JP2017130038A - 移動経路推定の方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局の位置情報のような精度の低い位置情報からでも移動体の移動経路を推定することができる移動経路推定装置を提供する。
【解決手段】移動経路推定装置100は、移動体の出発地から目的地までの行動に関する位置情報の集合を格納するデータ記憶部200と、移動体の出発地から目的地までの複数の経路候補を決定する経路候補決定部220と、複数の経路候補を位置情報集合と比較することによって、複数の経路候補から1つの経路候補を移動体の推定経路として選択する経路選択部260と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体の移動経路を推定する方法および装置に関する。
特許文献1には、ユーザが携帯する移動機の位置情報に基づいてユーザの移動に関する分析を行う位置情報分析装置が開示されている。この位置情報分析装置は、ユーザの位置を示す位置情報、この位置情報が得られた時刻の情報、およびユーザのユーザ識別情報を含むポイントデータを使用する。この位置情報分析装置では、時系列上で隣接するポイントデータ間の移動速度を算出し、この移動速度と、ポイントデータに含まれる位置情報、および公共交通機関の路線地図データに基づいて、各ポイントデータ間における移動方法(徒歩、自転車、自動車、電車又はバス)を判定する。
特許第5225461号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ポイントデータの位置情報および時刻情報からポイントデータ間の移動速度とその間の移動方法を判定しているため、ポイントデータの位置情報としてGPS測位データのような精度の高いものが要求される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、精度の低い位置情報からでも移動体の移動経路を特定できる移動経路推定の方法、装置、コンピュータ・プログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する移動経路推定方法であって、前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を受けるステップと、前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定するステップと、前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択するステップと、を含む、移動経路推定方法である。
また、本発明の他の一態様は、上記経路推定方法をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラムである。
また、本発明の他の一態様は、移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する経路推定装置であって、前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を格納するデータ記憶手段と、前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定する経路候補決定手段と、前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択する経路選択手段と、を含む、移動経路推定装置である。
また、本発明の他の一態様は、上記移動経路推定装置としてコンピュータを機能させるコンピュータ・プログラムである。
本発明によれば、基地局の位置情報のような精度の低い位置情報からでも移動体の移動経路を推定することができる。
本発明の一実施形態に係る移動経路推定装置のハードウェア構成を示す図である。 図1の移動経路推定装置の機能を示す機能ブロック図である。 図1の移動経路推定装置で利用する移動体の行動を示すポイントデータのデータ構造を示す図。 移動経路推定装置100を使用して経路推定する移動体の、出発地から目的地までの行動を概念的に示す図。 図1の移動経路推定装置の動作の全体を示すフローチャート。 図5のステップ502における行動区間分類処理の1具体例を詳細に示すフローチャート。 図5の行動区間分類処理の1具体例の説明のための図であって、移動体の移動中に基地局エリアを通過する様子を示す図であり、(A)は、行動区間分類の第1判断手法の説明のため、移動体が移動するときに通過する基地局エリアA1〜A4を示し、(B)は、行動区間分類の第2判断手法の説明のため、移動体が移動するときに通過する基地局エリアA5〜A11を示し、(C)は、行動区間分類の第3判断手法の説明のため、移動体が移動するときに通過する基地局エリアA12〜A14を示す。 図5のステップ504における交通機関分類処理の1具体例を詳細に示すフローチャート。 図8の交通機関分類処理の1具体例の説明のための図であり、ある移動区間において2つの互いにほぼ平行して走る鉄道路線Rとバス路線Bとを示す。 図5のステップ506の経路候補抽出処理における最寄り駅特定処理の1具体例を詳細に示すフローチャート。 図10の最寄り駅特定処理の1具体例の説明のための図であり、出発地がある基地局エリアの中心からある一定の半径内にある隣接する複数の基地局エリアを示す。 図5のステップ506の経路候補抽出処理における経路候補選択処理の1具体例の詳細を示すフローチャート。 図5のステップ508の経路候補選択処理の1具体例の詳細を示すフローチャート。 図13の経路候補選択処理の1具体例の説明のための図であり、移動体のポイントデータが示す移動経路RT(点線で示す)と、2つの候補経路CRA、CRB(実線で示す)を示す。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
