JP2017142168A - 情報処理装置、軌跡情報補正方法および軌跡情報補正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】一部区間の測定位置が欠落した場合のマップマッチングの精度を向上させる。
【解決手段】情報処理装置10は、測定位置が記録された区間13aと測定位置が欠落している区間13bとが存在する軌跡データ13を取得し、測定された進行方向の変化を示す方向データ14を取得する。情報処理装置10は、データベースから、区間13aの測定位置と参照位置との間の比較に基づいて軌跡データ15,17を抽出する。情報処理装置10は、方向データ14の中の区間13bに対応する区間14bと、軌跡データ15,17に対応付けられた方向データ16,18の中の区間13bに対応する区間16b,18bとの間の比較に基づいて、軌跡データ15を選択する。情報処理装置10は、軌跡データ15を用いて、軌跡データ13の区間13bに対して道路の情報を補完する。
【選択図】図1
【解決手段】情報処理装置10は、測定位置が記録された区間13aと測定位置が欠落している区間13bとが存在する軌跡データ13を取得し、測定された進行方向の変化を示す方向データ14を取得する。情報処理装置10は、データベースから、区間13aの測定位置と参照位置との間の比較に基づいて軌跡データ15,17を抽出する。情報処理装置10は、方向データ14の中の区間13bに対応する区間14bと、軌跡データ15,17に対応付けられた方向データ16,18の中の区間13bに対応する区間16b,18bとの間の比較に基づいて、軌跡データ15を選択する。情報処理装置10は、軌跡データ15を用いて、軌跡データ13の区間13bに対して道路の情報を補完する。
【選択図】図1
Description
本発明は情報処理装置、軌跡情報補正方法および軌跡情報補正プログラムに関する。
GPS(Global Positioning System)などの測位システムを用いて、車両などの移動物の位置を測定することが可能となっている。位置は、例えば、緯度および経度によって表現される。ただし、測位システムによって測定される位置には、10メートルから数十メートル程度の誤差が含まれることがある。そこで、測定した位置と道路地図とをマッチングし、移動物が存在する道路(例えば、車両が走行中の道路または測定時に車両が走行していた道路)を判定するマップマッチングの技術が提案されている。
例えば、車両が現在走行している道路を判定するナビゲーション装置が提案されている。提案のナビゲーション装置は、GPSを用いて継続的に車両の位置を測定し、最新の測定位置と前回の測定位置に基づいて車両の進行方向を算出する。ナビゲーション装置は、道路地図を参照して、最新の測定位置から所定範囲内にある複数の道路を検索する。ナビゲーション装置は、複数の道路それぞれについて車両の進行方向と道路の直線との間の角度を算出し、角度が閾値以下である道路に絞り込む。ナビゲーション装置は、絞り込んだ道路のうち最新の測定位置から最も近い道路を選択する。
また、GPSを用いて車両の位置を測定する衛星航法と、加速度センサなどの車載センサを用いて車両の位置を推定する自律航法の両方を実行可能なナビゲーション装置が提案されている。提案のナビゲーション装置は、車両が道路から外れてGPS信号の届かない場所に進入した場合、その場所に隣接する道路を道路地図から検索して記憶しておく。ナビゲーション装置は、車両が当該場所から脱出した直後に行うマップマッチングにおいて、登録しておいた道路に車両を優先的にマッチングさせる。
また、道路を1本の直線で表現した道路地図を用いる場合に、直線が複数の車線の何れに対応するか推定するナビゲーション装置が提案されている。提案のナビゲーション装置は、GPSによって測定された測定位置と、マップマッチングによって求めた直線上の補正位置との間の補正距離を算出する。また、ナビゲーション装置は、道路種別に基づいて走行中の道路の車線幅を特定する。また、ナビゲーション装置は、車載カメラを用いて道路上の白線を検出し、車両が走行している車線を特定する。ナビゲーション装置は、補正距離と車線幅と走行中の車線から、道路地図の直線に対応する車線を推定する。
測位システムを利用したマップマッチングにおいては、複数の比較用移動軌跡をデータベースに蓄積しておき、これら比較用移動軌跡の中から移動物について測定された移動軌跡に最も類似するものを検索する方法が考えられる。測定された移動軌跡および比較用移動軌跡それぞれは、位置情報の列として表すことができる。
しかし、移動物が通過した場所によっては、測位システムを利用した位置測定が一時的に行われないことがある。例えば、トンネルや地下などGPS信号が届きづらい場所では、GPSを利用した位置測定が行われないことがある。このため、移動物の移動軌跡の中に、位置情報が欠落している区間が存在することがある。
位置情報が欠落している区間について、移動物が通った可能性のある経路が2つ以上存在する場合がある。その場合、測定された移動軌跡と比較用移動軌跡の間で位置情報を比較するだけでは、移動物が通った経路を十分に絞り込むことが難しい。よって、マップマッチングの精度が低下することがあるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、一部区間の位置情報が欠落した場合のマップマッチングの精度を向上させる情報処理装置、軌跡情報補正方法および軌跡情報補正プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、記憶部と演算部とを有する情報処理装置が提供される。記憶部は、道路についての参照位置を含む複数の第2の軌跡データと、道路に沿って移動する場合の進行方向の変化を示す複数の第2の方向データとを対応付けて記憶する。演算部は、移動物について測定された測定位置を含み、測定位置が記録された第1の区間と測定位置が欠落している第2の区間とが存在する第1の軌跡データを取得し、また、移動物について測定された進行方向の変化を示す第1の方向データを取得する。演算部は、第1の区間の測定位置と参照位置との間の比較に基づいて、複数の第2の軌跡データのうち2以上の第2の軌跡データを抽出する。演算部は、第1の方向データの中の第2の区間に対応する区間と、抽出した2以上の第2の軌跡データに対応付けられた第2の方向データの中の第2の区間に対応する区間との間の比較に基づいて、抽出した2以上の第2の軌跡データの1つを選択する。演算部は、選択した1つの第2の軌跡データを用いて、第1の軌跡データの第2の区間に対して、移動物が移動した道路の情報を補完する。
また、1つの態様では、情報処理装置が実行する軌跡情報補正方法が提供される。また、1つの態様では、コンピュータに実行させる軌跡情報補正プログラムが提供される。
1つの側面では、一部区間の測定位置が欠落した場合のマップマッチングの精度を向上できる。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態の情報処理装置の例を示す図である。
第1の実施の形態の情報処理装置10は、車両などの移動物についてマップマッチングを行い、移動物が移動した道路を判定する。情報処理装置10は、移動物からデータを収集して分析するサーバ装置でもよい。その場合、情報処理装置10は、交通管制システムに利用することもできる。また、情報処理装置10は、ユーザが操作する端末装置でもよい。その場合、情報処理装置10は、移動物に搭載されていてもよい。
第1の実施の形態の情報処理装置10は、車両などの移動物についてマップマッチングを行い、移動物が移動した道路を判定する。情報処理装置10は、移動物からデータを収集して分析するサーバ装置でもよい。その場合、情報処理装置10は、交通管制システムに利用することもできる。また、情報処理装置10は、ユーザが操作する端末装置でもよい。その場合、情報処理装置10は、移動物に搭載されていてもよい。
情報処理装置10は、記憶部11および演算部12を有する。
記憶部11には、データベースが形成されている。記憶部11は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体メモリでもよいし、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置でもよい。なお、第1の実施の形態では情報処理装置10がデータベースを有することとしたが、情報処理装置10は情報処理装置10の外部にあるデータベースを参照するようにしてもよい。
記憶部11には、データベースが形成されている。記憶部11は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体メモリでもよいし、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置でもよい。なお、第1の実施の形態では情報処理装置10がデータベースを有することとしたが、情報処理装置10は情報処理装置10の外部にあるデータベースを参照するようにしてもよい。
演算部12は、マップマッチングを行う。演算部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサである。ただし、演算部12は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの特定用途の電子回路を含んでもよい。プロセッサは、RAMなどのメモリ(記憶部11でもよい)に記憶されたプログラムを実行する。プログラムには、以下に説明する処理を記載した軌跡情報補正プログラムが含まれる。複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼ぶこともある。
