JP2017131874A - スイッチング運転可能な多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置 - Google Patents

スイッチング運転可能な多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、装置の連続稼働時間の長期化をはかり、生産ロスやエネルギーロスを削減することを目的とする。【解決手段】濃縮対象液を熱媒体との間接熱交換によって蒸気と濃縮液とに分離し、蒸気を次段の熱媒体として利用する多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置であって、各効用段に、薄膜降下型蒸発濃縮部(11A、11B)および気液分離部(12A、12B)の組合せを含む濃縮分離部(1A、1B)を2個以上並列に配置し、各効用段における各濃縮分離部(1A、1B)に、異なる濃度の濃縮対象液を個別に供給する配管(RL1A、RL1B)と、同一効用段に含まれている各濃縮分離部への濃縮対象液の供給を切り替える弁(RV11、RV12)と、を具備し、同一効用段内でのスイッチング運転を可能とした多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。【選択図】図2

Description

本発明は、多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置、及びその運転方法に関し、特に同一効用段における各薄膜降下型蒸発濃縮部の間でスイッチング運転が可能である多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置に関する。
多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置は、2以上の薄膜降下型蒸発濃縮缶を連結してなり、原液を間接熱交換により蒸発濃縮させる最上流の蒸発濃縮缶において発生する蒸気を次段の蒸発濃縮缶における熱媒体として用い、以後の段において同様に繰り返し、濃縮対象液を最低濃度から徐々に濃縮して最終的に得られる最高濃度の濃縮液を製品として取り出す装置である。各効用段の薄膜降下型蒸発濃縮缶は、缶頂部に設けられている原液供給口、缶胴部に多数垂直に配設されている伝熱管若しくは伝熱板、缶上部に設けられており原液供給口から導入される原液を当該伝熱管若しくは伝熱板に均一に分散させる分散機構、蒸発濃縮缶下部に設けられている濃縮液と蒸気とを分離する気液分離機構、分離された濃縮液を次段の薄膜降下型蒸発濃縮缶もしくは系外等に送液する送液配管、分離された蒸気を次段の薄膜降下型蒸発濃縮缶の伝熱管若しくは伝熱板内に送る送気配管、蒸発濃縮缶内を真空引きする真空配管を有する。蒸発濃縮缶内を真空引きすることによって、原液の沸点を降下させることができ、原液は加温され自己蒸発し、分散機構を介して均一に分散されて伝熱管若しくは伝熱板の表面に薄膜を形成し、当該伝熱管若しくは伝熱板内部を流れる熱媒体との間接熱交換によって気化しながら高速で流下し、残留成分が濃縮されて濃縮液を形成する。形成された蒸気及び濃縮液は、伝熱管若しくは伝熱板に沿って降下し、蒸発濃縮缶下部の気液分離機構にて蒸気と濃縮液とに分離される。
薄膜降下型蒸発濃縮缶において濃縮するべき対象物が、熱によって凝固する食品や化学品である場合には、缶内壁、特に伝熱管若しくは伝熱板にスケールが発生する。伝熱管若しくは伝熱板にスケールが発生すると、伝熱効率が低下し、液温及び各缶内の圧力が上昇する。焦げ付きが生じやすい対象物などを濃縮する場合には使用できる液温に制限がある場合や、缶内の圧力上昇に伴い熱媒体の供給が不可となった場合には、装置の運転を休止し、洗浄を行う必要がある。通常、スケールを除去するためには、冷水、温水、アルカリ、酸などによる洗浄が行われている。多重効用式ではなく、単独の薄膜降下型蒸発濃縮缶であれば、本来高濃度の濃縮液が通液される部位に、低濃度の液を通液してスケール成分の溶解もしくはスケールの成長を防止する効果のあるスイッチング運転を行なうことで装置の稼働時間を長期化して、洗浄頻度を低減することができる。しかし、多重効用式の場合には、前段の蒸気を次段の熱媒体として用いるために、全ての缶でスイッチング運転を行うことができなかった。たとえば、1段目において原水(低濃度液)を処理して、80℃の濃縮液と80℃の蒸気が形成され、2段目において濃縮液(高濃度液)を処理して60℃の濃縮液と60℃の蒸気が形成されるとすれば、スイッチング運転を行って、2段目に原水(低濃度液)を通液し、1段目に濃縮液(高濃度液)を通液すると、本来60℃で処理すべき濃縮液(高濃度液)の液温が80℃に上昇することになり、濃縮対象物によっては、変質や焦げ付きが発生する他、スケールが発生しやすくなる問題がある。また、各効用段における濃縮対象液の濃度や粘度が異なる場合には、濃縮対象液の供給を切り換えることによって各効用段の本来の設定温度及び圧力と異なる条件での運転をすることになり、濃縮装置全体の運転が困難となる。
