JP2017141990A - グランドフレア、ガス化設備およびガス化複合発電設備ならびにグランドフレアの制御方法 - Google Patents

グランドフレア、ガス化設備およびガス化複合発電設備ならびにグランドフレアの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】起動時におけるバーナ保炎性を確保するとともに低周波騒音を低減することができるグランドフレアを提供する。
【解決手段】煙筒3の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速とされた少なくとも1つのAバーナ5aと、煙筒3の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速よりも小さい第2流速とされた複数のBバーナ5b及びCバーナ5cと、Aバーナ5a、Bバーナ5b及びCバーナ5cを制御する制御部とを備え、制御部は、可燃性ガスを発生する石炭ガス化炉の起動時に、Aバーナ5aを着火した後に、可燃性ガスの流量の変化情報を得て、Bバーナ5b及びCバーナ5cを着火する。
【選択図】図6

Description

本発明は、可燃性ガスを焼却処理するグランドフレア、ガス化設備およびガス化複合発電設備ならびにグランドフレアの制御方法に関するものである。
可燃性ガスを焼却処理する設備として、グランドフレアが知られている。グランドフレアは、煙筒と、煙筒の下方に設置されたバーナとを備えており、可燃性ガスをバーナにて燃焼し、燃焼排ガスを煙筒より大気へ放出する(特許文献1参照)。
ガス化設備として、石炭等の炭素含有固体燃料をガス化炉内に供給し、炭素含有固体燃料を部分燃焼させてガス化することで、可燃性ガスを生成する炭化質燃料ガス化装置(石炭ガス化装置)が知られている。石炭ガス化複合発電設備(IGCC;Integrated Coal Gasification Combined Cycle:ガス化複合発電設備)は、石炭等の炭素含有固体燃料を用いてガス化炉を含むガス化設備で生成した生成ガスを、ガス精製装置で精製して燃料ガスとした後、ガスタービン設備に供給して、ガスタービンの回転駆動力及びガスタービンの排熱を利用して蒸気タービンの回転駆動で発電を行っている。
また、グランドフレアにより焼却処理される可燃性ガスとしては、たとえばIGCCの起動時に石炭をガス化して生成された生成ガスが挙げられる。IGCCの起動時直後から起動初期には、ガス化炉にて生成ガスが発生するものの、ガスタービン燃焼器に生成ガスを受け入れてガスタービン設備が安定して運転できる準備が整うまでは、生成ガスをグランドフレアで焼却処理する必要がある。
一方、グランドフレアは、運用時に、バーナ燃焼に起因する100Hz以下、特に20Hz以下とされた低周波騒音が発生するため、グランドフレア本体に風防シートを設置したり、煙筒に開口を設けることで、低周波騒音の抑制や固有周波数上昇を図ることが提案されている(特許文献2)。
特開2015−14390号公報 特許第5404031号公報
しかし、居住地域等との境界地とグランドフレアの距離が近くなる状況が想定される場合には、このような低周波騒音レベルをさらに低減する必要がある。
また、バーナ流速を低減することによって低周波騒音レベルを低減することも考えられるが、バーナ流速を低下させすぎると着火安定性や保炎性が損なわれてしまう。特に、上流側設備(例えば石炭ガス化炉)の起動時直後から起動初期には、可燃性ガスの単位流量当たりの発熱量(以下、単に「発熱量」という。)が小さいため、グランドフレアで焼却するには、着火安定性や保炎性を維持しながらバーナ流速を大きく低下させることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、起動時におけるバーナ保炎性を確保するとともに低周波騒音を低減することができるグランドフレア、ガス化設備およびガス化複合発電設備ならびにグランドフレアの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のグランドフレア、ガス化設備およびガス化複合発電設備ならびにグランドフレアの制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるグランドフレアは、煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速とされた少なくとも1つの第1バーナと、前記煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が前記第1流速よりも小さい第2流速とされた複数の第2バーナと、前記第1バーナ及び前記第2バーナを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記可燃性ガスを発生する上流側設備の起動時に、前記第1バーナを着火した後に、前記可燃性ガスの流量の変化情報を得て、前記第2バーナを着火することを特徴とする。
