JP2017130526A - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017130526A
JP2017130526A JP2016008104A JP2016008104A JP2017130526A JP 2017130526 A JP2017130526 A JP 2017130526A JP 2016008104 A JP2016008104 A JP 2016008104A JP 2016008104 A JP2016008104 A JP 2016008104A JP 2017130526 A JP2017130526 A JP 2017130526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
substrate
casing
exhaust port
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016008104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6610280B2 (ja
Inventor
啓 長岡
Hiroshi Nagaoka
啓 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016008104A priority Critical patent/JP6610280B2/ja
Publication of JP2017130526A publication Critical patent/JP2017130526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6610280B2 publication Critical patent/JP6610280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】筐体の上下面および前後面に通風口を設けられず、ファンによる強制空冷できないという電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体の上部に通風用空間を設けることなく、電子部品から発生する熱によって暖められ上昇した筐体内部の空気を筐体外部へ排出することができ、筐体の小型化に寄与した電子機器を得る。【解決手段】吸気口および排気口を有する筐体の側面に対して平行に設置された基板の上辺に上部切欠き部を設け、筐体の内部の空気を筐体の外部へ排出させるための流路を確保した。【選択図】 図1

Description

この発明は、冷却構造を備えた電子機器に関する。
従来の電子機器では、筐体内部に電子部品を実装した複数の印刷配線板(以下、本明細書では「基板」と称する。)を収容し、当該筐体の上部に通風用空間を設けていた。電子部品から発生した熱によって暖められ上昇した筐体内部の空気は、通風用空間を通り筐体後面の排気口から排出する構造とし、当該電子部品を冷却していた(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63-112392号公報
従来の電子機器は、電子部品から発生する熱によって暖められ上昇した筐体内部の空気は、筐体の上部に設けられた通風用空間を流路として筐体外部へ排出させていたので、電子部品の冷却のためには筐体の上部に通風用空間を設ける必要があり、筐体が大型化する問題があった。
また、例えば電力系統の監視制御を行う保護継電器等の電子機器は、高信頼性や長寿命性、メンテナンスフリーが求められるため、以下のような構造上の制約がある。まず、筐体内部への金属異物(ネジ、金属片など)の落下による短絡や、筐体外部へ金属異物が落下することによる周辺機器の導電部の短絡等を防止する観点から、筐体の上面および下面には通風口等の開口部を設けることができない。さらに、筐体の前面にCPU(central processing unit)等の主要部品を実装したマザー基板や表示部、操作部等を設ける場合は、操作性や見栄えのために筐体の前面にも開口部を設けることができない。加えて、筐体の後面には、周辺機器と接続するためのケーブルを差し込むコネクタ等が設けられ、ケーブルは埃等の異物が付着しやすいため、筐体内部への異物混入を防止する観点から、筐体の後面にも開口部を設けることができない。冷却用ファンは常時運転させるために定期的に点検や交換の必要があり、保守点検等の手間がかかるため適用できない。
つまり、保護継電器等の高信頼性や長寿命性、メンテナンスフリーを求められる電子機器では、筐体の上面、下面、前面および後面に開口部を設けることができず、冷却用ファンも適用できないという構造上の制約がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、上述した電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体の上部に通風用空間を設けることなく筐体内部の空気を筐体外部へ排出することができ、筐体の小型化に寄与した電子機器を得るものである。
