基盤301が命令を実行するための実行コードになっており、クラスパスはクラスが含まれたライブラリの所在を示すパスの情報である。クラスパスにはシステムに必要なクラスが含まれた第一のクラスパスと、各アプリケーション11n用のクラスが含まれた第二のクラスパスがある。システムとは狭義にはオペレーティングシステムであるが、本例では、オペレーティングシステムを含む、アプリケーション以外のソフトウェアモジュールを指すこともある。第一のクラスパスは、システムのクラスをロードするために必要なパスであり、ブートクラスパス、システムクラスパスをそれぞれ含む、あるいは少なくともどちらか一方を含むクラスパスのことである。ブートクラスパスはJava(登録商標)の実行環境を起動するために必要なクラスを含むライブラリの所在を示すパスである。システムクラスパスはアプリケーション実行基盤301、及びアプリ管理フレームワーク303を起動するために必要なクラスを含むライブラリの所在を示すパスである。第二のクラスパスは、アプリケーションのクラスを含むライブラリの所在を示すアプリクラスパス(あるいはアプリケーションクラスパス)である。第一のクラスパスは、起動モジュールがアプリケーション実行基盤301を起動するときに、起動オプションとしてアプリケーション実行基盤301に渡される。アプリケーション実行基盤301がその渡された第一のクラスパスを登録する。第二のクラスパスは、アプリ管理フレームワーク303がアプリケーション内に含まれるアプリ設定ファイル(例えば図5に示すアプリ設定ファイル502)から読み込むクラスパス(図5に示すアプリケーションクラスパス514)であり、アプリ管理フレームワーク303は読み込んだクラスパスを開始するアプリケーションのためだけ第二のクラスパスとして設定する。そのため、第二のクラスパスといっても、異なるアプリケーション11nそれぞれに対する第二のクラスパスはそれぞれ全く異なったクラスパスとなる。本例ではアプリ設定ファイルとは例えばJava(登録商標)のマニフェストファイルである。
クラスローダ302がクラスパスに設定されたライブラリからクラスを探索して、ライブラリの中に探索対象のクラスが見つかった場合、クラスローダ302はライブラリからクラスをロードする。そして、アプリケーション実行基盤301がロードしたクラスを実行する。対象のクラスが見つからなかった場合は、クラスが見つからなかったことをコンソール画面やブラウザの画面などのユーザインターフェース部201を通じてユーザに警告する。画像形成装置100のシステムが動き始めてから、ユーザによって画像形成装置100の電源が切られるまでに、ロードしていないクラスが実行されると、このようなクラスローダ302によるクラスのロード処理が行われる。また、クラスには、同名のクラスが衝突しないように名前空間が開発者によってあらかじめ与えられている。ライブラリは、1つ以上のクラスをJAR(Java Archive)ファイルとして圧縮したファイルになっている。ライブラリの中でもクラスが衝突するのを防ぐために、JARファイルには名前空間に対応したディレクトリ階層が構成され、その中にクラスのファイルが配置されていることが一般的である。本実施例でも、ライブラリ内が名前空間のディレクトリ階層で構成されている例を使って説明する。
アプリ管理フレームワーク303はアプリケーション11nのインストールおよびアンインストール、実行と停止を管理するフレームワークであり、たとえばOSGiなどである。アプリケーション実行環境内へアプリケーション11nをインストールして実行するには、アプリ管理フレームワーク303を利用する。管理者がアプリケーション11nをインストールして開始するリクエストをアプリ管理フレームワーク303に行うことにより、アプリ管理フレームワーク303はアプリインストール処理やアプリ開始処理を行う。その際にアプリ管理フレームワーク303はそのアプリケーションのアプリ設定ファイル(例えば図5に示すアプリ設定ファイル502)を参照して、そこに宣言されているリソース上限値(例えば図5のリソース上限値513)が現在のアプリケーション実行環境内のリソースの空き容量の中に納まるかどうかを判定する。そして、もしも納まらなければアプリケーションの開始を失敗させる。
以降は本実施例を実施するための特別な構成要素の説明である。
Lib管理モジュール304は、統合ライブラリ305を作成するためのモジュールである。Lib管理モジュール304は起動モジュール300から統合ライブラリ作成処理を命令される。Lib管理モジュール304は起動オプション設定ファイル(例えば図4の起動オプション設定ファイル400)の第一のクラスパス(例えば図4のクラスパス402)に設定されているライブラリ、およびアプリ設定ファイル(例えば図5のアプリ設定ファイル502)の第二のクラスパス(例えば図5のクラスパス514)に設定されているライブラリを全て展開(あるいは解凍)する。そして、展開されたクラスを新しい統合ライブラリとしてJARファイル形式で圧縮し直す。Lib管理モジュール304は、統合ライブラリを作成した後、起動オプション設定ファイル(例えば図4の起動オプション設定ファイル400)にある第一のクラスパス(例えば図4のクラスパス402)の設定を、新しく作成した統合ライブラリのみになるように変更する。また、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイル(例えば図5のアプリ設定ファイル502)の第二のクラスパス(例えば図5のクラスパス514)に設定されたライブラリの記載を削除する。第一のクラスパス、あるいは第二のクラスパスとして設定されていた複数ライブラリ内のクラス群をまとめた統合ライブラリのみを第一のクラスパスに設定し、クラスローダ302は統合ライブラリを見るだけで必要なクラスを探索することができる。
また、Lib管理モジュール304は、統合前のライブラリ内に存在するアプリケーション設定ファイル502やライブラリ設定ファイル601から各ライブラリがクラスローダ302を介さずに直接アクセスするファイルを特定する。そして、特定したファイルをアクセスファイルリスト306に登録する。また、Lib管理モジュール304は、統合ライブラリを作成後にアクセスファイルリスト306上に登録されていないライブラリのファイルを削除する。これにより、不要なファイルを削除できるためディスクスペースを節約しつつ、クラスローダ302を介さずにファイルアクセスされる場合も正しく動作するようになる。なお、クラスローダ302を用いずに直接ライブラリにアクセスする場合にはファイルディスクリプタは消費されない。
統合ライブラリ305は、クラスローダ302によってロードされるライブラリであり、Lib管理モジュール304によって作成される統合ライブラリを含む。統合ライブラリは、前述の通り、第一のクラスパス、あるいは第二のクラスパスに設定されていた複数ライブラリのクラス群をJARファイル形式で圧縮したライブラリである。統合ライブラリに含まれるクラスは、一度クラスローダによってロードされると、アプリケーション実行基盤301、アプリ管理フレームワーク303、アプリケーション11nから実行することができるようになる。
アクセスファイルリスト306は、クラスローダ302を介さずに直接アクセスされることのあるファイルを管理するためのテーブルであり、Lib管理モジュール304により内容の更新が行われる。
<起動オプション設定ファイルの例>
図4は本実施例における起動オプション設定を記載する代表的なファイルの内容について解説した図である。
