JP2017098665A - 音声信号伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送信装置と受信装置間での音声信号の伝送と、送信装置での発熱の抑制とを両立した音声信号伝送システムを提供する。【解決手段】音声信号伝送システム1は、送信装置2と受信装置間3で音声信号を無線により伝送する。送信装置2では、制御装置4で決定した調整値Aにより、音声信号の出力値を調整する。調整値Aは、送信装置2の温度と、受信装置3における音声信号の通信状態により、制御装置4により決定する。制御装置4で決定した調整値Aは、音声信号や温度情報Tとは異なる通信方式の無線通信により、送信装置2へ伝送される。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信により音声信号を伝送する音声信号伝送システムに関する。
近年、送信装置と受信装置間で無線通信により音声信号を伝送する伝送方式として、種々の伝送方式が採用されている。伝送方式の中には、音声信号の高品質化や低遅延化の為に、信号処理を行うものもある。信号処理時の消費電力が大きいと、大きな熱を発する。また、断続的に長い時間も音声信号の出力を行うと、音声信号の送信部は、高温になる。これらの発熱により、送信装置の筐体の温度が上昇する。
送信装置の筐体の温度が上昇すると、送信装置の使用者が素手で触った場合にやけどの怖れがある。また、送信装置内の温度が上昇することで、装置を構成する部材や素子の寿命を縮めてしまう可能性がある。
そこで、送信装置における温度の上昇を防止するために、送信装置内に温度センサを設置する。そして、温度センサで測定した温度が、予め設定された基準温度以上になった場合には、送信を停止するか、送信出力を低下させる方法がある。
特開平3−121742号公報
勿論、送信を停止した場合は、送信を停止している間には音声信号の伝送を行うことができない。また、送信出力を低下させた場合には、送信装置と受信装置間の電波強度が低下する。送信装置と受信装置間の距離によっては、送信装置の受信信号強度が、音声信号の伝送を行うのに必要な値以下になる。この場合、送信装置と受信装置間で音声信号の伝送を行うことができない。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、送信装置と受信装置間での音声信号の伝送と、送信装置での発熱の抑制とを両立した音声信号伝送システムを提供する。
本発明は、送信装置と受信装置間の無線通信状態の制御を行う制御装置を備えた伝送システムであって、前記送信装置は、前記送信装置の温度を計測する温度計測部と、前記温度を示す温度情報を送信する信号送信部と、音声信号を伝送する無線通信の出力を、所定の調整値に基づいて調整する出力調整部と、前記制御装置から前記調整値を受信する調整値受信部と、を備え、前記受信装置は、前記送信装置と前記受信装置間の無線通信の通信状態を測定する通信状態測定部と、を備え、前記制御装置は、送信装置から受信した前記温度情報と、受信装置から受信した前記通信状態とから、前記調整値を決定する調整値決定部と、前記調整値を、前記送信装置へ送信する調整値送信部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、送信装置と受信装置間で電波強度を一定以上に保ちつつ、安全に音声信号の伝送を実現することができる。
第1実施形態を構成する各装置間で送受信されるデータの種類を示す概略図である。 第1実施形態における音声信号伝送システムの機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態の制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の音声信号伝送システムにおける送信装置の温度制御工程を示すフローチャートである。 第1実施形態の音声信号伝送システムの送信装置の出力、送信装置と受信装置の通信状態、及び送信装置の温度の相関を示すグラフである。 変形例1の音声信号伝送システムの機能構成を示すブロック図である。 変形例2の制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 変形例2の送信装置の出力、送信装置と受信装置の通信状態、及び送信装置の温度の相関を示すグラフである。 他の実施形態における音声信号伝送システムの機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る音声信号伝送システムの実施形態について図面を参照して説明する。
