JP2017112500A - Mimo無線伝送システム、mimo無線伝送方法、送信機および受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMO無線伝送システムにおける伝送路推定に必要なLPのオーバーヘッドを減らし、かつ計算負荷を軽減する。【解決手段】送信機は、基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成し、受信機は、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離し、LP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行い、データ信号と伝送路推定部が出力する伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、データ信号の復元処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、MIMO(Multi-input Multi-output)無線伝送における伝搬路推定技術を改良したMIMO無線伝送システム、MIMO無線伝送方法、送信機および受信機に関する。
MIMO無線伝送による伝送容量の拡大は、活発に検討されている。例えば、数センチメートルから数メートル程度の伝送距離を対象とする無線伝送システムの伝送容量拡張に向けて、無線伝送技術が研究されている(例えば、非特許文献1参照)。また、無線伝送システムのさらなる大容量化を目指して、MIMO無線伝送技術が研究されている(例えば、非特許文献2参照)。このMIMO無線伝送技術は、複数の送受信アンテナを適切に計算した間隔ごとに配置することで、アンテナ間の相関を低くすることで、従来のMIMO技術より大容量の伝送レートの達成を可能とする技術である。
しかしながら、MIMO無線伝送の実現に必須となる伝送路推定を行う際に、既存のIEEE802.11n、もしくはIEEE802.11acと同様の周波数領域の伝送路推定技術(FDE:frequency domain channel estimation )を用いると、P行列を用いた逆行列演算により計算量軽減は可能となるが、空間多重数に比例する数のロングプリアンブル(LP:long preamble )が必要となる。したがって、オーバーヘッドが大きくなり、高い伝送レートの達成が難しくなる問題がある。
一方、既存の時間領域の伝送路推定技術(TDE:time domain channel estimation)を用いると、伝送路推定に必要なLPの数をFDEの場合より減らすことは可能となるが、複雑な逆行列演算を要するため、計算量が大きくなる問題がある。
T. Nitsche, C. Cordeiro, A. Flores, E. Knighty, "802.11ad: directional 60 GHz communication for multi-gigabit-per-second Wifi, "IEEE communication magazine, vol. 52, no. 12, Dec. 2012. K. Nishimori, N. Honma, T. Seki, K. Hiraga, "On the transmission method for short-range MIMO communication," IEEE transaction on vehicular technology, vol. 60, no.3, Mar. 2011.
前述したように、従来のFDEによる伝送路推定技術は、オーバーヘッドが大きくなる問題があり、従来のTDEによる伝送路推定技術は、計算負荷が大きい問題がある。
本発明は、伝送路推定に必要なLPのオーバーヘッドを減らし、かつ計算負荷を軽減することができるMIMO無線伝送システム、MIMO無線伝送方法、送信機および受信機を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムにおいて、送信機は、1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成部と、LP信号列生成部が生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成部と、送信信号生成部が生成する送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信部と、LP信号列生成部と送信信号生成部と電波送信部の動作に必要なパラメータを制御する送信制御部とを備え、受信機は、各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信部と、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離部と、信号分離部が出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定部と、信号分離部が出力するデータ信号と伝送路推定部が出力する伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、データ信号の復元処理を行う信号復元部と、電波受信部と信号分離部と伝送路推定部と信号復元部の動作に必要なパラメータ等を制御する受信制御部とを備える。
第1の発明のMIMO無線伝送システムにおいて、伝送路推定部は、基本LP信号列を対角行列化して生成した巡回行列を用いて伝送路推定を行う構成である。
第1の発明のMIMO無線伝送システムにおいて、送信制御部は、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延と基本LP信号列の長さを決定するための制御信号を受信機に送信する構成であり、受信制御部は、受信した制御信号を用いて送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を計算し、その情報を送信機に送信する構成であり、送信制御部と受信制御部は、あらかじめ設定されたLP信号列の長さの設定ルールを用いて、基本LP信号列の長さと巡回シフトの長さを決定する構成である。
