JP2017140875A - 推進装置及び宇宙用装置 - Google Patents

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光信 岡田
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Abstract

【課題】液体の推進剤を用いる推進装置において、推進剤から発生するガスにより内圧が上昇した場合において簡易に減圧する仕組みを備えた推進装置及び宇宙用装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の推進装置は、宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、液体の推進剤の内圧が作用する構成部材を備え、構成部材の少なくとも一部が、液体の推進剤を透過させず、推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、推進装置及び宇宙用装置に関する。
人工衛星として、1つの大型衛星に複数のミッションを搭載するのではなく、複数の超小型衛星にミッションを分割して配置することが行われている。超小型衛星によるミッションを実現するには、個々の衛星が自ら推進系を用いて軌道上の位相を調整したり、軌道高度を維持したりする必要がある。しかし、現在その性能を含め安全面や製作コストの面で超小型衛星に見合った推進系は開発途上であり、実際に超小型衛星に推進系が搭載された例は非常に少ない。
超小型衛星向けの推進系には、推進性能はそれほど要求されないものの、超小型衛星への搭載性が良好であることが望まれる。このような推進系として、一液式又は二液式の化学推進系が、推進性能及び搭載性の観点から有望視される(例えば特許文献1参照)。化学推進系の場合には、推進剤の反応(分解反応を含む)により推力が生成される。
特表2002−511382号公報
しかしながら、化学推進系の場合、一液式又は二液式のいずれであっても、推進剤の安定性の問題がある。すなわち、タンク内に貯蔵された状態であっても、ごく僅かながら分解等の反応が起こり、ガスが発生することでタンク内圧が上昇する。タンク内圧の上昇によるタンクの破裂を回避するためにタンクを極めて頑丈に製作することも考えられるが、この場合にはタンクが非常に重くなるか極めて高額な製作費を必要とする。また、逃し弁を設け、タンク内圧が一定以上になれば圧を逃がすことも考えられるが、この場合は液体の推進剤も外部へ排出されてしまい、衛星内の汚染に繋がる。このように内圧が上昇した場合に簡易に減圧する仕組みが望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、液体の推進剤を用いる推進装置において、推進剤から発生するガスにより内圧が上昇した場合において簡易に減圧する仕組みを備えた推進装置及び宇宙用装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の推進装置は、宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、液体の推進剤の内圧が作用する構成部材を備え、前記構成部材の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える。
上記構成によれば、液体の推進剤が経時的に分解ないし反応してガスが発生することにより構成部材に作用する内圧が上昇したとしても、液体の推進剤に含まれるガスは構成部材の一部を通過して外部に排出される。これにより、構成部材に作用する内圧が極端に上昇することが抑制される。
好ましくは、前記構成部材の少なくとも一部における、前記推進剤から生じたガスに対するガス透過係数が、1.0×10-9cm3・cm/cm2・s・atm以上である。 また、好ましくは、前記構成部材の少なくとも一部における、前記推進剤から生じたガスに対するガス透過度が、1.0×103cm3/m2・24h・atm以上である。上記ガス透過係数又はガス透過度を満足させるため、好ましくは、構成部材の少なくとも一部は、樹脂により構成される。
上記課題を解決するため、本発明の推進装置は、宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、液体の推進剤を収容するタンクと、前記タンクに収容された推進剤が供給されるスラスタと、前記タンクに接続され、前記タンクに推進剤を供給する推進剤供給系と、を備え、前記推進剤供給系を構成する配管の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える。
上記構成によれば、タンク又は推進剤供給系において液体の推進剤が経時的に分解ないし反応してガスが発生することによりタンク又は推進剤供給系の配管に作用する内圧が上昇したとしても、液体の推進剤に含まれるガスは推進剤供給系を構成する配管の一部を通過して外部に排出される。これにより、タンク又は推進剤供給系の配管に作用する内圧が極端に上昇することが抑制される。
