JP2017129970A - 管理装置,管理方法および管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部22と、判断された関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部23と、重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部25とを備える。
【選択図】図3
Description
スナップショットは、仮想マシン等のある特定の時点の状態を保存したものであり、このスナップショットを利用することで、仮想マシンをある状態まで遡らせることができる。
そして、誤操作、設計変更、エラーが発生した場合には、このスナップショット(1)を適用することで、構築作業(1)を行なう前、すなわち、スナップショット(1)を取得した時点の状態に戻ることができる。誤操作、設計変更、エラーがない場合にはスナップショット(2)を取得し、次の構築作業#2に進む。構築作業で問題が起きなかった場合には、次のスナップショットの取得と構築作業とを繰り返し行なう。
また、複数の仮想マシンで構築作業を行なう場合もある。例えば、2つの仮想マシンV1,V2で構築作業を行なう場合には、先ず、仮想マシンV1でスナップショット(1)を取得し、次に仮想マシンV2でスナップショット(2)を取得する。仮想マシンV1で構築作業(1)を行ない、仮想マシンV2で構築作業(2)を行なう。
一方、誤操作、設計変更、エラーが無かった場合には仮想マシンV1でスナップショット(3)の取得を行ない、また、仮想マシンV2でスナップショット(4)の取得を行なう。
作業者は、システム復旧のために、各仮想マシンV1,V2のそれぞれにおいて、複数取得したスナップショットの中から、どのスナップショットに戻すかを判断して適用する。
取得したスナップショットの数(取得数)が上限に達すると、作業者は、スナップショットの削除をする必要がある。
誤選択や誤操作等の理由でスナップショットを間違えて削除した場合には、この削除したスナップショットよりも更に前に取得したスナップショットを適用せざるを得ない。これにより、システムが、このスナップショットを取得した時点の状態に戻り、行なった構築作業等が無駄になる。
従って、これにより、システムが、このスナップショットを取得した時点の状態に戻り、行なった構築作業等が無駄になる。
(A−1)ハードウェア構成
図1は実施形態の一例としての情報処理システム1の構成を模式的に示す図、図2はその機能構成図である。
情報処理システム1は、運用サーバ10bおよび管理サーバ10aを備える。
運用サーバ10bおよび管理サーバ10aは、互いに同様の構成を有するコンピュータ(情報処理装置)である。同一の符号は同様の部分を示している。
以下、これらの運用サーバ10bおよび管理サーバ10aを、コンピュータ10という場合がある。
コンピュータ10(運用サーバ10b,管理サーバ10a)は、プロセッサ11,RAM(Random Access Memory)12,HDD(Hard Disk Drive)13,グラフィック処理装置14,入力インタフェース15,光学ドライブ装置16,機器接続インタフェース17およびネットワークインタフェース18を構成要素として有する。これらの構成要素11〜18は、バス19を介して相互に通信可能に構成される。
入力インタフェース15には、キーボード15aおよびマウス15bが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード15aやマウス15bから送られてくる信号をプロセッサ11に送信する。なお、マウス15bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が挙げられる。
),CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
以上のようなハードウェア構成を有する運用サーバ10b(コンピュータ10)において、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラムを実行することによりハイパーバイザ200(図2参照)が実行される。そして、このハイパーバイザ200上において、1以上の仮想マシン(Virtual Machine:VM)が実行される。
先ず、図2を参照しながら、本実施形態の情報処理システム1の構成について説明する。
(A−2−1)運用サーバ
運用サーバ10bは、ハイパーバイザ(Hypervisor)200を実行し、このハイパーバイザ200上において、1つ以上(図2に示す例では3つ)の仮想マシンを実行する。
ハイパーバイザ200は、コンピュータを仮想化し、複数の仮想マシンを並列に実行することを可能とするソフトウェアである。ハイパーバイザ200は、1つ以上の仮想マシンを作り出し、各仮想マシン上で種々のOSを稼動させる。
なお、運用サーバ10bにおいて取得されたスナップショットは、管理サーバ10aに備えられた記憶装置に格納してもよく、種々変形して実施することができる。
管理サーバ10aは、運用サーバ10bを管理するための装置であり、図2に示すように、構築支援部202およびスナップショット重要度判定部201としての機能を備える。
構築支援部202は、図2に示すように、構築支援機能部2021,構築支援GUI(Graphical User Interface)2022および構築支援DB(Data Base)2023としての機能を備える。
また、構築支援機能部2021は、各仮想マシンにおけるスナップショットを取得し、また、取得したスナップショットを仮想マシンに適用(再適用)する処理を行なう。これらの仮想マシンにおけるスナップショットの取得や適用も、既知の手法により実現することができ、その説明は省略する。
仮想マシンにおいて取得される複数のスナップショットにおいては、時系列やデータ構成上の相互関係を有するものがある。このようなスナップショットの相互の関連をツリー構造として表すことができる。構築支援機能部2021は、このようなスナップショットのツリー構造状態を管理する機能を有する。
また、構築支援機能部2021は、構築環境を構成する各機器のアカウント情報の登録や削除を行なう。さらに、構築支援機能部2021は、構築環境に対する細かな単位の構築作業や構築作業のステータスを管理する。
構築支援DB2023は、構築環境を構成する各機器から取得した情報を保存・管理する。
そして、上述した構築支援部202(構築支援機能部2021,構築支援GUI2022,構築支援DB2023)としての機能は、管理サーバ10aのプロセッサ11が構築支援プログラム35(図3参照)を実行することにより実現される。
管理サーバ10aは、運用サーバ10bにおいて取得されたスナップショットに重要度を設定するスナップショット重要度判定部201としての機能を果たす。このため、管理サーバ10aは、図3に示すように、少なくとも処理部20,記憶部30,入力部40および表示部50としての機能を有している。
例えば、スナップショット重要度判定DB34には、運用サーバ10b(仮想マシン)において取得された各種ログやスナップショットについて、日付、機器名、内容を格納する。
さらに、スナップショット重要度判定DB34には、後述する重要度加算点数情報T1〜T3を格納する。
