以下に本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
遊技機1は、図1に示すように、長方形状に形成された外枠100と、外枠100の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠101と、遊技枠101に対し開閉可能に取り付けられたガラス扉枠2とを有する。
ガラス扉枠2は、閉じると、遊技枠101の前方側(遊技者側)の上部2/3ほどを覆う。遊技枠101の下部1/3には、上皿3と下皿4が取り付けられている。上皿3はガラス扉枠2が取り付けられる部分の直下、下皿4は上皿3の直下に取り付けられる。上皿3の前面にはチャンスボタン16が設置されている。また、遊技枠101の下部1/3の部分であって、遊技者側からみて下皿4の右方には、操作ハンドル5が設置されている。
遊技枠101の上部2/3の部分であって、ガラス扉枠2に覆われる部分には、遊技盤6が取り付けられている。この遊技盤6には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央には、図2に示すように、液晶表示装置9が設置されている。液晶表示装置9の周囲には、液晶表示装置9を取り巻くようにセンター枠90が設置されている。このセンター枠90には、保留球を数を示す4つのランプ96〜99が設置されている。
遊技領域7に設置された液晶表示装置9の下側には、2つの始動入賞口140、141が上下に並べて配置されている。下側にある始動入賞口141には、開放状態となることで遊技球の入賞を容易にする可変入賞装置15が設置されている。
始動入賞口140、141の下方には、遊技領域7に設けた図示しない大入賞口を開閉する特別可変入賞装置20が設置されている。特別可変入賞装置20の左側であって遊技領域7の外側には、7セグメントLEDにより構成される特別図柄表示器67が設置されている。特別図柄表示器67では、入賞演出として、7セグメントLEDによって表示される特別図柄の変動表示を行なっている。
特別図柄表示器67は、始動入賞口140又は始動入賞口141に遊技球が入賞して始動条件が成立すると、特別図柄の変動表示が行われる。
特別図柄表示器67には、変動表示後、抽選結果を示す図柄として、確率変動大当りを示す図柄(以下「確変図柄」という)、時短大当りを示す図柄(以下「時短図柄」という)、潜伏確変大当りを示す図柄(以下「突確図柄」という)、小当りを示す図柄(以下「小当図柄」という)、はずれを示す図柄(以下「はずれ図柄」という)のいずれかが最終的に停止表示される。
特別図柄表示器67の表示結果の態様は、127通りある。確変図柄、時短図柄突確図柄、小当図柄、はずれ図柄としては、「0」〜「9」の数字などの遊技者にとって比較的分かり易い図柄を用いてもよい。
特別図柄表示器67に確変図柄が表示される場合、確変図柄の停止表示後、後述する第1大当遊技処理が実行される。そして、この第1大当遊技処理が終了後、次の大当り(種類は問わない)によって後述する第1大当遊技処理または後述する第2大当遊技処理が開始されるまでの間(以下「確変時」という)、確変時及び後述する潜伏確変時、すなわち、確変状態の時以外の通常状態の時よりも大当りの当選確率を上げる確率変動処理が実行される。
また、確変時には、時短処理(変動表示の表示時間が短縮される処理)が実行される。
特別図柄表示器67に時短図柄が表示される場合、時短図柄の停止表示後、後述する第1大当遊技処理が実行される。そして、この第1大当遊技処理が終了すると、特別図柄表示器67において100回の変動表示が行われるまでの間、時短処理が実行される。この場合、確率変動処理は実行されない。
特別図柄表示器67に突確図柄が表示される場合、突確図柄の停止表示後、後述する第2大当遊技処理が実行される。そして、この第2大当遊技処理が終了後、次の大当り(種類は問わない)によって後述する第1大当遊技処理または後述する第2大当遊技処理が開始されるまでの間(以下「潜伏確変時」という)、通常状態の時よりも大当りの当選確率を上げる確率変動処理が実行される。
特別図柄表示器67に小当図柄が表示される場合、小当図柄の停止表示後、第2大当遊技処理が実行される。小当図柄による第2大当遊技処理の実行後は、第2大当遊技処理の実行前と同じ遊技状態に制御される。確率変動処理が実行されていたのであれば確率変動状態に、確率変動処理が実行されていないのであれば通常遊技状態が維持される。時短処理については、突確図柄が表示される場合と同様に、第2大当遊技処理の実行前までの状態が維持される。
液晶表示装置9は、入賞演出として、特別図柄表示器67で行われる変動表示の内容を、演出効果を高めて遊技者に表示するための装置である。液晶表示装置9では、具体的には、横方向に3つ並べられた装飾図柄表示領域9a〜9cに装飾図柄(例えば、数字などを含む16種類の図柄)を縦方向にスクロールする様子を表示する変動表示が行われる。特別図柄表示器67で特別図柄の変動表示が継続されている限り、液晶表示装置9で装飾図柄の変動表示が一旦停止(仮停止)していても、大当り抽選及び大当り種別抽選に対する確定的な表示結果が示されたことにはならない。
また、液晶表示装置9には、装飾図柄以外にも、キャラクタや、大当り時のラウンド数など、様々なものが演出のためなどに表示される。
なお、特別図柄表示器67に確変図柄または時短図柄が表示されたときには、液晶表示装置9に表示される装飾図柄を同じ種類の図柄で揃えて、大当りが発生したことが遊技者に直接的に分かる報知を行う。
例えば、確変図柄が表示される場合には、液晶表示装置9に表示される装飾図柄を「1」または「7」で揃え、時短図柄が表示される場合には、「1」または「7」以外の図柄で揃えて、これらの大当りの発生を遊技者に報知する。これらの後には、入賞演出として、大入賞口を1ラウンド当り30秒間開放する制御を15ラウンド分行う第1大当遊技処理が実行される。
なお、特別図柄表示器67に突確図柄または小当図柄が表示されたときには、液晶表示装置9には、揃っていない3つの装飾図柄が表示される。すなわち、ハズレが表示される。この後、入賞演出として、大入賞口が1ラウンド当り0.5秒感開放する制御を2ラウンド分行う第2大当遊技処理が実行される。
ただし、突確図柄が表示されたときは、第2大当遊技処理として、ラウンド数表示器19が点灯する。しかし、ラウンド数表示器19の点灯時間は非常に短いため、大入賞口の開放に遊技者が気付いてからラウンド数表示器19を見ても、既に点灯が終了していることが多い。
保留球の数を示すランプ96〜99は、始動入賞口140又は始動入賞口141への有効始動入賞(本実施形態では、保留記憶数が4未満のときの始動入賞)がある毎に、左上のランプ96から右下のランプ99に向かって順に点灯する。
また、ランプ96〜99は、特別図柄表示器67にて特別図柄の変動表示が開始される毎に、すなわち、入賞演出を入賞順に実行する毎に、最も左側に表示されていたランプ96を消去するとともに、他に表示されていたランプ97〜99を1つずつ左にずらして点灯させる。すなわち、点灯するランプ96〜99の数を1つ減らす。
RAM55(図3参照:本発明の記憶手段に相当する)には、特別図柄表示器67における特別図柄の始動条件が成立(打球が始動入賞口140又は始動入賞口141へ入賞)したときに主基板31のCPU56(図3参照)により抽出された大当り判定用乱数等の各種乱数の抽出順番を特定可能に記憶する4つの保留記憶バッファが設置されている。ランプ96〜99は、保留記憶バッファのうちで各種乱数の記憶された保留記憶バッファの数(保留記憶数)を特定可能に表示する。保留記憶バッファには、抽出された各種乱数のうち未だ開始条件(例えば、前回の特別図柄の変動表示の終了、大当り遊技状態の終了)が成立していない(いわゆる順番待ちをしている)数値データが変動表示を行う権利として4個まで記憶される。
