JP2017154151A - 溶接電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で、かつ、通電時間を長く設定できる溶接電源装置を提供する。
【解決手段】電極4,5に溶接電流Zを供給する放電回路7の蓄電部9に電気二重層コンデンサ2を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】電極4,5に溶接電流Zを供給する放電回路7の蓄電部9に電気二重層コンデンサ2を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、溶接電源装置に関する。
従来、抵抗溶接機には、大別して、単相交流式、インバータ式、充放電コンデンサ式等がある。
単相交流式では、入力電源の50Hz乃至60Hzの周波数に同期した一定の間隔でしか電流制御を行い得ず、通電時間中に電気的に間隔が空き、溶接が不安定になるという欠点があった。インバータ式でも、電流制御の間隔が短縮して高速となるが、やはり一定間隔であることに変わりなく、安定した溶接が行えなかった。また、単相交流式及びインバータ式では、入力電源を増幅して電流を流すために、大容量のエネルギーが必要であった。
単相交流式では、入力電源の50Hz乃至60Hzの周波数に同期した一定の間隔でしか電流制御を行い得ず、通電時間中に電気的に間隔が空き、溶接が不安定になるという欠点があった。インバータ式でも、電流制御の間隔が短縮して高速となるが、やはり一定間隔であることに変わりなく、安定した溶接が行えなかった。また、単相交流式及びインバータ式では、入力電源を増幅して電流を流すために、大容量のエネルギーが必要であった。
充放電コンデンサ式では、コンデンサの充電電圧を調整することによって溶接条件を設定するので、通電時間についてはコンデンサの容量と溶接機2次回路のインピーダンスによって決定され、通電時間を任意に調整することができず、長い通電時間を必要とする溶接には使用できないという欠点があった。また、高電圧を制御するため細かな出力調整が出来なかった。
そこで、上記の問題を解消するための制御装置を備えた抵抗溶接機が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1記載の抵抗溶接機は、コンデンサの1本当たりの電気容量が小さかったので、通電時間を長くするために使用するコンデンサの本数を増やす必要があり、電源装置が大掛かりなものとなって、コストも増大していた。さらに、コンデンサの本数を増やすことで、設定電圧に対しての電流値も大きくなり、微細な溶接には使用しづらいという欠点があった。
図6は、従来の抵抗溶接機に於て、設定電圧3V、通電時間100msでの放電を行った際の出力波形を示すグラフ図である。放電開始後に電圧がピークP0に達した後、コンデンサの放電に伴って、出力波形がダウンスロープを描き、電圧が次第に降下する。ピークP0時の電圧をピーク電圧E0とし、放電開始から100ms後に於けるピーク電圧E0からの電圧降下(落差)をΔEとすると、ΔEの大きさは、ピーク電圧E0の10%を超えている。このように、通電時間中にピーク電圧E0からの電圧降下ΔEが発生すると、被溶接物に流れる電流が減少するために溶接部が大きく形成できなかった。
また、図7に示すように、放電開始から微小秒t0後には電圧がピークP0に達するが、この微小秒t0の長さが2.0ms〜2.5msと非常に短く、電圧(電流)の立ち上がりが急峻であった。このことは、溶接部に対する急激な加熱を行うことになり、しばしば溶接部の爆飛を伴うという問題がある。この爆飛の問題を回避するために、加圧力を上げて溶接物のなじみを良くし、即ち溶接物間の抵抗を低く抑えてジュール熱の発生を抑制するしかなかった。しかし、加圧力を高くし抵抗を低く抑えると、溶接に大電圧・大電流を要し、また通電時間も延長しなくてはならなかった。
図8に示すように、一対の電極44,45によって高加圧力F0で被溶接物46を挟持して溶接を行うことで、被溶接物46が圧潰変形してしまう虞れがあった。
図8に示すように、一対の電極44,45によって高加圧力F0で被溶接物46を挟持して溶接を行うことで、被溶接物46が圧潰変形してしまう虞れがあった。
そこで、本発明は、小型で、かつ、大きな電気容量を有し通電時間を長くできる溶接電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る溶接電源装置は、電極に溶接電流を供給する放電回路の蓄電部に電気二重層コンデンサを設けたものである。