特公昭59−044881号公報
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において
、装置の連続稼働時間の長期化をはかり、生産ロスやエネルギーロスを削減することを目的とする。
本発明によれば、下記態様の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置が提供される。
[1]濃縮対象液を熱媒体との間接熱交換によって蒸気と濃縮液とに分離し、蒸気を次段の熱媒体として利用する多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置であって、
各効用段に、薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む濃縮分離部を2個以上並列に配置し、
各効用段における各濃縮分離部に、異なる濃度の濃縮対象液を個別に供給する配管と、
同一効用段に含まれている各濃縮分離部への濃縮対象液の供給を切り替える弁と、
を具備し、同一効用段内でのスイッチング運転を可能とした多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
[2]各効用段において、各濃縮分離部からの低次濃縮液及び高次濃縮液を同一効用段若しくは別の効用段に送る濃縮液の送液配管と、当該低次濃縮液及び高次濃縮液の送液先を切り換える弁と、をさらに具備する、[1]に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
[3]薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む薄膜降下型蒸発濃縮缶が2個以上、同一効用段に並列に配置されている、[1]又は[2]に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
[4]薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む2個以上の区画を有する1個の薄膜降下型蒸発濃縮缶が、同一効用段に配置されている、[1]乃至[3]のいずれか1に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置は、各効用段に、薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む濃縮分離部を2個以上並列に配置し、各効用段における各濃縮分離部に、異なる濃度の濃縮対象液を個別に供給する配管と、同一効用段に含まれている各濃縮分離部への濃縮対象液の供給を切り替える弁と、を具備することで、同一効用段内でのスイッチング運転を可能とした装置である。各効用段に2個以上並列配置された濃縮分離部には、濃度、温度、粘度などの異なる濃縮対象液を流通させ、同一効用段の各濃縮分離部間で濃縮対象液の供給を切り換えて、高濃縮液が流通していた濃縮分離部に、飽和溶解度に満たない低濃縮液を流通させることで、伝熱管若しくは伝熱板等に付着しているスケールが低濃縮液側に溶解もしくはスケールの成長を防止する。このとき、低濃縮液が高温であるとスケールが溶解し易くなるので好ましい。一方、低濃縮液が流通していた濃縮分離部に高濃縮液を流通させても、もともとスケール付着が少ないために、短期間でスケール付着が大きくなりすぎることはない。同一効用段内の複数の濃縮分離部間における濃度の異なる濃縮対象液の供給の切り換えによって、装置全体のスケール付着は低減され、装置全体の連続稼働時間を長期化することができる。
各効用段における濃縮対象液の供給の切り替えは、効用段毎に個別に行うことができる構成としているため、装置全体を停止することなく、スケール付着の激しい効用段の濃縮分離部のみ溶解させるように個別にスイッチング運転することもできる。また、濃縮対象液の供給を切り換えるだけでなく、スケール付着の激しい効用段の濃縮分離部のみに洗浄液を流通させて洗浄排液を排出する洗浄運転を個別に行うことができる。従来の装置においては洗浄対象となる効用段全体の濃縮運転を停止しなければならず、たとえば4効用段の装置において1段を洗浄すると濃縮製品の収量は25%減量していたが、本発明の装置では洗浄対象の濃縮分離部のみの運転を停止すればよいので、たとえば各段に2個の濃縮分離部が配置されている装置の場合には濃縮製品の収量減量は12.5%に半減できる。
