JP2017121303A - 誘眠振動数69を維持する振り子式ゆりかご - Google Patents

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Abstract

【課題】乳児を寝付かせる作用のある振動数69回/分で、簡単な構造で構成することができるゆりかごを提供する。【解決手段】フレーム8にU字振り子棒12を嵌め、U字振り子棒12の水平梁の上にカゴ10を載せ、U字振り子棒12はカゴ底面の同じ標高の溝11に嵌める。振動69回となるゆりかごを振り子式で構成し、乳児体重や敷布厚さやカゴ重さによって変動する振動数を想定通り(69回)に維持する為の、実質振り子長さの調節手段を設ける。実質振り子長さ調節手段は、振り子吊り支点と想定使用者を含めた振り子の重心点との高低差を調節する手段である。【選択図】図2

Description

本件出願は、ゆりかごに関する発明である。乳児などを寝かせる揺れる寝床である。さらに詳しくは、振り子式のゆりかごに関する発明である。以後は簡単のため、振り子式のゆりかごを単にゆりかごと記載する。ゆりかごは、揺動させる駆動装置を備えた構成も無い構成も含むとする。
ゆりかごの語源は「揺らすカゴ」である。英語でもa swinging cot(揺らす寝台)である。ぐずる乳児をあやすには抱いて揺らす。ロッキングチェアのように揺らすゆりかごも普及している。近年、乳幼児を泣き止ませる効果が特異的に高い振動数は分当り70回前後であることが解ってきた。
年令10才区分の心拍数の統計値を10才未満,10代,20代,30代から70代まで列記する。
女性心拍数は、86,71,69,69,69,68,68,66
男性心拍数は、83,70,63,66,67,68,67,63
胎児の心拍数は120〜160である。20代,30代,40代にわたる出産年代女性は心拍69で驚くほど安定している。そして出産年代女性の心拍数と、乳児が泣き止む振動数がほぼ一致する。胎内にいた期間は母親の心拍振動を感じ続けていたので、乳児は母体心拍数と同じ振動数の揺れがあると落ち着くのではないかと推測された。そこで発明者は、出産年代女性の平均心拍数には乳児に対して強い誘眠効果があるのではないかと仮説をたて、実証試験してみた。「出産年代女性の平均心拍数」は冗長なので、以後は「母体平均心拍数」と記載する。振動数69で揺れるゆりかごに乳児を載せて揺らしていると、予想通りに数分で寝付いた。振動数69ゆりかごの有効性が確認されたのである。ただし妊婦の心拍数とて日常の継続的軽作業や睡眠や季節寒暖反応で±2程度の心拍数の長時間的変動は有る。それゆえ振動数69±2程度の範囲において誘眠効果があるとみられる。振動数69±2を、母体平均心拍数の近似範囲と記載するものとする。
そして振動数69の誘眠効果は、乳児のみならず成人にも有効であると推測される事象が多々見出された。一定リズムだった昔の車のワイパー、電車の振動音、催眠術師の揺らすヒモ吊りコインなどなど…。電車振動音はレール継目隙間で生じるものである。線路は20mのレールを継足しているので、継目は20m毎に有る。時速82.8km/Sで走行すると振動音が69回/分となる。電車振動音による誘眠効果はどの路線でも生じるというものではなく、誘眠効果がある路線は限られている。82.8km/Sで長い区間を走る路線だけが、振動音69回/分となり、誘眠効果が生じると考えれば整合性がとれる。心拍近似の揺れに誘眠効果があることは明白である。もちろん成人への誘眠効果は、乳児への特異的な効果に比べて格段に落ちるが、誘眠効果は有る。成人の場合には、睡眠不足や非緊張状態や単調作業などの条件も誘眠効果に影響する。
すでに電動で水平に揺らす方式のゆりかごは、多種類、市販されている。揺れる速さが3段速、4段速のゆりかごもある。電動揺動ゆりかごに関する特許もたくさん出願されている。特許文献1〜3に示されるように、直進モーター(ソレノイド)駆動によって振動数を制御して揺らすゆりかごである。しかしながら構造は複雑になり、消費電力も多かった。構造が複雑になる理由は、乳児の成長に伴う体重変化などに対処して、振動数を維持するように制御する為のセンサー,制御装置,駆動装置が必要になるからである。
