JP2017135431A - 端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信電力を効率的に割り振ることができる端末装置を提供すること。【解決手段】同時に複数のセルと通信を行う端末装置における送信電力制御方法であって、接続している前記複数のセルのうち、少なくとも一つのセルが一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知する制御信号を受信する制御信号処理部と、接続している複数のセルにおける送信電力を決定する際に、複数のセルの所要送信電力の合計値が前記端末装置の最大送信電力を超えると判定した場合は前記制御信号による通知内容を参照し、前記接続している複数のセルで送信するチャネルおよび信号各々に送信電力を割り振る優先順位を判定する送信電力制御部とを備え、前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信されるサウンディング参照信号よりも、前記オフ状態でないセルで送信されるサウンディング参照信号に、優先して電力を割り振る。【選択図】図1

Description

本発明は、端末装置の送信電力制御方法に関する。
3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)では、移動体通信の標準規格としてLTE(Long Term Evolution)−Advanced(以降、LTE−Aという)の規格化が行われている。LTE−Aでは、端末装置が、セルをコンポーネントキャリア(サービングセルとも呼称される)とみなし、セルを複数集めて通信を行うキャリアアグリゲーションが採用されている。
3GPPへの寄書である非特許文献1では、キャリアアグリゲーションの適用により複数のコンポーネントキャリアと接続している端末装置に対して、接続している個々のコンポーネントキャリアについて、データ通信が行える状態であるか否か(オン/オフ状態)を通知することが提案されている。
Qualcomm Incorporated, "Small cell on/off time reduction", 3GPP TSG-RAN WG1 #76 R1-140452, Feb 10th-14th 2014
しかしながら、セルのオン/オフ状態を切り替えることができる移動体通信システムにおいては、移動局装置における、各セルへの送信電力を割り振りが、効率的になるように行われないことがあるという問題がある。
例えば、従来、アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)には、優先的に送信電力が割り振られているが、オフ状態のセルにおけるアップリンク制御チャネルは、伝送された情報が利用されないこともあるため、優先的に送信電力を割り振っても、その送信電力が無駄になってしまうことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、送信電力を効率的に割り振ることができる端末装置、および送信電力制御方法を提供する。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、同時に複数のセルと接続し、前記複数のセルを用いて通信を行う端末装置における送信電力制御方法であって、前記接続している前記複数のセルのうち、少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知する制御信号を受信する制御信号処理部と、前記接続している複数のセルにおける送信電力を決定する際に、複数のセルの所要送信電力の合計値が前記端末装置の最大送信電力を超えると判定した場合は前記制御信号による通知内容を参照し、前記接続している複数のセルで送信するチャネルおよび信号各々に送信電力を割り振る優先順位を判定する送信電力制御部とを備え、前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信されるサウンディング参照信号よりも、前記オフ状態でないセルで送信されるサウンディング参照信号に、優先して電力を割り振る、端末装置である。
(2)また、この発明の他の態様は、(1)に記載の端末装置であって、前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信される制御チャネルよりも、前記オフ状態でないセルで送信されるサウンディング参照信号に、優先して電力を割り振る。
(3)また、この発明の他の態様は、(1)に記載の端末装置であって、前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信されるサウンディング参照信号よりも、前記オフ状態でないセルで送信される共用チャネルまたは制御チャネルに、優先して電力を割り振る。
(4)また、この発明の他の態様は、(1)に記載の端末装置であって、前記制御信号処理部は、前記複数のセルのうち、少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知する制御信号をオフ状態にならないセルから受信する。
(5)また、この発明の他の態様は、(1)に記載の端末装置であって、制御信号処理部が受信する少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知は、送信周期、使用するリソースエレメント、アンテナポート、信号系列、信号生成に用いるセルIDの少なくとも一つの情報である。
この発明によれば、送信電力を効率的に割り振ることができる。
この発明の第1の実施形態による移動体通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態による移動体通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態による移動局装置13の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態によるオン/オフ状態の変化例を示すタイムチャートである。 同実施形態による送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。 この発明の第2の実施形態による送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。 この発明の第3の実施形態による送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。 この発明の第3の実施形態の変形例による送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。 