JP2017128280A - 浮力付与具 - Google Patents

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誠 瀬戸口
Makoto Setoguchi
誠 瀬戸口
崇 大山
Takashi Oyama
崇 大山
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Abstract

【課題】着用者が所望する浮力を容易に得ることができる浮力付与具を提供する。
【解決手段】着用者が呼気で気室袋を膨らませて広げたときでも開く強度で閉じる面ファスナ20、つまり、着用者(例えば、洋上や水中(海中を含む。)にいる着用者など)が呼気で気室袋を膨らませて広げたときでも、収容体10の外側の縁の結合状態を解除する強度で当該縁を結合する面ファスナ20を採用する。また、送気管が常時外部に露出している。
【選択図】図3

Description

本発明は、着用者に浮力を付与する浮力付与具に関する。
特許文献1には、空気圧縮ボンベからの空気により、気室が膨らむ救命具が開示されている。
特開平11−105786号公報
例えば、孤島への上陸作戦に従事する自衛官は、重装備の状態で、海を遠泳したり、海面付近で静止したりしなければならない。従って、自衛官は、浮力付与具を着用することが望ましい。ここで、浮力付与具として特許文献1の救命具を使用する場合、当該救命具では、まず空気圧縮ボンベからの空気により気室が一気に膨らんでしまうので、すぐに大きな浮力が得られる反面、その大きな浮力が上記行動(特に遠泳)を邪魔してしまう。この例示のように、当該救命具では、着用者の意図にそぐわない浮力が得られてしまうことがある。
なお、本明細書における、浮力付与具が付与する「浮力」は、重力に逆らって浮力付与具の着用者を浮かせる力をいい、例えば、「ρVg(物理量としての浮力)−mg(重力)」で得られる力を指すものとする。「ρ」は、浮力付与具が付与する浮力を生じさせる流体(海水など)の密度であり、「V」は、気室内の気体のうち流体の上面(水面等)よりも下にある部分の体積であり、「g」は、重力加速度であり、「m」は、気室内の気体のうち流体の上面(水面等)よりも下にある部分の重量である。当該浮力は、気体の量に応じて増減する。
本発明は、着用者が所望する浮力を容易に得ることができる浮力付与具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る浮力付与具は、
着用者に浮力を付与する浮力付与具であって、
内部に気室を形成する気室袋と、
前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管と、
前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体と、
前記収容体の第1部分と第2部分とを結合させて前記収容体を閉じた状態とする結合手段と、を備え、
前記送気管は、前記着用者が前記浮力付与具を着用したとき、かつ、前記気室袋が前記収容体に収容されているときに、前記着用者が前記息を吹き込むことが可能な位置に配置され、
前記結合手段は、前記着用者の前記息により前記畳んだ状態の気室袋が膨らんで広がったときに前記第1部分と前記第2部分との結合が解除される強さで、前記第1部分と前記第2部分とを結合する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る浮力付与具は、
着用者に浮力を付与する浮力付与具であって、
内部に気室を形成する気室袋と、
前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管と、
前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体と、を備え、
前記気室袋は、膨らんでいない状態から前記着用者の息によって膨らむことが可能である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、着用者が所望する浮力を容易に得ることができる。