この発明に係る電子機器は、筐体と、筐体の側面に設けられ筐体の内部へ空気を取り入れる吸気口と、筐体の側面で、かつ吸気口よりも上部に設けられ、吸気口から取り入れた空気を筐体の外部へ排出する排気口と、筐体の内部で、かつ排気口を有する筐体の側面に対して平行に設けられ、上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部を有し、上部切欠き部は電子部品を実装していない非実装領域に設けられている少なくとも1つの基板と、筐体の下面に対して平行で、かつ基板の下辺と接して設けられ、複数の通風孔を有する通風板とを備える。
この発明は、基板に上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部を設けて筐体内部の空気を筐体外部へ排出させるための流路を確保したことにより、電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体の上部に別途通風用空間を設ける必要がなく、筐体を小型化することができる。
この発明の実施の形態1を示す電子機器の斜視図である。 この発明の実施の形態1を示す基板の構成図である。 この発明の実施の形態1を示す電子機器の断面図である。 この発明の実施の形態2を示す電子機器の斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す電子機器の断面図である。 この発明の実施の形態3を示す電子機器の斜視図である。 この発明の実施の形態3を示す電子機器の断面図である。 この発明の実施の形態4を示す電子機器の斜視図である。 この発明の実施の形態4を示す基板の構成図である。 この発明の実施の形態4を示す電子機器の断面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における電子機器100の構成を透視して示す斜視図である。図1において、筐体10は上面11、上面11と対向する下面12、前面13、前面13と対向する後面14および互いに対向する側面15および側面16によって構成されている。側面15の下方には複数のスリット状の開口部からなる吸気口21が設けられ、側面15の上方には吸気口と同様に複数のスリット状の開口部からなる排気口22が設けられている。なお、吸気口21および排気口22の形状は必ずしもスリット状である必要はなく、筐体10の内外で空気を通すことができる開口部を有していればよい。
筐体10の内部には少なくとも1つ(この実施の形態1においては4つ)の基板30が所定の間隔を有して側面15に対して平行に設置されており、上部ガイドレール41と下部ガイドレール42によって固定されている。基板30の詳細な構造については後述するが、基板30には図示しない電子部品が実装されている。通風板50には複数の通風孔51が形成されており、下面12に平行に筐体10の内部に保持されている。また、通風板50の上部には基板30の数と同数の下部ガイドレール42が形成されており、当該下部ガイドレール42は基板30の下辺と接している。下部ガイドレール42のそれぞれに対向するように、上面11の内側には上部ガイドレール41が形成され、当該上部ガイドレール41は基板30の上辺と接している。
なお、通風板50は必ずしも図1に示すような複数の通風孔51を有した板である必要はなく、通風のための開口部を有し、基板30の下辺に接して設置されていればよく、例えば網状のものや、パイプ状又は角柱状の棒材を組み合わせた構造物を用いてもよい。また、通風板50よりも下方の空間である下部領域には図1に示すようにトランス61などの比較的重量の大きな電子部品を実装した重量物実装基板60を設置してもよい。重量物実装基板60は基板30のように縦向きに設置すると、その重量のために重量物実装基板60がたわむので、重量物実装基板60の強度を確保するためにこの下部領域を利用し横方向に設置してもよい。
図2 はこの実施の形態1の基板の構成図である。基板30には種々の電子部品(図示せず)が実装された実装領域31がある。これらの電子部品は発熱するが、電子部品の機能を十分に発揮させるためにはこれらの電子部品から発生する熱を筐体外部へ排出し、電子部品を冷却する必要がある。また、図2に示すように、基板30の端部から所定の距離には、電子部品を実装しない非実装領域32がある。つまり、非実装領域32は基板30の周囲に設けられる。これは基板30に実装された電子部品が筐体等の外部から静電気等の影響を受けて誤作動しないようにする絶縁性を確保するためである。
