JP2017138837A - 移動体監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラを有する移動体の移動経路における位置を検知する移動体監視システムにおいて、カメラの視野に含まれる景観の一部の明度が経時的に変化しても、移動体の位置を正確に検知する。【解決手段】カメラCを有する移動体Mを予め既定の経路に沿って移動させたときのカメラCの画像をモデル画像として保存するモデル画像保存部10と、前記経路に沿って移動する移動体MのカメラCからリアルタイム画像を取得して保存するリアルタイム画像取得部20と、モデル画像の明度を検出する明度検出部30と、前記明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲をモデル画像及びリアルタイム画像に設定する除外範囲設定部40と、前記除外範囲を除くモデル画像と前記除外範囲を除くリアルタイム画像との一致率を算出する画像比較部50と、前記一致率に基づいて前記経路における移動体Mの位置を検知する位置検知部60と、を備えることを特徴とする移動体の監視システム1。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラを有する移動体を監視する移動体監視システムに関する。
従来から、予め記憶された目標軌道に沿って移動空間を移動する移動体の自己位置認識システムが知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された移動体の自己位置認識システムは、移動空間の3次元モデルを作成する手段と、所定時間における移動体の位置及び方向からカメラ画像を取得する手段と、所定時間における目標軌道上の目標位置及び方向を算出する手段と、を備える。
この移動体の自己位置認識システムは、さらに、3次元モデルから目標位置及び方向の所定範囲内における複数の位置及び方向のモデル画像を形成する手段と、この複数のモデル画像とカメラ画像との色情報の一致度を算出する手段と、この各一致度に基づいて、移動体の位置及び方向を認識する手段とを備える。
前記特許文献1には、上記移動体の自己位置認識システムに係る発明の効果として、モデル画像とカメラ画像とを輪郭形状に基づく画素位置情報でなく色情報の一致度に基づいて識別するので、推定される位置及び方向の信頼性が非常に高いことが記載されている。
特開2010―66934号公報
上記のようなカメラを有する移動体の移動経路における位置を検知する移動体監視システムにおいては、例えば日光を透過させる窓やその周囲など、カメラの視野に含まれる景観の一部の明度が、日照条件や時刻によって局所的に変化する場合がある。しかし、前記特許文献1に記載された移動体の自己位置認識システムでは、カメラの視野に含まれる景観の一部の明度が経時的に変化すると、カメラ画像とモデル画像との一致度が変化し、移動体の位置の検知に支障を来す虞がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、カメラを有する移動体の移動経路における位置を検知する移動体監視システムにおいて、カメラの視野に含まれる景観の一部の明度が経時的に変化しても、移動体の位置を正確に検知することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の移動体監視システムは、カメラを有する移動体を予め既定の経路に沿って移動させたときの前記カメラの画像をモデル画像として保存するモデル画像保存部と、前記経路に沿って移動する前記移動体の前記カメラからリアルタイム画像を取得して保存するリアルタイム画像取得部と、前記モデル画像の明度を検出する明度検出部と、前記明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲を前記モデル画像及び前記リアルタイム画像に設定する除外範囲設定部と、前記除外範囲を除く前記モデル画像と前記除外範囲を除く前記リアルタイム画像との一致率を算出する画像比較部と、前記一致率に基づいて前記経路における前記移動体の位置を検知する位置検知部と、を備えることを特徴とする。