上記課題を解決するため、本発明の推進装置は、宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、液体の推進剤及び押圧ガスを収容し、前記液体の推進剤及び押圧ガスを隔てる隔壁を備えるタンクと、前記タンクに収容された推進剤が供給されるスラスタと、前記タンクに接続され、前記タンクに押圧ガスを供給する押圧ガス供給系と、前記タンクに接続され、前記タンクに推進剤を供給する推進剤供給系と、を備え、前記推進剤供給系を構成する配管の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える。
上記構成によれば、タンク又は推進剤供給系において液体の推進剤が経時的に分解ないし反応してガスが発生することによりタンク又は推進剤供給系の配管に作用する内圧が上昇したとしても、液体の推進剤に含まれるガスは推進剤供給系を構成する配管の一部を通過して外部に排出される。これにより、タンク又は推進剤供給系の配管に作用する内圧が極端に上昇することが抑制される。
本発明は、上述した推進装置を備える宇宙用装置である。
本発明によれば、液体の推進剤を用いる推進装置において、推進剤から発生するガスにより内圧が上昇した場合において簡易に減圧することができる。
本実施形態に係る推進装置の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る推進装置の作用を示す模式図である。 本実施形態に係る推進装置の効果を示す模式図である。
以下、各図を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る推進装置の構成を示す模式図である。なお、図1に示す図は一液式の推進装置の模式図であって、いくつかの構成要素は省略している。図1に示す推進装置1は、タンク2と、タンク2に接続された推進剤供給系3と、タンク2に接続された押圧ガス供給系4と、タンク2に電磁弁5を介して接続されたスラスタ6とを備える。
タンク2は、推進剤を収容する推進剤収容部21と、押圧ガスを収容する押圧ガス収容部22と、推進剤収容部21及び押圧ガス収容部22を隔てる隔壁を構成するブラダ20とを有する。図1に示す例では、ブラダ20の内側が推進剤収容部21となっており、ブラダ20の外側が押圧ガス収容部22となっているが、逆であってもよい。ブラダ20は収縮可能に構成されており、押圧ガス収容部22が膨張すると推進剤収容部21が収縮するように構成されている。
推進剤供給系3は、タンク2の推進剤収容部21に接続された配管30と、配管30の一端に設けられ、配管30に推進剤を充填するための推進剤充填ポート31と、配管30の途中から分岐した配管の一端に設けられ、配管30から推進剤を排出するための推進剤排出ポート32とを備える。推進剤充填ポート31は推進剤の充填を制御するための弁を備え、推進剤排出ポート32は推進剤の排出を制御するための弁を備える。
押圧ガス供給系4は、タンク2の押圧ガス収容部22に接続された配管40と、配管40の一端に設けられ、配管40に押圧ガスを充填するための押圧ガス充填ポート41と、配管40の途中から分岐した配管の一端に設けられ、配管40から押圧ガスを排出するための押圧ガス排出ポート42とを備える。押圧ガス充填ポート41は押圧ガスの充填を制御するための弁を備え、押圧ガス排出ポート42は押圧ガスの排出を制御するための弁を備える。押圧ガスは無害な不活性ガスであれば限定はないが、例えば窒素である。
電磁弁5は、推進剤収容部21からスラスタ6へ供給する推進剤の量を制御するものである。図1では、電磁弁5を1つのみ図解しているが、複数の電磁弁5を設けてもよい。
スラスタ6は、タンク2の推進剤収容部21から供給された液体の推進剤を反応させて、所定の推力を発生させる部位である。スラスタ6には、必要に応じて、触媒、噴射機、点火装置、圧力センサ、温度センサ等が設けられる。図1では、1つのスラスタのみが図解されているが、タンク2に電磁弁を介して接続されたスラスタ6を複数設けてもよい。
図1に示す推進装置では、押圧ガス供給系4により供給される押圧ガスの圧力により押圧ガス収容部22が膨張し、推進剤収容部21内の推進剤が加圧される。推進剤収容部21内の加圧された推進剤は、電磁弁5を開放させると、スラスタ6へと供給される。このように、押圧ガスの圧力を調整することによりスラスタ6への推進剤の供給量が調整される。このため、図示はしないが、押圧ガス供給系4の圧力を測定する圧力センサが設けられる。
一液式の推進装置の場合、液体の推進剤としては例えば過酸化水素水が用いられる。過酸化水素水を用いる場合、例えば60〜70%の過酸化水素濃度の過酸化水素水を用いる。推進剤として過酸化水素水を用いた場合、スラスタ6の内部に配置された触媒により過酸化水素が連鎖的に分解し、高温のガスを噴出させることにより、その反動で推力を生み出す。触媒としては、例えば過マンガン酸塩、二酸化マンガン、白金、酸化鉄などが用いられる。過酸化水素は、毒性の物質を放出しない点で好ましいが、一液式として他の推進剤、例えばヒドラジンを用いてもよい。