本発明の一実施形態に係る浮力付与具を前から見た図である。 本発明の一実施形態に係る浮力付与具を後から見た図である。 本発明の一実施形態に係る浮力付与具の収容体の図である。 本発明の一実施形態に係る浮力付与具の気室袋の図である。 図4のA−A断面図である。 気室袋が非膨張時であるときの浮力付与具を着用者が着用した様子を示す写真である。 気室袋が膨張時であるときの浮力付与具を着用者が着用した様子を示す写真である。
浮力付与具1は、図1等に示すように、その浮力付与具本体(後述のストラップ等を抜いた部分であり、後述の気室袋30を収容した収容体10)が逆U字形状(特に、着用者の首を囲む形状)であり、着用者の首回りに着用される(図6などを参照)。なお、以下の説明における上下左右、前後(表裏)は、浮力付与具1を着用する着用者を基準とした方向である。
(浮力付与具1の構成)
浮力付与具1は、図1〜図5に示すように、収容体10と、面ファスナ20と、気室袋30と、送気管40と、ガス供給装置50と、クッション60と、縦ストラップ部70と、横ストラップ部80と、を備える。浮力付与具1は、ナイロン布などの化学繊維製の布などを縫い合わせて構成される。
収容体10は、逆U字形状の第1布製部材11と、逆U字形状の第2布製部材12と、保持部15と、を備える。収容体10は、全体として逆U字形状となっている。第1布製部材11は、逆U字形状の第1生地11Aと、第1生地11Aの外側の縁を補強する縁取り布11Bと、第1生地11Aの左下位置(逆U字の左足部分)に形成され、後述の送気管40が通る貫通孔11Hと、を備える。第2布製部材12は、逆U字形状の第2生地12Aと、第2生地12Aの外側の縁を補強する縁取り布12Bと、を備える。なお、第2生地12Aの上側部分12AAは、メッシュ状の布になっており、下側部分12ABは、穴のない非メッシュ状の布になっている(他の部材も、基本的には非メッシュ状の布になっている)。上側部分12AAと、下側部分12ABとは、縫い合わされ、第2生地12Aを構成する。上側部分12AAをメッシュ状にすることで蒸れなどを防止する。
第1布製部材11と、第2布製部材12とは、逆U字の内側部分(縁取り布11B及び12Bが設けられていない縁)において縫い合わされて一体となっている。なお、縫い代は適宜設けられる(以下、他の部材の縫い合わせについても同じ)。
保持部15は、第1布製部材11における逆U字の左足部分に、撓ませた状態で縫い付けられた布部材である。保持部15には、送気管40の口付け部41が保持される。
面ファスナ20は、縁取り布11Bに固定されたオス面21と、縁取り布12Bに固定されたメス面23と、から構成される。これらの固定方法は、縫う、接着するなど適宜の方法であればよい。また、オス・メスは、逆でもよい。オス面21とメス面23とがくっつくこと(面ファスナ20が閉じること)で、収容体10の外側の縁が結合する。オス面21及びメス面23は、それぞれ、縁取り布11B及び12Bの右側下部から左側下部にわたって設けられる。オス面21とメス面23とは、気室袋30の呼気による膨張など(詳しくは後述)に伴って離間可能な強さでくっつく(接合する)。
気室袋30は、全体として逆U字形状であり、輪郭が同じ表生地31及び裏生地33を有する。表生地31及び裏生地33により、気室袋30の内部に気室30Aが形成されている。表生地31及び裏生地33は、それぞれ、ナイロン布などの化学繊維性の布と、当該布の少なくとも内面(互いに対向する面)全面に形成された気密性を有する樹脂層又はゴム層とを有する。表生地31と裏生地33とは、逆U字の輪郭をなぞった形状の閉曲線を形成する所定部分35にて、溶着又は接着されている。なお、図5は、溶着の一例としての熱圧着を採用した図である。所定部分35は、気室30Aを画する部分である。従って、気室30Aは、逆U字形状となっている。
表生地31の左下の部分(逆U字の左足部分)には送気管40が取り付けられている。表生地31の右下の部分(逆U字の右足部分)にはガス供給装置50が取り付けられている。
