JP2017130829A - 術野カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】眼鏡などに装着される術野カメラにおいて、施術者自身が手術中にカメラ視野を簡単に調整できるようにする。【解決手段】器具(眼鏡など)に装着されるホルダー140と、ホルダーに保持された第1シャフト110と、第1シャフトが接続される穴に沿った回転で第1の方向の装着角度が調整可能な第2シャフト120と、第2シャフトが接続される保持部での第2シャフトの回転で第2の方向の装着角度が調整可能な第3シャフト130と、第3シャフトに取り付けられるカメラ本体101と、第3シャフトの保持部に取り付けられるレバー150とを備える。第1の方向と第2の方向とは、ほぼ直交した方向とする。施術者は、レバー150を使ってカメラ本体101を任意の方向に向けることができるようになる。【選択図】図1
Description
本発明は、医療現場において手術の様子を撮影するための術野カメラに関し、特に手術用の眼鏡やヘッドバンドに装着される術野カメラに関する。
医療現場では、医学生や医師などの教育や、遠隔地での別の医師による手術状況のモニタリング、手術状況の記録などのために、医者が手術を行っている様子をカメラで撮影することが行われている。従来、このような撮影は手術を行う医者(施術者)以外の者により行われてきた。
上述のように施術者以外の者が撮影する場合、手術の妨げとならないように、施術者と距離をおいた位置から撮影していた。このことにより、施術者とカメラの間隔が広すぎて、撮影者が撮影した映像は施術者の視線と大きく異なるものであったため、記録用の映像としては不十分なものであった。
上述のように施術者以外の者が撮影する場合、手術の妨げとならないように、施術者と距離をおいた位置から撮影していた。このことにより、施術者とカメラの間隔が広すぎて、撮影者が撮影した映像は施術者の視線と大きく異なるものであったため、記録用の映像としては不十分なものであった。
そこで、施術者の頭部に装着して、施術者が手術中の視野(術野)を撮影する術野カメラが開発されている(例えば特許文献1参照)。この術野カメラは、施術者が手術中に使用する眼鏡などに装着可能な小型のカメラよりなる。
術野カメラを眼鏡などに装着する際には、カメラが撮影する視野を、施術者が手術中の術野と正確に一致させる必要がある。例えば特許文献1に記載された術野カメラは、水平方向及び垂直方向に回転可能な機構を設けて、カメラ本体の向きを調整できる構成としてある。
ところで施術者は、患者への細菌感染などを防ぐために、手術中に滅菌処理が施された手術器具しか触れることができない。ここで、術野カメラそのものを滅菌することは現実的でないため、手術中には施術者がカメラ本体に触れることはできない。したがって、施術者は、手術中に簡単に術野カメラの向きを調整することができないという問題がある。このため、術野カメラの向きの調整は、施術開始前に予め施術者が正しい向きに調整する必要があるが、実際には手術状況によって、手術中に術野カメラの向きを微調整したい場合が多々ある。このような場合には、施術者以外の周囲の者が、施術者の眼鏡に装着されたカメラ本体を持って調整する必要があり、カメラ視野の調整に非常に手間がかかっていた。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、施術者自身が手術中にカメラ視野を調整することが簡単にできる術野カメラを提供することを目的とする。
本発明は、施術者が手術中に頭部に装着する器具に取り付けられる術野カメラに適用される。
本発明の術野カメラは、器具に装着されるホルダーと、ホルダーに保持された第1シャフトと、第1シャフトが接続される穴を有し、穴に沿った回転で、第1の方向の装着角度が調整可能な第2シャフトと、第2シャフトが接続される保持部を有し、保持部での第2シャフトの回転で、第2の方向の装着角度が調整可能な第3シャフトと、第3シャフトに取り付けられるカメラ本体と、第3シャフトの保持部に取り付けられるレバーとを備える。
そして、第1の方向と前記第2の方向とをほぼ直交した方向としたものである。
本発明の術野カメラは、器具に装着されるホルダーと、ホルダーに保持された第1シャフトと、第1シャフトが接続される穴を有し、穴に沿った回転で、第1の方向の装着角度が調整可能な第2シャフトと、第2シャフトが接続される保持部を有し、保持部での第2シャフトの回転で、第2の方向の装着角度が調整可能な第3シャフトと、第3シャフトに取り付けられるカメラ本体と、第3シャフトの保持部に取り付けられるレバーとを備える。
そして、第1の方向と前記第2の方向とをほぼ直交した方向としたものである。
