Rel.10のLTE-A(LTE-Advanced、Long Term Evolution-Advanced、ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト)システムでは、上りリンク通信を実現するために、上りリンクの同期を保証しなければならない。上りリンクの同期を実現するプロセスは、図1に示すように、次のステップを含む。
S1:端末が、上りリンクにて信号を送信する。この信号は、端末がランダムアクセスを行うプロセスに送信する上りランダムアクセスプリアンブル信号であってもよく、データ信号であってもよい。
S2:基地局が、受信した信号に基づいて、端末の上り信号を調整する必要があるかどうかを判断し、調整する必要があれば、時間の繰上げを行うかそれとも時間の遅延を行うかを更に判断する必要がある。判断の結果に基づいて、基地局は、下りリンクにて、タイミングアドバンスコマンドTAC(Timing Advance Command)を送信する。タイミングアドバンスコマンドにより、基地局は、端末に、時間の繰上げ又は時間の遅延を行うに必要な数量(繰上げ量又は遅延量)を通知する。端末が上りリンクにて送信する信号のタイプ(データ信号かそれともランダムアクセスプリアンブル信号か)に基づいて、基地局が送信するタイミングアドバンスコマンドが、異なる下り情報に含まれる。端末が上りリンクにて送信するのは、ランダムアクセスプリアンブル信号であれば、タイミングアドバンスコマンドは、ランダムアクセスレスポンス情報に含まれる。端末が上りリンクにて送信するのは、データ信号であれば、タイミングアドバンスコマンドは、一つのMAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)層の制御セル(Control Cell)となる。
S3:端末が、タイミングアドバンスコマンドを受信した後に、該タイミングアドバンスコマンドの指示に基づいて、上り送信時間を対応する数量だけ繰り上げ又は遅延させる。同時に、端末では、一つのタイミングアドバンスタイマーを維持する必要がある。タイミングアドバンスタイマーが作動していれば、端末は、その上りリンクが同期状態にあると認める。このタイミングアドバンスタイマーが切れれば、端末は、その上りリンクが同期を失っていると認める。この場合、端末は、全てのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request、ハイブリッド自動再送要求)バッファをクリアし、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)層に、PUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理上りリンク制御チャネル)及びSRS(Sounding Reference Signal、測定用参照信号)をリリースすることを通知し、構成されている任意(any configured)の下りリンクアサインメント(downlink assignment)及び上りリンクグラント(uplink grant)をクリアする必要がある。上りリンクが同期を失った後に、新しい上り又は下りデータを送信する必要がある時、端末は、ランダムアクセスプロセスを行い、上り同期を再び取り、及び、タイミングアドバンスタイマーを再起動しなければならない。
今のところ、タイミングアドバンスタイマーの起動は、次の幾つかのケースに分ける。端末が、タイミングアドバンスコマンドのMAC制御セルを受信した時に、タイミングアドバンスタイマーを起動又は再起動し;タイミングアドバンスコマンドがランダムアクセスレスポンス情報に含まれる時に、ランダムアクセスプリアンブルが端末のMAC層により選択されるものでない場合、タイミングアドバンスタイマーを起動又は再起動し;タイミングアドバンスコマンドがランダムアクセスレスポンス情報に含まれるが、ランダムアクセスプリアンブルが端末のMAC層により選択されるものである場合、タイミングアドバンスタイマーが作動していなければ、タイミングアドバンスタイマーを起動し、ランダムアクセスプロセス中のコンテンションが解決(解消)されていなければ、タイミングアドバンスタイマーを停止し;及び、タイミングアドバンスコマンドがランダムアクセスレスポンス情報に含まれる時の他の場合、受信したタイミングアドバンスコマンドを無視する。
シングルバンドシステムに関して、同じ端末が送信した同じバンド中の上りキャリアは、その受信端の位置が同じである時に、その同期状態が一致であると認められてもよく、即ち、上りリンクが調整により同期を達成している一つのキャリアがあれば、同じバンド中の他のキャリアについてこのキャリアと同じ調整をすれば、その上りリンクも同期を達成することができる。よって、このようなシングルバンドシステムでは、そのうちの一つの上りリンクのみに対して上り測定を行い、また、測定の結果に基づいて、他のキャリアに対して同様な調整を行ってもよく、このように、バンド全体の上り同期を維持することができ、これにより、端末では、一つのみのタイミングアドバンスタイマーを維持するだけでよい。
しかし、マルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムでは、異なるバンドの間の上りリンク伝送に比較的大きい差が存在するので、異なるバンドのキャリアについての上り同期調整に差が存在することがある。このような場合、異なるバンドのキャリアについて、異なる時間調整量を送信する必要があり、場合によって、複数のバンドに対する複数のタイミングアドバンスコマンドを同時に送信する可能性がある。同時に、端末では、複数のバンドに対して、複数のタイミングアドバンスタイマーを維持してもよく、一つのみのタイミングアドバンスタイマーを維持してもよい。
