JP2017136472A - 遊技台 - Google Patents

Abstract

【課題】弾球遊技機（パチンコ機）や回胴遊技機（スロットマシン）に代表される遊技台に関し、表示手段に特徴をもった遊技台を提供する。
【解決手段】保留アイコンＣｒ，Ｔｒを表示可能な表示手段２０８を備え、表示手段２０８は、装飾図柄の変動表示においてリーチ演出表示（図１４（ｃ）に示すリーチ演出表示）を表示可能であって、リーチ演出表示の表示が開始される前に開始される場合がある予告表示（図１４（ｂ）に示すお姫様のキャラクタがリーチ演出に発展することを告げる演出表示）も表示可能であり、予告表示と、予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間（図１４（ｂ）の期間）がある。
【選択図】図１４

Description

本発明は、弾球遊技機（パチンコ機）や回胴遊技機（スロットマシン）に代表される遊技台に関する。

パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が進入可能な入賞領域、始動領域、可変入賞領域などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が進入すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている。

また、こういった遊技台には始動領域に遊技球が進入すると、始動情報を取得し、その始動情報に基づいて当否判定を行い、当否判定の結果が特定の当否判定の結果になった場合に、遊技者に有利な遊技状態を発生させるようにしている。

遊技台では、この遊技者に有利な遊技状態の発生の有無を制御することにより、遊技者が上述の特典を得る機会を増減させることで遊技台の興趣性を向上させるようにしている（例えば、特許文献１参照）。

さらに、こういった遊技台には、表示手段を備えたものがある。

特開２００８−２００３０２号公報

しかしながら、従来の遊技台は、表示手段に改良の余地がある。

本発明は上記事情に鑑み、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。

上記目的を解決する本発明の遊技台は、
保留アイコンを表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段に表示された保留アイコンの数により保留数が報知可能であり、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示においてリーチ演出表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
前記予告表示の表示は、前記リーチ演出表示の表示が開始される前に開始される場合があり、
前記予告表示と、該予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間がある、
ことを特徴とする。

本発明によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。

パチンコ機１００を正面側（遊技者側）から見た外観斜視図である。 パチンコ機１００を裏側から見た外観斜視図である。 遊技盤２００を正面側（遊技者側）から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 （ａ）は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、（ｂ）は装飾図柄の一例を示したものであり、（ｃ）は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 （ａ）は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、（ｂ）は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 （ａ）は主制御部で実行される先読み処理の流れを示すフローチャートであり、（ｂ）は先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルを示す図であり、（ｃ）は同じく先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルを示す図であり、（ｄ）は事前判定結果記憶部の一例を示す図である。 コマンド設定送信処理の流れを示すフローチャートである。 （ａ）は第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理のフローチャートであり、（ｂ）は第１副制御部４００のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、（ｃ）は第１副制御部４００のタイマ割込処理のフローチャートである。 （ａ）は図９（ａ）に示す第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理におけるコマンド処理のフローチャートであり、（ｂ）は図９（ａ）に示す第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理における演出制御処理のフローチャートである。 従来の事前予告演出の態様と本実施形態における事前予告演出の態様とを比較して示した図である。 図１１（ｆ）に示す事前予告演出の変形例を示す図である。 リーチ演出を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われない例を示す図である。 リーチ演出を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われた例を示す図である。 決闘シーンの演出表示を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われるが、はずれの装飾図柄の組合せが表示される例を示す図である。 大当り遊技中の演出表示を特定の報知とした場合の例を示す図である。

以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台（例えば、パチンコ機１００等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機）について詳細に説明する。
［実施形態１］
＜全体構成＞
まず、図１を用いて、本発明の第１実施形態に係るパチンコ機１００の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機１００を正面側（遊技者側）から見た外観斜視図である。

パチンコ機１００は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠１０２と、本体１０４と、前面枠扉１０６と、球貯留皿付扉１０８と、発射装置１１０と、遊技盤２００と、をその前面（遊技者側）に備える。

外枠１０２は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所（島設備等）へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。

本体１０４は、外枠１０２の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部１１２を介して外枠１０２に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体１０４は、枠状に形成され、内側に空間部１１４を有している。このパチンコ機１００を設置した店舗（遊技店）の店員は、この本体１０４を開閉操作することが可能であり、本体１０４が開いたことを検出する本体開放センサ１０４１が設けられている。

前面枠扉１０６は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機１００の前面側となる本体１０４の前面に対しヒンジ部１１２を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部１１６とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉１０６も開閉操作することが可能であり、前面枠扉１０６が開いたことを検出する前面枠扉センサ１０６１も設けられている。なお、この前面枠扉１０６には、開口部１１６にガラス製又は樹脂製の透明板部材１１８が設けられ、前面側には、スピーカ１２０や枠ランプ１２２が取り付けられている。前面枠扉１０６の後面と遊技盤２００の前面とで遊技領域１２４が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をＬＥＤとするものもランプと称する。

球貯留皿付扉１０８は、パチンコ機１００の前面において本体１０４の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉１０８は、前面枠扉１０６を開放した状態で操作可能となる開放レバー１０８１を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉１０８が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ１０８２も設けられている。球貯留皿付扉１０８は、複数の遊技球（以下、単に「球」と称する場合がある）が貯留可能で且つ発射装置１１０へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿１２６と、上皿１２６に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿１２８と、遊技者の操作によって上皿１２６に貯留された遊技球を下皿１２８へと排出させる球抜ボタン１３０と、遊技者の操作によって下皿１２８に貯留された遊技球を遊技球収集容器（俗称、ドル箱）へと排出させる球排出レバー１３２と、遊技者の操作によって発射装置１１０へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域１２４へと打ち出す球発射ハンドル１３４と、遊技者の操作によって各種演出装置２０６（図２参照）の演出態様に変化を与えるチャンスボタン１３６と、チャンスボタン１３６に内蔵され、そのチャンスボタン１３６を発光させるチャンスボタンランプ１３８と、遊技店に設置されたカードユニット（ＣＲユニット）に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン１４０と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン１４２と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部１４４と、を備える。また、図１に示すパチンコ機１００には、下皿１２８が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ（不図示）が設けられている。

発射装置１１０は、本体１０４の下方に取り付けられ、球発射ハンドル１３４が遊技者に操作されることによって回動する発射杆１４６と、遊技球を発射杆１４６の先端で打突する発射槌１４８と、を備える。この発射装置１１０は、遊技者に球発射ハンドル１３４が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間（例えば０．６秒）の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域１２４へ向けて発射する。

遊技盤２００は、前面に遊技領域１２４を有し、本体１０４の空間部１１４に臨むように、所定の固定部材を用いて本体１０４に着脱自在に装着されている。遊技領域１２４は、遊技盤２００を本体１０４に装着した後、開口部１１６から観察することができる。なお、図１では遊技領域１２４の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図３に示す。

図２は、図１のパチンコ機１００を背面側から見た外観図である。

パチンコ機１００の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク１５０と、この球タンク１５０の下方に位置し、球タンク１５０の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置１５２に導くためのタンクレール１５４とを配設している。

払出装置１５２は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置１５２は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール１５４の下流端に接続する。

スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール１５４を通過して払出装置１５２内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置１５２の下方へ１個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置１５２は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。

払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部６００へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機１００の前面側に配設した上皿１２６に到達するように構成しており、パチンコ機１００は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値（遊技球）をこの構成により付与する（払い出す）。

払出装置１５２の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部３００（図４参照）を構成する主基板１５６を収納する主基板ケース１５８、主制御部３００が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第１副制御部４００（図４参照）を構成する第１副基板１６０を収納する第１副基板ケース１６２、第１副制御部４００が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第２副制御部５００（図４参照）を構成する第２副基板１６４を収納する第２副基板ケース１６６、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部６００（図４参照）を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ１６８を備える払出基板１７０を収納する払出基板ケース１７２、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部６３０（図４参照）を構成する発射基板１７４を収納する発射基板ケース１７６、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部６６０（図４参照）を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ１７８と電源投入時に操作されることによってＲＡＭクリア信号を主制御部３００に出力するＲＡＭクリアスイッチ１８０とを備える電源基板１８２を収納する電源基板ケース１８４、および払出制御部６００とカードユニットとの信号の送受信を行うＣＲインターフェース部１８６を配設している。

図３は、遊技盤２００を正面から見た略示正面図である。

遊技盤２００には、外レール２０２と内レール２０４とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域１２４を区画形成している。

遊技領域１２４の略中央には、演出装置２０６を配設している。この演出装置２０６には、略中央に装飾図柄表示装置２０８を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置２１０と、特別図柄表示装置２１２と、普通図柄保留ランプ２１６と、特別図柄保留ランプ２１８と、高確中ランプ２２２を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。

演出装置２０６は、演出可動体２２４を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。

装飾図柄表示装置２０８は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）によって構成する。この装飾図柄表示装置２０８は、左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂ、右図柄表示領域２０８ｃおよび演出表示領域２０８ｄの４つの表示領域に分割し、左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂおよび右図柄表示領域２０８ｃはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域２０８ｄは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域２０８ａ、２０８ｂ、２０８ｃ、２０８ｄの位置や大きさは、装飾図柄表示装置２０８の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置２０８として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、７セグメント表示装置、有機ＥＬ（ＥｌｅｃｔｒｏＬｕｍｉｎｅＳ３ｅｎｃｅ）表示装置、リール（ドラム）式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。

普図表示装置２１０は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では７セグメントＬＥＤによって構成する。特図表示装置２１２は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では７セグメントＬＥＤによって構成する。この特図表示装置２１２は、本発明にいう図柄表示手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置２０８に表示される装飾図柄は、特図表示装置２１２に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。

普図保留ランプ２１６は、保留している所定の第１の変動遊技（詳細は後述する普図変動遊技）の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数（例えば、２つ）まで保留することを可能としている。特図保留ランプ２１８は、保留している所定の第２の変動遊技（詳細は後述する特図変動遊技）の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数（例えば、４つ）まで保留することを可能としている。高確中ランプ２２２は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ（報知手段）である。この高確中ランプ２２２は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。

また、この演出装置２０６の周囲には、一般入賞口２２６と、普図始動口２２８と、第１特図始動口２３０と、第２特図始動口２３２と、可変入賞口２３４を配設している。

一般入賞口２２６は、本実施形態では遊技盤２００に複数配設しており、この一般入賞口２２６への入球を所定の球検出センサ（図示省略）が検出した場合（一般入賞口２２６に入賞した場合）、図２に示す払出装置１５２を駆動し、所定の個数（例えば、１０個）の球を賞球として図１に示す上皿１２６に排出する。上皿１２６に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口２２６に入球した球は、パチンコ機１００の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球（遊技球）」と呼ぶ。

普図始動口２２８は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域１２４の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤２００の左側に１つ配設している。普図始動口２２８を通過した球は一般入賞口２２６に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口２２８を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機１００は、普図表示装置２１０による普図変動遊技を開始する。

第１特図始動口２３０は、本実施形態では遊技盤２００の中央に１つだけ配設している。この第１特図始動口２３０は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第１の始動領域であり、本発明にいう始動領域の一例に相当する。第１特図始動口２３０への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図２に示す払出装置１５２を駆動し、所定の個数（例えば、３個）の球を賞球として上皿１２６に排出するとともに、特図表示装置２１２による特図変動遊技を開始する。なお、第１特図始動口２３０に入球した球は、パチンコ機１００の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。

第２特図始動口２３２は、本実施形態では第１特図始動口２３０の真下に１つだけ配設している。第２特図始動口２３２の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材２３２１が設けられており、一対の羽根部材２３２１と第２特図始動口２３２を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ（電チュー）と呼ばれる。一対の羽根部材２３２１の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置２１０が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材２３２１が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第２特図始動口２３２への球の入球が可能になる。すなわち、第２特図始動口２３２は、入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する第２の始動領域であり、この第２特図始動口２３２も、本発明にいう始動領域の一例に相当する。第２特図始動口２３２への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置１５２を駆動し、所定の個数（例えば、４個）の球を賞球として上皿１２６に排出するとともに、特図表示装置２１２による特図変動遊技を開始する。なお、第２特図始動口２３２に入球した球は、パチンコ機１００の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。

可変入賞口２３４は、本実施形態では遊技盤２００の中央部下方に１つだけ配設している。この可変入賞口２３４は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材２３４１とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口２３４はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口２３４は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、特図変動遊技に当選して特図表示装置２１２が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材２３４１が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口２３４への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置１５２を駆動し、所定の個数（例えば、１５個）の球を賞球として上皿１２６に排出する。なお、可変入賞口２３４に入球した球は、パチンコ機１００の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。

さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材２３６や、遊技釘２３８を複数個、配設していると共に、内レール２０４の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機１００の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口２４０を設けている。

上皿１２６に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機１００では、遊技者の球発射ハンドル１３４の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆１４６および発射槌１４８によって外レール２０２、内レール２０４を通過させて遊技領域１２４に打ち出す。そして、遊技領域１２４の上部に到達した球は、打球方向変換部材２３６や遊技釘２３８等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口（一般入賞口２２６、可変入賞口２３４）や始動口（第１特図始動口２３０、第２特図始動口２３２）に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口２２８を通過するのみでアウト口２４０に到達する。

＜演出装置２０６＞
次に、パチンコ機１００の演出装置２０６について説明する。

この演出装置２０６の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置２４２およびステージ２４４を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体２２４を配設している。また、演出装置２０６の背面側には、装飾図柄表示装置２０８および遮蔽装置２４６（以下、扉と称する場合がある）を配設している。すなわち、演出装置２０６において、装飾図柄表示装置２０８および遮蔽装置２４６は、ワープ装置２４２、ステージ２４４、および演出可動体２２４の後方に位置することとなる。

ワープ装置２４２は、演出装置２０６の左上方に設けたワープ入口２４２ａに入った遊技球を演出装置２０６の前面下方のステージ２４４にワープ出口２４２ｂから排出する。

ステージ２４４は、ワープ出口２４２ｂから排出された球や遊技釘２３８などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ２４４の中央部には、通過した球が第１特図始動口２３０へ入球し易くなるスペシャルルート２４４ａを設けている。

演出可動体２２４は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部２２４ａと前腕部２２４ｂとからなり、肩の位置に上腕部２２４ａを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部２２４ｂを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体２２４は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置２０８の前方を移動する。

遮蔽装置２４６は、格子状の左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂからなり、装飾図柄表示装置２０８および前面ステージ２４４の間に配設する。左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂの上部には、不図示の２つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置２４６は、左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置２０８を視認し難いように遮蔽する。左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置２０８の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置２０８の表示の全てを視認可能である。また、左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉２４６ａおよび右扉２４６ｂは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置２０８の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置２０８による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ（遮蔽し）、後方の装飾図柄表示装置２０８を全く視認不可にしてもよい。

図３に示す装飾図柄表示装置２０８が本発明にいう報知手段の一例に相当する。また、装飾図柄表示装置２０８は、本発明にいう演出装置の一例にも相当し、この演出装置には、装飾図柄表示装置２０８の他、図１に示すスピーカ１２０や枠ランプ１２２等の装飾ランプ、図３に示す演出可動体２２４および遮蔽装置２４６等も含まれる。

＜制御部＞
次に、図４を用いて、このパチンコ機１００の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。

パチンコ機１００の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部３００と、主制御部３００が送信するコマンド信号（以下、単に「コマンド」と呼ぶ）に応じて主に演出の制御を行う第１副制御部４００と、第１副制御部４００より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第２副制御部５００と、主制御部３００が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部６００と、遊技球の発射制御を行う発射制御部６３０と、パチンコ機１００に供給される電源を制御する電源管理部６６０と、によって構成している。本実施形態では、主制御部３００、第１副制御部４００および第２副制御部５００はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら３つの制御部（３００，４００，５００）は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第１副制御部４００と第２副制御部５００が、主制御部３００の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部３００、第１副制御部４００および第２副制御部５００それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら３つの制御部（３００，４００，５００）を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第１副制御部４００および第２副制御部５００を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。

＜主制御部＞
まず、パチンコ機１００の主制御部３００について説明する。

主制御部３００は、主制御部３００の全体を制御する基本回路３０２を備えており、この基本回路３０２には、ＣＰＵ３０４と、制御プログラムや各種データを記憶するためのＲＯＭ３０６と、一時的にデータを記憶するためのＲＡＭ３０８と、各種デバイスの入出力を制御するためのＩ／Ｏ３１０と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ３１２と、プログラム処理の異常を監視するＷＤＴ３１４を搭載している。なお、ＲＯＭ３０６やＲＡＭ３０８については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第１副制御部４００についても同様である。この基本回路３０２のＣＰＵ３０４は、水晶発振器３１６ｂが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。

また、基本回路３０２には、水晶発振器３１６ａが出力するクロック信号を受信する度に０〜６５５３５の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路３１８と、本体開放センサ１０４１、前面枠扉センサ１０６１、球貯留皿付扉センサ１０８２、および図１に示す下皿１２８が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ３２０が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路３１８および基本回路３０２に出力するためのセンサ回路３２２と、特図表示装置２１２の表示制御を行うための駆動回路３２４と、普図表示装置２１０の表示制御を行うための駆動回路３２６と、各種状態表示部３２８（例えば、普図保留ランプ２１６、第１特図保留ランプ２１８、第２特図保留ランプ２２０、高確中ランプ２２２等）の表示制御を行うための駆動回路３３０と、第２特図始動口２３２や可変入賞口２３４等を開閉駆動する各種ソレノイド３３２を制御するための駆動回路３３４を接続している。

