JP2017099203A - 車載充電器及びそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の充電損失を抑制する充電器及びその制御手法を提供する。【解決手段】充電器の制御部は、蓄電池電圧又は充電量の値と、次回走行開始予定時刻の情報を取得し、充電開始時の電流において、第1所定電流値である電流モードと当該所定電流値より小さい電流である第2所定電流値である第2モードと、のいずれか一方を選択して充電を実行する【選択図】図3

Description

本発明は、電気自動車に搭載される高電圧のバッテリに、外部電源から充電を行う装置及びその制御手法に関する。
近年、地球環境保全への意識の高まりから、電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及が進みつつある。これらの車には、走行時にモータへ電力供給するメインバッテリが搭載される。このメインバッテリを商用の交流電源から充電するとき,より少ない電力で安全に充電するためには,商用電源とメインバッテリとを絶縁する機能を備えた充電装置が必要になる。この充電装置は、高い変換効率が求められる。また蓄電池は、長い航続距離を保証するために大容量化と、長期間の使用に耐えうる長寿命化が求められる。さらに充電の手法によって、蓄電池の劣化が促進される可能性があるため、劣化を抑制するような充電手法が求められる。
特許文献1には,充電方法による蓄電池の寿命劣化については、特に長期間放置されるような状況において充電量(SOC:State of Charge)を満充電(100%)とせず、低めに設定することや、その際に深夜など電気料金が安価に設定されている時間帯を中心に充電を実施する手法が開示されている。
特開2012−186906号公報
電気自動車(EV)あるいはプラグインハイブリッド車(PHEV)といった電動車両では、メインバッテリに用いられる二次電池は、一定の走行距離を保証するためにも高いエネルギー密度が要求され、現在ではリチウムイオンを利用した二次電池が広く用いられている。走行距離を長くするためには、走行に関係するエネルギーの変換効率を高める他、メインバッテリのエネルギー容量を大きくすることが必要となる。同時に長期の使用においてもエネルギー密度の劣化が過度に進行しない、高い信頼性が要求される。
実使用においては、従来の燃料補給に相当する充電の所要時間が大きな課題となっている。現在販売されている車両の多くは10〜20kWh程度の蓄電池を搭載しており、例えば容量が20kWhの蓄電池の場合、フル充電に要する時間は、近年設置数が増えつつある出力20kW程度の急速充電器を用いておよそ1時間である。一方、車両本体に搭載されている出力3kW程度の充電器ではおよそ6時間を要することになる。これは、従来の自動車がガソリンや軽油を数分で給油可能な点と比べて大きなデメリットであり、蓄電池容量に由来する航続距離とあわせて、電気自動車の普及を妨げる要因の一つとなっている。
このため、充電器の出力増が検討されているが、出力が増加すると新たな問題が浮上する。蓄電池として用いられる二次電池は、それぞれ温度や電流によって値が変化する内部抵抗成分を有しており、放電或いは充電を始めると内部抵抗起因の損失が発生する。例えば同条件で満充電とした単位セルの異なる電流値による放電特性としては、電流の増加に伴って内部抵抗部での電圧降下によって端子電圧が低下し、最終的に出力として得られるエネルギー総量も低下してしまう。充電時について考えると、大電流で充電する場合には発生する損失も増えるため、満充電により多くのエネルギーを要することになる。即ち、
充電時間の短縮のために充電器の出力を上げると、損失増加により充電効率が低下する可能性がある。
また、ここで発生する損失はその多くが熱に変換され、蓄電池の温度上昇を招く。損失が大きい場合には温度上昇も増加して蓄電池が高温となりやすい。特にリチウムイオン電池の推奨動作温度としては45℃以下とする例があるなど他の構成部品よりも低いため、内部損失による温度上昇は長期的な寿命を考慮すると問題である。
上記のような充電出力を増加することによる内部損失の増加とそれに伴う発熱を抑制するような制御の詳細について、特許文献1では開示されていない。一般家庭における自動車の利用について考えると、統計的に一日の中で走行時間は限られており、使用せず駐車している時間の方が長いことが明らかになっている。従って、移動中のエネルギー補充のために長時間待機するのは問題であるが、長い不使用時間の範囲内であれば、充電速度は優先度としては低下する。
本発明の目的は,充電中の蓄電池の内部抵抗による損失とそれに伴う発熱を抑制して総合的な充電効率の向上をはかると共に、長期的には蓄電池の劣化を抑えて長寿命化をはかり、かつ実使用時に充電の待機時間が必要以上に発生しないような充電制御装置を提供する。
前記目的を達成するために本発明に係る充電制御装置は,蓄電池の電圧と次回走行開始予定時刻に関わる情報に基づいて、充電開始時の電流において、第1所定電流値である第1モードと、当該第1所定電流値より小さい電流である第2所定電流値である第2モードと、のいずれか一方を選択して充電を実行する。