よって、マルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムに関して、如何に基地局又は端末によって複数又は一つのタイミングアドバンスタイマーを維持するかは、解決する必要がある問題になる。
図2は、マルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムにおける複数のTATを示す図である。図2に示すように、本実施例のマルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムでは、基地局が端末に三つのバンドを割り当てることを例とする。そのうち、プライマリセル(PCell、Primary Cell)及びセコンダリセル1(SCell、Secondary Cell)がバンド0にあり、セコンダリセル1、2がバンド1にあり、セコンダリセル3がバンド2にある。本実施例では、端末が三つの異なるTATによってこの三つのバンドに対応することを例とする。
図2に示すように、この三つのTATに対して完全に独立した維持を行えれば、TAT 0が作動しているが、TAT 1が切れた時に、上り維持プロセスに基づいて、端末は、バンド1中のHARQバッファをクリアし、PUCCH中のバンド1中のキャリアに対応する専用リソース及びバンド1中のキャリアに対応するSRSをリリースする必要がある。これらの操作は、本バンドの通信のみに関し、他のバンドの通信に影響を与えることがない。同様に、TAT 2が切れた時に、端末の操作は、バンド2の通信のみに影響を与える。しかし、TAT 0が切れたが、TAT 1及びTAT 2がともに作動している時に、端末により、PCellの上りリンクが同期を失っていると判断され、PUCCHがPCellの上りリンクのみにて伝送を行うため、この時に、PUCCHが上り伝送を行うことができないので、端末全体の通信が影響を受け、有効な通信を行うことができない。このような場合、一つのバンドの同期喪失が、端末全体の通信の中断を引き起こしてしまう。
TAT 0が作動しているが、TAT 1又はTAT 2が切れた場合について、これは一種の正常な現象であると認めてもよく、なぜなら、ある場合、基地局は、業務(サービス)量の判断に基づいて、ある端末がたくさんのバンドをもう要しないと確定し、このようなバンドの上りリンクの同期を故意に失わせ、リソースを他の端末のためにリリースさせる可能性があるからである。しかし、TAT 1及びTAT 2がともに作動しているが、TAT 0が切れた場合について、これは一種の避けるべきケースである。
図3は、マルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムにおけるシングルTATを示す図である。図3に示すように、本実施例のマルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムでは、端末の処に一つのみのTATがある。このような場合、ある一つのバンドのみに対応するタイミングアドバンスコマンドがTATのリセットをさせることができれば、端末では、全てのバンドの上り同期状況を把握することができない。例えば、バンド0のみに対応するタイミングアドバンスコマンドがTATをリセットさせることができれば、端末では、バンド1の同期状況を把握することができない。任意の一つのバンドに対応するタイミングアドバンスコマンドが全てTATをリセットさせることができれば、次の状況が現れる可能性があり、即ち、タイマーが設定した時間において、あるバンドで複数のタイミングアドバンスコマンドを受信していると同時に、他のバンドでタイミングアドバンスコマンドを受信していないが、タイマーが依然として作動している。TATの原理によれば、タイマーが設定した時間において、基地局は、上り同期状況に基づいて、タイミングアドバンスコマンドにおける数値及び送信タイミングを合理的に設定し、タイマーの作動を維持させることができるはずである。端末は、設定された時間において、タイミングアドバンスコマンドを受信していなければ、上りリンクが同期を失っていると認める。よって、このような場合、端末がTATから得た上り状態は、誤ったものである。例えば、図3では、TAT 0が設定した数値が500msである。この500msにおいて、端末がバンド1に対応するタイミングアドバンスコマンドを2回受信しているが、バンド0に対応するタイミングアドバンスコマンドを受信していない。この時に、TATが作動しているが、バンド0の上りリンクは実際に同期を失っている可能性がある。
次に、本発明及び従来技術を理解するのに有益な文献をリストしており、それを引用することにより本文に援用し、本文に完全に記載していると同様である。
[非特許文献1]:3GPP TS 36.321 V10.1.0 (2011-3) Medium Access Control (MAC) protocol specification。
なお、上述の背景技術に対する紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明するため、また、当業者が本発明を理解しやすいためのものだけである。これらの案が本発明の背景技術の部分に述べられているから、上述の技術案が当業者にとって公知のものであると思われてはいけない。
図面に基づく次の説明により、本発明の実施例の上述及び他の特徴は、より明確になる。これらの実施形態は、例示的なものだけであり、本発明を限定するためのものではない。当業者が本発明の原理及び実施形態を容易に理解することができるために、本発明の実施形態は、マルチバンドのキャリアアグリゲーションシステムにおけるタイミングアドバンスタイマーの維持方法を例として説明を行うが、理解すべきは、本発明の実施例は、上述のシステムに限定されず、マルチバンドに関する他のシステムにも適用できるとのことである。