この発明の第4の実施形態による送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による移動体通信システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態による移動体通信システムは、マクロ基地局装置11、スモール基地局装置12、移動局装置13(端末装置、UE(User Equipment)ともいう)を含む。マクロ基地局装置11は、セルC1を構成し、移動局装置13と無線通信する。スモール基地局装置12は、セルC1の通信範囲内もしくはセルC1と一部の範囲が重なるように、セルC2を構成し、移動局装置13と無線通信する。移動局装置13は、セルC1をプライマリーセル(Primary Cell;PCell)とし、セルC2をセカンダリーセル(Secondary Cell;SCell)とするキャリアアグリゲーションを行い、同時にセルC1とセルC2とを用いて無線通信を行う。なお、本実施形態では、オン/オフ状態の切り替えが行われるのは、セカンダリーセルのみであるとして説明する。また、プライマリーセルはマクロ基地局装置ではなく、オン/オフ状態の切り替えが行われないスモールセルでも良い。
なお、キャリアアグリゲーションで集められるセルは、基本となる一つのプライマリーセルと、追加される一つまたは複数のセカンダリーセルとからなる。本実施形態におけるセルC2は、セカンダリーセルであるが、移動局から基地局への送信であるアップリンクを含む。すなわち、セルC1、C2ともに、基地局から移動局への送信であるダウンリンクと、アップリンクとを含む。また、本実施形態におけるセルC1、C2は、TDD(Time Division Duplex;時分割複信)であるが、FDD(Frequency Division Duplex;周波数分割複信)方式であってもよい。
また、セルC1の周波数帯域と、セルC2の周波数帯域とは異なるが、セルC1とセルC2とは、同じバンド(800MHz帯、2GHz帯など)に属していてもよいし、異なるバンドに属していてもよい。なお、同じバンドに属している複数のセルを集めてキャリアアグリゲーションを行うことは、イントラバンド キャリアアグリゲーション(intra-band carrier aggregation)と呼ばれ、異なるバンドに属している複数のセルを集めてキャリアアグリゲーションを行うことは、インターバンド キャリアアグリゲーション(inter-band carrier aggregation)と呼ばれる。
図2は、本実施形態による移動体通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図2のシーケンス図において、初期状態では、移動局装置13は、マクロ基地局装置11とデータ通信しているが、スモール基地局装置12とは無線通信していない。すなわち、移動局装置13は、キャリアアグリゲーションを行っていない。ここで、データ通信しているとは、下りリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel;PDSCH)を用いた移動局装置13へのデータ(ユーザデータ)の送信、または、上りリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel)を用いた移動局装置13からのデータの送信を行っていることを示す。
このとき、マクロ基地局装置11と移動局装置13との間でトラフィックが増加する、もしくは隣接セルのRRM(Radio Resource Management)測定により良好な品質での通信が可能なセルを検出などしたとする。このような場合、マクロ基地局装置11は、セカンダリーセルへの、スモール基地局装置12のセルC2追加の指示m1(SCell_Addition)を、移動局装置13に通知する。この指示m1は、例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリングのsCellToAddModListに、セルC2を示すインデックスを含めたものである。
セルC2追加の指示m1を受けた移動局装置13は、マクロ基地局装置11のセルC1をプライマリーセル、スモール基地局装置12のセルC2をセカンダリーセルとして、キャリアアグリゲーションを行う。ただし、セルC2追加の指示m1を受けただけでは、セルC2は、活性化されていないため、セルC2でのサウンディング参照信号(Sounding Reference Symbol;SRS)の送信、セルC2に関するCQI/PMI/RI/PTIの報告、セルC2での下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)の監視、セルC2に関する下り制御チャネルの監視は行われない。
次に、マクロ基地局装置11は、セルC2活性化の指示m2(SCell_Activation)を、移動局装置13に通知する。セルC2活性化の指示m2は、例えば、MAC(Mediaum Access Control)シグナリングのActivation/Deactivation MAC Control Elementにおいて、セルC2に対応するビットを1が設定されたものである。セルC2活性化の指示m2を受けた移動局装置13は、セルC2でのサウンディング参照信号の送信、セルC2に関するCQI/PMI/RI/PTIの報告、セルC2での下り制御チャネルの監視、セルC2に関する下り制御チャネルの監視を開始する。これにより、移動局装置13は、セルC1を使用したマクロ基地局装置11とのデータ通信と、セルC2を使用したスモール基地局装置12とのデータ通信とを行うようになる。
次に、トラフィックが減少すると、マクロ基地局装置11が、スモール基地局装置12をオフ状態にすることを決定する。マクロ基地局装置11は、スモール基地局装置12に対してオフ状態を指示し、セルC2をオフ状態とする通知m3(SCell_OFF)を、移動局装置13に送信する。ここで、セルのオフ状態とは、そのセルがセカンダリーセルとして活性化されている全ての移動局との間で一時的にデータ通信は行わないが、オン状態への高速な復帰を可能とするように、ダウンリンクでのDRS(Discovery Reference Signal)の送信と、アップリンクでのサウンディング参照信号およびCQIなどの受信とが続けられているスモール基地局装置12の状態である。ここで、DRSはスモールセルのオン状態、オフ状態に関わらず送信される信号もしくはオフ状態のみに送信される信号である。したがって、通知m3を受けると、移動局装置13は、セルC1を使用したマクロ基地局装置11とのデータ通信は行うが、セルC2を使用したスモール基地局装置12とのデータ通信は行わない。