この実施の形態においては基板30の上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部33が設けられ、当該上部切欠き部33は非実装領域32に設けられている。そのため、上部切欠き部33を設けても電子部品が実装された実装領域31の面積は減少しない。なお、基板30が上部ガイドレールおよび下部ガイドレールによって固定された際に、上部切欠き部33は筐体の上面との間で基板が存在しない空間を形成するが、一般的に空気は基板材料よりも絶縁性が高いため、上部切欠き部33を設けていても基板30の絶縁性は確保される。なお、電子部品は実装領域31に1層に実装されていてもよく、多層に実装されていてもよい。
なお、図2において上部切欠き部33は基板30の上辺の一部を矩形に切り取って形成されているが、これに限られることはなく、例えば半円形やくさび形などでもよく、基板30の上辺の一部を切り取って形成されているならば形状は問わない。また、上部切欠き部33を設ける位置は図2に示すような基板の上辺の中心付近である必要はなく、例えば上辺の左右どちらかに偏って設けてもよく、上辺の端部(基板の角の部分)であってもよい。また、上部切欠き部33は1個である必要もなく、複数個に分けて設けてもよい。
次に、この実施の形態1における空気の流れについて説明する。図3は、この実施の形態1の図1におけるA-A断面を示す断面図である。矢印線90に示すように、吸気口21から筐体の内部へ取り込まれた空気は、重量物実装基板60の上部を通り、通風板50に設けられた通風孔51を通って各基板30の間へ流入する。筐体の内部へ流入した空気は、基板30や重量物実装基板60に実装された電子部品から発生する熱によって暖められ上昇する。筐体の上部まで上昇した空気は、基板30に設けられた上部切欠き部33を流路として排気口22から筐体の外部へ排出される。上述のような空気の流れが形成されることによって、基板30に実装された電子部品から発生する熱を筐体の外部へ排出し、電子部品は冷却される。
以上のようにこの実施の形態1では、吸気口21および排気口22を有する筐体10の側面15に平行に設置された基板30の上辺に上部切欠き部33を設け、筐体10の内部の空気を筐体10の外部へ排出させるための流路を確保したことにより、筐体10の上部に別途通風用空間を設ける必要がなくなり、電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体体格を小型化することができる。
また、上部切欠き部33は基板30の非実装領域32に設けるため、基板30の実装領域31に穴やスリットを設ける場合と異なり、基板30の実装領域31の面積を減少させることなく、空気の流路を確保できる。そのため、基板30の実装面積を減少させることなく、筐体を小型化することができる。
また、大容量の空気流路を確保すべく、非実装領域32を超えて実装領域31まで拡大した上部切欠き部33を設けることもできる。この時、基板30の部品の実装可能面積は若干減少することになるが、非実装領域32部分を有効に空気の流路としている効果は維持でき、この場合であっても筐体の小型化に貢献できる。
この実施の形態1では、重量物実装基板60を有する場合においても、通風板50の下に位置する下部領域を利用することで重量物実装基板60の強度を確保した上で重量物実装基板60に実装された電子部品を冷却することができる。
また、この実施の形態1では、吸気口21は通風板50よりも下部に設け、排気口22は通風板50よりも上部に設けているが、必ずしもそのように構成する必要はなく、例えば、吸気口21を通風板50よりも上部に設けていても、通風板50に設けられた通風孔51を通じて流路を確保できるため、基板30に実装された電子部品を冷却することができる。
保護継電器のような電子機器においては、筐体前面にボタン,ダイヤル等を設けて操作機能を持たせたり、LED(light-emitting diode)、LCD(liquid crystal display)、ランプ等を設けて表示機能を持たせたりする場合が多い。この場合に、筐体前面に平行に基板を設け、操作用素子,表示用素子,制御プロセッサ等を実装したマザー基板とする場合がある。
この場合、マザー基板と垂直に、制御用基板又は入出力用基板を設ける構造としても良い。このような構造にすると、制御機能や入出力機能の追加・変更の必要がある場合に、それらの機能を有する部品を実装した制御基板や入出力基板を追加挿入・差替えすることによって、保護継電器としての機能を拡張・変更することができ、便利である。
また、マザーボードに垂直接続用コネクタを設け、制御用基板や入出力基板の端面を差し込んで電気接続を得る構造にしておけば、制御基板や入出力基板の追加・変更が容易に行なえる。
この発明は、このような構成の電子機器においても良好な冷却効果を得ながら、筐体の小型化を達成するのに適している。
実施の形態2.