第2の発明は、送信機および受信機との間で、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信するMIMO無線伝送方法において、送信機は、1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成ステップと、LP信号列生成ステップで生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成ステップと、送信信号生成ステップで生成した送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信ステップとを有し、受信機は、各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信ステップと、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離ステップと、信号分離ステップで出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定ステップと、信号分離ステップにより出力されるデータ信号と伝送路推定ステップにより出力される伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、データ信号の復元処理を行う信号復元ステップとを有する。
第2の発明のMIMO無線伝送方法において、伝送路推定ステップは、基本LP信号列を対角行列化して生成した巡回行列を用いて伝送路推定を行う。
第2の発明のMIMO無線伝送方法において、送信制御ステップは、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延と基本LP信号列の長さを決定するための制御信号を受信機に送信し、受信制御ステップは、受信した制御信号を用いて送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を計算し、その情報を送信機に送信し、送信制御ステップと受信制御ステップは、あらかじめ設定されたLP信号列の長さの設定ルールを用いて、基本LP信号列の長さと巡回シフトの長さを決定する。
第3の発明は、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムの送信機において、1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成部と、LP信号列生成部が生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成部と、送信信号生成部が生成する送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信部と、LP信号列生成部と送信信号生成部と電波送信部の動作に必要なパラメータを制御する送信制御部とを備える。
第4の発明は、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムの受信機において、各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信部と、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離部と、信号分離部が出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定部と、信号分離部が出力するデータ信号と伝送路推定部が出力する伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、データ信号の復元処理を行う信号復元部と、電波受信部と信号分離部と伝送路推定部と信号復元部の動作に必要なパラメータ等を制御する受信制御部とを備える。
本発明は、基本LP信号列に対して送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをして受信信号のLP信号列が巡回行列となるように設定し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行うことにより、空間多重数Nを大きくしてもLP信号列の数を減らし、LP信号列によるオーバーヘッドを軽減することで、伝送容量の増大が可能となる。また、巡回行列による高速逆行列演算による伝送路推定を行うことが可能となる。これらにより、MIMO無線伝送システムの伝送容量の増大とデジタル信号処理負荷の軽減と、それに伴う消費電力の削減を実現することができる。
本発明のMIMO無線通信システムの実施例構成を示すブロック図である。 本発明のMIMO無線通信システムにおける送受信アンテナの配置例を示す図である。 本発明の実施例1の送信信号の例を示す図である。 本発明の実施例1の送信信号の他の例を示す図である。 本発明の実施例2の送信信号の例を示す図である。 本発明の実施例2の送信信号の他の例を示す図である。
(実施例1)
図1は、本発明のMIMO無線通信システムの実施例構成を示す。
図1において、MIMO無線通信システムは、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機10および受信機20により構成される。ここで、空間多重数をNとする。送信機10は、送信制御部11、LP信号列生成部12、送信信号生成部13、電波送信部14、複数の送信アンテナ15(必要に応じて送信アンテナ1〜Nと表記)により構成される。受信機20は、複数の受信アンテナ21、受信制御部22、電波受信部23、信号分離部24、伝送路推定部25、信号復元部26により構成される。ここでは、送信機10の送信アンテナの数および受信機20の受信アンテナの数は空間多重数Nとするが、送受信アンテナ数は空間多重数N以上であればよく、また同数でなくてもよい。
送信機10の送信アンテナ15および受信機20の受信アンテナ21は、図2に示すように、アンテナ数が2,4,8,9,16の場合に、例えば2×1列、2×2列、2×4列、3×3列、4×4列の配置例となる。なお、送信アンテナ数が空間多重数Nより多い場合は、あらかじめ設定されている空間多重数Nのアンテナを用いて送信を行う。また、受信アンテナ数が空間多重数Nより多い場合は、あらかじめ決められている受信アンテナの受信信号のみを処理してもよいし、すべての受信アンテナの受信信号の処理結果を合成してもよい。以下の説明では、あらかじめ決められている受信アンテナの信号のみを処理することを前提とする。すなわち、空間多重数Nの受信アンテナ21の受信信号を処理する場合を示す。
LP信号列生成部12は、1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成する。送信信号生成部13は、LP信号列生成部12が生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成し、各アンテナの送信信号を生成する。電波送信部14は、送信信号生成部13が生成する各アンテナの送信信号を無線信号に変換し、送信アンテナ15から受信機20に送信する。送信制御部11は、LP信号列生成部12と送信信号生成部13と電波送信部14との動作に必要なパラメータ等を制御する。
