JP2017125242A - Electrode for reductive reaction and reaction device prepared therewith - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、カーボン材料を用いた還元反応用電極及びそれを用いた反応デバイスに関する。 The present invention relates to a reduction reaction electrode using a carbon material and a reaction device using the same.
半導体を光吸収体とし、金属錯体(ポリマー膜を含む)を二酸化炭素還元触媒として、半導体から金属錯体へ励起電子が移動することによって反応が進行する二酸化炭素還元デバイス、及び水を酸化する半導体触媒と組み合わせることで水を電子源とした二酸化炭素還元反応を起こす光化学反応デバイスに関する発明が開示されている(特許文献1〜3)。 Carbon dioxide reduction device in which reaction proceeds by exciton transfer from semiconductor to metal complex using semiconductor as light absorber, metal complex (including polymer film) as carbon dioxide reduction catalyst, and semiconductor catalyst to oxidize water The invention regarding the photochemical reaction device which causes the carbon dioxide reduction reaction which used water as the electron source by combining with is disclosed (patent documents 1-3).
ところで、金属や半導体に金属錯体を直接接合した還元電極を用いた場合、副反応である水素の発生が促進されてしまい、二酸化炭素の還元反応が十分に得られない場合があった。 By the way, when a reduction electrode in which a metal complex is directly bonded to a metal or semiconductor is used, generation of hydrogen as a side reaction is promoted, and a carbon dioxide reduction reaction may not be sufficiently obtained.
本発明の1つの態様は、金属又は半導体を含む基板と、前記基板の表面の少なくとも一部を覆い、構造体単体のサイズが1μm以下のカーボン材料からなるカーボン層と、前記カーボン層の表面を覆う錯体触媒層と、を備えることを特徴とする還元反応用電極である。 One embodiment of the present invention includes a substrate containing a metal or a semiconductor, a carbon layer that covers at least a part of the surface of the substrate, and a carbon material made of a carbon material having a structure body size of 1 μm or less, and a surface of the carbon layer. An electrode for reduction reaction, comprising a covering complex catalyst layer.
ここで、前記カーボン材料は、カーボンナノチューブ、グラフェン及びグラファイトの少なくとも1つを含むことが好適である。 Here, it is preferable that the carbon material includes at least one of carbon nanotubes, graphene, and graphite.
また、前記基板は、ステンレス鋼材、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)及び酸化チタン(TiO2)の少なくとも1つを含むことが好適である。 The substrate preferably includes at least one of a stainless steel material, gold (Au), silver (Ag), copper (Cu), and titanium oxide (TiO 2 ).
また、前記錯体触媒層は、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)FeCl3・pyrrol]を含むことが好適である。 The complex catalyst layer may include [Ru {4,4′-di (1-H-1-pyrrolopropyl carbonate) -2,2′-bipyridine] (CO) (MeCN) FeCl 3 · pyrrol]. Is preferred.
また、本発明の別の態様は、上記還元反応用電極と、水を酸化して酸素を発生する酸化反応用電極と、を備え、これらを電気化学的に接続して構成され、前記錯体触媒層が水を含む液に直接触れる状態において電気エネルギーを利用して炭素化合物を還元することを特徴とする反応デバイスである。 Another aspect of the present invention includes the above-described reduction reaction electrode and an oxidation reaction electrode that oxidizes water to generate oxygen, and is configured by electrochemically connecting them. The reaction device is characterized in that the carbon compound is reduced using electric energy in a state where the layer is in direct contact with a liquid containing water.
本発明によれば、副反応による水素の発生を抑制しつつ炭素化合物を効率的に還元する還元反応用電極及びそれを用いた反応デバイスを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the electrode for reduction reaction which reduces a carbon compound efficiently, suppressing the generation | occurrence | production of hydrogen by a side reaction, and the reaction device using the same can be provided.
