JP2017096702A - 位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力消費を抑えながら、適切な間隔で位置の検出を行う。【解決手段】位置検出装置は、位置を検出する位置検出器と、格納部と、1以上のプロセッサと、プログラムとを有する。前記プログラムは、前記位置検出器から前記位置検出装置の位置の位置情報を取得すること、位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御することを行うための命令を含む。前記位置を検出する時間間隔を決定することは、検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む。【選択図】図2
Description
本開示は、移動体とともに移動して位置を検出する装置及びその装置で実施される方法に関する。
多くの携帯電話等の携帯端末は、その位置を検出する機能を有しており、得られた位置情報をナビゲーションシステム等のさまざまなアプリケーションで利用している。位置の検出には例えばGPS(global positioning system)受信機が用いられ、定期的に位置の検出及び位置情報の取得が行われる。このような位置の検出には多くの電力が消費されるので、電池を電源として用いる携帯端末では、頻繁に位置検出を行うと、電池の持続時間が短くなる。そこで、携帯端末が所定の場所から遠い場合には位置検出間隔を長くするようにした装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
しかしながら、携帯端末とともに移動するユーザの速度は一定ではない。このため、特許文献1の技術によると、携帯端末が所定の場所に近い場合には省電力効果が得られず、携帯端末が所定の場所から遠く、かつ速度が速い場合には、検出される位置の間隔が長すぎて、ユーザの移動経路の把握や予測を正確に行うことができない。
本開示は、電力消費を抑えながら、適切な間隔で位置の検出を行う位置検出装置及び位置検出方法を提供する。
本開示による位置検出装置は、位置を検出する位置検出器と、格納部と、1以上のプロセッサと、前記格納部に格納され、前記1以上のプロセッサで実行されるプログラムとを有する。前記プログラムは、前記位置検出器から前記位置検出装置の位置の位置情報を取得すること、位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御することを行うための命令を含む。前記位置を検出する時間間隔を決定することは、検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む。
本開示による位置検出方法は、位置検出器を有する位置検出装置における位置検出方法であって、前記位置検出器から前記位置検出装置の位置を示す位置情報を取得すること、位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御することを行う。前記位置を検出する時間間隔を決定することは、検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む。
本開示によるプログラムは、位置検出器を有する位置検出装置のためのプログラムであって、前記プログラムは、前記位置検出器から前記位置検出装置の位置を示す位置情報を取得すること、位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御することを行うための命令を含む。前記位置を検出する時間間隔を決定することは、検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む。
本開示によれば、平均速度に基づいて位置を検出する時間間隔を決定するので、電力消費を抑えながら、適切な間隔で位置の検出を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシステムの構成例を示すブロック図である。図1のシステムは、例えば位置検出装置100であって、位置検出器12と、時間間隔決定部14と、格納部16と、コントローラ18とを有する。図1のシステムは、本発明の実施形態を実現する一例であり、より多くの又はより少ない構成要素を有していてもよい。位置検出装置100は、ユーザや車両等の移動体とともに移動して位置を検出する。
位置検出器12は、例えばGPS受信機であり、複数のGPS衛星からの電波を受信して位置検出装置100の位置を検出し、その位置を示す位置情報を時間間隔決定部14に出力する。位置検出器12は、ネットワークから受信したデータをも用いるA−GPS(assisted GPS)によって位置を検出してもよい。位置検出器12は、無線LAN(local area network)又は携帯電話の基地局と通信し、その基地局の位置情報を用いて位置検出装置100の位置を検出してもよいし、その基地局の位置を位置検出装置100の位置と見なすようにしてもよい。
時間間隔決定部14は、検出された位置を表す位置情報を、位置検出器12から取得し、格納部16に格納し、必要に応じて格納部16から読み出す。時間間隔決定部14は、位置検出器12からの位置情報、及び格納部16から読み出された位置情報に基づいて、位置を検出する時間間隔を決定し、コントローラ18に出力する。コントローラ18は、時間間隔決定部14で決定された時間間隔で位置を検出するように、位置検出器12を制御する。位置検出器12は、コントローラ18の指示に従って位置の検出を行う。
