JP2017156305A - 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム - Google Patents

画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017156305A
JP2017156305A JP2016042122A JP2016042122A JP2017156305A JP 2017156305 A JP2017156305 A JP 2017156305A JP 2016042122 A JP2016042122 A JP 2016042122A JP 2016042122 A JP2016042122 A JP 2016042122A JP 2017156305 A JP2017156305 A JP 2017156305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging device
image
unevenness
display
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016042122A
Other languages
English (en)
Inventor
明生 石渡
Akio Ishiwatari
明生 石渡
勝之 松井
Masanori Matsui
勝之 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp NEC Display Solutions Ltd
Original Assignee
NEC Display Solutions Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Display Solutions Ltd filed Critical NEC Display Solutions Ltd
Priority to JP2016042122A priority Critical patent/JP2017156305A/ja
Publication of JP2017156305A publication Critical patent/JP2017156305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】撮像機器側で生じる表示ムラを相殺し、一般的な撮像機器を用いて、高い精度で、表示装置側で生じる表示ムラを計測できるようにする。
【解決手段】画像ムラの計測対象となる表示装置501と、表示装置501の画像を撮影する撮像機器502と、処理装置503とを設ける。撮像機器502で、表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、基準エリアを撮影する。処理装置503で、基準エリアを撮影した画像を用いて撮像機器502側により生じるムラを計測する。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラムに関する。
画像の明るさや色合い等を含めて画像の評価を行う場合において、表示装置の表示の輝度若しくは色度が、表示領域全面に渡って均一となっていることが望ましい。表示ムラのない均一な画面を表示装置に表示させるために、従来、製造工程において、表示ムラの補正処理が行われている。この表示ムラの補正処理は、輝度・色度の2次元的な分布を測定できる特殊な測定装置を用い、まず表示装置本来の表示ムラを測定した後に、輝度が高い部分については最も輝度の低い部分に近づけるように表示装置の光量を調整し、色むらについては、ターゲットとする色座標に近づくようにRGB(赤、緑、青)のゲインを調整するようにして行われている(例えば特許文献1)。
特開2013−128255号公報
しかしながら、たとえ製造工程において表示ムラの補正処理を行ったとしても、経時的な温度変化や表示装置の劣化などの影響により、ユーザが使用を重ねていくに従い、表示装置の表示ムラが劣化していくことがある。表示装置の表示ムラが劣化した場合、現状では表示装置の製造工程で使用されている特殊な測定機器を使用して、再度、表示ムラの調整処理を行って対応している。
ところが、このような特殊な測定機器を使用するためには、表示装置をユーザ宅から預かり、この表示装置を測定機器の設置されている特別な環境下に持ち込む必要がある。そのため、ユーザは現在使用している表示装置を一時的に手放す必要があり、その期間内では、ユーザは、表示装置の使用ができない状態になるか、又は代替品にて対応することになる。
そこで、ユーザの一般的な環境下でも簡易的に表示装置の表示ムラの補正処理が行えることが要望されている。ところが、一般的な環境下で表示装置の表示ムラの補正処理を行う場合、表示装置の表示画面を測定するための撮像機器の精度が問題になる。すなわち、一般的な環境下で表示装置の表示ムラの補正処理を行う場合、表示装置の表示画面を取得するのに、一般的に普及しているデジタルカメラ等の撮像機器が用いられることになる。
表示ムラの補正処理で使用されている測定装置は、2次元的な輝度・色度の分布を正確に測定するため、測定装置側で測定ムラが発生しないことを意図して、高い精度で光学系が設計されている。ところが、一般的に普及しているデジタルカメラは、そのような用途を考慮して設計されていないため、撮像機器のイメージセンサにより生じる表示ムラや、レンズ等の光学系により生じる表示ムラなどを含んでいる。
したがって、一般的に普及しているデジタルカメラ等の撮像機器を用いて表示装置の表示ムラを計測すると、表示装置側で生じる表示ムラと、撮像機器側で生じる表示ムラとの2つの要素が合わさってしまい、表示装置側で生じる表示ムラを正確に測定することが難しくなる。