本発明の移動体監視システムは、例えば、カメラを有する移動体の移動経路における位置を検知するためのシステムである。本発明の移動体システムの各部は、例えば、メモリ等の記憶装置やCPU等の演算装置を含むコンピュータ等のハードウェアと、記憶装置に記憶されて演算装置によって実行されるプログラム等のソフトウェアとによって構成することができる。移動体監視システムは、その一部に移動体を含んでもよく、その一部が移動体に搭載されていてもよい。移動体と移動体監視システムの各部との間の画像データの通信方法は、特に限定されず、有線でも無線でもよい。
移動体としては、特に限定されないが、工場の組立ラインの間の通路や倉庫の棚の間の通路を走行し、部品や、複数の部品を組み立てたアッセンブリーや、組立後の完成品等を搬送する構内搬送車を例示することができる。移動体に備えられるカメラは、例えば移動体の進行方向の前方や側方を撮影する。移動体に設けられたカメラは、前記モデル画像の撮影と前記リアルタイム画像の撮影に使用される。
モデル画像は、移動体が既定の経路のどの位置に存在するのかを特定するための基準となる参照用の画像であり、カメラを有する移動体を予め既定の経路に沿って移動させることによって撮影される。すなわち、モデル画像は、移動体監視システムによる移動体の監視を開始する前に、事前に規定の経路のすべての位置をカバーするように移動体を移動させて撮影され、移動体の経路の位置情報と対応付けられる。
モデル画像保存部は、上記のようにカメラを有する移動体を予め既定の経路に沿って移動させたときのカメラの画像をモデル画像として保存する。このとき、モデル画像保存部には、モデル画像とともに、モデル画像に対応付けられた既定の経路の位置情報を保存することができる。
リアルタイム画像取得部は、移動体監視システムによる移動体の監視が開始され、移動体が既定の経路に沿って移動するときに、移動体のカメラから移動体の前方や側方を撮影したリアルタイム画像を取得する。
明度検出部は、モデル画像保存部に保存されたモデル画像の明度を検出する。ここで、明度としては、例えば、色相、彩度、明度の3つの成分からなる色空間であるHSVモデルの明度を用いることができる。
除外範囲設定部は、明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲をモデル画像及びリアルタイム画像に設定する。明度の閾値は、例えば90%程度に設定することができる。除外範囲として設定される経路上の景観の一部の一例としては、例えば採光用の窓や、窓からの光が当たる屋根裏や壁面の一部など、その他の部分と比較して時刻や気象条件による明度差が格段に大きくなる部分を例示することができる。
画像比較部は、除外範囲を除くモデル画像と除外範囲を除くリアルタイム画像との一致率を算出する。より具体的には、画像比較部は、モデル画像保存部に保存されたモデル画像から特徴点を抽出するモデル画像特徴点抽出部と、リアルタイム画像取得部によって取得されたリアルタイム画像の特徴点を抽出するリアルタイム画像特徴点抽出部とを有することができる。
この場合、画像比較部は、例えば、モデル画像特徴点抽出部によって抽出された除外範囲を除いたモデル画像の複数の特徴点と、リアルタイム画像特徴点抽出部によって抽出された除外範囲を除いたリアルタイム画像の複数の特徴点とをそれぞれ数値化する。そして、モデル画像の各特徴点の数値とリアルタイム画像の各特徴点の数値とを比較することで、モデル画像とリアルタイム画像の一致率を算出することができる。各特徴点の数値化は、例えば、各特徴点の明度や色度に応じて行うことができる。
位置検知部は、画像比較部によって算出された除外範囲を除いたモデル画像と除外範囲を除いたリアルタイム画像との一致率に基づいて、既定の経路における移動体の位置を検知する。より詳細には、位置検知部は、例えばモデル画像とリアルタイム画像の一致率が予め設定された閾値以上である場合に、モデル画像に対応付けられてモデル画像保存部に保存された既定の経路の位置情報を、移動体の位置として検出する。位置検知部は、検出した移動体の位置をモニタ等の表示装置やその他の装置に出力するようにしてもよい。
