JP2017129952A - データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017129952A
JP2017129952A JP2016007727A JP2016007727A JP2017129952A JP 2017129952 A JP2017129952 A JP 2017129952A JP 2016007727 A JP2016007727 A JP 2016007727A JP 2016007727 A JP2016007727 A JP 2016007727A JP 2017129952 A JP2017129952 A JP 2017129952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image data
principal component
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016007727A
Other languages
English (en)
Inventor
宜邦 野村
Nobukuni Nomura
宜邦 野村
茂幸 馬場
Shigeyuki Baba
茂幸 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2016007727A priority Critical patent/JP2017129952A/ja
Publication of JP2017129952A publication Critical patent/JP2017129952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】画像データ等の多次元データにおける全ての次元の相関関係に基づくノイズ除去の処理を簡略化する。【解決手段】第1主成分軸生成部と射影部とを備えるデータ処理装置において、第1主成分軸生成部は、多次元の座標により表される複数のデータにおいて多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する。射影部は、複数のデータのうちの注目データを生成された第1主成分軸に射影して複数のデータにおける分散が最大となる方向とは異なる方向の分散を小さくする。【選択図】図7

Description

本技術は、データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法に関する。詳しくは、画像データ等の多次元の座標により表されるデータを扱うデータ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法に関する。
従来、撮像素子により生成された画像データに含まれるノイズを画像データのばらつきと捉え、回帰分析等の統計的処理を適用して、このばらつき成分を除去することによりノイズを除去するデータ処理装置が使用されている。しかし、画像データのような多次元の座標により表されるデータの統計的処理には複雑な処理が必要になるという問題がある。そこで、画像データが赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号により構成される場合に、緑色画像信号と赤色画像信号との間および緑色画像信号と青色画像信号との間のような2次元の座標空間における回帰分析を行うシステムが提案されている。このようなシステムにおいては、2次元の座標空間において処理を行うことにより、以下のように処理の簡略化が行われる。
従来のシステムにおいては、まず、画像データのうちの注目画像データとこの注目画像データの近傍の領域が設定される。次に、この領域に含まれる画像データのうち緑色画像信号および赤色画像信号を選択し、これらが線形の関係にある場合に、回帰直線を算出する。次に、注目画像データを回帰直線上の画像データに変換する。この変換により、注目画像データの緑色画像信号および赤色画像信号のばらつきが除去される。同様に、上述した注目画像データおよび上述の領域に含まれる画像データにおける緑色画像信号および青色画像信号について回帰直線を算出し、注目画像データの変換を行う。これらの手順を全ての画像データに対して実行することにより、画像データの局所的なばらつきが除去され、画像データのノイズが除去される。この際、3次元の座標により表される画像データのノイズ除去を2次元の座標空間において行うことにより、処理に必要となる計算量を削減したシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−311000号公報
上述の従来技術では、赤色画像信号と青色画像信号との間に相関関係を有し、他の色の画像信号の間においては相関関係を有さない場合等、非選択の画像信号において相関関係を有する画像データの場合にノイズを除去できないという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、画像データ等の多次元の座標により表されるデータにおける全ての次元の相関関係に基づくノイズ除去の処理を簡略化することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、多次元の座標により表される複数のデータにおいて上記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、上記複数のデータのうちの注目データを上記生成された第1主成分軸に射影して上記複数のデータにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部とを具備するデータ処理装置およびデータ処理方法である。これにより、複数のデータにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散が小さくなるという作用をもたらす。上記複数のデータのばらつきの縮小が想定される。
また、この第1の側面において、上記複数のデータを帯域毎に分離することにより上記帯域毎のデータである複数の帯域別データを生成する帯域分離部をさらに具備し、上記第1主成分軸生成部は、上記生成された複数の帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける上記第1主成分軸を生成し、上記射影部は、上記帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける注目データを上記帯域別データの上記第1主成分軸に射影してもよい。これにより、複数のデータにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散が帯域毎に小さくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記注目データが上記第1主成分軸に射影された帯域別データを少なくとも1つ含む複数の帯域別データを合成する帯域合成部をさらに具備してもよい。これにより、分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散が小さくなった帯域毎の複数のデータが合成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数のデータの上記分散において相関関係があるか否かの判断を行う判断部をさらに具備し、上記第1主成分軸生成部は、上記判断部における判断の結果に基づいて上記第1主成分軸を生成してもよい。これにより、上記複数のデータの上記分散において相関関係がある場合に上記第1主成分軸が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記判断部は、上記複数のデータから生成した相関係数に基づいて上記判断を行ってもよい。これにより、相関係数に基づいて相関関係があるか否かの判断が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記判断部は、上記生成された相関係数が所定の範囲の値である場合に上記相関関係がないと判断してもよい。これにより、相関係数が所定の範囲の値である場合に相関関係がないと判断されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記判断部において上記相関関係がないと判断された際に上記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部をさらに具備してもよい。これにより、相関関係がないと判断された場合に、平均データが生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部と、上記射影された注目データと上記生成された平均データとを混合する混合部とをさらに具備してもよい。これにより、射影された注目データと生成された平均データとが混合されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記混合部は、上記複数のデータから生成した相関係数に基づいて上記混合を行ってもよい。これにより、複数のデータの相関関係に基づいて混合が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数のデータは、画像を構成する複数の画像データであり、上記第1主成分軸生成部は、上記複数の画像データにおける上記第1主成分軸を生成し、上記射影部は、上記複数の画像データのうちの注目画像データを上記第1主成分軸に射影してもよい。