焼却すべき可燃性ガスを発生する上流側設備(例えばガス化炉)の起動時直後には、可燃性ガスの発熱量が小さいので、可燃性ガスの流速(バーナ流速)が第2流速よりも大きい第1流速とされた第1バーナを着火させて、着火の安定性を図る。また、第1バーナは第2流速よりも流速が大きいが、起動時直後から起動初期なので発熱量が小さいため騒音レベルも比較的小さくて済む。
第1バーナを着火させた後は、時間が経過して可燃性ガスの発熱量が大きくなるので、第1流速よりも小さい第2流速とされた第2バーナであっても安定した着火が可能である。また、第2バーナは、第1バーナよりも流速が小さいので騒音レベルが第1バーナよりも小さい。したがって、全体としての騒音レベルを可及的に小さくすることができる。
さらに、本発明のグランドフレアでは、前記第1バーナの数は、前記第2バーナの数よりも少なく、前記第1バーナが配置された水平面方向の周囲に、前記第2バーナが配置されていることを特徴とする。
第1バーナの数を第2バーナの数よりも少なくすることで、可燃性ガスの流速が大きい第1バーナを少なくして全体の平均流速を低減することにより、騒音レベルを小さくすることができる。
さらに、本発明のグランドフレアでは、前記第2バーナを消火した後に、前記第1バーナを消火することを特徴とする。
第2バーナよりも後に第1バーナを消火することで、消火時における保炎性を確保することができる。
さらに、本発明のグランドフレアでは、前記第1バーナ及び前記第2バーナは、前記第1バーナおよび前記第2バーナの形状から決定されるフレア固有振動数と、前記第1バーナおよび前記第2バーナの形状とバーナ流速とストローハル数から決定されるカルマン振動数とが一致しないことを特徴とする。
これにより、騒音レベルを小さくすることができる。
本発明のガス化設備は、炭素含有固体燃料をガス化するガス化炉と、該ガス化炉から導かれた生成ガスを焼却処理する上記のいずれかに記載のグランドフレアとを備えていることを特徴とする。
上記のグランドフレアを備えているので、低騒音とされたガス化装置を提供することができる。
また、本発明のガス化複合発電設備は、炭素含有固体燃料を燃焼・ガス化することで生成ガスを生成するガス化炉と、上記のいずれかに記載のグランドフレアと、前記ガス化炉で生成した前記生成ガスの少なくとも一部を燃焼させることで回転駆動するガスタービンと、該ガスタービンによって駆動される発電機とを備えていることを特徴とする。
また、本発明のグランドフレアの制御方法は、煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速とされた少なくとも1つの第1バーナと、前記煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が前記第1流速よりも小さい第2流速とされた複数の第2バーナとを備えたグランドフレアの制御方法であって、前記可燃性ガスを発生する上流側設備の起動時に、前記第1バーナを着火した後に、前記可燃性ガスの流量または前記可燃性ガスの圧力が所定の閾値より増加した場合に、前記第2バーナを着火することを特徴とする。
焼却すべき可燃性ガスを発生する上流側設備(例えばガス化炉)の起動時直後には、可燃性ガスの発熱量が小さいので、流速が第2流速よりも大きい第1流速とされた第1バーナを着火させて、着火の安定性を図る。また、第1バーナは第2流速よりも流速が大きいが、起動時直後から起動初期なので発熱量が小さいため騒音レベルも比較的小さくて済む。
第1バーナを着火させた後は、時間が経過して可燃性ガスの発熱量が大きくなるので、第1流速よりも遅い第2流速とされた第2バーナであっても安定した着火が可能である。また、第2バーナは、第1バーナよりも流速が小さいので騒音レベルが第1バーナよりも小さい。したがって、騒音レベルを可及的に小さくすることができる。
