JP2017139217A - 組立体の製造方法および組立体 - Google Patents

組立体の製造方法および組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2017139217A
JP2017139217A JP2017004306A JP2017004306A JP2017139217A JP 2017139217 A JP2017139217 A JP 2017139217A JP 2017004306 A JP2017004306 A JP 2017004306A JP 2017004306 A JP2017004306 A JP 2017004306A JP 2017139217 A JP2017139217 A JP 2017139217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
sum
separator
core material
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017004306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6845024B2 (ja
Inventor
大三郎 屋鋪
Daizaburo Yashiki
大三郎 屋鋪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to CN201710056981.5A priority Critical patent/CN107021251B/zh
Priority to US15/416,412 priority patent/US10026940B2/en
Priority to KR1020170012588A priority patent/KR101810813B1/ko
Publication of JP2017139217A publication Critical patent/JP2017139217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6845024B2 publication Critical patent/JP6845024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • H01M10/0587Construction or manufacture of accumulators having only wound construction elements, i.e. wound positive electrodes, wound negative electrodes and wound separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0404Machines for assembling batteries
    • H01M10/0409Machines for assembling batteries for cells with wound electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0431Cells with wound or folded electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】捲回体の端面を保護する側板から芯材が脱落しにくく、摩耗屑が発生しにくい。【解決手段】コア(8)にセパレータ(12)を捲回した幅L1の4つの捲回体(10)と、厚さL2の5つの緩衝材(160)とが、長さL3の芯材(150)に挿通されており、プロテクタ(140)の高さL4の凸部(142)が芯材(150)に挿入されており、L4>4L1+5L2−L3>0である。【選択図】図11

Description

本発明は、フィルムを捲回した捲回体(ロール)を組立てる組立体の製造方法及び組立体に関する。
リチウムイオン二次電池の内部において、正極及び負極は、多孔質のセパレータによって分離される。リチウムイオン二次電池の製造には、このセパレータを円筒形状のコアに捲回したものであるセパレータ捲回体が用いられる。
リチウムイオン二次電池の製造においては、塵芥の混入は致命的であるため、セパレータ捲回体は、塵芥が侵入したり、塵芥となる屑が発生したりしないように包装される。また、輸送及び包装工程の効率化のために、複数のセパレータ捲回体が同じ芯材に挿入されて、1つのロール組立体に組立てられる。
例えば、特許文献1に記載の構成においては、円筒状の中芯に複数のロールと、ロールの端面を保護する保護シートと、ロール間に挿入されるスペーサとが挿通され、包装用フィルムで包装されている。保護シートのように、ロールの端面を保護するものとしては、他に、特許文献2〜3に、ロールのコアの軸穴に直接係合させるものが記載されている。
また、例えば、特許文献4に記載の構成においては、板状部から横方向に突出して設けられた枝柱部に、複数のロールのコアが挿通され、枝柱部の端面に緩衝材がネジ止めされることにより、ロールが枝柱部から脱落することを防止している。
特開2010−274922号公報(2010年12月09日公開) 特開2006−298455号公報(2006年11月02日公開) 国際公開WO2008/123124号公報(2008年10月16日国際公開) 実用新案登録第3195120号公報(2014年12月25日発行)
しかしながら、上述のような従来技術は以下のような問題がある。
特許文献1に記載の構成においては、保護シートの中央に設けられた開口部に中芯を貫通させることにより、保護シートと中芯とを係合させている。このため、輸送時の振動により、開口部から中芯が脱落して、組立体が分解しやすいという問題がある。この問題を解決するために、開口部から脱落しないように中芯を長くした場合、ロール組立体が嵩張るため、輸送効率が低下するという別の問題が発生する。
特許文献4に記載の構成においては、枝柱部の端面に設けられた雌ネジ部にノブ付き雄ネジ治具を螺合させることにより、緩衝材をネジ止めする。このため、輸送時の振動により、雌ネジ部とノブ付き雄ネジ治具とのネジ溝とネジ山との間に、衝突及び摩擦が生じる。枝柱部もノブ付き雄ネジ治具も硬質な材料から形成されているため、衝突及び摩擦により、屑が発生しやすいという問題がある。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、捲回体の端面を保護する側板から芯材が脱落しにくく、摩耗屑が発生しにくい、ロール組立体及びその製造方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る組立体の製造方法は、第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体と板状部材とに芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部を前記芯材の一端に挿入する第1挿入工程と、前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとし、一又は複数の前記板状部材の長さの合計をL2,sumとすると、L+L>L1,sum+L2,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体と、一又は複数の前記板状部材とに、前記芯材を挿通する挿通工程とを含む。
また、本発明の一態様に係る組立体の別の製造方法は、第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体に芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部を前記芯材の一端に挿入する第1挿入工程と、前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとすると、L+L>L1,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体に、前記芯材を挿通する挿通工程とを含む。
前記2つの方法によれば、第1凸部を芯材の一端に挿入するため、芯材が第1側板から脱落しにくい。また、芯材の一端の逆側の他端が、挿通した捲回体、あるいは挿通した捲回体と板状部材とから、突出しないようにすることができる。このため、第1基部を芯材の一端の端面から離間させることができる。このため、第1基部と芯材の端面とが擦れ合わないので、摩耗屑が発生しにくくすることができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、第2側板のうち板状の第2基部から突出した第2凸部の長さをLとすると、L1,sum+L2,sum−L>L>L1,sum+L2,sum−Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記一端とは逆側の他端に挿入する第2挿入工程とを含むことが好ましい。
本発明の一態様に係る組立体の別の製造方法においては、第2側板のうち板状の第2基部から突出した第2凸部の長さをLとすると、L1,sum−L>L>L1,sum−Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記一端とは逆側の他端に挿入する第2挿入工程とを含むことが好ましい。
前記2つの方法によれば、第2基部を芯材の一端の端面から離間させることができる。このため、第2基部と芯材の端面とが擦れ合わないので、摩耗屑が発生しにくくすることができる。挿通された捲回体と板状部材との内部で、あるいは挿通された捲回体の内部で、芯材の位置が偏っている場合であっても、第2凸部の少なくとも一部を必ず芯材の他端に挿入することができる。このため、芯材が第2側板から脱落しにくい。また、芯材の一端に第1側板が係合され、他端に第2側板が係合されるため、捲回体を支持する芯材は、第1及び第2側板により、懸架が可能になる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記挿通工程において、前記捲回体と前記板状部材とに交互に、前記芯材を挿通することが好ましい。前記方法によれば、捲回体同士の間に、1個の板状部材を必ず挟むことができる。したがって、最小の個数の板状部材により、捲回体と捲回体との衝突を防止、あるいは緩和することができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記板状部材が複数であり、前記挿通工程において、最初と最後とに、前記板状部材に前記芯材を挿通することが好ましい。前記方法によれば、第1側板と捲回体との間、及び第2側板と捲回体との間に、少なくとも1個の板状部材を必ず挟むことができる。したがって、捲回体と第1側板、及び捲回体と第2側板との衝突を防止、あるいは緩和することができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記板状部材のうち少なくとも1つは、外力により変形しないスペーサであることが好ましい。スペーサを用いる場合、第1側板と捲回体との間、第2側板と捲回体との間、及び捲回体同士の間のうち、スペーサが挟まれている間の間隔を離すことができる。このような離間により、第1側板と捲回体との間、第2側板と捲回体との間、または及び捲回体同士の間の衝突を防止することができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記板状部材のうち少なくとも1つは、外力により変形する緩衝材であり、前記L2,sumは、前記緩衝材が外力により変形していない状態における長さの合計であることが好ましい。緩衝材を用いる場合、第1側板と捲回体との間、第2側板と捲回体との間、及び捲回体同士の間のうち、緩衝材が挟まれている間の衝突の衝撃を緩衝材に吸収させることができる。このような吸収により、第1側板と捲回体との間、第2側板と捲回体との間、または及び捲回体同士の間の衝突を緩和することができる。