また、放電開始から微小秒後にピーク電圧に達し、その後、次第に降下する放電出力波形を示し、100ms後に於ける電圧降下が、上記ピーク電圧の5%以内である。
また、放電開始後、上記ピーク電圧に達するのに要する上記微小秒の長さが、3.5ms〜20.0msに設定されている。
また、放電開始後、上記ピーク電圧に達するのに要する上記微小秒の長さが、3.5ms〜20.0msに設定されている。
本発明の溶接電源装置によれば、少ない本数の電気二重層コンデンサによって、大きな電気容量を確保でき、通電時間を長く設定でき、かつ、小型化することができる。使用する電気二重層コンデンサの本数が少なく済み、コストを低減できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の溶接電源装置は、入力端子1,1から入力電流Z0が供給される充電回路3と、抵抗スポット溶接機10の電極4,5に電気的接続されて溶接電流Zを供給する放電回路7とを、有し、放電回路7の蓄電部9に電気二重層コンデンサ2を設け、蓄電部9の充放電を制御する制御部8とを、備えている。制御部8は、充電回路3及び放電回路7を制御して、蓄電部9の電気二重層コンデンサ2を、溶接に必要な所定の電圧まで充電する。
図1に示すように、本発明の溶接電源装置は、入力端子1,1から入力電流Z0が供給される充電回路3と、抵抗スポット溶接機10の電極4,5に電気的接続されて溶接電流Zを供給する放電回路7とを、有し、放電回路7の蓄電部9に電気二重層コンデンサ2を設け、蓄電部9の充放電を制御する制御部8とを、備えている。制御部8は、充電回路3及び放電回路7を制御して、蓄電部9の電気二重層コンデンサ2を、溶接に必要な所定の電圧まで充電する。
電気二重層コンデンサ2は、1本当たり数百F〜数千Fの超大電気容量を有している。即ち、電気二重層コンデンサ2は、従来使用されていたコンデンサ(電気容量が数万μF〜数十万μFのもの)と比べると、1本当たりの電気容量が1000倍〜10000倍にもなる。従来の抵抗スポット溶接機が350本〜500本のコンデンサを使用して溶接に必要な電気容量を得ていたのに対し、本発明の抵抗スポット溶接機用の電源装置は、10本〜20本の電気二重層コンデンサ2をもって、十分に大きな電気容量を確保している。
図2に示すように、正負一対の電極4,5を被溶接物6に圧接させ、放電回路7を閉じ、電気二重層コンデンサ2から放電させて、電極4,5に溶接電流Zを供給して被溶接物6の溶接を行う。なお、図示省略するが、抵抗スポット溶接機10は、電極4,5を上下方向に駆動するための加圧手段(アクチュエータ)を有し、電極4,5は、加圧力Fをもって被溶接物6を挟圧する。好適な被溶接物6としては、CuやAl等の非鉄金属の微細線や、薄板、箔等が挙げられる。
また、図3に示すように、蓄電池等に被溶接物6を溶接する場合には、被溶接物6の一面に、一対の電極4,5を圧接させ、電気二重層コンデンサ2から放電させて、電極4,5間に溶接電流Zを流すことで、被溶接物6の溶接を行う。
また、図3に示すように、蓄電池等に被溶接物6を溶接する場合には、被溶接物6の一面に、一対の電極4,5を圧接させ、電気二重層コンデンサ2から放電させて、電極4,5間に溶接電流Zを流すことで、被溶接物6の溶接を行う。
図4に示すグラフ図は、本発明の溶接電源装置を用いて、設定電圧3V、通電時間100msでの放電を行った際の出力波形を示すものである。
図4に於て、放電開始から微小秒t1後には電圧がピークP1に達し、放電開始から100msの通電時間中は、電圧降下ΔEが僅かで、ほぼ一定の電圧を保つことが判る。
ピークP1時のピーク電圧をE0とし、放電開始100ms後の電圧をE1とすると、ピーク電圧E0と放電開始100ms後に於ける電圧E1の電圧降下(落差)ΔEが、ピーク電圧E0の5%以内の大きさに設定されている。即ち、通電時間(100ms)中は、ピーク電圧E0から電圧がほとんど降下しない。
図4に於て、放電開始から微小秒t1後には電圧がピークP1に達し、放電開始から100msの通電時間中は、電圧降下ΔEが僅かで、ほぼ一定の電圧を保つことが判る。