[還元反応用電極]
図1は、実施形態に関わる還元反応用電極100を示す。還元反応用電極100に電圧が印加されると、基板10に生じた電子がカーボン層12を介して錯体触媒層14に渡され、錯体触媒層14における還元触媒反応に利用される。図1では、二酸化炭素(CO2)がギ酸(HCOOH)に還元される態様が示されている。
[Reduction reaction electrode]
FIG. 1 shows a
基板10は、金属又は半導体を含んで構成される。基板10として用いられる金属は、特に限定されるものではないが、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、鉛(Pb)を含むことが好適である。基板10として用いられる半導体は、特に限定されるものではないが、酸化チタン(TiO2)、シリコン(Si)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タンタル(Ta2O5)等とすることが好適である。
The
カーボン層12は、カーボン材料(C)を含むものであればよいが、カーボン材料の構造体の単体のサイズが1nm以上1μm以下であることが好適である。カーボン層12は、例えば、カーボンナノチューブ、グラフェン及びグラファイトの少なくとも1つを含むことが好適である。グラフェン及びグラファイトであればサイズが1nm以上1μm以下であることが好適である。カーボンナノチューブであれば直径が1nm以上40nm以下であることが好適である。
The
カーボン層12は、エタノール等の液体に混ぜ合わせたカーボン材料をスプレーで基板10上に塗布し、加熱することによって形成することができる。スプレーの代わりに、スピンコートによって基板10上に塗布してもよい。また、スピンコートを用いず、基板10上に直接溶液を滴下して乾かして塗布してもよい。
The
錯体触媒層14は、ルテニウム錯体とすることが好適である。錯体触媒層14は、例えば、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]、Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)2Cl2]、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)2]n、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(CH3CN)Cl2]等とすることができる。
The
錯体触媒層14による修飾は、錯体をMeCN溶液に溶解した液をカーボン層12の上に塗布することで作ることができる。また、錯体触媒層14による修飾は、電解重合法により行うこともできる。作用極としてカーボン層12を形成した基板10の電極、対極にフッ素含有酸化スズ(FTO)で被覆したガラス基板、参照電極にAg/Ag+電極を用い、錯体触媒を含む電解液中においてAg/Ag+電極に対して負電圧となるようにカソード電流を流した後、Ag/Ag+電極に対して正電位となるようにアノード電流を流すことによりカーボン層12を形成した基板10上を錯体触媒層14で修飾することができる。電解質の溶液には、アセトニトリル(MeCN)、電解質には、Tetrabutylammoniumperchlorate(TBAP)を用いることができる。
The modification by the
このような方法を用いることによって、基板10の表面をカーボン層12によって効果的に被覆することができ、基板10で発生した電子をカーボン層12を介して錯体触媒層14へ効率的に受け渡すことができる。これにより、還元反応を生じさせる際の副反応である水素の発生を抑制することができ、炭素化合物を錯体触媒層14の表面において効率的に還元する還元反応用電極100を実現することができる。
By using such a method, the surface of the
[酸化反応用電極]
酸化反応用電極102は、水の酸化反応を生起する材料を含んで構成される。酸化反応用電極102は、例えば、白金電極(Pt)、フッ素含有酸化スズ(FTO)基板上に酸化イリジウム(IrOx:x=1〜2)を修飾させた電極、フッ素含有酸化スズ(FTO)基板上に酸化タングステン(WO3)、バナジン酸ビスマス(BiVO4)、酸化鉄(Fe2O3)、タンタルオキシナイトライド(TaON)を積層させた電極のいずれかとすることが好適である。
[Oxidation reaction electrode]
The
[反応デバイス]
反応デバイスは、図2に示すように、還元反応用電極100、酸化反応用電極102及び参照電極104を組み合わせて構成される。例えば、還元反応用電極100、酸化反応用電極102及び参照電極104を炭素化合物が溶解された水中に浸漬し、還元反応用電極100と参照電極104との間に適切なバイアス電圧を印加した状態において機能する。これによって、上述したように、還元反応用電極100の錯体触媒層14における還元触媒反応によって、水中の炭素化合物が還元される。例えば、炭素化合物が二酸化炭素(CO2)である場合、還元反応によりギ酸(HCOOH)等が生成される。なお、錯体触媒層14を選択し、適正な環境で触媒反応を生起することで、ギ酸に限らず、アルコールなどの有用な有機物を二酸化炭素から合成することも可能である。また、酸化反応用電極102において、水が酸素ガスに酸化される。
[Reaction device]
As shown in FIG. 2, the reaction device is configured by combining a
このように、本実施形態によれば、電気エネルギーを利用して、炭素化合物をより有用な炭素化合物に変換することができる。また、電気エネルギーを新たに生成される炭素化合物に貯蔵することができる。 Thus, according to this embodiment, a carbon compound can be converted into a more useful carbon compound using electric energy. Moreover, electric energy can be stored in the newly generated carbon compound.
