JP2017139400A - 取付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる直径のパイプに対しても、同一の取付装置を用いてIoT端末をパイプに取り付けて使用することができる取付装置を提供する。
【解決手段】IoT端末Tの搭載面19とパイプPを受入用の凹部18を有する第1の部材10と、パイプPを挟んで第1の部材10にネジ止めされる第2の部材20でIoT端末Tの取付装置1を形成し、凹部18の両側には夫々、第2の部材20にある第2取付面21と面合せ可能な複数の第1取付面11が階段状に設けられた第1の取付部12を設け、第2の部材20の両側には夫々、第1の取付部12にある複数の第1取付面11の1つに取り付ける第2取付面21を有する第2の部材20を設けた。第2の部材20を第1の部材10のどの第1取付面11に取り付けるかによって、直径の異なるパイプPへのIoT端末Tの取り付けを可能にした。
【選択図】図2
【解決手段】IoT端末Tの搭載面19とパイプPを受入用の凹部18を有する第1の部材10と、パイプPを挟んで第1の部材10にネジ止めされる第2の部材20でIoT端末Tの取付装置1を形成し、凹部18の両側には夫々、第2の部材20にある第2取付面21と面合せ可能な複数の第1取付面11が階段状に設けられた第1の取付部12を設け、第2の部材20の両側には夫々、第1の取付部12にある複数の第1取付面11の1つに取り付ける第2取付面21を有する第2の部材20を設けた。第2の部材20を第1の部材10のどの第1取付面11に取り付けるかによって、直径の異なるパイプPへのIoT端末Tの取り付けを可能にした。
【選択図】図2
Description
本出願は取付装置に関する。
近年、インターネット技術が進歩し、パソコン(Personal Computer)やスマートフォン等の電子機器だけでなく、センサ機能を重視した端末もインターネットに接続され、様々な場所で活用されるIoT(Internet of Things)の分野が拡大しつつある。IoTの分野で使用される端末はIoT端末と呼ばれる。このようなIoT端末の中には、例えば、ショッピングカートや点滴スタンドに取り付ける位置センサを備える端末や、作業現場のパイプに取り付ける気圧センサを備える端末等、既存のパイプに取り付けて使用するものがある。そして、既存のパイプのような柱状体に取り付けて使用する用途のIoT端末は、既存のパイプのパイプ径を問わず、同一の取付装置を用いて安定的にIoT端末を締結できることが望まれている。
これまでに、ケーブルを固定する装置や配管を支持する金具は知られているが、これらは決まった直径のケーブルを弾性体を介して固定したり、決まった直径の配管をベースプレートに支持するものであった。このため、IoT端末を既存のパイプに取り付けるために使用される従来の取付装置は、U字形状を有した金具やベルト状のものが主流であり、取り付けるパイプ径毎にカスタマイズされた仕様であった。従って、IoT端末を既存のパイプに取り付けて使用する場合は、仕様の異なる複数の取付装置の中から、取り付けるパイプ径に適用する仕様の取付装置を選択していた。また、仕様の異なる複数の取付装置の中に、適合する仕様の取付装置がない場合は、専用の取付装置を製作していた。
ところが、既存のIoT端末の取付装置は、使用するパイプ径に適用する仕様のものの選択を間違えるとパイプに取り付けられなかったり、パイプ径が異なるパイプに付け替えようとすると、それまで使用していた取付装置が使用できなくなる課題があった。なお、取付装置の仕様によっては、取り付けできるパイプ径に5〜6mm程度の許容を持つものもあるが、パイプ径のそれ以上の誤差については許容できず、IoT端末の取り付け時の安定感が損なわれるといった問題もあった。
1つの側面では、上述の問題に鑑み、既存のパイプに取り付けて使用するIoT端末に対して、取り付けるパイプ径が異なっても同一の取付装置で安定してIoT端末を取り付けて使用することができる取付装置を提供することを目的とする。
1つの態様によれば、柱状体を受け入れる凹部を有する第1の部材と、第1の部材とで柱状体を挟むことにより、第1の部材に取り付けられる第2の部材と、端末を搭載する、第1の部材または第2の部材に備えられた搭載面とを有する取付装置であって、第1の部材の凹部の両側にはそれぞれ、第2の部材にある第2取付面と面合せ可能な複数の第1取付面が階段状に設けられた第1の取付部があり、第2の部材の両側にはそれぞれ、第1の取付部にある複数の第1取付面の少なくとも1つに取り付けられる第2取付面が設けられた第2の取付部がある取付装置が提供される。
