JP2017104448A - 画像観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読影結果の概要を操作者に把握させることができる画像観察装置を提供すること。【解決手段】実施形態の画像観察装置は、特定部と、画像生成部と、表示制御部とを備える。特定部は、検査を実施する被検体を撮像することにより得られた複数の画像で構成される3次元画像において、複数の画像のうち少なくとも一つの画像に設定された付随情報に対応付けられた被検体内における位置を視認可能な断面であって、複数の画像を横断する断面を特定する。画像生成部は、3次元画像から、特定部により特定された断面を示すMPR画像を生成し、生成したMPR画像に付随情報を重畳する。表示制御部は、付随情報が重畳されたMPR画像を表示部に表示させる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、画像観察装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの医用画像撮影装置により生成された医用画像は、読影医によって読影される。読影医は、医用画像を読影して、読影レポートを作成したり、医用画像にアノテーションや計測情報などの付随情報を付随させたりする。臨床医は、被検体の診断を行うときに、読影レポートや付随情報を参照する。
特開2001−87228号公報 特開2011−10889号公報 特開平5−336322号公報
本発明が解決しようとする課題は、読影結果の概要を操作者に把握させることができる画像観察装置を提供することである。
実施形態の画像観察装置は、特定部と、画像生成部と、表示制御部とを備える。特定部は、検査を実施する被検体を撮像することにより得られた複数の画像で構成される3次元画像において、複数の画像のうち少なくとも一つの画像に設定された付随情報に対応付けられた被検体内における位置を視認可能な断面であって、複数の画像を横断する断面を特定する。画像生成部は、3次元画像から、特定部により特定された断面を示すMPR(Multi-Planar Reconstruction)画像を生成し、生成したMPR画像に付随情報を重畳する。表示制御部は、付随情報が重畳されたMPR画像を表示部に表示させる。
図1は、第1の実施形態に係る画像観察装置を備える医用画像診断システムの構成例を示す図である。 図2は、医用画像保管装置及び医用画像観察装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図3は、サマリ画像生成処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、実施形態に係る特定機能による処理の一例を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る特定機能による処理の一例を説明するための図である。 図6は、複数の付随情報の中から、表示させる付随情報を絞り込む処理の一例を説明するための図である。 図7は、ステップS6において特定機能が実行する処理の一例について説明するための図である。 図8は、ステップS6において特定機能が実行する処理の他の一例について説明するための図である。 図9は、実施形態に係るサマリ画像生成処理のステップS9〜S11における処理の一例を説明するための図である。 図10は、奥行きを表す形状の付随情報の一例を示す模式図である。 図11は、変形例に係る画像生成機能が実行する処理の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る画像観察装置を説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態や変形例に記載した内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像観察装置を備える医用画像診断システムの構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る医用画像診断システム1は、医用画像撮影装置100と、画像保存通信システム(PACS(Picture Archiving and Communication Systems))2と、レポートシステム(Report System)3とを備える。
医用画像撮影装置100と、画像保存通信システム2と、レポートシステム3とは、例えば、院内LAN(Local Area Network)を介して互いに通信を行うことが可能に接続されている。
医用画像撮影装置100は、例えば、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、又はこれらの装置群等である。臨床検査技師などの操作者は、検査オーダ管理装置から取得した検査オーダをもとに、医用画像撮影装置100を操作して、被検体の検査を実施する。かかる検査において、医用画像撮影装置100は、操作者の操作に応じて、被検体から信号を取得し、医用画像を示す医用画像データを生成する。以下、医用画像撮影装置100が、医用画像の一例として、複数のスライス画像を生成する場合について説明するが、医用画像撮影装置100が生成する医用画像はこれに限られない。かかる複数のスライス画像は、3次元画像を構成する。
医用画像撮影装置100は、生成した複数のスライス画像を画像保存通信システム2の医用画像保管装置101に送信する。なお、医用画像撮影装置100は、付帯情報が付加されたDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)形式のスライス画像を医用画像保管装置101に送信する。ここで、医用画像撮影装置100は、付帯情報として、例えば、患者を一意に識別する患者ID(Identifier)、検査を一意に識別する検査ID、スライス画像を生成した医用画像撮影装置100を一意に識別する装置ID、医用画像撮影装置100による1回の撮影を一意に識別するシリーズIDなどをスライス画像に付加する。
画像保存通信システム2は、医用画像保管装置101と、医用画像読影装置102と、医用画像観察装置103とを備える。
