JP2017156903A - タッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 人の指などの意図された検出面への接触の検出と、検出面に水滴等の液滴が付着し流れ落ちる場合の検出と、を判別することが容易であり、液滴が指として誤検出されることを効果的に抑えることができるタッチパネルとすること。
【解決手段】 タッチパネル3は、LCD1のカラーフィルタ側基板2と、カラーフィルタ側基板2上の所定の方向(例えば、行方向)に配置された複数本のセンサ線5xと、センサ線5xと電気的に絶縁された状態で、カラーフィルタ側基板2上にセンサ線5xと交差させて配置された複数本のドライブ線5yと、を有しており、カラーフィルタ側基板2が立てられた状態で使用可能なタッチパネル3であって、複数本のドライブ線5yは、立てられた状態のカラーフィルタ側基板2の縦方向に平行に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動パルス(ドライブパルス)が入力されるドライブ線と、検出パルス(センサパルス)を出力するセンサ線と、を有する静電容量検出型のタッチパネルに関する。
従来のタッチパネルを備えた液晶表示装置(Liquid Crystal Display :LCD)の例を図2(a),(b)に示す。図2(a),(b)は、従来のタッチパネル付LCDLT1,LT2の各側断面図である。図2(a)のタッチパネル付LCDLT1は、液晶表示パネルL1とタッチパネルT1とを個別に作製し、液晶表示パネルL1のカラーフィルタ側基板36の液晶35側の面と反対側の面(図2(a)では上面)に、高透明性接着剤転写テープ(Optically Clear Adhesive Tape :OCA)等を介してタッチパネルT1を載置し接合することによって構成される(例えば、特許文献1を参照)。
液晶表示パネルL1は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor :TFT)素子を含む画素部34が多数形成されたガラス基板等から成るアレイ側基板31と、カラーフィルタ及びブラックマトリクスが形成されたガラス基板等から成るカラーフィルタ側基板36とを互いに対向させて、それらの基板を所定の間隔でもって貼り合わせ、それらの基板間に液晶35を充填、封入させることによって作製される。また、一般的に、カラーフィルタ側基板36は、TFT素子32及び画素電極33から成る画素部34に対向する側の面、すなわち液晶35側の面の全面に、画素電極33との間で液晶35に印加する垂直電界を形成するための共通電極39が形成されている。この共通電極39は、IPS(In-Plane Switching)方式のLCDの場合、アレイ側基板31の画素部34に画素電極33と同じ面内に形成されることによって横電界を生じさせるものとなる。また共通電極39は、FFS(Fringe Field Switching)方式のLCDの場合、アレイ側基板31の画素部34に画素電極33の上方または下方に絶縁層を挟んで形成されることによって端部電界(フリンジ電界)を生じさせるものとなる。また、カラーフィルタ側基板36の液晶35側の面には、各画素部34に対応する赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ37が形成されており、各画素部34を通過する光が相互に干渉することを防ぐブラックマトリクスがカラーフィルタ37の外周を囲むように形成されている。なお、カラーフィルタ層37を覆ってオーバーコート層38が形成されており、オーバーコート層38上に共通電極39が形成されている。
また、アレイ側基板31の液晶35側の面の縁部全周と、カラーフィルタ側基板36の液晶35側の面の縁部全周とが、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、合成ゴム等から成る封止部材40によって接着、封止されている。さらに、アレイ側基板31の液晶35側の面における封止部材40から外部に突出した部位には、IC,LSI等から成る、ゲート信号線駆動回路、画像信号線駆動回路としての駆動回路素子41がCOG(Chip On Glass)方式等の実装方法により搭載されており、さらに駆動回路素子41に外部から駆動信号、制御信号を入出力するフレキシブル印刷回路基板(Flexible Printed Circuits :FPC)44が、上記突出した部位の端部に設置されている。なお、42はLCDのゲート信号線、画像信号線と駆動回路素子41を接続等するための引き回し配線、43は駆動回路素子41とFPC44の回路配線とを電気的に接続するための端子電極である。
