JP2017129970A - 管理装置,管理方法および管理プログラム - Google Patents

管理装置,管理方法および管理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017129970A
JP2017129970A JP2016007966A JP2016007966A JP2017129970A JP 2017129970 A JP2017129970 A JP 2017129970A JP 2016007966 A JP2016007966 A JP 2016007966A JP 2016007966 A JP2016007966 A JP 2016007966A JP 2017129970 A JP2017129970 A JP 2017129970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snapshot
virtual machine
acquired
snapshots
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016007966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6642024B2 (ja
Inventor
桂一 大町
Keiichi Omachi
桂一 大町
将 奥村
Tsuyoshi Okumura
将 奥村
尊弘 荒川
Takahiro Arakawa
尊弘 荒川
大輔 星
Daisuke Hoshi
大輔 星
麻衣 伊澤
Mai Izawa
麻衣 伊澤
侑平 野村
Yuhei Nomura
侑平 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016007966A priority Critical patent/JP6642024B2/ja
Priority to US15/406,816 priority patent/US20170206143A1/en
Publication of JP2017129970A publication Critical patent/JP2017129970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6642024B2 publication Critical patent/JP6642024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1446Point-in-time backing up or restoration of persistent data
    • G06F11/1448Management of the data involved in backup or backup restore
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1446Point-in-time backing up or restoration of persistent data
    • G06F11/1458Management of the backup or restore process
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/455Emulation; Interpretation; Software simulation, e.g. virtualisation or emulation of application or operating system execution engines
    • G06F9/45533Hypervisors; Virtual machine monitors
    • G06F9/45558Hypervisor-specific management and integration aspects
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/455Emulation; Interpretation; Software simulation, e.g. virtualisation or emulation of application or operating system execution engines
    • G06F9/45533Hypervisors; Virtual machine monitors
    • G06F9/45558Hypervisor-specific management and integration aspects
    • G06F2009/45583Memory management, e.g. access or allocation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/455Emulation; Interpretation; Software simulation, e.g. virtualisation or emulation of application or operating system execution engines
    • G06F9/45533Hypervisors; Virtual machine monitors
    • G06F9/45558Hypervisor-specific management and integration aspects
    • G06F2009/45595Network integration; Enabling network access in virtual machine instances
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2201/00Indexing scheme relating to error detection, to error correction, and to monitoring
    • G06F2201/815Virtual
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2201/00Indexing scheme relating to error detection, to error correction, and to monitoring
    • G06F2201/84Using snapshots, i.e. a logical point-in-time copy of the data

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)

Abstract

【課題】複数のスナップショット中において、重要度の低いスナップショットを容易に決定することができるようにする。
【解決手段】複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部22と、判断された関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部23と、重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部25とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、管理装置,管理方法および管理プログラムに関する。
IT(Information technology)インフラシステムの構築・検証を担当するSE(Software Engineers)や検証者(以下、作業者という)は、各機器において頻繁に発生する誤操作や仕様変更、エラー発生の事態に対応するために、細かい操作単位でシステムのスナップショットの取得をしている。
スナップショットは、仮想マシン等のある特定の時点の状態を保存したものであり、このスナップショットを利用することで、仮想マシンをある状態まで遡らせることができる。
例えば、ITインフラの構築時には、初めにスナップショット(1)を取得し、構築作業(1)を行なう。
そして、誤操作、設計変更、エラーが発生した場合には、このスナップショット(1)を適用することで、構築作業(1)を行なう前、すなわち、スナップショット(1)を取得した時点の状態に戻ることができる。誤操作、設計変更、エラーがない場合にはスナップショット(2)を取得し、次の構築作業#2に進む。構築作業で問題が起きなかった場合には、次のスナップショットの取得と構築作業とを繰り返し行なう。
一方、誤操作、設計、変更エラーが発生した場合には、戻る先のスナップショットを選択して、そのスナップショットを適用することで、問題発生の原因となった構築作業を行なう前の状態に戻す。
また、複数の仮想マシンで構築作業を行なう場合もある。例えば、2つの仮想マシンV1,V2で構築作業を行なう場合には、先ず、仮想マシンV1でスナップショット(1)を取得し、次に仮想マシンV2でスナップショット(2)を取得する。仮想マシンV1で構築作業(1)を行ない、仮想マシンV2で構築作業(2)を行なう。
ここで、操作、設計変更、エラーが発生した場合には仮想マシンV1でスナップショット(1)を、また仮想マシンV2でスナップショット(2)を、それぞれ適用して、問題発生の原因となった構築作業を行なう前の状態に戻す。
一方、誤操作、設計変更、エラーが無かった場合には仮想マシンV1でスナップショット(3)の取得を行ない、また、仮想マシンV2でスナップショット(4)の取得を行なう。
その後、例えば、仮想マシンV2から仮想マシンV1に対して情報登録を行なう。ここで、誤操作、設計変更、エラーが発生した場合には仮想マシンV1に対して仮想マシンV2でエラーが発生したことを通知する。これにより、各仮想マシンV1,V2で原因調査を行なう。
作業者は、システム復旧のために、各仮想マシンV1,V2のそれぞれにおいて、複数取得したスナップショットの中から、どのスナップショットに戻すかを判断して適用する。
さて、1つの仮想マシンにつき取得できるスナップショットの数(上限数)は限られている。例えば、Windows(登録商標)においては、仮想マシンあたりのスナップショットの上限数は50個であり、VMware(登録商標)においては、仮想マシンあたりのスナップショットの上限数は32個である。
取得したスナップショットの数(取得数)が上限に達すると、作業者は、スナップショットの削除をする必要がある。
特開2010−92177号公報 特開2012−243039号公報 特許第5713138号公報
前述の如く、スナップショットの取得数が上限に達した場合に、作業者はスナップショットの削除を行なう必要があるが、従来の情報処理装置においては、削除するスナップショットを作業者の経験に基づいて選択されている。このため、作業者が本来は削除すべきでない重要なスナップショットを間違えて削除してしまうおそれがある。
誤選択や誤操作等の理由でスナップショットを間違えて削除した場合には、この削除したスナップショットよりも更に前に取得したスナップショットを適用せざるを得ない。これにより、システムが、このスナップショットを取得した時点の状態に戻り、行なった構築作業等が無駄になる。
また、複数の仮想マシンで構築作業を行なう場合において、これらの複数の仮想マシンが相互に関連し合う場合に、一方の仮想マシンの重要なスナップショットを削除してしまった場合には、他方の仮想マシンに対しても、この削除したスナップショットよりも更に前に取得したスナップショットを適用する必要がある。
従って、これにより、システムが、このスナップショットを取得した時点の状態に戻り、行なった構築作業等が無駄になる。
1つの側面では、本発明は、複数のスナップショット中において、重要度の低いスナップショットを容易に決定することができるようにすることを目的とする。
このため、この管理装置は、記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置であって、前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部と、判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部と、前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部とを備える。
一実施形態によれば、複数のスナップショット中において、重要度の低いスナップショットを容易に決定することができる。
実施形態の一例としての情報処理システムの構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムの機能構成図である。 実施形態の一例としての情報処理システムの管理サーバの機能構成図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおける運用サーバからのログを例示する図である。 スナップショット間の経過時間を例示する図である。 構築作業とスナップショットとの関係を説明するための図である。 スナップショットのツリー構造を例示する図である。 スナップショットのツリー構造を例示する図である。 複数仮想マシンにおいて、スナップショット取得の繰り返しに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。 複数仮想マシンにおいて、同時に再起動が行なわれたことに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。 複数仮想マシンにおいて、イベントログのIPアドレスに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。 複数の仮想マシンにおいて、イベントログにおけるカテゴリ内容に基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部により用いられる重要度加算点数情報T1を例示する図である。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部により用いられる重要度加算点数情報T2を例示する図である。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部により用いられる重要度加算点数情報T3を例示する図である。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部により用いられる重要度点数情報T4を例示する図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるスナップショット重要度判定部の処理の概要を説明するフローチャートである。 施形態の一例としての情報処理システムのイベント判定部の処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのコントローラ部の処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのログ取得部の処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのログ分析部による、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのログ分析部による、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部による処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システムのスナップショット計算部による処理を説明するフローチャートである。 実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット操作部の処理を説明するフローチャートである。 スナップショットツリーを構成する各スナップショットに関する情報を例示する図である。 複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返された例を示すシーケンス図である。 スナップショットに設定される加算点を例示する図である。 複数仮想マシンで同時再起動が行なわれた例を示すシーケンス図である。 スナップショットに設定される加算点を例示する図である。 複数仮想マシンでOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されている例を示すシーケンス図である。 スナップショットに設定される加算点を例示する図である。 複数仮想マシンでOSイベントログに同じカテゴリ内容が含まれている例を示すシーケンス図である。 スナップショットに設定される加算点を例示する図である。 複数仮想マシンで複数の依存関係が連続して検出された例を示すシーケンス図である。 スナップショットに設定される加算点を例示する図である。 重要度点数情報T4を例示する図である。