ガス化設備の起動直後には、発熱量が小さい可燃性ガスを流速が大きい第1バーナを着火しバーナ保炎性を確保しつつ、発熱量が小さいため騒音レベルも比較的小さい。所定時間経過後に、発熱量が大きくなる可燃性ガスを第1バーナよりもバーナ流速が小さい第2バーナを着火することとしたので、騒音レベルが第1バーナよりも小さい。したがって、起動時の全体におけるバーナ保炎性を確保するとともに低周波騒音を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るIGCCを示した概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るグランドフレアを示した概略構成図である。 図2のバーナを示した側面図である。 図3のバーナの平面図である。 図3の切断線V−Vにおける断面図である。 図2の複数のバーナを平面視した平面図である。 各バーナに対する可燃性ガス供給系統を示した概略構成図である。 燃焼の安定性について、可燃性ガスの発熱量とバーナ流速との関係を示したグラフである。 起動時のバーナの着火の順番を示したグラフである。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、ガス化設備を含むガス化複合発電設備の一例として石炭ガス化複合発電設備(以下「IGCC」という。IGCCはIntegrated Coal Gasification Combined Cycleの省略形。)1が示されている。IGCC1の石炭ガス化炉(上流側設備、ガス化炉)10は、図示しないミルによって粉砕された石炭(微粉炭)を石炭ガス化炉内に投入して可燃性ガスを生成する。なお、以下の説明では、微粉炭から可燃性ガスを生成する石炭ガス化炉10を例示する。本発明のガス化炉は、炭素含有固体燃料が好適に用いられるが、石炭以外では例えば間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ等のバイオマス燃料など、他の炭素含有固体燃料をガス化するものにも適用可能である。また、本発明のガス化炉は、IGCCとして生成した生成ガスを、ガス精製設備で精製して燃料ガスとした後、ガスタービン設備に供給して発電を行っているが、発電用に限らず、所望の化学物質を得る化学プラント用ガス化炉にも適用可能である。
図1に示すように、IGCC1は、主な構成要素として、燃料である微粉炭を供給する給炭装置20と、ガス化剤とともに供給された微粉炭をガス化して可燃性ガスを生成する石炭ガス化炉10と、可燃性ガスとともに排出されるチャー(石炭の未反応分と灰分による粉体)を分離して回収して石炭ガス化炉10に戻されて再利用可能するチャー回収装置30と、可燃性ガスを精製してガス中から不純物を取り除くガス精製設備40と、精製された可燃性ガスを燃料として運転されるガスタービン設備50と、ガスタービン設備50から排出される高温の燃焼排ガス中の熱を回収して蒸気を生成する排熱回収ボイラ(HRSG)60と、排熱回収ボイラ60から供給される蒸気により運転される蒸気タービン70とを具備して構成される。
石炭ガス化炉10には、例えば空気吹き二段噴流床ガス化炉と呼ばれる方式の炉が採用されている。この石炭ガス化炉10は、高温燃焼を得るコンバスタ部と、その高温ガスを有効利用してガス化反応を行うリダクタ部と、による二段構成とされ、酸化剤とともに導入した微粉炭を部分燃焼させることでガス化させて可燃性ガスを含む生成ガスを生成する装置である。そして、石炭ガス化炉10で生成した生成ガスは可燃性ガスとともに微粒子状態のチャーを含むため、開閉弁12を備えた可燃性ガス供給系統11を介して、後述するチャー回収装置30へと導かれる。
ここで使用する酸化剤としては、空気、酸素富化空気、酸素、水蒸気等を例示でき、例えばガスタービン設備50から導入した圧縮空気に酸素分離装置(ASU)80から供給される酸素を混合して使用されてもよい。
また、本実施形態の石炭ガス化炉10は、タワー型でもクロスオーバー型ガス化炉でも、同様に実施が可能である。
酸素分離装置80と石炭ガス化炉10のコンバスタ部との間は、イナートガス供給流路81及び酸素供給流路83により接続されている。イナートガス供給流路81は、酸素分離装置80で得られた窒素ガス(イナートガス)をコンバスタ部へ供給する配管流路であり、流路途中にはイナートガス流量調整弁82が設けられている。
また、酸素供給流路83は、酸素分離装置80で得られた酸素ガスをコンバスタ部へ供給する配管流路であり、流路途中には酸素流量調整弁84が設けられている。
コンバスタ部には、後述するガスタービン設備50の圧縮機52から、酸化剤として抽気した圧縮空気の供給を受ける空気供給流路55が接続されている。この空気供給流路55は、流路途中に設けた空気流量調整弁56を備えている。