これにより、複数の画像データにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散が小さくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像における上記注目画像データの近傍の画像領域を選択する領域選択部をさらに具備し、上記第1主成分軸生成部は、上記選択された画像領域に含まれる上記複数の画像データにおける上記第1主成分軸を生成してもよい。これにより、選択された画像領域において上記第1主成分軸が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号とにより構成され、上記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号とにより表される座標領域において上記第1主成分軸を生成してもよい。これにより、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号とにより表される座標領域において上記第1主成分軸が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号と白色光に対応する白色画像信号とにより構成され、上記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号と白色画像信号とにより表される座標領域において上記第1主成分軸を生成してもよい。これにより、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号と白色画像信号とにより表される座標領域において上記第1主成分軸が生成されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、多次元の座標により表される複数の画像データを生成する撮像素子と、上記生成された複数の画像データにおいて上記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、上記生成された複数の画像データのうちの注目画像データを上記生成された第1主成分軸に射影して上記生成された複数の画像データにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部とを具備する撮像装置である。これにより、複数のデータにおける分散が最大となる上記方向とは異なる方向の分散が小さくなるという作用をもたらす。
本技術によれば、画像データ等の多次元データにおける全ての次元の相関関係に基づくノイズ除去の処理を簡略化するという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の実施の形態における撮像装置10の構成例を示す図である。 本技術の実施の形態における画像処理部13の構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における帯域分離部210の構成例を示す図である。 本技術の実施の形態における帯域分離の一例を示す図である。 本技術の実施の形態における帯域合成の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。 本技術の実施の形態における主成分分析の一例を示す図である。 本技術の実施の形態における射影の一例を示す図である。 本技術の実施の形態における回帰分析の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態におけるノイズ除去処理の処理手順の一例を示す図である。 本技術の実施の形態における第1主成分軸生成処理(ステップS910)の処理手順の一例を示す図である。 本技術の実施の形態における射影処理(ステップS920)の処理手順の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。 本技術の第4の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態における判断の一例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態におけるノイズ除去処理の処理手順の一例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態の変形例におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。 本技術の第6の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(帯域毎にノイズの除去を行う場合の例)
2.第2の実施の形態(低域画像データにおける主成分分析を省略する場合の例)
3.第3の実施の形態(低い帯域から順に主成分分析および合成を行う場合の例)
4.第4の実施の形態(1つのノイズ除去部および帯域合成部により処理を行う場合の例)
5.第5の実施の形態(領域毎に相関関係があるか否かを判断する場合の例)
6.第6の実施の形態(画像データの帯域毎の分離を省略する場合の例)
7.変形例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成]
図1は、本技術の実施の形態における撮像装置10の構成例を示す図である。この撮像装置10は、レンズ11と、撮像素子12と、画像処理部13と、制御部14と、ストレージ15とを備える。
レンズ11は、撮像素子12に対して光学的に被写体を結像するものである。
撮像素子12は、レンズ11によって結像された光学画像を画像データに変換し、出力するものである。この撮像素子12は、光学画像が結像される面に画像信号を生成する画素が2次元行列状に配置されて構成されている。これらの画素にはカラーフィルタが配置されており、所定の波長の光に対応する画像信号を生成する。本技術の第1の実施の形態における撮像素子12は、赤色光に対応する赤色画素、緑色光に対応する緑色画素および青色光に対応する青色画素の3種の画素により構成されることを想定する。赤色画素、緑色画素および青色画素は、それぞれ赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号を生成して出力する。これらの信号は、撮像素子12に内蔵されたアナログデジタル変換器によりアナログの画像信号からデジタルの画像信号に変換される。撮像素子12は、これらの画像信号を画像データとして出力する。なお、撮像素子12には、CCD(Charge Coupled Device)型またはMOS(Metal Oxide Semiconductor)型の撮像素子を使用することができる。
画像処理部13は、撮像素子12から出力された画像データに対してノイズ除去等の処理を行うものである。また、画像処理部13は、画像データを輝度信号および色差信号により構成される画像データに変換し、制御部14に対して出力する。画像処理部13の構成の詳細については、後述する。
制御部14は、撮像装置10の全体を制御するものである。また、この制御部14は、画像処理部13により出力された画像データのストレージ15への記録の制御をさらに行う。この際、制御部14は、画像データの形式を、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データに変換し、ストレージ15に記録させることができる。
ストレージ15は、画像処理部13により処理された画像データを記録するものである。このストレージ15は、半導体メモリやハードディスク等により構成される。
なお、同図の撮像装置10は、画像データをストレージ15に記録する構成にしているが、この構成に限定されるものではない。例えば、接続された信号線により、画像データを撮像装置10の外部に出力する構成にすることもできる。また、表示装置を備え、画像データを表示させる構成にすることも可能である。
[画像処理部の構成]
図2は、本技術の実施の形態における画像処理部13の構成例を示す図である。この画像処理部13は、デモザイク部100と、データ処理部200と、補正部300と、輝度色差信号変換部400とを備える。
デモザイク部100は、撮像素子12から出力された画像データにおける単色の画像信号に対して不足する他の画像信号を補間し、出力するものである。このデモザイク部100により、1画素当たりの画像信号は赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号の3種に増加する。すなわち、デモザイク部100により、上述の3種の画像信号により構成される画像データが生成される。ここで、1画面分の画像データをフレームと称する。
データ処理部200は、デモザイク部100から出力された画像データに含まれるノイズの除去を行うものである。データ処理部200の構成の詳細については、後述する。
補正部300は、データ処理部200によりノイズが除去された画像データを補正するものである。この補正として、例えば、ホワイトバランス調整やガンマ補正、センサ分光補正を行うことができる。ここで、ホワイトバランス調整は、白い被写体に対する赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号が同じ信号レベルになるように調整する処理である。また、ガンマ補正は、各画像信号をガンマ曲線に沿って補正するものである。センサ分光補正は、各画像信号を撮像素子12の分光特性に応じて補正する処理である。
輝度色差信号変換部400は、補正部300により補正された画像データの赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号を輝度信号および色差信号に変換し、出力するものである。この変換には、公知の変換方法を使用することができる。