記憶部11は、複数の軌跡データ(第2の軌跡データ)と複数の方向データ(第2の方向データ)とを対応付けて記憶する。複数の軌跡データには軌跡データ15,17が含まれる。複数の方向データには方向データ16,18が含まれる。軌跡データ15と方向データ16とが対応付けられ、軌跡データ17と方向データ18とが対応付けられている。
複数の軌跡データそれぞれは、参照位置の列を含む。参照位置の列は、1または2以上の道路を経由する移動経路を示す。各参照位置は、例えば、緯度と経路を含む地球座標系の座標によって表される。複数の方向データそれぞれは、参照位置の列が示す1または2以上の道路に沿って移動した場合の進行方向の変化を示す。例えば、複数の方向データそれぞれは、参照位置の列に対応する進行方向の列を含む。
進行方向は、直進と左折と右折など少数の種類に分類されていてもよい。一例として、方向データ16は、直進・直進・直進・左折・右折・直進という進行方向の変化を示している。方向データ18は、直進・直進・直進・右折・左折・直進という進行方向の変化を示している。複数の方向データそれぞれは、進行方向の列を少数の種類の記号を用いて表した記号列(第2の記号列)を含んでいてもよい。
演算部12は、分析対象の移動物について、軌跡データ13(第1の軌跡データ)および方向データ14(第1の方向データ)を取得する。軌跡データ13は、移動物について異なる時刻に測定された測定位置の列を含む。軌跡データ13は、例えば、GPSなどの測位システムを利用して移動物によって生成され、移動物から受信される。各測定位置は、例えば、緯度と経路を含む地球座標系の座標によって表される。
ただし、軌跡データ13には、測定位置が記録された区間13a(第1の区間)と測定位置が欠落している区間13b(第2の区間)とが存在する。区間13bは、例えば、トンネルや地下や高層ビルに囲まれた場所など、測位システムを利用した位置測定が難しい場所を移動物が通った区間である。区間13bでは、測定位置が記録されるべきタイミングに対して測定位置が記録されていない。
方向データ14は、移動物について測定された進行方向の変化を示す。方向データ14は、例えば、異なる時刻に測定された進行方向の列を含む。方向データ14は、例えば、移動物に搭載されたセンサデバイスを利用して移動物によって生成され、移動物から受信される。センサデバイスの例として、角速度を測定するジャイロセンサや、ハンドルの回転角度を検出するセンサなどが挙げられる。方向データ14は、移動物の直進方向からの進行方向のずれを示す角度データを含んでもよい。一例として、方向データ14は、直進・直進・直進・左折・右折・直進という進行方向の変化を示している。
ここで、測位システムを利用した位置測定が行われないときでも、センサデバイスを利用した進行方向の測定は行うことができるものとする。よって、方向データ14には、測定位置が欠落している区間13bに対応する区間14bについても、進行方向の変化が記録されている。一方、方向データ14には、測定位置が記録されている区間13aに対応する区間については、進行方向の変化が記録されていなくてもよい。
軌跡データ13と方向データ14を取得すると、演算部12は、軌跡データ13の区間13aの測定位置と、記憶部11に記憶された軌跡データそれぞれの参照位置とを比較する。例えば、演算部12は、区間13aの測定位置と、区間13aに対応する軌跡データ15の区間15aの参照位置とを比較する。区間13bに対応する軌跡データ15の区間の参照位置は、区間13bの測定位置が欠落しているため比較に使用しなくてもよい。また、例えば、演算部12は、区間13aの測定位置と、区間13aに対応する軌跡データ17の区間17aの参照位置とを比較する。区間13bに対応する軌跡データ17の区間の参照位置は、区間13bの測定位置が欠落しているため比較に使用しなくてもよい。
演算部12は、上記の軌跡データ同士の比較に基づいて、記憶部11に記憶された複数の軌跡データのうち2以上の軌跡データを抽出する。例えば、演算部12は、記憶部11に記憶された複数の軌跡データそれぞれについて、上記の比較に基づいて類似度を算出する。例えば、演算部12は、類似度が高い方から所定数の軌跡データまたは類似度が閾値以上の軌跡データを抽出する。抽出される2以上の軌跡データは、記憶部11に記憶された複数の軌跡データの全部でもよいし一部でもよい。記憶部11に多数の軌跡データが記憶されている場合、通常、抽出される軌跡データはそれら多数の軌跡データの一部である。ここでは、軌跡データ15,17が抽出されたとする。
軌跡データ15,17が記憶部11から抽出されると、演算部12は、方向データ14から測定位置が欠落している区間13bに対応する区間14bを抽出する。また、演算部12は、軌跡データ15,17に対応付けられた方向データ16,18を記憶部11から取得する。演算部12は、方向データ16から区間13bに対応する区間16bを抽出し、方向データ18から区間13bに対応する区間18bを抽出する。
そして、演算部12は、方向データ14の区間14bと方向データ16,18の区間16b,18bとを比較して、軌跡データ15,17の1つを選択する。例えば、演算部12は、区間14bと区間16b,18bとの間の比較に基づいて、方向データ同士の類似度を算出する。例えば、演算部12は、類似度が最も高い方向データを選択し、選択した方向データに対応付けられている軌跡データを選択する。ここでは、区間14bは左折・右折・直進を表し、区間16bは左折・右折・直進を表し、区間18bは右折・左折・直進を表している。よって、方向データ16の方が方向データ18よりも方向データ14に類似しており、その結果、軌跡データ15,17のうち軌跡データ15が選択される。
方向データ同士の比較にあたり、演算部12は、方向データ14を、進行方向の列を少数の種類の記号を用いて表した記号列(第1の記号列)に変換してもよい。例えば、演算部12は、方向データ14に含まれる角度データが示す角度を、直進・左折・右折などの少数の種類の進行方向に分類し、進行方向の種類に対応する記号に変換する。その場合、演算部12は、区間14bを表す記号列と区間16b,18bを表す記号列とを比較する。記号列同士を比較することで、進行方向の類似性を簡潔に判定できる。
演算部12は、選択した軌跡データ15を用いて、軌跡データ13の区間13bに対して、移動物が移動した道路の情報を補完する。例えば、演算部12は、区間13bの測定位置が記録されるべきタイミングに対して、軌跡データ15の中の参照位置を対応付け、当該参照位置に紐付けられた道路の情報を付与する。
第1の実施の形態の情報処理装置10によれば、測定位置が記録された区間13aと測定位置が欠落している区間13bとが存在する軌跡データ13が取得され、測定された進行方向の変化を示す方向データ14が取得される。軌跡データ13の区間13aに基づいて、データベースから軌跡データ15,17が抽出される。区間13bに対応する方向データ14の区間14bに基づいて、軌跡データ15が選択される。
これにより、測定位置が記録された区間13aに対して軌跡データ15,17の両方が類似する場合であっても、マップマッチングに用いる軌跡データを軌跡データ15に絞り込むことができる。すなわち、測定位置が欠落した区間13bに対して軌跡データ15,17が異なる経路を示している場合であっても、方向データ14を用いて、移動物が区間13bで移動した経路を軌跡データ15が示す経路に絞り込むことができる。よって、区間13bに対して道路の情報を適切に補完でき、マップマッチングの精度が向上する。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2は、第2の実施の形態の交通分析システムの例を示す図である。
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2は、第2の実施の形態の交通分析システムの例を示す図である。
第2の実施の形態の交通分析システムは、車両20,20aを含む複数の車両、ネットワーク30および交通分析装置100を有する。交通分析装置100は、第1の実施の形態の情報処理装置10に対応する。
車両20,20aは、例えば、人が運転する四輪自動車である。車両20には、車載装置200が搭載されている。車両20aには、車載装置200aが搭載されている。車載装置200,200aは、走行制御を行う組み込み装置でもよいし、ナビゲーション装置などユーザが操作する端末装置でもよい。車載装置200,200aは、無線リンクによってネットワーク30に接続される。
車載装置200は、GPSを利用して車両20の位置を測定する。また、車載装置200は、ジャイロセンサなどのセンサデバイスを利用して、車両20の進行方向の角度を測定する。角度は、車両20の正面(ハンドルを回転させない場合に車両20が通常進む直進方向)からの進行方向のずれを示す。測定される角度は、単位時間当たりの回転角度(degree per second)で表現されてもよい。車載装置200は、車両20の位置や角度を示すデータを、ネットワーク30を介して交通分析装置100に送信する。同様に、車載装置200aは、GPSを利用して車両20aの位置を測定する。また、車載装置200aは、車両20aの進行方向の角度を測定する。車載装置200aは、車両20aの位置や角度を示すデータを、ネットワーク30を介して交通分析装置100に送信する。