[1.第1の実施形態]
図1は、音声信号伝送システム1の各装置間で送受信されるデータの種類を示す概略図である。本実施形態における音声信号伝送システム1は、音声信号を無線通信により送信する送信装置2と、その音声信号を受信する受信装置3、及び送信装置2の送信出力を制御する制御装置4から構成される。受信装置3と制御装置4とは、通信ケーブル5で接続される。
送信装置2の発熱を抑制するために、以下の(1)(2)の要素から、制御装置4は送信装置2の送信出力の調整値を決定する。
(1)受信装置における送信装置との通信状態C
(2)送信装置の温度情報T
(1)の通信状態Cは、受信装置3で測定した音声信号を伝送する無線通信の受信信号強度である。(2)の温度情報Tは、送信装置2で計測した送信装置2内部の温度を示す。制御装置4は、通信状態C及び温度情報Tにより調整値Aを決定する。決定した調整値Aは、制御装置4から、無線通信により、受信装置3を経由せず直接送信装置2に伝送する。送信装置2は、その調整値Aに基づいて送信出力を変更する。
[1−1.構成]
図2は、実施形態1における音声信号伝送システム1の構成を示す図である。
(送信装置)
送信装置2は、音声信号を無線通信により対応する受信装置3へ送信する。送信装置2は、音声信号の入力端子を備えた送信装置や、集音した音を電気的な音声信号に変換し、その音声信号を送信するワイアレスマイクでも良い。送信装置2は、送信装置2の内部の温度を測定し、無線通信により、温度情報Tを受信装置へ送信する。また、送信装置2は、制御装置4から調整値Aを受信する。
つまり、送信装置2は、音声信号と温度情報Tを送信し、制御値Aを受信する。送信装置2は、音声信号送信部21、出力調整部22、調整値受信部23、温度計測部24、及び温度情報送信部25、を備える。
音声信号送信部21は、出力調整部22からの出力値に基づく送信出力で、無線通信により音声信号を送信する。音声信号送信部21は、受信装置3の音声信号受信部32と対応する無線通信の送信部である。音声信号送信部21は、アナログ方式やデジタル方式を問わず種々の方式の無線通信により信号を出力する。例えば、音声信号送信部21と、音声信号受信部32間の無線通信の方式をA方式とする。音声信号送信部21は、その出力が上昇すると、音声信号送信部21からの発熱量が大きくなる特性を有する。音声信号送信部21の出力は、出力値に合わせて可変である。
出力調整部22は、初期音声信号送信値Sと調整値Aとに基づいて音声信号送信部21の出力を調整する。初期音声信号送信値Sは、音声信号伝送システム1の運用開始時の音声信号送信部21の出力値である。初期音声信号送信値Sは、音声信号伝送システム1の運用開始前に予め設定されている。例えば、初期音声信号送信値Sとして最大(50mw)、強(40mw)、中(30mw)、弱(20mw)の4段階の中から、1つを設定しても良い。また、任意の値を初期音声信号送信値Sとしても良い。調整値Aは、初期音声信号送信値Sに対する増減量を示す。プラスの調整値Aは、音声信号送信部21の出力値を初期音声信号送信値Sから増加させる。また、マイナスの調整値Aは、音声信号送信部21の出力値を初期音声信号送信値Sから減少させる。
調整値受信部23は、制御装置4から送信される調整値Aを含むデータを受信する。調整値受信部23は、制御装置4の調整値送信部42と対応する無線通信の受信部である。例えば、調整値送信部42と調整値受信部23との間の無線通信の方式をB方式とする。調整値Aは、音声信号と比べてデータ量が小さい。そのため、B方式の無線通信は、A方式の無線通信より消費電力が少ない方式を採用する。
温度計測部24は、温度を測定するセンサを備える。このセンサにより、温度計測部24は、送信装置2の内部温度を定周期で測定する。センサは、送信装置2内で発熱量が多い部材の近傍に設置される。温度計測部24は、計測した温度を温度情報Tとして、温度情報送信部25へ伝送する。
温度情報送信部25は、受信装置3へ温度情報Tを無線通信により出力する。温度情報送信部25は、受信装置3の温度情報受信部31と対応する無線通信の送信部である。例えば、温度情報送信部25と温度情報受信部31との間の無線通信の方式をC方式とする。
(受信装置)
受信装置3は、送信装置2が送信した音声信号及び温度情報Tを受信する。受信装置3は、温度情報受信部31、音声信号受信部32、及び通信状態測定部33を備える。