オフ状態とする通知m3は、例えば、オフ状態の通知用のRNTI(Radio Network Temporary Identifier)を使用してダウンリンク制御チャネルのDCI(Downlink Control Information) format 1C(3GPP TS36.212参照)により通知されてもよいし、ダウンリンク制御チャネルのその他のDCI formatで通知されてもよいし、MACシグナリングにより通知されてもよい。オフ状態とする通知m3は、例えば、移動局装置13がキャリアアグリゲーションしているセルのうち、オン/オフ状態が切り替わる可能性のあるセル(すなわち、セカンダリーセル)各々に対応したビットであって、そのセルがオン状態のときは“1”、オフ状態となるときは“0”となっているビットからなるビット列である。あるいは、オフ状態とする通知m3は、セルID(物理IDや仮想IDもしくはその他のスモールセルを識別するID)等と、そのセルIDのオン/オフ状態あるいはオン/オフ状態の切り替えを示すビットとであっても良い。なお、オン/オフ状態の切り替えを高速で行うには、通知m3は、上述したダウンリンク制御チャネルや、MACシグナリングなどのL1(Layer 1)シグナリングにより通知されることが望ましいが、RRCシグナリングなどのL1シグナリング以外の方法により通知されてよい。なお、上記では活性化されたセルがオン状態とオフ状態の切り替えを行うものとしたが、非活性化されたセルがオン状態とオフ状態の切り替えを行っても良い。
なお、移動局装置13は、セルC2がオフ状態であっても、セルC2のダウンリンクにおける参照信号の受信と、アップリンクでのサウンディング参照信号の送信と、アップリンク制御チャネルの送信とは行う。オフ状態では、データ通信を行わないので、移動局装置13は、オフ状態となっているセルC2に関する下り制御チャネルのうち、PDSCHのリソース割当てを行う制御情報、PUSCHのリソース割当てをする制御情報の監視は行わない。
また、オフ状態におけるダウンリンクのDRSは、Cell Specific Reference Signal(CRS)であってもよいし、Channel State Information Reference Signal(CSI−RS)であってもよいし、それらの送信周期が長くなったものでもよいし、オン状態とアンテナポートや送信に用いるリソースエレメントが異なるコンフィグレーションとしたものでも良いし、それらの信号系列がオン状態と異なる系列として生成されていても良いし、その他の参照信号であってもよい。また、オフ状態におけるダウンリンクで送信される信号は、PSS(Primary Synchronization signal)、SSS(Secondary Synchronization signal)が含まれても良く、それらの送信周期が長くなったものでも良い。また、オフ状態とする通知m3は、オン/オフ状態を示すビットではなく、オン状態とオフ状態で送信する参照信号などの異なる設定(例えば、送信周期、使用するリソースエレメント、アンテナポート、信号系列、信号生成に用いるセルIDの少なくとも一つ)を通知することで移動局装置13へ通知されても良い。
次に、トラフィックが再び増加すると、マクロ基地局装置11が、スモール基地局装置12をオン状態に戻すことを決定する。マクロ基地局装置11は、スモール基地局装置12に対してオン状態を指示し、セルC2をオン状態とする通知m4(SCell_ON)を、移動局装置13に送信する。オン状態とする通知m4は、オフ状態とする通知m3と同様にして通知される。通知m4を受けると、移動局装置13は、セルC1を使用したマクロ基地局装置11とのデータ通信と、セルC2を使用したスモール基地局装置12とのデータ通信とを行うようになる。
図3は、移動局装置13の構成を示す概略ブロック図である。移動局装置13は、PUSCH生成部301、PUCCH生成部302、SRS生成部303、送信電力制御部304、スケジューリング部305、マッピング部306、送信部307、アンテナ部308、受信部309、デマッピング部310、データ信号処理部311、制御信号処理部312を含む。
PUSCH生成部301は、アップリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)の信号を生成する。PUSCH生成部301が生成する信号は、アップリンクの各リソースエレメントに配置される周波数領域の信号である。なお、リソースエレメントとは、サブキャリア番号とOFDMシンボル番号とで定義される無線リソースの最小単位である。PUSCH生成部301は、その平均振幅が、送信電力制御部304から指定された送信電力に応じた振幅となるように、アップリンク共用チャネルの信号を生成する。例えば、PUSCH生成部301は、予めサブキャリア当たりの送信電力と、シンボル値に乗じる係数とを対応付けるルックアップテーブルを記憶している。そして、PUSCH生成部301は、送信電力制御部304から指定された送信電力を、アップリンク共用チャネルのサブキャリア数で割った値に対応する係数をルックアップテーブルから読み出し、該係数をアップリンク共用チャネルの各周波数スペクトルに乗じる。
なお、アップリンク共用チャネルは、aperiodic CSI(Channel State Information)、RRCシグナリング、MACシグナリングなどの制御信号およびデータなどを送信するチャネルである。なお、CSIには、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)、RI(Rank Indicator)などが含まれる。
PUCCH生成部302は、アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)の信号を生成する。PUCCH生成部302が生成する信号は、アップリンクの各リソースエレメントに配置される周波数領域の信号である。PUCCH生成部302は、PUSCH生成部301と同様に、その平均振幅が、送信電力制御部304から指定された送信電力に応じた振幅となるように、アップリンク制御チャネルの信号を生成する。なお、アップリンク制御チャネルは、ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel;PDSCH)に対するACK/NACK、periodic CSI(Channel State Information)、SR(Scheduling Request)などを送信するチャネルである。
SRS生成部303は、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal)を生成する。SRS生成部303が生成する信号は、アップリンクの各リソースエレメントに配置される周波数領域の信号である。SRS生成部303は、PUSCH生成部301と同様に、その平均振幅が、送信電力制御部304から指定された送信電力に応じた振幅となるように、サウンディング参照信号を生成する。