医用画像保管装置101は、医用画像撮影装置100及び医用画像読影装置102から送信されたスライス画像を受信し、受信したスライス画像を保管する。なお、医用画像読影装置102から送信されるスライス画像には、後述する付随情報が設定されている。また、医用画像保管装置101は、医用画像読影装置102からの送信依頼に応じて、付随情報が設定されていないスライス画像を送信する。また、医用画像保管装置101は、医用画像観察装置103からの送信依頼に応じて、付随情報が設定されているスライス画像を送信する。なお、送信依頼には、送信対象のスライス画像を特定するための付帯情報が含まれている。医用画像保管装置101は、保管しているスライス画像の中から、送信依頼に含まれる付帯情報と一致する付帯情報が付加されたスライス画像を特定し、特定したスライス画像を、送信依頼を送信した医用画像読影装置102又は医用画像観察装置103に送信する。例えば、医用画像保管装置101は、医用画像観察装置103から送信された検査ID「AAA」を含む送信依頼を受信すると、検査ID「AAA」が付加された複数のスライス画像を特定し、特定した複数のスライス画像を医用画像観察装置103へ送信する。
医用画像読影装置102は、例えば、PC(Personal Computer)などであり、ディスプレイを有する。医用画像読影装置102は、院内の読影医などの操作者により使用される。医用画像読影装置102は、操作者の操作に応じて、操作者が読影するスライス画像を送信させるための送信依頼を医用画像保管装置101へ送信する。そして、医用画像読影装置102は、医用画像保管装置101から送信されたスライス画像を受信すると、受信したスライス画像をディスプレイに表示させて、スライス画像を操作者に読影させる。
操作者は、例えば、スライス画像において病変部位と思われる箇所に、アノテーションと呼ばれる楕円や多角形等の図形を示すマークを付与させる指示を医用画像読影装置102に入力する。これにより、医用画像読影装置102は、入力された指示にしたがって、スライス画像に対して、上述の箇所にマークを重畳する。
また、操作者は、例えば、スライス画像において病変部位と思われる箇所の長さを計測するために、この箇所の2点を指定し、指定された2点間の長さを計測する指示を医用画像読影装置102に入力する。これにより、医用画像読影装置102は、入力された指示にしたがって、2点間の長さを計測し、スライス画像に対して、2点を結ぶ線分を重畳する。
また、操作者は、例えば、医用レポート内の所見と、スライス画像において病変部位と思われる箇所とを対応付けさせるために、所見に対応する先の箇所に、楕円や多角形等の図形を示すマークを付与させる指示を医用画像読影装置102に入力する。これにより、医用画像読影装置102は、入力された指示にしたがって、スライス画像に対して、上述の箇所にマークを重畳する。
そして、医用画像読影装置102は、マークや、計測された2点間の長さ(計測値)及び2点を結ぶ線分を付随情報として設定したスライス画像を医用画像保管装置101に送信する。
なお、医用画像読影装置102は、付随情報を設定する形式としては、例えば、GSPS(Gray Scale Presentation State)形式を採用する。医用画像読影装置102は、GSPS(Gray Scale Presentation State)形式により、付随情報のデータを、GSPSデータとして、医用画像データを有する医用画像ファイルに組み込んだり、医用画像ファイルとは別のファイルやデータベースで管理したりする。
医用画像観察装置103は、例えば、PCなどであり、ディスプレイを有する。医用画像観察装置103は、院内の診療医などの操作者が読影結果を確認する際に使用される。医用画像観察装置103は、操作者の操作に応じて、操作者が確認するスライス画像を送信させるための送信依頼を医用画像保管装置101へ送信する。そして、医用画像観察装置103は、医用画像保管装置101から送信された、付随情報が設定されたスライス画像を受信すると、受信したスライス画像をディスプレイに表示させて、スライス画像を操作者に確認させる。更に、本実施形態に係る医用画像観察装置103は、後述するサマリ画像をディスプレイに表示させて、サマリ画像を操作者に確認させる。サマリ画像については後述する。
レポートシステム3は、医用レポート保管装置104と、医用レポート作成装置105と、医用レポート観察装置106とを備える。
医用レポート保管装置104は、医用レポート作成装置105から送信された医用レポート(以下、「レポート」と表記する)を受信し、受信したレポートを保管する。医用レポート保管装置104は、医用レポート観察装置106からのレポート送信依頼に応じて、レポートを送信する。なお、レポート送信依頼には、送信対象のレポートを一意に特定するための情報が含まれている。医用レポート保管装置104は、保管しているレポートの中から、レポート送信依頼に含まれる情報により一意に特定されるレポートを特定し、特定したレポートを、レポート送信依頼を送信した医用レポート観察装置106に送信する。
医用レポート作成装置105は、例えば、PCなどである。医用レポート作成装置105は、読影医などの操作者により使用される。例えば、操作者は、上述した医用画像読影装置102に表示されたスライス画像を読影し、スライス画像を読影した結果の所見が記載されたレポートを作成するために、医用レポート作成装置105を操作する。医用レポート作成装置105は、操作者の操作に応じて、レポートを作成する。そして、医用レポート作成装置105は、作成したレポートを医用レポート保管装置104へ送信する。
医用レポート観察装置106は、例えば、PCなどであり、ディスプレイを有する。医用レポート観察装置106は、院内の診療医などの操作者が読影結果を確認する際に使用される。医用レポート観察装置106は、例えば、操作者の操作に応じて、医用画像観察装置103に表示されたスライス画像に関するレポートを操作者が確認するために、このレポートを送信させるためのレポート送信依頼を医用レポート保管装置104へ送信する。そして、医用レポート観察装置106は、医用レポート保管装置104から送信されたレポートを受信すると、受信したレポートをディスプレイに表示させて、レポートを操作者に確認させる。
