JP2017153901A - 吸収体及び衛生用品 - Google Patents

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祥平 税田
暁雄 松原
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暁雄 松原
鈴木 健一
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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Abstract

【課題】高吸水性ポリマー(SAP)が偏ることなく、体液の吸収性能(例えば吸収速度)に優れ、体液を吸収した後の体液の逆戻りが少ない吸収体を提供する。
【解決手段】高吸水性ポリマーとオレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布とを含むエンボス加工物である吸収層を備える吸収体。
【選択図】なし

Description

本発明は、吸収体及び衛生用品に関する。
おむつや生理用ナプキンなどの衛生用品は、一般的に、不透液性の樹脂シートから成るバックシート(液不透過性シート)と、着用者の肌に直接当たる内側のトップシート(液透過性シート)との間に、尿や経血などの体液を吸収するための吸収体を含む吸収層が設けられている。おむつや生理用ナプキンなどの衛生用品に用いる吸収体としては、高吸水性ポリマー(SAP:Superabsorbent polymer)が使用される場合が多い。
SAPはパルプ以上に吸収性が高いため、パルプのみで吸収層を構成したものに比べ体液の吸収性に優れ、吸収層を薄型化できる。また、SAPは乾燥状態においては粉末状で、体液を吸収すると膨潤してゲル状に固まるため、吸収された体液を吸収層内に確実に保持でき、吸収された体液の逆戻り、洩れ等を防止できる。
近年、デザイン性、携帯時における利便性、流通時における効率化等の観点から、衛生用品の「薄型化」の需要が高まっている。特に大人用では、おむつを着用することの抵抗感からこの需要が顕在化している。さらに、環境負荷低減のために、おむつを廃棄する際のごみを低減し、樹木のような成長に長期間を要する天然素材の使用を極力回避する、いわゆる環境調和型製品の需要も高まりつつあり、木材を資源とするパルプの使用を削減しようという動向もみられている。
現在流通しているおむつを薄型化にするには、おむつ総質量の50〜70%以上を占める吸収体、特に吸収体総質量の40%以上を占める嵩高いフラッフパルプを減量する必要があった。そこで従来は、吸収性物品の設計に見合う吸収容量を確保しつつ、フラッフパルプを低減することが、薄型化の合理的な改良方法として考えられてきた。しかしながら、フラッフパルプにはSAPを固定して吸収体に通液する重要な役割がある。このため、フラッフパルプを吸収体総質量の40%未満とするとSAPの固定が不十分となり、吸液時に隣接するSAP同士が融着して、通液性を阻害する不具合(ゲルブロッキング)が発生する。ゲルブロッキングが発生すると、吸収体の体液が逆戻りし、おむつ着用者に不快感を与えてしまう。
そこで、ゲルブロッキングの発生を抑制しながら、薄型化を実現するために様々な方法が提案されてきた。
例えば、繊維からなり体液の拡散機能を有する拡散層、高吸水性ポリマーと合成繊維とが均一に混合されたエアレイドウェブからなり体液を吸収する吸収層、及び該吸収層の高吸水性ポリマーの脱落を防止する基材層の3層が、拡散層、吸収層、基材層の順に積層され、熱接合により一体化された吸収体であって、該吸収層の合成繊維の繊維長が2〜6mmであり、かつ該合成繊維がエアレイドウェブ内にランダム分散して三次元の網状構造を形成して高吸水性ポリマーを保持し、吸収体の厚さが0.5〜4mm、かつ吸収体の目付が50〜300g/mであることを特徴とする薄型吸収体が提案されている(特許文献1参照)。
また、高吸水性ポリマー及び接着剤を含有してなる吸収層が、不織布により該吸収層の上方及び下方から挟持された構造を有する吸水シート構成体であって、空隙率が91〜99%である繊維基質により、該吸収層が1次吸収層と2次吸収層とに分割されてなる構造を有し、該高吸水性ポリマーの含有量が100〜1000g/m、該接着剤の含有割合が高吸水性ポリマーの含有量(質量基準)に対して0.05〜2.0倍である薄型吸水シート構成体が提案されている(特許文献2参照)。
また、フィブリル化したナノファイバー及びマイクロファイバーが均一に分布した親水性の三次元繊維状ウェブと、粒径40μm以下の高吸水性ポリマー粒子とを含む吸収体が開示されている(特許文献3参照)。
特開2005−095481号公報 特許5746686号公報 US2015/0190543A1