図4は、本発明の実施例1によるタイミングアドバンスタイマーの維持方法のフローチャートである。図4に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ401:基地局により、上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドのみを有するかどうかを判断し;及び
ステップ402:基地局の判断結果が、「上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドのみを含む」であれば、基地局により、前記プライマリセルの所在するバンドにタイミングアドバンスコマンドを送信し、該プライマリセルの所在するバンドに対応するタイミングアドバンスタイマーを再起動させる。
本実施例では、基地局の判断結果が、「上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドじゃないものを含む」であれば、基地局は、次のようなステップを実行してもよい。
ステップ403:基地局により、上りリンクの調整を行おうとするバンド、及び、プライマリセルの所在するバンドにタイミングアドバンスコマンドを送信し、上りリンクの調整を行おうとする該バンドに対応するタイミングアドバンスタイマー、及び、プライマリセルの所在するバンドに対応するタイミングアドバンスタイマーを再起動させる。
本実施例では、基地局がタイミングアドバンスコマンドを送信する時に、タイミングアドバンスコマンドを送信するメカニズムが異なることに基づいて、調整が必要なバンドのシグナリングフォーマットを陰的に指示することを採用してもよく、調整が必要なバンドのシグナリングフォーマットを陽的に指示することを採用してもよく、又は、両者を同時に採用してもよい。例を挙げて次のように説明する。
調整が必要なバンドにおけるキャリアにて対応するタイミングアドバンスコマンドを送信する時に、調整が必要なバンドがタイミングアドバンスコマンドをキャリーするバンドであるため、このバンドの識別情報を陰的に表すことができ、このような場合、タイミングアドバンスコマンド(Timing Advance Command)は、バンド識別情報をキャリーしなくてもよく、図5に示すように、Rel.10中のフォーマットを採用してもよい。
あるバンドに対応するタイミングアドバンスコマンドが他のバンドに送信される時に、タイミングアドバンスコマンド(Timing Advance Command)にバンド識別情報、例えば、バンドのインデックス(Band Index)をキャリーする必要がある。このように、バンドのインデックスを陽的に指示するシグナリングフォーマット、例えば、図6中のフォーマットを採用してもよく、このような場合、シグナリングにおいて、調整が必要なバンドのインデックスを明確に指示する必要がある。
本実施例では、該タイミングアドバンスコマンドは、図5及び図6中のシグナリングフォーマットを同時に使用してもよく、或いは、図5又は図6中のシグナリングフォーマットをそれぞれ採用してもよく、具体的なフォーマットは、上述のように、タイミングアドバンスコマンドを送信するバンドと、コマンドに対応するバンドとが同一バンドであるかどうかに依存する。
本実施例では、PCellの所在するバンドのタイミングアドバンスコマンドが必ず送信されるので、PCellの所在するバンドのタイミングアドバンスコマンドは、バンド標識を陰的に表すタイミングアドバンスコマンドのフォーマットを採用してもよい。PCellの所在すバンドのタイミングアドバンスコマンドが、PCellの所在するバンドのキャリアにより送信されなければ、他のバンドに対応するタイミングアドバンスコマンドについて、その対応するバンドのキャリアにて送信するかどうかにもかかわらず、全て、バンド標識を陽的に表すタイミングアドバンスコマンドのフォーマットを採用する必要がある。
また、実際のシグナリング伝送プロセスにおいて、各タイミングアドバンスコマンドが全て、一つのMAC層のサブヘッダーと同時に送信される必要があり、このサブヘッダーは、主に、各コマンドの種類(MAC層には、タイミングアドバンスコマンドの他に、多くの他の種類のコマンドもある)を指示するために用いられ、これにより、端末は、コマンドの種類に基づいて、異なるコマンド中の各ビットの具体的な意味(即ち、コマンドの内容)を解釈(把握)することができる。このサブヘッダーは、1バイトの長さを有し、複数のタイミングアドバンスコマンドが一つのキャリアにより送信される時は、複数のサブヘッダーがあり、リソースの浪費が生じる。よって、複数のタイミングアドバンスコマンドをアグリゲーションし、一つのサブヘッダーを共有するフォーマットを採用してもよい。本実施例では、次のように幾つかの選択を提供する。
1)図7に示すように、バンド標識をBitmapにより統一的に表す。そのうち、各ビットが一つのバンドに対応し、そのビットの値が1である時に、このメッセージにその対応するバンドのタイミングアドバンスコマンドが含まれることを表し;そのビットの値が0である時に、このメッセージにその対応するバンドのタイミングアドバンスコマンドが含まれないことを表す。Bitmapの後に、bitmapにおける順序に従って、ビットが1であるのに対応するタイミングアドバンスコマンドを配列する。PCellの所在するバンドのタイミングアドバンスコマンドが必ず送信されるので、PCellの所在するバンドがbitmapにおいて対応するビットを有しなくてもよく、その対応するタイミングアドバンスコマンドが、bitmapの直後の位置に置かれてもよく、このように、bitmapにおいてビットが1であるのに対応するバンドのタイミングアドバンスコマンドがPCellの所在バンドのタイミングアドバンスコマンドの直後にある。