なお、上述した医用画像保管装置101、医用画像読影装置102、医用画像観察装置103、医用レポート保管装置104、医用レポート作成装置105及び医用レポート観察装置106が発揮する機能は、1台の装置で実現してもよい。また、医用画像読影装置102及び医用画像観察装置103が発揮する機能は、1台の装置で実現してもよい。また、医用画像読影装置102及び医用レポート作成装置105が発揮する機能は、1台の装置で実現してもよい。また、医用レポート作成装置105及び医用レポート観察装置106が発揮する機能は、1台の装置で実現してもよい。
上述した医用画像診断システム1の構成のもと、医用画像観察装置103は、読影結果の概要を操作者に把握させることができるように、以下の処理を行う。
図2は、医用画像保管装置101及び医用画像観察装置103の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図2の例に示すように、医用画像保管装置101は、送信画像受付回路101aと、処理回路101bと、記憶回路101cと、画像送信回路101dとを備える。送信画像受付回路101a、処理回路101b、記憶回路101c及び画像送信回路101dは、バスなどにより接続されている。
送信画像受付回路101aは、例えば、LANカードにより実現される。送信画像受付回路101aは、医用画像観察装置103から送信された送信依頼を受信すると、受信した送信依頼を処理回路101bに送信する。
処理回路101bは、例えば、プロセッサにより実現される。処理回路101bは、画像検索機能101eを有する。
画像検索機能101eは、記憶回路101cに記憶された複数のスライス画像の中から、送信依頼に含まれる付帯情報と一致する付帯情報が付加されたスライス画像を特定し、特定したスライス画像を、画像送信回路101dに送信する。
ここで、例えば、処理回路101bの構成要素である画像検索機能101eは、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路101cに記憶されている。処理回路101bは、画像検索機能101eに対応するプログラムを記憶回路101cから読み出し、読み出したプログラムを実行することで、画像検索機能101eを実現する。換言すると、画像検索機能101eに対応するプログラムを読み出した状態の処理回路101bは、図2の処理回路101b内に示された画像検索機能101eを有することとなる。
記憶回路101cは、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶回路101cは、医用画像撮影装置100により生成された複数のスライス画像を記憶する。また、記憶回路101cは、操作者により選択されることが可能な実施済みの検査の一覧を示す画像である検査一覧画像を記憶する。また、記憶回路101cは、各種のプログラムを記憶する。
画像送信回路101dは、例えば、LANカードにより実現される。画像送信回路101dは、画像検索機能101eから送信されたスライス画像を受信すると、受信したスライス画像を、送信依頼を送信した医用画像読影装置102(図2では図示を省略)又は医用画像観察装置103に送信する。
医用画像観察装置103は、処理回路103aと、画像情報送信回路103bと、画像受信回路103cと、入力回路103dと、ディスプレイ103eと、記憶回路103fとを備える。
処理回路103aは、例えば、プロセッサにより実現される。処理回路103aは、検査選択機能103gと、画像表示制御機能103hと、サマリ画像生成機能103iと、サマリ画像表示制御機能103jとを備える。
検査選択機能103gは、臨床医などの操作者により操作された入力回路103dから、検査一覧画像をディスプレイ103eに表示させる指示である表示指示が入力されると、図示しない送受信回路を介して、医用画像保管装置101の記憶回路101cに記憶された検査一覧画像を取得する。そして、検査選択機能103gは、取得した検査一覧画像をディスプレイ103eに表示させる。そして、検査選択機能103gは、検査一覧画像を閲覧した操作者により、検査一覧画像が示す検査一覧の中から選択された検査を特定する。そして、検査選択機能103gは、特定した検査を一意に識別するための検査IDを含む送信依頼を生成する。そして、検査選択機能103gは、生成した送信依頼を画像情報送信回路103bへ送信する。これにより、操作者により選択された検査において生成された複数のスライス画像が医用画像保管装置101から医用画像観察装置103へ送信される。
画像表示制御機能103hは、画像受信回路103cから送信された、操作者により選択された検査において生成された複数のスライス画像を受信すると、受信した複数のスライス画像のうち、入力回路103dを介して操作者により指定されたスライス画像をディスプレイ103eに表示させる。例えば、操作者により複数のスライス画像が次々と指定されることにより、ディスプレイ103eには、画像表示制御機能103hにより、次々とスライス画像が表示される。これにより、画像表示制御機能103hは、選択した検査において生成されたスライス画像を次々と操作者に確認させることができる。
サマリ画像生成機能103iは、特定機能103kと、画像生成機能103lとを備える。本実施形態では、後述するサマリ画像生成処理において、サマリ画像生成機能103iが、後述するサマリ画像を生成し、サマリ画像表示制御機能103jが、先の画像表示制御機能103hによりディスプレイ103eに表示されたスライス画像とともに、サマリ画像を表示させる。特定機能103kは、特定部の一例である。また、画像生成機能103lは、画像生成部の一例である。また、サマリ画像表示制御機能103jは、表示制御部の一例である。特定機能103k、画像生成機能103l及びサマリ画像表示制御機能103jについては後述する。