図4(a)は、本実施例におけるLib管理モジュール304によって変更される前の起動オプション設定ファイル400を示す図である。起動オプション設定ファイル400は、Lib管理モジュール304が統合ライブラリを作成して、ファイルの内容を変更する前の起動オプション設定ファイルである。パス401は、アプリケーション実行基盤301を起動するための実行ファイルの所在を示す所在情報である。パス402は、ライブラリの所在を示す所在情報であり、第一のクラスパスに相当する。ライブラリ403は、第一のクラスパスとして設定されている各ライブラリの所在情報である。第一のクラスパス402に設定されたライブラリ403には、アプリケーション実行基盤301や、アプリ管理フレームワーク303が、処理を実行するのに必要なクラス群を含んでいる。メインプログラム404は、アプリケーション実行基盤301がアプリ管理フレームワーク303を起動するために必要なメインプログラムの所在情報である。
図4(b)は本実施例におけるLib管理モジュール304によって変更された後の起動オプション設定ファイル410を示す図である。起動オプション設定ファイル410は、Lib管理モジュール304が統合ライブラリを作成して、ファイルの内容を変更した後の起動オプション設定ファイルである。起動オプション設定ファイル410は、例えば起動オプション設定ファイル400を変更して得られる。起動モジュール300は起動オプション設定ファイル410の内容を読み込み、読み込んだ内容をアプリケーション実行基盤301の起動オプションとして使用する。統合ライブラリ411は、第一のクラスパスとして設定されている統合ライブラリの所在情報である。Lib管理モジュール304は統合ライブラリを作成した後、起動オプション設定ファイル400のクラスパス設定に統合ライブラリのパスを追加し、統合ライブラリ以外のライブラリのパスを第一のクラスパス402から削除する。
<アプリケーションファイルの例>
図5(a)は本実施例におけるアプリケーション11nを構成する代表的なファイルの内容について解説した図である。アプリケーション11nはいくつかの種類のファイルを抱えている。アプリケーション実行コードファイル500はアプリケーションの実行コード等を含むファイルである。アプリ内包ライブラリ501はアプリケーションの処理を実行するのに必要なライブラリである。アプリケーション11nの処理の実行において、第一のクラスパス402に設定されているライブラリ403では、特定のクラスが足りず、機能を実現できない場合、開発者はアプリ用のライブラリをアプリ内包ライブラリ501として用意する。アプリ設定ファイル502は、アプリケーションID等の基本情報や、アプリケーションが使用するリソースの上限値、第二のクラスパスが記載されているファイルである。アプリ設定ファイル502は開発者があらかじめ記載しており、アプリ実行コードファイル500、アプリ内包ライブラリ501と一緒にアプリケーション11nに含めるものである。
図5(b)は、Lib管理モジュール304によって、第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除される前に、アプリ設定ファイル502に記載されている項目の例を示す図である。アプリ名511は、アプリケーション11nの名称である。アプリ名511は画像形成装置100のユーザインターフェース部201等で表示される。アプリケーションID512は、アプリ管理フレームワーク303が各アプリケーション11nを一意に識別するために付けられている識別情報である。リソース上限値513は、アプリケーション11nが使用するリソースの上限値である。リソース上限値513はリソースごとに定義される。開発者はあらかじめアプリケーション11nが使用しうるリソースの上限値を計測しておき、アプリ設定ファイル502にリソース上限値513として宣言する。アプリ管理フレームワーク303はアプリケーション11nをインストールして開始する際に、このリソース上限値513を参照する。そして、現在のアプリケーション実行環境内のリソースの空き容量の中に納まるかどうかを判定し、納まればアプリを開始して、もしも納まらなければアプリケーション11nの開始を失敗させる。第二のクラスパス514は、アプリケーション11nの処理を実行する時に必要なアプリ実行コードファイル500やアプリ内包ライブラリ501の所在を示す情報である。パス515は第二のクラスパスに設定されているアプリ実行コードファイル500やアプリ内包ライブラリ501の所在の情報である。
ダイレクトアクセスファイル設定516は、このアプリケーションが直接アクセスを行うライブラリファイルの所在の情報であり、Lib管理モジュール304が、クラスローダ302を経由せず直接アクセスされることのあるライブラリファイルを管理するために使われる。クラスローダ302経由でライブラリ内のファイルを扱う場合、読み出せるファイルがクラスパスの探索順に依存するため、複数のライブラリに同名のファイルが含まれる場合に意図しないファイルを読み出してしまう可能性がある。よってアプリケーションは、確実に意図したファイルを読み出したい場合はクラスローダ302を介さずに直接ファイルにアクセスすることがある。ダイレクトアクセスファイル設定516はそのようなファイルを管理するために用意される。
図5(b)では説明を簡単にするために、アプリ実行コードファイル500のパスを相対パスで設定しているが、絶対パスで記載されていても良い。また、一般的には、アプリ内包ライブラリ501は第一のクラスパス402に設定されていないライブラリなので、第二のクラスパス514として所在を示す必要がある。
図5(c)は、Lib管理モジュール304によって、第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除された後の、アプリ設定ファイル502に記載されている項目の例を示す図である。起動モジュール300が統合ライブラリの作成処理をLib管理モジュール304に命令すると、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイル502の第二のクラスパス514を参照する。そして、そこに設定されているアプリ内包ライブラリ501を展開し、第一のクラスパス402に設定されたライブラリ内、およびアプリ内包ライブラリ内のクラスを、統合ライブラリとしてJARファイル形式で圧縮し直す。その後、Lib管理モジュール304は第一のクラスパス402を、新しく作成した統合ライブラリのみに変更する。変更により第一のクラスパス411が得られる。そして、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイル502の第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除する。アプリ設定ファイル520は、第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除された後のアプリ設定ファイルである。第二のクラスパス521は、アプリ実行コードファイル500のパスのみ設定されている。パス522は第二のクラスパスに設定されているアプリ実行コードファイル500の所在情報である。パス515で設定されていたライブラリは、Lib管理モジュール304が統合ライブラリ305として起動オプション設定ファイルの第一のクラスパス411に設定するため、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイルからライブラリの設定を削除する。なお、本実施例では、起動オプション設定ファイルとアプリ設定ファイルとをまとめて設定ファイルと呼ぶことがある。
<ライブラリ配置の一例>