画像処理部13は、上述の処理を実行する専用のハードウェアにより構成される方式にすることができる。また、プロセッサとメモリを備え、メモリに搭載されたファームウェアにより上述の処理を実行する構成にすることも可能である。
[データ処理部の構成]
図3は、本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。このデータ処理部200は、帯域分離部210と、画像データ保持部220と、ノイズ除去部#1(230)、#2(240)および#3(250)と、帯域合成部#1(260)および#2(270)とを備える。
帯域分離部210は、画像データを帯域毎に分離し、出力するものである。ここで、分離された帯域毎の画像データを帯域別画像データと称する。本技術の実施の形態においては、分離する帯域として、低域、中域および高域の3つの帯域を想定する。また、低域、中域および高域に対応する帯域別画像データをそれぞれ低域画像データ、中域画像データおよび高域画像データと称する。帯域分離部210の詳細については、後述する。
画像データ保持部220は、帯域分離部210により出力された1フレーム分の帯域別画像データを保持するものである。
ノイズ除去部#1(230)乃至#3(250)は、画像データ保持部220に保持された帯域別画像データのノイズを除去するものである。このノイズ除去部#1(230)乃至#3(250)は、帯域別画像データに対して主成分分析を行い、ノイズを除去する。ここで、主成分分析とは、多変量のデータに対して分散の方向が大きい方向に新たな座標軸である主成分軸を生成し、複数のデータをこの主成分軸上のデータとして表すことにより、データの変数を削減する分析方法である。本技術の実施の形態では、画像データに対して赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号とにより表される座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する。そして、画像データをこの第1主成分軸上のデータに変換することにより、複数の画像データのばらつきを除去する。これにより、画像データのノイズを除去することができる。なお、このようなデータ変換によるノイズの除去は、複数の画像データに線形の相関関係がある場合に行うことができる。また、線形の相関関係がある場合、第1主成分軸上[0]への変換のみで充分なノイズ除去効果を得ることができる。このため、第2以降の主成分軸を求める必要がなく、高速に処理することができる。
第1主成分軸の生成には、公知の方法を使用することができる。本技術の実施の形態では、画像データの分散共分散行列を算出し、この分散共分散行列からべき乗法により第1主成分軸を生成する方式を採用する。後述するように、主成分分析は、フレームにおける選択された画像領域である選択領域に対して行われる。
また、同図のノイズ除去部#1(230)、#2(240)および#3(250)は、それぞれ低域画像データ、中域画像データおよび高域画像データに対してノイズの除去を行う。ノイズ除去部#1(230)乃至#3(250)の構成の詳細については後述する。
帯域合成部#1(260)および#2(270)は、複数の帯域別画像データを合成するものである。この帯域合成部#1(260)等は、ノイズ除去部#1(230)乃至#3(250)によりノイズが除去された帯域別画像データを少なくとも1つ含む複数の帯域別画像データの合成を行う。帯域別画像データの合成の詳細については後述する。
[帯域分離部の構成]
図4は、本技術の第1の実施の形態における帯域分離部210の構成例を示す図である。この帯域分離部210は、分離部#1(211)および#2(212)を備える。
分離部#1(211)および#2(212)は、入力された画像データを低い帯域の画像データと高い帯域の画像データとに分離するものである。まず、分離部#1(211)が帯域分離部210に入力された画像データを中低帯域画像データと高域画像データとに分離する。ここで、中低帯域画像データとは、高い帯域の成分が除去された画像データである。次に、分離部#2(212)が分離部#1(211)により分離された中低帯域画像データを低域画像データと中域画像データとに分離する。帯域の分離は、公知の方法、例えば、ラプラシアンピラミッド法により行うことができる。
[帯域分離方法]
図5は、本技術の実施の形態における帯域分離の一例を示す図である。分離部#1(211)を例に挙げて帯域分離方法を説明する。同図に記載された円は画像データを表しており、同図はこれらの画像データが2次元に配置されてフレームが構成される例を想定したものである。まず、入力画像データの縮小が行われる。これは、例えば、画像データの解像度を1/2にすることにより行うことができる。次に、縮小された画像データの拡大が行われる。これは、例えば、画像データの解像度を2倍にすることにより行うことができる。同図のように、縮小および拡大が行われた画像は、元の画像と比較して、画像のエッジ部分がぼやけた画像になる。次に、入力画像データからの拡大された画像信号の減算が行われる。この減算は、それぞれの画像データのうち対応する画像信号同士の減算をそれぞれ行うことにより実行することができる。この減算により、高域画像データが生成される。同図の高域画像データは、負の値を表現するため所定のオフセットが付加されたものである。なお、縮小された画像データは、中低帯域画像データに該当する。このように、分離部#1(211)等において帯域分離を行うことができる。なお、同図に表したように、[0]画像データの縦横の画素数を1/2にして画像データの縮小を行った場合には、フレームの画素数が1/4に削減される。
なお、上述のデータ処理部200は画像データを低域、中域および高域の3つの領域に分離してノイズ除去を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、画像データを低域および高域の2つの帯域に分離することもできる。また、低域、中低域、中高域および高域の4つの帯域に分離することも可能である。
[帯域合成方法]
図6は、本技術の実施の形態における帯域合成の一例を示す図である。帯域合成部#2(270)を例に挙げて帯域合成方法を説明する。まず、中低帯域画像データの拡大が行われる。これは、例えば、画像データの解像度を2倍にすることにより行うことができる。次に、拡大された画像データと高域画像データとの加算が行われる。これにより、帯域合成部#2(270)等において画像データの合成を行うことができる。
[ノイズ除去部の構成]
図7は、本技術の第1の実施の形態におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。このノイズ除去部230は、領域選択部231と、分散共分散行列生成部233と、第1主成分軸生成部234と、射影部235と、保持部236とを備える。
領域選択部231は、画像データ保持部220に保持された帯域別画像データにおける注目画像データsとこの注目画像データの近傍の画像領域とを選択するものである。ここで、注目画像データとは、ノイズ除去部230におけるノイズの除去処理の対象となる画像データであり、フレームにおける1画素分の画像データである。また、選択された画像領域に含まれる画像データのうち注目画像データを除く画像データを選択画像データと称する。この選択画像データは、フレームにおける注目画像データの近傍の画像領域に配置された画像データとなる。領域選択部231により選択される画像領域は、例えば、7画素×7画素のサイズの画像領域にすることができる。この場合、選択画像データには、当該領域の画像データのうち注目画像データを除く48の画像データが該当する。領域選択部231は、選択した注目画像データsおよび選択画像データを分散共分散行列生成部233に対して出力する。
分散共分散行列生成部233は、領域選択部231により選択された注目画像データsおよび選択画像データの分散共分散行列を生成するものである。前述のように、画像データは、赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号の3つの画像信号により構成される。すなわち、画像データは3次元のデータであるため、分散共分散行列は、次式に示すように、3行3列の行列になる。
Figure 2017129952
ただし、Aは分散共分散行列を表す。また、Srr、SggおよびSbbは、それぞれ赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号における分散を表す。また、Srgは、赤色画像信号および緑色画像信号の共分散を表す。また、Srbは、赤色画像信号および青色画像信号の共分散を表す。Sgbは、緑色画像信号および青色画像信号の共分散を表す。また、これら分散および共分散を計算する際には、注目画像データと選択画像データの空間的な距離を考慮して、注目画像データに近いものほど大きな重みを付けて生成された重み付分散および重み付共分散を計算することもできる。
第1主成分軸生成部234は、第1主成分軸を生成するものである。この第1主成分軸生成部234は、分散共分散行列生成部233により生成された分散共分散行列Aに基づいて第1主成分軸と同じ方向の単位ベクトルである固有ベクトルyを生成し、第1主成分軸として出力する。この固有ベクトルyは、べき乗法により生成することができる。具体的には、次のように固有ベクトルyを生成する。まず、適当な初期ベクトルx(0)を生成する。次に、分散共分散行列Aと初期ベクトルx(0)との積を算出し、正規化して新たなベクトルであるx(1)を生成する。これらをベクトルxが収束するまで繰返し行う。収束後のベクトルxが固有ベクトルyとして出力される。