なお、第１特図始動口２３０に球が入賞したことを、各種センサ３２０のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路３２２は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路３１８に出力する。この信号を受信したカウンタ回路３１８は、第１特図始動口２３０に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第１特図始動口２３０に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路３１８は、第２特図始動口２３２に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第２特図始動口２３２に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第２特図始動口２３２に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。

また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口２２６、第１特図始動口２３０、第２特図始動口２３２、可変入賞口２３４など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口２２８を通過する球を検出するセンサがあげられる。

さらに、基本回路３０２には、情報出力回路３３６を接続しており、主制御部３００は、この情報出力回路３３６を介して、外部のホールコンピュータ（図示省略）等が備える情報入力回路３５０にパチンコ機１００の遊技情報（例えば、制御状態を表す情報等）を出力する。

また、主制御部３００には、電源管理部６６０から主制御部３００に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路３３８を設けており、この電圧監視回路３３８は、電源の電圧値が所定の値（本実施形態では９ｖ）未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路３０２に出力する。

また、主制御部３００には、電源が投入されると起動信号（リセット信号）を出力する起動信号出力回路（リセット信号出力回路）３４０を設けており、ＣＰＵ３０４は、この起動信号出力回路３４０から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する（後述する主制御部メイン処理を開始する）。

また、主制御部３００は、第１副制御部４００にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部６００にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第１副制御部４００および払出制御部６００との通信を可能としている。なお、主制御部３００と第１副制御部４００および払出制御部６００との情報通信は一方向の通信であり、主制御部３００は第１副制御部４００および払出制御部６００にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第１副制御部４００および払出制御部６００からは主制御部３００にコマンド等の信号を送信できないように構成している。

＜副制御部＞
次に、パチンコ機１００の第１副制御部４００について説明する。第１副制御部４００は、主に主制御部３００が送信したコマンド等に基づいて第１副制御部４００の全体を制御する基本回路４０２を備えており、この基本回路４０２には、ＣＰＵ４０４と、一時的にデータを記憶するためのＲＡＭ４０８と、各種デバイスの入出力を制御するためのＩ／Ｏ４１０と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ４１２を搭載している。この基本回路４０２のＣＰＵ４０４は、水晶発振器４１４が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路４０２には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのＲＯＭ４０６が接続されている。なお、ＲＯＭ４０６は、制御プログラムと各種演出データとを別々のＲＯＭに記憶させてもよい。

また、基本回路４０２には、スピーカ１２０（およびアンプ）の制御を行うための音源ＩＣ４１６と、各種ランプ４１８の制御を行うための駆動回路４２０と、演出可動体２２４の駆動制御を行うための駆動回路４２２と、演出可動体２２４の現在位置を検出する演出可動体センサ４２４と、図１に示すチャンスボタン１３６の押下を検出するチャンスボタン検出センサ４２６と、演出可動体センサ４２４やチャンスボタン検出センサ４２６からの検出信号を基本回路４０２に出力するセンサ回路４２８と、を接続している。

さらに、第１副制御部４００には、装飾図柄表示装置（液晶表示装置）２０８および遮蔽装置２４６の制御を行うための第２副制御部５００が接続されている。

＜払出制御部、発射制御部、電源管理部＞
次に、パチンコ機１００の払出制御部６００、発射制御部６３０、電源管理部６６０について説明する。

払出制御部６００は、主に主制御部３００が送信したコマンド等の信号に基づいて図２に示す払出装置１５２の払出モータ６０２を制御すると共に、払出センサ６０４が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部６０６を介して、パチンコ機１００とは別体で設けられたカードユニット６０８との通信を行う。

発射制御部６３０は、払出制御部６００が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル１３４内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル１３４の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図１に示す発射杆１４６および発射槌１４８を駆動する発射モータ６３２の制御や、上皿１２６から発射装置１１０に球を供給する球送り装置６３４の制御を行う。

電源管理部６６０は、パチンコ機１００に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部６００と第２副制御部５００に所定電圧を供給する。主制御部３００、第１副制御部４００、および発射制御部６３０は、払出制御部６００から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部６６０は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品（例えば主制御部３００のＲＡＭ３０８等）に所定の期間（例えば１０日間）電源を供給するための蓄電回路（例えば、コンデンサ）を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部６６０から払出制御部６００と第２副制御部５００に所定電圧を供給し、払出制御部６００から主制御部３００と第１副制御部４００と発射制御部６３０に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。

＜図柄の種類＞
次に、図５（ａ）〜（ｃ）を用いて、パチンコ機１００の特図表示装置２１２、装飾図柄表示装置２０８、普通図柄表示装置２１０が停止表示する特図および普図の種類について説明する。

図５（ａ）は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。

第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に球が入球したことを球検出センサである始動口センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置２１２は、７個のセグメントの全点灯と、中央の１個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」（特図変動遊技）を行う。そして、特図の変動開始前に決定した図柄変動表示時間が経過すると、特図表示装置２１２は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称することがある。この図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。

図５（ａ）には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図Ａ」から「特図Ｃ」の３種類の特図が示されている。図５（ａ）においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。

「特図Ａ」は大当り図柄１（特別大当り図柄）であり、「特図Ｂ」は大当り図柄２（通常大当り図柄）である。本実施形態のパチンコ機１００では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。これらの「特図Ａ」および「特図Ｂ」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い（特別大当り）か低い（大当り）かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。特図低確率状態は第１の制御状態の一例に相当し、大当り制御状態は第２の制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態のことを第３の制御状態、あるいは確変状態と称することがある。第２の制御状態や第３の制御状態は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって特別制御状態の一例に相当する。なお、本明細書では制御状態という遊技台（パチンコ機１００）の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。制御状態の移行は主制御部３００が行い、主制御部３００は制御状態移行手段の一例に相当する。

なお、大当り遊技は、１５ラウンド大当り遊技であってもよいし、８ラウンド大当り遊技であってもよく、ラウンド数は特に限定されず所定数であればよい。ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値（所定球数）を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図３に示す可変入賞口２３４の作動回数の最大値を表すものであり、１５ラウンドとは、可変入賞口２３４の１または複数回の開閉動作を１回（１回の作動）として、この作動が最大で１５回続くことを意味する。各ラウンドは所定のラウンド終了条件（例えば所定球数（一例として１０球）の遊技球の進入、所定量の遊技価値（所定球数）の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの１または複数）が成立することにより終了する。

一方、「特図Ｃ」はハズレ図柄である。

以上説明したように、本実施形態のパチンコ機１００では、遊技者の有利度が高くなる大当りと、遊技者の有利度が低くなるハズレとが用意されている。

なお、本実施形態のパチンコ機１００には、大当り図柄１（特別大当り図柄）として「特図Ａ」以外の図柄も用意されており、大当り図柄２（通常大当り図柄）やハズレ図柄についても同様である。

図５（ｂ）は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾１」〜「装飾１０」の１０種類がある。第１特図始動口２３０または第２特図始動口２３２に球が入賞したこと、すなわち、第１特図始動口２３０に球が入球したことを第１始動口センサが検出したこと、あるいは第２特図始動口２３２に球が入球したことを第２始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置２０８の左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂ、右図柄表示領域２０８ｃの各図柄表示領域に、「装飾１」→「装飾２」→「装飾３」→・・・・「装飾９」→「装飾１０」→「装飾１」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置２０８は、特図表示装置２１２とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、「特図Ａ」を報知する場合には、図柄表示領域２０８ａ〜２０８ｃに、同じ奇数の装飾図柄が３つ並んだ“装飾図柄の組合せ２”（例えば「装飾３−装飾３−装飾３」や「装飾７−装飾７−装飾７」等）を停止表示する。また、「特図Ｂ」を報知する場合には、図柄表示領域２０８ａ〜２０８ｃに、同じ偶数の装飾図柄が３つ並んだ“装飾図柄の組合せ１”（例えば「装飾２−装飾２−装飾２」や「装飾４−装飾４−装飾４」等）を停止表示する。さらに、はずれ図柄である「特図Ｃ」を報知する場合には、図柄表示領域２０８ａ〜２０８ｃに、“装飾図柄の組合せ１”および“装飾図柄の組合せ２”以外の装飾図柄の組合せ（例えば、ばらけ目）を停止表示する。以下、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様（例えば、“装飾図柄の組合せ２”）を停止表示するまでの一連の表示も図柄変動停止表示と称することがある
図５（ｃ）は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図Ａ」と、はずれ図柄である「普図Ｂ」の２種類がある。普図始動口２２８を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置２１０は、７個のセグメントの全点灯と、中央の１個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」（普図変動遊技）を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図Ａ」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図Ｂ」を停止表示する。この図５（ｃ）においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。

＜主制御部メイン処理＞
次に、図６（ａ）を用いて、図４に示す主制御部３００のＣＰＵ３０４が実行する主制御部メイン処理について説明する。図６（ａ）は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。

まず、主制御部３００のＲＡＭ３０８には、大当り時特図判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、大当り時特図判定用乱数カウンタ、およびタイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのＲＡＭ３０８には、保留数、大当り判定用乱数値、大当り時特図判定用乱数値、当否事前判定結果、特図事前判定結果、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。またＲＡＭ３０８には、当否判定（抽選）の開始を保留することができる最大数（この例では４つ）の領域に区分けされた保留記憶部が用意されている。この特図の保留記憶部には、後述するように、大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値の２つの乱数値を１セットにしてこれら２つの乱数値が入賞順（保留順）に１セットずつ１領域ごとに格納される。

上述したように、図４に示す主制御部３００には、電源が投入されると起動信号（リセット信号）を出力する起動信号出力回路（リセット信号出力回路）３４０を設けている。この起動信号を入力した基本回路３０２のＣＰＵ３０４は、リセット割込によりリセットスタートしてＲＯＭ３０６に予め記憶している制御プログラムに従って図６に示す主制御部メイン処理を実行する。

ステップＳ１０１では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定１として、ＣＰＵ３０４のスタックポインタ（ＳＰ）へのスタック初期値の設定（仮設定）、割込マスクの設定、Ｉ／Ｏ３１０の初期設定、ＲＡＭ３０８に記憶する各種変数の初期設定、およびＷＤＴ３１４への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、ＷＤＴ３１４に、初期値として３２．８ｍｓに相当する数値を設定する。次に、ＷＤＴ３１４のカウンタの値をクリアし、ＷＤＴ３１４による時間計測を再始動する（以下、この処理をＷＤＴ処理と称する）。ＷＤＴ処理に続いて、ステップＳ１０１の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路３３８が、電源管理部６６０が第２副制御部５００を介して主制御部３００に供給している電源の電圧値が所定の値（本実施形態では９ｖ）未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合（ＣＰＵ３０４が電源の遮断を検知した場合）にはＷＤＴ処理に戻り、低電圧信号がオフの場合（ＣＰＵ３０４が電源の遮断を検知していない場合）には初期設定２を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値（９Ｖ）に達しない場合にもステップＳ１０３に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップＳ１０５は繰り返し実行される。初期設定２では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ３１２に設定する処理、Ｉ／Ｏ３１０の所定のポート（例えば試験用出力ポート、第１副制御部４００への出力ポート）からクリア信号を出力する処理、ＲＡＭ３０８への書き込みを許可する設定等を行う。

次いで、ステップＳ１０３では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および大当り時特図判定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための２つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップＳ１０５に進む。

ステップＳ１０５では、演出乱数更新処理を行う。主制御部３００のＲＡＭ３０８には、タイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、０から９９の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップＳ１０５では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップＳ１０３に戻る。

主制御部３００は、所定の周期（例えば４ｍｓ）ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップＳ１０３およびＳ１０５の処理を繰り返し実行する。

＜主制御部タイマ割込処理＞
次に、図６（ｂ）を用いて、主制御部３００のＣＰＵ３０４が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図６（ｂ）は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。

図４に示す主制御部３００は、所定の周期（本実施形態では約４ｍｓに１回）でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ３１２を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、ＣＰＵ３０４の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、ＷＤＴ３１４を定期的に（本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約２ｍｓに１回）リスタートを行ったりする。

まず、ステップＳ２０１では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、Ｉ／Ｏ３１０の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図４に示す各種センサ３２０の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、ＲＡＭ３０８に各種センサ３２０ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理（約４ｍｓ前）で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、ＲＡＭ３０８に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をＲＡＭ３０８に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理（約２ｍｓ前）で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、ＲＡＭ３０８に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。

また、このステップＳ２０１では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去３回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約２ｍｓという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップＳ２０５では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して２回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図４に示す主制御部３００のＲＯＭ３０６には、入賞判定パターン情報（本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報）が記憶されている。このステップＳ２０５では、各々の球検出センサにおいて過去３回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報（本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報）と一致した場合に、一般入賞口２２６、可変入賞口２３４、第１特図始動口２３０、および第２特図始動口２３２への入球、または普図始動口２２８の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口２２６、２３４やこれらの始動口２３０、２３２、２２８への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口２２６への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去３回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口２２６へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口２２６への入賞に伴う処理を行うが、過去３回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口２２６への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部３００のＲＯＭ３０６には、入賞判定クリアパターン情報（本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報）が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去３回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。

基本乱数初期値更新処理（ステップＳ２０３）では、大当り時特図判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を０〜９９の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理（ステップＳ２０５）では、大当り時特図判定用乱数カウンタの値を０〜９９の範囲で更新し、大当り時特図判定用乱数カウンタが１周するごとに、その生成用カウンタの値を、大当り時特図判定用乱数カウンタにセットする。

ステップＳ２０７では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置２１０に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置２１２に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。

入賞判定処理（ステップＳ２０９）では、まず、入賞口２２６、２３４や始動口２３０、２３２、２２８に入賞があった場合に、ＲＡＭ３０８に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、１を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。

続いて、この入賞判定処理では、第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数（本実施形態では４）未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図４に示すカウンタ回路３１８から取得したハードウェア乱数を加工した値（ハードウェア乱数の値＋Ｒレジスタの値＋１）である。一方、大当り時特図判定用乱数値は、ＲＡＭ３０８に設けられた大当り時特図判定用乱数カウンタから取得したソフトウェア乱数を加工した値（ソフトウェア乱数の値＋Ｒレジスタの値＋１）である。図４に示すカウンタ回路３１８、ＲＡＭ３０８に設けられた大当り時特図判定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部３００を併せたものが、本発明にいう始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値（始動情報）は、ＲＡＭ３０８に設けた特図の保留記憶部の、入賞順（保留順）に応じた空いている領域に、１セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数（ここでは４個）まで記憶可能な、本発明にいう始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値（始動情報）をＲＡＭ３０８に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部３００のＣＰＵ３０４は、ＲＡＭ３０８に記憶されている特図の保留数の値に１を加算し、特図の保留数が１増加する。したがって、主制御部３００のＣＰＵ３０４が保留手段の一例に相当する。

また、普図始動口２２８を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数（本実施形態では２）未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、ＲＡＭ３０８に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第１特図始動口２３０、第２特図始動口２３２、普図始動口２２８、または可変入賞口２３４への入賞（入球）を検出した場合に、第１副制御部４００に送信すべき送信情報に、第１特図始動口２３０、第２特図始動口２３２、普図始動口２２８、および可変入賞口２３４への入賞（入球）の有無を示す入賞受付情報を設定する。

なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップＳ２１１に進む。

また、この入賞判定処理（ステップＳ２０９）が終了すると先読み処理が呼び出される。

図７（ａ）は、主制御部で実行される先読み処理の流れを示すフローチャートである。

この先読み処理では、まず、ＲＡＭ３０８に設けた特図の保留記憶部を参照し、始動情報が増加したか否かを判定する（Ｓ２０９１）。ここで始動情報が増加していなければ、この先読み処理は終了になり、始動情報が増加していれば、増加した始動情報を先読みする（ステップＳ２０９３）。ステップＳ２０９３では、ＲＡＭ３０８に設けられた特図の保留記憶部内の、増加した始動情報、すなわち最も新しい、大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値の２つの乱数値のセットを先読みする。

次いで、先読みした始動情報を参照して事前判定を行う（ステップＳ２０９５）。

図７（ｂ）は、先読み処理で用いられる当否事前判定用テーブルを示す図であり、同図（ｃ）は、同じく先読み処理で用いられる特図事前判定用テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部３００のＲＯＭ３０６に記憶されている。

本実施形態のパチンコ機１００では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。特図高確率状態であることは確率変動中と呼ばれる。主制御部３００のＲＡＭ３０８には、確変フラグが用意されている。この確率変動グラグがオンに設定されていると、特図高確率状態（確率変動中）であり、確率変動グラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。

