JP2017117642A - Fuel battery - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料電池に関する。 The present invention relates to a fuel cell.
一般に、燃料電池は、膜電極接合体の両面にガス拡散層を配置した発電モジュールと、発電モジュールを挟む2枚のセパレータと、を有する。2枚のセパレータの間における発電モジュールの外側は、樹脂製のシール部材によって密封される(特許文献1、2を参照)。特許文献1には、シール部材としての樹脂枠部材に、ガス拡散層が配置される内部空間と連通する開口部を形成した構成が開示されている。 In general, a fuel cell includes a power generation module in which gas diffusion layers are arranged on both surfaces of a membrane electrode assembly, and two separators that sandwich the power generation module. The outside of the power generation module between the two separators is sealed by a resin seal member (see Patent Documents 1 and 2). Patent Document 1 discloses a configuration in which an opening communicating with an internal space in which a gas diffusion layer is disposed is formed in a resin frame member as a seal member.
上述した先行技術において、一対のセパレータ間を貫くマニホールドと前記開口部とが連通孔によって繋がった構成とすることができる。この構成では、連通孔の上下面がセパレータで覆われた構造となる。このため、燃料電池で生成された水が両セパレータに付着して、燃料電池からの排水性が悪化する問題があった。 In the prior art described above, the manifold penetrating between a pair of separators and the opening may be connected by a communication hole. In this configuration, the upper and lower surfaces of the communication hole are covered with the separator. For this reason, the water produced | generated with the fuel cell adhered to both separators, and there existed a problem which the drainage property from a fuel cell deteriorated.
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。 SUMMARY An advantage of some aspects of the invention is to solve at least a part of the problems described above, and the invention can be implemented as the following forms.
(1)本発明の一形態は、燃料電池である。この燃料電池は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両側に配置された第1および第2のガス拡散層と、を有する発電モジュールと、前記発電モジュールの前記第1のガス拡散層側に配置された第1のセパレータと、前記発電モジュールの前記第2のガス拡散層側に配置された第2のセパレータと、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとの間における前記発電モジュールの外側に配置され、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとの間をシールする樹脂シートと、を備える。前記第1のセパレータと前記樹脂シートと前記第2のセパレータとのそれぞれは、前記発電モジュールに反応ガスを分配するためのマニホールドを構成するマニホールド孔を備える。前記樹脂シートは、前記第1のガス拡散層が配置される内部空間と前記マニホールドとを連通するための流路溝を備える。前記流路溝は、前記第2のセパレータから前記第1のセパレータに向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、前記第1のセパレータ側が開いた形状である。 (1) One embodiment of the present invention is a fuel cell. The fuel cell includes a power generation module having a membrane electrode assembly and first and second gas diffusion layers disposed on both sides of the membrane electrode assembly, and the first gas diffusion layer of the power generation module. The first separator disposed on the side, the second separator disposed on the second gas diffusion layer side of the power generation module, and the power generation between the first separator and the second separator A resin sheet that is disposed outside the module and seals between the first separator and the second separator. Each of the first separator, the resin sheet, and the second separator includes a manifold hole that forms a manifold for distributing reaction gas to the power generation module. The resin sheet includes a flow channel for communicating the internal space in which the first gas diffusion layer is disposed and the manifold. The channel groove has a tapered channel cross section that widens in the direction from the second separator toward the first separator, and has a shape in which the first separator side is open.
この形態の燃料電池によれば、流路溝が、第2のセパレータから第1のセパレータに向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、第1のセパレータ側が開いた形状であることから、樹脂シートに形成された流路溝において、発電モジュールで発生した生成水が第1のセパレータ側に偏り易い。各セパレータは親水性を有し、樹脂シートは撥水性を有するためである。生成水が第1のセパレータ側に偏ることで、反応ガスを通す空間を流路溝内に十分に確保することができる。この結果、燃料電池の排水性を向上することができる。 According to the fuel cell of this aspect, the channel groove has a tapered channel cross section that widens in the direction from the second separator toward the first separator, and the first separator side is open. Therefore, the generated water generated in the power generation module tends to be biased toward the first separator in the flow channel formed in the resin sheet. This is because each separator has hydrophilicity and the resin sheet has water repellency. Since the generated water is biased toward the first separator, a space for allowing the reaction gas to pass can be sufficiently secured in the channel groove. As a result, the drainage of the fuel cell can be improved.