以上の説明から理解できるように、本発明の移動体監視システムによれば、カメラの視野に含まれ、経時的に明度が大きく変化することで位置検知の精度を低下させる虞がある経路上の景観の一部の明度を、明度検出部によって検出することができる。そして、明度変化が大きい当該景観の一部の画像に対応するモデル画像の一部とリアルタイム画像の一部を、除外範囲設定部によってそれぞれ除外範囲に設定することができる。
さらに、除外範囲を除いたモデル画像と除外範囲を除いたリアルタイム画像との一致率を画像比較部によって算出し、その一致率に基づき、移動体の経路における位置を、位置検知部によって検知することができる。したがって、本発明の移動体監視システムによれば、カメラの視野に含まれる景観の一部の明度が経時的に変化しても、移動体の位置を正確に検知することができる。
本発明の一実施形態に係る移動体監視システムの概略構成を示すブロック図。 図1に示す除外範囲設定部によって除外範囲が設定される画像の一例。 図1に示す除外範囲設定部によって除外範囲が設定される画像の別の例。 図1に示す移動体のカメラによって撮影した画像の模式図。 図1に示すカメラから被写体までの距離とカメラの画像を示す模式図。 図1に示す除外範囲設定部による除外範囲の設定の一例を示す模式図。 図1に示す画像比較部、除外範囲設定部等の処理の一例を示す模式図。
以下、図面を参照して本発明の移動体監視システムの一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体監視システム1の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の移動体監視システム1は、例えば、カメラCを有する移動体Mの移動経路における位置を検知するためのシステムである。
本実施形態の移動体監視システム1の監視対象である移動体Mとしては、工場の組立ラインの間の通路や倉庫の棚の間の通路を走行し、部品や、複数の部品を組み立てたアッセンブリーや、組立後の完成品等を搬送する構内搬送車を例示することができる。移動体Mに備えられるカメラCは、例えば移動体Mの進行方向の前方や側方を撮影する。移動体Mに設けられたカメラCは、後述するモデル画像の撮影とリアルタイム画像の撮影に使用される。
本実施形態の移動体監視システム1は、主に、モデル画像保存部10と、リアルタイム画像取得部20と、明度検出部30と、除外範囲設定部40と、画像比較部50と、位置検知部60と、を備える。移動体監視システム1の各部は、例えば、メモリ等の記憶装置やCPU等の演算装置を含むコンピュータ等のハードウェアと、記憶装置に記憶されて演算装置によって実行されるプログラム等のソフトウェアとによって構成することができる。
移動体監視システム1は、その一部に移動体M及びカメラCを含んでもよく、その一部が移動体Mに搭載されていてもよい。移動体Mと移動体監視システム1の各部との間の画像データ等の通信方法は、特に限定されず、有線でも無線でもよい。
モデル画像保存部10は、カメラCを有する移動体Mを予め既定の経路に沿って移動させたときのカメラCの画像をモデル画像として保存する。モデル画像は、移動体Mが既定の経路のどの位置に存在するのかを特定するための基準となる参照用の画像であり、カメラCを有する移動体Mを予め既定の経路に沿って移動させることによって撮影される。すなわち、モデル画像は、移動体監視システム1による移動体Mの監視を開始する前に、事前に規定の経路のすべての位置をカバーするように移動体Mを移動させて撮影され、移動体Mの経路の位置情報と対応付けられる。
モデル画像保存部10は、例えば、以下の各部による処理を経て、カメラCの画像をモデル画像として保存する。モデル画像の撮影時に、既定の経路に沿って移動体Mを移動させると、移動体Mに設けられたカメラCの画像は、画像データを取り込むモデル画像取込部11によって取り込まれる。モデル画像取込部11によって取り込まれた画像データは、モデル画像保存部10に保存される。このとき、モデル画像保存部10には、モデル画像とともに、モデル画像に対応付けられた既定の経路の位置情報を保存することができる。