開示の取付装置によれば、パイプに取り付けて使用するIoT端末に対して、取り付けるパイプ径が異なっても1つの取付装置で安定してIoT端末を取り付けて使用することができ、パイプ径の異なるパイプへの付け替えも可能であるという効果がある。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態では、端末を取付装置を用いて取り付ける柱状体としてパイプの例を説明するが、柱状体はパイプに限定されるものではなく、金属の棒、樹脂製の棒、或いは木の棒であっても良い。
図1(a)は、本出願の第1実施例の取付装置1によりIoT端末TがパイプPに取り付けられた状態を、IoT端末Tの正面側から見た斜視図である。なお、IoT端末Tは以後、単に端末Tと記す。また、図1(b)は、図1(a)に示した取付装置1をパイプP側から見た斜視図である。開示の取付装置1は、端末Tが取り付けられた第1の部材10と第2の部材20を備えている。端末TをパイプPに取り付ける場合は、まず第1の部材10をパイプPに嵌め、パイプPの太さに合わせて、第1の部材10に第2の部材20を締結具30で取り付ければ、端末TがパイプPに取り付けられる。このような取付装置1の構造について以後詳しく説明する。
図2(a)は、図1(a)に示した第1実施例の取付装置1と端末TをパイプPに対して分解して示す斜視図であり、図2(b)は、図1(b)に示した取付装置1の分解斜視図である。取付装置1は、端末搭載面19とパイプPを受け入れる凹部18を有する第1の部材10と、パイプPを挟んで第1の部材10に締結具30で取り付けられる第2の部材20とを備える。締結具30は、本実施例及び以後に説明する他の実施例でもネジであるので、以後、締結具30はネジ30と記す。第1実施例の取付装置1では、第1の部材10の端末搭載面19に端末Tが、端末ホルダ40を介して搭載にされるが、第1の部材10は、端末Tが直接第1の部材10に取り付けられる構造にすることも可能である。
第1実施例の第1の部材10は樹脂製であり、重量を軽くするために内部には空洞部が設けられ、仕切壁によって強度を確保している。第1の部材10の端末搭載面19の反対側にはパイプPに嵌め込む凹部18があり、凹部18の両側にはそれぞれ、第2の部材20にある第2取付面21と面合せ可能な複数の第1取付面11が設けられた第1の取付部12がある。本実施例では、第1の部材10のそれぞれの第1の取付部12には、7つの第1取付面11があり、階段状に配置されている。
7つの第1取付面11の高さ方向(パイプPの長手方向)の長さは全て同じである。凹部18の左右に設けられた第1の取付部12において、対向位置にある7つの第1取付面11の、端末搭載面19からの高さはそれぞれ同じである。また、7つの第1取付面11の、隣接するものの端末搭載面19からの高さの差も同じになっており、例えば3mmである。第1取付面11にはそれぞれ第2の部材を取り付けるネジ30を挿通するための挿通孔13が設けられている。そして、端末搭載面19には端末ホルダ40を取り付けるための取付穴14が設けられている。更に、凹部18の底部には弾性部材35が貼り付けられている。
一方、第1の部材10の第1の取付部12に取り付ける第2の部材20は板金製であり、細長い本体部24の両側が直角に折り曲げられて第2の取付部22が設けられている。第2の取付部22の先端部は更に直角に外側に折り曲げられて取付片25が形成されている。取付片25の、第1の部材10側が第2取付面21となっている。第2取付面21には、第1の部材10の挿通孔13を通ったネジ30が螺着されるネジ孔23が設けられている。第2取付面21の高さ方向の長さ(幅)は、第1の部材10の第1の取付部にある第1取付面11の高さ方向の長さと同じである。また、本体部24の第1の部材10側の面には、第1の部材10の凹部18に取り付けられた弾性部材35と同じ材質の弾性部材35が貼り付けられている。
以上のように形成された第2の部材20は、その第2取付面21を、第1の部材10の第1取付面11の1つに重ね合わせた状態で、ネジ30により、第1の部材10に取り付けることができる。この状態では、第1の部材10と第2の部材20は、弾性部材35を介してパイプPを挟み込む形態となる。第2の部材20の第2取付面21を、第1の部材10の第1取付面11の何れに取り付けるかは、第1の部材10の凹部18に嵌め込まれるパイプPの直径(太さ)に応じて決めることができる。パイプPを挟んで第1の部材10に第2の部材20がネジ30で締結された後に、端末ホルダ40がネジ31によって第1の部材に取り付けられ、その後に端末Tが端末ホルダTに取り付けられる。端末ホルダTの構造及び端末Tの端末ホルダ40への取り付けについては後述する。