本発明によれば,メインバッテリに電力を供給する充電器について、充電中に発生する損失を抑制して効率を向上させることができる。
本実施形態の充電器1と,その周辺の概略構成図である。 実施例1の充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。 実施例1の充電時における制御フローを説明する図。 実施例1の次回走行開始予定時刻の入力手段について説明する図。 実施例2の充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。 実施例2の充電時における制御フローを説明する図。 実施例3の充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。 実施例3の充電時における制御フローを説明する図。 実施例4の蓄電池の内部抵抗とSOCの関係を説明する図。 実施例4の充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。 実施例5の充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。 実施例5の充電時における制御フローを説明する図。 実施例1の蓄電池電圧とSOCの関係を説明する図。 従来方式による充電時におけるSOCと充電電力の経時変化を説明する図。
以下,本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4及び図13を用いて第1の実施様態について説明する。
図1は,本実施形態の充電器1と,その周辺の概略構成図である。充電器1は,制御部2と接続され動作に必要な信号をやりとりする。ここで制御部2は、充電器そのものの動作の他、充電時に必要な車両全体の制御をつかさどる機能を有する部位を示し、具体的には充電器のコントロールICの他、車両制御のための電子制御ユニット(ECU:Electric Control Unit)の一部或いは全体を含む。動作(充電)時には商用電源7につながるプラグ8を車両側の接続部9に差し込んで商用電源7と接続され、充電器1内で交流電圧を直流電圧に変換して常に接続されている蓄電池3に充電する。蓄電池3には状態をモニタするバッテリコントロールユニット(BCU:Battery Control Unit)4が接続され、充電量を示すSOC、電池電圧、温度、電流などの情報を定期的に発信するとともに、蓄電池3を構成する各単体セルのバランスを制御している。BCU4及び制御部2とは車内の制御信号ネットワーク5で接続され、内部で信号の送受信が可能となっている。
さらに制御信号ネットワーク5には無線通信モジュール6が接続され、外部端末、例えば携帯電話やスマートテレフォンなどの携帯情報端末10とも情報のやり取りが可能となっている。なお、第1の実施形態では、システムを最も簡略化可能な方法で説明する。
図2及び図3を用いて,本発明の充電時のおおまかな動作フローについて説明する。図2はいずれも横軸が時間で、縦軸は上段のグラフが充電中の電池電圧を、下段のグラフが充電電力の、それぞれ経時変化を示すグラフであり、図3は制御のフローチャートを示している。
運転者が走行を終えて後、制御部2は外部インターフェースを通じて運転者が入力する次回走行開始予定時刻Ttgtを取得し、現在時刻から充電にあてられる充電時間Ttotal[h]を算出する。同時に、蓄電池3の電圧Vbatから、大まかなSOCを概算する。
ここで図13は、縦軸が電池電圧、横軸が蓄電池3に蓄えられるエネルギー量を表す。蓄電池3の動作電圧は一定の範囲内となるように設定されるため、電圧範囲を設定すると、自動的に下限がSOC0%に相当し、上限がSOC100%に相当する。このため、図13は電池電圧VbatとSOCの特性を示すグラフとなっている。特性は蓄電池3によって差はあるが、図13に示すように電圧とSOCの関係は概ね線形性を有しているので、得られた電圧Vbatから、搭載された蓄電池3の総電力量Pbatに応じて、この時点で満充電に必要な充電電力Ptotal[kWh]が求められる。具体的には電池の特性に合わせた変換テーブルを用意しておき、電池電圧から変換するなどしてPtotalを求める。PtotalとTtotalから、充電時の平均出力は以下の(数1)から決定される。
Pave=Ptotal/Ttotal[kW] (数1)
プラグ8の接続を確認後、時刻t0に充電が開始され、充電が進むにつれ蓄電池3の端子電圧Vbatが上昇する。目標とする上限電圧Vmaxに到達後は、充電を終了する。
なおこの時点では測定電圧Vbatは内部抵抗損失による電圧降下分が含まれるため、実際には、Vbat=Vmaxとなるよう充電電流を最小出力まで絞ってゆき、正味の電池電圧がVmaxとなるよう、いわゆる定電圧充電を行うことが多い。以降ではこの定電圧充電を終端充電と呼び、設定電力による充電と区別するものとする。
