JP2017106490A - Bearing structure of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関の軸受構造に関する。 The present invention relates to a bearing structure for an internal combustion engine.
従来、内燃機関の軸受構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。 Conventionally, the technology of a bearing structure for an internal combustion engine has been publicly known. For example, as described in Patent Document 1.
特許文献1には、シリンダブロックと、当該シリンダブロックの下部に設けられた軸受キャップと、シリンダブロックと軸受キャップとの内周面に配置された半割部材とを具備するすべり軸受が開示されている。特許文献1に記載のすべり軸受においては、シリンダブロックにワッシャ取付溝が形成され、当該ワッシャ取付溝にスラストワッシャが配置されている。 Patent Document 1 discloses a plain bearing including a cylinder block, a bearing cap provided at a lower portion of the cylinder block, and a half member disposed on an inner peripheral surface of the cylinder block and the bearing cap. Yes. In the slide bearing described in Patent Document 1, a washer mounting groove is formed in the cylinder block, and a thrust washer is disposed in the washer mounting groove.
しかしながら、特許文献1に記載のすべり軸受においては、ワッシャの摺動面への潤滑油の供給し易さという点で改善の余地があった。 However, the sliding bearing described in Patent Document 1 has room for improvement in terms of easy supply of lubricating oil to the sliding surface of the washer.
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、ワッシャの摺動面に潤滑油を供給し易くすることができる内燃機関の軸受構造を提供するものである。 The present invention has been made in view of the above situation, and a problem to be solved is to provide a bearing structure for an internal combustion engine that can easily supply lubricating oil to a sliding surface of a washer. is there.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
即ち、請求項1においては、クランク軸を径方向から支持する支持部を有する支持部材と、前記支持部材に配置されて、前記クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面を有するワッシャと、を具備し、前記支持部材は、前記支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて前記ワッシャを収容する第一凹部と、前記支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて、前記第一凹部の前記クランク軸の回転方向上流側又は下流側の端部の少なくとも一方に隣接する第二凹部と、を有するものである。 That is, in claim 1, a support member having a support portion that supports the crankshaft from the radial direction, a washer disposed on the support member and having a sliding surface that receives an axial force of the crankshaft, The support member is formed by denting a peripheral edge portion of the support portion in the axial direction, and a first concave portion for accommodating the washer, and a peripheral edge portion of the support portion is recessed in the axial direction. And a second recess that is adjacent to at least one of the upstream end and the downstream end of the first recess in the rotational direction of the crankshaft.
請求項2においては、前記支持部材は、前記クランク軸を径方向一側から支持する第一支持部を有する第一部材と、前記第一部材と対向するように配置されて、前記クランク軸を径方向他側から支持する第二支持部を有する第二部材と、を具備し、前記第一凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、少なくとも前記クランク軸の回転方向下流側の端部が前記第一部材の前記第二部材との対向面側に開放されるように形成されており、前記第二凹部は、前記第二部材の前記第二支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記クランク軸の回転方向上流側の端部が前記第二部材の前記第一部材との対向面側に開放されるように形成された上流側開放部を有するものである。
In
請求項3においては、前記第二凹部は、前記クランク軸の回転方向下流側の端部が前記第二部材の前記第一部材との対向面側に開放されるように形成された下流側開放部をさらに有するものである。 According to a third aspect of the present invention, the second recess has a downstream opening formed such that an end of the crankshaft on the downstream side in the rotation direction is opened to the surface of the second member facing the first member. It further has a part.
請求項4においては、前記第二凹部は、前記第二部材の前記第二支持部の周縁部を前記軸線方向に全周に亘って凹ませることにより、前記上流側開放部と前記下流側開放部とが繋がるように形成されているものである。 In Claim 4, said 2nd recessed part is said upstream open part and said downstream open | release by denting the peripheral part of said 2nd support part of said 2nd member over the perimeter in the said axial direction. It is formed so that a part may connect.
請求項5においては、前記第二凹部は、前記クランク軸の回転方向下流側に向かうにつれて径方向の幅が広くなるように形成されているものである。 According to a fifth aspect of the present invention, the second recess is formed so that the radial width becomes wider toward the downstream side in the rotation direction of the crankshaft.
請求項6においては、前記第二凹部の前記上流側開放部は、深さが前記第一凹部の深さと同じ又はそれ以上となるように形成されているものである。 According to a sixth aspect of the present invention, the upstream open portion of the second recess is formed so that the depth is equal to or greater than the depth of the first recess.
請求項7においては、前記支持部材は、前記クランク軸を径方向一側から支持する第一支持部を有する第一部材と、前記第一部材と対向するように配置されて、前記クランク軸を径方向他側から支持する第二支持部を有する第二部材と、を具備し、前記第一凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されており、前記第二凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記第一凹部の前記クランク軸の回転方向上流側の端部に隣接するように形成されているものである。
In
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1においては、ワッシャの摺動面に潤滑油を供給し易くすることができる。 According to the first aspect, the lubricating oil can be easily supplied to the sliding surface of the washer.
請求項2においては、ワッシャの摺動面に潤滑油を供給し易くすることができる。 According to the second aspect, it is possible to easily supply the lubricating oil to the sliding surface of the washer.
請求項3においては、ワッシャのクランク軸の回転方向上流側の摺動面に潤滑油を案内し易くすることができる。 According to the third aspect, the lubricating oil can be easily guided to the sliding surface on the upstream side in the rotation direction of the crankshaft of the washer.
請求項4においては、上流側開放部に供給された潤滑油を下流側開放部に案内し易くすることができる。 According to the fourth aspect of the present invention, it is possible to easily guide the lubricating oil supplied to the upstream opening portion to the downstream opening portion.