射影部235は、第1主成分軸生成部234により生成された第1主成分軸に注目画像データsを射影することにより、注目画像データsを第1主成分軸上の画像データs'に変換するものである。ここで、画像データs'は、注目画像データsから第1主成分軸に下ろした垂線の足に該当する画像データである。この画像データs'と注目画像データsとの間の距離は、第1主成分軸と注目画像データsとの間の最短距離となる。射影の手順の詳細については、後述する。
保持部236は、射影部235により変換された1フレームの画像データを保持するものである。この保持部236に保持された画像データは、帯域合成部#1(260)および#2(270)において合成処理が実行される際に、帯域合成部#1(260)等に対して出力される。
[主成分分析]
図8は、本技術の実施の形態における主成分分析の一例を示す図である。同図は、赤色画像信号R、緑色画像信号Gおよび青色画像信号Bの大きさを座標軸に対応させた座標領域における画像データの主成分分析を表したものである。同図の黒丸は注目画像データ501を表し、白抜き丸は選択画像データ502を表す。主成分分析では、注目画像データ501および選択画像データ502の分散が最大となる方向に新たな座標軸である第1主成分軸511を設定する。そして、注目画像データ501を第1主成分軸511上に移動させる。すると、分散が最大となる方向とは異なる方向の分散を小さくすることができる。すなわち、注目画像データ501における座標軸512に平行な成分である画像データのばらつきが削除される。ここで、座標軸512は、第1主成分軸512に垂直な主成分軸であり、後述する第2主成分軸に該当する。これにより、画像データのノイズを削除することができる。
なお、3つの次元を有する画像データの主成分分析においては、第1主成分軸以外の主成分軸である第2主成分軸および第3主成分軸を算出することも可能である。しかし、本技術の実施の形態では、第1主成分軸のみを算出し、これに基づいて画像データのばらつきの除去を行っている。これにより、主成分軸の算出に要する処理を簡略化することができる。
本技術の実施の形態においては、画像データの帯域毎に主成分分析を行う。前述のように、分離部#1(211)等において画像データの縮小が行われるため、領域選択部231において7画素×7画素の画像領域を選択した場合、中域画像データは、14画素×14画素に相当する範囲に対して主成分分析が行われることとなる。また、低域画像データにおいては、28画素×28画素に相当する範囲に対して主成分分析が行われる。このように、帯域毎に分離された画像データに対して主成分分析を行うことにより、帯域毎に異なる範囲の画像データに対して主成分分析を行うことができる。例えば、周波数が低い低域画像データにおいては、より広い範囲の画像データに対して主成分分析を行うことができる。これにより、低域におけるノイズ除去能力を向上させることができる。また、処理に要する時間は、7画素×7画素の画像データの処理時間と同等であるため、処理に要する時間を削減することができる。
また、どのような帯域であっても比較的狭い範囲(7画素×7画素)の画像領域を選択して主成分分析を行うことで、データの線形相関を高めると同時に、処理に要する時間を削減することができる。
[射影]
図9は、本技術の実施の形態における射影の一例を示す図である。同図は、射影部235における射影の様子を表したものである。注目画像データsの射影は、次のように行う。まず、注目画像データs(501)および選択画像データ502の平均値m(503)を算出する。すると、同図の第1主成分軸511は、平均値m(503)を通り固有ベクトルyに平行な直線として表すことができる。次に、注目画像データsを通り第1主成分軸511に垂直な直線と第1主成分軸511との交点の画像データs'を算出する。これは、次式に基づいて行うことができる。
w =s−m
s'=(w,y)×y+m
ただし、wは、平均値mから注目画像データsに向かうベクトルを表す。また、(w,y)は、ベクトルwと固有ベクトルyとの内積を表す。この射影により、注目画像データsは、第1主成分軸511との距離が最短となる位置の画像データs'に変換される。
なお、主成分分析と同様なノイズ除去方法として回帰分析を使用したノイズ除去方法を使用することもできる。これは、画像データから回帰直線を生成し、画像データを回帰直線上の画像データに変換することにより画像データのばらつきを除去してノイズを除去する方法である。この回帰分析について、図面を参照して説明する。
[回帰分析]
図10は、本技術の実施の形態における回帰分析の一例を示す図である。便宜上、同図においては、2次元の座標空間における回帰分析を想定する。同図におけるaは、緑色画像信号Gおよび青色画像信号Bの大きさを座標軸に対応させた座標領域における画像データの回帰分析を表したものである。図8において説明した主成分分析と同様に、同図の黒丸は注目画像データ501を表し、白抜き丸は選択画像データ502を表す。回帰分析によるノイズの除去は、注目画像データ501を回帰直線514上に移動させることにより行うことができる。同図におけるbは、この様子を表したものである。注目画像データs(501)は、回帰直線514上の画像データs''(505)に変換される。この画像データs''(505)は、注目画像データs(501)を座標軸Bに平行な方向に回帰直線514まで移動させたものである。これにより、画像データのばらつきを除去することができ、ノイズを除去することができる。
図8において説明した第1主成分軸511と同様に、回帰直線514は、画像データとの距離の差を最小にする直線として生成される。しかし、距離の評価方法において、両者の生成方法は異なっている。第1主成分軸511は、この第1主成分軸511に垂直な方向、すなわち第2主成分軸512の方向に距離が評価されて、生成される。一方、回帰直線514は、座標軸Bの方向に距離が評価されて、生成される。このため、第1主成分軸511と回帰直線514とは、異なる直線になる。
データを信号成分とノイズ成分とに分けて考えた場合、画像データを始めとして、多くのデータでは、信号成分とノイズ成分とは略無相関である。主成分分析は、与えられたデータの軸を軸間でデータが無相関になるような軸に変換する手法である。このため、信号成分とノイズ成分とが無相関なデータに対して主成分分析を適用すると、データの軸が信号成分を表す主成分軸とノイズ成分を表す主成分軸とに変換される。また、データの線形相関を利用するということは、信号成分がノイズ成分よりも優位であることを示しており、第1主成分軸が信号成分を表すことになる。
すなわち、第1主成分軸511が画像データの信号成分を表し、第2主成分軸512に平行な成分がノイズを表すこととなる。図9において説明した射影を行うことにより、信号成分に影響を及ぼすことなく、このノイズのみを除去することができる。一方、回帰直線514へのデータの射影は第1主成分軸511とは異なる直線に対して異なる方向に射影することから、ノイズ成分の除去と同時にデータ成分に変化を生じる。このように、主成分分析によるノイズの除去処理はノイズの除去に伴う信号の劣化を生じないため、回帰分析によるノイズの除去処理と比較して、画像データの再現性を向上させることができる。
[ノイズ除去処理]
図11は、本技術の第1の実施の形態におけるノイズ除去処理の処理手順の一例を示す図である。同図は、ノイズ除去部#1(230)等におけるノイズ除去の処理手順を表したものである。対応する帯域が異なることを除いて、ノイズ除去部#1(230)乃至#3(240)において同じ処理が実行される。ノイズ除去部#1(230)を例に挙げて説明する。低域画像データが画像データ保持部220に保持されると、本処理が開始される。まず、領域選択部231が画像データ保持部220に保持された低域の画像データの中から注目画像データsおよび領域を選択し(ステップS901)、注目画像データsおよび選択画像データを出力する。次に、ノイズ除去部230は、第1主成分軸生成処理を実行する(ステップS910)。次に、ノイズ除去部230は、射影の処理を実行する(ステップS920)。次に、ノイズ除去部230は、未処理の画像データが存在するか否かについて判断する(ステップS904)。その結果、未処理の画像データが存在する場合には(ステップS904:Yes)、ノイズ除去部230は、ステップS901からの処理を再度実行する。一方、画像データ保持部220に保持された全ての低域画像データについて処理が行われた場合には(ステップS904:No)、ノイズ除去部230は、ノイズ除去処理を終了する。
[第1主成分軸生成処理]
図12は、本技術の実施の形態における第1主成分軸生成処理(ステップS910)の処理手順の一例を示す図である。この処理は、図11において説明した第1主成分軸生成処理(ステップS910)に対応する処理である。注目画像データsおよび選択画像データが領域選択部231から出力されると、本処理が実行される。まず、分散共分散行列生成部233が出力された注目画像データsおよび選択画像データから分散共分散行列Aを生成する(ステップS911)。次に、第1主成分軸生成部234が、初期ベクトルx(x)を生成する(ステップS912)。この初期ベクトルには、例えば、R、GおよびBの値が全て値「1」のベクトルを使用することができる。次に、第1主成分軸生成部234が、分散共分散行列Aとベクトルx(x)との乗算を行い、新たなベクトルx(n+1)を算出する(ステップS913)。次に、第1主成分軸生成部234がベクトルx(n+1)を正規化する(ステップS914)。これは、ベクトルx(n+1)の大きさ(ノルム)を値「1」にすることにより行うことができる。