ただし振り子式ゆりかごで、振動数を調節できる構成のものは、市販も特許出願もされていない。
特開2003−93758号 特開2007−54104号 特開2007−56896号 特開2005−224638号 特開2004−261611号 特開昭61−185287号
本件出願の課題は、振動数が母体平均心拍数の近似範囲(69±2回)のゆりかごを簡単な構成で実現することである。その為に、振り子の等時性原理を用いる。ゆりかごを揺動させる駆動源の有無は問わないとする。ゆりかごを駆動装置で揺らす構成でもよいが、手動で揺らしても事足りるからである。振り子の等時性原理とは、振り子の振動数は振り子の長さによって定まり、錘の重さには無関係という原理である。また振り子の振動数は、振り幅にも無関係である。
振り子の用語定義をここでしておく。振り子は錘を棒やヒモで吊るしただけの単純構成である。振り子は棒でもヒモでも鎖でも、張力伝達する部材であれば成り立つ。棒とヒモを含んで総称する語句がないので、ここでは振り子に用いる棒やヒモや鎖を総称して、振り子棒と記載する。
振り子周期(T)と振り子長さ(L)の関係式は、L=g(T/2π)2である。重力加速度(g)は9.8m/s、円周率(π)は3.14…である。
振動数69を周期に変換するとTa=60秒/69回である。振動数69となる振り子長さLaを算出するには、上式のTにTaを代入すれば求められる。
La=g(Ta/2π)2=9.8(60/69×2π)2=0.187メートル=18.7センチ
振り子棒の長さを18.7センチにすれば、振動数69の振り子が出来る。ところ18.7センチ長さの振り子棒でゆりかごを構成しても、乳児を載せて揺らすとなると振動数は69からずれる。現実の振り子は、錘物体の大きさと重さの影響を受けるからである。「実質振り子長さ」は錘物体の質量分布によって定まる。
ブランコ遊具を例にして解説する。ブランコはヒモ長さ(振り子長さ)を変えなくても、遊技者が座り姿勢では「実質振り子長さ」は長くなり、揺れは遅くなり、振動数は減少する。ブランコのヒモ長さはそのままであっても遊技者が立ち姿勢でブランコをこぐとなると、「実質振り子長さ」は短くなり、揺れは速くなり、振動数は増加する。振り子支点からの重心位置によって、振動数が変化するということである。
ゆりかごに乳児を載せて揺らすと、乳児の体重,ゆりかご内の敷布厚さ,カゴ重量などから算出される重心位置によって「実質振り子長さ」が定まり、その「実質振り子長さ」に応じた振動数になる。出生時の乳児の体重は約3kgであるが、成長に伴い倍増してゆく。市販ゆりかごでは対応する乳児体重は9〜11kgである。敷布厚さは夏は薄く、冬は厚くする。発明者は、これらの変動を相殺して、ゆりかご69回振動を維持するには振り子棒の長さを微調整する手段を加えればよいと着想したわけである。
課題「母体平均心拍数の近似範囲(振動69±2回)のゆりかごを簡単な構成で実現すること」の解決手段は、振動69±2回の振り子式ゆりかごを形成し、その振り子棒に実質振り子長さ調節手段を設けることである。
具体的に説明すると、想定使用者を載せられる大きさのカゴを1本以上の振り子棒で吊り、このカゴを吊っている振り子棒を床面に浮かして吊り保持するフレームに揺動可能に連結して吊り下げると共に、「カゴに想定使用者代用錘を載せて揺らした場合の1分当り振動数が67から71回の範囲内」となるように振り子棒の長さを形成し、振り子棒には実質振り子長さを調節できる実質振り子長さ調節手段を設けて、ゆりかごを構成することが解決手段である。
まず振り子の基本構造について説明する。窓拭き清掃員ゴンドラは長方形の金属カゴの四隅をワイヤーで吊った、振り子棒4本構造の振り子である。公園遊具ブランコは振り子棒2本構造である。1人乗りスキーリフトは振り子棒1本構造である。これらのどの振り子構造であってもゆりかごに適用できる。つまりゆりかごの振り子棒は1本以上から構成可能ということである。
