JP2017137255A - 着色素錠のアムロジピン含有配合錠 - Google Patents

着色素錠のアムロジピン含有配合錠 Download PDF

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Abstract

【課題】高強度光照射下の過酷な条件下で保存した場合における、原薬の化学的安定性の高い改善効果と望ましくは錠剤着色の高い抑制効果をもつイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠(特に配合口腔内崩壊錠)を製造するための技術的手段を提供すること。
【解決手段】イルベサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含み、アゾ系染料をレーキ化した顔料、アゾ顔料、無機顔料の群から選択される着色剤を含む、素錠を提供する。前記の着色剤は黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄の群から選択されることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は原薬としてアムロジピン又は其の塩(特にアムロジピンベシル酸塩)を含有する配合錠(特に原薬としてイルベサルタンを共に含有するもの)に関するものであり、製剤保存時における原薬の安定性の改善や錠剤の着色の抑制のための詳細な方法を提示するものである。
アムロジピン(一般名)は、化学名が2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチルと記される持続性カルシウム拮抗薬であり、一般的にベンゼンスルホン酸との塩、即ちアムロジピンベシル酸塩が特に好ましく治療に用いられている。また、イルベサルタン(一般名)は、化学名が2−ブチル−3−{4−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ベンジル}−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−4−オンと記される長期作用性アンギオテンシンII受容体拮抗剤である。イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠は、有用な高血圧治療薬として医療現場で広く提供されている(非特許文献1等参考)。
イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠については、以下の先行特許文献1〜3で製剤処方及び製造方法が紹介されている。
特許文献1では、イルベサルタンを含む層とアムロジピンベシル酸塩を含む層が或る着色剤(三二酸化鉄等)を含む不活性層によって物理的に分離された三層錠剤が記載され、其の錠剤は長期保存条件下での原薬の化学的な安定性が高いことが示されている。特許文献2では、イルベサルタンを含む湿式造粒された造粒物と、アムロジピンベシル酸、ポリビニルアルコールを含有する素錠が着色剤(黄色三二酸化鉄等)を含むフィルムコーティング層で覆われた錠剤が記載され、其の錠剤は30分溶出率が良好であることが示されている。特許文献3では、イルベサルタンを含む湿式造粒された造粒物と、アムロジピンベシル酸、ポリビニルアルコールを含有する素錠が着色剤(黄色三二酸化鉄等)を含むフィルムコーティング層で覆われた錠剤が記載され、ヒドロキシプロピルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール等から選ばれる結合剤を含有する素錠が高湿度保存条件下での原薬の化学的な安定性が高いことが示されている。
しかし現在、イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠は、口腔内崩壊錠の剤形では医療現場に提供されていない。
口腔内崩壊錠は近年開発された剤形であり、唾液程度の少量の水で素早く崩壊する性質をもつことから、普通錠に比べて服用時の利便性が高いことが一般に知られる。そのため、イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠についても患者の服用性の向上のために口腔内崩壊錠の開発は当然に望まれることである。しかし一般的に、口腔内崩壊錠は、口腔内で素早く崩壊することや苦味を抑制することなどの重要な目的を達するために普通錠と比べて技術的な制限事項が多く、原薬の化学的な安定性を保証することが困難になる場合が多い。
本発明者は先行技術を踏まえて、より高品質なイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠の口腔内崩壊錠(配合口腔内崩壊錠)を製造することを目指し、口腔内での良好な崩壊速度を保って苦味を抑制しながらも、過酷な保存条件下でのイルベサルタンの化学的な安定性を充分に改善する技術的手段の開発を目指した。
特許第5763063号公報 特許第5421945号公報 特開2013−75893号公報
「アイミクス(登録商標)配合錠LD アイミクス(登録商標)配合錠HD」医薬品インタビューフォーム 2016年1月改訂(第8版)
本発明は、高強度光照射下の過酷な条件下で保存した場合における、原薬の化学的安定性の高い改善効果と望ましくは錠剤着色の高い抑制効果をもつイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠(特に配合口腔内崩壊錠)を製造するための技術的手段を提供するものである。