図2は、図1のシステムにおける処理の流れの例を示すフローチャートである。図2に示されているように、ブロック22では、位置検出器12は、コントローラ18の指示に従って、位置検出装置100の位置を検出する。ブロック24では、時間間隔決定部14は、位置検出器12から位置検出装置100の位置を示す位置情報を取得し、格納部16に格納する。
ブロック26では、時間間隔決定部14は、位置検出器12からの位置情報に基づいて、位置を検出する時間間隔を決定する。この際、時間間隔決定部14は、格納部16に格納された位置情報を必要に応じて読み出す。より具体的には、時間間隔決定部14は、位置検出器12で検出された位置及びその直前に検出された位置から、これらの2つの位置の間の距離を求め、2つの位置を取得した時刻の差でこの距離を除算して、位置検出装置100の平均速度を求める。時間間隔決定部14は、平均速度と閾値H1(例えば時速10km/h)とを比較する。時間間隔決定部14は、平均速度が閾値H1未満である場合には、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1(例えば5分)に決定し、平均速度が閾値H1以上である場合には、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1より短い時間間隔L2(例えば1分)に決定する。時間間隔決定部14は、決定された時間間隔をコントローラ18に出力する。
ブロック28では、コントローラ18は、時間間隔決定部14で決定された時間間隔で位置を検出するように、位置検出器12を制御する。具体的には、例えば、前回の位置検出の時点から、決定された時間間隔の経過後に、位置を検出するように、コントローラ18は、位置検出器12に位置を検出させる指示を出力する。その後、処理はブロック22に戻り、同様の処理が繰り返される。
このように、本実施形態によると、平均速度が閾値H1未満である場合には、位置を検出する時間間隔が比較的長い時間間隔L1になり、平均速度が閾値H1以上である場合には、位置を検出する時間間隔が比較的短い時間間隔L2になる。速度が遅い場合には、位置を検出する時間間隔が長くても、検出される位置の間の距離はあまり大きくならないので、大きな問題は生じない。このように、適切な間隔で位置の検出を行うので、検出された位置の情報を用いる演算(ナビゲーション、経路の予測、目的地への予想到着時間の算出等)に大きな影響を与えることなく、位置を検出するための電力消費を抑制することができる。その結果、位置検出装置100に電力を供給する電池の持続時間を長くすることができる。
図3、図4、図5及び図6はそれぞれ、時間間隔を決定する処理の一例を説明するための図である。図3〜図6は、時間とともに変化する位置検出装置100の平均速度を示している。図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、位置検出装置100の平均速度をより多くの閾値と比較してもよい。図3を参照して説明する。
時間間隔決定部14は、平均速度を閾値H1(例えば時速10km/h)と比較し、更に平均速度を閾値H2(例えば時速30km/h)と比較する。時間間隔決定部14は、比較結果に従って、位置を検出する時間間隔をL11,L12又はL13に決定する。時間間隔L13は時間間隔L12より短く、時間間隔L12は時間間隔L11より短い。
図3の時刻T1,T2,T8及びT9においては、平均速度は閾値H2以上であるので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L13(例えば1分)に決定する。図3の時刻T3,T4びT7においては、平均速度は閾値H2未満であり閾値H1以上であるので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L12(例えば3分)に決定する。図3の時刻T5及びT6においては、平均速度は閾値H1未満であるので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L11(例えば5分)に決定する。
このように、2つの閾値を設け、平均速度が遅いほど長い時間間隔を選択することにより、位置を検出する時間間隔をより細かく制御することが可能となり、検出される位置の間の間隔と電力消費とのバランスをとりやすくなる。なお、同様に、より多くの閾値を設けて、より多くの種類の時間間隔から、平均速度が遅いほど長い時間間隔を選択するようにしてもよい。
図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔が時間間隔L2(例えば1分)である場合に、平均速度が閾値H1未満であることを比較結果が示す回数をカウントし、得られたカウント値が1より大きい所定値に達すると、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1(例えば5分)に変更してカウント値をリセットしてもよい。図4を参照して説明する。
