JP2017109737A - 封止部材を備えた空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用中に移動しないパンク封止材を内部に設けたタイヤを提供する。【解決手段】回転軸を有する空気入りタイヤ10が、軸方向に伸張不能な2つの環状のビード部と、少なくとも1つの補強プライを有するカーカス22と、カーカス22の内面に沿って一方のビード部から他方のビート部まで延びている空気不透過性のインナーライナー23,25と、カーカス22の半径方向外側に配置されているトレッド12と、半径方向においてカーカス22とトレッド12との間に配置されているベルト構造16と、三次元の布材と該三次元の布材に含まれている流動性の封止材料100とを有する封止部材101と、を含む。【選択図】図1
Description
本発明は空気入りタイヤに関し、より具体的には乗物用ラジアルタイヤ、または三次元の封止(シーラント)部材を有する高性能タイヤに関する。
パンク封止ゴムまたは合成樹脂材料からなるパンク封止材をタイヤのクラウン部に貼り付け、それによって、釘等の尖った物体がタイヤに突き刺さったときにタイヤの封止材がパンク部分の周囲を封止することが知られている。この自然なタイヤの封止材は流動しやすく、または柔軟であり、その結果、タイヤが高速で回転しているときに遠心力によりタイヤの中央部に向かって移動する傾向がある。従って、封止材が中央部に向かって移動するために、クラウンの外側部分では封止材の量が減少している。封止材をトレッドの下方の複数の区画に分けることが知られている。
封止材を複数の区画に分けることの1つの欠点は、製造コストが高いことである。さらに、封止材を複数の区画内に形成するための押出機を用いることで高コストになるとともに、追加の製造工程が必要になる。従って、使用中に移動しないパンク封止材をタイヤ内に設けたタイヤおよび低コストの製造方法が望まれている。
また、前述した移動/流動の問題のために、通常のタイヤはサイドウォール部内に封止材を設けない。従って、トレッドの下方とタイヤサイドウォールの内部に同様に、連続的にパンク封止材を設けることが望まれている。
本発明に係る空気入りタイヤは回転軸を有し、半径方向に伸張不能な2つの環状のビード部と、少なくとも1つの補強プライを有するカーカスと、カーカスの内面に沿って一方のビード部から他方のビート部まで延びている空気不透過性のインナーライナーと、カーカスの半径方向外側に配置されているトレッドと、半径方向においてカーカスとトレッドとの間に配置されているベルト構造と、三次元の布材と該三次元の布材に含まれている流動性の封止材料とを有する封止部材と、を含む。
空気入りタイヤの他の態様によると、封止部材は、該封止部材をインナーライナーに固定するために表面に配置された接着剤をさらに含む。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む六角形構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む波形構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む4つの六角形構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む3つの平面構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む4つの2平面構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む3つの湾曲構造を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、封止材料を含む、相互に関連する個別の複数の繊維を有する。
空気入りタイヤのさらに他の態様によると、封止部材は、三次元の布材の三次元の構造によって領域が定められている複数の区画を有する。
[定義]
「エイペックス」または「ビードフィラーエイペックス」は、ビードコアの半径方向上方であってプライと折り返しプライの間に配置されているエラストマーのフィラーを意味する。
「エイペックス」または「ビードフィラーエイペックス」は、ビードコアの半径方向上方であってプライと折り返しプライの間に配置されているエラストマーのフィラーを意味する。
「軸方向」および「軸方向に」は、タイヤの回転軸に平行な線または方向を意味する。
「ビード」または「ビードコア」は、タイヤのリムへの保持に関連する半径方向内側のビードの環状の引っ張り部材を含むタイヤの部分を概ね意味し、ビードはプライコードが巻かれて形成されており、フリッパー、チッパー、エイペックスまたはフィラー、トゥガード、およびチェーファー等のその他の補強部材を有していても有していなくてもよい。
「カーカス」は、ベルト構造、トレッド、プライの上方のアンダートレッドとは別であるが、ビードを含むタイヤ構造を意味する。
「ケーシング」は、カーカスと、ベルト構造と、ビードと、サイドウォールと、トレッドおよびアンダートレッドを除く、他の全てのタイヤの構成部材、すなわちタイヤ全体を意味する。