次に、第1主成分軸生成部234は、x(n)と正規化されたx(n+1)との差分が所定の値以下であるか否かについて判断する(ステップS915)。これにより、ループ状に実行される処理(ステップS913およびS914)においてx(n+1)が収束したか否かを判断することができる。x(n)と正規化されたx(n+1)との差分が所定の値を超える場合は(ステップS915:No)、第1主成分軸生成部234は、ベクトルx(x)を更新する。すなわち、正規化されたx(n+1)を新たなx(n)とし(ステップS916)、再度ステップS913からの処理を行う。一方、x(n)と正規化されたx(n+1)との差分が所定の値以下の場合には(ステップS915:Yes)、第1主成分軸生成部234は、正規化されたx(n+1)を固有ベクトルyとして出力し、第1主成分軸生成処理を終了する。
[射影処理]
図13は、本技術の実施の形態における射影処理(ステップS920)の処理手順の一例を示す図である。この処理は、図7において説明した射影処理(ステップS920)に対応する処理である。射影部235に固有ベクトルyが入力されることより、本処理が実行される。まず、射影部235は、注目画像データsおよび選択画像データの平均値mを算出する(ステップS921)。次に、射影部235は、注目画像データsを第1主成分軸上の画像データs'に変換する(ステップS922)。この変換は、図6において説明した方法を使用することができる。その後、射影部235は、射影処理を終了する。
上述のように、第1主成分軸を生成し、この第1主成分軸に注目画像データを射影することにより、複数の画像データに含まれるノイズを除去することができる。なお、本技術の実施の形態はこの例に限られるものではなく、画像データ以外のデータにおけるノイズの除去にも適用することができる。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号からなる3次元の座標領域において第1主成分軸を生成し、画像データを第1主成分軸に射影することにより、画像データのノイズの除去を行うことができる。これにより、画像データにおける全ての次元の相関関係に基づくノイズ除去の処理を簡易に行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、全ての帯域において主成分分析を行っていた。これに対し本技術の第2の実施の形態では、低域の画像データにおける主成分分析を省略する。これにより、ノイズ除去処理を簡略化することができる。
[ノイズ除去部の構成]
図14は、本技術の第2の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。このデータ処理部200は、図3において説明したデータ処理部200と比べて、ノイズ除去部#1(230)を備える必要はない。また、帯域合成部#1(260)は、画像データ保持部220に保持された低域画像データとノイズ除去部#2(240)によりノイズが除去された中域画像データとの合成を行う点で、図3において説明したデータ処理部200と異なる。
低い周波数成分のノイズが少ない画像の場合には、低域画像データにおける主成分分析によるノイズの除去を省略することができる。同図のデータ処理部200では、低域画像データの主成分分析によるノイズの除去を省略している。
これ以外のデータ処理部200および撮像装置10の構成は本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200および撮像装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、低域画像データにおけるノイズの除去を省略することにより、ノイズ除去の処理を簡易に行うことができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、全ての帯域において主成分分析よるノイズの除去を行った後に、ノイズが除去された画像データを合成していた。これに対し本技術の第3の実施の形態では、低い帯域の画像データから順にノイズ除去と隣接する帯域の画像データとの合成を行う。これにより、ノイズ除去能力を向上させることができる。
[ノイズ除去部の構成]
図15は、本技術の第3の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。同図において、帯域合成部#1(260)は、ノイズ除去部#1(230)によりノイズが除去された低域画像データと画像データ保持部220に保持された中域画像データとを合成して中低帯域画像データを生成する。ノイズ除去部#2(240)は、帯域合成部#1(260)により合成された中低帯域画像データに対してノイズ除去を行う。帯域合成部#2(270)は、ノイズ除去部#2(240)によりノイズが除去された中低帯域画像データと画像データ保持部220に保持された高域画像データとを合成する。ノイズ除去部#3(250)は、帯域合成部#2(270)により合成された画像データに対してノイズ除去を行う。
これ以外のデータ処理部200および撮像装置10の構成は本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200および撮像装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、低域および中域画像データに対して複数回のノイズ除去が行われるため、これらの帯域におけるノイズ除去能力を向上させることができる。
[変形例]
上述の第3の実施の形態では、低い帯域の画像データから順にノイズ除去を行っていたが、高い帯域の画像データから順にノイズ除去を行ってもよい。これにより、中域および高域画像データにおけるノイズ除去能力を向上させることができる。
[ノイズ除去部の構成]
図16は、本技術の第3の実施の形態の変形例におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。同図のデータ処理部200は、帯域分離部210の代わりに分離部#1(211)および#2(212)を備える。また、画像データ保持部220の代わりに画像データ保持部#1(221)および#2(222)を備える。これらの点で、同図のデータ処理部200は、図15において説明したデータ処理部200と異なる。
ノイズ除去部#3(250)は、デモザイク部100から出力された画像データのノイズ除去を行う。分離部#1(211)は、ノイズ除去部#3(250)によりノイズが除去された画像データを高域画像データおよび中低帯域画像データに分離する。画像データ保持部#1(221)は、分離部#1(211)により分離された高域画像データを保持する。ノイズ除去部#2(240)は、分離部#1(211)により分離された中低帯域画像データのノイズを除去する。分離部#2(212)は、ノイズ除去部#2(240)によりノイズが除去された中低帯域画像データを中域画像データおよび低域画像データに分離する。画像データ保持部#2(222)は、分離部#2(212)により分離された中域画像データを保持する。ノイズ除去部#1(230)は、分離部#2(212)により分離された低域画像データのノイズを除去する。帯域合成部#1(260)は、ノイズ除去部#1(230)によりノイズが除去された低域画像データと画像データ保持部#2(222)に保持された中域画像データとを合成する。帯域合成部#2(270)は、帯域合成部#1(260)により合成された中低帯域画像データと画像データ保持部#1(221)に保持された高域画像データとを合成する。
このように、本技術の第3の実施の形態の変形例によれば、低域および中域画像データに対して複数回のノイズ除去が行われるため、これらの帯域におけるノイズ除去能力を向上させることができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第3の実施の形態では、それぞれ複数のノイズ除去部および帯域合成部を備え、ノイズの除去を行っていた。これに対し本技術の第4の実施の形態では、1つのノイズ除去部および帯域合成部によりノイズの除去を行う。これにより、データ処理部200の構成を簡略化することができる。
[ノイズ除去部の構成]
図17は、本技術の第4の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。このデータ処理部200は、帯域分離部210と、画像データ保持部220と、画像データ選択部#1(280)および#2(290)と、ノイズ除去部230と、帯域合成部260とを備える。
画像データ選択部#1(280)は、画像データ保持部220に保持された低域画像データと帯域合成部260により合成された画像データとを選択し、出力するものである。また、画像データ選択部#2(290)は、画像データ保持部220に保持された中域画像データと高域画像データとを選択し、出力するものである。
ノイズ除去部230は、画像データ選択部#1(280)により出力された画像データに対してノイズ除去を行う。また、帯域合成部260は、ノイズ除去部230によりノイズが除去された画像データと画像データ選択部#2(290)により出力された画像データとを合成する。
同図のデータ処理部200は、次のようにノイズの除去を行う。まず、帯域分離部210により帯域毎に分離されて画像データ保持部220に保持された画像データのうち、低域画像データが画像データ選択部#1(280)により選択されて、ノイズ除去部230に対して出力される。ノイズ除去部230は、出力された低域画像データに対してノイズ除去を行う。これと平行して画像データ選択部#2(290)が画像データ保持部220に保持された中域画像データを選択し、帯域合成部260に対して出力する。帯域合成部260は、ノイズ除去部230によりノイズが除去された低域画像データと画像データ選択部#2(290)により選択された中域画像データとを合成する。これにより、中低帯域画像データが生成される。
