JP2017108881A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】有利遊技状態においてスピーディな遊技進行を実現する。【解決手段】遊技機は、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として、大入賞口の開放を伴う大当たり遊技を行う。大当たり遊技(1110)の後、有利遊技状態(高確率電サポ遊技状態)にて遊技が制御される際、図柄の変動回数が所定の基準回数(HKREF)以下であるときには第1確変モードで動作し、図柄の変動回数が所定の基準回数を超えると第2確変モードで動作する。第1確変モードでは、ハズレであってもリーチ演出が行われることがあるが、第2確変モードでは、ハズレの場合にリーチ演出の実行を規制する。【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
遊技機(パチンコ遊技機)の一種では、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選(当たり判定)を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として、大入賞口の開放を伴う大当たり遊技を行う。大入賞口に遊技球を入賞させることで多数の賞球を得ることができる。大当たり抽選の結果は、図柄表示手段上において、図柄の変動表示を経たのちの図柄の停止態様によって遊技者に示される。
大当たり遊技の後、遊技者に有利な有利遊技状態(例えば高確率遊技状態)にて遊技を制御可能な遊技機も多い(例えば下記特許文献1参照)。
特開2007−54406号公報
有利遊技状態において、演出の流れや図柄の変動時間等に関し、遊技者にとって好ましいと感じられることが期待されるような制御を行うことができれば有益であり、遊技の興趣向上が図られる。
そこで本発明は、有利遊技状態での遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出を実行可能であるともに、前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記特定演出を行う場合と前記特定演出を行わない場合とがある第1制御、又は、前記特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替えることを特徴とする。
本発明に係る他の遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出として、第1特定演出、又は、前記第1特定演出よりも長い時間に亘って行われる若しくは前記第1特定演出に続いて行われる第2特定演出を実行可能であるとともに、前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記第1特定演出を行う場合と前記第2特定演出を行う場合と前記第1特定演出も前記第2特定演出も行わない場合とがある第1制御、又は、前記第2特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記第2特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替えることを特徴とする。
本発明に係る更に他の遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づき図柄を図柄表示手段にて変動表示させる変動時間を決定する変動時間決定手段と、前記図柄の変動表示を開始してから前記変動時間の経過後に前記特別遊技判定の結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記変動時間決定手段は、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、そうでないときと比べ、短い時間が前記変動時間として決定され易い条件にて前記変動時間を決定可能であることを特徴とする。
本発明によれば、有利遊技状態での遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の、制御に関わる部分のブロック図である。 遊技機の主制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 遊技機の主制御部における特図当たり判定テーブルの説明図である。 遊技機の演出制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 本発明の実施形態に係る大当たりの種類を示す図である。 本発明の実施形態に係る複数の演出モードと遊技状態の関係図である。 大当たり遊技後の高確率電サポ遊技状態における演出モードの切り替え説明図である。 変動演出において実行される代表的な演出の概要を示す図である。 ゾロ目の3種類の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る特図変動パターンテーブルの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る変動演出パターンテーブルの全体構成図である。 第1確変モード用特図変動パターンテーブル及び第1確変モード用変動演出パターンテーブルの構成図である。 各変動演出パターンによる演出内容をまとめた図である。 リーチ付ハズレ演出及びリーチ付当たり演出の流れを示す図である。 再抽選演出の説明図である。 第1確変モードにて参照される当たり停止目決定テーブルを示す図である。 2つの大当たり遊技の関係を示すと共に昇格演出の実行タイミング例を示す図である。 第1及び第2昇格演出の例を示す図である。 大当たり遊技の構成を示す図である。 第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1〜第3装飾図柄が第1ゾロ目態様にて仮停止表示されるまでの流れを示す図である。 第1又は第2リーチ付ハズレ演出の流れを示す図である。 テンパイ煽り付ハズレ演出の流れを示す図である。 第2確変モード用特図変動パターンテーブル及び第2確変モード用変動演出パターンテーブルの構成図である。 第2確変モードにて実行される基本ハズレ演出及びビタ止まり演出の説明図である。 第2確変モードにて参照される当たり停止目決定テーブルを示す図である。 大当たり時における変動演出の流れを、第1及び第2確変モード間で対比するための図である。 第2確変モード用特図変動パターンテーブル及び第2確変モード用変動演出パターンテーブルの変形構成図である。 第2確変モード用特図変動パターンテーブル及び第2確変モード用変動演出パターンテーブルの他の変形構成図である。 本発明の第7実施例に係る大入賞口の内部構造を示す模式図である。 本発明の第7実施例に係る大当たりの種類を示す図である。 本発明の第8実施例に係る演出モードの切り替え方法を示す図である。 遊技者による操作の受け付けが行われるときの画像表示部の様子を示す図である。 遊技機の管理者による操作の受け付けが行われるときの画像表示部の様子を示す図である。 本発明の第12実施例に係るモード切替演出の説明図である。 本発明の第13実施例に係り、第1確変モード、第2確変モードにおける画像表示部の表示内容例を示す図である。 本発明の第14実施例に係り、保留画像及び当該権利画像の表示位置の説明図である。 保留画像及び当該権利画像が表示される様子を示す図である。 保留画像又は当該権利画像の表示態様の種類を示す図である。 本発明の第15実施例に係るボタン演出の説明図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。扉枠12には、後述する遊技領域103のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。遊技盤101の略中央部分には、装飾図柄を含む各種の演出画像を表示可能な、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。
始動口105及び106は、画像表示部104の下方に設置され、夫々に遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって特図判定(大当たり遊技を行うか否か等の判定)を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106、大入賞口111又は普通入賞口112に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普図判定の結果に基づいて開放される。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている。尚、遊技盤101上の各構成部品の設置位置を任意に変更可能である。
扉枠12において、その外周部分には、任意の演出に用いられるスピーカ115(スピーカ115a、115b及び115cを含む)、演出ライト部116及び枠可動役物117が組み込まれている。演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられている。本実施形態において遊技盤101上には盤可動役物130が設けられる。また、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121及び十字キー122の他、遊技球の収容及び送出に利用される上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。演出ボタン121及び十字キー122は、遊技者からの操作の入力を受ける操作入力部(操作受付部又は操作部と呼んでも良い)を構成している。
特図判定の結果は特別図柄によって示され、普図判定の結果は普通図柄によって示される。特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U1と呼ぶ。第2始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U2と呼ぶ。遊技球がゲート108を通過したことによる普図判定の権利は、所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U3と呼ぶ。
情報表示部114は、第1及び第2特別図柄を表示する特別図柄表示部、普通図柄を表示する普通図柄表示部、保留情報数U1〜U3を表示する保留表示部、ラウンド数表示部及び右打ち表示部を備えており、各表示部をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件の成立により特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づいて特図判定を行う。特図判定用情報の取得は、特図判定の権利の取得に相当する。特図判定は、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)の判定を含む。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。また、或る特図判定用情報が大当たりに当選していることを、当該特図判定用情報が大当たりであるなどと表現することもある(後述の小当たりについても同様)。第1、第2始動条件の成立により取得された特図判定用情報に基づく特図判定を行うと、遊技機100は、夫々、第1、第2特別図柄を所定時間だけ変動表示させた後、特図判定の結果を示す態様で第1、第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりが発生して大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させた場合には、大当たりを示す態様で(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。この際、発生した大当たりの種類に応じ、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせが異なっていて良い。特図判定の結果がハズレの場合(即ち、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄の内の2つ又は3つが、互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。大入賞口111の開放を伴う遊技(大当たり遊技を含み、後述の小当たり遊技を含みうる)は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111の開放を伴わない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
大当たり遊技中において特図判定は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。左打ちでは、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができるが、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。右打ちでは、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができるが、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。また、ゲート108は、遊技領域103における右側領域であって、且つ、大入賞口111の上方に配置されている。故に、左打ちでは、ゲート108に対して遊技球を通過させることができず、右打ちによる遊技球のみがゲート108を通過しうる。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は特図判定を行う状態へ復帰する。この際、遊技機100の遊技状態が変更されうる。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態(通常遊技状態)、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、高確率電サポ遊技状態の内の何れかの遊技状態をとり得て良い。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、遊技機100は初期状態となる。
低確率非電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態は低確率遊技状態に属する。高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は高確率遊技状態に属する。特図判定にて大当たりに当選したと判定される確率は、低確率遊技状態においてよりも高確率遊技状態においての方が高い。故に、大当たりの当選し易さ(大当たり遊技の行われ易さ)に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普図判定における普図当たりの当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第2始動口106への入賞となる。
低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に始動条件(第2始動条件)が成立しやすい遊技状態である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。
<<遊技機の内部構成>>
図2を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図2は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図2に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図2に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。
[1.主制御部]
主制御部401は、メインCPU(Central Processing Unit)411と、メインROM(Read Only Memory)412と、メインRAM(Random Access Memory)413を備える。メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt及びDKtを含むテーブル群などが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a及び413bを含む記憶領域群などが設けられている。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、大入賞口SW416、普通入賞口SW417と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415とが接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が主制御部401へ送られる。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普図判定の結果に基づき電動チューリップソレノイド420を用いて電動チューリップ107の開閉動作を実現し、特図判定の結果に基づき大入賞口ソレノイド421を用いて大入賞口111の開閉動作を実現する。また、主制御部401には、情報表示部114が接続される。主制御部401は、特図判定の結果、普図判定の結果並びに保留情報数U1、U2及びU3に基づき情報表示部114の表示制御を行う。
[1−1.メイン処理]
図3に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理では、主制御部401内の各種デバイスの初期設定処理及びバックアップ情報の生成処理などを行い、それらの処理結果をメインRAM413に記憶させる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理にて設定された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図3参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
主制御部401には、特図当たり乱数をカウントする特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数をカウントする特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数をカウントする特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数をカウントする普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数をカウントする普図図柄乱数カウンタC5が設けられており、乱数更新処理においては、各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。乱数カウンタC1〜C5の夫々において、カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図3参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口SW414a及びSW414bを用い、始動口105又は106への遊技球の入賞が検出されたタイミング(即ち、第1又は第2始動条件の成立タイミング)でカウンタC1〜C3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413aに記憶させる。記憶領域413aは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413aは、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413a内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413aに記憶された各特図判定用情報に対し、特図判定を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理において、メインCPU411は、ゲート108への遊技球の通過が検出されたタイミングでカウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を普図判定用情報記憶領域413bに記憶させる。記憶領域413bは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413b内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域413bに記憶された各普図判定用情報に対し普図判定を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の内、優先順位が最も高く設定された特図判定用情報を判定対象TTとして取得し、判定対象TTに対して特図判定を実行する。この際、判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413aから消去される。特図判定は特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。そして、特別図柄処理では、特図変動パターン判定により選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で特別図柄を停止させる。特図判定の結果をメインRAM413に記憶させることができる。尚、特別図柄処理において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。また、特別図柄の変動表示が行われているとき及び大入賞口111の開放を伴う遊技が行われているときにも、特図判定は行われない。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図判定の結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図3参照)において演出制御部403に出力される。
図4を参照し、低確率特図当たり判定テーブルTAt1及び高確率特図当たり判定テーブルTAt2を含む特図当たり判定テーブルTAtを用いて、特図当たり判定が行われる。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。メインCPU411は、特図当たり判定時に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(即ち大当たり遊技を行うと判定される確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/300、1/30となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。
また、小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されていても良く、この場合、メインCPU411は特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。例えば、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率を1/399とすることができる。