「チッパー」は、ビード領域内に位置し、ビード領域を補強しサイドウォールの半径方向に最も内側の部分を安定させる機能を有する布材の細いバンドまたは鋼コードを指す。
「周方向」は、ほとんどの場合、軸方向に直交する環状のトレッドの表面の外周に沿って延びる円形の線または方向を意味し、断面を見たときに、トレッドの軸方向の曲率を定める半径を有する隣接する円形の曲線の組の方向を指すこともできる。
「コード」は、繊維を含み、プライおよびベルトを補強する、補強ストランドの1つを意味する。
「赤道面」は、タイヤの回転軸に直交しそのトレッドの中心を通る平面、またはトレッドの周方向中心線を含む平面を意味する。
「フリッパー」は、強度のため、かつタイヤ本体内のビードワイヤを結合するための、ビードワイヤの周りの補強布材を指す。
「ゲージ」は、一般に寸法を指し、特に厚さを指す。
「インナーライナー」は、チューブレスタイヤの内面を形成し、タイヤ内に膨張流体を収容するエラストマーまたは他の材料の1つまたは複数の層を意味する。
「横方向」は、軸方向に平行な方向を意味する。
「標準荷重」は、タイヤの使用条件のための適切な標準化機関によって指定された特定の設計膨張圧および荷重を意味する。
「プライ」は、ゴムで被覆され半径方向に配置された、コードで補強された層、あるいは複数の平行なコードを意味する。
「半径方向」または「半径方向に」は、タイヤの回転軸に半径方向に向かう、またはタイヤの回転軸から半径方向に離れる方向を意味する。
「半径方向プライ(ラジアルプライ)構造」は、1つまたは複数のカーカスプライ、または、タイヤの赤道面に対して65度と90度の間の角度に向けられた補強コードを有する少なくとも1つの層を意味する。
「半径方向プライ(ラジアルプライ)タイヤ」は、少なくとも1つのプライが、ビードからビードへ延びタイヤの赤道面に対して65度と90度の間のコード角度に置かれているコードを有する、ベルトが巻かれた、または周方向に拘束された空気入りタイヤを意味する。
「断面高さ」は、公称リム直径から赤道面におけるタイヤの外径までの半径方向距離を意味する。
「断面幅」は、荷重がかけられておらず標準圧力で24時間膨張させられている時、およびその後の、ラベル、装飾、または保護バンドによるサイドウォールの隆起部を除く、タイヤの軸に平行で両サイドウォールの外側同士の間の最大直線距離を意味する。
「サイドウォール」は、タイヤの、トレッドとビードの間の部分を意味する。
「トゥガード」は、タイヤの、各ビードの軸方向内側の、周方向に配置されたエラストマーのリムに接する部分を指す。
「トレッド幅」は、タイヤの回転軸を含む平面内の、トレッド表面の弧の長さを意味する。
「折り返し端部」は、カーカスプライの、プライが巻かれているビードから上向きに(すなわち半径方向外側に)曲がっている部分を意味する。
本発明の構造、動作、および利点は、添付の図面とともに以下の説明を考慮すると明らかになるであろう。
図1は、本発明に係る、封止部材とともに用いられるタイヤ10の例を示している。この例のタイヤ10は、参照によって全体がここに組み入れられる特許文献1(米国特許第7992611号)に記載されている。この例のタイヤ10は、トレッド12と、インナーライナー23と、ベルト18,20を含むベルト構造16と、単一のカーカスプライ14を備えているカーカス22と、2つのサイドウォール15,17と、インナーライナー25と、インナーライナーの断面全長に沿って延びている封止部材101と、ビードフィラーエイペックス26a,26bおよびビード28a,28bを含む2つのビード領域24a,24bと、を有している。例示的なタイヤ10は、例えば、乗用車のリムに取り付けられるのに適している。カーカスプライ14は、各々がビード28a,28bのそれぞれに固定されている1対の対向する軸方向端部30a、30bを含む。図2に詳細に説明されているように、カーカスプライ14の各々の軸方向端部30aまたは30bは、各ビード28a,28bの周りを、各々の軸方向端部30a,30bを固定するのに十分な位置まで折り返されている。
カーカスプライ14は、ポリエステル、レーヨン、または同様な適切な有機高分子化合物などの材料からなる実質的に平行な複数のカーカス補強部材を有するゴム引きされたプライであってよい。カーカスプライ14は2つのフリッパー32a,32bの軸方向外側表面に係合している。
図3は、本発明に係る、補強部材とともに用いられるタイヤの他の例のビード領域の断面図を示している。カーカスプライ50は、ビード52bの周りに巻かれ、フリッパー54によってビードから分離されている。フリッパー54は、ビード52bの周りであって、カーカスプライ50のビードの下方で折り返された部分の内側に配置された布材の層であってもよい。フリッパー54は、剛性の高い金属ビード52bとそれよりも剛性の低いカーカスプライ50との中間の物性(剪断弾性率など)を有していてよい。従って、フリッパー54は、ビード52bをカーカスプライ50から分離する能動的な歪み低減層として働いてもよい。カーカスプライ50は金属によって補強されていてよい。