音声信号受信部32は、送信装置2が出力した音声信号の受信を行う。通信状態測定部33は、音声信号受信部32が受信した音声信号の受信信号強度の測定を行う。通信状態測定部33は、制御装置4と接続する通信ケーブル5と接続される。通信状態測定部33は、測定した受信信号強度を通信状態Cとして通信ケーブル5を介して制御装置4へ出力する。
温度情報受信部31は、温度情報送信部25と無線通信を行い、温度情報送信部25から出力された温度情報Tを受信する。温度情報受信部31は、制御装置4と接続する通信ケーブル5と接続される。温度情報受信部31は、受信した温度情報Tを制御装置4へ出力する。
(制御装置)
制御装置4は、受信した温度情報Tと通信状態Cとに基づいて、調整値Aを決定する。決定した調整値Aは、送信装置2へ伝送される。制御装置4は、調整値決定部41、及び調整値送信部42とを備える。
調整値決定部41は、通信状態Cに対する第1の閾値と、送信装置2の温度に対する第2の閾値を設ける。調整値決定部41は、通信状態Cが第1の閾値以上、且つ送信装置2の温度が第2の閾値未満となるように、調整値Aを決定する。第1の閾値とは、送信装置2と受信装置3とが十分に通信可能な通信状態となる電波強度である。第2の閾値とは、送信装置2において出力制限を開始する温度である。
調整値送信部42は、調整値受信部23へ調整値Aを無線通信により出力する。調整値送信部42は、送信装置2の調整値受信部23と対応する無線通信の送信部である。
(制御装置の制御例)
調整値決定部41は、温度情報Tと通信状態Cに基づいて、調整値Aの決定を行う。図3は、制御装置4の制御動作を示すフローチャートである。説明の為に、初期音声信号出力を40mw、第1の閾値を55dB、第2の閾値を45℃とする。
音声信号伝送システム1の運用が開始されると、送信装置2は、音声信号を初期音声信号出力である40mwで出力する。音声装置の温度情報Tと、受信装置における通信状態Cとが、調整値決定部41に入力する(S101)。
調整値決定部41は、初めに通信状態Cの判定を行う(S102)。通信状態Cの判定は、通信状態Cが第1の閾値以上であるか否かで、送信装置と受信装置間での無線通信の状態を判定する。そして、調整値決定部41は、通信状態Cが第1の閾値である55dB未満の場合(S102のNO)は、通信状態が悪いと判定する。この場合、次に温度情報Tの判定を行う(S103)。温度情報Tの判定は、温度情報Tが第2の閾値以上である45℃以上か否かで判定する。調整値決定部41は、温度情報Tが第2の閾値未満であれば、調整値Aを送信装置の送信出力を増加させる調整値とする(S104)。ここでは、調整値Aをプラス(例えば+10mw)と決定する。プラスの調整値Aにより、送信装置2の送信出力は、増加する。一方、調整値決定部41は、温度情報Tが第2の閾値以上であれば、調整値Aを現在の送信出力を維持する値と決定する。つまり、この場合の調整値Aは、0mwとなる。
一方、第1の閾値である55dB以上(S102のYES)であれば、通信可能と判定する。この場合も次に、送信装置2の温度状態の判定を行う(S105)。調整値決定部41は、送信装置2の温度が第2の閾値である45℃未満(S105のNO)であれば、調整値Aを現在の送信出力を維持する値と決定する(S106)。一方、温度状態が第2の閾値である45℃以上(S105のYES)であれば、調整値Aをマイナス(例えば、−10mw)と決定する(S107)。そして、調整値決定部41は、決定した調整値を送信装置2へ出力する(S108)。そして、これを音声信号伝送システム1の運用の終了まで繰り返す(S109)。
[1−2.作用]
以上の様な構成を有する本実施形態の音声信号伝送システム1における動作について説明する。図4は、第1実施形態の音声信号伝送システム1における送信装置2の温度制御工程を示すフローチャートである。また、図5は、音声信号伝送システム1の運用が開始されてからの音声信号伝送システム1の送信装置2の出力、送信装置2と受信装置3の通信状態C、及び送信装置2の温度の相関を示すグラフである。
音声信号伝送システム1の運用前に、初期音声信号出力、第1の閾値、第2の閾値、調整値Aの下げ幅の設定を行う。例として、初期音声信号出力を40mw、第1の閾値を55dB、第2の閾値を45℃、調整値の下げ幅を10mwとする。
音声信号伝送システム1の運用がt=0で開始されたとする。音声信号伝送システム1の運用が開始されると、送信装置2は初期音声信号出力で音声信号を出力する。受信装置3は、音声信号を受信すると通信状態Cを測定する。また、温度計測部24は、送信装置2の温度を計測する。通信状態C及び温度情報Tは、調整値決定部に送信される(S111〜S115)。運用開始時の初期音声信号出力は40mw、通信状態Cは68dB、送信装置2の温度は30℃とする。