また、緩衝材を用いる場合、本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては前記挿通方向における、前記緩衝材が外力により変形した状態である前記板状部材の長さの合計をL2,sum,deformedとすると、前記第2挿入工程において、L1,sum+L2,sum,deformed≧Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記他端に挿入することが好ましい。前記方法によれば、第1凸部が突出している第1基部の面と、第2凸部が突出している第2基部の面との間の距離が、芯材の長さL以上にも離れている。このため、芯材の両端の端面は第1及び第2基部と擦れ合いにくい。これにより、芯材の両端の端面と、第1及び第2基部とから、摩耗屑が発生しにくい。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記挿通工程において、前記挿通方向が、重力の方向であることが好ましい。前記方法によれば、挿通された捲回体と板状部材、あるいは挿通された捲回体は、重力の方向に積み重ねられる。重力により、捲回体のコアと板状部材との間、捲回体のコア同士の間、及び板状部材同士の間に隙間が生じないように、容易に積み重ねることができる。これにより、組立てられた組立体において、捲回体が動く余地を乏しくすることができる。したがって、捲回体が互いに、あるいは第1または第2側板に衝突することを防止できる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記第1挿入工程と前記挿通工程と前記第2挿入工程との後であって、前記第1側板と前記第2側板とを互いに、帯状部材で巻き留める巻き留め工程を含むことが好ましい。前記方法によれば、第1及び第2側板の間の距離が制限されるため、芯材が第1または第2側板から脱落することを防止できる。これにより、捲回体のコアと板状部材との間、捲回体のコア同士の間、または板状部材同士の間に隙間が生じることを防止できる。
また、緩衝材を用いる場合、本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては前記第1挿入工程と前記挿通工程と前記第2挿入工程との後であって、前記第1側板と前記第2側板とを互いに、L1,sum+L2,sum,deformed≧Lであるように、帯状部材で巻き留める巻き留め工程を含むことが好ましい。前記方法によれば、第1及び第2側板の間の距離が制限されるため、芯材が第1または第2側板から脱落することを防止できる。これにより、捲回体のコアと板状部材との間、捲回体のコア同士の間、または板状部材同士の間に隙間が生じることを防止できる。また、前記方法によれば、第1凸部が突出している第1基部の面と、第2凸部が突出している第2基部の面との間の距離が、芯材の長さL以上に離れている。このため、芯材の両端の端面は第1及び第2基部と擦れ合いにくい。これにより、芯材の両端の端面と、第1及び第2基部とから、摩耗屑が発生しにくい。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記巻き留め工程において、前記帯状部材を、前記第1側板が備える第1係合部と、前記第2側板が備える第2係合部とに係合させることが好ましい。前記方法によれば、帯状部材は第1及び第2係合部に係合しているため、第1及び第2側板にから帯状部材が外れにくい。また、第1及び第2係合部が帯状部材を適切な位置に誘導する誘導部を兼ねる場合、帯状部材を緩まないように容易に巻き留めることができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記帯状部材は、ストレッチフィルムであることが好ましい。前記方法によれば、ストレッチフィルムを用いるため、鋏などの器具なしで、人の手で容易に破ることができる。これにより、組立体を分解しやすくなり、組立てられている捲回体を容易に取り出すことができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記捲回体が複数であることが好ましい。前記方法によれば、捲回体を1つの組立体に組立てることができる。
本発明の一態様に係る組立体の製造方法においては、前記フィルムは、電池用セパレータであることが好ましい。本発明に係る組立体の製造方法による組立体は、塵芥となる摩耗屑が発生しにくいため、電池用セパレータを捲回した捲回体の保管及び輸送等に特に適している。
本発明の一態様に係る組立体は、第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体と板状部材とに芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部は前記芯材の一端に挿入されており、前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとし、一又は複数の前記板状部材の長さの合計をL2,sumとすると、L+L>L1,sum+L2,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体と、一又は複数の前記板状部材とは、前記芯材を挿通されている。
本発明の一態様に係る別の組立体は、第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体に芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部は前記芯材の一端に挿入されており、前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとすると、L+L>L1,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体は、前記芯材に挿通されている。
前記2つの構成によれば、第1凸部を芯材の一端に挿入するため、芯材が第1側板から脱落しにくい。また、芯材の一端の逆側の他端が、挿通した捲回体、あるいは挿通した捲回体と板状部材とから、突出しないようにすることができる。このため、第1基部を芯材の一端の端面から離間させることができる。このため、第1基部と芯材の端面とが擦れ合わないので、摩耗屑が発生しにくくすることができる。
本発明は、捲回体を組立てる組立体の製造方法において、捲回体の端面を保護する側板から芯材が脱落しにくくなる効果と、摩耗屑が発生しにくくなる効果とを奏する。
リチウムイオン二次電池の断面構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の詳細構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の他の詳細構成を示す模式図である。 セパレータをスリットするスリット装置の構成を示す模式図である。 図4に示されるスリット装置の切断装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態のセパレータ捲回体の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の緩衝材の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の芯材の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のプロテクタの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のロール組立体の組立工程の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態のロール組立体の断面構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のロール組立体の変形例の断面構成を示す模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成の寸法、材質、形状、相対配置、加工法などはあくまで一実施形態に過ぎず、これらによってこの発明の範囲が限定解釈されるべきではない。さらに図面は模式的なものであり、寸法の比率、形状は現実のものとは異なる。
〔基本構成〕
本発明の実施形態の組立対象であるセパレータ捲回体に捲回される電池用セパレータに関し、基本構成として、リチウムイオン二次電池、セパレータ、耐熱セパレータ、セパレータ・耐熱セパレータの製造方法、スリット装置、切断装置、について順に説明する。
(リチウムイオン二次電池)
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池は、エネルギー密度が高い。それゆえ、現在、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末等の機器、自動車、航空機等の移動体に用いる電池として、また、電力の安定供給に資する定置用電池として非水電解液二次電池は、広く使用されている。
図1は、リチウムイオン二次電池1の断面構成を示す模式図である。図1に示されるように、リチウムイオン二次電池1は、カソード11と、セパレータ12(フィルム、電池用セパレータ)と、アノード13とを備える。リチウムイオン二次電池1の外部において、カソード11とアノード13との間に、外部機器2が接続される。そして、リチウムイオン二次電池1の充電時には方向Aへ、放電時には方向Bへ、電子が移動する。
(セパレータ)
セパレータ12は、リチウムイオン二次電池1の正極であるカソード11と、その負極であるアノード13との間に、これらに挟持されるように配置される。セパレータ12は、カソード11とアノード13との間を分離しつつ、これらの間におけるリチウムイオンの移動を可能にする多孔質フィルムである。セパレータ12は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムである。ポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムとは、多孔質フィルムにおけるポリオレフィン系樹脂成分の割合が、多孔質フィルム全体の、通常、50体積%以上であり、好ましくは90体積%以上、より好ましくは95体積%以上であることを意味する。多孔質フィルムのポリオレフィン系樹脂には、重量平均分子量が5×10〜15×10の範囲の高分子量成分が含まれていることが好ましい。多孔質フィルムのポリオレフィン系樹脂として特に重量平均分子量100万以上のポリオレフィン系樹脂が含まれることにより、多孔質フィルム、即ち、非水電解液二次電池用セパレータ全体および当該多孔質フィルムと後述する多孔質層を備える非水電解液二次電池用積層セパレータ全体の強度が高くなるため、重量平均分子量100万以上のポリオレフィン系樹脂が含まれることは、より好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン等を重合してなる高分子量の単独重合体(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン)または共重合体(例えば、エチレン−プロピレン共重合体)が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂を主成分とする多孔質フィルムは、これらのポリオレフィン系樹脂を1種類含む層、または、これらのポリオレフィン系樹脂の2種類以上を含む層、である。特に、ポリオレフィン系樹脂のうち、過大電流が流れることをより低温で阻止(シャットダウン)することができるという面において、エチレンを主体とする高分子量のポリエチレン系樹脂が好ましい。なお、多孔質フィルムは、当該層の機能を損なわない範囲で、ポリオレフィン系樹脂以外の添加剤などの成分を含むことを妨げない。添加剤としては、有機化合物(有機添加剤)が挙げられ、有機化合物は酸化防止剤(有機酸化防止剤)や滑剤であってもよい。
当該ポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状ポリエチレン(エチレン−α−オレフィン共重合体)、重量平均分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン等が挙げられ、このうち、重量平均分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレンがさらに好ましい。