図3の例のタイヤは、ビード領域を補強してサイドウォール57の軸方向の最も内側の部分を安定させるためにビード領域に配置されているチッパー56も有していてよい。個別に後述するように、フリッパー54とチッパー56はパッチ58とともに、互いに動作可能に接続されるように結合されている。
フリッパー54はビード52bの周りに巻かれ、半径方向外側に向かって例示されたタイヤのサイドウォール領域の内部へ延びている。フリッパー54の軸方向内側部分55は、ビードフィラーエイペックス59bの内部で終端している。フリッパー54の軸方向外側部分60bは、半径方向に折り返し端部62bを越えて位置しており、折り返し端部62b自体は、半径方向に、チッパー56の半径方向の最も外側の領域を越えた位置にある(後で個別に説明する)。カーカスプライ50の折り返し端部62bの、軸方向に最も外側の部分62bは、ホイールリム70のホイールリムフランジ72の頂部を、半径方向外側に約15〜30ミリメートル越えて延びていてよい。
図3に示されているように、フリッパー54は、ビード52bの周りに配置されていてよく、ビード52b自体は例示的なタイヤの内部で周方向に配置されていてよい。フリッパー54の軸方向内側部分55は、ビード52bから、ホイールリム70のホイールリムフランジ72の頂部に概ね軸方向に隣接する位置まで、半径方向外側に延びていてよい。軸方向外側では、フリッパー54が、ビード52bからホイールリムフランジ72の上方の端部60bまで半径方向外側に延びていてもよい。フリッパー54の端部の半径方向に最も外側の領域は、折り返し端部62bの半径方向に最も外側の領域を約7〜15ミリメートルだけ越えて延びていてよい。フリッパー54は、比較的剛性の高いビード52bと比較的剛性の低いカーカスプライ50との間の歪みの差を(タイヤが撓む時に)能動的に吸収するので、「アクティブ」と呼ばれてもよい。チッパー56は、カーカスプライ50の、ビード52bの周りに巻かれた部分に隣接して配置されてよい。より具体的には、チッパー56は、カーカスプライ50の一部の、フリッパー54と反対側の面に配置されてよい。チッパー56の軸方向に最も内側の部分は、ビード領域の、タイヤがホイールリム70に取り付けられた時にホイールリムの円筒状部分74に最も近い部分に位置している。チッパー56の軸方向および半径方向に最も外側の部分は、ビード領域の、タイヤがホイールリム70に取り付けられた時にホイールリムの円形の部分の軸方向内側に位置しており、トゥガード64などのタイヤゴムによってホイールリム70の円形の部分から離れている。
言い換えると、図3に示されているように、チッパー56は、カーカスプライ50の半径方向に最も内側の部分であってカーカスプライがビード52bの下方で折り返される部分の周りに周方向に配置されている。チッパー56は半径方向外側に延びていてよく、カーカスプライ50の折り返し端部62bとおおよそ平行である。
チッパー56は、カーカスプライ50の、ビード52bの周りに巻かれた部分を、チッパーをホイールリム70から分離するゴムの中の歪みから保護する。チッパー56は、ビード領域を補強し、サイドウォール57の半径方向に最も内側の部分を安定させている。言い換えると、チッパー56は、ホイールリム70から内向きに、トゥガード64を通って、チッパーが剛性の高いビード52bに最も近接して隣り合うカーカスプライ50の折り返し部62bまで生じる、応力によって誘導される剪断歪みの伝達を最小にするように変形を吸収する。
図3に示されているパッチ58は、チッパー56の半径方向に最も外側の領域68とカーカスプライ50の折り返し端部62bとに重なるように、ビード52bの周りに周方向に配置されている。パッチ58は、チッパー56およびアクティブなフリッパー54の機能と同様の機能を発揮する。より具体的には、パッチ58は、もし存在しなければ可撓性のゴムの、チッパー56およびカーカスプライ50の可撓性に乏しい材料からの分離を誘導するであろう、ゴム部分の中の剪断応力を吸収してよい。パッチ58は、例えばナイロンの布材で形成されていてよい。パッチ58の半径方向に最も外側の部分67は、例えばフリッパー54の上端部60bの少なくとも5mm上方に、好ましくは10〜15mm上方に延びるように、最小高さに到達してもよい。パッチ58の半径方向に最も内側の部分は、チッパー56と約10mm重なっていてよい。
フリッパー54とチッパー56を組み入れたことの正味の効果は、剪断歪みの差を軽減または吸収する歪み緩衝をもたらすことであり、フリッパー54とチッパー56が存在しないと、異なる剪断弾性係数を有する隣り合う材料の分離が導かれる。さらに、この補強構造は、ゴムのストリップを備えた標準の構造よりも少ない数の構成部材を組み入れることで、タイヤの耐久性を向上させる。