図７（ｂ）に示す当否先読み用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。ステップＳ２０９５における事前判定では、まず、先読みした大当り判定用乱数値（取り得る数値範囲は０〜６５５３５）が、図７（ｂ）に示す当否先読み用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、ＲＡＭ３０８に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、先読みした大当り判定用乱数値が、１０００〜１２１７であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と判定し、それ以外（０〜９９９，１２１８〜６５５３５）であるときには、当否事前判定結果は「はずれ」と判定する。また、確変フラグを参照し、特図高確率状態の場合には、先読みした大当り判定用乱数値が、１０００〜２０８９であるときには、当否事前判定結果は「大当り」と判定し、それ以外（０〜９９９，２０９０〜６５５３５）であるときには、当否事前判定結果は「はずれ」と判定する。したがって、大当り判定用乱数値が、１０００〜１２１７であれば、特図高確率状態であっても特図低確率状態であっても、大当りになる。なお、後述する特図関連処理（図６（ｂ）に示すステップＳ２１３）でも、図７（ｂ）に示す当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の当否判定用テーブルを用いて特図変動遊技の当否判定を改めて行い、ここでの判定結果は、あくまで事前判定の結果である。

当否事前判定結果が、「大当り」の場合には、今度は、先読みした大当り時特図判定用乱数値（取り得る数値範囲は０〜９９）が図７（ｃ）に示す特図事前判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。図７（ｃ）に示す特図事前判定用テーブルには、特図事前判定結果として、図５（ａ）に示す「特図Ａ」（大当り図柄１である特別大当り図柄）と「特図Ｂ」（大当り図柄２である通常大当り図柄）それぞれに対応した乱数範囲が規定されている。先読みした大当り時特図判定用乱数値が、０〜４９であるときには、特図事前判定み結果は「大当図柄１」と判定し、５０〜９９であるときには、「大当り図柄２」と判定する。ここでは、特図の図柄を事前判定しているが、特別大当り（確変大当り）か否かを事前判定していることにもなる。なお、図５（ａ）を用いて説明したように、はずれ図柄は「特図Ｃ」の１種類しかないため、当否事前判定結果が「はずれ」の場合には、特図の図柄の事前判定は行わない。また、ここでの判定結果も、あくまで事前判定の結果であり、特図の図柄の判定（特別大当りの判定）も後述する特図関連処理（図６（ｂ）に示すステップＳ２１３）において改めて行われる。

以上説明した始動情報の先読みや、先読みした始動情報を用いての事前判定は、後述する特図関連処理（Ｓ２１３）の当否判定（本抽選）が行われる前に実行されるものである。図７（ａ）に示すステップＳ２０９３を実行する主制御部３００が、本発明にいう始動情報先読手段の一例に相当し、ステップＳ２０９５を実行する主制御部３００が、本発明にいう事前判定手段の一例に相当する。

主制御部３００のＲＡＭ３０８には、保留ごとの領域に区分けされた事前判定結果記憶部が設けられている。図７（ｂ）に示す特図事前判定結果を表す情報（大当り図柄１，大当り図柄２，はずれ図柄）は、その事前判定結果記憶部の、対応する保留の領域に格納される。

図７（ｄ）は、事前判定結果記憶部の一例を示す図である。

図７（ｄ）に示す、４つの領域に区分けされた事前判定結果記憶部には、先読みした始動情報を事前判定した結果を表す事前判定情報が格納されている。この事前判定結果記憶部の、最も古い保留に対応した領域（図中の保留１参照）には「はずれ図柄」が格納され、次に古い保留に対応した領域（図中の保留２参照）にも「はずれ図柄」が格納され、３番目に古い保留に対応した領域（図中の保留３参照）にも「はずれ図柄」が格納され、最も新しい保留に対応した領域（図中の保留４参照）には「大当り図柄１」が格納されている。なお、事前判定結果記憶部には、「保留なし」が格納されることもある。

また、特図１の始動情報を先読みして事前判定を行った結果、特定の結果（例えば「大当り図柄１」や「大当り図柄２」）であった場合に、以降の先読みや事前判定を行わず、新しい保留に対応した領域には「未判定」を格納するようにしてもよい。より具体的には、所定の制御状態中［例えば、事前判定で大当りや電サポがつく大当り（例えば大当り制御状態終了後に電サポ状態になる大当りなど）となる始動情報が所定の始動情報記憶手段（例えば始動情報記憶手段、特図１、特図２といった２つの特図表示装置を備えている場合であれば、特図１用の第１の始動情報記憶手段、特図２用の第２の始動情報記憶手段など、特に特図２を特図１より優先させて図柄変動停止表示を行なう特図２優先変動の場合は第１の始動情報記憶手段）に記憶されていると判定された後の制御状態、当否判定で大当りや電サポがつく大当りとなる始動情報が所定の始動情報記憶手段に記憶されていると判定された後の制御状態、大当り中の制御状態、電サポ中の制御状態など］は所定の始動情報（例えば「未判定情報」）が所定の事前判定結果記憶部（例えば、特図１用事前判定結果記憶部など）に記憶されるようにしてもよい。さらに、所定の制御状態中でも事前判定を行ない、所定の事前判定結果記憶部に事前判定の結果を記憶しておくが、該所定の制御状態中は、所定の事前判定結果記憶部に記憶されている事前判定の結果を主制御部３００から第１副制御部４００に送信しないように構成してもよいし、該事前判定の結果の代わりに所定の送信情報（例えば未判定情報など）を送信するようにしてもよい。

ここで、図６（ｂ）に示す主制御部タイマ割込処理についての説明を再開する。図６（ｂ）に示すステップＳ２１１では普図関連処理が行われる。この普図関連処理では、まず、普図の状態に対応する複数の処理のうちの１つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中（上述する普図表示図柄更新タイマの値が１以上）における普図関連処理では、普通図柄表示装置２１０を構成する７セグメントＬＥＤの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置２１０は普図の変動表示（普図変動遊技）を行う。

また、普図変動表示時間が経過したタイミング（普図表示図柄更新タイマの値が１から０になったタイミング）における普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置２１０を構成する７セグメントＬＥＤの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置２１０を構成する７セグメントＬＥＤの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部３００のＲＡＭ３０８には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置２１０は、当り図柄（図５（ｃ）に示す普図Ａ）およびはずれ図柄（図５（ｃ）に示す普図Ｂ）いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間（例えば５００ｍ秒間）、その表示を維持するためにＲＡＭ３０８に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。

また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング（普図停止時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）における普図関連処理では、ＲＡＭ３０８の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間（例えば２秒間）、第２特図始動口２３２の羽根部材２３２１の開閉駆動用のソレノイド（３３２）に、羽根部材２３２１を開放状態に保持する信号を出力するとともに、ＲＡＭ３０８に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。

また、所定の開放期間が終了したタイミング（羽根開放時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する普図関連処理では、所定の閉鎖期間（例えば５００ｍ秒間）、羽根部材２３２１の開閉駆動用のソレノイド（３３２）に、羽根部材２３２１を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、ＲＡＭ３０８に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。

また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング（羽根閉鎖時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する普図関連処理では、ＲＡＭ３０８の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング（普図停止時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）における普図関連処理でも、ＲＡＭ３０８の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図関連処理では、何もせずに次のステップＳ２２３に移行するようにしている。

続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第２特図始動口２３２の開閉制御を行っておらず（普図の状態が非作動中）、且つ、保留している普図変動遊技の数が１以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはＲＡＭ３０８に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置２１０に普図を変動表示する時間を１つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、ＲＡＭ３０８に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、ＲＡＭ３０８に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から１を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。

図６（ｂ）に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップＳ２１１の普図関連処理に続いて特図関連処理（ステップＳ２１３）を行う。この特図関連処理ではまず、特図状態更新処理を行う。この特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の８つの処理のうちの１つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中（上述の特図表示図柄更新タイマの値が１以上）における特図状態更新処理では、特図表示装置２１２を構成する７セグメントＬＥＤの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置２１２は特図の変動表示（特図変動遊技）を行う。

また、主制御部３００のＲＡＭ３０８には、大当りフラグ、および確変フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図の図柄変動表示時間が経過したタイミング（特図表示図柄更新タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する特図状態更新処理では、大当りフラグはオン、確変フラグもオンの場合には図５（ａ）に示す特図Ａ、大当りフラグはオン、確変フラグはオフの場合には特図Ｂ、大当りフラグがオフの場合には特図Ｃそれぞれの態様となるように、特図表示装置２１２を構成する７セグメントＬＥＤの点灯・消灯駆動制御を行い、ＲＡＭ３０８の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置２１２は、大当り図柄１（特図Ａ）、大当り図柄２（特図Ｂ）、およびはずれ図柄（特図Ｃ）のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間（例えば５００ｍ秒間）その表示を維持するためにＲＡＭ３０８に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。

主制御部３００のＲＡＭ３０８には送信情報記憶領域が設けられており、後述するコマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるためにその送信情報記憶領域に４Ｈを送信情報（一般情報）として追加記憶して処理を終了する。

また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、特図変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング（特図停止時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）における特図状態更新処理では、ＲＡＭ３０８の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間（例えば３秒間）すなわち装飾図柄表示装置２０８による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにＲＡＭ３０８に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に５Ｈを送信情報（コマンド種別）として追加記憶する。

また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング（特図待機時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間（例えば２９秒間、または可変入賞口２３４に所定球数（例えば１０球）の遊技球の入賞を検出するまで。）図３に示す可変入賞口２３４の扉部材２３４１の開閉駆動用のソレノイド（３３２）に、扉部材２３４１を開放状態に保持する信号を出力するとともに、ＲＡＭ３０８に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に７Ｈを送信情報（コマンド種別）として追加記憶する。

また、所定の開放期間が終了したタイミング（扉開放時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間（例えば１．５秒間）可変入賞口２３４の扉部材２３４１の開閉駆動用のソレノイド（３３２）に、扉部材２３４１を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、ＲＡＭ３０８に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に８Ｈを送信情報（コマンド種別）として追加記憶する。

また、この扉部材２３４１の開放・閉鎖制御を所定回数（例えば１５ラウンドや２ラウンド）繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間（例えば３秒間）すなわち装飾図柄表示装置２０８による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにＲＡＭ３０８に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。

さらに、コマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に６Ｈを送信情報（コマンド種別）として追加記憶する。

また、所定の終了演出期間が終了したタイミング（演出待機時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）で開始する特図状態更新処理では、ＲＡＭ３０８の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング（特図停止時間管理用タイマの値が１から０になったタイミング）における特図状態更新処理でも、ＲＡＭ３０８の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。

特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理では、所定の特図変動開始条件成立によって抽選（当否判定）の実行、停止表示する特図の決定、およびタイマ番号の決定を行う。特図変動開始条件は、前回の特図の変動表示が終了し、所定の特図停止期間（例えば０．７秒）が経過したことが条件になる。この特図変動開始条件が満足されていれば、ＲＡＭ３０８に設けられた保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報すなわち１セット分の乱数値（大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値）を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報（乱数値のセット）を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を保留記憶部から取り出し、さらに保留記憶部に始動情報が格納されていれば、Ｎ番目に古い始動情報を保留記憶部におけるＮ−１番目に古い始動情報として設定したことになる。また、ＲＡＭ３０８に記憶している保留数を１減算する。ＲＡＭ３０８の保留記憶部から１セット分の乱数値（大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値）を取り出す処理を行う主制御部３００が、本発明にいう始動情報取得手段の一例に相当する。

主制御部３００のＲＯＭ３０６には、図７（ｂ）に示す当否事前判定用テーブルと同じ内容の当否決定用テーブル、および同図（ｃ）に示す特図事前判定用テーブルと同じ内容の特図決定用テーブルが記憶されている。

主制御部３００のＣＰＵ３０４は、ＲＡＭ３０８の保留記憶部から、始動情報すわなち１セット分の乱数値（大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値）を取り出すと、まず、大当り判定用乱数値（取り得る数値範囲は０〜６５５３５）が当否決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、当否決定結果として「大当り」または「はずれ」を導出する。この「大当り」または「はずれ」を導出することが抽選に相当する。

当否決定結果が、「大当り」の場合には、今度は、大当り時特図判定用乱数値（取り得る数値範囲は０〜９９）が特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図決定結果として「大当り図柄１」または「大当り図柄２」を導出する。なお、当否判定結果が、「はずれ」の場合には、はずれ用の特図は１種類であるため判定は行わない。特図決定結果は、特図表示装置２１２によって停止表示されることになる図柄を表す情報である。

上記抽選および特図の決定を行う主制御部３００が、本発明にいう当否判定手段の一例に相当する。

また、主制御部３００のＲＯＭ３０６には、タイマ番号決定用テーブルも記憶されている。特図関連処理（ステップＳ２１３）では、当否決定結果や特図決定結果が得られると、ＲＡＭ３０８に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタから、０から９９の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数を取得する。このタイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。

主制御部３００のＣＰＵ３０４は、取得したタイマ番号決定用乱数に基づいて、不図示のタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。このタイマ番号の判定は、当否判定結果、特図決定結果、所定の乱数（例えばタイマ番号決定用乱数）、および所定の期間情報テーブル（例えばタイマ選択テーブル）を用いて行なわれ、先読み処理による先読み結果や事前判定の結果には基づかずに行なわれる。

タイマ番号は、特図表示装置２１２が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち変動表示する時間（図柄変動表示時間）を表すものであるが、装飾図柄の変動表示時間としてもよい。

本実施形態では、タイマ番号はタイマ１〜７まで用意されている。タイマ１に決定されると、特図変動時間が２秒になる超短縮された図柄変動表示時間になり、タイマ２に決定されると、特図変動時間が５秒になる短縮された図柄変動表示時間になる。なお、タイマ１あるいはタイマ２に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ３に決定されると、特図変動時間が１０秒の通常の変動時間（基準となる変動時間）になる。タイマ１〜タイマ３では図３に示す装飾図柄表示装置２０８における装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ４に決定されると、特図変動時間が１２秒の変動時間になり、装飾図柄表示装置２０８における装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に２つの図柄表示領域（例えば、図３に示す左右図柄表示領域２０８ａ、２０８ｃ）が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの１つの図柄表示領域（例えば中図柄表示領域２０８ｂ）が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄（停止表示している図柄表示領域と等しい図柄）を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ（図５（ｂ）に示す“装飾図柄の組合せ１”や“装飾図柄の組合せ２”）を停止表示することとなる状態のことである。タイマ５に決定されると特図変動時間が４０秒の変動時間になり、タイマ６に決定されると特図変動時間が５０秒の変動時間になる。タイマ５又はタイマ６に決定されると装飾図柄表示装置２０８における装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの（ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ等）である。なお、リーチにはこの他、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等の特殊変動もあり、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。

このリーチは、特図関連処理（Ｓ２１３）の当否判定（本抽選）の結果が特定の当否判定結果（遊技者の有利度が高い所定の結果）になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。

タイマ７は特図変動時間が２０秒の変動時間になることを表し、タイマ７に決定されると装飾図柄表示装置２０８における装飾図柄の変動パターンは特殊変動が選択される。ここにいう特殊変動とは、例えば、ロングリーチはずれや、左図柄表示領域２０８ａ、右図柄表示領域２０８ｃ、中図柄表示領域２０８ｂの順に装飾図柄を一つずつ停止させる変動である。

続いて、図６（ｂ）に示す主制御部タイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理（ステップＳ２１５）について説明する。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第１副制御部４００に送信される。なお、第１副制御部４００に送信する出力予定情報は本実施形態では１６ビットで構成しており、ビット１５はストローブ情報（オンの場合、データをセットしていることを示す）、ビット１１〜１４はコマンド種別、ビット０〜１０はコマンドデータ（コマンド種別に対応する所定の情報）で構成している。

図８は、コマンド設定送信処理の流れを示すフローチャートである。

このコマンド設定処理では、まず、上述のＲＡＭ３０８に設けられた事前判定結果記憶部の、最も新しい保留に対応した領域に事前判定結果が記憶されているか否かを判定する（ステップＳ２１５１）。ここで事前判定結果が記憶されていれば、事前判定結果コマンドを生成し（ステップＳ２１５３）、ステップＳ２１５５へ進む。事前判定結果コマンドのコマンドデータには、事前判定の結果（大当り図柄１なのか大当り図柄２なのかはずれ図柄なのか）を表す情報を含める。一方、事前判定結果が記憶されていなければ、ステップＳ２１５５へ直接進む。

ステップＳ２１５５では、その他のコマンドを生成する。このステップＳ２１５５では、その他のコマンドとして、例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、復電コマンド、ＲＡＭクリアコマンドなどを生成する。

具体的には、図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報（確変フラグの設定状態を表す情報）、上述のタイマ番号を示す情報等を含ませ、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報（特図決定結果）、制御状態を表す情報などを含ませ、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含ませる。また、基本コマンドの場合は、コマンドデータにデバイス情報、第１特図始動口２３０への入賞の有無、第２特図始動口２３２への入賞の有無、可変入賞口２３４への入賞の有無などを含ませる。

ステップＳ２１５５に続くステップＳ２１５７では、第１副制御部４００に、ステップＳ２１５３やステップＳ２１５５で生成したコマンドを送信し、コマンド設定送信処理は終了する。第１副制御部４００では、受信したコマンドに含まれるコマンド種別により、主制御部３００における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、受信したコマンドに含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。