本発明によると、施術者は術野カメラに取り付けられたレバーを持ってカメラ本体の向きを調整することが可能になる。したがって、例えばレバーを滅菌処理することで、手術中でも施術者がレバーに自由に触れて、カメラ本体の向きを調整することができ、術野カメラの撮影視野の調整が施術者本人による操作で簡単にできるようになる。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する。)を、添付図面を参照して説明する。
[1.一実施の形態例の術野カメラの構成]
図1(斜視図)、図2(分解斜視図)、図3(側面図)及び図4(上面図)は、本例の術野カメラの構成を示す図である。
本例の術野カメラ100は、手術時に施術者(医者)が頭部に装着する器具に取り付けるものである。図1は、手術時に施術者が装着する手術用眼鏡10の一部(片側のレンズ)を破線で示す。術野カメラ100は、手術用眼鏡10の上縁部12に装着するためのホルダー140を有する。手術用眼鏡10には、レンズのほぼ中央に拡大鏡11が取り付けられ、この手術用眼鏡10を装着した施術者は、術野(手術範囲)を拡大して見ることができる。手術用眼鏡10が拡大鏡11を備えるのは一例であり、拡大鏡11を備えない手術用眼鏡10を使用してもよい。
[1.一実施の形態例の術野カメラの構成]
図1(斜視図)、図2(分解斜視図)、図3(側面図)及び図4(上面図)は、本例の術野カメラの構成を示す図である。
本例の術野カメラ100は、手術時に施術者(医者)が頭部に装着する器具に取り付けるものである。図1は、手術時に施術者が装着する手術用眼鏡10の一部(片側のレンズ)を破線で示す。術野カメラ100は、手術用眼鏡10の上縁部12に装着するためのホルダー140を有する。手術用眼鏡10には、レンズのほぼ中央に拡大鏡11が取り付けられ、この手術用眼鏡10を装着した施術者は、術野(手術範囲)を拡大して見ることができる。手術用眼鏡10が拡大鏡11を備えるのは一例であり、拡大鏡11を備えない手術用眼鏡10を使用してもよい。
ホルダー140は、背面板141と前面板142との間の隙間に弾性部材143が配置される。図3に示すように、背面板141と前面板142との間の隙間に、手術用眼鏡10の上縁部12が挿入されることで、手術用眼鏡10に術野カメラ100が保持される。なお、ホルダー140は、ネジ144の回転で、背面板141と前面板142との間の隙間の間隔を調整することができる。
そして、図2に示すように、ホルダー140はシャフト固定部145を備え、シャフト固定部145の穴145aに、ネジ146で第1シャフト110の上端が取り付けられる。1cm程度の長さの軸部材で構成される第1シャフト110は、周方向に1周した溝111を有し、上端にネジ穴112が形成されている。上端のネジ穴112にネジ146が取り付けられることで、ホルダー140のシャフト固定部145に直立した状態で第1シャフト110が固定される。
第1シャフト110は、第2シャフト120に接続される。第2シャフト120は、図2に示すように、第1シャフト110よりも径の太い軸部材よりなり、第1シャフト110とほぼ直交するように配置される。この第2シャフト120には、中心軸の方向に沿って連続した溝121が形成され、第2シャフト120の端(図2での右端)のみ溝121が形成されていない。このような溝121が形成されていることで、第2シャフト120は、いわゆる割ピンのような形状となっている。溝121の途中には、第1シャフト110を挿通させるためのシャフト挿通穴122が形成されている。
穴122に第1シャフト110を挿通させる際には、シャフト挿通穴122の途中に設けたピン穴(不図示)を介してピン123が挿入され、ピン123と第1シャフト110の溝111とが嵌ることで、第1シャフト110に第2シャフト120が接続される状態となる。この第1シャフト110と第2シャフト120とが接続された状態では、第2シャフト120に対して第1シャフト110が回転できる。
すなわち、図1に示すように、第2シャフト120は、第1シャフト110の軸Xの周りを回転する方向の任意の角度θXに調整することができる。
すなわち、図1に示すように、第2シャフト120は、第1シャフト110の軸Xの周りを回転する方向の任意の角度θXに調整することができる。
第2シャフト120は、第3シャフト130に接続される。第3シャフト130は、第2シャフト120を回転可能に保持する部材であり、図2に示すように、第2シャフト120を挿通した状態で保持する3カ所の保持部131,132,133を備え、その3カ所の保持部131,132,133が一体に連結された構成である。
各保持部131,132,133は、第2シャフト120が挿通されるシャフト挿通穴131a,132a,133aを有する。