交通分析装置100は、道路上の車両の走行状況を分析するサーバ装置である。交通分析装置100は、ネットワーク30に接続されている。交通分析装置100は、ネットワーク30を介して、複数の車両それぞれから位置や角度のデータを収集する。交通分析装置100は、交通管制システムに用いられてもよい。例えば、交通分析装置100の分析結果を、道路上の信号の制御など交通管制に利用することができる。
図3は、車載装置のハードウェア例を示すブロック図である。
車載装置200は、CPU201、RAM202、不揮発性メモリ203、GPS測定部204、ジャイロセンサ205、ディスプレイ206、入力デバイス207、媒体リーダ208および通信インタフェース209を有する。車載装置200が有するこれらのユニットは、バス210に接続されている。車載装置200aも、車載装置200と同様のハードウェアを用いて実装することができる。
車載装置200は、CPU201、RAM202、不揮発性メモリ203、GPS測定部204、ジャイロセンサ205、ディスプレイ206、入力デバイス207、媒体リーダ208および通信インタフェース209を有する。車載装置200が有するこれらのユニットは、バス210に接続されている。車載装置200aも、車載装置200と同様のハードウェアを用いて実装することができる。
CPU201は、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。CPU201は、不揮発性メモリ203に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM202にロードし、プログラムを実行する。
RAM202は、CPU201が実行するプログラムやCPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。なお、車載装置200は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えてもよい。
不揮発性メモリ203は、OS(Operating System)やドライバソフトウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、および、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。不揮発性メモリ203として、ROM(Read Only Memory)を用いてもよいし、フラッシュメモリなどの書き換え可能メモリを用いてもよい。また、車載装置200は、HDDなどの他の種類の不揮発性の記憶装置を有してもよく、複数種類の不揮発性の記憶装置を有してもよい。
GPS測定部204は、定期的にGPS衛星からGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいて車載装置200の位置を測定する。車載装置200の位置は、緯度と経度を含む地球座標系の座標を用いて表される。第2の実施の形態では、GPS測定部204は、1秒周期で車載装置200の位置を測定する。ただし、測定された位置はCPU201によって10分の1にサンプリングされ、10秒周期の情報に変換される。また、車載装置200の周囲の環境によっては、GPS測定部204は、GPS信号が正しく受信されず位置の測定に失敗することがある。例えば、車両20がトンネルまたは地下にいる場合や車両20の周囲に高層ビルが存在する場合、位置の測定に失敗することがある。その場合、その時刻に対応する座標は欠落する。また、車載装置200の周囲の環境によって、測定された位置には10メートルから数十メートルの誤差が含まれることがある。
ジャイロセンサ205は、角速度(単位時間当たりの回転角度)を測定するセンサデバイスである。ジャイロセンサ205を利用して、車両20の進行方向の変化を示す角度データが生成される。車両20が正面方向に直進しているときの角度は0°である。後述するように、車両20が左折しているときの角度は正の値であり、車両20が右折しているときの角度は負の値である。ジャイロセンサ205は、少なくとも、GPS測定部204による位置測定と同じタイミング(1秒周期)またはサンプリング後の位置測定と同じタイミング(10秒周期)で角度を測定する。ジャイロセンサ205は、GPSの位置測定に失敗しているときでも角速度を測定することができる。
なお、第2の実施の形態の交通分析システムは、後述するように、車両20の進行方向を左折・右折・それ以外(直進またはほぼ直進)の3通りに分類できればよい。そこで、車載装置200は、ジャイロセンサ205のデータ以外のデータを用いて、車両20の進行方向を推定することもできる。例えば、車載装置200は、車両20が備えるハンドルの回転角度を用いて角度データを生成してもよい。また、車載装置200は、車両20が備える左右ウィンカーの点灯状況を用いて角度データを生成してもよい。
ディスプレイ206は、CPU201からの指示に従って画像を表示する。ディスプレイ206として、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。ただし、ディスプレイ206が車載装置200の外に存在してもよい。
入力デバイス207は、ユーザの操作を検出し、検出した操作を示す入力信号をCPU201に出力する。入力デバイス207として、例えば、キーパッドやタッチパネルなどを用いることができる。車載装置200は、複数種類の入力デバイスを有してもよい。また、入力デバイス207が車載装置200の外に存在してもよい。
媒体リーダ208は、記録媒体211に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体211として、例えば、半導体メモリ、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)などを使用できる。媒体リーダ208は、例えば、記録媒体211から読み取ったプログラムやデータをRAM202または不揮発性メモリ203に格納する。
通信インタフェース209は、無線リンクによってネットワーク30に接続され、ネットワーク30を介して交通分析装置100と通信を行う無線通信インタフェースである。通信インタフェース209は、CPU201からの指示に従って、時刻とGPS測定部204を用いて測定された座標とジャイロセンサ205を用いて測定された角度とを対応付けたデータを、交通分析装置100に送信する。通信インタフェース209は、座標のサンプリング周期(10秒周期)でデータを送信してもよいし、複数時刻のデータを纏めて送信してもよい。例えば、通信インタフェース209は、30個の時刻(10秒×30=300秒=5分)のデータを纏めて5分に1回送信してもよい。
図4は、交通分析装置のハードウェア例を示すブロック図である。
交通分析装置100は、CPU101、RAM102、HDD103、画像信号処理部104、入力信号処理部105、媒体リーダ106および通信インタフェース107を有する。交通分析装置100が有するこれらのユニットは、バス108に接続されている。CPU101は、第1の実施の形態の演算部12に対応する。RAM102またはHDD103は、第1の実施の形態の記憶部11に対応する。
交通分析装置100は、CPU101、RAM102、HDD103、画像信号処理部104、入力信号処理部105、媒体リーダ106および通信インタフェース107を有する。交通分析装置100が有するこれらのユニットは、バス108に接続されている。CPU101は、第1の実施の形態の演算部12に対応する。RAM102またはHDD103は、第1の実施の形態の記憶部11に対応する。
CPU101は、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。CPU101は、HDD103に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM102にロードし、プログラムを実行する。なお、CPU101は複数のプロセッサコアを備えてもよく、交通分析装置100は複数のプロセッサを備えてもよい。複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と言うこともある。
RAM102は、CPU101が実行するプログラムやCPU101が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。
HDD103は、OSやミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、および、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。プログラムには、軌跡情報補正プログラムが含まれる。なお、交通分析装置100は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の記憶装置を備えてもよい。
HDD103は、OSやミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、および、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。プログラムには、軌跡情報補正プログラムが含まれる。なお、交通分析装置100は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部104は、CPU101からの命令に従って、交通分析装置100に接続されたディスプレイ111に画像を出力する。ディスプレイ111としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど任意のディスプレイを用いることができる。
