JP2017110941A - 評価方法、評価装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料の濡れ広がり方を定量化する技術を提供する。【解決手段】滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得工程S10と、2つのフレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析工程S20と、解析工程S20における算出結果に基づき、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力工程S30と、を有する化粧料の濡れ広がり方の評価方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料の濡れ広がり方の評価方法、評価装置及びプログラムに関する。
化粧料の分野では化粧料や肌の状態を客観的に評価する方法が提案されている。
特許文献1には、化粧料の揮発成分を揮発させて、該評価サンプルの質量の経時変化を測定し、不揮発成分の質量に対する前記揮発成分の比率が所定の値であるときの該評価サンプルの乾燥速度を求め、その大小に基づき、化粧料の保湿性を判断する工程を含む化粧料の保湿性の評価方法が開示されている。
特許文献2には、人の肌状態を定量的に評価する肌状態評価方法が開示されている。当該肌状態評価方法では、表面張力が異なる複数の液体を被験者の肌に滴下する。そして、滴下した液体の肌上での形状から、肌表面を濡らして広がる限界の液体の種類を特定し、特定した液体の種類から被験者の肌状態を判断する。
特開2014−219309号公報 特開2005−329008号公報
一方、近年の消費者の化粧料の要求も多様となり、保湿性といった化粧料の効能に加え、より優れた使用感を有する化粧料が求められるようになってきた。その使用感の一つが化粧料の濡れ広がりである。しかし、この化粧料の濡れ広がりを定量的に評価する技術は確立されていない。特許文献1の発明の技術は保湿性の評価方法に関する発明であり、また、特許文献2の発明は肌状態の評価方法に関する発明であり、当該技術を提供するものでない。本発明は、化粧料の濡れ広がり方を定量化する技術に関する。
本発明によれば、
滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得工程と、
2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析工程と、
前記解析工程における算出結果に基づき、時間的に連続する2つの前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力工程と、
を有する化粧料の濡れ広がり方の評価方法が提供される。
また、本発明によれば、
滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得部と、
2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析部と、
前記解析部における算出結果に基づき、時間的に連続する前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力部と、
を有する化粧料の濡れ広がり方を評価するための評価装置が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得手段、
2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析手段、
前記解析手段における算出結果に基づき、時間的に連続する前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力手段、
として機能させる化粧料の濡れ広がり方を評価するためのプログラムが提供される。
本発明によれば、化粧料の濡れ広がり方を定量化する技術が実現される。
本実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の評価装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の評価装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 本実施形態の画像データの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の解析部の処理を説明するための図である。 本実施形態の出力部による出力例である。 本実施形態の出力部による出力例である。 本実施形態の出力部による出力例である。 本実施形態の出力部による出力例である。 本実施形態の画像データの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の解析工程の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の解析工程の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例の出力例である。 実施例の出力例である。
<第1の実施形態>