リアルタイム画像取得部20は、モデル画像保存部10にモデル画像が保存された後、移動体監視システム1による移動体Mの監視が開始され、既定の経路に沿って移動する移動体Mの前方や側方を撮影したカメラCのリアルタイム画像を取得する。リアルタイム画像取得部20によって取り込まれた画像データは、例えば、リアルタイム画像保存部21によって保存することができる。
明度検出部30は、モデル画像保存部10に保存されたモデル画像の明度を検出する。ここで、明度としては、例えば、色相、彩度、明度の3つの成分からなる色空間であるHSVモデルの明度を用いることができる。
除外範囲設定部40は、明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲をモデル画像及びリアルタイム画像に設定する。明度の閾値は、例えば90%程度に設定することができる。除外範囲として設定される経路上の景観の一部の一例としては、例えば採光用の窓や、窓からの光が当たる屋根裏や壁面の一部など、その他の部分と比較して時刻や気象条件による明度差が格段に大きくなる部分を例示することができる。
本実施形態において、移動体監視システム1の除外範囲設定部40は、明度検出部30と一体に設けられ、モデル画像に除外範囲を設定するモデル画像用の除外範囲設定部40Aと、リアルタイム画像に除外範囲を設定するリアルタイム画像用の除外範囲設定部40Bとを備えている。
モデル画像用の除外範囲設定部40Aは、例えば、明度検出部30によって検出されたモデル画像の明度に基づいて、モデル画像の明度が閾値以上の範囲を除外範囲に設定する。リアルタイム画像用の除外範囲設定部40Bは、例えば、モデル画像用の除外範囲設定部40Aによって除外範囲が設定されたモデル画像に対応するリアルタイム画像に、モデル画像と同一の除外範囲を設定する。
画像比較部50は、除外範囲を除くモデル画像と除外範囲を除くリアルタイム画像との一致率を算出する。より具体的には、画像比較部50は、モデル画像特徴点抽出部51と、リアルタイム画像特徴点抽出部52と、モデル画像特徴点保存部53と、リアルタイム画像特徴点保存部54とを有することができる。
モデル画像特徴点抽出部51は、除外範囲設定部40Aによって除外範囲が設定されたモデル画像から、除外範囲を除いた部分の特徴点を抽出する。リアルタイム画像特徴点抽出部52は、除外範囲設定部40Bによって除外範囲が設定されたリアルタイム画像から、除外範囲を除いた部分の特徴点を抽出する。
モデル画像特徴点保存部53は、モデル画像特徴点抽出部51によって抽出された、除外移範囲を除くモデル画像の特徴点のデータを保存する。リアルタイム画像特徴点保存部54は、リアルタイム画像特徴点抽出部52によって抽出された、除外範囲を除くリアルタイム画像の特徴点のデータを保存する。
画像比較部50は、モデル画像特徴点保存部53に保存された除外範囲を除くモデル画像の特徴点と、リアルタイム画像特徴点保存部54の保存された除外範囲を除くリアルタイム画像の特徴点との一致率を算出する。
画像比較部50は、例えば、除外範囲を除いたモデル画像の複数の特徴点と、除外範囲を除いたリアルタイム画像の複数の特徴点とをそれぞれ数値化する。そして、モデル画像の各特徴点の数値とリアルタイム画像の各特徴点の数値とを比較することで、モデル画像とリアルタイム画像の一致率を算出することができる。各特徴点の数値化は、例えば、各特徴点の明度や色度に応じて行うことができる。
位置検知部60は、画像比較部50によって算出された除外範囲を除いたモデル画像と除外範囲を除いたアルタイム画像との一致率に基づいて、既定の経路における移動体Mの位置を検知する。より詳細には、位置検知部60は、例えばモデル画像の特徴点とリアルタイム画像の特徴点の一致率が予め設定された閾値以上である場合に、モデル画像に対応付けられた既定の経路の位置情報を、移動体Mの位置として検出する。位置検知部60は、検出した移動体Mの位置をモニタ等の表示装置やその他の装置に出力する位置出力部61を有してもよい。
