JP2017129375A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類のデータに基づき異物の存在をより高速に表示する。
【解決手段】画像処理装置10は第1取得部11、第2取得部12、変換部13、および描画部14を備える。第1取得部11は、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する。第2取得部12は、第1の時点よりも後の第2の時点における上記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する。変換部13は、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側にシフトさせる。描画部14は、第1データで表される物体表面と変換された第2データで表される物体表面とを描画する。第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、描画部14は視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
【選択図】図4
【解決手段】画像処理装置10は第1取得部11、第2取得部12、変換部13、および描画部14を備える。第1取得部11は、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する。第2取得部12は、第1の時点よりも後の第2の時点における上記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する。変換部13は、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側にシフトさせる。描画部14は、第1データで表される物体表面と変換された第2データで表される物体表面とを描画する。第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、描画部14は視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
【選択図】図4
Description
本発明の一側面は、異物の検知を目的とする画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関する。
従来から、複数種類のデータを用いて異物を検知する手法が知られている。例えば、下記特許文献1には、車両前方に存在する物体の種別を的確に判別できる物体種別判別装置が記載されている。この装置は、車両前方に電磁波を出射して物体からの反射電磁波を検出することでその物体の位置を検知点として認識する物体認識手段と、撮像手段により撮像された車両前方の画像を処理して車両前方の車線を検出する車線検出手段と、物体認識手段により認識された検知点と、車線検出手段により検出された車線に対する位置関係とをもとにして、検知点で示される物体の種別を判別する判別手段とを備える。
複数種類のデータに基づいて異物を検知する処理では、それらのデータを比較するための計算負荷が高い。従来技術として、2種類のデータの間で個々の点座標同士を対応付ける処理(点座標の位置を合わせる処理)と、地図データと3次元点群とを同時にボクセル空間内でサンプリングする処理とが存在する。しかし、これらの処理はいずれも計算負荷が高いため、異物の存在を高速に表示することが難しい。そこで、複数種類のデータに基づき異物の存在をより高速に表示することが望まれている。
本発明の一側面に係る画像処理装置は、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得部と、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得部と、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換部と、第1データで表される物体表面と、変換部により変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画部とを備え、描画部が、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
本発明の一側面に係る画像処理方法は、プロセッサを備える画像処理装置により実行される画像処理方法であって、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換ステップと、第1データで表される物体表面と、変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップとを含み、描画ステップでは、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
本発明の一側面に係る画像処理プログラムは、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換ステップと、第1データで表される物体表面と、変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップとをコンピュータに実行させ、描画ステップでは、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
このような側面においては、後から得られた第2データで示される点群の位置が視線方向の奥側に移された上で双方のデータが描画される。このとき、双方のデータの間で重なり合う部分については基準点に近い方の物体表面が描画される。したがって、第1の時点では存在しなかったが第2の時点では存在する物体(異物)は、第1データ(面情報)で隠されることなく描画される。第2データで示される点群のシフトも双方のデータの描画も時間が特別に掛かる処理ではないから、複数種類のデータに基づき異物の存在をより高速に表示することが可能である。
他の側面に係る画像処理装置では、第1取得部が第1データを地図データベースから取得し、第2取得部が第2データを測距装置から取得し、基準点が測距装置の位置を示してもよい。この場合には、測距装置による計測の後に速やかに異物の存在を表示することができる。