図4の時刻T1において、位置を検出する時間間隔は時間間隔L2であり、カウント値は0である。図4の時刻T1及びT2においては、平均速度は閾値H1以上であるのでカウント値は変化しない。図4の時刻T3においては、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1未満であることを示す。時間間隔決定部14は、カウント値を1だけ増加させる。図4の時刻T4及びT5においては、平均速度は閾値H1以上であるのでカウント値は変化しない。
図4の時刻T6,T7及びT8においては、平均速度は閾値H1未満であり、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1未満であることを示す。時間間隔決定部14は、時刻T6,T7及びT8においてカウント値を1ずつ増加させる。時刻T8においてカウント値が所定値4に達するので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1に変更してカウント値をリセットする。次に位置を検出する時刻T9と時刻T8との間隔は、時間間隔L1である。
信号待ち、一時的な渋滞、及び、GPSによって求められた位置の突発的なずれ等により、求められる平均速度の一時的な低下が生じることがある。図4を参照して説明した処理によると、例えば時刻T3におけるような一時的な平均速度の低下が生じても、位置を検出する時間間隔を直ちには変更しない。このため、速度が再び上昇しているにもかかわらず位置を検出する時間間隔が長いという状況が生じにくくなり、位置情報が得られる地点の密度の低下を防ぐことができる。このように、平均速度の履歴を考慮して、位置を検出する時間間隔を決定するので、電力消費を抑えながら、適切な間隔で位置の検出を行うことができる。
図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔が時間間隔L1(例えば5分)である場合に、平均速度が閾値H1以上であることを比較結果が示す回数をカウントし、得られたカウント値が1より大きい所定値に達すると、位置を検出する時間間隔を時間間隔L2(例えば1分)に変更してカウント値をリセットしてもよい。図5を参照して説明する。
図5の時刻T1において、位置を検出する時間間隔は時間間隔L1であり、カウント値は0である。図5の時刻T1においては、平均速度は閾値H1未満であるのでカウント値は変化しない。図5の時刻T2においては、平均速度は閾値H1以上であり、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1以上であることを示す。時間間隔決定部14は、カウント値を1だけ増加させる。図5の時刻T3においては、平均速度は閾値H1未満であるのでカウント値は変化しない。
図5の時刻T4においては、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1以上であることを示す。時間間隔決定部14は、時刻T4においてカウント値を1だけ増加させる。時刻T4においてカウント値が所定値2に達するので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L2に変更してカウント値をリセットする。次に位置を検出する時刻T5と時刻T4との間隔は、時間間隔L2である。
図5を参照して説明した処理によると、例えば時刻T2におけるような一時的な平均速度の上昇が生じても、位置を検出する時間間隔を直ちには変更しない。このため、速度が再び低下しているにもかかわらず位置を検出する時間間隔が短いという状況が生じにくくなり、電力消費の増加を防ぐことができる。
また、図5を参照して説明したように、カウント値と比較される所定値は、位置を検出する時間間隔がL1の場合の方が、位置を検出する時間間隔がL2の場合より小さい。つまり、平均速度が低い状態が続いた後、平均速度が上昇する場合には、平均速度が閾値以上となる回数が比較的少なくても、位置を検出する時間間隔がより短いL2に変更される。このため、速度が上昇しているにもかかわらず位置を検出する時間間隔が長いという期間が短くなり、位置情報が得られる地点の密度の低下を防ぐことができる。
図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔が時間間隔L2(例えば1分)であり、かつ、平均速度が閾値H1以上であることを比較結果が示す場合には、カウント値をリセットしてもよい。図6を参照して説明する。
図6の時刻T1において、位置を検出する時間間隔は時間間隔L2であり、カウント値は0である。図6の時刻T1及びT2においては、平均速度は閾値H1以上であるのでカウント値は変化しない。図6の時刻T3においては、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1未満であることを示す。時間間隔決定部14は、カウント値を1だけ増加させる。
図6の時刻T4においては、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1以上であることを示す。この場合、時間間隔決定部14は、カウント値をリセットする。図6の時刻T5においては、平均速度は閾値H1以上であるのでカウント値は変化しない。