図2は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の詳細構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が昇温したときの様子を示し、(c)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。図2の(a)に示されるように、セパレータ12には、多数の孔Pが設けられている。通常、リチウムイオン二次電池1のリチウムイオン3は、孔Pを介し往来できる。
ここで、例えば、リチウムイオン二次電池1の過充電、又は、外部機器の短絡に起因する大電流等により、リチウムイオン二次電池1は、昇温することがある。この場合、図2の(b)に示されるように、セパレータ12が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞する。そして、セパレータ12は収縮する。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の昇温も停止する。
しかし、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温する場合、セパレータ12は、急激に収縮する。この場合、図2の(c)に示されるように、セパレータ12は、破壊されることがある。そして、リチウムイオン3が、破壊されたセパレータ12から漏れ出すため、リチウムイオン3の移動は停止しない。ゆえに、昇温は継続する。
(耐熱セパレータ)
図3は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の他の構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。図3の(a)に示されるように、セパレータ12は、多孔質フィルム5と、耐熱層4とを備える耐熱セパレータであってもよい。耐熱層4は、多孔質フィルム5のカソード11側の片面に積層されている。なお、耐熱層4は、多孔質フィルム5のアノード13側の片面に積層されてもよいし、多孔質フィルム5の両面に積層されてもよい。そして、耐熱層4にも、孔Pと同様の孔が設けられている。通常、リチウムイオン3は、孔Pと耐熱層4の孔とを介し往来する。耐熱層4は、その材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、およびエチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリフッ化ビニリデン(PVDF)やポリテトラフルオロエチレン等の含フッ素樹脂;フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体やエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等の含フッ素ゴム;芳香族ポリアミド;全芳香族ポリアミド(アラミド樹脂);スチレン−ブタジエン共重合体およびその水素化物、メタクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレンプロピレンラバー、およびポリ酢酸ビニル等のゴム類;ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルアミド、ポリエステル、およびポリエステルアミド等の融点やガラス転移温度が180℃以上の樹脂;ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、セルロースエーテル、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、およびポリメタクリル酸等の水溶性ポリマー;等が挙げられる。
また、上記芳香族ポリアミドとしては、具体的には、例えば、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)、ポリ(パラベンズアミド)、ポリ(メタベンズアミド)、ポリ(4,4’−ベンズアニリドテレフタルアミド)、ポリ(パラフェニレン−4,4’−ビフェニレンジカルボン酸アミド)、ポリ(メタフェニレン−4,4’−ビフェニレンジカルボン酸アミド)、ポリ(パラフェニレン−2,6−ナフタレンジカルボン酸アミド)、ポリ(メタフェニレン−2,6−ナフタレンジカルボン酸アミド)、ポリ(2−クロロパラフェニレンテレフタルアミド)、パラフェニレンテレフタルアミド/2,6−ジクロロパラフェニレンテレフタルアミド共重合体、メタフェニレンテレフタルアミド/2,6−ジクロロパラフェニレンテレフタルアミド共重合体等が挙げられる。このうち、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)がより好ましい。
上記樹脂のうち、ポリオレフィン、含フッ素樹脂、芳香族ポリアミド、および水溶性ポリマーがより好ましい。中でも、多孔質層が非水電解液二次電池の正極に対向して配置される場合には、含フッ素樹脂が特に好ましい。含フッ素樹脂を適用した場合は、非水電解液二次電池作動時の酸性劣化による、非水電解液二次電池のレート特性や抵抗特性(液抵抗)等の各種性能を維持し易い。水溶性ポリマーは、多孔質層を形成するときの溶媒として水を用いることができるため、プロセスや環境負荷の観点からより好ましく、セルロースエーテル、アルギン酸ナトリウムがさらに好ましく、セルロースエーテルが特に好ましい。
セルロースエーテルとしては、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、シアンエチルセルロース、オキシエチルセルロース等が挙げられ、長時間にわたる使用における劣化が少なく、化学的な安定性に優れているCMCおよびHECがより好ましく、CMCが特に好ましい。
上記耐熱層は、フィラーを含んでいることがより好ましい。したがって、耐熱層がフィラーを含む場合には、上記樹脂は、バインダー樹脂としての機能を有することとなる。フィラーとしては特に限定されるものではなく、有機物からなるフィラーであってもよく、無機物からなるフィラーであってもよい。
有機物からなるフィラーとしては、具体的には、例えば、スチレン、ビニルケトン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、アクリル酸メチル等の単量体の単独重合体或いは2種類以上の共重合体;ポリテトラフルオロエチレン、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、4フッ化エチレン−エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等の含フッ素樹脂;メラミン樹脂;尿素樹脂;ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸;等からなるフィラーが挙げられる。
無機物からなるフィラーとしては、具体的には、例えば、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、ハイドロタルサイト、珪藻土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、窒化チタン、アルミナ(酸化アルミニウム)、窒化アルミニウム、マイカ、ゼオライト、ガラス等の無機物からなるフィラーが挙げられる。フィラーは、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上記フィラーのうち、無機物からなるフィラーが好適であり、シリカ、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、ゼオライト、水酸化アルミニウム、ベーマイト等の無機酸化物からなるフィラーがより好ましく、シリカ、酸化マグネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、ベーマイトおよびアルミナからなる群から選択される少なくとも1種のフィラーがさらに好ましく、アルミナが特に好ましい。アルミナには、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、θ−アルミナ等の多くの結晶形が存在するが、何れも好適に使用することができる。この中でも、熱的安定性および化学的安定性が特に高いため、α−アルミナが最も好ましい。
フィラーの形状は、原料である有機物または無機物の製造方法や、耐熱層を形成するための塗工液を作製するときのフィラーの分散条件等によって変化し、球形、長円形、短形、瓢箪形等の形状、或いは特定の形状を有さない不定形等、何れの形状であってもよい。
耐熱層がフィラーを含んでいる場合において、フィラーの含有量は、耐熱層の1〜99体積%であることが好ましく、5〜95体積%であることがより好ましい。フィラーの含有量を上記範囲とすることにより、フィラー同士の接触によって形成される空隙が、樹脂等によって閉塞されることが少なくなり、充分なイオン透過性を得ることができると共に、単位面積当たりの目付を適切な値にすることができる。
図3の(b)に示されるように、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温し、多孔質フィルム5が融解又は柔軟化しても、耐熱層4が多孔質フィルム5を補助しているため、多孔質フィルム5の形状は維持される。ゆえに、多孔質フィルム5が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞するにとどまる。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の過放電又は過充電も停止する。このように、セパレータ12の破壊が抑制される。
(セパレータ・耐熱セパレータの製造工程)
リチウムイオン二次電池1のセパレータ及び耐熱セパレータの製造は特に限定されるものではなく、公知の方法を利用して行うことができる。以下では、多孔質フィルム5がその材料として主にポリエチレンを含む場合を仮定して説明する。しかし、多孔質フィルム5が他の材料を含む場合でも、同様の製造工程により、セパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。
例えば、熱可塑性樹脂に無機充填剤又は可塑剤を加えてフィルム成形した後、該無機充填剤及び該可塑剤を適当な溶媒で洗浄除去する方法が挙げられる。例えば、多孔質フィルム5が、超高分子量ポリエチレンを含むポリエチレン樹脂から形成されてなるポリオレフィンセパレータである場合には、以下に示すような方法により製造できる。
この方法は、(1)超高分子量ポリエチレンと、無機充填剤(例えば、炭酸カルシウム、シリカ)、又は可塑剤(例えば、低分子量ポリオレフィン、流動パラフィン)とを混練してポリエチレン樹脂組成物を得る混練工程、(2)ポリエチレン樹脂組成物を用いてフィルムを成形する圧延工程、(3)工程(2)で得られたフィルム中から無機充填剤又は可塑剤を除去する除去工程、及び、(4)工程(3)で得られたフィルムを延伸して多孔質フィルム5を得る延伸工程を含む。なお、前記工程(4)を、前記工程(2)と(3)との間で行なうこともできる。
除去工程によって、フィルム中に多数の微細孔が設けられる。延伸工程によって延伸されたフィルムの微細孔は、上述の孔Pとなる。これにより、ある厚さと透気度とを有するポリエチレン微多孔膜である多孔質フィルム5(耐熱層を有しないセパレータ12)が得られる。
なお、混練工程において、超高分子量ポリエチレン100重量部と、重量平均分子量1万以下の低分子量ポリオレフィン5〜200重量部と、無機充填剤100〜400重量部とを混練してもよい。
その後、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に耐熱層4を形成する。例えば、多孔質フィルム5に、アラミド/NMP(N−メチル−ピロリドン)溶液(塗工液)を塗布し、アラミド耐熱層である耐熱層4を形成する。耐熱層4は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。また、耐熱層4として、アルミナ/カルボキシメチルセルロース等のフィラーを含む混合液を塗工してもよい。
また、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に、ポリフッ化ビニリデン/ジメチルアセトアミド溶液(塗工液)を塗布(塗布工程)し、それを凝固(凝固工程)させることにより多孔質フィルム5の表面に接着層を形成することもできる。接着層は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。
