JP2017117081A - Gis情報収集システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】収集されるGIS情報の信頼性及び品質を高めることができ、GIS情報収集に係わる作業の手間及びコストを軽減することができる技術を提供する。【解決手段】GIS情報収集システムは、ユーザの操作に基づいてGIS情報を取得する携帯端末10と、携帯端末10からGIS情報を収集してDB50に格納するサーバ20とを備える。携帯端末10は、GIS情報を添付ファイルとしたメールを作成し、メールの送信者の信頼性を確認するための第1情報、及び添付ファイルの信頼性を確認するための第2情報を、メール内に記述して、サーバ20へ送信する。サーバ20は、メールを受信し、添付ファイルであるGIS情報を取り出し、第1情報及び第2情報を解析してメールの送信者及び添付ファイルの信頼性を確認し、信頼性が確認できたメールにおけるGIS情報を、DB50に登録する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理技術に関し、地理情報システム(GIS:Geographic Information System)の空間情報を含むGIS情報を収集する技術に関する。
GISでは空間情報を扱う。空間情報は、調査及び観測の地点の位置情報、及びその地点で撮影した画像や動画等のデータを有する。GISを利用するシステムであるGIS利用システムでは、データベース(DB)に空間情報を含むGIS情報が格納される。GIS利用システムのGISソフトウェアは、DBのGIS情報を使用及び処理することにより、所定のサービス、例えば画面に地図を表示する機能を提供する。
GIS及びGIS利用システムのDBを構築及び更新するためには、情報収集者であるユーザが携帯端末等を用いて各地点の空間情報を取得及び収集し、その空間情報を含むGIS情報をDBに登録する必要がある。
GIS情報収集に関する先行技術例としては、特開2004−357222号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、位置情報収集システムとして、以下の旨が記載されている。このシステムは、カメラ、GPS機能、及び文字入力機能を備えた携帯電話により撮影された画像データ、撮影位置の位置データ、及び入力文字データを、メールサーバへ送信する手段、等を有する。
特開2004−357222号公報
GIS情報収集に関する従来技術は、例えば複数の各々の情報収集者であるユーザの携帯端末から、取得したGIS情報を、電子メール(以下、メールと記載する場合がある)等により、所定の宛先のサーバ等へ送信する。そして、そのサーバ等からGIS情報をDBに登録する。これにより、DBにGIS情報を収集可能である。
メールを用いる場合、ユーザは、以下のような作業が必要である。ユーザは、携帯端末で、撮影画像データ等のファイルを含むGIS情報を、添付ファイルとして添付したメール(以下、GIS情報メールと記載する場合がある)を作成する。そして、ユーザは、携帯端末で、そのGIS情報メールを、所定の宛先のサーバ等へ送付する。
しかし、従来技術は、GIS情報メールの信頼性及び品質の確保については不十分である。また、従来技術は、GIS情報メールの作成及び送信の作業に大きな手間及びコストを要する。
従来技術では、既存のメールシステム上でGIS情報メールを作成及び送付する。メール自体の信頼性については、既存のメールシステムに依存しておおよそ確保されるが、一般的にはメール傍受及び添付ファイル改ざん等の可能性が存在する。また、既存のメールシステムで添付ファイル付きメールの信頼性を高めるための公知技術としては、暗号化やパスワード設定、デジタル認証、等がある。既存のメールシステムで、そのような手段を備えるものもある。
GIS利用システムのGIS情報収集の用途においても、信頼性等の確保のために、上記パスワード設定等の公知技術を適用したシステムが考えられる。システムの例としては、情報収集者の携帯端末で、GIS情報の添付ファイルにパスワードを入力設定してからGIS情報メールを送信する。受信側のサーバ等では、そのGIS情報メールの添付ファイルに対してパスワードを入力してGIS情報を得る。このような対策及びシステムにより、GIS情報メールに関しても、ある程度信頼性等を確保できる。
しかし、そのようなシステムの場合でも、GIS情報メールの伝達の経路において、メール傍受、及び添付ファイルであるGIS情報の改ざん等の可能性が存在する。従来技術では、GIS情報メールの添付ファイルのGIS情報の信頼性等を確認する手段を備えておらず、GIS情報が改ざん等されていたとしても、容易には分からない。GIS情報が改ざん等されていた場合、DBにGIS情報が登録できない、あるいは誤ったGIS情報が登録される、といったことになる。これにより、GIS利用システムのDBのGIS情報及びそれを用いて構成される地図等の品質が低くなる。GIS利用システムでは、高精度で充実した空間情報を含むDB及びそれによる地図等を実現することが重要である。そのためには、収集されるGIS情報の信頼性及び品質を高めることが必要である。
また、従来技術は、情報収集者の携帯端末でGIS情報メールを作成してサーバ等へ送信する作業のために、大きな手間及びコストがかかる。例えば、上記パスワード設定等を適用したシステムの場合、ユーザは、GIS情報メールの作成及び送信毎に、パスワード入力操作等を要するので、作業の手間及びコストが増大する。また、作業の際、添付や送信のミスを生じる場合もある。GIS利用システムに応じて、複数の情報収集者により、多数の地点のGIS情報を、繰り返し収集する作業が必要である。その場合、特に大きな手間及びコストがかかる。
本発明の目的は、GIS情報収集技術に関して、収集されるGIS情報の信頼性及び品質を高めることができ、GIS情報収集に係わる作業の手間及びコストを軽減することができる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、GIS情報収集システム及びGIS情報収集方法であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態のGIS情報収集システムは、GISのための空間情報を含むGIS情報を収集するGIS情報収集システムであって、ユーザの操作に基づいて前記GIS情報を取得する携帯端末と、前記携帯端末から前記GIS情報を収集してDBに格納するサーバ装置と、を備え、前記携帯端末は、前記GIS情報を添付ファイルとしたメールを作成し、前記メールの送信者の信頼性を確認するための第1情報、及び前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認するための第2情報を、前記メール内に記述して、前記メールを前記サーバ装置へ向けて送信し、前記サーバ装置は、前記メールを受信し、前記添付ファイルである前記GIS情報を取り出し、前記第1情報を解析して前記メールの前記送信者の信頼性を確認し、前記第2情報を解析して前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認し、前記送信者の信頼性及び前記添付ファイルの信頼性が確認できた前記メールにおける前記GIS情報を、前記DBに登録する。
一実施の形態のGIS情報収集方法は、GIS情報収集システムにおけるGIS情報収集方法であって、前記携帯端末により、前記GIS情報を添付ファイルとしたメールを作成し、前記メールの送信者の信頼性を確認するための第1情報、及び前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認するための第2情報を、前記メール内に記述して、前記メールを前記サーバ装置へ向けて送信するステップと、前記サーバ装置により、前記メールを受信し、前記添付ファイルである前記GIS情報を取り出し、前記第1情報を解析して前記メールの前記送信者の信頼性を確認し、前記第2情報を解析して前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認し、前記送信者の信頼性及び前記添付ファイルの信頼性が確認できた前記メールにおける前記GIS情報を、前記DBに登録するステップと、を有する。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、GIS情報を収集する技術に関して、収集されるGIS情報の信頼性及び品質を高めることができ、GIS情報収集に係わる作業の手間及びコストを軽減することができる。