タッチパネルT1は、下側基板51の一面にインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide :ITO)等の透明電極から成る検出電極52が形成されており、検出電極52上に保護基板としての上側基板53が設けられている。また、検出電極52と外部の検出手段等との間で検出信号等の入出力を行うためのFPC56が、下側基板51の上面の端部に設置されている。なお、54は検出電極52と端子電極55を接続するための引き回し配線、55は引き回し配線54とFPC56の回路配線とを電気的に接続するための端子電極である。
図2(a)に示したタッチパネル付LCDLT1は、液晶表示パネルL1とタッチパネルT1を積層して構成されるために、厚みが厚くなりやすい。そこで、薄型化するために、図2(b)に示すように、タッチパネルの検出電極が液晶表示パネルL2のカラーフィルタ側基板の表面に直接的に形成されたタッチパネル付LCDLT2が提案されている。液晶表示パネルL2は、アレイ側基板61とカラーフィルタ側基板66とを互いに対向させて、それらの基板を所定の間隔でもって貼り合わせ、それらの基板間に液晶65を充填、封入させることによって作製される。また、一般的に、カラーフィルタ側基板66は、TFT素子62及び画素電極63から成る画素部64に対向する側の面、すなわち液晶65側の面の全面に、画素電極63との間で液晶65に印加する垂直電界を形成するための共通電極69が形成されている。この共通電極69は、IPS方式のLCDの場合、アレイ側基板61の画素部64に画素電極63と同じ面内に形成されることによって横電界を生じさせるものとなる。また共通電極69は、FFS方式のLCDの場合、アレイ側基板61の画素部64に画素電極63の上方または下方に絶縁層を挟んで形成されることによって端部電界(フリンジ電界)を生じさせるものとなる。また、カラーフィルタ側基板66の液晶65側の面には、各画素部64に対応する赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ67が形成されており、各画素部64を通過する光が相互に干渉することを防ぐブラックマトリクスがカラーフィルタ67の外周を囲むように形成されている。なお、カラーフィルタ層67を覆ってオーバーコート層68が形成されており、オーバーコート層68上に共通電極69が形成されている。
また、アレイ側基板61の液晶65側の面の縁部全周と、カラーフィルタ側基板66の液晶65側の面の縁部全周とが、封止部材70によって接着、封止されている。さらに、アレイ側基板61の液晶65側の面における封止部材70から外部に突出した部位には、IC,LSI等から成る、ゲート信号線駆動回路、画像信号線駆動回路としての駆動回路素子71がCOG方式等の実装方法により搭載されており、さらに駆動回路素子71に外部から駆動信号、制御信号を入出力するFPC74が、上記突出した部位の端部に設置されている。なお、72は液晶表示パネルL2のゲート信号線、画像信号線と駆動回路素子71を接続等するための引き回し配線、73は駆動回路素子71とFPC74の回路配線とを電気的に接続するための端子電極である。
そして、カラーフィルタ側基板66の液晶65側の面と反対側の面(図2(b)では上面)に、タッチパネルT2の検出電極81が直接的に形成されている。検出電極81上に保護基板としてのガラス基板等から成る基板82が設けられている。また、検出電極81と外部の検出手段等との間で検出信号等の入出力を行うためのFPC85が、カラーフィルタ側基板66の上面の端部に設置されている。なお、83は検出電極81と端子電極84を接続するための引き回し配線、84は引き回し配線83とFPC85の回路配線とを電気的に接続するための端子電極である。