図6の時刻T6,T7,T8及びT9においては、平均速度は閾値H1未満であり、時間間隔決定部14による比較結果は、平均速度が閾値H1未満であることを示す。時間間隔決定部14は、時刻T6,T7,T8及びT9においてカウント値を1ずつ増加させる。時刻T9においてカウント値が所定値4に達するので、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1(例えば5分)に変更してカウント値をリセットする。次に位置を検出する時刻T10と時刻T9との間隔は、時間間隔L1である。図6を参照して説明した処理によると、一時的な平均速度の低下が生じても、その影響を除去することができる。このため、電力消費を抑えながら、より適切な間隔で位置の検出を行うことができる。
また、同様に、図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、位置を検出する時間間隔が時間間隔L1であり、かつ、平均速度が閾値H1未満であることを比較結果が示す場合(例えば図5の時刻T3)には、カウント値をリセットしてもよい。このような処理によると、一時的な平均速度の上昇が生じても、その影響を除去することができる。
GPS等によって求められた位置は、本来の正しい位置から突発的にずれてしまうことがある。このような場合には平均速度として誤った値が求められてしまうので、その影響を抑えるために、誤差を含んだ位置情報を用いないようにしてもよい。図7を参照して説明する。
図7は、図1の位置検出器12によって検出された位置の例を示す説明図である。図7には、時刻t−1,t,t+1及びt+2のそれぞれにおける位置検出装置100の位置として順に検出された4つの位置を示す点P(t−1),P(t),P(t+1)及びP(t+2)、点P(t)から点P(t+1)に向かうベクトルV1、点P(t+1)から点P(t+2)に向かうベクトルV2、点P(t)から点P(t+2)に向かうベクトルV20、並びに、ベクトルV20とベクトルV2とが成す角度φが示されている。
例えば、点P1の経度L1及び緯度B1、並びに、点P2の経度L2及び緯度B2を用いると、点P1から点P2に向かう向きの方位角θ(真北を0度として東回りに測った角度)は、
Y = cos(B2) * sin(L2 - L1)
X = cos(B1) * sin(B2) - sin(B1) * cos(B2) * cos(L2 - L1)
θ[rad] = atan2(Y, X)
θ[deg] = θ[rad] * 180 / π
によって求められることが知られている。ここで、「*」は乗算、「/」は除算、sin()は正弦関数、cos()は余弦関数、atan2(y, x)は逆正接関数(返り値は-2π〜+2π)、θ[rad]は弧度法でのラジアン単位の角度、θ[deg]は度単位の角度をそれぞれ表す。経度が東経の場合は経度を正の数、経度が西経の場合は経度を負の数、緯度が北緯の場合は緯度を正の数、緯度が南緯の場合は緯度を負の数として扱う。θ[rad]が0未満の場合には、θに2πを加え、結果を0以上2π未満にする。
Y = cos(B2) * sin(L2 - L1)
X = cos(B1) * sin(B2) - sin(B1) * cos(B2) * cos(L2 - L1)
θ[rad] = atan2(Y, X)
θ[deg] = θ[rad] * 180 / π
によって求められることが知られている。ここで、「*」は乗算、「/」は除算、sin()は正弦関数、cos()は余弦関数、atan2(y, x)は逆正接関数(返り値は-2π〜+2π)、θ[rad]は弧度法でのラジアン単位の角度、θ[deg]は度単位の角度をそれぞれ表す。経度が東経の場合は経度を正の数、経度が西経の場合は経度を負の数、緯度が北緯の場合は緯度を正の数、緯度が南緯の場合は緯度を負の数として扱う。θ[rad]が0未満の場合には、θに2πを加え、結果を0以上2π未満にする。
図7において、点P(t−1)から点P(t)へ向かう方向と、点P(t)から点P(t+2)へ向かう方向はほぼ等しい。しかし、点P(t)から点P(t+1)へ向かう方向は、これらの方向とは大きく異なっている。このような点P(t+1)の位置情報は採用しない方がよい場合があるので、時間間隔決定部14は、点P(t+1)の位置情報が正しいか否かを判定する。
図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、例えば前述の方位角θを求める式によって、ベクトルV2の方位角及びベクトルV20の方位角を求め、更に、これらの方位角の差を、ベクトルV2とベクトルV20とが成す角度φとして求める。時間間隔決定部14は、他の計算方法によって角度φを求めてもよい。角度φが所定値より大きい場合には、時間間隔決定部14は、点P(t+1)の位置の情報が正しくないと判定し、その後の処理において点P(t+1)の位置の情報を用いないようにする。
図7を参照して説明した処理によると、求められた位置が本来の位置から突発的にずれているような場合において、平均速度として誤った値が求められてしまうことによる影響を抑えることができる。
以上の実施形態において、次のような処理を加えてもよい。すなわち、図2のブロック26において、時間間隔決定部14は、検出された位置検出装置100の位置と所定の位置との間の距離が所定値以下である場合には、位置を検出する時間間隔を時間間隔L1にしてもよい。所定の位置は、例えば目的地であるが、他の位置を所定の位置として設定してもよい。位置を検出する時間間隔を、設定可能な値のうち最小の時間間隔L1にするので、所定の位置の近くでは、検出された位置を用いた処理(例えば経路予測)の精度を高くすることができる。