(項目1)
移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する移動経路推定方法であって、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を受けるステップと、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定するステップと、
前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択するステップと、
を含む、移動経路推定方法。
(項目2)
項目1記載の方法において、推定経路として選択する前記ステップは、
前記位置情報集合と前記複数の経路候補の各々との間の誤差を検出するステップと、
検出した前記誤差を比較して前記誤差の最も小さい前記経路候補を前記推定経路として選択するステップと、
を含む、移動経路推定方法。
(項目3)
項目1または2に記載の方法において、前記移動体の前記行動は、移動と滞在を含み、
経路候補を決定する前記ステップは、前記移動体の行動区間を分類するステップを含み、該ステップは、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動のうち、滞在に関する位置情報を識別するステップと、
受けた前記位置情報集合から前記滞在に関する位置情報を除いて移動のみに関する位置情報集合を生成するステップと、
を含む、移動経路推定方法。
(項目4)
項目1から3のいずれかに記載の方法において、滞在に関する位置情報を識別する前記ステップは、
i)一連の位置情報が、あるしきい値以上の回数、連続して同じ位置を示すとき、前記一連の位置情報は滞在に関係すると識別するステップ、および
ii)一連の位置情報のうちのある位置から次に隣接する位置への所与のベクトルの向きが、直前のベクトルおよび直後のベクトルの双方とあるしきい値角度以上変化するとき、前記所与のベクトルに関係する位置情報が滞在に関係すると識別するステップと、
iii)一連の位置情報のうちのある第1の位置から次に隣接する第2の位置への移動の速度が、あるしきい値速度未満のとき、前記第1の位置に関係する位置情報が滞在に関係すると識別するステップと、
の少なくとも1つを含む、移動経路推定方法。
(項目5)
項目1から4のいずれかに記載の方法において、複数の経路候補を決定する前記ステップは、
i)前記出発地に最寄りの出発地駅と、前記目的地に最寄りの目的地駅とを、地図データから決定するステップと、
ii)前記出発地駅から前記目的地駅までの複数の経路候補を、前記出発地駅と前記目的地駅とに基づき、経路候補データを使用して選択するステップと、
を含む、移動経路推定方法。
(項目6)
項目1から5のいずれかに記載の方法において、
前記位置情報集合は、前記移動体に関係する時系列のポイントデータに含まれ、
各前記ポイントデータは、前記移動体の前記移動中に通過した基地局の位置情報を含む、
移動経路推定方法。
(項目7)
項目1から6のいずれかに記載に経路推定方法をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラム。
(項目8)
移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する移動経路推定装置であって、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を格納するデータ記憶手段と、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定する経路候補決定手段と、
前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択する経路選択手段と、
を含む、移動経路推定装置。
(項目9)
項目8記載の装置において、前記経路選択手段は、
前記位置情報集合と前記複数の経路候補の各々との間の誤差を得る誤差検出手段と、
検出した前記誤差を比較して前記誤差の最も小さい前記経路候補を前記推定経路として選択する比較手段と、
を含む、移動経路推定装置。
(項目10)
項目8または9に記載の装置において、前記移動体の前記行動は、移動と滞在を含み、
前記経路候補決定手段は、行動区間分類手段を含み、該行動区間分類手段は、
前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動のうち、滞在に関する位置情報を識別する滞在識別手段と、
受けた前記位置情報集合から前記滞在に関する位置情報を除いて移動のみに関する位置情報集合を生成する生成手段と、
を含む、移動経路推定装置。
(項目11)
項目8から10のいずれかに記載の装置において、前記滞在識別手段は、
i)一連の位置情報が、あるしきい値以上の回数、連続して同じ位置を示すとき、前記一連の位置情報は滞在に関係すると識別すること、または
ii)一連の位置情報のうちのある位置から次に隣接する位置への所与のベクトルの向きが、直前のベクトルおよび直後のベクトルの双方とあるしきい値角度以上変化するとき、前記所与のベクトルに関係する位置情報が滞在に関係すると識別すること、
iii)一連の位置情報のうちのある第1の位置から次に隣接する第2の位置への移動の速度が、あるしきい値速度未満のとき、前記第1の位置に関係する位置情報が滞在に関係すると識別すること、
のうちの少なくとも1つを行う、移動経路推定装置。
(項目12)
項目8から11のいずれかに記載の装置において、前記経路候補決定手段は、経路候補抽出手段を含み、
該経路候補抽出手段は、