なお、図2の下段の充電電力の経時変化を示すグラフの縦軸には、定格出力Pcと下限出力Pcmとが示されている。定格出力Pcは、その名の通り充電器1の定格出力を表しており、充電時の上限電力に相当する。一方下限出力Pcmであるが、終端充電の部分でより小さい電力での充電が行われているように、充電器1そのものの下限出力ではなく、意図的に設定された値である。一般的に充電器の変換効率は、出力が20%前後を下回ると大きく低下する特性を示すことが多いので、下限出力Pcmには、高い変換効率を維持するためPcm=0.25×Pcを設定するのが良い。
従って、後述するように演算値PaveがPcm<Pave<Pcの関係を満たさない場合は、充電は上限或いは下限値によって実行されることとなる。
以上の動作のより詳細な手順を、図3のフローチャートを用いて説明する。充電器1の制御部2は
ステップS101で、バッテリ電圧を測定して、満充電に必要なおおよその充電量Ptotal(kWh)を概算する。
次に、ステップS102で、運転者が外部インターフェースを通じて次回の走行開始予定時刻を入力した時間を受信し、現在時刻から充電に充てられる充電時間Ttotal(h)を概算する。
次に、ステップS103で、平均出力電力Pave=Ptotal/Ttotal(kW)を演算する。演算後は、ステップS104で、Paveが充電器1の定格出力Pcを超えていないか、さらにステップS106で出力が低下しすぎていないか確認する。Pave>Pcの場合は、ステップS105に移行し、定格以上の出力で充電は行えないので充電出力pをPcに設定する。また、下限出力として設定した任意のPcmに対して、Pave<Pcmの場合は、ステップS106からステップS107に移行し、充電出力pをPcmに設定する。その他の場合は、ステップS108でPaveを充電出力pに設定する。
つまり、充電出力pを定格であるPcを出力するS105において第1所定電流値を流す第1モードと定義し、充電出力pを定格であるPcよりも小さい電力を出力するS107及びS108において当該第1所定電流値より小さい電流を流す第2モードと定義し、これら2つのモードを蓄電池1の電圧と次回走行開始予定時刻に関わる情報に基づいて選択している。
または、充電出力pを定格であるPcよりも小さいが下限出力Pcmより大きい電力を出力するS108において第1所定電流値を流す第1モードと定義し、下限出力Pcmを出力するS107において当該第1所定電流値より小さい電流を流す第2モードと定義し、これら2つのモードを蓄電池の電圧と次回走行開始予定時刻に関わる情報に基づいて選択している。
充電電力pを設定後は、ステップS109で設定電力での充電を行う。具体的には、適時蓄電池電圧Vbatを検出し、設定電力pから目標となる充電電流icを以下の(数2)によって決定する。
ic=p/Vbat (数2)
その後は目標値にフィードバック制御しながら充電を行い、続くステップS110で停止条件となる蓄電池電圧Vbatが最大電圧Vmaxに到達するのを検出するまで、充電処理を繰り返す。
次にステップS111で、本実施例中で終端充電と称する、いわゆる定電圧充電を行う。これは、S110で目標電圧到達を検出した時点では、測定電圧Vbatは内部抵抗損失による電圧降下分が含まれるため、実際には、Vbat=Vmaxとなるよう充電電流を最小出力まで絞ってゆき、正味の電池電圧がVmaxとするためである。なおこのときの最小出力とは前述のPcmとは異なり、充電器1の最小出力を意味する。終端充電の電流が低下し、蓄電池3の電圧がVbatに一致したところで、フローチャートは終わり、充電は完了となる。この終端充電はVmax到達時の状態によって相応の時間Teを要するが、図2下段の充電電力のプロファイルから、充電電力が小さい方がTeがより短時間で充電完了となることが容易に推定できる。
このように定格以下の出力で充電を行うため、充電中の内部抵抗成分による損失を低減し、発熱を抑制することが出来る。長期的には、損失由来の発熱による劣化を遅らせて蓄電池3の長寿命化を図ることが可能となる。
ここで、次回走行開始予定時刻の入力手段について説明する。
運転席前方、各種メータ類が並ぶインスツルメンタルパネル或いはコンソールパネル周辺に設けられた部分で入力しても良い。この場合は、走行を終えて車両を停止した際に、運転者が次回走行予定時刻を入力しやすいというメリットがある。
同様な例として、普及著しいナビゲーションシステムに組み込まれたアプリケーションとして、車両停止時に入力を要求する手順を取ることも有効である。多くのナビゲーションシステムはタッチパネルでの操作が可能なため、新たに表示部や操作ボタン等を配置する必要がないという点もメリットである。
これらの手段では、停車時に次回走行開始予定時刻を入力すると、表示部に充電の実行確認要求が表示される。この場合は、確認後に運転者又は補助者が車外に出て充電スタンドからの充電プラグ8を接続部9に挿入する手順が考えられる。
この他、図1の構成に示したように、無線通信モジュール6が装備されている場合は、スマートフォンなどの携帯型情報端末10を通じて次回走行予定時刻を入力し、車内の信号ネットワーク5を介して制御部2に入力する手順をとってもよい。