なお、弾性部材35の厚さは、第1の部材10と第2の部材20で挟むパイプPの適切な直径Φ(これをベース径と言うことがある)が4mm大きくなっても挟み込める厚さとした。また、弾性部材35は、第1の部材10と第2の部材20のどちらにも貼り付けて使用するため、第1の部材10側に貼る弾性部材35の厚さと、第2の部材20側に貼る弾性部材35の厚さが異なっても問題は生じない。しかし、開示の実施例では第1の部材10側に貼る弾性部材35の厚さと、第2の部材20側に貼る弾性部材35の厚さを同じにしてある。そして、第1実施例では、ベース径のパイプPへの取り付け時に弾性部材35をそれぞれ2mmずつ圧縮し、「ベース径+4mm」の直径のパイプPへの取り付け時に、両側の弾性部材35をそれぞれ4mmずつ圧縮させて固定することを想定している。このため、第1実施例では弾性部材35の厚みは6mmにしてある。
図3(a)、(b)及び(c)は、第1実施例の取付装置1が、取付可能な最も細い直径のパイプPに取り付けられた状態を示す斜視図、左側面図及び正面図である。第2の部材20は第1の部材10の端末搭載面19からの距離が最も小さい最下段の第1取付面11にネジ30で固定されている。図4(a)、(b)及び(c)は、第1実施例の取付装置1が、取付可能な最も太い直径のパイプPに取り付けられた状態を示す斜視図、左側面図及び正面図である。第2の部材20は、第1の部材10の端末搭載面19からの距離が最も大きい最上段の第1取付面11にネジ30で固定されている。
図5(a)は、図3(b)のA−A線における断面図であり、図5(b)は、図3(b)に示した第2の部材20が二点鎖線の位置に取り付けられた時のB−B線における断面図であり、(c)は、図4(b)のC−C線における断面図である。パイプPを挟む第1の部材10の凹部18の底部と、第2の部材20の本体部24の第1の部材側の面には、弾性部材35が共に設けられている。従って、第2の部材20の第2取付面21がネジ30によって、第1の部材10のどの第1取付面11に取り付けられても、取付装置1は弾性部材35が圧縮された状態でパイプPに取り付けられる。このため、凹部18の曲面がパイプPの外周面に合わない状態や、パイプPの直径がベース径よりも大きくても、取付装置1は強固にパイプPに取り付けられる。
具体的な実施例として、例えば、第1の部材の隣接する第1取付面11の、端末搭載面19からの距離の差をそれぞれ3mmとする。そして、最下段の第1取付面11に第2の部材20を取り付けた時のパイプPのベース径を14mmとすると、取付装置1は、1種類の第2の部材20だけで、ベース径に10mm以上の開きがあるΦ=14mm〜32mmのパイプPに対して取り付けが可能になる。このように、第1実施例の取付装置1は、取り付けるパイプPの直径に10mm以上の開きがあっても、1つの第2の部材20だけで端末をパイプPに固定することができる。また、第2の部材20が板金製であるので、ネジ30の締結時に第2の部材20がネジの受け面となり、安定したネジ締結が可能になる。
図6(a)は、第2実施例の取付装置2(図7(a)、(b)参照)に用いられる第2の部材20Aの正面図であり、図6(b)は、図6(a)に示した第2の部材20Aの側面図である。第2実施例の取付装置2が第1実施例の取付装置1と異なる点は、第2の部材20が第2の部材20Aに変更になった点だけである。従って、第2実施例の取付装置2における第1の部材10には第1実施例と同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施例の取付装置2に使用される第2の部材20Aは、第1実施例の第2の部材20と同様に板金製であるが、本体部24Aの高さ方向の高さ(幅)が、第1実施例の本体部24の高さ方向の幅の3倍ある。本体部24Aの両側は直角に折り曲げられて第2の取付部22Aが設けられており、両側の第2の取付部22Aの先端部は更に外側に折り曲げられてそれぞれ2つの取付片25が形成されている。そして、それぞれ2つの取付片25の第1の部材側の面が第2取付面21となっている。そして、それぞれの2つの第2取付面21は、第1の部材10の3つ並んだ階段状の第1取付面11の、中央を除く両側の第1取付面11にそれぞれ取り付けられるようになっている。