送気管40は、その内部空間が表生地31に形成された貫通孔を介して気室30Aと連通している管状部材である。このような構成の送気管40は、気室30Aに空気を供給する、及び、気室30Aから空気を排出するための管状部材である。送気管40は、着用者が口を付けて息(呼気)を吹き込む口付け部41を有する。口付け部41は、着用者により押し下げ可能となっている。送気管40は、口付け部41が初期位置にあるとき(非押圧時)に閉鎖状態となり、口付け部41が押されて所定位置まで下がったとき(押圧時)に開放状態(送気管40内を空気が通ることができる状態)となる。口付け部41は、弾性体で付勢されており、着用者による押し下げ操作が終了すると初期位置に戻る。
送気管40が閉鎖状態のときには、気室30Aに空気(呼気)は供給されないし、気室30Aから空気が排出されない。送気管40が開放状態のときには、口付け部41の中央の空気孔を介して、気室30Aに空気を供給可能、かつ、気室30Aから空気が排出可能である。特に、着用者は送気管40に息を吹き込むことができ、このときには、当該息(呼気)は、前記空気孔から送気管40を通って気室30Aに到達する。このように、送気管40は、着用者から吹き込まれた息を気室30Aに送る(案内する)役割を有する。なお、気室袋30(気室30A)は、送気管40から空気(呼気)が供給されると、膨らむ。
送気管40の取り付け位置は、気室30A(気室袋30)の左下の部分(逆U字の左足部分)における、幅方向の中央よりも内側に位置している。
ガス供給装置50は、ガスボンベ51と、開封機構52と、作動索53と、を備える。作動索53が着用者により引かれると、これに連動して開封機構52がガスボンベ51を開封する。ガスボンベ51には、圧縮空気が充填されているので、ガスボンベ51が開封されると、気室30Aに空気が一気に供給され、気室袋30(気室30A)が膨らむ。この実施の形態では、気室袋30は、最大の大きさまで膨らむ(浮力が最大となる。)。
クッション60は、収容体着用者の首の後側部分又は後頭部に当たり、着用感を良くするためのものである。クッション60は、第1布製部材11と第2布製部材12との上部の境界部分に縫い付けられている。
縦ストラップ部70は、上下方向に延び、長さが調整可能である。縦ストラップ部70は、第1ストラップ71と、アジャスタ72と、第2ストラップ73と、を備える。第1ストラップ71の上端部は第2布製部材12に縫い付けられており、下端部はアジャスタ72により折り返され、この折り返しによって重なる部分が縫い合わされる(縫い目N1参照)。このようにして、第1ストラップ71の他端部には、アジャスタ72が取り付けられる。第2ストラップ73の一端部はアジャスタ72により折り返される。第2ストラップ73の他端部も折り返され、この折り返しによって重なる部分のうちの上部が縫い合わされる(縫い目N2参照)。縫い付けられていない下側部分の内部には、後述の横ストラップ部80の第1ストラップ81が通る。
このような構成により、第2ストラップ73の前記一端部の折り返された部分の長さを調整する(例えば、当該折り返された部分を引っ張る)ことで、縦ストラップ部70の上下方向の長さを調整することができる。
横ストラップ部80は、浮力付与具1を着用者が着用したときに当該着用者の胴回りに沿って延び、長さが調整可能である。横ストラップ部80は、第1ストラップ81と、第1アジャスタ82と、第2アジャスタ83と、を備える。第1ストラップ81の両端部は、第1アジャスタ82と第2アジャスタ83とで折り返され、この折り返しによって重なる部分が縫い合わされる(縫い目N3及びN4参照)。このようにして、第1ストラップ81の両端には、第1アジャスタ82と第2アジャスタ83とが取り付けられている。
横ストラップ部80は、さらに、第2ストラップ84と、第1リング状部材85と、バックル86と、第3ストラップ87と、第2リング状部材88と、バックル89と、を備える。第2ストラップ84の一端部は、第1アジャスタ82により折り返される。第1リング状部材85は、折り返された第2ストラップ84をまとめる部材である。第2ストラップ84の他端部には、バックル86が取り付けられている。バックル86は、オス型である。第3ストラップ87の一端部は、第2アジャスタ83により折り返される。第2リング状部材88は、折り返された第3ストラップ87をまとめる部材である。第3ストラップ87の他端部には、バックル89が取り付けられている。バックル89は、メス型である。バックル86とバックル89とが結合する。