以下、図面を参照して本管理装置,管理方法および管理プログラムに係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。又、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)構成
(A−1)ハードウェア構成
図1は実施形態の一例としての情報処理システム1の構成を模式的に示す図、図2はその機能構成図である。
情報処理システム1は、運用サーバ10bおよび管理サーバ10aを備える。
まず、図1を参照しながら、本実施形態の情報処理システム1のハードウェア構成について説明する。
運用サーバ10bおよび管理サーバ10aは、互いに同様の構成を有するコンピュータ(情報処理装置)である。同一の符号は同様の部分を示している。
以下、これらの運用サーバ10bおよび管理サーバ10aを、コンピュータ10という場合がある。
図1に示す例においては、便宜上図示を省略しているが、運用サーバ10bにも、管理サーバ10aと同様に、モニタ14a、キーボード15a,マウス15b,光ディスク16a,メモリ装置17a,メモリリーダライタ17bおよびメモリカード17cが備えられている。
コンピュータ10(運用サーバ10b,管理サーバ10a)は、プロセッサ11,RAM(Random Access Memory)12,HDD(Hard Disk Drive)13,グラフィック処理装置14,入力インタフェース15,光学ドライブ装置16,機器接続インタフェース17およびネットワークインタフェース18を構成要素として有する。これらの構成要素11〜18は、バス19を介して相互に通信可能に構成される。
プロセッサ(処理部)11は、コンピュータ10全体を制御する。プロセッサ11は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device),FPGA(Field Programmable Gate Array)のいずれか一つであってもよい。また、プロセッサ11は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD,FPGAのうちの2種類以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM(記憶部)12は、コンピュータ10の主記憶装置として使用される。RAM12には、プロセッサ11に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM12には、プロセッサ11による処理に必要な各種データが格納される。アプリケーションプログラムには、コンピュータ10によって本実施形態のスナップショット重要度判定機能を実現するためにプロセッサ11によって実行されるスナップショット重要度判定プログラム31(図3参照)が含まれてもよい。
HDD(記憶部)13は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行なう。HDD13は、コンピュータ10の補助記憶装置として使用される。HDD13には、OSプログラム,アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置(SSD:Solid State Drive)を使用することもできる。
グラフィック処理装置14には、モニタ14aが接続されている。グラフィック処理装置14は、プロセッサ11からの命令に従って、画像をモニタ14aの画面に表示させる。モニタ14aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース15には、キーボード15aおよびマウス15bが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード15aやマウス15bから送られてくる信号をプロセッサ11に送信する。なお、マウス15bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が挙げられる。
光学ドライブ装置16は、レーザ光等を利用して、光ディスク16aに記録されたデータの読み取りを行なう。光ディスク16aは、光の反射によって読み取り可能にデータを記録された可搬型の非一時的な記録媒体である。光ディスク16aには、DVD(Digital Versatile Disc),DVD−RAM,CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory
),CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
機器接続インタフェース17は、コンピュータ10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース17には、メモリ装置17aやメモリリーダライタ17bを接続することができる。メモリ装置17aは、機器接続インタフェース17との通信機能を搭載した非一時的な記録媒体、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリである。メモリリーダライタ17bは、メモリカード17cへのデータの書き込み、またはメモリカード17cからのデータの読み出しを行なう。メモリカード17cは、カード型の非一時的な記録媒体である。
ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aに接続される。ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aを介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行なう。
以上のようなハードウェア構成を有する運用サーバ10b(コンピュータ10)において、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラムを実行することによりハイパーバイザ200(図2参照)が実行される。そして、このハイパーバイザ200上において、1以上の仮想マシン(Virtual Machine:VM)が実行される。
一方、以上のようなハードウェア構成を有する管理サーバ10a(コンピュータ10)において、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、本実施形態のスナップショット重要度判定機能を実現する。コンピュータ10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ10に実行させるプログラムをHDD13に格納しておくことができる。プロセッサ11は、HDD13内のプログラムの少なくとも一部をRAM12にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
また、コンピュータ10(プロセッサ11)に実行させるプログラムを、光ディスク16a,メモリ装置17a,メモリカード17c等の非一時的な可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ11からの制御により、HDD13にインストールされた後、実行可能になる。また、プロセッサ11が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
(A−2)機能構成
先ず、図2を参照しながら、本実施形態の情報処理システム1の構成について説明する。
(A−2−1)運用サーバ
運用サーバ10bは、ハイパーバイザ(Hypervisor)200を実行し、このハイパーバイザ200上において、1つ以上(図2に示す例では3つ)の仮想マシンを実行する。
運用サーバ10bにおいては、プロセッサ11が、ハイパーバイザ200を実行することで、1つ以上の仮想マシンを稼動させる。
ハイパーバイザ200は、コンピュータを仮想化し、複数の仮想マシンを並列に実行することを可能とするソフトウェアである。ハイパーバイザ200は、1つ以上の仮想マシンを作り出し、各仮想マシン上で種々のOSを稼動させる。
仮想マシンは、ハイパーバイザ200上で作成される仮想的なコンピュータである。各仮想マシンは、物理ハードウェアで実現されるコンピュータと同様にBIOS(Basic Input Output System)やCPU、メモリ、ディスク、キーボード、マウス、CD−ROMドライブなどの周辺機器を用い、種々の処理を実行する。例えば、仮想マシンは、種々のOSを実行する。
運用サーバ10bは記憶装置300を備え、この記憶装置300に、仮想マシンについて取得した複数のスナップショット(SS)を格納する。記憶装置300は、HDDやSSD等の記憶装置であって、種々のデータを格納するものである。
なお、運用サーバ10bにおいて取得されたスナップショットは、管理サーバ10aに備えられた記憶装置に格納してもよく、種々変形して実施することができる。
(A−2−2)管理サーバ
管理サーバ10aは、運用サーバ10bを管理するための装置であり、図2に示すように、構築支援部202およびスナップショット重要度判定部201としての機能を備える。
構築支援部202は、図2に示すように、構築支援機能部2021,構築支援GUI(Graphical User Interface)2022および構築支援DB(Data Base)2023としての機能を備える。
構築支援機能部2021は、運用サーバ10bにおける仮想マシンを構築する。なお、仮想マシンの構築は既知の手法により実現することができ、その説明は省略する。
また、構築支援機能部2021は、各仮想マシンにおけるスナップショットを取得し、また、取得したスナップショットを仮想マシンに適用(再適用)する処理を行なう。これらの仮想マシンにおけるスナップショットの取得や適用も、既知の手法により実現することができ、その説明は省略する。
また、構築支援機能部2021は、仮想マシンや構築環境を構成する各種装置(例えば、図示しないスイッチ,ストレージ等)に関する各種情報の収集を行なう。例えば、構築支援機能部2021は、各仮想マシンの処理時間や処理内容を記録する。すなわち、構築支援機能部2021は、運用サーバ10bにおけるハイパーバイザ200や各仮想マシンの各種ログを収集する。
また、構築支援機能部2021は、仮想マシンにおいて取得したスナップショットのツリー構造状態の取得を行なう。
仮想マシンにおいて取得される複数のスナップショットにおいては、時系列やデータ構成上の相互関係を有するものがある。このようなスナップショットの相互の関連をツリー構造として表すことができる。構築支援機能部2021は、このようなスナップショットのツリー構造状態を管理する機能を有する。
例えば、構築支援部202は、ハイパーバイザ200にログインしてスナップショットのリストを取得する既知のコマンドを実行することで、スナップショットのツリー構造に関する情報(例えば、親ツリーや子ツリーの各種情報,子ツリー数,分岐ツリー数)を取得する。
また、構築支援機能部2021は、構築環境を構成する各機器のアカウント情報の登録や削除を行なう。さらに、構築支援機能部2021は、構築環境に対する細かな単位の構築作業や構築作業のステータスを管理する。
構築支援GUI2022は、作業者が構築支援部202を機能させるための各種入力操作を行なうためのGUIを提供する。作業者は、この構築支援GUI2022を介して各種入力操作等を行なう。
構築支援DB2023は、構築環境を構成する各機器から取得した情報を保存・管理する。
例えば、構築支援DB2023は、運用サーバ10bや各機器について、機器名,IP(Internet Protocol)アドレス,ユーザID,パスワード等を管理する。これらの情報は、管理サーバ10aのHDD13等に格納される。
そして、上述した構築支援部202(構築支援機能部2021,構築支援GUI2022,構築支援DB2023)としての機能は、管理サーバ10aのプロセッサ11が構築支援プログラム35(図3参照)を実行することにより実現される。
図3は本実施形態のスナップショット重要度判定機能を有する管理サーバ10aの機能構成について説明する。この図3においては、便宜上、構築支援部202に備えられる機能の図示を省略している。
管理サーバ10aは、運用サーバ10bにおいて取得されたスナップショットに重要度を設定するスナップショット重要度判定部201としての機能を果たす。このため、管理サーバ10aは、図3に示すように、少なくとも処理部20,記憶部30,入力部40および表示部50としての機能を有している。
処理部20は、例えば図1に示すようなプロセッサ11であり、スナップショット重要度判定プログラム31を実行することで、後述するスナップショット重要度判定部201(ログ取得部21,ログ分析部22,スナップショット計算部23,コントローラ部24,スナップショット操作部25,イベント判定部26およびデータ保存処理部27)としての機能を果たす。また、処理部20(プロセッサ11)は、構築支援プログラム35を実行することで、上述した構築支援部202としての機能を果たす。
記憶部30は、例えば図1に示すようなRAM12,HDD13であり、スナップショット重要度判定機能を実現するための各種情報を記憶し保存する。当該各種情報としては、上述したスナップショット重要度判定プログラム31の他、ハイパーバイザスナップショットログ32,仮想マシンOSイベントログ33,スナップショット重要度判定DB34などが含まれる。
スナップショット重要度判定DB34は、後述するログ分析部22やスナップショット計算部23によって用いられる各種情報等を格納する。
例えば、スナップショット重要度判定DB34には、運用サーバ10b(仮想マシン)において取得された各種ログやスナップショットについて、日付、機器名、内容を格納する。
また、記憶部30は、上述の如くログ分析部22によって行なわれる各種分析の結果や、スナップショット計算部23によって作成される重要度点数情報T4等を保存する。
さらに、スナップショット重要度判定DB34には、後述する重要度加算点数情報T1〜T3を格納する。
また、記憶部30は、上述した構築支援プログラム35,構築支援DB2023を記憶し保存する。
入力部40は、例えば図1に示すようなキーボード15aおよびマウス15bであり、ユーザによって操作され、各種の指示や情報入力を行なう。なお、マウス15bに代え、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が用いられてもよい。