図8は、本発明の実施形態による位置検出を行うシステムを実現するコンピュータシステムの構成例を示すブロック図である。図8のコンピュータシステム800は、プロセッサ52と、バス54と、GPS受信機56と、送受信機58と、格納部60と、ユーザインタフェース66とを有する。格納部60は、メモリ62と、ファイル格納部64とを有する。
プロセッサ52は、バス54を経由して他の構成要素と通信する。GPS受信機56は、GPS衛星からの電波をアンテナ経由で受信し、位置の検出を行う。送受信機58は、例えば携帯電話の基地局や無線LANの基地局と無線で通信を行い、インターネット等のネットワークとの間でデータを送受信する。GPS受信機56は、ネットワークから受信したデータをも用いて、位置を検出し得る。GPS受信機56及び送受信機58は、位置検出器として動作し得る。
メモリ62は例えばRAM(random access memory)及びROM(read only memory)を含んでおり、データ及び命令を格納する。ファイル格納部64は、1以上の揮発性又は不揮発性の、非過渡的な、コンピュータ読み取り可能な格納媒体である。本発明の実施形態がソフトウェアで実現される場合には、例えば、マイクロコード、アセンブリ言語のコード、又はより高レベルの言語のコードが用いられ得る。これらのコードで記述され、本発明の実施形態の機能を実現する命令を含むプログラムを、ファイル格納部64は格納する。ファイル格納部64は、RAM、ROM、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)、及びフラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等の磁気記録媒体、光記録媒体、これらの組み合わせ等を含み得る。
ユーザインタフェース66は、入力デバイスとして、タッチスクリーン、キーボード、及びマウス等を含み得る。ユーザインタフェース66は、出力デバイスとして、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを含み得る。
本明細書における各機能ブロックは、例えば、回路等のハードウェアで実現され得る。代替としては各機能ブロックの一部又は全ては、ソフトウェアで実現され得る。例えばそのような機能ブロックは、プロセッサ及びプロセッサ上で実行されるプログラムによって実現され得る。換言すれば、本明細書で説明される各機能ブロックは、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアで実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せで実現され得る。
本発明の多くの特徴及び優位性は、記載された説明から明らかであり、よって添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴及び優位性の全てをカバーすることが意図される。更に、多くの変更及び改変が当業者には容易に可能であるので、本発明は、図示され記載されたものと全く同じ構成及び動作に限定されるべきではない。したがって、全ての適切な改変物及び等価物は本発明の範囲に入るものとされる。
以上説明したように、本発明は、位置検出を行う装置及び方法等について有用である。
12 位置検出器
14 時間間隔決定部
16,60 格納部
52 プロセッサ
100 位置検出装置
14 時間間隔決定部
16,60 格納部
52 プロセッサ
100 位置検出装置
Claims (9)
- 位置検出装置であって、
位置を検出する位置検出器と、
格納部と、
1以上のプロセッサと、
前記格納部に格納され、前記1以上のプロセッサで実行されるプログラムとを備え、
前記プログラムは、
前記位置検出器から前記位置検出装置の位置を示す位置情報を取得すること、
位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、
決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御すること
を行うための命令を含み、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、
前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む
位置検出装置。 - 請求項1に記載の位置検出装置において、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
前記平均速度と前記第1閾値より大きい第2閾値とを比較すること、及び、
前記平均速度が前記第2閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第2時間間隔より短い第3時間間隔にすることを更に含む
位置検出装置。 - 請求項1に記載の位置検出装置において、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
前記位置を検出する時間間隔が前記第2時間間隔である場合に、前記平均速度が前記第1閾値未満であることを前記比較結果が示す回数をカウントし、得られた第1カウント値が1より大きい第1所定値に達すると、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔に変更して前記第1カウント値をリセットし、