本発明によると、封止部材101は、インナーライナー25に沿って1つのビード部24aから、サイドウォール15を上昇し、トレッド12の下を通り、もう1つのサイドウォールを下降して、もう1つのビード部24bまで延びている(図1)。封止部材101は、封止材料100を含む区画(セル)を形成する三次元のスペーサー布材111から構成されていてよい。スペーサー布材111は、トレッドの下だけでなくサイドウォール15,17に沿う部分でも封止材保護を可能にしてよい。図4〜10は、様々なスペーサー布材411,511,611,711,811,911,1011を有する異なる封止部材401,501,601,701,801,901,1001の例を示している。このような布材は、参照によって全体をここに組み入れる2014年10月31日出願の米国特許出願14/529511号に開示されている。
スペーサー布材111,411,511、611,711,811,9111011は、タイヤの回転中に封止材100が流動するのを防いでいてよい。シール材の粘度は温度とともに低下するので、スペーサー布材111,411,511,611,711,811,911,または1011は、高温でスペーサー布材の区画内に注入された封止材100を拘束する。封止材100は液体、ペースト、ゲル等であってよい。スペーサー布材111,411,511,611,711,811,911,または1011は、接着剤、フック、ループ状留め具、接着部材、結合材等によってインナーライナー25に固定されて、タイヤの回転中に封止部材101,401,501,601,701,801,901,1001はインナーライナー25に固定されたままであってよい。タイヤ10内の空気圧もこの固定作用を補助してよい。このような封止部材101,401,501,601,701,801,901,1001は、荷重がかかった状態でタイヤが回転する間にタイヤの騒音をさらに低減する。このような封止部材101,401,501,601,701,801,901,1001は、インナーライナー25に直接付与された封止材100を備えるタイヤと比べて、タイヤの重量も小さくする。スペーサー布材111、411,511,611,711,811,911,1011は、高性能繊維を織ることまたは編むことで形成されていてよい。これらの繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、玄武岩繊維、および/またはその他の適切な高性能繊維などの材料からなる単一の部材として構成されていてもよく、またはそれらの材料の組み合わせからなる複合繊維部材であってもよい。
図4は、封止材料100を含む六角形構造410を有する封止部材401の例を示している。図5は、封止材料100を含む波形構造510を有する封止部材501の例を示している。図6は、封止材料100を含む4つの例の六角形構造610を有する封止部材601のを示している。図7は、封止材料100を含む3つの平面構造710を有する封止部材701の例を示している。図8は、封止材料100を含む4つの例の2平面構造810を有する封止部材801の例を示している。図9は、封止材料100を含む3つの例の湾曲構造910を有する封止部材901の例を示している。図10は、封止材料100を含む、相互に関連する個別の複数の繊維1002の封止部材1001の例を強調した図を示している。封止部材1001は、布材1011の三次元の構造によって境界が定められた複数の区画を有していてよい。
封止材料100の一例は、参照によって全体をここに組み入れる特許文献2(米国特許第8387672号)に開示されている。この例の封止材料100はポリウレタンを含んでいてよい。この例の封止材料100のポリウレタンの組成は、例えばメチレンジフェニル4,4’−ジイソシアネート(MDI)およびポリ(アルキレンオキシド)グリコールを含んでいる自己回復ポリウレタンエラストマー材料を含んでいてよい。この例の封止材料100に適したポリウレタン組成は、約0.3ミリ秒−1から約0.6ミリ秒−1までの範囲内の架橋密度を有していてよい。高温でタイヤを加硫する際に、約0.2ミリ秒−1から約0.5ミリ秒−1までの範囲内の架橋密度を有しているポリウレタン組成は、熱的に劣化してポリウレタン組成が薄められ、すなわち、流動性が若干良好なポリウレタン組成は、自己封止(セルフシール)特性を有する空気入りタイヤをもたらし、封止材料100と封止部材101,401,501,601,701,801,901,または1001を定義する。
結果として作製された例の封止材料100は、パンクの傷を視覚的に認識できる非黒色の封止材を提供するように、ポリウレタン内に着色剤をさらに含んでいてよい。このパンクの傷は、この例の封止材料100がパンクの傷を通って物理的に流動して、黒色に着色されたインナーライナーの視認可能な表面上に対照的な非黒色に着色された封止材が形成される結果になる。
着色剤は二酸化チタンを含んでいてよい。例えば、白色に着色された封止材が望まれる場合には、この例の封止材料100の着色剤は二酸化チタンであってよい。また、このような着色剤は、非黒色の有機顔料および/または非黒色の無機顔料または染料の少なくとも1つと一緒に、光沢剤(color brightener)として二酸化チタンを含んでいてもよい。様々な着色剤が、封止材料100に非黒色を付与するために用いられてもよい。