入力信号処理部105は、交通分析装置100に接続された入力デバイス112から入力信号を取得し、CPU101に出力する。入力デバイス112としては、マウスやタッチパネルやタッチパッドやトラックボールなどのポインティングデバイス、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチなどを用いることができる。また、交通分析装置100に、複数の種類の入力デバイスが接続されていてもよい。
媒体リーダ106は、記録媒体113に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体113として、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどを使用できる。媒体リーダ106は、記録媒体113から読み取ったプログラムやデータをRAM102またはHDD103に格納する。
通信インタフェース107は、ネットワーク30に接続され、ネットワーク30を介して他の装置と通信を行うインタフェースである。通信インタフェース107は、スイッチなどの通信装置とケーブルで接続される有線通信インタフェースでもよいし、基地局と無線リンクで接続される無線通信インタフェースでもよい。
次に、交通分析装置100が行うマップマッチングについて説明する。
図5は、参照軌跡を用いたマップマッチングの例を示す図である。
ここでは、交通分析装置100は、車両20に搭載された車載装置200からデータを受信し、受信したデータに基づいて各時刻に車両20が存在した道路を判定する場合を考える。交通分析装置100は、クエリ軌跡41を取得する。クエリ軌跡41は、5分間にGPSによって測定された座標(測定位置)の列である。ただし、測定された各座標は誤差を含む可能性があるため、正確に道路上を指しているとは限らない。また、クエリ軌跡41では、測定失敗により一部の時刻の座標が欠落していることがある。前述のサンプリング周期の場合、クエリ軌跡41は最大で30個の座標を含む。
図5は、参照軌跡を用いたマップマッチングの例を示す図である。
ここでは、交通分析装置100は、車両20に搭載された車載装置200からデータを受信し、受信したデータに基づいて各時刻に車両20が存在した道路を判定する場合を考える。交通分析装置100は、クエリ軌跡41を取得する。クエリ軌跡41は、5分間にGPSによって測定された座標(測定位置)の列である。ただし、測定された各座標は誤差を含む可能性があるため、正確に道路上を指しているとは限らない。また、クエリ軌跡41では、測定失敗により一部の時刻の座標が欠落していることがある。前述のサンプリング周期の場合、クエリ軌跡41は最大で30個の座標を含む。
また、交通分析装置100は、複数の参照軌跡と各参照軌跡に対応付けられた道路データとを含むデータベースを有している。図5には、一例として、参照軌跡42〜44および道路データ45〜47が記載されている。道路データ45は参照軌跡42に対応する。道路データ46は参照軌跡43に対応する。道路データ47は参照軌跡44に対応する。
参照軌跡42〜44それぞれは、ある車両(車両20と異なる車両でよい)が過去に走行したときに、5分間に測定された座標の列に基づいて生成されたものであり、参照用の座標(参照位置)の列である。参照軌跡42〜44それぞれは、30個の座標を含む。参照軌跡42〜44に含まれる座標は、過去のマップマッチングの結果が反映されており、過去に測定された座標から道路上の適切な座標に補正されている。
道路データ45〜47それぞれは、1つの参照軌跡の座標の列に対応する道路の識別子の列である。道路データ45〜47それぞれは、30個の識別子を含む。道路データ45〜47に含まれる道路の識別子は、過去のマップマッチングの結果が反映されており、ある時刻に車両が走行していた道路(参照位置の属する道路)を示す。
参照軌跡42に含まれる1つの座標と道路データ45に含まれる1つの識別子とが対応する。参照軌跡43に含まれる1つの座標と道路データ46に含まれる1つの識別子とが対応する。参照軌跡44に含まれる1つの座標と道路データ47に含まれる1つの識別子とが対応する。車両は5分間に複数の道路に跨がって走行する可能性があるため、道路データ45〜47それぞれは複数の道路の識別子を含む可能性がある。
以下では、クエリ軌跡によって表されるべき点をクエリ点と言うことがある。1つのクエリ軌跡は、所定数の時刻に対応する所定数(例えば、30個)のクエリ点を含む。所定数のクエリ点のうち、GPSによる位置測定に失敗して座標が欠落した点を欠損点と言うことがある。また、参照軌跡によって表されるべき点を参照点と言うことがある。1つの参照軌跡は、所定数の時刻に対応する所定数(例えば、30個)の参照点を含む。所定数の参照点の中には、座標が欠落した点は存在しないものとする。
交通分析装置100は、クエリ軌跡41を取得すると、データベースに記憶された複数の参照軌跡の中からクエリ軌跡41と類似度の高い参照軌跡を検索する。1つのクエリ軌跡と1つの参照軌跡との間の類似度は、時刻の早い方から順に1番目のクエリ点と1番目の参照点、2番目のクエリ点と2番目の参照点のように、先頭からの順序が同じクエリ点の座標と参照点の座標とを比較して算出する。
第2の実施の形態では、類似度の指標として、クエリ軌跡と参照軌跡の間の「距離」を用いる。軌跡間の距離が小さいほど類似度が高いことを意味し、軌跡間の距離が大きいほど類似度が低いことを意味する。軌跡間の距離は、対応するクエリ点と参照点との間の距離を合計したものである。点間の距離として、ユークリッド距離の二乗を用いることができる。ユークリッド距離の二乗は、緯度の差の二乗と経度の差の二乗の和である。
例えば、交通分析装置100は、1番目のクエリ点の座標と1番目の参照点の座標との間で、緯度の差の二乗と経度の差の二乗の和を算出し、1番目の点間の距離とする。交通分析装置100は、2番目のクエリ点の座標と2番目の参照点の座標との間で、緯度の差の二乗と経度の差の二乗の和を算出し、2番目の点間の距離とする。交通分析装置100は、最大で30個の点間の距離を算出し、それら点間の距離の合計を軌跡間の距離とする。ただし、クエリ軌跡の中に欠損点がある場合、欠損点については点間の距離を算出せずに無視する。クエリ軌跡に含まれる30個のクエリ点のうち5個が欠損点である場合、交通分析装置100は、25個の点間の距離を合計して軌跡間の距離とする。
このようにして、クエリ軌跡41と類似度の高い参照軌跡を検索すると、交通分析装置100は、検索された参照軌跡に対応する道路データを抽出する。ここでは、参照軌跡44が選択され、道路データ47が抽出されたとする。すると、交通分析装置100は、クエリ軌跡41に含まれる各クエリ点に対して、すなわち、クエリ軌跡41が示す各時刻に対して、道路データ47に含まれる道路の識別子を対応付ける。
交通分析装置100は、1番目のクエリ点に対して、1番目の参照点に相当する1番目の道路の識別子を対応付ける。また、交通分析装置100は、2番目のクエリ点に対して、2番目の参照点に相当する2番目の道路の識別子を対応付ける。座標が測定されなかった欠損点であるクエリ点に対しても道路の識別子が対応付けられる。これにより、クエリ軌跡41に対して、各時刻に車両20が走行していた道路の情報を補完することができる。すなわち、クエリ軌跡41に対するマップマッチングを完了することができる。
図6は、欠損点のあるクエリ軌跡と参照軌跡の比較例を示す図である。
車両20がトンネル内の道路や地下にある道路などを走行した場合、欠損点が連続する区間が長くなることがある。その場合、マップマッチングに次のような問題が生じる。ここでは、交通分析装置100は、クエリ軌跡51を取得したとする。また、データベースには、参照軌跡52,53と道路データ54,55が登録されているとする。道路データ54は参照軌跡52に対応し、道路データ55は参照軌跡53に対応する。
車両20がトンネル内の道路や地下にある道路などを走行した場合、欠損点が連続する区間が長くなることがある。その場合、マップマッチングに次のような問題が生じる。ここでは、交通分析装置100は、クエリ軌跡51を取得したとする。また、データベースには、参照軌跡52,53と道路データ54,55が登録されているとする。道路データ54は参照軌跡52に対応し、道路データ55は参照軌跡53に対応する。
クエリ軌跡51は、車両20が道路L1を走行していたときに測定された座標と、車両20が道路L4を走行していたときに測定された座標とを含む。道路L1と道路L4との間には、道路L2,L3が存在する。車両20が道路L1から道路L4に移動するには、道路L2と道路L3の何れか一方を経由することになる。しかし、クエリ軌跡51には、車両20が道路L2または道路L3を走行していたときの座標が欠落している。
参照軌跡52は、道路L1上の参照点と、道路L2上の参照点と、道路L4上の参照点とを含む。参照軌跡52は、道路L3上の参照点を含まない。道路データ54は、参照軌跡52に沿って移動した場合に、道路L1と道路L2と道路L4を走行することを示す。参照軌跡53は、道路L1上の参照点と、道路L3上の参照点と、道路L4上の参照点とを含む。参照軌跡53は、道路L2上の参照点を含まない。道路データ55は、参照軌跡53に沿って移動した場合に、道路L1と道路L3と道路L4を走行することを示す。