特図図柄判定において、メインCPU411は、特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを判定する。大当たりには複数の種類が存在し、大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図3参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定(これらの判定を総称して事前判定とも称する)の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定の結果はメインRAM413に記憶される。事前判定の結果は保留増加コマンド(事前判定コマンドとも称される)に含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、事前判定の結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413aに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。故に、任意の特図判定用情報に対する事前判定は、その特図判定用情報に対して特図判定が実行される前に実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図3参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413b内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、メインROM412内の普図判定用テーブルと普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413bから消去される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413bに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。また、普通図柄の変動表示が行われているとき及び電動チューリップ107を開放させる遊技(補助遊技)が行われているときにも、普図判定は行われない。普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。メインCPU411は、普図変動パターン判定の結果に基づく変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の結果を示す態様で普通図柄を停止表示させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理(図3参照)では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されている場合、小当たり用の大入賞口開放パターンも大入賞開放パターンテーブルDKtに格納され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときには小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示された後に開始される。大当たり遊技では、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。従って、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数を表す。そして、最後のラウンド遊技が終了してから所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると、特図判定が実行可能な遊技状態に復帰する。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図3参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶された、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグを含む各種遊技フラグの状態を設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、大当たり発生時の遊技状態や発生した大当たりの種類などに応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、例えば、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放が複数回繰り返される。
電チュー処理において、メインCPU411は、普図判定の結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普図当たりに当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を賞球コマンドとしてメインRAM413に設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶又は設定された情報(上述の各コマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できて良い。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図3参照)。
また、図2に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図2参照)は、CPU、ROM及びRAMを備えて構成され、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、払出部429を用いて賞球の払い出しを行う。賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。具体的には図2に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、上皿123及び下皿125が遊技球で満たされていることを夫々に検出する満タン検出SW427が接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が賞球制御部402へ送られる。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402はSW424〜427からの検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、サブCPU431、サブROM432及びサブRAM433を備えて構成される(図2参照)。演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121及び十字キー122が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121及び十字キー122に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、盤ランプ135及び盤可動役物130の全部又は一部を含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中、変動開始時及び変動終了時において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ115からの音、音声の出力を指す。
図5に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理では、演出制御部403内の各種デバイスの初期設定などを行って設定結果をサブRAM433に記憶させる。サブCPU431は、演出メイン処理にて設定された周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
演出制御部403には、演出用乱数をカウントする演出用乱数カウンタが設けられており、演出用乱数更新処理においては、演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。演出用乱数カウンタにおいて、カウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
普図演出処理(図5参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
当たり演出処理(図5参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。即ち例えば、判定対象TTが大当たり又は小当たりに当選していて大当たり又は小当たりを示す態様で特別図柄及び装飾図柄の停止表示が行われると、当たり演出に関するコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信され、サブCPU431は該コマンドの受信結果に基づき大当たり遊技中又は小当たり遊技中に行われるべき当たり演出を実行する。
操作受付処理(図5参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121又は十字キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121又は十字キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
<<大当たりの種類>>
図6は、本実施形態で想定される大当たりの種類を示す図である。本実施形態では、大当たりの種類として特A、特B、通A、特C、特D及び通Bがある。特A、通A、特C及び通Bのラウンド数は7であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。ラウンド数が大きいほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多いため、遊技者により有利である。第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、75%、5%、20%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Bとなる割合は、夫々、30%、50%、20%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はi回である(iは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はi回である(iは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
特A〜特Dの大当たりに対する高確率付与回数及び電サポ付与回数は共に10000回である(図6参照)。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/30”であるため、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動するまで、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動した後は、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(即ち通常遊技状態)に設定する。但し、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、次回の大当たりに当選した場合には、その次回に当選した大当たりの種類に応じ、次回の大当たり遊技の終了後の遊技状態が設定される。例えば、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、特別図柄の第1変動目で特Aの大当たりに当選したならば、特Aの大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定される。通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は20回である。また、通A又は通Bの大当たり遊技後は高確率遊技状態とならずに低確率電サポ遊技状態とされるのであるから、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は0回である。
特A、特B、特C又は特Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される一方で電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図6参照)と一致している。
図6から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
<<演出モードについて>>
図7を参照し、演出制御部403は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、所定の複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで選択される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は対象演出モードにて変動演出を含む各種の演出を行う。複数の演出モードには、第1〜第4演出モードとしての通常モード、第1確変モード、第2確変モード及びリベンジモードが含まれる。複数の演出モードの中に第1〜第4演出モード以外の演出モードが含まれていても良いが、ここでは、第1〜第4演出モードとしての通常モード、第1確変モード、第2確変モード及びリベンジモードにのみ注目する。演出制御部403は、第1〜第4演出モード間において、互いに異なる演出を実行できる。対象演出モードは、低確率非電サポ遊技状態において通常モードとされ、高確率電サポ遊技状態において第1又は第2確変モードとされ、低確率電サポ遊技状態においてリベンジモードとされる。
図8を参照し、或る特図判定用情報に対する特図判定の結果に基づき、特A、特B、特C又は特Dの大当たり遊技1110が行われたことを想定し、変数HKを導入する。HKは、直近に発生した大当たり遊技の終了時点から起算した特別図柄の変動回数を表す。ここでは、直近に発生した大当たり遊技が大当たり遊技1110であると考える。そうすると、大当たり遊技1110の終了時点から見て、第i回目の特別図柄の変動表示が開始された後、第(i+1)回目の特別図柄の変動表示が開始されるまでは、“HK=i”である(iは整数)。或いは以下のように考えても良い。大当たり遊技1110の終了時点から見て、第i回目の特図判定が行われた後、第(i+1)回目の特図判定が行われるまでは、“HK=i”である(iは整数)。大当たり遊技1110の発生後、新たな他の大当たりが発生した場合には、HKはゼロに初期化された後、HKは当該他の大当たりによる大当たり遊技の終了時点から起算した特別図柄の変動回数を表すようになる。
以下では、特に記述無き限り、大当たり遊技1110の後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態に制御されており、且つ、大当たり遊技1110の後、他の大当たり遊技が行われていない状況を想定する。
演出制御部403は、大当たり遊技1110の終了後、変動回数HKが所定の基準回数HKREF以下であるとき、第1確変モードを対象演出モードに設定して第1確変モードにて変動演出を含む各種演出を行い、変動回数HKが所定の基準回数HKREFを超えると、第2確変モードを対象演出モードに設定して第2確変モードにて変動演出を含む各種演出を行う。つまり、変動回数HKが基準回数HKREFに達することを境にして対象演出モードが第1確変モードから第2確変モードに切り替えられる。基準回数HKREFは例えば100回であり、変動回数HKが基準回数HKREFを超えても高確率電サポ遊技状態は維持される。
<<変動演出の概要>>
図9(a)〜(d)に、変動演出において実行される代表的な演出の概要を示す。尚、図9(a)〜(d)の各右端に示される、記号“b11〜b14”及び“b23及びb24”の意義は後の説明から理解される。
演出制御部403は、変動演出において、特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第n装飾図柄の変動表示を開始した後、特別図柄の変動表示の停止に同期して判定対象TTの特図判定の結果に応じた態様で第1〜第n装飾図柄の変動表示を停止させる。ここでnは、通常、2以上の任意の整数であるが、“n=1”でありうる。以下では、特に記述無き限り、n=3であるとする。第1〜第3装飾図柄は、左図柄、右図柄及び中図柄から成る。図9(a)等において、SZLが左図柄を表し、SZCが中図柄を表し、SZRが右図柄を表している。画像表示部104には、左図柄が表示される左図柄表示領域、右図柄が表示される右図柄表示領域及び中図柄が表示される中図柄表示領域が設定される。左、右及び中図柄表示領域の内、画像表示部104に正対する遊技者から見て、左図柄表示領域が最も左に位置し、右図柄表示領域が最も右に位置する。
演出制御部403は、判定対象TTがハズレであるとき、当該判定対象TTに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドに基づき、当該判定対象TTに対する変動演出において、基本ハズレ演出、テンパイ煽り付ハズレ演出、又は、リーチ付ハズレ演出を行うことができ、判定対象TTが大当たりであるとき、当該判定対象TTに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドに基づき、当該判定対象TTに対する変動演出において、リーチ付当たり演出を行うことができる。
基本ハズレ演出(図9(a)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、後述のテンパイ煽り演出やリーチ演出等を行うことなく、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の図柄で揃えられていない状態を指す。非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、原則としてハズレの告知に相当する。これに対し、ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の図柄で揃えられている状態(即ち大当たりを示す第1〜第3装飾図柄の組み合わせ)を指す。ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、任意の大当たり又は特定の大当たりの告知に相当する。
装飾図柄の仮停止とは、厳密には装飾図柄を停止させていないが、遊技者に対しては、装飾図柄が停止したと認識させることが可能な態様で装飾図柄を画像表示部104上で微変動させる装飾図柄の変動表示態様である。具体的には例えば、第i装飾図柄を数字“5”が記された図柄にて仮停止させるとは、第i装飾図柄が数字“5”が記された図柄であることを遊技者が認識できるように、数字“5”が記された図柄を第i装飾図柄として画像表示部104における所定表示領域内で振動させつつ所定時間以上継続表示させることを意味する(iは整数)。尚、仮停止との混同を避けるために、変動停止コマンドの受信に応答した装飾図柄の停止表示(微変動を伴わない完全なる停止表示)を本停止と称することがある。変動演出において、本停止が行われる前の装飾図柄の停止とは、仮停止を指すと考えて良い。第i装飾図柄を所定態様で停止させるとは、第i装飾図柄を当該態様に対応する所定図柄(後述の青図柄、緑図柄、赤図柄など)にて停止させることを意味する。
テンパイ煽り付ハズレ演出(図9(b)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄(右図柄)が、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の態様で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を行う。テンパイ煽り付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出の後、仮停止表示された第1装飾図柄と異なる態様で第2装飾図柄(右図柄)を仮停止表示させるテンパイ失敗演出を行い、更にその後、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄の少なくとも一方と異なる態様で仮停止表示した後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
リーチ付ハズレ演出(図9(c)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、上述のテンパイ煽り演出を行う。リーチ付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出の後、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の態様で第2装飾図柄(右図柄)を仮停止表示させるテンパイ成功演出を行う。リーチ付ハズレ演出では、テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄と異なる態様で仮停止表示した後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
リーチ付当たり演出(図9(d)参照)による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示し、その後、リーチ付ハズレ演出と同様、上述のテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行う。リーチ付当たり演出では、テンパイ成功演出の後、所定のリーチ演出を行い、リーチ演出を経て、第3装飾図柄(中図柄)を第1及び第2装飾図柄と共通の態様で仮停止表示した後(従って、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示した後)、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。尚、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示した後、第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる前に、再抽選演出を行うことができる(再抽選演出の詳細は後述)。
リーチ演出は、判定対象TTに対する大当たり遊技の実行の期待度が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出である。大当たり遊技の実行の期待度(以下、大当たりの期待度とも言う)とは、注目した1つの特図判定用情報(ここでは判定対象TT)が大当たりに当選している確率(統計上の確率)を表す。注目した1つの特図判定用情報に対して特定の演出が行われるのであれば、当該特図判定用情報に対する大当たりの期待度は、その特定の演出に対する大当たりの期待度(その特定の演出が割り当てられた特図判定用情報が大当たりに当選している確率)とも言える。所定期待度KTREFは、予め定められた0以上且つ1未満の期待度であれば良く、例えば、大当たりの当選確率として予め定められた確率OTKを示す、又は、その確率OTKよりも大きな所定値(例えば、確率OTKの5倍)を示す。確率OTKは、特図判定が低確率遊技状態で行われたならば“1/300”であり、特図判定が高確率遊技状態で行われたならば“10/300”である(図4参照)。変動演出において、リーチ演出の実行は、リーチ演出の非実行よりも判定対象TTの大当たりの期待度が高いことを示唆している、と考えても良い。
或る1つの特図判定用情報Qに対して実行される演出Qは、大当たりの期待度を示唆しうる。任意の1つの特図判定用情報Qに関して、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“v”で表す。そうすると、特図判定用情報Qの大当たりの期待度及び演出Qが示唆する大当たりの期待度は、期待度算出式“(100×v/(r+v))[%]”にて表される。
図10(a)〜(c)を参照し、ゾロ目の態様には、互いに異なる青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目がある。
判定対象TTが通A又は通Bの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて本停止表示させる(つまり、青ゾロ目の態様で本停止表示させる)。
一方、判定対象TTが特A又は特Cの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目又は緑ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて本停止表示させる(つまり、青ゾロ目又は緑ゾロ目の態様で本停止表示させる)。
また、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していることを示す変動開始コマンドを受信したとき、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の停止態様を青ゾロ目、緑ゾロ目又は赤ゾロ目に決定し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を決定した停止態様にて本停止表示させる(つまり、青ゾロ目、緑ゾロ目又は赤ゾロ目の態様で本停止表示させる)。
ここでは、青ゾロ目の態様での停止表示(仮停止表示、本停止表示)とは、数字“2”が付与された共通の青図柄で第1〜第3装飾図柄を停止表示させることを指すものとし、緑ゾロ目の態様での停止表示(仮停止表示、本停止表示)とは、数字“5”が付与された緑色の緑図柄で第1〜第3装飾図柄を停止表示させることを指すものとし、赤ゾロ目の態様での停止表示(仮停止表示、本停止表示)とは、数字“7”が付与された共通の赤図柄で第1〜第3装飾図柄を停止表示させることを指すものとする。青図柄、緑図柄、赤図柄は、互いに異なる図柄であって、夫々、青、緑、赤を基調とした図柄である。
赤ゾロ目、緑ゾロ目、青ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を表示態様は、何れも、大当たり遊技が行われることを示唆している。