2)バンド標識を陽的な方式で表すが、PCellの所在するバンドのタイミングアドバンスコマンドが必ず送信されるので、図8に示すように、PCellの所在するバンドの標識を省略してもよい。図8を参照するに、PCellの所在するバンドのタイミングアドバンスコマンドTAC 0が一番前にあり、同時に、後続に他のバンドに対応するタイミングアドバンスコマンドがあるかどうかを指示するための一つの拡張ビットE0を有する。SCellのみを有するバンドについて、そのバンド標識(例えば、Band Index 1)を明確に示す必要があり、同時に、後続に他のバンドのタイミングアドバンスコマンドがあるかどうかを指示するための拡張ビット(例えば、E1)を要する。この種のアグリゲーションによるタイミングアドバンスコマンドにおいて、タイミングアドバンスコマンドの個数が、ある規則による最大値に達していれば(例えば、ある端末が最大でもk個のバンドしかアグリゲーションすることができない)、最後の一つのタイミングアドバンスコマンドTAC kが拡張ビットを要しない。
本実施例の一つの実施形態では、全てのバンドが一つのタイミングアドバンスタイマーに対応してもよく、即ち、端末は、一つのタイミングアドバンスタイマーを維持する。本実施例の他の実施形態では、各バンドが一つのタイミングアドバンスタイマーに対応してもよく、即ち、端末は、複数のタイミングアドバンスタイマーを維持し、各タイミングアドバンスタイマーは、一つのバンドに対応する。
本実施例では、端末が複数のタイミングアドバンスタイマーを維持する時に、各タイミングアドバンスタイマーは、一つのバンド中の全てのキャリアに対応してもよく、一つのバンド中の一部のキャリアに対応してもよく、本実施例は、これに限定されない。
本実施例では、バンドが一つの論理的なコンセプトであり、伝送特性が同じである、又は、伝送特性の差が所定の閾値より小さいキャリアであれば、全て、同一バンドにあると認められてもよい。即ち、本実施例の各バンドが複数のキャリアに対応し、ここでの複数のキャリアの伝送特性が同じであり、又は、ここでの複数のキャリアの伝送特性の差が所定の閾値より小さい。
本実施例の方法によれば、基地局は、PCellの所在するバンドじゃない任意の一つのバンドの上りリンクの調整を行う必要があると発見する時に、調整が必要なバンド、及び、PCellの所在するバンドに、タイミングアドバンスコマンドを送信する。基地局は、PCellの所在するバンドのみの上りリンクの調整を行う必要があると発見する時に、PCellの所在するバンドのみにタイミングアドバンスコマンドを送信する。本実施例の方法により、端末は、各バンドに対応してそれぞれ一つのTATを有すれば、タイミングアドバンスコマンドを受信した時に、対応するバンドのTATをリセットさせ、端末は、一つのみのTATを有すれば、タイミングアドバンスコマンドを受信した時に、この唯一のTATをリセットさせる。これにより、PCellの所在するバンドに対応するTATが最後に切れることを保証することができ、複数のTATの時の問題をより良く解決することができる。しかし、端末は、一つのみのTATがある時に、図3に示すような、任意の一つのバンドに対応するタイミングアドバンスコマンドが全て、TATをリセットさせることができるとの問題が生じることもある。しかし、PCellの所在するバンドの上りリンク状態がTATによってよく反映されているので、TATが作動しているが、PCellの所在するバンドの上りリンクが同期を失っているとの問題が現れるがない。このような場合、基地局は、端末が、SCellのみを有するあるバンドをもう要しないと判断すれば、該端末からこのバンドに関する配置を除去するプロセスにより、端末に、該バンドのリソースをリリースさせることができる。
本発明の実施例は、次の実施例2に記載のように、基地局をも提供する。該基地局が問題を解決する原理は、上述の実施例1の基地局に基づくタイミングアドバンスタイマーの維持方法と類似し、該基地局の実施は、上記方法の実施を参照することができるので、ここでは、重複説明を省略する。
図9は、本発明の実施例2による基地局の構成図である。図9に示すように、該基地局は、判断ユニット91及び第一送信ユニット92を含む。
そのうち、判断ユニット91は、上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドのみを有するかどうかを判断するために用いられる。
第一送信ユニット92は、判断ユニット91の判断結果が「上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドのみを含む」である時に、前記プライマリセルの所在するバンドにタイミングアドバンスコマンドを送信し、該プライマリセルの所在するバンドに対応するタイミングアドバンスタイマーを再起動させるために用いられる。
本実施例では、該基地局は、次のユニットを更に含んでもよい。
第二送信ユニット92:判断ユニット91の判断結果が「上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドじゃないバンドを含む」である時、上りリンクの調整を行おうとするバンド、及び、プライマリセルの所在するバンドに、タイミングアドバンスコマンドを送信し、上りリンクの調整を行おうとするバンドに対応するタイミングアドバンスタイマー、及び、プライマリセルの所在するバンドに対応するタイミングアバンスタイマーを再起動させる。
本実施例の基地局は、判断ユニット91を用いて、上りリンクの調整を行おうとするバンドがプライマリセルの所在するバンドのみを有するかどうかを判断することにより、タイミングアドバンスコマンドの送信を決定し、これにより、少なくとも、プライマリセルの所在するバンドに該タイミングアドバンスコマンドを送信することを保証することができる。これにより、端末が一つのタイミングアドバンスタイマーを維持するかそれとも複数のタイミングアドバンスタイマーを維持するかにもかかわれず、プライマリセルの所在するバンドの上りリンク状態が全てTATによってよく反映され得るので、プライマリセルの所在するバンドに対応するタイミングアドバンスタイマーが早く切れたことによる通信の中断を防ぐことができる。