まず、本実施形態の概要を説明する。本実施形態では、滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり所定条件で撮影した複数フレームの画像データを解析し、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する。当該出力データに基づき、化粧料の濡れ広がり方を評価することができる。以下、本実施形態の構成を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の評価方法の流れを示すフローチャートである。図示するように、画像データ取得工程S10と、解析工程S20と、出力工程S30とを有する。これらの工程の少なくとも一部は、図2に示す評価装置10により実行される。図2に示すように、評価装置10は、画像データ取得部11と、解析部12と、出力部13とを有する。
図3を用いて、評価装置10のハードウエア構成の一例について説明する。図3に示すように、評価装置10は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路には、様々なモジュールが含まれる。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、他の装置と情報の送受信を行うためのインターフェイスなどを含む。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行う。
以下、図1のフローチャートに示された各工程を詳細に説明する。
画像データ取得工程S10では、滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する。
画像データ取得工程S10は、このような画像データを撮影する撮影工程、及び、撮影された画像データを評価装置10の画像データ取得部11に入力する入力工程の少なくとも一方を含む。
撮影工程では、滴下対象物に化粧料を滴下する。そして、当該化粧料を所定時間にわたり撮影し、複数フレームの画像データを取得する。化粧料の滴下は、所定の装置を用いて行われてもよい。その他、作業者がスポイトやマイクロピペッタなどの道具を用いて当該滴下を行ってもよい。
滴下対象物の種類は特段制限されない。例えば、生体や基板等を滴下対象物とすることができる。基板としては、ガラス、アクリル、シリコーン、ウレタン等で形成された基板が挙げられるが、これらに限定されない。基板の形状も特段制限されないが、例えば、平板であってもよい。
化粧料は、滴下対象物上での濡れ広がり方を評価する対象であり、溶液等の液体化粧料、ジェル化粧料、クリーム化粧料、ワックス化粧料及びエアゾール化粧料等である。その種類は特段制限されない。なお、化粧料に染料等の色素(滴下対象物と異なる色)を適度に加え、着色してもよい。この場合、より精度の高い評価結果を得る観点から、肌の色とは色相環で反対側に位置する色の色素を添加することが好ましく、例えば、化粧料に添加する色素の色と、肌の色とが補色の関係になっているものも好ましい態様の一方法である。
滴下対象物上への化粧料の滴下量は設計的事項であるが、例えば、1〜10μLである。スポイトやマイクロピペッタ等を用いることで、適量の化粧料を滴下対象物上に滴下することができる。
撮影は、動画像を撮影可能なカメラを用いて行うことができる。フレームレートは、化粧料及び滴下対象物に応じて定めることができる。濡れ広がり方が速い場合はフレームレートを大きくし、濡れ広がり方が遅い場合はフレームレートを小さくすることができる。なお、動画像の撮影に代えて、所定の時間間隔で静止画像の連写撮影を行ってもよい。
また、撮影時間は、化粧料及び滴下対象物に応じて定めることができる。濡れ広がり方が速い場合は、滴下タイミングから比較的短い時間で、ある状態(例:濡れ広がりが停止した状態、またはほぼ停止した状態)に収束する。濡れ広がり方が遅い場合は、滴下タイミングから比較的長い時間で、濡れ広がり方がある状態(例:濡れ広がりが停止した状態、またはほぼ停止した状態)に収束する。例えば、収束するまでの時間を含むように撮影時間を設定することができる。
カメラ及び滴下対象物は、撮影の間、互いの相対的な位置関係(距離、向き等)を固定される。例えば、カメラ及び滴下対象物各々を所定位置に固定し、固定状態を維持したまま撮影することで実現できる。このようにすると、カメラで撮影されたフレーム内に写る滴下対象物の位置等を、複数フレームに跨って固定することができる。
なお、カメラのレンズ倍率や、カメラと滴下対象物間の距離などを調整し、フレーム内に化粧料及び滴下対象物以外のものが写らないようにしてもよい。
以下で説明する解析工程S20における一処理例では、2つのフレームF間の画像の相関係数を算出し、これを、画像の変化量を示すデータとする。そして、この画像の変化量を示すデータにより、化粧料の濡れ広がり方を評価する。
フレーム内に化粧料及び滴下対象物以外のもの(以下、「他のもの」という場合がある)が写っており、それの状態(位置、形状、色等)が2つのフレーム間で変化すると、算出される相関係数に当該他のものが変化した変化成分が含まれる。このような画像の変化量を示すデータに基づき、化粧料の濡れ広がり方を評価するのは適切でない。フレーム内に化粧料及び滴下対象物以外のものが写らないように調整されていると、当該不都合を回避できる。