送信電力制御部304は、移動局装置13が各セルにて送信するチャネルおよび参照信号の送信電力をサブフレーム毎に決定し、PUSCH生成部301、PUCCH生成部302、SRS生成部303に通知する。送信電力制御部304は、送信電力を決定する際に、スケジューリング部305が決定した各セルにおける各チャネル(PUSCH、PUCCH)および参照信号(SRS)の配置と、制御信号処理部312が受信処理したセカンダリーセルのオン/オフ状態の通知(図2の通知m3、m4)とを参照する。送信電力制御部304による送信電力の決定方法の詳細は、後述する。
スケジューリング部305は、サブフレーム毎に、各セルにおける各チャネル(PUSCH、PUCCH)および参照信号(SRS)の配置を決定する。スケジューリング部305は、例えば、アップリンク共用チャネルの配置を、ダウンリンク制御チャネルにて通知されたリソース割り当て情報に基づき決定する。なお、本実施形態の移動局装置13は、PCellであるセルC1だけでなく、SCellであるセルC2でもアップリンク制御チャンネルの送信をサポートする。マッピング部306は、PUSCH生成部301、PUCCH生成部302、SRS生成部303の各々が生成した信号を、スケジューリング部305の決定に従い、各セルのリソースエレメントに配置し、各セルのサブフレームの周波数領域信号を構成する。
送信部307は、マッピング部306により構成された周波数領域信号を、セル毎に逆高速フーリエ変換した後、ガードインターバル(Guard Interval)を付加して、各セルの時間領域信号を生成する。送信部307は、各セルの時間領域信号を、ディジタル/アナログ変換、無線周波数へのアップコンバートなどして、無線送信信号を生成し、アンテナ部308を介して無線送信する。なお、送信部307は、セルの周波数帯域が近い場合などには、複数のセルの周波数領域信号を纏めて逆高速フーリエ変換した後、ガードインターバル(Guard Interval)を付加して、複数のセルを纏めた時間領域信号を生成してもよい。
アンテナ部308は、各セルで無線通信するための一つまたは複数のアンテナを含む。なお、セルC1で無線通信するためのアンテナと、セルC2で無線通信するためのアンテナとは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
受信部309は、アンテナ部308を介して受信した各セルの無線受信信号を、ベースバンド周波数にダウンコンバート、アナログ/ディジタル変換などして、ガードインターバルを含む時間領域信号を得る。受信部309は、この時間領域信号から、ガードインターバルを除去した後、高速フーリエ変換して、周波数領域信号を得る。
デマッピング部310は、受信部309により得られた各セルの周波数領域信号から、自装置宛の制御信号と、自装置宛のデータ信号とを抽出し、それぞれ、制御信号処理部312、データ信号処理部311に入力する。なお、制御信号には、ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel;PDSCH)で伝送されるRRCシグナリングやMACシグナリングなどがある。また、データ信号は、ダウンリンク共用チャネルで伝送される。
データ信号処理部311は、デマッピング部310から入力されたデータ信号に対して、復調、復号などの受信処理を行うことで、マクロ基地局装置11とスモール基地局装置12とから送信されたデータを復元する。制御信号処理部312は、デマッピング部310から入力された制御信号に対して、復調、復号などの受信処理を行うことで、マクロ基地局装置11とスモール基地局装置12とから送信された制御信号を復元する。制御信号処理部312は、復元した制御信号のうち、各チャネルおよび参照信号のスケジューリングに関する情報をスケジューリング部305に入力する。また、制御信号処理部312は、復元した制御信号のうち、各チャネルおよび参照信号の送信電力に関する情報を送信電力制御部304に入力する。
なお、スケジューリングに関する情報には、アップリンク共用チャネルの無線リソースの割り当て、CSIの送信周期とオフセット、SRSの送信周期とオフセットなどがある。また、送信電力に関する情報には、セカンダリーセルのオン/オフ状態の通知がある。
図4は、オン/オフ状態の変化例を示すタイムチャートである。図4において、横軸は、時間である。サブフレームPSF1、PSF2、・・・、PSF8は、プライマリーセルであるセルC1のサブフレームである。サブフレームSSF1、SSF2、・・・、SSF8は、セカンダリーセルであるセルC2のサブフレームである。また、図4において、サブフレームPSF1、SSF1は、アップリンクのサブフレームである。次のサブフレームPSF2、SSF2、PSF3、SSF3は、ダウンリンクのサブフレームである。次のサブフレームPSF4、SSF4は、部分的なダウンリンクと、部分的なアップリンクとを含むサブフレームである。次のサブフレームPSF5、SSF5、PSF6、SSF6は、アップリンクのサブフレームである。次のサブフレームPSF7、SSF7、PSF6、SSF6は、アップリンクのサブフレームである。
なお、図4に示すように、セルC1のサブフレームと、セルC2のサブフレームとは、完全には時間が一致しているとは限らないが、サブフレーム番号が同じであれば、同じ時間のサブフレームとみなす。例えば、図4では、サブフレームSSF1と、サブフレームPSF1とは、同じサブフレーム番号である。
図4の例では、ダウンリンクのサブフレームPSF3にて、セルC2をオフ状態とする通知SCell_OFFが送信されている。この通知SCell_OFFを受信した移動局装置13では、送信電力制御部304が、通知SCell_OFFを受信したサブフレームPSF3の次のセルC2のサブフレームSSF4およびそれ以降は、オフ状態であるとして、各セルの送信電力を制御する。
図4の例では、次に、ダウンリンクのサブフレームPSF7にて、セルC2をオン状態とする通知SCell_ONが送信されている。この通知SCell_ONを受信した移動局装置13では、送信電力制御部304が、通知SCell_ONを受信したサブフレームPSF7の次のセルC2のサブフレームSSF8およびそれ以降は、ON状態であるとして、各セルの送信電力を制御する。
なお、本実施形態の移動体通信システムは、時間分割複信であるため、通知SCell_OFF、SCell_ONは、ダウンリンクのサブフレームで送信されているが、周波数分割複信であれば、いずれのフレームでも送信可能である。また、通知SCell_OFFが送信された次のサブフレームからオフ状態となる場合を説明したが、これに限らない。例えば、通知SCell_OFFにオフ状態となるサブフレーム番号が含まれていてもよいし、通知SCell_OFFが送信されてから所定のサブフレーム数後にオフ状態なってもよい。通知SCell_ONについても同様である。