受信アンテナ21の受信信号は、電波受信部23でベースバンドのデジタル信号に変換される。信号分離部24は、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各受信アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する。伝送路推定部25は、信号分離部24が出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行う。このとき、巡回行列は、FFT行列と対角行列とIFFT行列の行列掛け算で分解できることを用いて高速計算を行う。信号復元部26は、信号分離部24が出力するデータ信号と伝送路推定部25が出力する伝送路推定結果を用いて、ZF(zero forcing)やMMSE(minimum mean square error) 等の手法によりMIMO等化処理を行ってからデータ信号の復元処理を行う。受信制御部22は、電波受信部23と信号分離部24と伝送路推定部25と信号復元部26との動作に必要なパラメータ等を制御する。
送信機10の送信制御部11は、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延と基本LP信号列の長さを決定するため、電波送信部14でCW(continuous wave )等のプローブ信号を生成して受信機20に送信する。受信機20の電波受信部23はプローブ信号を受信し、受信制御部22はこのプローブ信号を用いて送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を計算し、その情報を電波受信部23から送信機10に送信し、送信機10の電波送信部14で受信して送信制御部11に入力する。送信制御部11と受信制御部22は、あらかじめ設定されたLP信号列の長さの設定ルールを用いて、基本LP信号列の長さと巡回シフトの長さを決定する。
ここで、送信制御部11と受信制御部22は、同様のLP信号列の生成ができる構成であり、またデータ信号とLP信号列の送受信と、プローブ信号の送受信ができる構成である。
以下、送信機10および受信機20の各部の機能について詳細に説明する。
送信機10の送信制御部11は、あらかじめ設定するプローブ有無を表すパラメータに応じて、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延の計算のためのプローブ信号を送信するか否かを決定する。すなわち、プローブ有無を表すパラメータが「0」ならば、あらかじめ設定する最大伝送路遅延を意味するパラメータをその値として用いる。プローブ有無を表すパラメータが「1」ならば、最大伝送路遅延を計算するため、電波送信部14で生成したプローブ信号をアンテナ15から受信機20に伝送する。ここで、あらかじめ設定するプローブ有無を表すパラメータと、あらかじめ設定する最大伝送路遅延を意味するパラメータは、送信機10と受信機20との間で共通であるものとする。なお、プローブ信号は、簡単なCWでもよいし、その他無線通信のチャネル応答を計算するための信号でもよいが、送信機10と受信機20の双方が、どのプローブ信号を使うかは知っていることとする。
プローブ有無を表すパラメータが「1」であり、送信機からプローブ信号が送信されると、受信機20のアンテナ21がプローブ信号を受信し、電波受信部23でデジタル信号に変換して受信制御部22に出力する。受信制御部22は、あらかじめ決めた閾値を超える各アンテナのチャネル応答の中で、最初の応答と最後の応答の差を計算し、その時間差を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延の値として設定する。また、受信制御部22は、この値を電波受信部23からアンテナ21を介して送信機10に送信し、送信機10の電波送信部14は該情報を受信し、送信制御部11に入力する。ここで、送信機10の電波送信部14と、受信機20の電波受信部23は、電波送受信装置を装備するため、データの送受信ができるものである。
以上の構成により、プローブ有無を表すパラメータが「0」の場合でも、「1」の場合でも、送信制御部11と受信制御部22は、同じ送受信アンテナ間の最大伝送路遅延の値を共有することができる。
送信制御部11は、あらかじめ設定されている空間多重数Nと、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延 CIRmax を用いて、基本LP信号列の長さLLPを、式(1) のように計算する。
Figure 2017112500
ここで、LLPmin は予め設定する最小の基本LP信号列の長さを表し、以下簡単のため 64 とする。max(A,B)は、AとBの中で大きい方を出力する演算子であり、AとBが同じであればその値を出力する。ceil(C) は、C以上の最小の整数を出力する演算子である。また、「2^D」は、2のD乗を出力する演算子である。
例えば、空間多重数Nが4、最大伝送路遅延 CIRmax が7の場合、
LP=max(64,2^ceil(log2((7+1)*4))=max(64,32)=64
となる。同様に、空間多重数Nが16、最大伝送路遅延 CIRmax が7の場合、
LP=max(64,2^ceil(log2((7+1)*16))=max(64,128)=128
となる。
送信制御部11は、基本LP信号列の長さLLPを上記のように計算してから、巡回シフトの長さLcyclic shiftを式(2) のように計算する。
Figure 2017112500
例えば、基本LP信号列の長さLLPが64、空間多重数Nが4の場合、
cyclic shift=ceil(64/4)=16
となる。同様に、基本LP信号列の長さLLPが128 、空間多重数Nが16の場合、
cyclic shift=ceil(128/16)=8
となる。
受信制御部22も、送信制御部11と同様の計算により、同様の基本LP信号列の長さLLPと巡回シフトの長さLcyclic shiftを計算する。
LP信号列生成部12は、送信制御部11から入力される基本LP信号列の長さLLPと、巡回シフトの長さLcyclic shiftと、空間多重数Nの値を用いて、空間多重数N分のLP信号列を生成する。あらかじめ設定したLP信号列領域のパラメータが「0」の場合は時間領域のLP信号列を生成し、「1」の場合は周波数領域のLP信号列を生成する。