また、以下で説明する解析工程S20における一処理例では、フレームから化粧料が写るエリアを抽出する。フレーム内に化粧料及び滴下対象物以外のものが写らないように調整されていると、フレームから化粧料が写るエリアを抽出する処理が容易になる。
なお、フレーム内に化粧料及び滴下対象物以外のものが写らないようにカメラ等を調整する技術に代えて、フレーム内の一部のみを解析工程S20の処理対象とする技術を採用してもよい。処理対象とするエリア内に化粧料及び滴下対象物以外のものが写らないように、処理対象とするエリアを選択することで、同様の効果が得られる。
撮影時の照明光としては、フリッカーが生じないものを用いるのが好ましい。例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED等が挙げられる。また、照明光側と、カメラ側の両方に偏光板を設置し、これらの偏光方向を交差させることで、鏡面反射光をカットすることができる。
ここで、図4に、画像データの一例を模式的に示す。複数のフレームF各々の画像が示されている。各フレームに対応付けて、撮影タイミングt(1≦i≦m;iはi番目の撮影フレームを示す正の整数であり、mは撮影最後の撮影フレームを示す正の整数)が示されている。時間の経過に従いiの値が大きくなる。
各フレームFには、滴下対象物D及び化粧料Cのみが写っている。化粧料Cは、濡れ広がる前及び後いずれにおいても、簡易的に円で示している。そして、円の大きさにより、濡れ広がっている様子を示している。
入力工程では、撮影工程で得られた画像データを、評価装置10の画像データ取得部11に入力する。結果、図1に示す評価装置10の画像データ取得部11は、当該画像データを取得することができる。
図1に戻り、解析工程S20では、評価装置10の解析部12が、2つのフレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する。
例えば、解析部12は、時間的に連続する2つのフレームで複数のペアを作成し、ペア毎に、2つのフレーム間の画像の変化量を示すデータを算出してもよい。
図4に示すm個のフレームFを処理対象とする場合、解析部12は、撮影タイミングtのフレームFと、撮影タイミングta+1のフレームFとで複数のペアを作成し(1≦a≦m−1;aはa番目の撮影フレームを示す正の整数)、ペア毎に、2つのフレームF間の画像の変化量を示すデータを算出することになる。
この例の場合、解析部12は、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の時系列データを生成することができる。当該時系列データは、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示すデータとなる。
なお、解析部12は、上述のようにして得られた「時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の時系列データ」を時系列順に積算していくことで、時間的に最初のフレーム(図4の場合、撮影タイミングtのフレームF)の画像を基準にした変化量の累積値の時系列データを生成することができる。当該時系列データは、画像の変化量の累積値の推移を示すデータとなる。
他の例として、解析部12は、時間的に最初のフレームと、その他のフレーム各々とで複数のペアを作成し、ペア毎に、2つのフレーム間の画像の変化量を示すデータを算出してもよい。
図4に示すm個のフレームFを処理対象とする場合、解析部12は、撮影タイミングtのフレームF(時間的に最初のフレーム)と、撮影タイミングtのフレームFとで複数のペアを作成し(2≦b≦m;bはb番目の撮影フレームを示す正の整数)、ペア毎に、2つのフレームF間の画像の変化量を示すデータを算出することになる。
この例の場合、解析部12は、時間的に最初のフレーム(図4の場合、撮影タイミングtのフレームF)の画像を基準にした変化量の累積値の時系列データを生成することができる。当該時系列データは、画像の変化量の累積値の推移を示すデータとなる。
次に、画像の変化量を示すデータを算出する処理について説明する。解析部12は、あらゆる従来技術を用いて、2つのフレーム間の画像の変化量を算出することができる。ここでは、画像の変化量を示すデータとして、「2つのフレーム間の相関係数を算出する第1の算出方法」と、「2つのフレーム各々において化粧料が写るエリアの面積の変化量を算出する第2の算出方法」とを説明する。
「2つのフレーム間の相関係数を算出する第1の算出方法」
上述の通り、滴下対象物とカメラの相対的な位置関係を固定し、かつ、処理画像内に滴下対象物と化粧料のみが写っている場合、撮影時間内で外観の状態が変動する成分は化粧料のみとなる。このため、2つのフレーム間の画像の変化量を算出することで、2つのフレーム間での化粧料の変化量を算出することができる。
例えば、2つのフレームの画像間の相関係数を、画像の変化量を示すデータ(指標)とすることができる。2つのフレームの画像間で変化がない場合、相関係数は1となり、変化が大きくなるほど相関係数が小さくなる。当該相関係数の算出方法としては、あらゆる技術を採用できるが、以下、一例を説明する。