請求項5においては、上流側開放部に供給された潤滑油をワッシャのクランク軸の回転方向上流側の摺動面に案内し易くすることができる。 According to the fifth aspect of the present invention, the lubricating oil supplied to the upstream opening portion can be easily guided to the sliding surface on the upstream side in the rotation direction of the crankshaft of the washer.
請求項6においては、第一部材と第二部材との対向面において潤滑油が衝突するのを防止することができる。 In Claim 6, it can prevent that lubricating oil collides in the opposing surface of a 1st member and a 2nd member.
請求項7においては、ワッシャのクランク軸の回転方向上流側の摺動面に潤滑油を案内し易くすることができる。 According to the seventh aspect, the lubricating oil can be easily guided to the sliding surface on the upstream side in the rotation direction of the crankshaft of the washer.
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。 In the following, the directions indicated by arrow U, arrow D, arrow F, arrow B, arrow L and arrow R in the figure are defined as upward, downward, forward, backward, leftward and rightward, respectively. To explain.
まず、図1から図5を用いて、本発明の一実施形態に係る軸受装置1の構成の概要について説明する。 First, the outline | summary of a structure of the bearing apparatus 1 which concerns on one Embodiment of this invention is demonstrated using FIGS.
本発明の一実施形態に係る軸受装置1は、エンジン(内燃機関)に設けられる。軸受装置1は、主としてクランク軸2及び軸受構造3を具備する。
A bearing device 1 according to an embodiment of the present invention is provided in an engine (internal combustion engine). The bearing device 1 mainly includes a
クランク軸2は、正面視において時計回りに回転するように、前記エンジンのコンロッド(不図示)に連結される。クランク軸2は、主としてクランクジャーナル2a、クランクアーム2b及びスラストカラー2cを具備する。
The
クランクジャーナル2aは、クランク軸2の回転軸を構成する部分である。クランクジャーナル2aは、円柱状に形成される。クランクジャーナル2aは、軸線方向を前後方向へ向けて配置される。
The
クランクアーム2bは、クランクジャーナル2aとクランクピン(不図示)とを連結する部分である。クランクアーム2bは、上下方向に延びる板状に形成される。クランクアーム2bは、板面を前後方向へ向けた状態で、クランクジャーナル2aの前端及び後端にそれぞれ配置される。なお、図1においては、前側のクランクアーム2bの図示を省略している。
The
スラストカラー2cは、円環板状に形成される部分である。スラストカラー2cは、クランクジャーナル2aの外周面側に当該クランクジャーナル2aと一体的に形成される。スラストカラー2cは、クランクジャーナル2aの前端及び後端にそれぞれ配置される。
The
軸受構造3は、クランク軸2を支持するものである。軸受構造3は、軸受部10、軸受キャップ20、主軸受30及びワッシャ40を具備する。
The bearing
図1から図3に示す軸受部10は、シリンダブロック(不図示)の下部に形成されて、後述するクランク軸2を上方から支持する部分である。軸受部10には、軸受孔11、受座12及び内部油路13が形成される。
The bearing
軸受孔11は、クランク軸2を上方から支持するものである。また、軸受孔11は、後述する主軸受30を収容する部分である。軸受孔11は、軸受部10を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔11は、正面視において下方が開放された半円状に形成される。
The bearing
受座12は、軸受孔11の径方向外側に形成される凹状部である。受座12は、軸受部10の前側と後側にそれぞれ形成される。前側の受座12は、軸受部10の前面から後方へ凹むように形成される。後側の受座12は、軸受部10の後面から前方へ凹むように形成される。受座12は、正面視(背面視)において、軸受孔11の周縁部に隣接する半円環状に形成される。受座12は、その軸線が軸受孔11の軸線と一致するように形成される。受座12は、その両端部が軸受部10の下面(後述する軸受キャップ20との対向面)側に開放されるように形成される。
The
図2に示す内部油路13は、前記エンジンのオイルポンプ(不図示)から潤滑油をクランク軸2側へ供給するためのものである。内部油路13は、軸受部10の内部を上下方向に延びるように形成される。内部油路13の下端は、軸受孔11に開口される。
The
図1、図2及び図4に示す軸受キャップ20は、軸受部10の下方に配置される部分である。軸受キャップ20は、ブロック状に形成される。軸受キャップ20は、軸受部10と対向するように配置される。具体的には、軸受キャップ20は、その上面が軸受部10の底面に対向及び当接するように配置される。軸受キャップ20の構成の詳細については、後述する。
The bearing
図1及び図2に示す主軸受30は、クランク軸2を回転可能に支持するものである。主軸受30は、半円筒状に形成される。主軸受30は、クランク軸2のクランクジャーナル2aの上下にそれぞれ配置される。上側の主軸受30は、開放側を下方に向けて軸受孔11に配置される。下側の主軸受30は、開放側を上方に向けて後述する軸受孔21に配置される。これにより、上側の主軸受30及び下側の主軸受30は、クランクジャーナル2aを上下方向からそれぞれ支持するように配置される。上側の主軸受30には、潤滑油路31及び貫通孔32が形成される。そして、上側の主軸受30及び下側の主軸受30には、面取り部33が形成される。
The
潤滑油路31は、上側の主軸受30の内周面に形成される溝である。潤滑油路31は、上側の主軸受30の周方向に沿って延びるように形成される。
The lubricating
貫通孔32は、潤滑油路31から上側の主軸受30の外周面に貫通する孔である。貫通孔32は、上側の主軸受30の平面視略中央部に形成される。貫通孔32は、上下方向に延びて、軸受部10に形成される内部油路13と連通する。
The through