上述の課題を鑑み、本発明は、撮像機器側で生じる表示ムラを相殺し、一般的な撮像機器を用いて、高い精度で、表示装置側で生じる表示ムラを計測できる画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を鑑み、本発明の一態様に係る画像ムラ計測システムは、画像ムラの計測対象となる表示装置と、前記表示装置の画像を撮影する撮像機器と、前記表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記基準エリアを撮影した画像を用いて、前記撮像機器側により生じるムラを計測する処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像ムラ計測方法は、表示装置の表示ムラを計測する表示ムラ計測方法であって、表示装置に画像を表示する工程と、前記表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影する工程と、前記撮像機器により撮影された基準エリアの画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像ムラ計測装置は、表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影した画像を入力する入力部と、前記基準エリアを複数した画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測する計測部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係るプログラムは、表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影した画像を入力するステップと、前記基準エリアを撮影した画像を用いて前記撮像機器側により生じるムラを計測するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、撮像機器側で生じる表示ムラを相殺して、表示装置側で生じる表示ムラを測定できる。これにより、一般的に用いられるデジタルカメラを撮像機器として用いても、高い精度で、表示装置側で生じる表示ムラを測定できる。
本発明の第1の実施形態に係る表示ムラ計測システムの構成の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る表示ムラ計測システムにおける処理装置の概要を示すブロック図である。 表示ムラの計測工程の説明に用いるフローチャートである。 表示ムラの計測の各工程の説明図である。 表示ムラの計測の各工程の説明図である。 表示ムラの計測の各工程の説明図である。 表示ムラの計測の各工程の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示ムラ計測システムの構成の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示ムラ計測システムの構成の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示ムラ計測システムの説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示ムラ計測システムの説明図である。 本発明による画像ムラ計測システムの基本構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示ムラ計測システム1の構成を示すものである。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る表示ムラ計測システム1は、表示装置11と、撮像機器12と、処理装置13とから構成される。
表示装置11は、表示ムラの計測対象の装置である。
撮像機器12は、表示装置11の表示画面を取得するための装置である。撮像機器12としては、一般的なデジタルカメラを用いることができる。
処理装置13は、撮像機器12の撮像画面を用いて、表示ムラを計測する機器である。処理装置13は、後に説明するように、表示装置11にテスト画像を表示させる機能を有している。また、処理装置13は、基準エリアを選定するためのグリッドを表示させる機能を有している。また、処理装置13は、基準エリアを撮像範囲で撮影した撮像機器12の撮像画像から、撮像機器12側で生じる表示ムラのデータを求める機能を有している。また、処理装置13は、撮像機器12側で生じる表示ムラをキャンセルした画像から、表示装置11側で生じる表示ムラのデータを求める機能を有している。
表示装置11と処理装置13との間は、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface;高精細度マルチメディアインターフェース)を介して接続されている。なお、表示装置11と処理装置13との間のインターフェースは、HDMI(登録商標)に限定されず、RGBコンポーネントビデオ端子やコンポジットビデオ端子等、どのようなものを用いても良い。
撮像機器12と処理装置13とは、例えばUSB(Universal Serial Bus;ユニバーサル・シリアル・バス)で接続される。なお、撮像機器12と処理装置13との間のインターフェースは、USBに限定されず、LAN(Local Area Network;構内通信網)やRS−232(Recommended Standard 232)等の有線インターフェース、Bluetooth(登録商標)、またはWi−Fi(Wireless Fidelity;ワイファイ)などの無線インターフェース等、どのようなものを用いても良い。
また、撮像機器12で撮影された画像をメモリカードに記憶しておき、このメモリカードを表示装置11に装着することで、撮像機器12で撮影された画像を処理装置13に転送しても良い。