まず、解析部12は、フレーム毎に、複数の画素各々の画素値を所定の順番に並べることで、1次元のベクトルを得る。並べる順番は、すべてのフレーム間で共通であればよく、詳細は設計的事項である。結果、図5に示すようなデータが得られる。Ft1は、撮影タイミングtのフレームFの複数の画素の画素値を所定の順番に並べたものである。
なお、各フレームのすべての画素の画素値でベクトルを生成してもよいし、一部の画素の画素値でベクトルを生成してもよい。例えば、1行おき、又は、1列おきの画素の画素値を並べて、ベクトルを生成してもよい。精度の面を考えると、全ての画素の画素値を用いるのが好ましい。しかし、用いる画素の数を減らすことで、コンピュータによる処理負担を軽減し、処理時間の短縮などの効果が得られる。要求精度や所望の処理時間等に応じて適切に設計することができる。
また、図4に示す画像データの場合、濡れ広がった化粧料CはフレームFの外周沿いまで到達していない。このような傾向がある場合、各フレームFの外周沿いの画素の画素値を除いて、ベクトルを生成してもよい。
その後、解析部12は、2つのフレームでペアを作成する。ペアの作成方法は、上述の通りである。
その後、解析部12は、ペア毎に、相関係数を算出する。相関係数は、例えば、2つのベクトルの内積を、2つのベクトル各々の大きさの積で除することで算出できる。
「2つのフレーム各々において化粧料が写るエリアの面積の変化量を算出する第2の算出方法」
各フレームの画像から、化粧料が写るエリアを抽出し、抽出したエリアの面積を算出する。2つのフレーム間の当該面積の差を、画像の変化量を示すデータ(指標)とすることができる。当該画像の変化量を示すデータは、化粧料の濡れ広がり方を直接的に表す。面積は、例えば画素数で表現してもよい。
化粧料が写るエリアの抽出方法としては、あらゆる技術を採用できる。例えば、各フレームの画像がカラー画像である場合、化粧料と滴下対象物の色の違いを利用して、滴下対象物上の化粧料を抽出してもよい。一例として、化粧料の色範囲を設定しておき、当該色範囲に含まれる画素を含むエリアを、化粧料が写るエリアとして抽出することができる。
その他、各フレームの画像がグレースケール画像である場合、化粧料と滴下対象物の明暗の違いを利用して、滴下対象物上の化粧料を抽出してもよい。一例として、化粧料の明度範囲を設定しておき、当該明度範囲に含まれる画素を含むエリアを、化粧料が写るエリアとして抽出することができる。
図1に戻り、出力工程S30では、評価装置10の出力部13が、解析工程S20における解析・算出結果に基づき、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する。
図6に、出力部13により出力されるデータの一例を示す。図6に示すデータは、解析部12により算出された「時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量(相関係数)の時系列データ」をグラフ上にプロットしたものであり、時間的に連続するti、i+1の2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示す。横軸に時間的に連続するt、ti+1のうち、時間的に最初のフレームに対応する時間tを取り、縦軸にtとtのタイミングの相関係数を取ったグラフで、サンプルS1及びサンプルS2各々の相関係数の推移を示している。tとtのタイミング(t1−2のタイミング)の相関係数とは、撮影タイミングtのフレームと、撮影タイミングtのフレームとの間の相関係数である。上記条件で撮影及び算出された相関係数は、化粧料の濡れ広がるスピードを表す。1に近い程スピードが遅く、1から離れるほどスピードが速いことを意味する。
図6に示すデータより、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料の触れ広がり方の違いが分かる。
サンプルS1は、すべての時間帯にわたって相関係数の値がほとんど変動せず、1付近で推移している。このようなサンプル1の場合、滴下された化粧料は、滴下後、ほとんど濡れ広がっていないことがわかる。
一方、サンプルS2は、滴下当初(t1−2、t2−3等)の相関係数の値は相対的に小さいが、時間経過とともに徐々に1に近づいていき、その後、あるタイミングで1付近に収束することが分かる。このようなサンプル2の場合、滴下された化粧料は、当初、相対的に速いスピードで濡れ広がるが、濡れ広がるスピードは時間経過とともに徐々に遅くなっていき、濡れ広がりが収束しつつあることが分かる。
図7に、出力部13により出力されるデータの他の一例を示す。図7に示すデータは、解析部12により算出された「時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量(相関係数)の時系列データ」を補正した時系列データをグラフ上にプロットしたものであり、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示す。補正は、各タイミングの値を、1から各タイミングの相関係数を引いた値に変更するものである。これにより、画像の変化量が小さい場合は0に近い値を取り、画像の変化量が大きくなるほど大きい値を取るようになる。