また図3は、静電容量型のタッチパネルT2の検出電極等を示す平面図である。検出電極81は、カラーフィルタ側基板66の上面のX方向(例えば、行方向)に伸びるように形成されたX検出電極線81Xと、Y方向(例えば、列方向)に伸びるように形成されたY検出電極線81Yと、X検出電極線81XとY検出電極線81Yが短絡することを防ぐとともにY検出電極線81Yの電極部同士を接続するためのブリッジ電極81bと、を有している。端子電極84群は、カラーフィルタ側基板66の上面の端部に配置されている。
FPC85のタッチパネルT2と反対側の端部には、回路基板87が接続されており、回路基板87は、FPC85の回路配線を介して端子電極84群と電気的に接続される端子電極86群を有している。回路基板87上には、IC,LSI等から成る駆動制御部88が設けられており、駆動制御部88は、例えば、Y検出電極線81Yに駆動パルスを走査しながら入力させる走査制御部88aと、X検出電極線81Xから出力された検出パルスを受信し指等の被検出体を検出する検出部88bと、を有している。
また、図4は、アクティブマトリクス型及びIPS型のLCDの基本構成を示すブロック回路図である。例えば、LCDのアレイ側基板107は、その上の第1の方向(例えば、行方向)に形成された複数本のゲート信号線105(GL1,GL2,GL3・・・GLm)と、第1の方向と交差する第2の方向(例えば、列方向)にゲート信号線105と交差させて形成された複数本の画像信号線106(SL1,SL2,SL3・・・SLn)と、ゲート信号線105と画像信号線106の交差部に対応して配置された、TFT素子101、画素電極(PE11,PE12,PE13・・・PEmn)及びその画素電極(PE11,PE12,PE13・・・PEmn)との間で液晶に印加する横電界を形成するための共通電極を含む画素部P11,P12,P13・・・Pmnと、共通電極に共通電圧(Vcom)を供給する共通電圧線102と、を有する構成である。また、103はゲート信号線駆動回路、104は画像信号(ソース信号)線駆動回路、110は表示部である。
特開2010−128676号公報
上記従来のタッチパネルT1,T2について、図5に示すように、タッチパネル123が立てられた状態で使用される場合であって、検出面123pに水滴等の液滴124が付着し垂れて流れ落ちるときに、人の指との判別が難しくなるという問題点があった。すなわち、図5(a)のA部を拡大して示す図5(b)の拡大正面図に示すように、液滴124は複数のX検出電極線81Xに重なって流れ落ちる。図5(b)では、液滴124が2つのX検出電極線81Xa,81Xbに重なって流れ落ちる様子を示している。X検出電極線81Xがドライブ線であり、Y検出電極線81Yがセンサ線である場合、X検出電極線81Xaに入力された駆動パルス91Xaは導電路IXaを流れるが、その駆動電流の一部が、導電性の高い液滴124の部位で、非駆動状態(接地状態)の隣のX検出電極線81Xbに、液滴124から成る導電路Iabを介して漏れ出る。その結果、液滴124が重なる、X検出電極線81Xaの電極部及びX検出電極線81Xbの電極部と、それらに隣接するY検出電極線81Yの電極部との間に形成される静電容量によって、Y検出電極線81Yaの導電路IYaを流れる検出電流91Yaは、液滴124がない場合に対して導電路IXbを流れる電流の分だけ小さくなる。このように、静電容量型のタッチパネル123においては、駆動パルス91Xaによって生じる検出電流91Yaの大きさに基づき、非検出状態においてY検出電極線81Yを流れる基準の電流と検出電流91Yaとの差分を検出することによって、被検出体が接触しているか否かを判断する。
そして、液滴124が下方に伸びていき、液滴124がX検出電極線81Xと重なる本数がX検出電極線81Xa,81Xb,81Xcの3本、また4本と増えるに伴って、電流の漏れが大きくなるために、Y検出電極線81Yaを流れる電流91Yaは低下していく。その結果、電流91Yaの低下量が閾値を超えると、人の指などの導電体が接触したとして、液滴124が誤検出されることになる。なお、図5(a)において、121はLCD、122はカラーフィルタ側基板である。
本発明は、上記の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、人の指などの意図された検出面への接触の検出と、検出面に水滴等の液滴が付着し流れ落ちる場合の検出と、を判別することが容易であり、液滴が指として誤検出されることを効果的に抑えることができるタッチパネルとすることである。