塗工液を多孔質フィルム5に塗工する方法は、均一にウェットコーティングできる方法であれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用できる。例えば、キャピラリーコート法、スピンコート法、スリットダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、バーコーター法、グラビアコーター法、ダイコーター法などを採用できる。耐熱層4の厚さは塗工ウェット膜の厚み、塗工液中の固形分濃度によって制御できる。
なお、塗工する際に多孔質フィルム5を固定あるいは搬送する支持体としては、樹脂製のフィルム、金属製のベルト、ドラム等を用いることができる。
以上のように、多孔質フィルム5に耐熱層4が積層されたセパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。製造されたセパレータは、円筒形状のコアに巻き取られる。なお、以上の製造方法で製造される対象は、耐熱セパレータに限定されない。この製造方法は、塗工工程を含まなくてもよい。この場合、製造される対象は、耐熱層を有しないセパレータである。また、耐熱層に替えて他の機能層(例えば、後述の接着層)を有する接着セパレータを、耐熱セパレータと同様の製造方法により製造してもよい。
(スリット装置)
耐熱セパレータ又は耐熱層を有しないセパレータ(以下「セパレータ」)は、リチウムイオン二次電池1などの応用製品に適した幅(以下「製品幅」)であることが好ましい。しかし、生産性を上げるために、セパレータは、その幅が製品幅以上となるように製造される。そして、一旦製造された後に、セパレータは、製品幅に切断(スリット)される。
なお、「セパレータの幅」とは、セパレータの長手方向と厚み方向とに対し略垂直である方向の、セパレータの長さを意味する。以下では、スリットされる前の幅広のセパレータを「原反」と称し、スリットされたセパレータを特に「スリットセパレータ」と称する。また、スリットとは、セパレータを長手方向(製造におけるフィルムの流れ方向、MD:Machine direction)に沿って切断することを意味し、カットとは、セパレータを横断方向(TD:transverse direction)に沿って切断することを意味する。横断方向(TD)とは、セパレータの長手方向(MD)と厚み方向とに対し略垂直である方向を意味する。
図4は、セパレータをスリットするスリット装置6の構成を示す模式図である。図4の(a)は全体の構成を示し、図4の(b)は原反をスリットする前後の構成を示す。図4の(a)に示されるように、スリット装置6は、回転可能に支持された円柱形状の、巻出ローラー61と、ローラー62〜69と、複数の巻取ローラー70U・70Lとを備える。スリット装置6には、後述する切断装置7がさらに設けられている。
(スリット前)
スリット装置6では、原反を巻きつけた円筒形状のコアcが、巻出ローラー61に嵌められている。図4の(b)に示されるように、原反は、コアcから経路U又はLへ巻き出される。巻き出された原反は、ローラー63〜67を経由し、ローラー68へ搬送される。搬送される工程において原反は、複数のセパレータにスリットされる。なお、ローラー67は、なくてもよい。このとき、この原反は、ローラー66からローラー68へ搬送される。
(スリット後)
図4の(b)に示されるように、複数のスリットセパレータの一部は、それぞれ、巻取ローラー70Uに嵌められた円筒形状の各コアu(ボビン)へ巻き取られる。また、複数のスリットセパレータの他の一部は、それぞれ、巻取ローラー70Lに嵌められた円筒形状の各コアl(ボビン)へ巻き取られる。なお、ロール状に巻き取られたスリットセパレータ及びコアu・lの一体物を「捲回体」と称する。
(切断装置)
図5は、図4の(a)に示されるスリット装置6の切断装置7の構成を示す図である。図5の(a)は切断装置7の側面図であり、図5の(b)は切断装置7の正面図である。図5の(a)と(b)とに示されるように、切断装置7は、ホルダー71と、刃72とを備える。ホルダー71は、スリット装置6に備えられている筐体などに固定されている。そして、ホルダー71は、刃72と搬送されるセパレータ原反との位置関係が固定されるように、刃72を保持している。刃72は、鋭く研がれたエッジによってセパレータの原反をスリットする。
〔実施形態〕
本発明の実施形態の組立対象であるセパレータ捲回体、並びに共に組立てられる緩衝材、芯材、プロテクタ、について順に説明する。
<セパレータ捲回体の構成>
図6は、本発明の実施形態の組立対象であるセパレータ捲回体10の構成を示す図である。図6の(a)はコア8からセパレータ12が巻き出される前の状態を示す正面図であり、図6の(b)は図6の(a)の側面図である。図6の(a)〜(b)に示されるように、セパレータ捲回体10は、セパレータ12を捲回したコア8を備える。このセパレータ12は、原反ではなく、上述のように原反からスリットされたスリットセパレータである。
(コア)
コア8は、外側円筒部81と、内側円筒部82と、複数のリブ83(支持部材)とを備え、上述のコアu・lと同じ機能を有する。コア8には、コア8の中心軸CAを中心とする軸穴Hが設けられている。
外側円筒部81は、その外周面にセパレータ12を巻くための円筒部材である。内側円筒部82は、外側円筒部81の内部に配され、軸穴Hを囲んでいる円筒部材である。リブ83は、外側円筒部81と内側円筒部82との間を支持し、かつ、互いに間隔をあけ配された8つの支持部材である。コア8には、外側円筒部81と内側円筒部82とリブ83とに囲まれた貫通穴hが形成されている。
コア8の材料は、ABS樹脂を含む。ただし、本発明の実施形態に用いられるコアの材料はこれに限定されない。本発明の実施形態に係るコアの材料として、ABS樹脂の他に、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、及び塩化ビニール樹脂などの樹脂を含んでもよい。コアの材料は、金属、紙、フッ素樹脂でないことが好ましい。コア8にセパレータ12を巻いたパレータ捲回体10は、セパレータ12の巻き締めによる応力が加わるため、巻き締めによる応力によるコア8の変形を抑制するため、コア8は剛性を備えることが好ましい。本発明の実施形態に係るコアの材料は、このような剛性を備える材料であれば、上述に限らず、どのような材料であってもよい。
コア8の中心軸CAに沿った方向の長さをコア8の幅L、コア8の中心軸CAに直交する面における外側円筒部81の外周直径をコア8の外径、コア8の中心軸CAに直交する面における内側円筒部82の内周直径(軸穴Hの直径)をコア8の内径φ、とそれぞれする。である。コアの幅L、外径及び内径φは、特に限定しない。また、セパレータ捲回体10に含まれるコア8の幅Lをセパレータ捲回体10の幅とする。
(セパレータ)
セパレータ捲回体10の中心軸CAに直交する面における捲回されたセパレータ12の外周直径をセパレータ捲回体10の外径φとする。セパレータ捲回体10の外径φは、コア8の外径とセパレータ12の長さに依存するが、特に限定しない。
<緩衝材の構成>
本発明における板状部材は、緩衝材であり得る。
図7は、本発明の実施形態の緩衝材(板状部材)160の構成を示す模式図である。図7の(a)は正面図であり、図7の(b)は図7の(a)の側面図である。
緩衝材160は、柔軟であり、外力による変形をしやすく、さらに、自立性を有する。例えば、緩衝材160は、発泡ウレタンのようなスポンジ状の樹脂の多孔体である。緩衝材160は、例えば平らな円環形状であり、緩衝材160の中心軸161を中心とする軸穴162を備える。緩衝材160の中心軸161に沿った方向の長さを緩衝材160の厚さL、緩衝材160の中心軸161に直交する面における外周直径を緩衝材160の外径φ、緩衝材の中心軸161に直交する面における内周直径(軸穴162の直径)を緩衝材160の内径φ、とそれぞれする。緩衝材160の厚さL、外径φ及び内径φは特に限定しない。本実施形態においては簡単のために、緩衝材160の形状を平らな円環形状とするが、本発明の一態様に係る緩衝材の形状はこれに限定されない。緩衝材の形状は、表面に起伏または凹凸のある形状であってもよく、緩衝材の内周形状と外周形状との一方または両方が円形以外の形状であってもよく、緩衝材の内周の中心と外周の中心とが異なっていてもよい。
緩衝材160は柔軟であるため、組立てられたロール組立体が、姿勢を変更されたり、輸送されたりするときに、共に組立てられたセパレータ捲回体10の振動及び衝突の衝撃を吸収する。これにより、緩衝材160は、セパレータ捲回体10に捲回されたセパレータ12を振動及び衝突から保護することができる。
なお、上記寸法(緩衝材160の厚さL,外径φ,内径φ)は、緩衝材160が外力による変形をしていない状態における寸法である。具体的には、中心軸161が重力の方向に平行になるように、緩衝材160を平坦な水平面に平置きした状態で、測定された寸法である。また、本明細書において、特に但し書きがない限り、各部材の各寸法は、各部材が外力による変形をしていない状態における寸法である。
セパレータ捲回体10の側面を保護できるように、緩衝材160の厚さLは、輸送時の振動を吸収できる厚さであることが好ましい。セパレータ捲回体10の側面を保護できるように、緩衝材160の厚さLは、振動による衝突の衝撃を吸収できる厚さであることが好ましい。
セパレータ捲回体10の側面全体を保護できるように、緩衝材160の外径φは、セパレータ捲回体10の外径φよりも大きいことが好ましい。緩衝材160の内径φは、後述する芯材150を緩衝材160に挿通しやすいように、芯材150の外径φよりも少し大きいことが好ましい。
<芯材>
図8は、本発明の実施形態の芯材150の構成を示す模式図であって、(a)は正面図であり、(b)は(a)の側面図である。
芯材150の材料は、自身の挿通する物体による加重(芯材150に挿通されるセパレータ捲回体10と緩衝材160との全重量)を支持することができる材料であればよい。芯材150の材料は、例えば、硬質な樹脂であるが、これに限らない。上述の加重は、例えば、4つのセパレータ捲回体10と、5つの緩衝材160と、の重量の合計である。芯材150の材料は、例えば、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、及び塩化ビニール樹脂などの樹脂を含んでもよく、あるいは、紙であってもよい。
芯材150は、円筒形状のパイプであり、芯材150の中心軸151を中心とする軸穴152を備える。芯材150の中心軸151に沿った方向の長さを芯材150の長さL、芯材150の中心軸151に直交する面における外周直径を芯材150の外径φ、芯材の中心軸151に直交する面における内周直径(軸穴152の直径)を芯材150の内径φ、とそれぞれする。芯材150の厚さL、外径φ及び内径φは特に限定しない。本実施形態においては簡単のために、芯材150の形状を円筒形状とするが、本発明の一態様に係る芯材の形状はこれに限定されない。芯材の形状は、角のある筒形状であってもよく、芯材の内周形状と外周形状とが互いに異なる形状であってもよい。芯材の外周形状は、本発明の実施形態に用いられるコアの内側円筒部の内周形状(軸穴の形状)と対応する形状であることが好ましい。
芯材150の長さLは、芯材150を所望の数のセパレータ捲回体10と所望の数の緩衝材160とに挿通したときに、挿通したセパレータ捲回体10と緩衝材160とから芯材150の端が突出しなければよい。換言すると、芯材150の長さLは、挿通されるセパレータ捲回体10の幅Lの合計と、挿通される緩衝材160の厚さLの合計と、の和より短ければよい。例えば、芯材150に4つのセパレータ捲回体10と5つの緩衝材160とを交互に挿通する場合、L<4L+5Lであればよい。
芯材150は、軸穴Hを貫通するように、前述のセパレータ捲回体10に挿通される。また、芯材150は、軸穴162を貫通するように、緩衝材160に挿通される。したがって、軸穴Hの直径φ及び軸穴162の直径φより、芯材150の外径φは、小さければよい。また、逆に言えば、芯材150の外径φよりも直径φが大きくなるように、コア8に軸穴Hを設ければよく、芯材150の外径φよりも直径φが大きくなるように、緩衝材160に軸穴162を設ければよい。また、挿通されたセパレータ捲回体10が安定するように、芯材150の外径φはコア8の内径φに近いことが好ましい。