石炭ガス化炉10で生成された生成ガスは、チャーを含んだ状態でチャー回収装置30へ導かれる。チャー回収装置30は、集塵装置としてサイクロン31とポーラスフィルタ32とが連結管33を介して直列に接続された構成とされ、上流側に設置されたサイクロン31で粒子を分離除去させた可燃性ガス成分がポーラスフィルタ32へ導入される。なお、ポーラスフィルタ32は、サイクロン31の後流側に設置されたフィルタであり、可燃性ガスの微細チャーを回収する設備である。
チャー回収装置30では、集塵して可燃性ガスから分離されたチャーが、図示しない供給ホッパで一時的に貯留される。そして、供給ホッパからイナートガス供給流路81より供給されるイナートガスによりチャー戻しラインを介してガス化炉に供給される。
チャー回収装置30でチャーを分離除去された可燃性ガスは、可燃性ガス供給系統34を介してガス精製設備40へ導かれる。このガス精製設備40では、可燃性ガスを精製して硫黄化合物や窒素化合物などの不純物を取り除き、ガスタービン設備50の燃料ガスに適した性状の可燃性ガスとする。
ガス精製設備40で生成された可燃性ガス(燃料ガス)は、可燃性ガス供給系統41を介してガスタービン設備50の燃焼器51に供給され、圧縮機52から導入した圧縮空気を用いて燃焼させられる。
可燃性ガスが燃焼すると、高温高圧の燃焼ガスが生成されて燃焼器51からガスタービン53へ供給される。この結果、高温高圧の燃焼ガスが膨張することで仕事をしてガスタービン53を回転駆動するとともに、高温の燃焼排ガスが排出される。そして、ガスタービン53の軸回転出力は、発電機71や圧縮機52の回転駆動源として使用される。
なお、圧縮機52から供給される圧縮空気は、可燃性ガス燃焼用として燃焼器51へ供給されるだけでなく、一部が抽気されて抽気空気昇圧器54で昇圧された後、空気供給流路55を通って石炭ガス化炉10の酸化剤としても使用される。
ガスタービン53で仕事をした燃焼排ガスは、排熱回収ボイラ60へ導かれる。この排熱回収ボイラ60は、燃焼排ガスが保有する熱を回収して給水から蒸気を生成する設備である。すなわち、排熱回収ボイラ60では、燃焼排ガスと給水との熱交換により蒸気を生成し、生成された蒸気は蒸気タービン70へ供給され、蒸気タービン70が回転駆動し、温度低下した燃焼排ガスは必要な処理を施した後に大気へ放出される。
こうして駆動されたガスタービン53及び蒸気タービン70は、例えば同軸の発電機71を回転駆動して発電する駆動源となる。なお、ガスタービン53及び蒸気タービン70は、各々専用の発電機71を回転駆動するようにしてもよく、特に限定されることはない。
次に、IGCC1について、起動時における石炭ガス化炉10からの生成ガスの処理について説明する。
ガス精製設備40の下流側には分岐点Aが設けられており、可燃性ガス供給系統41から分岐してグランドフレア90と接続されるグランドフレア用流路91が設けられている。グランドフレア用流路91及び可燃性ガス供給系統41には、それぞれ、流路切替用の開閉弁92,13が設けられている。また、グランドフレア用流路91には、グランドフレア90の入口側に入口弁97が設けられている。
上記のように構成されたIGCC1は、起動時には、石炭ガス化炉10から可燃性ガスが生成されるが、ガスタービン設備50の運転条件が整っていないため石炭ガス化炉10からの可燃性ガスを燃焼器51に受け入れることができない。そこで、起動時には、石炭ガス化炉10からの可燃性ガスをグランドフレア90に導いて焼却処理を行う。このとき、開閉弁13は閉とされ、開閉弁92及び入口弁97が開とされる。
起動時から所定時間が経過して石炭ガス化炉10から生成された可燃性ガスが、ガスタービン設備50の運転条件を満たす状態に至ると、ガスタービン燃焼器51入口の可燃性ガス供給系統41に設置された開閉弁13は閉から開とされ、グランドフレア用流路91に設けられた流路切替用の開閉弁92及び入口弁97が開から閉とされる。
これにより、ガスタービン燃焼器51入口上流でのA点にて、グランドフレア90に至るグランドフレア用流路91へ流通していた生成ガスが、A点からガスタービン燃焼器51入口へと切り替えられる。
図2には、グランドフレア90の概略構成が示されている。同図に示されているように、グランドフレア90は、煙筒3と、煙筒3の下方に設けられた複数のバーナ5と、煙筒3の下部およびバーナ5を覆う風防6とを備えている。
煙筒3は、鉛直上下方向に延びる中心軸線を有する筒体とされている。煙筒3内は、空洞とされており、バーナ5によって焼却処理された可燃性ガスの燃焼排ガスが鉛直上方に向けて流れるようになっている。煙筒3の上端は、開放されており、この上端から燃焼排ガスが大気へと放出される。
煙筒3の鉛直方向下方は開放されており、この位置に複数のバーナ5が配置されている。バーナ5は、石炭ガス化炉10(図1参照)から導かれた可燃性ガスを焼却処理する。各バーナ5の着火および消火等の制御は、図示しない制御部によって行われる。