図6(a)は、本実施例における統合される前のライブラリを構成する代表的なファイルの内容について解説した図である。ライブラリはいくつかの種類のファイルを抱えている。ライブラリ実行コードファイル600はライブラリの実行コード等を含むファイルである。ライブラリ設定ファイル601は、ライブラリ名や直接アクセスするファイル情報が記載されたファイルである。ライブラリ設定ファイル601は開発者があらかじめ記載(作成)して、ライブラリ実行コードファイル600と共にライブラリに含めている。
図6(b)は、ライブラリ設定ファイル601の一例である。ライブラリ名称611は、ライブラリの名前である。ライブラリバージョン612はライブラリのバージョンである。ライブラリ名称611やライブラリバージョン612は操作部上のバージョン表示する際などに使われる。ダイレクトアクセスファイル設定613は、ライブラリが直接アクセスを行うライブラリの所在の情報である。ダイレクトアクセスファイル設定613は、Lib管理モジュール304から参照され、直接アクセスされることのあるライブラリを管理するための情報として使われる。この設定ファイルの例では、Copyライブラリのバージョン1.0は、libsystem001.jarおよびlibsystem002.jarの2ファイルを直接アクセスすることがあることを示している。
<アクセスファイルリストの一例>
図7は、Lib管理モジュール304が管理するアクセスファイルリスト306の一例を示す図である。アクセスファイルリスト306は、直接アクセスされるファイルのパスから構成される。Lib管理モジュール304は、ライブラリ統合処理を行う際に、アプリ設定ファイル502やライブラリ設定ファイルに記載されている、直接アクセスを行うファイルの所在情報から情報を取得してアクセスファイルリスト306を作成する。その所在情報には、アプリケーションによるダイレクトアクセスファイルの所在を示すダイレクトアクセスファイル設定516と、ライブラリによるダイレクトアクセスファイルの所在を示すダイレクトアクセスファイル設定613とを含む。また、Lib管理モジュール304は、ライブラリ統合後にライブラリファイルを削除する際に、このアクセスファイルリスト306に登録されているファイルを削除しないように制御する。
<ライブラリ配置の一例>
図8は、画像形成装置100内にあるライブラリ配置の一例をツリー状で示した構成図である。フォルダ801は、第一のクラスパス402に設定されているライブラリを配置するためのフォルダである。このフォルダ801にはLib管理モジュール304が作成した統合ライブラリ802と直接アクセスされるライブラリ804が配置される。直接アクセスされることがあるライブラリ804はアクセスファイルリスト306で管理される。直接アクセスされることがないライブラリ(ただし統合ライブラリを除く)はストレージ容量の節約のためライブラリ統合後に削除される。統合ライブラリ802は、Lib管理モジュール304が作成したライブラリである。Lib管理モジュール304は統合ライブラリ802を作成した後、このライブラリ802を第一のクラスパス411に設定する。フォルダ803は、画像形成装置100にインストールされたアプリケーション11nを配置するためのフォルダである。アプリ管理フレームワーク303は、アプリケーション11nをインストールする際に、アプリ内包ライブラリ501をアプリケーション11nから取り出し、アプリ格納用フォルダ803に配置する。その後、画像形成装置起動時にLib管理モジュール304によりライブラリが統合される。その際、直接アクセスされるライブラリ以外は削除される。図5で示したアプリ設定ファイル502の場合、直接アクセスされるファイルであるlibpa1.jarだけが配置されることになる。
<クラスファイルの配置の一例>
図9は本実施例のライブラリ内にあるクラスファイルの配置の一例をツリー状で示した構成図である。
図9(a)は、Lib管理モジュール304が、クラスファイルを集めて圧縮するために展開するライブラリ内を示した図である。ライブラリ901〜904は第一のクラスパス402に設定されているライブラリであり、その内に含まれたクラスファイルとそのの配置が示されている。ライブラリ905〜906は第二のクラスパス514に設定されているライブラリであり、その内に含まれたクラスファイルとその配置を示す。
図9(b)は、Lib管理モジュール304がライブラリを展開した後、全てのクラスファイルを圧縮して作成した統合ライブラリの内部構造を示した図である。ライブラリ910は、第一のクラスパス411に設定されている統合ライブラリであり、その内に含まれたクラスファイルの配置を示す。図9(a)に記載されているクラスファイルは、統合ライブラリ内に全て配置されているため、クラスローダ301はこの統合ライブラリからクラスを探索するだけで、処理の実行に必要なクラスを見つけることが出来る。これによりオープンするライブラリ数が削減できファイルディスクリプタ使用数を抑えることができるようになる。
<画像形成装置によるアプリケーション関連処理>
図10Aは、ユーザに画像形成装置100の電源を入れられてから、電源を切られるまでの処理の流れを模式的に表した本実施例におけるフローチャートである。図10Aの手順は、コア部200、特にコア部200に含まれたプロセッサーにより実行される。この手順は例えばオペレーティングシステムによる開始され、各ソフトウェアモジュールが各ステップで動作する。以下の説明ではソフトウェアが主体であるかのように記述することもあるが、ソフトウェアは仮想的な処理主体であって、実体はソフトウェアを実行するプロセッサー或いはプロセッサコアである。
ユーザが画像形成装置100の電源を入れるとオペレーティングシステムが動き出し、まず起動モジュール300を起動して、S10101で、起動モジュール300がLib管理モジュール304に、統合ライブラリの作成処理を命令する。この処理については図10Bを参照して説明する。Lib管理モジュール304が統合ライブラリ作成処理を完了すると、S10102で、起動モジュール300は、起動オプション設定ファイル410の内容を起動オプションとしてアプリケーション実行基盤301を起動する。アプリケーション実行基盤301が起動すると、メインプログラム404の処理が実行されて処理が進んでいく。アプリケーション実行基盤301の一部であるクラスローダ302は、クラスのロードを監視する。S10103で、クラスローダ302は、クラス生成時にクラスがロードされたか否かを判定する。S10103で、クラスローダ302が、メインプログラムの実行中にアプリケーション実行基盤301、アプリ管理フレームワーク303、あるいはアプリケーション11nがクラスの生成処理を実行したと判定すると、S10104に処理が進み、実行しなかった場合はS10106に処理が進む。S10104で、クラスローダ302はクラスロード処理を行う。クラスロード処理が終了すると、S10105で、アプリケーション実行基盤301、アプリ管理フレームワーク303、あるいはアプリケーション11nがクラスを生成し、S10106に処理が進む。S10106で、アプリケーション実行基盤301は、メインプログラムの起動後に、ユーザによって画像形成装置100の電源が切られたか否かを、例えばオペレーティングシステムからの通知などに基づいて判定する。電源が切られたと判定した場合は、アプリケーション実行基盤301が画像形成装置100の電源を切るための処理を行って、画像形成装置100のシステムは終了する。電源が切られていない場合は、S10103に戻り、アプリケーション実行基盤301はメインプログラムを続けて実行する。