さらに、無線通信モジュール6を介したネットワークがインターネットに接続されていれば、家庭内その他でインターネットに接続されたパーソナルコンピュータから入力してもよい。この他、太陽光発電や地上設置型の蓄電池と組み合わせたいわゆるEMS(Energy Management System)が導入されている場合には、蓄電池3の接続はそのネットワークへの接続でもあるので、それらEMSのコントローラからの入力を行ってもよい。
このような車外のネットワークからの時刻入力の場合、入力者は車内にいるとは限らず、車両は停止済みである場合が多いと想定される。この場合は、充電プラグ8を接続部9に挿入するのが、時刻入力前である場合と入力後である場合のいずれも考えられるが、最終的に充電が開始される前に接続されていれば、前後はどちらでも良い。図3のフローチャートに明記していないのはそのためである。
この他、図4に示すように充電プラグ8の接続部9の横に簡易表示窓11と最低限の操作ボタン12を設けておき、充電プラグ8を挿入することで表示窓11がアクティブとなって時刻を入力するという手順も、充電時に必要なプラグ接続という行為に連動するため有効である。この場合は、プラグ接続部9にも車内の信号ネットワーク5が接続されていることになる。
このように、入力者の状況に応じて車両内外での複数の入力手段を講じることが望ましい。
なお充電方式については、非接触給電の研究開発が進められており、いずれ実用化して普及するかもしれない。その場合には充電プラグ8の接続部9への挿入(接続)の手続きが不要となり、次回走行開始予定時刻の入力と充電処理開始の確認を行えば、直ちに充電開始が可能となる。しかし上述の通り、本発明は充電プラグ8の接続と時刻入力の前後は問わないので、非接触給電方式の場合でも、出力を抑えた低損失充電が行えることはいうまでもない。
充電時間Ttotalの算出に当たっては、多少の尤度と、終端充電に要する時間を考慮して演算しても、本発明の本質に影響しないことはいうまでもない。即ち、あらかじめ終端充電に要する時間Teと尤度を見込んでTtotalを算出し、平均出力電力Paveの演算を行っても、出力を抑制して充電池内部で発生する損失を抑制できる。
図1、図5及び図6を用いて第2の実施様態について説明する。
図5は、いずれも横軸は時間で、縦軸は上段のグラフが充電中のSOC、下段のグラフが充電電力の、それぞれ経時変化を示すグラフであり、図6は制御のフローチャートを示している。なおその他の構成については、概ね第1の実施様態と同じである。第2の実施様態では、充電電力Ptotalの導出にBCU4からの情報の一つであるSOCを用いて充電精度を高め、より精密な充電制御を行う。
図5で、充電開始時のSOCが50%を大きく下回るおよそ10%の場合に、次回走行予定時刻までに十分な余裕がある場合でも、本発明の低損失充電を行うことは可能である。しかしSOCの上昇までには通常より時間がかかるため、当初の予定とは別に、緊急の要件が発生して急に走行する必要が生じた場合は、SOCが低下したままでは長い走行距離を期待できない。緊急の場合に備えて、SOCが一定値以上になるまでは損失の発生を犠牲にして定格出力Pcでの充電を優先的に行い、SOCが一定の基準値に達してから、実施例1のように予定走行時刻までの時間を利用して低損失な充電制御を行う手順を示している。
図5の例では、初期のSOCが約10%まで低下しているため、基準値を一例として40%とすれば、SOC40%となるまでは定格出力Pcにて充電を行い、残りの時間で演算により求められた出力Paveによる充電を行い、最後に終端充電を行ってSOCが100%となるまでの充電を行う。
以上の動作のより詳細な手順を、図6のフローチャートを用いて説明する。充電器1の制御部2は
ステップS201で、運転者が外部インターフェースを通じて次回の走行開始予定時刻を入力した時間を受信する。
次にステップS202で、現在の充電量SOC(%)を取得する。
次にステップS203で、取得したSOCが基準値以下かどうかを判定し、基準値を下まわっている場合は、ステップS204に移行して、定格出力での充電を行う。即ち、定格電力Pcと蓄電池電圧Vbatとから目標となる充電電流icを算出し、この値となるようにフィードバック制御を行って充電を継続する。定期的にステップS202に戻り、SOCが基準値を超えるまでS204の定格充電を継続する。
基準値に到達後は、ステップS205に移行して、満充電に必要な充電量Ptotal(kWh)を演算する。SOC(%)を取得しているので、搭載された蓄電池の総電力量Pbatを用い(数3)から決定される。
Ptotal=Pbat×(1−SOC/100) (数3)
次に、ステップS206で現在時刻から充電に充てられる充電時間Ttotal(h)を概算する。
さらに、ステップS207で、平均出力電力Pave=Ptotal/Ttotal(kW)を演算する。演算後は、ステップS208で、Paveが充電器の定格出力Pcを超えていないか判定し、Pave>PcならばステップS209で充電電力p=Pcの定格出力に設定する。超えていない場合は、ステップS210で出力が低下しすぎていないか判定し、Pave<PcmならばステップS211に移行し、充電出力p=Pcmの下限出力に設定する。その他の場合は、ステップS212で充電出力p=Paveに設定する。