実施の形態1では、吸気口および排気口を筐体の同一側面上に設けたが、この実施の形態2は、対向する一方の側面に吸気口を設け、他方の側面に排気口を設けるものであり、その他の構成は実施の形態1と同じである。
図4は、この発明を実施するための実施の形態2における電子機器100の構成を透視して示す斜視図である。なお、図4中において実施の形態1の図1と同一部分もしくは相当部分には、同一符号を付与している。図4において、筐体10の側面16の下方には複数のスリット状の開口部からなる吸気口21が設けられ、側面16と対向する側面15の上方には吸気口と同様に複数のスリット状の開口部からなる排気口22が設けられている。筐体10の内部には少なくとも1つ(この実施の形態2においては4つ)の基板30が所定の間隔を有して側面15に対して平行に設置されており、上部ガイドレール41と下部ガイドレール42によって固定されている。基板30には図示しない電子部品が実装されている。実施の形態1と同様に、基板30には、電子部品が実装された実装領域31がある。基板30の端部から所定の距離には、電子部品を実装しない非実装領域32があり、基板30の上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部33が前記非実装領域32に設けられている。通風板50には複数の通風孔51が形成されており、下面12に平行に筐体10の内部に保持されている。また、通風板50の上部には基板30の数と同数の下部ガイドレール42が形成されており、当該下部ガイドレール42は基板30の下辺と接している。下部ガイドレール42のそれぞれに対向するように、上面11の内側には上部ガイドレール41が形成され、当該上部ガイドレール41は基板30の上辺と接している。また、通風板50よりも下方の空間である下部領域にはトランス61などの比較的重量の大きな電子部品を実装した重量物実装基板60を設置してもよい。
次に、この実施の形態2における空気の流れについて説明する。図5は、この実施の形態2の図4におけるA-A断面を示す断面図である。矢印線91に示すように、吸気口21から筐体の内部へ取り込まれた空気は、重量物実装基板60の上部を通り、通風板50に設けられた通風孔51を通って各基板30の間へ流入する。筐体の内部へ流入した空気は、基板30や重量物実装基板60に実装された電子部品から発生する熱によって暖められ上昇する。筐体の上部まで上昇した空気は、基板30に設けられた上部切欠き部33を流路として、吸気口21が設けられた側面16に対向する側面15に設けられた排気口22から筐体の外部へ排出される。上述のような空気の流れが形成されることによって、基板30に実装された電子部品から発生する熱を筐体の外部へ排出し、電子部品は冷却される。
以上のように構成されたこの実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、基板30の上辺に上部切欠き部33を設け、筐体10の内部の空気を筐体10の外部へ排出させるための流路を確保したことにより、筐体10の上部に別途通風用空間を設ける必要がなくなり、電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体体格を小型化することができる。
また、実施の形態1と同様に、上部切欠き部33は基板30の非実装領域32に設けるため、基板30の実装領域31の面積を減少させることなく、空気の流路を確保できる。そのため、基板30の実装面積を減少させることなく、筐体を小型化することができる。また、重量物実装基板60を有する場合においても、通風板50の下に位置する下部領域を利用することで重量物実装基板60の強度を確保した上で重量物実装基板60に実装された電子部品を冷却することができる効果も奏する。
加えて、複数の基板を設けた場合、吸気口21から排気口22までの冷却風の流路長が各基板に対して均一となるので、均一な冷却効果を得ることが出来る。
実施の形態3.
実施の形態1では、吸気口および排気口を筐体の同一側面上に設け、実施の形態2では、対向する一方の側面に吸気口を設け、他方の側面に排気口を設けた。この実施の形態3は、対向する2つの側面のそれぞれに吸気口および排気口を設けるものであり、その他の構成は実施の形態1および実施の形態2と同じである。
図6は、この発明を実施するための実施の形態3における電子機器100の構成を透視して示す斜視図である。なお、図6中において実施の形態1の図1および実施の形態2の図4と同一部分もしくは相当部分には、同一符号を付与している。図6において、筐体10の側面15の下方には複数のスリット状の開口部からなる吸気口21が設けられ、側面15の上方には吸気口21と同様に複数のスリット状の開口部からなる排気口22が設けられている。また、側面15に対向する側面16の下方にも複数のスリット状の開口部からなる吸気口21が設けられ、側面16の上方にも複数のスリット状の開口部からなる排気口22が設けられている。
筐体10の内部には少なくとも1つ(この実施の形態3においては4つ)の基板30が所定の間隔を有して側面15に対して平行に設置されており、上部ガイドレール41と下部ガイドレール42によって固定されている。基板30には図示しない電子部品が実装されている。実施の形態1と同様に、基板30には、電子部品が実装された実装領域31がある。基板30の端部から所定の距離には、電子部品を実装しない非実装領域32があり、基板30の上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部33が前記非実装領域32に設けられている。通風板50には複数の通風孔51が形成されており、下面12に平行に筐体10の内部に保持されている。また、通風板50の上部には基板30の数と同数の下部ガイドレール42が形成されており、当該下部ガイドレール42は基板30の下辺と接している。下部ガイドレール42のそれぞれに対向するように、上面11の内側には上部ガイドレール41が形成され、当該上部ガイドレール41は基板30の上辺と接している。また、通風板50よりも下方の空間である下部領域にはトランス61などの比較的重量の大きな電子部品を実装した重量物実装基板60を設置してもよい。
