JP2017095383A - 害虫忌避方法および害虫忌避装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することのできる害虫忌避方法および害虫忌避装置を提供する。【解決手段】害虫を忌避する方法であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取工程(ステップS1)と、植物が産生する物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避工程(ステップS2)とを備えるようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば蚊のような害虫の活動を、人間の生活を害さないレベルに制御するペストコントロールを用いた害虫忌避方法および害虫忌避装置に関するものである。
一般に、夏季に池や水溜りがあると蚊が発生し、蚊に刺されると、赤く腫れて痒くなったり、内出血などの原因となる。さらに、日本脳炎やデング熱など伝染病の発生原因となることもある。
従来の蚊対策としては、例えば水中のボウフラを魚やヤゴに食べさせて駆除する、草木の剪定をして風通しを良くする、余計な水溜りは作らない、防虫剤を蚊が発生する場所に散布したり殺虫スプレイを噴霧して蚊を寄せ付けない、などといった方法があるが、それぞれ一長一短があり、決定打といえるものはなかった。
一方、蚊を寄せ付けない植物を植栽することで、蚊対策を行うことも提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。蚊取り線香の主成分であるピレスノイドは除虫菊に含まれている。液体タイプの虫よけには、ローズマリー、マリーゴールド、レモングラス、ペパーミント、タイム、セージ、バジルが使用されている。ただし、これらの植物を植栽しただけでは、完全に蚊を撃退することはできない。なぜなら、上記の蚊取り線香や液体タイプの虫よけは、これら植物から抽出した蚊忌避物質を濃縮して使用しているからであり、植物自体から放出される蚊忌避物質の濃度は低いからである。
また、植物の中には、単体で蚊を撃退するものがある。例えば、ハーブゼラニウム(蚊連草)やニーム(インドセンダン)などである。しかし、これらの植物も単独で蚊対策とするには限界があった。
他方、蚊などの害虫を忌避する従来の他の方法として、例えば特許文献4〜6に記載の技術が知られている。
ところで、植物は、害虫などに食されると防虫成分を新たに産生したり、元々植物内で生産していた防虫成分の産生を増やす傾向にあることが知られている。本発明者は、植物のこうした性質に着目し、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することのできる以下の本発明をするに至った。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することのできる害虫忌避方法および害虫忌避装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る害虫忌避方法は、害虫を忌避する方法であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取工程と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法は、上述した発明において、前記所定の動物がアブラムシであることを特徴とする。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法は、上述した発明において、害虫が蚊であることを特徴とする。
また、本発明に係る害虫忌避装置は、害虫を忌避する装置であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取手段と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置は、上述した発明において、前記所定の動物がアブラムシであることを特徴とする。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置は、上述した発明において、害虫が蚊であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置は、上述した発明において、前記摂取手段および前記忌避手段は、前記所定の動物が逃亡不能に配備され、前記植物が植栽された植栽手段からなることを特徴とする。
本発明に係る害虫忌避方法によれば、害虫を忌避する方法であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取工程と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避工程とを備えるので、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法によれば、前記所定の動物がアブラムシであるので、アブラムシという人間が直接的にコントロールしやすい動物を使用することで、直接的にコントロールすることが難しい蚊などの害虫の活動を、間接的にコントロールすることが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法によれば、害虫が蚊であるので、直接的にコントロールすることが難しい蚊の活動を、間接的にコントロールすることが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る害虫忌避装置によれば、害虫を忌避する装置であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取手段と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