クエリ軌跡51と参照軌跡52,53とを比較するにあたり、クエリ軌跡51は途中の区間のクエリ点が欠損点になっている。そこで、クエリ軌跡51の欠損点でないクエリ点と、それに対応する参照軌跡52,53の参照点とが比較される。すなわち、道路L1に関するクエリ点と参照点とが比較され、また、道路L4に関するクエリ点と参照点とが比較される。道路L2,L3に関するクエリ点と参照点とは比較されない。
その結果、参照軌跡52と参照軌跡53の両方が、クエリ軌跡51と類似度が高いと判定される。比較される道路L1に関するクエリ点の座標と参照点の座標とが近く、また、比較される道路L4に関するクエリ点の座標と参照点の座標とが近いためである。しかし、クエリ軌跡51に含まれる座標のみからは、参照軌跡52,53の何れが適切か判断することは難しい。参照軌跡52と参照軌跡53とでは、道路L1と道路L4の間の区間の経路が異なるものの、その区間の情報がクエリ軌跡51に欠落しているためである。
そこで、交通分析装置100は、車両20,20aで測定された進行方向の角度を用いて、欠損点が連続する区間に走行していた道路を推定することとする。以降、第2の実施の形態では、進行方向に基づいて道路を推定する方法を中心に説明する。
図7は、交通分析装置の機能例を示すブロック図である。
交通分析装置100は、地図データ記憶部121、参照データ記憶部122、クエリデータ受信部123、参照データ抽出部124、類似検索部125、文字列化部126および道路判定部127を有する。地図データ記憶部121および参照データ記憶部122は、例えば、RAM102またはHDD103に確保した記憶領域を用いて実装される。クエリデータ受信部123、参照データ抽出部124、類似検索部125、文字列化部126および道路判定部127は、例えば、CPU101が実行するプログラムモジュールを用いて実装される。
交通分析装置100は、地図データ記憶部121、参照データ記憶部122、クエリデータ受信部123、参照データ抽出部124、類似検索部125、文字列化部126および道路判定部127を有する。地図データ記憶部121および参照データ記憶部122は、例えば、RAM102またはHDD103に確保した記憶領域を用いて実装される。クエリデータ受信部123、参照データ抽出部124、類似検索部125、文字列化部126および道路判定部127は、例えば、CPU101が実行するプログラムモジュールを用いて実装される。
地図データ記憶部121は、道路地図を示す地図データを記憶する。道路地図は、複数のエリアに分割されている。そこで、地図データは、各エリアの緯度の範囲および経度の範囲を示すエリアデータを含む。また、道路地図に記載された道路は、交差点などの基準点を示すノードと、2つのノードを結んだリンクによって表現される。各車両が存在する道路は、リンクの識別子を用いて表すことができる。そこで、地図データは、各ノードの緯度および経度を示すノードデータと、各リンクを示すリンクデータとを含む。
参照データ記憶部122は、交通分析装置100に形成されたデータベースである。参照データ記憶部122は、複数の参照軌跡に関する参照データを記憶する。参照データは、過去に複数の車両から収集したクエリデータや過去のマップマッチングの結果に基づいて生成することができる。参照データは、各参照軌跡として参照点の列を含む。参照点の座標は、マップマッチングにより補正された後の道路上の座標である。複数の参照軌跡は、複数のエリアに分類されている。また、参照データは、各参照点の属する道路を示す道路データを含む。また、参照データは、参照点と対応付けて、車両の進行方向を1文字で表した方向文字データを含む。方向文字データは、直進と左折と右折とを区別する。
クエリデータ受信部123は、車両20,20aを含む複数の車両それぞれからクエリデータを受信する。クエリデータは、クエリ軌跡に含まれる所定数のクエリ点について、GPSによって測定された座標を含む。例えば、サンプリング周期が10秒であり、クエリデータは5分間に測定された最大30個の座標を含む。ただし、一部のクエリ点が、座標の測定に失敗した欠損点である場合がある。また、クエリデータは、各クエリ点の時刻における車両の進行方向の角度を示す角度データを含む。
参照データ抽出部124は、クエリデータ受信部123がクエリデータを受信すると、クエリデータを送信した車両の近くにある道路に関する参照データを参照データ記憶部122から抽出する。具体的には、参照データ抽出部124は、クエリ軌跡の最後の座標を取得し、地図データ記憶部121を参照して最後の座標の属するエリアを特定する。参照データ抽出部124は、特定したエリアに関する参照データを参照データ記憶部122から抽出する。そして、参照データ抽出部124は、クエリ軌跡の最後の座標と各参照軌跡の最後の座標とを比較し、クエリ軌跡の最後の座標から所定範囲内に参照軌跡の最後の座標が存在するような参照データを絞り込んで出力する。
類似検索部125は、クエリデータに含まれるクエリ軌跡と参照データ抽出部124が出力した複数の参照軌跡とを比較し、各参照軌跡の類似度(クエリ軌跡との距離)を算出する。類似検索部125は、複数の参照軌跡のうち類似度の高い(距離が小さい)方からK個の参照軌跡を選択し、検索結果データを出力する。「K」は予め設定された2以上の整数であり、例えば、3や5などとしておく。検索結果データには、選択したK個の参照軌跡それぞれに対応する道路データと方向文字データが含まれる。
文字列化部126は、クエリデータに含まれる角度データを、参照データ記憶部122に記憶された方向文字データと同様の変換ルールに従って、方向文字データに変換する。測定された1つの角度が、直進と左折と右折の何れかを示す1文字に変換される。第2の実施の形態では、直進を「N」、左折を「L」、右折を「R」で表現することとする。角度範囲と文字との対応関係の例については後述する。文字列化部126が生成する方向文字データは、クエリ点の列に対応する文字列(例えば、長さ30の文字列)である。前述のように、GPSを利用した座標の測定に失敗したときでも、角度の測定は行われる。よって、方向文字データは、欠損点に対応する文字も含む。
道路判定部127は、クエリデータと、類似検索部125が出力する検索結果データと、文字列化部126が出力する方向文字データとに基づいて、各時刻に車両が走行していた道路を判定するマップマッチングを行う。道路判定部127は、クエリ軌跡の方向文字データ(文字列)とK個の参照軌跡の方向文字データ(文字列)とを比較し、文字列の類似度を示す「コスト」を算出する。「コスト」は、文字列間の「距離」と言うこともでき、一方の文字列を他方の文字列に修正するための「編集コスト」と言うこともできる。
道路判定部127は、K個の参照軌跡の中から、類似度が最も高い(コストが最も小さい)文字列に対応する参照軌跡を選択する。道路判定部127は、選択した参照軌跡に対応付けられた道路データを用いて、クエリデータの各クエリ点に対して道路の識別子を補完したマッチング結果データを生成する。マッチング結果データにより、車両が各時刻に走行していた道路を1つに特定することができる。道路判定部127は、マッチング結果データを出力する。マッチング結果データは、ディスプレイ111に表示されてもよい。また、マッチング結果データは、参照データ記憶部122に格納されてもよい。
なお、第2の実施の形態では、交通分析装置100がクエリデータの中の角度を文字に変換している。これに対し、車載装置200,200aが角度を文字に変換し、文字列を含むクエリデータを交通分析装置100に送信してもよい。
図8は、クエリデータの例を示す図である。
クエリデータ131は、車両20に搭載された車載装置200からクエリデータ受信部123によって受信される。クエリデータ131は、クエリ点ID、時刻、座標、フラグおよび角度の項目を有する。クエリ点IDは、クエリ点を識別する識別子である。クエリデータ131は、所定数(例えば、30個)のクエリ点IDを含む。
クエリデータ131は、車両20に搭載された車載装置200からクエリデータ受信部123によって受信される。クエリデータ131は、クエリ点ID、時刻、座標、フラグおよび角度の項目を有する。クエリ点IDは、クエリ点を識別する識別子である。クエリデータ131は、所定数(例えば、30個)のクエリ点IDを含む。
クエリデータ131の時刻は、GPS測定部204によって座標が測定されるべき時刻である。クエリデータ131は、所定のサンプリング周期(例えば、10秒周期)の時刻を含む。クエリデータ131の座標は、GPS測定部204によって測定された座標であり、緯度と経度を用いて表される。座標には誤差が含まれている可能性がある。測定に失敗した時刻に対応する座標、すなわち、欠損点に対応する座標は(0,0)とする。
フラグは、座標が測定されたか否か、すなわち、クエリ点が欠損点であるか否かを示すビットである。フラグが「1」であるクエリ点は欠損点でない(座標が測定された)ことを示し、フラグが「0」であるクエリ点は欠損点である(座標が欠落している)ことを示す。フラグは、クエリ軌跡と参照軌跡との間の距離を算出するときに、重みとして用いることができる。また、フラグは、方向文字データである文字列の間のコストを算出するときに、比較範囲を絞り込むフィルタ条件として用いることができる。
