JP2017091282A - カバー部材 - Google Patents

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Tomoyuki Kanai
智之 金井
利谷 一
Hajime Toshitani
一 利谷
秀人 小池
Hideto Koike
秀人 小池
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Abstract

【課題】自動取引装置の入力部に対する入力情報の漏えいを防ぎながら、入力部に対する操作者からの視認性を充分に確保するカバー部材を提供する。
【解決手段】カバー部材50は、幅方向の両端側に形成される2つの側面部材510と、入力部20の奥側から入力部の鉛直上方に向けて形成される後面部材と、入力部の鉛直上方に形成される前面部材と、を備え、上記前面部材は、前面部材の幅方向上に形成される少なくとも1つ以上の第1の辺部540と、少なくとも1つ以上の第1の辺部から後面部材に向けて延設される少なくとも1つ以上の第1の延設部550と、第1の辺部と前面部材の上端との間に形成される開口部560と、を含む
【選択図】図7

Description

本発明は、カバー部材に関する。
ATM(Automated Teller Machine)、キャッシュディスペンサー等の自動取引装置を用いて取引を行う際、操作者は、キャッシュカードあるいは通帳等の口座番号を特定する物を提示し、暗証番号を入力することを求められる。この際、入力装置の周囲をカバー部材で保護し、操作者による暗証番号の入力操作を外部から遮断する方法が広く知られている。上記のようなカバー部材の一例としては、例えば、特許文献1に記載のカバー部材がある。
中国実用新案第201812708号明細書
しかし、近年、防犯カメラを介した暗証番号の盗み見等、犯罪の手口が巧妙化していることから、上記のカバー部材が属する技術分野では、さらなる安全性の確保が望まれている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、自動処理装置の入力部に対する入力情報の漏えいを防ぎながら、入力部に対する操作者からの視認性を充分に確保することが可能な、新規かつ改良されたカバー部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自動取引装置の入力部に設けられるカバー部材であって、前記カバー部材は、前記入力部の幅方向の両端側および前記入力部の奥側において前記自動取引装置に結合しており、前記入力部の幅方向の両端側に形成される2つの側面部材と、前記入力部の奥側から前記入力部の鉛直上方に向けて形成される後面部材と、前記入力部の鉛直上方に形成される前面部材と、を備え、前記前面部材は、前記前面部材の幅方向上に形成される、少なくとも1つ以上の第1の辺部と、前記少なくとも1つ以上の第1の辺部から前記後面部材に向けて延設される、少なくとも1つ以上の第1の延設部と、前記第1の辺部と前記前面部材の上端との間に形成される開口部と、を含む、カバー部材、が提供される。
前記前面部材は、隣接する前記第1の辺部の間に形成される開口部、をさらに含んでもよい。
前記前面部材は、前記第1の辺部と交差する方向上に形成される、少なくとも1つ以上の第2の辺部と、前記少なくとも1つ以上の第2の辺部から前記後面部材に向けて延設される、少なくとも1つ以上の第2の延設部と、をさらに含んでもよい。
前記開口部は、一部または全部で前記入力部に対する奥行方向の視野角の大きさ又は向きが異なってもよい。
前記少なくとも1つ以上の第1の延設部は、一部又は全部で前記入力部に対する傾斜角が異なってもよい。
前記少なくとも1つ以上の第1の延設部は、一部又は全部で延設方向の長さが異なってもよい。
前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に段差形状の結合部を備え、前記結合部により前記自動取引装置と結合してもよい。
前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に凸形状の結合部を備え、前記結合部により前記自動取引装置に形成された凹形状と結合してもよい。
前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に凹形状の結合部を有し、前記結合部により前記自動取引装置に形成された凸形状と結合してもよい。
前記結合部における突出部分は少なくとも3mm以上の長さで形成されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、自動処理装置の入力部に対する入力情報の漏えいを防ぎながら、入力部に対する操作者からの視認性を充分に確保することが可能となる。