このように、アプリケーション実行基盤301は、いったん起動されるとステップS10103〜S10106のループでクラスの生成と電源断とを監視する。そしてクラスが生成されるとクラスをロードし、電源がオフにされると電源オフ処理を行う。
<統合ライブラリの作成および個別ファイルの削除処理>
図10Bは、S10101の詳細フローチャートで、起動モジュール300に統合ライブラリの作成処理を命令された際のLIb管理モジュール304の処理の流れを示したフローチャートである。
S10201で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514に複数のライブラリが設定されているかどうかを判定する。設定されているライブラリが1つであると判定した場合は、Lib管理モジュール304は統合ライブラリの作成処理を行わずに、処理を終了する。一方、設定されているライブラリが複数あると判定した場合は、S10202に進む。
S10202で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514に設定されているライブラリを全て記憶する。これは、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514を変更した後に、変更前のクラスパスの設定情報を参照することが目的であるため、この目的が達成できればメモリ上に記憶しておいても良いし別のファイルに記憶するようにしても良い。クラスパスに設定されているライブラリ情報を記憶したらS10203に進む。
S10203で、Lib管理モジュール304は、アクセスファイルリスト306の情報を作り直すために、アクセスファイルリスト306に登録されている情報をクリアする。
次にS10204で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402に記載されているライブラリおよびインストールされているアプリケーションに対してS10207までのループ処理を開始する。
次にS10205で、Lib管理モジュール304は、設定ファイル601もしくは設定ファイル502をよみ出し、それぞれの設定ファイル内にダイレクトアクセスファイル設定613もしくは516がそれぞれ存在するか否かを判定する。もしダイレクトアクセスファイル設定が存在すると判定した場合はS10206に進み、存在しないと判定した場合はS10207に進む。
S10206では、Lib管理モジュールは304は、ダイレクトアクセスファイル設定613の情報をアクセスファイルリスト306に追加し、S10207に進む。
S10207では、Lib管理モジュール304は、全てのライブラリおよびアプリケーションに対してループ処理を実行したかを判定する。全てのライブラリおよびアプリケーションに対してループ処理を実行していない場合はS10204に戻り、全てに対してループ処理を実行した場合はS10208に進む。
S10208では、Lib管理モジュール304は、ライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理を行う。この処理の詳細は図10Cを用いて後述する。Lib管理モジュール304はこの処理を終えるとS10209に進む。
S10209では、Lib管理モジュール304は、S10202で記憶したライブラリに対してS10212までの処理のループ処理を開始する。
S10210では、Lib管理モジュール304は、アクセスファイルリスト306に該当するライブラリが登録されているかを判定する。登録されていると判定した場合はS10212に進み、登録されていないと判定した場合はS10211に進む。
S10211では、Lib管理モジュール304は、該当するライブラリのファイルを削除してS10212に進む。
S10212では、Lib管理モジュール304は、S10202で記憶した全てのライブラリに対して処理を実行したかを判定する。全てのライブラリに対して処理を実行していない場合はS10209に戻り、全てに対して処理を実行した場合はループを抜けてLib管理モジュールの処理を終了する。
以上の処理によって、起動オプション設定ファイル400及びアプリ設定ファイル502に記述された、起動時及びアプリケーションにより使用されるライブラリを統合することで、ライブラリの数を減らして消費されるファイルディスクリプタなどの資源を減らすことができる。さらに、アプリケーションまたはライブラリにより、Lib管理モジュール304を介さずにアクセスされるクラスファイルについては、削除することなく残し、該当しないクラスファイルを削除することで、ストレージやメモリなどの震源の消費を抑制できる。
<ライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理>
図10Cは、S10208の詳細フローチャートで、LIb管理モジュール304がライブラリファイルを統合しクラスパス402,514を書き換える処理の流れを示したフローチャートである。
S10301で、Lib管理モジュール304は起動オプション設定ファイル400を読み込んで、第一のクラスパス402に設定されているライブラリ403を全て展開する。この時に、Lib管理モジュール304は、記載順が後に記載されているライブラリから順にライブラリの展開を行う。例えば、図4(a)の記載内容の場合、Lib管理モジュール304はlibsystem004.jar(不図示)、libsystem003.jar、libsystem002.jar、libsystem001.jarの順にライブラリを展開する。このように、後に記載されたライブラリから順に展開することで、同じ名前空間に同じクラス名が万が一存在して衝突した場合に、先に展開されたクラスファイルを、後から展開されたクラスファイルすなわち先に記載されたクラスファイルで上書きすることができる。一般的に、同じ名前空間、同じクラス名のものが衝突した場合、クラスパスが先に設定されているクラスファイルをロードする。したがって、クラスの衝突が起きた場合、記載が先にあるライブラリのクラスファイル、すなわち後から展開されるクラスファイルで上書きすることで、本来、一般的な環境でロードされるはずのクラスの方を残すことができる。
次にS10302に処理を進め、Lib管理モジュール304はインストールされているアプリケーションについて第二のクラスパス514に設定されているアプリ内包ライブラリ501を全て展開する。この時に、Lib管理モジュール304は、記載順が後に記載されているライブラリから順にライブラリの展開を行う。アプリ内包ライブラリ501の展開処理が終わったら、S10303に処理を進める。S10303で、Lib管理モジュール304はS10301、およびS10302で展開した全てのクラスファイルを統合ライブラリ(ここではlibinteg.jarとする)として1つのJARファイル形式に圧縮する。統合ライブラリは、例えば図9(b)に示したように、統合前のライブラリをひとつのツリー構造に統合した構造を持つ。すなわち、ライブラリの統合の前後の、統合前のライブラリにおける相対的なクラスの構成が、統合後のライブラリにおいても維持されるようライブラリが統合される。このクラスファイルは、統合対象となったクラスファイルと同じフォルダに格納されてよい。
そして、S10304で、Lib管理モジュール304はS10303で圧縮して作成した統合ライブラリを、第一のクラスパス402の設定に追加し、統合ライブラリ以外のライブラリの記載を削除する。これにより、起動オプション設定ファイル400は、起動オプション設定ファイル410のような記載内容にされる。