充電電力pを設定後は、ステップS213で設定電力での充電を行う。具体的には、適時蓄電池電圧Vbatを検出し、設定電力pから(数2)によって目標となる充電電流icを求め、目標値にフィードバック制御しながら充電を行う。
続くステップS214で停止条件となる蓄電池電圧Vbatが最大電圧Vmaxに到達するのを検出するまで、充電処理を繰り返す。
次にステップS215で、終端充電すなわち、いわゆる定電圧充電を行う。これは、S214で目標電圧到達を検出した時点では、測定電圧Vbatは内部抵抗損失による電圧降下分が含まれるため、実際には、Vbat=Vmaxとなるよう充電電流を最小出力まで絞ってゆき、正味の電池電圧がVmaxとするためである。なおこのときの最小出力とは前述のPcmとは異なり、充電器1が実際に出力可能な最小出力を意味する。終端充電の電流が低下し、蓄電池3の電圧がVbatに一致したところで、充電は完了となる。
以上の手順により、SOCが大きく低下して走行可能距離が短い場合にも、急な走行に備えつつ低損失充電を行うことができる。
図7及び図8を用いて第3の実施様態について説明する。
図7は、いずれも横軸は時間を示し、縦軸は上段のグラフが充電中のSOC、下段のグラフは充電電力の、それぞれ経時変化を示すグラフであり、図8は制御のフローチャートを示している。なおその他の構成については、第1及び第2の実施様態と同じである。第1の実施様態では定格より小さい一定出力での、第2の実施様態では定格出力から定格より小さい一定出力へと移行する例での充電手法を示した。
第3の実施様態ではさらに出力電力を変更する場合の手法について示す。次回走行開始予定時刻入力とSOCの取得の後、必要な総充電電力Ptotalと総充電時間Ttotalを算出後、おおよその充電パターンを先に設定する。図7の例でもSOCが10%と非常に低下しているので、第1の充電期間として、充電電力P1、充電時間T1,目標SOC1として40%とし、第2の充電期間として充電電力P2,充電期間T2、目標SOC2として70%、第3の充電期間として充電電力P3,充電期間T3,目標SOC3として100%即ち最大電圧とする。
例えば蓄電池3の総電力量が20kWh、搭載する充電器1の定格出力が3kWの電気自動車において、充電開始時のSOCが10%であるとき、定格出力であればおよそ6時間で充電は完了する状況で、本発明の低損失充電を適用する場合について考える。ここで、次回の走行までに十分な時間(Ttotal=20h)があるとする。充電パターンとして、緊急時に備えてSOC40%までは定格充電を行い、以降は出力を定格の1/2にしてペースを少し落としてSOC70%まで、残る時間で95%までとする。なお、最後の5%は終端充電分とする。
ここで、第1の充電パターンとしてSOC40%までは、充電量P1=6kWh、充電時間T1=2h、目標SOC1=40%、第2の充電パターンとしてSOC70%までは、充電量P2=6kWh、充電時間T2=4h、目標SOC2=70%、第3の充電パターンとしてSOC95%までは、充電量P3=5kWh、充電時間T3=14h、目標SOC2=95%、のような3段階の充電パターンを容易に設定できる。
その後、充電期間1として設定したパラメータでの充電を行う。この場合は、短時間でSOC40%に到達するため定格電力Pcでの充電を行うよう、Pc=P1/T1となるパラメータを設定することになる。SOCが40%に到達後は、図8のフローチャートに示されるように最後の充電パターンかどうかを判定し、最後ではないので再び充電パターン2のパラメータを呼び出して充電期間2へと移行する。定格よりは小さいPave=P2/T2で求められる出力での低損失充電を、目標とするSOC70%到達まで行う。
その後は同様にして充電期間3に移行し、目標電圧(最大電圧)に到達した時点で判定処理を行い、最後の充電パターンのためこのルーチンを抜け出し、終端充電へと移行する。なおこの例ではT3に余裕があるため(数4)となり、充電期間3における充電電力は下限出力Pcmに設定される。
Pave=P3/T3<Pcm (数4)
このため、充電時間はパターン設定時に設定したT3(=14h)よりも短い約7時間で充電期間3を終了し、さらに終端充電を完了した時点では次回走行予定時間よりも7時間程度早い可能性がある。
このように、緊急時の走行距離が確保できることを考慮しながら、ここでは、充電パターンとして3段階に出力が変更される例を示した。充電後半の充電期間3には下限出力Pcmによる充電を行うことにより、内部抵抗による損失を低減するだけではなく、さらに充電器1の変換効率が高い領域で充電を行うことが出来るため、総合的な効率を高めることが出来る。
状況に応じて、より多段での変更パターンを設定することも可能であるし、その場合にも本発明の効果が得られることはいうまでもない。