避手段とを備えるので、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、前記所定の動物がアブラムシであるので、アブラムシという人間が直接的にコントロールしやすい動物を使用することで、直接的にコントロールすることが難しい蚊などの害虫の活動を、間接的にコントロールすることが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、害虫が蚊であるので、直接的にコントロールすることが難しい蚊の活動を、間接的にコントロールすることが可能になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、前記摂取手段および前記忌避手段は、前記所定の動物が逃亡不能に配備され、前記植物が植栽された植栽手段からなるので、ビオトープなどに適用することができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る害虫忌避方法および害虫忌避装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
上述したように、植物は、害虫などに食されると防虫成分を新たに産生したり、元々植物内で生産していた防虫成分の産生を増やす傾向にあることが知られている。したがって、害虫(所定の動物)に対象植物を食させることで、対象植物が防虫成分の生産を増加する方向に誘導し、害虫の忌避対策とするのが本発明の主旨である。対象植物が生産する防虫成分としては、例えば蚊の忌避物質や殺虫作用を有する物質が挙げられる。
[害虫忌避方法]
次に、本発明に係る害虫忌避方法について説明する。
本発明に係る害虫忌避方法は、例えば蚊のような害虫の活動を、人間の生活を害さないレベルに制御するペストコントロールを用いた害虫の忌避方法である。図1に示すように、本発明は、食されると蚊(害虫)を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する対象植物を、所定の動物に食べさせる摂取工程(ステップS1)と、対象植物が産生する物質を利用して蚊を忌避または殺虫する忌避工程(ステップS2)とを備える。これにより、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができる。
次に、本発明に係る害虫忌避方法について説明する。
本発明に係る害虫忌避方法は、例えば蚊のような害虫の活動を、人間の生活を害さないレベルに制御するペストコントロールを用いた害虫の忌避方法である。図1に示すように、本発明は、食されると蚊(害虫)を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する対象植物を、所定の動物に食べさせる摂取工程(ステップS1)と、対象植物が産生する物質を利用して蚊を忌避または殺虫する忌避工程(ステップS2)とを備える。これにより、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができる。
対象植物には、例えば上記のローズマリー、マリーゴールド、レモングラス、ペパーミント、タイム、セージ、バジルやハーブゼラニウム(蚊連草)やニーム(インドセンダン)などがある。その他、蚊の忌避物質や殺虫作用を有する物質を産生する植物であれば、種類は問わない。
これらの対象植物を、建物の出入口や遊歩道の両側や、ボウフラなどの蚊の幼虫が発生しやすい池などの周囲に植える。あるいは、ポットに植え、蚊が発生した場所に必要時に移動させて使用する。
対象植物を食する害虫(所定の動物)としてはアブラムシが最適である。アブラムシは蚊などに比べると人間が直接的にコントロールしやすい虫である。本発明ではこうした虫を使用することで、直接的にコントロールすることが難しい蚊などの害虫の活動を、間接的にコントロールすることが可能になる。なお、本発明はアブラムシに限るものではなく、上記の対象植物のように害虫がつきにくい植物にも寄生できるハダニ、ナメクジ、カタツムリなどを用いてもよい。
蚊が発生する時期に、アブラムシが上記の対象植物を摂取するように促す。但し、アブラムシが逃げると、他の植物へ悪影響を及ぼす危険性もあるので、アブラムシを隔離する必要がある。
(アブラムシの隔離)
アブラムシとは、カメムシ目のアブラムシ科に属する昆虫の総称である。植物から植物に飛んで新たな繁殖地に移動することが可能な翅がある有翅型と、翅がない無翅型に分類される。本実施の形態では、アブラムシの逃亡を防止するため、飛翔できない無翅型を選択することが望ましい。
アブラムシとは、カメムシ目のアブラムシ科に属する昆虫の総称である。植物から植物に飛んで新たな繁殖地に移動することが可能な翅がある有翅型と、翅がない無翅型に分類される。本実施の形態では、アブラムシの逃亡を防止するため、飛翔できない無翅型を選択することが望ましい。
アブラムシは、太陽光や反射光を嫌うので、対象植物からなる植栽の廻りに銀紙やアルミホイルなどの銀色のシートを設置して隔離する。この場合、例えば図2の害虫忌避装置の平面図に示すように、植栽12の廻りに銀紙やアルミホイルなどの銀色の逃亡防止シート14を設置して隔離する。こうすることで、対象植物が植えられた植栽12からアブラムシが逃亡防止シート14を通過して植栽12外部に逃げるのを防ぐことができる。逃亡防止シート14は地面に敷設してもよいし、植栽12とその外部を仕切るように垂直に立てて設置してもよい。
さらに、アブラムシが通過できない目の細かい防虫ネットを植栽12の廻りに立ててもよい。あるいは、植栽12の周囲により背の高い植物を植えてアブラムシを遮るようにしてもよい。
アブラムシは黄色のものに集まる性質があるので、植栽12内は黄色に配色することが望ましい。この場合、例えば、黄色のスポット板などを植栽12内に敷設するようにしてもよい。あるいは、黄色の植木鉢やポットに対象植物を植えたものを植栽12内に配置してもよい。また、対象植物どうしの間に、黄色の花や植物を植えてもよい。