ここでいう振り子棒とは、フレームからカゴを吊る部材で、張力伝達する部材の意味である。振り子棒の具体例を列記すると、金属棒、鎖、ロープ、ヒモである。公園遊具ブランコの振り子棒は鎖である。振り子時計の振り子棒は棒部材である。
ここでいう想定使用者代用錘とは、想定使用者と同等の密度と重さの錘である。使用者として乳児を想定した場合、代用錘には3リットル水充填ペットボトルが妥当である。3リットルペットボトルは乳児胴体とほぼ同等の寸法である。使用者として成人を想定した場合、代用錘には5リットル水充填ペットボトル10本が妥当である。水充填ペットボトルを用いる理由は、質量密度が人体に近いからである。質量密度が近似していれば、重心位置も近似する。
構成要件が(ペットボトルという代用錘で振動数を測定する)という間接的な表現にせざるを得なかった理由は、ただ単にゆりかごの振動数や振り子棒長さの範囲を構成要件としたのでは本件出願の主旨に沿う権利範囲を表現できないからである。本件出願において重要な要件は振動数である。だが実際に乳児が載った場合の振動数こそが重要であり、空席ゆりかごの振動数とは異なる。それゆえ空席ゆりかごの振動数や振り子棒長さでは構成要件を規定しきれないからである。
(請求項1拒絶に備えた記載)
課題「母体平均心拍数の近似範囲(振動69±2回)のゆりかごを簡単な構成で実現すること」の為の解決手段は、振動69±2回の振り子式ゆりかごを形成し、その振り子棒に実質振り子長さ調節手段を設けることである。
具体的に説明すると、乳児を載せられる大きさのカゴを1本以上の振り子棒で吊り、このカゴを吊っている振り子棒を床面に浮かして吊り保持するフレームに揺動可能に連結して吊り下げると共に、「カゴに3リットル水充填ペットボトルを載せて揺らした場合の1分当り振動数が67から71回の範囲内」となるように振り子棒の長さを形成し、振り子棒には実質振り子長さを調節できる実質振り子長さ調節手段を設けて、ゆりかごを構成することが解決手段である。
まず振り子の基本構造について説明する。窓拭き清掃員ゴンドラは振り子棒4本構造の振り子である。公園遊具ブランコは振り子棒2本構造である。1人乗りスキーリフトは振り子棒1本構造である。これらのどの振り子構造であってもゆりかごに適用できる。つまりゆりかごの振り子棒は1本以上から構成可能ということである。
ここでいう振り子棒とは、フレームからカゴを吊る部材で、張力伝達する部材の意味である。振り子棒の具体例を列記すると、金属棒、鎖、ロープ、ヒモである。公園遊具ブランコの振り子棒は鎖である。振り子時計の振り子棒は棒部材である。
ここで振動数測定に3リットル水充填ペットボトルを用いる理由は、出産直後の乳児体重の目安であり、質量密度も人体に近く、乳児の代用に適しているからである。質量密度が近似していれば、重心位置も近似する。
構成要件が(ペットボトルという代用錘で振動数を測定する)という間接的な表現にせざるを得なかった理由は、ただ単にゆりかごの振動数や振り子棒長さの範囲を構成要件としたのでは本件出願の主旨に沿う権利範囲を表現できないからである。本件出願において重要な要件は振動数である。だが実際に乳児が載った場合の振動数こそが重要であり、空席ゆりかごの振動数とは異なる。それゆえ空席ゆりかごの振動数や振り子棒長さでは構成要件を規定しきれないからである。
ここでいう母体平均心拍数とは、妊娠出産する年代の女性の心拍数を、統計学に則って算出した平均心拍数である。母体平均心拍数は、現在日本においては69である。諸外国の緯度や気温や標高などによって地域差があるかも知れず、本件出願者は未調査・未研究の状態である。外国出願する場合は、当該国の20〜40代女性の平均心拍数の統計値を代入するものとする。
ここでいう実質振り子長さ調節手段とは、想定使用者を含めた振り子の重心と振り子支点との間の高低差を増減させる手段である。実質振り子長さ調節手段をより具体的に説明すると、振り子棒の長さを変化させる手段、もしくは振り子棒とカゴとの接続高さを調節する手段、カゴ内底の標高を調節する手段がある。