保持部131は溝131bを有し、この溝131bによりシャフト挿通穴131aの一部が切断されて環状に繋がっていない状態になっている。また、保持部131の溝131bを貫通する位置に、レバー取付穴134が形成され、後述するレバー150が取付けられる。レバー取付穴134の一部(奥側)は、ネジ山が螺旋状に形成されたネジ穴131cになっている。
各保持部131,132,133は、第2シャフト120が挿通されるシャフト挿通穴131a,132a,133aを有する。
保持部131は溝131bを有し、この溝131bによりシャフト挿通穴131aの一部が切断されて環状に繋がっていない状態になっている。また、保持部131の溝131bを貫通する位置に、レバー取付穴134が形成され、後述するレバー150が取付けられる。レバー取付穴134の一部(奥側)は、ネジ山が螺旋状に形成されたネジ穴131cになっている。
第3シャフト130の他の2つの保持部132及び133は、第1シャフト110の直径だけ離れた間隔で配置される。術野カメラ100が組み立てられた状態では、図1や図4に示すように、それぞれの保持部132,133に形成されたシャフト挿通穴132a,133aに第2シャフト120が挿通された状態で、第2シャフト120のシャフト挿通穴122に第1シャフト110が挿通される。
第3シャフト130の各保持部131,132,133により第2シャフト120を保持した状態では、図1に示すように、第3シャフト130は、第2シャフト120の中心軸Yの周りを回転する方向の任意の角度θYに調整できる。なお、第2シャフト120の中心軸Yは、第1シャフト110の中心軸Xとほぼ直交する位置である。
第3シャフト130の各保持部131,132,133により第2シャフト120を保持した状態では、図1に示すように、第3シャフト130は、第2シャフト120の中心軸Yの周りを回転する方向の任意の角度θYに調整できる。なお、第2シャフト120の中心軸Yは、第1シャフト110の中心軸Xとほぼ直交する位置である。
第3シャフト130の保持部131のレバー取付穴134には、レバー150が挿入される。レバー150は、先端に螺旋状の溝151を有し、この螺旋状の溝151がレバー取付穴134の奥のネジ穴131cと嵌るように回転させることで、レバー150がレバー取付穴134に保持される。このとき、レバー150の溝151のネジ穴131cへの締め付け状況によって、第1シャフト110と第2シャフト120との取付け状態及び第2シャフト120と第3シャフト130との取付け状態を固定することができる。
すなわち、第3シャフト130の保持部131には、シャフト挿通穴131aを切断する状態の溝131bが形成されているため、レバー150の溝151のネジ穴131cへの締め付けを行うことで、溝131bの隙間が狭くなるように作用する。したがって、レバー150の回転による締め付けで、シャフト挿通穴131aの径が徐々に小さくなり、第3シャフト130に対する第2シャフト120の位置が固定されるようになる。また、図2に示すように、第2シャフト120には溝121が形成されているため、レバー150による締め付けで、第2シャフト120の溝121の隙間が徐々に狭くなり、シャフト挿通穴122に挿通された第1シャフト110の位置が固定されるようになる。
また、レバー取付穴134に保持されたレバー150は、取付け時とは逆方向への回転で、レバー取付穴134から外すことができる。レバー取付穴134から外したレバー150は、例えば滅菌装置に入れて滅菌処理を施すことができる。
なお、第1シャフト110、第2シャフト120、第3シャフト130、及びレバー150などの各部材は、アルミニウムなどの金属素材で形成される。
また、レバー取付穴134に保持されたレバー150は、取付け時とは逆方向への回転で、レバー取付穴134から外すことができる。レバー取付穴134から外したレバー150は、例えば滅菌装置に入れて滅菌処理を施すことができる。
なお、第1シャフト110、第2シャフト120、第3シャフト130、及びレバー150などの各部材は、アルミニウムなどの金属素材で形成される。
そして、本例の術野カメラ100は、カメラ本体101を備える。カメラ本体101は、図2に示すように、第3シャフト130のネジ穴135,136を使用したネジ止めで、第3シャフト130に固定される。カメラ本体101内には、撮像素子や信号処理回路などが内蔵され、レンズ102を介して撮像素子に到達した像光を映像信号に変換する処理が行われる。映像信号は、端子103から外部に出力される。