上記した始動入賞口140又は始動入賞口141に入った入賞球は、それぞれ遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ620、621(図3参照)によって検出される。可変入賞装置15は、ソレノイド71(図3参照)によって開放状態とされる。後述する普通図柄の変動表示の結果に応じてソレノイド71により可変入賞装置15が開放状態となることにより、 遊技球が始動入賞口141に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
また、特別可変入賞装置20は、ソレノイド72(図3参照)により可動して大入賞口に遊技球が入賞可能な受入可能状態と、大入賞口に遊技球が入賞不能な受入不能状態とに変化可能であり、受入可能状態において大入賞口が開放状態とされるものとなる。この特別可変入賞装置20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球は、カウントスイッチ63(図3参照)で検出される。
特別可変入賞装置20は、第1大当遊技処理において、大入賞口の開放から一定時間経過するまで、または所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するまで大入賞口を開放状態とする。大入賞口が開閉されてから一定期間(例えば、第1大当遊技処理においては30秒、第2大当遊技処理においては0.5秒)経過するまで、または所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまでが1ラウンドである。大当り遊技状態とは、大入賞口の開放が所定ラウンド回数分(例えば、15回)繰り返され、開放している大入賞口への遊技球の入賞によって、多くの遊技球が特典として払い出される状態をいう。
特別可変入賞装置20は、また、第2大当遊技処理において、大入賞口を極めて短い時間(例えば、0.5秒程度)で2回だけ開放状態とする。潜伏確変大当りしたときに、この第2大当遊技処理で実行される。小当りの場合も、第2大当遊技処理が実行される。第2大当遊技処理では、大入賞口の開放が極めて短い期間しか行われないため、打球が1つも大入賞口に入賞しないまま終了することも多い。
また、遊技領域7の左側には、「15」及び「2」と付された一対のLEDからなるラウンド数表示器19が設置されている。このラウンド数表示器19は、発生される大当り遊技状態のラウンド数を表示するものである。
ただし、小当りの発生に基づく小当り遊技状態は、便宜上第2大当遊技処理と呼んでいるものの、実際には大当りの発生に基づく大当り遊技状態ではないため、ラウンド数表示器19の点灯はない。
一方、遊技領域7の右側には、「○」及び「×」と付された一対のLEDからなる普通図柄表示器12が設置されている。この普通図柄表示器12は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」及び「×」)を変動表示可能なものである。
ゲート28を遊技球が通過したことがゲートスイッチ61(図3参照)で検出されると、普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31(図3参照)に搭載されるRAM55(図3参照)の普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55(図3参照)の普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。普通図柄表示器12において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する変動表示を開始できる状態(前回の普通図柄表示器12における変動表示の終了)であれば、普通図柄表示器12において普通図柄の変動表示が開始される。
普通図柄表示器12の上方には、普通図柄バッファに格納される普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する普通図柄保留記憶表示器13が設置されている。この普通図柄保留記憶表示器13は、ゲート28を遊技球が通過したことがゲートスイッチ61で検出されて新たに普通図柄当り判定用乱数が記憶されると、点灯するLEDを1つ増やす。普通図柄表示器12にて普通図柄(例えば、「○」及び「×」)の変動表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。
普通図柄表示器12にて、○と×の付された左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の変動表示が行われ、変動表示は所定時間(例えば、時短状態であれば2.9秒、時短状態でなければ29.2秒)継続する。そして、変動表示の終了時に○の付された左側のランプが点灯すれば当りとなる。普通図柄表示器12における変動表示の表示結果が当りである場合には、可変入賞装置15が所定時間(例えば、時短状態であれば2.9秒、時短状態でなければ1.4秒)だけ開放状態になる。
普通図柄の変動表示の結果を当りとするか否かは、ゲート28を遊技球が通過し、ゲートスイッチ61で遊技球が検出されたときに抽出された普通図柄当り判定用乱数の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。この当り確率は、時短状態では非常に高い(例えば、35/36)が、時短状態でなければ低い(例えば、1/36)となっている。時短状態は、このように可変入賞装置15が開放状態にある割合が非常に多いので、遊技者の手持ちの遊技球を減少させずに(或いは、減少したとしても減少量はごく僅かで)、遊技を進められる状態となっている。
ゲート28の下流側であって始動入賞口140の左右には、賞口290〜293が設置されている。入賞口290〜293に遊技球が入賞したことが入賞口スイッチ64(図3参照)で検出されると、所定数の遊技球が払い出される。遊技球の払い出しは、始動入賞口140、141、図示しない大入賞口への遊技球の入賞によっても行われるが、ゲート28を遊技球が通過しただけでは行われない。
遊技盤6の遊技領域7の下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口30が設置されている。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する図示しない2つのスピーカ27(図1参照)が設置されている。
また、遊技機1は、操作ハンドル5を操作することにより図示しない駆動モータを駆動し、この駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置45(図3参照)が設置されている。打球発射装置45から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された図示しない打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。始動入賞口140、141、大入賞口、入賞口290〜293のいずれにも入賞しなかった遊技球は、アウト口30から排出される。
次に、本実施形態の内部構成について、図3を用いて説明する。