薄膜降下型蒸発濃縮缶の概略説明図である。 本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置の概略説明図であり、全3段の効用段のそれぞれが、並列配置された2個の分離濃縮部を有する態様における濃縮対象液の通常運転時の流れを示す。 図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、スイッチング運転を行う場合の濃縮対象液の流れを示す。 図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、第3効用段のみにおいてスイッチング運転を行う場合の濃縮対象液の流れを示す。 図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、第3効用段の第2濃縮分離部のみを洗浄し、第1効用段及び第2効用段では通常運転を行い、第3効用段の第1濃縮分離部ではスイッチング運転を行う場合の濃縮対象液の流れを示す。 別の態様の濃縮分離部(薄膜降下型蒸発濃縮缶)の概略説明図である。 別の態様の濃縮分離部(薄膜降下型蒸発濃縮缶)の概略説明図である。 別の態様の濃縮分離部(薄膜降下型蒸発濃縮缶)の概略説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置に用いることができる薄膜降下型蒸発濃縮缶の概略説明図を示し、図2に効用段が3段である場合を例として本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置の概略説明図を示す。簡略化のため、効用段を3段、各効用段における薄膜降下型の蒸発濃縮部を2個としたが、効用段数及び部数に制限はなく、用途に応じて適宜選択してよい。
各段には、薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む濃縮分離部を並列に2以上設置する。図2においては簡略化のため、各効用段に2個の濃縮分離部のみを並列に示す。
1段目の第1濃縮分離部1A及び第2濃縮分離部1Bは同一の構成を有し、それぞれ、薄膜降下型蒸発濃縮部11A(又はB)及び気液分離部12A(又はB)の組合せを含む。以下、濃縮分離部について、1段目の濃縮分離部1Aを例にして、図1を参照しながら具体的に説明する。2段目の濃縮分離部1B及び他の効用段における各濃縮分離部も同じ構成を有するため、図中の符号及び説明は割愛する。以下の説明において、同一の構成要素には同一の番号を付与し、1段目の構成要素には末尾に「A」を付し、2段目の構成要素には末尾に「B」を付した。また、図中の構成要素及び符号が煩雑になるため、各配管の切り換え部分の切替弁は省略する。
第1濃縮分離部1Aの薄膜降下型蒸発濃縮部11Aは、頂部に設けられている濃縮対象液供給口111A及び分散機構112A、胴部114Aに多数垂直に配設されている伝熱管若しくは伝熱板115A(図中簡略化のため2本のみ示す。以後「伝熱管」と略す。)、胴部114Aに設けられている伝熱管若しくは伝熱板115Aに熱媒体を供給する熱媒体配管116A、下部に設けられている濃縮液と蒸気とを分離する気液分離部12A、分離された濃縮液を抜き出す第1の濃縮液送液配管CL1A、分離された蒸気を抜き出す送気配管VL1A、第1の濃縮分離部1A内を真空引きする真空配管(図示せず)を有する。送気配管VL1Aは、次段の濃縮分離部2Aの伝熱管内に送る送気配管VL1に連結されている。送気配管VL1には、2段目の濃縮分離部1Bからの蒸気を送る送気配管VL1Bも連結されている。濃縮対象液供給口111Aには、原液源から原液を送液する原液送液配管RLから分岐した濃縮対象液送液配管RL1Aが連結されている。また、薄膜降下型蒸発濃縮部11Aの頂部に洗浄液供給配管117A、及び底部に洗浄排液配管118
Aが接続されている。
1段目の濃縮分離部1A及び1Bの伝熱管115A及び115Bには、熱源(図示せず)からの熱媒体が熱媒体配管116A及び116Bを通して供給される。1段目の濃縮分離部1A及び1Bにて生成する蒸気は、気液分離部12A及び12Bの上部から第1の送気配管VL1を介して2段目の濃縮分離部2A及び2Bの伝熱管215A及び215Bに供給され、熱媒体として用いられる。以後、前段で生成する蒸気は次段の熱媒体として利用するために次段の伝熱管に送られ、最終段で生成する蒸気はコンデンサ(図示せず)に送られる。
図2は、図1に示す濃縮分離部を各効用段に設置し、各効用段に2個の濃縮分離部を並列に配置した多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置における液及び蒸気の流れを示す概略説明図である。簡略化のため、効用段を3段、各効用段における濃縮分離部を2個としたが、効用段数及び濃縮分離部数に制限はなく、用途に応じて適宜選択してよい。また、各段の濃縮分離部の構成は図1に示したとおりであり、図2においては液及び蒸気の流れを強調するため、各構成部品の符号は省略する。図中実線は液の流れを示し、大きな点線は蒸気の流れを示し、細かな点線は液が流れていない配管を示す。