次に、画像データ選択部#1(280)が帯域合成部260により合成された中低帯域画像データを選択し、ノイズ除去部230に対して出力する。ノイズ除去部230は、出力された中低帯域画像データに対してノイズの除去を行う。また、画像データ選択部#2(290)は、画像データ保持部220に保持された高域画像データを選択し、帯域合成部260に対して出力する。帯域合成部260は、ノイズ除去部230によりノイズが除去された中低帯域画像データと画像データ選択部#2(290)により選択された高域画像データとを合成する。次に、画像データ選択部#1(280)が帯域合成部260により合成された画像データを選択し、ノイズ除去部230に対して出力する。ノイズ除去部230は、出力された画像データに対してノイズの除去を行う。これにより、ノイズが除去された画像データが生成される。
このように、同図のデータ処理部200は、画像データ選択部#1(280)がノイズ除去処理前の帯域別画像データまたはノイズ除去処理後の帯域別画像データの何れかを選択してノイズ除去部230に対して出力する。これにより、1つのノイズ除去部230および帯域合成部260に対してノイズ除去および帯域合成が行われた帯域別画像データが繰り返し入力され、低い帯域から順にノイズ除去および合成の処理が行われる。これにより、図15において説明したデータ処理部200と同様の処理を1つのノイズ除去部230および帯域合成部260により実行することができる。
これ以外のデータ処理部200および撮像装置10の構成は本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200および撮像装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、複数の帯域における画像データの処理を1つのノイズ除去部230および帯域合成部260により行うため、ノイズ除去部および帯域合成部を削減することができる。これにより、データ処理部200の構成の簡略化が可能となる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、選択された画像領域の画像データに対して、常に主成分分析によるノイズの除去を行っていた。これに対し本技術の第5の実施の形態では、選択された画像領域の複数の画像データについて相関関係があるか否かを判断し、相関関係がない場合には、他の方法によるノイズ除去を行う。これにより、画像データの状態に合わせてノイズ除去方法を選択することができ、ノイズ除去能力を向上させることができる。
[ノイズ除去部の構成]
図18は、本技術の第5の実施の形態におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。このノイズ除去部230は、判断部232および平均データ生成部237をさらに備える点で、図7において説明したノイズ除去部230と異なっている。
判断部232は、領域選択部231により選択された領域に含まれる注目画像データおよび選択画像データについて、相関関係があるか否かの判断を行うものである。相関関係があると判断した場合には、判断部232は、注目画像データおよび選択画像データを分散共分散行列生成部233に対して出力する。一方、判断部232において相関関係がないと判断された場合には、ノイズ除去部230は、当該注目画像データおよび選択画像データに対して他のノイズ除去方法を実行する。この他のノイズ除去方法として、例えば、注目画像データおよび選択画像データの平均である平均データを生成することによりノイズを除去する方法を使用することができる。
平均データ生成部237は、注目画像データおよび選択画像データから平均データを生成するものである。判断部232において相関関係がないと判断された場合、判断部232は、注目画像データおよび選択画像データを平均データ生成部237に対して出力する。平均データ生成部237は、これらの画像データから平均データを生成し、ノイズが除去された画像データとして保持部236に対して出力する。
[判断方法]
図19は、本技術の第5の実施の形態における判断の一例を示す図である。同図は、赤色画像信号R、緑色画像信号Gおよび青色画像信号Bによる3次元座標領域における複数の画像データの分散を表したものである。図8において説明した画像データとは異なり、同図の画像データには、相関関係がない。このように相関関係がないかまたは非常に弱い相関関係が存在する場合には、判断部232は、相関関係がないと判断する。判断部232は、例えば、画像データの相関係数を算出し、この算出した相関係数に基づいて判断を行うことができる。具体的には、相関係数が所定の範囲、例えば、−0.2乃至0.2の範囲の値である場合に相関関係がないと判断することができる。このような場合には、同図の平均データ(平均値m)を生成することにより、ノイズの除去を行うことができる。
[主成分分析処理]
図20は、本技術の第5の実施の形態におけるノイズ除去処理の処理手順の一例を示す図である。ノイズ除去部#1(230)を例に挙げて説明する。まず、領域選択部231が画像データ保持部220に保持された低域の画像データの中から注目画像データsおよび領域を選択し(ステップS951)、注目画像データsおよび選択画像データを出力する。次に、判断部232が注目画像データsおよび選択画像データから相関係数を算出し、この相関係数が所定の範囲の値であるか否かについて判断する(ステップS952)。相関係数が所定の範囲の値でない場合には(ステップS952:No)、第1主成分軸生成の処理(ステップS910)および射影の処理(ステップS920)が行われる。その後、ノイズ除去部230は、ステップS954の処理に移行する。ステップS952において、相関係数が所定の範囲の値である場合には(ステップS952:Yes)、平均データ生成部237が平均データを生成する(ステップS953)。その後、ノイズ除去部230は、ステップS954の処理に移行する。
ステップS954において、ノイズ除去部230は、未処理の画像データが存在するか否かについて判断する(ステップS954)。未処理の画像データが存在する場合には(ステップS954:Yes)、ノイズ除去部230は、ステップS951からの処理を再度実行する。一方、未処理の画像データが存在しない場合には(ステップS954:No)、ノイズ除去部230は、ノイズ除去処理を終了する。
これ以外のデータ処理部200および撮像装置10の構成は本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200および撮像装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本技術の第5の実施の形態は、選択した画像領域の画像データについて相関関係があるか否かについて判断を行う。相関関係がないと判断された場合には、主成分分析に代えて平均データの生成を行うことにより、ノイズの除去を行う。これにより、画像領域毎に最適なノイズ除去方法を使用することができ、ノイズ除去能力を向上させることができる。
[変形例]
上述の第5の実施の形態では、画像データに相関関係がない場合に主成分分析によるノイズ除去に代えて平均データの算出によるノイズの除去を行っていたが、主成分分析によるノイズ除去後の画像データと平均データとを混合してもよい。領域毎に異なるノイズ除去が行われた際に、これら領域の境界における画質の低下を防止することができるためである。
[ノイズ除去部の構成]
図21は、本技術の第5の実施の形態の変形例におけるノイズ除去部230の構成例を示す図である。このノイズ除去部230は、図18において説明したノイズ除去部230と比較して、判断部232を備える必要はない。また、混合部238をさらに備える点で、図18において説明したノイズ除去部230と異なっている。
混合部238は、射影部235から出力された注目画像データと平均データ生成部237から出力された平均データとを混合するものである。すなわち、混合部238は、主成分分析によりノイズが除去された画像データと平均データとの混合を行う。混合された画像データは、保持部236に保持される。この混合は、次式に基づいて行うことができる。
b=α×n+(1−α)×m
ただし、bは混合後の画像データを表す。また、mおよびnは、それぞれ平均データおよび主成分分析によりノイズが除去された画像データを表す。また、αは混合比率を表す。この混合比率αは、次式に基づいて算出することができる。
Figure 2017129952
ただし、Cは、選択された領域における注目画像データおよび選択画像データの相関行列を表す。図7において説明した分散共分散行列と同様に、相関行列Cは、3行3列の行列になる。r12、r13、r21、r23、r31およびr32は、相関行列Cの要素を表す。同様に、rijは相関行列Cの要素を表す。ここで、iおよびjは、相関行列Cの要素を識別する番号を表す。また、sおよびtは、所定の係数を表す。min()は、括弧内の要素のうち小さいほうを返す演算を表す。このように、同図の混合部238は、選択された領域における注目画像データおよび選択画像データの相関係数に基づいて混合比率αを算出し、混合を行う。
これにより、領域選択部231により選択された領域に含まれる注目画像データおよび選択画像データの相関関係がない場合や非常に弱い相関関係がある場合に、平均データの比率を高めて混合を行うことができる。このような混合を行うことにより、選択された領域の境界部分における画質の低下を防止することができる。
このように、本技術の第5の実施の形態の変形例によれば、主成分分析によるノイズ除去後の画像データと平均データとを混合してノイズ除去を行うことにより、画質の低下を防止することができる。