二液式の推進装置を構成する場合には、1つのスラスタ6に接続される、タンク2、推進剤供給系3及び押圧ガス供給系4のセットをもう1つ追加すればよい。1方のセットは燃料をスラスタに供給するためのものであり、他方のセットは酸化剤をスラスタに供給するためのものとなる。二液式の場合、例えば燃料としてエタノールが使用され、酸化剤として過酸化水素水が使用される。この場合、スラスタ6の内部に配置された触媒により過酸化水素が分解して酸素を生成し、生成した酸素とエタノールを燃焼反応させることにより、推力を発生する。推進剤として、過酸化水素水及びエタノールを用いた場合には、毒性の物質を放出しない点で好ましいが、他の推進剤を用いてもよい。本願明細書において、推進剤は燃料及び酸化剤のいずれであってもよい。
図2は、本発明の作用を説明するための模式図である。
推進装置1では、過酸化水素水のような推進剤は、スラスタ6の内部で分解等の反応を起こさせるものであるが、タンク2内に貯蔵された状態であっても、ごく僅かながら分解等の反応が起こり、ガス7が発生することでタンク内圧が上昇する。一液式の推進剤として過酸化水素水を用いた場合には、自己分解により酸素ガスが発生する。ただし、本発明は、推進剤として分解によりガスが発生するタイプのものであれば、推進剤の種類に限定はない。
本実施形態では、タンク内圧の極端な上昇を抑制すべく、推進剤の内圧が作用する構成部材の少なくとも一部、例えば、推進剤供給系3を構成する配管30が、液体の前記推進剤を遮断し、推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える。なお、以下では、減圧する仕組みを設けた構成部材として配管30を例に説明するが、配管30以外のタンク2の一部に減圧する仕組みを設けてもよい。
一般に、ガスの透過量は、配管の表面積、長さ、内外圧力差、ガス種等によって変化する。そこで、推進系の作動に必要な内圧は実現しつつ、推進系構成要素の耐圧又は通常使用圧力を越えないことを実現するために、配管の内外径や長さを事前に適切に選定、設計、製作することで、推進系の内圧をある上限以下、または適切な範囲内に留めることが可能になる。
配管30の少なくとも一部における、推進剤から生じたガスに対するガス透過度が、好ましくは、1.0×103cm3/m2・24h・atm以上である。配管30からの減圧をより効果的に行うため、上述した減圧する仕組みを配管30の全てに設けてもよい。
ガス透過度が、1.0×103cm3/m2・24h・atm以上であることが好ましい理由は下記の通りである。推進剤として過酸化水素水を用いる場合、1atm下の1日(24h)当たりの過酸化水素水の自然分解によるガス発生量は経験則上、タンク容積(完全に一致しないが推進剤充填量と同程度)の5%程度と想定される。即ち、タンク内に1リットル(1000cm3)の推進剤を入れると内圧は100kPaから105kPaに増加(ガス発生量は50cm3)する。これによる内圧上昇を起こさないためには、同量のガス透過度が必要とされる。配管径を1/4インチ(6.35mm)、長さ1mとすれば、配管の表面積は3.99×10-22となり、この表面積で24hあたり50cm3のガスを透過させることになる。このために必要なガス透過度は1.25×103cm3/m2・24h・atmとなることから、ガス透過度が1.0×103cm3/m2・24h・atm以上あることが好ましいことがわかる。ただし条件によりガス発生量は5%と固定ではなく、0.1〜10%の範囲で変わり得る。これはタンクやブラダなど、推進剤が接触している材質やその表面状態、汚染状況に依存する。これらを調整すると大体5%程度となる。
ガス発生量が0.1%程度の場合、配管30の少なくとも一部における、推進剤から生じたガスに対するガス透過係数が、1.0×10-9cm3・cm/cm2・s・atm以上であることが好ましい。ガス発生量が5%程度の場合、配管30の少なくとも一部における、推進剤から生じたガスに対するガス透過係数が、1.0×10-8cm3・cm/cm2・s・atm以上であることが好ましい。上記ガス透過係数又はガス透過度を満足させるための配管30の材料ないし構造に限定はないが、例えば、高分子材料である樹脂が用いられ、好ましくはフッ素樹脂が用いられ、さらに好ましくはPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)又はFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)が用いられる。PFAを用いることにより、酸素ガスに対するガス透過係数を4.8×10-8cm3・cm/cm2・s・atm程度とすることが可能であり、FEPを用いることにより、酸素ガスに対するガス透過係数を3.7×10-8cm3・cm/cm2・s・atm程度とすることができる。
例えば、配管30の材料としてPFA又はFEPを使用する場合、配管30の外径が1/4インチ以上のものを使用することが望ましい。外径が大きい配管30を使用すれば、それだけ配管30の内径を大きくなることから、推進剤との接触面積が大きくなり、高いガス透過量を実現することができる。
また、例えば、配管30の材料としてPFA又はFEPを使用する場合、PFA配管又はFEP配管の長さは、50cm以上、好ましくは70cm以上、さらに好ましくは1m以上である。樹脂配管の長さが長ければそれだけ、ガスを透過させる面積を大きくでき、高いガス透過量を実現することができる。