このような構成により、第2ストラップ84、第3ストラップ87の折り返された部分の長さを調整する(例えば、当該折り返された部分を引っ張る)ことで、横ストラップ部80の長さを調整することができる。
浮力付与具1は、さらに、位置決め用ストラップ91〜97、連結具99A、99B(図示せず)を備える。
位置決め用ストラップ91及び92の各下端部は、まとめて、第2ストラップ84のバックル86近傍部分に縫い付けられる(縫い目N6参照)。位置決め用ストラップ93及び94の各下端部は、まとめて、第3ストラップ87のバックル89近傍部分に縫い付けられる(縫い目N8参照)。位置決め用ストラップ91及び93の各上端部は、第2布製部材12に縫い付けられている(縫い目N7、N9参照)。このようにして、第2布製部材12と、第2ストラップ84及び第3ストラップ87とが、位置決め用ストラップ91及び92を介して連結され、第2ストラップ84及び第3ストラップ87が位置決めされる。また、位置決め用ストラップ92及び94の各上端部は、連結具99A及び連結具99Bにより折り返され、折り返されて重なった部分が縫い合わされている(縫い目N10参照)。このようにして、各上端部には、連結具99A及び連結具99Bそれぞれが取り付けられる。
位置決め用ストラップ95及び96それぞれの上端部は、気室袋30の下端部(気室30Aを構成しない部分)に縫い付けられている(縫い目N11及びN12参照)。位置決め用ストラップ95及び96それぞれの下端部は、連結具99A及び連結具99Bにより折り返される。このようにして、気室袋30の下部が、位置決め用ストラップ95及び96を介して、着脱可能に収容体10や、第2ストラップ84及び第3ストラップ87に、距離を調整可能に連結される(これによって、気室袋30、又は、気室袋30と送気管40とガス供給装置50とのセットのみを必要に応じて交換できる)。このようにして、気室袋30の下部が位置決めされる。
位置決め用ストラップ97の両端は、当該位置決め用ストラップ97が輪を形成するように、収容体10の内側の縁の上部に縫い付けられている。当該輪となった位置決め用ストラップ97の内部を気室袋30が通る。これにより、気室袋30の上部位置の位置決めがなされる。
(浮力付与具1の使用方法や本実施形態の効果など)
気室袋30は、収容体10よりも大きく、畳まれて収容体10に収容される。畳み方は任意である。例えば、気室袋30をクシャクシャに畳んでもよいし、幅方向に直交する方向を折り線として、気室袋30をきれいに折り畳んでもよい。なお、気室袋30の収容時、面ファスナ20を閉じる。これにより、気室袋30が収容体10から飛び出ないようにすることができ、膨らむ前の気室袋30が着用者の行動を邪魔してしまう不都合を解消できる。また、浮力付与具本体(気室袋30を収容した収容体10)の大きさをコンパクトにでき、自衛隊員などにより着用される場合に浮力付与具1(特に、気室袋30を収容した収容体10)が他の装備の邪魔になることを防止できる。なお、収容体10は、気室袋30を収容することで、厚さ方向(前後方向)に膨らむ。
浮力付与具1は、図6に示すような態様で着用者に着用される。すなわち、着用者は、下から浮力付与具1を被るように着用する。このとき、気室袋30を収容した収容体10の内側の空間(クッション60や、その下の収容体10の内側の縁で囲まれた空間)に頭を通し、縦ストラップ部70を背中に回す。また、横ストラップ部80が胴回りに来るように、縦ストラップ部70と横ストラップ部80と収容体10とにより形成される空間に腕や肩を通す。そして、バックル86とバックル89とを結合させる。そして、縦ストラップ部70及び横ストラップ部80の長さを調整し、浮力付与具1を着用者にフィットさせる。この実施の形態では、縦ストラップ部70及び横ストラップ部80の長さを調整可能としているので、浮力付与具1を着用者にフィットさせることができ、また、着用者による浮力付与具1の着脱も容易である。なお、送気管40を操作する必要がないとき、つまり、気室30A内の空気量を調整する必要がないときは、保持部15により送気管40の口付け部41を保持すること(ここでは、口付け部41を保持部15の内側に収容すること)で、送気管40が着用者の行動の邪魔にならないようにすることができる。