また、記憶部30は、上述した構築支援プログラム35,構築支援DB2023を記憶し保存する。
表示部50は、例えば図1に示すようなモニタ14aであり、ユーザが本実施形態のコンピュータ10を用いて各種操作入力を行なう際に、種々の情報やメッセージを表示する。
このため、管理サーバ10aは、図3に示すように、少なくともログ取得部21,ログ分析部22,スナップショット計算部23,コントローラ部24,スナップショット操作部25,データ保存処理部27およびイベント判定部26としての機能を有している。
なお、ログ取得部21は、上述したハイパーバイザ200や各仮想マシンの他、スイッチや運用サーバ10b,ストレージ等からもログを収集してもよい。すなわち、各機器には、スイッチや運用サーバ10b,ストレージ等が含まれてもよい。
図4は実施形態の一例としての情報処理システム1における運用サーバ10bからのログを例示する図である。この図4中において、符号(a)はハイパーバイザ200のログを出力させるためのコマンド例を示し、符号(b)はそのハイパーバイザ200のログ出力結果例を示す。また、符号(c)はOSのログを出力させるためのコマンド例を示し、符号(d)はそのOSのログ出力結果例を示す。
ハイパーバイザログにおいては、仮想マシンに関するログや、そのスナップショットについてのログ等を取得することができる。スナップショットについてのログには、例えば、作成日時(Created)や、スナップショットツリーを形成するための親子関係の情報(Present/Children)等が含まれている。
この符号(d)に示すOSイベントログはOSにおいて発生したイベントに関するログ(イベントログ)であって、例えば、OSに関するサービス(図4の例ではDevice Setup Managerサービス)の実行開始日時や、停止日時、出力メッセージの内容(Message)等が含まれる。
イベント判定部26は、ログ取得部21によって構築支援部202から取得されたログを所定間隔で取得し、特定のイベントが発生したことを検知した場合に、コントローラ部24を呼び出す。
イベント判定部26は、例えば、ログ取得部21によって取得されたOSログやハイパーバイザログを参照して、ログ中に上述した特定のイベントの発生を示す情報を検出した場合に、イベントが発生したと判断する。
なお、特定のイベントはこれらに限定されるものではなく、イベント判定部26は、これら以外のイベントが発生した場合にコントローラ部24を呼び出してもよい。
コントローラ部24は、イベント判定部26により所定のイベントが発生したと判断された場合に、その発生が検出されたイベントに応じて、ログ取得部21、ログ分析部22、スナップショット計算部23、データ保存処理部27およびスナップショット操作部25を呼び出す。
例えば、コントローラ部24は、ログ取得部21にハイパーバイザ200や仮想マシンのログ取得を依頼する。
また、コントローラ部24は、データ保存処理部27に、スナップショット計算部23で算出した重要度点数表の読み込みを依頼する。
さらに、コントローラ部24は、ログ分析部22による分析結果をスナップショット計算部23に渡す。
コントローラ部24による処理の詳細は、図19に示すフローチャートを用いて後述する。
例えば、データ保存処理部27は、後述するログ分析部22による分析結果としての各種情報やフラグを、RAM12やHDD13の所定の領域に格納する。
また、データ保存処理部27は、スナップショット計算部23によって計算された重要度の加算点数や、重要度点数情報T4を、RAM12やHDD13の所定の領域に格納する。
ログ分析部22は、ログ取得部21によって取得された各種ログ(ログ情報)に基づき、取得されたスナップショットに対して、複数の観点から重要度に関する分析を行なう。ログ分析部22は、1以上の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットに対して分析を行なうことで、後述するスナップショット計算部23が各スナップショットに対して重要度を算出するために用いられる、各種情報の用意やフラグの設定を行なう。
また、ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づいて、以下の4種類の分析(P1)〜(P4)を行なう。以下、スナップショット間の関係性を依存関係という場合がある。
(S1)スナップショット間の経過時間についての分析
ログ分析部22は、仮想マシンにおけるスナップショット間の経過時間を算出する。すなわち、一の仮想マシンにおいて、先にスナップショットが形成されてから次にスナップショットが形成されるまでに経過した時間を算出する。
図5はスナップショット間の経過時間を例示する図である。
この図5に示す例においては、仮想マシンA,Bのそれぞれにおいて、構築作業の前にスナップショット#1が、また、構築作業の後にスナップショット#2が、それぞれ取得されている。
図5に示す例においては、仮想マシンBの構築作業の作業量が仮想マシンAの構築作業の作業量に比べて多く、従って、仮想マシンBにおける構築作業時間が仮想マシンAにおける構築作業に比べて長い。
ログ分析部22は、算出した、スナップショット間の経過時間を、データ保存処理部27に記憶部30の所定の領域に格納させる。例えば、ログ分析部22は、スナップショット毎に、次のスナップショット取得までに要した経過時間を対応付けて、記憶部30の所定の領域に格納する。
ログ分析部22は、一の仮想マシンに対して、同じカテゴリの構築作業が複数回続いた場合に、これらの同じカテゴリの構築作業について取得された複数のスナップショットの取得回数を計数する。
なお、後述するスナップショット計算部23は、最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットに対して、これらの同じカテゴリの構築作業が連続して行なわれた回数に応じた重要度を設定する。
本情報処理システム1においては、同一機器に対して同じカテゴリの構築作業が複数回、連続して行なわれた場合に、これらの同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットを他のスナップショットよりも重要度が高いものとして取り扱われる。
そして、ログ分析部22は、計数した、同一カテゴリの構築作業に伴って取得されたスナップショットの数を、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。例えば、ログ分析部22は、これらの同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットに対して、同一カテゴリの構築作業に伴って取得されたスナップショットの数を対応付けて格納する。
ログ分析部22は、スナップショットのツリー構造において、各スナップショットに対して、下位に繋がるスナップショットの数を計数する。
図7はスナップショットのツリー構造を例示する図である。運用サーバ10bにおいては、複数(図7に示す例では6つ)のスナップショットが取得されており、これらの複数のスナップショットはツリー状の階層構造を成している。以下、ツリー上に表したスナップショットの階層構造をスナップショットツリーという。
本情報処理システム1においては、子ツリー数が多いほどスナップショットの重要度が高いものとして取り扱われる。