このように構成される術野カメラ100は、図1に示すように、方向θXの第1シャフト110と第2シャフト120との成す角度の調整と、方向θYの第2シャフト120と第3シャフト130との成す角度を調整することで、カメラ本体101の向き(つまりレンズ102で撮影する視野の方向)を任意の方向に調整することができる。
この撮影角度を調整する際には、手術時に施術者がレバー150を持つだけで、施術者自身の手を使って調整することができる。特に、上述したように予め滅菌処理したレバー150を用意することで、手術中に施術者自身がレバー150を触れることができ、施術者が簡単に撮影角度を調整できるようになる。
この撮影角度を調整する際には、手術時に施術者がレバー150を持つだけで、施術者自身の手を使って調整することができる。特に、上述したように予め滅菌処理したレバー150を用意することで、手術中に施術者自身がレバー150を触れることができ、施術者が簡単に撮影角度を調整できるようになる。
しかも、施術者は、この1本のレバー150を回して締め付ける操作を行うだけで、調整した撮影角度θX,θYで固定することができ、撮影視野の調整と固定を、1本のレバー150の操作で簡単に行うことができる。
[2.ベッドバンドに装着する場合の例]
ここまでの説明では、術野カメラ100を手術用眼鏡10に装着する例とした。これに対して、手術中に施術者が頭部に装着するその他の器具に術野カメラ100を取付けるようにしてもよい。
図5は、本例の術野カメラ100を、ヘッドバンド180に装着する例を示す。ヘッドバンド180は、手術中に施術者が頭部に装着するものであり、ヘッドバンド180の中央部181には、アーム182を介して手術用照明装置170が取付けられる。この手術用照明装置170は、施術者の右目と左目の間などに配置され、投光部171が施術者の術野を照明する。なお、ヘッドバンド180は、図5では一部のみを示す。実際にはヘッドバンド180は、環状に繋がっており、施術者の頭部に装着される。
ここまでの説明では、術野カメラ100を手術用眼鏡10に装着する例とした。これに対して、手術中に施術者が頭部に装着するその他の器具に術野カメラ100を取付けるようにしてもよい。
図5は、本例の術野カメラ100を、ヘッドバンド180に装着する例を示す。ヘッドバンド180は、手術中に施術者が頭部に装着するものであり、ヘッドバンド180の中央部181には、アーム182を介して手術用照明装置170が取付けられる。この手術用照明装置170は、施術者の右目と左目の間などに配置され、投光部171が施術者の術野を照明する。なお、ヘッドバンド180は、図5では一部のみを示す。実際にはヘッドバンド180は、環状に繋がっており、施術者の頭部に装着される。
図5に示す術野カメラ100は、ホルダー160としてシャフト固定部161と照明装置固定部162とを有する。シャフト固定部161は、図1例のホルダー140のシャフト固定部145と同様の構成であり、ネジ146を使用してシャフト固定部161に第1シャフト110が固定される。
照明装置固定部162は、手術用照明装置170の上部にネジ(不図示)などを使用して固定される。
図5に示す術野カメラ100のホルダー160以外の構成は、図1〜図4に示す術野カメラ100と同様の構成であり、説明を省略する。
照明装置固定部162は、手術用照明装置170の上部にネジ(不図示)などを使用して固定される。
図5に示す術野カメラ100のホルダー160以外の構成は、図1〜図4に示す術野カメラ100と同様の構成であり、説明を省略する。
この図5に示すような手術用照明装置170に術野カメラ100を取付けた場合にも、施術者は、1本のレバー150を使用して、簡単にカメラ本体101の撮影角度の調整と固定作業を行うことができるようになる。この場合にも、レバー150を滅菌処理すれば、施術者が手術中にレバー150を触れて、調整できるようになる。なお、図5の例の場合には、術野カメラ100と手術用照明装置170とが一体に取付けられているため、レバー150で角度が固定された状態では、施術者がレバー150を持ったとき、手術用照明装置170の向きを調整できるようになる。したがって、レバー150で撮影範囲の調整と照明範囲の調整との2つの調整ができるようになる。但し、このレバー150を使った手術用照明装置170の照明範囲の調整は補助的なものである。
[3.シャフトに段差部を設けた例]
図6は、第2シャフト120の形状を変更した術野カメラ100′の例を示す。
図6の術野カメラ100′は、第2シャフト120′として、段差部120cを設け、この段差部120cよりも一端側(第1シャフト110が取付けられる側)は、太径部120aとし、段差部120cよりも他端側(第3シャフト130の保持部131に挿通される側)は、細径部120bとする。溝121は、この細径部120bから太径部120aの途中まで連続して形成されている。