図10は、本発明の実施例3によるタイミングアドバンスタイマーの維持方法のフローチャートである。図10に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ1001:端末により、切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATであるかどうかを判断し;及び
ステップ1002:切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATでなければ、端末により、前記切れたTATに対応するバンド中のハイブリッド自動再送要求HARQバッファをクリアし、物理上り制御チャネルPUCCH中の前記切れたTATに対応するバンド中のキャリアに対応する専用リソース及び前記切れたTATに対応するバンド中のキャリアに対応する測定用参照信号SRSをリリースする。
本実施例の該実施形態では、端末は、PCellの所在するバンドじゃないバンドに対応するTATが切れたと判断すれば、これが正常な操作であると認め、このバンド中のHARQバッファのみをクリアし、PUCCH中のこのバンド中のキャリアに対応する専用リソース及びこのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースする。再び図2に示す状況を例とし、TAT 0は、PCellの所在するバンドに対応するTATであり、TAT 1及びTAT 2は、SCellの所在するバンドに対応するTATである。ある場合、基地局は、業務量(サービス量)の判断に基づいて、ある端末がたくさんのバンドをもう要しないと確定することができ、この場合、あるバンドの上りリンクの同期を故意に失わせ、これにより、リソースを他の端末のためにリリースさせることができる。そのため、TAT 0が作動しているが、TAT 1又はTAT 2が切れたとの状況が現れ、これは、一種の正常な現象である。
本実施形態では、切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATじゃないので、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが早く切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、通信のリンクの中断を引き起こすとの問題が生じることがない。
本実施例の他の実施形態では、端末の判断結果が「切れたTATが、プライマリセルの所在するバンドに対応するTAT、及び、全てのセコンダリセルが所在するバンドに対応するTATである」であれば、端末は、次のステップを実行してもよい。
ステップ1003:全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。
本実施形態では、端末は、PCellの所在するバンドに対応するTAT及び他の全てのSCellの所在するバンドに対応するTATが同時に切れたと判断すれば、全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。これにより、プライマリセルの所在するバンドに対応するタイマーが切れた時に、セコンダリセルの所在するバンドに対応するタイマーも同時に切れ、プライマリセルの所在するバンドに対応するリソースに対してクリア又はリリースを行う同時に、セコンダリセルの所在するバンドに対応するリソースに対してもクリア又はリリース操作を行い、よって、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが早く切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、通信のリンクの中断を引き起こすとの問題が生じることがない。
本実施例の他の実施形態では、端末の判断結果が「切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATである」であれば、端末は、更に、次のステップを行ってもよい。
ステップ1004:端末により、セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATが切れているかどうかを判断し;及び
ステップ1005:全てのセコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがこの前に既に全て切れていれば、端末は、プライマリセルの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びプライマリセルの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。
本実施形態では、端末は、PCellの所在するバンドに対応するTATが切れたが、全ての非PCellの所在するバンドに対応するTATがこの前に既に切れていると判断すれば、PCellの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びPCellの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れた時に、セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATが既に切れていれば、プライマリセルの所在するバンドに対応するリソースに対してクリア又はリリース操作を行い、セコンダリセルの所在するバンドに影響を与えず、これにより、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、通信のリンクの中断を引き起こすとの問題が生じることがない。
