JP2017118159A - 可撓性支持部材を備えるウェアラブル画像表示装置 - Google Patents

可撓性支持部材を備えるウェアラブル画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの活動状態に応じた装着形態を可能にする可撓性支持部材を備えるウェアラブル画像表示装置を提供する。【解決手段】ウェアラブル画像表示装置1は、表示光学系の動作を制御する制御部とを有する画像表示ユニット10と、画像表示ユニットを駆動するためのバッテリーと、画像表示ユニットへの操作指示を入力するための複数の入力手段とを有するバッテリーユニット30と、画像表示ユニットとバッテリーユニットとを電気的及び物理的に接続すると共に、画像表示ユニットをユーザの頭部に保持する支持部材20と、を備える。画像表示ユニット及びバッテリーユニットは、それぞれ個別の筐体に収納され、支持部材は、可撓性で自在に変形可能なチューブ形態を有し、支持部材の一端に画像表示ユニットが収納された第1の筐体が接続され、支持部材の他端にバッテリーユニットが収納された第2の筐体が接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェアラブル画像表示装置に係り、より詳しくは、ユーザの眼に画像データに基づく画像光を虚像として外界像とともにユーザに視認されるように投影するディスプレイをユーザの頭部に保持する可撓性支持部材を備えたウェアラブル画像表示装置に関する。
近年、ユーザの身体に取り付けて使用することのできるウェアラブルデバイスへの需要が高まりつつある。特に頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイ(HMD)では、ユーザがHMDを装着した状態で活動を行うときに、必要な情報を確認したり、他のユーザと情報交換を行ったりする利用形態をサポートするため、ユーザが外界光による外界の実像を認識しながら、画像データに基づく画像光をユーザの眼に虚像として表示するタイプのものが提案されている。
例えば、特許文献1〜3には、従来のHMDが開示されている。
特許文献1には、画像リレー・システムと機械式サポートを眼鏡または他のヘッドギヤに取り付けることができる簡単な装着システムと結合する頭部装着ディスプレイ・デバイスが開示されている。このディスプレイ・デバイスは、ユーザの目に細長い部材の延長方向を横切って周囲の光を通過することができるように構成された上記細長い部材からなるサポートを含み、このサポートに支持された液晶ディスプレイからの画像を、接眼レンズ組立体を介してユーザの眼に送るもので、接眼レンズは取付け具によりユーザの眼の前に装着される。
特許文献2には、網膜走査型であって、虚像と実像とを同時に視認させる画像表示装置が記載されている。画像光が入射される第1のレンズと、画像光が射出される第2のレンズとの間に第1のレンズを経由して入射された画像光を全反射して第2のレンズに射出する反射ミラーと、を備え、第2のレンズを、その光軸が観察者の瞳孔と交差するように配置し、反射ミラーを、その反射面が第2のレンズの光軸と交差するように配置することが開示されている。
また、特許文献3には、眼鏡フレームに取り付けて使用される頭部装着型表示装置として、画像光を射出する画像射出部と、該画像射出部から射出された画像光を入射させ、内部で複数回反射させて射出する導光部と、該導光部の画像光を射出する面に配置された接眼レンズと、画像射出部、導光部および接眼レンズのうちの少なくとも一つを移動させることによって、接眼レンズから射出される画像光の射出角度を調整する移動機構とを備ええる頭部装着型画像表示装置が記載されている。
特許文献1〜3に記載されたHMDは、いずれも眼鏡または他のヘッドギヤ等によってユーザの眼の正面に接眼レンズを保持する構造を備え、これによりユーザの正面視野に表示装置から射出された画像光が虚像として視認される。
しかし、正面視野の一部が遮られるため、ユーザがHMDを装着した状態で活動を行うときには、視認する外界に死角が生じ、ユーザに煩わしさを感じさせたり、障害物に気づかなかったりといった安全上の問題が発生する。また、ユーザに相対する人からは、装着者の視線が見えなくなり、表情も判りにくくなる。
このため、HMDを使用しない場合は、当該装置を取り外して、別所に保管することになるが、当該装置を装着して各種の現場作業を行う場合、装着と取り外しを繰り返す毎に保管場所に収納する手間が発生し、作業効率が低下する。また、置き忘れや必要な時に即座に取り出して装着することが難しいという問題がある。
特表2003−502713号公報 特開2008−216599号公報 特開2012−63638号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ユーザの眼に画像データに基づく画像光が虚像として外界像とともにユーザに視認されるように表示するディスプレイを備え、ユーザの活動状態に応じた装着形態を可能にする可撓性支持部材を備えるウェアラブル画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるウェアラブル画像表示装置は、画像を表示する表示光学系と、前記表示光学系から射出された画像光をユーザの眼に導く接眼光学系と、前記表示光学系の動作を制御する制御部とを有する画像表示ユニットと、前記画像表示ユニットを駆動するためのバッテリーと、前記画像表示ユニットへの操作指示を入力するための複数の入力手段とを有するバッテリーユニットと、前記画像表示ユニットと前記バッテリーユニットとを電気的及び物理的に接続すると共に、前記画像表示ユニットをユーザの頭部に保持する支持部材と、を備え、前記画像表示ユニット及び前記バッテリーユニットは、それぞれ個別の筐体に収納され、前記支持部材は、可撓性で自在に変形可能なチューブ形態を有し、前記支持部材の一端に前記画像表示ユニットが収納された第1の筐体が接続され、前記支持部材の他端に前記バッテリーユニットが収納された第2の筐体が接続されることを特徴とする。
前記支持部材は、可撓性金属チューブと該可撓性金属チューブを覆うカバーを含み、ユーザの耳介上部と側頭部との間に前記画像表示ユニット近傍の該支持部材の一部を載置することで前記画像表示ユニットをユーザの側頭位置に保持し、該支持部材の前記画像表示ユニット側の接続端から前記バッテリーユニット側との接続端までの長さが少なくとも頭部の周囲長よりも長い50cmから80cmmまでの範囲であり得る。