クエリデータ131の角度は、GPS測定部204によって座標が測定されるべき時刻に、ジャイロセンサ205によって測定された進行方向の角度である。クエリデータ131には、フラグが「0」であるクエリ点(欠損点)に対応する角度も含まれている。前述ように、車両20の正面の直進方向が0°であり、左折方向が正の角度であり、右折方向が負の角度である。急峻な左折ほど角度が大きく、急峻な右折ほど角度が小さくなる。
図9は、地図データの例を示す図である。
エリアテーブル132は、地図データ記憶部121に記憶されている。エリアテーブル132は、エリアID、座標1および座標2の項目を有する。エリアIDは、道路地図を約10キロメートル×10キロメートルのエリアの集合に分割したときの各エリアに付与される識別子である。座標1は、エリアを囲む4つの端点のうちの1つの座標である。座標2は、座標1が示す端点の対角にある他の端点の座標である。座標1および座標2は、緯度と経度を用いて表される。なお、エリアテーブル132は、エリアを囲む4つの端点を示す4つの座標を含むようにしてもよい。
エリアテーブル132は、地図データ記憶部121に記憶されている。エリアテーブル132は、エリアID、座標1および座標2の項目を有する。エリアIDは、道路地図を約10キロメートル×10キロメートルのエリアの集合に分割したときの各エリアに付与される識別子である。座標1は、エリアを囲む4つの端点のうちの1つの座標である。座標2は、座標1が示す端点の対角にある他の端点の座標である。座標1および座標2は、緯度と経度を用いて表される。なお、エリアテーブル132は、エリアを囲む4つの端点を示す4つの座標を含むようにしてもよい。
ノードテーブル133は、地図データ記憶部121に記憶されている。ノードテーブル133は、ノードIDおよび座標の項目を有する。ノードIDは、道路地図に記載された道路上の基準点(交差点など)であるノードに付与された識別子である。ノードテーブル133の座標は、ノードの位置を示す座標であり、緯度と経度を用いて表される。
リンクテーブル134は、地図データ記憶部121に記憶されている。リンクテーブル134は、リンクID、ノード1およびノード2の項目を有する。リンクIDは、2つのノードを結ぶ直線であるリンクに付与された識別子である。ノード1の項目には、リンクの一端のノードに付与されたノードIDが記載される。ノード2の項目には、リンクの他端のノードに付与されたノードIDが記載される。
図10は、参照データテーブルの例を示す図である。
参照データテーブル135は、参照データ記憶部122に記憶されている。参照データテーブル135は、軌跡ID、エリアID、座標、道路および方向文字の項目を有する。軌跡IDは、参照軌跡に付与された識別子である。エリアIDの項目には、エリアテーブル132に定義されたエリアのうち参照軌跡が属するエリアの識別子が記載される。
参照データテーブル135は、参照データ記憶部122に記憶されている。参照データテーブル135は、軌跡ID、エリアID、座標、道路および方向文字の項目を有する。軌跡IDは、参照軌跡に付与された識別子である。エリアIDの項目には、エリアテーブル132に定義されたエリアのうち参照軌跡が属するエリアの識別子が記載される。
座標の項目には、参照軌跡に含まれる複数の参照点の座標が列挙される。例えば、座標の項目には、5分間に相当する30個の参照点の座標が列挙される。各参照点の座標は、緯度と経度を用いて表される。各参照点の座標は、過去に測定された座標から補正されたものであり、何れかの道路上の点を指している。
道路の項目には、複数の参照点と対応付けて道路の識別子が列挙される。例えば、道路の項目には、30個の参照点に対応する30個の道路の識別子が列挙される。道路の識別子としては、リンクテーブル134に定義されたリンクIDが用いられる。1つの参照点に対応する1つの道路は、当該1つの参照点の属する道路であり、過去のマップマッチングによって判定されたものである。方向文字の項目には、複数の参照点と対応付けて文字列が記載される。例えば、方向文字の項目には、30個の参照点に対応する長さ30の文字列が記載される。各文字は、直進を示すN、左折を示すL、右折を示すRの何れかである。1つの参照点に対応する1つの文字は、過去に座標が測定されたときの車両の進行方向を示し、クエリ点の文字と同様の方法で生成できる。
図11は、検索結果データの例を示す図である。
検索結果データ136は、類似検索部125によって生成される。検索結果データ136は、K個の参照軌跡について参照データテーブル135から抽出されたデータを含む。検索結果データ136は、K個の参照軌跡それぞれについて、参照点ID、道路および方向文字の項目を有する。参照点IDは、参照点を識別する識別子である。検索結果データ136は、1つの参照軌跡につき所定数(例えば、30個)の参照点IDを含む。
検索結果データ136は、類似検索部125によって生成される。検索結果データ136は、K個の参照軌跡について参照データテーブル135から抽出されたデータを含む。検索結果データ136は、K個の参照軌跡それぞれについて、参照点ID、道路および方向文字の項目を有する。参照点IDは、参照点を識別する識別子である。検索結果データ136は、1つの参照軌跡につき所定数(例えば、30個)の参照点IDを含む。
道路の項目には、参照データテーブル135において参照点に対応付けられた道路の識別子が記載される。方向文字の項目には、参照データテーブル135において参照点に対応付けられた文字(N、LまたはR)が記載される。
ここで、進行方向の角度の文字列化について説明する。
図12は、角度と文字の対応例を示す図である。
文字列化部126は、クエリデータに含まれる角度θが、角度範囲61〜63の何れに属するか判定する。角度範囲61は、−60°より大きく+60°より小さい範囲(−60°<θ<+60°)である。角度範囲62は、+60°以上の範囲(θ≧+60°)である。角度範囲63は、−60°以下の範囲(θ≦−60°)である。
図12は、角度と文字の対応例を示す図である。
文字列化部126は、クエリデータに含まれる角度θが、角度範囲61〜63の何れに属するか判定する。角度範囲61は、−60°より大きく+60°より小さい範囲(−60°<θ<+60°)である。角度範囲62は、+60°以上の範囲(θ≧+60°)である。角度範囲63は、−60°以下の範囲(θ≦−60°)である。
θ=+60°は、進行方向が正面から左に60°ずれていることを示す。θ=−60°は、進行方向が正面から右に60°ずれていることを示す。角度θが角度範囲62に属するとき、車両20は左折していたと言える。角度θが角度範囲63に属するとき、車両20は右折していたと言える。角度θが角度範囲61に属するとき、車両20は直進またはほぼ直進していたと言える。そこで、文字列化部126は、角度θが角度範囲61に属する場合、角度θを文字「N」に変換する。文字列化部126は、角度θが角度範囲62に属する場合、角度θを文字「L」に変換する。文字列化部126は、角度θが角度範囲63に属する場合、角度θを文字「R」に変換する。
なお、図12では角度を3つの角度範囲に分類したが、4つ以上の角度範囲に分類し、4種類以上の文字を用いて文字列化してもよい。また、図12では角度の閾値として+60°と−60°を用いたが、他の角度を閾値として用いてもよい。参照データテーブル135に含まれる文字列も、同様の変換ルールに基づいて生成できる。
図13は、方向文字データの例を示す図である。
文字列化部126は、クエリデータ131が示すクエリ点IDと角度の対応関係から、クエリ点IDと文字を対応付けた方向文字データ137を生成する。文字列化部126は、各クエリ点IDに対応する角度を、図12の変換ルールに従って1文字に変換する。
文字列化部126は、クエリデータ131が示すクエリ点IDと角度の対応関係から、クエリ点IDと文字を対応付けた方向文字データ137を生成する。文字列化部126は、各クエリ点IDに対応する角度を、図12の変換ルールに従って1文字に変換する。
一例として、クエリデータ131は、3.2°、70.1°、10.5°、−80.5°、−5.1°、1.0°、−68.8°、12.7°、1.8°という角度の列を含む。この場合、文字列化部126によって生成される方向文字データ137は、N、L、N、R、N、N、R、N、Nという文字列を含む。
図14は、マッチング結果データの例を示す図である。
マッチング結果データ138は、道路判定部127によって生成される。マッチング結果データ138は、クエリ点ID、時刻、座標および道路の項目を有する。マッチング結果データ138のクエリ点ID、時刻および座標は、クエリデータ131のクエリ点ID、時刻および座標である。道路の項目には、道路判定部127によって各時刻に対して補完された道路の識別子(すなわち、リンクID)が記載される。マッチング結果データ138により、車両20が各時刻に何れの道路を走行していたか特定できる。
マッチング結果データ138は、道路判定部127によって生成される。マッチング結果データ138は、クエリ点ID、時刻、座標および道路の項目を有する。マッチング結果データ138のクエリ点ID、時刻および座標は、クエリデータ131のクエリ点ID、時刻および座標である。道路の項目には、道路判定部127によって各時刻に対して補完された道路の識別子(すなわち、リンクID)が記載される。マッチング結果データ138により、車両20が各時刻に何れの道路を走行していたか特定できる。
次に、交通分析装置100が実行する処理の手順について説明する。
図15は、マップマッチングの手順例を示すフローチャートである。