他の側面に係る画像処理装置では、第2取得部により取得された第2データまたは変換部により変換された第2データで表される点群の位置と、測距装置の位置に対応する基準点の位置とを補正する補正部をさらに備えてもよい。基準点(測距装置の位置)および点群の位置を補正することで、周辺環境の様子をより正確に描画することができる。
本発明の一側面によれば、複数種類のデータに基づき異物の存在をより高速に表示することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜図9を参照しながら、実施形態に係る画像処理装置10の機能および構成を説明する。画像処理装置10は、実世界を映した画像を描画するコンピュータである。より具体的には、画像処理装置10は、ある場所を予め計測することで得られた第1データと、その第1データを得た後にその場所を再び計測することで得られた第2データとを用いて、その場所に存在する物体を描画する。画像処理装置10により生成された画像(コンピュータ・グラフィックス)は、第1データを得た時点では存在せず第2データを得た時点で存在した物体(本明細書ではこの物体を「異物」という)の存在を表示するために用いることができる。なお、本明細書での「異物」という用語は、有害な物体、無害な物体、および有益な物体のすべてを示し得るものである。
第1データは、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表すデータである。面情報は、被写体を多数の小さな2次元図形(例えばポリゴン)で表した情報である。第1データは、その周辺環境の基準の状態を示す3次元地図ということができる。この第1データは事前の実地での計測結果に基づいて作成されて、所定のデータベース(例えば、後述する地図データベース20)に格納される。
一方、第2データは、第1の時点よりも後の第2の時点における上記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表すデータである。点情報は、被写体を多数の計測点(すなわち、3次元点群)で表した情報であり、したがって、第2データで表される点群は計測点の群である。第2データはLIDAR(ライダ。Light Detection and Ranging、またはLaser Imaging Detection and Ranging)などの測距装置30により生成される。測距装置30は、自装置の周囲360度に存在する物体までの距離を計測する装置である。例えば、図1に示すように、測距装置30は有人または無人の移動体Vに取り付けられて該移動体Vの周囲の環境を瞬時に測定する。測距装置30から得られる第2データを処理することで、図2に示すような3次元点群を表現することができる。
図3は画像処理装置10の一般的なハードウェア構成を示す。画像処理装置10は、オペレーティングシステムやアプリケーション・プログラムなどを実行するプロセッサ101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードあるいは無線通信モジュールで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力装置105と、モニタなどの出力装置106とを備える。
一方、図4は画像処理装置10の機能構成を示す。画像処理装置10は機能的構成要素として第1取得部11、第2取得部12、変換部13、および描画部14を備える。これらの機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に所定のソフトウェア(後述する画像処理プログラムP1)を読み込ませてそのソフトウェアを実行させることで実現される。プロセッサ101はそのソフトウェアに従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行う。処理に必要なデータまたはデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納される。
第1取得部11は、第1データを取得する機能要素である。「データを取得する」とは、ある機能要素が能動的にまたは受動的にデータを受け取ることを意味する。例えば、データの取得は、所定の記憶部からのデータの読み出しと、他の装置から送られてきたデータの受信との双方を含む。本実施形態では、第1データは地図データベース20に予め格納されており、第1取得部11は、第2取得部12から入力された第2データに対応する第1データを地図データベース20から読み出す。「第2データに対応する第1データ」とは、第2データで示される場所の3次元地図を示す第1データのことである。なお、第1データの取得方法は上記のものに限定されない。例えば、第1取得部11は他のコンピュータから送られてきた第1データを受信してもよいし、画像処理装置10内で所定の演算処理にもとづき生成されたデータを取得してもよい。いずれにしても、第1取得部11は取得した第1データを描画部14に出力する。
第2取得部12は、第2データを取得する機能要素である。本実施形態では、第2取得部12は測距装置30から送られてきた第2データを受け付ける。もっとも、第2データの取得方法はこれに限定されるものではない。例えば、第2データが所定のデータベースに予め格納されており、第2取得部12がそのデータベースにアクセスして第2データを読み出してもよい。いずれにしても、第2取得部12は取得した第2データを変換部13に出力する。また、第2取得部12は測距装置30の位置(すなわち、基準点の位置)を示す基準点データも変換部13に出力する。第2取得部12は任意のタイミングで基準点データを取得してよい。