特に、水を電子供与剤として二酸化炭素を還元でき、副反応である水素の発生を抑制することができるため、炭素化合物の還元反応の効率を向上させることができる。すなわち、還元反応用電極100におけるカーボン層12の疎水性により、基板10である金属又は半導体に対して無極性の炭素化合物(例えば、二酸化炭素)が近づきやすく、極性分子である水やプロトンが近づきにくい状態とすることができる。これによって、特に、低い印加電圧下において、副反応である水素の還元を抑制することができ、炭素化合物の還元反応をより進行し易くし、炭素化合物の還元効率を向上させることができる。
In particular, carbon dioxide can be reduced using water as an electron donor, and generation of hydrogen as a side reaction can be suppressed. Therefore, the efficiency of the reduction reaction of the carbon compound can be improved. That is, due to the hydrophobicity of the
[測定システム]
光電気化学測定には電気化学アナライザー(ALS610)を使用し、三電極方式で測定を行った。三電極方式では、容器にはパイレックス(登録商標)セルを用い、セル内に電解液を満たして、電解液中に作用極として還元反応用電極100、酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を配置した。光電気化学測定に伴う生成物の評価には、イオンクロマトグラフ(DIONEX、ICS−2000オートサンプラーAS付)及びガスクロマトグラフ(島津GC−2014)を使用した。
[Measurement system]
The electrochemical analyzer (ALS610) was used for the photoelectrochemical measurement, and the measurement was performed by the three-electrode method. In the three-electrode system, a Pyrex (registered trademark) cell is used for the container, and the cell is filled with an electrolytic solution, and the electrolytic solution in the electrolytic solution is a
「実施例1」
市販のステンレス鋼材(SUS)を基板10として、基板10の上部をマスキングした後に、カーボンナノチューブをエタノールに混在させて約2mg/cm2の密度でスプレーして塗布し、350℃で加熱してカーボン層12を形成した。その後、マスキング面に銅線を接続し、ガラス基板に貼り付け、周囲をシリコンゴムで封止した。さらに、カーボン層12を塗布した面上に錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄して還元反応用電極100を形成した。酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を用いた。
"Example 1"
Using a commercially available stainless steel (SUS) as a
電解液には、0.1Mのリン酸バッファ水溶液(K2HPO4+KH2PO4)を用い、水溶液中に二酸化炭素(CO2)ガスを流通させた。実験は、印加電圧が−1.4Vの状態で、電流−時間測定を行った。 A 0.1 M phosphate buffer aqueous solution (K 2 HPO 4 + KH 2 PO 4 ) was used as the electrolytic solution, and carbon dioxide (CO 2 ) gas was circulated in the aqueous solution. In the experiment, current-time measurement was performed in a state where the applied voltage was -1.4V.
「比較例1」
実施例1の構成において、カーボン層12を形成せずに同様の実験を行った。
"Comparative Example 1"
In the configuration of Example 1, the same experiment was performed without forming the
「比較例2」
実施例1の構成において、錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを形成せずに同様の実験を行った。
"Comparative Example 2"
In the configuration of Example 1, as the
「実施例2」
市販の金(Au)ホイルを基板10として、基板10の上部をマスキングした後に、カーボンナノチューブをエタノールに混在させて約2mg/cm2の密度でスプレーして塗布し、350℃で加熱してカーボン層12を形成した。その後、マスキング面に銅線を接続し、ガラス基板に貼り付け、周囲をシリコンゴムで封止した。さらに、カーボン層12を塗布した面上に錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄して還元反応用電極100を形成した。酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を用いた。
"Example 2"
A commercially available gold (Au) foil is used as the
電解液には、0.1Mのリン酸バッファ水溶液(K2HPO4+KH2PO4)を用い、水溶液中に二酸化炭素(CO2)ガスを流通させた。実験は、印加電圧が−1.4Vの状態で、電流−時間測定を行った。 A 0.1 M phosphate buffer aqueous solution (K 2 HPO 4 + KH 2 PO 4 ) was used as the electrolytic solution, and carbon dioxide (CO 2 ) gas was circulated in the aqueous solution. In the experiment, current-time measurement was performed in a state where the applied voltage was -1.4V.