本発明者は上記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、顔料である特定の着色剤を含む素錠であるイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩の配合錠は、高強度光照射下の過酷な条件下で保存した場合における、原薬の化学的な安定性が高く、さらには錠剤の着色の抑制にも優れていることを見出した。本発明者はその知見に基づいて更に鋭意検討を重ね、下記の本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、顔料である特定の着色剤及びアムロジピンベシル酸塩を含む素錠である配合錠に関するものであり、好適な形態は以下(1)〜(7)において記述されるものである。
(1)イルベサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含み、アゾ系染料をレーキ化した顔料、アゾ顔料、及び無機顔料の群から選択される着色剤を含む、素錠。
(2)着色剤が黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、及び三二酸化鉄の群から選択される、前記(1)に記載の素錠。
(3)口腔内崩壊錠である、前記(1)又は(2)に記載の素錠。
(4)イルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩を含む造粒物を含有する、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の素錠。
(5)イルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩、及び着色剤を含む造粒物を含有する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の素錠。
(6)イルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩と着色剤を含む造粒物を含有する、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の素錠。
(7)イルベサルタンを含む造粒物を、アムロジピンベシル酸塩と着色剤を共に用いて、更に造粒する製造工程を介する、前記(6)に記載の素錠を製造する方法。
本発明のイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩を含有する配合錠(特に配合口腔内崩壊錠)は、高強度光照射下の過酷な条件下で保存した場合における、原薬の化学的安定性の高い改善効果と望ましくは錠剤着色の高い抑制効果をもち、医療現場に高品質な錠剤を提供することを可能にする。
以下で本発明の、顔料である特定の着色剤を含むイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠の処方及び製造方法、を詳細に説明する。但し以下の記載は本発明を説明するための例示であり、本発明をこの記載範囲にのみ特別限定する趣旨ではない。
<錠剤の形態>
本発明の錠剤は、2以上の原薬を含む配合錠である、素錠(フィルムコーティング層や糖衣層等で覆われていない、打錠等により成形したままの錠剤を指す。以下同じ。)であり、更に素錠である口腔内崩壊錠であることが特に好ましい。口腔内崩壊錠は口腔内崩壊時間が60秒未満のものであり、40秒未満であるものが特に好ましい。
本発明に係る錠剤の形状は特に限定されず、円形錠{円形平錠(隅角錠等含む)、円形R錠(隅角錠、2段R錠等含む)等}や異形錠等のいずれの形状でもよいが、円形R錠であることが好ましい。
<原薬の物性>
本発明の錠剤の製造に使用されるアムロジピンベシル酸塩のメディアン径(d50)は0.1〜100.0μmが好ましく、より好ましくは1.0〜50.0μmである。アムロジピンベシル酸塩は、必要に応じて適宜乾式又は湿式粉砕を行い、任意の粒子径に調整することも可能である。アムロジピンベシル酸塩は素錠部分にのみ含有され、素錠全重量に対して好ましくは2.0〜10.0重量%の範囲で含有され、より好ましくは4.0〜8.0重量%の範囲で含有される。
本発明の錠剤の製造に使用されるイルベサルタンのメディアン径(d50)は1.0〜100.0μmが好ましく、より好ましくは5.0〜50.0μmである。イルベサルタンは、必要に応じて適宜乾式又は湿式粉砕を行い、任意の粒子径に調整することも可能である。イルベサルタンは素錠部分にのみ含有され、素錠全重量に対して好ましくは25.0〜65.0重量%の範囲で含有され、より好ましくは30.0〜50.0重量%の範囲で含有される。
<素錠の製造に使用可能な医薬添加剤>
本発明の錠剤に係る素錠の製造に用いられる、医薬的に許容可能な医薬添加剤としては、通常使用されている賦形剤、崩壊剤、結合剤、可塑剤、滑沢剤、矯味剤、界面活性剤、着色剤等が使用できる。
<賦形剤>
本発明に係る賦形剤は、例えば、乳糖水和物、結晶セルロース、無水乳糖、D−マンニトール、トウモロコシデンプン等から選ばれ、好ましくはD−マンニトール、トウモロコシデンプンから選ばれる。賦形剤は素錠の全重量に対して好ましくは25.0〜60.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
<崩壊剤>
