JP2017149125A - 指先加湿器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかるに,切手濡らしは,繰り返しの使用によってスポンジが汚れ,また,カビが発生するなどにより,不衛生で汚らしい外観になってしまうという課題があった。加えて,切手濡らしは,不特定多数の人によって繰り返し使用されることから,衛生的でなく,感染の危険性も排除できないものであった。これらのことから,人によっては,切手濡らしの使用をためらう人もいた。
そもそも切手濡らしは,主として切手を濡らすことを目的としたものであり,指先を濡らすことを目的としていないため,指先を濡らすための用途に最適化されていないことは当然である。
本発明の第一の構成は,指先を感知するための感知センサと,液体を噴霧させるための噴霧口と,を備え,
前記指先を前記噴霧口にかざすことにより,前記感知センサがこれを感知し,前記噴霧口から前記指先に前記液体を噴霧することを特徴とする指先加湿器である。
本発明の第三の構成は,前記液体を噴霧させるための機構が,圧力噴出方式,超音波振動方式のいずれか又は複数から選択されることを特徴とする第一又は第二の構成に記載の指先加湿器である。
前記キャップ部に前記感知センサ及び噴霧口が設けられていることを特徴とする第一から第三の構成に記載の指先加湿器である。
本発明の第五の構成は,前記キャップ部にさらに電池収納部が設けられていることを特徴とする第四の構成に記載の指先加湿器である。
本発明の第六の構成は,液体タンク部の容量が,50から2000mLであることを特徴とする第四又は第五の構成に記載の指先加湿器である。
本発明の指先加湿器は,下記を要旨とするものである。
(1) 指先を感知するための感知センサ,ならびに,液体を噴霧させるための噴霧口を必須の構成要素として備える。
(2) 指先を噴霧口付近にかざすことにより,感知センサがこれを感知し,指先に向けて液体を噴霧する。
なお,本発明の指先加湿器は,指先を濡らすことを目的とするものではあるが,必ずしもかかる用途に限定されるものではない。例えば,切手などを対象物としてもよいし,場合によっては,手全体を濡らすための用途として用いることもできる。
感知センサは,指先が接近したことを感知するとともに,その情報を機器内部の噴霧機構に伝達する役割を果たす。感知センサは,この役割を果たしうる限り,特に限定されるものではなく,種々のセンサを用いることができる。このような感知センサとしては,例えば,人感センサ,赤外線センサ,超音波センサ,遮光検知センサ,明暗検知センサ,タッチセンサなどを用いることができる。
噴霧口については,可能な限り,小さい形状とすることが好ましい。この好ましい構成によれば,機器内部の液体の気化効率を向上させることができるとともに,効率良く噴霧することが可能となるため,本発明の指先加湿器の性能を向上させることができる。かかる噴霧口については,好ましくは0.1から3mm,より好ましくは0.1から1mm,さらに好ましくは0.1から0.5mmの直径を有する円ないし多角形の形状とすればよい。
また,液体を噴霧させるための機構(噴霧機構)については,液体の噴霧が可能である限り,特に限定されるものではなく,種々の噴霧機構を採用することができる。このような噴霧機構としては,例えば,超音波振動方式,加熱式,気化式,圧力噴出方式,又はこれらを複数組み合わせたハイブリッド方式などが挙げられる。
また,本発明の指先加湿器において,感知センサ及び噴霧口は,これらを一つずつ設けることを基本とするが,必ずしもこれに限定する趣旨ではない。すなわち,複数組の感知センサ及び噴霧口を設けて複数人で使用したり,又は,感知センサの死角を補うために,一つの対象物に対して複数個所から感知を行い,その全てもしくはいずれかからの液体の噴出を行ったりするような構成としてもよい。
本発明においては,液体として,次亜塩素酸水もしくはエタノール含有水を用いることが好ましい。この好ましい構成によれば,指先を濡らすとともに,殺菌作用が期待でき,また,機器内部での菌の繁殖をさらに抑制することができることから,本発明の指先加湿器の性能を向上させることができる。
液体タンク部の容量については,本発明の手指を濡らすという趣旨を逸脱しない程度の適度な大きさとすればよいが,好ましくは50から2000mL,より好ましくは80から1600mL,さらに好ましくは100から1200mLとすることができる。これにより,大きすぎず,手軽な仕様が可能になるとともに,十分に繰り返して使用することが可能となるため,本発明の手指加湿器の性能を向上させることができる。
キャップ部は,さらに電池収納部を備えることが好ましい。この好ましい構成によれば,噴霧機構の駆動力として電池を用いることができるため,コードなどが不要となる。その結果,本発明の手指加湿器の取扱性を向上させることが可能となる。
(指先加湿器の構成)
まず,本発明の一実施の形態における指先加湿器の構成について,図1から図5を参照しながら説明する。
ここで,感知センサ3としては,周囲の温度変化を感知して作動する人感センサが用いられている。また,感知センサ3は,死角を補うために前後左右の四箇所に設けられており,一つの指先2に対して複数箇所から感知を行うようにされている。これにより,指先2を確実に感知して,当該指先2に液体4を確実に噴霧することが可能となる。