表示部50は、例えば図1に示すようなモニタ14aであり、ユーザが本実施形態のコンピュータ10を用いて各種操作入力を行なう際に、種々の情報やメッセージを表示する。
スナップショット重要度判定プログラム31は、処理部20(プロセッサ11)に、後述するログ取得部21,ログ分析部22,スナップショット計算部23,コントローラ部24,スナップショット操作部25,データ保存処理部27およびイベント判定部26による処理を実行させるものである。
このため、管理サーバ10aは、図3に示すように、少なくともログ取得部21,ログ分析部22,スナップショット計算部23,コントローラ部24,スナップショット操作部25,データ保存処理部27およびイベント判定部26としての機能を有している。
ログ取得部21は、構築支援部202(構築支援機能部2021)からシステム構築を構成する機器リストを取得し、構築環境を構成する各機器(ハイパーバイザ200や各仮想マシン)からログを収集する。以下、ハイパーバイザ200および各仮想マシンを各機器という場合がある。
なお、ログ取得部21は、上述したハイパーバイザ200や各仮想マシンの他、スイッチや運用サーバ10b,ストレージ等からもログを収集してもよい。すなわち、各機器には、スイッチや運用サーバ10b,ストレージ等が含まれてもよい。
ログ取得部21は、例えば、構築支援部202に機器情報の収集を依頼することで、機器情報を取得する。また、ログ取得部21は取得した情報をコントローラ部24に渡す。
図4は実施形態の一例としての情報処理システム1における運用サーバ10bからのログを例示する図である。この図4中において、符号(a)はハイパーバイザ200のログを出力させるためのコマンド例を示し、符号(b)はそのハイパーバイザ200のログ出力結果例を示す。また、符号(c)はOSのログを出力させるためのコマンド例を示し、符号(d)はそのOSのログ出力結果例を示す。
図4において符号(a)に示すように、ログ取得部21が、例えば、コマンド「get-snapshot-VM“VMname”」を実行することで、符号(b)に示すようなハイパーバイザ200に関するログ(ハイパーバイザログ)を取得することができる。なお、上記コマンドにおいてVMnameには仮想マシンを特定するための名前(VMname)を入力する。
ハイパーバイザログにおいては、仮想マシンに関するログや、そのスナップショットについてのログ等を取得することができる。スナップショットについてのログには、例えば、作成日時(Created)や、スナップショットツリーを形成するための親子関係の情報(Present/Children)等が含まれている。
また、符号(c)に示すように、ログ取得部21が、例えば、コマンド「get-eventlog-logname system-newest 1000」を実行することで、符号(d)に示すようなOSに関するログ(OSイベントログ)を取得することができる。
この符号(d)に示すOSイベントログはOSにおいて発生したイベントに関するログ(イベントログ)であって、例えば、OSに関するサービス(図4の例ではDevice Setup Managerサービス)の実行開始日時や、停止日時、出力メッセージの内容(Message)等が含まれる。
ログ取得部21による処理の詳細は、図20に示すフローチャートを用いて後述する。
イベント判定部26は、ログ取得部21によって構築支援部202から取得されたログを所定間隔で取得し、特定のイベントが発生したことを検知した場合に、コントローラ部24を呼び出す。
イベント判定部26は、例えば、ログ取得部21によって取得されたOSログやハイパーバイザログを参照して、ログ中に上述した特定のイベントの発生を示す情報を検出した場合に、イベントが発生したと判断する。
ここで、特定のイベントとは、例えば、スナップショット取得やスナップショット適用、構築作業である。本情報処理システム1においては、これらの特定のイベントが発生したことを契機としてスナップショット重要度判定を実施する。
なお、特定のイベントはこれらに限定されるものではなく、イベント判定部26は、これら以外のイベントが発生した場合にコントローラ部24を呼び出してもよい。
イベント判定部26による処理の詳細は、図18に示すフローチャートを用いて後述する。
コントローラ部24は、イベント判定部26により所定のイベントが発生したと判断された場合に、その発生が検出されたイベントに応じて、ログ取得部21、ログ分析部22、スナップショット計算部23、データ保存処理部27およびスナップショット操作部25を呼び出す。
コントローラ部24は、特定のイベントが発生した際にイベント、スナップショット削除ポリシーごとに各機能に対する呼び出しを行なう。
例えば、コントローラ部24は、ログ取得部21にハイパーバイザ200や仮想マシンのログ取得を依頼する。
また、コントローラ部24は、データ保存処理部27に、スナップショット計算部23で算出した重要度点数表の読み込みを依頼する。
また、コントローラ部24は、ログ分析部22に、重要度点数表とログ取得部21によって取得されたログ情報とを渡す。
さらに、コントローラ部24は、ログ分析部22による分析結果をスナップショット計算部23に渡す。
コントローラ部24による処理の詳細は、図19に示すフローチャートを用いて後述する。
データ保存処理部27は、コントローラ部24からの指示に応じて、記憶部30に対する情報の保存を行なう。
例えば、データ保存処理部27は、後述するログ分析部22による分析結果としての各種情報やフラグを、RAM12やHDD13の所定の領域に格納する。
また、データ保存処理部27は、スナップショット計算部23によって計算された重要度の加算点数や、重要度点数情報T4を、RAM12やHDD13の所定の領域に格納する。
さらに、データ保存処理部27は、後述する重要度加算点数情報T1〜T3を、RAM12やHDD13の所定の領域に格納する。
ログ分析部22は、ログ取得部21によって取得された各種ログ(ログ情報)に基づき、取得されたスナップショットに対して、複数の観点から重要度に関する分析を行なう。ログ分析部22は、1以上の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットに対して分析を行なうことで、後述するスナップショット計算部23が各スナップショットに対して重要度を算出するために用いられる、各種情報の用意やフラグの設定を行なう。
ログ分析部22は、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づいて、以下の4種類の分析(S1)〜(S4)を行なう。
また、ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づいて、以下の4種類の分析(P1)〜(P4)を行なう。以下、スナップショット間の関係性を依存関係という場合がある。
先ず、分析(S1)〜(S4)について説明する。
(S1)スナップショット間の経過時間についての分析
ログ分析部22は、仮想マシンにおけるスナップショット間の経過時間を算出する。すなわち、一の仮想マシンにおいて、先にスナップショットが形成されてから次にスナップショットが形成されるまでに経過した時間を算出する。
本情報処理システム1においては、構築支援部202による構築が行なわれる前後にそれぞれスナップショットが取得される。従って、スナップショット間の経過時間は構築作業に要した時間を表す。
図5はスナップショット間の経過時間を例示する図である。
この図5に示す例においては、仮想マシンA,Bのそれぞれにおいて、構築作業の前にスナップショット#1が、また、構築作業の後にスナップショット#2が、それぞれ取得されている。
本情報処理システム1においては、構築作業に要した時間が長いほど、その構築作業の直前に取得されたスナップショットの重要度が高いものとして取り扱われる。
図5に示す例においては、仮想マシンBの構築作業の作業量が仮想マシンAの構築作業の作業量に比べて多く、従って、仮想マシンBにおける構築作業時間が仮想マシンAにおける構築作業に比べて長い。
このような場合に、後述するスナップショット計算部23により、仮想マシンAのスナップショット#1よりも仮想マシンBのスナップショット#1の方が重要度が高いものとして取り扱われる。
ログ分析部22は、算出した、スナップショット間の経過時間を、データ保存処理部27に記憶部30の所定の領域に格納させる。例えば、ログ分析部22は、スナップショット毎に、次のスナップショット取得までに要した経過時間を対応付けて、記憶部30の所定の領域に格納する。
(S2)スナップショット取得時の操作内容についての分析
ログ分析部22は、一の仮想マシンに対して、同じカテゴリの構築作業が複数回続いた場合に、これらの同じカテゴリの構築作業について取得された複数のスナップショットの取得回数を計数する。
なお、後述するスナップショット計算部23は、最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットに対して、これらの同じカテゴリの構築作業が連続して行なわれた回数に応じた重要度を設定する。
図6は構築作業とスナップショットとの関係を説明するための図である。
本情報処理システム1においては、同一機器に対して同じカテゴリの構築作業が複数回、連続して行なわれた場合に、これらの同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットを他のスナップショットよりも重要度が高いものとして取り扱われる。
ログ分析部22は、同一カテゴリの構築作業に伴って取得されたスナップショットの数、すなわち、スナップショットの取得数を計数する。
そして、ログ分析部22は、計数した、同一カテゴリの構築作業に伴って取得されたスナップショットの数を、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。例えば、ログ分析部22は、これらの同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットに対して、同一カテゴリの構築作業に伴って取得されたスナップショットの数を対応付けて格納する。
(S3)子ツリー数順位についての分析
ログ分析部22は、スナップショットのツリー構造において、各スナップショットに対して、下位に繋がるスナップショットの数を計数する。
図7はスナップショットのツリー構造を例示する図である。運用サーバ10bにおいては、複数(図7に示す例では6つ)のスナップショットが取得されており、これらの複数のスナップショットはツリー状の階層構造を成している。以下、ツリー上に表したスナップショットの階層構造をスナップショットツリーという。
この図7に例示するスナップショットツリーにおいては、スナップショット#1の下位にスナップショット#2とスナップショット#5とが並列に形成されている。そして、スナップショット#2の下位にスナップショット#3が、また、スナップショット#3の下位にスナップショット#4が、それぞれ形成されている。これにより、スナップショット#1にはスナップショット#2〜#4がシーケンシャルに形成されている。また、スナップショット#5の下位にスナップショット#6が形成されている。
以下、ツリー構造において、下位の部分を子ツリーといい、子ツリーに含まれるスナップショットの数を子ツリー数という。例えば、スナップショット#1の子ツリーにはスナップショット#2,#3,#4と、スナップショット#5,#6とが含まれる。すなわち、スナップショット#1の子ツリー数は5である。
本情報処理システム1においては、子ツリー数が多いほどスナップショットの重要度が高いものとして取り扱われる。
ログ分析部22は、スナップショット毎に求めた子ツリー数を、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
また、この際、ログ分析部22は、子ツリー数が最も多いスナップショットに対して、子ツリー数順位が1位であることを示すフラグを設定し、また、子ツリー数が次に多い(次点の)スナップショットに対して、子ツリー数順位が2位であることを示すフラグを設定する。これらのフラグは、データ保存処理部27により記憶部30の所定の領域に格納される。
(S4)分岐ツリー数についての分析
ログ分析部22は、ナップショットツリーにおける分岐数(分岐ツリー数)を計数する。
図8はスナップショットのツリー構造を例示する図である。この図8に例示するスナップショットツリーにおいては、スナップショット#1の下位にスナップショット#2とスナップショット#7とが並列に形成されている。
スナップショット#2の下位にスナップショット#3とスナップショット#5とが並列に形成されている。そして、スナップショット#2の下位にスナップショット#3が、また、スナップショット#3の下位にスナップショット#4が、それぞれ形成されている。
また、スナップショット#5の下位にスナップショット#6が、スナップショット#7の下位にはスナップショット#8が、それぞれ形成されている。
このように、スナップショットツリーはスナップショット#2において、スナップショット#3とスナップショット#5とに分岐しており(分岐ツリー数=2)、スナップショット#2は分岐点となっている。
本情報処理システム1においては、分岐点となっているスナップショットの重要度が高いものとして取り扱われる。
ログ分析部22は、スナップショット毎に求めた分岐ツリー数を、記憶部30の所定の領域に格納する。
次に、分析(P1)〜(P4)について説明する。
前述の如く、分析(P1)〜(P4)は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づいて行なわれる。複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性も依存関係ということができる。そして、これらの複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間において関連性があることを、依存関係があるという。
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間に依存関係があるか判断する。
そして、本情報処理システム1においては、依存関係があるスナップショットが、重要度が高いものとして取り扱われる。
(P1)複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返されたかの分析
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、一の仮想マシンにおいてスナップショットの取得が行なわれた後に、所定期間内に他の仮想マシンにおいてスナップショットが形成されることが、複数回繰り返される場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
図9は複数仮想マシンにおいて、スナップショット取得の繰り返しに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。
この図9において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
図9の符号(a)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#1の取得が行なわれた後、所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#2が形成されている。また、仮想マシンAにおいて、スナップショット#1の後にスナップショット#3が取得され、このスナップショット#3が取得されてから所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#4が取得されている。