図7に示すデータは、横軸に時間を取り、縦軸に上記補正値(変化量)を取ったグラフで、サンプルS1及びサンプルS2各々の変化量の推移を示している。縦軸の変化量は、1から相関係数を引いた値となっている。当該変化量は、濡れ広がるスピードを表す。0に近い程スピードが遅く、0から離れるほどスピードが速いことを意味する。
図7に示すデータより、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料の触れ広がり方の違いが分かる。図7に示すデータからは、図6に示すデータと同様な傾向が読み取れる。
図8に、出力部13により出力されるデータの他の一例を示す。図8に示すデータは、解析部12により算出された「時間的に最初のフレーム(図4の場合、撮影タイミングtのフレームF)の画像を基準にした変化量の累積値の時系列データ」をグラフ上にプロットしたものであり、画像の変化量の累積値の推移を示す。具体的には、図7に示す変化量の時系列データを時系列順に積算していった時系列データをプロットしたものである。横軸に時間を取り、縦軸に変化量の累積値を取ったグラフで、サンプルS1及びサンプルS2各々の変化量の累積値の推移を示している。当該グラフの線の傾きは、濡れ広がるスピードを表す。
図8に示すデータより、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料の触れ広がり方の違いが分かる。サンプルS1及びサンプルS2各々の線の傾きの推移を読み取ることで、図6及び図7に示すデータと同様な傾向が読み取れる。
また、図8に示すデータより、化粧料が濡れ広がった量(累積値)の推移を容易に把握することができる。また、各タイミングにおいて、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料が濡れ広がった量の違いを容易に把握することができる。
図9に、出力部13により出力されるデータの他の一例を示す。図9に示すデータは、解析部12により算出された「時間的に最初のフレーム(図4の場合、撮影タイミングtのフレームF)の画像を基準にした変化量(化粧料が写るエリアの面積の変化量)の累積値の時系列データ」をグラフ上にプロットしたものであり、画像の変化量の累積値の推移を示す。横軸に時間を取り、縦軸に化粧料が写るエリアの面積の変化量の累積値を取ったグラフで、サンプルS1及びサンプルS2各々の変化量の累積値の推移を示している。当該グラフの線の傾きは、濡れ広がるスピードを表す。
図9に示すデータより、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料の触れ広がり方の違いが分かる。サンプルS1及びサンプルS2各々の線の傾きの推移を読み取ることで、図6乃至図8に示すデータと同様な傾向が読み取れる。
また、図9に示すデータより、化粧料が濡れ広がったエリアの大きさの推移を容易に把握することができる。また、各タイミングにおいて、サンプルS1及びサンプルS2各々の化粧料が濡れ広がったエリアの大きさの違いを容易に把握することができる。
以上説明した本実施形態では、滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを解析し、時間的に連続する2つのフレーム間の画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する。図6乃至図9を用いて説明したように、当該データに基づき、化粧料の触れ広がり方を解析することができる。
このように、本実施形態によれば、比較的簡易な手法で、化粧料の濡れ広がり方を定量化することができる。
<第2の実施形態>
まず、本実施形態の概要について説明する。本発明者らは、例えば人の皮膚などのように、細かい多数の溝(例:皮溝)と、溝で囲まれた部分とを有する滴下対象物(以下、「溝有滴下対象物」という)上に、多数の溝及び溝で囲まれた部分に跨って化粧料を滴下し、濡れ広がる様子を観察した。結果、このような場合、液滴の外周付近の一部において、溝を介して先に濡れ広がる部分が存在することを見出した。
図10を用いて詳細に説明する。図10は、溝有滴下対象物E上に化粧料Cを滴下した場合の時間変化を示す。なお、溝有滴下対象物E上の溝及び溝で囲まれた部分の記載は省略してある。図10の撮影タイミングt及びtのフレームFを参照すると、濡れ広がった化粧料Cは、本体部分C1と、本体部分C1の外周付近から溝を介して先に濡れ広がる先行部分C2とに分かれる。本体部分C1と先行部分C2は異なるスピードで濡れ広がっていく。
本実施形態は、本体部分C1と、先行部分C2とを切り分けて、濡れ広がり方を評価することができる。以下、詳細に説明する。
第1の実施形態同様、図1のフローチャートが、本実施形態の評価方法の流れを示す。図示するように、画像データ取得工程S10と、解析工程S20と、出力工程S30とを有する。これらの工程の少なくとも一部は、図2に示す評価装置10により実行される。図2に示すように、評価装置10は、画像データ取得部11と、解析部12と、出力部13とを有する。以下、各工程について説明する。
画像データ取得工程S10の詳細は、第1の実施形態と同様である。本実施形態では、溝を介して濡れ広がる化粧料が写るように、カメラのレンズ倍率や、カメラと滴下対象物間の距離などを調整する。滴下対象物は、人等の生体の皮膚であってもよいし、人の皮膚のきめ(皮溝)を模した溝等を有する基板等であってもよい。