図2において、1段目には第1及び第2の濃縮分離部1A及び1B、2段目には第1及び第2の濃縮分離部2A及び2B、3段目には第1及び第2の濃縮分離部3A及び3Bがそれぞれ並列に配置されている。熱源(図示せず)からの熱媒体が熱媒体配管116A及び116Bを介して、1段目の薄膜降下型蒸発濃縮部11A及び11Bの伝熱管115A及び115Bにそれぞれ供給される。
原液送液配管RLから各効用段に原液を供給する原液送液配管RL1、RL2及びRL3が分岐している。各原液送液配管RL1、RL2及びRL3には、それぞれ切替弁RV11、RV21及びRV31を介して各効用段の濃縮対象液送液配管RL1A及びRL1B、RL2A及びRL2B、RL3A及びRL3Bが切り替え可能に連結されている。切替弁RV11は、1段目の第1及び第2の濃縮分離部1A及び1Bへの原液供給を切り換える。切替弁RV21は、2段目の第1及び第2の濃縮分離部2A及び2Bへの原液供給を切り換える。切替弁RV31は、3段目の第1及び第2の濃縮分離部3A及び3Bへの原液供給を切り換える。
1段目の各濃縮分離部1A及び1Bから濃縮液を抜き出す各濃縮液送液配管CL1A及びCL1Bは、切替弁CV11及びCV12を介して、一次濃縮液送液配管CL11及び高次濃縮液送液配管CL12にそれぞれ連結されている。高次濃縮液送液配管CL12は、切替弁RV22を介して、2段目の濃縮対象液送液配管RL2A及びRL2Bに切り換え可能に連結されている。
2段目の各濃縮分離部2A及び2Bから濃縮液を抜き出す各濃縮液送液配管CL2A及びCL2Bは、切替弁CV21及びCV22を介して、一次濃縮液送液配管CL21及び高次濃縮液送液配管CL22にそれぞれ連結されている。高次濃縮液送液配管CL22は、切替弁RV32を介して、3段目の濃縮対象液送液配管RL3A及びRL3Bに切り換え可能に連結されている。
3段目の各濃縮分離部3A及び3Bから濃縮液を抜き出す各濃縮液送液配管CL3A及びCL3Bは、切替弁CV31及びCV32を介して、一次濃縮液送液配管CL31及び高次濃縮液送液配管CL32にそれぞれ連結されている。高次濃縮液送液配管CL32は、濃縮液製品を抜き出す配管である。
各効用段の一次濃縮液送液配管CL11、CL21及びCL31は、各効用段の第1又は第2の濃縮分離部に切り替え可能に一次濃縮液を送る一次濃縮液送液配管CLに連結されている。一次濃縮液送液配管CLの下流端は、切替弁RV12を介して、原液送液配管RL1A及びRL1Bに切り替え可能に連結されている。
次に、図2を参照しながら、通常運転時の濃縮対象液の流れ及び蒸気の流れを説明する。図中、実線が液の流れを示し、原液から最終濃縮物に至るまでの濃縮度合いの相違を実線の太さの違いで表示する。
原液は、原液送液配管RL及び原液送液配管RL1を介して1段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部11Aの濃縮対象液供給口111Aに、原液送液配管RL及び原液送液配管RL2を介して2段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部21Aの濃縮対象液供給口211Aに、原液送液配管RL及び原液送液配管RL3を介して3段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部31Aの濃縮対象液供給口311Aに、それぞれ供給される。
1段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部11Aに供給された原液は、伝熱管115Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Aに送られて気液分離される。一次濃縮液は第1の濃縮液送液配管CL1Aを介して一次濃縮液送液配管CL11に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第2濃縮分離部1Bに送られる。
2段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部21Aに供給された原液は、伝熱管215Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Aに送られて気液分離される。一次濃縮液は第1の濃縮液送液配管CL2Aを介して一次濃縮液送液配管CL21に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第2濃縮分離部1Bに送られる。
3段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部31Aに供給された濃縮対象液は、伝熱管315Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Aに送られて気液分離される。一次濃縮液は第1の濃縮液送液配管CL3Aを介して一次濃縮液送液配管CL31に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第2濃縮分離部1Bに送られる。