i)前記出発地に最寄りの出発地駅と、前記目的地に最寄りの目的地駅とを、地図データから決定する最寄り駅決定手段と、
ii)前記出発地駅から前記目的地駅までの複数の経路候補を、前記出発地駅と前記目的地駅とに基づき、経路候補データを使用して選択する経路候補選択手段と、
を含む、移動経路推定装置。
(項目13)
項目8から12のいずれかに記載の装置において、
前記位置情報集合は、前記移動体に関係する時系列のポイントデータに含まれ、
各前記ポイントデータは、前記移動体の前記移動中に通過した基地局の位置情報を含む、
移動経路推定装置。
(項目14)
項目8から13のいずれかに記載の移動経路推定装置としてコンピュータを機能させるコンピュータ・プログラム。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動経路推定装置100のハードウェア構成図である。移動経路推定装置100は、プロセッサ102と、メモリ104と、入出力インターフェイス106と、通信インターフェイス108とを少なくとも備える。移動経路推定装置100は、例えばパーソナル・コンピュータ、サーバ等として実現することが可能である。メモリ104には、少なくともオペレーティング・システムと移動経路推定プログラムと、移動経路推定に使用される各種のデータが格納されている。オペレーティング・システムは、移動経路推定装置100の全体的な動作を制御するためのコンピュータ・プログラムである。移動経路推定プログラムは、移動経路推定装置100が後述する移動経路推定処理の各機能を実現するためのコンピュータ・プログラムである。メモリ104はまた、移動経路推定装置100の動作によって生成されるデータを一時的又は永続的に記憶することもできる。メモリ104の具体例は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリ、光ディスク等である。
プロセッサ102は、メモリ104に格納されているプログラムを読み出して、それに従った処理を実行するように構成される。プロセッサ102がメモリ104に格納された移動経路推定プログラムを実行することによって、後述する移動経路推定処理の各機能が実現される。プロセッサ102は例えばCPU(Central Processing Unit)である。
入出力インターフェイス106は、移動経路推定装置100のオペレータから移動経路推定装置100を操作するための入力を受けたり、またオペレータに表示等の出力を生成するように構成される。入出力インターフェイス106の具体例は、キーボード、タッチパッド、マウス、ディスプレイ、プリンタ等である。
通信インターフェイス108は、ネットワークを介して種々のサーバと通信するためのネットワーク・インターフェイスである。例えば、移動経路推定装置100は、移動経路推定に使用するための各種のデータを通信インターフェイス108を用いて、ネットワーク110に接続された各種のサーバから入手することができる。
図2は、移動経路推定装置100の機能的な構成を示すブロック図であり、図1のコンピュータ・ハードウェアが実行するコンピュータ・プログラムによって実施される。この移動経路推定装置100は、図示の通り、データ記憶部200と、経路候補決定部220と、経路選択部260とを備えている。データ記憶部200は、移動体の移動経路を推定するのに使用する位置情報集合として、移動体のポイントデータを格納している。このポイントデータの一例は、図3を参照して後述する。データ記憶部200は更に、経路推定に使用するその他の情報、例えば、地図データ、鉄道路線やバス路線などの路線データ、更に、出発地駅から目的地駅までの経路の候補データを格納することもできる。経路候補決定部220は、移動体のポイントデータに基づいて、移動体の移動経路推定のための複数の経路候補を決定するように構成され、行動区間分類部230と、交通機関分類部240と経路候補抽出部250とを備えている。経路選択部260は、経路候補決定部220が決定した複数の経路候補のうちから1つの経路候補を推定経路として選択するよう動作し、そのために、誤差検出部262と比較部264とを備えている。
ここで、図3を参照すると、移動体のポイントデータは、携帯電話などのユーザのIDと、位置情報としての緯度経度情報、位置情報が特定されたときの時刻情報としてタイムスタンプとを少なくとも含む。本発明の1実施形態では、位置情報として基地局の位置情報のような位置精度の低い情報を使用することができる。また、緯度経度により地域を同じ大きさ(例えば、1キロメートル)の網の目(メッシュ)に分けて地域メッシュを作成したときには、各メッシュ毎の位置情報を使うこともできる。また、ポイントデータは、ユーザの性別や年齢層などのその他の情報を含むこともできる。尚、本明細書においては、用語「移動体」は、携帯電話などの移動機だけでなく、このような移動機を使用するユーザも含むこととする。
次に、図4を参照して、移動経路推定装置100を使用して経路推定する移動体の行動を概念的に説明する。図示のように、移動体の出発地から目的地までの行動には、出発地の最寄り駅である出発地駅TS1と、目的地の最寄り駅である目的地駅TD1と、これら駅間にある3つの移動区間M1〜M3と、隣接する移動区間内にある滞在区間S1,S2とがある。尚、移動区間の数や滞在区間の数は例示であり、それよりも多かったり少なかったりすることがある。また、各移動区間においては、少なくとも1つ以上の路線がある。一例として、移動区間M1においては、2つの鉄道路線R1aとR1bがあり、移動区間M2においては、1つの鉄道路線R2と1つのバス路線B2があり、移動区間M3においては、2つのバス路線B3aとB3bがあるとする。尚、図4においては、ポイントデータの位置情報が示す一連の位置は点線で示してある。