第2取得部12は、取得した第2データで表される点群の位置と、基準点データで示される測距装置の位置とを補正し、補正後の第2データおよび基準点データを変換部13に出力してもよい。この場合には、第2取得部12は補正部の役割も担う。測距装置30そのものの位置が誤差を含むと第2データで表される点群の座標にも誤差が生ずる。そこで、第2取得部12はSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)などの周知技術を用いて基準点および点群の座標を補正してもよい。なお、この補正は測距装置30により実行されてもよく、この場合には第2取得部12はその測距装置30から取得した第2データおよび基準点データをそのまま変換部13に出力する。
変換部13は、第2取得部12から入力された第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、その第2データを変換する機能要素である。なお、「第2データで表される点群の少なくとも一部」とは、画像処理装置10が、第2データで表される点群のすべてを処理する態様だけでなく、該点群の一部のみを処理する態様も含むことを意図する。「基準点」とは、第2データで表される点群を計測した測距装置30の位置である。「基準点から延びる視線方向」とは、第2データで表される個々の点(計測点)についての、基準点の3次元座標と該計測点の3次元座標とを結ぶ仮想線に沿った方向である。「点(点群)を視線方向の奥側にシフトさせる」とは、計測点(点群)が基準点からさらに離れるように該計測点の3次元座標を変えることである。点群のシフト量は任意の基準で設定されてよく、例えば測距装置30の精度、または計測される物体の大きさに基づいて設定することができる。変換部13は予め設定されたシフト量に従って個々の点をシフトさせる。変換部13は、変換した第2データを描画部14に出力する。
計測点をシフトする際、基準点から延びる視線方向に厳密に沿っていることが常に合理的であるとは限らない。たとえば移動体Vのルーフ上に測距装置30が搭載されている場合、基準点は移動体Vの上方にあるが、異物を観察する際のユーザの視点はドライバの頭部を基準と考えるのが自然である。この場合、ドライバの頭部すなわち第2の基準点から各計測点に延びる第2の視線方向に計測点をシフトするのが合理的であるが、その結果は大差なく、いずれも本発明の範疇にあることは自明である。
描画部14は、第1データで表される物体表面と、変換部13により変換された第2データで表される物体表面とを画面(モニタ)上に描画する機能要素である。描画部14は、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。ここで、「第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる」とは、画面上における該面の範囲が該点を含むことを意味する。また、基準点から近い物体を優先して描画する手法としては、たとえばデプスバッファを併用する方法を利用できる。
図5および図6を参照しながら描画部14の処理を説明する。図5は、移動体Vに搭載された測距装置30が、第1データ作成時から存在する物体(例えば建物)Bx,By,Bzを含む周辺環境を計測した場面を示す模式的な鳥瞰図である。それぞれの破線41は測距装置30から発せられるレーザ光を示すとともに視線方向も示す。個々の点42は、測距装置30により計測された物体Bx、By、またはBzの表面を示す点情報である。個々の点43も測距装置30により計測された物体表面を示す点情報であるが、その物体は、第1データ作成時には存在しなかったものである。
変換部13はこれらの点42,43を図6に示すように視線方向の奥側にシフトさせる。図6ではシフトされた点を符号42´,43´で示す。第1データで表される物体Bx,By,Bzに関しては、そのシフト処理により、変換後の第2データで示される点群42´が、第1データで表される面よりも基準点から遠くなる。したがって、描画部14は物体Bx,By,Bzを第1データ(面情報)で描く。これは、点群42´を第1データで上書きするような処理であるということができる。一方、第1データで表されない物体を示す点群43は視線方向の奥側にシフトしても面情報で隠れないので、描画部14は点群43´を描く。これは、点群43´が第1データで上書きされないことを意味する。この結果、描画部14により描かれる周辺環境は、物体Bx,By,Bzの表面、および第1データ作成時には存在しなかった物体の表面(点群43´)である。なお、点群43´は点群43を視線方向に沿ってシフトさせることで得られるから、点群43´の描画は点群43の描画と実質的に同じである。
図7〜図9を参照しながら、描画部14により生成されるコンピュータ・グラフィックスについてさらに説明する。図7は、第1データで表される周辺環境50の地図データであり、図8は、第2データで表されるその場所の3次元点群である。図9は、その点群を視線方向の奥側にシフトさせた上で、その点群データと地図データとを用いて描画した周辺環境50である。図7に示すように、周辺環境50には壁面51、直方体状の物体52、および三つのロードコーン53が存在する。図8において、点群61(後述する領域62〜64以外の点群)は壁面51に相当し、領域62は物体52に相当し、領域63は三つのロードコーン53に相当する。図9に示すコンピュータ・グラフィックスは、第2データを取得した時点で周辺環境50に存在した物体を領域64内の点群で表している。図8に示す第2データを見ただけでは、領域64内の点群が昔から存在した物体を示すのかそれとも新しい(または未知の)物体を示すのかは分からない。しかし、図9に示すような、画像処理装置10により得られるコンピュータ・グラフィックスにより、第1の時点では存在せず第2の時点で存在した物体を把握することができる。
図9の例では第2データのみで表される物体を3次元点群で示しており、これによりユーザは新たな又は未知の物体(異物)を容易に特定することができる。もっとも、第2データのみで表される物体の表現方法はこれに限定されず、例えば描画部14はその物体をポリゴンを用いて描画してもよい。また、異物をより強調して表示するため、第2データの描画色を任意の強調色としても、あるいは所定のデータ処理により枠や注釈をつけるなどの工夫を行ってもよい。さらに第1データの描画についても、ポリゴンの形状がわかりやすいようシェーディングを行ってもよいし、第2データによる異物のみがより強調されるよう白や黒などの単色で塗りつぶしてもよい。