また、移動体監視システム1は、移動体Mがその速度を測定するための速度センサSを備える場合に、速度センサSによって得られた移動体Mの速度データを保存する速度データ保存部70を有してもよい。また、移動体監視システム1は、モデル画像特徴点保存部53に保存された、除外範囲が除外されたモデル画像の特徴点を登録する登録部80を有してもよい。
以下、本実施形態の移動体監視システム1の作用について説明する。
本実施形態の移動体監視システム1は、例えば、工場の組立ラインや倉庫の棚の間の通路を走行する構内搬送車としての移動体Mの監視を開始する前に、移動体Mを予め既定の経路に沿って移動させたときのカメラCの画像を、モデル画像取込部11によって取り込む。モデル画像取込部11によって取り込まれたカメラCの画像は、例えば速度センサSの速度データから算出された移動体Mの位置情報と関連付けられたモデル画像として、モデル画像保存部10に保存される。
明度検出部30は、モデル画像保存部10に保存されたモデル画像の明度を検出する。モデル画像用の除外範囲設定部40Aは、明度検出部30によって検出されたモデル画像の明度に基づき、予め設定された閾値以上の明度を有する範囲を含む除外範囲をモデル画像に設定する。
図2は、除外範囲設定部40によって除外範囲ERが設定される画像Gの一例である。図2に示す(a)の画像は、晴天時の昼間に撮影されたモデル画像MGの一例である。図2に示す(b)の画像は、(a)のモデル画像MGが撮影された移動体Mの位置に対応する位置で夜間に撮影されたリアルタイム画像RGの一例である。
図2(a)に示すように、工場や倉庫の屋根RFには、採光用の窓が設けられている場合があり、昼間に窓から入った光に照らされた屋根裏Rの明度が閾値よりも高くなることがある。しかし、図2(b)に示すように、移動体Mの概ね同一の位置で撮影された夜間のリアルタイム画像RGでは、屋根裏Rの明度は昼間と比較して格段に低下している。
このような場合、モデル画像用の除外範囲設定部40Aは、明度検出部30によって検出されたモデル画像MGの明度に基づき、予め設定された閾値以上の明度を有する範囲を含む除外範囲ERをモデル画像MGに設定する。窓から入る光量の経時的な変化による屋根裏Rの明度の変化が大きい場合には、屋根裏R全体を除外範囲ERに設定してもよい。
図3は、除外範囲設定部40によって除外範囲ERが設定される画像Gの別の例である。図3に示す画像Gの例では、屋根裏Rが除外範囲ERに設定されるだけでなく、窓から入った光が直接当たって明度が閾値よりも高くなった部分が、除外範囲ERに設定されている。より詳細には、A部の拡大図に示すように、明度が閾値以上である直線によって囲まれた部分を切り出し、さらに画像比較部50による特徴点の判定において影響のある距離分を縁取りした破線によって囲まれた部分を、除外範囲ERに設定することができる。
以下、経時的な明度の変化が大きい屋根裏Rを除外範囲ERに設定する場合に用いられる手法の一例について説明する。
図4は、カメラCによって撮影した画像GのオプティカルフローOFを説明する模式図である。図5は、カメラCから被写体までの距離の関係とカメラCの画像Gを示す模式図である。
図4に示すように、カメラCを備えた移動体Mが矢印aに示す方向に移動すると、図5の(a)に示すカメラCの視野ESに含まれる被写体の特徴点Pは、カメラCの画像G内において、移動体Mの移動方向と逆方向に移動する。ここで、比較的にカメラCから遠い位置にある屋根裏Rの特徴点PのベクトルであるオプティカルフローOFは、屋根裏Rの特徴点Pよりも近い位置にある棚SHや柱CLの特徴点PのベクトルであるオプティカルフローOFよりも小さくなる。
このように、被写体までの距離に応じてオプティカルフローOFの大きさが変化することを利用して、カメラCから画像Gの各領域における特徴点Pまでの距離Lを、以下の式(1)に基づいて算出する。
L=nV/X …(1)