本実施形態では、全てのセコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがこの前に既に全て切れたとのことじゃなければ、言い換えると、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れた時に、依然として、作動しているセコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがあれば、端末は、次のステップ1006又はステップ1007の方式で処理を行ってもよい。
ステップ1006:端末により、プライマリセルの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びプライマリセルの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアし、また、ランダムアクセスプロセスを発起させる。
本実施形態では、PCellの所在するバンドに対応するTATが切れたが、依然として、SCellの所在するバンドに対応するTATが動作していれば、端末は、PCellの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びPCellの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。上述のリソースをリリースした後に、到達している上り/下りの新しいデータがあるかどうかにもかかわらず、端末は、直ぐに、上りランダムアクセスプロセスを行う必要があり、これにより、リソースと上りリンクとの同期を再び取得し、それ相応に、PCellの所在するバンドに対応するTATもリセットされている。
そのうち、上述のランダムアクセスプロセスは、端末により発起されてもよく、基地局により発起されてもよい。端末により発起されれば、端末は、上述のリソースをリリースした後に、直ぐに、基地局に対してランダムアクセスプロセスを発起する。この種の方式の利点は、反応が早いことにあるが、この種のランダムアクセスは、コンテンションによるものであるため、リソースが不足している時に、時間の遅延又はアクセスの失敗を引き起こすことがある。基地局により発起されれば、基地局は、プライマリセルの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをサウンディングすることができ、該SRSが空である時に、端末によりこの部分のリソースが既にリリースされており、且つ、プライマリセルの所在する上りリンクが既に同期を失っていると認め、この場合、基地局は、端末に、端末がランダムアクセスを行うことを指示するためのコマンドを送信する。この種の方式のランダムアクセスは、アサインメントによるものであり、コンテンションによるものでないため、その利点は、アクセスの成功率が高いことにある。しかし、基地局によりSRSの状態をサウンディングするする必要があるため、反応は相対的に遅い。
ステップ1006の方法により、端末が、ランダムアクセスプロセスにより、リソースと上りリンクとの同期を再び取得し、これにより、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、通信のリンクの中断を引き起こすとの問題が生じることがない。
ステップ1007:端末により、前記セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATを停止し、また、全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアする。
本実施形態では、PCellの所在するバンドに対応するTATが切れたが、依然として、SCellの所在するバンドに対応するTATが動作していれば、端末は、更に、該作動中のTATを停止してもよく、同時に、全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアしてもよい。
ステップ1007の方法により、端末は、セコンダリセルの所在するバンドに対応する作動中のTATを停止し、このように、端末は、セコンダリセルの所在するバンドによりデータの伝送を行うことがもうないので、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、セコンダリセルの所在するバンドに影響を与えるとの問題が生じることがない。
本実施例の他の実施形態では、切れたTATが、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATであれば、端末は、更に、次のステップを行ってもよい。
ステップ1008:到達している上りデータがあるかどうかを判断し;及び
ステップ1009:到達している上りデータがあれば、ランダムアクセスプロセスを発起する。
本実施形態では、端末が複数のTATを維持する時に、到達している上りデータがあれば、他のTATが切れたかどうかにもかかわらず、PCellの所在するバンドに対応するTATが切れたと発見された場合のみ、端末は、ランダムアクセスプロセスを発起し、リソースと上りリンクとの同期を取得し、同時に、TATをリセットさせる。
本実施形態では、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れても、到達している上りデータがある時に、端末は、該上りデータにより、ランダムアクセスプロセスを発起し、これにより、リソースと上りリンクとの同期を再び取得し、また、TATをリセットさせることもできる。よって、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースし、通信のリンクの中断を引き起こすとの問題が生じることがない。