次にS10305に処理を進め、Lib管理モジュール304は、第二のクラスパス514の設定からライブラリファイルの設定を削除する。これにより、アプリ設定ファイル502は、アプリ設定ファイル520のような記載内容にされる。第二のクラスパス514の設定削除処理が完了したらS10306に処理を進める。S10306で、Lib管理モジュール304はS10301およびS10302で展開したファイルを削除して、ライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理を終了する。
以上の処理によって、起動オプション設定ファイル400およびアプリ設定ファイルに記述されたライブラリが統合される。
<クラス生成時のクラスローダ302による処理>
図10Dは、S10104の詳細フローチャートで、メインプログラム実行中にクラスが生成された時のクラスローダ302の処理の流れを示したフローチャートである。
S10401でクラスローダ302は、実行中のメインプログラムでロードされていないクラスが実行されたか否かを判定する。クラスがロード済みであった場合はクラスロードの処理は終了し、引き続きメインプログラムの処理を進める。ロードされていなかった場合は、S10402に処理を進める。S10402でクラスローダは、クラスパスに記載されているライブラリを開いているか否かを判定する。ライブラリが開かれている場合はS10404に処理を進め、開かれていない場合はS10403に処理を進める。S10403で、クラスローダ302は第一のクラスパス411に設定されているライブラリを開く。この時、ファイルを開くのでクラスローダ302がファイルディスクリプタを1つ消費する。そしてS10404に処理を進める。S10404で、クラスローダ302はライブラリにロードしたいクラスがあるか否かを判定する。ロードしたいクラスが見つかった場合、S10405で、クラスローダ302はライブラリからクラスをロードし、クラスロード処理を終了する。ロードしたいクラスが見つからなかった場合、S10406でクラスローダ302はクラスパスに記載されている全てのライブラリを探索したかを判定する。全てのライブラリを探索していないと判定した場合は、S10402に戻り、次のライブラリについて判定処理を行う。ただし、本実施例においては全てのライブラリファイルを一つに統合しており、第一のクラスパスには統合ライブラリしか存在しないため、S10402に処理が戻ることはない。よって、S10403でのファイルオープン処理も統合ライブラリに対して一回行われるだけになるため、クラスロードに関わるファイルディスクリタ使用数は一つだけになる。すなわち、機能拡張等によりライブラリファイルが増えたとしてもファイルディスクリプタの使用数が増えることはなくなる。
一方、S10406で全てのライブラリを探索したと判定した場合はS10407に進む。S10407でクラスローダ302はクラスが見つからなかったことを示すエラーを返しクラスロード処理を終了する。
なお本実施例では一般的なクラスローダを利用する想定であるため、S10406の判定が常に同じ結果(全てのライブラリを探索したという判定)になり、無駄な判定処理を行うことになっている。しかし本発明はこの構成に限られることはなく、このS10406の判定処理を省略した(すなわちS10404からS10407に直接処理を進める)特別なクラスローダを利用するようにしても良い。
以上説明したように、本発明の第一の実施例では、アプリケーション実行基盤301の起動前、たとえば画像形成装置の起動時に、Lib管理モジュール304が統合ライブラリを作成し、その統合ライブラリのみを第一のクラスパス411に設定する。その結果、クラスファイルが全て統合ライブラリに含まれるので、アプリケーション実行基盤301を起動した後に、クラスローダがクラスを探索する場合、クラスローダ302は統合ライブラリ内のみを探索することでクラスを見つけることができる。すなわち、クラスローダ302が開くライブラリは1つのみになるので、使用するファイルディスクリプタの数も1つにすることができる。従って、第一のクラスパス402に設定されていたライブラリ数や、第二のクラスパス514に設定されていたライブラリ数に依らず、クラスローダがライブラリを開くために使用するファイルディスクリプタの数を1つにできる。
また、統合ライブラリを作成した後に統合前のライブラリファイルを削除するような構成とすることでストレージの使用量を抑えることができる。またその際、クラスローダを介さずに直接アクセスされることがあるライブラリファイルを削除せずに残すような構成とした。このため、直接ライブラリファイル内にアクセスするような処理が存在したとしてもエラーを起こすことなく動作することができる。
なお、本実施例では画像形成装置の起動時にLib管理モジュールが統合ライブラリの作成処理等を行う構成であったが、このような構成に限定されるものではなく、ファームウェアアップデート時に行うような構成でもよい。
[第二の実施例]
次に本発明の第二の実施例について図を用いて解説する。
第一の実施例では、第一のクラスパス402と第二のクラスパス514に設定されるライブラリ内の全てのクラスを1つの統合ライブラリとして圧縮した。この構成ではファイルディスクリプタの使用数は大幅に削減できるが、直接アクセスされるライブラリファイルが増えるとストレージの使用量が多くなってしまう。そのためストレージ容量の小さいデバイスでは問題になることがある。第二の実施例では、Lib管理モジュール304がライブラリを統合する際に、直接アクセスされることがないライブラリのみを統合して、直接アクセスされるライブラリファイルは個々のライブラリファイルからクラスロードする構成を説明する。
第二の実施例において、図1、図2、図6、図7、図8は、第一の実施例と共通であるため説明を割愛し、差分がある部分のみを以降で説明する。
画像形成装置100の上でアプリケーションを実行するためのアプリケーション実行環境の構成は図3と同様である。ただし、Lib管理モジュール304がライブラリを統合し、クラスパス設定を変更する処理が異なる。具体的には、Lib管理モジュール304がライブラリを統合する際に直接アクセスされるライブラリファイルを統合しないように制御する。そのため、直接アクセスされるライブラリ以外のファイルを第一の実施例と同様に削除すると、Lib管理モジュール304が処理を行った後の合計のストレージ使用量はライブラリ統合処理を行う前と変わらなくなる。これによりストレージ容量の小さなデバイスでストレージが足りなくなるという状況を回避できるようになる。
<起動オプション設定ファイルの例>
図11は、本実施例におけるLib管理モジュール304によって変更された後の起動オプション設定ファイル1100を示す図である。なお、変更される前の起動オプション設定ファイルは実施例1の図4(a)と同様である。図11において、起動オプション設定ファイル1100は、Lib管理モジュール304が統合ライブラリを作成して、ファイルの内容を変更した後の起動オプション設定ファイルである。起動モジュール300は起動オプション設定ファイル400の内容を読み込み、読み込んだ内容をアプリケーション実行基盤301の起動オプションとして使用する。ライブラリ1101は、第一のクラスパスとして設定されているライブラリである。Lib管理モジュール304は統合ライブラリを作成した後、起動オプション設定ファイル400のクラスパス設定に統合ライブラリを追加し、アクセスファイルリストに存在しないライブラリを削除する。ここで統合ライブラリはアクセスファイルリストに存在しないライブラリを統合したものであるため、この設定内容で統合前と同等のクラスを利用可能となる。
<アプリ設定ファイルの例>