主基板31は、基本回路53を備えている。基本回路53は、ROM54、RAM55、CPU56、及びI/Oポート部57を備えている。ROM54には、各種プログラム、各種データが記憶されている。CPU56は、ROM54に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種処理を実行する。
本実施形態の遊技機1は図示しないバックアップバッテリを備えている。そして、遊技機1の電源が遮断されているときも、基本回路53には、このバックアップバッテリから電力が供給されている。そのため、RAM55に記憶されているデータは、バックアップバッテリから電力が供給される限り、遊技機1の電源が遮断されている間も保持される。
主基板31は、基本回路53の他に、スイッチ回路32、ソレノイド回路33、情報出力回路34を備えている。
スイッチ回路32は、ゲートスイッチ61、始動口スイッチ620、621、カウントスイッチ63、入賞口スイッチ64等からの信号を基本回路53に与える回路である。
ソレノイド回路33は、可変入賞装置15を開閉するソレノイド71、特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72等を基本回路53からの指令に従って駆動する回路である。
情報出力回路34は、基本回路53から与えられるデータに従って、第1、第2大当遊技処理が実行されることを示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する回路である。
また、主基板31には、電源起動時において内部状態(RAM55)をリセットするリセットスイッチ93、及び電源のON/OFF切り替えを行うメインスイッチ94も、接続されている。リセットスイッチ93及びメインスイッチ94は、遊技機1の内部に設置されており、リセットスイッチ93及びメインスイッチ94の検出信号は、基本回路53に出力される。
また、基本回路53が備えるCPU56は、特別図柄表示器67の表示制御、普通図柄表示器12、およびラウンド数表示器19の表示制御、及び、普通図柄保留記憶表示器13の発光制御を行う。
基本回路53は、払出制御基板36、発射制御基板37、表示制御基板80に接続されている。基本回路53は、払出制御基板36を介して、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50、遊技盤6に設けられた複数の入賞口にて遊技球の入賞を検出したことにより賞球の払い出しを行う球払出装置44、を制御する。基本回路53は、発射制御基板37を介して、操作ハンドル5が操作されたことを検出するとともに、操作ハンドル5の操作を検出したら打球発射装置45を駆動制御して遊技球を遊技領域7に向けて発射する制御を実行する。
基本回路53は、表示制御基板80に演出制御コマンド(演出制御信号)を送信する。表示制御基板80は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置である。尚、表示制御基板80にもバックアップバッテリから電力が供給されるので、遊技機1の電源が遮断されても、RAMに記憶されたデータは保持される。
表示制御基板80は、主基板31から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドに従って液晶表示装置9の表示制御を行う。
なお、液晶表示装置9の表示制御には、装飾図柄の変動表示、大当りラウンド演出、保留記憶のアイコン表示などが含まれる。
また、表示制御基板80には、チャンスボタン16が接続されている。表示制御基板80は、液晶表示装置9を制御して特定の演出を実行しているときにチャンスボタン16が操作されたことを検出すると、液晶表示装置9に表示される画像を変化させるなどの制御を実行する。
表示制御基板80には、音声出力基板70が接続され、音声出力基板70を介して様々な演出用の効果音をスピーカ27が出力する制御を実行する。
表示制御基板80には、ランプドライバ基板35が接続され、基本回路53から保留球数を表示する指示を受けると、ランプ96〜99を指示に従って点灯させる制御を実行する。
次に、特別図柄表示器67における特別図柄の変動表示、及び液晶表示装置9における装飾図柄の変動表示について説明する。
始動入賞口140または始動入賞口141に遊技球が入賞すると、その入賞が、確率変動大当り、時短大当り、潜伏確変大当り、小当り、ハズレのいずれかであるかが基本回路53で抽選される。そして、特別図柄表示器67や液晶表示装置9では、この抽選結果に応じた特別図柄の変動表示や、装飾図柄の変動表示が実行される。
抽選方法について説明する。
大当り(確率変動大当り、時短大当り、潜伏確変大当り)は、図4(a)に示す大当り判定用テーブル(ROM54に記憶されている)と、始動入賞時に抽選された乱数のうちの大当り判定用乱数(ランダムR:0〜65535)の値とに基づいて決定される。
通常状態の時には、大当り判定用乱数の値が1000〜1059、13320〜13477であれば、大当りとすることを決定し、それ以外の値であれば、ハズレとすることを決定する。
一方、確率変動時においては、大当り判定用乱数の値が1020〜1519、13320〜15004であれば、大当りとすることを決定し、それ以外の値であれば、ハズレとすることを決定する。
次に、大当り種別の決定は、図4(b)に示す大当り種別判定用テーブル(ROM54に記憶されている)と、始動入賞時に抽選された乱数のうちの大当り種別判定用乱数(ランダムQ:0〜9)の値とに基づいて決定される。
ただし、図4(b)に示す大当り種別判定用テーブルは、始動入賞口140、または、始動入賞口141に遊技球が入賞したときに用いられる。
始動入賞口140、または、始動入賞口141に遊技球が入賞し、入賞結果が大当りである場合、さらに始動入賞時に抽出された乱数のうちの大当り種別判定用乱数(ランダムQ:0〜9)の値が0、3、5または7であれば確率変動大当りであることが決定され、1、2、4、6または8であれば時短大当りであることが決定され、9であれば潜伏確変大当りであることが決定される。
ところで、確率変動大当りであることが決定されると、その決定後、新たな大当りが発生するまで、回数の制限なく時短処理が実行される。この時短遊技が実行されている間、始動入賞口140または始動入賞口141に遊技球が入賞すると1/30の確率で大当りが発生する。
また、時短大当りであることが決定されると、その決定後、確率変動大当りが発生するか、新たに時短大当りが発生するか、特別図柄の変動表示が100回だけ実行されるまで、時短処理が実行される。
時短処理は、潜伏確変大当りまたは小当りが発生した場合には、維持される。
例えば、確率変動状態に制御されているときの潜伏確変大当りまたは小当りなら、第2大当り処理が終了した後に、さらに新たな大当りが発生するまで時短状態が維持される。
通常遊技状態且つ時短状態に制御されているときの潜伏確変大当りまたは小当りなら、第2大当り処理が終了した後に、潜伏確変大当りまたは小当りの発生前に消化していた分の残り回数分だけ時短状態に制御される。
時短状態にも制御されていないときの潜伏確変大当りまたは小当りなら、第2大当りが終了した後に、時短状態には制御されない。
次に、始動入賞口140または始動入賞口141に遊技球が入賞し、入賞結果がはずれである場合、図4(c)の小当り判定用テーブルと、始動入賞時に抽選された乱数のうちの小当り判定用乱数(ランダムS:0〜65535)の値とに基づいて小当りか否かが決定される。当り判定用乱数の値が1000〜10065であれば、小当りとすることを決定し、それ以外の値であれば、小当りともしないことを決定する。