まず、時間領域のLP信号列を生成する例を示す。この場合、LP信号列生成部12は長さLLPの基本LP信号列を生成する。例えば、基本LP信号列の長さLLPが64の場合、長さ64の時系列の信号列を生成する。この信号列は、PN(pseudo noise)コードやGolay コード等のように、通信分野でよく使われるコードを使えばよい。続いて、基本LP信号列を先頭から巡回シフトの長さLcyclic shiftの値ずつ右シフトを行いながら、残りのLP信号列を生成する。
例えば、基本LP信号列の長さLLPが64、巡回シフトの長さLcyclic shiftが16、空間多重数Nが4の場合、式(3) に示すように、長さ64のLP信号列LP#1〜LP#4が生成される。ここで、c(j)は、時間領域の基本LP信号列のj番目の成分を表す。
Figure 2017112500
LP信号列領域のパラメータが「1」であり、周波数領域のLP信号列を生成する際には、以下の手順による。まず、上記の時間領域のLP信号列を生成する場合と同様の基本LP信号列を周波数領域で生成する。ここで、周波数領域のLP信号列を生成する場合は、基本LP信号列をIFFT処理により、時間領域のLP信号列とする。残りのLP信号列は、該IFFT処理を行った時間領域のLP信号列を、巡回シフトの長さの値ずつ右シフトを行いながら生成する。
例えば、基本LP信号列の長さLLPが64、巡回シフトの長さLcyclic shiftが16、空間多重数Nが4の場合、式(4) のように、周波数領域の基本LP信号列LP#1 freq を生成する。
Figure 2017112500
ここで、C(j)は、周波数領域の基本LP信号列のj番目の成分を表す。該周波数領域の基本LP信号列も、時間領域のLP信号列と同様に、PNコードやGolay コード等を使えばよい。
そして、式(5) を用いて、周波数領域の基本LP信号列LP#1 freq にIFFT処理を行い、時間領域の基本LP信号列LP#1を生成する。
Figure 2017112500
ここで、ifft [・] は、IFFT処理を表し、c'(i) は、周波数領域の基本LP信号列LP#1 freq にIFFT処理を行って得た、64個の時間領域の信号の中のi番目の成分を表す。
続いて、式(6) に示すように、巡回シフトの長さの値ずつ右シフトを行いながら、残りの基本LP信号列LP#2,LP#3,LP#4を生成する。
Figure 2017112500
なお後述するように、周波数領域のLP信号列は、チャネル推定を行う際の対角行列演算の際に、雑音による影響を時間領域のLP信号列より軽減できる長所がある。反面、時間領域のLP信号列は、LP信号列のパワーが一定となるため、信号列の生成の精度が高くなる効果がある。D/A変換やアップコンバージョン等のフロントエンド装置の性能やチャネルのSNR(signal to noise )により、時間領域のLP信号列と周波数領域のLP信号列はトレードオフの関係にあるが、一般的には、チャネル推定に雑音による影響の減少が重要であるため、周波数領域のLP信号列の生成が望ましい。
図3は、送信信号生成部13が生成する送信信号の構成を示す。
図3において、送信信号生成部13は、送信制御部11から入力される同期信号やSP(short premable)等の制御信号と、LP信号列生成部12が生成するLP信号列と、送信制御部11から入力されるデータ信号を合成し、アンテナ1〜Nから送信する空間多重数Nの送信信号を生成する。
LP以外の制御信号は、例えば同期信号やSP等であり、通信規格ごとに名称や種類が違ってもLP以外のすべての制御信号を表す。
予め決めていたCP(cyclic prefix )有無のパラメータが「1(あり)」の場合、アンテナ1〜NのLP信号列は、LP信号生成部12が生成する空間多重数Nに対応し、信号列の後ろ部分のうち送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい整数のなかで、最小値をCPとして信号列の先頭につける。あるいは、信号列の先頭部分をCPとして、信号列の後ろの部分につけることも可能であるが、本質的な差はないため、ここでは、後ろの部分を先頭につけるCP方式を前提とする。例えば、式(6) のLP信号列LP#1〜LP#4の場合、CPの長さは最大伝送路遅延 CIRmax である7より大きい整数のなかで最小値である8となり、CPを付けたLP信号列LP#1 CP 〜LP#4 CP は、式(7) のようになる。
Figure 2017112500
ここで、CPを付けたLP信号列LP#i CP は、LP信号列LP#iの後ろの8個の信号を先頭につけて生成されている。なお、伝送路推定の性能向上のため、式(7) に示されるLP#i CP をK回(Kは2以上の整数)反復して送信することも可能である。反復回数は、送信機と受信機が共有する所定のパラメータである。もしくは、送信機と受信機が送受信手段を用いて、周期的に変えることも可能である。
予め決めていたCP有無のパラメータが「0(なし)」の場合、アンテナ1〜NのLP信号列は、LP信号生成部12が生成する空間多重数Nに対応し、CPを付けずに送信する。この場合は、CPを挿入しないことから生じる問題を解決するため、送信機10は各アンテナからLP信号列LP#iを2回以上反復して送信し、受信機20は2回目以降のLP信号を用いて後述するチャネル推定を行う。例えば、CPの挿入なしでLP信号列を5回反復して送信する際には、2回目から5回目のLP信号列を用いて、4回のチャネル推定を行う。
このようにLP信号列にCPを挿入しなくても、各アンテナが同じLP信号列を反復して送信することにより、n回目のLP信号列の後ろの部分が(n+1)回目のLP信号のCPの役割をするため、CPを挿入する際と同じ信号処理でチャネル推定が可能となる。すなわち、前記のCPは、LP信号列の後ろの部分を先頭につけることで、チャネル推定を行う際の干渉問題を解決する役割を担うが、CPを挿入しなくても同じLP信号列を反復的に挿入すると、図4に示すように、1回目のLP信号列の後ろの部分と2回目のLP信号列の後ろの部分が同じであるため、2回目のLP信号列の後ろの部分をCPとしてその先頭につけなくても、1回目のLP信号列の後ろの部分が同じ作用をする。ただし、1回目のLP信号列の先頭には、このような部分がないため、受信機のチャネル推定処理は反復がK回の場合、2回目のLP信号列からK回目のLP信号列を用いた(K−1)回のチャネル推定を行い、その平均をチャネル推定値とする。
このようにLP信号列にCPを挿入しない場合でも、LP信号列を反復的に挿入することにより同じ動作でチャネル推定が可能となる。なお、CPを挿入すると、その分のオーバーヘッドは生じるが、1回目のLP信号列からチャネル推定処理が可能となる。一方、CPを挿入しない方法では、CPの挿入に必要な回路やオーバーヘッドは生じないが、反復するLP信号列の2回目からチャネル推定をすることになる。