面取り部33は、上側の主軸受30及び下側の主軸受30の互いの当接面の内側において切り欠かれた部分である(図6参照)。面取り部33は、前記当接面と主軸受30の内周面とを接続するような斜面として形成される。こうして、面取り部33は、クランクジャーナル2aと上側の主軸受30及び下側の主軸受30との間に、正面視において頂点を外方へ向けた略二等辺三角形状となる空間を形成する。前記空間は、クランクジャーナル2aの左右両側に形成される。前記空間の内部は、クランク軸2の軸方向に沿って潤滑油が流通可能となる。
The chamfered
図1、図2及び図5に示すワッシャ40は、クランク軸2の軸線方向の力を受けるものである。ワッシャ40は、半円環板状に形成される。ワッシャ40は、一方側の板面がクランク軸2のスラストカラー2cと対向するように、前側の受座12及び後側の受座12にそれぞれ嵌合される。ワッシャ40は、開放側を下方に向けて配置される。ワッシャ40は、その軸線がクランク軸2の軸線と一致するように配置される。ワッシャ40は、その厚みが受座12の深さよりも大きくなるように形成される。ワッシャ40は、摺動面41、周方向端面42、スラストリリーフ43、上流側油溝44及び下流側油溝45を具備する。なお、以下においては、特に断りがない限り、軸受部10の前側に配置されるワッシャ40について説明する。
The
摺動面41は、ワッシャ40の前側の板面であって、スラストカラー2cと対向する面である。摺動面41は、ワッシャ40の厚みが受座12の深さよりも大きいため、軸受部10の前面よりも前方に位置する。これにより、摺動面41は、クランク軸2の回転の際にスラストカラー2cと摺動するように形成される。また、摺動面41は、クランク軸2の軸線方向の力を受けるように形成される。
The sliding
周方向端面42は、ワッシャ40の周方向における端面である。周方向端面42は、ワッシャ40の左右両側の周方向端部それぞれに形成される。周方向端面42は、水平方向に対して平行となるように形成される。
The
スラストリリーフ43は、正面視において周方向端面42と隣接する部分に形成される面取り部である。スラストリリーフ43は、摺動面41側に形成される。スラストリリーフ43は、ワッシャ40の周方向において周方向端面42側に向かうに従い薄肉となるように形成される。
The
上流側油溝44は、潤滑油を適宜案内するものである。上流側油溝44は、摺動面41が凹むことにより形成される。上流側油溝44は、その一端(下端)がワッシャ40の内周面側に開放されるように形成される。上流側油溝44は、その他端(上端)がワッシャ40の外周面側に開放されるように形成される。上流側油溝44は、ワッシャ40の内周面から外周面まで上下方向に延びるように形成される。上流側油溝44は、摺動面41のうちクランク軸2の回転方向上流側(以下、単に上流側という)の領域(正面視においてワッシャ40の中心よりも左側の領域)に形成される。
The
下流側油溝45は、潤滑油を適宜案内するものである。下流側油溝45は、摺動面41が凹むことにより形成される。下流側油溝45は、その一端(下端)がワッシャ40の内周面側に開放されるように形成される。下流側油溝45は、その他端(上端)がワッシャ40の外周面側に開放されるように形成される。下流側油溝45は、ワッシャ40の内周面から外周面まで上下方向に延びるように形成される。下流側油溝45は、摺動面41のうちクランク軸2の回転方向下流側(以下、単に下流側という)の領域(正面視においてワッシャ40の中心よりも右側の領域)に形成される。
The
次に、図1及び図4を用いて、本発明の一実施形態に係る軸受キャップ20の構成について説明する。
Next, the structure of the
軸受キャップ20は、前述の如く、軸受部10の下方に配置される部分である。軸受キャップ20には、軸受孔21及びガイド部22が形成される。
The bearing
軸受孔21は、クランク軸2を下方から支持するものである。また、軸受孔21は、主軸受30を収容する部分である。軸受孔21は、軸受キャップ20の上部を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔21は、正面視において上方が開放された半円状に形成される。
The bearing
ガイド部22は、潤滑油を適宜案内するものである。ガイド部22は、軸受キャップ20の前側と後側にそれぞれ形成される。前側のガイド部22は、軸受キャップ20の前面から後方へ凹むように形成される。後側のガイド部22は、軸受キャップ20の後面から前方へ凹むように形成される。ガイド部22は、軸受キャップ20の周縁部を全周に亘って凹ませることにより、正面視(背面視)において軸受孔21の周縁部に隣接する略半円環状に形成される。ガイド部22は、下流側に向かうにつれて径方向の幅W(正面視における軸受孔21の円周面とガイド部22の円周面との間の距離)が広くなるように形成される。ガイド部22は、全体において深さ(軸線方向の距離)D2が一定となるように形成される。ガイド部22の深さD2は、受座12の深さD1(図3参照)と同じとなるように形成される。ガイド部22は、その両端部に上流側開放部22a及び下流側開放部22bを具備し、当該両端部が軸受キャップ20の上面(後述する軸受部10との対向面)側に開放されるように形成される。
The
上流側開放部22aは、ガイド部22の上流側(右側)の端部である。上流側開放部22aは、軸受キャップ20の上面(軸受部10との対向面)側に開放されるように形成される。これにより、上流側開放部22aは、受座12の下流側端部に隣接するように形成される。前述の如く、ガイド部22の深さD2と受座12の深さD1とは同じであるため、上流側開放部22aの深さ(D2)は、受座12の下流側端部(上流側開放部22aと対向する部分)の深さ(D1)と同じとなるように形成される。上流側開放部22aは、その右端部がワッシャ40の下流側(右側)の周方向端面42と左右方向において重複する位置となる(当該周方向端面42の左端部と同じ位置、又は当該周方向端面42の左端部よりも右方に位置する)ように形成される(図6参照)。
The
下流側開放部22bは、ガイド部22の下流側(左側)の端部である。下流側開放部22bは、軸受キャップ20の上面(軸受部10との対向面)側に開放されるように形成される。これにより、下流側開放部22bは、受座12の上流側端部に隣接するように形成される。下流側開放部22bは、ワッシャ40の左側の周方向端面42及びスラストリリーフ43と対向するように形成される。下流側開放部22bは、上流側開放部22aよりも左右方向の幅(すなわち径方向の幅W)が大きくなるように形成される。下流側開放部22bは、その左端部がワッシャ40の上流側(左側)の周方向端面42と左右方向において重複する位置となる(当該周方向端面42の右端部よりも左方に位置する)ように形成される(図6参照)。
The downstream
このように構成される軸受装置1においては、主軸受30の前端部と、ワッシャ40の内周面と、クランクジャーナル2aと、前側のスラストカラー2cとに囲まれた領域に、内周隙間Gが形成される(図2及び図5参照)。また、主軸受30の後端部と、ワッシャ40の内周面と、クランクジャーナル2aと、後側のスラストカラー2cとに囲まれた領域にも、内周隙間Gが形成される。
In the bearing device 1 configured as described above, an inner peripheral gap G is formed in a region surrounded by the front end portion of the
次に、図2及び図6を用いて、潤滑油が流れる流路について説明する。なお、以下においては、特に断りがない限り、軸受部10の前側に配置されるワッシャ40における潤滑油の流路について説明する。