本実施例では、端末が複数のタイミングアドバンスタイマーを維持する時に、各タイミングアドバンスタイマーが一つのバンド中の全てのキャリアに対応してもよく、一つのバンド中の一部のキャリアに対応してもよく、本実施例は、これに限定されない。
本実施例では、バンドが論理的なコンセプトであり、伝送特性が同じである、又は、伝送特性の差が所定の閾値より小さいキャリアであれば、全て同一バンドにあると認められてもよい。即ち、本実施例の各バンドが複数のキャリアに対応し、ここでの複数のキャリアの伝送特性が同じであり、又は、ここでの複数のキャリアの伝送特性の差が、所定の閾値より小さい。
以上は、順番号により、本実施例の方法の各ステップを示したが、本実施例は、各ステップの実行の前後の順序に限定されず、具体的には、判断の結果に基づいて、実行する必要のあるステップを決定する。
本実施例の方法により、端末は、切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATであるかどうかに基づいて、具体的な処理方法を確定し、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが最後に切れたとのことを保証でき、これにより、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが早く切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースする時に、セコンダリセルの所在するバンドに影響を与え、通信の中断が発生することを防止できるので、マルチバンドのキャリアアグリゲーションの無線システム中の一つのTAT又は複数のTATの維持の問題を有効に解決することができる。
本発明の実施例は、次の実施例4に記載のように、端末装置をも提供する。該端末装置が問題を解決する原理は、上述の実施例3の端末装置に基づくタイミングアドバンスタイマーの維持方法と類似し、該端末装置の実施は、上記方法の実施を参照することができるので、ここでは、重複記載を省略する。
図11は、本発明の実施例4による端末装置の構成図である。図11に示すように、該端末装置は、第一判断ユニット111及び第一処理ユニット112を含む。
そのうち、第一判断ユニット111は、切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATであるかどうかを判断するために用いられる。
第一処理ユニット112は、前記第一判断ユニット111の判断結果が「切れたTATがプライマリセルの所在するバンドじゃないバンドに対応するTATである」の時に、前記切れたTATに対応するバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH中の前記切れたTATに対応するバンド中にキャリアに対応する専用リソース及び前記切れたTATに対応するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースするために用いられる。
一つの実施形態では、該端末装置は、更に、次のユニットを含む。
第二処理ユニット113:前記第一判断ユニット111の判断結果が「切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTAT、及び全てのセコンダリセルの所在するバンドに対応するTATである」の時に、全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアするために用いられる。
一つの実施形態では、該端末装置は、更に、次のユニットを含む。
第二判断ユニット114:前記第一判断ユニット111の判断結果が「切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATである」の時に、セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATが切れているかどうかを判断するために用いられる。
第三処理ユニット115:前記第二判断ユニット114の判断結果が「全てのセコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがこの前に既に全て切れている」の時に、プライマリセルの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びプライマリセルの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアするために用いられる。
一つの実施形態では、該端末装置は、更に、次のユニットを含む。
第四処理ユニット116:前記第二判断ユニット114の判断結果が「動作している、セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがある」の時に、プライマリセルの所在するバンド中のHARQバッファをリリースし、PUCCH及びプライマリセルの所在するバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアするために用いられる。
第一アクセスユニット117:前記第四処理ユニット116の処理が完了した後に、ランダムアクセスプロセスを発起するために用いられる。
一つの実施形態では、該端末装置は、更に、次のユニットを含む。
第五処理ユニット118:前記第二判断ユニット114の判断結果が「動作している、セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATがある」の時に、前記セコンダリセルの所在するバンドに対応するTATを停止し、全てのバンド中のHARQバッファをクリアし、PUCCH及び全てのバンド中のキャリアに対応するSRSをリリースし、配置されている任意の下りリンクアサインメント及び上りリンクグラントをクリアするために用いられる。
一つの実施形態では、該端末装置は、更に、次のユニットを含む。