続いて、各LP信号列の後ろに空間多重数Nに対応する独立なデータ信号をつける。該独立なデータ信号は、CPを付ける通信規格や付けない通信規格に合わせて、付けてもよいし付けなくてもよい。
電波送信部14は、送信信号生成部13が生成した空間多重数Nの送信信号に、D/A変換やアップコンバージョン等のフロントエンド処理を行って無線周波数信号に変換し、空間多重数Nのアンテナ15から受信機20に送信する。ここで、D/A変換やアップコンバージョン等フロントエンド処理は一例であり、通信規格ごとに異なる処理を行う場合は、その処理を意味する。
受信機20の受信制御部22は、送信制御部11との間で、基本LP信号列の長さLLPと、空間多重数Nと、巡回シフトの長さLcyclic shiftと、LP信号列領域のパラメータとの情報を共有する。受信制御部22は、これらの情報を用いて、送信制御部11が生成する基本LP信号列を生成し、それを用いて巡回行列を生成する。巡回行列は、右シフト方式でも、左シフト方式でもよいが、以下では簡単のため右シフト方式を用いる。ここで、基本LP信号列を周波数領域で生成した場合も、その周波数領域で生成した基本LP信号列にIFFT処理をした時間領域のLP信号列を用いて、巡回行列を生成する。例えば、式(8) は、式(5) の時間領域のLP信号列を用いて生成した巡回行列LPcircの例を表す。
Figure 2017112500
ここで、巡回行列LPcircは、FFT行列と、対角行列と、IFFT行列に分解できることを用いると、式(8) は、式(9) のように表すことができる。
Figure 2017112500
ここで、FFTmatrix(64point)とIFFTmatrix(64point) は、それぞれ64ポイントのFFT処理とIFFT処理を行う行列である。これらの処理は、FFTとIFFTの動作と同様であるため、別途の行列の保存は必要なくなり、また、行列演算ではなく、高速のFFT処理とIFFT処理で行うため、計算速度も行列演算より速くなる。なお、式(9) の対角成分は、式(8) の1列目の64個の成分のFFT処理後の結果であり、結果的に、式(4) のLP#1 freq と同様となる。
この性質を用いると、巡回行列LPcircの生成に、式(8) の64×64の巡回行列を直接生成する必要がなく、式(4) の周波数領域の基本LP信号列LP#1 freq を対角行列化するだけで巡回行列の生成ができるため、メモリの節約と、IFFT・FFT処理による計算速度の向上も可能となる。
前記のLP信号列領域のパラメータが「0」であり、式(3) の時間領域の基本LP信号列LP#1を使う場合には、式(9) の対角行列は、その時間領域の基本LP信号列のFFT処理後の結果を用いて対角行列を生成すればよい。
電波受信部23は、空間多重数Nの受信アンテナ21の受信信号をダウンコンバージョンやA/D変換等のRF処理を行い、ベースバンドのデジタル信号に変換する。ここで、ダウンコンバージョンやA/D変換等のRF処理は一例であり、通信規格ごとに異なる処理が必要な場合は、その処理を含めるあらゆる電波受信手段を表す。
信号分離部24は、LP以外の制御信号と、LP信号列と、データ信号の分離を行う。分離されたLP以外の制御信号は受信制御部22に入力され、同期処理等の各通信規格ごとに必要な処理が行われる。分離された各アンテナのLP信号列の部分は、伝送路推定部25に入力される。また、分離された各アンテナのデータ信号は、信号復元部26に入力される。
伝送路推定部25は、空間多重数ごとに独立し、以下の伝送路推定処理を行う。送受信の空間多重数が互いにN個である場合、送信側jから受信側iへの時間領域の伝送路応答hijを式(10)のように表す。
Figure 2017112500
ここで、hij(k)は、k番目の伝送路応答を表す。 CIRmax は、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延であるため、伝送路応答hijはhij(0) からhij(CIRmax ) まで表せばよい。なお、伝送路応答hijのjとiの値により、伝送路応答hijの応答の長さが最大伝送路遅延 CIRmax より小さい場合もあり得るが、その場合は、残りの成分を「0」に設定すればよいため、式(10)のように伝送路応答hijを設定してもよい。
次に、受信アンテナiに受信するLP信号列の処理について説明する。
受信アンテナiに受信するLP信号列の処理では、N個の送信アンテナ1〜Nから受信アンテナiへの時間領域の伝送路応答hi1,hi2,…,hiNの推定が行われる。この推定を、各受信アンテナの受信信号に対して行うことにより、すべての送受信伝送路の伝送路応答の推定ができる。
式(11)は、伝送路推定部25における受信アンテナiに受信するLP信号列yi の例を示す。ここでは、基本LP信号列の長さLLPが64、空間多重数Nが4、巡回シフトの長さLcyclic shiftが16であり、周波数領域のLP信号列の場合を想定する。
Figure 2017112500
ここで、yi は、72×1の列ベクトルであり、ni は受信アンテナiの時間領域の雑音を表す72×1の列ベクトルである。yi とni の長さが72である理由は、CPを付けた基本LP信号列の長さLP#j CP が64であり、時間領域の伝送路応答hijの長さが8であるため、そのコンボリューションの結果であるためである。
ここで、受信アンテナiに受信するLP信号列yi の先頭の8個の信号は、CP区間に該当するため除去し、残り9番目から72番目の64個の成分yi(9)〜yi(72) を64×1の列行列で表すと、式(12)のようになる。
Figure 2017112500
ここで、ni(L) は、ni のL番目の成分である。式(12)の右辺のシグマ中のLP#j(K) は、式(6) のLP#jのK番目の成分を表す。なお、簡単のために、空間多重数Nを4とし、最大伝送路遅延 CIRmax を7としている。
このように、yi(L) は、LP#jとhijのコンボリューションであるため、CPを含めて72個の信号に相当する区間内で、伝送路応答が変わらないとすると、式(12)のように表すことができる。なお、通信規格では、LP信号列とその後にくるデータ信号の区間には、伝送路応答が変わらないように、LP信号列とデータ信号の長さを設定することが一般的であるため、LP区間内に伝送路応答が変わらない前提で、式(11)からCPを除去した行列式を式(12)のように表すことは妥当である。