すなわち、仮想マシンAにおいてスナップショット(#1または#3)が取得された後、仮想マシンBにおいてスナップショット(#2または#4)が取得される組み合わせが、繰り返し行なわれている。
このように、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し検出された場合に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。同様に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#3と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#4とは依存関係があると判断する。
図9の符号(b)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#2の取得が行なわれた後、所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#3が形成されている。しかしながら、仮想マシンAにおいてスナップショットが取得された後、仮想マシンBにおいてスナップショットが取得される組み合わせは、繰り返し行なわれてはいない。
従って、図9の符号(b)においては、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#2と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#3とは依存関係がないと判断する。
ログ分析部22は、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し検出された場合に、その組み合わせを構成する各スナップショットに対して、その旨を示すフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
(P2)複数仮想マシンで同時再起動が起きたかの分析
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、複数の仮想マシンにおいて同じタイミングで(同時に)再起動が行なわれた場合に、これらの各仮想マシンにおいて再起動前にそれぞれ取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
図10は複数仮想マシンにおいて、同時に再起動が行なわれたことに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。
この図10において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
図10の符号(a)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#1の取得が行なわれた後、所定期間内に、この仮想マシンAの再起動が行なわれている。また、仮想マシンBにおいては、スナップショット#2の取得が行なわれた後、所定期間内に、この仮想マシンBの再起動が行なわれており、これらの仮想マシンA,Bの再起動は同じタイミングで行なわれている。
なお、仮想マシンA,Bの再起動が同時に行なわれた、もしくは再起動が同じタイミングで行なわれたとは、仮想マシンAが再起動された時刻と、仮想マシンBが再起動された時刻との差が所定期間内(例えば、3分以内)に行なわれたことを示すものとする。
また、仮想マシンA,Bにおいてスナップショット#1,#2は仮想マシンA,Bが再起動される時刻の所定の時間範囲内(例えば、2時間以内)に作成されていることが望ましい。
図10(b)においては、仮想マシンA,Bがそれぞれ再起動されているが、これらの再起動は同じタイミングで行なわれたものではない。また、仮想マシンAにおいては、スナップショット#3を取得する前に再起動が行なわれ、仮想マシンBにおいては、スナップショット#4を取得した後に再起動が行なわれている。
このように、図10(b)に示す例においては、仮想マシンA,Bが再起動のタイミングは一致していないので、これらのスナップショット#3,#4には、同時再起動に基づく依存関係はない。
仮想マシンA,Bが同時に再起動が行なわれた場合に、ログ分析部22は、これらの再起動が実行される前に仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。
ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて、同時に再起動が行なわれたと判断した場合に、その前に各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、同時に再起動が行なわれた旨を示すフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
(P3)複数仮想マシンのイベントログに互いのIPアドレスが出力されているかの分析
ログ分析部22は、所定期間内にそれぞれでスナップショットの取得が行なわれた複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力された各イベントログに互いのIPアドレスが含まれている場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
図11は複数仮想マシンにおいて、イベントログのIPアドレスに基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。
この図11において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
なお、この図11に示す例において、仮想マシンAのIPアドレスは“192.168.11.2”であり、仮想マシンBのIPアドレスは“192.168.11.3”である。
図11の符号(a)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#1の取得が行なわれた後、所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#2が取得されている。また、スナップショット#1の取得時にログ取得部21により仮想マシンAにおいて採取されたイベントログには、仮想マシンBのIPアドレス“192.168.11.3”が含まれている(内容欄参照)。同様に、スナップショット#2の取得時にログ取得部21により仮想マシンBにおいて採取されたイベントログには、仮想マシンAのIPアドレス“192.168.11.2”が含まれている(内容欄参照)。
このような場合に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。
なお、図11(b)においては、所定期間内に仮想マシンA,Bでスナップショット#3,#4がそれぞれ取得されているが、これらのスナップショット#3,#4の取得時に採取された各イベントログ中には、互いの仮想マシンB,AのIPアドレスは含まれていない。従って、これらのスナップショット#3,#4には、相互のIPアドレスに基づく依存関係はない。
ログ分析部22は、所定期間内にスナップショットがそれぞれ取得された複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力された各イベントログ中に、互いの仮想マシンのIPアドレスが含まれている場合に、その時点で各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、イベントログ中に互いの仮想マシンのIPアドレスが含まれている旨を示すフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
(P4)複数の仮想マシンのOSイベントログで同じカテゴリ内容が出力されているかの分析
ログ分析部22は、所定期間内にそれぞれでスナップショットの取得が行なわれた複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力されたイベントログに同じカテゴリ内容が出力されている場合に、これらの各仮想マシンにおいて取得されたスナップショット間に依存関係があると判断する。
図12は複数の仮想マシンにおいて、イベントログにおけるカテゴリ内容に基づく依存関係の有無の判断方法を説明する図である。
この図12において符号(a)は2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がある場合の例を示す。また、符号(b)は、2つの仮想マシンA,Bのそれぞれで取得されたスナップショット間に依存関係がない場合の例を示す。
図12の符号(a)においては、仮想マシンAにおいてスナップショット#1の取得が行なわれた後、所定期間内に仮想マシンBにおいてスナップショット#2が取得されている。また、スナップショット#1の取得時にログ取得部21により仮想マシンAにおいて採取されたイベントログの内容には、“ストレージと接続しました”との記載が含まれている(内容欄参照)。同様に、スナップショット#2の取得時にログ取得部21により仮想マシンBにおいて採取されたイベントログの内容にも、“ストレージと接続しました”との記載が含まれている(内容欄参照)。
なお、カテゴリ内容とは、OS上において実行される処理を表すものであり、例えば、ウィンドウズ(登録商標)のログ(Windowsログ)のタスクのカテゴリに相当する。
このように、複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時に採取されたOSイベントログに同じカテゴリ内容が含まれている場合に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#1と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#2とは依存関係があると判断する。
なお、図12(b)においては、所定期間内に仮想マシンA,Bでスナップショット#3,#4がそれぞれ取得されているが、仮想マシンAにおいてスナップショット#3が取得された時点でのイベントログの内容には、“デバイスが読み込めません”との記載が含まれている(内容欄参照)。その一方で、仮想マシンBにおいてスナップショット#4が取得された時点でのイベントログの内容には、“プログラムをダウンロードできませんでした”との記載が含まれている(内容欄参照)。このように、複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時のOSイベントログに同じカテゴリ内容が含まれていない場合に、これらのスナップショット#3,#4には、相互のIPアドレスに基づく依存関係はない。
ログ分析部22は、所定期間内にスナップショットがそれぞれ取得された複数の仮想マシンにおいて、スナップショット取得時にそれぞれで出力された各イベントログ中に、同じカテゴリ内容が含まれている場合に、その時点で各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、それぞれイベントログ中に同じカテゴリ内容が出力されている旨を示すフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
スナップショット計算部23は、ログ分析部22が行なった分析(S1)〜(S4),(P1)〜(P4)の結果に基づき、各スナップショットに対して重要度を決定する。すなわち、スナップショット計算部23は、ログ分析部22によって分析されたスナップショット間の関係性(関係状態,依存関係)に基づき、各スナップショットの重要度を数値化する。つまり、各スナップショットの重要度点数(重要度情報)を算出する。
また、ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットについて、上記分析(P1)〜(P4)において依存関係があると判断される場合に、依存関係の組み合わせがある旨のフラグを、データ保存処理部27を介して記憶部30の所定の領域に格納させる。
図13は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T1を例示する図である。
この図13に示す重要度加算点数情報T1は、上述したログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果を数値化するための加算点数の指標を示す。すなわち、依存関係を示す各分析(S1)〜(S4)のそれぞれに対して、その結果を数値化するための方法を加算点数として対応付けて示している。
図13に例示する重要度加算点数情報T1においては、これらの依存関係と加算点数とをテーブル状に示している。この重要度加算点数情報T1を重要度加算点数表T1と表現してもよい。
スナップショット計算部23は、この重要度加算点数情報T1を参照して、依存間関係を示す条件(S1)〜(S4)に対応するスナップショットに対して、加算点数として規定された点数を加算する。
図13に示す例において、スナップショット間の経過時間を示す条件(S1)に対して、加算点数として“1分当たり1点”が対応付けられている。これにより、先のスナップショットが取得されてから後続するスナップショットが取得されるまでの経過時間が長くなるほど、先のスナップショットに対する加算点数が高くなる。
また、スナップショット取得時の操作内容を示す条件(S2)に対して、“1回当たり1点”が対応付けられている。これにより、同一カテゴリの構築作業が連続して複数回行なわれた場合に、これらの同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットに対して、繰り返された同一カテゴリの構築作業回数に応じた点数加算が行なわれる。
また、子ツリー数順位を示す条件(S3)に対して、“1位:3点、2位:2点、3位:1点、4位以下は0点”が対応付けられている。これにより、子ツリー数が多いスナップショットの加算点数が高くなる。
また、分岐ツリー数を示す条件(S4)に対して、“1個当たり1点、2個当たり2点、3個以上も同じように加点する”が対応付けられている。これは、分岐点を成すスナップショットに対して、そのスナップショットから分岐するツリー数(分岐数,分岐ツリー数)と同じ値の点が加算されることを示す。これにより、分岐ツリー数が多いスナップショットの加算点数が高くなる。
なお、重要度加算点数情報T1において設定される加算点数は、図13に示したものに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
この重要度加算点数情報T1を用いた、具体的なスナップショットの重要度の算出手法の具体例については後述する。
図14は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T2を例示する図である。
この図14に示す重要度加算点数情報T2は、上述したログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果を数値化するための加算点数を示す。すなわち、依存関係を示す各分析(P1)〜(P4)のそれぞれに対して、その結果を数値化するための方法を加算点数として対応付けて示している。
図14に例示する重要度加算点数情報T2においても、これらの依存関係と加算点数とをテーブル状に示している。以下、この重要度加算点数情報T2を重要度加算点数表T2と表現してもよい。
スナップショット計算部23は、この重要度加算点数テーブルT2を参照して、依存間関係を示す条件(P1)〜(P4)に対応するスナップショットに対して、加算点数として規定された点数を加算する。
なお、図14に示す例において、複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返されたことを示す条件(P1)に対して、加算点数として“+1”が対応付けられている。