実質振り子長さを変化させる先行技術文献としては、特許文献5,6がある。梁にベルトを掛けて、スナップボタンや面ファスナーでベルト長さを調節可能とした構成である。しかしながら梁にベルトを掛ける構成は、振り子のように揺らすことは目的としていないし、揺らしたとしても梁とベルトの摩擦抵抗が多いので振り子運動はすぐ止まってしまう。本件出願は、特許文献5,6と異なるものである。
振り子棒の長さを変化させる手段には、振り子棒自体を伸縮させる方法と、フレームやカゴとの接続する振り子棒の範囲を増減させる方法がある。具体例は、後述の実施例1で説明する。実施例1では、振り子棒として鎖を用いている。フレーム側フックに掛ける鎖目を減らせば振り子長さは縮むし、鎖目を増やせば振り子長さは伸びる。また鎖は中間部にS字フックがあるので、S字フックに掛ける鎖目を増減させても伸縮させられる。カゴ側フックに掛ける鎖目でも同様である。
振り子棒とカゴとの接続高さを調節する手段の具体例は、後述の実施例1,2にて説明する。実施例1では、カゴ側フックの取付け穴を上下ずらして複数開けておき、カゴ側フックの取付け位置を付け変えることによって、接続高さの調節を行う。
実施例2では、振り子棒をU字形に形成し、カゴ側の底面にはU字振り子棒と嵌り合う溝を複数設けると共に、溝の深さはそれぞれ異なる深さにしておき、U字振り子棒を嵌める溝によって、接続高さの調節を行う。
カゴ内底の標高を調節する手段の具体例は、カゴ内に敷く中敷シートや実施例3のV字板などの構成である。乳児を載せても厚さを維持する中敷シートを複数枚用意しておき、中敷シートを敷く枚数で調節する構成である。
本件出願のゆりかごは、振り子原理を利用しているので、簡単な構成でありながら母体平均心拍数の近似範囲(振動数69±2)の揺れを実現できる。搭乗者体重,敷布厚さ,ゆりかご重さなどの変動を相殺して、振動数69±2を維持することが出来る。
本件出願のゆりかごは、動力源無しで構成しうるので省エネルギーである。本件出願のゆりかごは、駆動装置を付けて振動数69で揺れ続けさせる事も出来るが、動力源無しの構成でも母親が手で揺らせば、振り子運動を持続させる。揺らし始め分の運動エネルギーが、ゆりかご軸受部の摩擦抵抗によって消費されるまで、振幅を減衰させつつも揺れ続ける。搭乗者体重は少なくとも約3kgと比較的大きな質量であるので、軸受部の摩擦抵抗が小さくなるように潤滑な加工をすれば、5分程度の揺れ持続時間は望める。この持続時間は乳児を寝かし付けるのに充分な時間である。あるいは5分毎に手動で揺らせば、揺れを持続させられる。
(請求項1拒絶に備えた記載。大人除外で乳児限定としたもの)
本件出願のゆりかごは、振り子原理を利用しているので、簡単な構成でありながら母体平均心拍数の近似範囲(振動数69±2)の揺れを実現できる。乳児体重,敷布厚さ,ゆりかご重さなどの変動を相殺して、振動数69±2を維持することが出来る。
本件出願のゆりかごは、動力源無しで構成しうるので省エネルギーである。本件出願のゆりかごは、駆動装置を付けて振動数69で揺れ続けさせる事も出来るが、動力源無しの構成でも母親が手で揺らせば、振り子運動を持続させる。揺らし始め分の運動エネルギーが、ゆりかご軸受部の摩擦抵抗によって消費されるまで、振幅を減衰させつつも揺れ続ける。乳児体重は約3kgと比較的大きな質量であるので、軸受部の摩擦抵抗が小さくなるように潤滑な加工をすれば、5分程度の揺れ持続時間は望める。この持続時間は乳児を寝かし付けるのに充分な時間である。あるいは5分毎に手動で揺らせば、揺れを持続させられる。
実施例2のゆりかごのU字振り子棒は、カゴの長手方向にしか揺動しないので、カゴの横揺れとねじれ揺れの抑制効果がある。振り子式ゆりかごにとって、横揺れねじれ揺れ抑止は、乗り心地と怪我予防の為に必要な要素である。