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、燃料電池としての燃料電池スタック100を備えている。燃料電池スタック100は、エンドプレート110と、絶縁板120と、集電板130と、複数の燃料電池セル(以下、単に「セル」とも呼ぶ)140と、集電板130と、絶縁板120と、エンドプレート110と、が、この順に積層されたスタック構造を有している。なお、セル140の積層方向は、本実施形態では鉛直方向Yに垂直な方向Xとなっている。鉛直方向Yおよび積層方向Xに垂直な図中の表裏方向は前後方向Zである。前後方向Zは、本実施形態の燃料電池システム10を車両に搭載したときの車両の前後方向と一致する方向であることから、そのように呼ぶ。
A. First embodiment:
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of a
燃料電池スタック100には、高圧水素を貯蔵した水素タンク150から、シャットバルブ151、レギュレータ152、配管153を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。燃料電池スタック100において利用されなかった燃料ガス(アノードオフガス)は、排出配管163を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。なお、燃料電池システム10は、アノードオフガスを配管153側に再循環させる再循環機構を有するとしてもよい。燃料電池スタック100には、また、エアポンプ160および配管161を介して、酸化剤ガスとしての空気が供給される。燃料電池スタック100において利用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)は、排出配管154を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。なお、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、反応ガスとも呼ばれる。
Hydrogen as fuel gas is supplied to the
さらに、燃料電池スタック100には、燃料電池スタック100を冷却するため、ウォーターポンプ171および配管172を介して、ラジエータ170により冷却された冷却媒体が供給される。燃料電池スタック100から排出された冷却媒体は、配管173を介してラジエータ170に循環する。冷却媒体としては、例えば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。本例では、冷却媒体として水(「冷却水」とも呼ぶ)が用いられる。
Further, the cooling medium cooled by the
燃料電池スタック100に備えられる各セル140は、発電モジュールとしての膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)30と、MEGA30を挟持する一対のセパレータ40,50と、を備えている。MEGA30は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)31と、MEA31の両面に配置された一対のガス拡散層32,33と、を備えている。一方のセパレータ50、すなわち、アノード側セパレータ50は、MEGA30側の面に筋状の複数の燃料ガス流路溝52を備え、MEGA30と反対側の面に筋状の複数の冷却媒体流路溝54を備える。他方のセパレータ40、すなわち、カソード側セパレータ40は、MEGA30側の面に筋状の複数の酸化剤ガス流路溝42を備える。
Each
各セル140は、さらに、アノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40の間におけるMEGA30の面方向(図中のY−Z方向)の外側(外周)に配置される樹脂シート80を備えている。樹脂シート80は、熱可塑性樹脂を用いて板状かつ枠状をなすように型成型され、その中央領域にMEGA30を保持した状態で、アノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40の間をシールする。樹脂シート80としては、例えば、PE,PP,PET,PEN等の樹脂を用いることができる。樹脂シート80は、樹脂シート80の表層部が製造過程において溶融し、その後の養生を経て硬化することで、各セパレータ40,50に接着される。樹脂シート80は撥水性を有する。
Each
図2は、セル140のアノード側セパレータ50をMEGA30とは反対側から見た概略平面図である。図2において、表裏方向が積層方向Xであり、上下方向が鉛直方向Yであり、左右方向が前後方向Zである。アノード側セパレータ50およびカソード側セパレータ40は、ガス遮断性および電気伝導性を有する部材によって構成されており、例えば、カーボン粒子を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼やチタン鋼などの金属部材によって形成されている。これら材料によって形成されるセパレータ40,50は親水性である。本実施形態では、セパレータ40,50はメタルプレスセパレータである。
FIG. 2 is a schematic plan view of the
アノード側セパレータ50の前後方向Zの一端縁部には、燃料ガス入口マニホールド62と、冷却媒体出口マニホールド78と、酸化剤ガス入口マニホールド72と、が鉛直方向Yに沿って上から順に配置されている。これに対して、他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体入口マニホールド76と、燃料ガス出口マニホールド64と、が鉛直方向Yに沿って上から順に並んで配置されている。燃料ガス入口マニホールド62および燃料ガス出口マニホールド64と、酸化剤ガス入口マニホールド72および酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体入口マニホールド76および冷却媒体出口マニホールド78と、は前後方向Zの両側の外縁部分で互いに対向するように配置されている。各マニホールド62、64、72、74、76、78が、[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「マニホールド孔」に相当する。
A fuel