また、複数仮想マシンで同時再起動が起きたことを示す条件(P2)に対して、加算点数として“+3”が対応付けられている。
また、複数仮想マシンのOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されていることを示す条件(P3)に対して、加算点数として“+5”が対応付けられている。
さらに、複数の仮想マシンのOSイベントログで同じカテゴリ内容が出力されていることを示す条件(P4)に対して、加算点数として“+1”が対応付けられている。
なお、重要度加算点数情報T2において設定される加算点数は、図14に示したものに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
この重要度加算点数テーブルT2を用いた、具体的なスナップショットの重要度の算出手法の具体例については後述する。
図15は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度加算点数情報T3を例示する図である。
スナップショット計算部23は、ログ分析部22により、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間において複数の依存関係が連続して検出された場合に、この図15に例示する重要度加算点数情報T3を用いて重要度を加算する。
すなわち、スナップショット計算部23は、上述した重要度加算点数情報T1,T2による重要度の算出に加えて、重要度加算点数情報T3に基づく重要度の加算を行なう。
図15に示す重要度加算点数情報T3は、上述した分析(P1)〜(P4)どうしの組み合わせに対して、それぞれ加算点数が設定されている。
なお、重要度加算点数情報T3において設定される加算点数は、図15に示したものに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
スナップショット計算部23は、スナップショット毎に、上述した重要度加算点数情報T1〜T3からそれぞれ得られる加算点数を合計することで、重要度点数を算出する。
これらの重要度加算点数情報T1〜T3は、各スナップショットに重要度点数を設定するための基準となるものであり、点数ポリシーとして機能する。
図16は実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23により用いられる重要度点数情報T4を例示する図である。
この図16に示す重要度点数情報T4は、スナップショット名で特定されるスナップショットに対して、上述した重要度加算点数情報T1〜T3を用いて求めた加算点数を組み合わせたテーブルとして構成されている。
スナップショット計算部23は、この重要度点数情報T4において、上述したログ分析部22により依存関係が検出された分析に対応する部分に加算点数を登録する。
そして、スナップショット毎に、重要度点数情報T4に登録された加算点数をスナップショット毎に合計することで、その合計点数をスナップショットの重要度として算出する。
なお、この重要度点数情報T4は、データ保存処理部27により記憶部30の所定の領域に格納される。
スナップショット操作部25は、スナップショットの削除を行なう。
スナップショット操作部25は、例えば、コントローラ部24においてスナップショット削除ポリシーと一致する事象が検知された場合に、このコントローラ部24から呼ばれ、スナップショットの削除処理を行なう。
スナップショット削除ポリシーは、例えば、管理サーバ10aにおける仮想マシンのスナップショット上限数や、運用サーバ10b等のIO(Input Output)性能の下限値として予め定義される。
そして、コントローラ部24は、管理サーバ10aにおいて、仮想マシンのスナップショット上限数に達したことを検知した場合や、運用サーバ10b等のIO(Input Output)性能が所定の閾値よりも低下したことを検知した場合に、スナップショット操作部25に対してスナップショットの削除指示を行なう。
なお、運用サーバ10b等のIO性能は、例えばIO/secで表される。
また、スナップショット操作部25は、前述したスナップショット計算部23によって算出された重要度(重要度加算の合計点数)の値が低いスナップショットを優先して削除する。また、重要度の値が同じ場合には古いスナップショットを優先して削除する。
スナップショット操作部25による処理の詳細は、図25に示すフローチャートを用いて後述する。
(B)動作
先ず、上述の如く構成された実施形態の一例としての情報処理システム1におけるスナップショット重要度判定部201の処理の概要を、図17に示すフローチャート(ステップA1〜A20)に従って説明する。
ステップA1において、作業者(構築作業者)は、管理サーバ10aにおいて、構築支援部202によりスナップショット取得、スナップショット適用もしくは構築作業のいずれかの作業を行なう。これにより、構築支援部202においてイベントが発生する(ステップA2)。
ステップA3において、イベント判定部26は、構築支援部202から作業者が構築支援GUI2022を介して操作している内容を随時取得する。
ステップA4において、イベント判定部26は、スナップショットの重要度判定の契機となる特定のイベントが発生しているかを判定する。なお、所定のイベントとは、スナップショット取得、スナップショット適用、構築作業である。
判定の結果(ステップA5)、対象となる特定のイベントが発生していない場合には(ステップA5のNOルート参照)、ステップA3に戻る。特定のイベントが発生している場合には(ステップA5のYESルート参照)、ステップA6において、イベント判定部26はコントローラ部24を呼び出す。
ステップA7において、コントローラ部24は、ログ取得部21にログ取得を依頼する。ステップA8において、ログ取得部21が、運用サーバ10bのシステムを構成するハイパーバイザ200や各仮想マシンからログを取得する。
ステップA9において、ログ分析部22は、スナップショットツリー構造を分析し、このスナップショットツリーに基づき、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく分析(S1)〜(S4)を行なう。ステップA10において、ログ分析部22は分析(S1)〜(S4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがあるかを確認する。分析(S1)〜(S4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがない場合には(ステップA10のNOルート参照)、ステップA12に移行する。
分析(S1)〜(S4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがある場合には(ステップA10のYESルート参照)、ステップA11において、ログ分析部22は、該当する条件に関して、計数結果やフラグを記憶部30に格納する。
また、ログ分析部22は、ステップA12において、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性(依存関係)を分析し、これらの関係性に基づく分析(P1)〜(P4)を行なう。
ステップA13において、ログ分析部22は分析(P1)〜(P4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがあるかを確認する。分析(P1)〜(P4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがない場合には(ステップA13のNOルート参照)、ステップA15に移行する。
分析(P1)〜(P4)の結果、重要度点数の加算対象に相当するものがある場合には(ステップA13のYESルート参照)、ステップA14において、ログ分析部22は、該当する条件に関して、フラグを記憶部30に格納する。
ステップA15においてスナップショット計算部23は、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく点数ポリシー(重要度加算点数情報T1)に基づき、各スナップショットに対して重要度加算点数を設定する。
また、ステップA16においてスナップショット計算部23は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく点数ポリシー(重要度加算点数情報T2,T3)に基づき、各スナップショットに対して重要度加算点数を設定する。
スナップショット計算部23は、重要度点数情報T4において、スナップショット毎に設定した重要度加算点数を登録する。
ステップA17において、データ保存処理部27は、スナップショット重要度判定DB34に重要度点数情報T4を記録する。
ステップA18において、スナップショット操作部25は、スナップショット削除ポリシーに該当するかを判断し、該当する場合には(ステップA18のYESルート参照)、ステップA19において、スナップショットの削除を行なう。
その後、ステップA20において、スナップショット操作部25は、ログ取得部21に処理を戻す。すなわち、ステップA3に戻る。
また、ステップA18における判断の結果、スナップショット削除ポリシーに該当しない場合には(ステップA18のNOルート参照)、ステップA20に移行する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のイベント判定部26の処理を、図18に示すフローチャート(ステップB1〜B6)に従って説明する。
作業者が管理サーバ10aにおいて、構築支援部202によりスナップショット取得、スナップショット適用もしくは構築作業のいずれかの作業を行なうと、構築支援部202においてイベントが発生する(ステップB1)。
ステップB2において、イベント判定部26は、発生したイベントの内容を取得する。ステップB3において、イベント判定部26は発生したイベントがスナップショット作成であるか確認する。発生したイベントがスナップショット作成である場合には(ステップB3のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
また、発生したイベントが生したイベントがスナップショット作成でない場合には(ステップB3のNOルート参照)、ステップB4に移行する。
ステップB4において、イベント判定部26は、発生したイベントがスナップショット適用であるか確認する。発生したイベントがスナップショット適用である場合には(ステップB4のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
また、発生したイベントが生したイベントがスナップショット適用でない場合には(ステップB4のNOルート参照)、ステップB5に移行する。
ステップB5において、イベント判定部26は、発生したイベントが構築作業であるか確認する。発生したイベントが構築作業である場合には(ステップB5のYESルート参照)、ステップB6に移行する。
また、発生したイベントが生したイベントが構築作業でない場合には(ステップB5のNOルート参照)、ステップB2に戻る。
ステップB6において、イベント判定部26は、コントローラ部24の呼び出し処理を行ない、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のコントローラ部24の処理を、図19に示すフローチャート(ステップC1〜C7)に従って説明する。
ステップC1において、イベント判定部26からコントローラ部24の呼び出し処理が行なわれると、ステップC2において、コントローラ部24は、ログ取得部21に対して、ハイパーバイザ200および各仮想マシンのログ取得を依頼する。
ステップC3において、ログ取得部21は、データ保存処理部27に対して、過去にスナップショット計算部23が算出した重要度点数情報T4の読み込みを依頼する。
ステップC4において、コントローラ部24は、データ保存処理部27によって読み込まれた重要度点数情報T4と、取得したログ情報とを、ログ分析部22に渡す。
ステップC5において、コントローラ部24は、ログ分析部22によって分析された結果をスナップショット計算部23に渡す。
コントローラ部24は、ステップC6において、スナップショット計算部23を呼び出し、ステップC7において、イベント判定部26を呼び出し、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のログ取得部21の処理を、図20に示すフローチャート(ステップD1〜D6)に従って説明する。
ステップD1において、コントローラ部24がログ取得部21に対して各機器(ハイパーバイザ200および各仮想マシン等)のログ取得を依頼すると、ステップD2において、ログ取得部21は、各機器のログの取得を、構築支援部202に依頼する。
ステップD3では、運用サーバ10bのシステム中に存在する全ての機器(ハイパーバイザ200および各仮想マシン)に対して、ステップD5までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップD4では、ログ取得部21はログ取得を行なう。その後、制御がステップD5に進み、ステップD3に対応するループ端処理が実施される。ここで、全機器についての処理が完了すると、制御がステップD6に進む。
ステップD6においては、ログ取得部21は、収集した各機器についてのログをコントローラ部24に渡して、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のログ分析部22による、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を、図21に示すフローチャート(ステップE1〜E8)に従って説明する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果が用いられる。
ステップE1において、コントローラ部24からログ分析部22が呼び出されると、ステップE2において、ログ分析部22はログ取得部21によって取得されたログ情報から、検証対象のスナップショット(該当スナップショット)が取得された時刻を取得する。
また、ステップE3において、ログ分析部22は、検証対象のスナップショットの前に(直前に)取得されたスナップショット(直前スナップショット)が取得された時刻を取得する。
ステップE4において、ログ分析部22は、直前スナップショットから該当スナップショットまでの経過時間を算出する。
ログ分析部22は、ステップE5,E6において、該当スナップショットおよび直前スナップショットのカテゴリをそれぞれ取得する。なお、これらの当該スナップショットおよび直前スナップショットの取得は、いずれを先に行なってもよく、また、同時に行なってもよく、適宜変更して実施することができる。
ステップE7において、ログ分析部22は、直前スナップショットと該当スナップショットとのカテゴリが同じであるかを確認する。
確認の結果、直前スナップショットと該当スナップショットとのカテゴリが同じである場合には(ステップE7のYESルート参照)、ステップE8において、ログ分析部22は、同じカテゴリが続いたことを示すフラグを設定した後、処理を終了する。
確認の結果、直前スナップショットと該当スナップショットとのカテゴリが異なる場合には(ステップE7のNOルート参照)、ステップE8をスキップして、そのまま処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のログ分析部22による、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を、図22に示すフローチャート(ステップF1〜F11)に従って説明する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果が用いられる。