Next, the flow path through which the lubricating oil flows will be described with reference to FIGS. 2 and 6. In the following description, the flow path of the lubricating oil in the
前記エンジンのオイルポンプ(不図示)から吐出された潤滑油は、軸受部10の内部油路13を流通する。次いで、潤滑油は、主軸受30の貫通孔32を流通し、潤滑油路31に供給される。潤滑油路31に供給された潤滑油の一部は、当該潤滑油路31に沿って(主軸受30の周方向に沿って)流通すると共に、主軸受30の内周面(当該内周面とクランクジャーナル2aの外周面との間)に供給される。また、潤滑油路31に供給された潤滑油の他の一部は、図示せぬクランク軸2の内部油路を流通してクランクピン(不図示)に供給される。また、潤滑油路31に供給された潤滑油の他の一部は、上側と下側の主軸受30の当接面同士の隙間(特に、面取り部33により形成された前記空間)を前後方向へ流通して、内周隙間Gに流出する。
Lubricating oil discharged from an oil pump (not shown) of the engine flows through the
左側の面取り部33により形成された空間から内周隙間Gに流出した潤滑油は、クランク軸2の回転に伴って、内周隙間Gをクランク軸2の回転方向(正面視における時計回り方向)に沿って流通する。内周隙間Gを流通する潤滑油の一部は、上流側油溝44に進入し、当該上流側油溝44を介して、上流側油溝44の下流側に隣接する摺動面41に供給される。当該潤滑油は、当該摺動面41をクランク軸2の回転方向に沿って流通する。また、上流側油溝44に進入した潤滑油の一部は、当該上流側油溝44に沿ってワッシャ40の径方向外側へ流通した後、クランク軸2の回転に伴ってワッシャ40の外周面に沿って流通する。
The lubricating oil that has flowed into the inner circumferential gap G from the space formed by the left chamfered
上流側油溝44の下流側に隣接する摺動面41を流通する潤滑油は、クランク軸2の回転方向に沿って流通し、その大部分は当該下流側油溝45を通過して、そのまま下流側油溝45の下流側に隣接する摺動面41に供給される。また、ワッシャ40の外周面に沿って流通する潤滑油は、下流側油溝45に進入し、当該下流側油溝45を介して、下流側油溝45の下流側に隣接する摺動面41に供給される。当該潤滑油は、クランク軸2の回転方向に沿って流通し、軸受キャップ20側に進入する。
The lubricating oil flowing through the sliding
また、上流側油溝44に進入せず内周隙間Gを流通する潤滑油は、内周隙間Gをクランク軸2の回転方向に沿って流通し、軸受部10と軸受キャップ20との右側の合わせ目(当接面)部分に到達する。
Also, the lubricating oil that does not enter the
内周隙間Gを流通して当該右側の合わせ目部分に到達した潤滑油のうち、クランク軸2に近い内周側(上側の主軸受30の前面)を流通してきた潤滑油は、クランク軸2の回転に引き摺られて、そのまま下側の主軸受30の前面を流通することで、軸受キャップ20側に進入する。
Of the lubricating oil that has circulated through the inner circumferential gap G and reached the right joint, the lubricating oil that has circulated on the inner circumferential side close to the crankshaft 2 (the front surface of the upper main bearing 30) The
一方、内周隙間Gを流通して当該右側の合わせ目部分に到達した潤滑油のうち、ワッシャ40に近い外周側(受座12のうち上側の主軸受30の外周面とワッシャ40の内周面との間の部分)を流通してきた潤滑油は、上流側開放部22aを介してガイド部22を流通することで、軸受キャップ20側に進入する。このように、ガイド部22が形成されていることによって、軸受キャップ20の上面(軸受部10との対向面)が潤滑油の流路に突出していないので、潤滑油は、軸受キャップ20の上面(当接面)に衝突することなく、下流側へ流通することができる。
On the other hand, of the lubricating oil that has circulated through the inner peripheral gap G and reached the right joint portion, the outer peripheral side close to the washer 40 (the outer peripheral surface of the upper
軸受キャップ20側に進入した潤滑油は、クランク軸2の回転に引き摺られて、クランク軸2の下方を流通する。また、右側の面取り部33により形成された空間から内周隙間Gに流出した潤滑油もまた、同様にクランク軸2の回転に引き摺られて、クランク軸2の下方を流通する。クランク軸2の下方を流通する潤滑油の一部は、そのまま下側の主軸受30の前面を流通し、軸受部10と軸受キャップ20との左側の合わせ目部分に到達する。また、クランク軸2の下方を流通する潤滑油の他の一部は、ガイド部22を流通し、下流側開放部22bに到達する。また、下側の主軸受30の前面を流通する潤滑油の一部も、遠心力や重力によって径方向外側へ振られることでガイド部22に進入し、その後下流側開放部22bに到達する。
The lubricating oil that has entered the
下流側開放部22bに到達した潤滑油は、ワッシャ40の上流側(左側)のスラストリリーフ43を介して摺動面41に供給される。
The lubricating oil that has reached the
このように、本実施形態においては、受座12の上流側端部及び下流側端部に隣接するガイド部22が形成されているので、ワッシャ40の摺動面41へとスムーズに潤滑油を流通させることができる。また、軸受キャップ20の上面(軸受部10との対向面)が潤滑油の流路に突出していないため、軸受部10と軸受キャップ20との(右側の)合わせ目において、潤滑油が軸受キャップ20の上面に衝突するのを防ぐことができる。よって、衝突によって潤滑油の流れが乱れるのを防ぐことができるため、ワッシャ40の摺動面41の外側に排出されてしまう潤滑油の量を減らすことができる。
Thus, in this embodiment, since the
また、下流側開放部22bがワッシャ40の左側の周方向端面42及びスラストリリーフ43と対向するように形成されているので、当該スラストリリーフ43を介してクランク軸2の下方(下側の主軸受30の前面)を流通する潤滑油を、ワッシャ40の摺動面41に案内することができる。したがって、潤滑油をワッシャ40の摺動面41に供給し易くすることができる。また、ガイド部22において上流側開放部22a及び下流側開放部22bとが繋がって形成されているので、上流側開放部22aに進入した潤滑油を当該ガイド部22に沿って下流側開放部22bに案内することができる。
Further, since the downstream