また、図4には、例示として第2の最寄りの出発地駅TS2と目的地駅TD2を示してあるが、後述するように、出発地の最寄り駅と目的地の最寄り駅としてそれぞれ複数特定する場合があるからである。このように最寄り駅が複数ある場合、出発地駅と目的地駅の異なった組み合わせのそれぞれでそれら駅間の移動経路を検討すれば良い。以下では、そのうちの1つの移動経路のみについて記載するが、他の移動経路についても同様に処理を行えば良い。
次に、図5を参照して、図2に示した移動経路推定装置100の動作について、図4を参照しながら説明する。まずステップ500で、データ記憶部200は、移動経路推定に使用するポイントデータを入手して格納する。入手元としては、例えば独自に開発したアプリケーションを使ったユーザの移動機のGPS測位情報などがある。入手するポイントデータは、ユーザID毎に時系列に並べ換えることにより、個々のユーザについての位置情報の集合としての時系列のポイントデータを得ることができる。また、データ記憶部200は、経路推定のための他のデータとして、地図データ、鉄道路線やバス路線などの路線データ、さらには出発地駅から目的地駅までの経路候補データを格納することができる。尚、これらデータは、地図データベース、路線データベース、経理候補データベースを提供する種々のサーバからネットワークを介して入手することもできる。
次のステップ502では、経路候補決定部220の行動区間分類部230は、移動体の行動を、滞在の区間(図4のS1、S2)とこれ以外の移動の区間(図4のM1〜M3)とに分類する。本発明の1実施形態では、移動体の行動を、滞在と移動とで構成されるものと捉え、移動経路の推定に使用するデータとして、滞在の区間を除外して移動のみに関するポイントデータのみを生成する。このように移動のみのデータとすることによって、経路候補の抽出を容易とすることができる。ここで、滞在とは、例えばある駅近辺の場所例えば店で買い物をしたりあるいはレストランで食事をしたりすることを含む。このような滞在は、出発地から目的地までの移動経路の推定においては除外する。従って、移動途中の立ち寄りは発生しないと考えることができ、また各移動区間においては、移動の交通機関(鉄道やバス)が変化しないとみなすことがきる。このような前提を置くことにより、出発地から目的地までの経路推定が行いやすくなる。この行動区間分類の詳細については後述する。
次に、ステップ504において、経路候補決定部220の交通機関分類部240は、各移動区間のポイントデータにおける位置情報を、鉄道路線やバス路線などの路線データと比較することによって、各移動区間の交通機関が、鉄道(図4では、R1a、R1b、R2)なのかバス(図4では、B2、B3a、B3b)なのかを判別する。尚、路線データは、種々の鉄道やバスの路線の位置情報や時刻情報を含む。このような路線データは、例えば鉄道やバスの事業者から入手することができる。この結果、出発地から目的地までの移動に関し、その移動を構成する少なくとも1つ以上の移動区間と、その各移動区間において利用する交通機関が特定される。この交通機関の特定により、個々の移動区間における出発地駅と目的地駅とを特定することができる。
尚、上記ステップ504の実行は任意であり、鉄道路線やバス路線の判別に必要な数のポイントデータが得られない場合があるため、省略することも可能である。その場合、後述のステップ506において、ステップ502において判定された少なくとも1つ以上の移動区間に基づいて処理を行うことになる。
次のステップ506においては、経路候補決定部220の経路候補抽出部250は、ステップ502において判定された少なくとも1つ以上の移動区間を含む移動に対し、あるいはこれに加えてステップ504において判定された関連する特定された交通機関を含む移動に対し、その移動の経路候補を複数抽出する。例えば、図4の例では、出発地駅→鉄道路線R1a→鉄道路線R2→バス路線B3a、出発地駅→鉄道路線R1b→鉄道路線R2→バス路線B3a、出発地駅→鉄道路線R1b→鉄道路線R2→バス路線B3b、出発地駅→鉄道路線R1b→バス路線B2→バス路線B3bなどである。この経路候補の抽出には、経路候補データを使用して行う。このような経路候補データは、例えばジョルダン株式会社が提供している乗換案内APIなどのデータベースを提供するサーバからネットワークを介して入手することができる。また、抽出する際の基準としては、ある一定のコスト範囲内、ある一定の所要時間範囲内などとすることができる。これにより、経路上つながっているが通常その乗換を選択するとは考えにくい経路を除外することができる。例えば、最も低い運賃が300円のとき、そのある一定倍を超える運賃例えば2倍を超える運賃がかかる経路は除外する。また、最短の所要時間が1時間のとき、そのある一定倍を超える所要時間、例えば2倍を超える所要時間の経路は除外する。
次のステップ508において、経路選択部260は、ステップ506において抽出された複数の経路候補の中から、ある一定の基準を満たす経路候補を推定経路として選択する。一定の基準としては、ポイントデータが示す実際の位置情報が示す一連の位置(図4の点線で示す)と上記の抽出した経路候補との誤差が最も小さいという条件である。これによって、移動体の出発地から目的地までの移動経路として推定される移動経路が特定される。
次に、図6を参照して、図5のステップ502における行動区間分類処理の1具体例を詳細に説明する。尚、ステップ600〜602では、位置の出現する密度に基づく第1判断手法で、ステップ606〜610では、ベクトルに基づく第2判断手法で、そしてステップ614〜618では、移動の速度に基づく第3判断手法で滞在か否かを分類する。