2つの取付片25のそれぞれの第2取付面21には、第1の部材10の挿通孔13を通ったネジ30が螺着されるネジ孔23がそれぞれ設けられている。また、それぞれの2つの第2取付面21の高さ方向の幅はそれぞれ、第1の部材10の第1の取付部にある第1取付面11の高さ方向の長さと同じである。なお、図示は省略したが、本体部24Aの第1の部材10側の面には、第1の部材10の凹部18に貼り付けられた弾性部材35と同じ材質の弾性部材35が貼り付けられている。
以上のように形成された第2の部材20Aは、上側の第2取付面21を、第1の部材10の第1取付面11の1つにネジ30によって取り付け、下側の第2取付面21を、第1の部材10の2つ離れた第1取付面11にネジ30によって取り付けることができる。従って、第1の部材10の第1の取付部12に7つの第1取付面11が有る場合、第2の部材20Aは5箇所に取り付けることができる。
図7(a)は、第2実施例の取付装置2により端末TがパイプPに取り付けられた状態を、端末Tの正面側から見た斜視図であり、図7(b)は、図7(a)に示した取付装置2をパイプP側から見た斜視図である。開示の取付装置2は、端末Tが取り付けられた状態で、取付可能な直径が最も太いパイプPに取り付けられている。第2実施例の取付装置2では、第1実施例の第2の部材20に比べて、第2の部材20Aと第1の部材10との締結箇所数や接触面積が増えるため、より安定したパイプPの保持が可能になる。また、パイプPに接触する第2の部材20Aの長さLを長くすることもできるため、より安定したパイプPの保持が可能になる。
図8(a)は、図7(a)に示した第2実施例の取付装置2と端末TをパイプPに対して分解して示す斜視図斜視図であり、図8(b)は、図7(b)に示した取付装置2の分解斜視図である。前述のように、第2の部材20Aには、2つの第2の取付部22Aの高さ方向に、それぞれ2つの第2取付面21があるので、第2の部材20Aを第1の部材10に取り付けるためには、4本のネジ30が必要である。
図9(a)、(b)及び(c)は、第2実施例の取付装置2が、取付可能な最も細い直径のパイプPに取り付けられた状態を示す斜視図、左側面図及び正面図である。第2の部材20Aは、第1の部材10の端末搭載面19からの距離が最も小さい最下段の第1取付面11と、2段上の第1取付面11にネジ30で固定されている。図10(a)(b)及び(c)は、第2実施例の取付装置2が、取付可能な最も太い直径のパイプPに取り付けられた状態を示す斜視図、左側面図及び正面図である。第2の部材20Aは第1の部材10の端末搭載面19からの距離が最も大きい最上段の第1取付面11と、2段下の第1取付面11にネジ30で固定されている。
図11は、第2実施例の取付装置2における第2の部材20Aの、第1の部材10への取付位置と取付可能なパイプ径の範囲を説明するものであり、第1の部材10を背面側から見た背面図である。前述のように、第1の部材10の第1の取付部12に7つの第1取付面11が有る場合、第2の部材20Aは第1の取付部12の5箇所に取り付けることができる。第1実施例では、7つの隣接する第1取付面11の端末搭載面19からの距離の差がそれぞれ3mmであり、第2の部材20を7つの第1取付面11のどれに取り付けるかによって、直径が14mmから32mmのパイプPに対して取り付けが可能であった。
一方、第2実施例では、第2の部材20Aは、第1の取付部12の上から、1段目と3段目、2段目と4段目、3段目と5段目、4段目と6段目及び5段目と7段目の5箇所に取り付けが可能である。そして、第2実施例では、第2の部材20Aのこの5箇所への取り付けにより、パイプPの直径Φが、Φ=15mm〜φ=31mmのパイプPに対して取り付けが可能である。第2実施例では、Φ=15mm〜φ=31mmのパイプPに対して取付装置2を固定するため、1つの固定位置で、「ベースになるパイプの直径+4mm」を締結できるよう設定してある。以下に、第2の部材20Aの取付位置と、締結可能なパイプの直径範囲を示した。第2実施例では、隣接する取付位置の間の締結可能なパイプの直径に、1mmの共通部分が設定されている。
第2の部材20Aの取付位置 締結可能なパイプの直径範囲
1段目と3段目 Φ27〜Φ31mm
2段目と4段目 Φ24〜Φ28mm
3段目と5段目 Φ21〜Φ25mm
4段目と6段目 Φ18〜Φ22mm
5段目と7段目 Φ15〜Φ19mm
1段目と3段目 Φ27〜Φ31mm
2段目と4段目 Φ24〜Φ28mm
3段目と5段目 Φ21〜Φ25mm
4段目と6段目 Φ18〜Φ22mm