本発明の実施の形態のGIS情報収集システムの構成を示す図である。 実施の形態で、送信システム1及び受信システム2におけるGIS情報収集に係わる手段の構成を示す図である。 実施の形態で、携帯端末及びGIS情報収集サーバの構成を示す図である。 実施の形態で、事前登録手段に関する構成を示す図である。 実施の形態で、GIS情報メールのデータ構造を示す図である。 実施の形態で、受信システム側のサーバに送信されたGIS情報メールにおけるメールヘッダのデータ構成例を示す図である。 実施の形態で、GIS情報メールのキーファイル部の構成及び具体例を示す図である。 実施の形態で、送信システム側の携帯端末でのGIS情報メール送信処理のフローを示す図である。 実施の形態で、受信システム側のサーバでのGIS情報メール受信処理のフローを示す図である。 実施の形態で、携帯端末でのGIS情報メール作業のパターンを示す図である。 実施の形態で、携帯端末でのGUI画面例を示す図である。
図1〜図11を用いて、本発明の実施の形態のGIS情報収集システムについて説明する。実施の形態のGIS情報収集方法は、実施の形態のGIS情報収集システムで実行されるステップを含む方法である。
[GIS情報収集システム]
図1は、実施の形態のGIS情報収集システムの全体の構成を示す。GIS情報収集システムの全体は、送信システム1と、受信システム2と、GIS利用システム3と、それらの間に介在する通信網4と、を有する。送信システム1及びそのユーザは、複数存在してもよい。
実施の形態のGIS情報収集システムは、GIS利用システム3のDB50を構築及び更新するためのGIS情報を収集するシステムである。GIS情報収集システムは、既存のメールシステム等を含む通信網4を利用し、その上でGIS情報メールを伝達させる。これにより、送信システム1側から受信システム2側へGIS情報を収集し、受信システム2からGIS利用システム3のDB50にGIS情報を登録する。
送信システム1は、GIS情報メール103を作成及び送信するシステムである。送信システム1は、ユーザの携帯端末10を含む。ユーザは、GIS情報101を取得及び収集する情報収集者であり、GIS情報メール103を送信する送信者である。ユーザは、携帯端末10を所持しながら、GIS情報収集に係わる作業を行う。ユーザは、携帯端末10を用いて、各調査の地点でGIS情報101を取得及び収集する。ユーザは、携帯端末10でそのGIS情報101を添付ファイル102としたメールであるGIS情報メール103を作成し、受信システム2のサーバ20へ向けて送信する。
携帯端末10は、GIS情報送信端末である。携帯端末10では、ユーザ操作に基づいて、調査の地点での空間情報を含むGIS情報101を取得する。携帯端末10は、ユーザ操作に基づいて、その取得したGIS情報101を添付ファイル102として取り込んで添付したメールであるGIS情報メール103を作成する。携帯端末10は、ユーザ操作に基づいて、そのGIS情報メール103を、受信システム2側の所定の宛先のサーバ20へ向けて送信する。携帯端末10から送信されたGIS情報メール103は、メール送信サーバ41へ送信され、通信網4を通じて、受信システム2側のサーバ20に送付される。
GIS情報101のデータは、調査の地点の位置情報及び撮影画像データ等を含む、調査結果データである。
送信システム1の携帯端末10は、GIS情報メール103の作成及び送信の際、送信者の信頼性等を確認するための第1情報を、GIS情報メール103のメールヘッダ部に記述する。第1情報は、送信者識別情報を含む。送信者識別情報としては、送信者であるユーザ及び携帯端末10のアドレスまたはドメイン名、もしくはメール送信サーバ41やメール中継サーバ43に係わるドメイン名を用いる。
また、送信システム1の携帯端末10は、GIS情報メール103の作成及び送信の際、添付ファイルの信頼性等を確認するための第2情報を、GIS情報メール103の添付ファイル部に記述する。第2情報は、言い換えると、キーファイル部に格納されるキーファイルである。
受信システム2は、送信システム1からGIS情報をGIS情報メールとして受信し収集するシステムである。受信システム2は、GIS利用システム3と連携する。受信システム2は、サーバ20、メール受信サーバ42等を含む。メール受信サーバ42は、通信網4を通じて、メール中継サーバ43等からGIS情報メールを含むメールを受信する。なお、メール受信サーバ42は、通信網4内に存在してもよい。メール受信サーバ42は、POP等のプロトコルに従い処理を行う。
サーバ20は、GIS情報収集サーバである。サーバ20は、メール受信サーバ42を通じて、携帯端末10からのGIS情報メール203を受信する。サーバ20は、受信したGIS情報メール203を処理し、添付ファイル202のGIS情報201を取り出す。サーバ20は、GIS情報メール203を解析して、GIS情報メールの信頼性等を確認する。サーバ20は、確認後、添付ファイル202のGIS情報201のデータを、サーバ20に接続されているGIS利用システム3のDB50に登録する。
なお、受信システム2の図示しない管理者等のユーザを有する。そのユーザは、GIS情報メールの受信者、及びGIS情報の収集者である。そのユーザは、サーバ20を管理し、サーバ20に対するユーザ設定等が可能である。そのユーザは、端末からサーバ20にアクセスし、サーバ20から提供される画面をみながら、GIS情報の受信、収集及び登録に係わる作業を行うことができる。
サーバ20は、GIS情報メール203の解析の際、メールヘッダ部の第1情報、及び添付ファイル部の第2情報、等を解析する。サーバ20は、メールヘッダ部の第1情報の解析の際、その第1情報を、受信システム2側に事前登録されている第1情報と比較する。サーバ20は、それらの第1情報の一致により、GIS情報メールの送信者の信頼性等を確認する。サーバ20は、添付ファイル部の第2情報の解析の際、その第2情報を、添付ファイル内容と比較する。これにより、サーバ20は、添付ファイルの信頼性等を確認する。
GIS利用システム3は、GISを利用するシステムであり、例えば地図表示システムである。GIS利用システム3は、サーバ30、DB50を有する。サーバ30は、GIS利用サーバであり、GISソフトウェア部31を備える。DB50は、収集されるGIS情報301を集約的に格納して管理するためのデータベースである。DB50は、サーバ30により管理されている。DB50は、サーバ30からみると地図DBである。DB50は、DBサーバ等で実現されてもよい。DB50は、受信システム2内に存在してもよい。GIS利用システム3と受信システム2とが1つに統合されたシステムでもよい。
サーバ30のGISソフトウェア部31は、地図表示機能等を実現する処理を行う。GISソフトウェア部31は、DB50からGIS情報301を読み出し、読み出したGIS情報301を用いて、地図を構成し、その地図を含む画面を、GIS利用システム3の図示しないサービス利用者の端末等に対して提供する。サーバ30のサービスの例として、提供される地図は、2次元地図上の地点毎に3次元内容の画像を提供するものである。GIS利用システム3及びサービスについては、特に限定されない。なお、サーバ30は、図示しない管理者等のユーザにより管理される。そのユーザは、サーバ30に対するユーザ設定、DB50のGIS情報301の管理や編集の作業、等を行うことができる。
通信網4は、無線通信網、インターネット、及びISP(インターネットサービスプロバイダ)等を含み、電子メール等の通信を可能とするシステムである。通信網4は、メール送信サーバ41、メール中継サーバ43等を含む。メール送信サーバ41は、携帯端末10からのメールを受信し、そのメールのヘッダで示す宛先等に応じて、そのメールをメール中継サーバ43等へ向けて送信する。メール送信サーバ41は、SMTP等のプロトコルに従い処理を行う。なお、メール送信サーバ41は、送信システム1内に存在してもよい。メール中継サーバ43は、メール送信サーバ41や他のメール中継サーバ43からメールを受信し、そのメールのヘッダで示す宛先等に応じて、そのメールを他のメール中継サーバ43やメール受信サーバ42等へ向けて送信する。
[GIS情報収集手段]
図2は、図1の実施の形態のGIS情報収集システムに備えているGIS情報収集に係わる手段の構成を示す。GIS情報収集システムは、GIS情報メールを用いたGIS情報収集に関して、第1手段であるGIS情報メール信頼性確認手段61、第2手段であるGIS情報メール作業支援手段62、事前登録手段63、等を備える。