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、所望の層構成を得るための製造工程が複雑であるうえに、実用可能な層間接着性を得るためにはカレンダーロールの温度および圧力を高める必要がある。このため、特許文献1に記載された技術では、吸収体内部に存在していた空間が損なわれることにより、吸収体同士の距離が縮まり、ゲルブロッキングが発生しやすくなる問題がある。
また、特許文献2に記載された技術では、接着剤が吸水性能の悪化を招くため、吸水性能を確保するためには親水性不織布層を厚くする必要がある。このため、特許文献2に記載された吸水シート構成体は、充分な薄型化には至っていない。
また、特許文献3に記載された技術では、SAPと繊維が融着しているためSAP本来の吸水性能を十分に活用できない。さらに、SAP粒子が製造された吸収体表面に露出するため、生理用品の吸収体として使用するには少なくともさらに一層以上の保護層が必要であり、製造工程が煩雑になる問題がある。
本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、接着剤を使用せずに簡便な製造工程にて製造され、高吸水性ポリマー(SAP)が繊維と融着することなく、吸収体に捕集されることで吸水性に優れ、高吸水性ポリマー(SAP)が偏ることなく、体液の吸収性能(例えば吸収速度)に優れ、体液を吸収した後の体液の逆戻りが少ない吸収体、及び、この吸収体を備える衛生用品を提供することである。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
<1> 高吸水性ポリマーとオレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布とを含むエンボス加工物である吸収層を備える吸収体。
<2> 前記オレフィン系重合体組成物が、親水化剤を含む<1>に記載の吸収体。
<3> 前記高吸水性ポリマーの含有量が、吸収層全量に対し、50質量%以下である<1>又は<2>に記載の吸収体。
<4> <1>〜<3>のいずれか1項に記載の吸収体を備える衛生用品。
本発明によれば、高吸水性ポリマー(SAP)が繊維と融着することなく、吸収体に捕集されることで吸水性に優れ、高吸水性ポリマー(SAP)が偏ることなく、体液の吸収性能(例えば吸収速度)に優れ、体液を吸収した後の体液の逆戻りが少ない吸収体、及び、この吸収体を備える衛生用品が提供される。
本発明の吸収体に含まれるメルトブロー不織布の製造に用い得るメルトブロー不織布の製造装置の一例の概略斜視図である。 図1に示したメルトブロー不織布の製造装置のメルトブロー用ダイを下面側から見た概略斜視図である。 本発明の吸収体に含まれるメルトブロー不織布の製造に用い得るメルトブロー不織布の製造装置の一例の概略断面図である。 本発明の吸収体に含まれるメルトブロー不織布の製造に用い得るメルトブロー不織布の製造装置における空気流の流れを示す概略図である。 小孔間の距離を示す図である。 本発明の実施例で用いた高吸水性ポリマーの光学顕微鏡写真である。 本発明の実施例で用いたエンボスロールの刻印形状の模式図である。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値
をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
〔吸収体〕
本発明の吸収体は、高吸水性ポリマーとオレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布とを含むエンボス加工物である吸収層を備える。
本発明の吸収体によれば、接着剤を使用せずに、簡便な工程にて製造され、メルトブロー不織布の繊維及びエンボス加工により、高吸水性ポリマー(SAP)の偏りを抑制できる。
これにより、優れた吸収性能(例えば吸収速度)が実現され、また、体液を吸収した後の体液の逆戻りも少ない。このため、吸収体の薄型化が可能となる。
以下、本発明の吸収体を構成する各成分等について具体的に説明する。
<吸収層>
本発明の吸収体の吸収層は、高吸水性ポリマーを含む。
また、本発明の吸収体の吸収層は、オレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布を含む。
また、本発明の吸収体の吸収層は、エンボス加工物である。
(高吸水性ポリマー)
高吸水性ポリマーとしては、市販の高吸水性ポリマーを使用できる。
高吸水性ポリマーとしては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、ポリアクリル酸部分中和物等が挙げられる。これらの高吸水性ポリマーの中でも、生産量、製造コストや吸水性能等の観点から、ポリアクリル酸部分中和物が好ましい。