「比較例3」
実施例2の構成において、カーボン層12を形成せずに同様の実験を行った。
“Comparative Example 3”
In the configuration of Example 2, the same experiment was performed without forming the
「比較例4」
実施例2の構成において、錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを形成せずに同様の実験を行った。
“Comparative Example 4”
In the structure of Example 2, [Ru {4,4′-di (1-H-1-pyrrolopropyl carbonate) -2,2′-bipyridine] (CO) (MeCN) Cl 2 ] FeCl 3 as the
「実施例3」
ITO上にスパッタリングで形成した酸化チタン(TiO2)を基板10として、基板10の上部をマスキングした後に、カーボンナノチューブをエタノールに混在させて約2mg/cm2の密度でスプレーして塗布し、350℃で加熱してカーボン層12を形成した。その後、マスキング面に銅線を接続し、ガラス基板に貼り付け、周囲をシリコンゴムで封止した。さらに、カーボン層12を塗布した面上に錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄して還元反応用電極100を形成した。酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を用いた。
"Example 3"
Using titanium oxide (TiO 2 ) formed by sputtering on ITO as a
電解液には、0.1Mのリン酸バッファ水溶液(K2HPO4+KH2PO4)を用い、水溶液中に二酸化炭素(CO2)ガスを流通させた。実験は、印加電圧が−1.4Vの状態で、電流−時間測定を行った。 A 0.1 M phosphate buffer aqueous solution (K 2 HPO 4 + KH 2 PO 4 ) was used as the electrolytic solution, and carbon dioxide (CO 2 ) gas was circulated in the aqueous solution. In the experiment, current-time measurement was performed in a state where the applied voltage was -1.4V.
「比較例5」
実施例3の構成において、カーボン層12を形成せずに同様の実験を行った。
“Comparative Example 5”
In the configuration of Example 3, the same experiment was performed without forming the
「比較例6」
実施例3の構成において、錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを形成せずに同様の実験を行った。
“Comparative Example 6”
In the structure of Example 3, [Ru {4,4′-di (1-H-1-pyrrolopropyl carbonate) -2,2′-bipyridine] (CO) (MeCN) Cl 2 ] FeCl 3 as the
「比較例7」
実施例1の構成において、カーボン層12としてカーボンナノチューブを塗布せず、厚さ0.38mm及び重さ1.7gのカーボンクロス(CC)に実施例1と同じ[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄し、基板10に貼り付けて図3に示すような還元反応用電極とした。
“Comparative Example 7”
In the configuration of Example 1, carbon nanotubes are not applied as the
「実施例4」
市販の銀箔(Ag箔)を基板10として、基板10の上部をマスキングした後に、カーボンナノチューブを約2mg/cm2の密度でスプレーして塗布し、350℃で加熱してカーボン層12を形成した。その後、マスキング面に銅線を接続し、ガラス基板に貼り付け、周囲をシリコンゴムで封止した。さらに、カーボン層12を塗布した面上に錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄して還元反応用電極100を形成した。酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を用いた。
Example 4
A commercially available silver foil (Ag foil) was used as the
反応セルにはパイレックス(登録商標)セルを用いた。電解液には、0.1Mのリン酸バッファ水溶液(K2HPO4+KH2PO4)を用い、水溶液中に二酸化炭素(CO2)ガスを流通させた。実験は、印加電圧が−1.4Vの状態で、電流−時間測定を行った。 A Pyrex (registered trademark) cell was used as the reaction cell. A 0.1 M phosphate buffer aqueous solution (K 2 HPO 4 + KH 2 PO 4 ) was used as the electrolytic solution, and carbon dioxide (CO 2 ) gas was circulated in the aqueous solution. In the experiment, current-time measurement was performed in a state where the applied voltage was -1.4V.
「実施例5」
市販の銅箔(Cu箔)を基板10として、基板10の上部をマスキングした後に、カーボンナノチューブを約2mg/cm2の密度でスプレーして塗布し、350℃で加熱してカーボン層12を形成した。その後、マスキング面に銅線を接続し、ガラス基板に貼り付け、周囲をシリコンゴムで封止した。さらに、カーボン層12を塗布した面上に錯体触媒層14として[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl2]FeCl3・pyrrolを含むMeCN溶液を塗布し、乾燥させた後に水で洗浄して還元反応用電極100を形成した。酸化反応用電極102として白金電極、参照電極104としてHg/Hg2SO4を用いた。
"Example 5"
Using a commercially available copper foil (Cu foil) as a
反応セルにはパイレックス(登録商標)セルを用いた。電解液には、0.1Mのリン酸バッファ水溶液(K2HPO4+KH2PO4)を用い、水溶液中に二酸化炭素(CO2)ガスを流通させた。実験は、印加電圧が−1.4Vの状態で、電流−時間測定を行った。 A Pyrex (registered trademark) cell was used as the reaction cell. A 0.1 M phosphate buffer aqueous solution (K 2 HPO 4 + KH 2 PO 4 ) was used as the electrolytic solution, and carbon dioxide (CO 2 ) gas was circulated in the aqueous solution. In the experiment, current-time measurement was performed in a state where the applied voltage was -1.4V.