次に、この実施の形態3における空気の流れについて説明する。図7は、この実施の形態3の図6におけるA-A断面を示す断面図である。矢印線92および矢印線93に示すように、側面15および側面16に設けられた吸気口21から筐体の内部へ取り込まれた空気は、重量物実装基板60の上部を通り、通風板50に設けられた通風孔51を通って各基板30の間へ流入する。筐体の内部へ流入した空気は、基板30や重量物実装基板60に実装された電子部品から発生する熱によって暖められ上昇する。筐体の上部まで上昇した空気は、基板30に設けられた上部切欠き部33を流路として、側面15および側面16に設けられた排気口22から筐体の外部へ排出される。上述のような空気の流れが形成されることによって、基板30に実装された電子部品から発生する熱を筐体の外部へ排出し、電子部品は冷却される。
以上のように構成されたこの実施の形態3においても、実施の形態1および実施の形態2と同様に、基板30の上辺に上部切欠き部33を設け、筐体10の内部の空気を筐体10の外部へ排出させるための流路を確保したことにより、筐体10の上部に別途通風用空間を設ける必要がなくなり、電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体体格を小型化することができる。
さらに、この実施の形態3においては、対向する2つの側面のそれぞれに吸気口および排気口を設けることで、2つの吸気口から筐体内部へ空気が取り入れられ、2つの排気口から筐体外部へ空気を排出することができるため、電子部品の冷却効率をより向上させる効果を奏する。
また、実施の形態1および実施の形態2と同様に、上部切欠き部33は基板30の非実装領域32に設けるため、基板30の実装領域31の面積を減少させることなく、空気の流路を確保できる。そのため、基板30の実装面積を減少させることなく、筐体を小型化することができる。また、重量物実装基板60を有する場合においても、通風板50の下に位置する下部領域を利用することで重量物実装基板60の強度を確保した上で重量物実装基板60に実装された電子部品を冷却することができる効果も奏する。
実施の形態4.
実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3では、基板の上辺に上部切欠き部を設けたが、この実施の形態4は、基板の上辺に加えて下辺にも下部切欠き部を設けるものである。
図8は、この発明を実施するための実施の形態4における電子機器の構成を透視して示す斜視図である。なお、図8中において実施の形態1の図1、実施の形態2の図4、実施の形態3の図6と同一部分もしくは相当部分には、同一符号を付与している。図8において、筐体10の側面15の下方には複数のスリット状の開口部からなる吸気口21が設けられ、側面15の上方には吸気口と同様に複数のスリット状の開口部からなる排気口22が設けられている。
筐体10の内部には少なくとも1つ(この実施の形態4においては4つ)の基板70が所定の間隔を有して側面15に対して平行に設置されており、上部ガイドレール41と下部ガイドレール42によって固定されている。基板70の詳細な構造については後述するが、基板70には図示しない電子部品が実装されている。下面12の内側には基板70の数と同数の下部ガイドレール42が形成されており、当該下部ガイドレール42は基板70の下辺と接している。下部ガイドレール42のそれぞれに対向するように、上面11の内側には上部ガイドレール41が形成され、当該上部ガイドレール41は基板70の上辺と接している。
図9は実施の形態4の基板の構成図である。基板70には電子部品が実装された実装領域71と、絶縁性を確保するために基板70の端部から所定の距離に設けられた非実装領域72がある。図9に示すように、この実施の形態4においては、基板70の上辺の一部を切り取って形成された上部切欠き部73および下辺の一部を切り取って形成された下部切欠き部74が設けられ、当該上部切欠き部73および下部切欠き部74は非実装領域に設けられている。そのため、上部切欠き部73および下部切欠き部74を設けても電子部品が実装された実装領域71の面積は減少しない。なお、基板70が上部ガイドレールおよび下部ガイドレールによって固定された際に、上部切欠き部73は筐体の上面との間で基板が存在しない空間を形成し、下部切欠き部74は筐体の下面との間で基板が存在しない空間を形成する。一般的に空気は基板材料よりも絶縁性が高いため、上部切欠き部73および下部切欠き部74を設けていても基板の絶縁性は確保される。なお、電子部品は実装領域71に1層に実装されていてもよく、多層に実装されていてもよい。
なお、図9において上部切欠き部73および下部切欠き部74は、基板70の上辺の一部を矩形に切り取って形成されているが、これに限られることはなく、例えば半円形やくさび形などであってもよく、基板70の上辺および下辺の一部を切り取って形成されているならば形状は問わない。また、上部切欠き部73および下部切欠き部74を設ける位置は図9に示すような基板70の中心付近である必要はなく、例えば上辺および下辺の左右どちらかに偏って設けてもよく、上辺の端部(基板の角の部分)や下辺の端部であってもよい。また、上部切欠き部73および下部切欠き部74はそれぞれ1個である必要もなく、複数個に分けて設けてもよいし、上部切欠き部73および下部切欠き部74がそれぞれ1個以上設けられていれば、上部切欠き部73と下部切欠き部74の数が同数である必要もない。