着用者が気室袋30を膨らませて浮力を得ようとするときには、送気管40の口付け部41を保持部15から外し、口付け部41を押し下げつつ、息(呼気)を送気管40に吹き込む。吹き込まれた着用者の呼気は、送気管40を通り、気室袋30の気室30Aに供給され、気室袋30が徐々に膨らむ。なお、気室袋30は、畳まれて収容されているので、気室袋30が膨らむことによって畳まれた部分が広がることにもなる。膨らみ広がる気室袋30は、収容体10を内部から押圧し、面ファスナ20を開かせる(オス面21とメス面23とを離間させる)。これによって、収容体10の縁の結合状態が解除され、気室袋30が外部に露出する(図7参照)。気室袋30に呼気が供給されて膨らむほど、浮力付与具1は大きな浮力を着用者に付与する。なお、図7では、ガスボンベ51が外されている。
この実施の形態では、着用者が呼気で気室袋30を膨らませて広げたときでも開く強度(オス面21と、メス面23との接合強度)で閉じる面ファスナ20、つまり、着用者(例えば、水上(洋上を含む。)や水中(海中を含む。)を泳ぐ着用者など)が呼気で気室袋30を膨らませて広げたときでも、収容体10の外側の縁(例えば、縁取り布11B、12Bの部分)の結合状態を解除する強度で当該縁を結合する面ファスナ20を採用する。このため、着用者は所望する浮力を容易に得ることができる。また、送気管40が常時外部に露出しているので、着用者は容易に送気管40を使用でき、着用者は所望する浮力を容易に得ることができる。なお、所望の浮力としては、中性浮力(浮力付与具1を着用した着用者に作用する浮力と重力とが釣り合った状態)を実現する浮力がある(気室袋30を一杯に膨らませる必要はない。)。
また、この実施の形態では、送気管40は剛性を有し変形しない。このため、送気管40が着用者の行動の邪魔になることを防止できる。また、送気管40の口付け部41の押し下げ操作という、片手でもできる操作で、気室袋30の気室30Aへの呼気の供給や気室30Aからの排気を実現できるので、着用者は容易に浮力付与具1からの浮力を調整できる。特に、この実施の形態では、送気管40は、左下位置に設けられている。従って、着用者が左手で当該送気管40を操作することができ、右手で銃などを持つこともできる。また、浮力付与具1は、1気室となっているので、1本の送気管40のみで浮力を調整できる。このように、浮力付与具1は使い勝手がよい。送気管40により、気室30A内の気体の吸排気を可能にしたので、着用者は例えば遠泳するときには浮力を小さくし、海面付近で静止するときには浮力を大きくするなどの調整を容易に行うことができる。つまり、着用者のこれからの行動に応じた所望の浮力を着用者が得ることができる。
また、この実施の形態では、送気管40の取り付け位置が、気室30A(気室袋30)の左下の部分(逆U字の左足部分)における、幅方向の中央よりも内側なので(図5(A)参照)、気室30A(気室袋30)が膨らむことで当該送気管40(特に口付け部41)は内側かつ前方に移動し(図5(B)参照)、特に、口付け部41が着用者の口元に近づく(図6〜7参照)。このため、着用者は、送気管40に息を吹き込みやすい。つまり、着用者は浮力を調整しやすい。また、送気管40の先端(口付け部41)は、気室袋30が収容体10に収納された状態、かつ、当該先端が保持部15に保持されていない状態において、内側(着用者の口側)を向いている(図6などを参照)。このため、着用者は、送気管40に息を吹き込みやすい。つまり、着用者は浮力を調整しやすい。また、送気管40は、第1布製部材11に形成された貫通孔11Hを通っており、これによって、収容体10に対して位置決めされている。これにより、気室袋30が膨らんだときに、送気管40が意図しない方向に移動してしまうことを防止できる(気室袋30は膨らんでも変形可能なので、前記位置決めがないと気室袋30の変形により送気管40を見失う恐れがある)。また、気室袋30は、逆U字の両足の下端が収容体10などに対して固定(位置決め)されており、また、貫通孔11Hでも位置決めされている。従って、気室袋30が膨らむ方向を適切にガイドしている。