アブラムシが出す「甘露」は、アリを呼び寄せる作用を持っており、テントウムシなどのアブラムシを駆除する益虫を遠ざけてしまうので、上記のように防虫ネットで囲うか、対象植物の廻りに設置する逃亡防止シート14にアリの忌避物質の含有させたり、周囲の逃亡防止シート14を粘着性としてアリを寄せ付けないようにすることが望ましい。
各々の条件によって、上記の手段を1つずつ選択するか、あるいは複数の手段を併用してもよい。
(アブラムシの増殖抑制)
アブラムシの過剰な増殖は、対象植物の植栽12への必要以上のダメージや逃避の確率を高めるので避けるべきである。過剰な増殖を避けるための方法としては、例えば以下の方法が考えられる。
アブラムシの過剰な増殖は、対象植物の植栽12への必要以上のダメージや逃避の確率を高めるので避けるべきである。過剰な増殖を避けるための方法としては、例えば以下の方法が考えられる。
・天敵の活用
てんとう虫は、成虫も幼虫もアブラムシを捕食する。一生の内、幼虫で千匹前後、成虫では数千匹を捕食するといわれている。したがって、例えば植栽1本に対しアブラムシ数匹、アブラムシ100匹にてんとう虫数匹の割合とすることがよい。このように、使用する害虫に対する天敵(益虫)を活用することが有効である。
てんとう虫は、成虫も幼虫もアブラムシを捕食する。一生の内、幼虫で千匹前後、成虫では数千匹を捕食するといわれている。したがって、例えば植栽1本に対しアブラムシ数匹、アブラムシ100匹にてんとう虫数匹の割合とすることがよい。このように、使用する害虫に対する天敵(益虫)を活用することが有効である。
・温度制御
通常、アブラムシは春に発生することが多く、夏になると少なくなる。そして、9月から11月には野菜や花から移動し、アブラムシは越冬せずに死滅するといわれている。したがって、植栽12の廻りを温度コントロールすることにより、アブラムシの増殖をコントロールできる。温度を20℃以下か30℃から35℃以下にコントロールする。なお、使用する害虫に対して温度域を変えることは可能である。
通常、アブラムシは春に発生することが多く、夏になると少なくなる。そして、9月から11月には野菜や花から移動し、アブラムシは越冬せずに死滅するといわれている。したがって、植栽12の廻りを温度コントロールすることにより、アブラムシの増殖をコントロールできる。温度を20℃以下か30℃から35℃以下にコントロールする。なお、使用する害虫に対して温度域を変えることは可能である。
(アブラムシの除去)
少なくとも蚊が発生する時期にのみ、植栽12にアブラムシが存在すればよい。冬季は、アブラムシは自然に死滅する。その他の季節では、一時的に熱風や冷風を吹付けることで、アブラムシを死滅させてもよい。また、必要最小限のピレトニンやペストガードなどの薬剤を使用し、植栽した箇所を閉鎖して短期間でアブラムシを死滅させてもよい。また、植木鉢やポットを使用している場合は、これら容器自体を隔離し、薬剤や温度処理などによりアブラムシを死滅させることも可能である。
少なくとも蚊が発生する時期にのみ、植栽12にアブラムシが存在すればよい。冬季は、アブラムシは自然に死滅する。その他の季節では、一時的に熱風や冷風を吹付けることで、アブラムシを死滅させてもよい。また、必要最小限のピレトニンやペストガードなどの薬剤を使用し、植栽した箇所を閉鎖して短期間でアブラムシを死滅させてもよい。また、植木鉢やポットを使用している場合は、これら容器自体を隔離し、薬剤や温度処理などによりアブラムシを死滅させることも可能である。
本実施の形態によれば、直接的に蚊に対して薬剤使用したり、工学的な装置を必要とせず、蚊を忌避することが可能である。また、植栽12を用いれることで、ビオトープなどへの展開も可能である。
また、直接的にコントロールできない昆虫などの生物に対し、コントロール可能な生物を使用することで、間接的に対象生物をコントロールできる。蚊対策以外への応用も可能である。
[害虫忌避装置]
次に、本発明に係る害虫忌避装置について説明する。本発明に係る害虫忌避装置は、上記の害虫忌避方法を装置として具現化したものである。
次に、本発明に係る害虫忌避装置について説明する。本発明に係る害虫忌避装置は、上記の害虫忌避方法を装置として具現化したものである。
図2に示すように、本発明に係る害虫忌避装置10は、上記のアブラムシが逃亡不能に配備され、対象植物が植栽された植栽12(植栽手段)と、アブラムシの逃亡を防ぐための逃亡防止シート14とを備える。植栽12は、食されると蚊を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する対象植物を、アブラムシに食べさせる摂取手段と、対象植物が産生する上記物質を利用して蚊を忌避または殺虫する忌避手段として機能する。このため、本実施の形態によれば、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊を忌避することができる。
(本発明の効果の検証)
次に、本発明の効果を検証するために行った実験について説明する。
次に、本発明の効果を検証するために行った実験について説明する。
本実験は、ある屋外庭園における人囮法による蚊捕捉割合を調べたものである。植栽がない場合と、ハーブ種の植木鉢を人の廻りに設置した場合と、同じ条件で植木鉢のハーブ種をアブラムシに摂取させるようにした場合(本発明に相当)とで、人を囮として捕捉した蚊の数を比較した。実際結果を表1に示す。表中の数値は、植栽なしの場合の蚊捕捉割合を1とした場合の蚊捕捉割合の相対値で示している。なお、屋外の試験であるので、風向や風速によって試験結果が異なる場合がある。