また、ガイド部22は、下流側に向かうにつれて径方向の幅Wが広くなるように形成されているので、ガイド部22に沿って下流側へ流通してきた潤滑油を径方向外側へ案内することができ、ひいてはワッシャ40側へ案内し易くすることができる。
Further, since the
また、上流側開放部22aの深さD2は、受座12の下流側端部の深さD1と同じとなるように形成されているので、潤滑油が受座12の下流側端部から上流側開放部22aへと進入する際に、軸受キャップ20の上面に衝突するのを防止することができる。
Further, since the depth D2 of the
したがって、ワッシャ40の摺動面41に潤滑油を供給し易くすることができ、摺動面41に供給される潤滑油の量を増やすことができる。したがって、摺動面41に油膜が形成され易くなるため摩擦係数を下げることができ、ワッシャ40の焼き付きや摩耗量の増加を防止することができる。
Therefore, the lubricating oil can be easily supplied to the sliding
以上の如く、本実施形態に係る軸受構造3は、クランク軸2を径方向から支持する軸受孔11及び軸受孔21(支持部)を有する軸受部10及び軸受キャップ20(支持部材)と、前記軸受部10に配置されて、前記クランク軸2の軸線方向の力を受ける摺動面41を有するワッシャ40と、を具備し、前記軸受部10は、前記軸受孔11の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて前記ワッシャ40を収容する受座12(第一凹部)を有し、前記軸受キャップ20は、前記軸受孔21の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて、前記受座12の前記クランク軸2の回転方向上流側及び下流側の端部に隣接するガイド部22(第二凹部)を有するものである。
このように構成されることにより、ワッシャ40の摺動面41に潤滑油を供給し易くすることができる。
As described above, the bearing
With this configuration, it is possible to easily supply the lubricating oil to the sliding
また、前記支持部材は、前記クランク軸2を上方(径方向一側)から支持する軸受孔11(第一支持部)を有する軸受部10(第一部材)と、前記軸受部10と対向するように配置されて、前記クランク軸2を下方(径方向他側)から支持する軸受孔21(第二支持部)を有する軸受キャップ20(第二部材)と、を具備し、前記受座12は、前記軸受部10の前記軸受孔11の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、少なくとも前記クランク軸2の回転方向下流側の端部が前記軸受部10の前記軸受キャップ20との対向面側に開放されるように形成されており、前記ガイド部22は、前記軸受キャップ20の前記軸受孔21の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記クランク軸2の回転方向上流側の端部が前記軸受キャップ20の前記軸受部10との対向面側に開放されるように形成された上流側開放部22aを有するものである。
このように構成されることにより、ワッシャ40の摺動面41に潤滑油を供給し易くすることができる。
The support member faces the bearing
With this configuration, it is possible to easily supply the lubricating oil to the sliding
また、前記ガイド部22は、前記クランク軸2の回転方向下流側の端部が前記軸受キャップ20の前記軸受部10との対向面側に開放されるように形成された下流側開放部22bをさらに有するものである。
このように構成されることにより、ワッシャ40のクランク軸2の回転方向上流側の摺動面41に潤滑油を案内し易くすることができる。
Further, the
With this configuration, it is possible to easily guide the lubricating oil to the sliding
また、前記ガイド部22は、前記軸受キャップ20の前記軸受孔21の周縁部を前記軸線方向に全周に亘って凹ませることにより、前記上流側開放部22aと前記下流側開放部22bとが繋がるように形成されているものである。
このように構成されることにより、上流側開放部22aに供給された潤滑油を下流側開放部22bに案内し易くすることができる。
In addition, the
With this configuration, it is possible to easily guide the lubricating oil supplied to the
また、前記ガイド部22は、前記クランク軸2の回転方向下流側に向かうにつれて径方向の幅Wが広くなるように形成されているものである。
このように構成されることにより、上流側開放部22aに供給された潤滑油をワッシャ40のクランク軸2の回転方向上流側の摺動面41に案内し易くすることができる。
The
By being configured in this way, the lubricating oil supplied to the
また、前記ガイド部22の前記上流側開放部22aは、深さD2が前記受座12の深さD1と同じとなるように形成されているものである。
このように構成されることにより、軸受部10と軸受キャップ20との対向面において潤滑油が衝突するのを防止することができる。
The upstream
By being configured in this manner, it is possible to prevent the lubricating oil from colliding with the facing surface between the bearing
なお、本実施形態に係る軸受部10及び軸受キャップ20は、本発明に係る支持部材の一形態である。
また、本実施形態に係る軸受部10は、本発明に係る第一部材の一形態である。
また、本実施形態に係る軸受キャップ20は、本発明に係る第二部材の一形態である。
また、本実施形態に係る軸受孔11及び軸受孔21は、本発明に係る支持部の一形態である。
また、本実施形態に係る軸受孔11は、本発明に係る第一支持部の一形態である。
また、本実施形態に係る軸受孔21は、本発明に係る第二支持部の一形態である。
また、本実施形態に係る受座12は、本発明に係る第一凹部の一形態である。
また、本実施形態に係るガイド部22は、本発明に係る第二凹部の一形態である。
In addition, the bearing
Moreover, the bearing
Moreover, the bearing
Moreover, the bearing
Moreover, the bearing
Moreover, the bearing
Moreover, the
Moreover, the
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。 As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said structure, A various change is possible within the range of the invention described in the claim.