実施例2のゆりかごのU字振り子棒の水平梁は、カゴを底面幅全体にわたって接触して支えるので、カゴへの強度的負担の軽減化効果がある。悪い例として実施例1のゆりかごはカゴ側フックの係合箇所にカゴ重量が集中して掛かかってしまう。カゴ側フック周辺が破損しやすく、補強が必要になる。実施例2のU字振り子棒であれば、カゴの底面を水平梁2本で支える状態になり、カゴは破損しにくく、補強不要である。その分、カゴは軽量薄型で済むし、カゴ軽量化はU字振り子棒の負担軽減にもなるし、疲労破壊し難くもなる。
このカゴへの負担軽減化効果は、こじつけ的な微々たる効果のように思われがちなので詳しく説明する。感覚として実感して頂く為に、カゴを人体に置換えて例える。実施例1のゆりかごは4人から両手両足を持って吊るされた状態である。それに対して実施例2のゆりかごはお姫様抱っこ状態である。自分が吊るされると想像すればその差を実感しやすい。その状態が12時間続いたら…、そして1年続いたらと想定してゆけば、この効果を相応に評価できる。
実施例2のゆりかごのU字振り子棒の水平梁は、断面四角形なので、揺動回転による摩擦抵抗が少ないという効果がある。水平梁は断面四角なので、実施例2のカゴを揺らしてもカゴ底面の溝と水平梁の接触部分は擦れ合うことはない。それゆえ摩擦抵抗は少なくて済む。仮に水平梁を丸棒に形成して溝を丸溝に形成した場合は、カゴが揺れるたびに丸棒と丸溝が擦れ合い、摩擦抵抗が多くなり、振り子運動はすぐに減衰してしまう。断面四角のU字振り子棒を用いたゆりかごは、摩擦抵抗が少ないので、振り子運動が長く継続する効果がある。
振り子の摩擦抵抗を低減化する先行技術文献としては特許文献4がある。揺動軸を矩形にすると共に、左右から斜めの板で支えることによって、擦れない事と点接触する事で摩擦低減する構成である。本件出願の実施例2の水平梁は、揺動軸であると共にカゴ重量を支える梁の役割を担っている。その為、特許文献4の構成とは、構成要件も目的も作用も異なっている。
実施例2のゆりかごは、カゴの縁が吊り支点(フレーム支柱の揺動軸穴および振り子棒の揺動軸)より高い位置なので、乳児が指を挟む事故を防ぐ効果がある。子供の行動は予測不能であるし、ましてや乳幼児には危険予測能力が無いので、事故予防構成を備えることは大切である。
実施例1のゆりかごの斜視図である。図解の為、左手前の鎖だけ外した状態である。カゴを左へ揺らした状態である。 実施例2のゆりかごの斜視図である。カゴを左へ揺らした状態である。 実施例2のゆりかごの右側面図である。 実施例3のゆりかごの斜視図である。
本件出願のゆりかごは、様々な形態をとり得るので、まずは実施例1にて構造を理解し易い例を示す。実施例2にて望ましい例を示す。実施例3はやや特殊ではあるが、本件出願の効果を得られる構成であるので例示する。
図1を参照として、実施例1を説明する。まず想定使用者が載れる大きさのカゴ1を形成する。このカゴ1の幅よりも大きな四角形のフレーム土台を形成する。フレーム土台の各角部に支柱2を立ててフレーム3を形成する。フレーム3は四脚テーブルを反転させたような形状である。これら支柱2の上端の内側にフレーム側フック4を設ける。このフレーム3の中にカゴ1を位置させ、これら支柱2と面するカゴ外面にもカゴ側フック5を設ける。このカゴ側フック5とフレーム側フック4を鎖6で繋いで、ゆりかごを形成する。鎖6の途中にはS字フック7を介在させる。
このゆりかごの「実質振り子長さ調節手段」は鎖6とフックによる構成である。繋げる鎖目を増減させて、鎖6を伸縮させる。各鎖6の輪の大きさは均等なので、増減させる鎖目が同数ならば4本の鎖6は均等に伸縮調節できる。
図1は見易くする為に大きな鎖目の長い鎖6を用いて図示している。実際は細かな鎖目にしたほうが、伸縮量を微調整できて望ましい。またフック類を見易くする為、左手前の鎖6だけ外して、S字フック7をカゴ1の縁に掛けた状態で図示している。ゆりかごとして使用する場合には、カゴ側フック5へ鎖6を繋げる。左手前の鎖6を正常に繋いだならば、右手前の鎖6と同様になる。鎖6が支柱2で隠れず見えるようにする為、カゴ1を左へ揺らした状態を図示している。