また、この実施形態では、ガス供給装置50が設けられており、着用者は必要に応じて作動索53を引くことで、気室袋30を一気に膨らませることができる。従って、気室袋30を大きくした場合には、浮力付与具1を救命胴衣又は浮力補助具としても使用できる。なお、ガス供給装置50が供給するガスの量は、気室袋30を一杯に膨らませる量でなくてもよく、例えば、所望の小浮力を得る量であってもよい。ガス供給装置50を設けることで、場面に応じて浮力を得る方法を選択できる。
(変形例)
この発明は、上記実施の形態に限定されず、上記実施の形態について様々な変形及び応用が可能である(構成要素の削除も可能)。
例えば、送気管40は、どのようなものでもよく、蓋付きのチューブなどであってもよい。面ファスナ20は、連続した1つのものでなくてもよく、飛び飛びに複数設けられてもよい。収容体を閉じる手段は、面ファスナ20に限らず、スナップボタンなどであってもよい。ガス供給装置50は無くてもよい。また、ガス供給装置50は、着水したときに自動でガスを要求する装置であってもよい。但し、自動の場合には、着用者は洋上等で浮力を調整する前に浮力が得られてしまう不都合があるので、ガス供給装置50は、上記実施形態のような手動式が望ましい。浮力付与具1の色は、通常の救命胴衣と同様に、明るい色としてもよいが、上記実施形態のように目立たない暗色系の浮力付与具1の方が上陸作戦などの用途には適する。浮力付与具1は、浮力補助具として使用されてもよい。
(本明細書が開示する構成)
上記実施形態などを一例とする構成を以下に開示する。
(1)着用者に浮力を付与する浮力付与具(例えば、浮力付与具1)であって、
内部に気室を形成する気室袋(例えば、気室袋30)と、
前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管(例えば、送気管40)と、
前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体(例えば、収容体10)と、
前記収容体の第1部分(例えば、第1布製部材11の外側の縁)と第2部分(例えば、第2布製部材12の外側の縁)とを結合させて前記収容体を閉じた状態とする結合手段(例えば、面ファスナ20)と、を備え、
前記送気管は、前記着用者が前記浮力付与具を着用したとき、かつ、前記気室袋が前記収容体に収容されているときに、前記着用者が前記息を吹き込むことが可能な位置に配置され(例えば、図1参照)、
前記結合手段は、前記着用者の前記息により前記畳んだ状態の気室袋が膨らんで広がったときに前記第1部分と前記第2部分との結合が解除される強さで、前記第1部分と前記第2部分とを結合する(例えば、オス面21とメス面23との接合強度参照)、
ことを特徴とする浮力付与具。
このような構成によって、着用者が所望する浮力を容易に得ることができる。なお、第1部分と第2部分とは、収容体の縁以外の部分(例えば、上面部)であってもよい。また、結合手段は、スナップボタン、糸での仮留め、ホック、両面テープなどであってもよい。なお、上記の着用者の息は、平均的な肺活量を持つ成人が吹く息や、浮力付与具を使用するグループ(自衛隊など)に属する複数人のうちの平均的な肺活量を持つ人が吹く息や最も肺活量が低い人が吹く息などであればよい。
(2)前記気室袋は、前記着用者の首を囲む逆U字形状であり、
前記送気管は、前記気室袋の逆U字の足の部分の幅方向における内側の位置に配置されており、前記着用者が前記浮力付与具を着用した状態で前記気室袋が膨らむと前記送気管における前記息が吹き込まれる部位が逆U字の内側に向かって移動する(図5〜図7参照)、
ようにしてもよい。
このような構成によって、着用者は息を送気管に容易に吹き込むことができる。
(3)前記送気管は、前記収容体に設けられた貫通孔(例えば、貫通孔11H)に挿入された状態で前記気室袋と接続している、
ようにしてもよい。
このような構成によって、送気管の位置が意図せぬ位置になることを防止できる。
(4)前記気室袋に接続され、ガスボンベに充填されたガスを前記気室に供給して当該気室袋を膨らませるガス供給装置(例えば、ガス供給装置50)をさらに備える、