但し、赤ゾロ目は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にのみ停止表示されるので、第1〜第3装飾図柄を赤ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していること、従って、特B又は特Dによる16R分の大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされることを示唆している。
同様に考えて、第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していること、従って、特A〜特Dの何れかによる大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされることを示唆していると共に、特B又は特Dによる16R分の大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆している。
同様に考えて、第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特D並びに通A及び通Bの何れかの大当たりに当選していること、従って、特A〜特Dの何れかによる大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされるか及び通A又は通Bによる大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が低確確率電サポ遊技状態とされるかの何れかであることを示唆していると共に、特B又は特Dによる16R分の大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆し、且つ、特A〜特Dに何れかによる大当たり遊技が行われて当該大当たり遊技後に遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤又は緑ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆している。
尚、判定対象TTが通A又は通Bに当選している場合に第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示させることが有り得るように遊技機100を構成しても良いが、ここでは、判定対象TTが通A又は通Bに当選している場合に第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示させることは無いものとする。
<<特図変動/変動演出パターンテーブル>>
図11は、メインROM412に格納された特図変動パターンテーブルTHtの概略構成図である。特図変動パターンテーブルTHtには、通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aと、第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bと、第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cと、リベンジモード用特図変動パターンテーブルTHt_dと、が含まれる。遊技機100の初期状態においては、テーブルTHt_aを用いて特図変動パターン判定が行われる、即ち、テーブルTHt_aと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンが判定される。
特A〜特Dの夫々に対してテーブルTHt_bとテーブルTHt_cとテーブルTHt_aが対応付けられている。より詳細に述べると、特A〜特Dの大当たりを示す特別図柄の停止態様(特A〜特Dの大当たり図柄)の夫々に対して、テーブルTHt_bとテーブルTHt_cとテーブルTHt_aが対応付けられている。
具体的には以下のように対応付けられている。特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了時点から起算して、第1回目から基準回数HKREF目までの特図判定においてはテーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われるように、且つ、(HKREF+1)回目から10000回目までの特図判定においてはテーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われるように、且つ、10001回目以降の特図判定においてはテーブルTHt_aを用いて特図変動パターン判定が行われるように、特A〜特Dの夫々に対してテーブルTHt_bとテーブルTHt_cとテーブルTHt_aが対応付けられている。
特A〜特Dの大当たり遊技後には高確率電サポ遊技状態とされ、且つ、高確率電サポ遊技状態における大当たりの当選確率は“1/30”であるため、特A〜特Dの大当たり遊技後、10000回の特図判定を経ても他の大当たりが発生しないという状況は実質的に起こらないと言え、以下では、そのような状況は無視する。
通A及び通Bの夫々に対してテーブルTHt_dとテーブルTHt_aが対応付けられている。より詳細に述べると、通A及び通Bの大当たりを示す特別図柄の停止態様(通A及び通Bの大当たり図柄)の夫々に対して、テーブルTHt_dとテーブルTHt_aが対応付けられている。
具体的には以下のように対応付けられている。通A又は通Bの大当たり遊技の終了時点から起算して、第1回目から第20回目までの特図判定においてはテーブルTHt_dを用いて特図変動パターン判定が行われるように、且つ、21回目以降の特図判定においてはテーブルTHt_aを用いて特図変動パターン判定が行われるように、通A及び通Bの夫々に対してテーブルTHt_dとテーブルTHt_aが対応付けられている。
図12は、サブROM432に格納された変動演出パターンテーブルHEtの概略構成図である。変動演出パターンテーブルHEtには、通常モード用変動演出パターンテーブルHEt_aと、第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bと、第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cと、リベンジモード用変動演出パターンテーブルHEt_dと、が含まれる。
テーブルHEt_a〜HEt_dの夫々は、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターンを含んでいる。演出制御部403は、
通常モード用特図変動パターンテーブルTHt_aを用いて特図変動パターン判定が行われるときにおいては(即ち通常モードにおいては)、通常モード用変動演出パターンテーブルHEt_aを選択し、
第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われるときにおいては(即ち第1確変モードにおいては)、第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bを選択し、
第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われるときにおいては(即ち第2確変モードにおいては)、第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cを選択し、
リベンジモード用特図変動パターンテーブルTHt_dを用いて特図変動パターン判定が行われるときにおいては(即ちリベンジモードにおいては)、リベンジモード用変動演出パターンテーブルHEt_dを選択する。
そして、変動演出内容決定処理において、演出制御部403は、特図判定の結果を含む変動開始コマンド等に基づき、選択した変動演出パターンテーブルの中から1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
そうすると、図8に示した大当たり遊技1110の後、特別図柄の変動回数HKが基準回数HKREF以下であるときには、第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われ且つ第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bを用いて変動演出の内容が決定されると共に第1確変モードにて変動演出を含む各種演出が実行され、特別図柄の変動回数HKが基準回数HKREFを超えると、第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われ且つ第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cを用いて変動演出の内容が決定される共に第2確変モードにて変動演出を含む各種演出が実行されることになる。
<<第1確変モードについて>>
図13に、第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを示す。テーブルTHt_bは、ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_b1及び大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_b2から成る。ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_b1は、特図変動パターンTHp_b11〜THp_b14を含む。大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_b2は、特図変動パターンTHp_b23及びTHp_b24を含む。
上述したように特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110(図8参照)の終了時点から起算して、第1回目から基準回数HKREF目までの特図判定においては(即ち第1確変モードにおいては)、テーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われる。
第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレ(即ち大当たりでないこと)を示すときにはテーブルTHt_b1を用いて特図変動パターン判定が行われ、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すときにはテーブルTHt_b2を用いて特図変動パターン判定が行われる。
より具体的には、テーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレを示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_b11、THp_b12、THp_b13、THp_b14が、夫々、83%、8%、6%、3%の確率で選択されるように、テーブルTHt_b1が形成されている。特図変動パターンTHp_b11、THp_b12、THp_b13、THp_b14にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、2秒、8秒、20秒、40秒である。
テーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_b23、THp_b24が、夫々、10%、90%の確率で選択されるように、テーブルTHt_b2が形成されている。特図変動パターンTHp_b23、THp_b24にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、20秒、40秒である。
図13には、第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bも示されている。第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bは、特図変動パターンTHp_b11〜THp_b14並びにTHp_b23及びTHp_b24に対して1対1に対応付けられた変動演出パターンHEp_b11〜HEp_b14並びに変動演出パターンHEp_b23及びHEp_b24を含む。
故に、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_b11〜THp_b14、THp_b23、THp_b24が選択されている場合において、その選択結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、夫々、変動演出パターンHEp_b11〜HEp_b14、HEp_b23、HEp_b24を選択し、選択した変動演出パターンによる変動演出を実行する。つまり例えば、特図変動パターンTHp_b11の選択時には変動演出パターンHEp_b11による変動演出が実行され、特図変動パターンTHp_b12の選択時には変動演出パターンHEp_b12による変動演出が実行される。
変動演出パターンHEp_b11、HEp_b12による変動演出は、夫々、上述の基本ハズレ演出(図9(a)参照)、テンパイ煽り付ハズレ演出(図9(b)参照)である。変動演出パターンHEp_b13、HEp_b14による変動演出は、夫々、上述のリーチ付ハズレ演出(図9(c)参照)に属する第1リーチ付ハズレ演出、第2リーチ付ハズレ演出である(詳細は後述)。変動演出パターンHEp_b23、HEp_b24による変動演出は、夫々、上述のリーチ付当たり演出(図9(d)参照)に属する第1リーチ付当たり演出、第2リーチ付当たり演出である(詳細は後述)。
図14に、変動演出パターンHEp_b11〜HEp_b14、HEp_b23及びHEp_b24による変動演出の概要をまとめる。リーチ演出として、互いに異なるノーマルリーチ演出とSPリーチ演出とがある。ノーマルリーチ演出の実行時間とSPリーチ演出の実行時間との長短関係は任意であるが、ここでは、SPリーチ演出の実行時間(例えば15秒)の方がノーマルリーチ演出の実行時間(例えば6秒)よりも長いものとする。即ち、SPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出よりも長い時間にわたって実行されるリーチ演出であるものとする。
変動演出パターンHEp_b13による変動演出では、テンパイ煽り演出、テンパイ成功演出及びノーマルリーチ演出を含む第1リーチ付ハズレ演出が実行される。第1リーチ付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出に続いてテンパイ成功演出が実行された後、ノーマルリーチ演出が実行され、その後、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。ノーマルリーチ演出の中で第1〜第3装飾図柄が仮停止せしめられると考えても良い。
変動演出パターンHEp_b14による変動演出では、テンパイ煽り演出、テンパイ成功演出、ノーマルリーチ演出及びSPリーチ演出を含む第2リーチ付ハズレ演出が実行される。第2リーチ付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出に続いてテンパイ成功演出が実行された後、ノーマルリーチ演出が実行され、更に続いてSPリーチ演出が実行された後、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。SPリーチ演出の中で第1〜第3装飾図柄が仮停止せしめられると考えても良い。
変動演出パターンHEp_b23による変動演出では、テンパイ煽り演出、テンパイ成功演出、ノーマルリーチ演出及び再抽選演出を含む第1リーチ付当たり演出が実行される。第1リーチ付当たり演出では、テンパイ煽り演出に続いてテンパイ成功演出が実行された後、ノーマルリーチ演出が実行され、その後、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。ノーマルリーチ演出の中で第1〜第3装飾図柄が仮停止せしめられると考えても良い。ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示される前に再抽選演出が行われる(詳細は後述)。
変動演出パターンHEp_b24による変動演出では、テンパイ煽り演出、テンパイ成功演出、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及び再抽選演出を含む第2リーチ付当たり演出が実行される。第2リーチ付当たり演出では、テンパイ煽り演出に続いてテンパイ成功演出が実行された後、ノーマルリーチ演出が実行され、更に続いてSPリーチ演出が実行された後、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。SPリーチ演出の中で第1〜第3装飾図柄が仮停止せしめられると考えても良い。ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示される前に再抽選演出が行われる(詳細は後述)。
変動演出パターンHEp_b12による変動演出では、テンパイ煽り演出を含むが、テンパイ成功演出、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及び再抽選演出を含まないテンパイ煽り付ハズレ演出が実行される。テンパイ煽り付ハズレ演出では、テンパイ煽り演出に続いてテンパイ失敗演出(図14には図示せず)が実行された後、任意のリーチ演出を行うことなく、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。
変動演出パターンHEp_b11による変動演出では、基本ハズレ演出が実行される。基本ハズレ演出は、テンパイ煽り演出、テンパイ失敗演出、テンパイ成功演出、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及び再抽選演出を含んでいない。従って、基本ハズレ演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、テンパイ煽り演出、テンパイ失敗演出及びテンパイ成功演出を行うことなく且つ任意のリーチ演出を行うことなく、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止及び本停止表示される。
尚、第1リーチ付ハズレ演出、第2リーチ付ハズレ演出、第1リーチ付当たり演出又は第2リーチ付当たり演出において、テンパイ煽り演出を行うことなくテンパイ成功演出を行うことがあっても良い。
SPリーチ演出は、変動演出パターンHEp_b14又はHEp_b24の選択時においてのみ実行され、変動演出パターンHEp_b14及びHEp_b24を含む変動演出パターンテーブルHEt_bは高確率電サポ遊技状態において参照される。故に、1つの判定対象TTについて、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ変動演出においてSPリーチ演出が実行される確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ変動演出においてSPリーチ演出が実行される確率を“v”で表すと、“r=(29/30)×0.03”及び“v=(1/30)×0.9”である(図13参照)。これらを上述の期待度算出式に代入すると、SPリーチ演出が示唆する大当たりの期待度は約50.8%であることが分かる。同様にして、ノーマルリーチ演出が示唆する大当たりの期待度も求められる。SPリーチ演出が示唆する大当たりの期待度は、ノーマリリーチ演出が示唆する大当たりの期待度よりも高い。
図15を参照し、変動演出パターンHEp_b13、HEp_b14、HEp_b23及びHEp_b24による変動演出の内容を更に詳しく説明する。
変動演出パターンHEp_b13による変動演出(第1リーチ付ハズレ演出)では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示してからテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行い、その後、ノーマルリーチ演出を行う。ノーマルリーチ演出では、第1及び第2装飾図柄(左図柄及び右図柄)を共通の態様で仮停止表示させた状態で、第3装飾図柄(中図柄)の変動表示速度を徐々に低下させてゆきながら、第3装飾図柄も該共通の態様で停止表示されるか否かを所定時間をかけて示す動画像表示が行われる。変動演出パターンHEp_b13による変動演出では、ノーマルリーチ演出の最終段階にて第3装飾図柄を第1及び第2装飾図柄とは異なる態様で仮停止表示させ、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_b14による変動演出(第2リーチ付ハズレ演出)では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示してからテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行い、その後、ノーマルリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_b14による変動演出では、ノーマルリーチ演出の最終段階にて第3装飾図柄を特殊態様で仮停止表示させ、換言すれば第3装飾図柄を特殊図柄にて仮停止表示させ、その後、SPリーチ演出を行う。特殊図柄の仮停止表示は、SPリーチ演出の実行を示唆する演出であり、図15の例では、文字“SP”が記された図柄が特殊図柄に相当する。尚、変動演出パターンHEp_b14による変動演出において、特殊図柄の仮停止表示を行うことなくSPリーチ演出を行うようにしても良い(変動演出パターンHEp_b24による変動演出においても同様)。
SPリーチ演出では、遊技上の課題が発生し、その課題が達成されるか否かを示す演出が実行される。図15のSPリーチ演出では、例として、画像表示部104に表示されたルーレットの所定領域にルーレット玉画像を入球させるという課題が発生する。
変動演出パターンHEp_b14による変動演出(第2リーチ付ハズレ演出)では、SPリーチ演出において当該課題が達成されない様子を示す画像表示を行うと共に第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様にて仮停止表示し、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。尚、SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ演出を構成する画像に遊技者の注目を集中させるべく、SPリーチ演出の実行期間以外と比べて第1〜第3装飾図柄の表示サイズを小さくし、且つ、第1〜第3装飾図柄を画像表示部104の表示領域における隅に表示させる。
変動演出パターンHEp_b23による変動演出(第1リーチ付当たり演出)では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示してからテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行い、その後、ノーマルリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_b23による変動演出では、ノーマルリーチ演出の最終段階にて第3装飾図柄を第1及び第2装飾図柄と共通の態様で仮停止表示させ(即ち第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させ)、その後、再抽選演出を行う(再抽選演出については後述)。変動演出パターンHEp_b23による変動演出(第1リーチ付当たり演出)では、再抽選演出を経て変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_b24による変動演出(第2リーチ付当たり演出)では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄(左図柄)を所定態様で仮停止表示してからテンパイ煽り演出を経てテンパイ成功演出を行い、その後、ノーマルリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_b24による変動演出では、ノーマルリーチ演出の最終段階にて第3装飾図柄を特殊態様で仮停止表示させ、換言すれば第3装飾図柄を特殊図柄にて仮停止表示させ、その後、SPリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_b24による変動演出(第2リーチ付当たり演出)では、SPリーチ演出において遊技上の課題が達成される様子を示す画像表示を行うと共に第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様にて仮停止表示させた後、再抽選演出を行い、再抽選演出を経て変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。