t=0の時点では、通信状態Cが68dBであり、温度情報Tが30℃である。通信状態Cの68dBは第1の閾値値より大きく、温度情報Tの30℃は第2の閾値より小さいため、調整値決定部41は調整値Aを0mwと決定する(S116)。決定した調整値Aは、調整値送信部42及び調整値受信部23を介して、出力調整部22に伝送される(S117)。調整値が0mwであるため、出力制御部22は、音声信号送信部21の出力を初期音声信号出力の40mwのまま維持する(S118)。
通信状態測定部33は、定期的に受信信号強度を測定し、その結果を通信状態Cとして調整値決定部41へ伝送する。ここでは、音声信号送信部21の出力が変化していないので、通信状態Cは常に68dBとする。一方、音声信号送信部21の出力が40mwであると、音声信号送信部21の温度が徐々に上昇する。温度計測部24は、定周期ごとに温度の計測を行い、その温度を調整値決定部41へ伝送する。そして、時刻t=t1において、温度計測部24で計測する温度が、第2の閾値である45℃を超えるとする。その場合、調整値決定部41は、第1の閾値値より大きい68dBの通信状態Cと、45℃以上となった温度情報Tを基に、調整値Aを−10mwと決定する。この決定した調整値A(−10mw)は、調整値受信部23を介して出力調整部22に伝送される。出力調整部22は、−10mwの調整値Aに基づいて、音声信号出力を30mwと変更する。
音声信号送信部21の出力が40mwから30mwに低下したため、受信装置3における電波状態は、68dBから、58dBに低下する。58dBは、第1の閾値である55dB以上であるため、送信装置2と受信装置3間での無線通信による音声信号の伝送は正常に行われる。また、音声信号出力が30mwとなったため、音声信号送信部21の発熱量も低下する。そして、音声信号送信部21からの発熱量と送信装置2の筐体表面からの放熱量とが温度が平衡する。ここで、平衡する温度は35℃とする。そして、これを音声信号伝送システム1の運用の終了まで繰り返すことで(S119)、送信装置2と受信装置間の無線通信を可能にしたまま、送信装置2の温度を低下させる。
[1−3.効果]
以上の様な本実施形態の音声信号伝送システム1は、送信装置2から受信装置3へ無線通信により音声信号を伝送する。送信装置2は、音声信号を送信する音声信号送信部21と、送信装置2の温度を計測する温度計測部24と、温度を示す温度情報Tを送信する温度情報送信部25と、を備える。この音声信号送信部21の送信出力は、調整値Aに基づいて調整される。調整値Aは、温度情報Tと通信状態Cとから制御装置4により決定され、送信装置2から伝送される。これにより、通信が可能な範囲で、送信装置2の温度上昇を抑制することができる。つまり、送信装置2と受信装置3間の無線通信を可能にしたまま、送信装置2の温度を低下させることが可能となる。また、調整値Aを算出するための構成を送信装置2に用いていないので、送信装置2の部品数を削減することができる。これにより、送信装置2での消費電力を低減することができ、送信装置2の発熱量を低減させることができる。
また、本実施形態では、温度情報Tを受信装置3を介して、送信装置2から制御装置4へ伝送した。しかしながら、温度情報Tを送信装置2から制御装置4へ直接伝送しても良い。図6は、第1の実施形態の変形例1の構成を示すブロック図である。図6に示すように、温度情報送信部25を送信装置2に配置し、対応する温度情報送信部43を制御装置4に配置する。そのため、温度情報Tを受信装置3を経由せずに、送信装置2から制御装置4に伝送することが可能となる。これにより、受信装置3に温度情報受信部31を配置する必要がなくなるため、受信装置3の小型化やコストダウンを図ることが可能となる。受信装置3を複数配置する場合には、1つ1つの受信装置2に温度情報受信部31を設けなくて良くなるので、部品点数の大幅な削減が可能となる。
また、本実施形態の調整値決定部41は、通信状態Cが第1の閾値以上、且つ送信装置2の温度が第2の閾値以上であれば、送信装置2の出力を所定量低下させる値を調整値Aとする。つまり、通信状態Cが十分な場合、且つ送信装置2の温度が一定以上になった場合、送信装置2の出力を低下させる。これにより、通信強度の変更を最小限にしつつ、送信装置2の温度を一定以下に保つことができる。
また、調整値Aは、送信装置2と受信装置3間より消費電力の小さい無線により、調整値送信部42から調整値受信部23へ、伝送される。これにより、送信装置2に設置する調整値受信部23も、省電力な受信部とすることができる。そのため、調整値受信部23からの発熱を低減することができ、送信装置2全体の発熱量を低減することができる。