また、この際、ログ分析部22は、子ツリー数が最も多いスナップショットに対して、子ツリー数順位が1位であることを示すフラグを設定し、また、子ツリー数が次に多い(次点の)スナップショットに対して、子ツリー数順位が2位であることを示すフラグを設定する。これらのフラグは、データ保存処理部27により記憶部30の所定の領域に格納される。
ログ分析部22は、ナップショットツリーにおける分岐数(分岐ツリー数)を計数する。
図8はスナップショットのツリー構造を例示する図である。この図8に例示するスナップショットツリーにおいては、スナップショット#1の下位にスナップショット#2とスナップショット#7とが並列に形成されている。
また、スナップショット#5の下位にスナップショット#6が、スナップショット#7の下位にはスナップショット#8が、それぞれ形成されている。
本情報処理システム1においては、分岐点となっているスナップショットの重要度が高いものとして取り扱われる。
次に、分析(P1)〜(P4)について説明する。
前述の如く、分析(P1)〜(P4)は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づいて行なわれる。複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性も依存関係ということができる。そして、これらの複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間において関連性があることを、依存関係があるという。
そして、本情報処理システム1においては、依存関係があるスナップショットが、重要度が高いものとして取り扱われる。
(P1)複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返されたかの分析
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、一の仮想マシンにおいてスナップショットの取得が行なわれた後に、所定期間内に他の仮想マシンにおいてスナップショットが形成されることが、複数回繰り返される場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
この図9において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
このように、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し検出された場合に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。同様に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#3と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#4とは依存関係があると判断する。
従って、図9の符号(b)においては、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#2と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#3とは依存関係がないと判断する。
(P2)複数仮想マシンで同時再起動が起きたかの分析
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、複数の仮想マシンにおいて同じタイミングで(同時に)再起動が行なわれた場合に、これらの各仮想マシンにおいて再起動前にそれぞれ取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
この図10において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
また、仮想マシンA,Bにおいてスナップショット#1,#2は仮想マシンA,Bが再起動される時刻の所定の時間範囲内(例えば、2時間以内)に作成されていることが望ましい。
このように、図10(b)に示す例においては、仮想マシンA,Bが再起動のタイミングは一致していないので、これらのスナップショット#3,#4には、同時再起動に基づく依存関係はない。
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、同時に再起動が行なわれたと判断した場合に、その前に各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、同時に再起動が行なわれた旨を示すフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
ログ分析部22は、所定期間内にそれぞれでスナップショットの取得が行なわれた複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力された各イベントログに互いのIPアドレスが含まれている場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
この図11において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
図11の符号(a)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#1の取得が行なわれた後、所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#2が取得されている。また、スナップショット#1の取得時にログ取得部21により仮想マシンAにおいて採取されたイベントログには、仮想マシンBのIPアドレス“192.168.11.3”が含まれている(内容欄参照)。同様に、スナップショット#2の取得時にログ取得部21により仮想マシンBにおいて採取されたイベントログには、仮想マシンAのIPアドレス“192.168.11.2”が含まれている(内容欄参照)。
なお、図11(b)においては、所定期間内に仮想マシンA,Bでスナップショット#3,#4がそれぞれ取得されているが、これらのスナップショット#3,#4の取得時に採取された各イベントログ中には、互いの仮想マシンB,AのIPアドレスは含まれていない。従って、これらのスナップショット#3,#4には、相互のIPアドレスに基づく依存関係はない。
ログ分析部22は、所定期間内にそれぞれでスナップショットの取得が行なわれた複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力されたイベントログに同じカテゴリ内容が出力されている場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
この図12において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
このように、複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時に採取されたOSイベントログに同じカテゴリ内容が含まれている場合に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。