燃料ガス用の配管153(図1)を介して供給された燃料ガスは、燃料ガス入口マニホールド62によって各セル140の燃料ガス流路溝52(図1)に分配される。その後、燃料ガス流路溝52において利用されなかった燃料ガスが、燃料ガス出口マニホールド64によって集められ、排出配管163(図1)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、酸化剤ガス用の配管161(図1)を介して供給された酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口マニホールド72によって各セル140の酸化剤ガス流路溝42(図1)に分配される。その後、酸化剤ガス流路溝42において利用されなかった酸化剤ガスが酸化剤ガス出口マニホールド74によって集められ、排出配管154(図1)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
The fuel gas supplied through the fuel gas pipe 153 (FIG. 1) is distributed to the fuel gas flow channel grooves 52 (FIG. 1) of the
アノード側セパレータ50のMEGA30とは反対側から見た平面において、冷却媒体入口マニホールド76と、冷却媒体流路溝54と、冷却媒体出口マニホールド78とは、前後方向Zに互いに連通して、冷却媒体流路面190を構成する。冷却媒体用の配管172(図1)を介して供給された冷却媒体は、冷却媒体入口マニホールド76によって、各セル140の冷却媒体流路溝54に分配される。その後、冷却媒体は、冷却媒体出口マニホールド78によって集められ、配管173(図1)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
The cooling medium inlet manifold 76, the cooling
なお、各マニホールド62,64,72,74,76,78は開口が略矩形状である。カソード側セパレータ40および樹脂シート80にも同様なマニホールド孔が設けられており、各マニホールド(マニホールド孔)62,64,72,74,76,78は燃料電池スタック100内を積層方向Xに貫通する流路(マニホールド)を形成する。
Each manifold 62, 64, 72, 74, 76, 78 has a substantially rectangular opening. The
アノード側セパレータ50のMEGA30とは反対側から見た平面において、冷却媒体流路面190と燃料ガス入口マニホールド62との間には、複数の凸部50mが設けられている。凸部50mは、プレス成形加工によるものである。凸部50mは、アノード側セパレータ50のMEGA30側(すなわち、図2の裏面側)から見れば、凹部(溝)となり、MEGA30のアノード側ガス拡散層33が配置される内部空間SP(図1)と燃料ガス入口マニホールド62とを連通する連通孔90(図3)の一部分を構成する。連通孔90を構成する凸部50mは、図示では3本であるが、本数は、3本に限る必要はなく、他の本数(1、2、4以上の数)とすることができる。
A plurality of
図3は、図2に示したアノード側セパレータ50のA−A断面を示す説明図である。A−A断面は、燃料ガス入口マニホールド62とアノード側ガス拡散層33(図1)との間の部分である。図示するように、アノード側セパレータ50には、前述した凸部50mが形成され、その内側には、前後方向Zに伸びる流路溝P1が形成される。アノード側セパレータ50に対向するカソード側セパレータ40は、A−A断面付近では、平らである。
FIG. 3 is an explanatory view showing an AA section of the anode-
アノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40との間には、前述した樹脂シート80が配置されており、このA−A断面においても、樹脂シート80は現れる。図示するように、樹脂シート80には、複数の樹脂シート側流路溝P2が形成されている。各樹脂シート側流路溝P2は、アノード側セパレータ50側の流路溝(以下、「セパレータ側流路溝」と呼ぶ)P1のそれぞれと対になって、アノード側ガス拡散層33が配置される内部空間SPと燃料ガス入口マニホールド62とを結ぶ連通孔90を構成する。
Between the
図示するように、樹脂シート側流路溝P2は、カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有する。カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向とは、積層方向Xにおける図中の下側から上側に向かう方向である。樹脂シート側流路溝P2のアノード側セパレータ50側、すなわち、図中の上側は開いた状態(開放された状態)であり、樹脂シート側流路溝P2のカソード側セパレータ40側、すなわち、図中の下側は、薄膜層80aによって閉じた状態である。
As shown in the figure, the resin sheet-side flow channel P2 has a taper-shaped flow channel cross section that widens in the direction from the
各セパレータ40,50の間に配置された樹脂シート80は、セル接合時において塗布後、熱と荷重を付与することで、表層部が溶融し接着機能を発揮する。図4に示すように、セル接合前には、カソード側セパレータ40の表面と樹脂シート側流路溝P2とは連通した状態、すなわち、カソード側セパレータ40は樹脂シート側流路溝P2側に露出した状態であるが、接合の際に付与する熱量、荷重、接着時間を、セパレータ40,50と樹脂シート80との間を単に接着するだけの場合に比べて大きくすることで、樹脂シート80の表層部分がより溶け出すようにして、薄膜層80a(図3)を形成することができる。この結果、カソード側セパレータ40の樹脂シート側流路溝P2に連通する部分を、薄膜層80aによって覆うことができる。薄膜層80aは、樹脂シート80と同じ材料で形成される。本実施形態では、薄膜層80aの厚さが数十μmとなるように、熱量、荷重、接着時間を調整した。こうして形成された薄膜層80aは、撥水性を有する。
The
図3に示した断面形状は、連通孔90の主要部の構成であり、連通孔90における、アノード側ガス拡散層33が配置される内部空間SPに近い側の部分では、口径のサイズが小さくなって内部空間SPに接続される。