本発明のタッチパネルは、基板と、前記基板上の所定の方向に配置された複数本のセンサ線と、前記センサ線と電気的に絶縁された状態で、前記基板上に前記センサ線と交差させて配置された複数本のドライブ線と、を有しており、前記基板が立てられた状態で使用可能なタッチパネルであって、前記複数本のドライブ線は、立てられた状態の前記基板の縦方向に平行に配置されている構成である。
本発明のタッチパネルは、好ましくは、前記複数本のドライブを間引き走査する走査制御部を有している。
また本発明のタッチパネルは、好ましくは、前記走査制御部は、間引かれる前記ドライブ線を走査周期毎に異ならせて間引き走査する。
また本発明のタッチパネルは、好ましくは、前記走査制御部は、前記ドライブ線を一本おきに間引き走査する。
また本発明のタッチパネルは、好ましくは、前記複数本のドライブ線は、配置のピッチが3mm乃至10mmである。
本発明のタッチパネルは、基板と、基板上の所定の方向に配置された複数本のセンサ線と、センサ線と電気的に絶縁された状態で、基板上にセンサ線と交差させて配置された複数本のドライブ線と、を有しており、基板が立てられた状態で使用可能なタッチパネルであって、複数本のドライブ線は、立てられた状態の基板の縦方向に平行に配置されている構成であることから、以下の効果を奏する。基板上の検出面に水滴等の導電性の高い液滴が付着した場合、液滴は縦方向に伸びやすいが横方向には伸びにくいために、液滴が重なるドライブ線の数は増加しにくい。その結果、駆動パルスが液滴から成る導電路を介して漏れ出ることを抑えることができるので、センサ線を流れる検出電流と非検出状態でセンサ線を流れる基準の電流との差分が小さくなり、液滴が誤検出されにくくなる。
本発明のタッチパネルは、複数本のドライブ線を間引き走査する走査制御部を有している場合、液滴が重なるドライブ線の数を減少させることができる。その結果、センサ線を流れる検出電流と非検出状態でセンサ線を流れる基準の電流との差分がより小さくなり、液滴がより誤検出されにくくなる。
また本発明のタッチパネルは、走査制御部は、間引かれるドライブ線を走査周期毎に異ならせて間引き走査する場合、連続走査周期においてそのいずれにおいても液滴が重なるドライブ線の数をより減少させることができる。すなわち、ドライブ線を走査するある走査周期ではn本(nは自然数)のドライブ線に液滴が重なっている場合、次の走査周期では液滴がドライブ線に重なる本数をn−m本(mは間引きの本数)に削減することも可能となる。その結果、連続する走査周期において上記差分が閾値を超えないようにすることがより容易になる。その結果、液滴がさらに誤検出されにくくなる。
また本発明のタッチパネルは、走査制御部は、ドライブ線を一本おきに間引き走査する場合、例えば、ドライブ線の奇数ラインを順次走査した後に偶数ラインを順次走査する場合、ある奇数ラインの走査とそれに隣接する偶数ラインの走査との間の時間間隔は、一画面の走査期間の半分以上の時間間隔となる。複数のドライブ線に重なる液滴は、ある程度の時間(数10ミリ秒程度)をかけて流れ落ちるため、全ラインを1回走査し終わった時点で、上記差分が閾値を超えない程度の検出電流(液滴の接触により変化した電流)が流れるセンサ線の電極部の座標が異なったものとすることができる。これに対して、人の指の接触の場合、隣接する複数のセンサ線の電極部で、座標が変わることなく上記差分が閾値を超えた電流が流れやすい。従って、意図的な接触である人の指と、流れ落ちる液滴と、を判別することが容易になる。
また本発明のタッチパネルは、複数本のドライブ線は、配置のピッチが3mm乃至10mmである場合、人の指程度の大きさの液滴が重なるドライブ線の数を2本程度以下にすることが容易にでき、駆動パルスによって生じた検出電流の低下を抑えることが容易となるので、意図的な接触である人の指と、流れ落ちる液滴と、を判別することが容易になる。なお、人の指程度の大きさよりも大きい液滴は、タッチパネルの検出面に接している検出面積から人の指と区別することが容易になる。
図1(a),(b)は、それぞれ本発明のタッチパネルについて実施の形態の1例を示す図であり、(a)はタッチパネル付液晶表示装置のタッチパネルの部位を示す斜視図、(b)は奇数番目のドライブ線を順次走査し次に偶数番目のドライブ線を順次走査するときの走査表である。 図2(a),(b)は、それぞれ従来のタッチパネル付液晶表示装置の1例の側断面図である。 図3は、図2(b)のタッチパネル付液晶表示装置におけるタッチパネルの検出電極等を示す平面図である。 図4は、従来の液晶表示装置の基本構成を示すブロック回路図である。 図5(a),(b)は、従来のタッチパネル付液晶表示装置について検出面に水滴等の液滴が付着したときの問題点を説明するための図であり、(a)はタッチパネルの部位を示す斜視図、(b)は(a)のA部を拡大して示す拡大正面図である。