図13は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T1を例示する図である。
図13に例示する重要度加算点数情報T1においては、これらの依存関係と加算点数とをテーブル状に示している。この重要度加算点数情報T1を重要度加算点数表T1と表現してもよい。
図13に示す例において、スナップショット間の経過時間を示す条件(S1)に対して、加算点数として“1分当たり1点”が対応付けられている。これにより、先のスナップショットが取得されてから後続するスナップショットが取得されるまでの経過時間が長くなるほど、先のスナップショットに対する加算点数が高くなる。
また、分岐ツリー数を示す条件(S4)に対して、“1個当たり1点、2個当たり2点、3個以上も同じように加点する”が対応付けられている。これは、分岐点を成すスナップショットに対して、そのスナップショットから分岐するツリー数(分岐数,分岐ツリー数)と同じ値の点が加算されることを示す。これにより、分岐ツリー数が多いスナップショットの加算点数が高くなる。
この重要度加算点数情報T1を用いた、具体的なスナップショットの重要度の算出手法の具体例については後述する。
図14は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T2を例示する図である。
図14に例示する重要度加算点数情報T2においても、これらの依存関係と加算点数とをテーブル状に示している。以下、この重要度加算点数情報T2を重要度加算点数表T2と表現してもよい。
なお、図14に示す例において、複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返されたことを示す条件(P1)に対して、加算点数として“+1”が対応付けられている。
また、複数仮想マシンのOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されていることを示す条件(P3)に対して、加算点数として“+5”が対応付けられている。
さらに、複数の仮想マシンのOSイベントログで同じカテゴリ内容が出力されていることを示す条件(P4)に対して、加算点数として“+1”が対応付けられている。
この重要度加算点数テーブルT2を用いた、具体的なスナップショットの重要度の算出手法の具体例については後述する。
図15は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T3を例示する図である。
すなわち、スナップショット計算部23は、上述した重要度加算点数情報T1,T2による重要度の算出に加えて、重要度加算点数情報T3に基づく重要度の加算を行なう。
なお、重要度加算点数情報T3において設定される加算点数は、図15に示したものに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
スナップショット計算部23は、スナップショット毎に、上述した重要度加算点数情報T1〜T3からそれぞれ得られる加算点数を合計することで、重要度点数を算出する。
図16は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度点数情報T4を例示する図である。
この図16に示す重要度点数情報T4は、スナップショット名で特定されるスナップショットに対して、上述した重要度加算点数情報T1〜T3を用いて求めた加算点数を組み合わせたテーブルとして構成されている。
そして、スナップショット毎に、重要度点数情報T4に登録された加算点数をスナップショット毎に合計することで、その合計点数をスナップショットの重要度として算出する。
スナップショット操作部25は、スナップショットの削除を行なう。
スナップショット操作部25は、例えば、コントローラ部24においてスナップショット削除ポリシーと一致する事象が検知された場合に、このコントローラ部24から呼ばれ、スナップショットの削除処理を行なう。
そして、コントローラ部24は、管理サーバ10aにおいて、仮想マシンのスナップショット上限数に達したことを検知した場合や、運用サーバ10b等のIO(Input Output)性能が所定の閾値よりも低下したことを検知した場合に、スナップショット操作部25に対してスナップショットの削除指示を行なう。
また、スナップショット操作部25は、前述したスナップショット計算部23によって算出された重要度(重要度加算の合計点数)の値が低いスナップショットを優先して削除する。また、重要度の値が同じ場合には古いスナップショットを優先して削除する。
スナップショット操作部25による処理の詳細は、図25に示すフローチャートを用いて後述する。
先ず、上述の如く構成された実施形態の一例としての情報処理システム1におけるスナップショット重要度判定部201の処理の概要を、図17に示すフローチャート(ステップA1〜A20)に従って説明する。
ステップA1において、作業者(構築作業者)は、管理サーバ10aにおいて、構築支援部202によりスナップショット取得、スナップショット適用もしくは構築作業のいずれかの作業を行なう。これにより、構築支援部202においてイベントが発生する(ステップA2)。
ステップA4において、イベント判定部26は、スナップショットの重要度判定の契機となる特定のイベントが発生しているかを判定する。なお、所定のイベントとは、スナップショット取得、スナップショット適用、構築作業である。
ステップA7において、コントローラ部24は、ログ取得部21にログ取得を依頼する。ステップA8において、ログ取得部21が、運用サーバ10bのシステムを構成するハイパーバイザ200や各仮想マシンからログを取得する。
また、ログ分析部22は、ステップA12において、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性(依存関係)を分析し、これらの関係性に基づく分析(P1)〜(P4)を行なう。
分析(P1)〜(P4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがある場合には(ステップA13のYESルート参照)、ステップA14において、ログ分析部22は、該当する条件に関して、フラグを記憶部30に格納する。
また、ステップA16においてスナップショット計算部23は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく点数ポリシー(重要度加算点数情報T2,T3)に基づき、各スナップショットに対して重要度加算点数を設定する。
ステップA17において、データ保存処理部27は、スナップショット重要度判定DB34に重要度点数情報T4を記録する。
ステップA18において、スナップショット操作部25は、スナップショット削除ポリシーに該当するかを判断し、該当する場合には(ステップA18のYESルート参照)、ステップA19において、スナップショットの削除を行なう。
また、ステップA18における判断の結果、スナップショット削除ポリシーに該当しない場合には(ステップA18のNOルート参照)、ステップA20に移行する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のイベント判定部26の処理を、図18に示すフローチャート(ステップB1〜B6)に従って説明する。