芯材150の内径φは、芯材150が自身の挿通する物体による加重を支持できれば、小さくてもよい。軽量化のために、芯材150を薄くしたり、肉抜きしたりしてもよい。
芯材150の軸穴152は、後述するプロテクタ140の凸部142と接触する。このため、互いに擦れ合っても摩耗屑が発生しにくいように、軸穴152の壁面は、滑らかに形成されている。
<プロテクタ>
本発明における第1側板および第2側板は、セパレータ捲回体を保護するためのプロテクタであり得る。
図9は、本発明の実施形態のプロテクタ(第1側板、第2側板)140を示す模式図であって、(a)は正面図であり、(b)は(a)の背面図であり、(c)は(a)の側面図である。
プロテクタ140の材料は、上述の加重(芯材150に挿通されるセパレータ捲回体10と緩衝材160との全重量)を支持する芯材150を2つのプロテクタ140で懸架することができる材料であればよく、例えば、硬質な樹脂である。プロテクタ140の材料は、例えば、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、及び塩化ビニール樹脂などの樹脂を含んでもよく、あるいは、紙であってもよい。
プロテクタ140は、基部(第1基部、第2基部)141の内側面に凸部(第1凸部、第2凸部)142を備え、基部141の外側面に複数の足部145を備え、基部141の外縁部に複数の切欠き溝(第1係合部、第2係合部)143と、基部141の中心軸144を中心とする軸穴146と、を備える。
(基部)
基部141は、板状の略八角形状である。基部141のうち、プロテクタ140を芯材150に装着したとき、セパレータ捲回体10に近くなる側の主面が内側面であり、セパレータ捲回体10から遠くなる側の主面が外側面である。基部141の中心軸144に直交する面における対辺の間の距離を、基部141の外寸φとする。
基部141の形状はこれに限らず、湾曲していても、非対称な形状であってもよく、また、略四角形状または略六角形状などの他の略正多角形状であってもよい。
基部141の厚さは、上述の加重を支持する芯材150を懸架できれよく、軽量化のために、基部141を薄くしたり、肉抜きしたりしてもよい。
基部141の外寸φは、セパレータ12が接地しないようにセパレータ捲回体10に挿通した芯材150を懸架できるように、基部141の外寸φは、セパレータ捲回体10の外径φよりも大きいことが好ましい。また、セパレータ12及び緩衝材160が接地しないようにセパレータ捲回体10と緩衝材160とに挿通した芯材150を懸架できるように、基部141の外寸φは、セパレータ捲回体10の外径φ及び緩衝材160の外径φよりも大きいことが好ましい。
(凸部)
凸部142は、基部141の中心軸144を中心として、基部141の内側面から突出している。凸部142の中心軸144に沿った方向の基部141の内側側面からの長さを凸部142の高さL(L)、凸部142の中心軸144に直交する面における外周直径を凸部142の外径φ、とそれぞれする。
凸部142の高さLは、芯材150を所望の数のセパレータ捲回体10と所望の数の緩衝材160とに挿通したときに、芯材150が偏っていても、凸部142を芯材150の軸穴152に嵌め込むことができればよい。したがって、凸部142の高さLは、挿通されるセパレータ捲回体10の幅Lの合計と挿通される緩衝材160の厚さLの合計との和から、芯材150の長さLを減算した値よりも大きければよい。換言すると、芯材150の長さLと凸部142の高さLとの和が、挿通されるセパレータ捲回体10の幅Lの合計と挿通される緩衝材160の厚さLの合計との和よりも大きければよい。例えば、芯材150に4つのセパレータ捲回体10と5つの緩衝材160とが交互に挿通される場合、L+L<4L+5Lであればよい。
もちろんであるが、芯材150の両端にプロテクタ140を嵌めるためには、凸部142を芯材150の一端に挿入したときに、芯材150の一端とは逆側の他端に別のプロテクタ142の凸部140を挿入できるように、凸部142の高さLは芯材150の長さLより小さい必要がある。また、プロテクタ140の内側面が、挿通された緩衝材160及びセパレータ捲回体10を押さえられるように、2L<4L+5Lでなければならない。なお、芯材150の一端のみに、プロテクタ140を嵌める場合、挿通された緩衝材160及びパレータ捲回体10から突出しなければよいので、L<4L+5Lであればよい。
凸部142の外径φは、凸部142を芯材150に係合できればよい。このため、凸部142の外径φは、芯材150の内径φ以下であればよい。なお、プロテクタ140の凸部142と芯材150の軸穴152との間に抵抗力が生じるように、凸部142の外径φは芯材150の内径φに近いことが好ましい。
凸部142は、本実施形態においては、基部141と一体に樹脂形成されたが、これに限らず、基部141と別に形成され、一体になるように組み立てられてもよい。また、凸部142は、本実施形態においては、円筒形状の1つ構成要素であるが、複数の構成要素から構成されてもよい。本実施形態においては簡単のために、凸部142の形状を円筒形状とするが。本発明の一態様に係るプロテクタの凸部の形状はこれに限定されない。凸部の形状は、芯材の軸穴に挿入可能な形状であればよく、芯材の軸穴の形状と対応する形状あることが好ましい。
凸部142は、前述したように、芯材150の軸穴152と接触する。このため、互いに擦れ合っても摩耗屑が発生しにくいように、凸部142の側面は、滑らかに形成されている。
(足部)
足部145は、基部141の外側面の外周部に複数設けられている。足部145は、本実施形態においては、略八角形状の基部141の8つの辺に1つおきに、辺中央部に設けられている。これに限らず、足部145は、略八角形状の基部141の8つの角に設けられてもよく、他の配置であってもよい。足部145は、本実施形態においては、基部141と一体に樹脂形成されたが、これに限らず、基部141と別に形成され、一体になるように組み立てられてもよい。
(切欠き溝)
切欠き溝143は、芯材150の両端に嵌めたプロテクタ140を結束バンドにより結束するときに、結束バンドをプロテクタ140に係合させる係合部である。切欠き溝143に結束バンドが引っかかるため、結束バンドとプロテクタ140とが係合し、結束した後に結束バンドが緩みにくい。
略八角形状の基部141の対辺に互いに設けられた切欠き溝143の溝底の間の距離を切欠き溝143の対向間隔φとして、結束した結束バンドがセパレータ捲回体10に接触せず、離間するように、切欠き溝143の対向間隔φは、セパレータ捲回体10の外径φより大きければよい。
切欠き溝143は、結束バンドが適切な位置で結束するように、誘導するガイド部でもある。切欠き溝143により、結束バンドが結束に適切な位置に誘導されるため、結束した後に結束バンドが緩みにくい。
切欠き溝143は、基部141の外縁部に複数設けられている。切欠き溝143は、本実施形態においては、略八角形状の基部141の8つの辺に1つおきに、足部145が設けられていない辺に、辺中央部を切り欠くように設けられている。これに限らず、結束バンドをプロテクタ140に係合させる係合部は、基部141の外側面にX字状に設けられた溝であってもよく、突起部などであってもよい。
<組立工程>
本発明の実施形態の組立工程の一例について順に説明する。なお、特に但し書きがない限り、組立工程の説明においては、「上」は重力の方向の上を意味し、「下」は重力の方向の下を意味する。
図10は、本発明の実施形態のロール組立体(組立体)180の組立工程の一例を示す模式図である。
最初に、図10の(a)に示すように、プロテクタ140を略平坦な略水平面に、外側面を下に向けて平置きする。このため、プロテクタ140は、足部145により略水平面に立ち、凸部142を上に向ける。また、プロテクタ140の中心軸144(図9参照)は、略鉛直になる。
次に、図10の(b)に示すように、芯材150にプロテクタ140の凸部142を挿入して(第1挿入工程)、芯材150を、中心軸151(図8参照)が略鉛直となるように立たせる。具体的には、芯材150の一端を下に向け、一端とは逆側の他端を上に向け、芯材150の中心軸をプロテクタ140の中心軸に略一致させ、プロテクタ140の凸部142を芯材150の一端の軸穴152に挿入する。これにより、芯材150の一端をプロテクタ140に係合させる。
このとき、芯材150を安定的に立たせるために、凸部142は軸穴152に深く挿入されることが好ましい。したがって、プロテクタ140の基部141の内側面は芯材150の下端(前記一端)の端面と接触している。また、芯材150を安定的に立たせるために、芯材150の中心軸151(図8参照)は略鉛直であることが好ましい。
そして、図10の(c)に示すように、芯材150を緩衝材160に挿通する(挿通工程)。具体的には、緩衝材160の軸穴を芯材150が通るように、緩衝材160の中心軸を芯材150の中心軸に略一致させ、芯材150の上端(前記他端)から下端(前記一端)まで、中心軸の方向(挿通方向)に沿って、緩衝材160を移動させる。次に、芯材150をセパレータ捲回体10に挿通する(挿通工程)。具体的には、セパレータ捲回体10の軸穴を芯材150が通るように、セパレータ捲回体10の中心軸を芯材150の中心軸に略一致させ、芯材150の上端から下端まで、中心軸の方向(挿通方向)に沿って、セパレータ捲回体10を移動させる。同様に、図10の(d)に示すように、さらに3つの緩衝材160とさらに3つのセパレータ捲回体10とに交互に芯材150を挿通し、最後に、さらに1つの緩衝材160に芯材150を挿通する。
このとき、芯材150が略鉛直に立っているため、緩衝材160とセパレータ捲回体10とに、抵抗なく円滑に芯材150を挿通できる。また、重心が常に芯材150の略中心軸上にあるため、重心が安定しており、安定的に緩衝材160とセパレータ捲回体10とを挿通することができる。また、芯材150が略鉛直に立っていることにより、重力により、緩衝材160とセパレータ捲回体10のコア8とプロテクタ140とを、容易に隙間なく積み重ねることができる。
そして、図10の(e)に示すように、もう1つのプロテクタ140を最上段の緩衝材160の上に、外側面を上に向けて平置きし、芯材150に凸部142を挿入する(第2挿入工程)。具体的には、プロテクタ140の中心軸を芯材150の中心軸に略一致させ、芯材150の上端の軸穴152にプロテクタ140の凸部142の一部を挿入して係合させる。
このとき、挿通された4つのセパレータ捲回体10の有するコア8の幅Lの合計4Lと、挿通された5つの緩衝材160の厚さLの合計5Lと、挿通した芯材150の長さLと、挿入するプロテクタ140の凸部142の高さLと、は、下記(式1)の不等関係を満たす。
>4L+5L−L(>0)………(式1)
このため、必ず、軸穴152に凸部142の少なくとも一部を挿入することができる。
このとき、芯材150の上端の端面は、最上段の緩衝材160よりも上に突出していないことが好ましい。換言すると、下側のプロテクタ140の内側面と、上側のプロテクタ140の内側面との間の距離が、芯材150の長さL以上になるように、凸部142を軸穴152に挿入することが好ましい。より好ましくは、下側のプロテクタ140の内側面と、上側のプロテクタ140の内側面との間の距離は、芯材150の長さLより大きくなる。積み重ねられた緩衝材160及びセパレータ捲回体10の重量、芯材150の上端に挿入されるプロテクタ140の重量、ならびに、プロテクタ140を芯材150の上端に挿入する圧力が緩衝材160に外力として加わる。したがって、緩衝材160が外力により変形した状態で、下記(式2)の関係が満たされればよい。
4L+L2,sum,deformed≧L………(式2)
なお、L2,sum,deformedは、変形している状態の緩衝材160の内周部(軸穴162の近傍部、コア8同士の間またはコア8とプロテクタ140との間に挟まれている部分)の厚さ(中心軸161に沿った方向の長さ)の合計である。
また、芯材150に挿通されるセパレータ捲回体10の数は、4つに限らず、芯材150に挿通される緩衝材160の数は5つに限らない。挿通されるセパレータ捲回体10の数をm(m:自然数)とし、挿通される緩衝材160の数をn(n:自然数)として、下記(式3)の不等関係を満たせばよい。さらに、n=m+1の関係であること、すなわち、プロテクタ140とセパレータ捲回体10との間及び、セパレータ捲回体10同士の間のそれぞれに1つの緩衝材が配置されていることが好ましい。