ポリアクリル酸部分中和物を合成する方法としては、逆相懸濁重合法、水溶液重合法等が挙げられる。
ポリアクリル酸部分中和物としては、粉末状又は顆粒状のものが上市されている。
高吸水性ポリマーの平均粒径は、吸収体における高吸水性ポリマーの散逸及び吸水時のゲルブロッキング現象を防止するとともに、吸収体のゴツゴツする感触を低減して、風合いを向上する観点から、好ましくは50〜600μmであり、より好ましくは100〜550μmであり、さらに好ましくは150〜500μmである。50μm未満の吸収性樹脂を使用した場合は、メルトブロー繊維で吸収性樹脂を捕捉することが困難となり、吸収性樹脂が移動することで吸液時にゲルブロッキング現象が発生する虞がある。
本発明の吸収体における高吸水性ポリマーの量は、吸収体の設計に応じて適宜選択してもよいが、吸収体100質量部に対して、5〜50質量部であることが好ましい。
(メルトブロー不織布)
本発明の吸収体の吸収層は、メルトブロー不織布を含む。
本発明の吸収体の吸収層に含まれるメルトブロー不織布は、オレフィン系重合体組成物で構成される。
(オレフィン系重合体組成物)
メルトブロー不織布を構成するオレフィン系重合体組成物は、オレフィン系重合体を含む。
オレフィン系重合体としては、種々公知のオレフィン系重合体を用い得る。
オレフィン系重合体は、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィンの単独重合体又は共重合体である。
オレフィン系重合体として、具体的には、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(所謂LLDPE)、高密度ポリエチレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1−ブテンランダム共重合体などのエチレン系重合体;ポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、ポリプロピレンランダム共重合体(例えばプロピレン・1−ブテンランダム共重合体)などのプロピレン系重合体;ポリ1−ブテンなどの1−ブテン系重合体;、ポリ4−メチル−1−ペンテンなどの4−メチル−1−ペンテン系重合体;又はこれらの混合物等を例示することができる。
−プロピレン系重合体−
得られるメルトブロー不織布の耐薬品性の観点から、上記オレフィン系重合体の中でも、プロピレン系重合体が好ましい。
プロピレン系重合体としては、融点(Tm)が155℃以上(好ましくは157〜165℃)である、プロピレンの単独重合体、又は、プロピレンと極少量のエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数2以上(好ましくは2〜8)の1種または2種以上のα−オレフィンとの共重合体が好ましく、プロピレン単独重合体が特に好ましい。
プロピレン系重合体は、溶融紡糸し得る限り、メルトフローレート(MFR:ASTM D 1238、230℃、荷重2160g)は特に限定はされないが、例えば1〜3000g/10分、好ましくは500〜2000g/10分、さらに好ましくは700〜1600g/10分である。
−親水化剤−
メルトブロー不織布を構成するオレフィン系重合体組成物は、好ましくは、親水化剤を含む。
オレフィン系重合体組成物が親水化剤を含むことで、オレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布の拡液性が向上し、吸収層の面方向においてより広範囲の高吸収性ポリマーを利用した吸液が可能となり、吸収層に含まれる高吸収性ポリマー量が少ない場合でも、充分な吸収体性能を有する吸収体が得られる。
さらには、吸収体に含まれるSAP量の低減が可能となり、ゲルブロッキングを抑制でき、吸水後のリウェット(液の逆戻り)を低減できる点で望ましい。
オレフィン系重合体組成物(メルトブロー不織布)に親水化剤を含ませるための親水化処理手段としては、以下に例示された公知の方法を単独あるいは組合せて適用することができる。
例えば、疎水性の化学繊維に親水化剤を混合した原料を用いてメルトブロー法によって不織布(メルトブロー不織布)を製造する方法;疎水性化学繊維でメルトブロー不織布を作製する際に親水化剤を同伴させる方法;疎水性化学繊維でメルトブロー不織布を得た後に親水化剤を含浸させる方法;等が挙げられる。
親水化剤としては、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤;第4級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドのステアリン酸エステルへのエチレンオキサイドの付加物等のノニオン系界面活性剤;ポリオキシアルキレン変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、又はウレタン系の樹脂からなるステイン・リリース剤;等が挙げられる。