The cross-sectional shape shown in FIG. 3 is the configuration of the main part of the
図2に示すように、燃料ガス出口マニホールド64側にも、凸部50nが設けられている。凸部50nは、前述した燃料ガス入口マニホールド62の凸部50mと同じ形状であり、アノード側ガス拡散層33が配置される内部空間と燃料ガス出口マニホールド64との間には、前述した連通孔90と同様の構成の連通孔が設けられている。また、酸化剤ガス入口マニホールド72とカソード側ガス拡散層32配置される内部空間との間、およびカソード側ガス拡散層32配置される内部空間と酸化剤ガス出口マニホールド74との間にも、同様の構成の連通孔が設けられている。
As shown in FIG. 2, a
以上のように構成された燃料電池スタック100では、アノード側セパレータ50が[発明の概要]の欄に記載した本発明の一形態における「第1のセパレータ」に相当し、カソード側セパレータ40が「第2のセパレータ」に相当し、アノード側ガス拡散層33が「第1のガス拡散層」に相当し、カソード側ガス拡散層32が「第2のガス拡散層」に相当する。
In the
以上詳述したように、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、アノード側ガス拡散層33が配置される内部空間SP(図1)と燃料ガス入口マニホールド62との間が、連通孔90によって結ばれる。連通孔90の一部は、樹脂シート80に設けられた樹脂シート側流路溝P2によって構成されるが、この樹脂シート側流路溝P2は、カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、アノード側セパレータ50側は開いた形状となっている。その上、アノード側セパレータ50は親水性を有し、樹脂シート80は撥水性を有することから、MEGA30で発生した生成水がアノード側セパレータ50側に偏り易い。
As described above in detail, according to the
図5は、発電後における燃料電池セル140のA−A断面を示す説明図である。燃料電池スタック100の発電後においては、生成水Wは、アノード側セパレータ50側に偏り、セパレータ側流路溝P1内に保持される。このため、樹脂シート80に形成された樹脂シート側流路溝P2は十分に開通した状態となる。したがって、燃料電池システム10の氷点下始動時において、連通孔90が閉塞されてしまうことがないことから、始動性を向上することができる。また、部品点数を増加することなく始動性の向上を図ることできることから、部品点数の削減、生産性の向上を図ることができる。
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an AA cross section of the
図6は、参考例としての燃料電池セル940の要部断面図である。要部断面は、第1実施形態のA−A断面に相当する。参考例の燃料電池セル900では、アノード側セパレータ950とカソード側セパレータ940との間に樹脂シート980が配置されており、樹脂シート980に設けられた樹脂シート側流路溝P92は矩形状の流路断面を有する。樹脂シート側流路溝P92のアノード側セパレータ950側は開いており、樹脂シート側流路溝P92のカソード側セパレータ940側も開いている。この構成によれば、樹脂シート側流路溝P92は、両セパレータ950,940の面に接した状態となり、両セパレータ50,40は親水性を有するため、発電後には、図中に示すように、生成水Wによって、連通孔が閉塞されてします。したがって、参考例の燃料電池セル900によれば、始動性が悪化する。
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part of a
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態における燃料電池セル240の断面を示す説明図である。この断面は、図3に示したA−A断面と同じ位置の断面を示すものである。第2実施形態の燃料電池セル240は、第1実施形態の燃料電池セル140(図3)と比較して、樹脂シート280に設けられた樹脂シート側流路溝P22の構成が相違し、残余の点で一致する。第2実施形態において第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付けて説明を省略する。
B. Second embodiment:
FIG. 7 is an explanatory view showing a cross section of the
第1実施形態における樹脂シート側流路溝P2は、カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、アノード側セパレータ50側は開いた形状であり、カソード側セパレータ40側は薄膜層80aで覆われた状態である。これに対して、図7に示すように、第2実施形態における樹脂シート側流路溝P22は、カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、アノード側セパレータ50側もカソード側セパレータ40側も開いた形状となっている。
The resin sheet side channel groove P2 in the first embodiment has a tapered channel cross section that widens in the direction from the
第2実施形態における燃料電池セル240では、樹脂シート側流路溝P92は、両セパレータ40,50の面に接した状態となるが、カソード側セパレータ40からアノード側セパレータ50に向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有することから、カソード側セパレータ40側では親水性となる接触面積を減らすことができる。このために、第2実施形態における燃料電池セル240では、生成水がアノード側セパレータ50側に偏り易くなり、第1実施形態と同様に、排水性を向上することができる。
In the