ステップB2において、イベント判定部26は、発生したイベントの内容を取得する。ステップB3において、イベント判定部26は発生したイベントがスナップショット作成であるか確認する。発生したイベントがスナップショット作成である場合には(ステップB3のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
ステップB4において、イベント判定部26は、発生したイベントがスナップショット適用であるか確認する。発生したイベントがスナップショット適用である場合には(ステップB4のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
ステップB5において、イベント判定部26は、発生したイベントが構築作業であるか確認する。発生したイベントが構築作業である場合には(ステップB5のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
ステップB6において、イベント判定部26は、コントローラ部24の呼び出し処理を行ない、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のコントローラ部24の処理を、図19に示すフローチャート(ステップC1〜C7)に従って説明する。
ステップC3において、ログ取得部21は、データ保存処理部27に対して、過去にスナップショット計算部23が算出した重要度点数情報T4の読み込みを依頼する。
ステップC5において、コントローラ部24は、ログ分析部22によって分析された結果をスナップショット計算部23に渡す。
コントローラ部24は、ステップC6において、スナップショット計算部23を呼び出し、ステップC7において、イベント判定部26を呼び出し、処理を終了する。
ステップD1において、コントローラ部24がログ取得部21に対して各機器(ハイパーバイザ200および各仮想マシン等)のログ取得を依頼すると、ステップD2において、ログ取得部21は、各機器のログの取得を、構築支援部202に依頼する。
ステップD4では、ログ取得部21はログ取得を行なう。その後、制御がステップD5に進み、ステップD3に対応するループ端処理が実施される。ここで、全機器についての処理が完了すると、制御がステップD6に進む。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のログ分析部22による、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を、図21に示すフローチャート(ステップE1〜E8)に従って説明する。
ステップE1において、コントローラ部24からログ分析部22が呼び出されると、ステップE2において、ログ分析部22はログ取得部21によって取得されたログ情報から、検証対象のスナップショット(該当スナップショット)が取得された時刻を取得する。
ステップE4において、ログ分析部22は、直前スナップショットから該当スナップショットまでの経過時間を算出する。
ステップE7において、ログ分析部22は、直前スナップショットと該当スナップショットとのカテゴリが同じであるかを確認する。
確認の結果、直前スナップショットと該当スナップショットとのカテゴリが異なる場合には(ステップE7のNOルート参照)、ステップE8をスキップして、そのまま処理を終了する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果が用いられる。
複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し行なわれていない場合には(ステップF2のNOルート参照)、ステップF3をスキップしてステップF4に移行する。
一方、複数の仮想マシンで同時再起動が起きた場合には(ステップF4のYESルート参照)、ステップF5に移行する。
ステップF6において、ログ分析部22は、複数仮想マシンのOSイベントログ(OSログ)に互いのIPアドレスが出力されているかの分析(P3)を行なう。
一方、複数仮想マシンのOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されている場合には(ステップF6のYESルート参照)、ステップF7に移行する。
ステップF8において、ログ分析部22は、複数仮想マシンのOSイベントログ(OSログ)に同じカテゴリ内容が出力されているかの分析(P4)を行なう。
一方、複数仮想マシンのOSイベントログに同じカテゴリ内容が出力されている場合には(ステップF8のYESルート参照)、ステップF9に移行する。
ステップF10において、ログ分析部22は、上述したステップF2〜F9の処理において、フラグの設定が複数行なわれているかを確認する。すなわち、ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットにおいて依存関係が連続して発生しているかを確認する。
一方、複数のフラグが設定されている場合には(ステップF10のYESルート参照)、ステップF11において、ログ分析部22は、依存関係の組み合わせがある旨のフラグを、記憶部30の所定の領域に格納し、その後、処理を終了する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果が用いられる。
ステップG3において、スナップショット計算部23は、経過時間に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、経過時間に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
ステップG5において、スナップショット計算部23は、ステップG4において確認したフラグに基づいて、同じカテゴリのスナップショットが連続しているかを判断する。判断の結果、同じカテゴリのスナップショットが連続している場合には(ステップG5のYESルート参照)、ステップG6において、連続しているスナップショットの重要度点数に加算を行なう。その後、ステップG7に移行する。
ステップG7において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22によって算出された分岐ツリー数を取得する。
ステップG8において、スナップショット計算部23は、分岐ツリー数に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、分岐ツリー数に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
ステップG10において、スナップショット計算部23は、子ツリー数の順序に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、子ツリー数に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
本処理においては、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果が用いられる。