図16を参照し、再抽選演出について説明する。再抽選演出の実行前における第1〜第3装飾図柄の停止態様を、第1ゾロ目態様と称し、再抽選演出の実行後における第1〜第3装飾図柄の停止態様を、第2ゾロ目態様と称する。再抽選演出の実行前には、第1ゾロ目態様にて第1〜第3装飾図柄が十分に大きなサイズで仮停止表示されている。再抽選演出では、例えば、第1〜第3装飾図柄の内容を遊技者が視認不能な程度に第1〜第3装飾図柄の表示サイズを徐々に小さくした後、第2ゾロ目態様にて第1〜第3装飾図柄を十分に大きなサイズで仮停止表示させる。
第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様は互いに異なることもあるし、互いに同じであることもある。第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様が互いに異なる場合、再抽選演出は、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止態様(仮停止表示態様)を第1ゾロ目態様から第2ゾロ目態様へと変化させる演出として機能する。第1ゾロ目態様と第2ゾロ目態様が互いに同じでありうることをも考慮すると、再抽選演出は、第1〜第3装飾図柄の停止態様(仮停止表示態様)が或るゾロ目態様から他のゾロ目態様に変化するか否かを示唆する演出として機能する。
図17を参照し、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様の決定方法について説明する。図17は、第1確変モードにおいて(即ち対象演出モードが第1確変モードであるときに)、演出制御部403により参照される当たり停止目決定テーブルATt_bである。第1確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_bを用いて変動演出内容決定処理が行われるときに(即ち対象演出モードが第1確変モードであるときに)、大当たりの当選を示す変動開始コマンドが受信されると、当たり停止目決定テーブルATt_bを用いて第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が決定される。テーブルATt_bはサブROM432に格納されている。テーブルATt_bはテーブルHEt_bの一部であると考えても良い。
第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様の夫々は、青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れかである。第1ゾロ目態様が青ゾロ目であるとき、第2ゾロ目態様は青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れかとされる。第1ゾロ目態様が緑ゾロ目であるとき、第2ゾロ目態様は緑ゾロ目及び赤ゾロ目のどちらかとされ、青ゾロ目とされることは無い。第1ゾロ目態様が赤ゾロ目であるとき、第2ゾロ目態様は常に赤ゾロ目とされ、青ゾロ目又は緑ゾロ目とされることは無い。
故に、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様の組み合わせとしては、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が共に青ゾロ目となる第1再抽選パターンと、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が夫々青ゾロ目及び緑ゾロ目となる第2再抽選パターンと、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が共に緑ゾロ目となる第3再抽選パターンと、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が夫々青ゾロ目及び赤ゾロ目となる第4再抽選パターンと、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が夫々緑ゾロ目及び赤ゾロ目となる第5再抽選パターンと、第1ゾロ目態様及び第2ゾロ目態様が共に赤ゾロ目となる第6再抽選パターンと、がある。
演出制御部403は、判定対象TTが大当たりであるときにおいて、変動演出の中で再抽選演出を行う際、変動開始コマンドに含まれる特図図柄判定の結果に基づき、第1〜第6再抽選パターンの何れかを選択し、選択した再抽選パターンに従って当該再抽選演出を行う。
具体的には、第1確変モードにおいて、判定対象TTに対する特図判定の結果が大当たりを示しているとき、
当該大当たりが通A又は通Bの大当たりであるならば、第1再抽選パターンを100%の確率で選択し、且つ、
当該大当たりが特A又は特Cの大当たりであるならば、第1、第2、第3再抽選パターンを、夫々、10%、30%、60%の確率で選択し、且つ、
当該大当たりが特B又は特Dの大当たりであるならば、第1、第2、第3、第4、第5、第6再抽選パターンを、夫々、6%、6%、6%、25%、25%、32%の確率で選択する。
演出制御部403は、このような選択確率に従う選択処理を自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により実現できる。
上述したように、第1〜第3装飾図柄を赤ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆するものであるため、当該演出は通A、通B、特A又は特Cの大当たりの発生時に行われることは無い。また、第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆するものであるため、当該演出は通A又は通Bの大当たりの発生時に行われることは無い。
判定対象TTに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示している場合において、第1再抽選パターンにより、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様で本停止表示されたときには、その後、所定の第1昇格演出が行われる。判定対象TTに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示している場合において、第1、第2又は第3再抽選パターンにより、第1〜第3装飾図柄が青又は緑ゾロ目の態様で本停止表示されたときには、その後、所定の第2昇格演出が行われる。
図18を参照し、第1昇格演出、第2昇格演出を、例えば、大当たり遊技1120の実行中などに行うことができる。ここにおける大当たり遊技1120は、大当たり遊技1110(図8参照)の次に実行される大当たり遊技であると解される。
より具体的には例えば、判定対象TTに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示している場合において、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様で本停止表示されたとき、当該特図判定の結果に基づき実行される大当たり遊技1120のオープニング期間(図20参照)の開始時点からエンディング期間の終了時点までの所定のタイミングにおいて第1昇格演出を行うことができる。第1昇格演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示していること、即ち、当該特図判定の結果に基づき実行される大当たり遊技1120の終了後、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされることを示唆している。
また例えば、判定対象TTに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示している場合において、第1〜第3装飾図柄が青又は緑ゾロ目の態様で本停止表示されたとき、当該特図判定の結果に基づき実行される大当たり遊技1120のオープニング期間(図20参照)の開始時点から当該大当たり遊技1120中の昇格限界タイミングまでの所定のタイミングにおいて第2昇格演出を行うことができる。特A又は特Cの大当たり遊技のラウンド数が“7”であることに鑑み(図6参照)、昇格限界タイミングは、第8ラウンドの開始タイミング、又は、第8ラウンド中の所定タイミングとされる。第2昇格演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示していること、即ち、当該特図判定の結果に基づき特B又は特Dによる16R分の大当たり遊技1120が行われていて(当該大当たり遊技1120が第7ラウンドを超えて継続され)当該大当たり遊技1120の終了後、遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされることを示唆している。
図19(a)及び(b)を参照し、例えば、盤可動役物130を第1態様、第2態様で作動させる演出が、第1昇格演出、第2昇格演出であって良い。盤移動役物130は、原則として初期位置に配置されており、その作動時にのみ作動位置に移動せしめられる。盤可動役物130が初期位置に配置されているとき、遊技者から見て盤可動役物130は画像表示部104に全く又は殆ど重ならない場所に配置されるが、盤可動役物130が作動位置に配置されているとき、遊技者から見て盤可動役物130は画像表示部104の一部表示領域を覆う場所に配置される。図19(b)に示す第2昇格演出は、盤可動役物130を初期位置から作動位置に移動させた後、前後方向に沿った軸周りに盤可動役物130を回転させる演出である。図19(a)に示す第1昇格演出は、第2昇格演出から盤可動役物130を回転させる演出を省いたものである。尚、第1及び第2昇格演出の具体的な内容は、これらに限定されず、任意であって良い。
図20を参照して、大当たり遊技の構成について説明を加えておく。大当たりの当選を示す態様で特別図柄及び装飾図柄が停止表示されると、所定のオープニング期間(換言すればオープニング時間;例えば5秒)の経過を経て、ラウンド遊技が所定のインターバル期間を隔ててRmax回実行され、その後、エンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると大当たり遊技が終了することになる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数(ラウンド遊技の実行回数)を表す。つまり、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。各ラウンド遊技は、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させる遊技である。
ラウンド遊技が行われる期間をラウンドと呼ぶ。但し、“期間”の概念が特に注目されるとき、ラウンドは特にラウンド期間とも呼ばれ得る。また、大当たり遊技における第i番目のラウンドを第iラウンドと呼び(iは整数)、大当たり遊技における最後のラウンドを最終ラウンドと呼ぶ。
演出制御部403は、オープニング期間及びエンディング期間において夫々所定のオープニング演出及びエンディング演出を行い、オープニング期間とエンディング期間との間において所定のラウンド中演出を行う。大当たり遊技が実行される期間を大当たり遊技期間と呼ぶ。大当たり遊技期間は、オープニング期間の開始時点からエンディング期間の終了時点までの期間を指す。但し、オープニング期間とエンディング期間との間の期間のみが大当たり遊技期間であると考えることもできる(即ち、オープニング期間及びエンディング期間は大当たり遊技期間に属さないと考えることもできる)。
図21は、第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1〜第3装飾図柄が第1ゾロ目態様にて仮停止表示されるまでの流れを示している。
第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が青ゾロ目であることが決まっている場合、第1装飾図柄(左図柄)が青図柄にて仮停止された後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の青図柄にて揃えられるか否かを示唆するテンパイ煽り演出(これを特に青図柄テンパイ煽り演出と称する)が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を共通の青図柄にて揃えて表示するテンパイ成功演出(これを特に青図柄テンパイ成功演出と称する)が行われ、更にその後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が共通の青図柄にて揃えて表示され(即ち青ゾロ目としての第1ゾロ目態様にて仮停止表示され)、その後に再抽選演出が行われる。
第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が緑ゾロ目であることが決まっている場合、第1装飾図柄(左図柄)が緑図柄にて仮停止された後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の緑図柄にて揃えられるか否かを示唆するテンパイ煽り演出(これを特に緑図柄テンパイ煽り演出と称する)が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を共通の緑図柄にて揃えて表示するテンパイ成功演出(これを特に緑図柄テンパイ成功演出と称する)が行われ、更にその後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が共通の緑図柄にて揃えて表示され(即ち緑ゾロ目としての第1ゾロ目態様にて仮停止表示され)、その後に再抽選演出が行われる。
第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が赤ゾロ目であることが決まっている場合、第1装飾図柄(左図柄)が赤図柄にて仮停止された後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の赤図柄にて揃えられるか否かを示唆するテンパイ煽り演出(これを特に赤図柄テンパイ煽り演出と称する)が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)を共通の赤図柄にて揃えて表示するテンパイ成功演出(これを特に赤図柄テンパイ成功演出と称する)が行われ、更にその後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が共通の赤図柄にて揃えて表示され(即ち赤ゾロ目としての第1ゾロ目態様にて仮停止表示され)、その後に再抽選演出が行われる。
尚、第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が緑ゾロ目であることが決まっている場合、青図柄テンパイ成功演出を行った後、再抽選演出が行われる前に(例えばリーチ演出の中で)、第1及び第2装飾図柄を共通の緑図柄に変更する演出を行うことも可能であるが、以下では、そのような演出は行われないものとする。
同様に、第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が赤ゾロ目であることが決まっている場合、青図柄テンパイ成功演出を行った後、再抽選演出が行われる前に(例えばリーチ演出の中で)、第1及び第2装飾図柄を共通の緑図柄又は赤図柄に変更する演出を行うことも可能であるが、以下では、そのような演出は行われないものとする。
同様に、第1又は第2リーチ付当たり演出において、第1ゾロ目態様が赤ゾロ目であることが決まっている場合、緑図柄テンパイ成功演出を行った後、再抽選演出が行われる前に(例えばリーチ演出の中で)、第1及び第2装飾図柄を共通の赤図柄に変更する演出を行うことも可能であるが、以下では、そのような演出は行われないものとする。
図22は、第1又は第2リーチ付ハズレ演出において、どの色の図柄でテンパイ煽り演出及びテンパイ成功演出が行われるかの分岐を示している。第1又は第2リーチ付ハズレ演出は、青図柄テンパイ煽り演出及び青図柄テンパイ成功演出を含む青図柄リーチ付ハズレ演出と、緑図柄テンパイ煽り演出及び緑図柄テンパイ成功演出を含む緑図柄リーチ付ハズレ演出と、赤図柄テンパイ煽り演出及び赤図柄テンパイ成功演出を含む赤図柄リーチ付ハズレ演出と、に大別される。
青図柄リーチ付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が青図柄にて仮停止された後、青図柄テンパイ煽り演出及び青図柄テンパイ成功演出が行われ、その後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて仮停止及び本停止表示される。
緑図柄リーチ付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が緑図柄にて仮停止された後、緑図柄テンパイ煽り演出及び緑図柄テンパイ成功演出が行われ、その後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて仮停止及び本停止表示される。
赤図柄リーチ付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が赤図柄にて仮停止された後、赤図柄テンパイ煽り演出及び赤図柄テンパイ成功演出が行われ、その後、所定のリーチ演出を経て、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて仮停止及び本停止表示される。
演出制御部403は、変動演出にて第1又は第2リーチ付ハズレ演出を行う場合、青図柄リーチ付ハズレ演出、緑図柄リーチ付ハズレ演出及び赤図柄リーチ付ハズレ演出の何れかを選択的に実行する。例えば、演出用乱数を用いた抽選により、第1又は第2リーチ付ハズレ演出として、青図柄リーチ付ハズレ演出、緑図柄リーチ付ハズレ演出、赤図柄リーチ付ハズレ演出を行う確率を、夫々、40%、40%、20%とする。赤図柄リーチ付ハズレ演出が行われる確率を0%にしても良い。そうすると、赤図柄テンパイ成功演出は特B又は特Dの大当たりの当選時にしか実行されなくなるので、赤図柄テンパイ成功演出は特B又は特Dの大当たり遊技が行われることを示唆する確定演出(16R確定演出)として機能するようになる。
図23は、テンパイ煽り付ハズレ演出において、どの色の図柄でテンパイ煽り演出が行われるかの分岐を示している。テンパイ煽り付ハズレ演出は、青図柄テンパイ煽り演出を含む青図柄テンパイ煽り付ハズレ演出と、緑図柄テンパイ煽り演出を含む緑図柄テンパイ煽り付ハズレ演出と、赤図柄テンパイ煽り演出を含む赤図柄テンパイ煽り付ハズレ演出と、に大別される。
青図柄テンパイ煽り付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が青図柄にて仮停止された後、青図柄テンパイ煽り演出が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の青図柄にて揃えて表示されないテンパイ失敗演出が行われ、更にその後に、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止及び本停止表示される。
緑図柄テンパイ煽り付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が緑図柄にて仮停止された後、緑図柄テンパイ煽り演出が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の緑図柄にて揃えて表示されないテンパイ失敗演出が行われ、更にその後に、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止及び本停止表示される。
赤図柄テンパイ煽り付ハズレ演出では、第1装飾図柄(左図柄)が赤図柄にて仮停止された後、赤図柄テンパイ煽り演出が行われ、その後、第1装飾図柄(左図柄)及び第2装飾図柄(右図柄)が共通の赤図柄にて揃えて表示されないテンパイ失敗演出が行われ、更にその後に、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止及び本停止表示される。
演出制御部403は、変動演出にてテンパイ煽り付ハズレ演出を行う場合、青図柄テンパイ煽り付ハズレ演出、緑図柄テンパイ煽り付ハズレ演出及び赤図柄テンパイ煽り付ハズレ演出の何れかを選択的に実行する。例えば、演出用乱数を用いた抽選により、テンパイ煽り付ハズレ演出として、青図柄テンパイ煽り付ハズレ演出、緑図柄テンパイ煽り付ハズレ演出、赤図柄テンパイ煽り付ハズレ演出を行う確率を、夫々、40%、40%、20%とする。
青ゾロ目、緑ゾロ目、赤ゾロ目が示唆する内容(大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となるのか、何ラウンド分の大当たり遊技が行われるのか)についての上記記載から理解されるように、青図柄にてテンパイ成功演出が行われるよりも、緑図柄にてテンパイ成功演出が行われる方が遊技者にとって喜ばしく、且つ、緑図柄にてテンパイ成功演出が行われるよりも、赤図柄にてテンパイ成功演出が行われる方が遊技者にとって喜ばしい。このため、遊技者は、変動演出において、青図柄、緑図柄及び赤図柄の何れにてテンパイ煽り演出が行われるのか、その後にテンパイ成功演出が行われるのかなどを、緊張感をもって見守ることができる。
<<第2確変モードについて>>
図24に、第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを示す。テーブルTHt_cは、ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1及び大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2から成る。ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1は、特図変動パターンTHp_c11及びTHp_c12を含む。大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2は、特図変動パターンTHp_c21及びTHp_c22を含む。
上述したように特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110(図8参照)の終了時点から起算して、(HKREF+1)回目以降の特図判定においては(即ち第2確変モードにおいては)、テーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われる。
第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレ(即ち大当たりでないこと)を示すときにはテーブルTHt_c1を用いて特図変動パターン判定が行われ、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すときにはテーブルTHt_c2を用いて特図変動パターン判定が行われる。
より具体的には、テーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレを示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c11、THp_c12が、夫々、90%、10%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c1が形成されている。特図変動パターンTHp_c11、THp_c12にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒である。
テーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22が、夫々、10%、90%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c2が形成されている。特図変動パターンTHp_c21、THp_c22にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒である。
図24には、第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cも示されている。第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cは、特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c21及びTHp_c22に対して1対1に対応付けられた変動演出パターンHEp_c11、HEp_c12、HEp_c21及びHEp_c22を含む。