ここで、例えば、処理回路103aの構成要素である検査選択機能103g、画像表示制御機能103h、特定機能103k、画像生成機能103l及びサマリ画像表示制御機能103jの各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路103fに記憶されている。処理回路103aは、各プログラムを記憶回路103fから読み出し、読み出した各プログラムを実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路103aは、図2の処理回路103a内に示された各機能を有することとなる。なお、図2においては、単一の処理回路103aにて、検査選択機能103g、画像表示制御機能103h、特定機能103k、画像生成機能103l及びサマリ画像表示制御機能103jの各処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路103aを構成し、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central preprocess unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。なお、記憶回路103fにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
画像情報送信回路103bは、例えば、LANカードにより実現される。画像情報送信回路103bは、ディスプレイ103eで表示されるスライス画像に関する情報を、医用画像保管装置101に送信する。例えば、画像情報送信回路103bは、検査選択機能103gから送信された送信依頼を受信すると、受信した送信依頼を送信画像受付回路101aに送信する。
画像受信回路103cは、例えば、LANカードにより実現される。画像受信回路103cは、画像送信回路101dから送信されたスライス画像を受信すると、受信したスライス画像を処理回路103aに送信する。
入力回路103dは、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力回路103dは、例えば、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等によって実現される。入力回路103dは、処理回路103aに接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号に変換して処理回路103aへと出力する。
ディスプレイ103eは、処理回路103aによる制御のもと、各種GUI(Graphical User Interface)、スライス画像や後述するサマリ画像等を表示する。
記憶回路103fは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶回路103fは、各種のプログラムを記憶する。また、記憶回路103fは、処理回路103aによる処理において用いられる各種のデータを一時的に記憶する。
次に、本実施形態に係るサマリ画像生成処理について説明する。図3は、サマリ画像生成処理の流れを示すフローチャートである。サマリ画像生成処理は、例えば、操作者により選択された検査において生成された複数のスライス画像を処理回路103aが受信した場合に、サマリ画像生成機能103iの特定機能103k及び画像生成機能103lにより実行される。
図3に示すように、特定機能103kは、複数のスライス画像により構成される3次元画像から、検査において撮影された被検体の部位を検出する(ステップS1)。例えば、特定機能103kは、3次元画像から解剖学的特徴点(アナトミカルランドマーク)を抽出する。そして、特定機能103kは、解剖学的特徴点と部位とが対応付けられて登録されたテーブルを参照し、抽出した解剖学的特徴点に対応する部位を特定する。そして、特定機能103kは、特定した部位ごとに、部位に対応するスライス画像をグルーピングする。なお、特定機能103kは、部位を検出する他の方法を用いて、部位を検出してもよい。
図4及び図5は、実施形態に係る特定機能による処理の一例を説明するための図である。例えば、受信した複数のスライス画像の枚数が17枚であり、図4の例に示すように、特定機能103kが、3次元画像から、被検体の体軸方向の部位として、胸部、上腹部及び下腹部を検出した場合について説明する。なお、1回の検査において生成されるスライス画像の枚数は、一般的には、例えば、500枚以上であるが、説明の便宜上、スライス画像の枚数を17枚とする。また、検出する部位は、体軸方向の部位ではなく、他の方向の部位であってもよい。また、図4の例に示すZ軸の方向は、被検体の体軸の方向と一致する。
かかる場合には、特定機能103kは、図5の例に示すように、17枚のスライス画像11〜27のうち、4枚のスライス画像11〜14を胸部に属する画像としてグルーピングする。また、特定機能103kは、6枚のスライス画像15〜20を上腹部に属する画像としてグルーピングする。また、特定機能103kは、7枚のスライス画像21〜27を下腹部に属する画像としてグルーピングする。
次に、特定機能103kは、ステップS1で検出した部位のうち、未選択の部位があるか否かを判定する(ステップS2)。未選択の部位がないと判定した場合(ステップS2;No)には、特定機能103kは、ステップS8に進む。
一方、未選択の部位があると判定した場合(ステップS2;Yes)には、特定機能103kは、未選択の部位を1つ選択する(ステップS3)。そして、特定機能103kは、選択した部位に属するスライス画像に、複数の付随情報が設定されているか否かを判定する(ステップS4)。そして、特定機能103kは、複数の付随情報が設定されていると判定した場合(ステップS4;Yes)には、複数の付随情報の中から、表示させる付随情報を絞り込む(ステップS5)。
本実施形態に係るステップS5における付随情報を絞り込む処理の一例について、図6を参照して説明する。図6は、複数の付随情報の中から、表示させる付随情報を絞り込む処理の一例を説明するための図である。なお、ここでは、ステップS3で選択された部位が上腹部であり、上腹部に属する6枚のスライス画像15〜20のそれぞれに、計測された2点間の長さ及び2点を結ぶ線分が付随情報として設定されている場合について説明する。すなわち、上腹部に属するスライス画像に合計6個の付随情報が設定されている場合について説明する。