>mL+nL−L(>0)………(式3)
したがって、挿通されるセパレータ捲回体10の数m、挿通されるセパレータ捲回体10が有するコアの幅L、及び、挿通する緩衝材160の数nと厚さL、を勘案して、芯材の長さLと凸部の高さLを決定すればよい。
このように、2つのプロテクタ140と1つの芯材150と5つの緩衝材160とを一体に組立てることにより、ロール組立体180を形成する。
それから、ロール組立体180の姿勢を、芯材150の中心軸が鉛直である立った姿勢から、芯材150の中心軸が水平である寝た姿勢に変える。具体的にはロール組立体の向きを、2つのプロテクタ140が芯材150から脱落しないように、芯材150の中心軸が水平になるように、変える。
寝た姿勢のロール組立体180では、どちらのプロテクタ140の基部141も、芯材150の端面に接触せずに離間し得る。立った姿勢では、緩衝材160は、自身より上のセパレータ捲回体10とプロテクタ140との荷重により、押し潰されている。これに対し、寝た姿勢では、緩衝材160に外部から荷重が加わらなくなる。このため、寝かせることにより、緩衝材160の厚さが復元する。そして、下側であったプロテクタ140は、復元する緩衝材160に押されて少し移動するため、芯材150の一端の端面に接触していた基部141が、芯材150の一端の端面から離れ得る。
また、寝た姿勢では、プロテクタ140の外縁部のみが接地しており、芯材150はプロテクタ140により両側から懸架されている。このため、緩衝材160とセパレータ捲回体10とは挿通された芯材150により、宙に浮くように支持されている。
そして、図10の(f)に示すように、結束バンド(帯状部材)170をプロテクタ140にX字に一巻に掛けて、巻き留める(巻き留め工程)。両側のプロテクタ140が結束バンド170で巻き留めることにより、ロール組立体180を結束する。
このとき、両側のプロテクタ140の内側面の間の距離が、芯材150の長さL以上になるように、結束することが好ましい。さらに、両側のプロテクタ140の内側面の間の距離は、芯材150の長さLよりも大きくなるように、結束することがより好ましい。プロテクタ140を介して伝えられる結束バンド170の張力が緩衝材160に外力として加わる。したがって、緩衝材160が外力により変形した状態で、(式2)の関係が満たされればよい。
4L+L2,sum,deformed≧L………(式2)
なお、プロテクタ140を芯材150の上端に挿入するときと同様に、L2,sum,deformedは、変形している状態の緩衝材160の内周部の厚さの合計である。
また、ロール組立体180から結束バンド170が外れないように、プロテクタ140の切欠き溝143に結束バンド170を係合させる。また、セパレータ捲回体10と緩衝材160との間またはプロテクタ140と緩衝材160との間に隙間が生じたりしないように、ロール組立体180に結束バンド170を結束する。換言すると、両側のプロテクタ140の内側面の間の距離が、挿通されたセパレータ捲回体10のコア8の幅の合計(4L)と挿通された緩衝材160の厚さの合計(5L)との和以下であるように、結束バンド170が緩まないように、結束バンド170を結束する。
ロール組立体180を結束バンド170により結束したロール組立体181は、結束されているため、分解しにくく、安定である。結束により、2つのプロテクタ140の間の距離が制限されているため、プロテクタ140が芯材150から脱落することがない。また、プロテクタ140と緩衝材160との間と、セパレータ捲回体10のコア8と緩衝材160との間とに、隙間が生じにくい。このため、セパレータ捲回体10が互いに対して動く余地が乏しく、セパレータ捲回体10が互いに衝突しにくい。また、セパレータ捲回体10がプロテクタ140に対して動く余地も乏しく、セパレータ捲回体10がプロテクタ140に衝突しにくい。また、結束バンド170を切断することにより、ロール組立体181を容易に分解して、セパレータ捲回体10を利用することができる。
本実施形態においては、結束バンド170には、ポリプロピレン(PP)樹脂からなるPPバンドを用い、熱接着によりPPバンドを結束した。これに限らず、他の結束バンドを用いてもよく、他の結束方法を用いてもよい。また、結束バンド170の掛け方も、特に限定しない。
<ロール組立体の構成>
上述の組立工程により組立てられたロール組立体180の構成について順に説明する。なお、ロール組立体180を結束バンド170により結束したロール組立体181の構成は、結束バンド170を除き、ロール組立体180と同一であり、結束バンドによる結束は周知技術であるため、説明を省略する。
(軸方向)
図11は、本発明の実施形態のロール組立体180の断面構成を示す模式図であって、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図である。
図11の(a)は、芯材150の中心軸を通る平面により切断された縦断面を示す。
なお、ロール組立体180において、芯材150の中心軸は、セパレータ捲回体10及びコア8の中心軸と、緩衝材160の中心軸と、プロテクタ140の中心軸144とは略一致している。
(式1)の不等関係を満たすように、プロテクタ140の凸部142は芯材150の軸穴152に挿入されている。このため、輸送時の振動などにより、芯材150が揺れ動いた場合であっても、両側のプロテクタ140の凸部142は、芯材150の軸穴152に挿入されたままである。このため、プロテクタ140から、芯材150が脱落することがない。
>4L+5L−L(>0)………(式1)
>mL+nL−L(>0)………(式3)
また、より広く述べると、挿通されるセパレータ捲回体10の数がmであり、挿通される緩衝材160の数がnである場合に、(式3)の不等関係を満たせば、プロテクタ140から、芯材150が脱落することがない。さらに、n=m+1の関係であること、すなわち、プロテクタ140とセパレータ捲回体10との間及び、セパレータ捲回体10同士の間のそれぞれに1つの緩衝材が配置されていることが好ましい。また、プロテクタ140の内側面が、挿通された緩衝材160及びセパレータ捲回体10を押さえられるように、2L<mL+nLでなければならないことは、もちろんである。
また、凸部142の外径φが芯材150の内径φに近い場合、プロテクタ140の凸部142と芯材150の軸穴152との間には、相対位置が変化しないように、抵抗力が生じる。抵抗力により、凸部142を芯材150から引き抜く向きの力が大きく加わらない限り、芯材150がプロテクタ140から脱落することはない。このため、組立工程の途中で、ロール組立体の姿勢を変えたり、移動させたりすることが容易である。なお、この抵抗力は弱いので、輸送時のような振動が加わる場合には、ロール組立体181のように結束されていることが好ましい。
また、図11の(a)は、緩衝材160が圧縮されていない理想的な状態を示すが、実際のロール組立体180においては、緩衝材160は、僅かに圧縮されていることがある。緩衝材160が圧縮されている場合、圧縮されている緩衝材160の形状を復元する復元力は、プロテクタ140の凸部142が芯材150の軸穴152から脱落しないようにプロテクタ140と芯材150との間に生じる抵抗力が釣り合っている。
また、(式1)の不等関係の理解を容易にするために、芯材150の端面が一方のプロテクタ140に接触しているかのように図11の(a)は示すが、実際のロール組み立て体180においては、おおむね、前述のように、芯材150の両端面は、プロテクタ140から離間している。
緩衝材160は、セパレータ捲回体10とプロテクタ140との間及びセパレータ捲回体10同士の間に、挟まれている。緩衝材160により、セパレータ捲回体10の振動が吸収され、振動及び振動の衝撃が緩和される。また、セパレータ捲回体10が傾いた場合であっても、緩衝材160により、セパレータ12同士が直接に衝突することがなく、衝突の衝撃が緩和される。このように、緩衝材160は、セパレータ捲回体10に捲回されているセパレータ12を保護する。
緩衝材160とセパレータ捲回体10のコア8とプロテクタ140との間には、隙間がない。したがって、両側のプロテクタ140の間で、セパレータ捲回体10が動く余地が乏しい。これにより、セパレータ捲回体10が互いに、あるいはプロテクタ140に衝突することが防止されている。
(直径方向)
図11の(b)は、図11の(a)のC−C矢視断面を示す。
セパレータ捲回体10に捲回されたセパレータ12を保護するために、図示されているように、プロテクタ140の基部141の外寸φと、緩衝材160の外径φと、セパレータ捲回体10の外径φと、は下記(式4)の不等関係を満たすことが好ましい。
φ>φ>φ(>0)………(式4)
また、切欠き溝143をプロテクタ140の外縁部に設ける場合、切欠き溝143の対向間隔φがさらに下記(式5)の不等関係を満たすことが好ましい。
φ>φ>φ>φ(>0)………(式5)
芯材150がコア8の軸穴を通るように、芯材をセパレータ捲回体10に挿通するために、図示されているように、芯材150の外径φ5と、コア8の内径φと、は下記(式6)の関係を満たすことが好ましい。
φ>φ(>0)………(式6)
以下に、本発明の実施形態の種々の変形について説明する。
<変形例1>
芯材150の長さLは、挿通されるセパレータ捲回体の有するコア8の幅Lの合計と、挿通される緩衝材160の厚さLの合計と、の和に、芯材150の両端の端面がプロテクタ140の基部141に接触せずに離間する範囲で、近いことが好ましい。このように芯材150が長いと、挿通されたセパレータ捲回体10が安定しやすい。しかしながら、芯材150は短くてもよい。
芯材150が短いことにより、芯材150の両端の端面がプロテクタ140の基部141から離間するように、ロール組立体180,181を組立てることが容易になる。
1,sum+L2,sum,deformed>L(>0)………(式7)
換言すると、挿通される複数のセパレータ捲回体10が有するコア8のそれぞれの幅の合計L1,sumと、挿通される緩衝材160の変形している状態における内周部の厚さの合計L2,sum,deformedと、挿通する芯材150の長さLと、は上記(式7)の不等関係を満たしやすくなる。
芯材150の短さは特に限定しないが、例えば、下記(式8)の不等関係が満たされてもよい。
1,sum>L(>0)………(式8)
式(8)の不等関係を満たしている場合、必ず(式7)の不等関係を満たす。具体的には、芯材150に、幅Lが70mmのコア8にセパレータ12を捲回したセパレータ捲回体10が4個挿通され、厚さLが1mmの緩衝材160が5個挿通される場合に、芯材150の長さLは、280mm(4×70mm)より短い278mmであってもよい。
<変形例2>
本発明における板状部材は、スペーサでもあり得る。
緩衝材160の代わりに、あるいは緩衝材160に加えて、スペーサをセパレータ捲回体10とプロテクタ140との間および/またはセパレータ捲回体10同士の間に、挟んでもよい。緩衝材160と共にスペーサを用いる場合、緩衝材160はスペーサと一体であっても、別体であってもよい。
スペーサは、緩衝材160に比べて外力による変形をしにくい。スペーサを挟むことにより、セパレータ捲回体10とプロテクタ140との間またはセパレータ捲回体10同士の間が、離間する。このように間隔を離すことにより、例えば、ロール組み立て体181の輸送時に、振動によりセパレータ捲回体10が芯材150に対して傾いた場合であっても、セパレータ捲回体10に捲回されているセパレータ12がプロテクタ140または他のセパレータ捲回体10に衝突することを防止できる。特に緩衝材160とスペーサとを同時に用いる場合は、緩衝材をセパレータ捲回体10とセパレータ捲回体10との間に挿入し、スペーサをプロテクタ140とセパレータ捲回体10との間(ロール組立体180の端)に挿入してもよい。外力による変形をしにくいスペーサをロール組立体180の端に配置し、外力による変形をしやすい緩衝材160をセパレータ捲回体10同士の間に配置することで、セパレータ捲回体10に捲回されたセパレータ12を振動及び衝突から保護することができる。
スペーサを挟む場合にも、上述の変形例1のように、芯材150が短くてもよいことはもちろんである。
<変形例3>