この表に示すように、単に植木鉢を設置した植栽に対し、アブラムシに摂取させるようにした植木鉢を設置した植栽では蚊忌避効果が高いことがわかる。したがって、本発明によれば、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができる。
上記の実施の形態において、忌避対象の害虫として蚊の場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限るものではなく、蚊以外の害虫を忌避対象としてもよい。例えば、食されると蚊以外の特定の害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせることで、植物により産生する上記物質が増加するように誘導し、この物質を利用して害虫を忌避等するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る害虫忌避方法によれば、害虫を忌避する方法であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取工程と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避工程とを備えるので、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができる。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法によれば、前記所定の動物がアブラムシであるので、アブラムシという人間が直接的にコントロールしやすい動物を使用することで、直接的にコントロールすることが難しい蚊などの害虫の活動を、間接的にコントロールすることが可能になる。
また、本発明に係る他の害虫忌避方法によれば、害虫が蚊であるので、直接的にコントロールすることが難しい蚊の活動を、間接的にコントロールすることが可能になる。
また、本発明に係る害虫忌避装置によれば、害虫を忌避する装置であって、食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取手段と、前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避手段とを備えるので、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、蚊などの害虫を忌避することができる。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、前記所定の動物がアブラムシであるので、アブラムシという人間が直接的にコントロールしやすい動物を使用することで、直接的にコントロールすることが難しい蚊などの害虫の活動を、間接的にコントロールすることが可能になる。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、害虫が蚊であるので、直接的にコントロールすることが難しい蚊の活動を、間接的にコントロールすることが可能になる。
また、本発明に係る他の害虫忌避装置によれば、前記摂取手段および前記忌避手段は、前記所定の動物が逃亡不能に配備され、前記植物が植栽された植栽手段からなるので、ビオトープなどに適用することができる。
以上のように、本発明に係る害虫忌避方法および害虫忌避装置は、例えば蚊のような害虫の活動を、人間の生活を害さないレベルに制御するのに有用であり、特に、薬剤を使用したり、工学的な装置を用いることなく、害虫を忌避するのに適している。
10 害虫忌避装置
12 植栽(植栽手段)
14 逃亡防止シート
12 植栽(植栽手段)
14 逃亡防止シート
Claims (7)
- 害虫を忌避する方法であって、
食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取工程と、
前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避工程とを備えることを特徴とする害虫忌避方法。 - 前記所定の動物がアブラムシであることを特徴とする請求項1に記載の害虫忌避方法。
- 害虫が蚊であることを特徴とする請求項1または2に記載の害虫忌避方法。
- 害虫を忌避する装置であって、
食されると害虫を忌避する作用または殺虫作用を有する物質を産生する植物を所定の動物に食べさせる摂取手段と、
前記植物が産生する前記物質を利用して害虫を忌避または殺虫する忌避手段とを備えることを特徴とする害虫忌避装置。 - 前記所定の動物がアブラムシであることを特徴とする請求項4に記載の害虫忌避装置。
- 害虫が蚊であることを特徴とする請求項4または5に記載の害虫忌避装置。
- 前記摂取手段および前記忌避手段は、前記所定の動物が逃亡不能に配備され、前記植物が植栽された植栽手段からなることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の害虫忌避装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015227805A JP2017095383A (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | 害虫忌避方法および害虫忌避装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114128704A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-04 | 班玉峰 | 一种可自动识别害虫的林业养护用驱虫设备 |
-
2015
- 2015-11-20 JP JP2015227805A patent/JP2017095383A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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