<6.第6の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、画像データを帯域毎に分離して主成分分析によるノイズの除去を行っていた。これに対し本技術の第6の実施の形態では、画像データの帯域毎の分離処理を省略し、主成分分析によるノイズの除去を行う。これにより、ノイズ除去部200の構成を簡略化することができる。
[ノイズ除去部の構成]
図22は、本技術の第6の実施の形態におけるデータ処理部200の構成例を示す図である。このデータ処理部200は、画像データ保持部220と、ノイズ除去部230とを備える。
画像データ保持部220は、入力された1フレームの画像データを保持するものである。ノイズ除去部は、画像データ保持部220に保持された画像データに対して主成分分析によるノイズの除去を行うものである。なお、このノイズ除去部230は、保持部236を備える必要はない。帯域合成部#1(260)等による帯域別画像信号の合成を行わないためである。このように、同図のデータ処理部200は、図3において説明したデータ処理部200と比較して、帯域分離部210等を削減することができる。
これ以外のデータ処理部200および撮像装置10の構成は本技術の第1の実施の形態におけるデータ処理部200および撮像装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本技術の第6の実施の形態によれば、帯域毎のノイズ除去処理に代えて、全ての帯域の画像データを対象にしたノイズ除去を行うことにより、データ処理部200の構成を簡略化することができる。
<7.変形例>
上述の第1の実施の形態では、赤色画像信号、緑色画像信号および青色画像信号により構成される画像データに対して3次元の座標領域における主成分分析を行っていた。これに対し、赤色画像信号、緑色画像信号、青色画像信号および白色画像信号により構成される画像データに対して4次元の座標領域における主成分分析を行ってもよい。次元が増えた場合においても同様に、第1主成分軸の生成および射影を行い、ノイズを除去することが可能なためである。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)多次元の座標により表される複数のデータにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、
前記複数のデータのうちの注目データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記複数のデータにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部と
を具備するデータ処理装置。
(2)前記複数のデータを帯域毎に分離することにより前記帯域毎のデータである複数の帯域別データを生成する帯域分離部をさらに具備し、
前記第1主成分軸生成部は、前記生成された複数の帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける前記第1主成分軸を生成し、
前記射影部は、前記帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける注目データを前記帯域別データの前記第1主成分軸に射影する
前記(1)に記載のデータ処理装置。
(3)前記注目データが前記第1主成分軸に射影された帯域別データを少なくとも1つ含む複数の帯域別データを合成する帯域合成部をさらに具備する前記(2)に記載のデータ処理装置。
(4)前記複数のデータの前記分散において相関関係があるか否かの判断を行う判断部をさらに具備し、
前記第1主成分軸生成部は、前記判断部における判断の結果に基づいて前記第1主成分軸を生成する
前記(1)から(3)のいずれかに記載のデータ処理装置。
(5)前記判断部は、前記複数のデータから生成した相関係数に基づいて前記判断を行う前記(4)に記載のデータ処理装置。
(6)前記判断部は、前記生成された相関係数が所定の範囲の値である場合に前記相関関係がないと判断する前記(5)に記載のデータ処理装置。
(7)前記判断部において前記相関関係がないと判断された際に前記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部をさらに具備する前記(4)から(6)のいずれかに記載のデータ処理装置。
(8)前記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部と、
前記射影された注目データと前記生成された平均データとを混合する混合部と
をさらに具備する前記(1)に記載のデータ処理装置。
(9)前記混合部は、前記複数のデータから生成した相関係数に基づいて前記混合を行う前記(8)に記載のデータ処理装置。
(10)前記複数のデータは、画像を構成する複数の画像データであり、
前記第1主成分軸生成部は、前記複数の画像データにおける前記第1主成分軸を生成し、
前記射影部は、前記複数の画像データのうちの注目画像データを前記第1主成分軸に射影する
前記(1)に記載のデータ処理装置。
(11)前記画像における前記注目画像データの近傍の画像領域を選択する領域選択部をさらに具備し、
前記第1主成分軸生成部は、前記選択された画像領域に含まれる前記複数の画像データにおける前記第1主成分軸を生成する
前記(10)に記載のデータ処理装置。
(12)前記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号とにより構成され、
前記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号とにより表される座標領域において前記第1主成分軸を生成する
前記(10)に記載のデータ処理装置。
(13)前記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号と白色光に対応する白色画像信号とにより構成され、
前記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号と白色画像信号とにより表される座標領域において前記第1主成分軸を生成する
前記(10)に記載のデータ処理装置。
(14)多次元の座標により表される複数の画像データを生成する撮像素子と、
前記生成された複数の画像データにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、
前記生成された複数の画像データのうちの注目画像データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記生成された複数の画像データにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部と
を具備する撮像装置。
(15)多次元の座標により表される複数のデータにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成手順と、
前記複数のデータのうちの注目データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記複数のデータにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影手順と
を具備するデータ処理方法。
10 撮像装置
11 レンズ
12 撮像素子
13 画像処理部
14 制御部
15 ストレージ
100 デモザイク部
200 データ処理部
210 帯域分離部
211、212 分離部
220〜222 画像データ保持部
230、240、250 ノイズ除去部
231 領域選択部
232 判断部
233 分散共分散行列生成部
234 第1主成分軸生成部
235 射影部
236 保持部
237 平均データ生成部
238 混合部
260、270 帯域合成部
280、290 画像データ選択部
300 補正部
400 輝度色差信号変換部

Claims (15)

  1. 多次元の座標により表される複数のデータにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、
    前記複数のデータのうちの注目データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記複数のデータにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部と
    を具備するデータ処理装置。
  2. 前記複数のデータを帯域毎に分離することにより前記帯域毎のデータである複数の帯域別データを生成する帯域分離部をさらに具備し、
    前記第1主成分軸生成部は、前記生成された複数の帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける前記第1主成分軸を生成し、
    前記射影部は、前記帯域別データのうちの1つの帯域別データにおける注目データを前記帯域別データの前記第1主成分軸に射影する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 前記注目データが前記第1主成分軸に射影された帯域別データを少なくとも1つ含む複数の帯域別データを合成する帯域合成部をさらに具備する請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 前記複数のデータの前記分散において相関関係があるか否かの判断を行う判断部をさらに具備し、