これに対し,本実施の形態の指先加湿器1の構成によれば,噴霧口5に直接指が触れることなく使用することが可能であるため,指の接触などを通じて,機器内部で菌が繁殖する可能性は極めて低い。その結果,衛生的であり,繰り返しの使用にも支障のない,指先を濡らすための機器の提供が可能となる。
また,本実施の形態の指先加湿器1を用いれば,例えば,手全体を濡らすこともでき,手に持った切手を濡らすこともできる。
液体4として,次亜塩素酸水を用いれば,指先を濡らすとともに,殺菌作用が期待でき,また,機器内部での菌の繁殖をさらに抑制することができることから,指先加湿器1の性能を向上させることができる。
なお,感知センサ3は,指先2が接近したことを感知するとともに,その情報を,後述する制御回路8を介して当該噴霧機構に伝達する役割を果たす。
図3に示すように,キャップ部11には,その下面の中央に円筒状の雌ネジ穴11aが設けられている。また,キャップ部11には,その上面の中央に円筒状の噴霧機構室11bが設けられており,当該噴霧機構室11bの上部に噴霧口5が形成されている。また,キャップ部11には,その上面の外周部の四箇所に感知センサ3が設けられている。さらに,キャップ部11には,その中心軸上に雌ネジ穴11aと噴霧機構室11bとを連通する連通孔が形成されており,当該連通孔に給水スポンジ7を嵌合状態で通すことにより,給水スポンジ7がキャップ部11に固定されている。
図3,図4に示すように,給水スポンジ7を液体タンク部10の雄ネジ突起10aに挿通し(図4の矢印B参照),キャップ部11を右周りに回転させることにより(図4の矢印C参照),雌ネジ穴11aが雄ネジ突起10aに螺合して,キャップ部11が液体タンク部10に着脱可能に取り付けられる。このとき,給水スポンジ7の下部は,液体4に浸漬された状態となる。
以上のように,本実施の形態の指先加湿器1においては,キャップ部11に感知センサ3,超音波振動板6,電池9,制御回路基板が設けられ,液体タンク部10には電気系のものは一切設けられていない。このため,メンテナンス性の向上を図ることができるとともに,液体タンク部10を交換する際の交換コストを下げて購入者の負担を軽減することができる。
次に,本発明の一実施の形態における指先加湿器の動作について,図6をも参照しながら説明する。
この状態で,図6に示すように,指先2を噴霧口5の付近にかざすと,感知センサ3がこれを感知し,その情報が制御回路8に入力される(図5参照)。そして,図5に示すように,制御回路8によって超音波振動板6が制御され,超音波振動板6に達している液体4が,超音波振動板6の超音波振動によって気化(霧化)し,噴霧口5から噴霧される。
以上により,噴霧口5の付近にかざした指先2に液体4のミストが吹き付けられて,指先2を濡らすことができる。そして,これにより,お札を数えたり,レジ袋を開けたりするなどする際の作業効率が向上する。
2 指先
3 感知センサ
4 液体
5 噴霧口
6 超音波振動板
7 給水スポンジ
8 制御回路
9 電池
10 液体タンク部
10a 雄ネジ突起
11 キャップ部
11a 雌ネジ穴
11b 噴霧機構室
Claims (6)
- 指先を感知するための感知センサと,液体を噴霧させるための噴霧口と,を備え,
前記指先を前記噴霧口にかざすことにより,前記感知センサがこれを感知し,前記噴霧口から前記指先に前記液体を噴霧することを特徴とする指先加湿器。 - 前記液体として,次亜塩素酸水が用いられていることを特徴とする請求項1に記載の指先加湿器。
- 前記液体を噴霧させるための機構が,圧力噴出方式,超音波振動方式のいずれか又は複数から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の指先加湿器。
- 前記液体が貯蔵される液体タンク部と,前記液体タンク部に着脱可能に取り付けられるキャップ部と,をさらに備え,
前記キャップ部に前記感知センサ及び噴霧口が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の指先加湿器。 - 前記キャップ部にさらに電池収納部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の指先加湿器。
- 液体タンク部の容量が,50から2000mLであることを特徴とする請求項4又は5に記載の指先加湿器。
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JP2016036480A JP2017149125A (ja) | 2016-02-27 | 2016-02-27 | 指先加湿器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020082405A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-06-04 | 吉田 哲男 | 汲み出し・滴下方式の指濡らし器 |
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- 2016-02-27 JP JP2016036480A patent/JP2017149125A/ja active Pending
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