図3には、複数のバーナ5のうちの1つが側面視で示されている。同図に示されているように、バーナ5は、設置面Fに対して鉛直上方に向けて設けられたスタンドパイプ7と、スタンドパイプ7の上部に接続された複数のバーナベーン8とを備えている。
スタンドパイプ7は、中空状とされた筒体であり、上端7aは閉じられている。スタンドパイプ7の下部には、可燃性ガスが導かれる導入部7bが設けられている。
各バーナベーン8は、図3のように側面視した場合には、下端から上端に向かって広がる三角形状とされている。バーナベーン8は、図4に平面視して示すように、スタンドパイプ7を中心として放射状に設けられている。
バーナベーン8の上端には開口部8aが形成されており、図5(図3の切断線V−Vの断面図)に示すように、バーナベーン8の対向する壁部間の間隔Wを調整することによって、流路断面積を変更し、所望の可燃性ガスの流速(バーナ流速)が得られるようになっている。
バーナベーン8の開口部8aの鉛直方向上方には、図5に示すように、断面がV字形状とされた保炎器9が設けられている。この保炎器9によって、火炎が安定化される。
図6には、平面視したときの各バーナ5の配置が示されている。全てのバーナ5は、平面視した場合に、煙筒3の内周側に位置している。
図6に示すように、本実施形態では煙筒3の中心位置には、1つのAバーナ(第1バーナ)5aが配置されている。
Aバーナ5aの周囲には、Aバーナ5aに隣接して、6つのBバーナ(第2バーナ)5bが設けられている。これらBバーナ5bの中心は、Aバーナ5aの中心から略同一の半径とされた位置に略等角度間隔で配置されている。
さらに、Bバーナ5bの周囲には、Bバーナ5bに隣接して、6つのCバーナ(第3バーナ)5cが設けられている。これらCバーナ5cの中心は、中央のAバーナ5aの中心から略同一の半径とされ、かつAバーナ5aからBバーナ5bよりも遠い半径位置にて略等角度間隔で配置されている。各バーナ5a,5b,5c間は、火移りが可能な程度に隣接している。
このように、Aバーナ5a、Bバーナ5b及びCバーナ5cは、Aバーナ5aを中心として同心円状に設けられている。なお、Aバーナ5a、Bバーナ5b及びCバーナ5cのそれぞれの数は、本実施形態の数に限定されるものではなく、任意である。
また、図6のCバーナ5cのように、煙筒3の中心側ではなく外周側に位置するものは、煙筒3の中心に対する半径を大きくすれば、Cバーナ5cの設置数量を増加することが可能となる。例えば、図6では、Cバーナ5cは6台設置されているが、12台を設置することが可能となり、煙筒3の径をもう少し大きなものに変更しCバーナ5cの煙筒3の中心半径を大きくする。もしくは、煙筒3の径を現状のままとして、Cバーナ5cの煙筒3の中心半径を現状のものと、現状より少し大きなものとして隣接するCバーナ5cが互い違いに2種類の半径に並ぶことで密に配置されるようにしても良い。
Aバーナ5aを流れる可燃性ガスの流速(バーナ流速)は、Bバーナ5b及びCバーナ5cよりも大きくなるように設定されている。また、Bバーナ5bのバーナ流速は、Cバーナ5cよりも大きくなるように設定されている。これらのバーナ流速の設定は、例えば可燃性ガスの流路断面積の変更により行われ、具体的には図5に示した間隔Wを変更することで行われる。例えば、バーナ流速を大きくする場合には間隔Wを小さく設定し(流路断面積小)、バーナ流速を小さくする場合には間隔Wを大きく設定する(流路断面積大)。
したがって、バーナ流速の関係は以下の通りである。
(1)バーナ流速の関係:Aバーナ5a > Bバーナ5b > Cバーナ5c
一方、バーナの燃焼による騒音レベルは、バーナ流速とは正の関係になることが発明者らの試験結果の知見として得られている。この知見が、本実施形態の作用効果を得るに重要な内容となる。各バーナの流速の関係(1)から、各バーナの騒音レベルの関係(2)は以下の通りである。
(2)バーナ騒音レベルの関係:Aバーナ5a > Bバーナ5b > Cバーナ5c
また、騒音レベルは、騒音計で測定された音圧レベルを、デシベル(dB)で示したもので、その値は、基準音圧値P(20μPa)に対する音圧P(μPa)の比を対数で表したものである。
図7には、各バーナ5に対する可燃性ガスの供給系統が示されている。なお、同図では、図を簡略化するため、Cバーナ5cについては省略している。