解析工程S20は、図11に示すように、平滑化工程S21と、第1の算出工程S22とを有する。
平滑化工程S21では、解析部12が画像データに平滑化処理を行う。解析部12は、あらゆる平滑化技術を採用することができる。例えば、平滑化フィルタ(平均化フィルタ、ガウシアンフィルタ等)を利用した平滑化処理や、フーリエ変換を利用した平滑化処理等が挙げられるが、これらに限定されない。
人等の生体の皮膚上や、人の皮膚のきめ(皮溝)を模した溝等を有する基板上等に、1〜10μLまたはそれ以上の化粧料を滴下した場合、図10に示すように、本体部分C1のエリアは、先行部分C2のエリアに比べて十分に大きくなる。また、本体部分C1はまとまった1つの塊となる一方で、先行部分C2は複数の細い線状物の集合体となる。
本体部分C1及び先行部分C2の間にこのような違いが存在するので、画像データに適度な平滑化処理を行うと、先行部分C2と溝有滴下対象物Eとの間の画素値の差異が小さくなる一方で、本体部分C1と溝有滴下対象物Eとの間の画素値の差異は十分に残る。すなわち、先行部分C2のみが選択的に、溝有滴下対象物Eと同化する傾向となる。
図11に戻り、第1の算出工程S22では、解析部12が平滑化処理後の画像データに基づき、画像の変化量を示すデータを算出する。画像の変化量を示すデータを算出する処理は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
平滑化処理をなされていない画像データに基づき画像の変化量を示すデータを算出した場合、算出される変化量には、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量成分」及び「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量成分」が含まれる。これに対し、上述のような平滑化処理を行い、先行部分C2のみを選択的に溝有滴下対象物Eと同化させた画像データに基づき画像の変化量を示すデータを算出した場合には、算出される変化量における「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量成分」を小さくし、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」をよく表す変化量を算出することができる。
図1に戻り、出力工程S30では、出力部13が、第1の算出工程S22における算出結果に基づき、画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する。これらのデータの詳細は、第1の実施形態と同様である。
第1の算出工程S22における算出結果に基づいた上述のような出力データは、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)」の推移や、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)の累積値」の推移を表すデータとなる。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、溝有滴下対象物上に化粧料を滴下し、濡れ広がる状態を撮影した場合、本体部分C1と、先行部分C2を切り分けて、濡れ広がり方を評価することができる。
具体的には、本実施形態によれば、本体部分C1の濡れ広がり方を評価することができる。なお、第1の実施形態と同様の処理を採用することで、本体部分C1及び先行部分C2をひとまとまりにして、化粧料の濡れ広がり方を評価することができる。このように、本実施形態によれば、様々な視点から、化粧料の濡れ広がり方を評価することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第2の実施形態同様、本体部分C1と先行部分C2とを切り分けて、濡れ広がり方を評価する技術に関する。以下、詳細に説明する。
第1及び第2の実施形態同様、図1のフローチャートが、本実施形態の評価方法の流れを示す。図示するように、画像データ取得工程S10と、解析工程S20と、出力工程S30とを有する。これらの工程の少なくとも一部は、図2に示す評価装置10により実行される。図2に示すように、評価装置10は、画像データ取得部11と、解析部12と、出力部13とを有する。以下、各工程について説明する。
画像データ取得工程S10は、第1及び第2の実施形態と同様である。本実施形態では、溝を介して濡れ広がる化粧料が写るように、カメラのレンズ倍率や、カメラと滴下対象物間の距離などを調整する。滴下対象物は、人等の生体の皮膚であってもよいし、人の皮膚のきめ(皮溝)を模した溝等を有する基板等であってもよい。
解析工程S20は、図12に示すように、平滑化工程S21と、第1の算出工程S22と、第2の算出工程S23と、差分算出工程S24とを有する。
平滑化工程S21及び第1の算出工程S22は、第2の実施形態と同様である。
第2の算出工程S23では、解析部12が、平滑化処理をなされていない画像データに基づき、画像の変化量を示すデータを算出する。画像の変化量を示すデータを算出する処理は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