本実施形態では、受信装置3と制御装置4とは、有線で接続したが無線通信により受信装置から制御装置へ温度情報Tと通信状態Cを送信しても良い。この場合、通信ケーブル5が無くなるため、受信装置3の設置が容易になる。一方、受信装置3と制御装置4とは、有線で接続しても良い。有線は、無線より簡単な構成で実現することができる。そのため、受信装置3と制御装置4との構成を簡単なものとすることができる。これにより、受信装置3の小型化やコストダウンを図ることが容易となる。
[2.第1の実施形態の変形例2]
第1の実施形態では、通信状態Cが第1の閾値以上、且つ送信装置2の温度が第2以上となった場合に、調整値決定部41が、調整値Aとして送信出力を低下させる値を調整値として決定した。本変形例ではそれだけでなく、送信装置2の温度が第2の閾値以上となり音声信号の送信出力を低下させた後、送信装置2の温度が第3の閾値以下となった場合に、調整値決定部41は、送信出力を増加させる値を調整値Aとして決定する。
[2−1.構成]
調整値決定部41は、通信状態Cに対する第1の閾値と、送信装置2の温度に対する第2,第3の閾値を設ける。調整値決定部41は、送信装置2の温度が第2の閾値以上となり音声信号の送信出力を低下させた後、通信状態Cが第1の閾値以上、且つ送信装置2の温度が第3の閾値超第2の閾値未満となるように、調整値Aを決定する。第3の閾値とは、送信装置2の音声信号出力の増加を開始する温度である。調整値決定部41は、送信装置2の温度が第2の閾値以上となった場合に動作するトリガーを備える。このトリガーは、第3の閾値に基づいて、調整値Aが変更された場合には、リセットされる。
(制御装置の制御例)
図7は、本変形例の制御装置4の制御動作を示すフローチャートである。
音声信号伝送システム1の運用が開始されると、調整値決定部41はトリガーをリセットする(S121)。また、送信装置2は、音声信号を、初期音声信号出力である40mwで送信する。調整値決定部41には、送信装置2の温度情報Tと、受信装置3における通信状態Cとが、入力される(S122)。
調整値決定部41は、初めにトリガーがONであるかの判定を行う(S123)。通信状態Cが第1の閾値以上(S124のYES)と判定され、送信装置2の温度が第2の閾値以上(S127のYES)と判定された場合に、調整値決定部41は、調整値Aを−20wmと決定し、トリガーはONとなる(S130)。
ここで、トリガーがOFFである場合(S123のNO)には、前実施形態のS102〜S107と同様に、通信状態Cと第1の閾値との判定、温度状態と第2の閾値との判定を行い、調整値Aを決定する(S124〜129)。一方、トリガーがONである場合(S123のYES)には、温度状態が第3の閾値以下であるか否かの判定を行う(S131)。温度状態が第3の閾値を超える場合(S131のNO)には、調整値の値(−20mw)を変化させず、現在の送信出力を維持する(S132)。また、温度状態が第3の閾値以下(S131のYES)である場合には、現在の調整値の値を増加させる(S133)。例えば、調整値が−20mwである場合には10mw増加し、調整値を−10mwとする。更に、調整値決定部41はトリガーをリセットする(S134)。そして、調整値決定部41は、決定した調整値を送信装置2へ出力する(S135)。そして、これを音声信号伝送システム1の運用の終了まで繰り返す(S136)。
[2−2.作用]
以上の様な構成を有する本実施形態の音声信号伝送システム1における動作について説明する。図8は、音声信号伝送システム1の運用が開始されてからの音声信号伝送システム1の送信装置2の出力、送信装置2と受信装置3の通信状態C、及び送信装置2の温度の相関を示すグラフである。
音声信号伝送システム1の運用前に、初期音声信号出力、第1の閾値、第2の閾値、調整値Aの下げ幅の設定を行う。例として、初期音声信号出力を40mw、第1の閾値を55dB、第2の閾値を45℃、調整値の下げ幅を20mw、調整値の上げ幅を10mwとする。
音声信号伝送システム1の運用がt=0で開始される。運用開始時の初期音声信号出力は40mw、通信状態Cは68dBとする。そして、時刻t=t1で、送信装置2の温度が、第2の閾値を超える。調整値決定部41は、45℃以上となった温度情報Tを基に、調整値を−20mwと決定する。音声信号出力が40mwから20mwに低下したため、音声信号送信部21の発熱量も徐々に低下する。