ステップH3において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22が分析(P1)〜(P4)の結果設定したフラグを確認する。
具体的には、スナップショット計算部23は、重要度加算点数情報T2を参照することで、フラグに対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。
そして、スナップショット計算部23は、この取得した加算点数を重要度点数情報T4に記録することで、当該スナップショットの重要度点数に加算を行なう。
ステップK1において、スナップショット操作部25は、取得したスナップショットの数が予め設定された上限値に到達したか、また、運用サーバ10b等のIO/secが予め設定された下限値に到達したかを確認する。
ステップK2において、スナップショット操作部25は、重要度点数情報T4の各スナップショットの合計点を読み込む。
ステップK4において、スナップショット操作部25は、最も低い合計点において同点の複数のスナップショットがあるかを確認する。最も低い合計点において同点の複数のスナップショットがない場合(ステップK4のNOルート参照)、すなわち、合計点が最も低いスナップショットが1つである場合には、ステップK6に移行する。
ステップK6において、スナップショット操作部25は、選択された一のスナップショットを削除する。
次に、ログ分析部22およびスナップショット計算部23による重要度点数の算出方法を具体例を用いて説明する。
図26は図8に例示したスナップショットツリーを構成する各スナップショットに関する情報であり、各スナップショットに対して、それぞれの詳細な情報と、スナップショット計算部23により決定された加算点とを示す。
ログ分析部22はこれらの情報に基づき、分析(S1)〜(S4)を行なう。スナップショット計算部23は、これらの分析結果に基づき、重要度加算点数情報T1を参照して、図26に示すように、各スナップショットに対して加算点数を決定する。
図27に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンAにおいてスナップショット#3が取得され(符号P01参照)、その所定時間後に仮想マシンBにおいてスナップショット#4が取得されている(符号P02)。
仮想マシンBにおいては、仮想マシンAにおいてスナップショット#5が取得された所定時間後にスナップショット#6が取得されている(符号P04参照)。
すなわち、仮想マシンAにおいてスナップショット(#3,#5)が取得された後、仮想マシンBにおいてスナップショット(#4,#6)が取得される組み合わせが、繰り返し行なわれている(符号P01〜P04参照)。
図29は複数仮想マシンで同時再起動が行なわれた例を示すシーケンス図、図30は図29から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
仮想マシンCにおいては、再起動が行なわれる前にスナップショット#13が取得され(符号P07参照)、仮想マシンDにおいては、再起動が行なわれる前にスナップショット#14が取得されている(符号P08参照)。
図31は複数仮想マシンでOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されている例を示すシーケンス図、図32は図31から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
そして、仮想マシンAにおいて、スナップショット#7(符号P11参照)が取得された後に同期待ちが行なわれ、その後、OSログ出力が行なわれている。また、この仮想マシンAにおいて出力されたOSログ出力に、仮想マシンBのIPアドレス“192.168.10.11”が含まれている(符号P13参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、互いのIPアドレスが含まれているので、これらのOSログ出力前に仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#7と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#8とは依存関係があると判断する。
スナップショット計算部23は、図32に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#7,#8に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+5)をそれぞれ設定する。
図33に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンAはADプライマリとして機能している(符号P15参照)。また、仮想マシンBはADセカンダリとして機能している(符号P16参照)。
一方、仮想マシンBにおいて出力されたOSイベントログにも、“AD設定完了”が出力されている(符号P18参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、同じカテゴリ内容である“AD設定完了”が含まれているので、これらのOSログ出力前に仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#5と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#6とは依存関係があると判断する。
スナップショット計算部23は、図34に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#5,#6に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+1)をそれぞれ設定する。
図35に示す例においては、図27,図29,図31,図33と同様に、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示している。なお、図中、記述の符号と同じ符号は同様の内容を示しており、その詳細な説明は省略する。
また、仮想マシンCと仮想マシンDとが同時に再起動されている(符号P05,P06参照)。
また、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、同じカテゴリ内容である“AD設定完了”が含まれている(符号P17,P18参照)。
従って、図35に示す例においては、前述した分析(P1)〜(P4)の全てに依存関係を満たしている。
スナップショット計算部23は、ログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果に基づいて重要度加算点数情報T1を参照することで、各スナップショットに対する加算点数を求める。
さらに、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間において複数の依存関係が連続して検出された場合には、スナップショット計算部23は、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の組み合わせのうち該当するものに関して、重要度加算点数情報T3を参照し、各スナップショットに対する加算点数を求める。