次に、図10を参照しながら、画像処理装置10の動作を説明するとともに本実施形態に係る画像処理方法について説明する。
第1取得部11は第1データ(面情報)を取得する(ステップS11、第1取得ステップ)。一方、第2取得部12は第2データ(点情報)を取得する(ステップS12、第2取得ステップ)。第2データを取得した際に、第2取得部12は点群および基準点の座標を正しい位置に補正してもよい(ステップS13、補正ステップ)。続いて、変換部13が、点群を視線方向の奥側にシフトするように第2データを変換する(ステップS14、変換ステップ)。続いて、描画部14が第1データで表される面と、変換された第2データで表される点とを描画する(ステップS15、描画ステップ)。この際に、描画部14は視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
なお、図10に示す個々のステップの処理順序はあくまでも一例であり、図示したものとは異なる順序で一連の処理が実行されてもよい。例えば、補正処理(ステップS13)が省略されてもよい。また、ステップS11と、ステップS12〜S14との間の実行順序も限定されない。
次に、図11を用いて、コンピュータを画像処理装置10として機能させるための画像処理プログラムP1を説明する。
画像処理プログラムP1は、メインモジュールP10、第1取得モジュールP11、第2取得モジュールP12、変換モジュールP13、および描画モジュールP14を備える。メインモジュールP10は、コンピュータ・グラフィックスの生成を統括的に制御する部分である。第1取得モジュールP11、第2取得モジュールP12、変換モジュールP13、および描画モジュールP14を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上述した第1取得部11、第2取得部12、変換部13、および描画部14の機能と同様である。
画像処理プログラムP1は、CD−ROMやDVD−ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、画像処理プログラムP1は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
以上説明したように、本発明の一側面に係る画像処理装置は、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得部と、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得部と、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換部と、第1データで表される物体表面と、変換部により変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画部とを備え、描画部が、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
本発明の一側面に係る画像処理方法は、プロセッサを備える画像処理装置により実行される画像処理方法であって、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換ステップと、第1データで表される物体表面と、変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップとを含み、描画ステップでは、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
本発明の一側面に係る画像処理プログラムは、第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、第1の時点よりも後の第2の時点における周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、第2データで表される点群の少なくとも一部を、基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、第2データを変換する変換ステップと、第1データで表される物体表面と、変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップとをコンピュータに実行させ、描画ステップでは、第1データで表される面と変換された第2データで表される点とが重なる場合には、視線方向において基準点から遠い方の物体表面を描画することなく、視線方向において基準点から近い方の物体表面を描画する。
このような側面においては、後から得られた第2データで示される点群の位置が視線方向の奥側に移された上で双方のデータが描画される。このとき、双方のデータの間で重なり合う部分については基準点に近い方の物体表面が描画される。したがって、第1の時点では存在しなかったが第2の時点では存在する物体(異物)は、第1データ(面情報)で隠されることなく描画される。第2データで示される点群のシフトも双方のデータの描画も時間が特別に掛かる処理ではないから、複数種類のデータに基づき異物の存在をより高速に表示することが可能である。
他の側面に係る画像処理装置では、第1取得部が第1データを地図データベースから取得し、第2取得部が第2データを測距装置から取得し、基準点が測距装置の位置を示してもよい。この場合には、測距装置による計測の後に速やかに異物の存在を表示することができる。
他の側面に係る画像処理装置では、第2取得部により取得された第2データまたは変換部により変換された第2データで表される点群の位置と、測距装置の位置に対応する基準点の位置とを補正する補正部をさらに備えてもよい。基準点(測距装置の位置)および点群の位置を補正することで、周辺環境の様子をより正確に描画することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では第2取得部12が点群および基準点の位置を補正した後に変換部13が点群を視線方向の奥側にシフトさせたが、この処理順序を入れ替えてもよい。すなわち、変換部が第2データで示される点群を視線方向の奥側にシフトさせた後に、補正部がシフト後の点群と基準点の位置とをSLAMなどの周知技術を用いて補正してもよい。