かかる場合には、ステップS5において、特定機能103kは、まず、今回、操作者により選択された検査(今回の検査)と同様の過去の検査において生成された複数のスライス画像を取得する。例えば、特定機能103kは、今回の検査と同様の前回の検査を一意に識別するための検査IDを含む送信依頼を生成する。また、特定機能103kは、今回の検査と同様の前々回の検査を一意に識別するための検査IDを含む送信依頼を生成する。そして、特定機能103kは、生成した2つの送信依頼を画像情報送信回路103bへ送信する。これにより、今回の検査と同様の前回の検査において生成された複数のスライス画像、及び、今回の検査と同様の前々回の検査において生成された複数のスライス画像が医用画像保管装置101から医用画像観察装置103へ送信される。このため、特定機能103kは、今回の検査と同様の前回の検査において生成された複数のスライス画像、及び、今回の検査と同様の前々回の検査において生成された複数のスライス画像を取得することができる。
そして、ステップS5において、特定機能103kは、下記の式(1)に示す、回帰直線の傾きを算出する。なお、かかる回帰直線は、X軸を、基準となる前々回の検査の実施日から対象となる検査の実施日までの日数を表す軸とし、Y軸を、対象となる検査においてスライス画像に付随情報として設定された2点間の長さを表す軸とするX−Y座標における直線である。
ここで、yは、今回の検査と同様の前々回の検査において生成された複数のスライス画像のうち、今回の検査において生成されたスライス画像15に対応するスライス画像に付随情報として設定された2点間の長さを示す。また、yは、今回の検査と同様の前回の検査において生成された複数のスライス画像のうち、今回の検査において生成されたスライス画像15に対応するスライス画像に付随情報として設定された2点間の長さを示す。また、yは、今回の検査において生成されたスライス画像15に付随情報として設定された2点間の長さを示す。また、xは、0である。また、xは、前々回の検査の実施日から前回の検査の実施日までの日数である。また、xは、前々回の検査の実施日から今回の検査の実施日までの日数である。
ここで、式(1)に示すX−Y座標系における回帰直線の傾きの大きさは、スライス画像15に付随情報として設定された2点間の長さの時系列的な変化の大きさを示す。すなわち、上述したような処理によって、特定機能103kは、スライス画像15に付随情報として設定された2点間の長さの時系列的な変化の大きさを算出する。そして、特定機能103kは、スライス画像16〜20のそれぞれに付随情報として設定された2点間の長さの時系列的な変化の大きさについても、同様の方法によって算出する。このようにして、特定機能103kは、6個の付随情報それぞれの時系列的な変化の大きさを算出する。
そして、ステップS5において、特定機能103kは、6個の付随情報それぞれの時系列的な変化の大きさのうち、大きさの絶対値が大きい上位所定数の付随情報を表示させる付随情報として選択する。ここで、上位所定数は、1個でもよいし、2個以上の複数でもよい。このようにして、特定機能103kは、ステップS5において、複数の付随情報の中から、表示させる付随情報を絞り込む。
なお、ステップS5において、特定機能103kは、複数の付随情報の中から、2点間の距離が所定値以上の付随情報を、表示させる付随情報として絞り込んでもよい。
また、計測された2点間の長さ及び2点を結ぶ線分が付随情報として設定されている場合について説明したが、マークが付随情報として設定されていてもよい。例えば、ステップS5において、2点間の長さを用いて、表示させる付随情報を絞り込む例について説明したが、特定機能103kは、付随情報として設定されたマークの最大径(例えば、マークの形状が楕円である場合には、その楕円の長径)又はマークの面積を用いて、同様の処理を行って、表示させる付随情報を絞り込んでもよい。
また、特定機能103kは、ステップS5の処理を省略してもよい。
図3の説明に戻り、特定機能103kは、選択した部位に属する複数のスライス画像で構成される3次元画像において、この複数のスライス画像のうち少なくとも一つのスライス画像に設定された付随情報に対応付けられた被検体内における位置を視認可能な断面であって、この複数の画像を横断する断面を特定する(ステップS6)。
以下、ステップS6において特定機能103kが実行する処理について説明する。まず、ステップS5において、1個の付随情報に絞り込まれるか、又は、ステップ4において、選択した部位に属するスライス画像に1つの付随情報しか設定されていないと判定された場合について説明する。この場合には、ステップS6において、特定機能103kは、ステップS5において絞り込まれた1個の付随情報、又は、選択した部位に属するスライス画像に設定された1個の付随情報について着目する。
図7は、ステップS6において特定機能が実行する処理の一例について説明するための図である。図7の例は、ステップS3で選択された部位が上腹部であり、上腹部に属する6枚のスライス画像15〜20のうち、スライス画像16にのみ付随情報が1個設定されている場合を示す。この場合には、図7の例に示すように、ステップS6において、特定機能103kは、スライス画像16に付随情報として設定された線分30を通り、Z軸に平行な断面32を特定する。ここで、スライス画像15〜20で構成される被検体の上腹部の3次元画像の断面32を示すMPR画像は、付随情報である線分30の全てを含んでいる。このため、このMPR画像が表示された場合には、操作者は、十分なサイズの線分30を確認することができる。したがって、本実施形態に係る画像観察装置103によれば、読影結果の概要を操作者に把握させることができる。
次に、ステップS5において、複数の付随情報に絞り込まれた場合について説明する。この場合には、ステップS6において、特定機能103kは、ステップS5において絞り込まれた複数の付随情報について着目する。以下、ステップS5において、2個の付随情報に絞り込まれた場合を例に挙げて説明する。
図8は、ステップS6において特定機能が実行する処理の他の一例について説明するための図である。図8の例は、ステップS3で選択された部位が上腹部であり、上腹部に属する6枚のスライス画像15〜20のうち、スライス画像15に付随情報が1個設定され、スライス画像20に付随情報が1個設定されている場合を示す。すなわち、上腹部に属するスライス画像に合計2個の付随情報が設定されている場合について説明する。