次に、伝送路推定部25は、後述する巡回行列による伝送路推定を行い、計算速度を向上するため、式(12)のシグマ中の左側の行列式にゼロ列を挿入し、式(13)のようにLP#j extendを生成する。
Figure 2017112500
ここで、LP#jは、式(13)の例のように、式(6) の1×64の行ベクトルであるLP#jをトランスポス処理により、64×1の列ベクトルにしてから、該列ベクトルを下方向に巡回シフトしながら生成した8個の列ベクトルからなる64×8の行列である。LP#j add は、前記の下方向の巡回シフトを、さらに8回を行ってから生成する8個の列ベクトルからなる64×8の行列である。また、LP#j extendは、LP#jとLP#j add を統合して生成した64×16の行列であり、結果的に、式(6) の1×64の行ベクトルであるLP#jをトランスポス処理により、64×1の列ベクトルにしてから、該列ベクトルを下方向に巡回シフトしながら生成した16個の列ベクトルからなる64×16の行列である。
上記の例では、LP#j add のサイズが64×8の場合を示したが、一般的に、LP#j add のサイズは、「LLP× (LLP/N−(CIRmax +1))」となる。例えば、LLP=64、N=4、 CIRmax =7である場合、LP#j add は64×8の行列となる。また、LLP=128 、N=16、 CIRmax =7である場合、LP#j add は 128×0の行列となり、LP#j add は挿入せず、LP#j extend=LP#jとなる。
次に、式(12)のシグマ中の右側の行列式に064x8に相当するゼロを挿入し、式(14)のようにhij zeroを生成する。
Figure 2017112500
ここで、08x1 は8×1のゼロ行列であり、hij zeroは8×1のhi1に08x1 を挿入して生成する16×1のベクトルである。ここでは、挿入されるゼロベクトルが08x1 の例を示したが、前記のように一般的には、「(LLP/N−(CIRmax +1))×1」のゼロベクトルが挿入される。ここでも、LLP/N−(CIRmax +1) が0以下になる場合は、ゼロベクトルを挿入しないようになる。
次に、簡単のため、式(12)をLP#jとhi1とを用いて書きなおすと、式(15)のようになる。
Figure 2017112500
また、ある値とゼロ間の掛け算はゼロであるため、LP#j×hi1=LP#j extend×hij zeroの関係を用いて式(15)を書きなおすと、式(16)のようになる。
Figure 2017112500
すなわち、LP#j extendは [LP#j LP#j add ] であるため、非ゼロのLP#j add 部分が挿入されるが、hij zero
Figure 2017112500
であり、非ゼロのLP#j add 部分と掛け算されるhij zeroの部分はゼロであるため、LP#j×hi1=LP#j extend×hij zeroの関係は成り立つ。
次に、式(16)の右辺第1項を1つの行列式で表すと、式(17)のようになる。
Figure 2017112500
ここで、式(17)の右辺第1項は、それぞれ64×16のLP#1 extend〜LP#4 extendを統合して生成した64×64の行ベクトルである。また、右辺第2項は、それぞれ16×1のhi1 zero〜hi4 zeroを統合して生成した64×1の列ベクトルである。
前記のようにLP#j extendは、式(6) のLP#jを列ベクトルにしてから、下方向へ巡回シフトしながら生成した16個の列ベクトルを合成した生成した行列である。また、LP#jは式(6) のように、LP#1を16個ずつ巡回シフトしながら生成したため、式(17)の右辺第1項は、式(8) に示す巡回行列LPcircとして表すことができ、式(18)のように書き換えることができる。
Figure 2017112500
次に、伝送路推定部25は、受信アンテナiのCP除去後のLP信号列が式(18)のように表せることと、巡回行列LPcircは式(9) のように、FFT行列、対角行列、IFFT行列に分解できる性質を用いて、伝送路推定を行う。まず、式(18)を、式(9) を用いて式(19)のように書き換える。
Figure 2017112500
伝送路推定部25は、受信アンテナiのCP除去後のLP信号列にFFT処理を行う。この例では、64ポイントのFFT処理を行うと、式(20)の結果が得られる。
Figure 2017112500
ここで、fft[・] は、FFT処理を表す。なお、以下簡単のために、
Figure 2017112500
とする。
次に、FFT処理の結果に、周波数領域の基本LP信号列を成分ごとの割り算を行う。その処理結果は、式(21)のようになる。
Figure 2017112500
ここで、LP信号列を周波数領域のバイポーラ基本LP信号列を使う場合は、式(20)の対角行列の成分は、「+1」か「−1」の値であるため、式(21)のように成分ごとの割り算ではなく、式(22)に示すように成分ごとの掛け算で表すこともできる。
Figure 2017112500
この場合は、割り算の代わりに掛け算を行うため、SNRが低い場合に雑音が増加する問題を回避できる。以下、より一般的な説明のため、式(21)を用い説明する。
伝送路推定部25は、上記の計算結果にIFFT処理を行う。この例では、64ポイントのIFFT処理を行う。その計算結果は、式(23)となる。
Figure 2017112500
ここで、ifft [・] は、IFFT処理を表す。なお、以下簡単のために、
Figure 2017112500
とすると、式(23)は、式(24)のようになる。
Figure 2017112500
次に、伝送路推定部25は、
Figure 2017112500
と推定する。ここで、SC(successive cancellation )や適応信号処理などの手法を用いてもよい。また、
Figure 2017112500
であったことを用いると、hijをそれぞれ推定することができる。
伝送路推定部25は、この過程を受信アンテナごとに行い、すべての伝送路の伝送路応答を推定し、その結果を信号復元部26に出力する。
信号復元部26は、信号分離部24からのデータ信号と伝送路推定部25からの伝送路応答の推定結果を用いてチャネル等化を行う。チャネル等化は、時間領域の等化処理と同様に周波数領域の等化処理も適応可能である。また、ZF,MMSE,適応信号処理を含むあらゆるチャネル等化手法が適応可能である。
次に、信号復元部26は、チャネル等化処理後の結果を用いて信号復元処理を行う。この段階では、異なる通信規格により適用されているチャネル符号化を含むあらゆる手段を含む処理を行うこととする。