図2は、処理装置13の概要を示すブロック図である。図2に示すように、処理装置13は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)21と、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)22と、RAM(Random Access read/write Memory;読み書き可能なメモリ)23と、記憶部24と、入力部25と、表示駆動部26と、外部インターフェース27とから構成されている。
CPU21は、コマンドを解釈して、各種の処理を行う。本実施形態では、CPU21は、表示装置11にテスト画像を表示させる処理や、基準エリアを選定するためのグリッドを表示させる処理を行う。また、CPU21は、基準エリアを撮像範囲で撮影した撮像機器12の撮像画像から、撮像機器12側で生じる表示ムラのデータを求める処理を行う。また、CPU21は、撮像機器12側で生じる表示ムラをキャンセルした画像から、表示装置11側で生じる表示ムラのデータを求める処理を行う。
ROM22には、ブートプログラムが記憶されている。
RAM23は、CPU21において実行されるプログラムの作業領域等を記憶するメインメモリとして用いられる。
記憶部24は、ハードディスクメモリやフラッシュメモリからなり、各種のデータやプログラムを記憶している。
入力部25は、キーボードやマウス等からなり、入力情報を入力する。
表示駆動部26は、HDMI(登録商標)インターフェース等を介して、表示装置11と接続されており、CPU21の制御に基づいて、各種の表示情報を表示装置11に出力する。
外部インターフェース27は、USBインターフェース等であり、外部インターフェース27には、撮像機器12が接続されている。
処理装置13は、外部インターフェース27を介して、撮像機器12の撮像画像を入力する。
次に、本発明の第1の実施形態に係る表示ムラ計測システム1を用いた表示装置の表示ムラ補正処理について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ユーザは、表示ムラ計測システム1を構成する各機器をセットする(ステップS1)。すなわち、ユーザは、表示装置11の表示画面の前面に、撮像機器12を配置する。そして、表示装置11と処理装置13との間を、HDMI(登録商標)で接続し、撮像機器12と処理装置13との間を、USBで接続する。
次に、ユーザは、処理装置13の入力部25を操作し、処理装置13からテスト画像を出力させ、表示装置11に表示させる(ステップS2)。テスト画像としては、全面単色な映像が用いられる。本実施形態では、テスト画像としては、グレーの単色画面を表示させるものとする。
図4(A)は、このときの表示装置11の表示画面の一例である。上述のように、テスト画像はグレーの単色画面である。しかしながら、表示装置11に表示される画面は、一様に単色な画面にならず、図4(A)に示すように、表示ムラが含まれている。ユーザは、図4(A)に示すような画面が表示装置11に表示されたら、この画面中から、表示ムラのない領域を確認する。
次に、ユーザは、処理装置13の入力部25を操作し、処理装置13からのテスト画像にグリッドを表示させる(ステップS3)。ここでは、処理装置13は、例えば画面を(5×3=15)に分割するグリッドを発生している。なお、グリッドは、ムラのない領域をユーザに選択させることを目的として表示するものである。グリッドでの選択は一例であり、その細かさやグリッドの形状については任意である。
グリッドが表示されたら、ユーザは、ムラのない領域を確認し、入力部25を操作して、表示ムラのない領域を基準エリアとして指定する(ステップS4)。
なお、ここでいうムラのない領域とは、グリッドによって画面が分割された複数の画面領域の中で、ムラが少ない領域(または、ムラがない領域)である。例えば、ここでいうムラのない領域とは、画面領域内において最も輝度が高い部分と画面領域内において最も輝度が低い部分との輝度の差を計測し、その輝度の差が最も小さい画面領域のことである。または、例えば、ここでいうムラのない領域とは、各画面領域内の任意の2か所の部分において最も色差が大きい部分の色差(最大色差)を計測し、その最大色差が最も小さい画面領域のことである。
図4(B)は、テスト画像を表示したときの表示装置11の表示画面である。この表示画面から、破線で囲んで示す領域は、表示ムラが殆ど発生していないことが確認できる。図4(C)に示すように、グリッドが表示されたら、ユーザは、このグリッドを使って、表示ムラのない領域を基準エリアとして指定する。ユーザが入力部25を操作して、表示ムラのない領域を基準エリアとして指定すると、その場所の入力情報を受け、図4(D)に示すように、基準エリアが枠によりマーキングされる。
次に、ユーザは、撮像機器12の全撮像領域をカバーするように、撮像機器12で、基準エリアを複数回撮影する(ステップS5)。
図5は、このときの撮影処理を示している。まず、ユーザは、図5(A)に示すように、基準エリアが撮像機器12の撮影領域の左端上側に来るように撮像機器12の位置を設定し、表示装置11の表示画面を撮影する。次に、ユーザは、図5(B)に示すように、基準エリアが撮像機器12の撮影領域の左端中央に来るように撮像機器12の位置を設定し、表示装置11の表示画面を撮影する。次に、ユーザは、図5(C)に示すように、基準エリアが撮像機器12の撮影領域の左端下側に来るように撮像機器12の位置を設定し、表示装置11の表示画面を撮影する。以下、図5(D)に示すように、基準エリアが撮像機器12の撮影領域の全領域に渡るように撮像機器12の位置を順に動かして、表示装置11の表示画面を撮影する。