なお、図８のフローチャートには図示されていないが、このコマンド設定送信処理では、図４に示す払出制御部６００にもコマンドを送信する。払出制御部６００に出力する出力予定情報および払出要求情報は１バイトで構成しており、ビット７にストローブ情報（オンの場合、データをセットしていることを示す）、ビット６に電源投入情報（オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す）、ビット４〜５に暗号化のための今回加工種別（０〜３）、およびビット０〜３に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。

次に、図６（ｂ）に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理（ステップＳ２１７）を行う。この外部出力信号設定処理では、ＲＡＭ３０８に記憶している遊技情報を、図４に示す情報出力回路３３６を介してパチンコ機１００とは別体の情報入力回路３５０に出力する。

ステップＳ２１９では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップＳ２０１において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第１副制御部４００に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第１副制御部４００に送信される。また、図４に示す各種ソレノイド３３２を駆動して第２特図始動口２３２や、可変入賞口２３４の開閉を制御したり、表示回路３２４、３２６、３３０を介して普通図柄表示装置２１０、特図表示装置２１２、各種状態表示部３２８などに出力する表示データを、Ｉ／Ｏ３１０の出力ポートに設定する。

ステップＳ２１９のデバイス監視処理が終了すると、図６（ａ）に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップＳ２０１で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合（電源の遮断を検知した場合）には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてＲＡＭ３０８の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
＜第１副制御部４００の処理＞
図９を用いて、第１副制御部４００の処理について説明する。なお、同図（ａ）は、第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理のフローチャートである。

まず、同図（ａ）のステップＳ３０１では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップＳ３０１の初期設定が実行される。この初期設定では、図４に示すＩ／Ｏポート４１０の初期設定や、ＲＡＭ４０８内の記憶領域の初期化処理等を行う。

ステップＳ３０３では、タイマ変数が１０以上か否かを判定し、タイマ変数が１０となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が１０以上となったときには、ステップＳ３０５の処理に移行する。

ステップＳ３０５では、タイマ変数に０を代入する。

ステップＳ３０７では、コマンド処理を行う。第１副制御部４００のＣＰＵ４０４は、主制御部３００からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理については詳しくは後述する。

ステップＳ３０９では、演出制御処理を行う。例えば、Ｓ３０７で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをＲＯＭ４０６から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。この連続演出処理についても、詳しくは後述する。

ステップＳ３１１では、図１に示すチャンスボタン１３６の押下を検出していた場合、ステップＳ３０９で更新した演出データをチャンスボタン１３６の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。

ステップＳ３１３では、更新された演出データの中に音源ＩＣ４１６への命令がある場合には、この命令を音源ＩＣ４１６に出力する。

ステップＳ３１５では、更新された演出データの中に各種ランプ４１８の駆動回路４２０への命令がある場合には、この命令を駆動回路４２０に出力する。

ステップＳ３１７では、更新された演出データの中に演出可動体２２４の駆動回路４２２への命令がある場合には、この命令を駆動回路４２２に出力する。

ステップＳ３１９では情報送信処理を行いＳ３０３へ戻る。第１副制御部４００のＲＡＭ４０８にも、主制御部３００のＲＡＭ３０８と同様に送信情報記憶領域が設けられており、ステップＳ３１９では、ＲＡＭ４０８に設けられた送信情報記憶領域に記憶されている情報を制御コマンドとして第２副制御部５００に送信する。

次に、図９（ｂ）を用いて、第１副制御部４００のコマンド受信割込処理について説明する。図９（ｂ）は、第１副制御部４００のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第１副制御部４００が、主制御部３００が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップＳ３３１では、主制御部３００が出力したコマンドを未処理コマンドとしてＲＡＭ４０８に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。

次に、図９（ｃ）を用いて、第１副制御部４００のＣＰＵ４０４によって実行する第１副制御部タイマ割込処理について説明する。図９（ｃ）は、第１副制御部４００のタイマ割込処理のフローチャートである。第１副制御部４００は、所定の周期（本実施形態では２ｍｓに１回）でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。

第１副制御部タイマ割込処理のステップＳ３４１では、図９（ａ）に示す第１副制御部メイン処理におけるステップＳ３０３において説明したＲＡＭ４０８のタイマ変数記憶領域の値に、１を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップＳ３０３において、タイマ変数の値が１０以上と判定されるのは２０ｍｓ毎（２ｍｓ×１０）となる。

第１副制御部タイマ割込処理のステップＳ３４３では、ステップＳ３１９で設定された第２副制御部５００への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。

図１０（ａ）は、図９（ａ）に示す第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理におけるコマンド処理のフローチャートである。

第１副制御部４００におけるコマンド処理では、まず、ＲＡＭ４０８のコマンド記憶領域に記憶されている未処理コマンドである事前判定結果コマンド内に、事前判定結果が「はずれ図柄」以外、すなわち事前判定結果が「大当り図柄１」あるいは「大当り図柄２」であることを表す情報が含まれているか否かを判定する（ステップＳ３０７１）。第１副制御部４００のＲＡＭ４０８には事前予告演出実行フラグと事前予告演出実行禁止フラグが用意されている。ステップＳ３０７１における判定で「はずれ図柄」以外であることを表す情報が含まれているという結果であれば、事前予告演出実行フラグの方をオンに設定し（ステップＳ３０７２）、ステップＳ３０７３へ進む。一方、「はずれ図柄」であることを表す情報が含まれているという判定結果であれば、ステップＳ３０７３へ直接進む。

ステップＳ３０７３では、ＲＡＭ４０８のコマンド記憶領域に、特図の図柄変動を停止することを指示する図柄停止コマンドが未処理コマンドとして記憶されているか否かを判定し、記憶されてなければステップＳ３０７６へ進み、記憶されていれば今度は事前予告演出実行禁止フラグがオンに設定されているか否かを判定し（ステップＳ３０７４）、事前予告演出実行禁止フラグがオフであればステップＳ３０７６へ進む。一方、事前予告演出実行禁止フラグがオンであれば、その事前予告演出実行禁止フラグをオフに設定し（ステップＳ３０７５）、ステップＳ３０７６へ進む。

ステップＳ３０７６ではその他の処理を行い、コマンド処理を終了し、第１副制御部メイン処理に復帰する。

なおここでは、事前判定結果コマンド内に、事前判定結果が「大当り図柄１」あるいは「大当り図柄２」であることを表す情報が含まれていれば１００％の確率で事前予告演出実行フラグがオンされるが、その情報が含まれていれば所定の乱数値を取得して、その乱数値を用いた抽選処理を行い、１００％未満の特定の確率で事前予告演出実行フラグをオンするようにしてもよい。すなわち、後述する事前予告演出を事前判定結果に基づいて、特定の確率で行う態様であってもよい。また、事前判定結果コマンド内に、事前判定結果が「はずれ図柄」であることを表す情報が含まれている場合であっても、所定の確率（例えば、上記特定の確率未満の確率）で事前予告演出実行フラグをオンするようにしてもよい。こうするこで、後述する事前予告演出の偽の演出が行われることになり、遊技の興趣がより向上する。

図１０（ｂ）は、図９（ａ）に示す第１副制御部４００のＣＰＵ４０４が実行するメイン処理における演出制御処理のフローチャートである。

第１副制御部４００のＲＯＭ４０６には演出データが記憶されており、この演出データは、図１に示すスピーカ１２０や枠ランプ１２２等の装飾ランプ、図３に示す装飾図柄表示装置２０８、演出可動体２２４、あるいは遮蔽装置２４６等の所定の演出装置を動作させて演出を行うためのデータである。演出データには、事前予告演出禁止情報が付加されているデータと付加されていないデータの２種類がある。演出データに事前予告演出禁止情報を付加しておくのは、少なくとも特定の報知中は後述する事前予告演出が開始されないようにするためである。

第１副制御部４００における演出制御部処理では、まず、受信したコマンドに応じてＲＯＭ４０６から演出データを読み出し、ここで読み出した演出データに事前予告演出禁止情報が付いているか否かを判定する（ステップＳ３０９１）。事前予告演出禁止情報が付加されていれば、事前予告演出実行禁止フラグをオンに設定し（ステップＳ３０９２）、ステップＳ３０９３に進み、事前予告演出禁止情報が付加されていなければ、ステップＳ３０９３に直接進む。

ステップＳ３０９３では、事前予告演出実行フラグがオンか否かを判定し、オフであれば、ステップＳ３０９７に進み、オンであれば、今度は、事前予告演出実行禁止フラグがオフか否かを判定する（ステップＳ３０９４）。事前予告演出実行禁止フラグがオンであれば、ここでもステップＳ３０９７に進み、反対にオフであれば、ステップＳ３０９５において、事前予告演出の実行を指示する。例えば、図３に示す装飾図柄表示装置２０８や遮蔽装置２４６に事前予告演出を行わせる場合には、ＲＡＭ４０８に設けられた送信情報記憶領域に事前予告演出の実行を指示する情報を記憶する。ここで送信情報記憶領域に記憶された事前予告演出の実行を指示する情報は、第１副制御部メイン処理におけるステップＳ３１９において、制御コマンドとして第２副制御部５００に送信され、装飾図柄表示装置２０８や遮蔽装置２４６による事前予告演出が行われる。また、図１に示すスピーカ１２０や枠ランプ１２２等の装飾ランプ、図３に示す演出可動体２２４に事前予告演出を行わせる場合には、ＲＯＭ４０６から読み出した演出データに更新する。ここで更新された演出データは、第１副制御部メイン処理におけるステップＳ３１３〜Ｓ３１７において用いられ、スピーカ１２０や枠ランプ１２２等の装飾ランプ、演出可動体２２４による事前予告演出が行われる。事前予告演出についての詳しい説明は後述する。

ステップＳ３０９７ではその他の処理を行い、演出制御処理を終了し、第１副制御部メイン処理に復帰する。

図１０に示すコマンド処理および演出制御処理を実行する第１副制御部４００が、本発明にいう制御手段の一例に相当する。

図１１は、従来の事前予告演出の態様と本実施形態における事前予告演出の態様とを比較して示した図である。

図１１（ａ）には、特図表示装置２１２が停止表示しているとともに、装飾図柄表示装置２０８の左図柄表示領域２０８ａに「装飾７」、中図柄表示領域２０８ｂに「装飾６」、右図柄表示領域２０８ｃに「装飾７」がそれぞれ停止表示している様子が示されている。この図１１では、特図表示装置２１２および装飾図柄表示装置２０８の様子が４段階にわたって示されており、同図（ａ）→同図（ｂ）→同図（ｃ）→同図（ｄ）が従来の事前予告演出の態様を示す流れであり、同図（ａ）→同図（ｅ）→同図（ｃ）→同図（ｆ）が本実施形態の事前予告演出の態様を示す流れである。

特図表示装置２１２において特図の変動表示が始まると、装飾図柄表示装置２０８においても装飾図柄の変動表示が開始される。以下、装飾図柄表示装置２０８の表示画面に注目して説明を続ける。装飾図柄の変動表示が開始されると、同図（ｂ）や同図（ｅ）に示すように、装飾図柄表示装置２０８の表示画面は、背景画像が真っ黒になり装飾図柄が一旦消える。従来の事前予告演出の態様では、同図（ｂ）に示すように、ここで装飾図柄表示装置２０８の表示画面の右から左に向かって殿様（侍）が走るとともに、スピーカ１２０から走っている音が出力される。この殿様が走る映像とスピーカ１２０からの出力音が、事前予告演出（本発明にいう事前予告報知の一例）に相当する。すなわち、特別図柄保留ランプ２１８に表示されているように、ここでは特図の保留はあと２つ残っており、残り２つの保留の中に、事前判定結果が特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になるものが含まれており、事前予告演出は、特図の当否判定結果が特定の当否判定結果になることを事前に予告するための報知になる。この事前予告演出は、残り２つの保留の中に含まれている、特定の当否判定結果になる保留に基づく当否判定を行なうよりも前に行われ、遊技の興趣が高められる。

その後、背景画像が真っ黒になり装飾図柄が一旦消えた状態のまま、「ＣＨＡＮＣＥ 熱すぎなのか あと１０Ｇ」といった文字表示が行われる。背景画像が真っ黒になって装飾図柄が一旦消え、その後に文字表示を行う一連の報知が本発明にいう特定の報知の一例に相当し、背景画像が真っ黒になり装飾図柄が一旦消えてからこの文字表示が行われるまでの期間が本発明にいう特定の期間の一例に相当する。

一方、本実施形態の事前予告演出の態様では、同図（ｅ）に示すように、背景画像が真っ黒になり装飾図柄が一旦消えても、殿様は走らずスピーカ１２０からの音声出力もなく、装飾図柄表示装置２０８の表示画面は背景画像が真っ黒なだけである。本実施形態の第１副制御部４００のＲＯＭ４０６には、背景画像が真っ黒になって装飾図柄が一旦消え、その後に文字表示を行う一連の報知を行わせるための演出データが記憶されており、この演出データには事前予告演出禁止情報が付加されている。このため、事前判定結果コマンド内に、事前判定結果が「大当り図柄１」あるいは「大当り図柄２」であることを表す情報が含まれていて、事前予告演出実行フラグがオンされても（図１０（ａ）に示すステップＳ３０７２）、事前予告演出実行禁止フラグもオンされるため（図１０（ｂ）に示すステップＳ３０９２）、殿様が走る映像とスピーカ１２０からの出力音による事前予告演出は実行されない。

やがて、主制御部３００から第１副制御部４００へ図柄停止コマンドが送信されてくることにより、図１１（ｄ）や（ｆ）に示すように、背景画像は装飾図柄の変動開始時と同じ背景画像に戻り、特図表示装置２１２が停止表示するとともに、装飾図柄表示装置２０８の左図柄表示領域２０８ａに「装飾５」、中図柄表示領域２０８ｂに「装飾６」、右図柄表示領域２０８ｃに「装飾７」がそれぞれ停止表示する。従来の事前予告演出の態様では、殿様が走る映像とスピーカ１２０からの出力音による事前予告演出が、図１１（ｂ）に示すタイミングで実行されているため、装飾図柄が停止表示したタイミングでは、事前予告演出は行われない。

一方、本実施形態では、第１副制御部４００が図柄停止コマンドを受信したことにより、事前予告演出実行禁止フラグはオフされる（図１０（ａ）に示すステップＳ３０７５）。また、装飾図柄の停止時に装飾図柄表示装置２０８に表示される演出データには事前予告演出禁止情報が付加されておらず、オフされた事前予告演出実行禁止フラグが再びオンされることはなく、事前予告演出実行フラグはオンされているとともに事前予告演出実行禁止フラグはオフされているため、事前予告演出の実行が指示される（図１０（ｂ）に示すステップＳ３０９５）。この結果、図１１（ｆ）に示すように、装飾図柄表示装置２０８には殿様が右から左に向かって走る映像が表示されるとともに、スピーカ１２０から走っている音が出力され、事前予告演出が行われる。

本実施形態によれば、背景画像が真っ黒になって装飾図柄が一旦消え、その後に文字表示を行う一連の報知および事前予告演出のうちの一方が他方を邪魔せずに両方の演出（報知）を際立たせることができる場合がある。この結果、遊技者は複数の報知内容を把握しやすい。また、事前判定結果に基づく事前予告演出により、現在実行中の演出への遊技者の注意が散漫することを防ぎつつ、演出終了後の遊技者の興趣低下を防ぐことができる場合がある。

図１２は、図１１（ｆ）に示す事前予告演出の変形例を示す図である。

図１２（ａ）に示すように、本実施形態では、事前予告演出を実行する際に、本発明にいう特定の報知の一例に相当する、背景画像が真っ黒になって装飾図柄が一旦消え、その後に文字表示を行う一連の報知が実行されていない期間中であれば、若い殿様の大きな画像の表示とスピーカ１２０からの「タタタッ」という出力音による事前予告演出が行われる。一方、図１１を用いて説明したように、事前予告演出を実行する際に、特定の報知になる一連の報知が実行されている特定の期間中であれば、その特定の期間が終了してから事前予告演出が行われる。この、特定の期間の終了を待って行われる事前予告演出の態様は、特定の期間中に行われる事前予告演出の態様と同じであってもよいが、両者の態様を異ならせてもよい。

図１２（ｂ）では、両者の態様を異ならせ、図１２（ａ）に示す特定の期間中に行われる事前予告演出の態様における殿様の画像よりも小さな殿様の画像を用いて、特定の期間の終了を待って事前予告演出を行う。こうすることで、停止表示した装飾図柄の組合せに殿様の画像が重ならず、特図変動遊技の結果を、遊技者にしっかりと報知することができる。

また、図１２（ｃ）でも、両者の態様を異ならせる。すなわち、特定の期間の終了を待って行われる事前予告演出では、若い殿様のキャラクタに代えて歳をとった悪代官のキャラクタが、装飾図柄表示装置２０８の表示画面の右から左に向かって走るとともに、スピーカ１２０からは、若い殿様の走る「タタタッ」という音とは異なる「ドタドタ」という走る音が出力される。