そして、時刻t=t2において、送信装置2の温度が第3の閾値以下となる。調整値決定部41は、第3の閾値以下となった送信装置2の温度情報Tに基づいて、調整値決定部41は、調整値を−20mwから10mw増加させ、調整値を−10mwとする。この調整値は、調整値送信部42及び調整値受信部23を介して、出力制御部に伝送される。出力制御部は、−10mwの調整値に基づいて、音声信号出力を30mwと変更する。
音声信号出力が20mwから30mwに増加したため、受信装置3における電波状態は、56dBから、58dBに増加する。電波強度が増加することで、送信装置2と受信装置3間での無線通信による音声信号の伝送は更に正常に行われる。また、音声信号送信部21からの発熱は、20mwの場合と比較して大きくなるが、第2の閾値以下の温度で平衡する。ここで、平衡する温度は41℃とする。
[2−3.効果]
本変形例の調整値決定部41は、送信装置の出力を低下させた後、温度が第3の閾値以下であれば、送信装置2の出力を上昇させる値を調整値とする。つまり、送信装置2の温度が第2の閾値以上となり音声信号の送信出力を低下させた後、送信装置2の温度が下がった場合には、再度送信装置2の出力を上昇させる。これにより、送信装置2での発熱を抑制しながら、送信装置2と受信装置3間の電波強度を高くすることができる。
本実施形態では、調整値の上げ幅を調整値の下げ幅より小さい値としている。その為、温度が第3の閾値以下となった場合に、送信装置2の出力を上昇させるが、上昇させた送信装置2の出力は、初期音声信号出力以下となる。つまり、送信装置2における発熱が初期音声信号出力の場合より抑えられるため、温度の上昇が抑制される。これにより、温度が再び第2の閾値を超えるまでにかかる時間を長くすることや、温度が再び第2の閾値を超えることを防止することができる。
また、調整値の下げ幅と調整値の上げ幅を等しくすることもできる。この場合、送信装置2の出力が初期音声信号出力となるため、再び温度が上昇し、温度が再び第2の閾値を超える可能性がある。しかしながら、本実施形態では、温度に対する閾値を2つ設け、制御を行っている。そのため、一旦出力を下げた後は、再び温度が第3の閾値を超えなければ、送信装置2の出力は増加させない。2つの温度に対する閾値の間隔を調整することで、送信装置2の極短時間での出力の変動を抑制することが可能となる。尚、調整値の上げ幅を調整値の下げ幅より小さい値とした場合も、温度が再び第2の閾値以上となる可能もあるが、その場合にも閾値を2つ設けているので、同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、送信装置の出力の低下を、調整値決定部41に設けたトリガーのON,OFFにより判定した。しかしながら、送信装置の出力低下の判定する方法はこれに限らない。例えば、調整値決定部41に初期音声信号出力を記憶しておき、調整値決定部41で音声信号出力を監視することで、送信装置の出力の低下を判定しても良い。
[3.第2の実施形態]
第1の実施形態では、音声信号と温度情報Tとの送受信部をそれぞれ設けた。本実施形態では、音声信号に温度情報Tを付与させて、送信装置2から受信装置3へ伝送する。
[3−1.構成]
図11は、実施形態2における音声信号伝送システム1の構成を示す図である。送信装置2は信号送信部を備え、受信装置は信号受信部を備える。
信号送信部26は、出力調整部22からの出力値に基づく送信出力で、無線通信送信により音声信号と温度情報Tとを送信する。信号送信部26は、受信装置3の信号受信部34と対応する無線通信の送信部である。信号送信部26は、音声信号に温度情報Tを付与して送信を行う。信号送信部26の通信方式として、音声信号に温度情報Tを付与し送信できる通信方式であれば、いずれの方式の通信方法を採用することが可能である。例えば、音声信号を多数の搬送波に乗せて出力する、所謂、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式とする)を採用することが可能である。
[3−2.作用]
本実施形態において、信号送信部26の通信方式として、OFDM方式を採用した場合には、信号送信部26にて、音声信号に温度情報Tを付与して送信する。例えば、OFDM方式におけるメタデータであるTMCCのユーザー領域に温度情報Tを格納する。そして、信号受信部34に対して送信する。このようなOFDM方式を採用した信号送信部26の消費電力は、音声信号送信部21と比較して大きくなる。そのため、送信装置2における温度上昇は、前記実施形態と比較して早くなる。