以上の動作のより詳細な手順を、図8のフローチャートを用いて説明する。充電器1の制御部2はステップS301で、運転者が外部インターフェースを通じて次回の走行開始予定時刻Ttgtの入力を受信する。
次にステップS302で、BCU4から現在の充電量SOC(%)を取得する。図7の場合、10%となる。
次にステップS303で、満充電に必要な充電量Ptotal(kWh)を演算する。SOC(%)を取得しているので、搭載された蓄電池3の総電力量Pbatにより上述した(数3)により高い精度で求められ、Pbatが20kWh、SOCが10%であることから、Ptotalは18kWhと算出される。
次に、ステップS304で現在時刻から充電に充てられる充電時間Ttotal(h)を概算する。一日近く乗る予定がないため、終端充電時間等のマージンを除いて、Ttotalは20hと概算される。
次に、ステップS305で充電量と充電時間から、満充電までのおおよその充電パターンを設定する。上述のように、蓄電池3の総電力量が20kWh、搭載する充電器1の定格出力が3kWの電気自動車において、充電開始時(t0)のSOCが10%、総充電時間(Ttotal=20)の場合、
第1の充電パターン:P1=6kWh、T1=2h、SOC1=40%
第2の充電パターン:P2=6kWh、T2=4h、SOC2=70%
第3の充電パターン:P3=5kWh、T3=14h、SOC2=95%
を設定する。
次にステップS306で設定した充電パターンを呼び出し、ステップS307で平均出力電力Paveの演算を行う。最初の第1の充電パターンであれば、(数5)となるから、S308〜S310までの確認処理でp=3kWと設定し、ステップS311での充電プロセスに移行する。
Pave=P1/T1=3kW(=Pc) (数5)
なお、充電パターンの設定時に定格以下の出力となるようパターン配分を行っているため、S308以下では下限出力のみのチェックとしている。(数2)からic=3000/Vbatを目標値にステップS312でSOCがSOC1=40%に到達するまで充電を継続し、到達後はステップS313でステップS307に戻って充電パターン2を呼び出し、一連の処理で今度はSOCがSOC2=70%となるまで充電を継続する。同様に充電パターン3を終えると、ステップS313からステップS314へと移行して終端充電を行い、完了となる。
なお実際の処理に際しては、充電パターンの切り替わり時、即ちステップS313からS307に移行に際しては、少し早めに次のパターン設定値を読み込んで、目標電流が連続的に切り替わるような制御を行うことがより現実的である。また、切り替わる際の値が大きい場合には、一定のスルーレート内に収まるよう、目標電流を段階的に変化させることが考えられる。こうした細かい処理を行うことは、図8のフローチャートで説明してきたことに本質的に影響せず、本発明の効果が失われないのはいうまでもない。
図9及び図10を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9は一般的なリチウムイオン蓄電池3のSOCに対する内部抵抗の特性を示すグラフで、図10は、横軸はいずれも時間、縦軸は上段のグラフが充電中のSOC、下段のグラフが充電電力、の経時変化を示すグラフである。この他、制御のフローチャートは図8と同じであり、その他の構成は実施例2と同じである。
図9のグラフが示すように、一般に蓄電池3の内部抵抗はSOCの低下につれて増加する傾向にある。即ち同じ充電電流に対してはSOCが低い充電初期の方が内部抵抗による損失が大きく、充電が進むとSOCが増加する一方、内部抵抗の値は低下するため、損失も小さくなる。
そこで図10には、内部抵抗の損失が比較的均一になるような充電パターンとして、5段階に充電電力を変化させて、徐々に増加する場合の例を示した。各段階の充電電力量P1〜P5が均一になるように、充電時間T1〜T5と目標SOC1〜SOC5を概算して設定する。その後は、図8に示した制御フローに従って充電電力を変動させると、SOCは図10上段のグラフに示すようになだらかに増加してゆくことになる。
このように充電電力を制御することで、蓄電池3の内部抵抗成分で発生する損失を抑制して充電を行うことが出来る。なお、BCU4が出力している温度情報を用い、さらに充電パターンの刻み幅を細かくしてゆけば、内部抵抗損失がほぼ一定となるように制御することも可能である。
図11および図12を用いて、本発明の第5の実施形態について説明する。
図11は、いずれも横軸は時間を示し、縦軸は上段のグラフが充電中のSOCを、下段のグラフが充電電力の、それぞれ経時変化を示すグラフであり、図12は制御のフローチャートを示している。その他の構成は第3の実施形態と同じである。
第5の実施様態では何らかの事情により、当初設定した充電パターンからずれが生じた場合や、途中で次回走行開始時刻が変更になった場合に対応する手法について示す。次回走行開始予定時刻入力とSOCの取得の後、必要な総充電電力Ptotalと総充電時間Ttotalを算出後、おおよその充電パターンを先に設定する。図11の例でもSOCが10%と非常に低下しているので、第1の充電期間として、充電電力P1、充電時間T1,目標SOC1として40%とし、第2の充電期間として充電電力P2,充電期間T2、目標SOC2として80%で充電完了とし、SOC100%となるまでの満充電は行わないものとする。