以上説明した変形例では、図１２（ａ）に示す、若い殿様の大きな画像の表示とスピーカ１２０からの「タタタッ」という出力音が、本発明にいう第１の予告報知の一例に相当し、図１２（ｂ）や図１２（ｃ）に示す態様の報知が、本発明にいう第２の予告報知の一例に相当する。これらの変形例によれば、遊技者に事前予告演出の開始が遅延されたことを分かりやすく示すことができる場合がある。

また、特定の期間の終了を待って行われる事前予告演出において、特定の期間中に行われる事前予告演出と同じく、若い殿様の大きな画像の表示を行う一方で、スピーカ１２０からの出力を無しにしてもよい。すなわち、特定の期間中に行われる事前予告演出を音および表示による演出とし、特定の期間の終了を待って行われる事前予告演出を表示のみによる演出としてもよい。特定の報知を行なっていない期間中は、遊技者の集中をパチンコ機１００に向けさせるように音声による演出を含む演出を実行し、特定の報知の終了後は遊技者は遊技に既に集中していることを踏まえて音声による演出を含まない演出を行うことで、遊技者を遊技に集中させて、遊技の進行をより楽しんでもらえる場合がある。

このように、本来実行されるタイミングとは異なるタイミングで事前予告演出を行う場合、実際に実行されるタイミングに合わせて事前予告演出の態様を変化させても良い。例えば、画像の拡大縮小や位置変更、音声の変更、あるいは実行される事前予告演出自体を本来実行されるものとは全く別の態様に異ならせても良い。

図１３は、リーチ演出を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われない例を示す図である。

装飾図柄の変動表示が開始されると、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄの左端にはお姫様のキャラクタが表示される。また、そのキャラクタの右横には、特図の保留状況が丸印の表示Ｃｒや三角印の表示Ｔｒによって示されている（図１３（ａ）。丸印の表示Ｃｒや三角印の表示Ｔｒは、保留有りを示す表示であり、これらの表示のうち、三角印の表示Ｔｒは、その三角印の表示Ｔｒの保留についての事前判定結果が特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になったものであり、特図の当否判定結果が特定の当否判定結果になることを事前に予告するための事前予告演出に相当する。図１３（ａ）に示す装飾図柄表示装置２０８には、丸印の表示Ｃｒが２つ示されており、保留が２つあることが報知されているが、三角印の表示Ｔｒは示されておらず、事前予告演出は行われていない。

やがて、装飾図柄表示装置２０８の左図柄表示領域２０８ａに「装飾６」が停止表示される。この直前に、第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に入賞があり、特図の保留が一つ増加し、これまで２つしか点灯していなかった特別図柄保留ランプ２１８が３つ点灯する。また、ここで増加した保留についての事前判定結果は特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になり、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄには、事前予告演出として三角印の表示Ｔｒが追加される。

続いて、装飾図柄表示装置２０８の右図柄表示領域２０８ｃに「装飾４」が停止表示され、リーチ演出には発展せず、最後に、中図柄表示領域２０８ｂに「装飾３」が停止表示され、装飾図柄の変動表示が終了する。リーチ演出に発展しなかった場合は、事前予告演出としての三角印の表示Ｔｒは、装飾図柄の変動表示が終了するまで示され続ける。すなわち、特定の報知であるリーチ演出を実行していない期間中であれば、事前予告演出としての三角印の表示Ｔｒを行わせる。

図１４は、リーチ演出を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われた例を示す図である。

この図１４に示す例では、装飾図柄の変動表示が開始され、しばらくすると、第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に入賞があり、特図の保留が一つ増加する。ここで増加した保留についての事前判定結果は特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になり、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄには、事前予告演出として三角印の表示Ｔｒが追加されるはずであるが、演出表示領域２０８ｄの左端に示されたお姫様のキャラクタが、リーチ演出に発展することを告げ、三角印の表示Ｔｒは行われない（図１４（ｂ）参照）。また、これまで行われていた丸印の表示Ｃｒも消える。すなわち、特図の保留状況の表示全体が非表示になる。

そして、図１４（ｃ）に示すように、左図柄表示領域２０８ａおよび右図柄表示領域２０８ｃそれぞれに「装飾６」が停止表示され、リーチ状態になり、お姫様のキャラクタから興趣を向上させる台詞が告げられる。このときにも、三角印の表示Ｔｒの事前予告演出を含めて特図の保留状況の表示は行われない。この例では、リーチ演出に発展することを表示してからリーチ状態が終了するまでが、本発明にいう特定の期間の一例に相当する。

最後に、中図柄表示領域２０８ｂに「装飾６」が停止表示され、特定の当否判定結果を表す図５（ｂ）に示す装飾図柄の組合せ１が、装飾図柄表示装置２０８に表示される。中図柄表示領域２０８ｂに「装飾６」が停止表示されると同時に、特図の保留状況の表示が再開され、三角印の表示Ｔｒの事前予告演出も行われる。すなわち、事前予告演出を開始するタイミングが特定の報知であるリーチ演出の期間中であれば、そのリーチ演出の期間が終了してから事前予告演出が開始される。言い換えれば、リーチ状態の終了（総ての装飾図柄の停止表示）が、延期後の事前予告演出の実行契機になる。事前予告演出は、装飾図柄の組合せ１が所定時間確定表示される間中、行われる。

なお、特図の保留状況の表示全体を事前予告演出として扱ってもよい。また、事前予告演出は大当りする可能性の高い保留を特定できる必要はなく、少なくとも保留内に大当りとなる可能性の高いものがどこかに含まれていることを遊技者に報知できればよい。すなわち、丸印の表示Ｃｒや三角印の表示Ｔｒの位置関係は保留順に限定されない。

図１５は、決闘シーンの演出表示を特定の報知とした場合の装飾図柄の変動において、そのリーチ演出が行われるが、はずれの装飾図柄の組合せが表示される例を示す図である。

この図１５に示す例でもリーチ演出に発展するが、ここでは、リーチ演出を特定の報知とは扱わず、主人公の殿様（侍）と敵役との決闘シーンの演出表示を特定の報知として扱い、決闘が始まってから勝負の行方が表示されるまでが、本発明にいう特定の期間の一例に相当する。決闘シーンの演出表示が開始されると、遊技者は、当否判定の結果が特定の当否判定の結果（特別大当りあるいは通常大当り）になると期待する。したがって、決闘シーンの演出表示が、本発明にいう特定の演出動作の一例に相当する。なお、リーチ演出表示も、当否判定の結果が特定の当否判定の結果（特別大当りあるいは通常大当り）であると遊技者に期待させる特定の演出動作といえるが、ここでは、決闘シーンの演出表示を、特定の演出動作として扱う。第１副制御部４００のＲＯＭ４０６には、この決闘シーンの演出表示を行わせるための演出データが記憶されており、この演出データには事前予告演出禁止情報が付加されている。

図１５（ａ）には、左図柄表示領域２０８ａおよび右図柄表示領域２０８ｃそれぞれに「装飾７」が停止表示され、リーチという文字表示とともにリーチ状態になった様子が示されている。この状態では、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄの左端部分に、特図の保留状況の表示がなされ、丸印の表示Ｃｒが２つ示されている。

この例では、リーチ状態になると、図１５（ｂ）に示すように、主人公の殿様（侍）と敵役との決闘シーンの演出表示に切り替わり、これまで、左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂ、および右図柄表示領域２０８ｃそれぞれに表示されていた装飾図柄の表示は、演出表示領域２０８ｄの右端部分に小さく表示されるようになり、遊技者に決闘シーンの演出表示を楽しんでもらう表示態様になっている。またこの例では、決闘シーンの演出表示に切り替わるタイミングと同時に、第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に入賞があり、特図の保留が一つ増加する。図柄変動停止表示が行なわれている期間中であっても、事前判定は実行され、事前予告演出を行なうか否かの決定も行われる。ここで増加した保留についての事前判定結果は特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になり、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄの左端部分には、事前予告演出として三角印の表示Ｔｒが追加されるはずであるが、特定の演出動作（決闘シーンの演出表示）が行われているため、特図の保留状況の表示全体が非表示になり、三角印の表示Ｔｒも行われない。このように、特図の保留状況の表示全体を消すことで、遊技者の注目を決闘シーンの演出表示に集めることができる。

同図（ｃ）では、勝負の行方を表す文字（ここでは「敗北」）が、装飾図柄表示装置２０８の表示画面の中央の上半分に大きく表示されるとともに、演出表示領域２０８ｄの右端部分では、装飾図柄の変動表示が終了し、はずれの装飾図柄の組合せ（「装飾７」−「装飾６」−「装飾７」）が表示されている。この段階でも、特図の保留状況の表示全体が非表示であり、三角印の表示Ｔｒも行われていない。この結果、遊技者は、勝負の行方を表す表示に集中でき、決闘シーンの演出表示を大いに楽しんでもらうことができる。

勝負の行方を表す文字の表示なされると、今度は、背景画像が決闘シーンの演出表示に切り替わる前と同じ背景画像に戻るとともに、左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂ、および右図柄表示領域２０８ｃそれぞれに、停止表示した装飾図柄が表示される。同図（ｄ）には、特定の当否判定結果とは別の当否判定結果を表す、はずれの装飾図柄の組合せである「装飾７」−「装飾６」−「装飾７」）が表示されている。また、背景画像が戻ると同時に、特図の保留状況の表示が再開され、三角印の表示Ｔｒの事前予告演出も行われる。すなわち、事前予告演出を開始するタイミングが特定の報知である決闘シーンの演出表示の期間中であれば、その決闘シーンの演出表示の期間が終了してから事前予告演出が開始される。ここでの事前予告演出も、装飾図柄の組合せ１が所定時間確定表示される間中、行われる。なお、特図の保留状況の表示の再開、すなわち事前予告演出の実行タイミングは、当否判定結果がはずれであったことを報知する報知タイミングと同時である他、報知タイミングより後であってもよい。

図１５を用いて説明した例では、特定の当否判定結果とは別の当否判定結果（ここでははずれの当否判定結果）を導出した場合に、当否判定の結果が特定の当否判定結果であると遊技者に期待させる特定の演出動作（ここでは決闘シーンの演出表示）が特定の報知として、上記別の当否判定結果に対応した図柄態様（ここでは「はずれ」の装飾図柄の組合せ）を停止表示する一連の図柄変動停止表示の最中に所定の演出装置（ここでは装飾図柄表示装置２０８）で行われる。また、図１５を用いて説明した例では、事前予告演出（ここでは三角印の表示Ｔｒ）を行なうと決定した場合に、特定の演出動作（決闘シーンの演出表示）が行われていることを条件に、その特定の演出動作が終了してから事前予告演出（三角印の表示Ｔｒ）が行われる。図１０に示すコマンド処理および演出制御処理を実行する第１副制御部４００は、本発明にいう演出制御手段の一例にも相当する。

このように当否判定結果がはずれになる図柄変動停止表示においては、特に、演出で期待感を煽った分、遊技者の失望感が大きいため、当否判定結果がはずれであったことを報知する際に当該図柄変動停止表示以降に期待を持てる図柄変動停止表示がまだあることを事前判定演出により遊技者に伝えることで、遊技者の失望感を軽減することができる場合がある。すなわち、大当りでないことで、落胆しかける遊技者に別のチャンスが近づいていることを知らせることができ、遊技に対する期待感を持続させられる場合がある。

図１６は、大当り遊技中の演出表示を特定の報知とした場合の例を示す図である。

図１６（ａ）には、装飾図柄表示装置２０８に、図５（ｂ）に示す装飾図柄の組合せ１（「装飾６」−「装飾６」−「装飾６」）が停止表示され、特図変動遊技（当否判定）が通常大当りに当選したことが報知されている。また、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄの左端部分には、特図の保留状況の表示がなされ、丸印の表示Ｃｒが２つ示されている。

特図変動遊技（当否判定）が通常大当りに当選すると、大当り遊技が開始され、上述のごとく、図３に示す可変入賞口２３４の扉部材２３４１が所定の時間間隔、所定の回数（ここでは８回）で開閉する。また、装飾図柄表示装置２０８では、図１６（ｂ）〜（ｇ）に示すような大当り遊技中の演出表示が行われる。

またこの例では、図１６（ｂ）に示すように、大当り遊技が開始されるとすぐに第１特図始動口２３０あるいは第２特図始動口２３２に入賞があり、特図の保留が一つ増加する。ここで増加した保留についての事前判定結果は特定の結果（ここでは大当り図柄１あるいは大当り図柄２）になり、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄの左端部分には、事前予告演出として三角印の表示Ｔｒが追加されるはずであるが、大当り遊技中の演出表示中は、特図の保留状況の表示全体が非表示になり、三角印の表示Ｔｒも行われない。

また、この例では、図１６（ｃ）〜（ｆ）に示すように、大当り遊技中に確変昇格演出が行われている。やがて、大当り遊技が終了し、大当り遊技が終了すると同時に、図１６（ｈ）に示すように、左図柄表示領域２０８ａ、中図柄表示領域２０８ｂ、および右図柄表示領域２０８ｃそれぞれに、停止表示した装飾図柄が表示され、この図１６（ｈ）では、特別大当り（確変大当り）の装飾図柄の組合せである「装飾７」−「装飾７」−「装飾７」）が表示されている。また、装飾図柄の組合せが停止表示され、次の装飾図柄の変動表示が開始される直前に、特図の保留状況の表示が再開され、三角印の表示Ｔｒの事前予告演出も行われる。すなわち、事前予告演出を開始するタイミングが特定の報知である大当り遊技中の演出表示の期間中であれば、その大当り遊技中の演出表示の期間が終了してから事前予告演出が開始される。

このように、大当り遊技中においても機種の世界感に即した画像の表示演出等が実行され、大当り遊技中の始動領域への入賞に基づく事前予告演出を行った場合に、大当り遊技中の演出を邪魔する恐れがあるため、大当り遊技中を事前予告演出禁止期間に定め、大当り遊技中の始動領域への入賞に基づく事前予告演出は大当り遊技終了後に実行するようにしている。

なお、以上の説明では、１回の図柄変動停止表示における特定の期間に限って事前予告演出の実行を禁止する態様であったが、複数回の図柄変動停止表示における所定の図柄変動停止表示の全期間を特定の期間として、所定の図柄変動停止表示の全期間にわたって事前予告演出の実行を禁止してもよい。

また、事前予告演出は、装飾図柄表示装置２０８における表示や、スピーカ１２０における音声出力の他、図１に示す枠ランプ１２２等の装飾ランプ、図３に示す演出可動体２２４や遮蔽装置２４６を用いた演出であってもよい。

また、事前予告演出の対象は、遊技者の注目を集める所定期間における遊技球の始動領域進入に基づき増加した保留も含まれる。ここにいう遊技者の注目を集める期間には、リーチ中や、他の所定の演出の実行中や、大当り遊技中（大当りラウンド中）や、エラーや警告表示中（例えば「左打ちに戻せ」等。）が含まれる。

さらに、事前予告演出の態様には、図１３〜図１６に示す、保留表示を通常の態様と変化させることで行う態様や、図１１に示す音声出力を用いた態様の他、光源点滅を用いた態様であってもよい。

また、実行されている図柄変動停止表示で報知される当否判定の結果に基づいて事前予告報知の実行可否を決定してもよい。例えば、実行されている図柄変動停止表示で報知される当否判定の結果が、遊技者に相対的に不利な所定の第２の結果（例えば「はずれ」）である場合には、事前予告報知を行うと決定し、その事前予告報知のタイミング（契機）は、当該当否判定の結果を報知する際（当該当否判定の結果を報知するタイミング（図柄変動停止時）と同一タイミングあるいは当該当否判定の結果を報知するタイミングよりも後のタイミング（停止した図柄の確定表示中））としてもよい。一方、遊技者に相対的に有利な所定の第１の結果（例えば「大当り」）である場合には、事前予告報知を行わないと決定してもよいし、行う場合であっても、当該当否判定の結果を報知し始めるタイミング（図柄変動停止時）よりも後のタイミング、あるいは当該当否判定の結果を報知する所定期間経過後のタイミング（停止した図柄の確定表示終了後）に行うようにしたり、大当り遊技の演出が全て終了した時点で行うようにしてもよい。