ここで、本発明の1実施形態による行動区間分類手法を理解しやすくするため、図7に、移動体の移動中に基地局エリアを通過する様子を示す。尚、図7においては、基地局エリア内の点の位置はそのエリア内にいた回数を示すものであってエリア内の地理的位置を示すものではない。また、基地局エリアは円として示して図示を簡略化しているため、隣接エリアとの間にカバーされていない領域があるが、この領域はいずれかの基地局あるいは図示していない基地局によってカバーされるものであることに注意されたい(この点は、後述の図11でも同様である)。まず、第1判断手法に関係する図7(A)には、移動体が移動するときに通過する基地局エリアA1〜A4を示している。この基地局エリアのサイズは、直径が例えば500メートルである。エリア内の点の数は、その基地局エリア内にいた回数を概念的に示している。この回数は、ポイントデータが同じ緯度経度の位置情報を連続して含む数に対応する。このように、1つの基地局エリア内にある一定回数したがってある一定時間以上留まっているときには、その基地局エリア位置を示すポイントデータが連続することとなり、単位時間当たりの密度が増大する。この単位時間当たりの密度を利用することにより、滞在か移動かを判別することができる。例えば、基地局エリア位置が連続して3回以上続くときは滞在と判定し、それ未満では移動と判定する。この結果、図7(A)の図示例では、基地局エリアA2では10回連続して検出されているため滞在と判定する。一方、他の基地局エリアA1,A3,A4では、1回と2回と1回であるため、滞在ではないと判定し、したがって移動として扱う。
次に、第2判断手法に関係する図7(B)には、移動体が移動中に通過する互いに隣接した基地局エリアA5〜A11を示しており、この図示例では移動体が基地局エリアA5からA6、A7へ、次にA8からA9を通ってA7に戻り、それからA10,A11へと移動している。このとき、時系列で隣接する位置(基地局エリアの中心)間のベクトルV1〜V7と求めると、図示のように、基地局エリアA6〜A10では隣接するベクトル間で向きが大きく変化している。このような動きは、基地局エリアA7に駅があったときに、その駅から出て駅近辺の比較的狭いエリアを歩き回って元の駅に戻ってくるような場合に生ずることがある。したがって、ベクトルの向きがあるしきい値角度以上変化するときには、その間のポイントデータは滞在に関するものとすることができる。例えば、隣接ベクトル間で向きがある角度例えば60度以上変化するときには滞在と判定し、それ未満では滞在でないと判定する。図示例では、ベクトルV1とV2との間では向きに大きな変化はなく、次にベクトルV2とV3間、V3とV4間、V4とV5間、V5とV6間で大きく変化し、ベクトルV6とV7との間では向きに大きな変化はない。したがって、ある特定のベクトルを考えたとき、直前と直後のベクトルとの向きに大きな変化がないとき、あるいは、直前のベクトルとの向きに大きな変化はないが直後のベクトルと向きが大きく異なることきは、あるいは直前のベクトルと向きは大きく変わるが直後のベクトルと向きが大きく変化しないとき、この特定のベクトルは滞在でないと判定できる。図示例では、ベクトルV2とV6のときである。一方、直前のベクトルと向きが大きく変わり、かつ直後のベクトルと向きが大きく変わるとき、この特定のベクトルは滞在に関係すると判定することができる。図示例では、ベクトルV3〜V5である。このように、ベクトルの向きの変化によって滞在か否かの判定が可能である。
次に、第3判断手法に関係する図7(C)には、移動体が移動中に通過する互いに隣接した基地局エリアA12〜A14を示しており、A12からA13、A14へと移動している。この例では、各エリア内に一回いたことが検出されている。またこの図の下には、エリアA12、A13,A14のそれぞれにいたことが検出された時刻tA12、tA13 、tA14を示している。速度による第3判断手法では、時系列に並んだ位置ポイントデータの各々について、前回のポイントデータとの間の速度、すなわち、互いに隣接する2つのポイントデータの位置間の距離差をそれら2つポイントデータの時刻間の時間差で除算して求め、求めた速度があるしきい値速度未満のとき滞在とみなす。図7(C)の図示例では、エリアA12からA13への移動と、エリアA13からA14への移動とを比べると、エリアA13からA14への移動の方がほぼ10倍時間を要しているため、速度は遅く1/10である。したがって、エリアA12は滞在ではないが、エリアA13では滞在と判定することができる。この第3判断手法は、例えばエリアA13のような滞在地に一つのポイントデータしか存在しないような場合に対処することができる。そのような場合は、例えば、移動機の電源が切れていたり、基地局測位の場合において通信を行っていなかったりした場合等に発生し得る。
上記の通過態様を前提として、図6のステップ600において、ポイントデータにおいて、ある同じ位置が連続して出現する回数を密度として計算する。次にステップ602で、その密度があるしきい値以上であるか否か判定する。例えば、入手できるポイントデータの時間分解能が10分であると仮定すると、このしきい値を例えば3とすることにより、30分以上同じ位置が出現するかどうか判定する。しきい値3以上であると判定されたときには、ステップ604で、そのときのポイントデータが滞在に関するものであると判断し、ポイントデータに滞在を示す第1滞在指示ビット(図3には図示せず)をセットする。図7(A)の例では、基地局エリアA2内のポイントデータは滞在と判断する。一方、しきい値未満のときは滞在でないと判断するため、上記の第1滞在指示ビットをセットせず移動として扱う。図7(A)の例では、基地局エリアA1,A3、A4内のポイントデータは移動として扱う。