故に、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c21、THp_c22が選択されている場合において、その選択結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、夫々、変動演出パターンHEp_c11、HEp_c12、HEp_c21及びHEp_c22を選択し、選択した変動演出パターンによる変動演出を実行する。つまり例えば、特図変動パターンTHp_c11の選択時には変動演出パターンHEp_c11による変動演出が実行され、特図変動パターンTHp_c12の選択時には変動演出パターンHEp_c12による変動演出が実行される。
変動演出パターンHEp_c11及びHEp_c12による変動演出は、基本ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c21及びHEp_c22による変動演出は、ビタ止まり演出である。
図25(a)及び(b)に、基本ハズレ演出及びビタ止まり演出の概要を示す。変動演出パターンHEp_c11及びHEp_c12の変動演出にて実行される基本ハズレ演出は、変動演出パターンHEp_b11の変動演出にて実行される基本ハズレ演出(図9(a)参照)と同じものである。
即ち、基本ハズレ演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、上述のテンパイ煽り演出やリーチ演出等を行うことなく、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。但し、第1〜第3装飾図柄の変動表示が開始されてから第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)せしめられるまでの時間が、変動演出パターンHEp_c12においての方が、変動演出パターンHEp_c11においてよりも長い。
一方、ビタ止まり演出による変動演出では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、上述のテンパイ煽り演出やリーチ演出等を行うことなく、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させ、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。但し、第1〜第3装飾図柄の変動表示が開始されてから第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)せしめられるまでの時間が、変動演出パターンHEp_c22においての方が、変動演出パターンHEp_c21においてよりも長い。
このように、基本ハズレ演出による変動演出及びビタ止まり演出による変動演出の夫々では、上述のテンパイ煽り演出、テンパイ成功演出、テンパイ失敗演出、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出)及び再抽選演出を含まない。再抽選演出が行われないとき、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止表示されたときの第1〜第3装飾図柄の表示態様と、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示されたときの第1〜第3装飾図柄の表示態様は、互いに同じである。即ち例えば、再抽選演出が行われないとき、青、緑、赤ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止表示されたならば、夫々、そのまま、青、緑、赤ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示される。
図26は、第2確変モードにおいて(即ち対象演出モードが第2確変モードであるときに)、演出制御部403により参照される当たり停止目決定テーブルATt_cである。第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cを用いて変動演出内容決定処理が行われるときに(即ち対象演出モードが第2確変モードであるときに)、大当たりの当選を示す変動開始コマンドが受信されると、当たり停止目決定テーブルATt_cを用いて、青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れの態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させるのかが選択及び決定される。テーブルATt_cはサブROM432に格納されている。テーブルATt_cはテーブルHEt_cの一部であると考えても良い。
具体的には、第2確変モードにおいて、判定対象TTに対する特図判定の結果が大当たりを示しているとき、
当該大当たりが通A又は通Bの大当たりであるならば、第1〜第3装飾図柄の停止表示態様として、青ゾロ目を100%の確率で選択し、且つ、
当該大当たりが特A又は特Cの大当たりであるならば、第1〜第3装飾図柄の停止表示態様として、青ゾロ目、緑ゾロ目を、夫々、90%、10%の確率で選択し、且つ、
当該大当たりが特B又は特Dの大当たりであるならば、第1〜第3装飾図柄の停止表示態様として、青ゾロ目、緑ゾロ目、赤ゾロ目を、夫々、80%、10%、10%の確率で選択する。
演出制御部403は、このような選択確率に従う選択処理を自身が発生する演出用乱数を用いた抽選により実現できる。
上述したように、第1〜第3装飾図柄を赤ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆するものであるため、当該演出は通A、通B、特A又は特Cの大当たりの発生時に行われることは無い。また、第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆するものであるため、当該演出は通A又は通Bの大当たりの発生時に行われることは無い。
判定対象TTに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示している場合において、ビタ止まり演出により、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様で本停止表示されたときには、その後、所定の第1昇格演出が行われる。判定対象TTに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示している場合において、ビタ止まり演出により、第1〜第3装飾図柄が青又は緑ゾロ目の態様で本停止表示されたときには、その後、所定の第2昇格演出が行われる。第1昇格演出、第2昇格演出を、例えば、特図判定の結果に基づく大当たり遊技1120の実行中などに行うことができる。上述したように、大当たり遊技1120は大当たり遊技1110の次に実行される大当たり遊技であると解される(図18参照)。第1及び第2昇格演出の実行タイミング及び内容については上述した通りである(図18及び図19参照)。
また、図24のテーブルTHt_cを用いた場合、ハズレの発生時には多くの場合、特別図柄の変動表示が1.5秒になる一方、大当たりの発生時には多くの場合、特別図柄の変動表示が5秒になる。故に、第2確変モードにおいて、特別図柄の変動表示が1.5秒を超えたとき、大当たりが発生したのではないかという期待感(遊技者の期待感)が一気に高まり、遊技者は、1.5秒を超えた後の演出を高揚状態にて見守ることができる。
<<第1及び第2確変モードの対比>>
ここで、高確率電サポ遊技状態における第1及び第2確変モードについて、演出内容などを対比する。
第1確変モードでは、特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合において(即ち大当たり遊技を行わないと判定された場合において)、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)を行う場合とリーチ演出を行わない場合とがある第1制御が実行される(図13参照)。一方、第2確変モードでは、特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合において(即ち大当たり遊技を行わないと判定された場合において)、リーチ演出の実行を禁止する(即ちリーチ演出を行うことが無い)第2制御が実行される(図24参照)。
尚、図24で示したテーブルの内容とは異なるが、第2確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであると判定された場合、所定確率で変動演出中に所定のリーチ演出を実行するようにしても良い。第2確変モードにおいて、ハズレの場合にはリーチ演出が実行されることが無い一方で、大当たりの場合にはリーチ演出が実行されることがある場合、当該リーチ演出は大当たり確定演出(大当たり遊技が実行されることを示唆する確定演出)として機能することになる。
上述の遊技機100は、一般にループ機と称されるタイプに分類され、ループ機においては、大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態となると、実質的に、次回の大当たりの発生まで高確率電サポ遊技状態が維持されることになる。つまり、ループ機においては、高確率電サポ遊技状態で遊技が行われているとき、各変動において大当たりが発生するか否かよりも、どの種類の大当たりが発生するのかに遊技者の興味は集中する。このため、大当たり遊技後の高確率電サポ遊技状態において、多数の変動を経ても次回の大当たりが発生しないとき、遊技者は、リーチ演出等が実行され得る変動演出の繰り返しに飽きてくる可能性があり、各変動演出にて大当たりなのか否かだけを高速に知らせてくれれば良い(リーチ演出等を見せてもらわなくてもいいからスピーディに遊技を進行させて欲しい)とすら感じることもありえる。
本実施形態に係る演出制御部403は(図8参照)、高確率電サポ遊技状態において、前回の大当たり遊技(1110)の実行終了時点からの図柄(特別図柄、装飾図柄)の変動回数HKが所定の基準回数HKREFを超えたとき、実行する制御を、ハズレの場合でもリーチ演出を行うことがある上記第1制御(即ち第1確変モードにおける制御)から、ハズレの場合にはリーチ演出を行わない上記第2制御(即ち第2確変モードにおける制御)へと切り替える。
これにより、高確率電サポ遊技状態となった後、基準回数HKREF分の変動を経ても次回の大当たりが発生しないときには、ハズレのリーチ演出が行われなくなるため、遊技者にとって好ましいと感じられることが期待されるスピーディな遊技進行が実現可能となる。
また、第1確変モードでは、即ち高確率電サポ遊技状態において変動回数HKが所定の基準回数HKREF以下であるときには、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動時間は装飾図柄の変動表示が行われる時間でもある)が、所定の第1確変モード用決定条件にて決定され、第2確変モードでは、即ち高確率電サポ遊技状態において変動回数HKが基準回数HKREFを超えたときには、特別図柄の変動時間が、所定の第2確変モード用決定条件にて決定される。第2確変モード用決定条件は、第1確変モード用決定条件よりも短い時間が特別図柄の変動時間として決定され易い条件である。
故に、高確率電サポ遊技状態となった後、基準回数HKREF分の変動を経ても次回の大当たりが発生しないときには、比較的短い変動時間で次々と変動表示が行われていくため、遊技者にとって好ましいと感じられることが期待されるスピーディな遊技進行が実現可能となる。
“第2確変モード用決定条件は、第1確変モード用決定条件よりも短い時間が特別図柄の変動時間として決定され易い”とは、第2確変モード用決定条件にて決定される特別図柄の変動時間の統計値が、第1確変モード用決定条件にて決定される特別図柄の変動時間の統計値よりも小さいことを意味する。特別図柄の変動時間の統計値として、ここでは特別図柄の変動時間の期待値に注目するが、特別図柄の変動時間の統計値は特別図柄の変動時間の最大値、最頻値又は最小値であっても良い。
第1確変モード用決定条件は、第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bに従う条件であり、第2確変モード用決定条件は、第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cに従う条件である。
高確率遊技状態での大当たりの当選確率は“1/30”であるため(図4参照)、図24を参照し、第2確変モード用決定条件にて決定される特別図柄の変動時間の期待値は、1回の特図判定にて特図変動パターンTHp_c11が選択される確率と対応変動時間の積“29/30×0.9×1.5(秒)”と、1回の特図判定にて特図変動パターンTHp_c12が選択される確率と対応変動時間の積“29/30×0.1×5(秒)”と、1回の特図判定にて特図変動パターンTHp_c21が選択される確率と対応変動時間の積“1/30×0.1×1.5(秒)”と、1回の特図判定にて特図変動パターンTHp_c22が選択される確率と対応変動時間の積“1/30×0.9×5(秒)”との和(約1.9秒)となる。第1確変モード用決定条件にて決定される特別図柄の変動時間の期待値も同様にして求められる。
尚、上述の“特別図柄の変動時間の統計値”は、特図判定の結果がハズレを示す場合における“特別図柄の変動時間の統計値”であると解釈するようにしても良いし、特図判定の結果が大当たりを示す場合における“特別図柄の変動時間の統計値”であると解釈するようにしても良い。
図27(a)及び(b)を参照し、大当たり発生時における変動演出の、第1及び第2確変モード間の対比を示す。図27(a)に示す如く、第1確変モードでは、判定対象TTが大当たりである場合(即ち特図判定にて大当たり遊技を行うと判定された場合)、変動演出において、所定の前段演出を行ってからリーチ演出を行い、その後に、大当たり遊技が行われることを示唆する大当たり示唆演出を行う。前段演出は、例えば、テンパイ煽り演出及びテンパイ成功演出を含む。尚、ハズレ時の変動演出における前段演出は、テンパイ成功演出の代わりにテンパイ失敗演出を含みうる。大当たり示唆演出は、例えば、ゾロ目の態様による第1〜第3装飾図柄の停止表示(仮停止表示、本停止表示)を含む。一方、図27(b)に示す如く、第2確変モードでは、判定対象TTが大当たりである場合(即ち特図判定にて大当たり遊技を行うと判定された場合)、変動演出において、上記の前段演出及びリーチ演出を行うことなく大当たり示唆演出を行う。
図27(c)に示す如く、前段演出は、青図柄テンパイ煽り演出及び青図柄テンパイ成功演出を含む青図柄前段演出と、緑図柄テンパイ煽り演出及び緑図柄テンパイ成功演出を含む緑図柄前段演出と、赤図柄テンパイ煽り演出及び赤図柄テンパイ成功演出を含む赤図柄前段演出と、大別される(図21も参照)。
青図柄前段演出、緑図柄前段演出及び赤図柄前段演出は、夫々に、当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される期待度KTAを示唆している共に当該大当たり遊技が16Rのラウンド遊技から成る大当たり遊技である期待度KTBを示唆している。
但し、青図柄前段演出にて示唆される期待度KTAよりも、緑図柄前段演出又は赤図柄前段演出にて示唆される期待度KTAの方が高い。これは、例えば、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、前段演出として青図柄前段演出が行われる確率を前段演出として緑又は赤図柄前段演出が行われる確率よりも低くすること、及び/又は、判定対象TTが通A又は通Bの大当たりに当選している場合、前段演出として青図柄前段演出が行われる確率(ここでは100%)を前段演出として緑又は赤図柄前段演出が行われる確率(ここでは0%)よりも高くすることにより実現される。
また、青図柄前段演出又は緑図柄前段演出にて示唆される期待度KTBよりも、赤図柄前段演出にて示唆される期待度KTBの方が高い。これは、例えば、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、前段演出として青図柄前段演出又は緑図柄前段演出が行われる確率を前段演出として赤図柄前段演出が行われる確率よりも低くすること、及び/又は、判定対象TTが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合、前段演出として青図柄前段演出又は緑図柄前段演出が行われる確率(ここでは100%)を前段演出として赤図柄前段演出が行われる確率(ここでは0%)よりも高くすることにより実現される。
―――前段演出の有無について―――
前回の大当たり遊技からの変動回数HKが比較的小さい状況においては、第1確変モードで動作させてテンパイ煽り演出及びテンパイ成功/失敗演出を行いうるようにしておくことで、遊技者は、どの図柄でテンパイ煽り演出及びテンパイ成功/失敗演出が行われるのかを緊張感を持って楽しみながら見守ることができる。但し、前回の大当たり遊技からの変動回数HKが比較的大きくなると、それまでに、テンパイ煽り演出及びテンパイ成功/失敗演出が繰り返し実行されている可能性が高く、遊技者は、以後において、それらが更に繰り返し実行されることに対し煩わしさを感じるおそれがある。そこで、前回の大当たり遊技からの変動回数HKが基準回数HKREFを超えると、第2確変モードで動作させて、テンパイ煽り演出及びテンパイ成功/失敗演出を行わないようにする。これにより、遊技者にとって好ましいと感じられることが期待されるスピーディな遊技進行が実現可能となる。
―――再抽選演出の有無について―――
また、高確率電サポ遊技状態にて特図判定により大当たり遊技を行うと判定された場合、第1確変モードにおける大当たり示唆演出では、青、緑又は赤ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を仮停止表示させた後、第1〜第3装飾図柄の表示態様を青ゾロ目から緑又は赤ゾロ目へ或いは緑ゾロ目から赤ゾロ目へと変化させることのある再抽選演出を経て第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる。青ゾロ目よりも緑ゾロ目又は赤ゾロ目の方が大当たり遊技後の遊技状態に関して遊技者に有利であり、緑ゾロ目よりも赤ゾロ目の方が大当たり遊技のラウンド数に関して遊技者に有利であるから、遊技者は再抽選演出を、緊張感を持って楽しみながら見守ることができる。但し、“HK>HKREF”での高確率電サポ遊技状態にて特図判定により大当たり遊技を行うと判定された場合には、第2確変モードにおける大当たり示唆演出が実行され、その大当たり示唆演出では、青、緑又は赤ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を仮停止表示させた後、再抽選演出を実行することなく、仮停止表示されときと同じ表示態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる。第2確変モードでは、再抽選演出を行う時間がカットされる分、遊技者にとって好ましいと感じられることが期待されるスピーディな遊技進行が実現可能となる。
―――昇格演出について―――
第2確変モードでは、昇格演出が主体となって大当たりの種類の示唆が行われる。これについて詳説する。
まず、第1確変モードで用いられる当たり停止目決定テーブルATt_b(図17参照)と第2確変モードで用いられる当たり停止目決定テーブルATt_c(図26参照)との比較から分かるように、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、即ち特図判定により大当たり遊技を行うと判定され且つ当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される場合、第2確変モードでは第1確変モードよりも第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示され易く、且つ、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示された後に第1又は第2昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいてよりも第2確変モードにおいての方が高い。尚、図26に示す内容と異なるが、第2確変モードにおいて、大当たりが発生したとき、当該大当たりの種類に依存せず、常に、第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目の態様にて本停止表示させるようにしても良い。
判定対象TTが特A又は特Cの大当たりである場合に注目すると、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示された後に上述の第1昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいて10%である一方(図17参照)、第2確変モードにおいては、それよりも大きい90%である(図26参照)。判定対象TTが特B又は特Dの大当たりである場合に注目すると、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示された後に上述の第2昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいて6%である一方(図17参照)、第2確変モードにおいては、それよりも大きい80%である(図26参照)。このように、第2確変モードでは、変動演出の中でテンパイ煽り演出や再抽選演出を行わない代わりに、第1確変モードよりも第1及び第2昇格演出の実行確率を高め、変動演出後の第1及び第2昇格演出の有無を主として利用して、大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態とされるのか否かの示唆を行うようにしている。
また、テーブルATt_b(図17参照)とテーブルATt_c(図26参照)との比較から分かるように、特B又は特Dの大当たりに当選している場合、即ち特図判定により16R分の大当たり遊技を行うと判定され且つ当該大当たり遊技後に高確率電サポ遊技状態で遊技が制御される場合、第2確変モードでは第1確変モードよりも第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目又は緑ゾロ目の態様にて本停止表示され易く、且つ、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目又は緑ゾロ目の態様にて本停止表示された後に第2昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいてよりも第2確変モードにおいての方が高い。
判定対象TTが特B又は特Dの大当たりである場合において、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目又は緑ゾロ目の態様にて本停止表示された後に上述の第2昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいて18%である一方(図17参照)、第2確変モードにおいては、それよりも大きい90%である(図26参照)。このように、第2確変モードでは、変動演出の中でテンパイ煽り演出や再抽選演出を行わない代わりに、第1確変モードよりも第2昇格演出の実行確率を高め、変動演出後の第2昇格演出の有無を主として利用して、実行される大当たり遊技が7R分の大当たり遊技及び16R分の大当たり遊技のどちらであるのかの示唆を行うようにしている。
上述した遊技機100の構成及び動作等を、便宜上、基本実施例と称する。以下、複数の実施例の中で、上述の基本実施例に対する変形技術などを説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、基本実施例に記載の事項が後述の各実施例に適用され、各実施例において基本実施例と矛盾する事項については、各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、以下に述べる複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
[第1実施例]
遊技機100の第1実施例を説明する。
特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合(即ち大当たり遊技を行わないと判定された場合)、基本実施例に係る第1確変モードでは、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)を行う場合とリーチ演出を行わない場合とがある第1制御が実行され(図13参照)、基本実施例に係る第2確変モードでは、リーチ演出の実行を禁止する(即ちリーチ演出を行うことが無い)第2制御が実行される(図24参照)。しかしながら、第2確変モードで実行される第2制御にて、ハズレの場合にも第1制御よりも低確率ではあるがリーチ演出が実行されることが有り得ても良い。