ポリウレタン前駆体組成は、タイヤ10の組立前にポリウレタン成分を一緒に混合することによって用意されてよい。ポリウレタン前駆体は、微粒子フィラーおよび/または不織マイクロファイバー層とともに部分的に自立し(partially self-supporting)、複雑で高価なタイヤ組立装置を用いることなく封止部材101,401,501,601,701,801,901,1001に安定性をさらにもたらしてもよい。
ここに付与した記載を考慮して、本発明の変形例が可能である。本発明の例示のために特定の代表的な実施形態および詳細を示したが、本発明の範囲から逸脱することなく、それに様々な変更や修正を行えることが当業者には明らかであるだろう。従って、記載されている特定の実施形態を、添付されている特許請求の範囲によって定義されているように本発明の意図している全範囲の中で変更可能であることが理解される。
10 タイヤ
12 トレッド
14,50 カーカスプライ
15,17,57 サイドウォール
16 ベルト構造
18,20 ベルト
22 カーカス
23,25 インナーライナー
24a,24b ビード領域
26a,26b,59b ビードフィラーエイペックス
28a,28b,52b ビード
30a、30b 軸方向端部
32a,32b,54 フリッパー
55 軸方向内側部分
56 チッパー
58 パッチ
60b 軸方向外側部分
62b 折り返し端部
64 トゥガード
67 半径方向に最も外側の部分
68 半径方向に最も外側の領域
70 ホイールリム
72 ホイールリムフランジ
74 円筒状部分
100 封止材料
101,401,501,601,701,801,901,1001 封止部材
111,411,511、611,711,811,911,1011 スペーサー布材
410 六角形構造
510 波形構造
610 六角形構造
710 平面構造
810 2平面構造
910 湾曲構造
1002 繊維
12 トレッド
14,50 カーカスプライ
15,17,57 サイドウォール
16 ベルト構造
18,20 ベルト
22 カーカス
23,25 インナーライナー
24a,24b ビード領域
26a,26b,59b ビードフィラーエイペックス
28a,28b,52b ビード
30a、30b 軸方向端部
32a,32b,54 フリッパー
55 軸方向内側部分
56 チッパー
58 パッチ
60b 軸方向外側部分
62b 折り返し端部
64 トゥガード
67 半径方向に最も外側の部分
68 半径方向に最も外側の領域
70 ホイールリム
72 ホイールリムフランジ
74 円筒状部分
100 封止材料
101,401,501,601,701,801,901,1001 封止部材
111,411,511、611,711,811,911,1011 スペーサー布材
410 六角形構造
510 波形構造
610 六角形構造
710 平面構造
810 2平面構造
910 湾曲構造
1002 繊維
Claims (10)
- 回転軸を有する空気入りタイヤにおいて、
軸方向に伸張不能な2つの環状のビード部と、
少なくとも1つの補強プライを有するカーカスと、
前記カーカスの内面に沿って一方の前記ビード部から他方の前記ビート部まで延びている空気不透過性のインナーライナーと、
前記カーカスの半径方向外側に配置されているトレッドと、
半径方向において前記カーカスと前記トレッドとの間に配置されているベルト構造と、
三次元の布材と該三次元の布材に含まれている流動性の封止材料とを有する封止部材と、
を含むことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記封止部材は、該封止部材を前記インナーライナーに固定するために表面に配置された接着剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む六角形構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む波形構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む4つの六角形構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む3つの平面構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む4つの2平面構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む3つの湾曲構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記封止材料を含む、相互に関連する個別の複数の繊維を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記封止部材は、前記三次元の布材の三次元の構造によって領域が定められている複数の区画を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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