なお、撮像機器12で表示装置11の画面を撮影する際、撮像機器12の撮像領域の全ての領域で基準エリアが撮影されれば良く、静止画で撮影するか、動画で撮影するかは問わない。但し、基準エリアの明るさ・色度が撮像機器から見て変化してしまうと合成した際にムラをつくってしまうため、表示装置11の輝度や色度を変化させないように固定することと、表示装置11と撮像機器12との間の距離や角度を固定すること、外光等の外乱を除くことが必要となる。
このようにして、撮像機器12の全撮像領域をカバーするように、基準エリアが撮影されたら、ユーザは、撮像画像のデータを撮像機器12から処理装置13に転送する(ステップS6)。
次に、ユーザは、処理装置13の入力部25を操作し、処理装置13に、撮像機器12側で生じる表示ムラのデータの取得処理を行わせる(ステップS7)。撮像機器12側で生じる表示ムラのデータの取得処理では、処理装置13は、ステップS5で撮影された複数の撮像画像から基準エリアの部分を抽出し、これらを順番に組み合わせて一つの画像を生成する。そして、基準エリアの撮像画像を合成した画像をリファレンスとして、撮像機器12側で生じる表示ムラの分布を表す2次元データを取得する。
つまり、表示装置11の表示画面を撮像機器12で撮影した場合、撮像機器12の撮像画面中には、表示装置11側の表示ムラと、撮像機器12側で生じる表示ムラとが含まれる。しかしながら、基準エリアは、表示装置11側の表示ムラのない部分として指定された領域である。したがって、基準エリアの撮像画像を合成して生成された画像には、表示装置11側で生じる表示ムラは殆ど含まれていない。このことから、基準エリアの撮像画像を合成した画像からムラの分布を取得することで、撮像機器12側で生じる表示ムラの二次元分布データを取得できる。
撮像機器12側で生じる表示ムラのデータが取得できたら、ユーザは、処理装置13の入力部25を操作し、処理装置13から、撮像機器12側で生じる表示ムラをキャンセルしたテスト画像を出力させ、表示装置11に表示させる(ステップS8)。
つまり、図6(A)は、ステップS7で取得された撮像機器12側で生じる表示ムラのデータの分布を示している。図6(B)に示すように、この撮像機器12側で生じる表示ムラのデータを反転させて、テスト信号に重畳すると、図6(C)に示すような撮像機器12側で生じる表示ムラをキャンセルできる。
次に、ユーザは、撮像機器12を操作して、撮像機器12の全画面を撮影する(ステップS9)。
全画面が撮影されたら、ユーザは、撮像画像のデータを撮像機器12から処理装置13に転送する(ステップS10)。
次に、ユーザは、処理装置13の入力部25を操作し、処理装置13に、表示装置11側の表示ムラのデータの取得処理を行わせる(ステップS11)。表示装置11側の表示ムラのデータの取得処理では、処理装置13は、ステップS9で撮影された撮像画像をリファレンスとして、表示装置11側で生じる表示ムラの分布を表す2次元データを取得する。
つまり、図7(A)に示すように、表示装置11の表示画面に、撮像機器12側で生じる表示ムラをキャンセルしたテスト画像を表示させて、表示装置11の全画面を撮像機器12により撮影する。このとき、撮像機器12から、図7(B)に示すような撮像画像が得られたとする。上述のように、撮像機器12側で生じる表示ムラはキャンセルされているので、この撮像画像に含まれているのは、表示装置11側の表示ムラだけである。このことから、撮像機器12の撮像画像からムラの分布を取得することで、表示装置11側の表示ムラの二次元分布データを取得できる。
表示装置11側の表示ムラのデータが取得できたら、図7(C)に示すように、表示装置11側で生じる表示ムラの分布を表した2次元データを元に、表示装置111の表示ムラをキャンセルするデータを作成し、表示装置の映像と掛け合わせることで、図7(D)に示すように、表示装置11側で生じる表示ムラを均一化することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、ユーザは、表示装置11に単色のテスト画像を表示させ、表示ムラの少ない領域を指定し、この表示ムラの少ない領域を基準エリアとして処理装置13に指定する。そして、ユーザは、撮像機器12の全撮像領域をカバーするように、複数の基準エリアを撮影する。これら、複数の基準エリアの撮像画像から一枚の画像を合成することで、撮像機器12側で生じる表示ムラ分布データを取得することができる。
その後、取得した撮像機器12側で生じる表示ムラ分布データを元に、撮像機器12側で生じる表示ムラを相殺するデータを処理装置13側で作成し、撮像機器12側で取得したデータに対し掛け合わせる処理を行うことで、撮像機器12側で生じる表示ムラのない画像を表示装置11に表示することが可能となる。この状態で、ユーザは、表示装置11の全画面を撮像機器12で撮影することで、表示装置11側の表示ムラを測定することができる。
<第2の実施形態>
図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示ムラ計測システム101の構成を示すものである。
図8に示すように、本発明の第2の実施形態に係る表示ムラ計測システム101は、表示装置111と、撮像機器112と、処理装置113と、X−Yステージ114とから構成される。表示装置111、撮像機器112、処理装置113は、第1の実施形態における表示装置11、撮像機器12、処理装置13と同様である。
前述の第1の実施形態では、撮像機器12側で生じる表示ムラを取得するために、ユーザは、撮像機器12の全撮像領域をカバーするように、基準エリアを複数回撮影している。このとき、撮像機器から見た輝度・色度が変化しないように、表示装置11と撮像機器12との距離と角度は常に一定であることが望ましい。しかしながら、ユーザの作業では、表示装置11と撮像機器12との距離と角度を確実に固定することは難しい。
これに対して、この第2の実施形態では、撮像機器112は、X−Yステージ114の可動部に載置されている。これにより、撮像機器112は、表示装置11と撮像機器12との距離と角度を一定に保ったまま、X−Yステージ114の可動範囲の分だけ自由に動くことができ、表示装置111の基準エリアを高い精度で撮像できる。