中でも、親水化剤としては、第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイド、又は、ポリプロピレンオキサイドのステアリン酸エステルへのエチレンオキサイドの付加物が好ましい。
−−第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加物−−
第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加物としては、例えば、下記式(1)
〔式(1)中、Rは、炭素数6〜12のアルキル基であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基であり、mおよびnは、それぞれ独立に0〜10の整数であり、m+n≧6である。〕で表される化合物が好適である。
式(1)で表される化合物の中でも、Rが炭素数9のアルキル基であり、Rがメチル基であり、mの平均が7.6であり、nの平均が5.4である化合物が好ましい。
この第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加物の具体例として、東邦化学工業(株)から商品名:ペポールAS−054Cで市販されているもの等が挙げられる。
親水化剤中の界面活性剤(例えば、式(1)で表される化合物)の含有量は、例えば、0.5〜5.0質量%程度である。
−ポリプロピレンオキサイドのステアリン酸エステルへのエチレンオキサイドの付加物−
本発明において、ポリプロピレンオキサイドのステアリン酸エステルへのエチレンオキサイドの付加物として、例えば、式(2)
〔式(2)中、pおよびqは整数である。〕で表される非イオン系界面活性剤が挙げられる。
親水化剤中の界面活性剤(例えば、式(2)で表される化合物)の含有量は、例えば0.5〜5.0質量%程度である。
また、親水化剤を混合する場合、その混合割合は、通常、1:1の割合である。さらに、親水化剤中のこの2種の界面活性剤の合計の含有量は、例えば0.5〜10質量%程度であり、水に所定の割合で混合してなる混合物を、均一になるまで泡立てずに攪拌する方法にしたがって行うことができる。
不織布の親水化処理は、親水化剤を不織布に塗布することによって行うことができる。 親水化剤の不織布への塗布は、スプレーガンを用いて親水化剤を不織布に吹き付け、分散させるスプレー法;グラビア版の凹凸面に親水化剤を載せ、ヘラ等で余分の親水化剤を掻き落とした後、不織布をグラビア版上に載せゴムロールで押圧して、凹凸面の凹部内に存在する親水化剤を不織布に移行させるグラビアコート法;等のいずれの方法にしたがって行ってもよい。
不織布への親水化剤の塗布量は、通常、塗布後の乾燥質量として固形分質量で、0.05〜0.5g/m程度である。
また、上記親水化剤を添加して得られた親水メルトブロー不織布は、EDANA150、2−93に示される評価を3回繰り返した場合の液通過速度が、例えば30秒以内、好ましくは20秒以内、より好ましくは10秒以内である。
また、無荷重下での保水率として、例えば300%以上、好ましくは500%以上、より好ましくは700%以上である。
また、上記親水化剤を添加して得られた親水メルトブロー不織布は、親水メルトブロー不織布を45度の傾斜に静置し、生理食塩水80mlを滴下した時、液体が流れる距離が、例えば400mm以内、好ましくは300mm以内、より好ましくは200mm以内である。
また、吸収体に含まれるメルトブロー層の総目付は、例えば30〜300g/m、好ましくは40〜200g/m、より好ましくは50〜150g/mである。300g/mより厚くなると、充分な薄型化ができない。また30g/mより薄くなると、SAPが体液を吸収し、膨潤した際に吸収体を構成する不織布層が破れる虞がある。
−メルトブロー不織布の製造方法−
メルトブロー不織布は、たとえば、メルトブロー用ダイに圧送された溶融された熱可塑性樹脂(溶融樹脂)を、多数の小孔が並べられたノズルから紡出するとともに、小孔の列を挟むように設けたスリットから噴出される高温高速空気によって牽引細化させてなる繊維を移動する捕集板上に堆積してなるメルトブロー不織布の製造方法において、前記高温高速空気が噴出される前記スリットの出口部の両側面から30℃以下、好ましくは5〜25℃、より好ましくは5〜20℃の冷却空気を供給し、紡出された熱可塑性樹脂繊維を冷却することで製造することができる。