受信制御部は、伝送路推定の結果、信号復元の結果の情報を用いて、空間多重数を含むパラメータの調節を行う。例えば、あらかじめ設定した値と伝送路推定の結果や信号復元の結果とを比較し、あらかじめ設定した値より、伝送路推定の結果や信号復元の結果の性能が悪い場合は、空間多重数を減らす。若しくは、LP信号列の反復回数を増やす。また、あらかじめ設定した値より、伝送路推定の結果や信号復元の結果の性能が良い場合は、空間多重数を増やす。若しくは、LP信号列の反復回数を減らす。
(実施例2)
実施例2は、基本LP信号列の長さの下限のみが予め決められている実施例1と異なり、基本LP信号列の長さの下限と上限が予め決められている場合を示す。具体的には、実施例1の式(1) に示す基本LP信号列の長さLLPは、空間多重数Nと、送受信アンテナ間の最大伝送路遅延 CIRmax を用いて、以下のようになる。
Figure 2017112500
ここで、LLPmin は予め設定する最小の基本LP信号列の長さを表し、LLPmax は予め設定する最大の基本LP信号列の長さを表す。
例えば、空間多重数Nが16、最大伝送路遅延 CIRmax が8、LLPmin が64、LLPmax が128 の場合、
LP=min(128, (max(64,2^ceil(log2((8+1)*16)))))
=min(128, max(64,256))
=128
となり、基本LP信号列の長さLLPは、その上限値LLPmax である 128となる。
このように、2^ceil(log2((CIR max+1)*N))がLLPmax より大きい値であるため、LLPが式(25)によりLLPmax の値で設定される場合は、式(3) から式(7) のように、残りのLP信号列を生成する場合、シフトの値がLP信号列の長さより大きくなる場合が生じるため、式(8) の巡回行列が生成できなくなり、実施例1で記述した巡回行列の性質を用いた高速伝送路推定ができなくなる問題がある。
実施例2は、基本LP信号列の長さLLPの上限値が予め決められている場合でも、前記の問題が生じないように、空間多重数NのLP信号列を生成する際に、図5のように複数のLP信号列用のスロットを用いる。このスロットは、通信規格により名称が異なる場合は、送信データ列の時系列の中で、LP信号列に相当する部分を意味する。
実施例2において、送信制御部11と受信制御部22は、複数のLP信号列用のスロットの数Dは、式(26)により計算する。
Figure 2017112500
例えば、空間多重数Nが16、最大伝送路遅延 CIRmax が8、LLPmin が64、LLPmax が128 の場合、複数のLP信号列用のスロットの数Dは
D= 256/128 =2
となるため、2個のLP信号列用のスロットを用いる。
また、空間多重数NのLP信号列は、複数DのLP信号列用のスロットに均等に分けて生成する。上記の例では、空間多重数Nが16、LP信号列用のスロットの数Dが2であるため、LP信号列用のスロットごとに、8個のLP信号列用を生成する。残りのLP信号列用のスロットは、先頭のLP信号列用のスロットのため生成したLP信号列用と同じ信号列を使う。上記の例で、アンテナ16個を用いて、空間多重数が16個のLP信号列を生成する際に、スロットの数Dが2であり、LP信号列用のスロットごとに、8個のLP信号列用を生成するため、式(3) から式(7) のように長さ128 の8個のLP信号列を生成し、8個のアンテナ(例えば、送信アンテナ1から8)が、それぞれ1個目のLP信号列用のスロットを用いて送信する。また、同じ8個のLP信号列を、残りのアンテナ(例えば、送信アンテナ9から16)が、それぞれ2個目のLP信号列用のスロットを用いて送信する。
このように、実施例2は、複数のLP信号列用のスロットを用いること以外、伝送路推定を含む残りの動作は実施例1と同様である。上記の例では、1個目のLP信号列用のスロットを用いて送信する送信アンテナ1から送信アンテナ8の信号を、受信アンテナ1から受信アンテナ16が受信し、それぞれの伝送路を推定してデータ復元を行う。また、2個目のLP信号列用のスロットを用いて送信する送信アンテナ9から送信アンテナ16の信号を、受信アンテナ1から受信アンテナ16が受信し、それぞれの伝送路を推定してデータ復元を行う。
また、実施例2においても、各アンテナのLP信号列にCPを付けない場合には、図6に示すように、スロットごとにLP信号列をそれぞれK回反復挿入する送信信号の形態とする。ここでは、図5と同様に空間多重数Nが16の場合でLP信号列用のスロットの数Dが2の場合の例を示し、アンテナ1〜8の各LP信号列とアンテナ9〜16の各LP信号列は同じものである。
前述した各実施例における無線伝送システムの一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device )やFPGA(Field Programmable Gate Array )等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
本発明のMIMO無線伝送システムは、LP信号列による伝送路推定に必要なLP信号用のスロットの数を軽減し、高速な伝送路推定により、高品質のMIMO無線伝送を実現することが不可欠な用途に適用できる。
10 送信機
11 送信制御部
12 LP信号列生成部
13 送信信号生成部
14 電波送信部
15 送信アンテナ
20 受信機
21 受信アンテナ
22 受信制御部
23 電波受信部
24 信号分離部
25 伝送路推定部
26 信号復元部

Claims (8)

  1. 複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムにおいて、
    前記送信機は、
    1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成部と、
    前記LP信号列生成部が生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部が生成する送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信部と、
    前記LP信号列生成部と前記送信信号生成部と前記電波送信部の動作に必要なパラメータを制御する送信制御部と、を備え、
    前記受信機は、
    各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信部と、
    前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離部と、