本発明に係る自動取引装置の概略図である。 本発明に係るカバー部材との第1の比較例を示す図である。 本発明に係る第1の比較例における入力部に対する視認性を示す図である。 本発明に係るカバー部材との第2の比較例を示す図である。 本発明に係る第2の比較例における入力部に対する視認性を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るカバー部材の斜視図である。 同実施形態に係る前面部材の構成を説明するための図である。 同実施形態に係るカバー部材の断面図である。 同実施形態に係るカバー部材における入力部に対する視認性を示す図である。 カバー部材への暗証番号盗み取り装置の設置を示すイメージ図である。 本発明の第2の実施形態に係る結合部を説明するための図である。 同実施形態に係る結合部の効果を説明するための図である。 同実施形態に係る結合部の段差形状の変形例を示す図である。 同実施形態に係る結合部の凸形状を示す図である。 同実施形態に係る結合部の凹形状を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.はじめに>
ATM、キャッシュディスペンサー等の自動取引装置を用いた取引、またはピンパッド(Pin Pad:Personal Identification Number Pad)等の情報処理端末を用いたクレジットカード等の決済の際、操作者は、暗証番号を入力するために、入力部に対する入力操作を行う。この際、入力操作が他人に盗み見られてしまうと、他人に暗証番号を不正に用いられ、操作者の意図しない取引が他人により行われてしまう可能性がある。
また、近年では、他人による直接的な盗み見のみではなく、天井等に設置された監視カメラを介して暗証番号を不正に入手する手口や、入力部の上面に暗証番号の盗み取り装置を設置する手口等、暗証番号の不正入手に関する犯罪の多様化、巧妙化が進んでいる。
以降に説明される各実施形態では、上記の犯罪手口に対応したカバー部材について、それぞれ構造上の特徴を挙げながら入力情報の漏えいに係る犯罪防止効果について説明する。
<2.第1の実施形態>
(第1の実施形態に係る犯罪防止効果)
第1の実施形態に係るカバー部材50は、操作者による暗証番号の入力操作を、周囲の他人および天井等に設置された監視カメラによって盗み見られることを防止する効果を有する。以下、本実施形態に係るカバー部材50と比較例に係るカバー部材との構造的差異について説明しながら、本実施形態に係るカバー部材50の効果について解説する。
(カバー部材50の設置例)
まず、図1を参照して、自動取引装置3の入力部20に対するカバー部材50の設置例について説明する。図1は、カバー部材50が設置された自動取引装置3の概略図である。図1においては、自動取引装置3の構成要素のうち、本実施形態に係る構成のみを示しており、一般的な自動取引装置3の構成要素については省略されている。
自動取引装置3は、操作者の入力操作による自動取引が可能な装置であり、金融機関の店舗、コンビニストア等の小売店、公共施設等に配置される。自動取引装置3の一例としては、ATMが挙げられるが、自動取引装置3は、入金取引や出金取引のみではなく、現金を介さない取引を処理してもよい。本実施形態では、カバー部材50が設置される装置の一例として、自動取引装置3を用いて説明するが、本実施形態におけるカバー部材50の技術的な特徴は、ピンパッド等の情報処理端末にも適用し得る。
図1を参照すると、自動取引装置3は、入力部20と、カバー部材50と、を備える。入力部20は、操作者の入力操作により暗証番号等の情報を自動取引装置に入力するための構成要素である。また、カバー部材50は、操作者による入力部20への入力操作が、周囲から盗み見られることを防止するための構成要素である。カバー部材50は、操作者側に広く開放されるよう設置されるため、操作者は、カバー部材50の内側に手を差し入れて、入力部20を操作することができる。
(第1の比較例に係るカバー部材30)
次に図2および図3を参照して、第1の比較例に係るカバー部材30における、構造上の特徴を説明する。図2は、第1の比較例に係るカバー部材30の斜視図である。図2を参照すると、カバー部材30は、入力部20の操作者側に形成される前面部材310、入力部20の幅方向の両端側に形成される2つの側面部材320、入力部20の奥側に形成される後面部材330、および入力部20の上方に形成される上面部材340、を備える。
上面部材340は、上面部材340の幅方向に形成される複数の第1の辺部350と、第1の辺部350と交差するよう方向に形成される複数の第2の辺部380と、第1の辺部350および第2の辺部380に囲まれた位置に形成される開口部370と、を含む。また、図2に示すとおり、上面部材340は、第1の辺部350から入力部20側に向けて延設する第1の延設部360と、第2の辺部380から入力部20側に向けて延設する第2の延設部390と、をさらに含む場合もある。