例えば、本実施形態においては、軸受部10及び軸受キャップ20はそれぞれ別部材としたが、一体に形成されていてもよい。これに伴い、軸受孔11及び軸受孔21も同様に、一体に形成されていてもよい。この場合、ガイド部22は、受座12の上流側端部及び下流側端部の少なくとも一方に隣接するように形成されていればよい。
For example, in the present embodiment, the bearing
また、本実施形態においては、軸受部10に受座12が形成され当該受座12にワッシャ40が配置されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸受キャップ20に受座12が形成され当該受座12にワッシャ40が配置されるものであってもよい。また、受座12は、軸受部10及び軸受キャップ20にまたがって形成されるものであってもよく、これに伴いワッシャ40は軸受部10及び軸受キャップ20にまたがって配置されるものであってもよい。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、受座12は、軸受孔11の周縁部の全周に亘って形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸受孔11又は軸受孔21の周縁部の一部、軸受孔11の周縁部の全周と軸受孔21の周縁部の一部、又は軸受孔21の周縁部の全周と軸受孔11の周縁部の一部に形成されるものであってもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ワッシャ40は半円環状に形成されるものとしたが、ワッシャ40の形状はこれに限定されるものではなく、例えば半円環以外の部分円環状に形成されていてもよい。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、軸受キャップ20にガイド部22が形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸受部10にガイド部22が形成されるものであってもよい。また、ガイド部22は、軸受部10及び軸受キャップ20にまたがって形成されるものであってもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、軸受部10に受座12が形成され(ワッシャ40が配置され)、軸受キャップ20にガイド部22が形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸受部10に受座12及びガイド部22が形成されるものであってもよく、軸受キャップ20に受座12及びガイド部22が形成されるものであってもよい。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ガイド部22は、下流側に向かうにつれて径方向の幅Wが広くなるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、周方向において径方向の幅Wが一定となるように形成されるものであってもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ガイド部22は、上流側開放部22aの深さD2が受座12の下流側端部の深さD1と同じとなるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上流側開放部22aの深さD2が受座12の下流側端部の深さD1よりも大きくなるように形成されるものであってもよい。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ガイド部22は、下流側開放部22bを有するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示す如く、上流側開放部22aのみを有するものであってもよい。これによっても、衝突によって潤滑油の流れが乱れるのを防ぐことができるため、ワッシャ40の摺動面41の外側に排出されてしまう潤滑油の量を減らすことができる。また、ガイド部22は、上流側開放部22aを有するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、下流側開放部22bのみを有するものであってもよい。これによっても、クランク軸2の下方(下側の主軸受30の前面)を流通する潤滑油を、ワッシャ40の摺動面41に供給し易くすることができる。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ガイド部22は、上流側開放部22aと下流側開放部22bが繋がるように(軸受孔21の周縁部の全周に亘って)形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図8に示す如く、上流側開放部22aと下流側開放部22bとが分離して形成されるものであってもよい。これによっても、クランク軸2の下方(下側の主軸受30の前面)を流通する潤滑油を、ワッシャ40の摺動面41に供給し易くすることができる。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ガイド部22は、どの部分においても深さD2が一定となるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示す如く、下流側に向かうに従い深さD2が小さくなるように形成することもできる。これにより、下流側開放部22bの深さが小さくなるので、ワッシャ40のスラストリリーフ43との段差が小さくなる。したがって、下流側開放部22bから摺動面41へと潤滑油を供給し易くすることができる。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、上流側開放部22aは、その右端部がワッシャ40の下流側(右側)の周方向端面42と左右方向において重複する位置となるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その右端部が周方向端面42の右端部(外周面)よりも右方に位置するものであってもよい。
また、本実施形態においては、下流側開放部22bは、その左端部がワッシャ40の上流側(左側)の周方向端面42と左右方向において重複する位置となるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その左端部が周方向端面42の左端部(外周面)よりも左方に位置するものであってもよい。
In the present embodiment, the upstream
In the present embodiment, the
次に、図10を用いて、本発明の第二実施形態に係る軸受構造4について説明する。 Next, the bearing structure 4 which concerns on 2nd embodiment of this invention is demonstrated using FIG.