前述メルトブロー不織布の製造方法によれば、紡出された熱可塑性樹脂繊維が、高温高速空気で牽引細化される際に、冷却空気の合流で空気流の温度が所定の温度以下に冷却されることにより、繊維間の融着を防止することができ、それにより、繊維同士の融着によって発生する太繊維〔融着個数〕を少なくすることができるため好ましい。
−メルトブロー不織布の製造装置−
メルトブロー不織布の製造に用い得るメルトブロー不織布の製造装置は、メルトブロー用ダイに圧送された溶融樹脂を、多数の小孔が並べられたノズルから紡出するとともに、小孔の列を挟むように設けたスリットから噴出される高温高速空気によって牽引細化させてなる繊維を移動する捕集板上に堆積してなるメルトブロー不織布の製造装置において、前記メルトブロー用ダイの先端部に、紡出された熱可塑性樹脂繊維を冷却するための冷却空気を導入するためのアタッチメントを着脱自在に取付けてなるメルトブロー不織布の製造装置であってもよい。
ここで、アタッチメントは、メルトブロー用ダイの先端部に隙間無く取り付けられていることが好ましい。なお、この隙間無くとは、外部の空気が取り込まれる空気通路が形成されないとの意味である。このような構成によれば、ノズル面に沿って冷却風が付与され、高温高速空気によって牽引細化させてなる繊維を冷却するための冷却空気を取り入れることによっても渦流の発生が生じることはなく、混ざり合った高温高圧空気と冷却空気とを整然と下方に導くことが可能になる点で好ましく、これにより、繊維同士の絡み合いあるいは融着を防止しながら樹脂繊維を下方に案内することができる。
以下、上記メルトブロー不織布の製造方法および製造装置について、更に、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、メルトブロー不織布の製造に用い得るメルトブロー不織布の製造装置を示した概略図である。
このメルトブロー不織布の製造装置2は、メルトブロー用ダイ4の下方に、メッシュコンベア6からなる捕集板が配置され、このメッシュコンベア6の下方に、減圧手段により内部を吸引することのできるサクションボックス8が配置されている。
さらに、サクションボックス8の側方には、メッシュコンベア6を移動(回転)させるためのローラ9が配置され、さらにその下流側上方には、不織布を巻き取るための巻き取りローラ(図示せず)が配置されている。
図2に示したように、上記メルトブロー用ダイ4の下面側には、断面形状が二等辺三角形状のダイノーズ12が配置され、このダイノーズ12の中央部に、複数の小孔14が列状に配列されたノズル16が配置されている。そして、樹脂通路18内に供給されてきた溶融樹脂は、ノズル16の各小孔14から下方に向かって押し出される。なお、図2では、押し出されてくる一本の樹脂繊維のみを示している。一方、ノズル16の小孔14の列を両側から挟むように、2つのスリット31が形成され、これら2つのスリット31により、空気通路20a及び20bがそれぞれ構成されている。そして、空気通路20a、20bから送られてくる高温高圧空気が、溶融樹脂の押し出し時に、斜め下方に向かって噴出される。
ノズル16に形成された小孔14の径は、0.05mm〜0.4mmが好ましい。溶融樹脂の単孔吐出量は、例えば0.05g/分〜1.0g/分、好ましくは0.1g/分〜0.5g/分である。
また、衛生材料用に用いる場合は、製品の性質上、低コスト化が求められるため、比較的高吐量での生産を行うことが要求され、その場合は、単孔吐出量は、例えば0.2g/分以上、好ましくは0.3g/分以上である。
小孔14の孔間の距離(図5に示すように、隣接する小孔間の外周との距離である。)は、求められる繊維径にもよるが、細繊維、例えば0.1〜0.8μmの繊維径を有するメルトブロー不織布を得るためには、例えば1.0mm〜6.0mm、好ましくは1.5mm〜4.0mm、さらに好ましくは2.0mm〜3.0mmである。
また、衛生材料用に用いる場合は、製品の性質上、低コスト化が求められるため、比較的高吐量での生産を行うことが要求され、その場合は、製品の性質上、低コスト化が求められるために比較的高吐量での生産が求められるので、繊維の量を比較的多くすることが望まれる。このため小孔14の孔間の距離は、例えば0.1mm〜1.0mm、好ましくは0.15mm〜0.8mm、さらに好ましくは0.17mm〜0.6mmである。
2つのスリット31から噴出される高温高圧空気の空気流は、例えば200Nm/時/m〜1000Nm/時/mである。
メルトブロー不織布の製造装置2は、概略上記のように構成されている。そして、このようなメルトブロー不織布の製造装置2では、高温高圧空気とともにノズル16から紡出された溶融樹脂を、高温高速空気によって牽引細化させてなる繊維10は、メッシュコンベア6上で自己融着により結合され、その後、下流側の図示しない不織布の巻き取りローラにより順次巻き取られる。