また、同じサブフレーム番号であっても、セルC1のサブフレームと、セルC2のサブフレームとで、アップリンク/ダウンリンクが異なっていてもよい。
図5は、送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。図5のフローチャートは、プライマリーセルであるセルC1にて、アップリンク共用チャネルを送信し、セカンダリーセルであるセルC2にて、アップリンク制御チャネルを送信するサブフレームの送信電力を制御する際の処理を示す。
まず、送信電力制御部304は、プライマリーセルであるセルC1におけるアップリンク共用チャネル(PUSCH)の送信電力を算出する(Sa1)。次に、送信電力制御部304は、セカンダリーセルであるセルC2におけるアップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信電力を算出する(Sa2)。次に、送信電力制御部304は、ステップSa1、Sa2にて算出した送信電力の合計が、最大送信電力PCMAXよりも大きいか否かを判定する(Sa3)。なお、最大送信電力PCMAXは、キャリアアグリゲーションされた複数のセルの送信電力の合計に対する上限値である。
ステップSa3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きくないと判定したときは(Sa3−No)、ステップSa1、Sa2にて算出した送信電力を、アップリンク共用チャネルの送信電力と、アップリンク制御チャネルの送信電力とする。
一方、ステップSa3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きいと判定したときは(Sa3−Yes)、送信電力制御部304は、送信電力の算出対象のサブフレームにおいて、セカンダリーセルがオフ状態であるか否かを判定する(Sa4)。オフ状態であると判定したときは(Sa4−Yes)、送信電力制御部304は、アップリンク共用チャネルの送信電力を優先して、合計が最大送信電力PCMAX以下となるようにアップリンク制御チャネルの送信電力を削減する(Sa6)。
例えば、送信電力制御部304は、ステップSa1にて算出したアップリンク共用チャネルの送信電力をPtx(Pcell PUSCH)、ステップSa2にて算出したアップリンク制御チャネルの送信電力をPtx(Scell PUCCH)としたときに、式(1)を満たす係数A(0<A≦1)を決定し、その係数AをPtx(Scell PUCCH)に乗じて、アップリンク制御チャネルの送信電力とする。
A・Ptx(Scell PUCCH)≦PCMAX−Ptx(Pcell PUSCH) ・・・(1)
なお、PCMAX、Ptx(Pcell PUSCH)、Ptx(Scell PUCCH)は、例えば、ワット[W]などを単位とするリニア値である。
また、ステップSa4にて、オフ状態でない(オン状態である)と判定したときは(Sa4−No)、送信電力制御部304は、アップリンク制御チャネルの送信電力を優先して、合計が最大送信電力PCMAX以下となるようにアップリンク共用チャネルの送信電力を削減する(Sa5)。
例えば、送信電力制御部304は、式(2)を満たすAを決定し、Ptx(Pcell PUSCH)に乗じて、アップリンク共用チャネルの送信電力とする。
A・Ptx(Pcell PUSCH)≦PCMAX−Ptx(Scell PUCCH) ・・・(2)
このように、送信電力制御部304は、セカンダリーセルがオフ状態であるときは、セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルよりも、プライマリーセルのアップリンク共用チャネルに優先して送信電力を割り振る。セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルにて、セカンダリーセルのダウンリンクに関するCSIを送信している場合、このCSIは、セカンダリーセルがオン状態となってダウンリンク共用チャネルの送信が行われるまで使用されない、また、オン状態となるのが長時間先である場合など、使用されないこともある。なお、本実施形態ではPUSCHで送信される信号はUCI(Uplink Control Information;上りリンク制御情報)を含まないデータ信号であること前提としているが、UCIを含んでいても良い。
このため、セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルにて、セカンダリーセルのダウンリンクのCSIを送信している場合など、使用されない可能性のある情報に送信電力を奪われることなく、アップリンク共用チャネルに送信電力を割り振ることができるので、送信電力を効率的に割り振ることができる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、第1の実施形態と同様の構成である。また、本実施形態における移動局装置13は、第1の実施形態と同様の構成であるが、送信電力制御部304の動作が異なるので、以下、送信電力制御部304について説明する。
図6は、送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。図6のフローチャートは、プライマリーセルであるセルC1およびセカンダリーセルであるセルC2にて、サウンディング参照信号を送信するサブフレームの送信電力を制御する際の処理を示す。
まず、送信電力制御部304は、プライマリーセルであるセルC1におけるサウンディング参照信号(SRS)の送信電力を算出する(Sb1)。次に、送信電力制御部304は、セカンダリーセルであるセルC2におけるサウンディング参照信号(SRS)の送信電力を算出する(Sb2)。次に、送信電力制御部304は、ステップSb1、Sb2にて算出した送信電力の合計が、最大送信電力PCMAXよりも大きいか否かを判定する(Sb3)。
ステップSb3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きくないと判定したときは(Sb3−No)、ステップSb1、Sb2にて算出した送信電力を、各セルのサウンディング参照信号の送信電力とする。
一方、ステップSb3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きいと判定したときは(Sb3−Yes)、送信電力制御部304は、送信電力の算出対象のサブフレームにおいて、セカンダリーセルがオフ状態であるか否かを判定する(Sb4)。オフ状態であると判定したときは(Sb4−Yes)、送信電力制御部304は、プライマリーセルの送信電力を優先して、合計が最大送信電力PCMAX以下となるようにセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力を削減する(Sb6)。