5段目と7段目 Φ15〜Φ19mm
なお、第2の部材20Aのこの5箇所の何れかに取り付けた場合、各場所において取付可能なパイプPの直径に幅があるが、この幅は、図12に示すように、第1の部材10と第2の部材20Aに設けられた弾性部材35の収縮により吸収が可能である。図12には第2の部材20Aの第2取付面21を、第1の取付部12の1段目と3段目の第1取付面11に取り付けた時の、パイプ径φ27mmとΦ31mmにおけるパイプPの弾性部材35の潰し量が記載されている。このように、第2実施例の取付装置2でも、取り付けるパイプPの直径に応じて、1つの第2の部材20Aだけで端末を複数の直径のパイプPに固定することができる。また、第2の部材20Aが板金製であるので、ネジ30の締結時に第2の部材20Aがネジの受け面となり、安定したネジ締結が可能になる。
図13(a)は、第3実施例の取付装置3において、取付装置3が、取付可能な最も太いパイプPに取り付けられた場合の、第2の部材20Bの第1の部材10への取付位置を示す斜視図である。また、図13(b)は、第3実施例の取付装置3において、取付装置3が、取付可能な最も細いパイプPに取り付けられた場合の第2の部材20Bの第1の部材10への取付位置を示す斜視図である。第3実施例の取付装置3が第1実施例の取付装置1と異なる点は、第2の部材20が第2の部材20Bに変更になった点だけである。従って、第3実施例の取付装置3における第1の部材10には第1実施例と同じ符号を付してその説明を省略し、第2の部材20Bの構造のみを説明する。
図14(a)は、第3実施例の取付装置3に使用される第2の部材20Bをパイプ取付側から見た斜視図である。また、図14(b)は、図14(a)に示した第2の部材20Bの正面図であり、図12(c)は、図12(a)に示した第2の部材20Bの右側面図である。第1実施例の第2の部材20及び第2実施例の第2の部材20Aは共に板金製であったが、第2の部材は板金部品に限定する必要はなく、樹脂の成形部品や金属の鋳造品でも良い。第3実施例の第2の部材20Bは樹脂製であり、重量を軽くするために内部には空洞部が設けられ、仕切壁によって強度を確保している。
第3実施例の第2の部材20Bは、第2実施例の第2の部材20Aと同様に、本体部24Bの高さ方向の幅が、第1実施例の第2の部材20の本体部24の高さ方向の幅の3倍ある。本体部24Bの両側は第1の部材側に屈曲しており、第2の取付部22Bが形成されている。第2の取付部22Bの第1の部材側の面には、階段状の3つの第2取付面21が設けられている。階段状の3つの第2取付面21の本体部24Bからの高さの差は、第1の部材10の3つ並んだ階段状の第1取付面11の端末搭載面19からの高さの差と同じに形成されている。また、3つの第2取付面21の高さ方向の長さ(幅)はそれぞれ、第1の部材10の第1の取付部12にある第1取付面11の高さ方向の長さと同じである。従って、第3実施例の第2の部材20Bにある3つの第2取付面21は、第1の部材10の3つ並んだ階段状の第1取付面11にそれぞれ重ね合わせることができる。
なお、第2実施例の第2の部材20Aでは、第2の取付部22Aにある2つの第2取付面21には、第1の部材10の挿通孔13を通ったネジ30が螺着されるネジ孔23がそれぞれ設けられていた。一方、第3実施例の第2の部材20Bでは、第2の取付部22Bにある3つの第2取付面21のうち、中央の第2取付面21だけに第1の部材10の挿通孔13を通ったネジ30が螺着されるネジ孔23が設けられている。更に、第3実施例の第2の部材20Bの本体部24Bの第1の部材10側の面には、第1の部材10の凹部18に貼り付けられた弾性部材35と同じ材質の弾性部材35が貼り付けられている。
以上のように形成された第2の部材20Bは、3つの第2取付面21が、第1の部材10の連続する第1取付面11に重ね合わされた後に、1つのネジ30だけで第1の部材10の第1取付面11に取り付けられる。そして、第1の部材10の第1の取付部12に7つの第1取付面11が有る場合、第2の部材20Bは、第2の部材20Aと同様に5箇所に取り付けることができる。第3実施例の第2の部材20Bによる効果は、第2実施例の第2の部材20Aによる効果と同じである。
次に、開示の第1から第3実施例の取付装置1,2,3の第1の部材10に取り付けることが可能な端末ホルダ40について、図15及び図16を用いて説明する。図15(a)に示すように、端末ホルダ40は樹脂で形成され、バスタブ形状をしており、端末ホルダ40の底面46には、例えば図2(a)に示したように、端末ホルダ40をネジ31で第1の部材10に取り付けるための取付孔47がある。図15(a)には取付孔47にネジ31が挿入されている状態が示してある。