    前記信号分離部が出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより前記送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定部と、
    前記信号分離部が出力するデータ信号と前記伝送路推定部が出力する伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、前記データ信号の復元処理を行う信号復元部と、
    前記電波受信部と前記信号分離部と前記伝送路推定部と前記信号復元部の動作に必要なパラメータ等を制御する受信制御部と、を備えた
    ことを特徴とするMIMO無線伝送システム。
  2. 請求項1に記載のMIMO無線伝送システムにおいて、
    前記伝送路推定部は、前記基本LP信号列を対角行列化して生成した前記巡回行列を用いて伝送路推定を行う構成である
    ことを特徴とするMIMO無線伝送システム。
  3. 請求項1に記載のMIMO無線伝送システムにおいて、
    前記送信制御部は、前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延と前記基本LP信号列の長さを決定するための制御信号を前記受信機に送信する構成であり、
    前記受信制御部は、受信した前記制御信号を用いて前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を計算し、その情報を前記送信機に送信する構成であり、
    前記送信制御部と前記受信制御部は、あらかじめ設定されたLP信号列の長さの設定ルールを用いて、前記基本LP信号列の長さと巡回シフトの長さを決定する構成である
    ことを特徴とするMIMO無線伝送システム。
  4. 送信機および受信機との間で、複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信するMIMO無線伝送方法において、
    前記送信機は、
    1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成ステップと、
    前記LP信号列生成ステップで生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成ステップと、
    前記送信信号生成ステップで生成した送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信ステップと、を有し、
    前記受信機は、
    各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信ステップと、 前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離ステップと、
    前記信号分離ステップで出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより前記送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定ステップと、
    前記信号分離ステップにより出力されるデータ信号と前記伝送路推定ステップにより出力される伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、前記データ信号の復元処理を行う信号復元ステップと、を有する
    ことを特徴とするMIMO無線伝送方法。
  5. 請求項4に記載のMIMO無線伝送方法において、
    前記伝送路推定ステップは、前記基本LP信号列を対角行列化して生成した前記巡回行列を用いて伝送路推定を行う
    ことを特徴とするMIMO無線伝送方法。
  6. 請求項4に記載のMIMO無線伝送方法において、
    前記送信制御ステップは、前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延と前記基本LP信号列の長さを決定するための制御信号を前記受信機に送信し、
    前記受信制御ステップは、受信した前記制御信号を用いて前記送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を計算し、その情報を前記送信機に送信し、
    前記送信制御ステップと前記受信制御ステップは、あらかじめ設定されたLP信号列の長さの設定ルールを用いて、前記基本LP信号列の長さと巡回シフトの長さを決定する
    ことを特徴とするMIMO無線伝送方法。
  7. 複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムの送信機において、
    1つの基本LP信号列を生成し、この基本LP信号列を送受信アンテナ間の最大伝送路遅延より大きい長さの巡回シフトをしながら、空間多重数NのLP信号列を生成するLP信号列生成部と、
    前記LP信号列生成部が生成したLP信号列に対応する空間多重数Nの独立なデータ信号を生成し、LP信号列とデータ信号を時系列に合成して各アンテナの送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部が生成する送信信号を無線信号に変換し、各アンテナから送信する電波送信部と、
    前記LP信号列生成部と前記送信信号生成部と前記電波送信部の動作に必要なパラメータを制御する送信制御部と
    を備えたことを特徴とするMIMO無線伝送システムの送信機。
  8. 複数のアンテナを用いて複数の独立なデータ信号を空間多重により送受信する送信機および受信機を備えたMIMO無線伝送システムの受信機において、
    各アンテナの受信信号をベースバンドのデジタル信号に変換する電波受信部と、
    送受信アンテナ間の最大伝送路遅延を考慮し、各アンテナの受信信号からLP信号列とデータ信号を分離して出力する信号分離部と、
    前記信号分離部が出力するLP信号列を組み合わせて巡回行列を生成し、この巡回行列を用いてTDEにより送受信アンテナ間の伝送路推定を行う伝送路推定部と、
    前記信号分離部が出力するデータ信号と前記伝送路推定部が出力する伝送路推定結果を用いてMIMO等化処理を行い、前記データ信号の復元処理を行う信号復元部と、
    前記電波受信部と前記信号分離部と前記伝送路推定部と前記信号復元部の動作に必要なパラメータ等を制御する受信制御部と
    を備えたことを特徴とするMIMO無線伝送システムの受信機。
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