メルトブロー不織布の製造装置は、上記のような構成に加えて新たに、図3に示したように、冷却空気を導入するためのアタッチメント32がメルトブロー用ダイ30に着脱自在に具備されていてもよい。
すなわち、メルトブロー不織布の製造装置は、空気通路20a、20bから、高温高圧空気、例えば、300℃以上の高温高圧空気が供給されることの他に、アタッチメント32を介して水平方向から、30℃以下の冷却空気が加えられる態様であってもよい。
ここで、アタッチメント32は、メルトブロー用ダイ30に対して別体で、かつメルトブロー用ダイ30に対して着脱自在に設置されることが好ましい。
また、メルトブロー用ダイ30は、例えばヒーターにより、通常、300℃付近まで高温にされているので、温度差の大きい冷却空気を供給するためのアタッチメント32は、メルトブロー用ダイ30との間で熱伝播が生じないように設置することが好ましい。そのため、例えば、ダイ30の下面に断熱材を介在させることが好ましい。あるいは、メルトブロー用ダイ30とアタッチメント32との間に若干隙間をあけて取り付けてもよい。
メルトブロー不織布としては、プロピレン系重合体繊維からなり、(i)平均繊維径が例えば2μm以下、(ii)繊維径分布CV値が例えば60%以下、好ましくは50%以下、(iv)α晶分率が例えば0.9未満、であるメルトブロー不織布であってもよい。上記特性を有するメルトブロー不織布は、例えば、WO/2012/077638に記載の方法で製造し得る。
(エンボス加工物)
本発明の吸収体の吸収層は、エンボス加工物である。
吸収層がエンボス加工物であることにより、製造工程が簡便でSAPを保持するのに適切な空隙率を有する吸収体を製造することが容易となる。
エンボス加工物におけるエンボス面積は、例えば3〜30%、好ましくは3〜20%、更に好ましくは3〜12%である。
また、エンボス加工物におけるエンボス部の刻印形状は、種々公知の形状、例えば、丸型、楕円型、三角形、四角形(例えば、ひし形等)、五角形以上の多角形等が挙げられる。エンボス部の刻印形状としては、区画される形状が、SAPを均一に保持する点で好ましい。
例えば、図7に示されるキルト形状である場合、吸液後に膨潤したSAPに対し、繊維の自由度が大きいため吸収体に敗れが生じにくい点で好ましい。
さらに、WO2011/122277に記載されるように、エンボスラインによって区画された単位パターンを有するエンボスパターンから構成され、前記エンボスラインが、複数のエンボス要素部を所定間隔離間して連続的に配置して構成されており、前記単位パターン内の非エンボス部の任意の箇所から前記非エンボス部を区画するエンボスラインの外方に向かって最短となる方向において、前記複数のエンボス要素部の少なくとも一つが、前記任意の箇所から前記非エンボス部を区画するエンボスラインの外方に向かって最短となる方向を遮るように配設されていることがより好ましい。
エンボス加工物である吸収層を製造する方法には特に制限はない。
エンボス加工物である吸収層を製造する方法としては、例えば、公知のメルトブロー不織布製造装置を用い、溶融された熱可塑性樹脂(溶融樹脂)を、多数の小孔が並べられたノズルから紡出するとともに、小孔の列を挟むように設けたスリットから噴出される高温高速空気によって牽引細化させて所定の繊度とするとともに、捕集ベルト上に捕集して所定の厚さ(目付)に堆積させてメルトブロー不織布を得;次いでこのメルトブロー不織布上にSAPを、公知の吸収体分散装置を用いて均一分散させ;次いで分散させたSAP上に更に、所定の厚さを有するメルトブロー不織布を積層させて積層体とし;次いでこの積層体に対し、エンボスロールによるエンボス加工を施す方法が挙げられる。このようなエンボス加工物によれば、SAPが、繊維と融着することなく、吸収体に均一に捕集された吸収体を製造することが容易となる点で好ましい。
さらに吸収層内に天然パルプ又は合成パルプを含ませてもよい。パルプを含む吸収層を製造する方法としては、例えば、フラッフ化した合成パルプを公知の方法でシート状に成形した後に、メルトブロー不織布に積層させる方法、あるいはフラッフ化した合成パルプと、繊維状の高吸水性ポリマーをミキサー等で混合した後に、メルトブロー不織布に均一に散布する方法等が挙げられる。
本発明の吸収体は、吸収層以外にも、他の層を備えていてもよい。
他の層としては、本発明の吸収体の用途によって選択すればよいが、例えば、天然繊維を含む層を採用することができる。
また、本発明の吸収体は、吸収層を2層以上備えていてもよい。
また、本発明の吸収体が他の層を備える場合、本発明の吸収体は、他の層を2層以上備えていてもよい。
本発明の吸収体を製造する方法としては、溶融したオレフィン系重合体組成物を、多数の小孔が並べられたノズルから紡出するとともに、小孔の列を挟むように設けたスリットから噴出される高温高速空気によって牽引細化させて、捕集ベルト上に捕集して堆積させることによりメルトブロー不織布を得る工程(I)と、