図3は、カバー部材30の上面部材340を介した、入力部20に対する視認性を示す一例である。図3を参照すると、入力部20の上方からは、入力部20のすべてのキーが確認できることがわかる。また、図示していないが、操作者による入力操作も当然に上面部材340を介して確認できる。このため、操作者は、上面部材340を介して、入力部20のすべてのキー、および自身の入力部20に対する入力操作を視認できる。しかし、入力部20の上方に監視カメラが設置された場合、監視カメラからも、入力部20のすべてのキーと、操作者による入力部20に対する入力操作と、が確認できてしまう。したがって、カバー部材30の構成では、監視カメラを介した入力情報の盗み見を防止することが困難である。
(第2の比較例に係るカバー部材40)
続いて、図4および図5を参照して、第2の比較例に係るカバー部材40における、構造上の特徴を説明する。図4は、第2の比較例に係るカバー部材40の斜視図である。図4を参照すると、カバー部材40は、入力部20の幅方向の両端側に形成される2つの側面部材410、入力部20の奥側に形成される後面部材420、および入力部20の上方に形成される上面部材430、を備える。また、上面部材430は、カバー部材40の奥側から操作者側の上方に向けて延設する複数のルーフ構造440と、それぞれのルーフ構造440の下方に形成される複数の開口部450と、を含む。ルーフ構造440は、カバー部材40の上方からの覗き見を防止するための構成であり、操作者は、ルーフ構造440の下方に形成される開口部450を介して入力部20、および入力部20に対する自身の操作を視認できる。
図5は、図4に示すカバー部材40のA−A’断面を示す断面図であり、カバー部材40の上面部材430を介した入力部20に対する視認性を説明するための図である。図5には、ルーフ構造440bの下方に形成される開口部450bを介して、入力部20の第1行目のキー21を視認することが可能な領域である、視野領域R1が示されている。同様に、視野領域R2は、ルーフ構造440aの下方に形成される開口部450aを介して、入力部20の第2行目のキー22を視認することが可能な領域を示している。また、視野領域R3は、カバー部材40の操作者側から、入力部20の第2行目のキー23および第4行目のキー24を視認することが可能な領域を示している。
また、図5には、入力部20と自動取引装置3の接触面から鉛直方向の上方に所定の距離h1だけ離れた高さにおいて、視野領域R1とR2の差を表す視野領域差d1と、視野領域R2とR3の差を表す視野領域差d2と、がそれぞれ示されている。視野領域R1およびR2は、操作者が入力部20の異なる行に配置されたキーを視認するために行う動作の大きさを示す指標である。操作者は、入力部20の第1行目〜第4行目のキー21〜24をすべて視認するために、カバー部材40の前後上下に視点をずらしながら、入力部20に対する入力操作を行うが、当該動作の大きさは、視野領域差d1およびd2に依存する。すなわち、視野領域差d1およびd2が大きくなるほど、操作者が入力部20の異なる行に配置されるキーを視認するために行う動作が大きくなる。図5に示す一例においては、視野領域差d1は、操作者が開口部450aを介して第2行目のキー22を視認した後、開口部450bを介して第1行目のキー21を視認するために求められる動作の大きさを示している。また、視野領域差d2は、操作者がカバー部材40の操作者側から第3行目のキー23を視認した後、開口部450aを介して第2行目のキー22を視認するために求められる動作の大きさを示している。第2の比較例に係るカバー部材40では、視野領域差d1およびd2が大きく構成されているため、操作者が入力部20に対する入力操作を視認するために求められる動作が大きくなる。このため、第2の比較例に係るカバー部材40の構成では、操作者に入力部20および入力部20に対する入力操作が見えづらい印象を与えてしまう。
(第1の実施形態に係るカバー部材50)
以上、第1および第2の比較例に係るカバー部材30および40の構造的特徴について説明した。本実施形態に係るカバー部材50は、比較例の抱える、カバー部材上方からの盗み見や操作者の利便性に係る問題を解消したものである。以下、本実施形態に係るカバー部材50の構造的特徴について、比較例との差異を中心に説明する。
(カバー部材50の構成)
図6は、本実施形態に係るカバー部材50の斜視図である。図6を参照すると、カバー部材50は、入力部20の幅方向の両端側に形成される2つの側面部材510、入力部20の奥側から入力部20の鉛直上方に向けて形成される後面部材520、および入力部20の鉛直上方に形成される前面部材530、を備える。図6に示すとおり、側面部材510は、自動取引装置3の前面より操作者側に突出するように形成されてもよい。