次に、特別図柄の変動パターンの決定について説明する。
特別図柄の変動パターンは、遊技球の入賞時の抽選結果(確変大当り、時短大当り、突確大当り、小当り、はずれ)に応じて決定される。
また、変動パターンは、遊技球の入賞時に抽選された変動種別判定用乱数の値に基づいて種別が決定され、変動パターン判定用乱数の値に基づいて変動パターンが決定される。
変動パターンの種別は、ハズレの場合、非リーチハズレ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの3種類である。確率変動大当りまたは時短大当りの場合は、ノーマルリーチ、スーパーリーチの2種類である。潜伏確変大当りの場合、非リーチハズレの1種類である。
ノーマルリーチ、スーパーリーチは、何れも変動表示の過程において1番目、2番目にそれぞれ停止される左と右の装飾図柄が同一の種類の図柄で揃うリーチ表示態様が出現するパターンである。ノーマルリーチは、非リーチハズレと比べて表示時間に変わりがない。一方、スーパーリーチは、非リーチハズレやノーマルリーチと比べると表示時間が長く、多くの演出が行われる。
もっとも、保留記憶の数が3以上となったときには、選択された変動パターンの本来の変動表示時間よりも特別図柄及び装飾図柄の変動表示が実行される時間が短縮される(4となったときには、3となったときよりも一層短縮される)。非リーチハズレとノーマルリーチでは、通常の場合に変動表示が実行される時間に変わりがないものの、ノーマルリーチでは一旦リーチ表示態様を出現させてから表示結果を導出させるという過程を経ることになるため、短縮された変動時間については、このような過程を経ないでよい非リーチハズレよりもノーマルリーチハズレの方が長くなる。また、スーパーリーチの変動パターンでは、中の装飾図柄における演出表示が(全部または一部)省略されて装飾図柄の変動表示の結果が表示されることがある。
次に、ハズレが決定されたときの変動パターンの種別の振り分けについて、図5を用いて説明する。
ハズレが決定されたときには、保留記憶の数に応じて種別の振り分けが異なっている。
図5の例では、変動種別判定用の乱数が0〜251の範囲の値を取るものとして説明する。
図示するように、保留記憶の数が2以下であるときには、変動種別判定用の乱数の値が0〜99だと非リーチハズレ、100〜229だとノーマルリーチハズレ、230〜251だとスーパーリーチハズレとなる。一方、保留記憶の数が3以上であるときには、変動種別判定用の乱数の値が0〜199だと非リーチハズレ、200〜229だとノーマルリーチハズレ、230〜251だとスーパーリーチハズレとなる。つまり、スーパーリーチハズレに振り分けられることとなる乱数の範囲は、保留記憶の数に関わらずに同じであるのに対して、非リーチハズレとノーマルリーチハズレに振り分けられる乱数の範囲は、保留記憶の数に応じて異なっていることになる。
一方、図示を省略するが、確率変動大当りが決定されたときに適用される変動パターンの種別決定用テーブル、時短大当りが決定されたときに適用される変動パターンの種別決定用テーブル、潜伏確変大当りが決定されたときに適用される変動パターンの種別決定用テーブルでは、保留記憶の数に応じた種別の振り分けの違いはない。つまり、ノーマルリーチ、スーパーリーチの各々に振り分けられることとなる乱数の範囲は、保留記憶の数に関わらずに同じである。また、スーパーリーチに振り分けられる比率は、ハズレが決定されたときよりも高くなっている。
変動パターンの種別が決定されると、そこからより細かく変動パターンが決定される。
ここで、変動パターンの種別が非リーチハズレ、確率変動大当りまたは時短大当りでノーマルリーチの場合に選択される変動パターンは、それぞれ1種類だけである。ノーマルリーチハズレの場合に選択される変動パターンには、装飾図柄のすべりコマ数が異なる複数の変動パターン(1コマ前、1コマ後、2コマ後)がある。スーパーリーチハズレの場合に選択される変動パターンには、スーパーリーチA、スーパーリーチBの2種類について、装飾図柄のすべりコマ数が異なる複数の変動パターン(1コマ前、1コマ後、2コマ後)がある。確率変動大当りまたは時短大当りでスーパーリーチの場合には、スーパーリーチAとスーパーリーチBの2種類がある。
また、確率変動大当りまたは時短大当りでのスーパーリーチBは、装飾図柄を「1」または「7」以外の図柄で揃えて仮停止させた後に、さらに全ての装飾図柄を揃えたままの状態で再変動させ、最終的な結果を表示する再抽選を含むパターンである。
確率変動大当りの場合には、「1」または「7」以外の図柄が揃えられた後に、最終的に「1」または「7」の図柄が揃えられて停止するが、時短大当りの場合には、「1」または「7」以外の図柄が揃えられた後に、最終的に「1」または「7」以外の図柄が再度揃えられて停止するものとなる。
特別図柄表示器67における特別図柄の変動表示の開始条件は、当該変動表示を行わせることとなる始動入賞よりも先の始動入賞に基づく全ての変動表示が終了していることによって成立する。従って、保留記憶が全くない状態で始動入賞した場合には、当該始動入賞によって直ちに特別図柄の変動表示の開始条件が成立する。
これに対して、未だ先の始動入賞に基づく変動表示が終了していないときの始動入賞(特定始動入賞とする)によって保留記憶がされていた場合には、特定始動入賞よりも1つだけ先の始動入賞(先始動入賞とする)に基づく特別図柄の変動表示が終了したときに、特定始動入賞に基づく特別図柄の変動表示の開始条件が成立する。このとき、先始動入賞に基づく特別図柄の変動表示の終了後に、遅滞なく特定始動入賞に基づく特別図柄の変動表示が開始される。
前述したとおり、特別図柄表示器67において特別図柄が変動表示されるときにおいては、液晶表示装置9において装飾図柄が変動表示される。特別図柄表示器67における特別図柄の変動表示は、開始条件の成立によって直ちに開始されるものとなるが、液晶表示装置9における装飾図柄の変動表示は、開始条件の成立によって直ちに開始されるのではなく、開始条件の成立から一定の遅延時間を経過してから開始される。なお、特別図柄の変動表示は、開始条件が成立してから選択された変動パターンに応じて定められた変動表示時間を経過するまで実行されることとなる。
ところで、液晶表示装置9において実行される演出は、全て表示制御基板80(図3参照)の表示制御用CPU81が決定する。また、装飾図柄の変動表示についても、具体的に表示される装飾図柄の種類は、主基板31のCPU56によって行われた大当りの決定、変動パターンの決定に従うことを条件として、表示制御基板80の表示制御用CPU81が決定する。
これらの決定を表示制御基板80の表示制御用CPU81が行えるようにするため、始動入賞口140又は始動入賞口141に遊技球が入賞したときに抽出された乱数(大当り判定用乱数、大当り種別判定用乱数、変動種別判定用乱数、変動パターン判定用乱数、及び確率変動終了判定用乱数)の値を、始動入賞毎の識別情報と対応付けたコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。
また、特別図柄表示器67にて特別図柄の変動表示を開始させるときに、これを開始させた始動入賞の識別情報と、決定された変動パターンとを示すコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。また、遊技状態が変化したときに、変化した後の遊技状態を示すコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。