前記工程(I)に次いで、メルトブロー不織布上に、高吸水性ポリマーを散布する工程(II)と、
前記工程(II)に次いで、メルトブロー不織布上に散布させた高吸水性ポリマー上に、更に、前記メルトブロー不織布とは異なるメルトブロー不織布を積層して、積層体を得る工程(III)と、
前記工程(III)に次いで、前記積層体に対し、エンボスロールによるエンボス加工を施す工程(IV)と、を備える方法であってもよい。
なお、前記工程(II)は、メルトブロー不織布上に、他の層を介在させて、高吸水性ポリマーを散布する態様であってもよい。また、前記工程(II)は、メルトブロー不織布上に、フラッフ化した合成パルプと共に、高吸水性ポリマーを散布する態様であってもよい。前記工程(III)は、必要に応じて、メルトブロー不織布上に散布させた高吸水性ポリマー上に、他の層を介在させて、更に、前記メルトブロー不織布とは異なるメルトブロー不織布を積層させる態様であってもよい。他の層は、天然繊維であってもよい。
本発明の吸収体の用途は、液体を吸収する用途であれば特に限定されない。本発明の吸収体は、衛生用、医療用、包装用などの各種用途に適用することができる。
以下、好適な用途として、本発明の吸収体を、おむつ、生理用ナプキン等の衛生用品における吸収体として適用する場合について説明する。
〔衛生用品〕
本発明の衛生用品は、上述した本発明の吸収体を備える。
本発明の衛生用品は、使い捨ておむつ、パンツあるいは生理用品、尿取りパッド、ペット用シートなどに利用される。
本発明の衛生用品は、輸送中の振動があったり、着用者が動き回ったりした場合においても、SAPが偏ることで発生するゲルブロッキングが抑制される。このため、体液を繰り返し吸収した後の逆戻りが少なく、長時間の着用においても快適さが維持される。
以下に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例
のみに限定されるものではない。
実施例において、不織布及び衛生用品の性能評価は、以下の方法により評価した。
<不織布の保水率>
100mm×100mmにカットした不織布片の質量(Wa(g))を測定した。この不織布片を純水中に3分間含侵し、1分間空中に吊り上げ放置した後、再び質量(Wb(g))を測定した。次式により不織布の保水率を求めた。
不織布の保水率(g/g)=[Wb−Wa]/Wa
<衛生用品の吸水速度:ストライクスルー>
EDANA150.4−99に準拠し、衛生用品を10枚のろ紙(Advantec 定性濾紙No.2)に乗せ、四方を固定した。生理食塩水(0.9wt%塩化ナトリウム水溶液。以下同じ。)を5mL滴下し、吸水速度を測定した。
吸水速度の測定は合計3回行った。
2回目の測定は、1回目の測定終了後30秒後に行った。
3回目の測定は、2回目の測定終了後30秒後に行った。
<衛生用品のリウェット量>
(I)縦475mm×横155mmの衛生用品の中心から垂直方向に10mm程度の位置に、生理食塩水80mLを入れたビューレットを設置した。コックを全開にして生理食塩水が自然落下し始めた時間を、「滴下開始時間」とした。
(II)滴下開始時間から480秒後、リウェット量を測定した。
詳細には、滴下開始時間から300秒後に、吸収体の中心にあらかじめ質量(Wc(g))を測定しておいた濾紙(Advantec 定性濾紙No.2)を20枚乗せ、その上に100mm×100mmの3.5kgの重りを載せた。更に180秒後(即ち、滴下開始時間から480秒後)、濾紙の質量(Wd(g))を測定した。濾紙の質量の増加分を、リウェット量とした(下記式参照)。
リウェット量(g)=Wd−Wc
上記(I)から(II)までの操作を、合計3回行った。
2回目の滴下開始時間は、1回目の滴下開始時間から600秒後となるようにした。
3回目の滴下開始時間は、2回目の滴下開始時間から600秒後となるようにした。
(実施例1)
荷重2160g、230℃でのMFRが850g/10分であるプロピレン単独重合体〔融点:159℃〕を、メルトブロー不織布製造装置のダイに供給した。次に、設定温度を300℃とした上記ダイから、上記プロピレン単独重合体を、メルトブロー用ノズル(0.2mmφ、30hole/inch)を通じ、ノズル単孔あたりの吐出量0.254g/分にて、ノズルの両側から吹き出す高温高速空気(300℃、150Nm/時/m)とともに吐出することにより、メルトブロー不織布(MB)を製造した。ここで、DCD(紡糸口金の表面からコレクターまでの距離)は150mmとした。また、メルトブロー不織布の目付は、60g/mとなるようにした。