前記位置を検出する時間間隔が前記第1時間間隔である場合に、前記平均速度が前記第1閾値以上であることを前記比較結果が示す回数をカウントし、得られた第2カウント値が1より大きい第2所定値に達すると、前記位置を検出する時間間隔を前記第2時間間隔に変更して前記第2カウント値をリセットすることを更に含む
位置検出装置。 - 請求項3に記載の位置検出装置において、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
前記位置を検出する時間間隔が前記第2時間間隔であり、かつ、前記平均速度が前記第1閾値以上であることを前記比較結果が示す場合には、前記第1カウント値をリセットし、
前記位置を検出する時間間隔が前記第1時間間隔であり、かつ、前記平均速度が前記第1閾値未満であることを前記比較結果が示す場合には、前記第2カウント値をリセットすることを更に含む
位置検出装置。 - 請求項3に記載の位置検出装置において、
前記第2所定値は、前記第1所定値より小さい
位置検出装置。 - 請求項1に記載の位置検出装置において、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、前記位置検出装置の位置として順に検出された第1位置、第2位置、及び第3位置の情報を用いて、前記第1位置から前記第3位置に向かうベクトルと前記第2位置から前記第3位置に向かうベクトルとが成す角度を求め、前記角度が所定値より大きい場合には、その後の処理において前記第2位置の情報を用いないようにすることを更に含む
位置検出装置。 - 請求項1に記載の位置検出装置において、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、検出された前記位置検出装置の位置と所定の位置との間の距離が所定値以下である場合には前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔にすることを更に含む
位置検出装置。 - 位置検出器を有する位置検出装置における位置検出方法であって、
前記位置検出器から前記位置検出装置の位置を示す位置情報を取得すること、
位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、
決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御すること
を行い、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、
前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む
位置検出方法。 - 位置検出器を有する位置検出装置のためのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記位置検出器から前記位置検出装置の位置を示す位置情報を取得すること、
位置を検出する時間間隔を決定すること、及び、
決定された前記時間間隔で位置を検出するように前記位置検出器を制御すること
を行うための命令を含み、
前記位置を検出する時間間隔を決定することは、
検出された前記位置から前記位置検出装置の平均速度を求め、前記平均速度と第1閾値とを比較すること、及び、
前記平均速度が第1閾値未満である場合には、前記位置を検出する時間間隔を第1時間間隔にし、前記平均速度が前記第1閾値以上である場合には、前記位置を検出する時間間隔を前記第1時間間隔より短い第2時間間隔にすることを含む
プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015227647A JP2017096702A (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | 位置検出装置及び位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015227647A JP2017096702A (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | 位置検出装置及び位置検出方法 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2017096702A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019158608A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 富士通株式会社 | 位置推定装置、位置推定プログラム、および位置推定方法 |
-
2015
- 2015-11-20 JP JP2015227647A patent/JP2017096702A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019158608A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 富士通株式会社 | 位置推定装置、位置推定プログラム、および位置推定方法 |
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