(S1)クエリデータ受信部123は、1つの車載装置(例えば、車両20の車載装置200)からネットワーク30を介してクエリデータ131を受信する。
図15は、マップマッチングの手順例を示すフローチャートである。
(S1)クエリデータ受信部123は、1つの車載装置(例えば、車両20の車載装置200)からネットワーク30を介してクエリデータ131を受信する。
(S2)参照データ抽出部124は、クエリデータ131に含まれる複数の座標のうち最後の座標(時刻が最も遅い座標)を抽出する。参照データ抽出部124は、地図データ記憶部121に記憶されたエリアテーブル132を参照して、抽出した最後の座標の属するエリアを特定する。特定するエリアは、抽出した最後の座標の緯度と経度の両方が、「座標1」よりも大きくかつ「座標2」よりも小さいエリアである。
(S3)参照データ抽出部124は、参照データ記憶部122に記憶された参照データテーブル135から、特定したエリアに属する複数の参照軌跡を抽出する。
(S4)参照データ抽出部124は、抽出した最後の座標を中心とする検索窓を設定する。検索窓の一辺は3σ=約100メートルとする。σはGPS誤差の標準偏差である。
(S4)参照データ抽出部124は、抽出した最後の座標を中心とする検索窓を設定する。検索窓の一辺は3σ=約100メートルとする。σはGPS誤差の標準偏差である。
(S5)参照データ抽出部124は、検索窓の中に最後の参照点が入っている参照軌跡が存在するか判断する。該当する参照軌跡が存在する場合はステップS7に処理が進み、該当する参照軌跡が存在しない場合はステップS6に処理が進む。
(S6)参照データ抽出部124は、検索窓の一辺をσだけ拡大する。そして、ステップS5に戻って該当する参照軌跡が存在するか再度判断する。
(S7)参照データ抽出部124は、ステップS3で抽出した参照軌跡のうち、検索窓の中に最後の参照点が入っている参照軌跡を選択する。すなわち、参照データ抽出部124は、抽出した最後の座標に近い参照軌跡を選択する。
(S7)参照データ抽出部124は、ステップS3で抽出した参照軌跡のうち、検索窓の中に最後の参照点が入っている参照軌跡を選択する。すなわち、参照データ抽出部124は、抽出した最後の座標に近い参照軌跡を選択する。
(S8)類似検索部125は、クエリデータ131が示すクエリ軌跡とステップS7で選択した参照軌跡それぞれとの間の類似度を算出する。具体的には、類似検索部125は、クエリデータ131に記載されたクエリ点の列と参照データテーブル135に記載された参照点の列との間で、順序が同じ点同士を比較し、前述の方法により軌跡間の距離(例えば、点間のユークリッド距離の二乗の合計)を算出する。ただし、座標が欠落している欠損点であるクエリ点と当該欠損点に対応する参照点については無視する。
(S9)類似検索部125は、クエリ軌跡との類似度が高い方からK個の参照軌跡、すなわち、ステップS8で算出した距離が小さい方からK個の参照軌跡を選択する。類似検索部125は、選択した参照軌跡に関する参照データ(道路データと方向文字データを含む)から検索結果データ136を生成する。
(S10)文字列化部126は、クエリデータ131に含まれる複数の角度それぞれを、前述の変換ルールに従って1文字に変換する。文字列化部126は、クエリ点の列に対応する文字列を含む方向文字データ137を生成する。例えば、1つの角度が、直進を示す「N」、左折を示す「L」、右折を示す「R」の何れかに変換される。
(S11)道路判定部127は、クエリデータ131と、ステップS9で生成された検索結果データ136と、ステップS10で生成された方向文字データ137とを用いて、複数のクエリ点それぞれに対応する道路を判定する。道路判定の詳細は後述する。
(S12)道路判定部127は、クエリデータ131に対して、クエリデータ131を送信した車載装置が存在した道路の識別子を補完し、マッチング結果データ138を生成する。道路判定部127は、マッチング結果データ138を出力する。道路判定部127は、マッチング結果データ138をディスプレイ111に表示してもよいし、マッチング結果データ138を参照データ記憶部122などに保存してもよい。
次に、ステップS11の道路判定について説明する。
図16は、クエリ点の文字列と参照点の文字列の比較例を示す図である。
一例として、道路判定部127は、文字列71,73,75およびフラグ列72を取得する。文字列71は、方向文字データ137に含まれる文字列、すなわち、クエリ軌跡に対応する文字列である。フラグ列72は、クエリデータ131に含まれるフラグの列である。フラグ列72は、クエリ軌跡のクエリ点のうち何れが欠損点であるかを示す。
図16は、クエリ点の文字列と参照点の文字列の比較例を示す図である。
一例として、道路判定部127は、文字列71,73,75およびフラグ列72を取得する。文字列71は、方向文字データ137に含まれる文字列、すなわち、クエリ軌跡に対応する文字列である。フラグ列72は、クエリデータ131に含まれるフラグの列である。フラグ列72は、クエリ軌跡のクエリ点のうち何れが欠損点であるかを示す。
文字列73は、検索結果データ136に含まれる参照軌跡ST1の文字列、すなわち、類似検索部125によって選択された参照軌跡ST1に対応する文字列である。文字列75は、検索結果データ136に含まれる参照軌跡ST2の文字列、すなわち、類似検索部125によって選択された参照軌跡ST2に対応する文字列である。
具体的には、文字列71は、N、L、N、R、N、N、R、N、Nである。フラグ列72は、1、1、0、0、0、0、0、1、1である。文字列73は、N、N、L、N、R、N、R、N、Nである。文字列75は、N、R、N、L、N、N、L、N、Nである。
道路判定部127は、クエリ軌跡に対応する文字列71の中から、欠損点に相当する文字を抽出する。欠損点に相当する文字は、フラグが「0」であるクエリ点に対応する文字である。クエリ軌跡の中の欠損点が連続する区間は、欠損区間と言うことができる。同様に、道路判定部127は、参照軌跡ST1に対応する文字列73の中から、欠損点に相当する文字(欠損区間の文字)を抽出する。また、道路判定部127は、参照軌跡ST2に対応する文字列75の中から、欠損点に相当する文字(欠損区間の文字)を抽出する。
具体的には、道路判定部127は、文字列71から、3〜7番目の文字であるN、R、N、N、Rを抽出する。また、道路判定部127は、文字列73から、3〜7番目の文字であるL、N、R、N、Rを抽出する。また、道路判定部127は、文字列75から、3〜7番目の文字であるN、L、N、N、Lを抽出する。
道路判定部127は、文字列71の欠損区間と文字列73の欠損区間の間で、対応する文字同士を比較してコストを算出する。このとき、欠損区間外にある文字についてコストを算出しなくてよい。道路判定部127は、参照軌跡ST1についてコストを合計した合計コスト74を算出する。また、道路判定部127は、文字列71の欠損区間と文字列75の欠損区間の間で、対応する文字同士を比較してコストを算出する。道路判定部127は、参照軌跡ST2についてコストを合計した合計コスト76を算出する。
比較する2つの文字の間のコストは、一方の文字を他方の文字に修正するための編集コストである。2つの文字が一致している場合、コストは0である。2つの文字が隣接する2つの角度範囲に相当する場合、コストは1である。2つの文字が隣接しない2つの角度範囲に相当する場合、コストは2(または3以上)である。これは、左折と右折のように進行方向が全く異なる場合のコストを大きくする趣旨である。
具体的には、NとN、LとL、RとRの間のコストは0である。NとL、NとRの間のコストは1である。LとRの間のコストは2である。よって、文字列73の欠損区間のコストは1、1、1、0、0となり、合計コスト74は3と算出される。文字列75の欠損区間のコストは0、2、0、0、2となり、合計コスト76は4と算出される。文字列71と異なる文字の数は、文字列73の欠損区間が3個であるのに対し、文字列75の欠損区間が2個であり、文字列75の方が少ない。しかし、文字列75の合計コスト76の方が、文字列73の合計コスト74よりも大きくなっている。これは、文字列75が、文字列71とは正反対の進行方向を示す傾向にあるためである。
その結果、文字列73,75のうち合計コストが小さい文字列73の方が、文字列71に類似していると判定される。よって、参照軌跡ST1,ST2のうち参照軌跡ST1の方が、クエリデータ131を送信した車両の移動経路に近いと判断される。
図17は、道路判定の手順例を示すフローチャートである。
(S21)道路判定部127は、クエリデータ131の中にフラグ=0のクエリ点(欠損点)が存在するか判断する。欠損点が存在する場合はステップS23に処理が進み、欠損点が存在しない場合はステップS22に処理が進む。
(S21)道路判定部127は、クエリデータ131の中にフラグ=0のクエリ点(欠損点)が存在するか判断する。欠損点が存在する場合はステップS23に処理が進み、欠損点が存在しない場合はステップS22に処理が進む。
(S22)道路判定部127は、検索結果データ136に記載されたK個の参照軌跡のうち、類似検索部125によって算出された類似度が最大(距離が最小)の参照軌跡を選択する。K個の参照軌跡の類似度が、検索結果データ136に記載されていてもよい。また、道路判定部127が類似検索部125に、K個の参照軌跡の類似度または類似度が最大の参照軌跡を問い合わせてもよい。そして、ステップS29に処理が進む。