第1手段であるGIS情報メール信頼性確認手段61は、GIS情報メールの添付ファイルのGIS情報の信頼性等を確認する手段である。第1手段は、GIS情報メールの送信者であるユーザ及び携帯端末10を確認して、送信者の信頼性及び正当性等を確保する。加えて、第1手段は、GIS情報メールの添付ファイルのGIS情報を確認し、そのGIS情報の信頼性及び正当性等を確保する。第1手段は、GIS情報メールの添付ファイルのGIS情報が、収集の途中の経路で改ざん等されていないか等を確認する。
送信システム2の携帯端末10は、第1手段に関して、送信者識別情報記述手段71、及びキーファイル記述手段72を備える。携帯端末10は、GIS情報メールの作成及び送信の際、送信者識別情報記述手段71により、GIS情報メールのメールヘッダ部に、送信者識別情報を記述する。送信者識別情報は、GIS情報メールの送信者の信頼性等を確認するための第1情報であり、アドレスまたはドメイン名等である。
また、携帯端末10は、GIS情報メールの作成及び送信の際、キーファイル記述手段72により、GIS情報メールの添付ファイル部に、特有の情報として、キーファイル部を設ける。携帯端末10は、キーファイル部に、キーファイルを格納する。キーファイルは、添付ファイルであるGIS情報の信頼性等を確認するための第2情報である。この第2情報は、後述するが、送信者識別情報とデータ関連情報とを含む。
受信システム2のサーバ20は、第1手段に関して、送信者識別情報解析手段81、及びキーファイル解析手段82を備える。
サーバ20は、受信したGIS情報メールの解析の際、送信者識別情報解析手段81により、GIS情報メールのメールヘッダ部に記述されている第1情報である送信者識別情報を解析して、送信者の信頼性等を確認する。サーバ20は、その送信者識別情報が、事前登録されている送信者識別情報と一致する場合、信頼性等が有ると判断する。これにより、正当で信頼できる送信者からのGIS情報メールであることを確認できる。
また、サーバ20は、受信したGIS情報メールの解析の際、キーファイル解析手段82により、添付ファイルのキーファイル部の第2情報を解析して、添付ファイルのGIS情報の信頼性等を確認する。サーバ20は、添付ファイル部のキーファイル部に記述されている第2情報と、関連ファイル部に格納されている添付ファイル内容であるGIS情報とを比較し、整合性を確認する。整合性が有る場合、その添付ファイルであるGIS情報のデータは信頼性及び正当性が有ると判断できる。
また、サーバ20は、受信したGIS情報メールの解析の際、送信者識別情報解析手段81及びキーファイル解析手段82により、メールヘッダ部内の送信者識別情報と、キーファイル部内の送信者識別情報との整合性を確認する。両者の情報が一致し、整合性が有る場合、添付ファイルの信頼性及び正当性等が有ると判断できる。整合性が無い場合、添付ファイル改ざん等の可能性があると判断できる。送信者及び添付ファイルの信頼性等が確認できない結果の場合、サーバ20は、そのGIS情報をDB50には登録しない。
受信システム2は、上記解析の結果、第1手段によりGIS情報メールの信頼性等を確認した後のGIS情報を、DB50に登録する。これにより、実施の形態では、従来技術よりも、収集されDB50に登録されるGIS情報の信頼性及び品質を高める。
第2手段であるGIS情報メール作業支援手段62は、第1手段に関連して、携帯端末10及びサーバ20でのGIS情報メールに係わる作業を支援する手段である。
送信システム1は、第2手段に関して、ユーザの携帯端末10でのGIS情報メールの作成及び送信等の作業を支援する手段を有する。この手段として、GUI画面提供手段73、GIS情報メール自動作成手段74を有する。この手段により、ユーザが携帯端末10でGIS情報メールを作成及び送信する作業の手間を軽減し、添付や送信等のミスも軽減及び防止する。
GUI画面提供手段73は、携帯端末10のユーザに対し、GIS情報メールの作成及び送信の作業を支援するためのGUI画面を提供する。このGUI画面については後述する。
GIS情報メール自動作成手段74は、上記GUI画面でのユーザ操作に基づいて、携帯端末10で取得されたGIS情報を添付ファイルとしたGIS情報メールを作成する処理を行う。GIS情報メール自動作成手段74は、GIS情報メールの作成及び送信に係わる作業の大部分を、自動的な処理として実現する。
受信システム2は、第2手段に関して、サーバ20でのGIS情報メールの受信及び登録等の作業を支援する手段を有する。この手段として、GUI画面提供手段83、GIS情報自動登録手段84を有する。この手段により、管理者等がサーバ20でGIS情報メールを受信し、GIS情報をDB50に登録する作業の手間を軽減する。
GUI画面提供手段83は、サーバ20の管理者に対し、GIS情報メールの受信及びGIS情報の登録の作業を支援するためのGUI画面を提供する。
GIS情報自動登録手段84は、上記GUI画面での管理者の設定等に基づいて、サーバ20で受信したGIS情報メールの添付ファイルのGIS情報のデータをGIS利用システム3のDB50に登録する処理を行う。GIS情報自動登録手段84は、GIS情報メールの受信及びGIS情報の登録に係わる作業の大部分を、自動的な処理として実現する。
事前登録手段63は、第1手段に関連して、予め、送信者識別情報を含む情報を、送信システム1側から受信システム2側に対して事前登録する手段である。送信システム1の携帯端末10は、事前登録手段63に関して、送信者識別情報事前登録手段75を備える。受信システム2のサーバ20は、事前登録手段63に関して、送信者識別情報事前登録手段85を備える。携帯端末10の送信者識別情報事前登録手段75は、送信者識別情報を含む事前登録用のメールを作成し、サーバ20へ向けて送信する。サーバ20の送信者識別情報事前登録手段85は、携帯端末10からの事前登録用のメールを受信及び処理し、その送信者識別情報を、サーバ20内に事前登録する。
[携帯端末及びGIS情報収集サーバ]
図3は、携帯端末10及びサーバ20の機能ブロック構成を示す。携帯端末10は、公知のスマートフォンやタブレット端末等が適用可能である。携帯端末10は、CPU、ROM、RAM、入力ボタン、表示部、通信インタフェース、等のハードウェアを含む。携帯端末10は、ハードウェア及びソフトウェアプログラム処理により、制御処理を実現し、GUI画面提供部11等の構成要素を実現する。
携帯端末10は、GUI画面提供部11、送信者識別情報事前登録部12、GIS情報取得部13、GIS情報メール作成部14、GIS情報メール送信部15、を有する。
GUI画面提供部11は、GUI画面提供手段73に対応し、GIS情報メールの作成及び送信を含む作業を支援するGUI画面をユーザに提供する処理を行う。また、GUI画面提供部11は、GUI画面でのユーザ設定を可能とする処理を行う。
送信者識別情報事前登録部12は、送信者識別情報事前登録手段75に対応し、送信者識別情報を含む事前登録用のメールを作成し、サーバ20へ向けて送信する処理を行う。
GIS情報取得部13は、GPS測位部13A、カメラ部13B、文字入力部13Cを含む。GPS測位部13Aは、測位機能を実現する。GPS測位部13Aは、GPS等の測位システムの衛星から電波を受信して、携帯端末10自身の位置を測定する。GPS測位による位置情報は、緯度、経度、高度等を含む座標等の情報である。測位機能による位置情報は、GIS情報の一部として含まれる。
カメラ部13Bは、撮影機能を実現する。カメラ部13Bは、携帯端末10の地点における外部の画像や動画等を撮影し、撮影画像データ等として取得する。撮影画像データは、GIS情報101の一部として含まれる。
文字入力部13Cは、ユーザ入力操作に基づいて、GIS情報の一部とするための任意の文字情報を入力する処理を行う。入力された文字情報は、GIS情報101の一部として含まれる。
GIS情報メール作成部14及びGIS情報メール送信部15は、公知のメールクライアントソフトウェアを基本として、その上に特有のプログラムを追加する形で実現される。このプログラムは、GIS情報メールの作成や送信の作業を支援する処理を実現する。
GIS情報メール作成部14は、GIS情報メール自動作成手段74に対応し、図1のようにGIS情報101を添付ファイル102としたGIS情報メール103を作成する処理を行う。GIS情報メール作成部14は、ヘッダ作成部14A、本文作成部14B、添付ファイル作成部14Cを含む。ヘッダ作成部14Aは、GIS情報メールのメールヘッダ部を作成する。ヘッダ作成部14Aは、送信者識別情報記述手段71に対応する。本文作成部14Bは、GIS情報メールのメール本文部を作成する。添付ファイル作成部14Cは、GIS情報メールの添付ファイル部を作成する。添付ファイル作成部14Cは、キーファイル記述手段72に対応する。