本発明に係る崩壊剤は、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン等から選ばれ、好ましくはクロスポビドンである。崩壊剤は素錠の全重量に対して好ましくは2.0〜15.0重量%の範囲で素錠中に含有され、より好ましくは5.0〜10.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
<結合剤>
本発明に係る結合剤は、例えば、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、糊化デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等から選ばれ、好ましくはポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体である。結合剤は素錠の全重量に対して0.1〜5.0重量%の範囲で素錠中に含有されることが好ましい。
<滑沢剤>
本発明に係る滑沢剤は、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから等選ばれ、好ましくはステアリン酸マグネシウムである。滑択剤は素錠の全重量に対して0.5〜3.0重量%の範囲で素錠中に含有されることが好ましい。
<矯味剤>
本発明に係る矯味剤は、例えばスクラロース、ソルビトール、トレハロース、フマル酸、フマル酸一ナトリウム等から選ばれ、好ましくはスクラロースである。矯味剤は素錠の全重量に対して1.0〜10.0重量%の範囲で素錠中に含有されることが好ましい。
<顔料である着色剤>
本発明に係る顔料である着色剤としては、アゾ系染料をレーキ化した顔料、アゾ顔料、無機顔料等が挙げられるが、好ましくは黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、赤色2号アルミニウムレーキ、赤色102号アルミニウムレーキの群から選択されるアゾ系染料をレーキ化した顔料又は、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄の群から選択される無機顔料から選ばれ、より好ましくは黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄から選ばれ、更により好ましくは黄色4号アルミニウムレーキ又は三二酸化鉄であり、最も好ましくは黄色4号アルミニウムレーキである。本発明に係る着色剤は、素錠の全重量に対して好ましくは0.01〜2.0重量%の範囲で素錠中に含有され、より好ましくは0.02〜1.0重量%の範囲で素錠中に含有される。本発明の錠剤は、着色剤が含まれた混合粉末を打錠することで最終的に製造された素錠であることが好ましく、着色剤が素錠中で均一な密度で分布していることが好ましい。
<造粒物の構成及び製造方法>
本発明の錠剤は造粒物を含むことが望ましく、造粒物は結合剤を含有する溶液を用いて攪拌造粒や流動層造粒、噴霧乾燥造粒等の方法によって製造することが可能である。
本発明の錠剤に係る造粒物は、好ましくはイルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩を含むが、より好ましくはイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩の其々が造粒物に含まれ、更に好ましくはイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩の其々が同一の造粒物に含まれることである。着色剤はイルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩を含む造粒物に含まれることが好ましいが、更に好ましくはイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩を含む造粒物に含まれることである。尚、本発明に係るイルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩を含む造粒物は、イルベサルタンを含む造粒物(一次造粒物)を、アムロジピンベシル酸塩及び着色剤と共に、更に造粒して製造された造粒物(二次造粒物)であることが最も好ましく、其の二次造粒物は、例えば、イルベサルタンを含む造粒物とアムロジピンベシル酸塩を含む混合粉末に着色剤を含む結合液を噴霧して製造することが可能である。着色剤を含有する造粒物は、素錠の全重量に対して、好ましくは70.0〜99.0重量%の範囲で素錠中に含有され、より好ましくは80.0〜97.0重量%の範囲で素錠中に含有される。着色剤を含有する造粒物は網目18〜32meshのステンレス製篩で篩過されて整粒されたものが錠剤製造に使用されることが好ましい。
本発明の錠剤は、造粒物中に含有されない医薬添加剤が素錠の全重量に対して1.0〜20.0重量%の範囲で素錠中に含有されることが好ましい。造粒物中に含有されない医薬添加剤において、素錠の全重量に対して崩壊剤は2.0〜10.0重量%の範囲で含有されることが好ましい。
<素錠の製造方法>
本発明の錠剤である素錠は、一般的な製造方法によって作成することが可能であり、例えば以下の製造方法によって作成することが可能である。
まず、イルベサルタン、賦形剤、崩壊剤、矯味剤を混合した粉末に水に溶解した結合剤を加えて湿式高速撹拌造粒を行って一次造粒物を製造する。本発明で使用する高速撹拌造粒機は、例えば、バーチカルグラニュレーター(株式会社パウレック)やハイスピードミキサー(アーステクニカ)である。更に一次造粒物を、アムロジピンベシル酸塩、賦形剤と混合した粉末に水に溶解した結合剤及び着色剤を加えて流動層造粒を行って二次造粒物を製造する。前記で得られた二次造粒物は乾燥及び整粒された後、崩壊剤や滑沢剤等と混合した後に打錠機によって圧縮成形されて錠剤とされる。