ピークP1時のピーク電圧をE0とし、放電開始100ms後の電圧をE1とすると、ピーク電圧E0と放電開始100ms後に於ける電圧E1の電圧降下(落差)ΔEが、ピーク電圧E0の5%以内の大きさに設定されている。即ち、通電時間(100ms)中は、ピーク電圧E0から電圧がほとんど降下しない。
また、図5に示すように、放電開始からピークP1に達するまでの出力波形が、緩いカーブを描き、電圧0Vからピーク電圧E0に上昇するまでに要する微小秒t1の長さは、3.5ms〜20.0msに設定されている。微小秒t1の長さは、電気二重層コンデンサ2の本数を増やすことで、延長される。このように、電圧(電流)の立ち上がりを緩やかにすることで、溶接部の爆飛を防止し、加圧力Fを下げることが可能となる。
図2に示すように、加圧力Fを下げることで、被溶接物6の圧潰変形(潰れ)が小さくなる。
図2に示すように、加圧力Fを下げることで、被溶接物6の圧潰変形(潰れ)が小さくなる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、図1に示すブロック回路図は、自由に変更することができる。
以上のように、本発明に係る溶接電源装置は、電極4,5に溶接電流Zを供給する放電回路7の蓄電部9に電気二重層コンデンサ2を設けたので、少ない本数の電気二重層コンデンサ2によって、大きな電気容量を確保でき、通電時間を長く設定でき、かつ、小型化することができる。使用する電気二重層コンデンサ2の本数が少なく済み、コストを低減できる。
また、放電開始から微小秒t1後にピーク電圧E0に達し、その後、次第に降下する放電出力波形を示し、100ms後に於ける電圧降下ΔEが、上記ピーク電圧E0の5%以内であるので、100msの通電時間中のピーク電圧E0からの電圧降下がほとんどなく、被溶接物6に流れる溶接電流Zが減少せず、溶接部を大きく形成できる。
また、放電開始後、上記ピーク電圧E0に達するのに要する上記微小秒t1の長さが、3.5ms〜20.0msに設定されているので、出力波形が緩いカーブを描いてピークP1に達し、電圧の立ち上がりを緩やかにすることで、溶接部の爆飛を防止できる。電極4,5から被溶接物6に付与される加圧力Fを下げることができ、被溶接物6の圧潰変形を防止できる。
2 電気二重層コンデンサ
4 電極
5 電極
7 放電回路
9 蓄電部
Z 溶接電流
E0 ピーク電圧
ΔE 電圧降下
t1 微小秒
4 電極
5 電極
7 放電回路
9 蓄電部
Z 溶接電流
E0 ピーク電圧
ΔE 電圧降下
t1 微小秒
Claims (3)
- 電極(4)(5)に溶接電流(Z)を供給する放電回路(7)の蓄電部(9)に電気二重層コンデンサ(2)を設けたことを特徴とする溶接電源装置。
- 放電開始から微小秒(t1)後にピーク電圧(E0)に達し、その後、次第に降下する放電出力波形を示し、100ms後に於ける電圧降下(ΔE)が、上記ピーク電圧(E0)の5%以内である請求項1記載の溶接電源装置。
- 放電開始後、上記ピーク電圧(E0)に達するのに要する上記微小秒(t1)の長さが、3.5ms〜20.0msに設定されている請求項2記載の溶接電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016038587A JP2017154151A (ja) | 2016-03-01 | 2016-03-01 | 溶接電源装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06238443A (ja) * | 1993-02-16 | 1994-08-30 | Nisshin Denki Seisakusho:Kk | アーク溶接のための溶接方法及び溶接機 |
JP2001096375A (ja) * | 1999-07-29 | 2001-04-10 | Dengensha Mfg Co Ltd | コンデンサ式抵抗溶接機 |
JP2001300740A (ja) * | 2000-04-25 | 2001-10-30 | Asahi Glass Co Ltd | 抵抗溶接機 |
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-
2016
- 2016-03-01 JP JP2016038587A patent/JP2017154151A/ja active Pending
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