GIS情報メール送信部15は、GIS情報メールを、所定の宛先のサーバ20へ向けて送信する処理を行う。
サーバ20は、公知のサーバ装置等が適用可能である。サーバ20は、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース、通信インタフェース、等のハードウェアを含む。サーバ20は、ハードウェア及びソフトウェアプログラム処理により、制御処理を実現し、GUI画面提供部21等の構成要素を実現する。
サーバ20は、GUI画面提供部21、送信者識別情報事前登録部22、GIS情報メール受信部23、GIS情報メール解析部23、GIS情報登録部24、事前登録表26を有する。
GUI画面提供部21は、GUI画面提供手段83に対応し、GIS情報メールの受信及び登録を含む作業を支援するGUI画面を受信システム2側の管理者等のユーザに提供する処理を行う。また、GUI画面提供部21は、GUI画面でのユーザ設定を可能とする処理を行う。
送信者識別情報事前登録部22は、送信者識別情報事前登録手段85に対応し、送信者識別情報を含む事前登録用のメールを受信し、その送信者識別情報を、事前登録表26に事前登録する処理を行う。サーバ20は、事前登録表26をメモリ等に記憶及び管理している。
GIS情報メール送信部23は、携帯端末10からのGIS情報メールを受信する処理を行う。
GIS情報メール解析部24は、GIS情報メールを解析し、GIS情報メールの信頼性及び正当性等を確認及びチェックする処理を行う。GIS情報メール解析部24は、ヘッダ解析部24A、添付ファイル解析部24Bを含む。GIS情報メール解析部24は、解析の際には、事前登録表26を参照しながら処理を行う。
ヘッダ解析部24Aは、GIS情報メールのメールヘッダ部を解析し、第1情報である送信者識別情報等を解析し、送信者の信頼性及び正当性等を確認する。ヘッダ解析部24Aは、送信者識別情報解析手段81に対応する。添付ファイル解析部24Bは、GIS情報メールの添付ファイル部を解析し、キーファイル部の第2情報を解析し、添付ファイルの信頼性及び正当性等を確認する。添付ファイル解析部24Bは、キーファイル解析手段82に対応する。
GIS情報登録部25は、GIS情報自動登録手段84に対応する。GIS情報登録部25は、GIS情報メール解析部24により解析後のGIS情報メールを参照し、信頼性等が確認できたGIS情報メールの添付ファイルのGIS情報のデータを、GIS利用システム3のDB50に登録する処理を行う。
[事前登録]
実施の形態のGIS情報収集システムでは、送信システム1側でGIS情報メール内に記述する第1情報である送信者識別情報を用いて、受信システム2側で、第1情報の解析により、GPS情報メールの送信者の信頼性及び正当性等を確認する。そのため、受信システム2のサーバ20では、予め正しい送信者識別情報を把握及び保持している必要がある。このため、GIS情報収集システムは、図2の事前登録手段63を備えている。
図4は、GIS情報収集システムにおいて、事前登録手段63を用いて送信システム1側から受信システム2側に送信者識別情報を事前登録する手続きについて示す。図3では、送信システム1側の携帯端末10と、受信システム2側のサーバ20とを示す。携帯端末10の送信者識別情報事前登録部12と、サーバ20内の送信者識別情報事前登録部22とにおいて、メール通信で連携して、事前登録処理を行う。各ユーザは、GIS情報収集の前に、正当な送信者となるために、この事前登録を行う。なお、この事前登録の手続きは、各種の手段が適用可能であり、図4では一例を示す。
図4で、事前登録の手続きとして、ステップS401〜S406を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S401) 送信者であるユーザは、携帯端末10で、事前登録用のメールである事前登録メールを作成する。送信者識別情報事前登録部12は、ユーザ操作に基づいて、送信者識別情報を含む事前登録メールを作成する。この際、携帯端末10は、メールクライアントで参照可能であるメール環境情報として設定されているメールアドレス及びドメイン情報等を参照する。送信者識別情報事前登録部12は、その情報を用いて、第1情報である送信者識別情報を含む事前登録情報を構成する。実施の形態では、メールアドレス及びドメイン名を、送信者識別情報として用いる。送信者識別情報事前登録部12は、事前登録メール内に、例えばメールヘッダ部に、所定の形式で、その送信者識別情報を含む事前登録情報を記述する。事前登録メールの宛先としては、サーバ20に対応するメールアドレスが記述される。
(S402) 携帯端末10は、事前登録メールを、サーバ20へ向けて送信する。事前登録メールは、メール送信サーバ、メール中継サーバ43を通じて、メール受信サーバ42へ伝達される。
(S403) サーバ20は、メール受信サーバ42を通じて、携帯端末10からの事前登録メールを受信する。
(S404) サーバ20の送信者識別情報事前登録部22は、事前登録メールに対する所定の処理を行う。送信者識別情報事前登録部22は、事前登録メール内に記述されている第1情報である送信者識別情報を含む事前登録情報を取り出す。送信者識別情報事前登録部22は、その事前登録情報を、事前登録表26に登録する。
(S405) サーバ20は、事前登録後、事前登録完了通知メールを、事前登録メールの送信元の携帯端末10へ向けて送信する。
(S406) ユーザの携帯端末10は、サーバ20からの事前登録完了通知メールを受信する。ユーザは、そのメールから、事前登録の完了を認識できる。送信者識別情報事前登録部12は、事前登録された送信者識別情報を、携帯端末10内のメモリ等に保持する。
なお、事前登録する送信者識別情報としては、上記に限らず、送信者となるユーザ及び携帯端末10のメールアドレスのみとしてもよいし、送信者を識別可能な情報であれば適用可能である。また、メール送信サーバ41等のドメイン内では、複数のメールサービスが行われている場合がある。この場合、送信者であるユーザの携帯端末10のメールアドレスのドメインと、メール送信サーバ41のドメインとが異なる場合がある。この場合、送信者識別情報として、メールアドレスのドメイン情報と共に、メール送信サーバ41のドメイン情報を含めるようにする。これにより、その送信者識別情報を、受信システム2側での解析の際、信頼性が高いサーバを利用しているかのチェックに使用可能である。
なお、実施の形態では、GIS情報収集作業を行う、GIS情報メールの送信者となるユーザは、所定の事業者の社員であり、その事業者の社内で予め本人確認済みであり、そのユーザの住所、氏名、電話番号、メールアドレス等の基本情報が登録済みである。そのため、上記事前登録の手続きの際には、事前登録しようとしているユーザ及び携帯端末10の信頼性については、事前登録メールの送信元メールアドレス等から十分に確認可能である。そのため、上記事前登録の際に、本人確認のための認証等を行うことは不要である。変形例としては、受信システム2側で、管理者等により、事前登録メールのユーザについて、本人確認のための認証等を行ってもよい。
また、上記事前登録は、送信システム1と受信システム2との間で事前登録メールを用いて実現する例であるが、これに限らず、変形例として、事前登録メールを用いずに、サーバ20を持つ事業者の社内で、ユーザと管理者との間で直接的に事前登録の手続きを行ってもよい。
[GIS情報メール]
図5は、GIS情報収集システムで扱われるGIS情報メールのデータ構成を示す。GIS情報メール500は、メールヘッダ部501、メール本文部502、添付ファイル部503を有する。添付ファイル部503は、更に、キーファイル部504と、関連ファイル部505とを有する。関連ファイル部505は、添付ファイル本体部である。
メールヘッダ部501は、送信元メールアドレスや宛先メールアドレス等が記述される。メール本文部502は、規定の書式に基づいて、メール本文が記述される。携帯端末10は、基本的なメール本文を自動的に作成する。ユーザは、必要に応じて、そのメール本文の編集、例えばユーザ入力によりテキストの追加や修正ができる。