前記画像表示ユニットが収納された第1の筐体は、前記表示光学系が収納されて、該表示光学系から射出する画像光が透過する出射窓が形成された第1収納室と、前記接眼光学系が収納されて、前記出射窓から射出した画像光が透過する入射窓が形成された第2収納室と、前記第1収納室と前記第2収納室との間に画像光の光路を形成するように支持する支持アームと、を有し得る。
前記画像表示ユニットの接眼光学系は、前記第2収納室の入射窓を透過した前記第1収納室の出射窓から射出された画像光をユーザの眼に導くプリズムを有し、前記プリズムは、前記第2収納室の入射窓を透過した前記第1収納室の出射窓から射出された画像光が入射する入射面と、前記入射した画像光をユーザの眼に対向する出射面に向かって反射させる反射面とを有し、該反射面は半透過性であり、前記画像光と共に外界像がユーザに視認され得る。
前記画像表示ユニットは、ビデオカメラ及び加速度センサーを更に備え、
前記ビデオカメラは、前記画像表示ユニットの第1収納室に配置され、
前記ビデオカメラ、前記第1収納室の出射窓、及び前記第2収納室の入射窓が前記画像表示ユニットの中心線に沿って上下対称の位置に配置され、加速度センサーによって前記画像表示ユニットの向きを検知し、検知した前記画像表示ユニットの向きに応じて表示する画像の向きを変更することにより、前記画像表示ユニットを装着者の頭部の右側及び左側のいずれの側に保持しても上下方向が重力方向に対して同じ向きの画像を表示する画像光を射出し得る。
前記バッテリーユニットは、前記複数の入力手段を有する着脱式のリモートコントローラ部と、該リモートコントローラ部を介して入力された前記画像表示ユニットへの操作指示を前記画像表示ユニットの制御部に伝送する入力処理部と、バッテリーとを有し得る。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるウェアラブル画像表示装置の制御方法は、ユーザの頭部に装着されてユーザの眼に画像データに基づく表示画面が虚像として視認されるように画像光を投影する画像表示ユニットと、該画像表示ユニットに可撓性の支持部材を介して接続されるバッテリーユニットを備えたウェアラブル画像表示装置の制御方法であって、前記画像表示ユニットに具備された加速度センサーにより、前記画像表示ユニットの上下方向を検出するステップと、前記検出した前記画像表示ユニットの上下方向に応じて、該画像表示ユニットから射出する画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に投影するステップと、を有し、前記画像表示ユニットから射出した画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に投影するステップは、ユーザが右頭側に前記画像表示ユニットを保持した場合、前記画像表示ユニットの第1収納室の上面になる第1の面の方向が前記表示画面の上方向に、前記第1収納室の下面になる第2の面の方向が前記表示画面の下方向に対応するように画像光を射出し、ユーザが左頭側に前記画像表示ユニットを保持した場合、前記画像表示ユニットの第1収納室の上面になる第2の面の方向が前記表示画面の上方向に、前記第1収納室の下面になる第1の面の方向が前記表示画面の下方向に対応するように画像光を射出するように、前記画像表示ユニットを制御することを特徴とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様によるウェアラブル画像表示装置の制御方法は、ユーザの頭部に装着されてユーザの眼に画像データに基づく表示画面が虚像として視認されるように画像光を投影する画像表示ユニットと、該画像表示ユニットに可撓性の支持部材を介して接続されるバッテリーユニットを備えたウェアラブル画像表示装置の制御方法であって、前記画像表示ユニットに具備された加速度センサーにより、前記画像表示ユニットの上下方向を検出するステップと、前記検出した前記画像表示ユニットの上下方向に応じて、該画像表示ユニットから射出する画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に投影するステップと、前記画像表示ユニットにより前記ウェアラブル画像表示装置の制御及び機能に関する操作情報を示す複数のユーザインタフェース画像の中の少なくとも一つの画像をユーザが視認する前記表示画面に表示するステップと、前記表示されたユーザインタフェース画像を、前記複数のユーザインタフェース画像の中の第1の画像から第2の画像に変更するステップと、を有し、前記表示されたユーザインタフェース画像を第1の画像から第2の画像に変更するステップは、ユーザが入力する指示方向に応答して、ユーザに視認される前記表示画面上の前記第1の画像を前記指示方向に沿って前記表示画面外に移動すると共に前記第2の画像を前記指示方向と逆の側から前記表示画面内に向かって移動するステップを有することを特徴とする。
前記ユーザによる指示方向の入力は、バッテリーユニットのリモートコントローラ部に備えられた入力手段を介して入力され得る。
前記ユーザによる指示方向の入力は、ユーザの頭部の動きに応答したセンサーからの信号入力であり得る。
本発明のウェアラブル画像表示装置によれば、ユーザの活動状態に応じて装着形態を任意に変更可能な作業適用性に優れるウェアラブル画像表示装置を提供することができる。
また、本発明のウェアラブル画像表示装置によれば、保護メガネや防護服の使用が必要な作業環境においても、これらの装備を着用した状態で当該装置を装着することができる。更に、ポケットやカバン等の収納スペースがない状況においてもユーザの首に掛けることで携行でき、頻繁な着脱に即応できるという利便性を有する。