図12は、第二の実施例においてLib管理モジュール304によって、第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除された後の、アプリ設定ファイルに記載されている項目の例を示す図である。アプリケーション構成やLib管理モジュール304により削除される前のアプリ設定ファイル502は第一の実施例と同様であるため説明を割愛する。
起動モジュール300が統合ライブラリの作成処理をLib管理モジュール304に命令すると、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイル502の第二のクラスパス514およびアクセスファイルリストを参照する。そして第二のクラスパスに存在し、アクセスファイルリストに存在しないアプリ内包ライブラリを展開する。その後、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402に設定されたライブラリのうちアクセスファイルリストに存在しないクラスを統合して統合ライブラリとしてJARファイル形式で圧縮し直す。その後、Lib管理モジュール304は第一のクラスパス402を、新しく作成した統合ライブラリを追加し、アクセスファイルリストに存在しないライブラリの記述を削除する。そして、Lib管理モジュール304はアプリ設定ファイル502の第二のクラスパス514に設定されたライブラリのうちアクセスファイルリストに存在しないライブラリの記載を削除する。1200は、第二のクラスパス514に設定されたライブラリの記載を削除された後のアプリ設定ファイルである。1201は、第二のクラスパスであり、アプリ実行コードファイル500のパスおよびアクセスファイルリストに存在するライブラリのみの設定が記載される。
<クラスファイルの配置例>
図13は第二の実施例のライブラリ内にあるクラスファイルの配置の一例をツリー状で示した構成図である。
図13(a)は、Lib管理モジュール304が、クラスファイルを集めて圧縮するために展開するライブラリ内を示した図である。ツリー1301〜1302は第一のクラスパス402に設定されているライブラリの中でアクセスファイルリストに存在しないライブラリ内のクラスファイルの配置である。ツリー1303〜1304は第二のクラスパス514に設定されているライブラリの中でアクセスファイルリストに存在しないライブラリ内のクラスファイルである。
図13(b)は、Lib管理モジュール304がライブラリを展開した後、展開した全てのクラスファイルを圧縮して作成した統合ライブラリ内を示した図である。ツリー1310は、第一のクラスパス411に設定されている統合ライブラリ内のクラスファイルの配置である。図9(b)と比較すると、アクセスファイルリストに記録されたファイルであるlibsystem001.jar、libsystem002.jarのクラスファイルは統合されていない。ライブラリ配置のみに着目すれば、本実施例のものも図8であり、第一実施例と共通である。しかしながら、統合ライブラリには、アクセスファイルリストに記載されたクラスファイルが含まれていない点で第一実施例と相違する。
このように第二の実施例における統合ライブラリは直接アクセスされることのないライブラリだけを統合する構成であるため統合ライブラリのファイルサイズは第一の実施例と比べて小さくなる。また、統合ライブラリに含まれていないライブラリについては、第一のクラスパスおよび第二のクラスパスに、統合していないライブラリの設定を残す構成であるため、処理の実行に必要なクラスが不足することはない。
<ライブラリ統合処理>
図14は、第二の実施例におけるS10208の詳細フローチャートで、LIb管理モジュール304がライブラリファイルを統合し、クラスパス402,514を書き換える処理の流れを示したフローチャートである。なおS10208の時点で、S10204〜S10207のループによりアクセスファイルリストは作成済みである。
S14101で、Lib管理モジュール304は起動オプション設定ファイル400を読み込んで、第一のクラスパス402に設定されているライブラリ403のうち、アクセスファイルリスト306に登録されていないライブラリを展開する。この時に、Lib管理モジュール304は、記載順が後に記載されているライブラリから順にライブラリの展開を行う。例えば、第一のクラスパスが図4(a)で、アクセスファイルリストが図7の内容である場合、Lib管理モジュール304はlibsystem004.jar、libsystem003.jarの順にライブラリを展開する。また、libsystem001.jar、libsystem002.jarはアクセスファイルリストに登録されているため展開しない。次にS14102に処理を進める。
S14102で、Lib管理モジュール304は、インストールされているアプリケーションのアプリ設定ファイル502を読み込んで、第二のクラスパス514に設定されているアプリ内包ライブラリ501のうちアクセスファイルリスト306に登録されていないライブラリを展開する。この時、Lib管理モジュール304は、記載順が後に記載されているライブラリから順にライブラリの展開を行う。アプリ内包ライブラリ501の展開処理が終わったら、S14103に処理を進める。S14103で、Lib管理モジュール304はS14101、およびS14102で展開したクラスファイルを統合ライブラリとして1つのJARファイル形式に圧縮する。この結果、例えば図13(b)に示した統合ライブラリ1310が生成される。
そして、S14104で、Lib管理モジュール304はS14103で圧縮して作成した統合ライブラリを、起動オプション設定ファイル400の第一のクラスパス402の設定に追加し、アクセスファイルリストに登録されていないライブラリファイルの設定を削除する。これにより例えば起動オプション設定ファイル400を、図11に示した起動オプション設定ファイル1100のような記載内容にする。
次にS14105に処理を進め、Lib管理モジュール304は、アプリ設定ファイル502の第二のクラスパス514の設定からアクセスファイルリストに登録されていないライブラリファイルの設定を削除する。これにより例えばアプリ設定ファイル502を、図12に示したアプリ設定ファイル1200のような記載内容にする。第二のクラスパス514の設定削除処理が完了したらS14106に処理を進める。
S14106で、Lib管理モジュール304はS14101およびS14102で展開したファイルを削除して、ライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理を終了する。
以上説明したように、本発明の第二の実施例では、Lib管理モジュール304が、クラスパスに設定された各ライブラリを統合する際に、直接アクセスされることがないライブラリだけを対象として統合を行う。そのため、統合ライブラリのファイルサイズは、直接アクセスされるファイルが統合ライブラリと重複しない分だけ第一の実施例と比べて小さくなる。これによりLib管理モジュールの処理完了後のストレージ使用量を処理前と同様に抑えることが可能となる。
また、直接アクセスされるライブラリについてはクラスパスに設定を残し、個々のライブラリからクラスをロードする構成とした。そのため、これらのライブラリからクラスローダ302がライブラリをオープンする際にはファイルディスクリプタを消費することになり、第一の実施例と比べるとファイルディスクリプタの使用数は多くなる。しかし、統合ライブラリにまとめた分のライブラリの数だけはファイルディスクリプタ使用数を削減できるため、ストレージ容量の小さなデバイスでもストレージ不足を起こすことなくファイルディスクリプタ使用数の削減を達成可能となる。
[第三の実施例]