また、本来実行予定の事前予告演出の態様と遊技者の注目を集める期間の終了後に行われる事前予告演出の態様を異ならせてもよい。

また、特別大当り遊技終了後および通常大当り遊技終了後はいずれも電チューサポート（電サポ）有りの状態（以下、電サポ状態と称する）に移行するようにしてもよい。ここにいう電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態（時短状態）は、大当り遊技の終了（第２の制御状態の終了）を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。制御状態の一つとして電サポ状態を用いる場合には、主制御部３００のＲＡＭ３０８に時短フラグを用意しておき、この時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態とする。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる（普図確変）。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態（非電サポ状態）では１／１００であるのに対し、普図高確率状態（電サポ状態）では９９／１００に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる（普図変短）。例えば、非電サポ状態では１０秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では２秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第２特図始動口２３２の一対の羽根部材２３２１の１回の開放における開放時間が長くなりやすい（電チュー開放期間延長）。例えば、非電サポ状態では０．５秒の電チュー開放期間が電サポ状態では２秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材２３２１は多く開きやすい（電チュー開放回数増加）。例えば、普図始動口２２８への１回の入賞につき非電サポ状態では１回しか開かない一対の羽根部材２３２１が、電サポ状態では２回開く（２秒開放して１秒閉鎖してまた２秒開放）。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第２特図始動口２３２に入球する確率が高まる。また、時短フラグは、大当り遊技中（第２の制御状態中）にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口２３４に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第２特図始動口２３２に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、電サポ状態では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加のうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態としてもよいし、第２特図始動口２３２に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずれか一方が行われれば、電サポ状態としてもよい。電サポ状態は、第３の制御状態あるいは第４の制御状態一例に相当し、非電サポ状態は、第１の制御状態あるいは第５の制御状態の一例に相当する。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第２特図始動口２３２に進入し難い。上述のごとく、第２特図始動口２３２は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する可変始動領域である。この第２特図始動口２３２は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズであり、電サポ状態は、遊技球が始動領域（第２始動領域）へ進入容易な状態（進入容易状態）の一例に相当する。一方、非電サポ状態は、遊技球が始動領域（第２始動領域）へ進入困難な状態（進入困難状態）の一例に相当する。

例えば、図５（ａ）に示す「特図Ａ」の大当り図柄１（特別大当り図柄）では、次に大当りするまで電サポ状態が維持され、「特図Ｂ」の大当り図柄２（通常大当り図柄）では、特図変動遊技が１００回行われる間、電サポ状態が維持されるようにしてもよい。こうすることで、「特図Ａ」の大当り図柄１は特図高確率普図高確率状態になり、「特図Ｂ」の大当り図柄２は特図低高確率普図高確率状態になる。

また、「特図Ａ」〜「特図Ｃ」の他に、短いラウンド数（例えば２Ｒ）の大当り図柄をいくつか用意してもよい。例えば、突然確変と称される大当り図柄（特図高確率普図高確率状態）や、突然時短と称される大当り図柄柄（特図低確率普図高確率状態）や、隠れ確変と称される大当り図柄（特図高確率普図低確率状態）や、突然通常と称される大当り図柄（特図低確率普図低確率状態）を用意してもよい。また、小当り図柄（出玉無し当り）を用意してもよい。さらに、特図のはずれ図柄も複数用意してもよい。

また、これまで説明した実施形態では、特図の種類は１種類であったが、特図１と特図２というように特図を複数種類設けてもよい。また、第２特図始動口２３２への入賞に基づく抽選（特図２の当否判定）を、第１特図始動口２３０への入賞に基づく抽選（特図１の当否判定）よりも優先して行うようにしてもよいし、特図２の抽選結果の報知を、特図１の抽選結果の報知よりも優先して行うようにしてもよい。この場合には、大当り遊技中は、特図２の保留の先読みのみを行ない、特図１の保留の先読みは行なわないようにしてもよいし、第１の制御状態（例えば、電サポ状態）中は、特図２の保留の先読みのみを行ない、特図１の保留の先読みは行なわないようにしてもよいし、常に、特図２の保留の先読みのみを行ない、特図１の保留の先読みは行なわないようにしてもよい。先読みを行わない場合には、予告も行われず、例えば、電サポ中の場合には、特図１の保留の先読みは行なわないようにして、特図１保留に基づく予告演出も行わないようにしてもよい。

以下、本実施形態について補足する。

従来より、所定の期間、始動入球に基づく当否判定の予告演出の実行を禁止する遊技台が知られているが、単に所定の期間が到来したことだけで予告演出を一切行わないようにすると、遊技の興趣を向上させることができない。また、保留表示部を遮蔽する遮蔽部材を備えた遊技台において、その保留表示部により事前判定結果を予告報知する場合には、遮蔽部材によって、保留表示部を遮蔽した状態で、保留表示部による保留表示態様を変化させるものもあるが、遊技者は保留表示態様が変化する瞬間を楽しみにしており、この変化を遮蔽してしまっては何ら興趣の向上に役立たない。加えて、遮蔽が行われた際には、遊技者が遮蔽に注目する恐れがあり、現在実行中の演出の妨げになってしまう。また、リーチ状態においては、事前予告報知を通常よりも目立たない態様に変化させる遊技台も知られているが、目立たない態様に変化させるとはいっても、特定の報知と事前予告報知が複合していることに変わりはなく、両者が混在して遊技状況を遊技者に分かりやすく知らせることができない場合がある。さらに、ハズレ変動の停止時にチャンス目表示と所定の演出表示により保留内に大当りの可能性が高い変動があることを報知する遊技台もあるが、この報知は常に停止時に行われるものであって、図柄変動中に遊技者を楽しませる機会はない。

これらに対して、上述した実施形態の遊技台では、特定の報知（演出）やの邪魔を避けるために、事前予告演出の開始時期を延期する。また、図柄変動開始に事前予告報知を行うことを決定している必要はなく、図柄変動停止表示の最中に増加した保留に対する事前予告報知も行うことができる。

また、本発明は、特図１と特図２というように特図を複数種類設け、第２特図始動口２３２への入賞に基づく抽選（特図２の当否判定）を、第１特図始動口２３０への入賞に基づく抽選（特図１の当否判定）よりも優先して行う遊技台に適用することもできる。すなわち、『遊技球が始動領域（例えば、第１特図始動口２３０や第２特図始動口２３２）に進入した場合に、始動情報（例えば、大当り判定用乱数値および大当り時特図判定用乱数値のセット）を導出する始動情報導出手段と、前記始動領域のうち第１の始動領域（例えば、第１特図始動口２３０）に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報（例えば、特図１用の乱数値のセット）を所定の上限数（例えば、４つ）まで記憶可能な第１の始動情報記憶手段（例えば、ＲＡＭ３０８に設けた特図１乱数値記憶領域）と、前記始動領域のうち前記第２の始動領域（例えば、第２特図始動口２３２）に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報（例えば、特図２用の乱数値のセット）を所定の上限数（例えば、４つ）まで記憶可能な第２の始動情報記憶手段（例えば、ＲＡＭ３０８に設けた特図２乱数値記憶領域）と、前記第１の始動情報記憶手段および前記第２の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第２の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、前記第１の始動情報記憶手段および前記第２の始動情報記憶手段のうちの一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成された始動情報取得手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様（例えば、図５（ａ）に示す特図Ａ〜特図Ｃ）を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段（例えば、第１特図表示装置２１２および第２特図表示装置２１４）と、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段（例えば、始動情報に基づく停止図柄を先読みする先読み手段）と、前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に第１の報知態様で行う事前予告手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）と、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報（例えば、上述の「未判定」になった乱数値のセット）に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記事前判定手段による前記事前判定には基づかず、かつ該所定の始動情報が前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記第１の報知態様に関連した第２の報知態様で遊技を演出する事前演出を行う事前演出手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）と備えたことを特徴とする遊技台。』に適用することもできる。

このような遊技台によれば、電サポ中に予告に関連した演出が行なわれることで演出効果が向上し、遊技の興趣を向上させることができる場合ある。

なお、上記事前予告手段による報知態様としては、演出表示領域２０８ｄに人型の画像を表示することにより行ってもよい。例えば、特図１または特図２の保留数は人型の画像の表示数でそれぞれ報知され、大当りに当選する確率の高低は当該人型の画像の色彩等で報知するようにしてもよい。こうする場合には、上記第１の報知態様として、ちょんまげをした人型の図柄（以下、「ちょんまげ柄」という。）、迷彩色の人型の図柄（以下、「迷彩柄」という。）、赤色の人型の図柄（以下、「赤色柄」という。）、青色の人型の図柄（以下、「青色柄」という。）、あるいは黒色の人型の図柄（以下、「黒色柄」という。）が表示される。一方、上記第２の報知態様としては、「ちょんまげ柄」を除いた、「迷彩柄」、「赤色柄」、「青色柄」、あるいは「黒色柄」が表示される。

また、前記第１の始動情報記憶手段（例えば、ＲＡＭ３０８に設けられた特図１乱数値記憶領域）に記憶されている特定の始動情報（例えば、大当りになる乱数値のセット）に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該特定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出すると前記事前判定手段により事前判定された場合に、前記特定の始動情報よりも後で前記始動情報導出手段により導出された所定の始動情報（例えば、上述の「未判定」になった乱数値のセット）が、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出手段による前記事前演出（例えば、「迷彩柄」、「赤色柄」、「青色柄」、あるいは「黒色柄」を用いた予告報知演出）が行なわれるようにしてもよい。これにより、遊技者に有利な期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる場合がある。

さらに、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果（例えば、大当り）である場合に、遊技者に対する有利度が第１の有利度である第１の制御状態（例えば、可変入賞口２３４が非動作状態（扉部材２３４１が閉状態））から該第１の有利度より有利度が高い第２の有利度である第２の制御状態（例えば、可変入賞口２３４が動作状態（扉部材２３４１が開状態））に制御状態を移行させる制御状態移行手段を備え、第１の始動領域（例えば、第１特図始動口２３０）は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化せず、第２の始動領域（例えば、第２特図始動口２３２）は、入り口の大きさが第１の大きさ（例えば、羽根部材２３２１が閉状態）と該第１の大きさより大きい第２の大きさ（例えば、羽根部材２３２１が開状態）のうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化するように構成され、前記当否判定手段による前記当否判定結果が特定の当否判定（例えば、大当り）のうち特別な当否判定結果（例えば、図５（ａ）に示す「特図Ａ」の大当り図柄１を停止表示する大当りに当選）であった場合に、前記制御状態移行手段は、所定の第１の始動制御状態（例えば、非電サポ状態）中よりも前記第２の始動領域の入り口が長期間にわたって前記第２の大きさとなる所定の第２の始動制御状態（例えば、電サポ中での電チュー開放延長状態）に前記制御状態を移行させるように構成し、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている特定の始動情報（例えば、大当りになる乱数値のセット）に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該特定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特別な当否判定結果を導出すると前記事前判定手段により事前判定された場合に、前記特定の始動情報よりも後で前記始動情報導出手段により導出された所定の始動情報（例えば、上述の「未判定」になった乱数値のセット）が、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）による前記事前演出（例えば、「迷彩柄」、「赤色柄」、「青色柄」、あるいは「黒色柄」を用いた予告報知演出）が行なわれるようにしてもよい。これにより、特に第２の始動領域に遊技球が進入しやすい期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる場合がある。

また、所定の閉状態（例えば、扉部材２３４１が閉状態）および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態（例えば、扉部材２３４１が開状態）のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段（例えば、可変入賞口２３４）を備え、前記第２の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞手段の開閉状態を変化させる動作を含む制御状態（例えば、大当りに当選した状態）と前記第２の始動制御状態（例えば、電サポ状態）を含み、前記第２の制御状態中は、前記事前予告手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）による前記事前予告報知（例えば、「ちょんまげ柄」、「迷彩柄」、「赤色柄」、「青色柄」、あるいは「黒色柄」を用いた予告報知演出）および前記事前演出手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）による前記事前演出（例えば、「迷彩柄」、「赤色柄」、「青色柄」、あるいは「黒色柄」を用いた予告報知演出）の両方が行なわれないようにしてもよい。これにより、特に第２の始動領域に遊技球が進入しやすい期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる場合がある。

さらに、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記第２の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする特別な始動情報先読手段と、前記第２の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報（例えば、大当りになる乱数値のセット）に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記特別な始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果（例えば、図５（ａ）に示す「特図Ａ」の大当り図柄１を停止表示する大当りに当選）を導出するかどうかを事前判定する特別な事前判定手段と、前記特別な事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための特別な事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う特別な事前予告手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）と、を備え、前記第２の始動制御状態中は、前記事前予告手段による前記事前予告報知および前記事前演出手段（例えば、装飾図柄表示装置２０８）による前記事前演出の両方が行なわれず、前記特別な事前予告手段による前記特別な事前予告報知が行なわれるようにしてもよい。これにより、特に第２の始動領域に遊技球が進入しやすい期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保しつつ、演出効果も保つことで興趣を向上できる場合がある。

なお、事前判定をせずに「未判定情報」を主制御部３００から第１副制御部４００に送信するように構成する以外に例えば、パチンコ機１００は事前判定を実行するがその判定結果に代えて「未判定情報」を主制御部３００から第１副制御部４００に送信するように構成されていてもよい。さらに、事前判定に基づかずに先読み予告の実行を決定する方法としては、上記のように、例えばパチンコ機１００は、主制御部３００が事前判定結果を第１副制御部４００に送信しないことの他に、第１副制御部４００が受信した事前判定結果を「未判定情報」に置き換えるように構成されていてもよい。

また、「第１の報知態様」と「第２の報知態様」とが同一の態様であるように構成する以外に例えば、パチンコ機１００は、「第１の報知態様」と「第２の報知態様」とが一部異なる態様であったり、全てが異なる態様であったりするように構成されていてもよい。

また、保留内に大当り乱数値が見つかった場合だけ偽報知を含む事前予告報知を実行するように構成する以外に例えば、パチンコ機１００は、保留内に大当り乱数値が見つからない場合にも偽報知を含む事前予告報知を実行するように構成されていてもよい。

さらに、大当り乱数値より後に保留された始動情報を事前演出に使用するように構成する以外に例えば、パチンコ機１００は、大当り乱数値より後に保留された始動情報を事前演出に使用しない、すなわち事前演出（例えば、「迷彩柄」〜「黒色柄」を用いた予告報知演出）を実行しないように構成されていてもよい。一例として、パチンコ機１００は、装飾図柄表示装置２０８の演出表示領域２０８ｄに「白色の人型」を表示することにより、保留数のみを報知するように構成されていてもよい。

また、大当り乱数値に基づく特図変動遊技中や大当り遊技中に保留された特図２変動遊技の事前予告を実行するように構成する以外に例えば、パチンコ機１００は、大当り乱数に基づく特図変動遊技中や大当り遊技中に保留された特図２変動遊技の事前予告を実行しないように構成されていてもよい。

さらに、時短状態や電サポ状態の終了直後は、電チューが動作する可能性があるため、パチンコ機１００は、時短状態や電サポ状態終了から所定回数（例えば、４回転）の特図変動遊技の間は、保留された特図１変動遊技の先読み情報として未判定情報を主制御部３００から第１副制御部４００に送信するように構成されていてもよい。

以上の記載では、
『 画像を表示可能な画像表示手段［例えば、装飾図柄表示装置２０８］と、
保留表示手段［例えば、演出表示領域２０８ｄの左端］と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記画像表示手段によって構成された表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留アイコン［例えば、図１３に示す丸印の表示Ｃｒ、三角印の表示Ｔｒ等］を表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンの数によって、保留数［例えば、特図の保留数］を報知するように構成されており、
前記保留表示手段は、第一の態様［例えば、デフォルトの態様］をした前記保留アイコン（以下、「第一の保留アイコン」という。）［例えば、丸印の表示Ｃｒ等］を表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、第二の態様［例えば、先読み予告の態様］をした前記保留アイコン（以下、「第二の保留アイコン」という。）［例えば、三角印の表示Ｔｒ等］を表示可能な表示手段であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の態様は、先読み予告の態様［例えば、三角印の態様等］であり、
前記画像表示手段は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段であり、
前記複数種類の演出表示のうちの少なくとも一つは、第一の演出表示であり、
前記複数種類の演出表示のうちの少なくとも一つは、第二の演出表示であり、
前記第一の演出表示とは、外れリーチ演出表示［例えば、図１５（ａ）〜同図（ｃ）に示す演出表示等］のことであり、
前記第二の演出表示とは、大当りリーチ演出表示［例えば、図１４（ｃ）に示す演出表示等］のことであり、
前記第一の演出表示が実行されている期間において、前記保留アイコンが表示されない状態（以下、「第一の保留非表示状態」という。）［例えば、１５（ｂ）〜同図（ｃ）の状態］となるように構成されており、
前記第二の演出表示が実行されている期間において、前記保留アイコンが表示されない状態（以下、「第二の保留非表示状態」という。）［例えば、１４（ｃ）の状態］となるように構成されており、
前記第一の保留非表示状態において前記保留数が増加した場合に、該第一の保留非表示状態の終了の際に前記第一の保留アイコンが新たに表示される場合があるように構成されており、
前記第一の保留非表示状態において前記保留数が増加した場合に、該第一の保留非表示状態の終了の際に前記第二の保留アイコン［例えば、１５（ｄ）に示す三角印の表示Ｔｒ］が新たに表示される場合があるように構成されており、
前記第二の保留非表示状態が終了した際に、該第二の保留非表示状態において増加した保留数に対応する数（以下、「第一の数」という。）の前記第二の保留アイコンは新たに表示されず、該第一の数の前記第一の保留アイコンが新たに表示されるように構成［例えば、先読み予告を実行しないように構成］されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。