キーファイル部504は、実施の形態で特有の第2情報が記述される。実施の形態では、添付ファイル部503の最初の領域に、所定の形式でキーファイル部504が設けられている。キーファイル部504に1つのキーファイルが格納される。受信側のサーバ20では、解析の際、この添付ファイル部503の最初の領域をキーファイル部504として読み取る。キーファイル部504としての読み取りができない場合、キーファイル部504の情報が記述されていないメールであると判断できる。
キーファイル部504の記述情報である第2情報は、受信側のサーバ20での解析の際に、添付ファイルであるGIS情報の信頼性等を確認するために用いられる。キーファイル部504の第2情報は、受信したGIS情報メールの添付ファイルであるGIS情報が、送信者自身により作成及び送信された正当で信頼性が高いものであることを確認可能とする情報である。
関連ファイル部505は、送信者であるユーザの携帯端末10で取得及び作成されたGIS情報を構成する1つ以上のデータファイルが、添付ファイルである関連データファイルとして格納される。
[メールヘッダ部]
図6は、図5のGIS情報メールに基づいて、受信システム2のサーバ20に送信されたGIS情報メールにおけるメールヘッダ部のデータ構成例を示す。このメールヘッダ部は、ヘッダ情報H1〜H5を有する。ヘッダ情報H1〜H4は、当該メールの送信元のメール送信サーバ41や中継を行ったメール中継サーバ43に関するドメイン情報を示している。例えば、下線付きで示すテキスト部分はドメイン名を示す。図示省略するが、ドメイン名は括弧([……])内のIPアドレスと関係付けられている。
ヘッダ情報H5は、実施の形態の送信者識別情報記述手段71により記述された情報である送信者識別情報を含んでいる。この送信者識別情報は、送信者であるユーザにより事前登録されたドメイン情報を含んでいる。ヘッダ情報H5は、From箇所のドメイン名601と、To箇所のドメイン名602を含む。ドメイン名601は、送信者識別情報であり、サーバ20側に事前登録済みである。ドメイン名602は、GIS情報メールの送信先である受信システム2側のドメイン名を示す。
なお、ドメイン名は、IPネットワークにおいて個々のコンピュータを識別するための名称の一部であり、通常、IPアドレスとそれに関係付けられるドメイン名とのセットでネットワーク上に登録される。DNSにより、ドメイン名を含むホスト名と、IPアドレスとの変換が実行される。
[キーファイル部]
図7の(A)は、図5のGIS情報メール500の添付ファイル部503のキーファイル部504の構成を示す。このキーファイル部は、項目として、順に、(a)送信者識別情報701、(b)ファイル名702、(c)位置情報703、(d)調査日時704、(e)属性705を有する。各項目の文字サイズ等の形式は予め規定されている。
実施の形態では、キーファイル部の記述情報である第2情報として、少なくとも、(a)送信者識別情報701及び(b)ファイル名702を必須項目として含む。実施の形態では、データ関連情報として、(b)〜(e)を含む。データ関連情報は、添付ファイルであるGIS情報に特有の内容及び特徴を表す情報である。データ関連情報は、受信システム2側での解析時に、添付ファイルの信頼性等の確認、比較判断に役立つ数値やワード等の情報である。サーバ20は、解析の際に、データ関連情報を参照することにより、添付ファイルの信頼性及び正当性等を確認可能である。
送信者識別情報701は、事前登録されているドメイン情報が記述される。送信者識別情報701は、メールヘッダ部に記述される送信者識別情報と同じ値が記述される。
ファイル名702は、添付ファイルであるGIS情報を構成する関連データファイルについての、拡張子を含むファイル名が記述される。関連データファイルは、撮影画像データ等の画像ファイルや動画ファイルがある。
位置情報703は、添付ファイルのGIS情報内に含まれる位置情報と同じ値が記述される。この位置情報は、調査の地点であるGIS情報の取得地点に対応したGPS測位による緯度及び経度等を含む位置情報である。
調査日時704は、添付ファイルのGIS情報の調査日時として設定された日時情報が記述される。この調査日時は、後述するがGIS情報取得日時またはGPS情報メール送信日時等に関連付けられた日時である。この調査日時は、GIS情報をDB50に登録する際に用いる日時である。
属性705は、添付ファイルのGIS情報の特徴に係わる属性情報が記述される。この属性情報は、例えば任意のキーワードが設定可能である。このキーワードは、添付ファイルの関連データファイル内に含まれているワードを用いることができる。なお、属性705等の項目値は記述省略可能である。
携帯端末10のキーファイル記述手段72は、GIS情報メールの添付ファイル部のキーファイル部に、これらの情報を記述する。サーバ20のキーファイル解析手段82は、GIS情報メールの添付ファイル部のキーファイル部に記述されているこれらの情報を解析する。
図7の(B)は、図7の(A)のキーファイル部の記述情報の具体例を示す。本例では、送信者識別情報701として“xxxx.xxxx.domainD.com”が記述されている。ファイル名702として、“aaa.jpg”,“bbb.mpg”が記述されている。位置情報703として、緯度及び経度である“38.26475155, 137.324851462,”が記述されている。調査日時704として“2015/11/1”が記述されている。属性705として、属性a1,属性a2が記述されている。
なお、キーファイル部の構成は、図5及び図7に限らず可能である。変形例として、GIS情報メールのメールヘッダ部内にキーファイル部の第2情報が記述される構成でもよい。また、キーファイル部の先頭位置に、解析の際の識別のためのフラグ等が記述されてもよい。
従来のメールや、添付ファイル改ざん等されたメールの場合には、上記キーファイル部の情報が正しく記述されていない。よって、そのメールの場合には、受信側では、GIS情報メールとしての信頼性等を確認できない。適切なGIS情報メールの場合、上記キーファイル部の情報が正しく記述されているので、信頼性等が確認できる。
なお、サーバ20は、GIS利用システム3のDB50にGIS情報を登録する際に、キーファイル部の情報を参照して登録処理を行うこともできる。例えば、サーバ20は、キーファイル部のうちの調査日時を用いて、DB50に登録するGIS情報{位置情報、画像等}に、調査日時の情報を付与してもよい。また、サーバ20は、その調査日時の情報に従って、複数のGIS情報を分類してDB50に登録してもよい。即ち、キーファイル部の情報を用いて、サーバ20からDB50にGIS情報を登録する処理について支援可能である。
[GIS情報メール作成及び送信処理]
図8は、送信システム1の携帯端末10でのGIS情報メール作成及び送信処理のフローを示す。図8でステップS11〜S17を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S11) GIS情報メールの送信者であるユーザは、携帯端末10を操作し、第1情報である送信者識別情報を取得する。携帯端末10は、携帯端末10内に保持されている事前登録済みの送信者識別情報であるドメイン情報を読み出す。
(S12) 携帯端末10は、GIS情報メールにおける添付ファイルとするGIS情報を確認する。携帯端末10は、携帯端末10内に取得済みのGIS情報を構成する位置情報や撮影画像データ等のデータファイルを参照する。なお、実施の形態では、全てのGPS情報メールは、GIS情報を添付ファイルとする形である。
(S13) 携帯端末10は、キーファイル部に記述するためのデータ関連情報を取得する。携帯端末10は、添付ファイルとなるGIS情報の関連データファイルのファイル名の情報を取得する。また、携帯端末10は、そのGIS情報における位置情報、調査日時、属性、等の情報を取得する。
(S14) 携帯端末10は、S11で取得した送信者識別情報を用いて、GIS情報メールのメールヘッダ部に、送信者識別情報を含む情報を記述して、メールヘッダ部を作成する。メールヘッダ部における送信元メールアドレスには、送信者識別情報に対応するメールアドレスが記述され、宛先メールアドレスは、サーバ20に対応するメールアドレスが記述される。
(S15) 携帯端末10は、S11で取得した送信者識別情報、及びS13で取得したデータ関連情報を用いて、GIS情報メールの添付ファイル部のキーファイル部に、図7のような各情報を記述して、キーファイル部を作成する。言い換えると、携帯端末10は、それらの各情報を含むキーファイルを構成し、そのキーファイルを、添付ファイルの1つとして、添付ファイル部の最初の領域であるキーファイル部に添付する。