続いて、図7および図8を参照して、本実施形態に係るカバー部材50の前面部材530について、詳細に説明する。図7は、カバー部材50を操作者側から捉えた図である。図7を参照すると、本実施形態に係る前面部材530は、前面部材530の幅方向上に形成される複数の第1の辺部540と、それぞれの第1の辺部540から入力部20の奥側に向けて延設される複数の第1の延設部550と、第1の辺部540と前面部材530の上端535との間または隣接する第1の辺部540の間に形成される複数の開口部560と、を備える。また、前面部材530は、第1の辺部540と交差する方向上に形成される複数の第2の辺部570と、それぞれの第2の辺部570から入力部20の奥側に向けて延設される第2の延設部580と、をさらに備える。
図7に示した一例では、2つの第1の辺部540と、4つの第2の辺部570が示されているが、本実施形態に係る前面部材530の構成は、係る例に限定されない。第1の辺部540は、3つ以上形成されてもよいし、1つのみ形成されてもよい。また、第2の辺部570は、5つ以上形成されてもよいし、1つも形成されなくてよい。本実施形態に係る前面部材530の構成は、柔軟に変更され得る。
なお、図7に示す一例においては、入力部20が、4つの行と4つの列で構成され、計16のキーを含む場合を示しているが、本実施形態に係る入力部20の構成は、係る例に限定されない。本実施形態に係る入力部20は、上記に示したものとは異なる配列で構成されてもよい。
図8は、図7に示したカバー部材50のB−B’断面を示す断面図である。図8を参照すると、第1の延設部の先端551aおよび第1の辺部540bで示されるとおり、本実施形態に係る第1の延設部550は、カバー部材50の奥行方向上に隣接する第1の辺部540と、鉛直方向上に一部が重なるように形成される。または、第1の延設部550の先端551は、隣接する第1の辺部540と、カバー部材50の奥行方向上の距離が0に近づくように形成されてもよい。当該構成により、自動取引装置3の鉛直上方に設置された監視カメラからの開口部560を介した盗み見を防止することができる。
また、図8に示した一例では、第1の延設部550は、第1の辺部540から後面部材520に向けて水平に延設しているが、本実施形態に係る第1の延設部550の形状は、係る例に限定されない。本実施形態に係る第1の延設部550は、入力部20側に傾くように形成されてもよいし、カバー部材50の上方側に傾くように形成されてもよい。また、第1の延設部550は、それぞれで延設方向の長さや入力部20に対する傾斜角が異なるように構成されてもよい。第1の延設部550が上記のように構成されることで、それぞれの開口部560で、入力部20に対する奥行方向上の視野角の大きさ又は向きを変化させることができる。すわなち、それぞれの開口部560において、入力部20に対する異なる視認性を実現することが可能となる。
さらには、図8に示す一例では、入力部20の最も下段に位置する第4行目のキー24が、前面部材530の最も操作者側に位置する第1の辺部540aよりも、操作者側にはみ出さないように位置している。または、第4行目のキー24は、前面部材530の最も操作者側に位置する第1の辺部540aにより、印字された文字の内容が上方の監視カメラから隠れるように位置してもよい。カバー部材50が上記の条件を満たすように構成されることで、自動取引装置3の上方に設定された監視カメラからの入力部20における第4行目のキー24に対する入力操作の盗み見を防止することができる。
また、前面部材530の最も操作者側に位置する第1の辺部540aにより、入力部20における第4行目のキー24が、自動取引装置3の鉛直上方から、隠れるように位置することで、操作者からの第4行目のキー24に対する視認性を著しく向上させることが可能となる。さらには、カバー部材50が上記のように構成されることで、入力部20に対する被覆度をより低く抑え、カバー部材50の内側への採光を改善することができる。当該効果は、入力部20がタッチパネル式ではない場合等、入力部20が光源としての機能を果たさない場合に特に有効である。
(本実施形態に係る視野領域差)
次に、図9を参照して、本実施形態に係るカバー部材50における視野領域差d3およびd4について説明する。図9には、開口部560bを介して、入力部20の第1行目のキー21を視認することが可能な領域である、視野領域R1が示されている。同様に、視野領域R2は、開口部560aを介して、入力部20の第2行目のキーを確認することが可能な領域を示している。また、視野領域R3は、カバー部材50の操作者側から入力部20の第3行目のキー23および第4行目のキー24を視認することが可能な領域を示している。