バスタブ形状の端末ホルダ40は、底面46が4つの壁(上側の壁41、両側の側壁40L,40R及び下側の壁40B)で囲まれているが、上側の壁41だけが開閉できる可動壁になっている。以後、上側の壁41は可動壁41と記す。このため、可動壁41の両側には側壁40L、40Rの方向に折れ曲がる2本のアーム44があり、2本のアーム44の先端部はそれぞれ回転軸45で側壁40L、40Rに取り付けられている。可動壁41は後述するロック機構によって底面46に直交する位置に固定されているが、可動壁41に設けられたロック解除孔48に細い棒を差し込むとロック機構によるロックが解除され、可動壁41を開くことができる。また、側壁40L、40Rの内面42には、後述する端末の溝と係合する突起43が2箇所に設けられている。
図15(b)は、図15(a)に示した端末ホルダ40の可動壁41が開かれた状態を示すものである。可動壁41は回転軸45を中心にしてアーム44を底面46から離れる方向に回転させて開くことができる。可動壁41が開くと、側壁40L、40Rの上部が開口する。一方、端末ホルダ40に保持される端末Tの両側の側面には長手方向に溝T1が設けられており、この溝T1は端末ホルダ40の内面42に設けられた突起43に係合させることができる。よって、端末Tを端末ホルダ40に取り付ける場合は、可動壁41を開いてできた開口から端末Tを挿入し、端末Tの溝T1に端末ホルダ40の突起43を係合させてスライドさせれば良い。端末ホルダ40への端末Tの挿入が終了したら、可動壁41を元の位置に戻すと、可動壁41はロック機構によってロックされる。
図16(a)は、図15(b)に示した端末ホルダ40の可動壁41のロック機構50の構造の一例を示す分解斜視図である。また、図16(b)は、図15(a)に示した端末ホルダ40を正面から見た図であり、ロック機構50によって可動壁41が閉じた状態でロックされている状態が示されている。ロック機構50は、図16(a)及び図16(b)のD−D線における断面図である図16(c)に示されるようにシャフト51、コイルスプリング52及びEリング53を備えている。そして、シャフト51、コイルスプリング52及びEリング53は、端末ホルダ40の底面46の裏面側に設けられたハウジング54の中に収容されている。
Eリング53はシャフト51に取り付けられており、ハウジング54の中で、コイルスプリング52はEリング53の下側でシャフト51によって挿通されてシャフト51の回りに位置し、Eリング53を上側に付勢している。この結果、シャフト51がEリング53を通じてコイルスプリング52によって上側に付勢されるので、シャフト51の先端部が可動壁41のロック解除孔48の中に没入し、可動壁41が開かないようにロックされる。可動壁41を開く時は、図16(d)に示すように、ロック解除孔48に細い棒等を差し込んで矢印で示す方向にシャフト51の先端部を押し、シャフト51の先端部をロック解除孔48から押し出す。すると、シャフト51の先端部による可動壁41のロックが解除され、図16(e)に示すように可動壁41を開くことができる。
なお、端末ホルダ40をネジ31で第1の部材10に取り付けた状態では、第1の部材10にあるネジ31の挿通孔13が端末ホルダ40の底面46で隠れてしまう。よって、端末ホルダ40を第1の部材10に取り付けた状態では、取付装置1を直径の異なるパイプPに付け替えることができない。そこで、端末ホルダ40の底面46に、第1の部材10にある7つの挿通孔13に対応した貫通孔49を設けておく。そして、第1の部材10に第2の部材20を取り付ける図2(a)等に示したネジ30の代わりに、図17に示すような長尺のネジ32を用いる。こうすれば、端末ホルダ40を第1の部材10に取り付けた状態で、取付装置1を直径の異なるパイプPに付け替えることができる。
以上説明した実施例では、第2の部品を第1の部品に取り付けるネジの締結場所が2箇所と4箇所の実施例を説明したが、ネジの締結場所はこれらの実施例に限定されるものではなく、更に増やすことも可能である。但し、ネジ締結箇所を増やす場合、部品サイズが大きくなってしまうが、パイプ保持に関してはより強固に、安定した保持が可能になるため、ネジの締結箇所は、部品サイズとのバランスにて決定すれば良い。