図2,3を参照として、実施例2を説明する。実施例1と似た形状のフレーム8を形成する。このフレーム8の各支柱9の上部には揺動軸穴を開ける。想定使用者が載れる大きさのカゴ10を形成する。このカゴ10の底面の前部と後部には溝11を3条づつ設ける。これら溝11の向きは長手直交向きであり、これら溝11はカゴ幅の一端から他端までの長さがあり、溝断面形状は矩形であり、これら3条の溝11はそれぞれに標高を異ならせる。振り子棒としてU字振り子棒12を金属で2本形成する。このU字振り子棒12の両端は揺動軸穴に嵌る形状に形成して、揺動軸13と成す。このU字振り子棒12は対面する2本の支柱9の揺動軸穴に嵌り合う寸法に形成する。図2のように、フレーム8にU字振り子棒12を嵌めて、U字振り子棒12の水平梁の上にカゴ10を載せる。このときU字振り子棒12はカゴ底面の同じ標高の溝11に嵌める。これでゆりかご完成である。U字振り子棒12の水平梁は断面四角形の形状とする。図2では、U字振り子棒12だけ、点線の隠れ線にて図示している。
このゆりかごの「実質振り子長さ調節手段」はU字振り子棒12と溝11による構成である。嵌める溝11の標高によって、実質振り子長さを伸縮させる。溝11の標高差は均等なので、同じ標高の溝11へ嵌めれば均等に伸縮調節できる。U字振り子棒12と溝11を嵌めるとはいっても、揺動自在に嵌めることである。
見易くする為に大きな幅の溝11で図示している。実際は細かな溝11にしたほうが微調整できて望ましい。
このゆりかごは、剛体素材のU字振り子棒12で組立てられているので、横揺れや捻じれ揺れはしない。またこのU字振り子棒12の水平梁の断面は四角形なので、溝11との摩擦損失は少なくて済む。図2の様にカゴ10が左へ揺れている状態の時、溝11と接触するのは水平梁左角の稜線のみである。溝11と水平梁は線接触なので、左揺れしている間は摩擦は生じない。右へ揺れた場合に溝11と接触するのは水平梁右角の稜線のみとなる。溝11と水平梁は線接触であり、右揺れしている間も摩擦は生じない。U字振り子棒12が垂直になった瞬間は、溝11と接触するのは水平梁の上面全体となるが、ずれ合わない構成なので摩擦は生じない。
図4を参照として、実施例3を説明する。U字形のフレーム土台14に1本の支柱15を立てる。この支柱15の上端から片持ち梁16を設ける。片持ち梁16の上面は平面ながら縁はやや高く形成する。カゴ17には剛体の振り子棒18を一体的に形成する。振り子棒18の先端下面にはV字形のV字凸条19を設ける。さらに「実質振り子長さ調節手段」としてV字凸条19と嵌るV字板20を何枚か形成する。そして片持ち梁16の上面にV字凸条19が位置するようにカゴ17を載せれば、ゆりかごの完成である。
このゆりかごの「実質振り子長さ調節手段」はV字板20である。片持ち梁16の上面とV字凸条19の間にV字板20を重ねる枚数によって、実質振り子長さを伸縮させる。実施例3のゆりかごの概形は、1人乗り用スキーリフトに似ていて、支点と重心の構造としてはヤジロベエに似た構成である。
実施例1〜3におけるゆりかごは、駆動装置の無い構成であったが、駆動装置を連結する構成とすることも可能である。振り子体の底面に磁石を固定し、振り子の揺動域外に電磁コイルを固定しておいて、コイルの磁力によって振り子を揺動させる構成も考えられる。電磁コイル利用の振り子人形玩具で用いられている構成である。あるいは実施例2の揺動軸に、間欠的にトルク伝達して揺動する構成も考えられる。振り子人形玩具や遊具ブランコでもわかるように、振り子構造はタイミングさえ揺動周期に合っていれば弱い力でも重量物を揺らすことができる。
市販ゆりかごには、リクライニングやカゴ高さの調節手段が設けられたタイプのゆりかごがあるが、もちろん本件出願のゆりかごにもそれらの構成を設けることは可能である。
成人向けゆりかごなる物品の存在は知らない。しかしながら睡眠障害治療,介護ベッド,パイロットの時差ボケ解消用宿直ベッド,保養施設用リラクゼーションベッドとして利用できる可能性はある。