本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の全体構成を示す図である。 図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の画像表示ユニットの構成を概略的に示す図である。 図2に示した画像表示ユニットに備えられる画像表示部の光学系の配置を説明する模式図である。 図2に示した画像表示部の画像表示モジュール及び画像表示モジュールから射出した画像光をユーザの眼に導くプリズムからなる接眼光学系の構成を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の画像表示ユニットの筐体に具備される画像表示部及びビデオカメラ部の配置を説明する図であり、(a)は画像表示ユニットをユーザの右側頭部に装着した状態、(b)は画像表示ユニットをユーザの左側頭部に装着した状態の図である。 図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置のバッテリーユニットを概略的に示す図である。 図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の支持部材の構成を概略的に示す図である。 本実施形態よるウェアラブル画像表示装置をユーザが頭部に装着した状態をユーザの斜め前方から見た斜視図である。 本実施形態よるウェアラブル画像表示装置をユーザが頭部に装着した状態をユーザの右側方から見た図である。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置をユーザが装着しない状態で携行する場合の一態様を示す図である。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の頭部ホルダーを使用した装着例を示す図である。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の他の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置を使用する際、ユーザが視認する表示画面に表示されている画像を変更する過程を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の全体構成を示す図である。
ウェアラブル画像表示装置1は、画像データの記録、送受信、及び表示を行う頭部装着型のコミュニケーション装置であって、画像表示ユニット10、バッテリーユニット30、及び支持部材20を備える。画像表示ユニット10は、可撓性の支持部材20の一端部に接続され、この支持部材20の他の端部にバッテリーユニット30が接続される。
図2は、図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の画像表示ユニットの構成を概略的に示す図である。
図2に示すように、画像表示ユニット10は、マイクロプロセッサ71、画像処理プロセッサ73、フラッシュメモリチップ81、SDRAMコンポーネント82、オーディオ処理IC84、無線通信用LSIモジュール85、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)3軸加速度センサー92、マイク88、スピーカー86、及び画像表示装置の操作に必要なその他のコンポーネントが組み込まれた印刷回路基板66が筐体15内に収納される。画像表示ユニット10は、接続用フランジ16を介して可撓性の支持部材20の一端部と連結される。
また、画像表示ユニット10は、画像表示部40とビデオカメラ部83を備え、これらのモジュールは印刷回路基板66とフレキシブル配線(図示せず)により電気的に接続される。なお、図2において、筐体15に対向する裏蓋は説明を簡潔にするため図示を省略した。
図3は、図2に示した画像表示ユニットに備えられる画像表示部の光学系の配置を説明する模式図である。
図3に示すように、画像表示部40は、第1収納室40a、第2収納室40b、及び支持アーム42で構成される。第1収納室40aには、画像表示素子を含む画像表示モジュール41及び駆動回路などが収納され、画像データを画像光に変換して出射窓44から射出する。
出射窓44から射出された画像光は、プリズム43で反射されてユーザの眼Eに導かれる。プリズム43を含む接眼光学系は、第2収納室40bに収納され、支持アーム42によって第1収納室40aに連結される。支持アーム42は、第1収納室40aの出射窓44と第2収納室40b内のプリズム43とが自由空間を経由する光経路Lに沿って配置されるように支持する。なお、図3では、プリズム43の位置を示すため、第2収納室40bの上部構造の表示を省略している。また、第2収納室40bのユーザの眼に対向する面には、ユーザの眼を保護するための透明な弾性部材からなるプロテクト板を配置してもよい。
画像表示部40の第1収納室40aには、赤外線近接センサー91が配置され、ユーザの装着状態、すなわち本実施形態による画像表示ユニット10を頭部に装着しているか否かを感知する構成を備える。
図4は、図2に示した画像表示部40の画像表示モジュール41及び画像表示モジュール41から射出した画像光Lをユーザの眼Eに導くプリズム43からなる接眼光学系の構成を示す概略図であり、図4の(a)及び(b)は、それぞれの平面図及び正面図である。
図4に示すように、画像表示部40の第1収納室40a内に配置された画像表示モジュール41は、光源45、集光レンズ46、画像データを表示する画像表示素子47を備え、また、図示しないが、その他の光学素子及び駆動回路などを含んで構成され、画像データを画像光に変換して出射窓44から射出する。
画像表示素子47は、例えば、光が通過する領域となる各画素がマトリクス状に配置された透過型の液晶表示素子であるLCD(Liquid Crystal Display)又はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)で構成され得る。
光源45は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各色の光を射出するものであり、例えばLED(発光ダイオード)から成る。なお、光源は、RGB一体型のLEDパネルで構成されることが好ましいが、単色光や白色光を射出するものであってもよい。光源45からの光は、集光レンズ46を介して集光されて画像表示素子47に供給される。
なお、画像表示モジュール41は、上記の構成に限定されるものではなく、反射型の液晶表示素子、偏光ビームスプリッター(PBS)、及び反射板等を組み合わせた構成とすることも可能である。
画像表示部40の第2収納室40b内に配置されたプリズム43は、画像表示モジュール41から射出した画像光Lの光路をユーザの眼Eの方向に反射する手段として機能する導光部材である。プリズム43は、画像光の入射面43aと、反射面43bと、出射面43cとを有する形状となっている。
接眼レンズ48は、正のパワー(屈折力)を持ち、画像光Lをユーザの眼Eに集光する。なお、プリズム43は、単一のプリズムで構成されるか、または複数プリズムを組み合わせて構成される。本実施形態では、プリズム43は、入射面43aに接合された接眼レンズ48と一体に形成される。