次に本発明の第三の実施例について図を用いて解説する。第一の実施例は使用するファイルディスクリプタを大幅に削減できる半面、ファイルサイズの大きなライブラリが直接アクセスされる場合にはストレージの使用量が多くなることがあった。一方、第二の実施例はストレージの使用量を抑えることが出来る半面、ファイルサイズの小さな多数のライブラリが直接アクセスされる場合には消費されるファイルディスクリプタを削減できないことがあった。第三の実施例は、状況に応じて第一の実施例の方法か第二の実施例の方法か処理を切り分ける例を説明する。
第三の実施例では図10B以外の図に関しては実施例1および実施例2で説明した内容と共通であるため説明を割愛し、差分のみを説明する。図15は、本実施例における図10AのS10101の処理の詳細であり、起動モジュール300に統合ライブラリの作成処理を命令された際のLib管理モジュール304の処理の流れを示したフローチャートである。すなわち、本実施形態においては、第一の実施例における図10Bに代わって図15が実行される。
S15101で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514に複数のライブラリが設定されているかどうかを判定する。設定されているライブラリが1つであると判定した場合は、Lib管理モジュール304は統合ライブラリの作成処理を行わずに、処理を終了する。一方、設定されているライブラリが複数あると判定した場合は、S15102に進む。
S15102で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514に設定されているライブラリを全て記憶する。これは、第一のクラスパス402および第二のクラスパス514を変更した後に、変更前のクラスパスの設定情報を参照することが目的であるため、この目的が達成できればメモリ上に記憶しておいても良いし別のファイルに記憶するようにしても良い。クラスパスに設定されているライブラリ情報を記憶したらS15103に進む。
S15103で、Lib管理モジュール304は、アクセスファイルリスト306の情報を作り直すために、アクセスファイルリスト306に登録されている情報をクリアする。
次にS15104で、Lib管理モジュール304は、第一のクラスパス402に記載されているライブラリおよびインストールされているアプリケーションに対してS15107までのループ処理を開始する。
次にS15105で、Lib管理モジュール304は、設定ファイル601もしくは設定ファイル502をよみ出し、それぞれの設定ファイル内にダイレクトアクセスファイル設定613もしくは516がそれぞれ存在するか否かを判定する。もしダイレクトアクセスファイル設定が存在すると判定した場合はS15106に進み、存在しないと判定した場合はS15107に進む。
S15106では、Lib管理モジュールは304は、ダイレクトアクセスファイル設定613の情報をアクセスファイルリスト306に追加し、S15107に進む。
S15107では、Lib管理モジュール304は、全てのライブラリおよびアプリケーションに対してループ処理を実行したかを判定する。全てのライブラリおよびアプリケーションに対してループ処理を実行していない場合はS15104に戻り、全てに対してループ処理を実行した場合はS15108に進む。
S15108では、Lib管理モジュール304は、アクセスファイルリストに登録されているライブラリファイルのファイルサイズの合計を算出し、S15109に進む
S15109では、Lib管理モジュール304は、S15108で算出したファイルサイズの合計が所定サイズ以上かどうかを判定する。S15109において所定サイズ以上であると判定した場合はS15111に進み、所定サイズ未満であると判定した場合はS15110に進む。ここでは説明を簡単にするために、固定的な閾値で比較するようなフローチャートになっているが、例えば、画像形成装置の空き容量を取得して動的に閾値を決定しても構わない。
S15110では、Lib管理モジュール304は、図10Cの処理によりライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理を行い、S15112に進む。すなわち、第一実施例のように、起動オプション設定ファイル400及びアプリ設定ファイル502に記述されたライブラリを統合する。
S15111では、Lib管理モジュール304は、図14の処理によりライブラリ統合処理およびクラスパス変更処理を行い、S15112に進む。すなわち、第二実施例のように、起動オプション設定ファイル400及びアプリ設定ファイル502に記述されたライブラリのうち、直接アクセスされないものを統合する。
S15112では、Lib管理モジュール304は、S15102で記憶したライブラリに対してS15115までの処理のループ処理を開始する。
S15113では、Lib管理モジュール304は、アクセスファイルリスト306に該当するライブラリが登録されているかを判定する。登録されていると判定した場合はS15115に進み、登録されていないと判定した場合はS15114に進む。
S15114では、Lib管理モジュール304は、該当するライブラリのファイルを削除してS15115に進む。
S15115では、Lib管理モジュール304は、S15102で記憶した全てのライブラリに対して処理を実行したかを判定する。全てのライブラリに対して処理を実行していない場合はS15112に戻り、全てに対して処理を実行した場合はループを抜けてLib管理モジュールの処理を終了する。
以上説明したように、本発明の第三の実施例では、直接アクセスされることのあるライブラリのファイルサイズ合計に応じてライブラリ統合およびクラスパス変更の処理内容を切り替える構成とした。これにより、直接アクセスされるライブラリの合計ファイルサイズが閾値以下の状況では第一実施例の方式が採られるため、ファイルディスクリプタ使用数は最小に抑えつつストレージ使用量も抑えることができるようになる。また、直接アクセスされるライブラリの合計ファイルサイズが閾値よりも大きい状況では第二実施例の方式が採られるため、ストレージ使用量を最低限に抑えつつファイルディスクリプタの使用量も抑えることができるようになる。このようにストレージ容量の状況に応じて適切な方法が採られるようになるため、ストレージ容量が小さなデバイスについてもファイルディスクリプタの使用数の削減を行いやすくなる。
[変形例]
第三の実施例では、S15109において、直接アクセスされるライブラリの合計ファイルサイズと閾値とを比較し、その結果に応じて、直接アクセスされるライブラリを統合するか否かを決定している。それに対して、ファイルディスクリプタか、或いはストレージか、いずれの消費量の抑制を優先するか例えば管理者に指定させ、その指定に応じて判定の基準を変更してもよい。この場合には図15のS15108は不要であり、S15109において優先する資源を判定し、ファイルディスクリプタを優先するのであればS15110に分岐し、そうでなければ、すなわちストレージ容量を優先するであればS15111に分岐する。
あるいはまた、アクセスファイルリストに記載されたファイルの数と所定の閾値(たとえばファイルディスクリプタの上限値から統合ライブラリの数である1を減じた値)とをS15109で比較し、その結果に応じて分岐させてもよい。たとえばアクセスファイルリストに記載されたファイルの数が閾値以下であればS15111に分岐し、閾値を超えていればS15110に分岐してもよい。また、アクセスファイルリストに記載されたファイルの数が閾値を超えている場合には、アクセスファイルリストに記載されたファイルの一部を統合ライブラリとして統合し、残りを統合しないようにしてもよい。こうすることで、ファイルディスクリプタの消費量を抑制と、ストレージの消費の抑制とを両立できる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピューターにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 画像形成装置、101 情報処理装置、120 ネットワーク、300 起動モジュール、302 クラスローダ、303 アプリケーション管理フレームワーク、304 Lib管理モジュール、306 アクセスファイルリスト