ステップF1において、コントローラ部24からログ分析部22が読み出されると、ステップF2において、ログ分析部22は、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し行なわれたかの分析(P1)を行なう。
複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し行なわれていない場合には(ステップF2のNOルート参照)、ステップF3をスキップしてステップF4に移行する。
一方、ログ分析部22は、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し検出された場合には(ステップF2のYESルート参照)、ステップF3に移行する。ステップF3において、ログ分析部22は、その組み合わせを構成するスナップショット取得において取得された各スナップショットに対して、スナップショット取得の繰り返しが行なわれた旨を示すフラグを設定する。
ステップF4において、ログ分析部22は、複数の仮想マシンで同時再起動が起きたかの複数の仮想マシンで同時再起動が起きたかの分析(P2)を行なう。複数の仮想マシンで同時再起動が行なわれていない場合には(ステップF4のNOルート参照)、ステップF5をスキップしてステップF6に移行する。
一方、複数の仮想マシンで同時再起動が起きた場合には(ステップF4のYESルート参照)、ステップF5に移行する。
ステップF5において、ログ分析部22は、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせを構成する、スナップショット取得において取得された各スナップショットに対して、複数の仮想マシンで同時再起動が起きた旨を示すフラグを設定する。
ステップF6において、ログ分析部22は、複数仮想マシンのOSイベントログ(OSログ)に互いのIPアドレスが出力されているかの分析(P3)を行なう。
分析の結果、複数仮想マシンのOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されていない場合には(ステップF6のNOルート参照)、ステップF7をスキップしてステップF8に移行する。
一方、複数仮想マシンのOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されている場合には(ステップF6のYESルート参照)、ステップF7に移行する。
ステップF7において、ログ分析部22は、その時点で各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、OSイベントログ中に互いの仮想マシンのIPアドレスが含まれている旨を示すフラグを設定する。
ステップF8において、ログ分析部22は、複数仮想マシンのOSイベントログ(OSログ)に同じカテゴリ内容が出力されているかの分析(P4)を行なう。
分析の結果、複数仮想マシンのOSイベントログに同じカテゴリ内容が出力されていない場合には(ステップF8のNOルート参照)、ステップF9をスキップしてステップF10に移行する。
一方、複数仮想マシンのOSイベントログに同じカテゴリ内容が出力されている場合には(ステップF8のYESルート参照)、ステップF9に移行する。
ステップF9において、ログ分析部22は、その時点で各仮想マシンにおいて取得されたスナップショットに対して、OSイベントログ中に同じカテゴリ内容が出力されている旨を示すフラグを設定する。
ステップF10において、ログ分析部22は、上述したステップF2〜F9の処理において、フラグの設定が複数行なわれているかを確認する。すなわち、ログ分析部22は、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットにおいて依存関係が連続して発生しているかを確認する。
複数のフラグが設定されていない場合には(ステップF10のNOルート参照)、処理を終了する。
一方、複数のフラグが設定されている場合には(ステップF10のYESルート参照)、ステップF11において、ログ分析部22は、依存関係の組み合わせがある旨のフラグを、記憶部30の所定の領域に格納し、その後、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23による、1つの仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を、図23に示すフローチャート(ステップG1〜G10)に従って説明する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果が用いられる。
ステップG1において、コントローラ部24がスナップショット計算部23の呼び出しを行なうと、ステップG2において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22によって算出された、直前スナップショットから該当スナップショットまでの経過時間を読み込む。
ステップG3において、スナップショット計算部23は、経過時間に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、経過時間に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
ステップG4において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22により同じカテゴリが続いたことを示すフラグが設定されているかを確認する。
ステップG5において、スナップショット計算部23は、ステップG4において確認したフラグに基づいて、同じカテゴリのスナップショットが連続しているかを判断する。判断の結果、同じカテゴリのスナップショットが連続している場合には(ステップG5のYESルート参照)、ステップG6において、連続しているスナップショットの重要度点数に加算を行なう。その後、ステップG7に移行する。
一方、同じカテゴリのスナップショットが連続していない場合には(ステップG5のNOルート参照)、ステップG6をスキップしてステップG7に移行する。
ステップG7において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22によって算出された分岐ツリー数を取得する。
ステップG8において、スナップショット計算部23は、分岐ツリー数に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、分岐ツリー数に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
ステップG9において、スナップショット計算部23は、分岐ツリーの子ツリー数を比較し、子ツリー数の多いものから順序を設定する。
ステップG10において、スナップショット計算部23は、子ツリー数の順序に基づいて重要度加算点数テーブルT1を参照することで、子ツリー数に対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット計算部23による、複数の仮想マシンにおいて形成される複数のスナップショットの関係性に基づく処理を、図24に示すフローチャート(ステップH1〜H4)に従って説明する。
本処理においては、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果が用いられる。
ステップH1において、コントローラ部24がスナップショット計算部23の呼び出しを行なうと、ステップH2において、スナップショット計算部23は、重要度加算点数情報T2を読み込む。
ステップH3において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22が分析(P1)〜(P4)の結果設定したフラグを確認する。
ステップH4において、スナップショット計算部23は、ログ分析部22が分析(P1)〜(P4)の結果設定したフラグに基づき、重要度点数情報T4に加算点数を記録する。これにより、当該スナップショットの重要度点数に加算がされる。
具体的には、スナップショット計算部23は、重要度加算点数情報T2を参照することで、フラグに対応する加算点を取得し、重要度点数情報T4に記録する。
また、ログ分析部22が分析(P1)〜(P4)の結果設定したフラグが複数である場合、すなわち、依存関係が組み合わされている場合には、スナップショット計算部23は、更に、重要度加算点数情報T3を参照して、設定されたフラグの組み合わせに対応する加算点数を取得する。
そして、スナップショット計算部23は、この取得した加算点数を重要度点数情報T4に記録することで、当該スナップショットの重要度点数に加算を行なう。
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1のスナップショット操作部25の処理を、図25に示すフローチャート(ステップK1〜K6)に従って説明する。
ステップK1において、スナップショット操作部25は、取得したスナップショットの数が予め設定された上限値に到達したか、また、運用サーバ10b等のIO/secが予め設定された下限値に到達したかを確認する。
取得したスナップショットの数が予め設定された上限値に到達した、または,運用サーバ10b等のIO/secが予め設定された下限値に到達した場合には(ステップK1のYESルート参照)、ステップK2に移行する。
ステップK2において、スナップショット操作部25は、重要度点数情報T4の各スナップショットの合計点を読み込む。
ステップK3において、スナップショット操作部25は、重要度点数情報T4に登録されたスナップショットを合計点の昇順に並べ替え、合計点が最も低いスナップショットを探す。
ステップK4において、スナップショット操作部25は、最も低い合計点において同点の複数のスナップショットがあるかを確認する。最も低い合計点において同点の複数のスナップショットがない場合(ステップK4のNOルート参照)、すなわち、合計点が最も低いスナップショットが1つである場合には、ステップK6に移行する。
また、最も低い合計点において同点の複数のスナップショットがある場合(ステップK4のYESルート参照)、ステップK5において、スナップショット操作部25は、これらの同点のスナップショットにおいて最も古いスナップショットを選択する。
ステップK6において、スナップショット操作部25は、選択された一のスナップショットを削除する。
(C)実施例
次に、ログ分析部22およびスナップショット計算部23による重要度点数の算出方法を具体例を用いて説明する。
図26は図8に例示したスナップショットツリーを構成する各スナップショットに関する情報であり、各スナップショットに対して、それぞれの詳細な情報と、スナップショット計算部23により決定された加算点とを示す。
この図26に示す例において、例えば、スナップショット#3とスナップショット#4とは、いずれもマイクロソフト社のAD(Active Directory:登録商標)に関するカテゴリの構築作業を行なうに先立って取得されたものである。
ログ分析部22はこれらの情報に基づき、分析(S1)〜(S4)を行なう。スナップショット計算部23は、これらの分析結果に基づき、重要度加算点数情報T1を参照して、図26に示すように、各スナップショットに対して加算点数を決定する。
図27は複数仮想マシンでスナップショット取得が繰り返された例を示すシーケンス図、図28は図27から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
図27に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンAにおいてスナップショット#3が取得され(符号P01参照)、その所定時間後に仮想マシンBにおいてスナップショット#4が取得されている(符号P02)。
その後、仮想マシンAにおいては、ADのインストール作業が行なわれた後に、スナップショット#5が取得されている(符号P03参照)。
仮想マシンBにおいては、仮想マシンAにおいてスナップショット#5が取得された所定時間後にスナップショット#6が取得されている(符号P04参照)。
すなわち、仮想マシンAにおいてスナップショット(#3,#5)が取得された後、仮想マシンBにおいてスナップショット(#4,#6)が取得される組み合わせが、繰り返し行なわれている(符号P01〜P04参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#3と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#4とは依存関係があると判断する。同様に、ログ分析部22は、仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#5と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#6とは依存関係があると判断する。その結果、ログ分析部22は、これらのスナップショット#3〜#6に対して、複数の仮想マシン間でのスナップショット取得の組み合わせが、繰り返し検出され、依存関係を有するものであることを示すフラグを設定する。
スナップショット計算部23は、図28に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#3〜#6に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+1)をそれぞれ設定する。
図29は複数仮想マシンで同時再起動が行なわれた例を示すシーケンス図、図30は図29から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
図29に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンCと仮想マシンDとが同時に再起動されている(符号P05,P06参照)。
仮想マシンCにおいては、再起動が行なわれる前にスナップショット#13が取得され(符号P07参照)、仮想マシンDにおいては、再起動が行なわれる前にスナップショット#14が取得されている(符号P08参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンC,Dが同時に再起動されていることを検知し、その前に仮想マシンCにおいて取得されたスナップショット#13と、仮想マシンDにおいて取得されたスナップショット#14とは依存関係があると判断する。その結果、ログ分析部22は、これらのスナップショット#13,#14に対して、同時に再起動が行なわれ、依存関係を有するものであることを示すフラグを設定する。
スナップショット計算部23は、図30に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#13,#14に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+3)をそれぞれ設定する。
図31は複数仮想マシンでOSイベントログに互いのIPアドレスが出力されている例を示すシーケンス図、図32は図31から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
図31に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンAのIPアドレスは“192.168.10.10”であり(符号P09参照)、仮想マシンBのIPアドレスは“192.168.10.11”である(符号P10参照)。