支持アーム42は、上下方向(Z軸方向)に互いに対面する2枚の支持板(42a、42b)で構成され得る。この場合、両支持板の間には空間が存在するので、支持アーム42によってユーザの視線は遮られない。なお、両支持板を補強するために支持アーム42を透明な部材で覆うことも可能である。
図5は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の画像表示ユニットの筐体に具備される画像表示部及びビデオカメラ部の配置を説明する図である。
図5の(a)は、画像表示ユニット10をユーザの右側頭部に装着した状態、すなわちプリズム43を備える第2収納室40bが図中に示した座標軸Xの右方向に位置する場合のビデオカメラが設置された側面を示し、図5の(b)は、画像表示ユニット10をユーザの左側頭部に装着した状態、すなわち、図5の(a)の装着状態を180°反転して装着する場合のビデオカメラ部83が設置された側面を示す。図5の(a)及び(b)を参照すると判るように、本実施形態による画像表示ユニット10は、ビデオカメラ部83、第1収納室の出射窓44、及び第2収納室の入射窓に対応するプリズム43の入射面43aが画像表示ユニットの筐体15の中心線Pに対して上下方向、すなわち図中に示した座標軸Zに対して対象に配置される。
これにより、本実施形態によるウェアラブル画像表示装置は、同一構成の装置をユーザの右眼あるいは左眼に対して任意に装着することができるという利点を有する。なお、本実施形態における画像表示の好適な方法に関しては後述する。
図6は、図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置のバッテリーユニットを概略的に示す図である。
図6に示すように、バッテリーユニット30は、バッテリーユニット30を構成する筐体(30a、30b)に着脱可能なリモートコントローラ部51を備え、リモートコントローラ部51は複数のタッチスイッチ52を有する。リモートコントローラ部51は、バッテリーユニット30との接続端子(図示せず)を備え、バッテリーユニットの筐体に収納された状態では、この接続端子を通じて信号を画像表示ユニットに伝送する。なお、画像表示ユニットには、リモートコントローラ部51からの信号を受信する受信部(図示せず)が備えられる。リモートコントロールのための通信方式は、特に限定されない。
バッテリーユニット30の筐体(30a、30b)の内部には、バッテリー54、USBコネクタ56、ヘッドフォン端子58、及びバッテリーユニット30の操作及び入力処理を行う電子コンポーネント55が組み込まれた印刷回路基板67が収納される。バッテリーユニット30は、接続用フランジ16を介して可撓性の支持部材20の他端部と連結される。
リモートコントローラ部51の複数のタッチスイッチ52は、使用するユーザの用途、目的に応じて、複数のタッチスイッチのそれぞれに任意の異なる機能を割り振ることが可能である。これにより、本実施形態によるウェアラブル画像表示装置は、リモートコントローラ部51のみの仕様を変更することで、多様なユーザに対応でき、リモートコントローラ部51以外の構成を共用化することによって、製造コストの低減が行えるという利点がある。
なお、画像表示ユニットを制御するための複数の入力スイッチの一部及びUSBコネクタを画像表示ユニットの筐体に配置することも可能である。
図7は、図1に示した本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の支持部材の構成を概略的に示す図である。
図7に示すように、支持部材20は、自在に曲げることのできる可撓性金属チューブ21からなる。また、支持部材20は、この可撓性金属チューブをカバー22で覆う構成にすることもできる。可撓性金属チューブ21の中には、画像表示ユニット10及びバッテリーユニット30のそれぞれの印刷回路基板に組み込まれた電気回路コンポーネント間を接続する電源線63および信号線64が配設される。
可撓性金属チューブ21は、曲げられたときにその形状を保つように、金属製の線材を螺旋状に巻いたコイルスプリング状の構造を有する。この形式の金属チューブは、例えば「グースネック(goose neck)」型のランプに使われている。可撓性金属チューブ21は、外径を4mm以上、8mm以下とするのが好ましい。なお、可撓性金属チューブ21は、上記の構造に限定されるものではなく、多様な機構に基づく可撓性金属チューブを適用することができる。また、可撓性金属チューブ21は、クロームメッキ等による防錆、防食のための表面加工を行ってもよい。
カバー22は、ユーザの装着感を向上させるとともに、ユーザの皮膚や髪が可撓性金属チューブ21に直接接触しないように可撓性金属チューブ21を覆うものである。カバー22は、熱可塑性エラストマー等のゴム状樹脂で成形され得る。また、カバー22は、合成皮革、布地等からなる着脱可能な筒状形態に作製し得る。
以下、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置を装着する一態様を図8〜10を参照して、より詳細に説明する。
図8は、本実施形態よるウェアラブル画像表示装置をユーザが頭部に装着した状態をユーザの斜め前方から見た斜視図であり、図9は、ユーザの右側方から見た図である。
図8に示すように、ウェアラブル画像表示装置1の画像表示ユニット10をユーザの眼前に保持する場合、ユーザは支持部材20をユーザの頭部から肩にかけて巻きつける形態で使用する。この場合、支持部材20は可撓性であるため、ユーザの体型にフィットする形態に自在に変形が可能である。通常バッテリーユニット30は、画像表示ユニット10と重量バランスを取ると共に、安定した保持状態を確保するため、頭部から首周りを通して胸前に位置するように装着する。
また、図9に示すように、画像表示ユニット10は、支持部材20の画像表示ユニット10に近接する部分を、ユーザの上部耳介と側頭部との間に載置する。支持部材20は、可撓性金属チューブ21の有する形状保持特性により、ユーザの頭部に装着された状態を維持する。
発明者は多数回の試行、装着試験を行った結果、支持部材20の長さが、図9に示す画像表示ユニット10及びバッテリーユニット30のそれぞれと連結部分の間の区間Nにおいて、50cm〜80cmの範囲、より好ましくは55cm〜70mmの範囲にすることが望ましいことを見出した。支持部材20の長さNを、上記の範囲に調整することで、上述した装着態様を好適に具現することができる。