ようにしてもよい。
このような構成によって、場面に応じて浮力を得る方法を異ならせることができる。
(5)前記送気管は、前記気室内の気体を排出可能である、
ようにしてもよい。
このような構成によって、着用者は次の行動に応じて浮力を調整できる。
(6)着用者に浮力を付与する浮力付与具(例えば、浮力付与具1)であって、
内部に気室を形成する気室袋(例えば、気室袋30)と、
前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管(例えば、送気管40)と、
前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体(例えば、収容体10)と、を備え、
前記気室袋は、膨らんでいない状態から前記着用者の息によって膨らむことが可能である、
ことを特徴とする浮力付与具。
このような構成によって、着用者が所望する浮力を容易に得ることができる。
1 浮力付与具
10 収容体
11 第1布製部材
11H 貫通孔
20 面ファスナ
30 気室袋
40 送気管
41 口付け部
50 ガス供給装置

Claims (6)

  1. 着用者に浮力を付与する浮力付与具であって、
    内部に気室を形成する気室袋と、
    前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管と、
    前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体と、
    前記収容体の第1部分と第2部分とを結合させて前記収容体を閉じた状態とする結合手段と、を備え、
    前記送気管は、前記着用者が前記浮力付与具を着用したとき、かつ、前記気室袋が前記収容体に収容されているときに、前記着用者が前記息を吹き込むことが可能な位置に配置され、
    前記結合手段は、前記着用者の前記息により前記畳んだ状態の気室袋が膨らんで広がったときに前記第1部分と前記第2部分との結合が解除される強さで、前記第1部分と前記第2部分とを結合する、
    ことを特徴とする浮力付与具。
  2. 前記気室袋は、前記着用者の首を囲む逆U字形状であり、
    前記送気管は、前記気室袋の逆U字の足の部分の幅方向における内側の位置に配置されており、前記着用者が前記浮力付与具を着用した状態で前記気室袋が膨らむと前記送気管における前記息が吹き込まれる部位が逆U字の内側に向かって移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の浮力付与具。
  3. 前記送気管は、前記収容体に設けられた貫通孔に挿入された状態で前記気室袋と接続している、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の浮力付与具。
  4. 前記気室袋に接続され、ガスボンベに充填されたガスを前記気室に供給して当該気室袋を膨らませるガス供給装置をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浮力付与具。
  5. 前記送気管は、前記気室内の気体を排出可能である、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浮力付与具。
  6. 着用者に浮力を付与する浮力付与具であって、
    内部に気室を形成する気室袋と、
    前記気室袋に接続され、前記着用者により吹き込まれた息を前記気室に送る送気管と、
    前記気室袋を畳んだ状態で収容する収容体と、を備え、
    前記気室袋は、膨らんでいない状態から前記着用者の息によって膨らむことが可能である、
    ことを特徴とする浮力付与具。
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JP2020185813A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 株式会社谷沢製作所 救命具

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