また、第3シャフト130の保持部131が備えるシャフト挿通穴131a′については、第2シャフト120′の細径部120bに対応して細い穴とする。
術野カメラ100′のその他の構成は、図1から図4に示す術野カメラ100と同様に構成する。
図6は、第2シャフト120の形状を変更した術野カメラ100′の例を示す。
図6の術野カメラ100′は、第2シャフト120′として、段差部120cを設け、この段差部120cよりも一端側(第1シャフト110が取付けられる側)は、太径部120aとし、段差部120cよりも他端側(第3シャフト130の保持部131に挿通される側)は、細径部120bとする。溝121は、この細径部120bから太径部120aの途中まで連続して形成されている。
また、第3シャフト130の保持部131が備えるシャフト挿通穴131a′については、第2シャフト120′の細径部120bに対応して細い穴とする。
術野カメラ100′のその他の構成は、図1から図4に示す術野カメラ100と同様に構成する。
この図6に示す構成としたことで、術野カメラ100′は、図1例の術野カメラ100′と同様に、レバー150を回して締め付ける操作を行うことで、カメラ本体101の向きを固定することができる。
ここで、図6に示す段差部120cを有する第2シャフト120′を使用することで、レバー150による締め付け時の、2つの回転方向の固定タイミングをずらすことが可能になる。すなわち、レバー150を回して締め付ける操作を行ったとき、最初に第1シャフト110が第2シャフト120′を締め付け、図1に示す角度θXの向きが固定されるようになる。
この状態では、図1に示す角度θYの向きは固定されておらず、この状態からさらにレバー150を回して締め付ける操作を行ったとき、第3シャフト130が第2シャフト120′を締め付け、図1に示す角度θYの向きが固定されるようになる。
ここで、図6に示す段差部120cを有する第2シャフト120′を使用することで、レバー150による締め付け時の、2つの回転方向の固定タイミングをずらすことが可能になる。すなわち、レバー150を回して締め付ける操作を行ったとき、最初に第1シャフト110が第2シャフト120′を締め付け、図1に示す角度θXの向きが固定されるようになる。
この状態では、図1に示す角度θYの向きは固定されておらず、この状態からさらにレバー150を回して締め付ける操作を行ったとき、第3シャフト130が第2シャフト120′を締め付け、図1に示す角度θYの向きが固定されるようになる。
このため、図6に示す構成の術野カメラ100′は、レバー150の回し具合で、角度θXを固定した上で角度θYだけを調整することが簡単にできるようになる。例えば、カメラ本体101の左右の向きを調整する角度θXについては最初に調整を行い、手術中での目から手元までの距離の変化に応じて、カメラ本体101の上下の向きを調整する角度θYのみを調整することができるようになり、手術中に必要な調整だけを迅速に行えるようになる。
なお、図6の例では、第2シャフト120′に段差部120cを設けて径を変えることで、2つの方向の角度θX,θYが固定されるタイミングをずらすようにしたが、他の構成で各角度θX,θYが固定されるタイミングをずらしてもよい。例えば、図2に示すピン123を第1シャフト110の溝111に嵌める際に、ピン123が比較的強く溝111と接するように嵌めて、角度θXの方向の動きをある程度規制した状態とすることでも、各角度θX,θYが固定されるタイミングを実質的にずらすことができる。
また、この図6に示す構成の術野カメラ100′は、図1例のように手術用眼鏡に取付ける場合と、図5例のようにヘッドバンドに取付けられる場合のいずれにも適用可能である。
また、この図6に示す構成の術野カメラ100′は、図1例のように手術用眼鏡に取付ける場合と、図5例のようにヘッドバンドに取付けられる場合のいずれにも適用可能である。
[4.その他の変形例]
なお、上述した各図に示す構成は、本発明の術野カメラの好適な例を示すものであり、本発明は各図に示す構成に限定されるものではない。
例えば、第2シャフト120を保持する第3シャフト130は、3カ所の保持部131,132,133を備えて、それぞれの保持部131〜133がシャフト挿通穴131a,132a,133aを有する構成とした。これに対して、第2シャフト120は、保持部131と保持部132とが一体化した構成でもよい。
また、上述した実施の形態例では、レバー150の回転によるねじ込みで第3シャフト130が第2シャフト120を締め付ける構成としたが、その他の機構で各シャフト110,120が締め付けられるようにしてもよい。
なお、上述した各図に示す構成は、本発明の術野カメラの好適な例を示すものであり、本発明は各図に示す構成に限定されるものではない。