また、スライス画像15に付随情報として設定された線分41の始点は、S(xS1,yS1)であり、終点は、E(xE1,yE1)である。また、スライス画像20に付随情報として設定された線分42の始点は、S(xS2,yS2)であり、終点は、E(xE2,yE2)である。この場合には、ステップS6において、特定機能103kは、下記の式(2)を用いて、角度φを算出する。
ただし、式(2)において、nは、着目された付随情報の個数であり、図8の例では、nは、2である。
そして、ステップS6において、特定機能103kは、Y軸と成す角の角度がφとなり、Z軸に平行であり、かつ、線分41及び線分42と交差する断面43を特定する。ここで、スライス画像15〜20で構成される被検体の上腹部の3次元画像の断面43を示すMPR画像は、表示させる付随情報として絞り込んだ線分41及び線分42を含んでいる。このため、このMPR画像が表示された場合には、操作者は、絞り込んだ付随情報を全て確認することができる。したがって、本実施形態に係る画像観察装置103によれば、読影結果の概要を操作者に把握させることができる。
ここで、ステップS6において、選択された部位に属するスライス画像に対して付随情報が設定されていない場合には、特定機能103kは、Z軸に平行なコロナル断面を特定する。
図3の説明に戻る。画像生成機能103lは、選択された部位に属する複数のスライス画像により構成される選択された部位の3次元画像に対して、MPR処理を施して、この3次元画像のステップS6において特定された断面を示すMPR画像を生成する(ステップS7)。そして、画像生成機能103lは、ステップS2に戻る。すなわち、ステップS2〜S7の処理を、検出した全ての部位に対して行うことにより、画像生成機能103lは、全ての部位に対して、部位ごとに、MPR画像を生成する。
そして、画像生成機能103lは、全ての部位に対して生成した複数のMPR画像を結合して1枚の画像を生成する(ステップS8)。そして、画像生成機能103lは、生成した画像を構成する各MPR画像に対して、MPR画像の対応する位置に付随情報を重畳させる(ステップS9)。そして、画像生成機能103lは、部位毎に、部位を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報を生成する(ステップS10)。例えば、画像生成機能103lは、断面の向きを示す画像を生成する。そして、画像生成機能103lは、各MRP画像に対して、各部位に対応するように、断面の向きを示す各画像を結合して、サマリ画像を生成する(ステップS11)。そして、画像生成機能103lは、サマリ画像生成処理を終了する。
図9は、実施形態に係るサマリ画像生成処理のステップS9〜S11における処理の一例を説明するための図である。図9の例に示すように、ステップS8において、画像生成機能103lは、胸部に対して生成したMPR画像50、上腹部に対して生成したMPR画像51、及び、下腹部に対して生成したMPR画像52を結合して、画像53を生成する。
そして、図9の例に示すように、ステップS9において、画像生成機能103lは、画像53を構成する各MPR画像50、51、52のうち、付随情報が設定されたMPR画像51、52に対しては、次の処理を行う。すなわち、画像生成機能103lは、MPR画像51の対応する位置に、線分54を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像51の対応する位置に、線分54の長さ「9.87mm」を示す画像を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像51の対応する位置に、線分55を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像51の対応する位置に、線分55の長さ「12.87mm」を示す画像を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像52の対応する位置に、線分56を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像52の対応する位置に、線分56の長さ「13.09mm」を示す画像を重畳させる。
そして、図9の例に示すように、ステップS10において、画像生成機能103lは、胸部を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像57を生成する。画像57における「P」は、被検体のポステリア(後方)側を示す。また、「A」は、被検体のアンテリア(前方)側を示す。また、「L」は、被検体の左側を示す。また、「R」は、被検体の右側を示す。また、画像57における線分は断面を示す。
また、ステップS10において、画像生成機能103lは、上腹部を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像58を生成する。また、ステップS10において、画像生成機能103lは、下腹部を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像59を生成する。
そして、ステップS11において、画像生成機能103lは、MRP画像50に対して、画像57を結合する。また、画像生成機能103lは、MRP画像51に対して、画像58を結合する。また、画像生成機能103lは、MRP画像52に対して、画像59を結合する。このようにして、画像生成機能103lは、サマリ画像60を生成する。
ここで、画像生成機能103lは、線分やマークなどの付随情報の形状を、奥行きを表す形状とすることができる。図10は、奥行きを表す形状の付随情報の一例を示す模式図である。
図10には、ある部位の3次元画像が示されている。図10において、符号81は、被検体の前後方向(奥行き方向)を指す。なお、図10において手前側を前側とし、奥側を後ろ側とする。図10に示す3次元画像において、N枚目のスライス画像62には、線分63が設定されている場合について説明する。この線分63は、一端から他端に渡る全範囲において、被検体の奥行き方向81において同一の位置に設定されている。そのため、ステップS6においてZ軸に平行なコロナル断面が特定された場合には、画像生成機能103lは、同一の厚みの線分63aを、MPR画像の対応する位置に重畳させる。
次に、線分64が設定されている場合について説明する。この線分64は、図10中右側になるにつれて、奥側に位置するように、延びている。