さらに、第1大当遊技処理が実行されるときは、各ラウンドが開始される度に当該ラウンド数を示すコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。各ラウンドが終了したときにも、ラウンドの終了を示すコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。
第1大当遊技処理が終了したときには15ラウンドが終了したときに、第2大当遊技処理が終了したときには2ラウンドが終了したときに、大当り遊技状態の終了を示すコマンドが、主基板31のCPU56から表示制御基板80の表示制御用CPU81へと送信される。
以下、表示制御基板80の表示制御用CPU81による演出の実行の制御について、詳細に説明する。
まず、装飾図柄の決定について説明する。
装飾図柄の種類は、主基板31のCPU56によって行われた大当りの決定、大当り種別の決定、変動パターンの決定に従うことを条件として、表示制御基板80の表示制御用CPU81が決定する。
最終的に停止される装飾図柄については、確率変動大当りまたは時短大当りのときは、3つとも同じ種類の図柄が選択される。
潜伏確変大当りの場合、またはハズレ(小当りが決定されている場合を含む)のときであってリーチの変動パターンが選択された場合に最終的に停止される装飾図柄については、右と左の装飾図柄には同じ種類の図柄が選択され、中の装飾図柄は、これとは異なる種類の図柄が選択される。
リーチとならないハズレの場合に最終的に停止される装飾図柄については、左と右の装飾図柄には異なる種類の図柄が選択される(中の装飾図柄は、左または右の装飾図柄と同じ種類の図柄であっても、何れとも異なる種類の図柄であってもよい)。
そして、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、主基板31のCPU56によって決定され、コマンドにより通知された変動パターンに従って装飾図柄を変動表示させ、当該変動パターンに応じた変動表示の時間を経過したときに、選択した種類の装飾図柄で変動表示を確定させる。
次に、モード演出(本発明の示唆演出に相当する)について説明する。
このモード演出に係る処理は、いわゆる「突入時」(始動入賞口140又は始動入賞口141に遊技球が入賞し、その入賞結果が潜伏確変大当り又は小当りであって変動表示が終了するか、あるいは、潜伏確変大当り又は小当りの保留球があって、その保留球による変動表示が終了した後、第2大当遊技処理が終了したとき)から、表示制御基板80の表示制御用CPU81が実行する処理である。
このモード演出には、第1特殊モードから第4特殊モードがあり、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、遊技機1が確変状態であることを遊技者に期待させる期待度が、第1特殊モード、第2特殊モード、第3特殊モード、第4特殊モードの順に高くなるように(第4特殊モードが期待度が最も高い)、液晶表示装置9の背景色を変化させるなどの演出を行う処理を実行する。
尚、期待度は、液晶表示装置9の背景色を変化させて高低をつけるのではなく、他のどのような演出(例えば、音楽の変化、キャラクタの変化、変動図柄の変化など)で高低をつけてもよいし、さまざまな演出を組み合わせて高低をつけてもよい。
このモード演出に係る処理は、第1大当遊技処理が途中で実行される場合を除いて、突入時から転落するまで実行される。以下、突入時から転落するまでを継続時という。
突入時にモード演出を抽選する処理を、図6を用いて説明する。この抽選は、突入時前であればいつ行ってもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果が潜伏確変大当りである場合、35%の確率で第1特殊モードを抽選し、45%の確率で第2特殊モードを抽選し、15%の確率で第3特殊モードを抽選し、5%の確率で第4特殊モードを抽選する。
また、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果はハズレであるが、小当りである場合、95%の確率で第1特殊モードを抽選し、4%の確率で第2特殊モードを抽選し、1%の確率で第3特殊モードを抽選し、0%の確率で第4特殊モードを抽選する。
さらに、本実施形態では、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、小当りであっても、保留球の中に大当りを抽選している保留球があった場合、30%の確率で第1特殊モードを抽選し、40%の確率で第2特殊モードを抽選し、20%の確率で第3特殊モードを抽選し、10%の確率で第4特殊モードを抽選する。
このように、本実施形態の遊技機1では、保留球の中に、大当りを抽選しているものがある場合、すなわち、特典付与の対象となる変動表示を行う権利をRAM55が記憶している場合、期待度の高い特殊モードが実行される確率が高くなる。
次に、継続時のモード演出を抽選する処理を、図7を用いて説明する。この抽選は、継続時に行われる装飾図柄の変動表示が停止する前であればいつ行ってもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第1特殊モードが実行されているときは、図7(a)に示すように、50%の確率で第1特殊モードを抽選し、30%の確率で第2特殊モードを抽選し、15%の確率で第3特殊モードを抽選し、5%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に、第1特殊モードが実行されているときは、70%の確率で第1特殊モードを抽選し、20%の確率で第2特殊モードを抽選し、10%の確率で第3特殊モードを抽選し、0%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第1特殊モードが実行されている場合、30%の確率で第1特殊モードを抽選し、40%の確率で第2特殊モードを抽選し、25%の確率で第3特殊モードを抽選し、5%の確率で第4特殊モードを抽選する。
尚、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、突入時直前の変動表示の入賞結果が潜伏確変大当りである場合に、第1特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、30%の確率で第1特殊モードを抽選し、40%の確率で第2特殊モードを抽選し、25%の確率で第3特殊モードを抽選し、5%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第2特殊モードが実行されているときは、図7(b)に示すように、10%の確率で第1特殊モードを抽選し、20%の確率で第2特殊モードを抽選し、30%の確率で第3特殊モードを抽選し、40%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に第2特殊モードが実行されているときは、60%の確率で第1特殊モードを抽選し、35%の確率で第2特殊モードを抽選し、4%の確率で第3特殊モードを抽選し、1%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第2特殊モードが実行されている場合、5%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、40%の確率で第3特殊モードを抽選し、50%の確率で第4特殊モードを抽選する。