本件出願のゆりかごは、外国人向けにも設定できる。その場合の母体平均心拍数はその当該者地域の出産年代女性の平均心拍数で換算するものとする。母体平均心拍数は統計学に則った計算値を用いる。
本件出願のゆりかごは、哺乳動物用に設定することも可能である。当然ながら母体平均心拍数はその動物の出産年令での平均心拍で換算するものとする。ちなみに心拍数は動物によって大きく異なる。心拍数は体重と寿命に反比例する。軽いネズミは心拍は早く、寿命も短い。重い象は心拍遅く、長寿である。哺乳類では心拍20億回が心臓寿命の目安と云われ、人間含む各哺乳類の長寿統計値とほぼ一致している。動物用ゆりかごが有れば、育児放棄された動物の仔の保育に利用できる可能性はある。
1カゴ、 2支柱、
3フレーム、 4フレーム側フック、
5カゴ側フック、 6鎖、
7S字フック、 8フレーム、
9支柱、 10カゴ、
11溝、 12U字振り子棒、
13揺動軸、 14フレーム土台、
15支柱、 16片持ち梁、
17カゴ、 18振り子棒、
19V字凸条、 20V字板。
課題「母体平均心拍数の近似範囲(振動69±2回)のゆりかごを簡単な構成で実現すること」の解決手段は、振動69±2回の振り子式ゆりかごを形成し、その振り子棒に実質振り子長さ調節手段を設けることである。
具体的に説明すると、想定使用者を載せられる大きさのカゴを1本以上の振り子棒で吊り、このカゴを吊っている振り子棒を床面に浮かして吊り保持するフレームに揺動可能に連結して吊り下げると共に、「カゴに想定使用者代用錘を載せて揺らした場合の1分当り振動数が67から71回の範囲内」となるように振り子棒の長さを形成し、振り子棒の振り子支点からカゴの連結部までの範囲またはカゴ内底には実質振り子長さを調節できる実質振り子長さ調節手段を設けて、ゆりかごを構成することが解決手段である。
まず振り子の基本構造について説明する。窓拭き清掃員ゴンドラは長方形の金属カゴの四隅をワイヤーで吊った、振り子棒4本構造の振り子である。公園遊具ブランコは振り子棒2本構造である。1人乗りスキーリフトは振り子棒1本構造である。これらのどの振り子構造であってもゆりかごに適用できる。つまりゆりかごの振り子棒は1本以上から構成可能ということである。
ここでいうカゴの連結部の説明をする。カゴの連結部とは、カゴと振り子棒との連結部であり、カゴ重量を振り子棒へ伝達する部分である。カゴの連結部の具体例は、実施例1のカゴ側フック5であり、実施例2の3条の溝11である。実施例3は振り子棒とカゴが一体化した構成ゆえ、カゴの連結部は存在しない。

Claims (5)

  1. 想定使用者を載せられる大きさのカゴを1本以上の振り子棒で吊り、このカゴを吊っている振り子棒を床面から浮かして吊るフレームに揺動可能に接続して吊り下げると共に、振り子棒の長さはカゴに想定使用者代用錘を載せて揺らした場合の振動数が母体平均心拍数の近似範囲(69±2回)であり、振り子棒には実質振り子長さを調節できる実質振り子長さ調節手段を設けることを特徴とするゆりかご。
  2. 乳児を載せられる大きさのカゴを1本以上の振り子棒で吊り、このカゴを吊っている振り子棒を床面から浮かして吊るフレームに揺動可能に接続して吊り下げると共に、振り子棒の長さはカゴに3リットル水充填ペットボトルを載せて揺らした場合の振動数が母体平均心拍数の近似範囲(69±2回)であり、振り子棒には実質振り子長さを調節できる実質振り子長さ調節手段を設けることを特徴とするゆりかご。
  3. 請求項2記載のゆりかごにおいて、カゴの揺動平面を中心に対称位置で向い合う2本の振り子棒の下端同士をカゴ幅以上の長さの水平梁で連結一体化してU字振り子棒と成し、カゴ底面には水平梁とゆるく嵌り合う幅がある溝を設けてなることを特徴とするゆりかご。
  4. 請求項3記載のゆりかごにおいて、U字振り子棒の水平梁の断面が四角形であることを特徴とするゆりかご。
  5. 請求項2記載のゆりかごにおいて、振り子棒の吊り支点がカゴ縁より低いことを特徴とするゆりかご。
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