そこで、画像生成機能103lは、奥行きを表すように、奥側になるほど形状が細くなるような線分64aを、MPR画像の対応する位置に重畳させる。これにより、操作者に付随情報が奥行き方向にどのように延びているのかを把握させることができる。
図2の説明に戻る。サマリ画像表示制御機能103jは、画像生成機能103lにより生成されたサマリ画像をディスプレイ103eに表示させる。例えば、サマリ画像表示制御機能103jは、先の画像表示制御機能103hによりディスプレイ103eに表示されたスライス画像ともに、読影結果の概要を操作者に把握させることが可能なサマリ画像を表示させる。なお、サマリ画像表示制御機能103jは、スライス画像とは別に、サマリ画像をディスプレイ103eに表示させてもよい。
以上、実施形態に係る医用画像観察装置103について説明した。実施形態に係る医用画像観察装置103によれば、上述したように、読影結果の概要を操作者に把握させることができる。
なお、上述した実施形態では、特定機能103kが、ステップS5において、表示させる付随情報を複数の付随情報に絞り込んだ場合には、ステップS6において、角度φを算出し、Y軸と成す角の角度がφとなり、Z軸に平行であり、かつ、絞り込んだ複数の付随情報と交差する断面を特定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限られない。例えば、特定機能103kは、ステップS5において、表示させる付随情報を複数の付随情報に絞り込んだ場合には、ステップS6において、複数の付随情報のうち、マークの最大径または2点間の距離が最大の付随情報を選択し、選択した付随情報を通り、かつ、Z軸に平行な断面を特定してもよい。
(実施形態の変形例)
また、上述した実施形態では、部位毎に、スライス画像をグルーピングする例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限られない。例えば、医用画像観察装置103は、更に、Z軸方向における付随情報の空間的な密度が所定値以上となる被検体の部分と、かかる密度が所定値未満となる被検体の部分とに分けて、部分ごとに、スライス画像をグルーピングしてもよい。そこで、このような実施形態を、実施形態に係る変形例として説明する。なお、Z軸方向における付随情報の空間的な密度とは、例えば、被検体のZ軸方向における所定の大きさの範囲に対する付随情報の個数である。
ここで、例えば、先の図9の例に示すサマリ画像60がディスプレイ103eに表示されている場合に、操作者が入力回路103dを操作して、入力回路103dから、上腹部の部分の付随情報を更に詳細に表示させる指示が処理回路103aに入力された場合について説明する。
この場合には、特定機能103kは、上腹部に属する複数のスライス画像により構成される上腹部の3次元画像から、Z軸方向における付随情報の空間的な密度が所定値以上となる被検体の部分と、かかる密度が所定値未満となる被検体の部分とを分別する。そして、特定機能103kは、分別した部分ごとに、部分に対応するスライス画像をグルーピングする。
そして、特定機能103kは、上述した実施形態において部位ごとに行っていた処理と同様の処理を、分別した部分ごとに行う。このようにして、特定機能103kは、上述した実施形態と同様に、部分ごとに、部分に属する複数のスライス画像で構成される3次元画像において、この複数のスライス画像のうち少なくとも一つのスライス画像に設定された付随情報に対応付けられた被検体内における位置を視認可能な断面であって、この複数の画像を横断する断面を特定する。
そして、画像生成機能103lは、上述した実施形態において部位ごとに行っていた処理と同様の処理を、分別した部分ごとに行う。このようにして、画像生成機能103lは、上述した実施形態と同様に、全ての部分に対して、MPR画像を生成する。
そして、画像生成機能103lは、全ての部分に対して生成した複数のMPR画像を結合して1枚の画像を生成する。そして、画像生成機能103lは、生成した画像を構成する各MPR画像に対して、MPR画像の対応する位置に付随情報を重畳させる。そして、画像生成機能103lは、部分ごとに、部分を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報を生成する。そして、画像生成機能103lは、各MRP画像に対して、各部分に対応するように、断面の向きを示す各画像を結合して、サマリ画像を生成する。
図11は、変形例に係る画像生成機能が実行する処理の一例を説明するための図である。図11の例に示すように、画像生成機能103lは、Z軸方向における付随情報の空間的な密度が所定値未満となる被検体の部分(以下、第1の部分と称する)に対してMPR画像70を生成する。また、画像生成機能103lは、Z軸方向における付随情報の空間的な密度が所定値以上となる被検体の部分(以下、第2の部分と称する)に対してMPR画像71を生成する。また、画像生成機能103lは、Z軸方向における付随情報の空間的な密度が所定値以上となる被検体の他の部分(以下、第3の部分と称する)に対してMPR画像72を生成する。
そして、画像生成機能103lは、MPR画像70、MPR画像71及びMPR画像72を結合して、画像(結合画像)を生成する。
そして、図11の例に示すように、画像生成機能103lは、結合画像を構成する各MPR画像70、71、72のうち、付随情報が設定されたMPR画像71、72に対しては、次の処理を行う。すなわち、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分54を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分54の長さ「9.87mm」を示す画像を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分73を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分73の長さ「10.44mm」を示す画像を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分55を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像71の対応する位置に、線分55の長さ「12.87mm」を示す画像を重畳させる。