尚、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、突入時直前の変動表示の入賞結果が潜伏確変大当りである場合に、第2特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、5%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、40%の確率で第3特殊モードを抽選し、50%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第3特殊モードが実行されているときは、図7(c)に示すように、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、75%の確率で第3特殊モードを抽選し、20%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に第3特殊モードが実行されているときは、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、64%の確率で第2特殊モードを抽選し、35%の確率で第3特殊モードを抽選し、1%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第3特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、65%の確率で第3特殊モードを抽選し、30%の確率で第4特殊モードを抽選する。
尚、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、突入時直前の変動表示の入賞結果が潜伏確変大当りである場合に、第3特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、65%の確率で第3特殊モードを抽選し、30%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第4特殊モードが実行されているときは、図7(d)に示すように、0%の確率で第1特殊モード及び第2特殊モードを抽選し、10%の確率で第3特殊モードを抽選し、90%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に第4特殊モードが実行されているときは、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、9%の確率で第2特殊モードを抽選し、80%の確率で第3特殊モードを抽選し、11%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第4特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、0%の確率で第1特殊モード及び第2特殊モードを抽選し、5%の確率で第3特殊モードを抽選し、95%の確率で第4特殊モードを抽選する。
尚、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、突入時直前の変動表示の入賞結果が潜伏確変大当りである場合に、第4特殊モードが実行されているとき、保留球中に大当りの保留球がある場合は、0%の確率で第1特殊モード及び第2特殊モードを抽選し、5%の確率で第3特殊モードを抽選し、95%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態では、小当りの場合であっても、保留球中に大当りがある場合、期待度の高いモード演出が実行される確率が、保留球中に大当りがない場合に比べて高い。
そのため、遊技機1では、図6及び図7のテーブルを用いた処理を実行すると、例えば、図8や図9のようなモード演出が行われる。
尚、図8及び図9中、黒丸は、大当りが抽選されていない保留球を意味し、二重丸は大当りが抽選されている保留球を意味し、変動のたびに保留球が減少していく様子を示している。
小当りの場合に行われる演出の一例について、図8を用いて説明する。
図8(a)は、保留球が4つ溜まった時点で装飾図柄が変動していて、その変動が停止したときの様子を示している。小当りでは、第2大当遊技処理が実行されるので、変動が停止すると、第2大当遊技処理がスタートする。
図8(b)は、第2大当遊技処理が実行されていることを示している。第2大当遊技処理が実行されるとき大入賞口が高速で2回開く。
図8(c)は、第2大当遊技処理が終了して第3特殊モードに基づく演出が開始されたことを示している。このとき、図8(a)(b)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートする。
図8(d)は、図8(c)からの第3特殊モードに基づく演出が継続され、図8(c)でスタートした装飾図柄の変動表示が実行されている様子が示されている。
図8(e)は、図8(c)からの第3特殊モードに基づく演出が継続され、図8(c)でスタートした装飾図柄の変動表示のうち、中央の装飾図柄のみが変動している様子が示されている。
図8(f)は、図8(c)からの第3特殊モードに基づく演出が継続され、図8(c)でスタートした変動表示が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。
図8(g)は、図8(f)で第3特殊モードが抽選されたことを示し、また、図8(f)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図8(h)は、図8(g)から引き続いて第3特殊モードに基づく演出が継続され、図8(g)で変動していた装飾図柄が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。
図8(i)は、図8(h)で第3特殊モードが抽選されたことを示し、また、図8(h)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図8(j)は、図8(i)から引き続いて第3特殊モードに基づく演出が継続され、図8(i)で変動していた装飾図柄が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。
図8(k)は、図8(j)で第3特殊モードが抽選されたことを示し、また、図8(j)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図8(l)は、図8(k)で変動していた装飾図柄が停止し、装飾図柄が大当りとなったことを知らせる(装飾図柄が777となったこと)様子が示されている。
以後、第1遊技処理が実行される。
このように、保留球が消化され始める時点(図8(c))から、期待度が高いモード演出が実行される。
小当りの場合に行われる演出の他の例について、図9を用いて説明する。
図9(a)は、保留球が4つ溜まった時点で装飾図柄が変動していて、その変動が停止したときの様子を示している。小当りでは、第2大当遊技処理が実行されるので、変動が停止すると、第2大当遊技処理がスタートする。
図9(b)は、第2大当遊技処理が実行されていることを示している。第2大当遊技処理が実行されるとき大入賞口が高速で2回開く。
図9(c)は、第2大当遊技処理が終了して第1特殊モードに基づく演出が開始されたことを示している。このとき、図9(a)(b)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートする。
図9(d)は、図9(c)からの第1特殊モードに基づく演出が継続され、図9(c)でスタートした装飾図柄の変動表示が実行されている様子が示されている。