例えば蓄電池3の総電力量が20kWh、搭載する充電器1の定格出力が3kWの電気自動車において、充電開始時のSOCが10%であるとき、定格出力であれば約4.7時間で充電は完了する状況で、本発明の低損失充電を適用する場合について考える。ここで、次回の走行までに十分な時間(Ttotal=8.5)があるとする。充電パターンとして、緊急時に備えてSOC40%までは定格充電を行い、以降は本発明の低損失充電によりSOC80%まで充電を行う。なおこの場合は上限電圧まで到達しないため、定電圧充電となる終端充電分は行わない。
当初設定する充電パターンとしては、第1の充電パターンとしてSOC40%までは、充電量P1=6kWh、充電時間T1=2h、目標SOC1=40%、第2の充電パターンとしてSOC80%までは、充電量P2=8kWh、充電時間T2=6.5h、目標SOC2=80%、のような2段階の充電パターン(点線)を設定できる。
その後、充電を開始したところ、当初はSOCが低く、バッテリ電圧も低下しているため、定格出力を行うには充電器1の出力電流の上限を超えるため、しばらく定格以下での充電しか行えず、充電パターン1の完了はt1より遅れ、t1’=2.2hとなった。
このため、充電パターン2を読み出す際にT2=6.3hに修正して出力電力pを算出し、充電を続行したが、さらに2h経過したところ(t=t2)で、次回走行予定時刻を2h程早めることとなり、この時点でのSOCが約50.2%に達していたことから、新たに第3の充電パターンとして、充電量P3=5.4kWh、充電時間T3=2.3h、目標SOC3=80%を再設定して充電を再開した。実際の充電時のプロファイルを図11のグラフ中では、実線によって示している。時刻t2=4.2hの時点で新たに期間T3が設定され、時刻t3までの期間内に80%まで充電が行われて、充電を終了する様子が示されている。
以上の動作のより詳細な手順を、図12のフローチャートを用いて説明する。充電器1の制御部2は、ステップS401で、運転者が外部インターフェースを通じて次回の走行開始予定時刻を入力した時間を受信する。
次にステップS402で、現在の充電量SOC(%)を取得する。図11の場合、10%となる。
次にステップS403で、満充電に必要な充電量Ptotal(kWh)を演算する。
Pbatが20kWh、SOCが10%、充電完了SOCが80%であることから、Ptotalは14kWhと算出される。
次に、ステップS404で現在時刻から充電に充てられる充電時間Ttotal(h)を概算する。多少のマージンを除いて、Ttotalは8.5hと概算される。
次に、ステップS405で充電量と充電時間から、満充電までのおおよその充電パターンを設定する。
上述のように、
第1の充電パターン:P1=6kWh、T1=2h、SOC1=40%
第2の充電パターン:P2=8kWh、T2=6.5h、SOC2=80%
を設定する。
次にステップS406で設定した充電パターンを呼び出し、ステップS407として実施例3のステップS307〜S312までに相当する処理で充電電力p=3kWと設定し、ステップS408での充電プロセスに移行する。(数2)よりic=3000/Vbatを目標値に充電を行うが、当初はVbatが低下しているとicが充電器の出力上限を超える場合がある。たとえばVbatが250Vであればicは12Aとなるが、充電器1の出力電流上限が10Aであった場合はそれ以上の電流を出力できないため、Vbatが300Vに上昇するまでは定格電力未満での充電を行うこととなる。この結果、ステップS410でSOCがSOC1=40%に到達して充電パターン1を終えるまでには当初設定したT1より時間を要し、仮に2.2hと0.2hかかった場合は、ステップS411でステップS412に移行して設定パターンとの比較を行い、修正が必要であればステップS405に移行して充電パターンの再設定をし、必要なければ直接ステップS406で充電パターン2を呼び出すことになる。ここでは、T1が超過しているため、T2を6.3hに修正し、一連の処理で今度はSOCがSOC2=80%となるまでの電力に p=8/6.3=1.27kWを設定して充電を継続する。
充電パターン2に移行して2h経過したところで、走行開始予定時刻の見直しが行われ、2h予定が早められるとする。充電処理はステップS408からS410を繰り返す処理を行っているので、ステップS409として見直しを確認する処理を追加し、確認された場合は、繰り返し処理を抜け出して、再びステップS401に戻り、充電電力を変更する。
ここでは、充電時間Ttotal=2.3hとなり、新たに充電パターンを
第3の充電パターン:P3=5.46kWh、T3=2.3h、SOC3=80%
として追加し、かつステップS406で充電パターン3を呼び出して残りの充電を行う。
ステップS413では、定電圧充電に移行しないため、終端充電を行わずに充電を完了する。