なお、式(1)において、Vは、移動体Mの移動速度であり、例えば図1に示す速度センサSによって測定され、速度データ保存部70に保存される。また、Xは、単位時間当たりの特徴点Pの移動量であり、カメラCの画像Gの経時的変化から求めることができる。また、nは、カメラCの画像G内の特徴点Pの移動量と被写体の移動量との補正係数である画角補正係数である。
このように、カメラCから画像Gの各領域における特徴点Pに対応する被写体までの距離Lを、前記式(1)に基づいて算出することで、カメラCから被写体の各領域までの距離Lを推定することができる。ここで、カメラCの被写体である屋根RFは、図4に示す画像G内の高さが画像G内の床面FSの水平高さの閾値H1よりも高く、カメラCからの距離Lが図5の(a)に示すカメラCから屋根裏Rまでの最短距離L1よりも遠い。
そのため、除外範囲設定部40は、カメラCからの距離Lが最短距離L1よりも遠く、かつ画像G内の特徴点Pの高さ位置Hが閾値H1よりも高い領域を、屋根裏Rの領域又は特徴点Pの抽出に適さない遠方Fの領域であると判定する。さらに、除外範囲設定部40は、図5の(b)に示すように、これら屋根裏Rの領域や遠方Fの領域を除外範囲ERに設定することができる。
図6は、除外範囲設定部40による除外範囲ERの設定の一例を示す模式図である。図6において、(a)は、除外範囲ERが設定されない画像G1の一例を示す模式図であり、(b)は、除外範囲ERが設定される画像G2の一例を示す模式図である。
図6(a)に示すように、画像G1の概ね全体に棚SHが写り、画像G1に明度が閾値を超える部分がない場合には、除外範囲設定部40は、画像G1の全体に特徴点Pを抽出する対象範囲TR1を設定する。この場合、対象範囲TR1からは、所定の数、例えば100箇所程度の特徴点Pが抽出される。
一方、図6(b)に示す例では、画像G2の下方側の領域に明度が閾値よりも低い棚SHと床面FSが写り、画像G2の上方側の領域に明度が閾値よりも高い屋根裏Rが写っている。この場合、除外範囲設定部40は、明度が閾値よりも低い画像G2の下方側の領域に特徴点Pを抽出するための対象範囲TR2を設定し、明度が閾値以上の画像G2の上方側の領域に特徴点Pを抽出しない除外範囲ER2を設定する。
この場合、画像G2の下方側の対象範囲TR2からは、画像G2に除外範囲ER2を設定しない場合と同様の数、例えば100箇所程度の特徴点Pを抽出することができる。したがって、画像G2における単位面積当たりの特徴点Pの数は、画像G1における単位面積当たりの特徴点Pの数よりも多くすることができる。より詳細には、移動体監視システム1は、以下の処理を行うことができる。
本実施形態の移動体監視システム1は、図1に示すように、カメラCからリアルタイム画像取得部20によって取得したリアルタイム画像をリアルタイム画像保存部21に保存する。さらに、リアルタイム画像保存部21に保存されたリアルタイム画像は、リアルタイム画像用の特徴点抽出部52によって、リアルタイム画像全体の特徴点Pが抽出され、リアルタイム画像特徴点保存部54に保存される。
さらに、画像比較部50は、上述のようにモデル画像特徴点保存部53に保存された、除外範囲ER2を除くモデル画像の対象範囲TR2の特徴点Pと、リアルタイム画像特徴点保存部54に保存されたリアルタイム画像全体の対象範囲TRの特徴点Pとを比較することができる。
図7は、画像比較部50における処理の一例を示す模式図である。
画像比較部50は、移動体Mの異なる位置に対応する複数のモデル画像MG1,MG2,MG3の特徴点Pと、リアルタイム画像RGの特徴点Pとを比較し、最も一致率が高いモデル画像MG2を選択する。ここで、選択したモデル画像MG2に除外範囲ER2が設定されている場合に、除外範囲ER2を除くモデル画像MG2の対象範囲TR2から、例えば100箇所の特徴点Pが抽出されたとする。また、リアルタイム画像RGの全体の100箇所の特徴点のうち、モデル画像MG2の対象範囲TR2に対応する範囲から、例えば50箇所の特徴点が抽出されたとする。
この場合、リアルタイム画像RGでは、モデル画像MG2に設定された除外範囲ER2に対応する範囲erにおいても、50箇所の特徴点が設定されているため、モデル画像MG2とリアルタイム画像RGとの一致率は、例えば50%になる。そこで、画像比較部50は、一致率が閾値である例えば80%を下回った場合に、以下の処理を実行することができる。