次に、この実施の形態4における空気の流れについて説明する。図10は、この実施の形態4の図8におけるB-B断面を示す断面図である。矢印線94に示すように、吸気口21から筐体の内部へ取り込まれた空気は、基板70に設けられた下部切欠き部74を流路として各基板70の間へ流入する。筐体の内部へ流入した空気は、基板70に実装された電子部品から発生する熱によって暖められ上昇する。筐体の上部まで上昇した空気は、基板70に設けられた上部切欠き部73を流路として排気口22から筐体の外部へ排出される。上述のような空気の流れが形成されることによって、基板70に実装された電子部品から発生する熱を筐体の外部へ排出し、電子部品は冷却される。
以上のようにこの実施の形態4において、基板70の上辺に上部切欠き部73を設け、筐体10の内部の空気を筐体10の外部へ排出させるための流路を確保したことにより、筐体10の上部に別途通風用空間を設ける必要がなくなり、電子機器の構造上の制約を満足した上で、筐体体格を小型化することができる。さらに、この実施の形態4においては、基板70の下辺に下部切欠き部74を設けたことにより、吸気口21から取り入れた空気は下部切欠き部74を流路として各基板70の間へ流れる構造とした。そのため、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3における下部領域の様な空間を別途筐体10の下部に設ける必要がなく、さらに筐体を小型化することができる。
また、上部切欠き部73および下部切欠き部74は基板70の非実装領域72に設けるため、基板70の実装領域71の面積を減少させることなく、空気の流路を確保できる。そのため、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3と同様に、基板70の実装面積を減少させることなく、筐体を小型化することができる。
なお、この実施の形態4において、吸気口および排気口は筐体の同一の側面に設けたが、実施の形態2に示したように、対向する2つの側面のうち一方の側面に吸気口を、他方の側面に排気口を設けてもよい。このようにすれば、複数の基板に対して均一な冷却効果を得ることが出来る。また、実施の形態3に示したように、対向する2つの側面のそれぞれに吸気口および排気口を設けてもよい。対向する2つの側面のそれぞれに吸気口および排気口を設けることで、両側面から空気が流入し、電子部品の冷却効率がより向上させることができる。
10 筐体、11 上面、12 下面、13 前面、14 後面、15 側面、
16 側面、21 吸気口、22 排気口、30 基板、31 実装領域、
32 非実装領域、33 上部切欠き部、50 通風板、51 通風孔、
60 重量物実装基板、70 基板、71、実装領域、72 非実装領域、
73 上部切欠き部、74下部切欠き部。

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体の側面に設けられ、前記筐体の内部へ空気を取り入れる吸気口と、
    前記筐体の側面で、かつ前記吸気口よりも上部に設けられ、前記筐体の内部の空気を前記筐体の外部へ排出する排気口と、
    前記筐体の内部で、かつ前記排気口を有する筐体の側面に対して平行に設けられ、上辺に上部切欠き部を有し、前記上部切欠き部は電子部品を実装していない非実装領域に設けられている基板と、
    前記筐体の下面に対して平行で、かつ前記基板の下辺に接して設けられ、通風孔を有する通風板と、
    を備えた電子機器。
  2. 前記吸気口は前記通風板よりも下部に設けられ、
    前記排気口は前記通風板よりも上部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 筐体と、
    前記筐体の側面に設けられ、前記筐体の内部へ空気を取り入れる吸気口と、
    前記筐体の側面で、かつ前記吸気口よりも上部に設けられ、前記筐体の内部の空気を前記筐体の外部へ排出する排気口と、
    前記筐体の内部で、かつ前記排気口を有する筐体の側面に対して平行に設けられ、上辺に上部切欠き部と、下辺に下部切欠き部を有し、前記上部切欠き部および前記下部切欠き部は電子部品を実装していない非実装領域に設けられている基板と、
    を備えた電子機器。
  4. 前記吸気口は前記排気口を有する筐体の側面に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記吸気口は前記排気口を有する筐体の側面と対向する側面に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記吸気口および前記排気口は前記筐体の対向する2つの側面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器。
JP2016008104A 2016-01-19 2016-01-19 電子機器 Active JP6610280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016008104A JP6610280B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016008104A JP6610280B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017130526A true JP2017130526A (ja) 2017-07-27