第2の算出工程S23は、平滑化工程S21及び第1の算出工程S22の後に行われてもよいし、これらよりも前に行われてもよいし、これらと並行して行われてもよい。
第2の実施形態で説明した通り、平滑化処理をなされていない画像データに基づき画像の変化量を示すデータを算出した場合、算出される変化量には、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量成分」及び「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量成分」が含まれる。すなわち、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」及び「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」を足し合わせた変化量を算出することができる。
差分算出工程S24では、解析部12が、第2の算出工程S23で算出した画像の変化量を示すデータ(時系列データ)から、第1の算出工程S22で算出した画像の変化量を示すデータ(時系列データ)を引くことで差分を算出する。解析部12は、第2の算出工程S23得られた上記時系列データと、第1の算出工程S22で得られた上記時系列データとの測定タイミングを合わせて、差分処理を行う。
上述の通り、第2の算出工程S23で算出される画像の変化量を示すデータは、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」及び「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」を足し合わせた変化量を表す。
一方、第2の実施形態で説明した通り、第1の算出工程S22で算出される画像の変化量を示すデータ(平滑化処理後の画像データに基づき算出される画像の変化量を示すデータ)は、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」をよく表す。
このため、第2の算出工程S23で算出される画像の変化量を示すデータから第1の算出工程S22で算出される画像の変化量を示すデータを引くことで得られる差分データは、「先行部分C2の変化(濡れ広がり)に起因した変化量」をよく表す。
図1に戻り、出力工程S30では、出力部13が、画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は画像の変化量の累積値の推移を示すデータに代えて、差分算出工程S24で算出された差分の推移を示すデータ及び/又は差分の累積値の推移を示すデータを出力する。出力部13は、画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は画像の変化量の累積値の推移を示すデータと同様な表示手法(図6乃至図9参照)で、これら差分のデータを出力することができる。
なお、出力部13は、画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は画像の変化量の累積値の推移を示すデータをさらに出力してもよい。例えば、出力部13は、ユーザ選択に応じて、所定のデータを出力してもよい。
以上、本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、溝有滴下対象物上に化粧料を滴下し、濡れ広がる状態を撮影した場合、本体部分C1と、先行部分C2を切り分けて、濡れ広がり方を評価することができる。
具体的には、本実施形態では、先行部分C2の濡れ広がり方を評価することができる。なお、第1の実施形態と同様の処理を採用することで、本体部分C1及び先行部分C2をひとまとまりにして、化粧料の濡れ広がり方を評価することができる。また、第2の実施形態と同様の処理を採用することで、本体部分C1の濡れ広がり方を評価することができる。このように、本実施形態によれば、様々な視点から、化粧料の濡れ広がり方を評価することができる。
<<実施例>>
化粧料として、以下の表1に示す成分の化粧料を準備した。当該化粧料に対して着色料(青色1号)0.10質量%を添加した溶液2.0μLを、人の肌の上に滴下した。
Figure 2017110941
そして、フレームレート:30fps、人の肌とカメラとの距離:10cm、画像サイズ1280×960pxl、カメラのレンズ倍率:40倍の撮影条件で、化粧料が濡れ広がる様子を撮影した。フレーム内には、化粧料及び人の肌のみが写っていた。
その後、得られた画像データに対して解析工程S20を行った。具体的には、解析部12は、フレーム毎にすべての画素の画素値を所定の順番に並べることで、1次元のベクトルを得た。その後、解析部12は、撮影タイミングtのフレームFと、撮影タイミングta+1のフレームFとで複数のペアを作成し(1≦a≦m−1)、ペア毎に、2つのフレームF間の相関係数を算出することで、相関係数の時系列データを得た。
また、解析部12は、複数のフレーム各々に対して、平滑化フィルタを利用した平滑化処理を行った。その後、解析部12は、フレーム毎にすべての画素の画素値を所定の順番に並べることで、1次元のベクトルを得た。次いで、解析部12は、撮影タイミングtのフレームFと、撮影タイミングta+1のフレームFとで複数のペアを作成し(1≦a≦m−1)、ペア毎に、2つのフレームF間の相関係数を算出することで、相関係数の時系列データを得た。