1段目の第2濃縮分離部1Bに供給された一次濃縮液は、伝熱管115Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された二次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Bに送られて気液分離される。二次濃縮液は、第2の濃縮液送液配管CL1B及び高次濃縮液送液配管CL12を介して2段目の第2濃縮分離部2Bに送られる。
2段目の第2濃縮分離部2Bに供給された二次濃縮液は、伝熱管215Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された三次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Bに送られて気液分離される。三次濃縮液は、第2の濃縮液送液配管CL2B及び高次濃縮液送液配管CL22を介して3段目の第2濃縮分離部3Bに送られる。
3段目の第2濃縮分離部3Bに供給された三次濃縮液は、伝熱管315Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された四次(最終)濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Bに送られて気液分離される。四次濃縮液は、第2の濃縮液送液配管CL3B及び高次濃縮液送液配管CL32を介して濃縮液製品として取り出される。
1段目の第1気液分離部12A及び第2気液分離部12Bでそれぞれ分離された蒸気は、送気配管VL1A及びVL1Bを介して送気配管VL1にて合流して、2段目の濃縮分
離部2A及び2Bの伝熱管215A及び215B内に送られる。2段目の第1気液分離部22A及び第2気液分離部22Bでそれぞれ分離された蒸気は、送気配管VL2A及びVL2Bを介して送気配管VL2にて合流して、3段目の濃縮分離部3A及び3Bの伝熱管315A及び315B内に送られる。3段目の第1気液分離部32A及び第2気液分離部32Bでそれぞれ分離された蒸気は、送気配管VL3A及びVL3Bを介して送気配管VL3にて合流して、コンデンサに送られる。
次に、図3を参照しながら、図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、1段目乃至3段目の各効用段においてスイッチング運転を行う場合の濃縮対象液の流れを説明する。
切替弁RV11、RV21及びRV31により、原液送液配管RLから各効用段の蒸発分離部への原液の供給経路が切り換えられ、原液は1段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部11Bの濃縮対象液供給口111B、2段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部21Bの濃縮対象液供給口211B、3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部31Bの濃縮対象液供給口311Bにそれぞれ供給される。
1段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部11Bに供給された原液は、伝熱管115Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Bに送られて気液分離される。第2の濃縮液送液配管CL1Bの切替弁CV12が切り換えられ、一次濃縮液は一次濃縮液送液配管CL11に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流する。一次濃縮液送液配管CLの切替弁RV12が切り換えられ、一次濃縮液は濃縮対象液送液配管RL1Aを介して、1段目の第1濃縮分離部1Aに送られる。
2段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部21Bに供給された原液は、伝熱管215Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Bに送られて気液分離される。第2の濃縮液送液配管CL2Bの切替弁CV22が切り換えられ、一次濃縮液は一次濃縮液送液配管CL21に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Aを介して、1段目の第1濃縮分離部1Aに送られる。
3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部31Bに供給された原液は、伝熱管315Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Bに送られて気液分離される。第2の濃縮液送液配管CL3Bの切替弁CV32が切り換えられ、一次濃縮液は一次濃縮液送液配管CL31に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Aを介して、1段目の第1濃縮分離部1Aに送られる。