また、画像生成機能103lは、MPR画像72の対応する位置に、線分74を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像72の対応する位置に、線分74の長さ「12.87mm」を示す画像を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像72の対応する位置に、線分75を重畳させる。また、画像生成機能103lは、MPR画像72の対応する位置に、線分75の長さ「12.87mm」を示す画像を重畳させる。
そして、図11の例に示すように、画像生成機能103lは、上述した第1の部分を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像75を生成する。
また、画像生成機能103lは、上述した第2の部分を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像76を生成する。また、画像生成機能103lは、上述した第3の部分を示す3次元画像における特定機能103kにより特定された断面の向きを示す情報として、断面の向きを示す画像77を生成する。
そして、図11の例に示すように、画像生成機能103lは、MRP画像70に対して、画像75を結合する。また、画像生成機能103lは、MRP画像71に対して、画像76を結合する。また、画像生成機能103lは、MRP画像72に対して、画像77を結合する。このようにして、画像生成機能103lは、サマリ画像80を生成する。
以上、変形例に係る医用画像観察装置について説明した。変形例に係る医用画像観察装置によれば、上述した実施形態と同様に、読影結果の概要を操作者に把握させることができる。
なお、上述した変形例では、医用画像観察装置が、部位毎にスライス画像をグルーピングし、グルーピングした画像群ごとに、MPR画像を生成し、生成したMPR画像を結合してサマリ画像を生成した後に、部分毎にスライス画像をグルーピングし、グルーピングした画像群ごとに、MPR画像を生成し、生成したMPR画像を結合して新たなサマリ画像を生成する説明した。しかしながら、変形例はこれに限られない。例えば、医用画像観察装置は、部位毎にスライス画像をグルーピングし、グルーピングした画像群ごとに、MPR画像を生成し、生成したMPR画像を結合してサマリ画像を生成する処理を行わずに、部分毎にスライス画像をグルーピングし、グルーピングした画像群ごとに、MPR画像を生成し、生成したMPR画像を結合してサマリ画像を生成してもよい。
以上述べた少なくとも1つの実施形態又は変形例に係る医用画像観察装置によれば、読影結果の概要を操作者に把握させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
103k 特定機能
103l 画像生成機能
103j サマリ画像表示制御機能

Claims (10)

  1. 検査を実施する被検体を撮像することにより得られた複数の画像で構成される3次元画像において、当該複数の画像のうち少なくとも一つの画像に設定された付随情報に対応付けられた前記被検体内における位置を視認可能な断面であって、前記複数の画像を横断する断面を特定する特定部と、
    前記3次元画像から、前記特定部により特定された断面を示すMPR画像を生成し、生成したMPR画像に前記付随情報を重畳する画像生成部と、
    前記付随情報が重畳された前記MPR画像を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える画像観察装置。
  2. 前記画像生成部は、更に、前記3次元画像における前記特定部により特定された断面の向きを示す情報を生成し、
    前記表示制御部は、更に、前記断面の向きを示す情報を前記表示部に表示させる
    請求項1に記載の画像観察装置。
  3. 前記特定部は、前記複数の画像のうち何れか一つの画像に設定された一つの前記付随情報を通る断面を特定する、
    請求項1又は2に記載の画像観察装置。
  4. 前記特定部は、前記画像における所定の軸と、前記複数の画像のうち少なくとも一つの画像に設定された複数の前記付随情報のそれぞれとの角度の平均値を算出し、算出した角度の平均値に基づいて、前記断面を特定する、
    請求項1又は2に記載の画像観察装置。
  5. 前記特定部は、解剖学的特徴点に基づいて、前記3次元画像において描出された前記被検体の複数の解剖学的な部位を抽出し、前記複数の画像を、当該部位ごとにグルーピングし、グルーピングされた画像群ごとに、前記断面を特定する、
    請求項1〜4の何れか一つに記載の画像観察装置。
  6. 前記特定部は、前記複数の画像に設定された付随情報の空間的な密度に基づいて、当該密度が所定値以上の前記被検体の部分と、当該密度が前記所定値未満の前記被検体の部分とに分別し、前記複数の画像を、当該部分ごとにグルーピングし、グルーピングされた画像群ごとに、前記断面を特定する、
    請求項1〜4の何れか一つに記載の画像観察装置。
  7. 前記画像生成部は、グルーピングされた前記画像群ごとに、特定された断面を示すMPR画像を生成し、生成したMPR画像を結合した画像を生成する、
    請求項5又は6に記載の画像観察装置。
  8. 前記付随情報は、ユーザにより指定された部分、及び、当該指定された部分の計測値を含む、
    請求項1〜7の何れか一つに記載の画像観察装置。
  9. 前記特定部は、複数回実施された前記検査において撮像された前記複数の画像に設定された前記計測値に基づいて、前記複数の画像に付随された複数の前記計測値のうち、前記複数回実施された検査において、時系列的な変化の大きさが大きい上位所定数の計測値に対応する前記指定された部分を視認可能な前記断面を特定する、
    請求項8に記載の画像観察装置。
  10. 前記画像生成部は、生成したMPR画像に、形状が奥行きを表す前記付随情報を付加する、
    請求項1〜9の何れか一つに記載の画像観察装置。
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