芯材150に挿通される複数のセパレータ捲回体10が有するコア8は、幅が互いに異なっていてもよい。同様に、複数の緩衝材160を用いる場合、挿通される複数の緩衝材160は、厚さが互いに異なっていてもよく、複数のスペーサを用いる場合、挿通される複数のスペーサは、厚さが互いに異なっていてもよい。また、緩衝材160とスペーサとを用いる場合、緩衝材160の厚さとスペーサの厚さとは互いに異なっていてもよい。
この場合、挿通される複数のセパレータ捲回体が有するコア8のそれぞれの幅の合計をL1,sumとし、挿通される緩衝材160とスペーサとの厚さの合計をL2,sumとして、下記(式9)の不等関係が満たされればよい。
>mL+nL−L(>0)………(式3)
>L1,sum+L2,sum−L(>0)………(式9)
(式9)は、(式3)のmLとnLとを、それぞれL1,sumとL2,sumとに置換した式である。
この場合にも、上述の変形例1のように、芯材150が短くてもよいことはもちろんである。また、プロテクタ140の内側面が、挿通された緩衝材160、セパレータ捲回体10、及びスペーサを押さえられるように、2L<L1,sum+L2,sumでなければならないことも、もちろんである。
<変形例4>
図12は、本発明の実施形態のロール組立体180の変形例の断面構成を示す模式図である。
セパレータ捲回体10の組立てにおいて、緩衝材160もスペーサも必須の構成要素ではない。したがって、セパレータ捲回体10に捲回されているセパレータ12の保護に必要でなければ、図12に示すように、緩衝材160もスペーサも挟まずに、芯材150にセパレータ捲回体10のみが挿通されてもよい。
芯材150にm個のセパレータ捲回体10のみが挿通される場合、下記(式10)の不等関係が満たされればよい。
>mL+nL−L(>0)………(式3)
>mL−L(>0)………(式10)
(式10)は、(式3)においてn=0とした式である。
この場合にも、下記(式11)の不等関係が満たされていれば、上述の変形例3のように、芯材150に挿通される複数のセパレータ捲回体10が有するコア8の幅が互いに異なってもよいことはもちろんである。
>L1,sum−L(>0)………(式11)
また、上述の変形例1のように、芯材150が短くてもよいことももちろんである。また、プロテクタ140の内側面が、挿通された緩衝材160を押さえられるように、2L<L1,sumでなければならないことも、もちろんである。
<変形例5>
ロール組立体181において、ロール組立体180を結束する結束バンド170の代わりに、ストレッチフィルムを用いてもよい。ストレッチフィルムは、薄いため、鋏などの器具なしで、人の手で容易に破ることができる。このため、ロール組立体を分解しやすくなり、組立てられているセパレータ捲回体10を取り出しやすくなる。
また、ストレッチフィルムは、伸縮性を有するため、ロール組立体180に巻くと、プロテクタ140の形状に沿って変形する。変形したストレッチフィルムは、プロテクタ140と係合しているため、切欠き溝143のような係合部をプロテクタ140に設ける必要がない。
上述の変形例1〜4においても、結束バンド170の代わりにストレッチフィルムを用いてもよいことはもちろんである。
<変形例6>
ロール組立体180においては、芯材150の両端に、同じ形状のプロテクタ140を挿入したが、異なる形状のプロテクタを用いてもよい。例えば、芯材150の一端にはプロテクタ140を挿入し、他端には、基部から高さL突出している凸部を備える別のプロテクタを挿入する場合、(式9)および下記(式9´)の2つの不等関係に加えて、下記(式12)の不等関係を満たせばよい。
>L1,sum+L2,sum−L(>0)………(式9)
>L1,sum+L2,sum−L(>0)………(式9´)
+L<L1,sum+L2,sum………(式12) (式9´)は、(式9)のLをLに置換した式である。(式9)と(式12)との2つの不等関係を満たす場合、別のプロテクタの凸部の高さLが芯材150の長さLより短いので、芯材150の一端にプロテクタ140の凸部142を必ず挿入することができる。同様に、(式9´)と(式12)との2つの不等関係を満たす場合、プロテクタ140の凸部142の高さLが芯材150の長さLより短いので、芯材150の他端に別のプロテクタの凸部を必ず挿入することができる。
<効果>
上述の構成によれば、プロテクタ140の凸部142の高さLは、芯材150に挿通されたセパレータ捲回体10のコア8の幅Lの合計(L1,sum)と芯材150に挿通された緩衝材160の厚さLの合計(L2,sum)との和から、芯材150の長さLを引いた値よりも大きい。このため、挿通されたセパレータ捲回体10と緩衝材160との軸穴の内部で、芯材150の位置が偏っている場合であっても、凸部142の少なくとも一部は必ず芯材150の軸穴152の内部に挿入される。
したがって、組立工程において、芯材150の一端に、芯材150の端面がプロテクタ140の基部141に接触するまで、一方のプロテクタ140を挿入しても、芯材150の他端に他方のプロテクタ140を挿入することができる。また、ロール組立体180の姿勢を変更したり、ロール組立体181を輸送したりするときに、芯材150の位置がずれても、両方のプロテクタ140は芯材150と係合している。
このように、芯材150がプロテクタ140から脱落することがないため、ロール組立体180,181は構造的に安定している。このため、セパレータ捲回体10がガタガタと振動することで互いに衝突してしまうことを防止できる。
上述の構成によれば、芯材150の一端と、一端の反対側の他端とにプロテクタ140の凸部142が挿入されるため、芯材150の両端にプロテクタ140が係合する。このため、挿通されたセパレータ捲回体10を支持する芯材150を、プロテクタ140によって両側から懸架することができる。このように懸架することにより、セパレータ捲回体10の外周に空間を設けることができるため、捲回されているセパレータ12を保護することができる。
上述の構成によれば、重力の方向の上から下に向かって、芯材150にセパレータ捲回体10と緩衝材160とは挿通される。挿通する方向が重力の方向に沿っているため、セパレータ捲回体10のコア8と緩衝材160との間に隙間が生じないように、セパレータ捲回体10と緩衝材160とを容易に積み重ねることができる。
上述の構成によれば、芯材150の長さLは、芯材150に挿通されたセパレータ捲回体10のコア8の幅Lの合計(L1,sum)と芯材150に挿通された緩衝材160の厚さLの合計(L2,sum)との和よりも小さい。このため、芯材150の両端面は、プロテクタ140の基部141の内側面に接触せずに離間することができる。
このように離間するためには、外力により変形した状態の芯材150に挿通された緩衝材160の厚さの合計(L2,sum,deformed)と芯材150に挿通されたセパレータ捲回体10のコア8の幅Lの合計(L1,sum)との和が、芯材150の長さ(L)よりも大きいように、ロール組立体180,181を組立てる必要がある。
複数の部材が互いに擦れ合い、共に硬質な材料から形成されている場合、各部材の接触面から摩耗屑が発生しやすい。このため、芯材150とプロテクタ140とは、共に硬質な材料から形成されているため、擦れ合う面が少ないことが好ましく、芯材150の端面とプロテクタ140の基部141の内側面とが離間していることが好ましい。
さらに、芯材150は、長いパイプ状の資材を長さLに切断したものであることが多い。芯材150の端面がこのように切断面である場合、切断面は荒いため、かつ芯材150が硬質であるため、芯材150の端面が他の硬質な面と擦れ合うことにより、芯材150の端面から摩耗屑が特に発生しやすい。また、擦れ合った他の硬質な面を芯材150の端面が傷つけるため、擦れ合った他の面からも摩耗屑が発生しやすくなる。したがって、芯材150の両端面は、プロテクタ140の基部141に接触しないことが特に好ましい。
接触しないことにより、芯材150の端面はプロテクタ140と擦りあわないため、摩耗屑が発生しにくくなる。電池の製造工程において、塵芥の侵入は致命的である。このため、電池用部材であるセパレータ12にとって、ロール組立体180,181から屑が発生しにくいことは、極めて重要である。したがって、塵芥となる摩耗屑が発生しにくい上述の構成は、セパレータ捲回体10の組立、保管及び輸送などに適している。
上記構成によれば、図11に示すように、芯材150の軸穴152にプロテクタ140の凸部142が入るように、芯材150にプロテクタ140が挿入される。このため、芯材150の軸穴152の壁面は、凸部142の側面と接触する。しかしながら、芯材150の軸穴152の壁面と、凸部142の側面と、は滑らかであるため、互いに擦れ合っても屑が発生しにくい。
上記構成によれば、図11の(a)に示すように、緩衝材160はプロテクタ140の基部141に接触する。しかしながら、緩衝材160は硬質ではないため、緩衝材160とプロテクタ140とは、互いに擦り合っても摩耗屑が発生しにくい。電池の製造工程において、塵芥の侵入は致命的である。このため、電池用部材であるセパレータ12にとって、ロール組立体180,181から摩耗屑が発生しにくいことは、極めて重要である。したがって、塵芥となる摩耗屑が発生しにくい、上述の構成は、セパレータ捲回体10の組立、保管及び輸送などに適している。
上記構成によれば、セパレータ捲回体10と緩衝材160とは、交互に芯材150に挿通される。交互に挿通することにより、セパレータ捲回体10同士の間に、緩衝材160が必ず1個挟まれる。最小の個数の緩衝材160により、セパレータ捲回体10同士の衝突を緩和したり、防止したりすることができる。同様に、スペーサを用いる場合も、セパレータ捲回体10とスペーサとは、交互に芯材150に挿通されることが好ましい。
上記構成によれば、セパレータ捲回体10と緩衝材160とを芯材150に挿通する工程において、最初と最後とに、緩衝材160は芯材150に挿通される。このため、プロテクタ140とセパレータ捲回体との間に、緩衝材160が必ず挟まれる。挟まれた緩衝材160により、セパレータ捲回体10のプロテクタ140への衝突を緩和したり、防止したりすることができる。同様に、スペーサを用いる場合も、最初と最後とに、スペーサは芯材150に挿通されることが好ましい。
上記構成によれば、芯材150の一端に係合するプロテクタ140は、芯材150の他端に係合するプロテクタ140と同一である。このため、ロール組立体180,181を構成する部材点数を抑制でき、在庫コストを抑制することができる。また、ロール組立体180,181を分解するときに、2つのプロテクタ140のどちらから外してもよいため、ロール組立体180,181を分解しやすい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、コアにフィルムを捲回した捲回体の組立に利用することができる。
1 リチウムイオン二次電池
2 外部機器
3 リチウムイオン
4 耐熱層
5 多孔質フィルム
6 スリット装置
7 切断装置
8、c、u・l コア
10 セパレータ捲回体(捲回体)
11 カソード
12 セパレータ(フィルム、電池用セパレータ)
13 アノード
61 巻出ローラー
62、63、66、67、68、69 ローラー
70L、70U、70U・70L 巻取ローラー
71 ホルダー
72 刃
81 外側円筒部
82 内側円筒部
CA 中心軸
H 軸穴
83 リブ
140 プロテクタ(第1側板、第2側板)
141 基部(第1基部、第2基部)
142 凸部(第1凸部、第2凸部)
143 切欠き溝(係合部)
144 中心軸
145 足部
146 軸穴
150 芯材
151 中心軸
152 軸穴
160 緩衝材(板状部材)
161 中心軸
162 軸穴
170 結束バンド(帯状部材)
180 ロール組立体(組立体)
181 ロール組立体(組立体)
A,B 方向
U,L 経路
P 孔
h 貫通穴

Claims (18)

  1. 第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体と板状部材とに芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部を前記芯材の一端に挿入する第1挿入工程と、