図13に、上記算出結果に基づき、出力部13が出力したデータを示す。図13は、図6と同様のグラフで同様の情報を表示している。
「original」は、平滑化処理を行わずに算出された相関係数の時系列データである。「blurred」は、平滑化処理を行った後に算出された相関係数の時系列データである。
図13より、第1の実施形態で説明した通り、化粧料の濡れ広がり方を評価できることが分かる。
また、図13より、平滑化処理の有無により、相関係数の推移が変化することが分かる。「original」は、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)に起因した変化」及び「先行部分C2の変化(濡れ広がり)」を足し合わせた変化の推移を表す。「blurred」は、「本体部分C1の変化(濡れ広がり)」の推移を表す。
次に、図14に、図13の「original」と「blurred」の差分データを示す。当該差分データは、「先行部分C2の変化(濡れ広がり)」の推移を表す。
以上、本実施例により、第1乃至第3の実施形態で説明したように、化粧料の濡れ広がり方を評価できることが示された。
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス
10 評価装置
11 画像データ取得部
12 解析部
13 出力部
C 化粧料
C1 本体部分
C2 先行部分
D 滴下対象物
E 溝有滴下対象物
F フレーム

Claims (7)

  1. 滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得工程と、
    2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析工程と、
    前記解析工程における算出結果に基づき、時間的に連続する2つの前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力工程と、
    を有する化粧料の濡れ広がり方の評価方法。
  2. 請求項1に記載の評価方法において、
    前記解析工程では、前記画像の変化量を示すデータとして、2つの前記フレーム間の相関係数を算出する評価方法。
  3. 請求項1に記載の評価方法において、
    前記解析工程では、前記画像の変化量を示すデータとして、2つの前記フレーム各々において前記化粧料が写るエリアの面積の変化量を算出する評価方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の評価方法において、
    前記解析工程は、
    前記画像データに平滑化処理を行う平滑化工程と、
    平滑化処理後の前記画像データに基づき、前記画像の変化量を示すデータを算出する第1の算出工程と、
    を有し、
    前記出力工程では、前記第1の算出工程における算出結果に基づき、前記画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する評価方法。
  5. 請求項4に記載の評価方法において、
    前記解析工程は、
    平滑化処理をなされていない前記画像データに基づき、前記画像の変化量を示すデータを算出する第2の算出工程と、
    前記第2の算出工程で算出した前記画像の変化量を示すデータから、前記第1の算出工程で算出した前記画像の変化量を示すデータを引くことで差分を算出する差分算出工程と、
    を有し、
    前記出力工程では、前記画像の変化量の推移を示すデータ及び/又は前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータに代えて、前記差分算出工程で算出された前記差分の推移を示すデータ及び/又は前記差分の累積値の推移を示すデータを出力する評価方法。
  6. 滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得部と、
    2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析部と、
    前記解析部における算出結果に基づき、時間的に連続する前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力部と、
    を有する化粧料の濡れ広がり方を評価するための評価装置。
  7. コンピュータを、
    滴下対象物に滴下された化粧料を所定時間にわたり撮影した複数フレームの画像データを取得する画像データ取得手段、
    2つの前記フレーム間の画像の変化量を示すデータを算出する解析手段、
    前記解析手段における算出結果に基づき、時間的に連続する前記フレーム間の前記画像の変化量の推移を示すデータ、及び/又は、前記画像の変化量の累積値の推移を示すデータを出力する出力手段、
    として機能させる化粧料の濡れ広がり方を評価するためのプログラム。
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