次にステップ606において、隣接するポイントデータが示す位置間のベクトル(図7(B)のV1〜V7)を求める。次にステップ608において、ある特定のベクトルについて、直前のベクトルの向きから変化する角度AGaと直後のベクトルの向きが変化する角度AGbがあるしきい値角度以上か判定する。ある特定のベクトルに関して、AGaとAGb双方がしきい値角度以上のとき、その特定のベクトルは滞在に関するものであると判定し、ステップ610において、その特定ベクトルに関係するポイントデータの第2滞在指示ビット(図3には不図示)をセットする。図示例では、V3〜V5は滞在に関するベクトルであり、このベクトルに関係する基地局エリアA8、A9そしてA7への行動は、滞在と判定し、この行動に関係するポイントデータの第2滞在指示ビットをセットする。一方、(i)AGaとAGb双方がしきい値角度未満のとき、(ii)AGaはしきい値角度未満でかつAGbがしきい値角度以上、あるいは(iii)AGaはしきい値角度以上でかつAGbがしきい値角度未満のとき、その特定のベクトルは滞在でないと判定し、このベクトルに関係するポイントデータの第2滞在指示ビットをセットしない。図示例では、ベクトルV1,V2、V6,V7は滞在に関するものではないと判定する。
次に、ステップ614において、隣接する2つのポイントデータ間の移動の速度を求める。次に、ステップ616で、求めた速度がしきい値速度未満か否か判定する。しきい値速度未満のとき、ステップ618で、滞在であると判定し、隣接する2つのポイントデータのうちの移動元のポイントデータに滞在を示す第3滞在指示ビット(図3には図示せず)をセットする。一方、しきい値速度未満でないときは滞在でないと判断するため、上記第3滞在指示ビットをセットせず移動として扱う。図7(C)の例では、基地局エリアA13内のポイントデータは例えば滞在と判断する一方で、基地局エリアA12内のポイントデータは移動として判断する。
次のステップ620において、第1と第2と第3の滞在指示ビットの少なくとも1つがセットされたポイントデータを滞在に関するものとして除外し、それ以外のポイントデータを時系列でつなぎ合わせて、移動のみに関する時系列のポイントデータを生成する。
次に、図8を参照して、図5のステップ504における交通機関分類処理の1具体例を詳細に説明する。尚、ここでの処理の理解のため、図9も参照しながら説明する。この図9では、ある移動区間において2つの互いにほぼ平行して走る鉄道路線Rとバス路線Bとを示している。また、それら路線上の位置を有する時系列のポイントデータPD1〜PD7を示している。尚、2つ以上の路線が平行して、あるいはある程度離れて走っていても良く、本発明の1実施形態では、そのような場合であっても、いずれの路線を利用して移動したのかの推定を行うことができる。
まず図8のステップ800において、ある移動区間において利用可能な鉄道路線とバス路線を特定する。図9の図示例では、1つの鉄道路線Rと1つのバス路線Bとが特定される。次にステップ802で、2つ以上の路線があるか判定し、2つ以上ないときすなわち1つの路線のみの場合はステップ804に進む。ステップ804では、特定された1つの路線を、移動に利用された路線として決定する。一方、2つ以上あると判定されたときにはステップ806に進み、ここで、いずれの路線が利用されたかを判定するため、2以上の路線上に落ちるポイントデータの数を求める。そのためには、各路線の地理的位置を示す地図データを利用する。また、路線上にあるか否かの判定は、路線上に完全に位置する場合だけでなく、その路線により近いか否かで行うことができる。このようにして各路線上にあると判定されたポイントデータの数を求める。図9の図示例では、図示した範囲において、鉄道路線には5個のポイントデータが落ち、バス路線には2個のポイントデータが落ちる。ステップ808では、当該移動区間全体において落ちるポイントデータの数が多い路線の方を、当該移動区間の利用路線として決定する。当該移動区間全体においても、図示例と同じように鉄道路線に落ちるポイントデータが多いときには、この移動区間における利用路線はこの鉄道路線と決定する。このように決定した鉄道路線とバス路線の別は、当該移動区間内のポイントデータの交通機関指示ビット(図3に図示せず)をセットすることによって鉄道路線であることを示す。バス路線の場合にはセットしない。
以上のようにして、各移動区間における利用路線が鉄道路線かバス路線かを分類する。図4に示した例では、移動区間M1での利用路線は鉄道路線R1a、移動区間M2での利用路線はバス路線B2、移動区間M3での利用路線はバス路線B3aとなる。
次に、図10を参照して、図5のステップ506の経路候補抽出処理における最寄り駅特定処理の詳細を説明する。尚、ここでの処理の理解のため、図11も参照しながら説明する。この図11では、出発地がある基地局エリアA20の中心からある一定の半径内にある隣接する複数の基地局エリアを示している。ここで、隣接する基地局エリアA21とA22には鉄道またはバスの駅があり、これら駅を、出発地の第1の最寄り駅TS1と第2の最寄り駅TS2として示している。
まずステップ1000において、出発地の人口密度を判定する。これは、例えば出発地の地理的位置、具体的には都会か否かなどで判定することができる。次のステップ1002において、判定した人口密度に応じて最寄り駅探索範囲を定める。例えば、都会では、例えば半径250メートルとし、隣接する基地局エリアまでを探索範囲とする。都会でない場合には、半径250メートルのある倍数の範囲を探索範囲とする。このようにして最寄り駅探索範囲が定められると、ステップ1004において、最寄り探索範囲内にある鉄道やバスの駅を特定する。特定される駅には、鉄道の駅とバスの駅の一方だけでなくその両方を含むことがある。図11の図示例では、出発地のある基地局エリアA20に隣接する基地局エリアA21とA22に、最寄り駅があると特定される。