即ち、特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合、第1実施例に係る第1確変モードでは、基本実施例と同様、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)を行う場合とリーチ演出を行わない場合とがある第1制御が実行されるが(図13参照)、第1実施例に係る第2確変モードでは、第1制御よりもリーチ演出の実行確率を低くする第2制御が実行される。第2確変モードにおいて、リーチ演出が実行されることがあったとしても、その実行確率を低くしておくことで、第1確変モードよりもスピーディな遊技進行を実現可能となる。
図28に、第1実施例にて第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cとして使用されるテーブルTHt_c’を示す。テーブルTHt_c’は、ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1’及び大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2’から成る。ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1’は、特図変動パターンTHp_c11〜THp_c13を含む。大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2’は、特図変動パターンTHp_c21〜THp_c23を含む。
特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110(図8参照)の終了時点から起算して、(HKREF+1)回目以降の特図判定においては(即ち第2確変モードにおいては)、テーブルTHt_c’を用いて特図変動パターン判定が行われる。
第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_c’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレ(即ち大当たりでないこと)を示すときにはテーブルTHt_c1’を用いて特図変動パターン判定が行われ、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すときにはテーブルTHt_c2’を用いて特図変動パターン判定が行われる。
より具体的には、テーブルTHt_c’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレを示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c13が、夫々、90%、8%、2%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c1’が形成されている。特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c13にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒、20秒である。
テーブルTHt_c’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23が、夫々、10%、89%、1%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c2’が形成されている。特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒、20秒である。
図28には、第1実施例において第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cとして使用されるテーブルHEt_c’も示されている。テーブルHEt_c’は、特図変動パターンTHp_c11〜THp_c13、THp_c21〜THp_c23に対して1対1に対応付けられた変動演出パターンHEp_c11〜HEp_c13、HEp_c21〜HEp_c23を含む。
故に、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_c11〜THp_c13、THp_c21〜THp_c23が選択されている場合において、その選択結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、夫々、変動演出パターンHEp_c11〜HEp_c13、HEp_c21〜HEp_c23を選択し、選択した変動演出パターンによる変動演出を実行する。つまり例えば、特図変動パターンTHp_c13の選択時には変動演出パターンHEp_c13による変動演出が実行され、特図変動パターンTHp_23の選択時には変動演出パターンHEp_c23による変動演出が実行される。
基本実施例と同様(図24参照)、変動演出パターンHEp_c11及びHEp_c12による変動演出は、基本ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c21及びHEp_c22による変動演出は、ビタ止まり演出である。但し、変動演出パターンHEp_c12による変動演出を、変動演出パターンHEp_b12(図13参照)におけるものと同様のテンパイ煽り付ハズレ演出にしても良い。変動演出パターンHEp_c13による変動演出は、変動演出パターンHEp_b13(図13参照)におけるものと同様の第1リーチ付ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c23による変動演出は、変動演出パターンHEp_b23(図13参照)におけるものと同様の第1リーチ付当たり演出である。
尚、図28のTHt_c’及びHEt_c’によれば、特図判定により判定対象TTが大当たりであると判定された場合においても、第2確変モードでは、第1確変モードよりもリーチ演出の実行確率が低くなる。
また、基本実施例及び第1実施例では、以下のような動作が実現されるとも言える。
特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合(即ち大当たり遊技を行わないと判定された場合)、第1確変モードでは、ノーマルリーチ演出を行う場合とSPリーチ演出を行う場合とノーマルリーチ演出もSPリーチ演出も行わない場合とがある第1制御が実行され(図13参照)、第2確変モードでは、SPリーチ演出の実行を禁止する(即ちSPリーチ演出を行うことが無い)第2制御が実行される(図24、図28参照)。ここで、SPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出よりも長い時間にわたって実行されるリーチ演出、又は、ノーマルリーチ演出に続いて行われるリーチ演出である(図15参照)。このため、特にハズレの場合にSPリーチ演出を実行することは、スピーディな遊技進行を妨げる一要因ともなりうるが、第2確変モードでは、SPリーチ演出が実行されることがないため、第1確変モードよりもスピーディな遊技進行を実現可能となる。
[第2実施例]
しかしながら、第2確変モードで実行される第2制御にて、ハズレの場合にも第1制御よりも低確率ではあるがSPリーチ演出が実行されることが有り得ても良い。これを実現する方法を、第2実施例として説明する。
即ち、特図判定により判定対象TTがハズレであると判定された場合、第2実施例に係る第1確変モードでは、ノーマルリーチ演出を行う場合とSPリーチ演出を行う場合とノーマルリーチ演出もSPリーチ演出も行わない場合とがある第1制御が実行されるが(図13参照)、第2実施例に係る第2確変モードでは、第1制御よりもSPリーチ演出の実行確率を低くする第2制御が実行される。第2確変モードにおいて、SPリーチ演出が実行されることがあったとしても、その実行確率を低くしておくことで、第1確変モードよりもスピーディな遊技進行を実現可能となる。
図29に、第2実施例にて第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cとして使用されるテーブルTHt_c’’を示す。テーブルTHt_c’’は、ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1’’及び大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2’’から成る。ハズレ用特図変動パターンテーブルTHt_c1’’は、特図変動パターンTHp_c11〜THp_c14を含む。大当たり用特図変動パターンテーブルTHt_c2’’は、特図変動パターンTHp_c21〜THp_c24を含む。
特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110(図8参照)の終了時点から起算して、(HKREF+1)回目以降の特図判定においては(即ち第2確変モードにおいては)、テーブルTHt_c’’を用いて特図変動パターン判定が行われる。
第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_c’’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレ(即ち大当たりでないこと)を示すときにはテーブルTHt_c1’’を用いて特図変動パターン判定が行われ、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すときにはテーブルTHt_c2’’を用いて特図変動パターン判定が行われる。
より具体的には、テーブルTHt_c’’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定の結果がハズレを示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c13、THp_c14が、夫々、90%、7%、2%、1%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c1’’が形成されている。特図変動パターンTHp_c11、THp_c12、THp_c13、THp_c14にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒、20秒、40秒である。
テーブルTHt_c’’を用いて特図変動パターン判定が行われる場合において、判定対象TTに対する特図当たり判定及び特図図柄判定の結果が大当たり(特A〜特D、通A又は通Bの大当たり)を示すとき、特図変動パターン乱数等を用い、特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23、THp_c24が、夫々、10%、88.5%、1%、0.5%の確率で選択されるように、テーブルTHt_c2’’が形成されている。特図変動パターンTHp_c21、THp_c22、THp_c23、THp_c24にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、1.5秒、5秒、20秒、40秒である。
図29には、第2実施例において第2確変モード用変動演出パターンテーブルHEt_cとして使用されるテーブルHEt_c’’も示されている。テーブルHEt_c’’は、特図変動パターンTHp_c11〜THp_c14、THp_c21〜THp_c24に対して1対1に対応付けられた変動演出パターンHEp_c11〜HEp_c14、HEp_c21〜HEp_c24を含む。
故に、判定対象TTに対して特図変動パターンTHp_c11〜THp_c14、THp_c21〜THp_c24が選択されている場合において、その選択結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、夫々、変動演出パターンHEp_c11〜HEp_c14、HEp_c21〜HEp_c24を選択し、選択した変動演出パターンによる変動演出を実行する。つまり例えば、特図変動パターンTHp_c14の選択時には変動演出パターンHEp_c14による変動演出が実行され、特図変動パターンTHp_24の選択時には変動演出パターンHEp_c24による変動演出が実行される。
基本実施例と同様(図24参照)、変動演出パターンHEp_c11及びHEp_c12による変動演出は、基本ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c21及びHEp_c22による変動演出は、ビタ止まり演出である。但し、変動演出パターンHEp_c12による変動演出を、変動演出パターンHEp_b12(図13参照)におけるものと同様のテンパイ煽り付ハズレ演出にしても良い。変動演出パターンHEp_c13による変動演出は、変動演出パターンHEp_b13(図13参照)におけるものと同様の第1リーチ付ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c23による変動演出は、変動演出パターンHEp_b23(図13参照)におけるものと同様の第1リーチ付当たり演出である。変動演出パターンHEp_c14による変動演出は、変動演出パターンHEp_b14(図13参照)におけるものと同様の第2リーチ付ハズレ演出であり、変動演出パターンHEp_c24による変動演出は、変動演出パターンHEp_b24(図13参照)におけるものと同様の第2リーチ付当たり演出である。
尚、図29のTHt_c’ ’及びHEt_c’ ’によれば、特図判定により判定対象TTが大当たりであると判定された場合においても、第2確変モードでは、第1確変モードよりもSPリーチ演出の実行確率が低くなる。
また、第2確変モードで図29のTHt_c’ ’を用いる場合において、判定対象TTがハズレであるときの特図変動パターンTHp_c14の選択確率を0%にしても良い。このようにすれば、第2確変モードにおいて、SPリーチ演出は、大当たりの当選時にしか実行されなくなるので、大当たり確定演出(大当たり遊技が実行されることを示唆する確定演出)として機能するようになる。
[第3実施例]
遊技機100の第3実施例を説明する。基本実施例では、第2確変モードにおいて、変動演出の中で再抽選演出が行われることは無いが、第2確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で再抽選演出が行われることがあっても良い。この際、第2確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で常に再抽選演出が行われるようにしても良いし、変動演出の中で再抽選演出が行われる場合と行われない場合とが混在するようにしても良い。
第2確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で常に再抽選演出が行うようにする場合、例えば、特図判定の結果に基づき図17の当たり停止目決定テーブルATt_bに従って第1及び第2ゾロ目態様を決定し、決定内容に基づいた再抽選演出を行うことができる。
[第4実施例]
遊技機100の第4実施例を説明する。基本実施例では、第1確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で常に再抽選演出が行われるが、そうでなくても構わない。即ち例えば、第1確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、変動演出の中で再抽選演出を一切行わないようにしても良いし、変動演出の中で再抽選演出が行われる場合と行われない場合とが混在するようにしても良い。
[第5実施例]
遊技機100の第5実施例を説明する。第2リーチ付ハズレ演出又は第2リーチ付当たり演出による変動演出では、ノーマルリーチ演出を経てからSPリーチ演出が実行されるが(図14及び図15参照)、第2リーチ付ハズレ演出又は第2リーチ付当たり演出による変動演出において、ノーマルリーチ演出を実行することなくSPリーチ演出が実行されるようにしても良い。
[第6実施例]
遊技機100の第6実施例を説明する。基本実施例では、第1確変モードにおいて、ビタ止まり演出(図25(b)参照)による変動演出が実行されることが無いが、第1確変モードにおいて、判定対象TTが大当たりであるとき、1未満の所定の確率(例えば1%)で、ビタ止まり演出による変動演出が行われることがあっても良い。この際、変動演出の中で、ビタ止まり演出をした後、再抽選演出を行うようにしても良い。
[第7実施例]
上述の内容による遊技機100は、所謂ループ機と称されるタイプの遊技機であるが、所謂Vループ機として遊技機100を構成するようにしても良い。Vループ機として遊技機100を構成する場合の実施例を第7実施例として説明する。
図30(a)〜(c)は、第7実施例に係る大入賞口111の内部構造を示す模式図である。図30(a)〜(c)の夫々において、上下方向は図1における上下方向に対応し、右左方向は図1における前後方向に対応する。即ち、図30(a)〜(c)は、遊技機100を左方から側面視した場合の、大入賞口111の内部構造を示す図であるといえる。大入賞口111の内部領域は、大入賞口111が開状態である場合に遊技球が進入可能な領域である。大入賞口111が開状態である場合と比べ、大入賞口111が閉状態である場合には、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は困難である。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入が可能となる。図30(a)〜(c)において、破線による円及び折れ線は、遊技球の流れを表している。
図30(a)において大入賞口111は閉状態であり、図30(b)及び(c)において大入賞口111は開状態である。大入賞口111の内部領域には、V領域141、非V領域142、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141又は非V領域142に導くための案内部材143、及び、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141に入球させるか否かを振り分けるための振分部材144が設けられている。遊技球がV領域141に入球することと、遊技球がV領域141を通過することは同義である。尚、図30(a)〜(c)では、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が前後方向(遊技者から見て前後方向)に移動してV領域141又は非V領域142に向かうことを想定しているが、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が左右方向に移動してV領域141又は非V領域142に向かうような構成を採用するようにしても良い。
振分部材144はV領域141の近傍に設けられ、V領域141は振分部材144が作動しているときにのみ開放される領域である。振分部材144は、遊技球をV領域141へ入球し難くさせる閉状態(図30(b)に示す状態)と、閉状態よりも遊技球をV領域141へ入球しやすくさせる開状態(図30(c)に示す状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球のV領域141への入球は不可能であり、振分部材144が開状態であるときにのみ、遊技球のV領域141への入球が可能になる。振分部材144が開状態となることを、振分部材144の開放又はV領域141の開放とも言う。
大入賞口111の内部領域に進入した遊技球がV領域141に入球しなかった場合、その遊技球は非V領域142に導かれる。従って、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球はV領域141に入球することなく非V領域142に導かれる。非V領域142は常時開放されている領域であり、非V領域142に導かれた遊技球は非V領域142に入球する。詳細は後述するがV領域141は確率変動機能作動スイッチとして機能し、V領域141に遊技球が入球した場合、その後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に制御される。
図31は、第7実施例に係る大当たりの種類を示す図である。第7実施例でも、基本実施例と同様(図6参照)、大当たりの種類として、特A、特B、通A、特C、特D及び通Bがある。特A、通A、特C及び通Bのラウンド数は7であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。尚、大当たりにおける“R”はラウンドを示す。
第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、45%、5%、50%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Bとなる割合は、夫々、30%、50%、20%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
各ラウンド遊技における大入賞口111の最大開放時間である規定最大開放時間として、所定のショート開放時間(例えば0.2秒)とショート開放時間よりも長い所定のロング開放時間(例えば30秒)とがある。通A及び通Bの夫々の大当たり遊技を構成する7つのラウンドの内、特定のラウンドにおける規定最大開放時間はショート開放時間であって、それ以外のラウンドにおける規定最大開放時間はロング開放時間である。特A及び特Cの夫々の大当たり遊技を構成する7つのラウンドの内、特定のラウンドを含む6つのラウンドにおける規定最大開放時間はロング開放時間であって、残りの1つのラウンドにおける規定最大開放時間はショート開放時間である。ショート開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技では、大入賞口111への遊技球の入球が実質的に困難であるため(入球があってもせいぜい1個)、特A、通A、特C及び通Bの夫々の大当たり遊技のラウンド数は実質的に“6”であると言える。特B及び特Dの夫々の大当たり遊技を構成する16のラウンド遊技の規定最大開放時間は、全てロング開放時間である。ロング開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技を多く含む大当たり遊技ほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多く、遊技者により有利である。
大当たり遊技中において、V領域141に遊技球が入球すること(換言すれば、遊技球がV領域141を通過すること)を、“V入賞”と称する。特A〜特Dの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が容易であるのに対し、通A及び通Bの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が困難である(即ち、前者の大当たり遊技と後者の大当たり遊技との比較において、前者の大当たり遊技の方が後者の大当たり遊技よりもV入賞が容易であり、後者の大当たり遊技の方が前者の大当たり遊技よりもV入賞が困難である)。
周知技術であるため詳細な説明は割愛するが、V入賞の容易/困難性の実現方法につき簡単に説明する。主制御部401は、任意の大当たり遊技において特定のラウンド(例えば第4ラウンド)においてのみ振分部材144を所定の振分部材開放パターンに従って開閉動作させ、それ以外のタイミングでは振分部材144を閉状態で維持する。特A〜特Dの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がロング開放時間とされ、且つ、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば容易にV入賞が発生するように振分部材開放パターンが設定されている。これに対し、通A及び通Bの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がショート開放時間とされているため、特定のラウンドにおいて遊技球が大入賞口111に入球し難く、入球したとしても、遊技球が案内部材143上を通過して振分部材144に到達する前に振分部材144が開状態から閉状態に切り替わるように(つまり入賞が発生しないように)、案内部材143の長さ等が定められている。
任意の種類の大当たり遊技中にV入賞があった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。大当たり遊技中にV入賞がなかった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。高確率付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特D、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は全て10000回である。故に、V入賞の発生を含む特A〜特D、通A及び通Bの各大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態から低確率遊技状態に移行せしめられる。但し、通A及び通Bの各大当たり遊技においてV入賞を発生させることは実質的に不可能となるように遊技機100が構成されている。