同図に示されているように、各バーナ5a,5bに対して、それぞれ可燃性ガス供給枝管93が設けられている。各可燃性ガス供給枝管93は、可燃性ガスをガス精製設備40から供給するグランドフレア用流路91(図1参照)から分岐されている。グランドフレア用流路91には、各可燃性ガス供給枝管93に分岐する前の上流側に、圧力センサPTが設けられている。圧力センサPTにて計測された圧力値は、図示しない制御部に送られるようになっていて、可燃性ガスの流量が変化することの変化情報を出すものとなる。
起動時直後から時間が経過するに従い、石炭ガス化炉10の負荷(投入する微粉炭量)が上昇してゆき、可燃性ガスの発熱量が増大するとともに可燃性ガス流量も増大する。この発熱量と流量の増大とグランドフレア用流路91の圧力値との関係は、事前試験やシミュレーションで状況を把握しておいてもよい。そうすることで、Aバーナ5aの着火後、圧力センサPTにて計測された圧力値が所定の閾値を超えた変化情報から、可燃性ガスの発熱量と可燃性ガス流量が増大したと判断して、制御部(図示なし)の指令により、Bバーナ5bの着火、さらにその後のCバーナ5cの着火が行われてもよい。
各可燃性ガス供給枝管93には、それぞれ、枝管用制御弁94が設けられている。枝管用制御弁94の開度は、圧力センサPTの圧力値に基づいて、図示しない制御部によって制御されるようになっている。
また、グランドフレア用流路91の圧力センサPTが設けられた付近に可燃性ガスのガス流量計FIを設けても良い。Aバーナ5aの着火後、ガス流量計FIの計測値が所定の閾値を超えた変化情報から、可燃性ガスの発熱量と可燃性ガス流量が増大したと判断して、制御部(図示せず)の指令により、Bバーナ5bの着火、さらにその後のCバーナ5cの着火が行われてもよい。
なお、図7において、Aバーナ5aの流速を大きくして、保炎特性を安定化させるようにするために、Aバーナ5aには2本の可燃性ガス供給枝管93が接続されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1本であっても良いし、3本以上であっても良く、各バーナ5に接続される可燃性ガス供給枝管93の本数は任意であり、グランドフレア用流路91から分岐された配管が接続されていれば良い。また、図示を省略したCバーナ5cのそれぞれに対しても、図7に示したように枝管用制御弁94が設けられた可燃性ガス供給枝管93が接続される。
各バーナ5は、グランドフレア90の煙筒3の形状等から決まるフレア固有振動数(卓越周波数)とカルマン振動数が共振しないようにバーナ流速または保炎器の代表長さを決定されている。カルマン振動数の算出式は以下のとおりである。
f=St×V/L
ここで、f:カルマン振動数、St:ストローハル数、V:バーナ流速(m/s)、L:保炎器9の代表長さである。
Lとしては、具体的には、保炎器9の幅Ws(図5参照)が用いられる。
バーナ5の動作等を制御する図示しない制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
次に、上記構成のグランドフレア90の動作について説明する。
IGCC1(図1参照)の起動時直後から起動初期には、石炭ガス化炉10にて可燃性ガスが生成されるが、通常運転に到るまでは石炭のガス化が十分に行われないため、石炭ガス化炉10から供給される可燃性ガスの発熱量が小さい。発熱量が小さい可燃性ガスをグランドフレア90のバーナ5での保炎を安定的に燃焼させるのは困難を伴う。図8には、燃焼の安定性について、可燃性ガスの発熱量とバーナ流速との関係が示されている。同図から分かるように、可燃性ガスの発熱量が大きいほど、またバーナ流速が大きいほど、着火と保炎が安定的に行われて燃焼の安定性は良い。一方、可燃性ガスの発熱量が小さいほど、またバーナ流速が小さいほど不着火となり燃焼の安定性が悪くなる。したがって、図8の紙面の右側(可燃性ガスの発熱量が大きい領域)では安定着火の領域となり、図8の紙面の左下側(可燃性ガスの発熱量が小さい領域)では不着火の領域となる。そして、安定着火の領域と不着火の領域との間に挟まれた領域が遷移域となる。そして、図8に「通常時」として示した領域のように、IGCC1の起動が終わり通常運転に入ると、石炭ガス化炉10から導かれる可燃性ガスの発熱量は大きくなるので、バーナ流速を小さくして安定着火を行うことができる。しかし、図8に「起動時」として示した領域のように、IGCC1の起動時には、可燃性ガスの発熱量が比較的小さいため、安定着火の領域から外れてしまい、バーナ流速を大きくして遷移域での燃焼を行わざるを得ないことがある。
本実施形態のグランドフレア90は、IGCC1の起動時直後から起動初期の場合のように、安定着火を行うことができない程度に可燃性ガスの発熱量が小さい場合にでも、安定的にバーナ燃焼を行うことができるものである。