「結果」
表1には、実施例1〜5、比較例1〜6の実験の結果をまとめて示す。
Table 1 summarizes the results of the experiments of Examples 1-5 and Comparative Examples 1-6.
実施例1〜5では、いずれも二酸化炭素(CO2)を還元してギ酸(HCOOH)が生成された。これに対して、比較例1,3,5のように還元反応用電極100にカーボン層12を設けない場合には、二酸化炭素(CO2)の還元反応は進行しなかった。また、比較例2,4,6のように錯体触媒層14がない場合にも二酸化炭素(CO2)の還元反応は進行しなかった。
In Examples 1 to 5, formic acid (HCOOH) was produced by reducing carbon dioxide (CO 2 ). On the other hand, when the
以上の結果から、本実施の形態における還元反応用電極100では、基板10からカーボン層12を介して錯体触媒層14に効率的に電子の移動が行われ、炭素化合物が効率的に還元される。また、基板10及びカーボン層12と錯体触媒層14との接合において、基板10及びカーボン層12の表面に特異的に吸着するアンカー部位を持たせる必要がない。
From the above results, in the
表2には、実施例1〜3及び比較例7の実験の結果をまとめて示す。
比較例7のようにカーボンナノチューブ以外のカーボン材料、例えばカーボンクロスを用いた場合であっても錯体触媒を吸着させて基板10に貼り付けることで還元触媒として機能する。しかしながら、カーボンクロスのようにカーボン材料の構造体の単体のサイズが1μmを超える場合、基板10での副反応の抑制が十分でなくなる。その結果、表2に示すように、比較例7では、実施例1〜3に比べてギ酸(HCOOH)の生成量が低下し、ファラデー効率も低下した。すなわち、カーボン層12を構成するカーボン材料の構造体単体のサイズを1μm以下とすることによって、水素発生の副反応を抑制することができ、炭素化合物の還元反応効率を向上させることができる。
Even when a carbon material other than carbon nanotubes, such as carbon cloth, is used as in Comparative Example 7, it functions as a reduction catalyst by adsorbing the complex catalyst and attaching it to the
10 基板、12 カーボン層、14 錯体触媒層、100 還元反応用電極、102 酸化反応用電極、104 参照電極。
10 substrate, 12 carbon layer, 14 complex catalyst layer, 100 electrode for reduction reaction, 102 electrode for oxidation reaction, 104 reference electrode.
Claims (5)
前記カーボン材料は、カーボンナノチューブ、グラフェン及びグラファイトの少なくとも1つを含むことを特徴とする還元反応用電極。 The reduction reaction electrode according to claim 1,
The electrode for reduction reaction, wherein the carbon material includes at least one of carbon nanotubes, graphene, and graphite.
前記基板は、ステンレス鋼材、金(Au))、銀(Ag)、銅(Cu)及び酸化チタン(TiO2)の少なくとも1つを含むことを特徴とする還元反応用電極。 The reduction reaction electrode according to claim 1 or 2,
The electrode for reduction reaction, wherein the substrate includes at least one of a stainless steel material, gold (Au), silver (Ag), copper (Cu), and titanium oxide (TiO 2 ).
前記錯体触媒層は、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)FeCl3・pyrrol]を含むことを特徴とする還元反応用電極。 The electrode for reduction reaction according to any one of claims 1 to 3,
The complex catalyst layer includes [Ru {4,4′-di (1-H-1-pyrrolopropyl carbonate) -2,2′-bipyridine] (CO) (MeCN) FeCl 3 · pyrol]. Electrode for reduction reaction.
水を酸化して酸素を発生する酸化反応用電極と、
を備え、これらを電気化学的に接続して構成され、
前記錯体触媒層が水を含む液に直接触れる状態において電気エネルギーを利用して炭素化合物を還元することを特徴とする反応デバイス。
The electrode for reduction reaction according to any one of claims 1 to 4,
An oxidation reaction electrode that oxidizes water to generate oxygen;
Comprising these and connecting them electrochemically,
A reaction device characterized in that the carbon compound is reduced using electric energy in a state where the complex catalyst layer is in direct contact with a liquid containing water.
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2016
- 2016-01-15 JP JP2016005759A patent/JP2017125242A/en active Pending
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