また、大当たり遊技中におけるV入賞の有無に関係なく、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。電サポ付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特Dの大当たりに対する電サポ付与回数は全て10000回である。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は共に20回である。故に、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が20回に達すると(換言すれば特図判定が20回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
故に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化をまとめると以下のようになる。
特A〜特Dの各大当たり遊技ではV入賞が容易であり、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば、通常、V入賞が発生する。
V入賞の発生を含む特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技中にV入賞が無かった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
通A及び通Bの各大当たり遊技では、V入賞は困難であって、実質的に不可能である。
V入賞の発生を含まない通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、通A又は通Bの大当たり遊技中にV入賞が発生した場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち20回に達すると)遊技機100の遊技状態を高確率非電サポ遊技状態に設定し、当該大当たり遊技の終了後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
これらの遊技状態の設定を実現すべく、特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「10000」が設定される。通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」及び「20」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
既に述べたように、遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。
遊技機100をVループ機として構成した場合において、青ゾロ目、緑ゾロ目、赤ゾロ目が示唆するものについて説明する。当選している大当たりの種類に応じ、変動演出において第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目、緑ゾロ目及び赤ゾロ目の何れの態様にて停止表示させるのかは、基本実施例又は他の実施例で述べた通りである。
故に、赤ゾロ目は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にのみ停止表示されるので、第1〜第3装飾図柄を赤ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特B又は特Dの大当たりに当選していること、従って、特B又は特DによるV入賞容易且つ16R分の大当たり遊技が行われることを示唆している。
同様に考えて、第1〜第3装飾図柄を緑ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していること、従って、特A〜特Dに何れかによるV入賞容易な大当たり遊技が行われることを示唆していると共に、特B又は特DによるV入賞容易且つ16R分の大当たり遊技が行われる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆している。
同様に考えて、第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、判定対象TTが特A〜特D並びに通A及び通Bの何れかの大当たりに当選していること、従って、特A〜特DによるV入賞容易な大当たり遊技及び通A又は通BによるV入賞困難な大当たり遊技の何れかが行われることを示唆していると共に、特B又は特DによるV入賞容易且つ16R分の大当たり遊技が行われる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆し、且つ、特A〜特DによるV入賞容易な大当たり遊技が行われる可能性が第1〜第3装飾図柄の赤又は緑ゾロ目の態様による停止表示よりも低いことを示唆している。
そして、遊技機100をループ機として構成した場合と同様、遊技機100をVループ機として構成した場合においても、青図柄前段演出、緑図柄前段演出及び赤図柄前段演出(図27(c)参照)は、夫々に、期待度KTA及びKABを示唆している。但し、V遊技機100をVループ機として構成した場合、期待度KTAは、実行されうる大当たり遊技が特A〜特DによるV入賞容易な大当たり遊技であることの期待度を指し、期待度KTBは、実行さうる大当たり遊技が特B又は特DによるV入賞容易且つ16R分の大当たり遊技であることの期待度を指す。
そして、遊技機100をループ機として構成した場合と同様、遊技機100をVループ機として構成した場合においても、青図柄前段演出にて示唆される期待度KTAよりも、緑図柄前段演出又は赤図柄前段演出にて示唆される期待度KTAの方が高いと良く、青図柄前段演出又は緑図柄前段演出にて示唆される期待度KTBよりも、赤図柄前段演出にて示唆される期待度KTBの方が高いと良い。
第1確変モードで用いられる当たり停止目決定テーブルATt_b(図17参照)と第2確変モードで用いられる当たり停止目決定テーブルATt_c(図26参照)との比較から分かるように、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、即ち特図判定によりV入賞容易な大当たり遊技を行うと判定されている場合、第2確変モードでは第1確変モードよりも第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示され易く、且つ、第1〜第3装飾図柄が青ゾロ目の態様にて本停止表示された後に第1又は第2昇格演出が実行される確率は、第1確変モードにおいてよりも第2確変モードにおいての方が高い。尚、図26に示す内容と異なるが、第2確変モードにおいて、大当たりが発生したとき、当該大当たりの種類に依存せず、常に、第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目の態様にて本停止表示させるようにしても良い。
Vループ機として形成された遊技機100において、第1昇格演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示していること、即ち、特図判定の結果に基づき実行される大当たり遊技がV入賞容易な大当たり遊技であることを示唆しており、第2昇格演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示していること、即ち、特図判定の結果に基づき実行される大当たり遊技がV入賞容易且つ16R分の大当たり遊技であることを示唆している。
尚、本発明は、ループ機及びVループ機に分類されないタイプの遊技機に適用されても良い。
[第8実施例]
遊技機100の第8実施例を説明する。大当たり遊技1110の後の高確率電サポ遊技状において、変動回数HKの増大に伴い対象演出モードを第1確変モードから第2確変モードに切り替える方法を上述したが、変動回数HKに応じた対象演出モードの切り替え方法は、これに限定されない。
例えば 大当たり遊技1110の後の高確率電サポ遊技状において、変動回数HKの増大に伴い、対象演出モードが第1確変モード及び第2確変モード間で交互に且つ繰り返し切り替わるようにしても良い。より具体的には例えば以下のようにしても良い。
図32を参照し、演出制御部403は、大当たり遊技1110の終了後、“HK≦HKREF[1]”であるとき、第1確変モードを対象演出モードに設定して第1確変モードにて変動演出を含む各種演出を行い、“HKREF[1]<HK≦HKREF[2]”であるとき、第2確変モードを対象演出モードに設定して第2確変モードにて変動演出を含む各種演出を行う。その後は、“HKREF[2×j]<HK≦HKREF[2×j+1]”の成立時には、第1確変モードを対象演出モードに設定して第1確変モードにて変動演出を含む各種演出を行い、“HKREF[2×j+1]<HK≦HKREF[2×(j+1)]”の成立時には、第2確変モードを対象演出モードに設定して第2確変モードにて変動演出を含む各種演出を行う(jは自然数)。HKREF[i]は所定の第i基準回数を表し、任意の整数iについて、“HKREF[i]<HKREF[i+1]”が成立する。
この際、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110の終了後、
“HK≦HKREF[1]”又は“HKREF[2×j]<HK≦HKREF[2×j+1]”の成立時には第1確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_bを用いて特図変動パターン判定が行われるように、且つ、
“HKREF[1]<HK≦HKREF[2]”又は“HKREF[2×j+1]<HK≦HKREF[2×(j+1)]”の成立時には第2確変モード用特図変動パターンテーブルTHt_cを用いて特図変動パターン判定が行われるように、
特A〜特Dの夫々に対してテーブルTHt_b及びテーブルTHt_cを対応付けておけばよい。
[第9実施例]
遊技機100の第9実施例を説明する。特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110の終了後、変動回数HKに応じて対象演出モードを第1及び第2確変モード間で切り替えるのか否か等を、遊技者の操作手段に対する入力操作内容に応じて定めるようにしても良い。ここにおける操作手段は、演出ボタン121及び十字キー122を含む。
例えば、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技1110の終了後、変動回数HKに応じて基本実施例の如く対象演出モードを第1及び第2確変モード間で切り替える第1カスタム制御と、変動回数HKによらず対象演出モードを第1確変モードで維持する第2カスタム制御と、変動回数HKによらず対象演出モードを第2確変モードで維持する第3カスタム制御と、変動回数HKに応じて第8実施例の如く対象演出モードを第1及び第2確変モード間で切り替える第4カスタム制御の何れを実行するのかを、操作手段への入力操作内容に応じて選択できるように遊技機100を構成しておいても良い。
図33を参照し、これについて更に説明を加える。当たり遊技(大当たり遊技又は小当たり遊技)の実行中でなく且つ保留情報数U1及びU2が共にゼロであって且つ特別図柄の変動が停止しているという条件を、仮遊技停止判定条件と称する。その条件が満たされるとき、遊技が停止されている可能性がある(遊技の停止が仮判定される)。
主制御部401は、仮遊技停止判定条件が成立すると、客待ちコマンドを演出制御部403に送信する。演出制御部403は、客待ちコマンドの非受信時においてOFFとなっている客待ち演出フラグを管理している。演出制御部403が実行可能な客待ち演出処理において、客待ちコマンドを受信すると、演出制御部403は、客待ちコマンドの受信時点からの経過時間の計測を開始し、該経過時間が所定時間(例えば2秒)に達した時点で客待ち演出フラグをONに切り替える。但し、その計測は、保留増加コマンド又は変動開始コマンドが受信されると(即ち仮遊技停止判定条件が非成立になった時点で)停止されて計測時間がゼロに初期化される。また、客待ち演出フラグがONであるときに保留増加コマンド又は変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、客待ち演出フラグをOFFに切り替える。
客待ち演出フラグがONのときにおいて演出ボタン121の押下が検出されると、演出制御部403は、所定のメニュー画像(メニュー画面)を画像表示部104に表示することができ、当該メニュー画像が表示されているときに所定操作が操作手段に入力されると、その入力操作内容に応じて、第1〜第4カスタム制御の何れかが選択される。演出制御部403は、ここで選択されたカスタム制御に従う演出を、大当たり遊技1110後の高確率電サポ遊技状態において実行する。尚、遊技機100の初期状態においては第1カスタム制御が選択されている。
また、客待ち演出フラグがOFFのときにおいても、特定の条件下においては、第1〜第4カスタム制御の選択操作が受け付けられても良い。例えば、大当たり遊技1100が実行されているとき、第1〜第4カスタム制御の何れかの選択を促す画像を画像表示部104に表示し、この際の操作手段への入力操作内容により選択されたカスタム制御に従う演出を、大当たり遊技1110後の高確率電サポ遊技状態において実行するようにしても良い。或いは例えば、低確率非電サポ遊技状態において特別図柄の変動表示が開始される度に一定時間(例えば5秒)だけ操作手段への操作を受け付け、このときに受けた操作の内容によって、以後、第1〜第4カスタム制御の何れを実行するのかを定めても良い。
尚、遊技機100において特A〜特Dと特図変動パターンテーブルとの対応関係は固定されているため、第1〜第4カスタム制御の設定は、特別変動パターンの選択方法に対し影響を与えない。第9実施例の方法を用いる場合には、第1〜第4カスタム制御に適した変動演出パターンテーブルを各々に用意しておいて、各カスタム制御に従う演出を行うようにすると良い(後述の第10実施例においても同様)。
[第10実施例]
遊技機100の第10実施例を説明する。第1〜第4カスタム制御の選択は、遊技機100の管理者(遊技機100が設置された遊技施設の店員等)のみが行えるものであっても良い。
例えば、演出制御部403が実装された演出制御基板(不図示)の裏面に、状態を複数段階に切り替え可能な特定設定器(不図示)を設けておき、特定設定器に対する設定内容に応じ、第1〜第4カスタム制御の何れかが選択及び採用されるようにしても良い。遊技機100が遊技者による遊技に供されるとき、演出制御部403は、ここで選択されたカスタム制御に従う演出を実行する。
演出制御基板に実装された音量設定器(不図示)に特定設定器の機能を兼務させても良い。音量設定器は、遊技機100の管理者が操作可能であって且つ遊技者が操作不可能な音量調整手段である。ここにおける音量とは、スピーカ115から出力される音の大きさを指す。尚、遊技者が操作可能な音量調整手段は遊技機100に別途設けられており、一般的に、十字キー122により実現される。
或いは例えば、遊技機100の管理者のみが行い得る操作手段への操作内容に応じて第1〜第4カスタム制御の何れかが選択されても良い。
図34(a)及び(b)を参照し、これについて説明する。遊技機100に設けられた電源スイッチ(不図示)を押すことで、遊技機100を電源オン状態と電源オフ状態との間で切り替えることができる。遊技機100の電源オン状態とは、遊技機100を駆動するための電力が遊技機100に供給されて遊技機100が動作する状態であり、遊技機100の電源オフ状態とは、当該電力が遊技機100に供給されずに、結果、遊技機100の動作が停止している状態を指す。主制御部401が実装された主制御基板に設けられたRAMクリアスイッチ(不図示)を押しながら電源スイッチを押して遊技機100を電源オフ状態から電源オン状態に切り替えたとき、遊技機100はRAMクリア準備状態となる(図34(a)参照)。RAMクリア準備状態において再度RAMクリアスイッチを押すことで遊技機100の遊技情報を初期化(RAMクリア)することができる。即ち、遊技機100を初期状態にすることができる。
RAMクリア準備状態において演出ボタン121が押下されたとき、演出制御部403は、図34(b)に示すような初期設定メニュー画像を画像表示部104に表示させ、遊技機100の管理者による、操作手段を用いた操作を受け付ける。当該初期設定メニュー画像が表示されているときに所定操作が操作手段に入力されると、その入力操作内容に応じて、第1〜第4カスタム制御の何れかが選択される。遊技機100が遊技者による遊技に供されるとき、演出制御部403は、ここで選択されたカスタム制御に従う演出を実行する。
[第11実施例]
遊技機100の第11実施例を説明する。既に述べた事項であるが、第2始動条件の成立による特図図柄判定は第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっており(即ちより多くの賞球を得やすくなっており)、且つ、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報の方が優先的に特図判定が行われる。このため、第2始動条件が成立し易い電サポ遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示がなるだけ行われない方が遊技者にとって有利である(遊技機100がVループ機として構成されている場合には尚更である)。
これを考慮し、電サポ遊技状態において、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報(以下、特1判定情報と称することがある)が判定対象TTとなるとき、第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報(以下、特2判定情報と称することがある)が判定対象TTとなるときと比べ、特別図柄の変動時間が長くなるように(即ち第1特別図柄の変動時間が第2特別図柄の変動時間よりも長くなるように)特図変動パターンテーブルTHtを構成しておいても良い(テーブルTHtを基本実施例等で示したものから変形しても良い)。
つまり例えば、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態での(換言すれば第1確変モード、第2確変モード又はリベンジモードでの)特図変動パターン判定において、第2特別図柄の変動時間として決定される時間の最小値(例えば2秒)よりも、第1特別図柄の変動時間として決定される時間の最小値(例えば20秒)の方が長くなるように、特図変動パターンテーブルTHtを構成しておくと良い(テーブルTHtを基本実施例等で示したものから変形すると良い)。これにより、電サポ遊技状態において第2判定情報が特図判定用情報記憶領域413aに記憶されておらずに第1特別図柄の変動表示が行われた場合、次に特図判定が行われるまで比較的長い時間がかかるので、その間に、第2始動口106への入賞を発生させて第2判定情報を記憶領域413aに記憶させやすくなる。
また、電サポ遊技状態において判定対象TTとしての第2判定情報がハズレである場合、記憶領域413aへの第2判定情報の記憶数が所定数(4以下の自然数であって例えば1又は2)未満であるならば、そうでないときと比べ、第2特別図柄の変動時間が長くなるように特図変動パターンテーブルTHtを構成しておいても良い(テーブルTHtを基本実施例等で示したものから変形しても良い)。
つまり例えば、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において(換言すれば第1確変モード、第2確変モード又はリベンジモードにおいて)、判定対象TTとしての第2判定情報がハズレであって且つ記憶領域413aへの第2判定情報の記憶数(即ち保留情報数U2)が所定数未満であるときの第2特別図柄の変動時間の最小値(例えば15秒)が、判定対象TTとしての第2判定情報がハズレであって且つ記憶領域413aへの第2判定情報の記憶数が所定数以上であるときの第2特別図柄の変動時間の最小値(例えば2秒)よりも長くなるように、特図変動パターンテーブルTHtを構成しておくと良い(テーブルTHtを基本実施例等で示したものから変形すると良い)。これにより、電サポ遊技状態において記憶領域413aへの第2判定情報の記憶数が少ないとき、次に特図判定が行われるまで比較的長い時間がかかるので、その間に、第2始動口106への入賞による第2判定情報の記憶数増大が図られ易くなる。
[第12実施例]
遊技機100の第12実施例を説明する。
対象演出モードが、通常モード、第1確変モード、第2確変モード及びリベンジモードの内の、任意の何れかから、それらの内の他の任意の何れかに切り替わる際、その切り替わりを示唆するモード切替演出を行うようにしても良い。
図35は、対象演出モードが第1確変モードから第2確変モードに切り替わるときのモード切替演出の例を示している。図35のモード切替演出は、対象演出モードが第1確変モードから第2確変モードに切り替わることを示唆する文字「疾風モード突入!!」の画像の表示を含んでおり、当該文字のスピーカ115からの音声出力等も含みうる。ここで、疾風モードとは遊技上における第2確変モードの呼び名であり、後述のドル$モード(図36(a)参照)は遊技上における第1確変モードの呼び名である。
例えば、図8の例でいえば、大当たり遊技1110の終了後、変動回数HKが基準回数HKREFであるときのハズレの変動演出において、第1〜第3装飾図柄を停止表示させる際に図35のモード切替演出を行えば良い。モード切替演出の実行時間を確保すべく、大当たり遊技1110の終了後、変動回数HKが基準回数HKREFであるときの特別図柄の変動時間が、変動回数HKが基準回数HKREF未満であるときの特別図柄の変動時間よりも所定時間(例えば3秒)だけ長くなるように、特図変動パターンテーブルTHtを構成しておくと良い(テーブルTHtを基本実施例等で示したものから変形すると良い)。
[第13実施例]
遊技機100の第13実施例を説明する。
画像表示部104では、所定の背景画像が表示され、装飾図柄を示す画像及び保留画像などが背景画像上に表示されることになるが、通常モード、第1確変モード、第2確変モード、リベンジモードにおいて表示される背景画像を互いに異ならせると良い。
図36(a)及び(b)に、夫々、第1確変モード、第2確変モードにおける画像表示部104の表示内容例を示す。第1確変モードでの背景画像である第1確変モード用背景画像と、第2確変モードでの背景画像である第2確変モード用背景画像とは互いに異なる。第2確変モードでは第1確変モードよりも特別図柄の変動時間(変動時間の期待値)が短いため、第2確変モード用背景画像は、第1確変モード用背景画像よりもスピード感が感じられるような画像(疾走中のバイクの運転者が見るような画像や、遊技上のキャラクタが疾走している画像など)にすると良い。また、第1、第2確変モード用背景画像に、夫々、現在の対象演出モードが第1確変モードであることを示唆する文字「ドル$モード」の画像、現在の対象演出モードが第2確変モードであることを示唆する文字「疾風モード」の画像を含めておくと良い。
また、第1〜第3装飾図柄(SZL、SZR及びSZCに相当)の表示サイズ及び表示位置を、第1及び第2確変モード間で異ならせても良い。
具体的には例えば、対象演出モードが第1確変モードであるときには、図36(a)に示す如く、第1〜第3装飾図柄を画像表示部104の略中央にて大サイズで表示させる(但し、変動演出の内、リーチ演出が行われる期間では第1〜第3装飾図柄を画像表示部104の隅にて大サイズよりも小さな小サイズで表示させても良い)。第1確変モードでは、テンパイ煽り演出などに遊技者の注意を惹きつけて、遊技者の重要な関心事である、どの図柄でテンパイが行われるのか等を特に遊技者に見てもらうためである。
一方、対象演出モードが第2確変モードであるときには、第1〜第3装飾図柄を画像表示部104の隅にて大サイズよりも小さな小サイズで表示させる(但し、変動演出において第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で停止表示させる際には第1〜第3装飾図柄を画像表示部104の略中央にて大サイズで表示させてもよい)。第2確変モードでは、テンパイ煽り演出などが行われないため、第1〜第3装飾図柄に注目させずに、画像表示部104の中央部で表示される他の演出の画像(疾走中のバイクの運転者が見るような画像や、遊技上のキャラクタが疾走している画像など)を遊技者に見てもらうためである。
[第14実施例]
遊技機100の第14実施例を説明する。第14実施例では、第1及び第2確変モードにて表示可能な保留画像などについて説明する。第1及び第2確変モードにおいて、第1始動条件の成立に基づく保留画像等を表示することも可能であるが、ここでは、第1始動条件の成立に基づく保留情報数U1はゼロであると仮定し、第2始動条件の成立に基づく保留情報数U2が0、1、2、3又は4であると考える。