図9(e)は、図9(c)からの第1特殊モードに基づく演出が継続され、図9(c)でスタートした装飾図柄の変動表示のうち、中央の装飾図柄のみが変動している様子が示されている。
図9(f)は、図9(c)からの第1特殊モードに基づく演出が継続され、図9(c)でスタートした変動表示が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。ここでは第2特殊モードが抽選され、以後、第2特殊モードに基づく演出が実行される。
図9(g)は、図9(f)で第2特殊モードが抽選されたことを示し、また、図9(f)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図9(h)は、図9(g)から引き続いて第2特殊モードに基づく演出が継続され、図9(g)で変動していた装飾図柄が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。ここでは第3特殊モードが抽選され、以後、第3特殊モードに基づく演出が実行される。
図9(i)は、図9(h)で第3特殊モードが抽選されたことを示し、また、図9(h)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図9(j)は、図9(i)から引き続いて第3特殊モードに基づく演出が継続され、図9(i)で変動していた装飾図柄が停止した様子が示されている。このとき、モード演出の抽選も行われる。ここでは第4特殊モードが抽選され、以後、第4特殊モードに基づく演出が実行される。
図9(k)は、図9(j)で第4特殊モードが抽選されたことを示し、また、図9(j)で表示されていた左端の保留球が消えて、その消えた保留球による装飾図柄の変動表示がスタートしている様子が示されている。
図9(l)は、図9(k)で変動していた装飾図柄が停止し、装飾図柄が大当りとなったことを知らせる(装飾図柄が777となったこと)様子が示されている。
以後、第1遊技処理が実行される。
このように、保留球が消化され始める時点(図9(c))から、期待度が高いモード演出に順次移行する演出が実行される。保留球中に大当りがある場合、期待度が高いモードが抽選されやすいからである。
次に、転落抽選について説明する。
この転落抽選に係る処理は、表示制御基板80の表示制御用CPU81が実行し、転落抽選は、前述したモード演出の終了を決定するためのものである。
この転落抽選は、図10に示すテーブルに基づいて実行される。
この転落抽選は、突入時に実行される。
潜伏確変となった場合、図10にあるように、各回転数に設定された確率で転落タイミングが抽選されて、そのタイミングに対応する回転数になったときに転落する。すなわち、図10は、転落タイミングとして20回転目、25回転目、30回転目又は35回転目が抽選される確率が5%、40回転目又は45回転目が抽選される確率が15%、50回転目が抽選される確率が50%であることを示している。
一方、潜伏確変とならなかった場合(通常時)は、図10にあるように、転落タイミングとして20回転目又は25回転目が抽選される確率が20%、30回転目又は35回転目が抽選される確率が15%、40回転目、45回転目又は50回転目が抽選される確率が10%であることを示している。
以上説明した遊技機1は、次のような特徴的な作用効果を奏する。
本実施形態の遊技機1では、保留球中に大当りが抽選されたものがあると、大当りが抽選されたものがない場合に比べ、期待度の高い特殊モードによる演出が実行される確率が高くなり、遊技者に、本実施形態の遊技機1が大当りしやすいと感じさせるので、遊技性が高くなる。
また、本実施形態の遊技機1では、大当りが抽選された保留球が遊技の途中に加わると、期待度の高い特殊モードによる演出が実行されやすくなり、遊技者の期待感を高めやすくなるので、遊技性が高くなる。
また、本実施形態の遊技機1では、少ない回数での転落する確率が低いので、確変か否かの推測をすることが難しくなる。
以下、本実施形態のその他の例について説明する。
(1)本実施形態では、図7に基づいて継続時の特殊モードを抽選したが、図11のテーブルに基づいて特殊モードを抽選してもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第4特殊モードが実行されているときは、図11(a)に示すように、1%の確率で第1特殊モードを抽選し、1%の確率で第2特殊モードを抽選し、8%の確率で第3特殊モードを抽選し、90%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に、第4特殊モードが実行されているときは、5%の確率で第1特殊モードを抽選し、9%の確率で第2特殊モードを抽選し、75%の確率で第3特殊モードを抽選し、11%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第4特殊モードが実行されているときであっても、保留球中に大当りの保留球がある場合は、1%の確率で第1特殊モードを抽選し、1%の確率で第2特殊モードを抽選し、3%の確率で第3特殊モードを抽選し、95%の確率で第4特殊モードを抽選する。
上記の特殊モード移行はモードが下がる場合があるが、下がらないようにしてもよい。このようにするとモードが下がらないので、モードが上がっても下がってしまうと言う不安感を遊技者に与えることはない。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に第3特殊モードが実行されているときは、図11(b)に示すように、0%の確率で第1特殊モード又は第2特殊モードを抽選し、75%の確率で第3特殊モードを抽選し、25%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に、第3特殊モードが実行されているときは、0%の確率で第1特殊モード又は第2特殊モードを抽選し、99%の確率で第3特殊モードを抽選し、1%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第3特殊モードが実行されているときであっても、0%の確率で第1特殊モード又は第2特殊モードを抽選し、65%の確率で第3特殊モードを抽選し、35%の確率で第4特殊モードを抽選する。
このようにすると大当り保留がある場合モードが下がらないので、モードが下がると下がった状態のまま、大当りとなる可能性が高くなってしまうのを防ぐことが出来る。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、潜伏確変の場合であって継続時に、第3特殊モードが実行されているときは、図11(c)に示すように、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、5%の確率で第2特殊モードを抽選し、70%の確率で第3特殊モードを抽選し、25%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、通常状態の時であって継続時に、第3特殊モードが実行されているときは、0%の確率で第1特殊モードを抽選し、30%の確率で第2特殊モードを抽選し、69%の確率で第3特殊モードを抽選し、1%の確率で第4特殊モードを抽選する。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、保留球中に大当りがある場合であって継続時に、第3特殊モードが実行されているときであっても、0%の確率で第1特殊モード又は第2特殊モードを抽選し、65%の確率で第3特殊モードを抽選し、35%の確率で第4特殊モードを抽選する。