以上に説明した図10と図11は、行動の出発地の最寄り駅特定に関するものであるが、同様の処理によって行動の目的地の最寄り駅を特定することができる。
次に、図12を参照して、図5のステップ506の経路候補抽出処理における経路候補選択処理の1具体例の詳細を説明する。まずステップ1200において、図10で特定された出発地駅と目的地駅との1つ以上の組み合わせを特定する。次のステップ1202において、出発地駅と目的地駅の各組み合わせで、それら駅間の候補経路を経路候補データから抽出する。この経路候補データは、前述のような候補経路データベースから得ることができ、これによって複数の候補経路が得られる。図4の例では、例えば(i)出発地駅→鉄道路線R1a→鉄道路線R2→バス路線B3a、(ii)出発地駅→鉄道路線R1b→鉄道路線R2→バス路線B3a、(iii)出発地駅→鉄道路線R1b→鉄道路線R2→バス路線B3b、(iv)出発地駅→鉄道路線R1b→バス路線B2→バス路線B3bなどである。
次に、図13を参照して、図11で特定された複数の経路候補から1つの候補を選択して推定経路する処理を説明する。尚、ここでの処理の理解のため、図14も参照しながら説明する。この図14では、移動体のポイントデータが示す移動経路RT(点線で示す)と、2つの候補経路CRA、CRB(実線で示す)を示している。図示例では、移動経路RTにポイントデータPDi−1〜PDi+2を示している。これに対応して、ある一定距離間隔で、候補経路CRA上にポイントPAi−1〜RAi+2、候補経路CRB上にポイントPBi−1〜RBi+2を示している。尚、図14では、滑らかな移動経路RT上に移動体のポイントデータがあるとして示しているが、基地局位置のようにポイントデータの位置情報の精度が低いときには、それらポイントデータの位置は移動経路RTの線上からかなりずれることがあることに注意されたい。
まず図13のステップ1300において、経路選択部260の誤差検出部262は、実際の移動経路と複数の候補経路との間の誤差を求める。図14の図示例では、移動経路RTと候補経路CRA、CRBとの間の誤差を求める。具体的には、移動経路RT上の各ポイントデータRTiについて、候補経路CRA上の各ポイントPAiとの距離を算出して、移動経路RTと候補経路CRA間の誤差を求める。誤差を求める例示の式は下記の通りである。
Figure 2017130038
ここで、aiは、移動経路RT上のポイントデータの位置であり、Bnは候補経路CRAまたはCRB上のポイントの位置である。図14の例で述べると、移動経路RT上にあるi個のポイントデータRTiの各々に関して、候補経路上のn個のポイントの各々との距離の二乗を、nで除算して各ポイントデータについての候補経路との誤差Aiを求める。次に、求めたi個のポイントデータについての誤差Aiをiで除算して全体の誤差を得る。尚、経路間の誤差を求める方法には種々の方法があり、例えば最小二乗法などを使用することができる。
次のステップ1302において、経路選択部260の比較部264は、上記のようにして求めた誤差が最も少ない候補経路を推定経路として選択する。図14の図示例では、候補経路CRAとの誤差、経路候補CRBとの誤差を互いに比較し、誤差が小さい方の候補経路を推定経路として選択する。3以上の候補経路があるときには、誤差が最も小さい候補経路を推定経路として選択する。このようにして、複数の候補経路から1つの推定経路を選択することができる。
以上、本発明の1実施形態の移動経路推定装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更が可能である。
100 移動経路推定装置
110 ネットワーク
200 データ記憶部
220 経路候補決定部
260 経路選択部
M1〜M3 移動区間
S1、S2 滞在区間
TS1、TS2 最寄り出発地駅
TD1、TD2 最寄り目的地駅
R1a、R1b、R2 鉄道路線
B2、B3a、B3b バス路線
A1〜A4、A5〜A11、A12〜A14 基地局エリア
A20〜A22 基地局エリア
V1〜V7 ベクトル
AGa 直前のベクトルの向きから変化する角度
AGb 直後のベクトルの向きが変化する角度
PD1〜PD7 ポイントデータ
PAi−1〜RAi+2 候補経路CRA上のポイント
PBi−1〜RBi+2 候補経路CRB上にポイント
PDi−1〜PDi+2 移動経路RT上のポイントデータ

Claims (14)

  1. 移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する移動経路推定方法であって、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を受けるステップと、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定するステップと、
    前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択するステップと、
    を含む、移動経路推定方法。
  2. 請求項1記載の方法において、推定経路として選択する前記ステップは、
    前記位置情報集合と前記複数の経路候補の各々との間の誤差を検出するステップと、
    検出した前記誤差を比較して前記誤差の最も小さい前記経路候補を前記推定経路として選択するステップと、
    を含む、移動経路推定方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、前記移動体の前記行動は、移動と滞在を含み、
    経路候補を決定する前記ステップは、前記移動体の行動区間を分類するステップを含み、該ステップは、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動のうち、滞在に関する位置情報を識別するステップと、