第三判断ユニット119:前記第一判断ユニット111の判断結果が「切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATである」の時に、到達している上りデータがあるかどうかを判断するために用いられる。
第二アクセスユニット1110:前記第三判断ユニット119の判断結果が「到達している上りデータがある」の時に、ランダムアクセスプロセスを発起するために用いられる。
本実施例の端末装置は、切れたTATがプライマリセルの所在するバンドに対応するTATであるかどうかに基づいて、具体的な処理方法を確定し、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが最後に切れたことを保証し、これにより、プライマリセルの所在するバンドに対応するTATが早く切れたことで、対応するリソースをクリア又はリリースする時に、セコンダリセルの所在するバンドに影響を与え、通信の中断が発生することを避けることができ、マルチバンドのキャリアアグリゲーションの無線システム中の一つのTAT又は複数のTATの維持の問題を有効に解決することができる。
図12は、本発明の実施形態による端末装置の例として使用される移動電話を示す図である。端末装置の例は、移動電話に限定されない。端末装置は、通信能力を有する任意の装置、例えば、ゲーム機、PDA、ノートPC等であってもよい。図12に示すように、移動電話10は、開位置と閉位置との間に移動可能なカバー15を有する折り畳み式型電話であってよい。図12では、カバー15は、開位置に位置する。理解すべきは、移動電話10は、他の構造を有してもよく、例えば、“長い板式電話”又は“スライド式電話”の構造を有してもよい。
移動電話10は、ディスプレイ14を有してもよい。ディスプレイ14は、ユーザのために、例えば、操作状態、時間、電話番号、電話帳情報、各種のメニュー等の情報を表示し、これにより、ユーザは、移動電話10の各種の特徴を利用することができる。ディスプレイ14は、さらに、移動電話10が受信した、及び/又は、移動電話10の記憶器(図示せず)から検索した内容を可視的に表示するために用いられてもよい。ディスプレイ14は、更に、ユーザのために、画像、ビデオ及び他の図形、例えば、写真、モバイルテレビの内容、及びゲームに関連するビデオを表示するために用いられてもよい。
キーボード18は、複数種類のユーザ入力操作を提供するためのものである。例えば、キーボード18は、字母及び数字情報(例えば、電話番号、電話リスト、電話帳情報、メモ帳、テキスト等)の入力を許可する字母及び数字キーを含んでもよい。また、キーボード18は、特定の機能キー17、例えば、電話をかける又は応答するための“発呼”キー、及び、通話を終了する又は電話を切るための“終了”キーを含んでもよい。特定の機能キーは、更に、ディスプレイ14に表示されているメニューにおいてナビゲーションを行うためのメニューナビゲーションキー及び選択キーを含んでもよい。例えば、ポインティング装置及び/又はナビゲーションキーを提供することにより、ユーザからの方向性の入力を受信する。また、ディスプレイ14及びキーボード18は、互いに組み合わせることにより、ソフトキーの機能を実現することもできる。移動電話10は、更に、アンテナ、マイクロコントローラ、スピーカー50、及びマイク52等の他の機能の実現に必要な部品を含んでもよい。
本発明の実施例は、更に、コンピュータ可読プログラムをも提供し、そのうち、基地局において該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、前記基地局において実施例1に記載のタイミングアドバンスタイマーの維持方法を実行させる。
本発明の実施例は、更に、コンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体をも提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、基地局において実施例1に記載のタイミングアドバンスタイマーの維持方法を実行させる。
本発明の実施例は、更に、コンピュータ可読プログラムをも提供し、そのうち、端末装置において該プログラムを実行する時、該プログラムは、コンピュータに、前記端末装置において実施例3に記載のタイミングアドバンスタイマーの維持方法を実行させる。
本発明の実施例は、更に、コンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体をも提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、端末装置において実施例3に記載のタイミングアドバンスタイマーの維持方法を実行させる。
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。本発明は、このようなコンピュータ読み取り可能なプログラムにも関し、該プログラムは、ロジック部品により実行される時に、ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実行させることができ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実行させることができる。本発明は、更に、上述のプログラムを記録した記録媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、flashメモリなどにも関する。
以上、具体的な実施形態を基に、本発明について説明したが、当業者が理解すべきは、これらの説明は、例示的なものだけであり、本発明の保護範囲を制限するものではない。当業者は、本発明の思想及び原理に基づいて、本発明に対してあらゆる変形及び変更をしてもよく、これらの変形及び変更も、本発明の技術的範囲に属する。