(S16) 携帯端末10は、GIS情報メールの添付ファイル部の関連ファイル部505に、添付ファイルであるGIS情報を構成する撮影画像データ等のデータファイルを格納する。これにより、GIS情報メールが作成される。
(S17) 携帯端末10は、上記作成したGIS情報メールを送信する。このGIS情報メールは、メール送信サーバ41へ送信され、メール中継サーバ43、メール受信サーバ42を通じて、サーバ20へ伝達される。
[GIS情報メール受信、解析、登録処理]
図9は、受信システム2のサーバ20でのGIS情報メール受信、解析、登録処理のフローを示す。図9でステップS21〜S28を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S21) サーバ20は、メール受信サーバ42から、メール受信サーバ42のスプールに格納されている自分宛てのメールを受信する。サーバ20は、受信メールのうち、GIS情報メールを参照する。
(S22) サーバ20は、GIS情報メールのメールヘッダ部の記述情報である第2情報の解析処理を行うことにより、GIS情報メールの送信者の信頼性及び正当性等を確認、チェックする。サーバ20は、この解析処理では、メールヘッダ部の送信者識別情報等と、サーバ20の事前登録表28に事前登録済みの送信者識別情報等に基づいて、送信者の信頼性等を確認する。サーバ20は、メールヘッダ部の送信者識別情報を、事前登録表28の送信者識別情報と比較して、該当するものがあるかをチェックする。サーバ20は、例えば図6のようなメールヘッダ部のヘッダ情報H4,H5に記述されている送信者識別情報であるドメイン名を、事前登録済みの送信者識別情報であるドメイン名と比較する。
また、サーバ20は、メールヘッダ部に記述されている他のドメイン情報についても、チェックを行う。他のドメイン情報は、メール送信サーバ41のドメイン、メール中継サーバ42のドメインがある。
また、サーバ20は、メールヘッダ部に記述されている複数のドメイン情報について、整合性をチェックする。例えば、サーバ20は、図6のヘッダ情報H4のドメインと、ヘッダ情報H5のドメインとについて、整合性をチェックする。
更に、S22で以下のような処理を行ってもよい。サーバ20は、メールヘッダ部内のヘッダ情報(例えばH4,H5)に記述されているドメイン情報が、事前登録されているドメイン情報に一致しない場合、例外構成リストを参照して情報を探す。サーバ20は、予め例外構成リストを保持している。例外構成リストには、メール送信サーバ41やメール中継サーバ42に関する識別情報が登録されている。サーバ20は、例外構成リスト内のドメイン情報に該当するものがある場合には、信頼性が有ると判断する。サーバ20は、例外構成リスト内にも該当情報が無い場合には、信頼性が無いと判断する。サーバ20は、そのGIS情報メールについては、不正なサーバを使用した成りすまし等とみなす。
なお、更に、サーバ20は、メールヘッダ部の記述情報から、受信メールの経路を解析し、メールヘッダ部の情報の改ざんの痕跡が無いかどうかをチェックしてもよい。あるいは、サーバ20は、信頼性が低いサーバを経由していないかチェックしてもよい。
(S23) サーバ20は、上記S22の送信者識別情報の解析及びチェックの結果、メールヘッダ部の送信者識別情報等に関して、信頼性及び正当性等の有無を判断する。サーバ20は、メールヘッダ部の送信者識別情報に該当するものが事前登録表28に有る場合には、送信者の信頼性等が有ると判断し、無い場合には、送信者の信頼性等が無いと判断する。無い場合、送信者を特定できず、正当で信頼性が高い送信者であることを確認できない。送信者の信頼性等が有りと判断した場合(S23−Y)にはS25へ進み、無いと判断した場合(S23−N)にはS24へ進む。
(S24) サーバ20は、送信者の信頼性等が確認できないので、受信したGIS情報メールを破棄もしくは隔離等する。即ち、そのGIS情報メールの添付ファイルであるGIS情報は、DB50へ登録されない。
(S25) 次に、サーバ20は、GIS情報メールの添付ファイル部の解析処理を行うことにより、添付ファイルであるGIS情報についての信頼性及び正当性等を確認及びチェックする。サーバ20は、添付ファイル部のキーファイル部の記述情報である第2情報を解析する。この解析処理は、以下のような処理を含む。
(a) サーバ20は、GIS情報メールの添付ファイル部のキーファイル部の存在有無を確認する。サーバ20は、所定の領域からキーファイル部の情報が読み取れる場合、即ちキーファイル部の情報が有る場合には、以降の処理を行う。サーバ20は、読み取れない場合、即ちキーファイル部の情報が無い場合には、信頼性等が無いと判断し、以降の処理を行わない。
(b) サーバ20は、キーファイル部の第2情報と、関連ファイル部の関連データファイルとの比較照合に基づいて、添付ファイルの信頼性等を確認する。サーバ20は、キーファイル部のデータ関連情報を用いて、関連ファイル部のデータファイル内容との整合性をチェックする。サーバ20は、キーファイル部のデータ関連情報のうちのファイル名と、関連ファイル部に格納されているデータファイルのファイル名とを比較する。サーバ20は、両者の値の一致により整合する場合、その添付ファイルについて信頼性等が有ると判断する。サーバ20は、不一致により整合しない場合、その添付ファイルについて信頼性等が無いと判断する。
また、サーバ20は、データ関連情報のファイル名が、所定の規則に合うかを判断してもよい。サーバ20は、規則に合わない場合、その添付ファイルについて信頼性等が無いと判断する。例えば、サーバ20は、ファイル名の拡張子が、規定の拡張子に該当するか判断する。例えば、GIS利用システム3に応じて撮影画像データの形式が予め規定されており、それに合わせて、拡張子を含むファイル名の規則が予め設定されている。例えば、規定の拡張子として、“.jpg”や“.mpg”が設定されている。サーバ20は、ファイル名の拡張子が規定の拡張子に該当しない場合、その添付ファイルの改ざん等の可能性が有り、信頼性が無いと判断する。これらにより、添付ファイルのデータ構造の整合性を確認可能であり、サーバ20からDB50に登録するGIS情報のデータの一貫性を保つことができる。
また、サーバ20は、データ関連情報の属性のキーワードに一致するワードが、添付ファイル内に含まれている場合には、信頼性が高いと判断でき、含まれていない場合には、信頼性が低いと判断できる。
(c) サーバ20は、キーファイル部の記述情報とメールヘッダ部の記述情報との比較照合で整合性を確認する。即ち、サーバ20は、受信したGIS情報メールの添付ファイルが、正当で信頼性ある送信者から送信され、途中の経路で改ざん等されていない正当で信頼性が高いデータであること、を確認する。
GIS情報メールの送信者は、送信者識別情報等を受信システム2側に事前登録済みである。送信者の携帯端末10は、メールヘッダ部内に送信者識別情報を記述し、キーファイル部内に送信者識別情報を記述している。
サーバ20は、キーファイル部の送信者識別情報と、メールヘッダ部の送信者識別情報とが一致している場合、その添付ファイルについて信頼性及び正当性等が有ると判断する。図6のメールヘッダ部の例では、ヘッダ情報H5のFrom箇所のドメイン名601と、ヘッダ情報H4のドメイン名603との比較で、一致により、信頼性等が確認できる。
なお、上記整合性のチェックを省略する形態としてもよい。ただしその場合、成りすましがないかを完全には判断できない場合がある。上記整合性のチェックを行う場合、成りすましがないかを判断できる。よって、その場合、GIS情報メールの信頼性及び正当性の確認の精度を上げることができる。
(d) 変形例として、サーバ20は、以下の処理を行ってもよい。サーバ20は、上記処理ではドメイン情報の一致により判断しているが、それよりも緩和された条件で判断してもよい。サーバ20は、緩和された条件として、例えば事業者の社内サーバ等のドメイン情報を含むリストを、予め保持する。サーバ20は、キーファイル部のドメイン情報に該当するものが、そのリスト内にある場合には、信頼性等が有ると判断する。
(S26) サーバ20は、S25の添付ファイルの解析及びチェックの結果、添付ファイルのGIS情報の信頼性及び正当性等の有無を判断する。添付ファイルの信頼性等が有ると判断した場合(S26−Y)にはS28へ進み、無いと判断した場合(S26−N)にはS27へ進む。