図37に示す如く、画像表示部104の表示領域内の下側領域に、5つの位置HP〜HPが設定されている。任意の整数iについて、位置HPi+1は位置HPの左側に隣接している。演出制御部403は、位置HP〜HPに1つずつ保留画像を表示することができ、変動演出において位置HPに当該権利画像を表示することができる。
1つの保留画像は、或る1つの特図判定用情報(ここでは特2判定情報)が特図判定用情報記憶領域413aに記憶されていること、即ち、その特図判定用情報に対する特図判定(特別図柄処理における特図判定)の権利が保留されていることを示す画像である。保留されていた特図判定用情報に対して特図判定が行われることを“消化”と表現する。また、保留されている特図判定用情報又は保留画像を単に“保留”と称することもある。
或る注目した1つの特図判定用情報が判定対象TTとなって該注目した特図判定用情報に対して特図判定(特別図柄処理における特図判定)が行われた後においても、即ち該注目した特図判定用情報に対する特図判定の権利が消化された後においても、その権利に応じた画像を位置HPに表示することができ、その画像を当該権利画像と呼ぶ。注目した特図判定用情報に対する当該権利画像は、該注目した特図判定用情報に対する変動演出が行われているときに位置HPに表示され、変動演出の終了前に又は変動演出の終了時に位置HPから消去される(即ち非表示とされる)。
図38に、変動演出が行われているときに、位置HP〜HPの夫々に保留画像が表示されていると共に位置HPに当該権利画像が表示されている様子を示す。以下では、位置HP、HP、HP、HPに表示された保留画像を、夫々、保1画像、保2画像、保3画像、保4画像と呼ぶ。保1〜保4画像を第1〜第4保留画像と呼んでも良い。また、説明の便宜上、当該権利画像を保0画像とも呼び、保0画像〜保4画像の何れかを又は保0画像〜保4画像を総称して保X画像と呼ぶ。
画像表示部104において、保留画像は、より右側に表示されているものから順に消化される。より正確には、画像表示部104においてより右側に表示されている保留画像に対応する特図判定用情報から順に消化される。従って例えば、第1始動条件の4回の順次成立により第1〜第4特図判定用情報が第1、第2、第3、第4特図判定用情報の順番で取得され、これによって特図判定用情報記憶領域413aに第1〜第4特図判定用情報が記憶されたことを想定すると、第1、第2、第3、第4特図判定用情報に対応する保留画像として夫々保1画像、保2画像、保3画像、保4画像が表示されることになる。演出制御部403は、保留増加コマンドを受信したときに実行される保留増加処理において、位置HP〜HPの何れかに対して1つの保留画像を追加表示する。保留情報数U2が(i−1)からiに増加したことを示す保留増加コマンドが受信されたとき、保留増加処理において、位置HPに1つの保留画像が追加表示される(iは整数)。
図39を参照し、保X画像の態様として複数の態様があり、保X画像は複数の態様の何れかにて表示される。ここでは、その複数の態様が、互いに異なる第1〜第4態様から成ると考える。保X画像における態様の相違又は変化は、保X画像の色、形状、模様などの相違又は変化を含むが、ここでは、色の相違又は変化が態様の相違又は変化に相当すると考える。更に説明の具体化のため、第1、第2、第3、第4態様の保X画像は、夫々、白の保X画像(白を基調とした色を持つ円形画像)、青の保X画像(青を基調とした色を持つ円形画像)、緑の保X画像(緑を基調とした色を持つ円形画像)、赤の保X画像(赤を基調とした色を持つ円形画像)であるとする。尚、青、緑、赤の保留画像を総称して色保留画像とも称する。
白、青、緑及び赤の保X画像の内、保X画像に対応付けられた信頼度は、赤の保X画像において最も高く、緑の保X画像において2番目に高く、青の保X画像において3番目に高く、白の保X画像において最も低い。従って、青、緑及び赤の保X画像の表示は、保X画像に対応する特図判定用情報の大当たりの期待度が、白の保X画像の表示よりも高いことを示唆する演出と言える。この内、青、緑又は赤の保留画像の表示は、事前判定の結果に基づく先読み予告演出の一種であると言える。尚、信頼度と大当たりの期待度は同じものと指す
例えば、或る1つの事前判定対象について、当該事前判定対象に対する事前判定の結果が大当たりを示していて且つ当該事前判定対象に対し赤、緑の保留画像が適用される確率を夫々、v、vで表し、当該事前判定対象に対する事前判定の結果がハズレを示していて且つ当該事前判定対象に対し赤、緑の保留画像が適用される確率を夫々r、rで表したとき、赤の保留画像の信頼度(即ち赤の保留画像が示唆する大当たりの期待度)は“(100×v/(r+v))[%]”で表されると共に、緑の保留画像の信頼度(即ち緑の保留画像が示唆する大当たりの期待度)は“(100×v/(r+v))[%]”で表され、前者の信頼度が後者の信頼度よりも高くなるように、事前判定の結果に基づき、演出制御部403は保留画像の態様を決定する。1つの特図判定用情報に対して或る色の保留画像を表示した後に、その保留画像の色を信頼度が高まる方向に変化させることも可能であり、そのような変化も事前判定の結果に基づいて実行されて良い。赤及び緑の保留画像の関係について説明したが、他の色の保留画像についても同様であり、当該権利画像についても同様である。
尚、保X画像の態様として5種類以上の態様を設定し、赤の保X画像よりも高い信頼度が対応づけられた保X画像の態様(例えば金)を設けても良い。また、保留画像と当該権利画像との間で画像の詳細(例えば大きさ、形状)は異なっていても良い。
保留画像の色の決定及び変化の方法は、第1及び第2確変モード間で互いに同じであっても良いし、互いに異なっていても良い。それらを第1及び第2確変モード間で互いに異ならせる例について幾つか説明する。
例えば、第1及び第2確変モードの内、任意の何れか一方においてのみ色保留画像の表示を許可し、他方においては色保留画像の表示を制限する(事前判定の結果に依らず色保留画像を表示させない)ようにしても良い。
また例えば、第1及び第2確変モードの内、任意の何れか一方において色保留画像が表示される確率を他方よりも高くしても良い。この実現方法の例を説明する。尚、説明の具体化のため、今回受信した保留増加コマンドに基づき画像表示部104に追加表示されることになる保留画像を新規保留画像と称する。
演出制御部403は、保留増加コマンドを受信すると、演出用乱数を用いた抽選により1未満の正の所定の保留演出確率で保留演出を行うと判定する。保留演出を行うと判定した場合、白、青、緑及び赤の保留画像間における上記の信頼度の高低関係が満たされるよう、演出制御部403は、保留増加コマンドに含まれる事前判定の結果を示す情報に基づき新規保留画像の色を決定して、決定した色による新規保留画像を画像表示部104に追加表示させる。例えば、事前判定対象がハズレであるとき、新規保留画像の色を、90%、5%、3%、2%の確率で、夫々、白、青、緑、赤に決定し、且つ、事前判定対象が大当たりであるとき、新規保留画像の色を、10%、20%、30%、40%の確率で、夫々、白、青、緑、赤に決定する。一方、保留演出を行うと判定しなかった場合には、新規保留画像として白の保留画像を画像表示部104に追加表示させる。
ここで、第1確変モードで用いる保留演出確率を第2確変モードで用いる保留演出確率よりも高めても良く、この場合、第1確変モードにおいて色保留画像が表示される確率が第2確変モードでのそれよりも高くなる。これにより、大当たり遊技後からの変動回数が比較的少ない第1確変モードにおいては色保留画像の表示を用いた賑やかな演出を実現できる一方、大当たり遊技後からの変動回数が比較的大きく、結果、シンプルな演出が好まれやい状況となる第2確変モードでは、色保留画像が表示されにくいシンプルな演出が実現される。
逆に、第2確変モードで用いる保留演出確率を第1確変モードで用いる保留演出確率よりも高めても良く、この場合、第2確変モードにおいて色保留画像が表示される確率が第1確変モードでのそれよりも高くなる。これにより、第1確変モードでは、リーチ演出等を主に利用して大当たりの期待度が示唆される一方、変動時間が短くリーチ演出等の実行が難しい第2確変モードでは、保留画像の表示態様を主に利用して大当たりの期待度を示唆することが可能となる。
また、第1確変モードでは事前判定対象がハズレであっても、その事前判定対象に対して所定の色保留画像を表示することがあるようにしつつ、第2確変モードでは事前判定対象が大当たりであるときに限り、その事前判定対象に対して所定の色保留画像を表示することを許可するようにしても良い。この場合、第2確変モードにおける所定の色保留画像の表示は、その所定の色保留画像に対応する事前判定対象が大当たりであることを示唆する確定演出として機能する。ここにおける所定の色保留画像は、任意の色保留画像でも良いし、特定の色保留画像(例えば赤の色保留画像)でも良い。
逆に、第2確変モードでは事前判定対象がハズレであっても、その事前判定対象に対して所定の色保留画像を表示することがあるようにしつつ、第1確変モードでは事前判定対象が大当たりであるときに限り、その事前判定対象に対して所定の色保留画像を表示することを許可するようにしても良い。この場合、第1確変モードにおける所定の色保留画像の表示は、その所定の色保留画像に対応する事前判定対象が大当たりであることを示唆する確定演出として機能する。ここにおける所定の色保留画像は、任意の色保留画像でも良いし、特定の色保留画像(例えば赤の色保留画像)でも良い。
また、特図判定用情報記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されているとき、第1及び第2確変モードの内、任意の何れか一方においては保留画像を表示せず、他方においてのみ保留画像を表示するようにしても良い。保留画像を非表示とするとき、保留情報数U1及びU2を示す保留情報数画像を画像表示部104の所定領域に表示しておくと良い。保留情報数画像は、保留画像が表示されているときも表示可能であって良い。
[第15実施例]
遊技機100の第15実施例を説明する。
図40(a)及び(b)を参照し、任意の変動演出の中で演出制御部403が行うことができるボタン演出を説明する。演出制御部403は、ボタン演出において、変動演出の実行期間中に所定の時間長さを有する操作有効期間を設定する。操作有効期間とは、演出ボタン121の押下による操作が有効な期間を指す。操作有効期間中であって演出ボタン121が未だ押下されていないとき、演出制御部403は、遊技者に演出ボタン121に対する操作の入力を促すための画像を画像表示部104に表示する。
遊技者に演出ボタン121に対する操作の入力を促すための画像は、例えば、図40(b)に示す如く、演出ボタン121を模したボタン画像1310と、演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像1320を含む。そして、演出制御部403は、操作有効期間中において演出ボタン121が押下されたか否かを監視し、操作有効期間中に演出ボタン121が押下された場合(より詳細には演出ボタン121の押下が検出された場合)には、その押下に応答して所定の操作対応演出を行う。通常、操作対応演出は演出ボタン121が押下された直後に実行される。ボタン演出は、ボタン画像1310及び有効期間画像1320の表示によるボタン促し演出と、演出ボタン121の押下に応じた操作対応演出とを少なくとも含む。尚、ボタン演出において、操作有効期間内に演出ボタン121が押下されなかった場合、演出制御部403は、操作有効期間の満了後に操作対応演出を行って良い。
操作対応演出は、判定対象TTへの特図判定の結果に基づく演出であって良い。即ち例えば、操作対応演出は、判定対象TTの大当たりの期待度を示唆する予告演出であって良い。予告演出としては、カットイン画像の表示、可動役物の作動演出など様々な形態をとりうる。操作対応演出は、判定対象TTが大当たりに当選しているのか否かを最終的に告知(明示)する当落演出であっても良い。
尚、ボタン演出が行われている期間(ボタン促し演出が行われている期間及び操作対応演出が行われている期間を含む)においては、小サイズの第1〜第3装飾図柄(図40(b)のKZに相当)の変動表示が行われる。ボタン演出が行われている期間では、ボタン演出が主たる演出となるため、遊技者の注目がボタン演出に向きやすくなるように第1〜第3装飾図柄を小サイズとし、また遊技者に対してあまり目立たない位置(例えば画像表示部104の四隅の何れかに近い位置)にて変動表示させる。
上述のようなボタン演出の、第1及び第2確変モードでの利用方法を説明する。
例えば、第1確変モードではボタン演出が行われることがあるが、第2確変モードにおける特別図柄の変動時間が短いことに対応して、第2確変モードではボタン演出が行われることが無いようにしても良い。
或いは例えば、第1及び第2確変モードでもボタン演出が行われるようにしておく。そして、第1確変モードにおいては、ボタン演出での操作対応演出として予告演出及び当落演出の双方が実行され得る。一方、第2確変モードでは、ボタン演出での操作対応演出を当落演出のみとする。より具体的には、第2確変モードにおいて特図変動パターンTHp_c12又はTHp_c22(図24参照)が選択されたことを示す変動開始コマンドを受信すると、演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始と同時(実質的に同時を含む)にボタン演出を実行し、演出ボタン121の押下に応答して当落演出を行うようにしても良い(特図変動パターンTHp_c11、THp_c21の選択時にはボタン演出を非実行とする)。この当落演出において、特図変動パターンTHp_c12が選択されている場合には非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させ、特図変動パターンTHp_c22が選択されている場合にはゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させれば良い。
<<発明の考察>>
上述の実施形態にて具現化された発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機Wは、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出(例:リーチ演出)を実行可能であるともに、前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記特定演出を行う場合(例:リーチ付ハズレ演出に対応)と前記特定演出を行わない場合(例:基本ハズレ演出に対応)とがある第1制御、又は、前記特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数(例:HKREF)を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替えることを特徴とする。
これにより、前回の特別遊技の実行終了時点からの図柄の変動回数が所定回数を超えたときにおいては、特別遊技を行わないと判定された場合における特定演出の実行が控えられるため、スピーディな遊技進行が実現可能となる。
本発明の他の一側面に係る遊技機Wは、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出(例:リーチ演出)として、第1特定演出(例:ノーマルリーチ演出)、又は、前記第1特定演出よりも長い時間に亘って行われる若しくは前記第1特定演出に続いて行われる第2特定演出(例:SPリーチ演出)を実行可能であるとともに、前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記第1特定演出を行う場合(例:第1リーチ付ハズレ演出に対応)と前記第2特定演出を行う場合(例:第2リーチ付ハズレ演出に対応)と前記第1特定演出も前記第2特定演出も行わない場合(例:基本ハズレ演出に対応)とがある第1制御、又は、前記第2特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記第2特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数(例:HKREF)を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替えることを特徴とする。
これにより、前回の特別遊技の実行終了時点からの図柄の変動回数が所定回数を超えたときにおいては、特別遊技を行わないと判定された場合における第2特定演出の実行が控えられるため、スピーディな遊技進行が実現可能となる。
本発明の他の一側面に係る遊技機Wは、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の結果に基づき図柄を図柄表示手段にて変動表示させる変動時間を決定する変動時間決定手段と、前記図柄の変動表示を開始してから前記変動時間の経過後に前記特別遊技判定の結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、を備え、前記変動時間決定手段は、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、そうでないときと比べ、短い時間が前記変動時間として決定され易い条件にて前記変動時間を決定可能であることを特徴とする。
これにより、前回の特別遊技の実行終了時点からの図柄の変動回数が所定回数を超えたときにおいては、相対的に変動時間が短くなることが見込まれるため、スピーディな遊技進行が実現可能となる。
また、遊技機W、W又はWに設けられる演出実行手段は、前記有利遊技状態において、前記図柄の変動回数に応じ第1演出モード又は第2演出モードで動作可能であって、例えば、前記図柄の変動回数が所定回数以下のときには前記第1演出モードで動作し、前記図柄の変動回数が前記所定回数を超えると前記第2演出モードで動作可能であると良く、
前記第1演出モードでは、前記特別遊技を行うと判定された場合に実行される対象演出において、所定の第1演出(例:前段演出)を行った後、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第2演出(例:リーチ演出)を行ってから前記特別遊技が行われることを示唆する第3演出(例:ゾロ目の態様による装飾図柄の仮停止表示、本停止表示)を行う一方、前記第2演出モードでは、前記対象演出において前記第1演出及び前記第2演出を介することなく前記特別遊技が行われることを示唆する第4演出(例:ゾロ目の態様による装飾図柄の仮停止表示、本停止表示)を行うようにしても良い。
尚、遊技機100におけるリーチ演出は、“特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出”の一種であると解することができる。この場合、遊技機100では、リーチ演出の前にはテンパイ成功演出が行われるため、テンパイ成功演出も特定演出の一種であると解するようにしても良い。
遊技機W、W又はWにおける特別遊技判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段及び変動時間決定手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。
図柄表示制御手段によって表示制御される図柄は、遊技機100においては特別図柄であると考えても良いし、特別図柄に対応する装飾図柄であると考えても良い。故に、遊技機W、W又はWにおける図柄表示制御手段は、遊技機100においては例えば主制御部401又は演出制御部403により実現される。
遊技機W、W又はWにおける演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。
特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。この場合、特別遊技判定手段における特別遊技判定は、特図当たり判定を含み、更に特図図柄判定及び特図変動パターン判定を含みうる。
遊技状態に関し、有利/不利とは、上述の実施形態の言葉を使えば、例えば、大当たり抽選の当選確率の高/低(特別遊技を行うと判定される確率の高/低)、又は、電サポの付与の有/無に相当する。
尚、上述の各実施形態の説明においては、始動口105又は106へ遊技球が入球(入賞)することが第1始動条件又は第2始動条件の成立と捉えられていることがあるが、厳密には以下のように考えても良い。即ち、始動口105又は106へ遊技球が入球すること(詳細には当該入球が始動口SW414a又は414bにより検知されること)が所定の取得条件の成立に相当し、取得条件の成立によって特図判定用情報が取得される。その後、取得された特図判定用情報が特別図柄処理にて特図判定用情報記憶領域413aから判定対象TTとして読み出される状態に至ることが始動条件の成立に相当し、始動条件が成立したとき当該特図判定用情報に対し特図判定が行われる。
///変形等///
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
また、本発明を、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。
100 遊技機
105、106 始動口
111 大入賞口
401 主制御部(特別遊技判定手段、特別遊技実行手段、遊技状態制御手段、変動時間決定手段)
403 演出制御部(演出実行手段)

Claims (3)

  1. 遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、
    前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
    所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、
    前記演出実行手段は、
    前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出を実行可能であるともに、
    前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記特定演出を行う場合と前記特定演出を行わない場合とがある第1制御、又は、前記特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、
    前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定が行われると、図柄を図柄表示手段にて変動表示させ、前記特別遊技判定の結果を示す態様で停止表示させる図柄表示制御手段と、
    前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
    所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、
    前記演出実行手段は、
    前記有利遊技状態において、前記図柄の変動表示が行われているときに前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定演出として、第1特定演出、又は、前記第1特定演出よりも長い時間に亘って行われる若しくは前記第1特定演出に続いて行われる第2特定演出を実行可能であるとともに、
    前記有利遊技状態にて前記特別遊技を行わないと判定された場合において、前記第1特定演出を行う場合と前記第2特定演出を行う場合と前記第1特定演出も前記第2特定演出も行わない場合とがある第1制御、又は、前記第2特定演出の実行を禁止する若しくは前記第1制御よりも前記第2特定演出の実行確率を低くする第2制御を実行可能であり、
    前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、実行する制御を前記第1制御から前記第2制御に切り替える
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定の結果に基づき図柄を図柄表示手段にて変動表示させる変動時間を決定する変動時間決定手段と、
    前記図柄の変動表示を開始してから前記変動時間の経過後に前記特別遊技判定の結果を示す態様で前記図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、
    前記特別遊技判定にて前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技が行われた後、遊技者に有利な有利遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、を備え、
    前記変動時間決定手段は、前記有利遊技状態において、前回の特別遊技の実行終了時点からの前記図柄の変動回数が所定回数を超えたとき、そうでないときと比べ、短い時間が前記変動時間として決定され易い条件にて前記変動時間を決定可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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