(S23)道路判定部127は、検索結果データ136に記載されたK個の参照軌跡の中から1つの参照軌跡を選択する。
(S24)道路判定部127は、方向文字データ137に記載された文字列から、欠損点に対応する文字を全て抽出する。
(S24)道路判定部127は、方向文字データ137に記載された文字列から、欠損点に対応する文字を全て抽出する。
(S25)道路判定部127は、ステップS23で選択した参照軌跡について検索結果データ136に記載された文字列から、欠損点に対応する参照点の文字を全て抽出する。
(S26)道路判定部127は、ステップS24で抽出したクエリ軌跡の文字とステップS25で抽出した参照軌跡の文字とを欠損点毎に比較し、コストを算出する。2つの文字がNとN、LとLまたはRとRである場合、コストが0である。2つの文字がNとLまたはNとRである場合、コストが1である。2つの文字がLとRである場合、コストが2である。道路判定部127は、欠損点毎のコストを合計した合計コストを算出する。
(S26)道路判定部127は、ステップS24で抽出したクエリ軌跡の文字とステップS25で抽出した参照軌跡の文字とを欠損点毎に比較し、コストを算出する。2つの文字がNとN、LとLまたはRとRである場合、コストが0である。2つの文字がNとLまたはNとRである場合、コストが1である。2つの文字がLとRである場合、コストが2である。道路判定部127は、欠損点毎のコストを合計した合計コストを算出する。
(S27)道路判定部127は、ステップS23においてK個の参照軌跡を全て選択したか判断する。K個の参照軌跡を全て選択した場合はステップS28に処理が進み、未選択の参照軌跡がある場合はステップS23に処理が進む。
(S28)道路判定部127は、K個の参照軌跡のうち、ステップS26で算出した合計コストが最小の参照軌跡を選択する。
(S29)道路判定部127は、検索結果データ136から、ステップS22またはステップS28で選択した1つの参照軌跡についての道路データを取得する。道路判定部127は、取得した道路データをクエリデータ131に対応付ける。すなわち、道路判定部127は、クエリデータ131に記載された各クエリ点に対して、当該クエリ点に対応する参照点の属する道路の識別子(リンクID)を対応付ける。
(S29)道路判定部127は、検索結果データ136から、ステップS22またはステップS28で選択した1つの参照軌跡についての道路データを取得する。道路判定部127は、取得した道路データをクエリデータ131に対応付ける。すなわち、道路判定部127は、クエリデータ131に記載された各クエリ点に対して、当該クエリ点に対応する参照点の属する道路の識別子(リンクID)を対応付ける。
第2の実施の形態の交通分析システムによれば、時刻とGPSの座標とを対応付けたクエリデータ131に対して、マップマッチングにより道路の識別子が補完される。これにより、車両20,20aが各時刻に走行していた道路を1つに特定することができる。
また、クエリデータ131の中にGPSの座標が欠落した欠損区間が存在する場合であっても、ジャイロセンサ205などを用いて測定された角度を用いて、車両20,20aの移動軌跡を絞り込むことができる。よって、欠損区間に対しても道路の識別子を補完することが可能となり、マップマッチングの精度が向上する。また、車両20,20aの進行方向の変化が、少数の種類の文字(例えば、N、L、Rの3種類)で表した文字列に変換されてデータベースの文字列と比較される。これにより、複数通りの経路を互いに区別するのに十分な精度を維持しつつ、比較処理を簡略化することができる。
なお、前述のように、第1の実施の形態の情報処理は、情報処理装置10にプログラムを実行させることで実現できる。第2の実施の形態の情報処理は、交通分析装置100や車載装置200,200aにプログラムを実行させることで実現できる。
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、記録媒体113,211)に記録しておくことができる。記録媒体として、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどを使用できる。磁気ディスクには、FDおよびHDDが含まれる。光ディスクには、CD、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)、DVDおよびDVD−R/RWが含まれる。プログラムは、可搬型の記録媒体に記録されて配布されることがある。その場合、可搬型の記録媒体から他の記録媒体(例えば、HDD103や不揮発性メモリ203)にプログラムをコピーして実行してもよい。
10 情報処理装置
11 記憶部
12 演算部
13,15,17 軌跡データ
13a,13b,14b,15a,16b,17a,18b 区間
14,16,18 方向データ
11 記憶部
12 演算部
13,15,17 軌跡データ
13a,13b,14b,15a,16b,17a,18b 区間
14,16,18 方向データ
Claims (5)
- 道路についての参照位置を含む複数の第2の軌跡データと、前記道路に沿って移動する場合の進行方向の変化を示す複数の第2の方向データとを対応付けて記憶する記憶部と、
移動物について測定された測定位置を含み、前記測定位置が記録された第1の区間と前記測定位置が欠落している第2の区間とが存在する第1の軌跡データを取得し、また、前記移動物について測定された進行方向の変化を示す第1の方向データを取得し、
前記第1の区間の前記測定位置と前記参照位置との間の比較に基づいて、前記複数の第2の軌跡データのうち2以上の第2の軌跡データを抽出し、
前記第1の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間と、前記抽出した2以上の第2の軌跡データに対応付けられた第2の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間との間の比較に基づいて、前記抽出した2以上の第2の軌跡データの1つを選択し、
前記選択した1つの第2の軌跡データを用いて、前記第1の軌跡データの前記第2の区間に対して、前記移動物が移動した道路の情報を補完する演算部と、
を有する情報処理装置。 - 前記演算部は、進行方向の範囲と記号の種類とを対応付けた記号化ルールを用いて、取得した前記第1の方向データを第1の記号列に変換し、
前記複数の第2の方向データそれぞれは第2の記号列を含み、
前記演算部は、前記第1の記号列と前記第2の記号列との間の比較に基づいて、前記抽出した2以上の第2の軌跡データの1つを選択する、
請求項1記載の情報処理装置。 - 前記第1の方向データは、前記移動物の進行方向について前記移動物が有するセンサデバイスを用いて異なる時刻に測定された複数の角度を含み、
前記演算部は、前記複数の角度を前記第1の記号列に変換する、
請求項2記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する軌跡情報補正方法であって、
移動物について測定された測定位置を含み、前記測定位置が記録された第1の区間と前記測定位置が欠落している第2の区間とが存在する第1の軌跡データを取得し、また、前記移動物について測定された進行方向の変化を示す第1の方向データを取得し、
道路についての参照位置を含む複数の第2の軌跡データと前記道路に沿って移動する場合の進行方向の変化を示す複数の第2の方向データとを対応付けて記憶するデータベースから、前記第1の区間の前記測定位置と前記参照位置との間の比較に基づいて、前記複数の第2の軌跡データのうち2以上の第2の軌跡データを抽出し、
前記第1の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間と、前記抽出した2以上の第2の軌跡データに対応付けられた第2の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間との間の比較に基づいて、前記抽出した2以上の第2の軌跡データの1つを選択し、
前記選択した1つの第2の軌跡データを用いて、前記第1の軌跡データの前記第2の区間に対して、前記移動物が移動した道路の情報を補完する、
軌跡情報補正方法。 - コンピュータに、
移動物について測定された測定位置を含み、前記測定位置が記録された第1の区間と前記測定位置が欠落している第2の区間とが存在する第1の軌跡データを取得し、また、前記移動物について測定された進行方向の変化を示す第1の方向データを取得し、
道路についての参照位置を含む複数の第2の軌跡データと前記道路に沿って移動する場合の進行方向の変化を示す複数の第2の方向データとを対応付けて記憶するデータベースから、前記第1の区間の前記測定位置と前記参照位置との間の比較に基づいて、前記複数の第2の軌跡データのうち2以上の第2の軌跡データを抽出し、
前記第1の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間と、前記抽出した2以上の第2の軌跡データに対応付けられた第2の方向データの中の前記第2の区間に対応する区間との間の比較に基づいて、前記抽出した2以上の第2の軌跡データの1つを選択し、
前記選択した1つの第2の軌跡データを用いて、前記第1の軌跡データの前記第2の区間に対して、前記移動物が移動した道路の情報を補完する、
処理を実行させる軌跡情報補正プログラム。
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