10 画像処理装置
11 第1取得部
12 第2取得部
13 変換部
14 描画部
20 地図データベース
30 測距装置
P1 画像処理プログラム
P10 メインモジュール
P11 第1取得モジュール
P12 第2取得モジュール
P13 変換モジュール
P14 描画モジュール
11 第1取得部
12 第2取得部
13 変換部
14 描画部
20 地図データベース
30 測距装置
P1 画像処理プログラム
P10 メインモジュール
P11 第1取得モジュール
P12 第2取得モジュール
P13 変換モジュール
P14 描画モジュール
Claims (5)
- 第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得部と、
前記第1の時点よりも後の第2の時点における前記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得部と、
前記第2データで表される点群の少なくとも一部を、前記基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、前記第2データを変換する変換部と、
前記第1データで表される物体表面と、前記変換部により変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画部と
を備え、
前記描画部が、前記第1データで表される面と前記変換された第2データで表される点とが重なる場合には、前記視線方向において前記基準点から遠い方の前記物体表面を描画することなく、前記視線方向において前記基準点から近い方の前記物体表面を描画する、
画像処理装置。 - 前記第1取得部が前記第1データを地図データベースから取得し、
前記第2取得部が前記第2データを測距装置から取得し、
前記基準点が前記測距装置の位置を示す、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第2取得部により取得された第2データまたは前記変換部により変換された第2データで表される点群の位置と、前記測距装置の位置に対応する前記基準点の位置とを補正する補正部をさらに備える請求項2に記載の画像処理装置。
- プロセッサを備える画像処理装置により実行される画像処理方法であって、
第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、
前記第1の時点よりも後の第2の時点における前記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、
前記第2データで表される点群の少なくとも一部を、前記基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、前記第2データを変換する変換ステップと、
前記第1データで表される物体表面と、前記変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップと
を含み、
前記描画ステップでは、前記第1データで表される面と前記変換された第2データで表される点とが重なる場合には、前記視線方向において前記基準点から遠い方の前記物体表面を描画することなく、前記視線方向において前記基準点から近い方の前記物体表面を描画する、
画像処理方法。 - 第1の時点における所定の基準点の周辺環境に位置する物体表面を面情報で表す第1データを取得する第1取得ステップと、
前記第1の時点よりも後の第2の時点における前記周辺環境に位置する物体表面を点情報で表す第2データを取得する第2取得ステップと、
前記第2データで表される点群の少なくとも一部を、前記基準点から延びる視線方向の奥側に所定量だけシフトさせるように、前記第2データを変換する変換ステップと、
前記第1データで表される物体表面と、前記変換ステップにおいて変換された第2データで表される物体表面とを画面上に描画する描画ステップと
をコンピュータに実行させ、
前記描画ステップでは、前記第1データで表される面と前記変換された第2データで表される点とが重なる場合には、前記視線方向において前記基準点から遠い方の前記物体表面を描画することなく、前記視線方向において前記基準点から近い方の前記物体表面を描画する、
画像処理プログラム。
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JP2016007066A JP2017129375A (ja) | 2016-01-18 | 2016-01-18 | 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021516183A (ja) * | 2019-01-30 | 2021-07-01 | バイドゥ ドットコム タイムス テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド | 自動運転車のためのポイントクラウドゴースト効果検出システム |
-
2016
- 2016-01-18 JP JP2016007066A patent/JP2017129375A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021516183A (ja) * | 2019-01-30 | 2021-07-01 | バイドゥ ドットコム タイムス テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド | 自動運転車のためのポイントクラウドゴースト効果検出システム |
JP7029479B2 (ja) | 2019-01-30 | 2022-03-03 | バイドゥ ドットコム タイムス テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド | 自動運転車のためのポイントクラウドゴースト効果検出システム |
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