以上、図12のフローチャートにより、充電パターンに修正が必要となった場合や、途中で走行開始予定時刻が変更となった場合の対応について示した。
なお、走行開始予定時刻の変更検知(ステップS409)については、ステップS408からS410までの充電ループ内の処理として示したが、充電のスイッチング周期が数十kHz以上に対し、任意時間の変更発生を検知することから実際の処理としては例えば10回に1回というように、頻度を落として処理することも可能である。またそれ以外に、割り込み検出機能によって実装してもよい。またステップS410のSOC確認では、BCU4からのSOC出力が数kHz程度とスイッチング周期よりは低いため、SOCの値の取り込み頻度を低下させても問題ない。
さらに実際の処理に際しては、充電パターンの切り替わり時や修正時、現在の充電処理のバックグラウンドで次のパターン設定値を読み込んで、目標電流が連続的に切り替わるような制御を行うことがより現実的である。また、切り替わる際の値が大きい場合には、一定のスルーレート内に収まるよう、目標電流を段階的に変化させることが考えられる。こうした細かい処理を行うことは、図12のフローチャートで説明してきたことに本質的に影響せず、本発明の効果が失われないのはいうまでもない。
この他、充電パターン1で当初の設定より充電時間を要したケースについて、充電器1の出力上限を理由に一時的に充電電力が低下する例を説明した。この他に想定されるケースとして、内部抵抗による損失によって、正味の充電電力が低下する場合にも、充電期間が設定値Tnをオーバーする可能性がある。というのも、パターン設定時のラフな見積もりでは、定格出力と充電電力量から充電時間を決めており、内部抵抗による損失分は含まれていない。従って、特に電流量が多く、内部抵抗損失が大きいような場合には、充電時間が増える傾向にある。初期設定の充電パターンはあくまで目安であるので、本実施例で示したように、充電を進める中で、適宜修正を行うことが有効である。
以上の実施例1〜5で,充電器1は基本的に車載のいわゆる普通充電器を想定して説明を行ったが、急速充電の場合は充電電力(電流)の設定は伝送経路の定格に従って設定し充電を制御する点で、普通充電器の手順と本質的に変わらない。現状では急速充電器という名称の通り、なるべく短時間で充電を行うことが想定されるが、充電スタンドの稼働状況や利用者の予定によっては、想定される最短充電時間以上の時間を占有して、本発明の低損失充電を行うことも可能である。即ち、本発明の効果は必ずしも普通充電器に限定されるものではなく、急速充電器においても、低損失充電を実施し、蓄電池の長寿命化をはかることが出来る。
以上,実施例1〜5で説明したように,それぞれの実施形態で説明した充電手法に従えば、非走行時間を有効に活用して低損失な充電を行い、蓄電池での発熱を抑制すると共に、発生する熱による蓄電池の劣化を回避して長寿命化を図ることができる。
1…充電器、2…制御部、3…(車載)蓄電池、4…BCU、5…制御信号ネットワーク、7…商用交流、8…接続プラグ、9…プラグ接続部、10…携帯情報端末、
11…表示部、12…操作ボタン、

Claims (7)

  1. 蓄電池の電圧と次回走行開始予定時刻に関わる情報に基づいて、充電開始時の電流において、第1所定電流値である第1モードと、当該第1所定電流値より小さい電流である第2所定電流値である第2モードと、のいずれか一方を選択して充電を実行する充電制御装置。
  2. 請求項1に記載の充電制御装置において、
    充電開始時の電流は、電圧のかわりに充電状態値と次回走行開始予定時刻とに関わる情報に基づいて、前記第1モードと前記第2モードのいずれか一方を選択して充電を実行する充電制御装置。
  3. 図6 開始時のSOCのみ初期定格
    請求項1または2に記載の充電制御装置において、
    充電開始時における前記蓄電池の電圧値又は前記充電状態値が所定値に達していない場合、前記第1モードにより充電後に、前記第2モードに移行する充電制御装置。
  4. 請求項1から3に記載のいずれかの充電制御装置において、
    前記第2モードの際に流れる電流の下限値は、充電器の変換効率が所定値よりも下回らない値に設定される充電制御装置。
  5. 請求項1ないし4に記載のいずれかの充電制御装置において、
    前記充電実行中に前記次回走行開始予定時刻が変更されたときは、当該変更時の前記蓄電池の電圧値又は前記充電状態値及び当該変更時の次回走行開始予定時刻に関わる情報に基づいて、前記第1モードと、前記第2モードと、のいずれか一方を選択して充電を実行する充電制御装置。
  6. 請求項5に記載の充電制御装置において、
    前記充電実行中に前記次回走行開始予定時刻が変更されることに関する情報は、車外情報通信機器からの情報である充電制御装置。
  7. 請求項1ないし6に記載のいずれかの充電制御装置を備えた車両において、
    給電プラグを差し込まれた後に受信した次回走行開始予定時刻に関する情報を前記充電制御装置に送信する車両。
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