    前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとし、一又は複数の前記板状部材の長さの合計をL2,sumとすると、L+L>L1,sum+L2,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体と、一又は複数の前記板状部材とに、前記芯材を挿通する挿通工程とを含む組立体の製造方法。
  2. 第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体に芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部を前記芯材の一端に挿入する第1挿入工程と、
    前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとすると、L+L>L1,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体に、前記芯材を挿通する挿通工程とを含む組立体の製造方法。
  3. 第2側板のうち板状の第2基部から突出した第2凸部の長さをLとすると、L1,sum+L2,sum−L>L>L1,sum+L2,sum−Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記一端とは逆側の他端に挿入する第2挿入工程とを含む請求項1に記載の組立体の製造方法。
  4. 第2側板のうち板状の第2基部から突出した第2凸部の長さをLとすると、L1,sum−L>L>L1,sum−Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記一端とは逆側の他端に挿入する第2挿入工程とを含む請求項2に記載の組立体の製造方法。
  5. 前記挿通工程において、前記捲回体と前記板状部材とに交互に、前記芯材を挿通する請求項3に記載の組立体の製造方法。
  6. 前記板状部材が複数であり、
    前記挿通工程において、最初と最後とに、前記板状部材に前記芯材を挿通する請求項3または5に記載の組立体の製造方法。
  7. 前記板状部材のうち少なくとも1つは、外力により変形しないスペーサである請求項3,5〜6の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  8. 前記板状部材のうち少なくとも1つは、外力により変形する緩衝材であり、
    前記L2,sumは、前記緩衝材が外力により変形していない状態における長さの合計である請求項3,5〜7の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  9. 前記挿通方向における、前記緩衝材が外力により変形した状態である前記板状部材の長さの合計をL2,sum,deformedとすると、
    前記第2挿入工程において、L1,sum+L2,sum,deformed≧Lとなるように、前記第2凸部を前記芯材の前記他端に挿入する請求項8に記載の組立体の製造方法。
  10. 前記挿通工程において、前記挿通方向が、重力の方向である請求項3〜9の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  11. 前記第1挿入工程と前記挿通工程と前記第2挿入工程との後であって、前記第1側板と前記第2側板とを互いに、帯状部材で巻き留める巻き留め工程を含む請求項3〜10の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  12. 前記第1挿入工程と前記挿通工程と前記第2挿入工程との後であって、前記第1側板と前記第2側板とを互いに、L1,sum+L2,sum,deformed≧Lであるように、帯状部材で巻き留める巻き留め工程を含む請求項9に記載の組立体の製造方法。
  13. 前記巻き留め工程において、前記帯状部材を、前記第1側板が備える第1係合部と、前記第2側板が備える第2係合部とに係合させる請求項11または12に記載の組立体の製造方法。
  14. 前記帯状部材は、ストレッチフィルムである請求項11または12に記載の組立体の製造方法。
  15. 前記捲回体が複数である請求項1から14の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  16. 前記フィルムは、電池用セパレータである請求項1から15の何れか1項に記載の組立体の製造方法。
  17. 第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体と板状部材とに芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部は前記芯材の一端に挿入されており、
    前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとし、一又は複数の前記板状部材の長さの合計をL2,sumとすると、L+L>L1,sum+L2,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体と、一又は複数の前記板状部材とは、前記芯材を挿通されている組立体。
  18. 第1側板のうち板状の第1基部から突出した第1凸部の長さをLとし、コアにフィルムを捲回した捲回体に芯材を挿通する際の挿通方向における、前記芯材の長さをLとすると、L>Lである前記第1凸部は前記芯材の一端に挿入されており、
    前記挿通方向における、一又は複数の前記捲回体の長さの合計をL1,sumとすると、L+L>L1,sum>Lとなるように、一又は複数の前記捲回体は、前記芯材に挿通されている組立体。
JP2017004306A 2016-01-29 2017-01-13 組立体の製造方法および組立体 Active JP6845024B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201710056981.5A CN107021251B (zh) 2016-01-29 2017-01-25 对卷绕有膜的卷绕体进行组装的组装体及其制造方法
US15/416,412 US10026940B2 (en) 2016-01-29 2017-01-26 Assembly production method
KR1020170012588A KR101810813B1 (ko) 2016-01-29 2017-01-26 조립체의 제조 방법 및 조립체

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016004 2016-01-29
JP2016016004 2016-01-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017139217A true JP2017139217A (ja) 2017-08-10
JP6845024B2 JP6845024B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=59566897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017004306A Active JP6845024B2 (ja) 2016-01-29 2017-01-13 組立体の製造方法および組立体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6845024B2 (ja)
KR (1) KR101810813B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4737272U (ja) * 1971-03-24 1972-12-25
JPH01133873A (ja) * 1987-11-17 1989-05-25 Konica Corp リング状物品梱包構造及びその方法
JPH02296689A (ja) * 1989-04-26 1990-12-07 Taiyo Yuden Co Ltd パンケーキケース収納体
JP2000238936A (ja) * 1999-02-18 2000-09-05 Riso Kagaku Corp 孔版原紙ロールの芯管及びホルダ
JP2010241495A (ja) * 2009-04-10 2010-10-28 Murazumi Kk ロール製品用プロテクター

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4737272U (ja) * 1971-03-24 1972-12-25
JPH01133873A (ja) * 1987-11-17 1989-05-25 Konica Corp リング状物品梱包構造及びその方法
JPH02296689A (ja) * 1989-04-26 1990-12-07 Taiyo Yuden Co Ltd パンケーキケース収納体
JP2000238936A (ja) * 1999-02-18 2000-09-05 Riso Kagaku Corp 孔版原紙ロールの芯管及びホルダ
KR20000076690A (ko) * 1999-02-18 2000-12-26 하야마 노보루 스텐실시트롤용튜브코어및홀더
US6390428B1 (en) * 1999-02-18 2002-05-21 Riso Kagaku Corporation Tube core and holders for stencil sheet roll
JP2010241495A (ja) * 2009-04-10 2010-10-28 Murazumi Kk ロール製品用プロテクター

Also Published As

Publication number Publication date
KR101810813B1 (ko) 2017-12-19
JP6845024B2 (ja) 2021-03-17
KR20170091043A (ko) 2017-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140072208A (ko) 비수계 이차전지용 세퍼레이터 및 비수계 이차전지
KR102071592B1 (ko) 이차전지
KR102574267B1 (ko) 세퍼레이터 권회체 및 세퍼레이터 권회체의 제조 방법
JP6659755B2 (ja) 捲回体
JP6416542B2 (ja) 捲回体
JP2017139217A (ja) 組立体の製造方法および組立体
KR101888793B1 (ko) 권취 코어, 세퍼레이터 권회체
US10026940B2 (en) Assembly production method
US10431794B2 (en) Method for producing assembly, and assembly
KR101828741B1 (ko) 세퍼레이터 권취 코어 및 세퍼레이터 권회체
JP5885888B1 (ja) セパレータ製造方法及びスリット方法
CN107565080B (zh) 隔膜卷芯、隔膜卷绕体、以及隔膜卷绕体的制造方法
JP6936012B2 (ja) プロテクタ、及び、組立体
KR101895159B1 (ko) 세퍼레이터 권취 코어, 세퍼레이터 권회체, 및 세퍼레이터 권회체의 제조 방법
KR20180105152A (ko) 세퍼레이터의 컬량 측정 방법, 슬릿 장치 및 컬량 측정 장치
KR200494835Y1 (ko) 세퍼레이터 권심 및 세퍼레이터 권회체
KR20170100478A (ko) 전지용 세퍼레이터 필름, 비수 전해액 이차 전지용 세퍼레이터 및 비수 전해액 이차 전지
JP2005096810A (ja) 電極板テープロールの製造方法
KR102217441B1 (ko) 이차전지용 전극 조립체
KR102125492B1 (ko) 실 테이프를 전극조립체에 부착하는 방법 및 장치
KR101675011B1 (ko) 스택-폴딩형 전극조립체 및 그 제조방법
JP2017017045A (ja) セパレータ捲回装置及びセパレータ捲回体
JP2018034999A (ja) 巻芯、セパレータ捲回体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6845024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350