以下、本発明のタッチパネルの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、本発明のタッチパネルの実施の形態における構成部材のうち、本発明のタッチパネルを説明するための主要部を示している。従って、本発明に係るタッチパネルは、図に示されていない回路基板、配線導体、制御IC,LSI等の周知の構成部材を備えていてもよい。
図1(a),(b)は、それぞれ本発明のタッチパネルについて実施の形態の1例を示す図であり、(a)はタッチパネル付液晶表示装置のタッチパネルの部位を示す斜視図、(b)は奇数番目のドライブ線(5y-1,5y-3,5y-5〜5y-ny-1)を順次走査し次に偶数番目のドライブ線(5y-2,5y-4,5y-6〜5y-ny)を順次走査するときの走査表である。これらの図に示すように、本発明のタッチパネル3は、ガラス基板等から成る基板(図1(a)ではカラーフィルタ側基板2)と、カラーフィルタ側基板2上の所定の方向(例えば、行方向)に配置された複数本のセンサ線5xと、センサ線5xと電気的に絶縁された状態で、カラーフィルタ側基板2上にセンサ線5xと交差させて配置された複数本のドライブ線5yと、を有しており、カラーフィルタ側基板2が立てられた状態で使用可能なタッチパネルであって、複数本のドライブ線5yは、立てられた状態のカラーフィルタ側基板2の縦方向に平行に配置されている構成である。この構成により、以下の効果を奏する。立てられた状態のカラーフィルタ側基板2上の検出面3pに水滴等の導電性の高い液滴が付着した場合、液滴は縦方向に伸びやすいが横方向には伸びにくいために、液滴が重なるドライブ線5yの数は増加しにくい。その結果、液滴から成る導電路を介して漏れ出ることを抑えることができるので、駆動パルスによって生じた検出電流が低下しにくくなり、意図的な接触である人の指と、流れ落ちる液滴と、を判別することが容易になる。
本発明のタッチパネル3は、投影型静電容量方式のものであり、基本的な構成は図3に示すものと同様であり、例えば以下のような構成である。例えば、カラーフィルタ側基板2の一面である液晶側の面と反対側の面に形成された、ドライブ線5yの電極部間を接続するためのブリッジ電極(中継電極)と、その上の透明絶縁体層と、透明絶縁体層上に形成された、所定の方向(例えば、行方向)に伸びるITO(Indium Tin Oxide ;酸化インジウムスズ)透明電極等から成るセンサ線5xと、センサ線5xの電極部間を接続する接続部と、上記特定の方向と直交する方向(例えば、列方向)に伸びるITO透明電極等から成るドライブ線5yと、を有する構成である。この構成により、ドライブ線5yのブリッジ電極とセンサ線5xの接続部とは、透明絶縁体層を間に介して重なっているので、センサ線5xとドライブ線5yとは電気的に絶縁された状態となる。なお、図3に示すように、センサ線5xの矩形状の電極部とドライブ線5yの矩形状の電極部とは接していないので、センサ線5xの電極部とドライブ線5yの電極部は電気的に絶縁されている。そして、ドライブ線5yのブリッジ電極5bは、ドレイブ線5yの電極部とコンタクトホール等によって接続される。これにより、人の指先等の静電的な導電体が静電容量検出領域に近づいたときのドライブ線5yの電極部とセンサ線5xの電極部との静電結合による静電容量の変化を捉えることができる。そして、静電容量の変化が生じた、ドライブ線5yの電極部とセンサ線5xの電極部を、外部の制御IC(Integrated Circuit)、制御LSI(Large Scale Integrated Circuit)等によって特定することにより、静電容量検出領域における静電容量が変化した位置を、2次元的に、即ち平面内において特定することができる。
図1の例では、LCD1のカラーフィルタ側基板2上にセンサ線5xとドライブ線5yが直接的に配置されているが、センサ線5xとドライブ線5yが配置される基板としては、図2(a)に示すようにタッチパネル専用の基板であってもよい。