    受けた前記位置情報集合から前記滞在に関する位置情報を除いて移動のみに関する位置情報集合を生成するステップと、
    を含む、移動経路推定方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の方法において、滞在に関する位置情報を識別する前記ステップは、
    i)一連の位置情報が、あるしきい値以上の回数、連続して同じ位置を示すとき、前記一連の位置情報は滞在に関係すると識別するステップ、および
    ii)一連の位置情報のうちのある位置から次に隣接する位置への所与のベクトルの向きが、直前のベクトルおよび直後のベクトルの双方とあるしきい値角度以上変化するとき、前記所与のベクトルに関係する位置情報が滞在に関係すると識別するステップと、
    iii)一連の位置情報のうちのある第1の位置から次に隣接する第2の位置への移動の速度が、あるしきい値速度未満のとき、前記第1の位置に関係する位置情報が滞在に関係すると識別するステップと、
    の少なくとも1つを含む、移動経路推定方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の方法において、複数の経路候補を決定する前記ステップは、
    i)前記出発地に最寄りの出発地駅と、前記目的地に最寄りの目的地駅とを、地図データから決定するステップと、
    ii)前記出発地駅から前記目的地駅までの複数の経路候補を、前記出発地駅と前記目的地駅とに基づき、経路候補データを使用して選択するステップと、
    を含む、移動経路推定方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の方法において、
    前記位置情報集合は、前記移動体に関係する時系列のポイントデータに含まれ、
    各前記ポイントデータは、前記移動体の前記移動中に通過した基地局の位置情報を含む、
    移動経路推定方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載に経路推定方法をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラム。
  8. 移動体の出発地から目的地までの移動の経路を推定する経路推定装置であって、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動に関する位置情報の集合を格納するデータ記憶手段と、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの複数の経路候補を決定する経路候補決定手段と、
    前記複数の経路候補を前記位置情報集合と比較することによって、前記複数の経路候補から1つの経路候補を前記移動体の推定経路として選択する経路選択手段と、
    を含む、移動経路推定装置。
  9. 請求項8記載の装置において、前記経路選択手段は、
    前記位置情報集合と前記複数の経路候補の各々との間の誤差を得る誤差検出手段と、
    検出した前記誤差を比較して前記誤差の最も小さい前記経路候補を前記推定経路として選択する比較手段と、
    を含む、移動経路推定装置。
  10. 請求項8または9に記載の装置において、前記移動体の前記行動は、移動と滞在を含み、
    前記経路候補決定手段は、行動区間分類手段を含み、該行動区間分類手段は、
    前記移動体の前記出発地から前記目的地までの行動のうち、滞在に関する位置情報を識別する滞在識別手段と、
    受けた前記位置情報集合から前記滞在に関する位置情報を除いて移動のみに関する位置情報集合を生成する生成手段と、
    を含む、移動経路推定装置。
  11. 請求項8から10のいずれかに記載の装置において、前記滞在識別手段は、
    i)一連の位置情報が、あるしきい値以上の回数、連続して同じ位置を示すとき、前記一連の位置情報は滞在に関係すると識別すること、または
    ii)一連の位置情報のうちのある位置から次に隣接する位置への所与のベクトルの向きが、直前のベクトルおよび直後のベクトルの双方とあるしきい値角度以上変化するとき、前記所与のベクトルに関係する位置情報が滞在に関係すると識別すること、
    iii)一連の位置情報のうちのある第1の位置から次に隣接する第2の位置への移動の速度が、あるしきい値速度未満のとき、前記第1の位置に関係する位置情報が滞在に関係すると識別すること、
    のうちの少なくとも1つを行う、移動経路推定装置。
  12. 請求項8から11のいずれかに記載の装置において、前記経路候補決定手段は、経路候補抽出手段を含み、
    該経路候補抽出手段は、
    i)前記出発地に最寄りの出発地駅と、前記目的地に最寄りの目的地駅とを、地図データから決定する最寄り駅決定手段と、
    ii)前記出発地駅から前記目的地駅までの複数の経路候補を、前記出発地駅と前記目的地駅とに基づき、経路候補データを使用して選択する経路候補選択手段と、
    を含む、移動経路推定装置。
  13. 請求項8から12のいずれかに記載の装置において、
    前記位置情報集合は、前記移動体に関係する時系列のポイントデータに含まれ、
    各前記ポイントデータは、前記移動体の前記移動中に通過した基地局の位置情報を含む、
    移動経路推定装置。
  14. 請求項8から13のいずれかに記載の移動経路推定装置としてコンピュータを機能させるコンピュータ・プログラム。
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