また、図9には、入力部20と自動取引装置3の接触面から鉛直上方に所定の距離h1だけ離れた高さにおいて、視野領域R1およびR2の差を表す視野領域差d3と、視野領域R2およびR3の差を表す視野領域差d4と、がそれぞれ示されている。なお、図9の一例に示すとおり、入力部20が自動取引装置3に傾いて設置される場合、所定の距離h1は、入力部20と自動取引装置3の接触面のうち鉛直方向上で最も下方にある位置を起点として設定されてもよい。
第2の比較例に係るカバー部材40の構成において説明したとおり、視野領域差d3およびd4が大きくなるほど、操作者が入力部20の異なる行に配置されるキーを視認するために行う動作が大きくなる。図9に示す一例においては、視野領域差d3は、操作者が開口部560aを介して第2行目のキー22を視認した後、開口部560bを介して第1行目のキー21を視認するために求められる動作の大きさを示している。また、視野領域差d4は、操作者がカバー部材50の操作者側から第3行目のキー23を視認した後、開口部560aを介して第2行目のキー22を視認するために求められる動作の大きさを示している。
図9および図5を参照すると、本実施形態に係るカバー部材50における、視野領域差d3およびd4は、第2の比較例に係るカバー部材40における視野領域差d1およびd2と比べ、それぞれが著しく小さいことがわかる。また、図9に示されるとおり、本実施形態に係るカバー部材50における視野領域差d3およびd4は、距離h1の広がりに応じて小さくなる。さらには、入力部20と自動取引装置3の接触面から鉛直上方に所定の距離h2(h2>h1、図示しない)だけ離れた高さになると、視野領域差d3およびd4は消失する。すなわち、視野領域R1およびR2、R2およびR3は、それぞれにおいて一部が重複するようになる。このため、本実施形態に係るカバー部材50では、カバー部材40と比較して、操作者が入力部20における第1行目〜第4行目のキー21〜24をすべて視認するために求められる動作を、より少なく抑えることができる。さらには、本実施形態に係るカバー部材50は、視野領域R1〜R3で一部が重なるように構成されることで、同一の視点から視認可能な入力部20におけるキーの範囲を広く確保することが可能となる。
なお、図9を用いた説明においては、入力部20の第1行目のキー21に対する視認性を、開口部560bを介した例で説明したが、同図から把握できるとおり、第1行目のキー21は、開口部560aを介しても視認でき、開口部560を介さずに操作者側から覗いた場合にも視認可能である。同様に、第2行目のキー21は開口部560bを介しても視認でき、開口部560を介さずに操作者側から覗いた場合にも視認可能である。また、第3行目〜第4行目のキー23〜24についても、開口部560aおよび開口部560bの両方から視認できるように、前面部材530が構成されてもよい。
(第1の実施形態による効果)
以上説明したように、本実施形態に係るカバー部材50は、カバー部材50の上方からの盗み見を防止する効果を有しながら、入力部20に対する操作者の視認性を著しく改善したものである。また、入力部20に対する被覆度をより小さく抑えることで、カバー部材50の内部への採光を改善する効果も期待できる。従って、本実施形態に係るカバー部材50は、第1および第2の比較例に係るカバー部材30および40の抱える、カバー部材上方からの盗み見や操作者の利便性に係る問題を解消したものである。
<3.第2の実施形態>
次に、図10〜図15を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るカバー部材70は、第三者による暗証番号盗み取り装置7の設置を防止する効果を有する。図10は、自動取引装置3に対する暗証番号盗み取り装置7の取り付けイメージを示す図である。図10に示す一例においては、入力部20の上面に被さるように暗証番号盗み取り装置7が設置されている。近年では、犯罪の手口が巧妙化、多様化しており、上記のような装置により、操作者の入力する暗証番号を盗み取る犯罪が発生している。
暗証番号盗み取り装置7は、入力部20と似せた外観形状を有し、入力部20上に配置される入力キーと同一の座標位置に配されたキーを備える偽の入力装置である。暗証番号盗み取り装置7が入力部20の上面に設置された場合、操作者が暗証番号盗み取り装置7の存在に気付かず、入力操作を行ってしまうと、暗証番号盗み取り装置7は、入力された内容を記憶し、暗証番号を不正に盗み取ってしまう。暗証番号盗み取り装置7は、盗み取った暗証番号を記憶する記憶部(図示しない)、盗み取った暗証番号を外部に送信する通信部(図示しない)、または電力を供給する電源部(図示しない)等とケーブル710を介して接続される場合が多い。