第二実施形態に係る軸受構造4が、第一実施形態に係る軸受構造3と異なる点は、軸受部10、軸受キャップ20及びワッシャ40に代えて、軸受部50、軸受キャップ60及びワッシャ70を具備する点である。よって以下では、第二実施形態に係る軸受構造4のうち第一実施形態に係る軸受構造3と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
The bearing structure 4 according to the second embodiment is different from the bearing
軸受部50は、シリンダブロック(不図示)の下部に形成されて、クランク軸2を上方から支持する部分である。軸受部50には、軸受孔51、受座52、内部油路53及びガイド部54が形成される。
The bearing
軸受孔51は、クランク軸2を上方から支持するものである。また、軸受孔51は、主軸受30を収容する部分である。軸受孔51は、軸受部50を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔51は、正面視において下方が開放された半円状に形成される。
The bearing hole 51 supports the
受座52は、軸受孔51の径方向外側に形成される凹状部である。受座52は、軸受部50の前側と後側にそれぞれ形成される(後側の受座52は図10において不図示)。前側の受座52は、軸受部50の前面から後方へ凹むように形成される。後側の受座52は、軸受部50の後面から前方へ凹むように形成される。受座52は、正面視(背面視)において、軸受孔51の周縁部の右半部に隣接する1/4部分円環状に形成される。受座52は、その軸線が軸受孔51の軸線と一致するように形成される。受座52は、下流側の端部が軸受部50の下面(後述する軸受キャップ60との対向面)側に開放されるように形成される。
The
内部油路53は、前記エンジンのオイルポンプ(不図示)から潤滑油をクランク軸2側へ供給するためのものである。内部油路53は、軸受部50の内部を上下方向に延びるように形成される。内部油路53の下端は、軸受孔51に開口される。
The
ガイド部54は、潤滑油を適宜案内するものである。ガイド部54は、軸受部50の前側と後側にそれぞれ形成される(後側のガイド部54は図10において不図示)。前側のガイド部54は、軸受部50の前面から後方へ凹むように形成される。後側のガイド部54は、軸受部50の後面から前方へ凹むように形成される。ガイド部54は、軸受部50の周縁部の左半部を凹ませることにより、正面視(背面視)において軸受孔51の周縁部に隣接する略1/4部分円環状に形成される。ガイド部54の下流側端部(右端部)は、受座52の上流側端部(左端部)に隣接して形成される。ガイド部54の上流側端部(下端部)は、軸受部50の下面(後述する軸受キャップ60との対向面)側に開放されるように形成される。ガイド部54は、下流側に向かうにつれて径方向の幅(正面視における軸受孔51の円周面とガイド部54の円周面との間の距離)が広くなるように形成される。ガイド部54の深さは、受座52の深さよりも小さくなるように形成される。
The
軸受キャップ60は、軸受部50の下方に配置される部分である。軸受キャップ60は、ブロック状に形成される。軸受キャップ60は、軸受部50と対向するように配置される。具体的には、軸受キャップ60は、その上面が軸受部50の底面に対向及び当接するように配置される。軸受キャップ60には、軸受孔61が形成される。
The bearing
軸受孔61は、クランク軸2を下方から支持するものである。また、軸受孔61は、主軸受30を収容する部分である。軸受孔61は、軸受キャップ60の上部を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔61は、正面視において上方が開放された半円状に形成される。
The bearing
ワッシャ70は、クランク軸2の軸線方向の力を受けるものである。ワッシャ70は、中心角が直角の1/4部分円環板状に形成される。ワッシャ70は、一方側の板面がクランク軸2のスラストカラー2cと対向するように、前側の受座52及び後側の受座52にそれぞれ嵌合される(後側のワッシャ70は図10において不図示)。ワッシャ70は、摺動面71及びスラストリリーフ72を具備する。なお、以下においては、特に断りがない限り、軸受部50の前側に配置されるワッシャ70について説明する。
The
摺動面71は、ワッシャ70の前側の板面であって、スラストカラー2cと対向する面である。摺動面71には、ランド部71a及びテーパー部71bが形成される。
The sliding
ランド部71aは、摺動面71の右端部(下端部)、すなわち摺動面71において下流側に形成される平坦面である。ランド部71aが形成された部分のワッシャ70の厚みは、受座52の深さよりも大きくなるように形成される。このため、ランド部71aは、軸受部50及び軸受キャップ60の前側の面よりも前方に位置するように形成される。これにより、ランド部71aは、クランク軸2の回転の際にスラストカラー2cと摺動するように形成される。また、ランド部71aは、クランク軸2の軸線方向の力を受けるように形成される。
The
テーパー部71bは、ランド部71aに対して上流側(左側)に隣接して形成される傾斜面である。テーパー部71bは、上流側に向かうにつれて厚みが薄くなるように傾斜して形成される。テーパー部71bは、ランド部71aと同様に、クランク軸2の回転の際にスラストカラー2cと摺動するように、且つ、クランク軸2の軸線方向の力を受けるように形成される。
The tapered
スラストリリーフ72は、正面視においてワッシャ70の周方向端面と隣接し、且つ、テーパー部71bに対して上流側(左側)に隣接して形成される面取り部である。スラストリリーフ72は、摺動面71側に形成される。スラストリリーフ72は、上流側に向かうに従い薄肉となるように形成される。
The
このように構成される軸受構造4においては、左側の面取り部33により形成された空間から流出した潤滑油を、ガイド部54を介してワッシャ70のスラストリリーフ72へと案内することができる。これにより、当該潤滑油を、スラストリリーフ72を介して摺動面71(テーパー部71b及びランド部71a)へと供給することができる。
In the bearing structure 4 configured as described above, the lubricating oil that has flowed out of the space formed by the left chamfered
以上の如く、第二実施形態ににおいては、前記支持部材は、前記クランク軸2を上方(径方向一側)から支持する軸受孔51(第一支持部)を有する軸受部50(第一部材)と、前記軸受部50と対向するように配置されて、前記クランク軸2を下方(径方向他側)から支持する軸受孔61(第二支持部)を有する軸受キャップ60(第二部材)と、を具備し、受座52は、前記軸受部50の前記軸受孔51の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されており、ガイド部54は、前記軸受部50の前記軸受孔51の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記受座52の前記クランク軸2の回転方向上流側の端部に隣接するように形成されているものである。
このように構成されることにより、ワッシャ70の摺動面71に潤滑油を供給し易くすることができる。
As described above, in the second embodiment, the support member has the bearing portion 50 (first member) having the bearing hole 51 (first support portion) that supports the
With this configuration, it is possible to easily supply the lubricating oil to the sliding
以上、本発明の第二実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。 The second embodiment of the present invention has been described above, but the present invention is not limited to the above-described configuration, and various modifications can be made within the scope of the invention described in the claims.