<第3の実施形態>
図9は、本発明の第3の実施形態に係る表示ムラ計測システム201の構成を示すものである。
図9に示すように、本発明の第3の実施形態に係る表示ムラ計測システム201は、表示装置211と、撮像機器212と、処理装置213とから構成される。表示装置211、撮像機器212、処理装置213は、第1の実施形態における表示装置11、撮像機器12、処理装置13と同様である。本実施形態では、撮像機器12は、表示装置11の基準エリアの位置に密着されている。
前述の第1の実施形態では、撮像機器12側で生じる表示ムラを取得するために、ユーザは、撮像機器12の全撮像領域をカバーするように、基準エリアを複数回撮影している。このとき、撮像機器から見た輝度・色度が変化しないように、表示装置11と撮像機器12との距離と角度は常に一定であることが望ましい。また、撮像機器12側で生じる表示ムラのデータを取得する際に、複数の撮像画像から基準エリアの部分を抽出し、これらを順番に組み合わせて一つの画像を生成する必要がある。
これに対して、この第3の実施形態では、図10に示すように、撮像機器212は表示装置211の表示面215と密着されている。これにより、撮像機器212と表示装置211との距離と角度を固定することができる。
また、図11に示すように、基準エリア216の撮像画像が撮像機器212の全撮像領域に収まるように、撮像機器212を表示装置211に近接して配置すれば、撮像機器212から得られる画像は、全領域が表示ムラのない基準エリアから得られた画像となる。したがって、1回の撮影で撮像機器212から得られる画像をそのまま用いて、撮像機器212側で生じる表示ムラのデータを取得できる。このため、複数枚の基準エリアを撮影し、それらを組み合わせる処理が不要となる。
ただし、表示装置211の表示面と撮像機器212とを非常に近接させるため、表示装置211が持つ表示画素と撮像機器212が持つイメージセンサの画素の大きさの差が干渉し、モアレが観測される可能性がある。これについては、例えば撮像機器212側のフォーカスを調整し、モアレが発生しにくい条件で撮影する方法や、処理装置213側でモアレを除去する画像処理を実施するなどの方法で対応することが可能である。
図12は、本発明による画像ムラ計測システム500の基本構成を示す概略ブロック図である。
図12に示すように、本発明による画像ムラ計測システム500は、表示装置501と、撮像機器502と、処理装置503とを基本構成とする。
表示装置501は、画像ムラの計測対象となる。
撮像機器502は、表示装置501の画像を撮影する。
処理装置503は、表示装置501に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器502の全撮像領域をカバーするように、基準エリアを撮影した画像を用いて撮像機器502側により生じるムラを計測する。
なお、表示ムラ計測システム1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1:表示ムラ計測システム,11:表示装置,12:撮像機器,13:処理装置,24:記憶部,25:入力部,26:表示駆動部,27:外部インターフェース

Claims (9)

  1. 画像ムラの計測対象となる表示装置と、
    前記表示装置の画像を撮影する撮像機器と、
    前記表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記基準エリアを撮影した画像を用いて、撮像機器側により生じるムラを計測する処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像ムラ計測システム。
  2. 前記撮像機器は、固定治具によって固定し、前記撮像機器の撮像方向及び前記撮像機器と前記表示装置との間の距離を一定に保つことを特徴とする請求項1に記載の画像ムラ計測システム。
  3. 前記撮像機器は前記表示装置に密着されていることを特徴とする請求項1に記載の画像ムラ計測システム。
  4. 表示装置の表示ムラを計測する表示ムラ計測方法であって、
    表示装置に画像を表示する工程と、
    前記表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影する工程と、
    前記撮像機器により撮影された基準エリアの画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測する工程と、
    を含むことを特徴とする画像ムラ計測方法。
  5. 前記基準エリアを撮影する工程では、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを複数回撮影し、
    前記撮像機器側により生じるムラを計測する工程では、前記撮像機器により撮影された複数の画像を合成し、当該合成された画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像ムラ計測方法。
  6. 更に、前記撮像機器側により生じる画像ムラの分布データから、前記撮像機器側により生じる画像ムラの分布を反転させたデータを作成する工程と、
    前記撮像機器側により生じる画像ムラの分布を反転させたデータと、前記撮像機器側により生じる画像ムラの分布データとを掛け合わせることによって、撮像機器側により生じる画像ムラをキャンセルする工程と、
    を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像ムラ計測方法。
  7. 更に、前記撮像機器側により生じる画像ムラをキャンセルする画像を前記表示装置に表示する工程と、