JP6610280B2 JP6610280B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=59395084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016008104A Active JP6610280B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6610280B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099592U (ja) * 1983-12-12 1985-07-06 三菱電機株式会社 プリント板
JPS6276592U (ja) * 1985-10-31 1987-05-16
JP2000174473A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント基板用筐体構造
JP2004200283A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Fujitsu I-Network Systems Ltd 電気通信装置
JP2006100419A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Canon Inc プリント回路板ユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099592U (ja) * 1983-12-12 1985-07-06 三菱電機株式会社 プリント板
JPS6276592U (ja) * 1985-10-31 1987-05-16
JP2000174473A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント基板用筐体構造
JP2004200283A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Fujitsu I-Network Systems Ltd 電気通信装置
JP2006100419A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Canon Inc プリント回路板ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6610280B2 (ja) 2019-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8373986B2 (en) Enclosure of electronic device
US8953312B2 (en) Electronic device and casing for electronic device
US8405987B2 (en) Cooling system for electronic device and electronic device having same
US20090168330A1 (en) Electronic device with airflow guiding duct
EP2385753A2 (en) Solid state switching device with integral heatsink
CN101502194A (zh) 电子器件底架的气流管理系统
JP2015532759A (ja) 軸方向に整列した電子機器用筐体
WO2020037864A1 (zh) 集成板卡、显示模块及显示装置
US20150109731A1 (en) Electronic device
US20160081220A1 (en) Reduction of Intake Resistance for Air Flow Enhancement
JPWO2014118900A1 (ja) 電子機器
JP5041548B2 (ja) 電力制御装置
US8717763B2 (en) Cooling system for electronic device and electronic device having same
US6930883B2 (en) Heat-dispersing module of electronic device
CN109412389B (zh) 电源转换装置
JP6610280B2 (ja) 電子機器
US12035509B2 (en) Assembly with a heat sink core element forming a supporting structure
CN108702849B (zh) 电气部件模块及空调机的室外机
JP2019040968A (ja) 電気機器
KR102006798B1 (ko) 옥외용 전기기기 함체
JP5150569B2 (ja) 電力変換装置・電力変換ユニットおよび電力変換ユニットの設計方法
JP6615630B2 (ja) 電気機器
US11937397B2 (en) Electronic device for ensuring electronic part cooling performance despite temporal cooling airflow interruption
JP2011249731A (ja) 基板接続構造、および電子装置
JPH1041661A (ja) 電子機器の冷却構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191014

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6610280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250