1段目の第1濃縮分離部1Aに供給された一次濃縮液は、伝熱管115Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された二次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Aに送られて気液分離される。第1の濃縮液送液配管CL1Aの切替弁CV11が切り換えられ、二次濃縮液は、高次濃縮液送液配管CL12を介して送られ、切替弁RV22が切り換えられ、濃縮対象液供給配管RL2Aを介して2段目の第1濃縮分離部2Aに送られる。
2段目の第1濃縮分離部2Aに供給された二次濃縮液は、伝熱管215Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された三次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Aに送られて気液分離される。第1の濃縮液送液配管CL2Aの切替弁CV21が切り換えられ、三次濃縮液は、高次濃縮液送液配管CL22を介して送られ、切替弁RV
32が切り換えられ、濃縮対象液供給配管RL3Aを介して3段目の第1濃縮分離部3Aに送られる。
3段目の第1濃縮分離部3Aに供給された三次濃縮液は、伝熱管315Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された四次(最終)濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Aに送られて気液分離される。第1の濃縮液送液配管CL3Aの切替弁CV31が切り換えられ、四次(最終)濃縮液は、高次濃縮液送液配管CL32を介して濃縮液製品として抜き出される。
各効用段において生成する蒸気の流れは通常運転と同じである。
次に、図4を参照しながら、図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、3段目の効用段のみにおいてスイッチング運転を行う場合の濃縮対象液の流れを説明する。
切替弁RV31により、原液送液配管RLから各効用段の蒸発分離部への原液の供給経路が切り換えられ、原液は1段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部11Aの濃縮対象液供給口111A、2段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部21Aの濃縮対象液供給口211A、3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部31Bの濃縮対象液供給口311Bにそれぞれ供給される。
1段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部11Aに供給された原液は、伝熱管115Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Aに送られて気液分離される。一次濃縮液は第1の濃縮液送液配管CL1Aを介して一次濃縮液送液配管CL11に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第2濃縮分離部1Bに送られる。
2段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部21Aに供給された原液は、伝熱管215Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Aに送られて気液分離される。一次濃縮液は第1の濃縮液送液配管CL2Aを介して一次濃縮液送液配管CL21に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第2濃縮分離部1Bに送られる。
3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部31Bに供給された原液は、伝熱管315Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された一次濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Bに送られて気液分離される。第2の濃縮液送液配管CL3Bの切替弁CV32が切り換えられ、一次濃縮液は一次濃縮液送液配管CL31に送られ、一次濃縮液送液配管CLに合流し、濃縮対象液送液配管RL1Bを介して1段目の第1濃縮分離部1Bに送られる。