そして、仮想マシンAにおいて、スナップショット#7(符号P11参照)が取得された後に同期待ちが行なわれ、その後、OSログ出力が行なわれている。また、この仮想マシンAにおいて出力されたOSログ出力に、仮想マシンBのIPアドレス“192.168.10.11”が含まれている(符号P13参照)。
一方、仮想マシンBにおいて、スナップショット#8(符号P12参照)が取得された後に同期待ちが行なわれ、その後、OSログ出力が行なわれている。また、この仮想マシンBにおいて出力されたOSログ出力に、仮想マシンAのIPアドレス“192.168.10.10”が含まれている(符号P14参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、互いのIPアドレスが含まれているので、これらのOSログ出力前に仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#7と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#8とは依存関係があると判断する。
その結果、ログ分析部22は、これらのスナップショット#7,#8に対して、OSイベントログ中に互いの仮想マシンのIPアドレスが含まれている旨を示すフラグを設定する。
スナップショット計算部23は、図32に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#7,#8に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+5)をそれぞれ設定する。
図33は複数仮想マシンでOSイベントログに同じカテゴリ内容が含まれている例を示すシーケンス図、図34は図33から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
図33に示す例においては、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示しており、仮想マシンAはADプライマリとして機能している(符号P15参照)。また、仮想マシンBはADセカンダリとして機能している(符号P16参照)。
そして、仮想マシンAにおいて出力されたOSイベントログには、“AD設定完了”が出力されている(符号P17参照)。
一方、仮想マシンBにおいて出力されたOSイベントログにも、“AD設定完了”が出力されている(符号P18参照)。
ログ分析部22は、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、同じカテゴリ内容である“AD設定完了”が含まれているので、これらのOSログ出力前に仮想マシンAにおいて取得されたスナップショット#5と、仮想マシンBにおいて取得されたスナップショット#6とは依存関係があると判断する。
その結果、ログ分析部22は、これらのスナップショット#5,#6に対して、OSイベントログ中に同一カテゴリ内容が出力されている旨を示すフラグを設定する。
スナップショット計算部23は、図34に示すように、このようにログ分析部22によりフラグが設定されたスナップショット#5,#6に対して、重要度加算点数情報T2を参照して、加算点(+1)をそれぞれ設定する。
図35は複数仮想マシンで複数の依存関係が連続して検出された例を示すシーケンス図、図36は図35から読み取られた依存関係に基づきスナップショットに設定される加算点を例示する図である。
図35に示す例においては、図27,図29,図31,図33と同様に、仮想マシンA,B,C,Dにおける各処理を示している。なお、図中、記述の符号と同じ符号は同様の内容を示しており、その詳細な説明は省略する。
すなわち、この図35に示す例においては、仮想マシンAにおいてスナップショット(#3,#5)が取得された後、仮想マシンBにおいてスナップショット(#4,#6)が取得される組み合わせが、繰り返し行なわれている(符号P01〜P04参照)。
また、仮想マシンCと仮想マシンDとが同時に再起動されている(符号P05,P06参照)。
また、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、互いのIPアドレスが含まれている(符号P13,P14参照)。
また、仮想マシンA,Bにおいて、それぞれ採取されたOSイベントログに、同じカテゴリ内容である“AD設定完了”が含まれている(符号P17,P18参照)。
従って、図35に示す例においては、前述した分析(P1)〜(P4)の全てに依存関係を満たしている。
スナップショット計算部23は、図36に示すように、分析(P1)〜(P4)についての加算点を設定するとともに、(P1)−(P2),(P1)−(P3),(P1)−(P4),(P2)−(P3),(P2)−(P4)および(P3)−(P4)の各組み合わせでの加算点を設定する。
スナップショット計算部23は、ログ分析部22による分析(S1)〜(S4)の結果に基づいて重要度加算点数情報T1を参照することで、各スナップショットに対する加算点数を求める。
また、スナップショット計算部23は、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の結果に基づいて重要度加算点数情報T2を参照することで、各スナップショットに対する加算点数を求める。
さらに、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得されたスナップショット間において複数の依存関係が連続して検出された場合には、スナップショット計算部23は、ログ分析部22による分析(P1)〜(P4)の組み合わせのうち該当するものに関して、重要度加算点数情報T3を参照し、各スナップショットに対する加算点数を求める。
スナップショット計算部23は、これらの求めた加算点数を重要度点数情報T4に設定し、スナップショット毎に加算点数を合計し重要度点数を算出する。
図37は重要度点数情報T4を例示する図である。
スナップショット操作部25は、重要度点数情報T4に登録されたスナップショットを合計点の昇順に並べ替える。
スナップショット操作部25は、この重要度点数情報T4において合計点(重要度点数)が最も低いスナップショットから順番に削除対象として選択する。
ここで、図37に例示した重要度点数情報T4においては、スナップショット#9〜#12の重要度点数が5と最も小さい。
このように、重要度点数が最も小さいスナップショットが複数ある場合には、スナップショット操作部25は、これらの複数のスナップショットのうち、取得時刻が古いスナップショットを優先して削除する。
従って、スナップショット操作部25は、これらの重要度点数がもっとも小さいスナップショット#9〜#12において、取得時刻が最も古いスナップショット#9を優先して削除する。
(D)効果
このように、実施形態の一例としての情報処理システム1においては、ログ分析部22およびスナップショット計算部23が、複数のスナップショットに対して、重要度を示す重要度点数を設定する。
これにより、複数のスナップショットの各重要度を容易に把握することができる。
そして、スナップショット操作部25が、これらの複数のスナップショットにおいて、重要度点数が小さい、すなわち、重要度が最も低いスナップショットから順番に削除する。
これにより、作業者による、削除すべきでないスナップショットを削除してしまう誤操作を防止することができる。
本情報処理システム1においては、重要度点数が低いスナップショットは、他のスナップショットとの関連性が低いものであるので、重要度点数が低いスナップショットを優先して削除することで、他のスナップショットや仮想マシンに与える影響を少なくすることができる。従って、効率的にスナップショットの削除を行なうことができる。また、システムを安定して運用させることができる。
また、本情報処理システム1においては、ログ分析部22およびスナップショット計算部23が、複数のスナップショット間の関連性に基づいてスナップショットの重要度を設定する。
また、間違えて戻りたいスナップショットが消されることがないように、スナップショットどうしの依存関係を作成して、これを基に各仮想マシンのスナップショットの重要度を決定するため、無駄な作業を繰り返すことを阻止することができる。
(E)その他
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態においては、管理サーバ10aと運用サーバ10bとを別のコンピュータとして備えているが、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。例えば、運用サーバ10bに管理サーバ10aとしての機能を備えてもよい。また、管理サーバ10aとしての機能を複数のコンピュータに分散して備えてもよい。
また、上述した実施形態において、スナップショット取得時の操作内容についての分析(S2)に関して、ログ分析部22は、同一カテゴリの複数の構築作業における最初の構築作業の直前に取得されたスナップショットの重要度を高くしているが、これに限定されるものではない。
例えば、最初の構築作業の直前に取得されたスナップショット以外に、複数行なわれた各構築作業に関して取得された各スナップショットにも重要度点数を加算することで重要度も高くしてもよい。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(F)付記
(付記1)
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部と
を備えることを特徴とする、管理装置。
(付記2)
前記判断部が、1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記1記載の管理装置。
(付記3)
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、先のスナップショットが取得された時刻から、当該先のスナップショットに後続するスナップショットが取得された時刻までの経過時間が長いほど、前記先のスナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2記載の管理装置。
(付記4)
前記設定部が、
同一種類の複数の作業が行なわれた場合において、前記複数のスナップショットのうち、前記複数の作業の直前に取得された前記スナップショットに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2または3記載の管理装置。
(付記5)
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位に接続されるスナップショットの数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記6)
前記設定部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位へのスナップショットツリーの分岐数に応じた前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記7)
前記判断部が、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記8)
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおけるスナップショットの取得と、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンにおけるスナップショットの取得との組み合わせが、前記第1の仮想マシンと前記第2の仮想マシンとにおいて繰り返し実行される場合に、前記組み合わせを構成する、前記第1の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットと前記第2の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7記載の管理装置。
(付記9)
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンと、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンとにおいて、それぞれスナップショットの取得を行なった後に再起動処理が行なわれた場合に、
前記第1の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットと、 前記第2の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7または8記載の管理装置。
(付記10)
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンを特定する特定情報が検出されるとともに、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記第1の仮想マシンを特定する特定情報が検出される場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7〜9のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記11)
前記判断部が、
前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報と、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報とに、同一処理に関する情報が検出された場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
ことを特徴とする、付記7〜10のいずれか1項に記載の管理装置。
(付記12)
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理方法であって、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する処理と、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する処理と、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する処理と
を備えることを特徴とする、管理方法。
(付記13)
1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記12記載の管理方法。
(付記14)
複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
ことを特徴とする、付記12または13記載の管理方法。
(付記15)
記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置のプロセッサに、
前記複数のスナップショット間の関係状態を判断し、
判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定し、
前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する
処理を実行させる、管理プログラム。
(付記16)
1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記15記載の管理プログラム。
(付記17)
複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記15または16記載の管理プログラム。
1 情報処理システム
10 コンピュータ
11 プロセッサ(処理部)
12 RAM(記憶部)