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した各実施形態における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be realized with various configurations without departing from the spirit of the present invention. For example, the technical features in the embodiments corresponding to the technical features in each embodiment described in the summary section of the invention are intended to solve part or all of the above-described problems, or one of the above-described effects. In order to achieve part or all, replacement or combination can be appropriately performed. Moreover, elements other than the elements described in the independent claims among the constituent elements in the respective embodiments described above are additional elements and can be omitted as appropriate.
10…燃料電池システム
30…膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)
31…膜電極接合体(MEA)
32…カソード側ガス拡散層
33…アノード側ガス拡散層
40…カソード側セパレータ
42…酸化剤ガス流路溝
50…アノード側セパレータ
52…燃料ガス流路溝
54…冷却媒体流路溝
62…燃料ガス入口マニホールド
64…燃料ガス出口マニホールド
72…酸化剤ガス入口マニホールド
74…酸化剤ガス出口マニホールド
76…冷却媒体入口マニホールド
78…冷却媒体出口マニホールド
80…樹脂シート
80a…薄膜層
90…連通孔
100…燃料電池スタック
110…エンドプレート
120…絶縁板
130…集電板
140…燃料電池セル
150…水素タンク
151…シャットバルブ
152…レギュレータ
153…配管
154…排出配管
160…エアポンプ
161…配管
163…排出配管
170…ラジエータ
171…ウォーターポンプ
172…配管
173…配管
190…冷却媒体流路面
240…燃料電池セル
280…樹脂シート
SP…アノード側ガス拡散層が配置される内部空間
W…生成水
DESCRIPTION OF
31 ... Membrane electrode assembly (MEA)
32 ... Cathode side
Claims (1)
膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両側に配置された第1および第2のガス拡散層と、を有する発電モジュールと、
前記発電モジュールの前記第1のガス拡散層側に配置された第1のセパレータと、
前記発電モジュールの前記第2のガス拡散層側に配置された第2のセパレータと、
前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとの間における前記発電モジュールの外側に配置され、前記第1のセパレータと前記第2のセパレータとの間をシールする樹脂シートと、
を備え、
前記第1のセパレータと前記樹脂シートと前記第2のセパレータとのそれぞれは、前記発電モジュールに反応ガスを分配するためのマニホールドを構成するマニホールド孔を備え、
前記樹脂シートは、前記第1のガス拡散層が配置される内部空間と前記マニホールドとを連通するための流路溝を備え、
前記流路溝は、
前記第2のセパレータから前記第1のセパレータに向かう方向に広くなるテーパ形状の流路断面を有し、前記第1のセパレータ側が開いた形状である、
燃料電池。 A fuel cell,
A power generation module having a membrane electrode assembly, and first and second gas diffusion layers disposed on both sides of the membrane electrode assembly,
A first separator disposed on the first gas diffusion layer side of the power generation module;
A second separator disposed on the second gas diffusion layer side of the power generation module;
A resin sheet that is disposed outside the power generation module between the first separator and the second separator, and seals between the first separator and the second separator;
With
Each of the first separator, the resin sheet, and the second separator includes a manifold hole that constitutes a manifold for distributing reaction gas to the power generation module,
The resin sheet includes a channel groove for communicating the internal space in which the first gas diffusion layer is disposed and the manifold.
The channel groove is
It has a tapered channel cross section that widens in the direction from the second separator toward the first separator, and the first separator side is open.
Fuel cell.
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