1段目の第2濃縮分離部1Bに供給された一次濃縮液は、伝熱管115Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された二次濃縮液を形成し、下部の気液分離部12Bに送られて気液分離される。二次濃縮液は、第2の濃縮液送液配管CL1B及び高次濃縮液送液配管CL12を介して2段目の第2濃縮分離部2Bに送られる。
2段目の第2濃縮分離部2Bに供給された二次濃縮液は、伝熱管215Bと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された三次濃縮液を形成し、下部の気液分離部22Bに送られて気液分離される。三次濃縮液は、第2の濃縮液送液配管CL2B及び高次濃縮液送液配管CL22を介して送られ、切替弁RV32が切り換えられ、濃縮対象液供給配管RL3Aを介して3段目の第1濃縮分離部3Aに送られる。
3段目の第1濃縮分離部3Aに供給された三次濃縮液は、伝熱管315Aと接触して間
接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された四次(最終)濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Aに送られて気液分離される。第1の濃縮液送液配管CL3Aの切替弁CV31が切り換えられ、四次(最終)濃縮液は、高次濃縮液送液配管CL32を介して濃縮液製品として抜き出される。
各効用段において生成する蒸気の流れは通常運転と同じである。
次に、図5を参照しながら、図2の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置において、3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部のみを洗浄する場合の濃縮対象液の流れを説明する。
3段目の第2の薄膜降下型蒸発濃縮部31Bの濃縮対象液供給口311Bへ、洗浄液供給配管317Bから洗浄液が供給され、蒸発濃縮部3B内を洗浄した後、底部の洗浄排液配管318Bから洗浄排液が排出される。
一方、切替弁RV31により、原液送液配管RLから各効用段の蒸発分離部への原液の供給経路が切り換えられ、原液は1段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部11Aの濃縮対象液供給口111A、2段目の第1の薄膜降下型蒸発濃縮部21Aの濃縮対象液供給口211Aにそれぞれ供給され、1段目と2段目の効用段において通常運転が行われ、2段目で得られる三次濃縮液は、通常運転と同様に3段目の第1濃縮分離部3Aに供給される。
3段目の第1濃縮分離部3Aに供給された三次濃縮液は、伝熱管315Aと接触して間接熱交換により蒸気を生成すると共に、濃縮された四次(最終)濃縮液を形成し、下部の気液分離部32Aに送られて気液分離される。第1の濃縮液送液配管CL3Aの切替弁CV31が切り換えられ、四次(最終)濃縮液は、高次濃縮液送液配管CL32を介して濃縮液製品として抜き出される。
各効用段において生成する蒸気の流れは通常運転と同じである。
従来の装置では洗浄する場合には装置全体もしくは1の効用段全体の稼働を中断する必要があったが、本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置は、いずれか1の効用段のいずれか1の蒸発濃縮部のみを洗浄し、他は通常運転もしくはスイッチング運転により濃縮液製造工程を中断することなく稼働できる。したがって、濃縮液製品の収率低下を最小限に抑えることが可能となる。
本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置におけるスイッチング運転は、各効用段の各蒸発濃縮部で独立して行うことができる。スイッチングによる濃縮対象液のフローの切り替えは、各効用段の蒸発濃縮部におけるスケール付着に伴う圧力及び/又は温度の上昇を検出して行うことができる。より安定した濃縮液製造運転を行うために、所定時間毎に自動的に切り換える自動スイッチング運転としてもよい。スケール付着は、高濃度液を高温で処理する場合に発生しやすいため、各蒸発濃縮部内の温度及び濃縮液濃度に応じて、個別に所定時間を設定することが好ましい。
また、図1乃至5に示す態様では、濃縮分離部を、同一容器内を区画して設けた薄膜降下型蒸発濃縮部と、各薄膜降下型蒸発濃縮部に個別に設けられている気液分離部の組合せとしているため、液に発泡性があっても気液分離部で低濃度液と高濃度液の混入を防ぐことができる他、個別洗浄時に洗浄液と製品液の混入を防ぐことができ、また、装置が簡略となり、イニシャルコストが安価となり、小さいスペースで設置が可能となる。
以上、同一効用段に2個の並列配置された濃縮除去部を有する3段式の装置構成を例にして本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置を説明したが、4段以上の効用段を有する場合でも、同一効用段に3個以上の並列配置された濃縮除去部を有する場合でも、同様の構成を有し、同様のスイッチング運転を行うことができることは当業者に容易に理解さ