IGCC1の起動時直後には、制御部の指令により、先ず、焼却処理する可燃性ガスをAバーナ5aに投入して、Aバーナ5aのみを着火する(図9のI参照)。このとき、可燃性ガスの発熱量は小さく、また可燃性ガスのガス流量も少ないので、Aバーナ5aのみを起動して、可燃性ガスを焼却することができる。Aバーナ5aは、バーナ流速が他のバーナ5b,5cよりも大きくされているので、可燃性ガスを安定的に着火して燃焼することができる。一方で、バーナ流速が大きいので騒音レベルが大きくなるおそれがあるが、可燃性ガス流量が小さくかつ発熱量も小さいので、騒音レベルはそれほど大きくならない。
さらに時間が経過すると、可燃性ガスの発熱量が増大するとともにガス流量も増大する。したがって、圧力センサPTにて計測するグランドフレア90の入口圧力が徐々に増大する。そして、所定の閾値を超えると、制御部の指令により、Bバーナ5bの着火が行われる(図9のII参照)。このとき、Aバーナ5aは燃焼を継続している。Bバーナ5bの着火により、より多くの可燃性ガスが焼却処理されることになるので、グランドフレア90の入口圧力は下がる。各Bバーナ5bは、Aバーナ5aよりもバーナ流速が小さくされているので、騒音レベルはAバーナ5aよりも小さい。一方、Bバーナ5bはAバーナ5aよりもバーナ流速が小さいので燃焼安定性が懸念されるが、可燃性ガスの発熱量が増大しているので、安定的に燃焼を行うことができる。
時間が経過すると、可燃性ガスの発熱量が増大するとともにガス流量も増大することは、事前試験やシミュレーションで状況を把握しておいてもよい。このとき、可燃性ガスのガス流量の計測値もしくは圧力センサPTの計測値が所定の閾値を超えた変化情報から、制御部の指令により、Bバーナ5bの着火(図9のII参照)が行われてもよい。
そしてさらに時間が継続すると、可燃性ガスの発熱量が増大するとともにガス流量も増大する。したがって、圧力センサPTにて計測するグランドフレア90の入口圧力が徐々に増大する。そして、所定の閾値を超えると、制御部の指令により、Cバーナ5cの着火が行われる(図9のIII参照)。このとき、Aバーナ5a及びBバーナ5bは燃焼を継続している。Cバーナ5cの着火により、より多くの可燃性ガスが焼却処理されることになるので、グランドフレア90の入口圧力は下がる。各Cバーナ5cは、Aバーナ5a及びBバーナ5bよりもバーナ流速が小さくされているので、騒音レベルはAバーナ5a及びBバーナ5bよりも小さい。一方、Cバーナ5cはAバーナ5a及びBバーナ5bよりもバーナ流速が小さいので燃焼安定性が懸念されるが、可燃性ガスの発熱量が増大しているので、安定的に燃焼を行うことができる。
また、消火の際には、図9には示されていないが、Cバーナ5c、Bバーナ5b、Aバーナ5aの順に消していく。これにより、消火時においても保炎性を確保することができる。
以上により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
IGCC1の起動時には、可燃性ガスの発熱量が小さいので、バーナ流速が大きいAバーナ5aのみを先に着火させて、着火の安定性を図ることができる。
Aバーナ5aを着火させた後は、時間が経過して可燃性ガスの発熱量が大きくなるので、Aバーナ5aよりもバーナ流速が小さいBバーナ5bやCバーナ5cであっても安定した着火が可能である。また、Bバーナ5b及びCバーナ5cは、Aバーナ5aよりも流速が小さいので騒音レベルが小さい。Aバーナ5aは、バーナ流速が大きいが、流量が少なく発熱量も小さいので、騒音レベルはそれほど大きくならない。
したがって、全体としての騒音レベルを可及的に小さくすることができる。
また、Aバーナ5aの数をBバーナ5bやCバーナ5cの数よりも少なくすることで、可燃性ガスの流速が大きいAバーナ5aを少なくして全体の平均流速を低減することにより、騒音レベルを小さくすることができる。
なお、上述した実施形態では、IGCC1の石炭ガス化炉10からの可燃性ガスを焼却処理するグランドフレア90を例として説明したが、上述したように他の形式のガス化炉からの可燃性ガスを焼却することも可能であり、またガス化炉からの可燃性ガスに限らず、可燃性ガスを排出する設備であれば本発明を適用することができる。
また、Aバーナ5a、Bバーナ5b、Cバーナ5cのそれぞれでバーナ流速を3つに異ならせる構成として組合せとしたが、2つに異ならせたバーナ流速としても良い。例えば、Aバーナ5aよりも小さい流速のBバーナ5b及びCバーナ5cを同じ流速として、2つの異なる流速としても良い。