また、発明者は安定した装着状態を具現するため、鋭意試行、試験を行った結果、図9に示す画像表示ユニット10の水平方向の長さMは、50mm〜70mmの範囲、より好ましくは55mm〜65mmの範囲にすることが望ましいことを見出した。上記のサイズにすることにより、画像表示ユニット10がユーザの顔に触れず且つ可撓性金属チューブ21を曲げる際のスプリングバック(チューブに施した変形が若干もとに戻る現象)の影響を受けないように画像表示ユニット10を頭部に装着することができる。
図10は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置をユーザが装着しない状態で携行する場合の一態様を示す図である。
図10に示すように、本実施形態よるウェアラブル画像表示装置は、支持部材20をユーザの首周りに掛けて画像表示ユニット10とバッテリーユニット30を両側に振り分けて保持することにより、衣服のポケットやカバンの中に収納することなく携行することができる。このため、例えば、ウェアラブル画像表示装置を使用して作業を行うなかで、当該装置の使用を一時中断した後に再度装着する場合、また装着と着脱を繰り返す場合に、迅速かつ容易にウェアラブル画像表示装置を扱えるため、作業効率の向上や利便性が高まるという利点がある。
なお、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の装着において、動きの激しい活動で使用する場合や長時間装着する場合には、頭部に装着するための補助部材として頭部ホルダーを使用することも可能である。
図11は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の頭部ホルダーを使用した装着例を示す図である。
図11に示すように、支持部材20の一部を頭部ホルダー25に具備されたスナップ式の留め具(図示せず)に嵌め込むことで支持部材20を固定する。なお、ホルダーの形状や保持形式は、本実施形態に限定されるものではなく、他の形態で具現することも可能である。
以下、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御方法を詳細に説明する。
図12は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図12を参照すると、制御部70は、CPU(Central Processing Unit)72、画像制御部74、及び入出力制御部76を備える。
CPU72は、マイクロプロセッサ71からなり、ウェアラブル画像表示装置の各構成要素に対する電源供給を制御し、初期化過程を実行し、初期化過程が完了すると、各構成要素に対する各種データ処理のためのユーザインターフェースを制御し、ユーザによって生成された入力イベントに基づいて選択された機能を遂行し、入出力データの送受信等を制御する。
画像制御部74は、画像データに対して所望の画像変換処理及び画像データ圧縮解凍処理等を行う画像処理プロセッサ73を備え、画像表示モジュール41の制御を行う。
入出力制御部76は、画像データ、音声データ、及び各種コンテンツデータの入出力を制御し、また、センサー部90の各種センサーからの入力信号を判定して対応するインターフェイスと構成要素との接続切換え等を行う。
センサー部90は、赤外線近接センサー91、ジャイロセンサー(図示せず)、及び加速度センサー(図示せず)を備え、それぞれ、ユーザがウェアラブル画像表示装置を装着しているか否か、ユーザの視野方向が変動しているか否か、及びユーザが装着しているウェアラブル画像表示装置の上下方向の向きを検出して、その検知信号を制御部70に送出する。
なお、ユーザが装着しているウェアラブル画像表示装置の上下方向の向きとは、ユーザがウェアラブル画像表示装置の画像表示ユニットをユーザの右側頭に載置しているか、又は左側頭に載置しているかに対応する。上述したように、本実施形態によるウェアラブル画像表示装置は、画像表示ユニットが上下対称であるため、ユーザが左右いずれの側頭に装着した場合でも、上記の検知信号に基づき表示画面の天地を反転させて表示することで、重力方向に対応した画面を表示することができる。
制御部70は、センサー部90の赤外線近接センサー91からの検知信号を受信すると、ユーザが当該装置を装着したと判断して、全機能に対応する各構成要素への電力供給を開始する。一方、赤外線近接センサー91からの検知信号が一定期間受信されない場合、ユーザが当該装置の使用を中断したと判断して、電力供給を待機状態を保持するのに必要な構成要素にのみ限定するスリープモードに変更する。これにより、ウェアラブル画像表示装置1が備えるバッテリー54の電力消費を抑制することが可能になる。
なお、本実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御方法の詳細は後述する。
無線通信部78は、音声通話のための通信チャネルの形成、及び画像データ又は文字データを伝送するための通信チャネル形成などを制御部70の制御の下に行う。即ち、無線通信部78は、音声通話チャネル、文字データ通信チャネル、及び画像データ通信チャネルなどを移動通信システムの間に形成する。無線通信部78の運用のために、ウェアラブル画像表示装置1は、様々な情報、例えば当該装置の制御及び機能に関する操作情報、表示データの情報、及び通信先リスト情報などを画像表示部40に出力するように制御する。無線通信部78は、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)通信に対応する無線通信用LSIモジュール85などで構成される。
オーディオ処理IC84は、通話時に送受信されるオーディオデータ、受信したメッセージに含まれるオーディオデータ、及び外部記憶装置から受信したオーディオファイル再生によるオーディオデータなどをスピーカー86又はヘッドフォン端子58に出力し、通話時にユーザの音声又はその他のオーディオ信号を、マイク88を通じて収集する。
タッチスイッチ52は、バッテリーユニット30の筐体30aに着脱可能に配置されたリモートコントローラ部51に備えられ、画像表示ユニット10から出力する所望の画像データや機能をユーザが指示する。タッチスイッチ52は、複数の個別のタッチスイッチ、またはタッチスクリーンの特定領域に表示された複数のアイコンで形成され得る。タッチスクリーン上に表示されたアイコンを用いる場合、アイコンを特定の所作でタッチすると、それに対応するタッチイベントを生成するようにサポートする。