れるであろう。
また、液の発泡性が少なく低濃度液と高濃度液の混入の可能性が低く、かつ、洗浄液の使用がないかもしくは洗浄液と製品液(濃縮液)の混入が問題とならない場合は、図6に示すように、濃縮分離部を、同一容器内を区画して設けた薄膜降下型蒸発濃縮部と、共通する1基の気液分離部との組み合わせとしてもよい。
また、製品液(濃縮液)および洗浄液の混入が多少生じても問題ない場合は、図7に示すように、薄膜降下型蒸発濃縮部11を2基以上並列設置し、薄膜降下型蒸発濃縮部11の間に共通の気液分離部12を1基設けた組み合わせでもよい。図1乃至5に示す態様と比較して、小さいスペースで設置が可能となる。
なお、製品液(濃縮液)および洗浄液の混入を確実に防ぐ場合は、図8に示す1の薄膜降下型蒸発濃縮部と1の気液分離部との組合せである薄膜降下型蒸発濃縮缶を2基以上並列設置してもよい。
本発明の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置によれば、同一効用段に並列配置された複数の濃縮分離部に、濃度の異なる濃縮対象液を供給し、同一効用段における各濃縮分離部への濃縮対象液の供給を切り換えることによって、各濃縮分離部内に発生したスケールを溶解もしくはスケールの成長を防止し、伝熱効率を回復もしくは維持できるため、スケーリングによる装置全体の運転停止の頻度を減少させ、装置全体の稼働期間長期化を達成することができる。
1A、2A、3A:第1濃縮分離部
1B,2B、3B:第2濃縮分離部
11、11A、11B、21A、21B、31A、31B:薄膜降下型蒸発濃縮部
12、12A、12B、22A、22B、32A、32B:気液分離部
111、111A、211A、311A、111B、211B、311B:濃縮対象液供給口
112、112A、212A、212A、112B、212B、212B:分散機構
115、115A、215A、315A、115B、215B、315B:伝熱管若しくは伝熱板
116、116A、216A、316A、116B、216B、316B:熱媒体配管
17、117A、317B:洗浄液供給配管
18、118A、318B:洗浄排液配管
CL1:濃縮液送液配管
CL1A、CL2A、CL3A:第1の濃縮液送液配管
CL1B、CL2B、CL3B:第2の濃縮液送液配管
CL11:一次濃縮液送液配管
CL12:高次濃縮液送液配管
VL1、VL2、VL3:各効用段間の送気配管
VL1A、VL1B、VL2A、VL2B、VL3A、VL3B:各蒸濃縮分離部からの送気配管
RL、RL1、RL2、RL3:各効用段への原液送液配管
RL1A、RL1B、RL2A、RL2B、RL3A、RL3B:各蒸濃縮分離部からの濃縮対象液送液配管
RV11、RV21、RV31:原液供給の切替弁
RV12、RV22、RV32:濃縮対象液の切替弁
CV11、CV12、CV21、CV22、CV31、CV32:濃縮液の切替弁

Claims (4)

  1. 濃縮対象液を熱媒体との間接熱交換によって蒸気と濃縮液とに分離し、蒸気を次段の熱媒体として利用する多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置であって、
    各効用段に、薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む濃縮分離部を2個以上並列に配置し、
    各効用段における各濃縮分離部に、異なる濃度の濃縮対象液を個別に供給する配管と、
    同一効用段に含まれている各濃縮分離部への濃縮対象液の供給を切り替える弁と、
    を具備し、同一効用段内でのスイッチング運転を可能とした多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
  2. 各効用段において、各濃縮分離部からの低次濃縮液及び高次濃縮液を同一効用段若しくは別の効用段に送る濃縮液の送液配管と、当該低次濃縮液及び高次濃縮液の送液先を切り換える弁と、をさらに具備する、請求項1に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
  3. 薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む薄膜降下型蒸発濃縮缶が2個以上、同一効用段に並列に配置されている、請求項1又は2に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
  4. 薄膜降下型蒸発濃縮部および気液分離部の組合せを含む2個以上の区画を有する1個の薄膜降下型蒸発濃縮缶が、同一効用段に配置されている、請求項1乃至3のいずれか1に記載の多重効用式薄膜降下型蒸発濃縮装置。
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