第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイド系界面活性剤と水とを混合し、上記界面活性剤の固形分濃度が2.0質量%である親水化剤を調製した。
この親水化剤を上記メルトブロー不織布に、塗布後の乾燥質量が上記界面活性剤の固形分質量で0.6g/mとなるようにグラビアコート法によって塗布し、自然乾燥することで、親水メルトブロー不織布を製造した。
得られた親水メルトブロー不織布の保水率は500%であった。
得られた親水メルトブロー不織布を、100mm×横100mmのサイズにカットし、親水メルトブロー不織布片とした。この親水メルトブロー不織布片を8枚準備した。
上記親水メルトブロー不織布片を4枚重ね、その上にSAP(ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、真球凝集状、粒径70μm)0.67gを均一に散布した。さらにその上に、上記親水メルトブロー不織布片を4枚積層した。
得られた積層体(MB/SAP/MBの層構成を有する積層体)を熱エンボス加工することにより、吸収体(エンボス加工物である吸収層)を得た。得られた吸収体の厚さは、表1に示すとおりであった。
上記熱エンボス加工は、図7に示す刻印形状(キルト柄)を有し、エンボス面積率が9.7%であり、エンボス面積(刻印一つ当たりの面積)が3.28mmであるエンボスロールを用い、エンボスロール及び平滑ロールの温度が130℃であり、線圧力が1N/mmである条件にて行った。
上記吸収体(吸収層)に対し、上記熱エンボス加工から24時間経過後に、市販品の大人用おむつから得たトップシートを貼ることにより、衛生用品を得た。
性能評価の結果を表1に示す。
(実施例2)
SAP量を0.50gに変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行った。
結果を表1に示す。
(実施例4)
SAP量を0.33gに変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行った。
結果を表1に示す。
(比較例1)
市販品の大人用おむつから得たコアラップを縦475mm×横155mmのサイズに広げ、その上に、針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)5.66gを均一に広げた。
このパルプ(NBKP)の上に、実施例1で用いたSAPと同じSAP6.8gを均一になるように散布した。散布したSAPの上に、更に、上記パルプ(NBKP)5.66gを均一になるように積層させた。その後、コアラップをたたみ、必要部分をスプレー糊で接着することで吸収体を得た。
上記吸収体(吸収層)に対し、市販品の大人用おむつから得たトップシートを貼ることにより、衛生用品を得た。
得られた衛生用品について、性能評価を実施した。
結果を表1に示す。
表1の結果より、実施例1の吸収体は、同量のSAP量を含有する比較例1の吸収体と比較して、吸収速度に優れ、逆戻り量(即ち、リウェット量)が少なく、薄型化可能であることが分かった。
また、SAP量を低減した実施例2及び3における吸収速度も、比較例1の逆戻り量に対し、同等以上のレベルであった。
また、SAP量を低減した実施例2及び3における逆戻り量も、比較例1の逆戻り量に対し、ほぼ同等のレベル又は同等以下のレベルであった。
実施例1〜3において、吸収体の性能評価を実施した後に吸収体内部を確認したところ、SAPはその全体が一様に膨潤しており、ゲルブロッキング現象が生じていないことが分かった。
本発明の吸収体は、衛生材料分野、農業分野、建材分野等の吸収性物品に使用することができ、なかでも、衛生材料分野の吸収性物品に好適に使用することができる。
2 製造装置
4 メルトブロー用ダイ
6 メッシュコンベア
8 サクションボックス
10 繊維
12 ダイノーズ
14 小孔
16 ノズル
18 樹脂通路
20a、20 空気通路
30 メルトブロー用ダイ
31 スリット
32 アタッチメント

Claims (4)

  1. 高吸水性ポリマーとオレフィン系重合体組成物で構成されるメルトブロー不織布とを含むエンボス加工物である吸収層を備える吸収体。
  2. 前記オレフィン系重合体組成物が、親水化剤を含む請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記高吸水性ポリマーの含有量が、吸収層全量に対し、50質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の吸収体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の吸収体を備える衛生用品。
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