ケーブル710を介して接続される構成要素が、カバー部材60の内側に配置されると、操作者や管理者に看破される可能性が高くなるため、ケーブル710を介して接続される構成要素は、一般的に自動取引装置3の背面部や下部に配置される。このため、カバー部材60の内側に暗証番号盗み取り装置7を設置するためには、図10に示すように、カバー部材60と自動取引装置3との結合部を工具8等でこじ開け、カバー部材60と自動取引装置3の間に隙間が生じているうちに、ケーブル710を当該隙間に通過させなくてはならない。
本実施形態に係るカバー部材70は、上記の手口による暗証番号盗み取り装置7の設置を防止するための結合部790を、カバー部材70の奥側における自動取引装置3との接触面に備えること、を特徴とする。以下、本実施形態に係るカバー部材70の構造的特徴を説明しながら、本実施形態に係るカバー部材70の効果について解説する。なお、以下の説明においては、第1実施形態との差異について主に説明し、共通する構成要素については、説明を省略する。
(第2の実施形態に係る結合部790)
図11は、本実施形態に係る結合部790の一例を示す図である。図11を参照すると、カバー部材70は、カバー部材70の奥側における自動取引装置3との接触面に、段差形状を有する結合部790aを備える。図11に示す一例においては、結合部790aは、入力部20側に向けて、カバー部材70の内壁が一部突出した状態で形成されている。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る結合部790の効果について説明する。図12は、本実施形態に係るカバー部材70が、暗証番号盗み取り装置7の設置を目的として、工具8によりこじ開けられた状態を示している。図12に示すとおり、本実施形態にかかるカバー部材70は、工具8によりこじ開けられた状態においても、結合部790aにより、カバー部材70と自動取引装置3の間に隙間が生じないよう構成される。ここで、工具8により、さらに隙間を広げようとした場合、カバー部材70の一部が破損される可能性が高い。このため、操作者や管理者は、カバー部材70の異常に気付くことができる。また、カバー部材70が破損せずに、暗証番号読み取り装置7が設置されてしまった場合においても、ケーブル710の厚みに加えて結合部790aの突出部分の長さだけカバー部材70の奥側が持ち上げられるため、カバー部材70は全体に大きく操作者側に傾くこととなる。このため、ケーブル710が操作者や管理者により発見される可能性が高くなり、暗証番号の盗み取りを防止することができる。また、ケーブル710自体を発見できない場合でも、入力部20に対する視認性が著しく低下することから、操作者や管理者は、カバー部材70の異常に気付くことができる。
また、本実施形態に係る結合部790の突出部分は、一般的なケーブル710の厚みに合わせて形成されてもよい。カバー部材70が工具8によりこじ開けられた場合でも、ケーブル710と同程度の長さを有する結合部790の突出部分が、ケーブル710を通す十分な隙間を与えないことで、暗証番号盗み取り装置7の設置を防止することができる。または、結合部790の突出部分は、一般的なケーブル710の厚み以上の長さを有してもよいし、図11に示す一例において、カバー部材70の内壁が入力部20に達するように形成されてもよい。
(結合部790の変形例)
次に、図13〜図15を参照して、本実施形態に係る結合部790の変形例について説明する。図13は、本実施形態に係る結合部790の別の段差形状を示す一例である。図13を参照すると、カバー部材70は、カバー部材70の奥側における自動取引装置3との接触面に、段差形状を有する結合部790bを備える。図11に示した例とは異なり、結合部790bは、自動取引装置3側に向けて、カバー部材70の外壁が一部突出した状態で形成されている。
図14は、本実施形態に係る結合部790の別の変形例を示す図である。図14を参照すると、カバー部材70は、カバー部材70の奥側における自動取引装置3との接触面に、凸形状を有する結合部790cを備える。一方、図14に示す一例においては、自動取引装置3に、結合部790cの凸形状と対応する凹形状が形成されている。本変形例においては、カバー部材70は、上述した凸形状を有する結合部790cにより、自動取引装置3に形成された凹形状と結合される。
図15は、本実施形態に係る結合部790の別の変形例を示す図である。図15を参照すると、カバー部材70は、カバー部材70の奥側における自動取引装置3との接触面に、凹形状を有する結合部790dを備える。一方、図15に示す一例においては、自動取引装置3に、結合部790dの凹形状と対応する凸形状が形成されている。本変形例においては、カバー部材70は、上述した凹形状を有する結合部790dにより、自動取引装置3に形成された凸形状と結合される。