以下に実施例等により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
<イルベサルタン造粒物(一次造粒物)の製造>
イルベサルタン1,000g(HUAHAI製)、D−マンニトール338.0g(マンニットC/三菱商事フードテック製)、トウモロコシデンプン200.0g(局方コーンスターチホワイト/日本コーンスターチ製)、クロスポビドン90.0g(CL−SF/BASF製)及びスクラロース100.0g(スクラロース(P)/三栄源エフ・エフ・アイ製)を高速撹拌造粒機(パウレック製/VG−10型)に投入し、PVA共重合体2.0g(POVACOAT Type F/大同化成工業製)を精製水650gに溶解した液を滴下し造粒した。引き続き、解砕機(コーミルQC−197S/パウレック製)にて直径4mmのスクリーンを用いて湿式整粒した後、流動層乾燥機(MP−01型/パウレック製)に投入して給気温度80℃で排気温度が35℃になるまで乾燥した。乾燥後、解砕機(コーミルQC−197S/パウレック製)にて直径1mmのスクリーンを用いて乾式解砕してイルベサルタン造粒物品を得た。
実施例1で得られたイルベサルタン造粒物品(一次造粒物)346.0g、アムロジピンベシル酸塩27.74g(Moehs製)、D−マンニトール153.66g(マンニットC/三菱商事フードテック製)及びトウモロコシデンプン40.0g(局方コーンスターチホワイト/日本コーンスターチ製)を流動層造粒機(パウレック製/MP−01型)に投入し、PVA共重合体6.0g(POVACOAT Type F/大同化成工業製)及び黄色4号アルミニウムレーキ色素0.6g(三栄源エフ・エフ・アイ製)を精製水200gに溶解した液を噴霧し、給気温度75℃で造粒した。引き続き、排気温度が35℃になるまで乾燥した後、網目30meshのステンレス製篩で篩過した。着色造粒物品(二次造粒物)287.0g、クロスポビドン10.0g(CL−SF/BASF製)及びステアリン酸マグネシウム3.0g(太平化学産業製)と共に混合し、ロータリー式打錠機(VIRGO型/菊水製作所製)にて、打圧600kgfで打錠して1錠質量300.0mg、直径9.5mmの素錠(円形2段R錠)を得た。
実施例1で得られたイルベサルタン造粒物品(一次造粒物)346.0g、アムロジピンベシル酸塩27.74g(Moehs製)、D−マンニトール152.26g(マンニットC/三菱商事フードテック製)及びトウモロコシデンプン40.0g(局方コーンスターチホワイト/日本コーンスターチ製)を流動層造粒機(パウレック製/MP−01型)に投入し、PVA共重合体6.0g(POVACOAT Type F/大同化成工業製)及び三二酸化鉄2.0g(癸巳化成製)を精製水200gに溶解した液を噴霧し、給気温度75℃で造粒した。引き続き、排気温度が35℃になるまで乾燥した後、網目30meshのステンレス製篩で篩過した。着色造粒物品(二次造粒物)287.0g、クロスポビドン10.0g(CL−SF/BASF製)及びステアリン酸マグネシウム3.0g(太平化学産業製)と共に混合し、ロータリー式打錠機(VIRGO型/菊水製作所製)にて、打圧600kgfで打錠して1錠質量300.0mg、直径9.5mmの素錠(円形2段R錠)を得た。
実施例1で得られたイルベサルタン造粒物品(一次造粒物)346.0g、アムロジピンベシル酸塩27.74g(Moehs製)、D−マンニトール153.66g(マンニットC/三菱商事フードテック製)及びトウモロコシデンプン40.0g(局方コーンスターチホワイト/日本コーンスターチ製)を流動層造粒機(パウレック製/MP−01型)に投入し、PVA共重合体6.0g(POVACOAT Type F/大同化成工業製)及び黄色5号アルミニウムレーキ色素0.6g(三栄源エフ・エフ・アイ製)を精製水200gに溶解した液を噴霧し、給気温度75℃で造粒した。引き続き、排気温度が35℃になるまで乾燥した後、網目30meshのステンレス製篩で篩過した。着色造粒物品(二次造粒物)287.0g、クロスポビドン10.0g(CL−SF/BASF製)及びステアリン酸マグネシウム3.0g(太平化学産業製)と共に混合し、ロータリー式打錠機(VIRGO型/菊水製作所製)にて、打圧600kgfで打錠して1錠質量300.0mg、直径9.5mmの素錠(円形2段R錠)を得た。
[比較例1]
実施例1で得られたイルベサルタン造粒物品(一次造粒物)346.0g、アムロジピンベシル酸塩27.74g(Moehs製)、D−マンニトール153.66g(マンニットC/三菱商事フードテック製)及びトウモロコシデンプン40.0g(局方コーンスターチホワイト/日本コーンスターチ製)を流動層造粒機(パウレック製/MP−01型)に投入し、PVA共重合体6.0g(POVACOAT Type F/大同化成工業製)及び赤色3号アルミニウムレーキ色素0.6g(三栄源エフ・エフ・アイ製)を精製水200gに溶解した液を噴霧し、給気温度75℃で造粒した。引き続き、排気温度が35℃になるまで乾燥した後、網目30meshのステンレス製篩で篩過した。着色造粒物品(二次造粒物)287.0g、クロスポビドン10.0g(CL−SF/BASF製)及びステアリン酸マグネシウム3.0g(太平化学産業製)と共に混合し、ロータリー式打錠機(VIRGO型/菊水製作所製)にて、打圧600kgfで打錠して1錠質量300.0mg、直径9.5mmの素錠(円形2段R錠)を得た。