送信装置2の温度上昇の速度に関らず、調整値決定部41は、通信状態Cが第1の閾値以上、且つ送信装置2の温度が第2の閾値以上であれば、送信装置2の出力を所定量低下させる値を調整値Aの値とする。つまり、通信状態Cが十分な場合、且つ送信装置2の温度が一定以上になった場合、送信装置2の出力を低下させる。これにより、通信強度の変更を最小限にしつつ、送信装置2の温度を一定以下に保つことができる。
[3−3.効果]
本実施形態の信号送信部26は、音声信号に温度情報Tを付与する。これにより、送信装置2に音声信号用、温度情報T用のそれぞれの送信部を用いる必要がない。このため、送信装置2における消費電力を低減させることができ、送信装置2の温度の上昇を抑制することができる。
[4.他の実施形態]
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、制御装置4と受信装置3とを分離して配置したが、制御装置4と受信装置3とを一体にしても良い。送信装置2と制御装置4を設置する場所が、狭いスペースに限定されている場所では、制御装置4と受信装置3とを離して設置する必要がない。その場合には、受信装置3と制御装置4とが一体化していることで、受信装置3の設置の手間を省くことが可能となる。
1…音声信号伝送システム
2…送信装置
21…音声信号送信部
22…出力調整部
23…調整値受信部
24…温度計測部
25…温度情報送信部
26…信号送信部
3…受信装置
31…温度情報受信部
32…音声信号受信部
33…通信状態測定部
34…信号受信部
4…制御装置
41…調整値決定部
42…調整値送信部
43…温度情報受信部
5…通信ケーブル
A…調整値
C…通信状態
T…温度情報

Claims (7)

  1. 送信装置と受信装置間の無線通信状態の制御を行う制御装置を備えた伝送システムであって、
    前記送信装置は、
    前記送信装置の温度を計測する温度計測部と、
    前記温度を示す温度情報を送信する信号送信部と、
    音声信号を伝送する無線通信の出力を、所定の調整値に基づいて調整する出力調整部と、
    前記制御装置から前記調整値を受信する調整値受信部と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置と前記受信装置間の無線通信の通信状態を測定する通信状態測定部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    送信装置から受信した前記温度情報と、受信装置から受信した前記通信状態とから、前記調整値を決定する調整値決定部と、
    前記調整値を、前記送信装置へ送信する調整値送信部と、
    を備えることを特徴とする音声信号伝送システム。
  2. 前記調整値決定部は、
    前記通信状態が第1の閾値以上、且つ前記温度が第2の閾値以上であれば、前記送信装置の出力を所定量低下させる値を前記調整値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声信号伝送システム。
  3. 前記調整値決定部は、
    前記送信装置の出力を低下させた後、前記温度が第3の閾値以下であれば、前記送信装置の出力を上昇させる値を前記調整値とする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の音声信号伝送システム。
  4. 前記信号送信部は、前記音声信号に前記温度情報を付与した信号を送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声信号伝送システム。
  5. 前記調整値は、
    前記送信装置と前記受信装置間の無線通信方式より消費電力の小さい無線通信方式により、前記調整値送信部から前記調整値受信部へ伝送することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の音声信号伝送システム。
  6. 前記受信装置と前記制御装置とは、有線で接続されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の音声信号伝送システム。
  7. 前記受信装置は、前記制御装置と一体に設けられること特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の音声信号伝送システム。
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