また、最外周側のCバーナ5cを省略してAバーナ5a及びBバーナ5bの組合せとしても良いし、中央のAバーナ5aを省略して、Bバーナ5b及びCバーナ5cの組合せとしても良い。
また、流速の大きいAバーナ5aを中央に位置させることとしたが、この位置に限定されるものではなく、中央から離れた他の位置でも良い。この場合には、Aバーナ5aの次に着火するBバーナ5bはAバーナ5aに隣接する位置に設けられていることが好ましい。Bバーナ5bの着火と保炎が、Aバーナ5aから補助されて安定な燃焼を得る。
また、Aバーナ5a、Bバーナ5b及びCバーナ5cは、Aバーナ5aを中心として同心円状に配置することとしたが、これに限定されず、千鳥状といった他の形態で配置しても良い。各バーナが密集することで着火と保炎が、Aバーナ5aからBバーナ5b及びCバーナ5cへと補助されて、安定な燃焼を得る。
また、各バーナ5a,5b,5cの流速は、グランドフレアへの入熱量によって適宜調整されるものであり、例えば、低い入熱量が計画される場合には、それに応じてバーナ流速を大きくすることが好ましい。
1 IGCC(ガス化設備、ガス化複合発電設備、石炭ガス化複合発電設備)
3 煙筒
5 バーナ
5a Aバーナ(第1バーナ)
5b Bバーナ(第2バーナ)
5c Cバーナ(第2バーナ)
6 風防
7 スタンドパイプ
7a 上端
7b 導入部
8 バーナベーン
8a 開口部
9 保炎器
10 石炭ガス化炉(上流側設備、ガス化炉)
90 グランドフレア
91 グランドフレア用流路
93 可燃性ガス供給枝管
94 枝管用制御弁

Claims (7)

  1. 煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速とされた少なくとも1つの第1バーナと、
    前記煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が前記第1流速よりも小さい第2流速とされた複数の第2バーナと、
    前記第1バーナ及び前記第2バーナを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記可燃性ガスを発生する上流側設備の起動時に、前記第1バーナを着火した後に、前記可燃性ガスの流量の変化情報を得て、前記第2バーナを着火することを特徴とするグランドフレア。
  2. 前記第1バーナの数は、前記第2バーナの数よりも少なく、
    前記第1バーナが配置された水平面方向の周囲に、前記第2バーナが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のグランドフレア。
  3. 前記第2バーナを消火した後に、前記第1バーナを消火することを特徴とする請求項1又は2に記載のグランドフレア。
  4. 前記第1バーナ及び前記第2バーナは、
    前記第1バーナおよび前記第2バーナの形状から決定されるフレア固有振動数と、
    前記第1バーナおよび前記第2バーナの形状とバーナ流速とストローハル数から決定されるカルマン振動数と、
    が一致しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のグランドフレア。
  5. 炭素含有固体燃料をガス化するガス化炉と、
    該ガス化炉から導かれた生成ガスを焼却処理する請求項1から4のいずれかに記載のグランドフレアと、
    を備えていることを特徴とするガス化設備。
  6. 炭素含有固体燃料を燃焼・ガス化することで生成ガスを生成するガス化炉と、
    請求項1から4のいずれかに記載のグランドフレアと、
    前記ガス化炉で生成した前記生成ガスの少なくとも一部を燃焼させることで回転駆動するガスタービンと、
    該ガスタービンによって駆動される発電機と、
    を備えていることを特徴とするガス化複合発電設備。
  7. 煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が第1流速とされた少なくとも1つの第1バーナと、
    前記煙筒の鉛直方向下方に設けられ、焼却する可燃性ガスの流速が前記第1流速よりも小さい第2流速とされた複数の第2バーナと、
    を備えたグランドフレアの制御方法であって、
    前記可燃性ガスを発生する上流側設備の起動時に、前記第1バーナを着火した後に、前記可燃性ガスの流量または前記可燃性ガスの圧力が所定の閾値より増加した場合に、前記第2バーナを着火することを特徴とするグランドフレアの制御方法。
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