例えば、第2シャフト120を保持する第3シャフト130は、3カ所の保持部131,132,133を備えて、それぞれの保持部131〜133がシャフト挿通穴131a,132a,133aを有する構成とした。これに対して、第2シャフト120は、保持部131と保持部132とが一体化した構成でもよい。
また、上述した実施の形態例では、レバー150の回転によるねじ込みで第3シャフト130が第2シャフト120を締め付ける構成としたが、その他の機構で各シャフト110,120が締め付けられるようにしてもよい。
10…手術用眼鏡、11…拡大鏡、12…上縁部、100,100′…術野カメラ、101…カメラ本体、102…レンズ、103…端子、110…第1シャフト、120,120′…第2シャフト、120c…段差部、121…溝、122…シャフト挿通穴、130…第3シャフト、131,132,133…シャフト保持部、134…レバー取付穴、140…ホルダー、150…レバー、160…ホルダー、170…手術用照明装置、180…ヘッドバンド
Claims (4)
- 施術者が手術中に頭部に装着する器具に取り付けられる術野カメラであり、
前記器具に装着されるホルダーと、
前記ホルダーに保持された第1シャフトと、
前記第1シャフトが接続される穴を有し、前記穴に沿った回転で、第1の方向の装着角度が調整可能な第2シャフトと、
前記第2シャフトが接続される保持部を有し、前記保持部での前記第2シャフトの回転で、第2の方向の装着角度が調整可能な第3シャフトと、
前記第3シャフトに取り付けられるカメラ本体と、
前記第3シャフトの前記保持部に取り付けられるレバーとを備え、
前記第1の方向と前記第2の方向とをほぼ直交した方向とした
術野カメラ。 - 前記第2シャフトは、中心軸の方向に連続した溝を設け、前記溝の途中に前記穴を形成し、
前記レバーで、前記保持部を締め付けることにより、前記第3シャフトに対する前記第2シャフトの装着角度が固定されると共に、前記溝の間隔が狭くなり、前記第2シャフトに対する前記第1シャフトの装着角度が固定されるようにした
請求項1に記載の術野カメラ。 - 前記レバーは、前記保持部に設けられたネジ穴に嵌る螺旋状の溝を有し、
前記レバーの回転による締め付けで、前記第3シャフトに対する前記第2シャフトの装着角度を固定できると共に、締め付け時とは逆方向の前記レバーの回転で、前記レバーを前記保持部から外すことができるようにした
請求項2に記載の術野カメラ。 - 前記第2シャフトは、前記第1シャフトとの接続箇所の外径よりも、前記第3シャフトとの接続箇所の外径を細くし、
前記レバーの回転により前記保持部で前記第2シャフトを締め付けた際に、前記第2シャフトに対する前記第1シャフトの装着角度の固定が始まる回転位置と、前記第3シャフトに対する前記第2シャフトの装着角度の固定が始まる回転位置とを、異なる回転位置とした
請求項1〜3のいずれか1項に記載の術野カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016009677A JP2017130829A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 術野カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016009677A JP2017130829A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 術野カメラ |
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Family Applications (1)
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JP2016009677A Pending JP2017130829A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 術野カメラ |
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JP (1) | JP2017130829A (ja) |
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2016
- 2016-01-21 JP JP2016009677A patent/JP2017130829A/ja active Pending
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