以上、結合部790の変形例について説明したが、本実施形態に係る結合部790の形状は、係る例に限定されない。結合部790は、ケーブル710を通さない機能を果たせばよいし、上記で説明した段差形状、凸形状、および凹形状以外の形状が用いられてもよい。結合部790は、例えば、ケーブル710の直径や厚さよりも間隔の短い格子状や柵状で形成されてもよい。また、図11〜図15に示す各例においては、結合部790が自動取引装置3の形状と密着して結合する状態で示されているが、本実施形態に係る結合部790は、自動取引装置3と空間を介して結合するように形成されてもよい。本実施形態に係る結合部790の形状は柔軟に変形され得る。
(第2の実施形態による効果)
上記で説明した通り、本実施形態に係るカバー部材70は、結合部790を備えることを特徴する。当該構成により、工具8によりカバー部材70がこじ開けられた場合においても、カバー部材70と自動取引装置3との間に、ケーブル710を通す隙間を生じさせないことで、暗証番号盗み取り装置7の設置を防止することが可能となる。
<6.まとめ>
以上、説明したように、本発明の第1の実施形態に係るカバー部材50は、前面部材530の幅方向上に形成される複数の第1の辺部540と、それぞれの第1の辺部から入力部20の奥側に向けて延設される複数の第1の延設部550と、第1の辺部540と前面部材530の上端535との間または隣接する第1の辺部540の間に形成される複数の開口部560と、を備えること、を特徴とする。また、第2の実施形態に係るカバー部材70は、一部が突出した形状を有する結合部790を備えること、を特徴とする。
上記のそれぞれに係る構成によれば、自動取引装置の入力部に対する入力情報の漏えいを防ぎながら、入力部に対する操作者からの視認性を充分に確保することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
3 自動取引装置
20 入力部
50、70 カバー部材
510 側面部材
520 後面部材
530 前面部材
540、740 第1の辺部
550、750 第1の延設部
560、760 開口部
570 第2の辺部
580、780 第2の延設部
790 結合部

Claims (9)

  1. 自動取引装置の入力部に設けられるカバー部材であって、
    前記カバー部材は、
    前記入力部の幅方向の両端側および前記入力部の奥側において前記自動取引装置に結合しており、
    前記入力部の幅方向の両端側に形成される2つの側面部材と、
    前記入力部の奥側から前記入力部の鉛直上方に向けて形成される後面部材と、
    前記入力部の鉛直上方に形成される前面部材と、
    を備え、
    前記前面部材は、
    前記前面部材の幅方向上に形成される、少なくとも1つ以上の第1の辺部と、
    前記少なくとも1つ以上の第1の辺部から前記後面部材に向けて延設される、少なくとも1つ以上の第1の延設部と、
    前記第1の辺部と前記前面部材の上端との間に形成される開口部と、
    を含む、カバー部材。
  2. 前記前面部材は、隣接する前記第1の辺部の間に形成される開口部、をさらに含む、請求項1に記載のカバー部材。
  3. 前記前面部材は、
    前記第1の辺部と交差する方向上に形成される、少なくとも1つ以上の第2の辺部と、
    前記少なくとも1つ以上の第2の辺部から前記後面部材に向けて延設される、少なくとも1つ以上の第2の延設部と、
    をさらに含む、請求項1または2に記載のカバー部材。
  4. 前記開口部は、一部または全部で前記入力部に対する奥行方向の視野角の大きさ又は向きが異なる、請求項1〜3のいずれかに記載のカバー部材。
  5. 前記少なくとも1つ以上の第1の延設部は、一部又は全部で前記入力部に対する傾斜角が異なる、請求項1〜4のいずれかに記載のカバー部材。
  6. 前記少なくとも1つ以上の第1の延設部は、一部又は全部で延設方向の長さが異なる、請求項1〜5のいずれかに記載のカバー部材。
  7. 前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に段差形状の結合部を備え、前記結合部により前記自動取引装置と結合する請求項1〜6のいずれかに記載のカバー部材。
  8. 前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に凸形状の結合部を備え、前記結合部により前記自動取引装置に形成された凹形状と結合する、請求項1〜6のいずれかに記載のカバー部材。
  9. 前記カバー部材は、前記入力部の奥側における前記自動取引装置との接触面に凹形状の結合部を有し、前記結合部により前記自動取引装置に形成された凸形状と結合する、請求項1〜6のいずれかに記載のカバー部材。
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