例えば、第二実施形態においては、軸受部50に受座52及びガイド部54が形成されるものとしたが、軸受キャップ60に受座52及びガイド部54が形成されるものであってもよい。つまり、第二実施形態に係る軸受キャップ60が本発明に係る第一部材であって、本実施形態に係る軸受部50が本発明に係る第二部材であってもよい。
For example, in the second embodiment, the receiving
3、4 軸受構造
10、50 軸受部
11、51 軸受孔
12、52 受座
20、60 軸受キャップ
21、61 軸受孔
22、54 ガイド部
22a 上流側開放部
22b 下流側開放部
40、70 ワッシャ
41、71 摺動面
3, 4
Claims (7)
前記支持部材に配置されて、前記クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面を有するワッシャと、
を具備し、
前記支持部材は、
前記支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて前記ワッシャを収容する第一凹部と、
前記支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されて、前記第一凹部の前記クランク軸の回転方向上流側又は下流側の端部の少なくとも一方に隣接する第二凹部と、
を有する、
内燃機関の軸受構造。 A support member having a support portion for supporting the crankshaft from the radial direction;
A washer disposed on the support member and having a sliding surface for receiving an axial force of the crankshaft;
Comprising
The support member is
A first recess that is formed by denting the peripheral edge of the support portion in the axial direction and accommodates the washer;
A second recess that is formed by denting a peripheral edge of the support portion in the axial direction, and is adjacent to at least one of an upstream end or a downstream end of the first recess in the rotation direction of the crankshaft;
Having
Bearing structure for an internal combustion engine.
前記クランク軸を径方向一側から支持する第一支持部を有する第一部材と、
前記第一部材と対向するように配置されて、前記クランク軸を径方向他側から支持する第二支持部を有する第二部材と、
を具備し、
前記第一凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、少なくとも前記クランク軸の回転方向下流側の端部が前記第一部材の前記第二部材との対向面側に開放されるように形成されており、
前記第二凹部は、前記第二部材の前記第二支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記クランク軸の回転方向上流側の端部が前記第二部材の前記第一部材との対向面側に開放されるように形成された上流側開放部を有する、
請求項1に記載の内燃機関の軸受構造。 The support member is
A first member having a first support portion for supporting the crankshaft from one radial side;
A second member that is disposed so as to face the first member and has a second support portion that supports the crankshaft from the other radial side;
Comprising
The first recess is formed by denting a peripheral edge portion of the first support portion of the first member in the axial direction, and at least an end portion on the downstream side in the rotation direction of the crankshaft is the first portion. It is formed so as to be opened on the side facing the second member of the member,
The second recess is formed by denting a peripheral edge portion of the second support portion of the second member in the axial direction, and an end portion on the upstream side in the rotation direction of the crankshaft is the second member. Having an upstream opening formed to be opened on the side facing the first member of
The internal combustion engine bearing structure according to claim 1.
請求項2に記載の内燃機関の軸受構造。 The second recess further includes a downstream opening portion formed such that an end portion on the downstream side in the rotation direction of the crankshaft is opened to the surface of the second member facing the first member.
The bearing structure of the internal combustion engine according to claim 2.
請求項3に記載の内燃機関の軸受構造。 The second concave portion is formed such that the upstream opening portion and the downstream opening portion are connected by denting the peripheral edge portion of the second support portion of the second member over the entire circumference in the axial direction. Formed,
The bearing structure of the internal combustion engine according to claim 3.
請求項4に記載の内燃機関の軸受構造。 The second recess is formed so that the radial width becomes wider toward the downstream side in the rotation direction of the crankshaft.
The bearing structure of the internal combustion engine according to claim 4.
請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載の内燃機関の軸受構造。 The upstream open portion of the second recess is formed such that the depth is equal to or greater than the depth of the first recess.
The bearing structure for an internal combustion engine according to any one of claims 2 to 5.
前記クランク軸を径方向一側から支持する第一支持部を有する第一部材と、
前記第一部材と対向するように配置されて、前記クランク軸を径方向他側から支持する第二支持部を有する第二部材と、
を具備し、
前記第一凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されており、
前記第二凹部は、前記第一部材の前記第一支持部の周縁部を前記軸線方向に凹ませることにより形成されていると共に、前記第一凹部の前記クランク軸の回転方向上流側の端部に隣接するように形成されている、
請求項1に記載の内燃機関の軸受構造。 The support member is
A first member having a first support portion for supporting the crankshaft from one radial side;
A second member that is disposed so as to face the first member and has a second support portion that supports the crankshaft from the other radial side;
Comprising
The first recess is formed by denting a peripheral edge portion of the first support portion of the first member in the axial direction,
The second recess is formed by denting a peripheral edge of the first support portion of the first member in the axial direction, and an end of the first recess on the upstream side in the rotation direction of the crankshaft Formed to be adjacent to the
The internal combustion engine bearing structure according to claim 1.
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JPWO2020137570A1 (en) * | 2018-12-27 | 2021-02-18 | スガツネ工業株式会社 | Damper device |
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