    前記撮像機器により前記表示装置の全体画像を撮影して、表示装置側により生じる画像ムラを計測する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像ムラ計測方法。
  8. 表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影した画像を入力する入力部と、
    前記基準エリアを複数した画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測する計測部と、
    を備えることを特徴とする画像ムラ計測装置。
  9. 表示装置に表示された画像の中で表示ムラが少ない領域を基準エリアとし、撮像機器の全撮像領域をカバーするように、前記撮像機器により前記基準エリアを撮影した画像を入力するステップと、
    前記基準エリアを撮影した画像を用いて撮像機器側により生じるムラを計測するステップと、
    を含むコンピュータにより実行可能なプログラム。
JP2016042122A 2016-03-04 2016-03-04 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム Pending JP2017156305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042122A JP2017156305A (ja) 2016-03-04 2016-03-04 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042122A JP2017156305A (ja) 2016-03-04 2016-03-04 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017156305A true JP2017156305A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59808650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016042122A Pending JP2017156305A (ja) 2016-03-04 2016-03-04 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017156305A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8659672B2 (en) Image processing apparatus and image pickup apparatus using same
JP5844940B2 (ja) 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム、並びに記録媒体
WO2014136323A1 (ja) 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置、撮像装置、復元フィルタ生成プログラム並びに記録媒体
JP2014022998A5 (ja)
TWI638149B (zh) 輝度測定方法、輝度測定裝置及使用前述方法與裝置之畫質調整技術
JP6096382B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP5411786B2 (ja) 撮影装置および画像統合プログラム
CN114584700A (zh) 对焦标记方法、标记装置以及电子设备
JP5775414B2 (ja) 投影輝度調整方法、投影輝度調整装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP7106259B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法
US10205940B1 (en) Determining calibration settings for displaying content on a monitor
JP2017138927A (ja) 画像処理装置、撮像装置およびそれらの制御方法、それらのプログラム
JP2015119344A (ja) 撮像素子の感度分布の測定装置及びその制御方法、画像表示装置のキャリブレーション装置及びその制御方法
JP5127638B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
WO2016041144A1 (zh) 一种图像处理的方法及装置
JP2019154029A (ja) 画像処理装置及び撮像装置
JP2017156305A (ja) 画像ムラ計測システム、画像ムラ計測方法、画像ムラ計測装置、及びプログラム
JP7350510B2 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム、及び、記憶媒体
JP6209950B2 (ja) 色再現特性作成装置、色再現特性作成システム、プログラムおよび色再現特性作成方法
CN110300291B (zh) 确定色彩值的装置和方法、数字相机、应用和计算机设备
JP7341843B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、撮像装置、プログラム
WO2019012647A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム記憶媒体
CN110771147A (zh) 拍摄装置参数的调节方法、控制设备及拍摄系统
JP2012249009A (ja) 光学投影制御装置、光学投影制御方法、及びプログラム
JP2014011639A (ja) 撮像装置