    前記第1主成分軸生成部は、前記判断部における判断の結果に基づいて前記第1主成分軸を生成する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 前記判断部は、前記複数のデータから生成した相関係数に基づいて前記判断を行う請求項4記載のデータ処理装置。
  6. 前記判断部は、前記生成された相関係数が所定の範囲の値である場合に前記相関関係がないと判断する請求項5記載のデータ処理装置。
  7. 前記判断部において前記相関関係がないと判断された際に前記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部をさらに具備する請求項4記載のデータ処理装置。
  8. 前記複数のデータの平均である平均データを生成する平均データ生成部と、
    前記射影された注目データと前記生成された平均データとを混合する混合部と
    をさらに具備する請求項1記載のデータ処理装置。
  9. 前記混合部は、前記複数のデータから生成した相関係数に基づいて前記混合を行う請求項8記載のデータ処理装置。
  10. 前記複数のデータは、画像を構成する複数の画像データであり、
    前記第1主成分軸生成部は、前記複数の画像データにおける前記第1主成分軸を生成し、
    前記射影部は、前記複数の画像データのうちの注目画像データを前記第1主成分軸に射影する
    請求項1記載のデータ処理装置。
  11. 前記画像における前記注目画像データの近傍の画像領域を選択する領域選択部をさらに具備し、
    前記第1主成分軸生成部は、前記選択された画像領域に含まれる前記複数の画像データにおける前記第1主成分軸を生成する
    請求項10記載のデータ処理装置。
  12. 前記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号とにより構成され、
    前記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号とにより表される座標領域において前記第1主成分軸を生成する
    請求項10記載のデータ処理装置。
  13. 前記画像データは、赤色光に対応する赤色画像信号と緑色光に対応する緑色画像信号と青色光に対応する青色画像信号と白色光に対応する白色画像信号とにより構成され、
    前記第1主成分軸生成部は、赤色画像信号と緑色画像信号と青色画像信号と白色画像信号とにより表される座標領域において前記第1主成分軸を生成する
    請求項10記載のデータ処理装置。
  14. 多次元の座標により表される複数の画像データを生成する撮像素子と、
    前記生成された複数の画像データにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成部と、
    前記生成された複数の画像データのうちの注目画像データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記生成された複数の画像データにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影部と
    を具備する撮像装置。
  15. 多次元の座標により表される複数のデータにおいて前記多次元の座標領域における分散が最大となる方向に沿った直線である第1主成分軸を生成する第1主成分軸生成手順と、
    前記複数のデータのうちの注目データを前記生成された第1主成分軸に射影して前記複数のデータにおける分散が最大となる前記方向とは異なる方向の分散を小さくする射影手順と
    を具備するデータ処理方法。
JP2016007727A 2016-01-19 2016-01-19 データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法 Pending JP2017129952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007727A JP2017129952A (ja) 2016-01-19 2016-01-19 データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007727A JP2017129952A (ja) 2016-01-19 2016-01-19 データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017129952A true JP2017129952A (ja) 2017-07-27

Family

ID=59394860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007727A Pending JP2017129952A (ja) 2016-01-19 2016-01-19 データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017129952A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198540A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社シグマ 画像信号処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198540A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 株式会社シグマ 画像信号処理方法
JP7423033B2 (ja) 2019-06-03 2024-01-29 株式会社シグマ 画像信号処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11244209B2 (en) Image processing device, imaging device, and image processing method
US9830689B2 (en) Image processing apparatus that performs image restoration processing, method of controlling the same, and storage medium
CN102930506B (zh) 图像处理装置、图像处理方法和图像拾取装置
JP2012239103A (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP2017092872A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2008177801A (ja) 撮像装置、ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、ノイズ除去方法のプログラム及びノイズ除去方法のプログラムを記録した記録媒体
JP6046927B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP6071419B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011215707A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP5771677B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、プログラム及び画像処理方法
JPWO2005013622A1 (ja) 色成分の混在配列された画像を処理する画像処理装置、画像処理プログラム、電子カメラ、および画像処理方法
JP5479187B2 (ja) 画像処理装置及びそれを用いた撮像装置
JPWO2017203941A1 (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP2017129952A (ja) データ処理装置、撮像装置およびデータ処理方法
JP6415094B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP6415108B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
US9727956B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2000156872A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP6426909B2 (ja) 色情報補完装置およびそのプログラム
JP2014110507A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6238673B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2012156968A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6566780B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
TWI609351B (zh) Image processing apparatus, camera apparatus, image processing method, and program for executing the method on a computer
JP2015179951A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体