実施例2〜4並びに比較例1で得られた各々の錠剤の処方を下記の表1に一覧して示す。尚、各々の錠剤で用いた着色剤の種類については下記の表2に一覧して示す。
Figure 2017137255
Figure 2017137255
[試験例1]光照射前後の類縁物質測定試験
実施例2〜4及び比較例1で得た素錠について、製造直後及び、白熱光3000lxを200時間、合計60万lx・hr照射した後、のアムロジピンの酸化体類縁体の含量をそれぞれHPLC法(定量方法は面積百分率法を使用した)で測定し、その結果を下記の表3に示した。
[試験例2]光照射前後の色差測定
実施例2〜4及び比較例1で得た素錠について、製造直後及び、白熱光3000lxを200時間、合計60万lx・hr照射した後の、各素錠の明度(L*)、色相と彩度を示す色度(a*およびb*)について分光色差計(日本電色工業社製:SE6000型)を用いて測定した。この測定結果から、照射前後の色差(ΔE)を算出して下記の表3に示した。色差は色度値としてCIELab1976に規定されるL*a*b*を用い、ΔEについて下記の式にて算出した。ΔE={(ΔL*)^2+(Δa*)^2(Δb*)^2}^1/2(日本電色工業株式会社、Spectrophotometer SE6000型、取扱説明書より)。
Figure 2017137255
実施例2〜4及び比較例1の試験例1の結果を対比することにより、高強度光照射後のアムロジピン酸化体の含有率は、黄色4号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色5号アルミニウムレーキから選ばれる着色剤を用いた場合には0.4以下に抑えられるが、その他の着色剤(赤色3号アルミニウムレーキ)を用いた場合には0.6以上まで増加することがみられた。よって、黄色4号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色5号アルミニウムレーキから選ばれる着色剤は、光照射条件下の原薬の安定性を有意に向上させる優れた効果をもつことが示された。
また、実施例2〜4及び比較例1の試験例2の結果を対比することにより、高強度光照射前後の素錠の色差(ΔE)は、黄色4号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色5号アルミニウムレーキから選ばれる着色剤を用いた場合には4.0以下に抑えられるが、その他の着色剤(赤色3号アルミニウムレーキ)を用いた場合には15.0以上まで増加することがみられた。よって、黄色4号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色5号アルミニウムレーキから選ばれる着色剤は、光照射条件下の錠剤の着色を有意に抑制させる優れた効果ももつことが示された。尚、特に黄色4号アルミニウムレーキが、優れた錠剤の着色抑制効果をもつことも示された。
よって本発明により得られるイルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩を含有する素錠は、高強度光照射下で保存後の原薬の安定性や錠剤の抗着色性が非常に優れた製剤であることが示された。
本発明によれば、高強度光照射保存条件下での原薬の化学的な安定性と錠剤の抗着色性が高く改善された効果を有する、イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩を含有する高品質な配合錠(特に配合口腔内崩壊錠)を医療現場に提供することを可能にする。

Claims (7)

  1. イルベサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含み、アゾ系染料をレーキ化した顔料、アゾ顔料、及び無機顔料の群から選択される着色剤を含む、素錠。
  2. 着色剤が黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、及び三二酸化鉄の群から選択される、請求項1に記載の素錠。
  3. 口腔内崩壊錠である、請求項1又は2に記載の素錠。
  4. イルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩を含む造粒物を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の素錠。
  5. イルベサルタン又はアムロジピンベシル酸塩、及び着色剤を含む造粒物を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の素錠。
  6. イルベサルタンとアムロジピンベシル酸塩と着色剤を含む造粒物を含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の素錠。
  7. イルベサルタンを含む造粒物を、アムロジピンベシル酸塩と着色剤を共に用いて、更に造粒する製造工程を介する、請求項6に記載の素錠を製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019177132A1 (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 日本新薬株式会社 口腔内崩壊錠

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