図37は重要度点数情報T4を例示する図である。
スナップショット操作部25は、重要度点数情報T4に登録されたスナップショットを合計点の昇順に並べ替える。
ここで、図37に例示した重要度点数情報T4においては、スナップショット#9〜#12の重要度点数が5と最も小さい。
このように、重要度点数が最も小さいスナップショットが複数ある場合には、スナップショット操作部25は、これらの複数のスナップショットのうち、取得時刻が古いスナップショットを優先して削除する。
(D)効果
このように、実施形態の一例としての情報処理システム1においては、ログ分析部22およびスナップショット計算部23が、複数のスナップショットに対して、重要度を示す重要度点数を設定する。
そして、スナップショット操作部25が、これらの複数のスナップショットにおいて、重要度点数が小さい、すなわち、重要度が最も低いスナップショットから順番に削除する。
これにより、作業者による、削除すべきでないスナップショットを削除してしまう誤操作を防止することができる。
また、間違えて戻りたいスナップショットが消されることがないように、スナップショットどうしの依存関係を作成して、これを基に各仮想マシンのスナップショットの重要度を決定するため、無駄な作業を繰り返すことを阻止することができる。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態においては、管理サーバ10aと運用サーバ10bとを別のコンピュータとして備えているが、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。例えば、運用サーバ10bに管理サーバ10aとしての機能を備えてもよい。また、管理サーバ10aとしての機能を複数のコンピュータに分散して備えてもよい。
例えば、最初の構築作業の直前に取得されたスナップショット以外に、複数行なわれた各構築作業に関して取得された各スナップショットにも重要度点数を加算することで重要度も高くしてもよい。
(F)付記
(付記1)
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部と
を備えることを特徴とする、管理装置。
前記判断部が、1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記1記載の管理装置。
(付記3)
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、先のスナップショットが取得された時刻から、当該先のスナップショットに後続するスナップショットが取得された時刻までの経過時間が長いほど、前記先のスナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2記載の管理装置。
前記設定部が、
同一種類の複数の作業が行なわれた場合において、前記複数のスナップショットのうち、前記複数の作業の直前に取得された前記スナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2または3記載の管理装置。
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位に接続されるスナップショットの数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項に記載の管理装置。
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位へのスナップショットツリーの分岐数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の管理装置。
前記判断部が、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記8)
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおけるスナップショットの取得と、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンにおけるスナップショットの取得との組み合わせが、前記第1の仮想マシンと前記第2の仮想マシンとにおいて繰り返し実行される場合に、前記組み合わせを構成する、前記第1の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットと前記第2の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7記載の管理装置。
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンと、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンとにおいて、それぞれスナップショットの取得を行なった後に再起動処理が行なわれた場合に、
前記第1の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットと、 前記第2の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7または8記載の管理装置。
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンを特定する特定情報が検出されるとともに、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記第1の仮想マシンを特定する特定情報が検出される場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7〜9のいずれか1項に記載の管理装置。
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報と、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報とに、同一処理に関する情報が検出された場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7〜10のいずれか1項に記載の管理装置。
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理方法であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する処理と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する処理と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する処理と
を備えることを特徴とする、管理方法。
1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記12記載の管理方法。
(付記14)
複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記12または13記載の管理方法。