(S27) サーバ20は、GIS情報メールの添付ファイルの信頼性等が確認できないので、そのGIS情報メールを破棄もしくは隔離等する。
(S28) サーバ20は、GIS情報メールの添付ファイルの信頼性等が確認できたので、そのGIS情報メールの添付ファイルであるGIS情報のデータを、GIS利用システム3のDB50に登録する。
[GIS情報メール作業]
図10は、携帯端末10でのGIS情報メールの作成及び送信の作業及び日時に関するパターンを示し、特にGIS情報取得日時とGIS情報メール送信日時との関係について示す。図10の(A)は、第1パターンとして、GIS情報取得日時毎にGIS情報メールを作成及び送信する作業の場合を示す。図10の(B)は、第2パターンとして、GIS情報取得日時ではなく、任意時点、例えば調査期間の最終日時に、GIS情報メールを作成及び送信する作業の場合を示す。
図10の(A)で、横軸は日時の流れを示し、ある調査期間の例を示す。ある情報収集者であるユーザが、所定の調査期間において、GIS情報を取得及び収集する作業を行う場合を示す。調査期間は、点検期間ともいい、GIS情報収集期間に相当する。調査期間として、1日目からn日目までがあるとする。本例では、1日目において、ユーザは、携帯端末10で、GIS情報g1を取得し、そのGIS情報g1を添付ファイルとしたGIS情報メールm1を作成し、送信している。2日目では、ユーザは、GIS情報を取得してらず、GIS情報メールも送信していない。3日目では、携帯端末10で、GIS情報g3を取得し、そのGIS情報g3を添付ファイルとしたGIS情報メールm3を作成し、送信している。同様に、n日目まで、適宜、GIS情報の取得やメールの送信が行われている。
図10の(B)で、同様に、あるユーザが、所定の調査期間において、GIS情報を取得及び収集する作業を行う場合を示す。本例では、1日目において、ユーザは、携帯端末10で、GIS情報g1を取得し、そのGIS情報g1を携帯端末10内に保持し、GIS情報メールm1の作成及び送信は行わない。2日目では、ユーザは、GIS情報を取得していない。3日目では、携帯端末10で、GIS情報g3を取得し、そのGIS情報g3を携帯端末10内に保持する。同様に、n日目まで、適宜、GIS情報の取得が行われている。そして、ユーザは、調査期間の最終日時であるn日目に、それまでに蓄積したGIS情報g1〜gnを、まとめて添付ファイルとしたGIS情報メールmxを作成し、送信する。
第1パターンの場合、DB50に登録するためのGIS情報の調査日時としては、各GIS情報の取得日時とすることができる。第2パターンの場合、DB50に登録するためのGIS情報の調査日時としては、例えば調査期間の最終日時であるGIS情報メール送信日時とすることができる。第2パターンの場合、調査期間内で取得された複数のGIS情報は、同じ調査日時を持つ関連するデータとして登録される。
上記第1パターン及び第2パターンは、ユーザが携帯端末10の操作やユーザ設定に従って選択使用可能である。携帯端末10は、GIS情報メール作業支援手段62に関して、上記各パターンの作業を支援する機能を有する。
第1パターンの場合、取得GIS情報毎にGIS情報メールを送信するので、第2パターンよりも、DB50に登録されるGIS情報の調査日時をより詳しい日時とすることができる。第2パターンの場合、取得GIS情報毎にGIS情報メールを送信する必要は無いので、第1パターンよりも、作業量を減らすことができる。ユーザは、作業に応じてパターンを使い分け可能である。上記支援により、GIS情報収集作業の効率化を図れる。
[GUI画面]
図11は、携帯端末10のGUI画面の構成例を示す。GUI画面提供手段73に対応したGUI画面提供部11は、このようなGUI画面を提供する。本例では、携帯端末10は、図10の作業のパターンに対応するモードに応じたGUI画面を提供する。ユーザは、予め及び任意時点で、携帯端末10のユーザ設定機能を用いて、パターンに対応するモードを選択して設定可能である。作業及び処理のモードとして、第1パターンに対応する第1モードを「即時送信モード」とし、第2パターンに対応する第2モードを「蓄積送信モード」とする。
図11の画面は、欄111、欄112、欄113を含む。欄111は、第1モードに対応した欄であり、欄112は、第2モードに対応した欄であり、欄113は、ユーザ設定に対応した欄である。
欄111では、第1モード「即時送信モード」における作業を支援するためのGUI情報を表示する。即ち、欄111では、ユーザがGIS情報を取得してその内容を確認してその内容でGIS情報メールを作成して即時に送信するという作業を支援する。
欄111は、GIS情報を取得する取得ボタンと、取得したGIS情報の内容である位置情報や撮影画像を確認する項目と、調査日時であるGIS情報取得日時を確認する項目と、GIS情報メールを作成及び送信する送信ボタンと、を含む。
第1モードでは、以下のような動作及び処理が行われる。ユーザは、欄111で、取得ボタンの押下に基づいて、GIS情報である位置情報や撮影画像データ等を取得する。携帯端末10は、現在の地点で測位して位置情報を取得し、画像を撮影してその画像ファイル等を取得し、その取得内容を、確認用の項目に表示する。また、携帯端末10は、調査日時の項目に、GIS情報取得日時を表示する。ユーザは、その確認用の項目で、取得されたGIS情報の内容を確認し、例えば撮影画像が適切か等を確認する。ユーザは、必要に応じて、GIS情報の内容の編集、キャンセルや取得のやり直し等を行う。ユーザは、GIS情報の確認後、送信ボタン押下に基づいて、そのGIS情報を添付ファイルとしたGIS情報メールを作成させる。携帯端末10は、取得GIS情報を用いて、GIS情報メールを自動的に作成する。携帯端末10は、そのGIS情報メールを、即時に、所定の宛先のサーバ20へ向けて送信する。このGIS情報メールのGIS情報の調査日時としては、GIS情報取得日が自動的に設定される。GIS情報取得日とGIS情報メール送信日とが同じである。
なお、上記取得GIS情報内容を確認する手順及び機能を省略した形態としてもよい。その形態では、基本的に1ボタン操作でGIS情報メール送信が可能である。
欄112では、第2モード「蓄積送信モード」における作業を支援するためのGUI情報を表示する。即ち、欄112では、ユーザがGIS情報を取得して一旦蓄積しておき、任意日時に、蓄積GIS情報をまとめて添付ファイルとしたGIS情報メールを作成して送信するという作業を支援する。
欄112は、GIS情報を取得する取得ボタンと、取得して蓄積されたGIS情報の内容である位置情報や撮影画像を確認する項目と、調査日時であるGIS情報メール送信日時を確認及び設定可能とする項目と、GIS情報メールを作成及び送信する送信ボタンと、を含む。
第2モードでは、以下のような動作及び処理が行われる。ユーザは、欄112で、取得ボタンの押下に基づいて、GIS情報である位置情報や撮影画像データ等を取得する。携帯端末10は、取得内容を、メモリ等に保存し、蓄積及び確認用の項目に表示する。ユーザは、その項目で、蓄積されたGIS情報の内容を確認する。ユーザは、任意日時、例えば調査期間の最終日に、携帯端末10で、蓄積されているGIS情報をまとめてGIS情報メールとして送信する。その際、ユーザは、欄112内の項目で、蓄積GIS情報の確認後、送信ボタン押下に基づいて、蓄積GIS情報をまとめて添付ファイルとしたGIS情報メールを作成させる。携帯端末10は、蓄積GIS情報を用いて、GIS情報メールを自動的に作成する。携帯端末10は、そのGIS情報メールを、所定の宛先のサーバ20へ向けて送信する。このGIS情報メールのGIS情報の調査日時としては、GIS情報メール送信日時が自動的に設定される。また、欄112内の調査日時の項目では、デフォルトでは現在日時がGIS情報メール送信日時として表示される。ユーザは、その項目で、入力によって自分で任意に調査日時(例えば調査期間のうちの一日)を設定することもできる。
なお、蓄積GIS情報の添付ファイルは、複数のGIS情報を1つにまとめた添付ファイルとしてもよいし、複数の各々のGIS情報毎に分けた複数の添付ファイルとしてもよい。また、このGIS情報メールは、通信経路におけるメールデータ容量制限に問題が無い範囲で、複数のGIS情報を1つにまとめたGIS情報メールとして作成される。添付ファイルのサイズに制限がある場合には、携帯端末10は、その制限サイズに収まるサイズを持つ添付ファイルとなるように、GIS情報メールを作成する。