記憶部80は、フラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)チップ81、SDRAMコンポーネント82等で構成され、本実施形態による機能動作に必要な各種アプリケーションプログラム及びタッチスイッチ52を備えるリモートコントローラ部51からの入力に基づくメニューマップなどを含む。ここで、メニューマップは、様々な形態を使用することができる。即ち、メニューマップは、現在活性化されているアプリケーションプログラムの運用制御のためのメニューマップであってもよく、ウェアラブル画像表示装置が提供する様々なメニューをリストとして有するメニューマップであってもよい。また、記憶部80は、プログラム領域とデータ領域を含む。
プログラム領域は、ウェアラブル画像表示装置1の起動及び上述した各構成要素の運用のためのOS(Operating System)、様々な機能を実行するためのアプリケーションプログラム、例えば、画像表示素子及びビデオカメラの制御用ドライバ、通話機能サポートのためのアプリケーションプログラム、オーディオデータを再生するためのMP3アプリケーションプログラム、静止画像などを表示するためのイメージ出力アプリケーションプログラム、動画像圧縮再生アプリケーションプログラムなどを保存する。
データ領域は、ウェアラブル画像表示装置の使用によって発生する各種データが保存される領域であり、メニューマップ情報、各種機能に対応する少なくとも1つのアイコン又は様々なコンテンツを保存する。また、データ領域には、ビデオカメラ部83で撮影した画像データ、外部から受信した画像データ、及び各種コンテンツ情報データなどが一時保存される。
以下、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御方法をより詳細に説明する。
図13は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の制御方法を示すフローチャートである。
図13を参照すると、先ず、ユーザがウェアラブル画像表示装置1の使用を開始する場合、バッテリーユニットの主電源スイッチをオンにする(ステップS100)。主電源がオンされると、バッテリーユニットから供給された電源を利用して画像表示ユニット10の制御部70は起動を完了して、スタンバイモードになる。スタンバイモードでは、センサー部及び入力部がユーザによる特定の入力イベントが生成されるか否かを確認する(ステップS110)。一方、スタンバイモードでは、画像表示部40やビデオカメラ部83は動作停止の状態である。
ステップS110でユーザがウェアラブル画像表示装置を頭部に装着すると、画像表示ユニット10のセンサー部90に備えられた赤外線近接センサー91が、ユーザの装着を感知して検出信号を制御部70に伝送する。制御部70はこの検出信号に基づき、予め設定されたスケジュール情報に従って初期画面又はメニュー画面を画像表示部40に出力し、画像表示ユニット10からユーザの眼に初期画面又はメニュー画面に対応する画像光が投影される(ステップS120)。
ステップS120において、ユーザの装着を感知した制御部70は、センサー部90に備えられた加速度センサー(図示せず)やジャイロセンサー(図示せず)を制御して、センサーの測定結果に基づいて、画像表示ユニット10の装着方向を認識する。制御部70は、認識した画像表示ユニット10の装着方向に基づいて、画像表示部40に表示画面の天地が重力方向に対応するように制御する。
なお、重力方向を検知して表示画面を逆転させる画像表示ユニットの傾き値は、所定の範囲に設定する。
次に、ステップS130で、制御部70は、ユーザによる特定の入力イベントがタッチスイッチ52に対して生成されるか否かを確認する。例えば、制御部70は、入力イベントがビデオカメラ部83による撮影開始を指示する入力イベントであるか否かを確認する。
ステップS130でビデオカメラ撮影開始を指示する入力イベントが発生すると、制御部70はビデオカメラ部83を起動し、ビデオカメラ部83はユーザの視認する外界像を撮影して撮影した画像データを入出力制御部76に送出する(ステップS140)。
なお、「視認」とは、外界光がユーザの眼(網膜上)に結像されてユーザが外界を認識する態様と、表示部に表示された画像に基づく画像光をユーザが認識する態様の2つの態様を含む。なお、ステップS130で、ビデオカメラ撮影開始の指示以外の入力イベントが発生した場合は、入力された指示に基づく機能を実行する(ステップS150)。
ステップS140で制御部70は、画像制御部74を制御してビデオカメラ部83からの画像データに所望の処理を行った後、画像表示部40に送出し、画像表示ユニット10の装着方向に一致した表示画面に対応する画像光をユーザの眼に虚像として投影する。
なお、ビデオカメラ部83の起動開始を、ユーザからの入力イベントを確認するステップS130を省略して、ステップS120でユーザの装着を感知した検出信号を受けてビデオカメラ部83を作動させてもよい。
その後、制御部70は、センサー部90に備えられた赤外線近接センサー91からの検出信号を確認し、ユーザが装着しているか否かを判断する(ステップS160)。ここで、ユーザが装着しているか否かの判断は、赤外線近接センサー91からの検出信号が予め設定した所定時間の間検出されない場合、ユーザが当該装置を取り外したと判断する。一方、赤外線近接センサー91からの検出信号が検出される場合、制御部70は、ステップS130の前に分岐して、以降のステップを繰り返して行うように制御する。
ステップS160で、ユーザが当該装置を取り外したと判断すると、制御部70は、ビデオカメラ部83等の作動中の機能を停止してステップS110の前に分岐し、以降のステップを繰り返して行うように制御する。
次に、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の他の制御方法をより詳細に説明する。
図14は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置の他の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態では、ユーザがウェアラブル画像表示装置を装着して画像表示ユニットにより投影される表示画面を視認している状態以降の制御方法を説明する。