例えば、送信電力制御部304は、ステップSb1にて算出したプライマリーセルのサウンディング参照信号の送信電力をPtx(Pcell SRS)、ステップSb2にて算出したセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力をPtx(Scell SRS)としたときに、式(3)を満たす係数A(0<A≦1)を決定し、その係数AをPtx(Scell SRS)に乗じて、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力とする。
A・Ptx(Scell SRS)≦PCMAX−Ptx(Pcell SRS) ・・・(3)
なお、Ptx(Pcell SRS)、Ptx(Scell SRS)は、例えば、ワット[W]などを単位とするリニア値である。
また、ステップSb4にて、オフ状態でない(オン状態である)と判定したときは(Sb4−No)、送信電力制御部304は、全サウンディング参照信号の送信電力を均等に削減する(Sb5)。
例えば、送信電力制御部304は、式(4)を満たすAを決定し、Ptx(Pcell SRS)、Ptx(Scell SRS)に乗じて、それぞれ、プライマリーセル、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力とする。
A×(Ptx(Pcell SRS)+Ptx(Scell SRS))≦PCMAX ・・・(4)
なお、セカンダリーセルが複数あり、それらのうち一部がオフ状態であるときは、オン状態のセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力の合計をPtx(SCell_ON SRS)、オフ状態のセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力の合計をPtx(SCell_OFF SRS)として、式(3)に代えて、下記の式(3’)を用いる。
A・Ptx(Scell_OFF SRS)≦PCMAX−Ptx(Pcell SRS)−Ptx(Scell_ON SRS) ・・・(3’)
このように、送信電力制御部304は、セカンダリーセルがオフ状態であるときは、セカンダリーセルのサウンディング参照信号よりも、プライマリーセルのサウンディング参照信号に優先して送信電力を割り振る。サウンディング参照信号に対する測定結果は、アップリンク共用チャネルの配置を決定する際にも用いられる。しかし、オフ状態にあるセカンダリーセルでは、アップリンク共用チャネルの配置が行われないため、そのセカンダリーセルのサウンディング参照に対する測定結果の重要度は、プライマリーセルやオン状態のセカンダリーセルのサウンディング参照に対する測定結果の重要度よりも低くなる。 このため、重要度の高い、プライマリーセルのサウンディング参照に送信電力を割り振ることができるので、送信電力を効率的に割り振ることができる。また、オフ状態であってもサウンディング参照信号を送信しているので、オン状態に切り替わった直後も、その測定結果を用いたスケジューリングを行うことができる。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、第1の実施形態と同様の構成である。また、本実施形態における移動局装置13は、第1の実施形態と同様の構成であるが、送信電力制御部304の動作が異なるので、以下、送信電力制御部304について説明する。
図7は、送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。図7のフローチャートは、プライマリーセルであるセルC1にてアップリンク共用チャネルまたはアップリンク制御チャネルを送信し、セカンダリーセルであるセルC2にてサウンディング参照信号を送信するサブフレームの送信電力を制御する際の処理を示す。
まず、送信電力制御部304は、プライマリーセルであるセルC1におけるアップリンク共用チャネル(PUSCH)またはアップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信電力を算出する(Sc1)。次に、送信電力制御部304は、セカンダリーセルであるセルC2におけるサウンディング参照信号(SRS)の送信電力を算出する(Sc2)。次に、送信電力制御部304は、ステップSc1、Sc2にて算出した送信電力の合計が、最大送信電力PCMAXよりも大きいか否かを判定する(Sc3)。
ステップSc3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きくないと判定したときは(Sc3−No)、ステップSc1、Sc2にて算出した送信電力を、それぞれ、アップリンク共用チャネル(PUSCH)またはアップリンク制御チャネル(PUCCH)と、サウンディング参照信号の送信電力とする。
一方、ステップSc3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きいと判定したときは(Sc3−Yes)、送信電力制御部304は、送信電力の算出対象のサブフレームにおいて、セカンダリーセルがオフ状態であるか否かを判定する(Sc4)。オフ状態であると判定したときは(Sc4−Yes)、送信電力制御部304は、プライマリーセルの送信電力を優先して、合計が最大送信電力PCMAX以下となるようにセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力を削減する(Sc6)。
例えば、送信電力制御部304は、ステップSc1にて算出したプライマリーセルのアップリンク共用チャネル(PUSCH)またはアップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信電力をPtx(Pcell PUSCH/PUCCH)、ステップSc2にて算出したセカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力をPtx(Scell SRS)としたときに、式(5)を満たす係数A(0<A≦1)を決定し、その係数AをPtx(Scell SRS)に乗じて、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力とする。
A・Ptx(Scell SRS)≦PCMAX−Ptx(Pcell PUSCH/PUCCH) ・・・(5)
なお、Ptx(Pcell PUSCH/PUCCH)は、例えば、ワット[W]などを単位とするリニア値である。