また、センサ線5xとドライブ線5yが配置される基板は、立てられた状態で使用可能なものであるが、立てられた状態あるいは傾斜した状態で使用される基板と水平面とのなす傾斜角度は、基板に付着した液滴が流れ落ちるような傾斜角度であり、好適には30度乃至90度程度である。より好適には45度乃至90度程度、さらに好適には60度乃至90度程度である。基板が立てられた状態で使用可能なタッチパネルが付属する電気機器としては、例えば、自動車経路誘導システム(カーナビゲーションシステム)、船舶経路誘導システム、航空機経路誘導システム、魚群探知機、医療機器、計測機器、パーソナルコンピュータ、自動販売機などがある。なお、基板が立てられていない状態で使用可能なタッチパネルであっても、基板が立てられた状態で使用可能であれば本発明のタッチパネルの範疇に入る。
本発明のタッチパネル3は、複数本のドライブ線を間引き走査する走査制御部を有していることが好ましい。この走査制御部は、図3に示す走査制御部88aと同様である。すなわち、走査制御部88aは、例えばIC,LSI等から成る駆動制御部88に含まれており、駆動制御部88の制御領域の一つである。なお、駆動制御部88は、ドライブ線5yに駆動パルス(ドライブパルス)を走査しながら入力させる走査制御部88aと、センサ線5xから出力された検出パルスを受信し指等の被検出体を検出する検出部88bと、を有している。また、走査制御部は、人の指等の導電体を検出していない非検出状態で間引き走査し、人の指等の導電体を検出したら全ドライブ線の順次走査を行うことが好ましい。この場合、人の指等の導電体を位置精度を維持して検出できる。
また本発明のタッチパネル3は、走査制御部は、間引かれるドライブ線5yを走査周期毎に異ならせて間引き走査することが好ましい。この場合、連続走査周期においてそのいずれにおいても液滴が重なるドライブ線5yの数をより減少させることができる。すなわち、ドライブ線5yを走査するある走査周期ではn本(nは自然数)のドライブ線5yに液滴が重なっている場合、次の走査周期では液滴がドライブ線5yに重なる本数をn−m本(mは間引きの本数)に削減することも可能となる。その結果、連続する走査周期において上記差分が閾値を超えないようにすることがより容易になる。その結果、液滴がさらに誤検出されにくくなる。なお走査周期とは、検出面3pにおける全ドライブ線5yを一ラインずつ走査するのに要する時間である。また、間引き走査する場合、間引く本数の分だけ走査期間を短くすることができる。
また、走査制御部は、間引かれるドライブ線5yの本数を走査周期毎に異ならせて間引き走査することもできる。例えば、検出面3pにおいて何も検出されない状態が継続する場合、間引かれるドライブ線5yの本数を多くして走査し、その状態を維持し、被検出体が検出された場合、間引き走査を停止したり、間引かれるドライブ線5yの本数を少なくして走査することがよい。この場合、タッチパネル3の消費電力を抑えることができる。
また本発明のタッチパネル3は、走査制御部は、間引かれるドライブ線5yを走査周期毎に異ならせて間引き走査するとともに、ドライブ線5yを一本おきに間引き走査することが好ましい。この場合、例えば、ドライブ線5yの奇数ラインを順次走査した後に偶数ラインを順次走査する場合、ある奇数ラインの走査とそれに隣接する偶数ラインの走査との間の時間間隔は、一画面の走査期間の半分以上の時間間隔となる。複数のドライブ線5yに重なる液滴は、ある程度の時間(数10ミリ秒程度)をかけて流れ落ちるため、全ラインを1回走査し終わった時点で、上記差分が閾値を超えない程度の検出電流(液滴の接触により変化した電流)が流れるセンサ線5xの電極部の座標が異なったものとすることができる。これに対して、人の指の接触の場合、隣接する複数のセンサ線5xの電極部で、座標が変わることなく上記差分が閾値を超えた電流が流れやすい。従って、意図的な接触である人の指と、流れ落ちる液滴と、を判別することが容易になる。図1(b)は、ドライブ線5y-1,5y-2,5y-3,5y-4,5y-5〜5y-nyを、ドライブ線5yを一本おきに間引き走査する場合において、ドライブ線5yの走査順を示す走査表である。複数のドライブ線5yのうち奇数ラインを順次走査した後に偶数ラインを順次走査する。また、その逆に偶数ラインを順次走査した後に奇数ラインを順次走査してもよい。