ガス透過性を有する配管30として、樹脂を使用することが好ましいが、上記ガス透過係数又はガス透過度を達成できれば、金属やセラミックス等の他の材料で実現してもよい。例えば、配管30の一部を微細な多孔質構造とすることにより、液体を遮断し、ガスを透過させる構成を実現してもよい。
ガス透過性を有する配管30は、液体中に溶融しているガスも外部に放出させる。なお、液体は非常に大きな表面張力を有するため、ガス透過性材料の透過性程度では液体は透過しない。
図3は、配管30の一部をガス透過性とした実施例と、ガス透過性の配管を使用しなかった比較例のタンク内圧のシミュレーション結果を示す。図3において、実施例のグラフをG1で示し、比較例のグラフをG2で示している。
図3に示すシミュレーションの条件は、(1)初期のタンク内圧を400kPaGとし、(2)ガスを減圧する仕組みがなければタンク内圧が6kPa/dayで上昇するものとし、(3)実施例において1/4インチのPFA配管1mを配管30の一部に使用し、(4)PFA配管からのガスの透過はPFA配管の全表面から均等に透過するものとした。
図3に示すように、ガス透過性の配管を使用した実施例は、タンク内圧が初期のものと比べて大幅に上昇することを抑制することができている。また、ガス透過性の配管を使用しなかった比較例では、タンク内圧が初期のものと比べて3倍以上に増加することがわかる。
以上のように、本実施形態に係る推進装置によれば、タンク2又は推進剤供給系3において液体の推進剤が経時的に分解ないし反応してガスが発生することによりタンク2又は推進剤供給系3の配管に作用する内圧が上昇したとしても、液体の推進剤に含まれるガスは推進剤供給系3を構成する配管30の一部を通して外部に排出される。これにより、タンク2又は推進剤供給系3の配管30に作用する内圧が極端に上昇することが抑制される。
上述した推進装置は、宇宙空間で使用される宇宙用装置に搭載される。宇宙用装置の用途に限定はなく、例えば超小型衛星自身であっても、超小型衛星に接着して超小型衛星の軌道を修正する装置であってもよい。また、宇宙に存在する使用済み又は破損した超小型衛星やロケットに接着して、これらの軌道を変えて廃棄するデブリ除去装置であってもよい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、この実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…推進装置
2…タンク
3…推進剤供給系
4…押圧ガス供給系
5…電磁弁
6…スラスタ
7…ガス
20…ブラダ
21…推進剤収容部
22…押圧ガス収容部
30…配管
31…推進剤充填ポート
32…推進剤排出ポート
40…配管
41…押圧ガス充填ポート
42…押圧ガス排出ポート

Claims (7)

  1. 宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、
    液体の推進剤の内圧が作用する構成部材を備え、
    前記構成部材の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える、
    推進装置。
  2. 前記構成部材の少なくとも一部における、前記推進剤から生じたガスに対するガス透過係数が、1.0×10-9cm3・cm/cm2・s・atm以上である、
    請求項1記載の推進装置。
  3. 前記構成部材の少なくとも一部における、前記推進剤から生じたガスに対するガス透過度が、1.0×103cm3/m2・24h・atm以上である、
    請求項1又は2に記載の推進装置。
  4. 前記構成部材の少なくとも一部は、樹脂により構成される、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の推進装置。
  5. 宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、
    液体の推進剤を収容するタンクと、
    前記タンクに収容された前記推進剤が供給されるスラスタと、
    前記タンクに接続され、前記タンクに前記推進剤を供給する推進剤供給系と、
    を備え、
    前記推進剤供給系を構成する配管の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える、
    推進装置。
  6. 宇宙空間において推力を発生させる推進装置であって、
    液体の推進剤及び押圧ガスを収容し、前記液体の推進剤及び押圧ガスを隔てる隔壁を備えるタンクと、
    前記タンクに収容された前記推進剤が供給されるスラスタと、
    前記タンクに接続され、前記タンクに前記押圧ガスを供給する押圧ガス供給系と、
    前記タンクに接続され、前記タンクに前記推進剤を供給する推進剤供給系と、
    を備え、
    前記推進剤供給系を構成する配管の少なくとも一部が、液体の前記推進剤を遮断し、前記推進剤から生じたガスを透過させる材料ないし構造を備える、
    推進装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の推進装置を備える、
    宇宙用装置。
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