図15は、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置を使用する際、ユーザが視認する表示画面に表示されている画像を変更する過程を説明する図である。図15の(a)は、ユーザが視認する表示画面170に、ユーザインタフェース(UI)の「A」を表示する画像190Aの全体像が表示されている状態で、UIの「B」を表示する画像190Bがビデオメモリ上の仮想画面上で上記画像190Aの左側に生成されていることを示す図である。図15の(b)は、ユーザからの指示により、UIの「A」を表示する画像190AをUIの「B」を表示する画像190Bに入れ替える途中状態を示す図である。
図14を参照すると、ステップS210で、ユーザはウェアラブル画像表示装置を頭部に装着して画像表示ユニットにより投影される表示画面を視認している。なお、ユーザが視認する表示画面は、上述したように画像表示ユニットの装着方向を検知して表示画面の上下方向が重力方向に一致するように表示されている。
ステップS220で、例えばユーザが機能選択を行うために、ユーザインタフェース(UI)を表示する指令をリモートコントローラ部51から入力すると、入力処理部55は、入力された信号を制御部70に送信し、制御部70は、記憶部80に保存されたUI画像データに基づき、図15の(a)に示すように、1番目のUIである「A」を表示するように画像表示部40を制御し、画像表示部40から上記画像が中央に表示された画面に対応する画像光が射出されて、接眼光学系を介してユーザの眼に投影される(ステップS230)。
ステップS240で、ユーザが別のUIを表示する指令をリモートコントローラ部51から入力すると、制御部70は、記憶部80に保存されたUI画像データに基づき、2番目のUIである「B」を表示するように画像表示部40を制御する。ここで、ユーザが別のUIを表示する指令を入力する方法として、リモートコントローラ部51の複数のタッチスイッチ52の中に、ユーザが視認する表示画面の右側または左側に生成されている仮想の画像を表示画面内に移動させるための右方向指示及び左方向指示スイッチを割り当ててもよい。
ステップS250で、2番目のUIである「B」を表示する過程は、図15の(b)に示すように、ユーザがリモートコントローラ部51の右方向指示スイッチをタッチすると、UIの「A」を表示する画像190Aが表示画面170の中央から右外側方向に移動すると同時に、UIの「B」を表示する画像190Bが表示画面170の左外側から中央方向に移動する。この後、UIの「B」を表示する画像190Bが表示画面170の中央で停止して、UIの「B」を表示する画像190Bが中央に表示された画面に対応する画像光がユーザの眼に投影される。
ユーザが、ステップS250で表示されているUIの「B」を選択する場合、ユーザはリモートコントローラ部51に予め設定された決定スイッチをタッチする(ステップS260)。これにより、UIの「B」が選択されて、制御部70は、選択されたUIに基づく機能を実行するよう制御する(ステップS270)。
本実施形態では、ユーザの指令をリモートコントローラ部51のタッチスイッチを用いて入力したが、これに限定されない。例えば、右方向及び左方向への画像移動指示は、画像表示ユニットのセンサー部に備えられたジャイロセンサー(図示せず)を用いて、ユーザの頭部の動きによって制御することも可能である。また、本実施形態による表示画像を変更する制御方法は、上下方向への方向指示についても同様に適用し得る。
ユーザの頭部の動きにより指示方向を入力する場合、画像表示ユニットの装着方向を検知した結果に基づいて、ユーザが視認する表示画面において、ユーザの頭部の動きの方向と表示される画像に対する上下左右への指示方向が、左側頭または右側頭のいずれの側に画像表示ユニットを装着しても同じになるように制御し得る。
上述した構成により、本発明の一実施形態によるウェアラブル画像表示装置は、保護メガネや防護服の使用が必要な作業環境においても、これらの装備を着用した状態で当該装着を装着することができ、またポケットやカバン等の収納スペースがない状況においてもユーザの首に掛けることで携行できるため、特殊環境下のみならず一般生活にける様々な活動において利便性を有する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
1 ウェアラブル画像表示装置
10 画像表示ユニット
15、30a、30b 筐体
16 接続用フランジ
20 支持部材
21 可撓性金属チューブ
22 カバー
25 頭部ホルダー
30 バッテリーユニット
40 画像表示部
40a、40b(第1、第2)収納室
41 画像表示モジュール
42 支持アーム
42a、42b 支持板
43 プリズム
43a 入射面
43b 反射面
43c 出射面
44 出射窓
45 光源
46 集光レンズ
47 画像表示素子
48 接眼レンズ
51 リモートコントローラ部
52 タッチスイッチ
54 バッテリー
55 電子コンポーネント
56 USBコネクタ
58 ヘッドフォン端子
63 電源線
64 信号線
66、67 印刷回路基板
70 制御部
71 マイクロプロセッサ
72 CPU
73 画像処理プロセッサ
74 画像制御部
76 入出力制御部
78 無線通信部
80 記憶部
81 フラッシュメモリチップ
82 SDRAMコンポーネント
83 ビデオカメラ部
84 オーディオ処理IC
85 無線通信用LSIモジュール
86 スピーカー
88 マイク
90 センサー部
91 赤外線近接センサー
92 MEMS3軸加速度センサー
94 ヘッドフォン端子
170 表示画面
190A、190B 画像

Claims (10)

  1. 画像を表示する表示光学系と、前記表示光学系から射出された画像光をユーザの眼に導く接眼光学系と、前記表示光学系の動作を制御する制御部とを有する画像表示ユニットと、
    前記画像表示ユニットを駆動するためのバッテリーと、前記画像表示ユニットへの操作指示を入力するための複数の入力手段とを有するバッテリーユニットと、
    前記画像表示ユニットと前記バッテリーユニットとを電気的及び物理的に接続すると共に、前記画像表示ユニットをユーザの頭部に保持する支持部材と、を備え、
    前記画像表示ユニット及び前記バッテリーユニットは、それぞれ個別の筐体に収納され、
    前記支持部材は、可撓性で自在に変形可能なチューブ形態を有し、前記支持部材の一端に前記画像表示ユニットが収納された第1の筐体が接続され、前記支持部材の他端に前記バッテリーユニットが収納された第2の筐体が接続されることを特徴とするウェアラブル画像表示装置。