また本発明のタッチパネル3は、複数本のドライブ線5yは、配置のピッチが3mm乃至10mmであることが好ましい。この場合、人の指程度の大きさの液滴が重なるドライブ線の数を2本程度以下にすることが容易にでき、検出パルスのピーク値の低下を抑えることが容易となるので、人の指と液滴とを判別することが容易になる。検出面3pに接触した人の指の部位は、直径が3mm乃至10mm程度の円形状、あるいは最大径が3mm乃至10mm程度の楕円形状となる。従って、ドライブ線5yの配置のピッチを3mm乃至10mm程度とすると、検出面3pに接触した人の指の部位が重なるドライブ線5yの数が1本〜2本程度となり、人の指を検出するのに検出の位置精度が最適なピッチとなる。また、この場合、検出面3pに接触した人の指と同程度の大きさの液滴が付着し、液滴が縦方向の下方に垂れて流れた場合も、それが重なるドライブ線5yの数も1本〜2本程度となり、液滴が互いに隣接するドライブ線5yに重なることにより漏れ出る電流の低下を抑えることが容易となる。なお、人の指程度の大きさよりも大きい液滴は、タッチパネル3の検出面3pに接している検出面積が大きくなることから、検出面積の違いに基づいて人の指と区別することが可能である。ドライブ線5yの配置のピッチが3mm未満である場合、被検出体の検出の位置精度は向上するが、液滴が重なるドライブ線5yの数が増加するので液滴を介した漏れ電流が大きくなり、誤検出が生じやすくなる傾向がある。また、検出電極が多くなることにより走査時間が長くなり、タッチパネルの応答時間も長くなる。ドライブ線5yの配置のピッチが10mmを超える場合、被検出体の検出の位置精度が低下する傾向がある。より好ましくは、ドライブ線5yの配置のピッチは4mm乃至7mm程度がよい。
なお、本発明のタッチパネルは、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜の設計的な変更、改良が施されていてもよい。
本発明のタッチパネルは各種の表示装置に付属させることができる。その表示装置としては、LCD、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、無機EL表示装置、PDP(Plasma Display)などがある。また、本発明のタッチパネルが付属する表示装置がLCDである場合、そのLCDとしては、TN(Twisted Nematic)方式、インプレーンスイッチング(In-plane Switching :IPS)方式、フリンジフィールドスイッチング(Fringe Field Switching :FFS)方式のものなどを採用できる。
1 液晶表示装置
2 カラーフィルタ側基板
3 タッチパネル
3p 検出面
5x-1〜5x-nx センサ線
5y-1〜5y-ny ドライブ線

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上の所定の方向に配置された複数本のセンサ線と、
    前記センサ線と電気的に絶縁された状態で、前記基板上に前記センサ線と交差させて配置された複数本のドライブ線と、を有しており、前記基板が立てられた状態で使用可能なタッチパネルであって、
    前記複数本のドライブ線は、立てられた状態の前記基板の縦方向に平行に配置されているタッチパネル。
  2. 前記複数本のドライブ線を間引き走査する走査制御部を有している請求項1に記載のタッチパネル。
  3. 前記走査制御部は、間引かれる前記ドライブ線を走査周期毎に異ならせて間引き走査する請求項2に記載のタッチパネル。
  4. 前記走査制御部は、前記ドライブ線を一本おきに間引き走査する請求項3に記載のタッチパネル。
  5. 前記複数本のドライブ線は、配置のピッチが3mm乃至10mmである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のタッチパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019109721A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 カシオ計算機株式会社 電子機器、電子機器の制御方法及びプログラム

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