また、
『 前記第二の保留非表示状態が終了した際に、該第二の保留非表示状態において増加した保留数に対応する数の前記第一の保留アイコンが新たに表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記先読み予告を実行するか否かの判定を行う判定手段［例えば、図１０（ｂ）に示す演出制御処理を実行する第１副制御部４００のＣＰＵ４０４］を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記第一の態様は、デフォルトの態様［例えば、丸印の態様］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記画像表示手段は、前記第一の保留非表示状態が終了すると、外れを示す装飾図柄態様［例えば、図１５（ｄ）に示す「装飾７」−「装飾６」−「装飾７」の装飾図柄の組合せ等］の確定表示を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記画像表示手段は、前記第二の保留非表示状態が終了すると、大当りを示す装飾図柄態様［例えば、図１４（ｄ）に示す「装飾６」−「装飾６」−「装飾６」の装飾図柄の組合せ等］の確定表示を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記保留表示手段は、前記第一の保留非表示状態が開始される前に表示されていた保留アイコン［例えば、図１５（ａ）に示す２つの丸印の表示Ｃｒ］を、該第一の保留非表示状態の終了の際に、同じ態様［例えば、図１５（ｄ）に示す丸印の態様］で表示する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記保留表示手段は、前記第二の保留非表示状態が開始される前に表示されていた保留アイコン［例えば、図１４（ａ）に示す２つの丸印の表示Ｃｒ］を、該第二の保留非表示状態の終了の際に、同じ態様［例えば、図１４（ｄ）に示す丸印の態様］で表示する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 主制御手段［例えば、主制御部３００］からのコマンドを受信して演出表示を実行可能な副制御手段［例えば、図４に示す第１副制御部４００と第２副制御部５００］を備え、
前記副制御手段は、複数の制御部から構成されており、
前記主制御手段において、当否判定［例えば、特図関連処理（Ｓ２１３）における乱数抽選］が行われるように構成されており、
前記先読み予告を実行するかどうか［例えば、図１０（ｂ）におけるステップＳＳ３０９３における判定およびステップＳ３０９４における判定］は、前記副制御手段で実行されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機［例えば、図１に示すパチンコ機１００］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

以上の記載では、
『 表示手段［例えば、装飾図柄表示装置２０８］を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第一の演出表示［例えば、図１４（ｂ）に示すお姫様のキャラクタがリーチ演出に発展することを告げる演出表示、あるいはリーチ演出表示］であり、
前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、保留アイコン［例えば、図１４に示す丸印の表示Ｃｒ、三角印の表示Ｔｒ等］の表示であり、
前記表示手段に表示された前記保留アイコンの数によって、保留数が報知可能に構成されており、
前記第一の演出表示の表示中は、前記保留アイコンが表示されない場合がある［例えば、図１４（ｂ）、あるいは図１４（ｃ）および図１５（ｂ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。

また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、リーチ演出表示［例えば、図１４（ｃ）に示すリーチ演出表示あるいは図１５（ａ）〜同図（ｃ）に示すリーチ演出表示］であり、
前記第一の演出表示は、前記リーチ演出表示の表示が開始される前に表示される演出表示であり、
第一の保留非表示状態が開始可能に構成され、
前記第一の保留非表示状態とは、前記第一の演出表示の表示が開始されると開始される、前記保留アイコンが表示されない状態［例えば、図１４（ｂ）の状態］のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記第一の演出表示は、前記リーチ演出表示が開始されることを表す演出表示［例えば、図１４（ｂ）に示すお姫様のキャラクタがリーチ演出に発展することを告げる演出表示］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記リーチ演出表示は、外れリーチ演出表示［例えば、図１５（ａ）〜同図（ｃ）に示すリーチ演出表示］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 第二の保留非表示状態が開始可能に構成され、
前記第二の保留非表示状態とは、前記リーチ演出表示の表示中における、前記保留アイコンが表示されない状態［例えば、図１５（ｂ）〜同図（ｃ）の状態］のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記第一の演出表示とは、リーチ演出表示［例えば、図１５（ａ）〜同図（ｃ）に示すリーチ演出表示］のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記リーチ演出表示とは、外れリーチ演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の演出表示は、キャラクタ画像を用いた先読み予告の演出表示［例えば、図１１（ｆ）や図１２に示すキャラクタが走る映像による先読み予告の演出表示］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記表示手段は、前記保留アイコンを表示せずに、大当りを示す装飾図柄態様［例えば、図１４（ｄ）に示す「装飾６」−「装飾６」−「装飾６」の装飾図柄の組合せ等］の確定表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記表示手段は、前記保留アイコンを表示した状態で、外れを示す装飾図柄態様［例えば、図１５（ｄ）に示す「装飾７」−「装飾６」−「装飾７」の装飾図柄の組合せ等］の確定表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記表示手段は、第一の態様［例えば、デフォルトの態様］をした前記保留アイコン［例えば、丸印の表示Ｃｒ等］を表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、第二の態様［例えば、先読み予告の態様］をした前記保留アイコン［例えば、三角印の表示Ｔｒ等］を表示可能な表示手段であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の態様は、先読み予告の態様［例えば、三角印の態様等］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機［例えば、図１に示すパチンコ機１００等］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

以上の記載では、
『 表示手段［例えば、装飾図柄表示装置２０８］を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、保留アイコン［例えば、図１４に示す丸印の表示Ｃｒ、三角印の表示Ｔｒ等］が表示される場合がある手段であり、
前記表示手段に表示された保留アイコンの数によって、保留数が報知可能に構成されており、
前記表示手段は、リーチ演出表示［例えば、図１４（ｃ）に示すリーチ演出表示］が表示される場合がある手段であり、
前記表示手段は、リーチ予告表示が表示される場合がある手段であり、
前記リーチ予告表示とは、該リーチ予告表示が行われた図柄変動表示において、前記リーチ演出表示が行われることを予告する表示［例えば、図１４（ｂ）に示すお姫様のキャラクタがリーチ演出に発展することを告げる演出表示］であり、
前記リーチ演出表示が行われる前に、前記リーチ予告表示が表示される場合があり、
前記リーチ予告表示の表示中において、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となる［例えば、図１４（ｂ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。

また、
『 前記リーチ予告表示が開始されることで、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となる［例えば、図１４（ｂ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記リーチ予告表示の表示中に保留が増加［例えば、保留が２から３に増加］した場合であっても、増加した保留に対応する保留アイコンが該リーチ予告表示の表示中に表示されない［例えば、図１４（ｂ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記リーチ予告表示の表示中において、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となった後に、該全ての保留アイコンの表示が再開されると、保留アイコンが非表示となっていた間に増加した保留に対応する保留アイコンも表示される［例えば、図１４（ｄ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記保留アイコンは、第一の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、
前記保留アイコンは、第二の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二の表示態様は、先読み予告の表示態様［例えば、図１４（ｄ）に示す三角印の表示態様］であり、
前記第一の表示態様は、先読み予告の表示態様ではない通常の表示態様［例えば、図１４（ｄ）に示す丸印の表示態様］である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

以上の記載では、
『 保留アイコン［例えば、図１４に示す丸印の表示Ｃｒ、三角印の表示Ｔｒ等］を表示可能な表示手段［例えば、装飾図柄表示装置２０８］を備えた遊技台であって、
前記表示手段に表示された保留アイコンの数により保留数が報知可能であり、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示においてリーチ演出表示［例えば、図１４（ｃ）に示すリーチ演出表示］を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、予告表示［例えば、図１４（ｂ）に示すお姫様のキャラクタがリーチ演出に発展することを告げる演出表示］を表示可能な手段であり、
前記予告表示の表示は、前記リーチ演出表示の表示が開始される前に開始される場合［例えば、図１４（ｂ）］があり、
前記予告表示と、該予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間［例えば、図１４（ｂ）の期間］がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。

また、
『 前記予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンは、前記リーチ演出表示の表示終了後に再表示される［例えば、図１４（ｄ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 装飾図柄の変動表示が終了し停止表示した装飾図柄と、前記予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されている期間［例えば、図１４（ｄ）の期間］がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記リーチ演出表示と、該リーチ演出表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間［例えば、図１４（ｃ）の期間、図１５（ｂ）〜同図（ｃ）の期間］がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

また、
『 前記予告表示が表示された場合に前記リーチ演出表示が表示される［例えば、図１４（ｃ）］、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。

以下、これまで説明したことに関係することについて付記する。

（付記１）
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第１の有利度である第１の制御状態から該第１の有利度より有利度が高い第２の有利度である第２の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段と、
前記当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に行なう報知手段と、
前記事前予告報知を行なうか否かを決定する事前予告実行決定手段とを備えた遊技台であって、
前記報知手段は前記事前予告報知以外の所定の報知も実行可能であり、
前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なうと決定した場合に、前記報知手段が特定の報知を実行していない期間中であれば、前記事前予告報知を開始し、
前記報知手段が前記特定の報知を実行している特定の期間中であれば、該特定の期間が終了してから前記事前予告報知を開始することを特徴とする遊技台。

付記１記載の遊技台によれば、特定の報知および事前予告報知のうちの一方が他方を邪魔せずに両方の報知を際立たせることができる場合がある。この結果、遊技状況を遊技者に分かりやすく知らせることができる。

（付記２）
付記２に記載の遊技台において、
前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なうと決定した場合に、前記報知手段が特定の報知を実行していない期間中であれば、前記事前予告報知として第１の予告報知を開始し、
前記報知手段が前記特定の報知を実行している特定の期間中であれば、該特定の期間が終了してから前記事前予告報知として前記第１の予告報知とは態様が異なる第２の予告報知を開始することを特徴とする遊技台。

付記２記載の遊技台によれば、遊技者に事前予告報知の開始が遅延されたことを分かりやすく示すことができる場合がある。

（付記３）
付記２に記載の遊技台において、
前記第１の予告報知は音および表示によって行なわれる前記事前予告報知であり、
前記第２の予告報知は表示によって行なわれる前記事前予告報知であることを特徴とする遊技台。

付記３記載の遊技台によれば、特定の報知を行なっていない期間中は、遊技者の集中を遊技台に向けさせるように音の報知を含み、特定の報知の終了後は遊技に既に集中していることを踏まえて音を含まない報知を行うことで、遊技者を遊技に集中させて、遊技の進行をより楽しませられる場合がある。

（付記４）
付記１乃至付記３に記載の遊技台において、
前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を所定の演出動作を実行可能な演出装置と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果とは別の当否判定結果を導出した場合に、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を開始してから、該当否判定結果に対応した図柄態様が停止表示される前に、該当否判定手段による当否判定結果が前記特定の当否判定結果だと遊技者に期待させる特定の演出動作を前記演出装置に行なわせることが可能な演出制御手段と、を前記報知手段は含み、
前記報知手段による前記特定の報知が、前記演出装置による前記特定の演出動作による報知であることを特徴とする遊技台。

付記４記載の遊技台によれば、特定の当否判定結果でないことで、落胆しかける遊技者に別のチャンスが近づいていることを知らせることができ、遊技に対する期待感を持続させられる場合がある。

（付記５）
付記４に記載の遊技台において、
前記演出制御手段が前記演出装置に所定の事前予告動作を行なわせることにより、前記報知手段による前記事前予告報知が行なわれるように構成され、
前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示が行なわれている期間中であっても、遊技球が始動領域に進入したことを条件にして前記始動情報導出手段によって導出された前記始動情報に基づいて、前記事前判定手段による事前判定が行なわれるととともに、該事前判定結果に基づく前記事前予告報知を行なうか否かが前記事前予告実行決定手段によって決定されるように構成され、
該前記事前予告実行決定手段が事前予告報知を行なうと決定した場合に、前記演出装置による前記特定の演出動作が行なわれていることを条件に、該特定の演出動作が終了してから該演出装置に前記事前予告動作を行なわせることを特徴とする遊技台。

付記５記載の遊技台によれば、遊技球が始動領域進入時に報知を行なうことで、始動口入賞すなわち当否判定の権利の取得ごとに、該権利に基づく当否判定を予想させることができ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。ただし、はずれロングリーチなど特定の演出中は、該権利に基づく当否判定の結果の示唆は行なわないことで、複数の報知に遊技者の注意が散らされることを防ぎ、タイミングごとに重要な報知を見せ、かつ報知内容が遊技者に残念な気持ちを与えるような内容であった場合には、すぐに次のチャンスが到来することの示唆をすることで遊技者の期待感を持続させられる場合がある。

（付記６）
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するか否かの事前判定を、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて、前記当否判定手段による当否判定が行われる前に実行する事前判定手段と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前に予告するための事前予告報知を、所定の報知手段に、該当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて行わせる制御手段と、
前記事前予告報知を行なうか否かを決定する事前予告実行決定手段とを備えた遊技台であって、
前記制御手段が、前記報知手段に、前記事前予告報知以外の所定の報知も行わせるものであって、前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なうと決定した場合に、特定の報知を実行していない期間中であれば、該事前予告報知を該報知手段に開始させ、該特定の報知を実行している特定の期間中であれば、該特定の期間が終了してから該事前予告報知を該報知手段に開始させるものであることを特徴とする遊技台。

ここで、図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段を備えたものであってもよい。、
また、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第１の有利度である第１の制御状態から該第１の有利度より有利度が高い第２の有利度である第２の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段を備えたものであってもよい。

また、前記制御手段は、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて事前に予告するための事前予告報知を、所定の報知手段に、該当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に該事前判定結果に基づいて行わせるものであってもよい。

（付記７）
付記６に記載の遊技台において、
前記制御手段は、
前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なうと決定した場合に、前記特定の報知を実行していない期間中であれば、前記報知手段に前記事前予告報知として第１の予告報知を開始させ、該特定の報知を実行している前記特定の期間中であれば、該特定の期間が終了してから該報知手段に該事前予告報知として前記第１の予告報知とは態様が異なる第２の予告報知を開始させるものであることを特徴とする遊技台。

（付記８）
付記７に記載の遊技台において、
前記制御手段は、
前記報知手段に、前記第１の予告報知として音および表示による報知を行わせ、前記第２の予告報知として表示による報知を行わせるものであることを特徴とする遊技台。

（付記９）
付記６乃至付記８に記載の遊技台において、
図柄を変動表示した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する、図柄の変動表示開始から停止表示までの一連の図柄変動停止表示を実行する図柄表示手段と、
前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示中に所定の演出動作を実行可能な演出装置とを備え、
前記制御手段は、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果とは別の当否判定結果を導出した場合に、該当否判定手段による当否判定結果が該特定の当否判定結果であると遊技者に期待させる特定の演出動作を前記特定の報知として、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を開始してから該当否判定結果に対応した図柄態様が停止表示される前に前記演出装置に行なわせることが可能な演出制御手段を有するものであることを特徴とする遊技台。

（付記１０）
付記９に記載の遊技台において、
前記事前判定手段が、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示が行なわれている期間中であっても、遊技球が始動領域に進入したことを条件にして前記始動情報導出手段によって導出された前記始動情報に基づいて前記事前判定を実行するものであって、
前記事前予告実行決定手段が、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示が行なわれている期間中であっても、前記事前予告報知を行なうか否かの決定を行うものであり、
前記演出制御手段が、前記事前予告実行決定手段が事前予告報知を行なうと決定した場合に、前記演出装置に前記特定の演出動作を行わせていることを条件に、該特定の演出動作が終了してから該演出装置に前記事前予告動作を行なわせるものであることを特徴とする遊技台。

（付記１１）
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動領域のうち第１の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第１の始動情報記憶手段と、
前記始動領域のうち前記第２の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な第２の始動情報記憶手段と、
前記第１の始動情報記憶手段および前記第２の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第２の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、前記第１の始動情報記憶手段および前記第２の始動情報記憶手段のうちの一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するように構成された始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第１の有利度である第１の制御状態から該第１の有利度より有利度が高い第２の有利度である第２の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、
前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、
前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に第１の報知態様で行う事前予告手段と、
前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記事前判定手段による前記事前判定には基づかず、かつ該所定の始動情報が前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記第１の報知態様に関連した第２の報知態様で遊技を演出する事前演出を行う事前演出手段と
備えたことを特徴とする遊技台。

（付記１２）
付記１に記載の遊技台において、
前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている特定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該特定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出すると前記事前判定手段により事前判定された場合に、
前記特定の始動情報よりも後で前記始動情報導出手段により導出された所定の始動情報が、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出手段による前記事前演出が行なわれること
を特徴とする遊技台。

（付記１３）
付記１１または１２に記載の遊技台において、
前記第１の始動領域は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化せず、
前記第２の始動領域は、前記入り口の大きさが第１の大きさと該第１の大きさより大きい第２の大きさのうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化するように構成され、
前記当否判定手段による前記当否判定結果が特定の当否判定のうち特別な当否判定結果であった場合に、
前記制御状態移行手段は、所定の第１の始動制御状態中よりも前記第２の始動領域の入り口が長期間にわたって前記第２の大きさとなる所定の第２の始動制御状態に前記制御状態を移行させるように構成し、
前記第１の始動情報記憶手段に記憶されている特定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該特定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特別な当否判定結果を導出すると前記事前判定手段により事前判定された場合に、
前記特定の始動情報よりも後で前記始動情報導出手段により導出された所定の始動情報が、前記第１の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出手段による前記事前演出が行なわれること
を特徴とする遊技台。