なお、上述の実施例においては、端末搭載面19は第1の部材10に備えられ、端末ホルダ40はその端末搭載面に固定される構成としたが、このような構成に限定されるものではない。例えば、取り付けられる端末が小さい場合には、第2の部材20、20A,20Bが端末搭載面19を備え、端末ホルダ40は第2の部材20、20A,20Bの端末搭載面19に固定されるような構成とすることが考えられる。
1,2,3、 取付装置
10 第1の部材
11 第1取付面
12 第1の取付部
13 挿通孔
18 凹部
19 端末搭載面
20 第2の部材
21 第2取付面
22 第2の取付部
23 ネジ孔
25 取付片
35 弾性部材
30 締結具(ネジ)
40 端末ホルダ
50 ロック機構
10 第1の部材
11 第1取付面
12 第1の取付部
13 挿通孔
18 凹部
19 端末搭載面
20 第2の部材
21 第2取付面
22 第2の取付部
23 ネジ孔
25 取付片
35 弾性部材
30 締結具(ネジ)
40 端末ホルダ
50 ロック機構
Claims (2)
- 柱状体を受け入れる凹部を有する第1の部材と、
前記第1の部材とで前記柱状体を挟むことにより、前記第1の部材に取り付けられる第2の部材と、
端末を搭載する、前記第1の部材または前記第2の部材に備えられた搭載面とを有する取付装置であって、
前記第1の部材の前記凹部の両側にはそれぞれ、前記第2の部材にある第2取付面と面合せ可能な複数の第1取付面が階段状に設けられた第1の取付部があり、
前記第2の部材の両側にはそれぞれ、前記第1の取付部にある複数の前記第1取付面の少なくとも1つに取り付けられる前記第2取付面が設けられた第2の取付部がある取付装置。 - 前記第2の部材の前記第2の取付部の各個にはそれぞれ、前記第1取付面に締結具で取り付けられる前記第2取付面が2つ設けられており、
2つの前記第2取付面は、3つ並んだ階段状の前記第1取付面の、中央を除く両側の第1取付面にそれぞれ取り付けられる請求項1に記載の取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016020600A JP2017139400A (ja) | 2016-02-05 | 2016-02-05 | 取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016020600A JP2017139400A (ja) | 2016-02-05 | 2016-02-05 | 取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017139400A true JP2017139400A (ja) | 2017-08-10 |
Family
ID=59566106
Family Applications (1)
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JP2016020600A Pending JP2017139400A (ja) | 2016-02-05 | 2016-02-05 | 取付装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017139400A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107390559A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-24 | 鲍鹏升 | 一种物联网信息处理器 |
JP7038180B1 (ja) | 2020-11-16 | 2022-03-17 | タキゲン製造株式会社 | 機器取り付け用クランプ装置 |
-
2016
- 2016-02-05 JP JP2016020600A patent/JP2017139400A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107390559A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-24 | 鲍鹏升 | 一种物联网信息处理器 |
JP7038180B1 (ja) | 2020-11-16 | 2022-03-17 | タキゲン製造株式会社 | 機器取り付け用クランプ装置 |
JP2022079357A (ja) * | 2020-11-16 | 2022-05-26 | タキゲン製造株式会社 | 機器取り付け用クランプ装置 |
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