画像比較部50は、図1に示すように、リアルタイム画像用の除外範囲設定部40Bにより、モデル画像MG2に設定された除外範囲ER2に対応するリアルタイム画像RGの範囲erに除外範囲ERを設定する。そして、リアルタイム画像用の特徴点抽出部52により、リアルタイム画像RGの除外範囲ERを除く対象範囲TRから、例えば100箇所の特徴点Pを抽出し、リアルタイム画像特徴点保存部54に保存する。
その後、新たに保存されたリアルタイム画像RGの対象範囲TRの100箇所の特徴点Pと、モデル画像特徴点保存部53に保存されたモデル画像MG2の対象範囲TR2の100箇所の特徴点Pとを比較する。これにより、モデル画像MG2とリアルタイム画像RGとの一致率を例えば100%にすることができる。
以上のように、本実施形態の移動体監視システム1によれば、カメラCの視野ESに含まれ、経時的に明度が大きく変化することで位置検知の精度を低下させる虞がある経路上の景観の一部の明度を、明度検出部30によって検出することができる。そして、明度変化が大きい当該景観の一部の画像に対応するモデル画像MGの一部とリアルタイム画像RGの一部を、除外範囲設定部40によってそれぞれ除外範囲ERに設定することができる。
さらに、除外範囲ERを除いたモデル画像MGと除外範囲ERを除いたリアルタイム画像RGとの一致率を画像比較部50によって算出し、その一致率に基づき、移動体Mの経路における位置を、位置検知部60によって検知することができる。したがって、本実施形態の移動体監視システム1によれば、カメラCの視野ESに含まれる景観の一部の明度が経時的に変化しても、移動体Mの位置を正確に検知することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
例えば、前述の実施形態では、明度の閾値を予め設定し、除外範囲設定部によって、明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲をモデル画像及びリアルタイム画像に設定する例について説明した。しかし、除外範囲を設定する方法は、この例に限定されない。
例えば、晴天の昼間のモデル画像と夜間のモデル画像をモデル画像保存部に保存し、除外範囲設定部によって晴天の昼間と夜間とでモデル画像の明度の差が大きくなる部分を、除外範囲設定部によって除外範囲に設定することもできる。
1 移動体監視システム、10 モデル画像保存部、20 リアルタイム画像取得部、
30 明度検出部、40 除外範囲設定部、50 画像比較部、60 位置検知部、
C カメラ、ER,ER1,ER2 除外範囲、G,G1,G2 画像、M 移動体、
MG,MG1,MG2,MG3 モデル画像、RG リアルタイム画像

Claims (1)

  1. カメラを有する移動体を予め既定の経路に沿って移動させたときの前記カメラの画像をモデル画像として保存するモデル画像保存部と、
    前記経路に沿って移動する前記移動体の前記カメラからリアルタイム画像を取得して保存するリアルタイム画像取得部と、
    前記モデル画像の明度を検出する明度検出部と、
    前記明度が予め設定された閾値以上の範囲を含む除外範囲を前記モデル画像及び前記リアルタイム画像に設定する除外範囲設定部と、
    前記除外範囲を除く前記モデル画像と前記除外範囲を除く前記リアルタイム画像との一致率を算出する画像比較部と、
    前記一致率に基づいて前記経路における前記移動体の位置を検知する位置検知部と、
    を備えることを特徴とする移動体の監視システム。
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JP2007299248A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Marantz Electronics Kk 画像の位置補正方法

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