（付記１４）
付記１３に記載の遊技台において、
所定の閉状態および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段を備え、
前記第２の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞手段の開閉状態を変化させる動作を含む制御状態と前記第２の始動制御状態を含み、
前記第２の制御状態中は、前記事前予告手段による前記事前予告報知および前記事前演出手段による前記事前演出の両方が行なわれないこと
を特徴とする遊技台。

（付記１５）
付記１３または１４に記載の遊技台において、
前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記第２の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする特別な始動情報先読手段と、
前記第２の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記特別な始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する特別な事前判定手段と、
前記特別な事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための特別な事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う特別な事前予告手段と、を備え、
前記第２の始動制御状態中は、前記事前予告手段による前記事前予告報知および前記事前演出手段による前記事前演出の両方が行なわれず、前記特別な事前予告手段による前記特別な事前予告報知が行なわれること
を特徴とする遊技台。

（付記１６）
遊技球が始動領域に進入したことを条件にして、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
装飾図柄の変動表示を行った後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応した装飾図柄態様を停止表示する演出表示手段と、
前記当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
前記当否判定手段が特定の当否判定結果を導出するか否かの事前判定を、前記始動情報先読手段によって先読みされた所定の始動情報に基づいて、前記当否判定手段による当否判定が行われる前に実行する事前判定手段と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前に予告するための事前予告報知を、前記演出表示手段に、該当否判定手段が当否判定を行なうよりも前に前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて行わせる制御手段と、
前記事前予告報知を行なうか否かを決定する事前予告実行決定手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示手段が、前記装飾図柄の変動表示の最中に、該装飾図柄の変動表示を演出する特定のリーチ演出画像を表示するものであって、該特定のリーチ演出画像を非表示の状態では、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数分の保留表示を表示し、
前記制御手段は、前記演出表示手段が前記特定のリーチ演出画像を非表示の状態で、前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なわないと決定したことに基づいて前記保留表示を第一の態様で該演出表示手段に表示させ、該事前予告実行決定手段が該事前予告報知を行うと決定したことに基づいて該保留表示を第二の態様で該演出表示手段に表示させ、該第二の態様で該保留表示を表示させることで該演出表示手段に該事前予告報知を行わせ、該演出表示手段が該特定のリーチ演出画像を表示している状態では、該保留表示を該演出表示手段に表示させず、該演出表示手段が該特定のリーチ演出画像を非表示の期間中に、遊技球が前記始動領域に一球進入したことを条件に前記事前予告実行決定手段が該事前予告報知を行なうと決定したことに基づいて、該保留表示の個数を一つ増加させるとともに増加させた保留表示の態様を該第二の態様で前記演出表示手段に表示させるものであって、
前記事前判定手段は、前記装飾図柄の変動表示の最中に前記特定のリーチ演出画像が前記演出表示手段に表示されていることで前記保留表示が行われていない保留表示非表示期間中であっても、遊技球が前記始動領域に進入したことを条件にして前記始動情報導出手段によって導出された始動情報に基づいて前記事前判定を実行するものであり、
前記事前予告実行決定手段は、前記保留表示非表示期間中であっても、前記事前判定手段による事前判定の結果に基づいて、前記事前予告報知を行なうか否かの決定を行うものであり、
前記制御手段は、前記保留表示非表示期間中に、遊技球が前記始動領域に一球進入したことを条件に前記事前予告実行決定手段が前記事前予告報知を行なうと決定していたことに基づいて、当該保留表示非表示期間中に表示されていた前記特定のリーチ演出画像が非表示になってから次の装飾図柄の変動表示が開始するまでの間に、前記保留表示の個数を一つ増加させるとともに増加させた保留表示の態様を前記第二の態様で前記演出表示手段に表示させるものである
ことを特徴とする遊技台。

（付記１７）
始動領域に遊技球が進入したことを条件として行われた当否判定の結果を報知するための図柄変動表示が可能な図柄表示手段と、
遊技を演出する演出画像を表示可能な表示手段と、
前記表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な演出制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、前記表示手段に先読み予告を少なくとも表示させることが可能なものであり、
前記先読み予告は、連続予告として行われるものであり、
前記連続予告は、前記先読み予告の対象である当否判定の結果を報知するための図柄変動表示が行われるまで当該先読み予告を継続するものであり、
前記演出制御手段は、前記先読み予告を開始させる第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出制御手段は、前記先読み予告の開始を遅延させて該先読み予告を開始させる第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出制御手段は、先読み予告非表示状態から先読み予告表示状態に、前記表示手段の表示状態を変化させることが可能なものであり、
前記先読み予告非表示状態は、前記先読み予告が行われていない表示状態であり、
前記先読み予告表示状態は、前記先読み予告が少なくとも行われている表示状態であり、
前記演出制御手段は、前記先読み予告表示状態中に前記先読み予告条件が成立した場合に、前記第一の制御を実行可能なものであり、
前記演出制御手段は、前記先読み予告非表示状態中に前記先読み予告条件が成立した場合に、前記第二の制御を実行可能なものであり、
前記演出制御手段は、前記第二の制御のなかで、前記先読み予告非表示状態から前記先読み予告表示状態に前記表示手段の表示状態を変化させるまで前記先読み予告の開始を遅延させるものであり、
前記演出制御手段は、前記第一の制御のなかでは、予告音を音出力手段に出力させるものであり、
前記演出制御手段は、前記第二の制御のなかでは、前記予告音を前記音出力手段に出力させないものである
ことを特徴とする遊技台。

ここで、前記先読み予告を行うか否かを決定する先読み予告決定手段を備え、
前記先読み予告条件は、少なくとも前記先読み予告決定手段が前記先読み予告を行うと決定した場合に成立する条件であってもよい。

また、前記先読み予告決定手段は、前記当否判定の結果が少なくとも大当りの当否判定結果になる場合に、前記先読み予告を行うか否かを決定するものであってもよい。

また、前記先読み予告決定手段は、前記当否判定の結果が大当りの当否判定結果とは異なる当否判定結果になる場合であっても、前記先読み予告を行うか否かを決定するものであってもよい。

さらに、前記当否判定を行う当否判定手段、および前記図柄表示手段を制御する図柄表示制御部を少なくとも有する主制御手段と、
前記演出制御手段を少なくとも有する副制御手段と、
を備えた態様であってもよい。

またさらに、前記先読み予告の表示は、保留を表す保留表示の表示態様が変化した表示であってもよい。

（付記Ｒ１−１）
図柄表示手段と、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
第一の保留表示手段と、
第二の保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御手段は、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の保留表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行するものであり、
前記第一の制御手段は、前記図柄表示手段の作動が保留された場合に、前記第二の制御手段にコマンド情報を少なくとも送信するものであり、
前記第一の保留表示手段は、前記図柄表示手段の作動が保留されている数（以下、「保留数」という。）を少なくとも報知可能なものであり、
前記第二の保留表示手段は、前記保留数を少なくとも報知可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第一の保留非表示状態において、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行するものであり、
前記第二の制御手段は、第二の保留非表示状態において、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行するものであり、
前記第一の条件の成立要件は、先読み予告の実行が前記第二の制御手段によって決定されたことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の条件の成立要件は、前記第二の制御手段によって前記コマンド情報が受信されたことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の保留表示手段は、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第一の保留非表示状態の終了後に、前記第二の保留表示手段に第二の態様で前記保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも含む制御であり、
前記第二の制御は、前記第二の保留非表示状態の終了後に、前記第二の保留表示手段に第一の態様で前記保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも含む制御であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の態様は、先読み予告の態様であり、
前記第一の保留非表示状態とは、前記保留アイコンが少なくとも非表示な状態のことであり、
前記第二の保留非表示状態とは、前記保留アイコンが少なくとも非表示な状態のことであり、
前記第一の保留非表示状態とは、リーチ中の期間において開始され、該期間の内に終了する状態のことであり、
前記第二の保留非表示状態とは、前記リーチ中の期間とは異なる演出期間において開始され、該演出期間の内に終了する状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−２）
付記Ｒ１−１に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、先読み予告を実行するか否かの判定を行う判定手段を有するものであり、
前記第一の条件の成立要件は、前記判定手段が先読み予告を実行する旨の判定を行ったことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−３）
付記Ｒ１−１又はＲ１−２に記載の遊技台であって、
前記第二の保留非表示状態とは、大当り中の期間において開始され、該期間の内に終了する状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−４）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−３のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の条件は、大当り図柄を停止表示する大当り図柄変動表示中には少なくとも成立しないものであり、
前記第二の制御手段は、前記大当り図柄変動表示中における前記第一の保留非表示状態で前記保留条件の成立があった場合に、該第一の保留非表示状態の終了後に前記第二の保留表示手段に前記第一の態様で前記保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも実行するものである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−５）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−４のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域と、
前記入り口の大きさが第一の大きさと第二の大きさのうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化するように構成された第二の始動領域と、
第一の始動制御状態と第二の始動制御状態のうちのいずれか一方の始動制御状態からいずれか他方の始動制御状態に始動制御状態を移行させることが少なくとも可能な始動制御状態移行手段と、
を備え、
前記第二の大きさは、前記第一の大きさよりも大きく、
前記第二の始動制御状態は、前記第一の始動制御状態よりも前記第二の始動領域の入り口が長期間にわたって前記第二の大きさとなる状態であり、
前記図柄表示手段（以下、「第一の図柄表示手段」という。）は、複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つであり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手
段の作動を保留する制御を少なくとも実行するものであり、
前記第一の保留条件の成立要件は、前記第一の始動領域への入球があったことを少なくとも含む要件であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の保留表示手段に前記第一の態様で第一の保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも実行するものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されかつ前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の保留表示手段に前記第二の態様で前記第一の保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも実行するものであり、
前記第一の条件は、前記第二の始動制御状態中には少なくとも成立しない条件であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の始動制御状態における前記第一の保留非表示状態で前記第一の保留条件の成立があった場合に、該第一の保留非表示状態の終了後に、前記第一の保留表示手段に前記第一の態様で前記第一の保留アイコンを増加表示させる制御を少なくとも実行するものである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−６）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−５のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段を少なくとも含み、複数種類のコマンド情報を少なくとも送信可能な主制御手段と、
前記主制御手段から送信された前記コマンド情報に応じた制御を少なくとも実行可能な副制御手段と、
を備え、
前記副制御手段は、一又は複数の基板によって構成されたものであり、
前記副制御手段は、前記第二の制御手段を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−７）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−６のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の保留表示手段は、前記保留アイコンの数によって、前記保留数を少なくとも報知可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−８）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−７のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記保留アイコンの数は、前記第一の制御が実行された場合に、前記第一の保留非表示状態の開始前よりも該第一の保留非表示状態の終了後の方が増加する、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−９）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−８のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記保留アイコンの数は、前記第二の制御が実行された場合に、前記第二の保留非表示状態の開始前よりも該第二の保留非表示状態の終了後の方が増加する、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ１−１０）
付記Ｒ１−１乃至Ｒ１−９のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−１）
画像を表示可能な画像表示手段と、
保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記画像表示手段によって構成された表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留アイコンを表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンの数によって、保留数を報知するように構成されており、
前記保留表示手段は、第一の態様をした前記保留アイコン（以下、「第一の保留アイコン」という。）を表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、第二の態様をした前記保留アイコン（以下、「第二の保留アイコン」という。）を表示可能な表示手段であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の態様は、先読み予告の態様であり、
前記画像表示手段は、複数種類の演出表示を実行可能な表示手段であり、
前記複数種類の演出表示のうちの少なくとも一つは、第一の演出表示であり、
前記複数種類の演出表示のうちの少なくとも一つは、第二の演出表示であり、
前記第一の演出表示とは、外れリーチ演出表示のことであり、
前記第二の演出表示とは、大当りリーチ演出表示のことであり、
前記第一の演出表示が実行されている期間において、前記保留アイコンが表示されない状態（以下、「第一の保留非表示状態」という。）となるように構成されており、
前記第二の演出表示が実行されている期間において、前記保留アイコンが表示されない状態（以下、「第二の保留非表示状態」という。）となるように構成されており、
前記第一の保留非表示状態において前記保留数が増加した場合に、該第一の保留非表示状態の終了の際に前記第一の保留アイコンが新たに表示される場合があるように構成されており、
前記第一の保留非表示状態において前記保留数が増加した場合に、該第一の保留非表示状態の終了の際に前記第二の保留アイコンが新たに表示される場合があるように構成されており、
前記第二の保留非表示状態が終了した際に、該第二の保留非表示状態において増加した
保留数に対応する数（以下、「第一の数」という。）の前記第二の保留アイコンは新たに表示されず、該第一の数の前記第一の保留アイコンが新たに表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−２）
付記Ｒ２−１に記載の遊技台であって、
前記第二の保留非表示状態が終了した際に、該第二の保留非表示状態において増加した保留数に対応する数の前記第一の保留アイコンが新たに表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−３）
付記Ｒ２−１又はＲ２−２に記載の遊技台であって、
前記先読み予告を実行するか否かの判定を行う判定手段を有するものである、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−４）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−３のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の態様は、デフォルトの態様である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−５）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−４のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第一の保留非表示状態が終了すると、外れを示す装飾図柄態様の確定表示を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−６）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−５のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第二の保留非表示状態が終了すると、大当りを示す装飾図柄態様の確定表示を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−７）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−６のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記第一の保留非表示状態が開始される前に表示されていた保留アイコンを、該第一の保留非表示状態の終了の際に、同じ態様で表示する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−８）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−７のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記第二の保留非表示状態が開始される前に表示されていた保留アイコンを、該第二の保留非表示状態の終了の際に、同じ態様で表示する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−９）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−８のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
主制御手段からのコマンドを受信して演出表示を実行可能な副制御手段を備え、
前記副制御手段は、複数の制御部から構成されており、
前記主制御手段において、当否判定が行われるように構成されており、
前記先読み予告を実行するかどうかは、前記副制御手段で実行されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ２−１０）
付記Ｒ２−１乃至Ｒ２−９のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ３−１）
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、保留アイコンが表示される場合がある手段であり、
前記表示手段に表示された保留アイコンの数によって、保留数が報知可能に構成されており、
前記表示手段は、リーチ演出表示が表示される場合がある手段であり、
前記表示手段は、リーチ予告表示が表示される場合がある手段であり、
前記リーチ予告表示とは、該リーチ予告表示が行われた図柄変動表示において、前記リーチ演出表示が行われることを予告する表示であり、
前記リーチ演出表示が行われる前に、前記リーチ予告表示が表示される場合があり、
前記リーチ予告表示の表示中において、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となる、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ３−２）
付記Ｒ３−１に記載の遊技台であって、
前記リーチ予告表示が開始されることで、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となる、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ３−３）
付記Ｒ３−１又はＲ３−２に記載の遊技台であって、
前記リーチ予告表示の表示中に保留が増加した場合であっても、増加した保留に対応する保留アイコンが該リーチ予告表示の表示中に表示されない、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ３−４）
付記Ｒ３−１乃至Ｒ３−３のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記リーチ予告表示の表示中において、該リーチ予告表示が開始される前に表示されていた全ての保留アイコンが非表示となった後に、該全ての保留アイコンの表示が再開されると、保留アイコンが非表示となっていた間に増加した保留に対応する保留アイコンも表示される、
ことを特徴とする遊技台。

（付記Ｒ３−５）
付記Ｒ３−１乃至Ｒ３−４のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記保留アイコンは、第一の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、
前記保留アイコンは、第二の表示態様で表示される場合があるアイコンであり、
前記第二の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、
前記第一の表示態様は、先読み予告の表示態様ではない通常の表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。

１００ パチンコ機
１２０ スピーカ
２０８ 装飾図柄表示装置
２１２ 特図表示装置
２３０ 第１特図始動口
２３２ 第２特図始動口
２３４ 可変入賞口
３００ 主制御部
３０４ ＣＰＵ
３０６ ＲＯＭ
３０８ ＲＡＭ
４００ 第１副制御部
４０４ ＣＰＵ
４０６ ＲＯＭ
４０８ ＲＡＭ
５００ 第２副制御部
６００ 払出制御部

Claims (5)

1. 保留アイコンを表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
   前記表示手段に表示された保留アイコンの数により保留数が報知可能であり、
   前記表示手段は、装飾図柄の変動表示においてリーチ演出表示を表示可能な手段であり、
   前記表示手段は、予告表示を表示可能な手段であり、
   前記予告表示の表示は、前記リーチ演出表示の表示が開始される前に開始される場合があり、
   前記予告表示と、該予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間がある、
   ことを特徴とする遊技台。
2. 請求項１に記載の遊技台であって、
   前記予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンは、前記リーチ演出表示の表示終了後に再表示される、
   ことを特徴とする遊技台。
3. 請求項１又は２に記載の遊技台であって、
   装飾図柄の変動表示が終了し停止表示した装飾図柄と、前記予告表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されている期間がある、
   ことを特徴とする遊技台。
4. 請求項１乃至３のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
   前記リーチ演出表示と、該リーチ演出表示の表示が開始される前に表示されていた保留アイコンとが、一緒に表示されない期間がある、
   ことを特徴とする遊技台。
5. 請求項１乃至４のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
   前記予告表示が表示された場合に前記リーチ演出表示が表示される、
   ことを特徴とする遊技台。