このように、大当り保留がある場合のみモードが下がらないようにしてもよい。このようにすると、モードが下がった場合であって保留球を消化した場合、モードが低いまま大当りになることを抑制できる。
(2)上記実施形態では、転落抽選を図10に記載のテーブルに基づいて実行したが、図12に記載のテーブルに基づいて実行してもよい。
この場合、以下のように転落抽選による抽選が実行される。
突入時に潜伏確変となった場合、各回転数に設定された確率で転落タイミングが抽選されて、そのタイミングに対応する回転数になったときに転落する。すなわち、図12は、転落タイミングとして10〜30回転目が抽選される確率が5%、31〜40回転目が抽選される確率が30%、31〜50回転目が抽選される確率が50%、51回転目以上が抽選される確率が10%であることを示している。
一方、潜伏確変とならなかった場合(通常状態の時)は、転落タイミングとして10〜20回転目が抽選される確率が20%、21〜30回転目が抽選される確率が30%、31〜40回転目が抽選される確率が40%、41〜50回転目が抽選される確率が60%、51回転目以上が抽選される確率が0%であることを示している。
(3)上記実施形態では、保留球の数を示す装置としてランプ96〜99を用いたが、図2に示すように、センター枠90上であって、始動入賞口140の右方に位置する部分に設けられた保留球等表示領域91に保留球ランプを設置し、この保留球ランプで保留球の数を示してもよい。
(4)上記実施形態では、転落抽選は1回しか行っていないが、転落抽選は、モード演出に係る処理が開始されてから、変動表示が所定回数実行される(以下「回転」という)毎に行ってもよい。
例えば、図10に示すテーブルに基づいて下記のように抽選してもよい。
具体的には、20回転すると、確変状態である場合は、5%の確率でモード演出は終了(以下「転落」という)し、通常状態である場合は、20%の確率で転落するようにしてもよい。
以後、25回転すると、確変状態である場合は、5%の確率で転落し、通常状態である場合は、20%の確率で転落し、30回転または35回転すると、確変状態である場合は、5%の確率で転落し、通常状態である場合は、15%の確率で転落するようにしてもよい。
さらに、40回転または45回転すると、確変状態である場合は、15%の確率で転落し、通常状態である場合は、10%の確率で転落し、50回転すると、確変状態である場合は、50%の確率で転落し、通常状態である場合は、10%の確率で転落するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、図6に基づいて突入時のモード演出を抽選したが、図13(a)に基づいて抽選してもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果が潜伏確変大当りである場合、55%の確率で第1特殊モードを抽選し、30%の確率で第2特殊モードを抽選し、13%の確率で第3特殊モードを抽選し、2%の確率で第4特殊モードを抽選してもよい。
また、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果はハズレであるが、小当りである場合、95%の確率で第1特殊モードを抽選し、4%の確率で第2特殊モードを抽選し、1%の確率で第3特殊モードを抽選し、0%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
さらに、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、小当りであっても、保留球の中に大当りを抽選している保留球があった場合、0%の確率で第1特殊モード又は第2特殊モードを抽選し、90%の確率で第3特殊モードを抽選し、10%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
このように、保留球の中に、大当りを抽選しているものがある場合、低いものが選ばれないようにしてもよい。
(6)また、図13(b)に基づいて突入時のモード演出を抽選してもよい。
表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果が潜伏確変大当りである場合、及び、小当りであっても、保留球の中に大当りを抽選している保留球があった場合、40%の確率で第1特殊モードを抽選し、30%の確率で第2特殊モードを抽選し、20%の確率で第3特殊モードを抽選し、10%の確率で第4特殊モードを抽選してもよい。
また、表示制御基板80の表示制御用CPU81は、入賞結果はハズレであるが、小当りである場合、95%の確率で第1特殊モードを抽選し、4%の確率で第2特殊モードを抽選し、1%の確率で第3特殊モードを抽選し、0%の確率で第4特殊モードを抽選するようにしてもよい。
このように、保留球の中に、大当りを抽選しているものがある場合、抽選確率を潜伏確変時と同じにしてもよい。
(7)上記実施形態では、モードの転落契機は予め抽選で決められていたが、下記のようにしてもよい。
変動毎に転落を抽選してもよい。所定回転数後転落を毎回抽選するようにしてもよい。所定時間経過で転落するようにしてもよい。所定時間経過後転落を毎回抽選してもよい。所定の演出(例えばリーチ)で転落するようにしてもよい。これら様々なパターンから転落抽選を抽選するようにしてもよい。回転数が多くなったり、経過時間が長くなるほど転落しやすくなるようにしてもよい。大当り保留がある場合は、転落しないようにしてもよい。
さらに、実施形態に記載した抽選方法、及び例外として上げた抽選方法を様々に組み合わせて、いずれかの方法を選択して抽選をしてもよい。あるいはランダムに選択して抽選してもよい。選択タイミングは突入時でもよいし、他のタイミングでもよい。
(8)モードの切り替えタイミングは、変動開始時でもよく、変動途中でもよい。チャンスボタン16が押下されたときでもよい。モードの抽選は複数回行ってもよく、抽選タイミングは、変動表示が終了する毎でもよいし、チャンスボタン16が押下されるときでもよい。
(9)大当りまでの保留の数が少ない場合は、期待度が高くなりやすいようにしてもよい。
(10)突入時のモードの選択パターンは、下記のような例が例示される。
突入時に最初のモードをテーブルにしたがって選択してもよい。
突入時に、最初のモードをテーブルに従い選択し、及び、その後の変化もテーブルに従い選択してもよい。
モード中の選択パターンとしては下記のような例が例示される。
選択をしない。
変動毎にテーブルに従い選択する。
モード中に大当り保留があると判断した場合としては下記のような例が例示される。
モード中に大当り保留があると判断し抽選によりテーブルを選択する。
モード中に大当り保留があると判断したとき、及びその後の変化もテーブルに従い選択する。
(11)上記実施形態では、期待度を、変動表示処理により通常時よりも高確率で、抽選結果として大当りが表示される状態である確変状態であることを遊技者に期待させる度合いと説明したが、大当りの当選を期待させる度合いなど、遊技者が有利な状態であると感じさせる度合いであれば、これらに限るものではない。
(12)上記実施形態では、モード演出に入る契機が小当りと潜伏確変大当りである場合について説明したが、モード演出に入る契機としては、確変大当りや通常大当りの場合とラウンド数や演出が同じであり、確変大当りか通常大当りかを報知しない大当りでもよい。すなわち、モード演出に入る契機は、小当りと潜伏確変大当りに限定されるものではなく、遊技者が確率変動状態か通常状態かを判断しにくいものであればよい。