  2. 前記支持部材は、可撓性金属チューブと該可撓性金属チューブを覆うカバーを含み、ユーザの耳介上部と側頭部との間に前記画像表示ユニット近傍の該支持部材の一部を載置することで前記画像表示ユニットをユーザの側頭位置に保持し、該支持部材の前記画像表示ユニット側の接続端から前記バッテリーユニット側との接続端までの長さが少なくとも頭部の周囲長よりも長い50cmから80cmmまでの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル画像表示装置。
  3. 前記画像表示ユニットが収納された第1の筐体は、
    前記表示光学系が収納されて、該表示光学系から射出する画像光が透過する出射窓が形成された第1収納室と、
    前記接眼光学系が収納されて、前記出射窓から射出した画像光が透過する入射窓が形成された第2収納室と、
    前記第1収納室と前記第2収納室との間に画像光の光路を形成するように支持する支持アームと、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のウェアラブル画像表示装置。
  4. 前記画像表示ユニットの接眼光学系は、前記第2収納室の入射窓を透過した前記第1収納室の出射窓から射出された画像光をユーザの眼に導くプリズムを有し、
    前記プリズムは、前記第2収納室の入射窓を透過した前記第1収納室の出射窓から射出された画像光が入射する入射面と、前記入射した画像光をユーザの眼に対向する出射面に向かって反射させる反射面とを有し、該反射面は半透過性であり、前記画像光と共に外界像がユーザに視認されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のウェアラブル画像表示装置。
  5. 前記画像表示ユニットは、ビデオカメラ及び加速度センサーを更に備え、
    前記ビデオカメラは、前記画像表示ユニットの第1収納室に配置され、
    前記ビデオカメラ、前記第1収納室の出射窓、及び前記第2収納室の入射窓が前記画像表示ユニットの中心線に沿って上下対称の位置に配置され、加速度センサーによって前記画像表示ユニットの向きを検知し、検知した前記画像表示ユニットの向きに応じて表示する画像の向きを変更することにより、前記画像表示ユニットを装着者の頭部の右側及び左側のいずれの側に保持しても上下方向が重力方向に対して同じ向きの画像を表示する画像光を射出することを特徴とする請求項4に記載のウェアラブル画像表示装置。
  6. 前記バッテリーユニットは、前記複数の入力手段を有する着脱式のリモートコントローラ部と、該リモートコントローラ部を介して入力された前記画像表示ユニットへの操作指示を前記画像表示ユニットの制御部に伝送する入力処理部と、バッテリーとを有することを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル画像表示装置。
  7. ユーザの頭部に装着されてユーザの眼に画像データに基づく表示画面が虚像として視認されるように画像光を投影する画像表示ユニットと、該画像表示ユニットに可撓性の支持部材を介して接続されるバッテリーユニットを備えたウェアラブル画像表示装置の制御方法であって、
    前記画像表示ユニットに具備された加速度センサーにより、前記画像表示ユニットの上下方向を検出するステップと、
    前記検出した前記画像表示ユニットの上下方向に応じて、該画像表示ユニットから射出する画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に投影するステップと、を有し、
    前記画像表示ユニットから射出した画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に投影するステップは、
    ユーザが右頭側に前記画像表示ユニットを保持した場合、前記画像表示ユニットの第1収納室の上面になる第1の面の方向が前記表示画面の上方向に、前記第1収納室の下面になる第2の面の方向が前記表示画面の下方向に対応するように画像光を射出し、
    ユーザが左頭側に前記画像表示ユニットを保持した場合、前記画像表示ユニットの第1収納室の上面になる第2の面の方向が前記表示画面の上方向に、前記第1収納室の下面になる第1の面の方向が前記表示画面の下方向に対応するように画像光を射出するように、前記画像表示ユニットを制御することを特徴とするウェアラブル画像表示装置の制御方法。
  8. ユーザの頭部に装着されてユーザの眼に画像データに基づく表示画面が虚像として視認されるように画像光を投影する画像表示ユニットと、該画像表示ユニットに可撓性の支持部材を介して接続されるバッテリーユニットを備えたウェアラブル画像表示装置の制御方法であって、
    前記画像表示ユニットに具備された加速度センサーにより、前記画像表示ユニットの上下方向を検出するステップと、
    前記検出した前記画像表示ユニットの上下方向に応じて、該画像表示ユニットから射出する画像光による表示画面の上下を反転させてユーザの眼に上下方向が重力方向に対して同じ向きの画像を投影するステップと、
    前記画像表示ユニットにより前記ウェアラブル画像表示装置の制御及び機能に関する操作情報を示す複数のユーザインタフェース画像の中の少なくとも一つの画像をユーザが視認する前記表示画面として表示するステップと、
    前記表示されたユーザインタフェース画像を、前記複数のユーザインタフェース画像の中の第1の画像から第2の画像に変更するステップと、を有し、
    前記表示されたユーザインタフェース画像を、前記複数のユーザインタフェース画像の中の第1の画像から第2の画像に変更するステップは、ユーザが入力する指示方向に応答して、ユーザに視認される前記表示画面上の前記第1の画像を前記指示方向に沿って前記表示画面外に移動すると共に前記第2の画像を前記指示方向と逆の側から前記表示画面内に向かって移動するステップを有することを特徴とするウェアラブル画像表示装置の制御方法。
  9. 前記ユーザによる指示方向の入力は、バッテリーユニットのリモートコントローラ部に備えられた入力手段を介して入力されることを特徴とする請求項8に記載のウェアラブル画像表示装置の制御方法。
  10. 前記ユーザによる指示方向の入力は、ユーザの頭部の動きに応答したセンサーからの信号入力であることを特徴とする請求項8に記載のウェアラブル画像表示装置の制御方法。
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