13 HDD(記憶部)
14 グラフィック処理装置
14a モニタ(表示部)
15 入力インタフェース
15a キーボード(入力部)
15b マウス(入力部)
16 光学ドライブ装置
16a 光ディスク
17 機器接続インタフェース
17a メモリ装置
17b メモリリーダライタ
17c メモリカード
18 ネットワークインタフェース
18a ネットワーク
19 バス
20 処理部
30 記憶部
31 スナップショット重要度判定プログラム
32 ハイパーバイザスナップショットログ
33 仮想マシンOSイベントログ
34 スナップショット重要度判定DB
35 構築支援プログラム
40 入力部
50 表示部
200 ハイパーバイザ
201 スナップショット重要度判定部
21 ログ取得部
22 ログ分析部
23 スナップショット計算部
24 コントローラ部
25 スナップショット操作部
26 イベント判定部
27 データ保存処理部
202 構築支援部
2012 構築支援機能部
2022 構築支援GUI
2023 構築支援DB
T1,T2,T3 重要度加算点数情報
T4 重要度点数情報

Claims (13)

  1. 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置であって、
    前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する判断部と、
    判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する設定部と、
    前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する削除処理部と
    を備えることを特徴とする、管理装置。
  2. 前記判断部が、1の仮想マシンにおいて取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
    ことを特徴とする、請求項1記載の管理装置。
  3. 前記設定部が、
    前記複数のスナップショットのうち、先のスナップショットが取得された時刻から、当該先のスナップショットに後続するスナップショットが取得された時刻までの経過時間が長いほど、前記先のスナップショットに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項2記載の管理装置。
  4. 前記設定部が、
    同一種類の複数の作業が行なわれた場合において、前記複数のスナップショットのうち、前記複数の作業の直前に取得された前記スナップショットに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項2または3記載の管理装置。
  5. 前記設定部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位に接続されるスナップショットの数に応じた前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の管理装置。
  6. 前記設定部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数のスナップショットをツリー状に接続して形成されるスナップショットツリー構成において、スナップショットに対して、当該スナップショットの下位へのスナップショットツリーの分岐数に応じた前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の管理装置。
  7. 前記判断部が、複数の仮想マシンにおいてそれぞれ取得された複数のスナップショットの関係性に基づいて、前記関係状態を判断する
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の管理装置。
  8. 前記判断部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおけるスナップショットの取得と、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンにおけるスナップショットの取得との組み合わせが、前記第1の仮想マシンと前記第2の仮想マシンとにおいて繰り返し実行される場合に、前記組み合わせを構成する、前記第1の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットと前記第2の仮想マシンにおいて取得されるスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
    前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項7記載の管理装置。
  9. 前記判断部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンと、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンとにおいて、それぞれスナップショットの取得を行なった後に再起動処理が行なわれた場合に、
    前記第1の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットと、 前記第2の仮想マシンにおいて前記再起動処理前に取得された前記スナップショットとが前記関係状態であると判断し、
    前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項7または8記載の管理装置。
  10. 前記判断部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記複数の仮想マシンのうち第2の仮想マシンを特定する特定情報が検出されるとともに、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報に、前記第1の仮想マシンを特定する特定情報が検出される場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
    前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の管理装置。
  11. 前記判断部が、
    前記複数のスナップショットのうち、前記複数の仮想マシンのうち第1の仮想マシンにおいて取得されたログ情報と、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたログ情報とに、同一処理に関する情報が検出された場合に、前記第1の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて前記ログ情報取得時に取得されたスナップショットとが前記関係状態であると判断し、
    前記設定部が、前記関係状態であると判断した前記第1の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットと、前記第2の仮想マシンにおいて取得されたスナップショットとに高い前記重要度情報を設定する
    ことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の管理装置。
  12. 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理方法であって、
    前記複数のスナップショット間の関係状態を判断する処理と、
    判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定する処理と、
    前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する処理と
    を備えることを特徴とする、管理方法。
  13. 記憶装置に格納された複数のスナップショットを管理する管理装置のプロセッサに、
    前記複数のスナップショット間の関係状態を判断し、
    判断された前記関係状態に基づき、各スナップショットに対して重要度情報を設定し、
    前記重要度情報が最も低いスナップショットを優先して削除する
    処理を実行させる、管理プログラム。
JP2016007966A 2016-01-19 2016-01-19 管理装置,管理方法および管理プログラム Active JP6642024B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007966A JP6642024B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 管理装置,管理方法および管理プログラム
US15/406,816 US20170206143A1 (en) 2016-01-19 2017-01-16 Management apparatus, management method, and computer-readable recording medium recorded with management program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007966A JP6642024B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 管理装置,管理方法および管理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017129970A true JP2017129970A (ja) 2017-07-27
JP6642024B2 JP6642024B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=59313815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007966A Active JP6642024B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 管理装置,管理方法および管理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20170206143A1 (ja)
JP (1) JP6642024B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017164608A (ja) * 2017-06-30 2017-09-21 株式会社三洋物産 遊技機

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110058962B (zh) * 2018-01-18 2023-05-23 伊姆西Ip控股有限责任公司 确定虚拟机快照的一致性级别的方法、设备和计算机程序产品
US11144233B1 (en) * 2020-03-18 2021-10-12 EMC IP Holding Company LLC Efficiently managing point-in-time copies of data within a primary storage system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017164608A (ja) * 2017-06-30 2017-09-21 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6642024B2 (ja) 2020-02-05
US20170206143A1 (en) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019202728B2 (en) Automated ticket resolution
US11048688B2 (en) Deleting configuration items in a configuration management database
US11392461B2 (en) Method and apparatus for processing information
US20180210807A1 (en) Dynamic tracing using ranking and rating
US9442791B2 (en) Building an intelligent, scalable system dump facility
US8918783B2 (en) Managing virtual computers simultaneously with static and dynamic dependencies
JP6903755B2 (ja) データ統合ジョブ変換
US9292423B1 (en) Monitoring applications for compatibility issues
US20160259631A1 (en) Method and system for realizing software development tasks
US20210406104A1 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer-readable storage medium for storing api use history display program
CN110515679A (zh) 数据采集方法、装置、设备及存储介质
JP6256115B2 (ja) 操作探索プログラム、操作探索方法、および操作探索装置
JP6642024B2 (ja) 管理装置,管理方法および管理プログラム
US10915624B2 (en) Method and apparatus for determining behavior information corresponding to a dangerous file
CN111798161A (zh) 流程配置方法、装置、设备及存储介质
US20130246347A1 (en) Database file groups
US10331436B2 (en) Smart reviews for applications in application stores
US20180219752A1 (en) Graph search in structured query language style query
JP6336919B2 (ja) ソースコードレビュー方法及びそのシステム
US10331421B2 (en) Execution of a composite template to provision a composite of software service instances
US20240143482A1 (en) Systems and methods for providing a timeline view of log information for a client application
CN116360800B (zh) 一种代码分支环境的部署方法、装置及电子设备
JP6369333B2 (ja) ソフトウェア導入判定プログラム、ソフトウェア導入判定方法、およびソフトウェア導入判定装置
JP2017091027A (ja) システム開発支援システム
JP6576873B2 (ja) ジョブネット検証装置及びジョブネット検証方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6642024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150