また、ステップSc4にて、オフ状態でない(オン状態である)と判定したときは(Sc4−No)、送信電力制御部304は、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力を0にする(Sc5)。すなわち、移動局装置13は、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信を行わない。
このように、送信電力制御部304は、セカンダリーセルがオフ状態であるときは、プライマリーセルにてアップリンク共用チャネルあるいはアップリンク制御チャネルを送信するときも、最大送信電力を超えない範囲で、セカンダリーセルのサウンディング参照信号を送信する。なお、本実施形態ではPUSCHで送信される信号はUCI(Uplink Control Information)を含まないデータ信号であってもUCIを含んでいても良い。
図1では、スモール基地局装置を、スモール基地局装置12の一つのみ示したが、同一の周波数帯域を使用するスモール基地局装置が複数配置されるクラスター配置と呼ばれる配置方法がある。このクラスター配置の場合には、各スモール基地局装置において、このサウンディング参照信号の受信レベルを測定し、これらのスモール基地局装置を管理する装置は、該測定の結果に基づき、各スモール基地局装置を、オン状態にすべきかオフ状態にすべきかを決定することができる。このため、オフ状態であっても、最大送信電力を超えない範囲で、セカンダリーセルのサウンディング参照信号を送信することで、各スモール基地局装置の通信範囲に位置する移動局装置の数を把握することができ、各スモール基地局装置を、オン状態にすべきかオフ状態にすべきかの決定を、より的確に行うことができる。
[第3の実施形態の変形例]
第3の実施形態では、セカンダリーセルがオフ状態であるときは、プライマリーセルにてアップリンク共用チャネルあるいはアップリンク制御チャネルを送信するときも、最大送信電力を超えない範囲で、セカンダリーセルのサウンディング参照信号を送信する。しかし、最大送信電力を超えないようにしたときに、送信電力が小さいと、スモール基地局装置での測定結果における誤差が大きすぎてしまう。そこで、本変形例では、ステップSc6における係数Aが、予め設定された閾値以上でなければ、サウンディング参照信号の送信電力を0とする。
図8は、送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。図8のフローチャートは、図7と同様に、プライマリーセルであるセルC1にてアップリンク共用チャネルまたはアップリンク制御チャネルを送信し、セカンダリーセルであるセルC2にてサウンディング参照信号を送信するサブフレームの送信電力を制御する際の処理を示す。図8のフローチャートは、ステップSc6の後に、ステップSd7を有する点が、図7と異なる。その他のステップSc1からSc6は、図7と同様である。
ステップSd7では、送信電力制御部304は、ステップSc6にて算出した係数Aが、予め設定された閾値(例えば、0.95)以上であるか否かを判定する。そして、閾値以上であると判定したときは(Sd7−Yes)、送信電力制御部304は、ステップSc6にて算出した送信電力を用いる。一方、閾値以上でないと判定したときは(Sd7−No)、送信電力制御部304は、ステップSc5に進み、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力を0にする。すなわち、移動局装置13は、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信を行わない。なお、本変形例ではPUSCHで送信される信号はUCI(Uplink Control Information)を含まないデータ信号であってもUCIを含んでいても良い。
このように、本変形例では、セカンダリーセルがオフ状態であっても、送信電力の合計を最大送信電力以下とすると、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の係数Aが閾値に満たないとき、すなわち削減割合が所定の割合よりも大きくなってしまうときは、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信を行わない。
これにより、削減割合が大きいために、サウンディング参照信号の測定結果から推定するパスロスに含まれる誤差が大きくなってしまうことを防ぐことができる。
[第4の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、第1の実施形態と同様の構成である。また、本実施形態における移動局装置13は、第1の実施形態と同様の構成であるが、送信電力制御部304の動作が異なるので、以下、送信電力制御部304について説明する。
図9は、送信電力制御部304の動作を説明するフローチャートである。図9のフローチャートは、プライマリーセルであるセルC1にてサウンディング参照信号(SRS)を送信し、セカンダリーセルであるセルC2にてアップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するサブフレームの送信電力を制御する際の処理を示す。
まず、送信電力制御部304は、プライマリーセルであるセルC1におけるサウンディング参照信号(SRS)の送信電力を算出する(Se1)。次に、送信電力制御部304は、セカンダリーセルであるセルC2におけるアップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信電力を算出する(Se2)。次に、送信電力制御部304は、ステップSe1、Se2にて算出した送信電力の合計が、最大送信電力PCMAXよりも大きいか否かを判定する(Se3)。
ステップSe3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きくないと判定したときは(Se3−No)、ステップSe1、Se2にて算出した送信電力を、それぞれ、サウンディング参照信号と、アップリンク制御チャネル(PUCCH)の送信電力とする。
一方、ステップSe3にて、合計が最大送信電力PCMAXよりも大きいと判定したときは(Se3−Yes)、送信電力制御部304は、送信電力の算出対象のサブフレームにおいて、セカンダリーセルがオフ状態であるか否かを判定する(Se4)。オフ状態であると判定したときは(Se4−Yes)、送信電力制御部304は、プライマリーセルの送信電力を優先して、合計が最大送信電力PCMAX以下となるようにセカンダリーセルのアップリンク制御チャネルの送信電力を削減する(Se6)。