欄113は、上記モードに関するユーザ設定を可能とする欄である。この欄113では、第1モードと第2モードとからユーザが選択して設定可能である。この欄113で設定されたモードに応じて、自動的に欄111または欄112が表示される。
[効果等]
以上説明したように、実施の形態のGIS情報収集システムによれば、収集されるGIS情報の信頼性及び品質を高めることができ、GIS情報収集に係わる作業の手間及びコストを軽減することができる。
実施の形態のGIS情報収集システムでは、送信システム1側では、GIS情報メール内に、第1情報である送信者識別情報や、第2情報であるキーファイルを記述する。受信システム2側では、受信したGIS情報メールの第1情報や第2情報を解析する。これにより、実施の形態のGIS情報収集システムでは、GIS情報メールの送信者及び添付ファイルを含む信頼性及び正当性等を確認する。これにより、実施の形態では、GIS利用システム3のDB50に登録されるGIS情報の信頼性及び品質を確保または向上できる。
特に、実施の形態のGIS情報収集システムでは、情報収集者のユーザは、GIS情報の取得及び送付毎のパスワード入力操作等は不要であり、従来よりも手間が軽減される。また、実施の形態のGIS情報収集システムでは、別途パスワード設定やデジタル認証等のシステムを具備することが不要であり、比較的低コストで実現できる。
実施の形態の変形例として、以下も可能である。上記実施の形態では、GIS情報メールにおける添付ファイル部の一部としてキーファイル部(第2情報)を設けた構成である。それに対し、変形例では、メールヘッダ部の一部としてキーファイルを設けた構成としてもよいし、メール本文の一部としてキーファイルを設けた構成としてもよい。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1…送信システム、2…受信システム、3…GIS利用システム、4…通信網、10…携帯端末、20…サーバ、30…サーバ、31…GISソフトウェア部、41…メール送信サーバ、42…メール受信サーバ、43…メール中継サーバ、50…DB、101,201,301…GIS情報、102,202…添付ファイル、103,203…GIS情報メール。

Claims (9)

  1. GISのための空間情報を含むGIS情報を収集するGIS情報収集システムであって、
    ユーザの操作に基づいて前記GIS情報を取得する携帯端末と、
    前記携帯端末から前記GIS情報を収集してDBに格納するサーバ装置と、
    を備え、
    前記携帯端末は、前記GIS情報を添付ファイルとしたメールを作成し、前記メールの送信者の信頼性を確認するための第1情報、及び前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認するための第2情報を、前記メール内に記述して、前記メールを前記サーバ装置へ向けて送信し、
    前記サーバ装置は、前記メールを受信し、前記添付ファイルである前記GIS情報を取り出し、前記第1情報を解析して前記メールの前記送信者の信頼性を確認し、前記第2情報を解析して前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認し、前記送信者の信頼性及び前記添付ファイルの信頼性が確認できた前記メールにおける前記GIS情報を、前記DBに登録する、
    GIS情報収集システム。
  2. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記メールにおける、メールヘッダ部に、前記第1情報として、前記送信者のドメイン情報を記述し、
    前記サーバ装置は、前記メールにおける、前記メールヘッダ部の前記第1情報を解析し、前記第1情報を、前記サーバ装置に事前登録されている第1情報と比較し、一致する場合には、前記送信者の信頼性が有ると判断する、
    GIS情報収集システム。
  3. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記メールにおける、メールヘッダ部に、前記第1情報として、前記送信者のドメイン情報を記述し、添付ファイル部に、前記第1情報を記述し、
    前記サーバ装置は、前記メールにおける、前記メールヘッダ部の前記第1情報、及び前記添付ファイル部の前記第1情報を解析し、それらの第1情報を比較し、一致する場合には、前記送信者の信頼性及び前記添付ファイルの信頼性が有ると判断する、
    GIS情報収集システム。
  4. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記メールにおける、添付ファイル部に、前記第2情報を記述し、
    前記サーバ装置は、前記メールにおける、前記添付ファイル部の前記第2情報を解析し、前記第2情報を、前記添付ファイル部に格納されている添付ファイルと比較し、整合性が有る場合には、前記添付ファイルの信頼性が有ると判断する、
    GIS情報収集システム。
  5. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記第2情報として、前記添付ファイルのファイル名を記述し、
    前記サーバ装置は、前記ファイル名を、前記添付ファイル部に格納されている前記添付ファイルのファイル名と比較し、一致または整合性が有る場合には、前記添付ファイルの信頼性が有ると判断する、
    GIS情報収集システム。
  6. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記第1情報を含む事前登録メールを前記サーバ装置へ送信し、
    前記サーバ装置は、前記事前登録メールを受信し、前記事前登録メールの前記第1情報を、事前登録表に事前登録し、
    前記サーバ装置は、前記メールにおける前記第1情報を解析して前記メールの前記送信者の信頼性を確認する際、前記事前登録表の前記第1情報を参照する、
    GIS情報収集システム。
  7. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記GIS情報を収集する作業を支援するためのGUI画面を提供し、
    前記GUI画面は、前記ユーザの操作に基づいて、前記GIS情報を取得して前記GIS情報を添付ファイルとした前記メールを作成して即時に前記サーバ装置へ送信させる作業を支援する情報を含み、
    前記メールの前記GIS情報の調査日時として、前記GIS情報の取得日時が設定される、
    GIS情報収集システム。
  8. 請求項1記載のGIS情報収集システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記GIS情報を収集する作業を支援するためのGUI画面を提供し、
    前記GUI画面は、前記ユーザの操作に基づいて、前記GIS情報を取得して蓄積し、前記蓄積された1つ以上の前記GIS情報をまとめて添付ファイルとした前記メールを作成して前記サーバ装置へ送信させる作業を支援する情報を含む、
    前記メールの前記GIS情報の調査日時として、前記メールの送信日時が設定される、
    GIS情報収集システム。
  9. GISのための空間情報を含むGIS情報を収集するGIS情報収集システムにおけるGIS情報収集方法であって、
    前記GIS情報収集システムは、ユーザの操作に基づいて前記GIS情報を取得する携帯端末と、前記携帯端末から前記GIS情報を収集してDBに格納するサーバ装置と、を備え、
    前記携帯端末により、前記GIS情報を添付ファイルとしたメールを作成し、前記メールの送信者の信頼性を確認するための第1情報、及び前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認するための第2情報を、前記メール内に記述して、前記メールを前記サーバ装置へ向けて送信するステップと、
    前記サーバ装置により、前記メールを受信し、前記添付ファイルである前記GIS情報を取り出し、前記第1情報を解析して前記メールの前記送信者の信頼性を確認し、前記第2情報を解析して前記添付ファイルである前記GIS情報の信頼性を確認し、前記送信者の信頼性及び前記添付ファイルの信頼性が確認できた前記メールにおける前記GIS情報を、前記DBに登録するステップと、
    を有する、GIS情報収集方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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