Claims (17)

  1. インストールされたプログラムを実行する際に、前記プログラムで用いられるクラスを含むライブラリを開いて当該クラスをロードするロード手段であって、開いたライブラリの数に応じた量のリソースを消費する前記ロード手段と、
    インストールされたプログラムについて設定されたクラスを含むライブラリの数が複数であるか判定する判定手段と、
    前記ライブラリの数が複数であると判定された場合には、前記ライブラリに含まれたクラスを、前記ライブラリの数より少ない数の統合ライブラリに統合する統合手段と、
    前記統合ライブラリに含まれたクラスを含む統合前の前記ライブラリを、前記ロード手段を介さずにアクセスされるライブラリを除いて削除する削除手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記統合手段は、前記ライブラリに含まれたクラスのすべてを前記統合ライブラリに統合することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記統合手段は、前記ライブラリのうち、前記ロード手段を用いることなくアクセスされるライブラリを除いたライブラリに含まれたクラスを前記統合ライブラリに統合することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記統合手段は、前記ロード手段を用いることなくアクセスされる前記ライブラリを合計したストレージ容量が所定の閾値よりも大きい場合には、前記ライブラリのうち、前記ロード手段を用いることなくアクセスされるライブラリを除いたライブラリに含まれたクラスを前記統合ライブラリに統合し、所定の閾値以下の場合には、前記ライブラリに含まれたクラスのすべてを前記統合ライブラリに統合することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記統合手段は、前記ロード手段を用いることなくアクセスされる前記ライブラリの数が所定の閾値以下の場合には、前記ライブラリのうち、前記ロード手段を用いることなくアクセスされるライブラリを除いたライブラリに含まれたクラスを前記統合ライブラリに統合し、所定の閾値より大きい場合には、前記ライブラリに含まれたクラスのすべてを前記統合ライブラリに統合することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記ライブラリは1つ以上のクラスを圧縮したファイルであり、
    前記統合手段は、前記判定手段でライブラリの数が複数であると判定された場合に、前記ライブラリを展開し、前記ライブラリの数より少ない数のライブラリに圧縮して統合することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記統合手段は、前記情報処理装置が起動された際に、前記ライブラリを統合することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記統合手段は、前記プログラムとしてアプリケーションがインストールされた際に、前記ライブラリを統合することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記判定手段は、前記インストールされたプログラムの設定ファイルに記述された、クラスの所在を示すクラスパスを参照して、前記プログラムについて設定されたクラスを含むライブラリを特定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記統合手段は、前記ライブラリに含まれたクラスを1つのライブラリに統合することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記統合手段は、統合されるクラスを含むライブラリを生成することで、前記ライブラリを統合することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記統合手段は、ライブラリの統合の前後の、統合前のライブラリにおける相対的なクラスの構成を、統合後のライブラリにおいても維持するよう前記ライブラリを統合することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記リソースにはファイルディスクリプタが含まれることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. インストールされたプログラムを実行する際に、前記プログラムで用いられるクラスを含むライブラリを開いて当該クラスをロードするロード手段であって、開いたライブラリの数に応じた量のリソースを消費する前記ロード手段を有する情報処理装置によるライブラリ管理方法であって、
    インストールされたプログラムについて設定されたクラスを含むライブラリの数が複数であるか判定する判定工程と、
    前記ライブラリの数が複数であると判定された場合には、前記ライブラリに含まれたクラスを、前記ライブラリの数より少ない数の統合ライブラリに統合する統合工程と、
    前記統合ライブラリに含まれたクラスを含む統合前の前記ライブラリを、前記ロード手段を介さずにアクセスされるライブラリを除いて削除する削除工程と
    を有することを特徴とするライブラリ管理方法。
  15. 前記ライブラリは、1つ以上のクラスを圧縮したファイルであり、
    前記統合工程は、前記判定工程でライブラリの数が複数であると判定された場合に、前記ライブラリを展開し、前記ライブラリの数より少ない数のライブラリに圧縮して統合することを特徴とする請求項14に記載のライブラリ管理方法。
  16. コンピューターを、
    インストールされたプログラムを実行する際に、前記プログラムで用いられるクラスを含むライブラリを開いて当該クラスをロードするロード手段であって、開いたライブラリの数に応じた量のリソースを消費する前記ロード手段と、
    インストールされたプログラムについて設定されたクラスを含むライブラリの数が複数であるか判定する判定手段と、
    前記ライブラリの数が複数であると判定された場合には、前記ライブラリに含まれたクラスを、前記ライブラリの数より少ない数の統合ライブラリに統合する統合手段と、
    前記統合ライブラリに含まれたクラスを含む統合前の前記ライブラリを、前記ロード手段を介さずにアクセスされるライブラリを除いて削除する削除手段と
    して機能させるためのプログラム。
  17. 前記ライブラリは、1つ以上のクラスを圧縮したファイルであり、
    前記統合手段は、前記判定手段でライブラリの数が複数であると判定された場合に、前記ライブラリを展開し、前記ライブラリの数より少ない数のライブラリに圧縮して統合することを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
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