例えば、送信電力制御部304は、ステップSe1にて算出したプライマリーセルのサウンディング参照信号(SRS)の送信電力をPtx(Pcell SRS)、ステップSe2にて算出したセカンダリーセルのアップリンク制御チャネルの送信電力をPtx(Scell PUCCH)としたときに、式(6)を満たす係数A(0<A≦1)を決定し、その係数AをPtx(Scell PUCCH)に乗じて、セカンダリーセルのサウンディング参照信号の送信電力とする。
A・Ptx(Scell PUCCH)≦PCMAX−Ptx(Pcell SRS) ・・・(6)
また、ステップSe4にて、オフ状態でない(オン状態である)と判定したときは(Se4−No)、送信電力制御部304は、プライマリーセルのサウンディング参照信号の送信電力を0にする(Se5)。すなわち、移動局装置13は、プライマリーセルのサウンディング参照信号の送信を行わない。
このように、送信電力制御部304は、セカンダリーセルがオフ状態であるときは、プライマリーセルにてサウンディング参照信号を送信するときも、最大送信電力を超えない範囲で、セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルを送信する。セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルにて、セカンダリーセルのダウンリンクに関するCSIを送信している場合、このCSIは、セカンダリーセルがオン状態となってダウンリンク共用チャネルの送信が行われるまで使用されない、また、オン状態となるのが長時間先である場合など、使用されないこともある。
このため、セカンダリーセルのアップリンク制御チャネルにて、セカンダリーセルのダウンリンクのCSIを送信している場合など、使用されない可能性のある情報に送信電力を奪われることなく、アップリンク共用チャネルに送信電力を割り振ることができるので、送信電力を効率的に割り振ることができる。
なお、上述の各実施形態において、セルC1はマクロ基地局装置11により構成されるとして説明したが、セルC1を構成する基地局装置は、通信範囲がマクロ基地局装置よりも狭いスモール基地局装置であってもよい。
また、上述の各実施形態において、セルC2の通信範囲の全体がセルC1の通信範囲に含まれているが、これに限らず、セルC2の通信範囲の一部が、セルC1の通信範囲に含まれていればよい。
また、上述の各実施形態において、オン/オフ状態の切り替えは、セカンダリーセルについてのみ行われるとして説明したが、プライマリーセルについても行われてもよい。
また、上述の各実施形態において、送信電力制御部304は、セカンダリーセルが、オフ状態であるか否かを参照して、送信電力を決定しているが、オフ状態になるタイミングが事前に把握できる場合には、オフ状態になるサブフレームよりも所定数のサブフレーム前から、オフ状態と同様にみなすようにしてもよい。また、逆に、オン状態になるタイミングが事前に把握できる場合には、オン状態になるサブフレームよりも所定数のサブフレーム前から、オン状態と同様にみなすようにしてもよい。
また、図1におけるマクロ基地局装置11、スモール基地局装置12、移動局装置13の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各装置を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例として移動局装置13を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来ることは言うまでもない。
また、上述した図1におけるマクロ基地局装置11、スモール基地局装置12、移動局装置13の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。ハイブリッド、モノリシックのいずれでも良い。一部は、ハードウェアにより、一部はソフトウェアにより機能を実現させても良い。
また、半導体技術の進歩により、LSIに代替する集積回路化等の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
11…マクロ基地局装置
12…スモール基地局装置
13…移動局装置
301…PUSCH生成部
302…PUCCH生成部
303…SRS生成部
304…送信電力制御部
305…スケジューリング部
306…マッピング部
307…送信部
308…アンテナ部
309…受信部
310…デマッピング部
311…データ信号処理部
312…制御信号処理部

Claims (5)

  1. 同時に複数のセルと接続し、前記複数のセルを用いて通信を行う端末装置における送信電力制御方法であって、
    前記接続している前記複数のセルのうち、少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知する制御信号を受信する制御信号処理部と、
    前記接続している複数のセルにおける送信電力を決定する際に、複数のセルの所要送信電力の合計値が前記端末装置の最大送信電力を超えると判定した場合は前記制御信号による通知内容を参照し、前記接続している複数のセルで送信するチャネルおよび信号各々に送信電力を割り振る優先順位を判定する送信電力制御部と
    を備え、
    前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信されるサウンディング参照信号よりも、前記オフ状態でないセルで送信されるサウンディング参照信号に、優先して電力を割り振る、端末装置。
  2. 前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信される制御チャネルよりも、前記オフ状態でないセルで送信されるサウンディング参照信号に、優先して電力を割り振る、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記送信電力制御部は、前記オフ状態のセルで送信されるサウンディング参照信号よりも、前記オフ状態でないセルで送信される共用チャネルまたは制御チャネルに、優先して電力を割り振る、請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記制御信号処理部は、前記複数のセルのうち、少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知する制御信号をオフ状態にならないセルから受信する、請求項1に記載の端末装置。
  5. 制御信号処理部が受信する少なくとも一つのセルが、一時的にデータ通信を行わないオフ状態になることを通知は、送信周期、使用するリソースエレメント、アンテナポート、信号系列、信号生成に用いるセルIDの少なくとも一つの情報である、請求項1に記載の端末装置。
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