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置のプロセッサに、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断し、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定し、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する
処理を実行させる、管理プログラム。
1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記15記載の管理プログラム。
(付記17)
複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記15または16記載の管理プログラム。
10 コンピュータ
11 プロセッサ(処理部)
12 RAM(記憶部)
13 HDD(記憶部)
14 グラフィック処理装置
14a モニタ(表示部)
15 入力インタフェース
15a キーボード(入力部)
15b マウス(入力部)
16 光学ドライブ装置
16a 光ディスク
17 機器接続インタフェース
17a メモリ装置
17b メモリリーダライタ
17c メモリカード
18 ネットワークインタフェース
18a ネットワーク
19 バス
20 処理部
30 記憶部
31 スナップショット重要度判定プログラム
32 ハイパーバイザスナップショットログ
33 仮想マシンOSイベントログ
34 スナップショット重要度判定DB
35 構築支援プログラム
40 入力部
50 表示部
200 ハイパーバイザ
201 スナップショット重要度判定部
21 ログ取得部
22 ログ分析部
23 スナップショット計算部
24 コントローラ部
25 スナップショット操作部
26 イベント判定部
27 データ保存処理部
202 構築支援部
2012 構築支援機能部
2022 構築支援GUI
2023 構築支援DB
T1,T2,T3 重要度加算点数情報
T4 重要度点数情報
Claims (13)
- 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部と
を備えることを特徴とする、管理装置。 - 前記判断部が、1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、請求項1記載の管理装置。 - 前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、先のスナップショットが取得された時刻から、当該先のスナップショットに後続するスナップショットが取得された時刻までの経過時間が長いほど、前記先のスナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項2記載の管理装置。 - 前記設定部が、
同一種類の複数の作業が行なわれた場合において、前記複数のスナップショットのうち、前記複数の作業の直前に取得された前記スナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項2または3記載の管理装置。 - 前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位に接続されるスナップショットの数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位へのスナップショットツリーの分岐数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記判断部が、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおけるスナップショットの取得と、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンにおけるスナップショットの取得との組み合わせが、前記第1の仮想マシンと前記第2の仮想マシンとにおいて繰り返し実行される場合に、前記組み合わせを構成する、前記第1の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットと前記第2の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項7記載の管理装置。 - 前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンと、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンとにおいて、それぞれスナップショットの取得を行なった後に再起動処理が行なわれた場合に、
前記第1の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットと、 前記第2の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項7または8記載の管理装置。 - 前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンを特定する特定情報が検出されるとともに、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記第1の仮想マシンを特定する特定情報が検出される場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の管理装置。 - 前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報と、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報とに、同一処理に関する情報が検出された場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の管理装置。 - 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理方法であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する処理と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する処理と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する処理と
を備えることを特徴とする、管理方法。 - 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置のプロセッサに、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断し、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定し、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する
処理を実行させる、管理プログラム。
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---|---|---|---|
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